JP2003093984A - ウエット処理ノズルおよびウエット処理装置 - Google Patents

ウエット処理ノズルおよびウエット処理装置

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JP2003093984A JP2002155922A JP2002155922A JP2003093984A JP 2003093984 A JP2003093984 A JP 2003093984A JP 2002155922 A JP2002155922 A JP 2002155922A JP 2002155922 A JP2002155922 A JP 2002155922A JP 2003093984 A JP2003093984 A JP 2003093984A
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健一 三森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエット処理において、処理液における汚染
発生の防止と、超音波振動子から超音波伝播部に付与し
た超音波振動のロス防止を図る。 【解決手段】 超音波周波電気信号を発生する発振器
と、超音波周波電気信号が印加される超音波振動子と、
一方が超音波振動子の出力端に連結されるとともに他方
に被ウエット処理物Wに対向するための接液面130が
設けられて、接液面130にウエット処理液2を供給排
出するための液供給排出管131が内部に収容される管
収容孔132を有する超音波伝播部123と、を具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波振動子及びウ
エット処理用ノズル並びにウエット処理装置に係り、特
に、半導体デバイス、液晶表示パネル等の製造工程にお
ける洗浄処理、メッキ処理、研磨処理等に用いて好適な
技術や、可搬形の超音波ウエット処理装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイス、液晶表示パネル等の電
子機器の分野においては、その製造プロセス中に被処理
基板(被処理物)である半導体基板やガラス基板を洗浄
処理する工程が必須である。このような洗浄処理として
は、基板表面に付着している有機物を除去する工程が必
要である。その場合、例えば、種々の処理液を基板に接
触させるとともに超音波振動を伝播するウエット洗浄処
理や、紫外線(UV)を放射するドライ洗浄処理等の洗
浄処理を選択することが可能であった。また、洗浄処理
以外にも、処理液を用いて超音波振動を付与するウエッ
ト処理として、剥離、現像、ウエットエッチング、メッ
キ、研磨等の処理を挙げることが可能である。
【0003】このようなウエット処理において、製造工
程中の種々の除去対象物質を除去する洗浄処理として
は、超純水、電解イオン水、オゾン水、水素水等を用い
て処理がおこなわれ、また、剥離、現像、ウエットエッ
チング、メッキ、研磨処理としては、それぞれ、NaO
H、KOH、アミン系剥離液、硫酸過酸化水素水、希フ
ッ酸、CMP(ケミカルメカニカルポリッシング)用ス
ラリー等、反応性の高い種々の処理液を用いて、それぞ
れの処理がおこなわれる。これら処理液はウエット処理
装置のウエット処理用ノズルから被処理基板上に供給さ
れるとともに、この処理液に接している接液面を有する
超音波振動体(超音波伝播部)から超音波振動を処理液
および被処理基板面に対して伝播している。
【0004】また、従来から、超音波処理をおこなう際
に使用される可搬形の装置としては、例えば、超音波振
動子と、一端が前記超音波振動子の出力端に直接または
コーンを介して連結され他端が外部に突出するホーン型
超音波伝播部(ホーン)を側壁部に支持する可搬形の箱
体と、を備えて、前記ホーンに、その他端である先端の
接液面から処理液を流出させる機構が設けられた構成の
ものが挙げられ、このような装置では、処理作業中、接
液面が処理液に接しているとともに、この接液面から被
処理物表面へ超音波振動を伝播していた。
【0005】これらの装置では、接液面が処理液に覆わ
れた状態になっており、かつ、その状態で超音波振動が
伝播されることが必要なため、接液面に開口するよう
に、ノズルの超音波振動体(超音波伝播部)またはホー
ン(超音波伝播部)内部を貫通して処理液を供給する導
入孔(孔)が設けられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、超音波伝播部
内部を貫通する孔においては、超音波伝播部から処理液
に音波が伝播して、超音波伝播部における孔の内部にお
いて、この内表面から処理液に超音波振動が伝播してし
まい、この孔の内表面でウエット処理がおこなわれてし
まうという問題があった。特に、処理液が、研磨処理用
のものであった場合、前記孔の内部が研磨されてしま
い、超音波伝播部の寿命が短くなってしまうことや、研
磨された超音波伝播部等の成分が研磨液中に混合してし
まい、これにより被処理物表面を汚染する可能性がある
という問題があった。
【0007】また、超音波伝播部の内部に孔が設けられ
ており、この孔の内部に処理液を流通した状態で洗浄、
研磨等の処理をおこなった場合、孔内部の処理液に超音
波が伝播してしまい、接液面から照射されるべき超音波
エネルギーをロスしてしまうため、投入電力に対する処
理効率が悪くなり、処理に充分な振動エネルギーを得る
ため過剰の電力を投入しなければならないという問題が
あった。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、以下の目的を達成しようとするものである。 超音波伝播部内部の孔において処理液に伝播する超
音波の低減を図ること。 処理液における汚染発生の防止を図ること。 超音波振動子から超音波伝播部に付与した超音波振
動のロス防止を図ること。 超音波伝播部の接液面における処理液への超音波振
動の放射効率の向上を図ること。 上記のようなウエット処理用ノズルを提供するこ
と。 上記のような洗浄効率の高いウエット処理装置を提
供すること。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のウエット処理ノ
ズルは、超音波周波電気信号を発生する発振器と、前記
超音波周波電気信号が印加される超音波振動子と、一方
が前記超音波振動子の出力端に連結されるとともに他方
に被ウエット処理物に対向するための接液面が設けられ
て、該接液面にウエット処理液を供給排出するための液
供給排出管が内部に収容される管収容孔を有する超音波
伝播部と、を具備することにより上記課題を解決した。
本発明において、前記管収容孔が、前記超音波伝播部及
び前記超音波振動子を貫通して設けられ、該管収容孔内
に前記液供給排出管が収納されることが好ましい。ま
た、本発明において、前記液供給排出管の前記接液面側
端部には該液供給排出管外部の前記管収容孔内部をシー
ルするシール手段が設けられてなることがより好まし
い。本発明は、前記接液面部分が前記超音波伝播部本体
から着脱自在とされてなることが可能である。また、本
発明において、前記接液面の前記管収容孔以外の部分に
前記ウエット処理液を供給排出するための液供給排出手
段を具備してなる手段を採用することもできる。また、
前記接液面にはウエット処理中に該接液面を保護する保
護部が設けられてなることができる。本発明のウエット
処理装置においては、上記のウエット処理ノズルを具備
することにより上記課題を解決した。
【0010】本発明のウエット処理ノズルは、一方が前
記超音波振動子の出力端に直接またはコーン等を介して
連結されるとともに他方に被ウエット処理物に対向する
ための接液面が設けられて、該接液面にウエット処理液
を供給排出するための液供給排出管が内部に収容される
管収容孔を有する超音波伝播部を具備することで、処理
液が供給排出管の内部を流通することになり、処理液が
管収容孔の内表面である超音波伝播部に直接接触しない
ため、超音波伝播部の管収容孔の内表面において、洗
浄、研磨、剥離、エッチング、メッキ等のウエット処理
がおこなわれることがない。このように、前記管収容孔
内部が研磨等されてしまうことがないため、超音波伝播
部の寿命が短くなることを防止できる。さらに、超音波
伝播部の成分が処理液中に混合して被処理物表面が汚染
してしまうことを防止することができる。
【0011】さらに、超音波伝播部の管収容孔内部に液
供給排出管が設けられていることにより、この液供給排
出管の内部に処理液を流通した状態で洗浄、研磨等の処
