JP2003091518A - 文書処理方法及びそのシステム - Google Patents

文書処理方法及びそのシステム

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JP2003091518A JP2001280756A JP2001280756A JP2003091518A JP 2003091518 A JP2003091518 A JP 2003091518A JP 2001280756 A JP2001280756 A JP 2001280756A JP 2001280756 A JP2001280756 A JP 2001280756A JP 2003091518 A JP2003091518 A JP 2003091518A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明では、データと設定値を階層的に保持
するような文書処理システムで、データの挿入・移動・
コピーペーストする際に、階層的にデータと設定値を保
持しているという特徴を最大限に活かして、編集操作の
効率化とユーザビリティを向上させる表示を実現する文
書処理方法及びそのシステムを提供する。 【解決手段】 複数の原稿データからなる文書を編集す
る文書処理で、所望の原稿データを文書の所定位置へ移
動又は複製する場合に、前記所望の原稿を表す図形をド
ラッグして、文書上を移動させると、前記所望の原稿を
表す図形をドラッグするカーソルの位置に最も近い、文
書中の原稿データの境界を検出し、該文書中の原稿デー
タの境界に、識別可能な標識を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は文書処理方法及びそ
のシステム、例えば文書処理プログラムや画像編集プロ
グラム等、様々なプログラムによって生成される出力デ
ータをひとつの文書としてまとめ、その文書に対する編
集機能を提供する文書処理方法及びそのシステムに関
し、特にパーソナルコンピュータ等の情報処理とプリン
タから成るシステムにおける文書処理方法及びそのシス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】文字や表、画像など、データの種類が異
なると、データを定義する構造やそれらデータに対する
編集操作が異なるために、データの種類に応じた様々な
アプリケーションプログラムが提供されている。利用者
は、文字を編集するためには文字処理プログラム、表を
編集するためには表計算プログラム、画像を編集するた
めには画像編集プログラムといった具合に、データの種
類別にアプリケーションを使い分けている。
【0003】このように、利用者はデータの種類ごとに
アプリケーションプログラムを使い分けるのが一般的で
ある。しかし、利用者が作成しようとする文書として
は、例えば文字のみや、表のみ、画像のみといった1種
類のデータのみから構成される文書よりも、文字と表、
文字と画像など、複数種類のデータから構成される文書
の方が一般的である。そこで複数種類のデータを含む目
的文書を作成するために、利用者は各種アプリケーショ
ンが備えている印刷機能を利用してアプリケーションご
とにデータを印刷させ、印刷物を所望の順序に組み合わ
せる必要があった。
【0004】あるいは、いわゆるオフィススイートと呼
ばれる、各種アプリケーションによってひとつの統合ア
プリケーションを形成するプログラムには、各アプリケ
ーションで生成されたデータを組み合わせ、ひとつの文
書を構成する機能を提供するものもある。この統合アプ
リケーションを使用する場合には、利用者は、各アプリ
ケーションで作成したデータを、統合アプリケーション
に含まれる特定のアプリケーションによってひとつの目
的文書にまとめることができる。
【0005】しかしながら、利用者が各種アプリケーシ
ョンによる印刷物を組み合わせてひとつの目的文書を作
成する場合、例えばページ番号を各ページに振るために
は、いったん必要なデータをすべて印刷出力し、文書と
してまとめてから付すべきページ番号を決定する必要が
ある。そして、各アプリケーションによって、そのアプ
リケーションで作成された原稿の各ページ(これを論理
ページあるいは原稿ページと呼ぶ)ごとに、決定された
ページ番号を書き込んでいく。アプリケーションプログ
ラムがページ番号を振る機能を有している場合であって
も、不連続部分があればその部分についてはやはり利用
者がページ番号を指定しなければならない。また、目的
文書のページを再配置した場合には、ページ番号もそれ
に合わせて振り直さなければならない。あるいは、複数
の原稿ページを、印刷物としての1ページ(これを物理
ページあるいは印刷ページと呼ぶ)にまとめたり、片面
印刷から両面印刷に変更するなど、データの内容にかか
る変更ではなく、単に書式を変更する場合であっても、
アプリケーションによって編集及び印刷のし直しが必要
となる。
【0006】このように、データの種類ごとにそれを管
理できるアプリケーションが異なることから、アプリケ
ーション間のインタフェースを利用者自身が人手によっ
て提供しなければならない。このことは、利用者に多大
な労力が要求されるということであり、生産性の低下を
もたらす。さらに、多くの人手を介することからエラー
の発生も生じやすかった。
【0007】一方、統合アプリケーションを利用して目
的文書を作成する場合、印刷出力せずに、データの状態
で各種データを配置することができる。このため、印刷
物を組み合わせて目的文書を作成する場合ほどには労力
は必要とされることはない。しかしながら、各種データ
を編集・作成するためのアプリケーションは、統合アプ
リケーションに含まれるものに限られてしまい、利用者
が望むアプリケーションが使用できるとは限らない。ま
た、統合アプリケーションによって作成された目的文書
はひとつの文書ファイルであり、ファイル単位で編集・
出力等の管理が行われる。そのために、文書ファイルの
一部について書式を設定しようとしてもアプリケーショ
ンの機能による制約が多く、例えば書式が変わる部分ご
とに書式設定を変更しては印刷し直すといった作業が必
要とされる。このため、多くの労力が必要とされて生産
性が低い点においては、前述した方法と変わりはなかっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、先にデー
タをページ単位で保持し、各種設定値にしたがって、用
紙上にレイアウトして印刷すようなシステムを提案し
た。しかしながら、このようなシステムでは、データを
階層構造で保持していても、設定値は文書全体でしか保
持しておらず、部分的な設定をすることはできなかっ
た。例えば、代表的なレイアウト設定であるNページ印
刷を例に挙げると、文書全体で2ページ印刷の設定はで
きるが、そのうちの一部分を4ページ印刷に変更するこ
とはできなかった。また、部分毎に設定ができるような
システムでは、各部分だけで属性を保持しているため
に、全体を統一して一斉に変更することができなかっ
た。そこで、データを階層的に保持するだけでなく、各
種設定項目も各階層に保持することで、全体を統一する
ことも、部分的な設定をすることも可能であるようなシ
ステムが望まれる。
【0009】このようなシステムでは、編集操作とし
て、設定値の変更だけでなく、ページ単位やページをま
とめた階層など任意の部分木を移動したりコピーペース
トしたりすることが可能となる。
【0010】そこで本発明では、データと設定値を階層
的に保持するような文書処理システムで、データの挿入
・移動・コピーペーストする際に、階層的にデータと設
定値を保持しているという特徴を最大限に活かして、編
集操作の効率化とユーザビリティを向上させる表示を実
現する文書処理方法及びそのシステムを提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の文書処理方法は、複数の原稿データからな
る文書を編集する文書処理方法であって、所望の原稿デ
ータを文書の所定位置へ移動又は複製する場合に、前記
所望の原稿を表す図形をドラッグして、文書上を移動さ
せると、前記所望の原稿を表す図形をドラッグするカー
ソルの位置に最も近い、文書中の原稿データの境界を検
出し、該文書中の原稿データの境界に、識別可能な標識
を表示することを特徴とする。
【0012】ここで、前記識別可能な標識は前記文書中
の原稿データの境界を示すバーである。また、前記バー
を、他の図形よりも太い、濃い、あるいは異なる色で表
示する。また、前記文書が原稿データのツリー構造で記
憶されて、ツリー構造が見える文書構造表示画面とツリ
ー構造が見えない文書構造表示画面とが表示可能であ
り、該ツリー構造が見えない文書構造表示画面において
は、階層の高い境界にノードの所属が分かるバーを割り
当てる。また、ツリー構造が見える文書構造表示領域と
ツリー構造が見えない文書構造表示領域とが、1つの画
面に表示され、カーソルの位置がツリー構造が見えない
文書構造表示画面領域にある場合に、階層の高い境界に
ノードの所属が分かるバーを割り当てる。また、前記ツ
リー構造が見える文書構造表示は文書の構成をツリー形
式で表現するツリー表示であり、前記ツリー構造が見え
ない文書構造表示は印刷データの内容を表示するプレビ
ュー表示である。また、前記ノードの所属が分かる境界
のバーは2本のバーからなり、有効な1本を表示する。
また、前記ノードの所属が分かる境界のバーは2本のバ
ーからなり、有効な1本を他方と識別可能に表示する。
また、前記ツリー構造は文書、章、ページの階層構造か
らなる。また、カーソルの位置が、複数の原稿データが
1ページの印刷データに合成されていることを表示する
文書構造表示画面にある場合に、前記カーソルに最も近
い原稿データの境界が印刷データの境界であるか否かを
