JP2003104739A - 鏡筒付き光学素子の成形型 - Google Patents
鏡筒付き光学素子の成形型Info
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Abstract
や光軸ズレが防止された鏡筒付き光学素子の成形型を提
供する。 【解決手段】 筒状の胴型1と、この胴型内を摺動する
上型2と下型3とを備えた成形型内に鏡筒10をセット
するとともに、この鏡筒内に光学素材20を配置し、転
写面2Aを有する上型2と転写面3Aを有する下型3と
で光学素材20を挟み込んで加熱し加圧することにより
鏡筒内に光学素子を一体成形する鏡筒付き光学素子の成
形型において、前記上型2と下型3に、胴型1の内径と
同等に設計した外径部2B、3Bを設け、この外径部2
B、3Bを前記胴型内で軸方向にのみ摺動可能に嵌合さ
せることで、上型2と下型3の軸方向に対する垂直方向
の位置決めをし、上型2と下型3の中心軸を一致させ、
さらに前記下型3に鏡筒10を載置する基準面31を形
成するとともに、前記鏡筒10内に嵌合され鏡筒10を
保持する嵌合部を上型2又は/及び下型3に形成し、こ
の嵌合部21、32の先端に転写面2A、3Aを設け
る。
Description
トした鏡筒内に光学素材(ないしはガラス素材)を配置
し、上型と下型で加熱し加圧することにより、鏡筒内に
光学素子(ないしはガラス成形品)が一体成形された鏡
筒付き光学素子を成形するための成形型に関する。
を加熱炉内で加熱軟化した後、上型と下型で加熱し加圧
して光学素子(ないしはガラス成形品)を成形するにあ
たって、胴型と上型と下型とを備えた成形型内に鏡筒を
セットするとともに、この鏡筒内に光学素材(ないしは
ガラス素材)を配置し、前記上型と下型で光学素材(な
いしはガラス素材)を挟み込んで加熱し加圧することに
より、光学素材(ないしはガラス素材)を外周方向に流
動させて、その外周縁を鏡筒の内周面に密着結合させ、
鏡筒内に光学素子を一体成形させるといった鏡筒付き光
学素子の製造方法が用いられるようになった(特開平4
−21528号公報)。
成形型を示すものである。図5に示す成形型は、胴型1
と上型2と下型3とを備え、胴型1に設けた鏡筒配置部
1Cに鏡筒10を配置するとともに、この鏡筒10内に
配置した光学素材20を、前記上型2と下型3とで挟み
込んで加熱し加圧することにより、上型2と下型3の転
写面2A、3Aを光学素材20に転写して光学機能部を
形成するとともに、光学素材20を外周方向に流動させ
てその外周縁を鏡筒10の内周面に密着結合させ、鏡筒
付き光学素子を成形する。なお図5に示す従来例では、
胴型1として、上下に分割された胴型1A、1Bを結合
して使用し、成形された鏡筒付き光学素子を取出すとき
には、前記胴型1A、1Bを離して、鏡筒配置部1Cに
配置される鏡筒付き光学素子を取出していた。
く、胴型1の鏡筒配置部1Cに配置した鏡筒10内に光
学素子を成形する場合、成形型にセットされた鏡筒10
の位置がズレて鏡筒内に一体成形される光学素子が光軸
ズレしないように、鏡筒10の外径に合わせて胴型1
の鏡筒配置部1C内径を設計するとともに、胴型1の
内径に合わせて下型3(上型2)の外径が設計、若しく
は下型3(上型2)の外径に合わせて胴型1の内径が設
計してある。しかしながら、鏡筒10に衝撃を与えるこ
となく下型3の外周に嵌合するために、鏡筒10の外径
と胴型1の鏡筒配置部1C内径には設計上のガタが取っ
てあるとともに(例えば10μm程度、鏡筒配置部内径
を鏡筒外径より大きくしてあり)、下型3(上型2)を
胴型内で摺動させるために、下型3(上型2)の外径と
胴型1の内径に設計上のガタが取ってある(例えば10
μm程度、胴型内径を上型及び下型外径より大きくして
ある)。そしてこれら、鏡筒10の外径と胴型1の鏡
筒配置部1C内径ととのガタ、及び胴型1の内径と下
型3(上型2)の外径とのガタとが原因となって、特に