理をおこなった場合でも、管収容孔内部の処理液に超音
波が伝播することを防止でき、接液面から照射されるべ
き超音波エネルギーをロスすることがないため、投入電
力に対する処理効率を向上することができ、処理に充分
な振動エネルギーを得るため過剰の電力を投入する必要
がない。ここで、液供給排出管は、接液面付近に処理液
を供給する液供給管とする場合と、接液面付近の排出液
(処理済液)を吸引排出する液排出管とする場合との両
方の場合に適応することができる。
【0012】また、本発明においては、前記管収容孔
が、前記超音波伝播部及び前記超音波振動子を貫通して
設けられ、該管収容孔内に液供給排出管が収納されるこ
とにより、超音波振動子の内部に処理液を流通させるの
で、超音波伝播部を小型にすることができ、これにより
超音波エネルギーを超音波振動子から接液面に対して伝
搬させる際のエネルギーロスを少なくすることができ、
投入電力に対する処理効率をより向上できる。また、超
音波伝播部を小型化できることで、処理効率の上では好
ましい一方で伝搬部が大きいとエネルギーロスが増すと
いう理由からあまり使われていなかった20kHz〜2
00kHzの周波数帯域の超音波の使用が可能となり、
これによりウエット処理の処理効率が向上し、これに伴
って処理液の消費量も低減できる。
【0013】また、本発明においては、前記液供給排出
管の前記接液面側端部に、該液供給排出管外部の前記管
収容孔内部をシールするシール手段が設けられてなるこ
とにより、接液面付近にある処理液(排出液)が接液面
側から管収容孔内部に進入することを防止できるので、
超音波伝播部内部の管収容孔の内表面に処理液が直接接
触してしまうことを防止することができ、この管収容孔
内表面が、洗浄、研磨、剥離、エッチング、メッキ等の
ウエット処理されてしまうことがない。このため、超音
波伝播部の寿命が短くなることを防止でき、さらに、超
音波伝播部の成分が処理液中に混合して被処理物表面を
汚染することを防止することができる。
【0014】本発明は、前記接液面部分が前記超音波伝
播部本体から着脱自在とされてなることにより、ウエッ
ト処理をおこなうことにより、処理液が当接している状
態で超音波振動が伝播して接液面が劣化した場合でも、
超音波伝播部全体を交換する必要がなく、接液面付近の
みを接液面部分として超音波伝播部本体から取り外して
交換することを可能なため、超音波伝播部全体を交換す
る場合に比べてコストを低減することができ、結果的
に、ウエット処理用ノズルにおけるランニングコストを
低減することが可能となる。ここで、前記接液面部分を
前記超音波伝播部本体から着脱自在とする手段の例とし
ては、着脱自在な接液面部分としての厚み寸法−−これ
は接液面から直交する方向への厚み寸法であるが−−
を、前記管収容孔の接液面側周辺のみを大きく設定し
て、この厚み寸法の大きい部分の周囲に螺設して、超音
波伝播部本体と接液面部分とを螺合可能なようにするこ
とができる。この場合には、接液面部分の厚み寸法より
も交換可能な管収容孔の長さ寸法が大きいために、たと
え管収容孔内部に多少の処理液が進入した場合でも、接
液面部分を交換することのみで、処理液の接触した箇所
の管収容孔をも交換可能とすることができるため、超音
波伝播部全体を交換する必要がなくなる。
【0015】また、本発明において、前記接液面の前記
管収容孔以外の部分に前記ウエット処理液を供給するた
めの液供給排出手段を具備してなるため、液供給管(液
供給排出管)から被ウエット処理物に向けて処理液が供
給されることにより、接液面と被ウエット処理物との対
向するそれぞれの面の間の空間に、処理液で満たされて
ウエット処理をおこなう処理領域が形成される構成とな
り、液供給管から処理液を供給した被ウエット処理物表
面において充分な清浄度を得ることができる。さらに、
前記接液面の前記管収容孔内部以外の部分、つまり管収
容孔の外側の接液面に前記ウエット処理液を供給排出す
るための液供給排出手段を具備してなることで、液供給
管(液供給排出管)から被ウエット処理物に向けて処理
液が供給されることにより、接液面と被ウエット処理物
の対向するそれぞれの面の間の空間に、処理液で満たさ
れてウエット処理をおこなう処理領域が形成され、この
処理領域からの排出液が、液排出管(液供給排出管)よ
り排出される構成としたので、液供給管(液供給排出
管)から処理液を被ウエット処理物表面に供給したら、
その処理液を供給した部分以外の被ウエット処理物表面
に処理液を接触させることなく、液排出管から除去物
(被処理物から除去したもの)を含んだ処理液を外部に
排出できるので、充分な清浄度が得られる。また、液供
給管での処理液の圧力に対して排出管からの吸引力を制
御することで処理液をノズルの外部に漏らすことがな
く、排出することができるので、少ない処理液で充分な
清浄度を得られる。
【0016】また、前記接液面にはウエット処理中に該
接液面を保護するコーティング等の保護部が設けられて
なることにより、超音波伝播部表面において、洗浄、研
磨、剥離、エッチング、メッキ等がおこなわれることが
なく、前記超音波伝播部表面である接液面がウエット処
理されてしまうことがないため、接液面が処理液および
超音波振動により劣化してしまうことを低減し、超音波
伝播部の寿命を長くすることができ、さらに、超音波伝
播部の成分が処理液中に混合して被ウエット処理物表面
を汚染することを防止することができる。
【0017】さらに、本発明のウエット処理用ノズルで
は、一端に上記処理液を導入するための導入口を有する
導入管(液供給排出管)と、一端に上記排出液を外部へ
排出するための排出口を有する排出管(液供給排出管)
と、上記導入管と上記排出管のそれぞれの他端を連結
し、上記被処理物に対面する接液面を有する連結部(超
音波伝播部)とからなり、該連結部に、上記導入管が開
口している第1の開口部と、上記排出管が開口している
第2の開口部が設けられ、上記処理液が上記第1の開口
部から上記被ウエット処理物に向けて供給されることに
より、上記連結部と上記被ウエット処理物の対向するそ
れぞれの面の間の空間に、上記処理液で満たされた、上
記ウエット処理を行う処理領域が形成され、上記処理領
域からの上記排出液が上記第2の開口部から上記排出管
に導かれ、上記排出口より排出されるようにした構成と
したことにより、上記導入管から処理液を被ウエット処
理物表面に供給したら、その処理液を供給した部分以外
の被処理物表面に処理液を接触させることなく、排出管
から除去物(被処理物から除去したもの)を含んだ処理
液を外部に排出できるので、充分な清浄度が得られる。
また、上記第1の開口部での処理液の圧力に対して排出
口からの吸引力を制御することで処理液をノズルの外部
に漏らすことがなく、排出することができるので、少な
い処理液で充分な清浄度が得られる。
【0018】本発明のウエット処理装置においては、上
記のウエット処理ノズルを具備することができる。さら
に、本発明のウエット処理装置は、上記の構成の本発明
のウエット処理用ノズルと、被処理物の被処理面に沿っ
て上記ウエット処理用ノズルと上記被処理物とを相対移
動させることにより上記被処理物の被処理面全域を処理
するためのノズル・被処理物相対移動手段とを有するこ
ともできる。本発明のウエット処理装置では、本発明の
ウエット処理用ノズルと、被処理物の被処理面に沿って
ウエット処理用ノズルと被処理物とを相対移動させるノ
ズル・被処理物相対移動手段とを備えたことにより、上
記本発明のウエット処理用ノズルの利点を有したまま被
処理物の被処理面全域を処理することができ、また、投
入電力に対する洗浄効率の高いウエット処理装置を提供
できる。
【0019】また、本発明のウエット処理装置は、超音
波周波電気信号を発生する発振器と、前記超音波周波電
気信号が印加される超音波振動子を内蔵するとともに、
一端が前記超音波振動子の出力端に直接またはコーンを
介して連結され他端が外部に突出するホーンを側壁部に
支持する可搬形の箱体と、前記ホーンの他端の先端に設
けられた接液面から超音波を照射する被処理物に対して
処理液を吹き掛ける手段と、を備えるように可搬形に構
成されることもできる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るウエット処理
装置の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。 [第1の実施形態]図1は、本実施形態におけるウエッ
ト処理装置を示す正面図であり、図2は本実施形態のウ
エット処理装置におけるホーンを示す平断面図、図3は