判定し、印刷データの境界であるか否かを識別可能な異
なるバーを割り当てる。また、前記ドラッグしていた原
稿データをドロップすると、前記標識が表示された位置
に前記ドラッグしていた原稿データを挿入する。
【0013】又、本発明の文書処理方法は、複数の原稿
データからなる文書を編集する文書処理方法であって、
前記文書がツリー構造を有し、前記原稿データ及びノー
ドの各々が属性を有し、該属性が原稿データ及びノード
に固有であるか否かを識別可能な標識を、原稿データ及
びノードの図形と共に表示することを特徴とする。
【0014】又、本発明の文書処理システムは、複数の
原稿データからなる文書を編集する文書処理システムで
あって、所望の原稿データを文書の所定位置へ移動又は
複製する場合に、前記所望の原稿を表す図形をドラッグ
して、文書上を移動させると、前記所望の原稿を表す図
形をドラッグするカーソルの位置に最も近い、文書中の
原稿データの境界を検出する境界検出手段と、該文書中
の原稿データの境界に、識別可能な標識を表示する標識
表示手段とを有することを特徴とする。
【0015】ここで、前記識別可能な標識は前記文書中
の原稿データの境界を示すバーである。また、前記標識
表示手段は、前記バーを他の図形よりも太い、濃い、あ
るいは異なる色で表示する。また、前記文書処理システ
ムは、前記文書を原稿データのツリー構造で記憶し、ツ
リー構造が見える文書構造表示画面とツリー構造が見え
ない文書構造表示画面とが表示可能であり、前記標識表
示手段は、該ツリー構造が見えない文書構造表示画面に
おいては、階層の高い境界にノードの所属が分かるバー
を割り当てる。また、前記文書処理システムは、ツリー
構造が見える文書構造表示領域とツリー構造が見えない
文書構造表示領域とを、1つの画面に表示し、前記標識
表示手段は、カーソルの位置がツリー構造が見えない文
書構造表示画面領域にある場合に、階層の高い境界にノ
ードの所属が分かるバーを割り当てる。また、前記ツリ
ー構造が見える文書構造表示は文書の構成をツリー形式
で表現するツリー表示であり、前記ツリー構造が見えな
い文書構造表示は印刷データの内容を表示するプレビュ
ー表示である。また、前記ノードの所属が分かる境界の
バーは2本のバーからなり、前記標識表示手段は、有効
な1本を表示する。また、前記ノードの所属が分かる境
界のバーは2本のバーからなり、前記標識表示手段は、
有効な1本が他方と識別可能に表示する。また、前記ツ
リー構造は文書、章、ページの階層構造からなる。ま
た、カーソルの位置が、複数の原稿データが1ページの
印刷データに合成されていることを表示する文書構造表
示画面にある場合に、前記カーソルに最も近い原稿デー
タの境界が印刷データの境界であるか否かを判定する判
定手段を更に有し、前記標識表示手段は、印刷データの
境界であるか否かを識別可能な異なるバーを割り当て
る。また、前記ドラッグしていた原稿データをドロップ
すると、前記標識が表示された位置に前記ドラッグして
いた原稿データを挿入する原稿データ挿入手段を更に有
する。
【0016】又、本発明の文書処理システムは、複数の
原稿データからなる文書を編集する文書処理システムで
あって、前記文書がツリー構造を有し、前記原稿データ
及びノードの各々が属性を有し、該属性が原稿データ及
びノードに固有であるか否かを判別する判別手段と、該
判別結果が識別可能な標識を原稿データ及びノードの図
形と共に表示する表示手段とを有することを特徴とす
る。
【0017】又、本発明の文書処理プログラムは、複数
の原稿データからなる文書を編集する文書処理プログラ
ムであって、所望の原稿データを文書の所定位置へ移動
又は複製する場合に、前記所望の原稿を表す図形をドラ
ッグして、文書上を移動させると、前記所望の原稿を表
す図形をドラッグするカーソルの位置に最も近い、文書
中の原稿データの境界を検出する境界検出モジュール
と、該文書中の原稿データの境界に、識別可能な標識を
表示する標識表示モジュールとを含むことを特徴とす
る。ここで、ツリー構造が見える文書の構成をツリー形
式で表現するツリー表示領域とツリー構造が見えない印
刷データの内容を表示するプレビュー表示領域とが、1
つの画面に表示され、カーソルの位置が前記いずれの領
域にあるかを判別する判別モジュールを更に含み、前記
標識表示モジュールは、プレビュー表示領域にある場合
に、階層の高い境界にノードの所属が分かる標識を割り
当てる。
【0018】又、本発明の文書処理プログラムは、複数
の原稿データからなる文書を編集する文書処理プログラ
ムであって、前記文書がツリー構造を有し、前記原稿デ
ータ及びノードの各々が属性を有し、該属性が原稿デー
タ及びノードに固有であるか否かを識別可能な標識を、
原稿データ及びノードの図形と共に表示する標識表示モ
ジュールを含むことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って、本発明
の実施形態を詳細に説明する。
【0020】[本実施形態の文書処理システムの概要]
本発明の第1の実施形態である文書処理システムの概要
を、図1〜図13を参照して説明する。この文書処理シ
ステムでは、一般アプリケーションにより作成されたデ
ータファイルが、電子原稿ライタによって電子原稿ファ
イルに変換される。製本アプリケーションはその電子原
稿ファイルを編集する機能を提供している。尚、本例で
は、それぞれの機能が明瞭になるように、一般アプリケ
ーション、電子原稿ライタ、製本アプリケーション、電
子原稿デスプーラと分離して示しているが、ユーザに提
供されるパッケージはこれらに限定されず、これらを組
合わせたアプリケーションやグラフィックエンジンとし
て提供されてもよい。以下、その詳細は説明する。
【0021】<本実施形態の文書処理システムのソフト
ウェア構成例>図1は、本実施形態の文書処理システム
のソフトウェア構成を示す図である。文書処理システム
は、本発明の文書処理装置の好適な実施形態であるデジ
タルコンピュータ100(以下、ホストコンピュータと
も呼ばれる)によって実現されている。 一般アプリケ
ーション101は、ワードプロセシングやスプレッドシ
ート、フォトレタッチ、ドローあるいはペイント、プレ
ゼンテーション、テキスト編集などの機能を提供するア
プリケーションプログラムであり、OSに対する印刷機
能を有している。これらアプリケーションは、作成され
た文書データや画像データなどのアプリケーションデー
タを印刷するにあたって、オペレーティングシステム
(OS)により提供される所定のインタフェース(一般
に、GDIと呼ばれる)を利用する。すなわち、アプリ
ケーション101は、作成したデータを印刷するため
に、前記インタフェースを提供するOSの出力モジュー
ルに対して、あらかじめ定められる、OSに依存する形
式の出力コマンド(GDI関数と呼ばれる)を送信す
る。出力コマンドを受けた出力モジュールは、プリンタ
等の出力デバイスが処理可能な形式にそのコマンドを変
換し、変換されたコマンド(DDI関数と呼ばれる)を
出力する。出力デバイスが処理可能な形式はデバイスの
種類やメーカ、機種などによって異なるために、デバイ
スごとにデバイスドライバが提供されており、OSでは
そのデバイスドライバを利用してコマンドの変換を行
い、印刷データを生成し、JL(Job Language)でくく
ることにより印刷ジョブが生成される。OSとしてマイ
クロソフト社のウインドウズを利用する場合には、前述
した出力モジュールとしてはGDI(Graphic Device I
nterface)と呼ばれるモジュールが相当する。
【0022】電子原稿ライタ102は、前述のデバイス
ドライバを改良したものであり、本文書処理システム実
現のために提供されるソフトウェアモジュールである。
ただし、電子原稿ライタ102は特定の出力デバイスを
目的としておらず、後述の製本アプリケーション104
やプリンタドライバ106により処理可能な形式に出力
コマンドを変換する。この電子原稿ライタ102による
変換後の形式(以後、「電子原稿形式」と呼ぶ。)は、
ページ単位の原稿を詳細な書式をもって表現可能であれ
ば特に問わない。実質的な標準形式のうちでは、例えば
アドビシステムズによるPDF形式や、SVG形式など
が電子原稿形式として採用できる。
【0023】アプリケーション101により電子原稿ラ
イタ102を利用させる場合には、出力に使用するデバ
イスドライバとして電子原稿ライタ102を指定してか
ら印刷を実行させる。ただし、電子原稿ライタ102に
よって作成されたままの電子原稿ファイルは、電子原稿
ファイルとして完全な形式を備えていない。そのため、
デバイスドライバとして電子原稿ライタ102を指定す
るのは製本アプリケーション104であり、その管理下
でアプリケーションデータの電子原稿ファイルへの変換
が実行される。製本アプリケーション104は、電子原
稿ライタ102が生成した新規の不完全な電子原稿ファ
イルを後述する形式を備えた電子原稿ファイルとして完
成させる。以下では、この点を明瞭に識別する必要があ
る際には、電子原稿ライタ102によって作成されたフ
ァイルを電子原稿ファイルと呼び、製本アプリケーショ
ンによって構造を与えられた電子原稿ファイルをブック
ファイルと呼ぶ。また、特に区別する必要がない場合
は、アプリケーションにより生成されるドキュメントフ
ァイル、電子原稿ファイル、及びブックファイルをいず
れも文書ファイル(または文書データ)と呼ぶ。
【0024】このようにデバイスドライバとして電子原
稿ライタ102を指定し、一般アプリケーション101
によりそのデータを印刷させることで、アプリケーショ
ンデータはアプリケーション101によって定義された
ページ(以後、「論理ページ」あるいは「原稿ページ」
と呼ぶ。)を単位とする電子原稿形式に変換され、電子
原稿ファイル103としてハードディスクなどの記憶媒
体に格納される。なお、ハードディスクは、本実施形態