小型の鏡筒付き光学素子を製造する場合には、鏡筒(1
0)に対して下型3の転写面3A(上型2の転写面2
A)が位置ズレして、鏡筒10内に形成される光学素子
に光軸ズレが発生していた。さらに従来技術による成形
型では、胴型1の鏡筒配置部1Cによって保持された鏡
筒1の内周面に下型2の転写面2Aに載置された光学素
子が一体成形されるため、鏡筒10の筒長と鏡筒配置部
1Cとのガタによって、鏡筒10の内周面に形成される
光学素子の軸方向の位置ズレが発生する虞もあった。
型に鏡筒を載置した成形型が開示されている。図6は、
特開昭60−129220で開示された成形型を示すも
のであり、下型3の底面上31に載置した鏡筒内に下型
3の嵌合部32と上型2の嵌合部21を摺動させ、前記
底面上31に設けたスペーサー4によって上型2と下型
3の軸方向の位置を調整しながら、上型2の転写面2A
と下型3の転写面3Aとで鏡筒内に配置された光学素材
(ないしはガラス素材)20を挟み込んで加熱し加圧す
ることによって、鏡筒内に一体成形された光学素子を製
造するものである。しかしながら、この成形型では、上
型2と下型3の中心軸の位置決め、つまり鏡筒内に成形
される光学素子の光軸が、鏡筒10の内周面と上型2及
び下型3の嵌合部(21、32)との接触で行ってお
り、鏡筒10に大きな負荷がかかっていた。特に、小型
の鏡筒付き光学素子を製造する場合、鏡筒10の壁厚が
薄いため、鏡筒10の強度の面から不具合が生じてい
た。つまり鏡筒10に大きな負荷がかかるために、鏡筒
10が変形したり、また鏡筒10の変形によって鏡筒内
に一体成形される光学素子の位置決めが正確に行えない
など、精度的に不具合があった。
製造にあたって、光学素子の光軸ズレが少なく、しかも
鏡筒の内周面に形成される光学素子の軸方向位置を一定
にできる鏡筒付き光学素子の成形型を提供とすることを
目的とする。
め、この発明は、筒状の胴型と、この胴型内を摺動する
上型と下型とを備えた成形型内に鏡筒をセットするとと
もに、この鏡筒内に光学素材を配置し、転写面を有する
上型と下型とで光学素材を挟み込んで加熱し加圧するこ
とにより鏡筒内に光学素子を一体成形する鏡筒付き光学
素子の成形型において、前記上型と下型に、胴型の内径
と同等に設計した外径部を設け、この外径部を前記胴型
内で軸方向にのみ摺動可能に嵌合させることで、上型と
下型の軸垂直方向の位置決めをし、上型と下型の中心軸
を一致させ、さらに前記下型に鏡筒を載置する基準面を
形成するとともに、前記鏡筒内に嵌合され鏡筒を保持す
る嵌合部を上型又は/及び下型に形成し、この嵌合部の
先端に転写面を設けたものである。
図面を参照して説明する。
鏡筒付き光学素子の成形型の断面図を示すものであり、
胴型1と上型2と下型3とを備えた成形型内にセットさ
れた鏡筒10の、上方先端側の内周面に光学素子を密着
結合させた鏡筒付き光学素子を成形するための成形型を
示す。この成形型は、筒状の胴型1と、円柱状の上型2
と下型3とを備え、筒状の胴型1内を摺動する上型2と
下型3とによって、鏡筒10内に配置される光学素材
(ないしはガラス素材)20を挟み込んで加熱し加圧す
ることにより、光学素材20に転写面2A、3Aを転写
して光学機能面を形成するとともに、光学素材20を外
周方向に流動させてその外周縁を鏡筒10の内周面に密
着結合させ、鏡筒内に光学素子が一体成形された鏡筒付
き光学素子を製造する。なお成形型として、タングステ
ンカーバイドのような硬質の金属部材からなる胴型1、
上型2、下型3を用いることが好ましい。
うに、転写面3Aを有する下型3に、鏡筒10が載置さ
れる基準面31と、前記鏡筒10の内周に嵌合する嵌合
部32とを設けてある。なお図中の鉛直方向に延びる中
心軸Aは、胴型1の内周の中心軸であり、この中心軸A
に、鏡筒内に形成される光学素子の光軸が一致するよう
に、円筒状の胴型1内周を摺動する円柱状の上型2及び
下型3の外径を胴型1の内径に合わせて設計し、さらに
転写面2A、3Aをそれぞれ上型2、下型3の中央部分