図2におけるホーンの先端部分を示す拡大平断面図、図
4はホーンの接液面を示す側面図である。図において、
符号100はウエット処理装置であり、本ウエット処理
装置100は、ウエット処理ノズルを可搬形にしたもの
であり、発振器101と可搬形の箱体102と液供給排
出手段101Aとを具備するものとされている。
【0021】箱体102は、図1に示すように、例えば
直方体形状のもので、内部に振動子(超音波振動子)1
21とこの振動子121の励振端を冷却するファン12
5とを配置してある。振動子121の出力端にはコーン
122を介してホーン123の一端が連結されるが、コ
ーン122を箱体102の側壁に固定してホーン123
の他端を箱体102の外部に突出させてある。コーン1
22とホーン123とは超音波伝播部を構成しており、
これらコーン122およびホーン123はTiやステン
レス鋼(SUS316L)からなっている。
【0022】振動子121は、一般に用いられているボ
ルト締めランジュバン型超音波振動子であり、PZT等
の電歪素子121Aの表裏に電極を介して発振器101
が接続されるとともにこの電歪素子121Aを一対のメ
タル121B、121Bによって挟み、これらをボルト
121Cで結合している。この振動子121は、発振器
101から超音波周波電気信号を受けて超音波振動を発
生する。この振動はコーン122を介してホーン123
に伝達され、その先端の接液面130から放射される
が、コーン22を省略して設けないこともできる。この
場合はホーン123がその中程を箱体102の側壁に固
定されることになる。また、振動子121は、約20k
Hz〜10MHz程度の範囲の周波数の超音波振動を出
力可能なものであることがウエット処理を行う場合に実
用的な超音波処理が可能である点で好ましく、特に、保
持可能な処理液層の厚さの観点から0.2MHz以上の
周波数が好ましいが、約20kHzにおいても処理は充
分可能である。
【0023】ホーン123の他端は、図1〜図3に示す
ように、円錐状に先細りになっており、その先端に被処
理基板(被ウエット処理物)Wに対向するための接液面
130が設けられる。ホーン123には、この接液面1
30にウエット処理液を供給するための液供給管(液供
給排出管)131を内部に収容する管収容孔132が設
けられている。液供給管131は、PEEK(ポリエー
テルエーテルケトン)等のプラスチックからなってい
る。液供給管131の管径は管収容孔132の管径より
も小さく設定されており、管収容孔132の内面と液供
給管131の外面との間には、エア層133が形成され
るようになっている。
【0024】管収容孔132は接液面130に開口する
とともに、ホーン123の側面に開口するように設けら
れる。管収容孔132の接液面130側開口において、
液供給管131の接液面130側端部には、液供給管1
31外部の管収容孔132内部であるエア層133部分
をシールするシール手段134が設けられる。これらシ
ール手段134,液供給管131の接液面130側端
部、および、接液面130は面一になるように設定され
る。このシール手段134は、液供給管131と略同等
の材質からなるものとされるが、液供給管131の端部
を拡径して、一体とすることもできる。管収容孔132
のホーン123側面側開口においては、液供給管131
がホーン123の外側まで延長されて、液供給管131
は液供給手段(液供給排出手段)101Aに接続されて
いる。
【0025】本実施形態のウエット処理装置100にお
いておこなわれるウエット処理としては、洗浄、剥離、
現像、ウエットエッチング、メッキ、研磨等の処理をお
こなうことができる。このとき、液供給手段101Aか
ら供給する処理液としては、洗浄処理の場合は、超純
水、電解イオン水、オゾン水、水素水、等が用いられ、
剥離処理の場合には、希NaOH、希KOH等無機アル
カリや、アミン系剥離液等が用いられ、現像処理の場合
には、希NaOH、希KOH等無機アルカリや、トリメ
チルアンモニウムハイトライト希釈液等が用いられ、ウ
エットエッチングの場合には、フッ酸エッチング液等が
用いられ、メッキ処理の場合には、Cu用、Ag用、A
u用メッキ液等が用いられ、研磨処理の場合には、Si
O2 スラリー、Al2O3スラリー、ダイヤモンドスラリ
ー等が用いられる。
【0026】ウエット処理装置100は、液供給手段1
01Aから処理液が供給されて、接液面130に処理液
が当接した状態になると、発振器101から超音波周波
電気信号が発振されこれを受けて振動子121が超音波
振動を発生し、この振動が、コーン122を介してホー
ン123に伝達されて、その先端の接液面130から放
射される。図4に示すように、被ウエット処理物Wが半
導体、液晶表示パネル等の基板とされた場合、ホーン1
23先端の接液面130と被処理基板Wの表面とを対向
する状態とし、液供給手段101Aから処理液を供給し
て、接液面130から被処理基板Wに向けて超音波を照
射すると、ホーン23先端の接液面130と被処理基板
W表面との間に処理液2の液溜り(処理領域)ができ、
この処理領域内において超音波振動により被処理物W表
面をウエット処理することができる。ウエット処理用ノ
ズルとしての接液面130と、被処理基板Wとの間の距
離Hは、8mm以下で被処理基板Wと接触しない範囲が
よく、好ましくは6mm以下で基板Wと接触しない範
囲、より好ましくは3mm以下で基板Wと接触しない範
囲とするのがよい。これは、8mmを越えると、基板W
とウエット処理用ノズルとの間に所望の処理液を満たす
ことが困難となり、洗浄等のウエット処理が難しくなる
からである。
【0027】このとき、図2に示すように、処理液2が
液供給管131に位置して、この処理液2が管収容孔1
32の内表面である超音波伝播部(ホーン)123に直
接接触しないため、超音波伝播部123内部の管収容孔
131内表面において、ウエット処理がおこなわれるこ
とを防止できる。このため、処理液2が汚染されること
が防止でき、この処理液2により被処理基板Wが汚染す
ることを防止できる。また、管収容孔132の内面と液
供給管131の外面との間には、エア層133が形成さ
れているため、超音波伝播部(ホーン)123から管収
容孔132内部の処理液2に超音波が伝播されることが
なく、接液面130から照射されるべき超音波エネルギ
ーをロスすることがない。このため、投入電力に対する
処理効率を向上することができ、処理に充分な振動エネ
ルギーを得るため過剰の電力を投入する必要がない。
【0028】本実施形態において、液供給管131の接
液面130側端部には該液供給管131外部の管収容孔
132内部をシールするシール手段134が設けられて
なることにより、接液面130付近にある処理液2が管
収容孔132内部のエア層133に進入してしまうこと
を防止できるので、超音波伝播部(ホーン)123の管
収容孔132内表面に処理液2が接触することがない。
このため、管収容孔132内部がウエット処理されるこ
とを防止でき、超音波伝播部123の寿命が短くなるこ
とを防止できる。同時に、ウエット処理された超音波伝
播部123の成分が管収容孔132内表面から処理液2
中に混合して被処理基板W表面を汚染してしまうことを
防止することができる。
【0029】以下、本発明に係るウエット処理装置の第
2実施形態を、図面に基づいて説明する。 [第2の実施形態]図5は、本実施形態におけるホーン
を示す平断面図である。図において、液供給管131、
シール手段134は省略してある。本実施形態におい
て、図1〜図4に示す第1実施形態と異なるのはホーン
123先端部の構成に関する点であり、これ以外の対応
する構成要素には同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0030】本実施形態においては、図5に示すよう
に、ホーン(超音波伝播部)123の先端部分が接液面
部分123Aとしてホーン123本体から着脱自在な構
成とされている。この接液面部分123Aは、その接液
面130から直交する方向への厚み寸法が、ほぼ一定に
設定されているが、管収容孔132周辺部分のみを大き
く設定して着脱部分136とされている。この着脱部分
136の周囲、および、対応するホーン123先端側の
管収容孔132におけるいわば拡径部分には螺設部分1
37が形成されている。この螺設部分137によって螺
接することにより、ホーン(超音波伝播部)本体123
と接液面部分123Aとが螺合可能なようになってい
る。
【0031】接液面部分123Aには、ウエット処理中
に接液面130を保護するコーティング等の保護部13
5が設けられている。この保護部135は、石英や、P