の文書処理システムを実現するコンピュータが備えてい
るローカルドライブであってもよいし、ネットワークに
接続されている場合にはネットワーク上に提供されるド
ライブであっても良い。
【0025】製本アプリケーション104は、電子原稿
ファイルあるいはブックファイル103を読み込み、そ
れを編集するための機能を利用者に提供する。ただし製
本アプリケーション104は、各ページの内容を編集す
る機能は提供しておらず、ページを最小単位として構成
される、後述する章やブックの構造を編集するための機
能を提供している。
【0026】製本アプリケーション104によって編集
されたブックファイル103を印刷する際には、製本ア
プリケーション104によって電子原稿デスプーラ10
5が起動される。電子原稿デスプーラ105は、製本ア
プリケーションと共にコンピュータ内にインストールさ
れるプログラムモジュールであり、製本アプリケーショ
ンで利用するドキュメント(ブックファイル)を印刷す
る際に、プリンタドライバへ描画データを出力するため
に使用されるモジュールである。電子原稿デスプーラ1
05は、指定されたブックファイルをハードディスクか
ら読み出し、ブックファイルに記述された形式で各ペー
ジを印刷するために、前述したOSの出力モジュールに
適合する出力コマンドを生成し、不図示の出力モジュー
ルに出力する。その際に、出力デバイスとして使用され
るプリンタ107のドライバ106がデバイスドライバ
として指定される。出力モジュールは、指定されたプリ
ンタ107のプリンタドライバ106を用いて受信した
出力コマンドを、プリンタ107で解釈実行可能なデバ
イスコマンドに変換する。そしてデバイスコマンドはプ
リンタ107に送信され、プリンタ107によってコマ
ンドに応じた画像が印刷される。
【0027】<本実施形態の文書処理システムのハード
ウェア構成例>図2は、本実施形態の文書処理システム
のハードウェア構成を示す図である。図2において、ホ
ストコンピュータ100は、ROM203内のプログラ
ム用ROMあるいは外部メモリ211に記憶された文書
処理プログラム等に基づいて図形、イメージ、文字、表
(表計算等を含む)等が混在した文書処理を実行するC
PU201を備え、システムバス204に接続される各
デバイスをCPU201が総括的に制御する。また、こ
のROM203内のプログラム用ROMあるいは外部メ
モリ211には、CPU201の制御プログラムである
オペレーティングシステムプログラム等を記憶し、RO
M203内のフォント用ROMあるいは外部メモリ21
1には上記文書処理の際に使用するフォントデータ等を
記憶し、ROM203内のデータ用ROMあるいは外部
メモリ211には上記文書処理等を行う際に使用する各
種データを記憶する。RAM202は、CPU201の
主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0028】キーボードコントローラ(KBC)205
は、キーボード209や不図示のポインティングデバイ
スからのキー入力を制御する。CRTコントローラ(C
RTC)206は、CRTディスプレイ(CRT)21
0の表示を制御する。207はディスクコントローラ
(DKC)で、ブートプログラム、各種のアプリケーシ
ョン、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイ
ル、プリンタ制御コマンド生成プログラム(以下プリン
タドライバ)等を記憶するハードディスク(HD)、フ
ロッピー(登録商標)ディスク(FD)等の外部メモリ
211とのアクセスを制御する。プリンタコントローラ
(PRTC)208は、双方向性インタフェース(イン
タフェース)21を介してプリンタ107に接続され
て、プリンタ107との通信制御処理を実行する。NC
212はネットワークに接続されて、ネットワークに接
続された他の機器との通信制御処理を実行する。
【0029】なお、CPU201は、例えばRAM20
2上に設定された表示情報RAMへのアウトラインフォ
ントの展開(ラスタライズ)処理を実行し、CRT21
0上でのWYSIWYGを可能としている。また、CP
U201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル
等で指示されたコマンドに基づいて登録された種々のウ
インドウを開き、種々のデータ処理を実行する。ユーザ
は印刷を実行する際、印刷の設定に関するウインドウを
開き、プリンタの設定や、印刷モードの選択を含むプリ
ンタドライバに対する印刷処理方法の設定を行える.プ
リンタ107は、CPU312により制御される.プリ
ンタのCPU312は、ROM313内のプログラム用
ROMに記憶された制御プログラム等あるいは外部メモ
リ314に記憶された制御プログラム等に基づいてシス
テムバス315に接続される印刷部(プリンタエンジ
ン)317に出力情報としての画像信号を出力する.ま
た、このROM313内のプログラムROMには、CP
U312の制御プログラム等を記憶する.ROM313
内のフォント用ROMには上記出力情報を生成する際に
使用するフォントデータ等が記憶され、ROM313内
のデータ用ROMには、ハードディスク等の外部メモリ
314がないプリンタの場合には、ホストコンピュータ
上で利用される情報等が記憶されている.CPU312
は入力部318を介してホストコンピュータとの通信処
理が可能となっており、プリンタ内の情報等をホストコ
ンピュータ100に通知できる.RAM319は、CP
U312の主メモリや、ワークエリア等として機能する
RAMで、図示しない増設ポートに接続されるオプショ
ンRAMによりメモリ容量を拡張することができるよう
に構成されている.なお、RAM319は、出力情報展
開領域、環境データ格納領域、NVRAM等に用いられ
る.前述したハードディスク(HD)、ICカード等の
外部メモリ314は、メモリコントローラ(MC)20
によりアクセスを制御される.外部メモリ314は、オ
プションとして接続され、フォントデータ、エミュレー
ションプログラム、フォームデータ等を記憶する.ま
た、321は前述した操作パネルで、操作のためのスイ
ッチ及びLED表示器等が配されている.また、前述し
た外部メモリ314は1個に限らず、複数個備えられ、
内蔵フォントに加えてオプションカード、言語系の異な
るプリンタ制御言語を解釈するプログラムを格納した外
部メモリを複数接続できるように構成されていてもよ
い.更に、図示しないNVRAMを有し、操作パネル3
21からのプリンタモード設定情報を記憶するようにし
てもよい. <電子原稿データの形式例>編集アプリケーション10
4の詳細を言及する前に、ブックファイルのデータ形式
を説明する。ブックファイルは紙媒体の書物を模した3
層の層構造を有する。上位層は「ブック」と呼ばれ、1
冊の本を模しており、その本全般に係る属性が定義され
ている。その下の中間層は、本でいう章に相当し、やは
り「章」と呼ばれる。各章についても、章ごとの属性が
定義できる。下位層は「ページ」であり、アプリケーシ
ョンプログラムで定義された各ページに相当する。各ペ
ージついてもページごとの属性が定義できる。ひとつの
ブックは複数の章を含んでいてよく、また、ひとつの章
は複数のページを含むことができる。
【0030】図3は、ブックファイルの形式の一例を模
式的に示す図である。この例のブックファイルにおけ
る、ブック、章、ページは、それぞれに相当するノード
により示されている。ひとつのブックファイルはひとつ
のブックを含む。ブック、章は、ブックとしての構造を
定義するための概念であるから、定義された属性値と下
位層へのリンクとをその実体として含む。ページは、ア
プリケーションプログラムによって出力されたページご
とのデータを実体として有する。そのため、ページは、
その属性値のほか、原稿ページの実体(原稿ページデー
タ)と各原稿ページデータへのリンクを含む。尚、紙媒
体等に出力する際の印刷ページは複数の原稿ページを含
む場合がある。この構造に関してはリンクによって表示
されず、ブック、章、ページ各階層における属性として
表示される。
【0031】図3では、ブックファイルが1つの完結し
たブックである必要はないので、「ブック」を「文書」
として一般化して記載している。
【0032】まず最上位に文書情報401を持つ。文書
情報401は402〜404の3つのパートに大別でき
る。文書制御情報402は、文書ファイルのファイルシ
ステムにおけるパス名などの情報を保持する。文書設定
情報403は、ページレイアウトなどのレイアウト情報
とステイプルなど印刷装置の機能設定情報を保持し、ブ
ックの属性に相当する。章情報リスト404は、文書を
構成している章の集合をリスト形式で保持する。リスト
が保持するのは章情報405である。
【0033】章情報405も406〜408の3つのパ
ートに大別できる。章制御情報406は、章の名称など
の情報を保持する。章設定情報407は、その章特有の
ページレイアウトやステイプルの情報を保持し、章の属
性に相当する。章ごとに設定情報をもつことで最初の章
は2UPのレイアウトその他の章は4UPのレイアウトのよ
うに複雑なレイアウトを持った文書を作成することが可
能である。ページ情報リスト408は各章を構成する原
稿ページの集合リスト形式で保持している。ページ情報
リスト408が指示するのは、ページ情報データ409
である。
【0034】ページ情報データ409も410〜412
の3つのパートに大別される。ページ制御情報410
は、ツリー上に表示するページ番号などの情報を保持す
る。ページ設定情報411は、ページ回転角やページの
配置位置情報などの情報を保持し、原稿ページの属性に
相当する。ページリンク情報412は、ページに対応す
る原稿データである。この例では、ページ情報409が