に位置するように形成している。つまり鏡筒10を、下
型3に形成された嵌合部32に嵌合するとともに、同じ
く下型3に形成された基準面31に載置することで、下
型3に保持された鏡筒10の位置ズレが防止され、鏡筒
内10に一体成形される光学素子の光軸ズレや位置ズレ
が防止される。
を軸方向に突出させて円柱状の嵌合部32を形成し、こ
の嵌合部32を円筒状の鏡筒内に挿入し、鏡筒10の内
周に嵌合することで、嵌合部32の先端(上面)中央部
分に形成された転写面3Aを鏡筒内に挿入するととも
に、前記鏡筒10の内径に合わせて嵌合部32の外径を
設計することによって、嵌合部32の外周に保持される
鏡筒10の位置ズレを防止する。またこの下型3の上面
の嵌合部外周に円周状の基準面31を形成し、この基準
面31に鏡筒10を載置することによって、鏡筒10内
に嵌合された嵌合部32の先端(上面)中央部分に形成
されている転写面3Aが鏡筒10の光学素子形成位置に
配置されるように、鏡筒10の軸方向の配置位置を調節
する。なお、基準面31と嵌合部32の外周面とが垂直
に交わるように形成され、この基準面31に載置され、
かつ嵌合部32に嵌合された鏡筒10の中心軸が、中心
軸Aに対して傾かないように鏡筒10が保持される。
と同等に設計した外径部2B、3Bを有し、この外径部
2B、3Bが前記胴型内で軸方向にのみ摺動可能に嵌合
されているため、上型2の中心軸は胴型1の内周面と外
径部2Bとの接触(密着)によって位置決めされ、下型
3の中心軸は胴型1の内周面と外径部3Bとの接触(密
着)によって位置決めされる。つまり外径部2B及び3
Bによって、胴型内に配置される上型(2)と下型
(3)の軸垂直方向の位置決めがされている。
胴型内で摺動させるため、下型3(上型2)の外径と胴
型1の内径に設計上のガタが取ってあり(例えば10μ
m程度、内径を外径より大きくしてあり)、鏡筒10に
衝撃を与えることなく嵌合部32の外周に鏡筒10を嵌
合するため、鏡筒10の内径と嵌合部32の外径には設
計上のガタが取ってある(例えば10μm程度、内径を
外径より大きくしてある)。
おいて、鏡筒10に嵌合される嵌合部32を説明する図
である。図に示すL1は鏡筒の内径、L2は嵌合部の外
径を示す。図3に示すように、鏡筒10内に嵌合部32
を嵌合するとともに、基準面32に鏡筒10を載置する
ことによって、鏡筒10が保持されている。従って、嵌
合部32の外周に保持された鏡筒10の位置ズレによっ
て嵌合部32の上面に設けられた転写面3Aが鏡筒10
に対して位置ズレし、鏡筒内に一体成形される光学素子
が光軸ズレすることがないように、嵌合部32の外径L
2を鏡筒の内径L1に合わせて設計してある。
造する場合に、鏡筒10内に一体成形される光学素子の
光軸ズレの原因となる、設計上のガタについて考察す
る。図5に示す従来技術のように、胴型1の内周面に摺
動する下型に転写面3Aが設けられるとともに、鏡筒1
0は胴型1の鏡筒配置部1Cに配置される成形型を使用
して小型の鏡筒付き光学素子を製造する場合、胴型1に
対して鏡筒10が位置決めされ保持されているため、
鏡筒10の外径と胴型1の鏡筒配置部1Cの内径とのガ
タ、及び胴型1の内径と下型3(上型2)の外径との
ガタとの、2つの要因によって、鏡筒10に対して転写
面3A(転写面2A)が位置ズレして、鏡筒内に一体成
形される光学素子に光軸ズレが発生する。
1に載置された鏡筒10は、転写面3Aを有する下型3
の上面中央部分が軸方向に突出して形成された嵌合部3
2に嵌合されることによって、鏡筒10が保持(位置決
め)されている。つまり鏡筒10は、胴型1でなく下型
3に対して位置決めされ保持されている。なお鏡筒10
は、下型3にのみ保持され、胴型1とは非接触状態に配
置されている。従って、この発明による成形型を使用し
て小型の鏡筒付き光学素子を製造した場合、鏡筒10に
対する転写面3Aの位置ズレは、鏡筒の内径L1と嵌合
部32の外径L2とのガタのみが原因となる。従って、