FA等のフッ素樹脂からなることや、用いる処理液によ
っては、接液面部分123Aが、保護部135としての
最表面がクロム酸化物のみからなる不動態膜面のステン
レスからなることができる。また、接液面部分123A
が、酸化アルミニウムとクロム酸化物の混合膜を保護部
135として表面に備えたステンレスとされることや、
処理水2がオゾン水とされた場合には保護部135とし
ての電解研磨表面を備えたチタン等とされることができ
る。このほかにも、保護部135としては、4フッ化エ
チレン等のフッ素樹脂や、PEEK(ポリエーテルエー
テルケトン)を適用することが可能である。
【0032】本実施形態においては、第1実施形態と同
様の効果を奏することができるとともに、接液面部分1
23Aがホーン(超音波伝播部)123本体から着脱自
在とされてなることにより、処理液2が当接している状
態で超音波振動が伝播して、接液面130表面や管収容
孔132の内表面が劣化した場合でも、ホーン123全
体を交換する必要がなく、劣化した接液面130付近の
みを接液面部分123Aとして交換すればよいため、ホ
ーン123全体を交換する場合に比べてコストを低減す
ることができ、ウエット処理用ノズル(ウエット処理装
置)100におけるランニングコストを低減することが
可能となる。
【0033】また、着脱部分136が設けられることに
より、接液面部分123Aにおける管収容孔132の長
さを接液面部分123Aの厚み寸法よりも大きく設定す
ることができるため、接液面130側の管収容孔132
内部のエア層133部分に処理液2が進入した場合で
も、ホーン123本体における管収容孔132内部に処
理液2が接触することを、より一層防止することが可能
となり、劣化した接液面130付近のみを接液面部分1
23Aとして交換すればよいため、ホーン123全体を
交換する場合に比べてコストを低減することができる。
【0034】なお、接液面部分123Aと液供給管13
1とを一体として例えばPEEK等によって形成するこ
とも可能であり、この場合、シール手段134が必要な
いだけでなく、接液面130に開口した液供給管132
部分からはホーン123における管収容孔132内部の
エア層133部分に処理液が侵入することがない。
【0035】本実施形態においては、保護部135を設
けることにより、接液面130部分において超音波伝播
部としての接液面部分123Aが直接ウエット処理され
てしまうことがないため、接液面130部分が処理液2
および超音波振動により劣化してしまうことを低減し、
ホーン123の寿命が短くなることを防止できる。さら
に、超音波伝播部としての接液面部分123Aの成分が
処理液中に混合して被処理基板W表面を汚染することを
防止することができる。
【0036】また、この保護部135は、図5に示す接
液面部分123Aの側面130aに設けることも可能で
ある。さらに、ホーン123の側面130bに設けるこ
ともできる。なお、図1〜図4に示した第1実施形態に
おいて、接液面130および、ホーン123先端側の側
面にこの保護部135を設けることもできる。これによ
り、接液面130のみならず、接液面部分123Aおよ
び/またはホーン123側面においてウエット処理がお
こなわれることがないため、接液面部123Aおよびホ
ーン123表面が処理液2と超音波振動との協動により
劣化してしまうことを低減し、接液面部分123Aおよ
び/またはホーン123の寿命が短くなることを防止で
き、さらに、超音波伝播部の成分が処理液中に混合して
被処理基板W表面を汚染することを防止することができ
る。
【0037】以下、本発明に係るウエット処理装置の第
3実施形態を、図面に基づいて説明する。 [第3の実施形態]図6は、本実施形態におけるホーン
の先端部分を示す拡大平断面図、図7は図6のホーンの
接液面を示す側面図である。本実施形態において、図1
〜図4に示す第1実施形態と異なるのは液排出管141
に関する点であり、これ以外の対応する構成要素には同
一の符号を付してその説明を省略する。
【0038】本実施形態においては、ホーン123の接
液面130付近に液排出管(液供給排出管)141,1
41とこれに関連して液排出口(液供給排出口)142
とが設けられる。液排出口142は、接液面130と面
一に開口して接液面130の周囲を囲むように設けら
れ、この液排出口142には、液排出管141,141
がホーン213の両側にそれぞれ1本ずつ接続される。
液排出口142および液排出管141は、液供給管13
1と同等の材質から形成されている。また、液排出管1
41は、それぞれ液供給排出手段101Aに接続されて
おり、接液面130と被処理基板Wとの間の処理領域か
らの排出液を、液排出口142を介して排出する構成と
されている。
【0039】これにより、本実施形態においては、第1
実施形態と同様の効果を奏することができるとともに、
液供給管(液供給排出管)131から処理液2を被処理
基板W表面に供給し、その処理液を供給した部分以外の
被処理基板W表面に処理液を接触させることなく、液排
出口142を介して液排出管141から除去物(被処理
物から除去したもの)等を含んだ処理液を外部に排出で
きるので、充分な清浄度を得ることができる。また、液
供給排出手段101Aによって、液供給管131での処
理液2の圧力に対して液排出管141からの吸引力を制
御することで処理液をウエット処理用ノズルの外部に漏
らすことがなく、排出することができるので、少ない処
理液で充分な清浄度を得ることができる。
【0040】なお、ホーン123中央に位置する液供給
排出管131から処理領域の排出液を排出し、接液面1
30周囲に位置する液供給排出口142を介して液供給
排出管141から処理液2を供給するように構成するこ
とも可能である。
【0041】なお、上記の各実施形態においてホーン1
23の先端における接液面130は、図2に示すように
ホーン123の長さ方向軸線に対して垂直な平坦面でも
よいが、曲面あるいは段付きの形状でもよく、また図8
に示すように、傾斜面としてもよい。また、図8に示す
ように、管収容孔を枝分かれして接液面130に複数開
口するように設け、その内部にそれぞれ液供給排出管1
31を設けることも可能である。
【0042】以下、本発明に係るウエット処理用ノズル
の第4実施形態を、図面に基づいて説明する。 [第4の実施形態]図9は、本実施の形態の超音波振動
子が備えられたウェット処理用ノズル(洗浄用ノズル)
の下面図、図10は図9のX−X線に沿う断面図であ
る。
【0043】本実施形態の洗浄用ノズル1は、図9,図
10に示すように、一端に洗浄液(処理液)2を導入す
るための導入口21aを有する導入管(液供給管)21
と一端に洗浄後の洗浄液(ウエット処理後の処理液の排
出液)を外部へ排出するための排出口22aを有する排
出管(液排出管)22とが設けられ、これら導入管21
と排出管22のそれぞれの他端が連結され、被処理基板
(被ウエット処理物)Wに対向する連結部23を形成し
ている。ここで、導入管21および排出管22は液供給
排出管とされている。
【0044】この連結部23の両側においては、導入管
21の他端が分岐して複数開口しており、これらが第1
の開口部21b,21bを形成しているとともに、排出
管22の他端が分岐して複数開口しており、これらが第
2の開口部22b,22bを形成している。このような
洗浄用ノズルは、プッシュ・プル型ノズル(省流量型ノ
ズル)と呼ばれるものである。第1と第2の開口部21
b,22bは、被処理基板Wに向けて開口することにな
る。連結部23と被処理基板Wとの間の空間には、ウエ
ット処理を行う処理領域35が形成されている。
【0045】連結部23には、被処理基板Wを洗浄する
際に、処理領域35内の洗浄液2に超音波振動を付与す
るための超音波振動子40が設けられている。この超音
波振動子40は、振動板(超音波伝播部)46と、振動
板46の主面の周縁部から立ち上がる側板(超音波伝播
部)47と、側板47の内側の振動板46の主面上に設
けられ、振動板46に超音波振動を付与する超音波振動
子本体48とが備えられてなるものである。側板47は
振動板46と一体に形成されている。超音波振動子本体
48は、発振器(電源)に接続されている。振動板46
と側板47を構成する材料としては、高純度ガラス状カ
ーボン、ステンレス鋼、石英、サファイア、アルミナ等
のセラミックスなどのうちから選択されて用いられる。
通常の洗浄処理に用いるウエット処理用ノズルに備えら
れる場合は、振動板と側板の材料としてはステンレス鋼
で十分であるが、洗浄液が比較的強い酸やフッ酸である