直接原稿データを持つのではなく、リンク情報412だ
けをもち、実際の原稿データは、ページデータリスト4
13で保持する構成としている。
【0035】図4は、ブック属性(文書設定情報40
3)の例を示すリストである。通常、下位層と重複して
定義可能な項目に関しては、下位層の属性値が優先採用
される。そのため、ブック属性にのみ含まれる項目に関
しては、ブック属性に定義された値はブック全体を通し
て有効な値となる。しかし、下位層と重複する項目につ
いては、下位層において定義されていない場合における
既定値としての意味を有する。しかし、本例では、後述
するように、下位層の属性値を優先するか否かが選択可
能となっている。なお、図示された各項目は具体的に1
項目に対応するのではなく、関連する複数の項目を含む
ものもある。
【0036】ブック属性に固有の項目は、印刷方法、製
本詳細、表紙/裏表紙、インデックス紙、合紙、章区切
りの6項目である。これらは、ブックを通して定義され
る項目である。印刷方法属性としては、片面印刷、両面
印刷、製本印刷の3つの値を指定できる。製本印刷と
は、別途指定する枚数の用紙を束にして2つ折りにし、
その束をつづり合わせることで製本が可能となる形式で
印刷する方法である。製本詳細属性としては、製本印刷
が指定されている場合に、見開き方向や、束になる枚数
等が指定できる。
【0037】表紙/裏表紙属性は、ブックとしてまとめ
られる電子原稿ファイルを印刷する際に、表紙及び裏表
紙となる用紙を付加することの指定、及び付加した用紙
への印刷内容の指定を含む。インデックス紙属性は、章
の区切りとして、印刷装置に別途用意される耳付きのイ
ンデックス紙の挿入の指定及びインデックス(耳)部分
への印刷内容の指定を含む。この属性は、印刷用紙とは
別に用意された用紙を所望の位置に挿入するインサート
機能を持ったインサータが使用する印刷装置に備えられ
ている場合か、あるいは、複数の給紙カセットを使用可
能である場合に有効となる。これは合紙属性についても
同様である。
【0038】合紙属性は、章の区切りとして、インサー
タからあるいは給紙カセットから供給される用紙の挿入
の指定、及び、合紙を挿入する場合には、給紙元の指定
などを含む。
【0039】章区切り属性は、章の区切り目において、
新たな用紙を使用するか、新たな印刷ページを使用する
か、特に何もしないか等の指定を含む。片面印刷時には
新たな用紙の使用と新たな印刷ページの使用とは同じ意
味を持つ。両面印刷時には、「新たな用紙の使用」を指
定すれば連続する章が1枚の用紙に印刷されることは無
いが、「新たな印刷ページの使用」を指定すれば、連続
する章が1枚の用紙の表裏に印刷されることがあり得
る。
【0040】図5は、章属性(章設定情報407)の、
図6はページ属性(ページ設定情報411)の例を示す
リストである。章属性とページ属性との関係もブック属
性と下位層の属性との関係と同様である。
【0041】章属性に関しては、章に固有の項目はな
く、すべてブック属性と重複する。したがって、通常
は、章属性における定義とブック属性における定義とが
異なれば、章属性で定義された値が優先する。しかし、
本例では、後述するように、下位層の属性値を優先する
か否かが選択可能となっている。
【0042】ブック属性と章属性とにのみ共通する項目
は、用紙サイズ、用紙方向、N−up印刷指定、拡大縮
小、排紙方法の5項目である。このうち、N−up印刷
指定属性は、1印刷ページに含まれる原稿ページ数を指
定するための項目である。指定可能な配置としては、1
×1や1×2、2×2、3×3、4×4などがある。排
紙方法属性は、排出した用紙にステイプル処理を施すか
否かを指定するための項目であり、この属性の有効性は
使用する印刷装置がステイプル機能を有するか否かに依
存する。
【0043】ページ属性に固有の項目には、ページ回転
属性、ズーム、配置指定、アノテーション、ページ分割
などがある。ページ回転属性は、原稿ページを印刷ペー
ジに配置する際の回転角度を指定するための項目であ
る。ズーム属性は、原稿ページの変倍率を指定するため
の項目である。変倍率は、仮想論理ページ領域のサイズ
を100%として指定される。仮想論理ページ領域と
は、原稿ページを、N−up等の指定に応じて配置した
場合に、1原稿ページが占める領域である。例えば1×
1であれば、仮想論理ページ領域は1印刷ページに相当
する領域となり、1×2であれば、1印刷ページの各辺
を約70パーセントに縮小した領域となる。
【0044】ブック、章、ページについて共通な属性と
して、ウォーターマーク属性及びヘッダ・フッタ属性が
ある。ウォーターマークとは、アプリケーションで作成
されたデータに重ねて印刷される、別途指定される画像
や文字列などである。ヘッダ・フッタは、それぞれ各ペ
ージの上余白及び下余白に印刷されるウォーターマーク
である。ただし、ヘッダ・フッタには、ページ番号や日
時など、変数により指定可能な項目が用意されている。
なお、ウォーターマーク属性及びヘッダ・フッタ属性に
おいて指定可能な内容は、章とページとは共通である
が、ブックはそれらと異なっている。ブックにおいては
ウォーターマークやヘッダ・フッタの内容を設定できる
し、また、ブック全体を通してどのようにウォーターマ
ークやヘッダ・フッタを印刷するかを指定することがで
きる。一方、章やページでは、その章やページにおい
て、ブックで設定されたウォーターマークやヘッダ・フ
ッタを印刷するか否かを指定できる。
【0045】<本実施形態の文書処理システムの操作手
順例> (ブックファイルの生成手順例)ブックファイルは、上
述したような構造及び内容を有している。次に、製本ア
プリケーション104及び電子原稿ライタ102によっ
てブックファイルを作成する手順を説明する。ブックフ
ァイルの作成は、製本アプリケーション104によるブ
ックファイルの編集操作の一環として実現される。
【0046】図7は、製本アプリケーション104によ
りブックファイルを開く際の手順を示すフローチャート
である。
【0047】まず、開こうとするブックファイルが、新
規作成すべきものであるか、それとも既存のものである
か判定する(ステップS701)。新規作成の場合に
は、章を含まないブックファイルを新規に作成する(ス
テップS702)。新規に作成されるブックファイル
は、図3の例で示せば、ブックノード301のみ有し、
章のノードに対するリンクが存在しないブックのノード
となる。ブック属性は、新規作成用としてあらかじめ用
意された属性のセットが適用される。そして、新規ブッ
クファイルを編集するためのユーザインタフェース(U
I)画面を表示する(ステップS704)。図8は、新
規にブックファイルが作成された際のUI画面の一例で
ある。この場合には、ブックファイルは実質的な内容を
持たないために、UI画面800には何も表示されな
い。
【0048】一方、既存のブックファイルがあれば、指
定されたブックファイルを開き(ステップS703)、
そのブックファイルの構造、属性、内容に従ってユーザ
インタフェース(UI)画面を表示する。図9は、この
UI画面の一例である。UI画面900は、ブックの構
造を示すツリー部901と、印刷された状態を表示する
プレビュー部902とを含む。ツリー部901には、ブ
ックに含まれる章、各章に含まれるページが、図3のよ
うな木構造が分かるように表示される。ツリー部901
に表示されるページは原稿ページである。プレビュー部
902には、印刷ページの内容が縮小されて表示され
る。その表示順序は、ブックの構造を反映したものとな
っている。
【0049】さて、開かれたブックファイルには、電子
原稿ライタ102によって電子原稿ファイルに変換され
たアプリケーションデータを、新たな章として追加する
ことができる。この機能を電子原稿インポート機能と呼
ぶ。図7の手順によって新規に作成されたブックファイ
ルに電子原稿インポートすることで、そのブックファイ
ルには実体が与えられる。この機能は、図8あるいは図
9の画面にアプリケーションデータをドラッグアンドド
ロップ操作することで起動される。
【0050】図10に電子原稿インポートの手順例を示
すフローチャートである。
【0051】まず、指定されたアプリケーションデータ
を生成したアプリケーションプログラムを起動し、デバ
イスドライバとして電子原稿ライタ102を指定してア
プリケーションデータを印刷出力させることで、電子原
稿データに変換する(ステップS801)。変換を終え
たなら、変換されたデータが画像データであるか否かを
判定する(ステップS802)。この判定は、ウインド
ウズOSの下であれば、アプリケーションデータのファ
イル拡張子に基づいて行うことができる。例えば、拡張
子が「bmp」であればウインドウズビットマップデー
タであり、「jpg」であればJPEG圧縮された画像
データ、「tiff」であればtiff形式の画像デー
タであると判定できる。また、このような画像データの
場合はS8010のようにアプリケーションを起動せず
に、画像データから直接電子原稿ファイルを生成するこ
とが可能であるため、S8010の処理を省略すること
も可能である。
【0052】画像データでなかった場合には、ステップ
S801で生成された電子原稿ファイルを、現在開かれ
ているブックファイルのブックに、新たな章として追加
する(ステップS803)。通常、章属性としては、ブ
ック属性と共通するものについてはブック属性の値がコ
ピーされ、そうでないものについては、あらかじめ用意
された規定値に設定されるが、本例では、後述するよう
に、下位層の属性値を優先するか否かが選択可能となっ
ている。
【0053】画像データである場合には、原則として新
たな章は追加されず、指定されている章に、ステップS
801で生成された電子原稿ファイルに含まれる各原稿
ページが追加される(ステップS804)。ただし、ブ
ックファイルが新規作成されたファイルであれば、新た