胴型1の内径と下型3(上型2)の外径とのガタによる
鏡筒10の位置ズレの要因が取り除かれる。このため鏡
筒内に一体成形される光学素子の光軸ズレの度合が減少
する。
周面に密着して摺動可能な外径部2B及び3Bが設けら
れており、この外径部2B及び3Bによって胴型内の上
型2及び下型3の軸方向の動きが案内され、上型2及び
下型3の中心軸が位置決めされる。つまり鏡筒10に負
荷をかけることなく、上型2及び下型3の中心軸、つま
り鏡筒内に一体成形される光学素子の光軸を決めること
ができる。従って、鏡筒10には、上型2及び下型3に
よる軸方向以外の方向への負荷がかかる虞がない。
する下型3に基準面31と嵌合部32を形成し、転写面
3Aを先端(上面)中央部分に備えた嵌合部32を鏡筒
10内に挿入し嵌合するとともに、前記鏡筒10を基準
面31に載置することによって、下型3に対して鏡筒1
0を位置決めする。つまり転写面3Aが鏡筒10の光学
素子形成位置に配置されるように、下型3に鏡筒10が
保持される。そして下型3に保持された鏡筒10に対し
て、鏡筒内(下型3の転写面3Aの上)に光学素材20
を配置し、この光学素材20を下型3の転写面3Aと上
型の転写面2Aとで挟み込んで加熱し加圧し、鏡筒10
内に光学素子を一体成形することによって鏡筒10に対
する光学素子の光軸ズレ及び軸方向の位置ズレを防止
し、特に小型の鏡筒付き光学素子を製造する場合に問題
となる設計上のガタによる光軸ズレを著しく軽減する。
鏡筒付き光学素子の成形型の断面図を示すものであり、
胴型1と上型2と下型3とを備えた成形型内にセットさ
れる鏡筒10の下方先端側の内周面に、光学素子を密着
結合させた鏡筒付き光学素子を成形するための成形型を
示す。第1の実施例と同様にこの実施例でも、筒状の胴
型1と、円柱状の上型2と下型3とを備え、筒状の胴型
1内を摺動する上型2と下型3とによって、鏡筒10内
に配置される光学素材(ないしはガラス素材)20を挟
み込んで加熱し加圧することにより、光学素材20に転
写面2A、3Aを転写して光学機能面を形成するととも
に、光学素材20を外周方向に流動させてその外周縁を
鏡筒10の内周面に密着結合させ、鏡筒内に光学素子が
一体成形された鏡筒付き光学素子を製造する。
中央部分に設けられた転写面3Aの外周に鏡筒10を載
置するための基準面31が設けられている。なおこの実
施例においても、鏡筒10内の光学素子形成位置に転写
面3Aが配置されるよう、基準面31が鏡筒10の軸方
向の位置調節を行っている。また鏡筒10内に一体成形
される光学素子の光軸のズレや傾きが発生しないよう
に、基準面31は下型3の上面の中央部分に形成された
転写面3Aの外周に、転写面3Aを中心とした円周状に
形成されるとともに、下型3の中心軸に対して水平に形
成され、前記基準面31に載置された鏡筒10が、下型
3の中心軸に対して傾かないように形成されている。つ
まり鏡筒内に一体成形される光学素子の光軸が傾かない
ように成形型内に鏡筒10がセットされる。
側の内周面に光学素材20を密着結合するため、上型2
に鏡筒10内周に挿入されて嵌合される嵌合部21を形
成し、この嵌合部21の先端(下面)の中央部分に転写
面2Aを形成してある。上型に形成した嵌合部21は、
上型2の下面中央部を軸方向に突出させて形成したもの
であって、嵌合部21の先端に形成された転写面2A
を、鏡筒内の光学素子形成位置にまで案内する。
鏡筒10の内径に合わせて設計され、この嵌合部21に
鏡筒10を嵌合することによって、成形型内にセットさ
れる鏡筒10のセット位置を決め、鏡筒内に一体成形さ
れる光学素子の光軸ズレを防止する。
する下型3に基準面31を形成し、この基準面31に鏡
筒10を載置することで、前記基準面31で鏡筒10を
保持するとともに、転写面3Aを鏡筒10の光学素子形
成位置に配置し、この鏡筒内(転写面3Aの上)に光学
素材20を配置した後、転写面2Aを先端(下面)中央
部分に備えた上型2の嵌合部21を鏡筒10内に嵌合し