場合は、高純度ガラス状カーボン、サファイア又はアル
ミナ等のセラミックスから構成することが好ましいが、
これは、ウエット処理をおこなう際に、ウエット処理液
に対する耐性が優れ、劣化を防止できるためである。
【0046】振動板46の厚みは、超音波振動子本体4
8から発せられた超音波振動の振動板46内での波長を
λとしたときに、λ/2±0.3mmの範囲内の厚さと
されていることが好ましく、より好ましくはλ/2±
0.1mmの範囲内である。振動板の厚みをλ/2±
0.3mmの範囲内とすることにより、超音波振動子本
体48からの超音波振動を有効に伝播させることがで
き、超音波振動子40が備えられた洗浄用ノズル1を用
いてウエット処理を行うと、超音波振動(超音波エネル
ギー)が洗浄液2に十分付与でき、効率良くウエット処
理をおこなうことができる。
【0047】側板47には、導入管21および排出管2
2を収容するための管収容孔21c,22cが設けら
れ、この管収容孔21c,22cはそれぞれ、側板47
の外側側面に開口するとともに、それぞれが、被処理基
板Wに対向する接液面側に複数の開口を有する構造とさ
れている。この管収容孔21c,22cは、側板47の
振動板46側に位置する接液面において、それぞれ、第
1と第2の開口部21b,22bとの間がシール手段2
1d,22dによってシールされている。導入管21お
よび排出管22の管外径は管収容孔21c,22cの内
径よりも小さく設定されており、管収容孔21c,22
cの内面と導入管21,排出管22の外面との間には、
エア層が形成されるようになっている。
【0048】超音波振動子本体48は、約20kHzな
いし10MHzの範囲の周波数の超音波振動を出力可能
なものであることが、ウエット洗浄処理を行う場合に実
用的な超音波洗浄を可能とする点で好ましく、特に、保
持可能な処理液層の厚さの観点から0.2MHz以上の
周波数が好ましい。この超音波振動子本体48から発せ
られた超音波振動の振動板46内での波長λの長さは、
振動板がステンレス(SUS316L)製の場合、約
0.6mm乃至約300mmの範囲となるよう設定され
る。
【0049】また、排出管22側には、被処理基板Wに
接触した洗浄液2が洗浄後に排出管22に流れるよう
に、第1の開口部21bの大気と接触している洗浄液の
圧力(洗浄液の表面張力と被処理基板の被洗浄面の表面
張力も含む)と大気圧との均衡がとれるように圧力制御
部(液供給排出手段)が接続されている。上記圧力制御
部は排出口22a側に設けられた減圧ポンプにより構成
されている。したがって、排出管22側の圧力制御部に
減圧ポンプを用いて、この減圧ポンプで連結部23の洗
浄液を吸引する力を制御して、第1の開口部21bの大
気と接触している洗浄液の圧力(洗浄液の表面張力と被
処理基板Wの被洗浄面の表面張力も含む)と大気圧との
均衡をとるようになっている。つまり、第1の開口部2
1bの大気と接触している洗浄液の圧力Pw (洗浄液の
表面張力と基板Wの被洗浄面の表面張力も含む)と大気
圧Pa との関係をPw≒Paとすることにより、第1の開
口部21bを通じて被処理基板Wに供給され、被処理基
板Wに接触した洗浄液は、洗浄用ノズルの外部に漏れる
ことなく、排出管22に排出される。すなわち、洗浄用
ノズルから被処理基板W上に供給した洗浄液は、被処理
基板W上の洗浄液を供給した部分(第1と第2の開口部
21b,22b)以外の部分に接触することなく、基板
W上から除去される。
【0050】ここでの被処理基板Wの洗浄の際、処理領
域35に洗浄液2を供給した状態で上記超音波振動子本
体48により超音波振動を付与し、洗浄液2と共働して
被処理基板Wを洗浄できる。
【0051】洗浄用ノズル1の各開口部21b,22b
と、被処理基板Wとの間の距離Hは、8mm以下で被処
理基板Wと接触しない範囲がよく、好ましくは6mm以
下で基板Wと接触しない範囲、より好ましくは3mm以
下で基板Wと接触しない範囲とするのがよい。8mmを
越えると、基板Wと洗浄用ノズルとの間に所望の洗浄液
を満たすことが困難となり、洗浄が難しくなるからであ
る。洗浄用ノズル1の接液面は、保護部として、PFA
等のフッ素樹脂や、用いる洗浄液によっては最表面がク
ロム酸化物のみからなる不動態膜面のステンレス、ある
いは酸化アルミニウムとクロム酸化物の混合膜を表面に
備えたステンレス、オゾン水に対しては電解研磨表面を
備えたチタン等とすることが、洗浄液への不純物の溶出
がないことから好ましい。接液面を石英により構成すれ
ば、フッ酸を除く全ての洗浄液の供給に好ましい。本実
施の形態における洗浄用ノズルの構成においては、処理
領域35に供給される洗浄液2が水素水である場合は、
水素水超音波洗浄用ノズルとして用いることができ、洗
浄液がオゾン水である場合は、オゾン水超音波洗浄用ノ
ズルとして用いることができ、洗浄液が純水である場合
は、純水リンス超音波洗浄用ノズルとして用いることが
できる。
【0052】本実施形態のウエット処理用ノズル1で
は、連結部23に処理領域35内の洗浄液2に超音波振
動を付与するための上記の構成の超音波振動子40が設
けられたことにより、超音波振動子本体48から伝播さ
れた超音波振動が振動板46の主面と反対側の面(超音
波振動子本体48が設けられた面と反対側の面)から処
理領域35内の洗浄液2に効率良く放射され、洗浄液2
と超音波振動が十分に共働して、充分なウエット処理を
行うことができる。
【0053】本実施形態の洗浄用ノズル1では、処理液
2が管収容孔21c,22cの内表面である側板(超音
波伝播部)47に直接接触しないため、超音波伝播部内
部の管収容孔21c,22cの内表面において、超音波
振動と処理液2とが協働して洗浄処理がおこなわれて不
純物が処理液に溶出することがない。また、管収容孔2
1c,22c内部が洗浄処理等されてしまうことがない
ため、超音波伝播部としての側板47と振動板46とが
一体となった超音波振動子40の寿命が短くなることを
防止できる。さらに、超音波伝播部47の成分が処理液
中に混合して被処理基板W表面を汚染することを防止す
ることができる。
【0054】また、超音波伝播部においては、管収容孔
21c,22c内部に液供給排出管21,22が設けら
れていることにより、この液供給排出管21,22の内
部に処理液2を流通した状態で洗浄等の処理をおこなっ
た場合に、管収容孔21c,22c内部の処理液2に超
音波が伝播することを防止でき、接液面から照射される
べき超音波エネルギーをロスすることがないため、投入
電力に対する処理効率を向上することができ、処理に充
分な振動エネルギーを得るため過剰の電力を投入する必
要がない。
【0055】さらに、本実施形態の洗浄用ノズル1で
は、導入口21aを有する導入管21と、排出口22a
を有する排出管22と、導入管21と排出管22のそれ
ぞれの他端を連結し、被処理基板Wに対面する連結部2
3とからなり、この連結部23に、導入管21が開口し
ている第1の開口部21bと、排出管22が開口してい
る第2の開口部22bが設けられ、洗浄液2が第1の開
口部21bから被処理基板Wに向けて供給されることに
より、連結部23と被処理基板Wの対向するそれぞれの
面の間の空間に、洗浄液2で満たされた処理領域35が
形成され、処理領域35からの排出液が第2の開口部2
2bから排出管22に導かれ、排出口22aより排出さ
れるようにした構成としたことにより、導入管21から
洗浄液2を被処理基板表面に供給したら、その洗浄液2
を供給した部分以外の被処理基板表面に洗浄液2を接触
させることなく、排出管22から除去物(被処理基板か
ら除去したもの)を含んだ洗浄液を排出液として外部に
排出できるので、充分な清浄度が得られる。また、第1
の開口部21bでの洗浄液2の圧力に対して排出口22
bからの吸引力を制御することで洗浄液2をノズルの外
部に漏らすことがなく、排出することができるので、少
ない洗浄液で充分な清浄度が得られる。
【0056】また、本実施形態では、洗浄用ノズル1を
被処理基板Wの上面側(一方の被処理面側)に設けた場
合について説明したが、図11に示すように被処理基板
Wの下面側にも洗浄用ノズルを設けてもよい。この洗浄
用ノズルは、先に述べた洗浄用ノズル1と同様の構成と
することができる。
【0057】以下、本発明に係るウエット処理装置の第
5実施形態を、図面に基づいて説明する。 [第5の実施形態]本実施の形態は上記の第4実施形態
のウエット処理用ノズルを具備した洗浄装置(ウェット
処理装置)の一例である。図12は、本実施の形態の洗
浄装置51の概略構成を示す図であって、例えば被処理
基板として数百mm角程度の大型のガラス基板(以下、