な章が作成されて、その章に属するページとして電子原
稿ファイルの各ページが追加される。通常、ページ属性
は、上位層の属性と共通のものについてはその属性値が
与えられ、アプリケーションデータにおいて定義された
属性を電子原稿ファイルに引き継いでいるものについて
はその値が与えられるる。例えば、N−up指定などが
アプリケーションデータにおいてされていた場合には、
その属性値が引き継がれる。このようにして、新規なブ
ックファイルが作成され、あるいは、新規な章が追加さ
れる。しかし、本例では、後述するように、下位層の属
性値を優先するか否かが選択可能となっている。
【0054】図11は、図10のステップS801にお
いて、電子原稿ライタ102により電子原稿ファイルを
生成させる手順を示すフローチャートである。
【0055】まず、新たな電子原稿ファイルを作成して
それを開く(ステップS901)。指定したアプリケー
ションデータに対応するアプリケーションを起動し、電
子原稿ライタ102をデバイスドライバとして、OSの
出力モジュールに対して出力コマンドを送信させる。出
力モジュールは、受信した出力コマンドを電子原稿ライ
タによって電子原稿形式のデータに変換し、出力する
(ステップS902)。出力先はステップS901で開
いた電子原稿ファイルである。指定されたデータすべて
について変換が終了したか判定し(ステップS90
3)、終了していれば電子原稿ファイルを閉じる(ステ
ップS904)。電子原稿ライタ102によって生成さ
れる電子原稿ファイルは、図3に示した、原稿ページデ
ータの実体を含むファイルである。
【0056】(ブックファイルの編集例)以上のように
して、アプリケーションデータからブックファイルを作
成することができる。生成されたブックファイルについ
ては、章及びページに対して次のような編集操作が可能
である。 (1)新規追加 (2)削除 (3)コピー (4)切り取り (5)貼り付け (6)移動 (7)章名称変更 (8)ページ番号名称振り直し (9)表紙挿入 (10)合紙挿入 (11)インデックス紙挿入 (12)各原稿ページに対するページレイアウト。
【0057】このほか、一旦行った編集操作を取り消す
操作や、さらに取り消した操作をやり直す操作が可能で
ある。これら編集機能により、例えば複数のブックファ
イルの統合、ブックファイル内で章やページの再配置、
ブックファイル内で章やページの削除、原稿ページのレ
イアウト変更、合紙やインデックス紙の挿入などといっ
た編集操作が可能となる。これらの操作を行うと、図4
乃至図6に示す属性に操作結果が反映されたり、あるい
はブックファイルの構造に反映される。たとえば、ブラ
ンクページの新規追加操作を行えば、指定された箇所に
ブランクページが挿入される。このブランクページは原
稿ページとして扱われる。また、原稿ページに対するレ
イアウトを変更すれば、その変更内容は、印刷方法やN
−up印刷、表紙/裏表紙、インデックス紙、合紙、章
区切りといった属性に反映される。
【0058】本例における、編集時の表示及び操作例に
ついては、以下で詳細に示す。
【0059】(ブックファイルの出力例)以上のように
作成・編集されるブックファイルは印刷出力を最終目的
としている。利用者が図9に示す製本アプリケーション
のUI画面900からファイルメニューを選択し、そこ
から印刷を選択すると、指定した出力デバイスにより印
刷出力される。この際、まず製本アプリケーション10
4は、現在開かれているブックファイルからジョブチケ
ットを作成して電子原稿デスプーラ105に渡す。電子
原稿デスプーラ105は、ジョブチケットをOSの出力
コマンド、例えばウインドウズのGDIコマンドに変換
し、それを出力モジュール、例えばGDIに送信する。
出力モジュールは、指定されたプリンタドライバ106
によってデバイスに適したコマンドを生成し、そのデバ
イスに送信する。
【0060】すなわち、図示しない出力モジュールのグ
ラフィックエンジンは、印刷装置ごとに用意されたプリ
ンタドライバ106を外部メモリ211からRAM20
2にロードし、出力をプリンタドライバ106に設定す
る。そして、出力モジュールは、受け取ったGDI(Gr
aphic Device Interface)関数からDDI(Device Dri
ver Interface)関数に変換して、プリンタドライバ1
06へDDI関数を出力する。プリンタドライバ106
は、出力モジュールから受け取ったDDI関数に基づい
て、プリンタが認識可能な制御コマンド、例えばPDL
(Page Description Language)に変換する。変換され
たプリンタ制御コマンドは、OSによってRAM202
にロードされたシステムスプーラを経てインタフェース
21経由でプリンタ107へ印刷データとして出力され
る仕組みとなっている。
【0061】ここで、上記ジョブチケットは、原稿ペー
ジを最小単位とする構造を有するデータである。ジョブ
チケットにおける構造は、用紙上における原稿ページの
レイアウトを定義している。ジョブチケットは1ジョブ
につき1つ発行される。そのため、まず最上位にドキュ
メントというノードがあり、文書全体の属性、例えば両
面印刷/片面印刷などが定義されている。その下には、
用紙ノードが属し、用いるべき用紙の識別子や、プリン
タにおける給紙口の指定などの属性が含まれる。各用紙
ノードには、その用紙で印刷されるシートのノードが属
する。1シートは1枚の用紙に相当する。各シートに
は、印刷ページ(物理ページ)が属する。片面印刷なら
ば1シートには1物理ページが属し、両面印刷ならば1
シートに2物理ページが属する。各物理ページには、そ
の上に配置される原稿ページが属する。また物理ページ
の属性として、原稿ページのレイアウトが含まれる。
【0062】ジョブチケットのデータ構造の例を図12
に示す。印刷用のデータでは、文書は用紙の集合で構成
されており、各用紙は表、裏の2面で構成されており、
各面は原稿をレイアウトする領域(物理ページ)を持
ち、各物理ページには、最小単位である原稿ページの集
合から構成される。1101は文書に相当するデータ
で、文書全体に関係するデータと、文書を構成する用紙
情報のリストから構成される。用紙情報1102は用紙
サイズなど用紙に関する情報と用紙上に配置される面情
報のリストから構成される。面情報1103は、面に固
有のデータと、面上に配置される物理ページのリストか
ら構成される。物理ページ情報1104は、物理ページ
のサイズやヘッダ・フッタなどの情報と、物理ページを
構成する原稿ページのリストから構成される。
【0063】電子原稿デスプーラ105は、上述のジョ
ブチケットを、出力モジュールへの出力コマンドに変換
する。
【0064】(プレビュー表示の内容例)すでに説明し
たとおり、ブックファイルが製本アプリケーションによ
って開かれると、図9に示すユーザインタフェース画面
900が表示される。ツリー部901には、開いている
ブック(以下、「注目ブック」と呼ぶ。)の構造を示す
ツリーが表示される。プレビュー部には、利用者の指定
に応じて、3通りの表示方法が用意されている。第1は
原稿ページをそのまま表示する原稿ビューと呼ばれるモ
ードである。原稿ビューモードでは、注目ブックに属す
る原稿ページの内容が縮小されて表示される。プレビュ
ー部の表示にレイアウトは反映されない。第2は印刷ビ
ューモードである。印刷ビューモードでは、プレビュー
部902には、原稿ページのレイアウトが反映された形
で原稿ページが表示される。第3は簡易印刷ビューモー
ドである。簡易印刷ビューモードでは、各原稿ページの
内容はプレビュー部の表示には反映されず、レイアウト
のみが反映される。
【0065】<他の文書処理システムの構成例>上記実
施形態の文書処理システムはスタンドアロン型のシステ
ムであるが、これを拡張したサーバクライアントシステ
ムでもほぼ同様の構成・手順でブックファイルが作成・
編集される。ただし、ブックファイルや印刷処理はサー
バによって管理される。
【0066】図13はサーバクライアント型文書処理シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【0067】クライアント文書処理システムは、スタン
ドアロン型システムに、クライアントモジュールである
DOMS(Document Output Management Service:文書
出力管理サービス)ドライバ109及びDOMSプリン
トサービスモジュール110、DS(文書サービス)ク
ライアントモジュール108を加えた構成を有する。こ
のクライアント文書処理システム1200に、文書管理
サーバ1201及び印刷集中管理サーバ1202及びプ
リントサーバ1203が接続されている。これらサーバ
は、通常ネットワークによってクライアント文書処理シ
ステムと接続されるが、サーバが同時にクライアントと
しても機能する場合には、ネットワーク間の通信をシミ
ュレートするプロセス間通信によって接続される。尚、
図13では文書管理サーバ1201と印刷集中管理サー
バ1202の両サーバがクライアントに接続されている
が、いずれか一方のみがネットワーク上に存在する場合
もあり得る。接続されているサーバが文書管理サーバで
あれば、そのクライアントモジュールを含む文書管理サ
ーバクライアントシステム1201SCが、印刷集中管
理サーバ1202であれば、そのクライアントモジュー
ルを含む印刷管理サーバクライアントシステム1202
SCが、スタンドアロン型文書管理システムに追加され
る。
【0068】文書管理サーバ1201は、製本アプリケ
ーション104により作成・編集されたブックファイル
を格納するサーバである。文書管理サーバ1201によ
ってブックファイルを管理する場合、ブックファイル
は、クライアントPCのローカルHDに代わって、ある
いはそれに加えて、文書管理サーバ1201のデータベ