て挿入し、鏡筒内に配置された光学素材20を下型3の
転写面3Aと上型の転写面2Aとで挟み込んで加熱し加
圧し、鏡筒10内に光学素子を一体成形することによっ
て、鏡筒10に対する光学素子の軸方向の位置ズレや光
軸ズレを防止する。
の成形型によれば、鏡筒10の先端内周面に一体成形さ
れる光学素子を光軸ズレ、位置ズレなく形成した鏡筒付
き光学素子を製造することができる。
成する場合は、下型3の上面に鏡筒10が載置される基
準面31を設けるとともに、この基準面31に載置され
た鏡筒内に嵌合する嵌合部を上型2及び下型3に設け
(嵌合部21、嵌合部32)、これら嵌合部21、32
の先端に転写面2A、3Aを設ければよい。なお下型3
に形成される基準面31は、第1の実施例の下型3と同
様に嵌合部32の外周に設けられ、嵌合部32の先端
(上面)に形成された転写面3Aが鏡筒10の光学素子
形成位置に配置されるよう軸方向の位置を調節する。
ば、筒状の胴型と、この胴型内を摺動する上型と下型と
を備えた成形型内に鏡筒をセットするとともに、この鏡
筒内に光学素材を配置し、前記上型と下型で光学素材を
挟み込んで加熱し加圧することで鏡筒内に光学素子を一
体成形する鏡筒付き光学素子の成形型において、下型に
鏡筒を載置する基準面を形成するとともに、鏡筒の内径
に合わせて外径を設計した嵌合部を上型又は/及び下型
に形成し、この嵌合部に鏡筒の内周を嵌合するとともに
基準面に鏡筒を載置し、鏡筒を保持することによって、
前記鏡筒内に一体成形される光学素子の位置ズレや光軸
ズレを防止することができた。またこの発明による成形
型では、転写面を設けてある嵌合部に鏡筒を嵌合し、鏡
筒を保持(位置決め)するため、特に小型の鏡筒付き光
学素子を製造する場合に問題となる設計上のガタによる
光軸ズレを著しく軽減することができた。
Claims (3)
- 【請求項1】 筒状の胴型(1)と、この胴型内を摺動
する上型(2)と下型(3)とを備えた成形型内に鏡筒
(10)をセットするとともに、この鏡筒内に光学素材
(20)を配置し、転写面(2A)を有する上型(2)
と転写面(3A)を有する下型(3)とで光学素材(2
0)を挟み込んで加熱し加圧することにより鏡筒内に光
学素子を一体成形する鏡筒付き光学素子の成形型におい
て、 前記上型(2)と下型(3)に、前記胴型(1)の内径
と同等に設計した外径部(2B、3B)を設け、この外
径部(2B、3B)を前記胴型内で軸方向にのみ摺動可
能に嵌合させることで、上型(2)と下型(3)の軸方
向に対する垂直方向の位置決めをし、上型(2)と下型
(3)の中心軸を一致させ、 さらに前記下型(3)に鏡筒(10)を載置する基準面
(31)を形成するとともに、 前記鏡筒(10)内に嵌合され鏡筒(10)を保持する
嵌合部を上型(2)又は/及び下型(3)に形成し、こ
の嵌合部(21、32)の先端に転写面(2A、3A)
を設けたことを特徴とする鏡筒付き光学素子の成形型。 - 【請求項2】 下型(3)の上面の中央部分を軸方向に
突出させて嵌合部(32)を形成するとともに、下型
(3)の上面の嵌合部外周に嵌合部(32)の外周面と
垂直に交わる基準面(31)を形成し、 前記嵌合部(32)を鏡筒(10)の内周に嵌合すると
ともに、前記基準面(31)に鏡筒(10)を載置する
ことによって、鏡筒(10)を保持することを特徴とす
る請求項1に記載の鏡筒付き光学素子の成形型。 - 【請求項3】 下型3の上面に、下型(3)の中心軸に
対して垂直に交わる基準面(31)を形成するととも
に、上型(2)の下面の中央部分を軸方向に突出させて
嵌合部(21)を形成し、 前記基準面(31)に鏡筒(10)を載置するととも
に、前記上型(2)の嵌合部(21)を鏡筒(10)の
内周に嵌合することによって、鏡筒(10)を保持する
ことを特徴とする請求項1に記載の鏡筒付き光学素子の
成形型。
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