単に基板という)を枚葉洗浄するための装置である。
【0058】図中符号52は洗浄部、53はステージ
(基板保持手段)、54、55、56、89は洗浄用ノ
ズル、57は基板搬送ロボット、58はローダカセッ
ト、59はアンローダカセット、60は水素水・オゾン
水生成部、61は洗浄液再生部、Wはガラス基板(被処
理基板)である。
【0059】図12に示すように、装置上面中央が洗浄
部52となっており、基板Wを保持するステージ53が
設けられている。ステージ53には、基板Wの形状に合
致した矩形の段部が設けられ、この段部上に基板Wが嵌
め込まれて、基板Wの表面とステージ53の表面が面一
状態でステージ53に保持されるようになっている。ま
た、段部の下方には空間部が形成され、空間部にはステ
ージ53の下方から基板昇降用シャフト(図示略)が突
出している。基板昇降用シャフトの下端にはシリンダ等
のシャフト駆動源(図示略)が設けられ、基板搬送ロボ
ット57による基板Wの受け渡しの際にシリンダの作動
により上記基板昇降用シャフトが上下動し、シャフトの
上下動に伴って基板Wが上昇または下降するようになっ
ている。
【0060】ステージ53を挟んで対向する位置に一対
のラックベース62が設けられ、これらラックベース6
2間に洗浄用ノズル54,55,56,89が架設され
ている。洗浄用ノズルは並列配置された4本のノズルか
らなり、各洗浄用ノズル54,55,56,89が異な
る洗浄方法により洗浄を行うものとなっている。本実施
の形態の場合、これら4本のノズルは、基板にオゾンを
供給するとともに紫外線ランプ63から紫外線を照射す
ることによって主に有機物を分解除去する紫外線洗浄用
ノズル54、オゾン水を供給しつつ超音波振動子本体4
8により超音波振動を付与して洗浄するオゾン水超音波
洗浄用ノズル55、水素水を供給しつつ超音波振動子本
体48により超音波振動を付与して洗浄する水素水超音
波洗浄用ノズル56、純水を供給してリンス洗浄を行う
純水リンス洗浄用ノズル89、である。
【0061】各洗浄用ノズル54,55,56,89
は、プッシュ・プル型ノズル(省液型ノズル)と呼ばれ
るものである。また、これら4本のノズルのうちオゾン
水超音波洗浄用ノズル55と、水素水超音波洗浄用ノズ
ル56は、図9〜図11を用いて説明した第4実施形態
の洗浄用ノズルと同様の構成のもの、あるいは1本の洗
浄用ノズルにつき図9〜図11を用いて説明した第4実
施形態の洗浄用ノズルが複数設けられたもの(図12で
は、1本の洗浄用ノズルにつき、導入管21と排出管2
2との連結部23およびこの連結部23に設けられた超
音波振動子40(又は超音波振動子40a)および第
1、第2の開口部21b,22bはそれぞれ3組づつ設
けられており、第1と第2の開口部21b,22bはそ
れぞれ3組合わせて基板Wの幅以上の長さに延びてい
る。)である。ただし、ここでは図示の都合上、超音波
振動子本体48のみを図示し、洗浄液導入部、洗浄液排
出部等に区分した図示は省略する。
【0062】また、洗浄用ノズル54は、超音波振動子
本体48に代えて紫外線ランプ63が設けられた以外は
上記実施形態の洗浄用ノズルと略同様の構成であり、洗
浄用ノズル89は、超音波振動子本体48が設けられて
いない以外は、上記実施形態の洗浄用ノズルと略同様の
構成である。ただし、ここでは図示の都合上、洗浄液導
入部、洗浄液排出部等に区分した図示は省略する。この
洗浄装置51では、上記4本の洗浄ノズルが基板Wの上
方で基板Wとの間隔を一定に保ちながらラックベース6
2に沿って順次移動することにより、基板Wの被洗浄面
全域(被処理面全域)が4種類の洗浄方法により洗浄さ
れる構成となっている。
【0063】各洗浄用ノズルの移動手段(ノズル・被処
理物相対移動手段)としては、各ラックベース62上の
リニアガイドに沿って水平移動可能とされたスライダが
それぞれ設けられ、各スライダの上面に支柱がそれぞれ
立設され、これら支柱に各洗浄用ノズル54,55,5
6,89の両端部が固定されている。各スライダ上には
モータ等の駆動源が設置されており、各スライダがラッ
クベース62上を自走する構成となっている。そして、
装置の制御部(図示略)から供給される制御信号により
各スライダ上のモータがそれぞれ作動することによっ
て、各洗浄用ノズル54,55,56,89が個別に水
平移動する構成となっている。また、上記支柱にはシリ
ンダ(図示略)等の駆動源が設けられ、支柱が上下動す
ることにより各洗浄用ノズル54,55,56,89の
高さ、すなわち各洗浄用ノズル54,55,56,89
と基板Wとの間隔がそれぞれ調整可能となっている。
【0064】洗浄部52の側方に、液供給排出手段とし
て、水素水・オゾン水生成部60と洗浄液再生部61と
が設けられている。水素水・オゾン水生成部60には、
水素水製造装置64とオゾン水製造装置65とが組み込
まれている。いずれの洗浄液も、純水中に水素ガスやオ
ゾンガスを溶解させることによって生成することができ
る。そして、水素水製造装置64で生成された水素水
が、水素水供給配管66の途中に設けられた送液ポンプ
67により水素水超音波洗浄用ノズル56に供給される
ようになっている。同様に、オゾン水製造装置65で生
成されたオゾン水が、オゾン水供給配管68の途中に設
けられた送液ポンプ69によりオゾン水超音波洗浄用ノ
ズル55に供給されるようになっている。なお、純水リ
ンス洗浄用ノズル89には製造ライン内の純水供給用配
管(図示略)から純水が供給されるようになっている。
【0065】また、洗浄液再生部61には、使用後の洗
浄液中に含まれたパーティクルや異物を除去するための
フィルタ70、71が設けられている。水素水中のパー
ティクルを除去するための水素水用フィルタ70と、オ
ゾン水中のパーティクルを除去するためのオゾン水用フ
ィルタ71が別系統に設けられている。すなわち、水素
水超音波洗浄用ノズル56の排出口から排出された使用
後の水素水(排出液)は、水素水回収配管72の途中に
設けられた送液ポンプ73により水素水用フィルタ70
に回収されるようになっている。同様に、オゾン水超音
波洗浄用ノズル55の排出口から排出された使用後のオ
ゾン水(排出液)は、オゾン水回収配管74の途中に設
けられた送液ポンプ75によりオゾン水用フィルタ71
に回収されるようになっている。
【0066】そして、水素水用フィルタ70を通した後
の水素水は、再生水素水供給配管76の途中に設けられ
た送液ポンプ77により水素水超音波洗浄用ノズル56
に供給されるようになっている。同様に、オゾン水用フ
ィルタ71を通した後のオゾン水は、再生オゾン水供給
配管78の途中に設けられた送液ポンプ79によりオゾ
ン水超音波洗浄用ノズル55に供給されるようになって
いる。また、水素水供給配管66と再生水素水供給配管
76は水素水超音波洗浄用ノズル56の手前で接続さ
れ、弁80によって水素水超音波洗浄用ノズル56に新
しい水素水を導入するか、再生水素水を導入するかを切
り換え可能となっている。同様に、オゾン水供給配管6
8と再生オゾン水供給配管78はオゾン水超音波洗浄用
ノズル55の手前で接続され、弁81によってオゾン水
超音波洗浄用ノズル55に新しいオゾン水を導入する
か、再生オゾン水を導入するかを切り換え可能となって
いる。なお、各フィルタ70,71を通した後の水素水
やオゾン水は、パーティクルが除去されてはいるもの
の、液中気体含有濃度が低下しているため、配管を通じ
て再度水素水製造装置64やオゾン水製造装置65に戻
し、水素ガスやオゾンガスを補充するようにしてもよ
い。
【0067】洗浄部52の側方に、ローダカセット5
8、アンローダカセット59が着脱可能に設けられてい
る。これら2つのカセット58、59は、複数枚の基板
Wが収容可能な同一の形状のものであり、ローダカセッ
ト58に洗浄前(ウエット処理前)の基板Wを収容し、
アンローダカセット59には洗浄済(ウエット処理後)
の基板Wが収容される。そして、洗浄部52とローダカ
セット58、アンローダカセット59の中間の位置に基
板搬送ロボット57が設置されている。基板搬送ロボッ
ト57はその上部に伸縮自在なリンク機構を有するアー
ム82を有し、アーム82は回転可能かつ昇降可能とな
っており、アーム82の先端部で基板Wを支持、搬送す
るようになっている。
【0068】上記構成の洗浄装置51は、例えば洗浄用
ノズル54,55,56,89と基板Wとの間隔、洗浄
用ノズルの移動速度、洗浄液の流量等、種々の洗浄条件
をオペレータが設定する他は、各部の動作が制御部によ
り制御されており、自動運転する構成になっている。し
たがって、この洗浄装置51を使用する際には、洗浄前