ース1211に保存される。製本アプリケーション10
4と文書管理サーバ1201との間のブックファイルの
保存及び読み出しは、DSクライアント108及びDS
コア1212を介して行われる。
【0069】印刷集中管理サーバ1202は、クライア
ント文書管理システム1200に格納された、あるいは
文書管理サーバ1201に格納されたブックファイルの
印刷を管理するサーバである。クライアントにおける印
刷要求は、DOMSドライバ109及びDOMSプリン
トサービスモジュール110を介して印刷集中管理サー
バ1202のDOMSWGサーバモジュール1221に
送信される。集中印刷管理サーバ1202は、クライア
ントのプリンタで印刷する場合にはクライアントのDO
MSプリントサービスモジュール110を介して電子原
稿デスプーラ105に電子原稿データを渡し、プリント
サーバ1203により印刷する場合には、プリントサー
バ1203のDOMSプリントサービスモジュール12
03に送信する。集中印刷管理サーバは、例えば保存さ
れているブックファイルに対して印刷要求を発行した利
用者の資格などについてセキュリティチェックを行った
り、印刷処理のログを保存したりする。このように、文
書処理システムは、スタンドアロンとしても、クライア
ントサーバシステムとしても実現できる。
【0070】[本実施形態の文書処理システムの編集操
作例]上記図9は、製本アプリケーション104の操作
画面である。製本アプリケーションは、文書のページ順
の入れ替えや複製、削除などの編集に加え、ステイプル
などの印刷装置の機能設定も行うことができ、指定した
印刷装置に印刷することが可能である。図9の左側の領
域には、文書の構造を示すツリービューが表示されてい
る。文書は、章の集合で構成されており、各章は原稿ペ
ージの集合で構成されている。図9の右側の領域には、
各ページの印刷プレビューが表示されている。
【0071】<本実施形態の文書処理システムの属性設
定例>図14は、製本アプリケーション104の「文書
の詳細設定」ウインドウ1400を示している。
【0072】このウインドウでは、「文書設定情報40
3」を表示/設定することができる。このウインドウ
は、図9のアプリケーション操作画面にあるPrint Form
メニューの「Detailed Setting for Document」メニュ
ーあるいはツールバー上の「Detailed Setting for Doc
ument」ボタンから起動される。「文書の詳細設定」ウ
インドウは、文書全体に影響する属性の設定を行うため
のウインドウである。このウインドウは、Page Setup、
Decoration、Edit、Paper Sourceの4つのシートから構
成されており、図14は、Page Setupシートを表示した
状態を示している。このPage Setupシートでは、主にレ
イアウトに関する設定を行うことができ、用紙サイズや
向き、Nページ印刷などの設定を指示することができ
る。このウインドウには、ズームに関するチェックボッ
クスコントロール1401、1402が配置されてい
る。
【0073】図15は、製本アプリケーション104の
「章の詳細設定」ウインドウ1500を示している。
【0074】このウインドウでは、「章設定情報40
7」を表示/設定することができる。このウインドウ
は、図9のアプリケーション操作画面にあるPrint Form
メニューの「Detailed Setting for Chapter」メニュー
あるいはツールバー上の「Detailed Setting for Chapt
er」ボタンから起動される。「章の詳細設定」ウインド
ウは、章固有の属性の設定を行うためのウインドウであ
る。このウインドウは、Page Setup、Decoration、Edi
t、Paper Sourceの4つのシートから構成されており、
図15は、Page Setupシートを表示した状態を示してい
る。このPage Setupシートでは、主に各章で固有のレイ
アウトに関する設定を行うことができ、用紙サイズや向
き、Nページ印刷などの設定を指示することができる。
「文書の詳細設定」と「章の詳細設定」で重複する設定
項目については「Follow Book Attribute」のチェック
ボックスコントロール1501、1502、1503を
配置している。このチェックボックスにチェックが入っ
ている項目グループについては、文書の設定値をその章
にも適用する。このチェックをはずした場合について
は、次の図16に示す。章固有の設定としては2種類に
分類できる。一つは章でしか持たない設定項目である。
もう一つは、上位階層の文書とは異なる独自の設定値を
章の階層で保持している場合である。
【0075】図16は、図15の「章の詳細設定」でチ
ェックボックスコントロール1501、1502のチェ
ックをはずした状態である。この場合、文書の全体がA
4用紙を使っている場合でも、この章を構成するページ
はA4用紙サイズとする。またレイアウトも、文書では
1Page Par Sheetであっても、この章は4 Page Per She
etでレイアウトするという指定である。「MS Arrange」
については、チェックがついているので、上位階層であ
る文書の設定値をこの章の設定値として使う。
【0076】図17は、製本アプリケーション104の
「ページの詳細設定」ウインドウ1700を示してい
る。
【0077】このウインドウでは、「ページ設定情報4
11」を表示/設定することができる。このウインドウ
は、図9のアプリケーション操作画面にあるPrint Form
メニューの「Detailed Setting for Page」メニューあ
るいはツールバー上の「Detailed Setting for Page」
ボタンから起動される。「ページの詳細設定」ウインド
ウは、各ページで固有の属性の設定を行うためのウイン
ドウである。このウインドウは、Page Setup、Editの2
つのシートから構成されており、図17は、PageSetup
シートを表示した状態を示している。このPage Setupシ
ートでは、主に各ページで固有のレイアウトに関する設
定を行うことができ、原稿ページを配置する際の回転角
や拡縮率などの設定を指示することができる。「章の詳
細設定」と「ページの詳細設定」で重複する設定項目に
ついては「Follow Chapter Attribute」のチェックボッ
クスコントロール1701を配置している。このチェッ
クボックスにチェックが入っている項目については、章
の設定値をそのページにも適用する。このチェックをは
ずした場合については、次の図18に示す。
【0078】図18は、図17の「ページの詳細設定」
でPage Loatationの設定を変更した状態を示している。
コントロール1701で、原稿ページをレイアウトする
際にページの上が左になるように回転して配置する設定
にしている。この項目については「Follow Chapter Att
ribute」のチェックボックスが無いので、章や文書に重
複する設定項目が無いので、このウインドウに表示され
ている設定が常にページの設定値となる。1701のチ
ェックがある場合、例えば「Arrange」の項目は、章に
も重複する設定項目があるので章の設定値をページの設
定値とする。章で該当する「Arrange」の項目が「Follo
r Book Attribute」のチェックがある場合、章の設定値
は上位階層である文書の設置値を使うので結局ページの
設定値は文書の設定値を使うことになる。章で該当する
項目のチェックが外れている場合、章固有の設定値を持
っているので、ページの設定値はその章固有の設定値を
使う。
【0079】尚、上記設定画面で設定されたチェックボ
ックスコントロールの情報は、専用の領域に保持されて
もよいが、図3に示した設定情報内に属性の1つとして
保持するのが望ましい。この場合には、図5及び図6に
チェックボックスコントロールの情報を保持する領域が
追加される。
【0080】<本実施形態の文書処理システムの文書編
集の表示例>上位階層と重複する設定項目を上位階層の
設定値を使わないようにした場合、つまり、チェックボ
ックスコントロール1501や1701のチェックをは
ずした場合のアプリケーションの表示形式を、図19に
示す。
【0081】図19の例では、文書は二つの章からな
り、各章は9ページの原稿データを持っている。最初の
章のレイアウトを4UP(4in1とも表記する)に、
2番目の章の先頭ページ(文書全体では10ページ目)
に回転を指定した場合の表示例である。右側のプレビュ
ーにおいて、1〜3ページ目には1ページ上に4つの原
稿がそれぞれ配置されている様子が表示されている。そ
して、第4ページ目のデータである「A」の文字が回転
している様子が表示されている。ツリービューでの章や
ページ固有の設定を行った場合の表示形式を説明する。
最初の章に対するアイコン1901が変化して、この章
に章独自の設定がなされていることを示している。2番
目の章の先頭ページに対するアイコン1902が変化し
て、このページに特別な設定がなされていることが示さ
れている。
【0082】図20及び図21は、本システムにおいて
ファイル全体の挿入、一部のコピーペーストを行う場合
の動作を説明する図である。
【0083】図20Aは文書A、図20Bは文書Bを示
している。文書Aに対して、文書Bから章C2001を
コピーペーストする場合を考える。文書Aは2ページ印
刷、文書Bは4ページ印刷とする。
【0084】図20A乃至図20Dは、章Cに章固有の
設定がなされていない場合の例である。章Cをペースト
した結果には2通りの考え方が可能である。1.章Cは
所属する文書の設定に従う。この場合、章C2002に
示される通りペースト先である文書Aの設定である2ペ
ージ印刷の設定でレイアウトされる(図20C)。2.
章Cはもともとあった文書Bの設定である4ページのレ
イアウトを保存する。この場合、章Cは2003に示さ
れる通りに章固有の設定として4ページ印刷の設定値を
保持し、文書の設定とは無関係に4ページ印刷でレイア
ウトされる(図20D)。
【0085】図21A乃至図21Eは、章Cに章固有の
設定がなされてる場合の例である。図21Bにあるよう
に、章C2101が1ページ印刷の設定がなされている
とする。この場合、文書Aにペーストした場合の結果と
して3通り考えられる。 1.章C2102は、やはり文書Aの設定を受け継ぎ2
ページ印刷の設定となる(図21C)。 2.章C2103は、章固有の設定値を保持し、文書A
中においても1ページ印刷の設定を保持しつづける(図
21D)。 3.章C2104は、もともとの文書Bの設定を受け継
ぎ4ページ印刷の設定を保持する。この場合、文書Aは
2ページ印刷だが章Cの部分は1ページ印刷となる(図
21E)。
【0086】ただし、3番目は見た目に出てこない文書
Bの設定を保持するのはわかりにくいので通常使われる
ことは考えにくい。
【0087】<本実施形態の文書処理システムの文書編
集の動作手順例>次に、ファイル全体の挿入、一部分の
コピーペーストを行う場合の処理フローについて説明す
る。
【0088】(コピー手順)図22は、コピーペースト
のコピー時の処理概要を説明したフローチャートであ
る。コピーペーストする場合、コピー時にどの形式でコ
ピーするかを決めてしまう方式と、コピー時はできるだ
け多くの情報をコピーし、ペースト時にいろいろな形式
を選択できるようにする方法とがある。この例は後者の
方で、ペースト時のペースト形式の選択肢を増やすため
に、ペースト処理に不要のデータ以外はできるだけコピ
ーしている。図3の文書データ構造の階層構造を保って
ほぼそのままの形でコピーすることでペースト時の選択
を可能としている。
【0089】まず、ステップS1401で、挿入元とな
る文書の文書情報401をコピーする。ファイル名など
不要な部分はコピーしないほうが効率がよい。次に、ス
テップS1402へ進み必要な章を404の章リストへ
追加する。文書ファイルの追加の場合は、全ての章が追
加対象である。コピーペーストやマウスの操作によるDr
ag&Dropの場合は、選択されている部分の章が追加対象
となる。章が選択されている場合は選択されている章全
て、章ではなくページが選択されている場合は選択され
ているページを含む章が追加対象である。次に、ステッ
プS1403へ進み、ステップS1402で追加した章
の章情報を挿入元の文書の対応する章からコピーする。
この場合も不要な情報をコピーしないことで効率化を図
ることが可能である。次に、ステップS1404へ進
み、各章を構成するページを1402でコピーした章情
報のページリスト部へ追加する。ここでも追加するペー
ジは必要なページだけでよい。次に、ステップS140
5へ進み、各ページに対応するページ情報を挿入元文書
からコピーする。
【0090】(ペースト手順)図23は、文書全体をペ
ースト(文書の挿入)する場合の処理のフローチャート
である。
【0091】まず、ステップS1501で最上位である
文書の設定を下位の構成要素である章の設定へと移すか
どうかを判定する。図21Eの形式でペーストする場
合、元文書の設定を章の設定へコピーすることになる。
ここで章の設定へ移さないと判定された場合は、上位階
層の設定を下位階層に移す必要が無いので、ステップS
1510へ進みコピーされているデータをそのままペー
ストする。ステップS1501で章設定に移す場合、ス
テップS1502へと進む。ステップS1502はルー
プの終了条件を判定しており、コピーされている全ての
章に対して処理が終了したかどうかを判定する。全ての
章に対して処理が終了している場合はステップS151
0へ進み処理済のデータをペーストする。ステップS1
502で全ての章に対して処理が終了していないと判定
された場合、ステップS1503へ進む。
【0092】ステップS1503では、処理が残ってい
る章を次の処理対象とする。図22では章をリストでコ
ピーしているので、リストの先頭から順に処理対象とす
ればよい。次に、ステップS1504へ進み、処理対象
の章について全ての設定項目について処理が終了したか
判定する。全ての項目の処理が終わった場合、ステップ
S1502へ戻り処理対象を次の章とする。ステップS
1504で未処理の項目が残っていると判定された場
合、ステップS1505へ進み、未処理の設定項目を処
理対象とする。さらにステップS1506へ進み、ステ
ップS1505で処理対象とした設定項目について、章
固有の設定値を保存するか、元文書の上位階層に合わせ
るか、挿入先文書の設定に合わせるの3方式のいずれと
するかを判断する。
【0093】ステップS1506で章固有の設定値を保
存すると判定された場合、あるいは、現在の設定項目が
上位階層である文書に対応する設定項目が無い場合、ス
テップS1507へ進み、そのまま章固有の値を保持し
つづける。ステップS1506で元文書の上位の設定に
合わせると判断された場合、ステップS1508へ進み
コピーした上位階層の対応する設定項目の設定値で章の
設定値を上書きする。ステップS1506で挿入先の設
定値に合わせると判断された場合、ステップS1509
へ進み、設定値を挿入先の上位階層のに合わせる設定値
に変更する。ステップS1507、ステップS150
8、ステップS1509のいずれかが終わると再びステ
ップS1504へ戻り、次の設定項目を処理対象として
処理を続行する。
【0094】図24は、章をペーストする場合の処理の
フローチャートである。
【0095】まず、ステップS1601でコピー元と挿
入先の文書が同一文書であるかを判定する。ここで同一
文書内でのコピーペーストであると判断された場合、上
位階層の設定を下位階層に移す必要が無いので、ステッ
プS1610へ進みコピーされているデータをそのまま
ペーストする。ステップS1601で別文書への挿入と
判断された場合、ステップS1602へと進む。ステッ
プS1602はループの終了条件を判定しており、コピ
ーされている全ての章に対して処理が終了したかどうか
を判定する。全ての章に対して処理が終了している場合
はステップS1610へ進み処理済のデータをペースト
する。ステップS1602で全ての章に対して処理が終
了していないと判定された場合、ステップS1603へ
進む。
【0096】ステップS1603では、処理が残ってい
る章を次の処理対象とする。図22で説明した例では章
をリストでコピーしているので、リストの先頭から順に
処理対象とすればよい。次に、ステップS1604へ進
み、処理対象の章について全ての設定項目について処理
が終了したか判定する。全ての項目の処理が終わった場
合、ステップS1602へ戻り処理対象を次の章とす
る。ステップS1604で未処理の項目が残っていると
判定された場合、ステップS1605へ進み、未処理の
設定項目を処理対象とする。さらに、ステップS160
6へ進み、ステップS1605で処理対象とした設定項
目について、章固有の設定値を保存するか、元文書の上
位階層に合わせるか、挿入先文書の設定に合わせるの3
方式のいずれとするかを判断する。
【0097】ステップS1606で章固有の設定値を保
存すると判定された場合、あるいは、現在の設定項目が
上位階層である文書に対応する設定項目が無い場合、ス
テップS1607へ進み、そのまま章固有の値を保持し
つづける。ステップS1606で元文書の上位の設定に
合わせると判断された場合、ステップS1608へ進み
コピーした上位階層の対応する設定項目の設定値で章の
設定値を上書きする。ステップS1606で挿入先の設
定値に合わせると判断された場合、ステップS1609
へ進み、設定値を挿入先の上位階層のに合わせる設定値
に変更する。ステップS1607、ステップS160
8、ステップS1609のいずれかが終わると再びステ
ップS1604へ戻り、次の設定項目を処理対象として
処理を続行する。
【0098】図25は、ページをペーストする場合の処
理のフローチャートである。コピーしたのは章であって
も、章としてではなく章に含まれる個別のページを挿入