の基板Wをローダカセット58にセットし、オペレータ
がスタートスイッチを操作すれば、基板搬送ロボット5
7によりローダカセット58からステージ53上に基板
Wが搬送され、ステージ53上で各洗浄用ノズル54,
55,56,89により紫外線洗浄、オゾン水超音波洗
浄、水素水超音波洗浄、リンス洗浄が順次自動的に行わ
れ、洗浄後、基板搬送ロボット57によりアンローダカ
セット59に収容される。
【0069】本実施形態の洗浄装置51においては、本
発明の実施形態の洗浄用ノズル55,56と、上記のノ
ズル・被処理物相対移動手段とを備えたことにより、上
記本実施形態の洗浄用ノズルの利点を有したまま基板W
の被洗浄面全域を洗浄することができる。また、本実施
形態の洗浄装置51は、4本の洗浄用ノズル54,5
5,56,89の各々が、紫外線洗浄、オゾン水超音波
洗浄、水素水超音波洗浄、リンス洗浄といった異なる洗
浄方法により洗浄処理する構成であるため、本装置1台
で種々の洗浄方法を実施することができる。したがっ
て、例えば、水素水超音波洗浄、オゾン水超音波洗浄に
より微細な粒径のパーティクルを除去し、さらにリンス
洗浄で基板表面に付着した洗浄液も洗い流しながら仕上
げの洗浄を行う、というように種々の被除去物を充分に
洗浄除去することができる。また、本実施の形態の洗浄
装置51の場合、上記の省液型の洗浄用ノズルが備えら
れているため、洗浄液の使用量を低減することができ、
しかも、ノズルの下方に液溜まりが生じないため、高効
率、高清浄度の基板洗浄を実施することができる。した
がって、半導体デバイス、液晶表示パネル等をはじめと
する各種電子機器の製造ラインに好適な洗浄装置を実現
することができる。
【0070】以下、本発明に係るウエット処理装置の第
6実施形態を、図面に基づいて説明する。 [第6の実施形態]図13は、本実施形態のウエット処
理装置におけるウエット処理ノズルの断面図である。図
において、符号200はウエット処理装置のウエット処
理ノズルであり、本ウエット処理ノズル200は、図示
略の発振器と、可搬形の箱体201と、図示略の液供給
排出手段とを具備するものとされている。
【0071】箱体201は、図13に示すように、例え
ば中空円筒状のもので、内部に振動子(超音波振動子)
221が収納されている。また箱体201の下側には、
振動子221の出力端221aに接するホーン202が
配置されている。ホーン202は超音波伝播部を構成し
ており、このホーン220はTiやステンレス鋼(SU
S316L)からなっている。
【0072】また、箱体201の下部には別の雄ネジ部
201aが形成され、この雄ネジ部201aがホーン2
02に設けられた雌ねじ部202dにねじ込まれてい
る。そして、箱体201とホーン202の間には、別の
Oリング201bが挟み込まれている。このようにして
箱体201とホーン202とが結合される。
【0073】振動子221は、いわゆるボルト締めラン
ジュバン型超音波振動子であり、PZT等の電歪素子2
22の表裏に電極223,224を介して図示略の発振
器が接続されるとともにこの電歪素子222を下部メタ
ル部材225及び上部メタル部材226によって挟み、
これらをボルト227で結合している。この振動子22
1は、図示略の発振器から超音波周波電気信号を受けて
超音波振動を発生する。発生した振動は振動子221の
出力端221aからホーン202に伝達され、その底面
の接液面202aから放射される。また、振動子221
は、約20kHz〜10MHz程度の範囲の周波数の超
音波振動を出力可能なものであることがウエット処理を
行う場合に実用的な超音波処理が可能である点で好まし
く、特に、保持可能な処理液層の厚さの観点から0.2
MHz以上の周波数が好ましいが、約20kHzにおい
ても処理は充分可能である。
【0074】振動子221について更に詳細に説明する
と、この振動子221において、ボルト227の雄ネジ
部227aが、上部メタル部材226、電極223、2
24及び電歪素子222をそれぞれ貫通するとともに、
下部メタル部材225の一部にまでねじ込まれている。
そして、このボルト227には、ボルト227を長手方
向に向けて貫通する管収納孔227bが形成されてい
る。また、下部メタル部材225において、ボルト22
7の雄ネジ部227aの下側には、管収納孔227bに
連通するボス収納孔225a(管収納孔)が設けられて
いる。
【0075】ホーン202は、図13に示すように略円
板状とされ、振動子221と対向する面の反対側の面
が、被処理基板(被ウエット処理物)Wに対向する接液
面202aとされている。また、ホーン202の振動子
221側の面のほぼ中央には、ボス収納孔225aに収
納されるボス部202bが振動子221側に突設されて
おり、このボス部202bにはノズル孔202cが設け
られるとともにこのノズル孔202cの一部が雌ねじ部
202dとされている。
【0076】そして、ボルト227の管収納孔227b
及び下部メタル部材225のボス収納孔225aには、
液供給管231が装入されている。液供給管231の先
端には雄ネジ部231aが形成され、この雄ネジ部23
1aがボス部202bの雌ねじ部202dにねじ込まれ
ている。また、液供給管231の雄ネジ部231a先端
とボス部202bの間にはOリング231bが挟み込ま
れている。このようにして、本実施形態においては、管
収容孔227b及びボス収納孔225aが、ホーン20
2(超音波伝播部)及び振動子221(超音波振動子)
を貫通して設けられ、この管収容孔227b及びボス収
納孔225a内に液供給管231(液供給排出管)が収
納されている。これによりウエット処理液は、液供給管
231を介してノズル孔202cに供給できるようにな
っている。
【0077】液供給管231は、PEEK(ポリエーテ
ルエーテルケトン)等のプラスチックからなっている。
液供給管231の管径は管収容孔227bの管径よりも
小さく設定されており、管収容孔227bの内面と液供
給管231の外面との間には、エア層233が形成され
るようになっている。
【0078】本実施形態のウエット処理装置200にお
いて行われるウエット処理としては、洗浄、剥離、現
像、ウエットエッチング、メッキ、研磨等の処理をおこ
なうことができる。このとき、図示略の液供給手段から
供給する処理液としては、洗浄処理の場合は、超純水、
電解イオン水、オゾン水、水素水、等が用いられ、剥離
処理の場合には、希NaOH、希KOH等無機アルカリ
や、アミン系剥離液等が用いられ、現像処理の場合に
は、希NaOH、希KOH等無機アルカリや、トリメチ
ルアンモニウムハイトライト希釈液等が用いられ、ウエ
ットエッチングの場合には、フッ酸エッチング液等が用
いられ、メッキ処理の場合には、Cu用、Ag用、Au
用メッキ液等が用いられ、研磨処理の場合には、SiO
2 スラリー、Al2O3スラリー、ダイヤモンドスラリー
等が用いられる。
【0079】ウエット処理装置200は、液供給手段か
ら処理液が供給されて、接液面202aに処理液が当接
した状態になると、図示略の発振器から超音波周波電気
信号が発振されこれを受けて振動子221が超音波振動
を発生し、この振動が、ホーン202に伝達されて、接
液面202aから放射される。図13に示すように、被
ウエット処理物Wが半導体、液晶表示パネル等の基板と
された場合、ホーン202の接液面202aと被処理基
板Wの表面とを対向する状態とし、液供給手段から処理
液を供給して、接液面202aから被処理基板Wに向け
て超音波を照射すると、ホーン202先端の接液面20
2aと被処理基板W表面との間に処理液2の液溜り(処
理領域)ができ、この処理領域内において超音波振動に
より被処理物W表面をウエット処理することができる。
ウエット処理用ノズルとしての接液面202aと、被処
理基板Wとの間の距離は、8mm以下で被処理基板Wと
接触しない範囲がよく、好ましくは6mm以下で基板W
と接触しない範囲、より好ましくは3mm以下で基板W
と接触しない範囲とするのがよい。これは、8mmを越
えると、基板Wとウエット処理用ノズルとの間に所望の
処理液を満たすことが困難となり、洗浄等のウエット処
理が難しくなるからである。
【0080】このとき、図13に示すように、処理液2
が液供給管231に位置して、この処理液2が管収容孔
227bの内表面である振動子221自体に直接接触し
ないため、振動子221内部の管収容孔231内表面に
おいて、ウエット処理がおこなわれることを防止でき
る。このため、処理液2が汚染されることが防止でき、
この処理液2により被処理基板Wが汚染することを防止
できる。また、管収容孔227bの内面と液供給管23
1の外面との間には、エア層233が形成されているた
め、振動子221から液供給管231内部の処理液2に
超音波が伝播されることがなく、接液面202aから照
射されるべき超音波エネルギーをロスすることがない。
このため、投入電力に対する処理効率を向上することが
でき、処理に充分な振動エネルギーを得るため過剰の電
力を投入する必要がない。
【0081】本実施形態において、ホーン202の接液
面202aには該液供給管231外部の収納孔225a
内部をシールするシール手段たるOリング231bが設
けられてなることにより、接液面202a付近にある処
理液2が管収容孔132及び収納孔225a内部のエア
層233に進入してしまうことを防止できるので、振動
子221の管収容孔227b内表面に処理液2が接触す
ることがない。このため、管収容孔227b内部がウエ
ット処理されることを防止でき、ホーン202(超音波
伝播部)及び振動子221の寿命が短くなることを防止
できる。
【0082】また、本発明においては、管収容孔227
bが、ホーン202及び振動子221を貫通して設けら
れ、管収容孔227b内に液供給排出管231が収納さ
れることにより、振動子221の内部に処理液を流通さ
せるので、超音波伝播部(ホーン)を小型にすることが
でき、これにより超音波エネルギーを振動子221から
接液面202aに対して伝搬させる際のエネルギーロス
を少なくすることができ、投入電力に対する処理効率を
より向上できる。また、ホーン202を小型化にできる
ことで、処理効率の上では好ましい一方で伝搬部が大き
いとエネルギーロスが増すという理由からあまり使われ
ていなかった20kHz〜200kHzの周波数帯域の
超音波の使用が可能となり、これによりウエット処理の
処理効率が向上し、これに伴って処理液の消費量も低減
できる。
【0083】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。例
えば、ウエット処理用ノズルの形状や寸法、ウエット処
理用ノズルの導入管や排出管の数や設置位置等の具体的
な構成等に関しては、適宜設計変更が可能なことは勿論
である。さらに、上記実施の形態においては、本発明の
ノズルを洗浄用ノズルに適用した例を示したが、洗浄以
外のウェット処理、例えばエッチング、レジスト除去、
研磨等、他のウエット処理に本発明のノズルを適用する
ことも可能である。
【0084】
【発明の効果】本発明のウエット処理用ノズルおよびウ
エット処理装置によれば、接液面にウエット処理液を供
給排出するための液供給排出管が内部に収容される管収
容孔を有する超音波伝播部を具備する構成とすること
で、処理液が供給排出管の内部を流通することにより、
処理液が管収容孔の内表面である超音波伝播部に直接接
触しないため、超音波伝播部内部の管収容孔の内表面に
おいて、洗浄、研磨、剥離、エッチング、メッキがおこ
なわれることがなく、また、前記管収容孔内部が研磨等
されてしまうことがないため、超音波伝播部の寿命が短
くなることを防止でき、超音波伝播部の成分が処理液中
に混合して被処理物表面を汚染することを防止すること
ができ、さらに、液供給排出管の内部に処理液を流通し
た状態でウエット処理をおこなった場合でも、管収容孔
内部の処理液に超音波が伝播することを防止でき、接液
面から照射されるべき超音波エネルギーをロスすること
がないため、投入電力に対する処理効率を向上すること
ができ、処理に充分な振動エネルギーを得るため過剰の
電力を投入する必要がないという効果を奏することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るウエット処理装置の第1実施
形態を示す正面図である。
【図2】 図1のウエット処理装置におけるホーンを
示す平断面図である。
【図3】 図2のホーンの先端部分を示す拡大平断面
図である。
【図4】 図1のホーンの接液面を示す側面図であ
る。
【図5】 本発明に係るウエット処理装置の第2実施
形態におけるホーンを示す平断面図である。
【図6】 本発明に係るウエット処理装置の第3実施
形態におけるホーンの先端部分を示す拡大平段面図であ
る。
【図7】 図6のホーンの接液面を示す側面図であ
る。
【図8】 本発明に係るウエット処理装置におけるホ
ーンの他の実施形態を示す斜視図である。
【図9】 本発明に係るウエット処理用ノズルの第4
実施形態を示す下面図である。
【図10】 図9のX−X線に沿う断面図である。
【図11】 本発明に係るウエット処理用ノズルの他
の実施形態を示す断面図である。
【図12】 本発明のウエット処理装置における第5
実施形態の概略構成を示す平面図である。
【図13】 本発明のウエット処理装置における第6
実施形態の概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・洗浄用ノズル(ウエット処理用ノズル) 2・・・洗浄液(処理液) 21・・・導入管(導入管) 21a・・・導入口 21b・・・第1の開口部 22・・・排出管(排出管) 22a・・・排出口 22b・・・第2の開口部 23・・・連結部 35・・・処理領域 40・・・超音波振動子 46・・・振動板(振動部) 47・・・側板(側壁部) 48・・・超音波振動子本体 51・・・洗浄装置(ウエット処理装置) 55,56・・・洗浄用ノズル(ウエット処理用ノズル) W・・・被処理基板(被処理物)、 100・・・ウエット処理装置 101・・・発振器 101A・・・液供給排出手段 102・・・箱体 121・・・振動子(超音波振動子) 122・・・コーン(超音波伝播部) 123・・・ホーン(超音波伝播部) 123A・・・接液面部分 130・・・接液面 131・・・液供給管(液供給排出管) 132・・・管収容孔 133・・・エア層 134・・・シール手段 135・・・保護部 136・・・着脱部分 137・・・螺設部分 141・・・液排出管(液供給排出管) 142・・・液排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 昭一 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 Fターム(参考) 2H088 FA21 FA30 HA01 MA20 2H090 JB02 JC19 3B201 AA01 AB14 AB52 BB22 BB72 BB85 BB92 CD36

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波周波電気信号を発生する発振器と
    前記超音波周波電気信号が印加される超音波振動子と、 一方が前記超音波振動子の出力端に連結されるとともに
    他方に被ウエット処理物に対向するための接液面が設け
    られて、該接液面にウエット処理液を供給排出するため
    の液供給排出管が内部に収容される管収容孔を有する超
    音波伝播部と、 を具備することを特徴とするウエット処理ノズル。
  2. 【請求項2】 前記管収容孔が、前記超音波伝播部及び
    前記超音波振動子を貫通して設けられ、該管収容孔内に
    前記液供給排出管が収納されることを特徴とする請求項
    1に記載のウエット処理ノズル。
  3. 【請求項3】 前記液供給排出管の前記接液面側端部に
    は該液供給排出管外部の前記管収容孔内部をシールする
    シール手段が設けられてなることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載のウエット処理ノズル。
  4. 【請求項4】 前記接液面部分が前記超音波伝播部本体
    から着脱自在とされてなることを特徴とする請求項1な
    いし請求項3のいずれかに記載のウエット処理ノズル。
  5. 【請求項5】 前記接液面の前記管収容孔以外の部分に
    前記ウエット処理液を供給排出するための液供給排出手
    段を具備してなることを特徴とする請求項1ないし請求
    項4のいずれか記載のウエット処理ノズル。
  6. 【請求項6】 前記接液面にはウエット処理中に該接液
    面を保護する保護部が設けられてなることを特徴とする
    請求項1ないし請求項5のいずれか記載のウエット処理
    ノズル。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれか記載
    のウエット処理ノズルを具備することを特徴とするウエ
    ット処理装置。
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