する場合もこの例で示す方法で処理可能である。
【0099】まず、ステップS1701でコピー元と挿
入先の文書が同一文書であるかを判定する。ここで同一
文書内でのコピーペーストであると判断された場合、上
位階層の設定を下位階層に移す必要が無いので、ステッ
プS1712へ進みコピーされているデータをそのまま
ペーストする。ステップS1701で別文書への挿入と
判断された場合、ステップS1702へと進む。ステッ
プS1702はループの終了条件を判定しており、コピ
ーされている全てのページに対して処理が終了したかど
うかを判定する。全てのページに対して処理が終了して
いる場合はステップS1710へ進み処理済のデータを
ペーストする。ステップS1702で全てのページに対
して処理が終了していないと判定された場合、ステップ
S1703へ進む。
【0100】ステップS1703では、処理が残ってい
るページを次の処理対象とする。図22で説明した例で
は章とページをリストでコピーしているので、章リスト
の先頭から順に、章のページリストの先頭から処理対象
とすればよい。次に、ステップS1704へ進むみ、処
理対象のページについて全ての設定項目について処理が
終了したか判定する。全ての項目の処理が終わった場
合、ステップS1702へ戻り処理対象を次の章とす
る。ステップS1704で未処理の項目が残っていると
判定された場合、ステップS1705へ進み、未処理の
設定項目を処理対象とする。さらにステップS1706
へ進み、ステップS1705で処理対象とした設定項目
について、ページ固有の設定値を保存するかを判断す
る。
【0101】ステップS1706でページ固有の設定値
を保存すると判定された場合、あるいは、現在の設定項
目が上位階層である章や文書には対応する設定項目が無
い場合、ステップS1710へ進み、そのままページ固
有の値を保持しつづける。ステップS1706でページ
固有の設定を保存しないと判断された場合、上位階層の
設定に合わせるため、ステップS1707へ進む。
【0102】ここで、上位階層である章の対応設定項目
を調べ、章に固有の設定値を持っているか、さらに上位
階層に従う設定となっているかを調べる。ステップS1
707で章固有の設定は無いと判断された場合ステップ
S1708へ進み章の設定値をページの設定値へコピー
する。ステップS1707で章固有の設定値が無いと判
断された場合、ステップS1709へ進み上位階層の設
定として章の設定と文書の設定のどちらを優先するか判
断する。ステップS1709で章設定を優先すると判断
した場合、ステップS1708へ進む。ステップS17
09で賞を優先しないと判断した場合、文書の対応する
設定項目の設定値をページにコピーする。ステップS1
708、ステップS1710、ステップS1711のい
ずれかが終わると再びステップS1704へ戻り、次の
設定項目を処理対象として処理を続行する。
【0103】ここで示した例では、各設定項目毎にどの
階層の設定値を優先して用いるか、コピー元/挿入先の
どちらの設定を優先するかを判断し、設定項目ごとにき
め細かく優先設定を決めることが可能である。尚、図2
3及び図24の例では文書と章の2階層で判定していた
が、図25のページ設定の処理も組み合わせて、文書や
章のペーストでもページの設定まで処理することも可能
である。その場合、ステップS1501やS1601の
直前に図25のフローを入れればよい。
【0104】<本実施形態の文書処理システムの文書編
集の操作指示例>次に、ユーザの文書編集操作(特に、
Drag&Drop)に対応した本実施形態の表示方法を説明す
る。
【0105】図26は、マウス操作によるコピーペース
トいわゆるDrag&Dropの操作をする場合のマウスカーソ
ルの形態変化の例である。
【0106】左端図は、ページの外にマウスカーソルが
ある場合の例である。マウスカーソル2601は、通常
状態のデフォルト形態である矢印型である。このままペ
ージを選択しようとして、ページの上にマウスカーソル
を移動したところが左から2つ目の図である。マウスカ
ーソル2602は手の形に変わり、ページが移動(Drag
&Drop)の対象物であることを示している。ここでマウ
スをクリックし、選択したところが左から3つ目の図で
ある。ページが選択対象であることを示してページが太
枠で囲まれている。ここでマウスをクリックし、Dragを
開始すると右端図に示すようにマウスカーソル2604
はページをつかんでいることを示すように握った形とな
り、そのまま移動可能であることをユーザに示す。
【0107】(プレビューエリアでの表示例)図27
は、DragしたページのDrag&Drop位置を示す表示形式の
例である。
【0108】Drop位置が確認しやすいように、Drag対象
のページは半透明となっている。また、Drop位置を示す
ために、バー2701が表示される。この図の状態でマ
ウスボタンを離してDropすると、(1−1)と表示され
たページと(1−2)と表示されたページの間に、Drag
ページ(1−3)が入りこみ、(1−1)、(1−
3)、(1−2)の順序に並び替えがおきる。このDrag
&Drop操作の際に、コントロールキーやシフトキーなど
ほかの操作を併用することで、ページ移動ではなくペー
ジの複製処理を行うことも可能である。また、通常の左
ボタンではなく右ボタンを使うことで、Drop時に移動・
複製いずれの処理を行うかを選択させることも可能であ
る。
【0109】(ツリーエリアでの表示例)図28は、Tr
ee表示部でのDrag&Dropの表示形式を説明した図であ
る。
【0110】Drag中の表示はTree部の小さな表示形式に
合わせて、Drag対象のページ表示は消え、マウスカーソ
ル2801は矢印とページアイコンとの組み合わせ表示
となる。マウスを動かし、マウスカーソル2801を2
803の位置に動かすと、Drop位置を示すバーは280
2の位置から2804の位置へとマウスカーソルの位置
に合わせて移動する。
【0111】Treeの場合は、Treeの表示自体に階層の情
報が入っているので表示がわかりやすいが、文書が文書
−章−ページの階層構造を持つため、章と章の間にマウ
スカーソルを移動した場合にどちらの章にDropするのか
という問題が発生する。本実施形態では、図29のよう
に、バーが2901の位置にある場合は、ページ(1−
3)の次という意味で「ドキュメント1」の章の最終ペ
ージにDropされる。さらにマウスを下に移動すると「ド
キュメント2」のアイコンとページ(2−1)のページ
の間2902の位置にバーが移動する。この位置にバー
がきた場合「ドキュメント2」の章の先頭ページとして
Dropされる。
【0112】(プレビューエリアでの表示変形例)一
方、プレビューエリアの場合、表示形式に階層の考え方
が無いので分かりにくい。章の境界に位置する場所にバ
ーが移動した場合、先頭側の章の末尾あるいは、末尾側
の章の先頭ページにDrop、あるいは、マウスカーソルの
移動軌跡に依存して先頭側から移動してきたら先頭側の
末尾へ末尾側から移動してきた場合には末尾側の章の先
頭へという決め方もある。
【0113】図22は、章の境界部分だけ2回バーを表
示する場合の例である。"1"と書かれたページと"2"と
かかれたページが章の境界だとすると、"1"のページに
近い位置では3001の位置にバーが表示され、"2"の
ページに近い場合は3002の位置にバーが表示され
る。バー3001が表示されている時にDropした場合に
は前の章の末尾は、バー3002が表示されている時に
Dropした場合は後の章の先頭へとDropされる。尚、2本
のバー3001及び3002が表示されて、その太さや
濃さ、あるいはカラー表示に場合は色でDropされる位置
を表示してもよい。
【0114】(Nページ印刷の場合のプレビューエリア
での表示例)次にNページ印刷の場合の表示方法につい
て説明する。
【0115】図31は1ページ印刷の場合の例である。
この例では、用紙を示す矩形3101が原稿のページと
対応しているのでDrop位置を示すバーは用紙の矩形と矩
形との間に表示する形式である。
【0116】図32は4ページ印刷の場合の例である。
この場合、4ページ分のデータが描画された面で一つの
物理ページとして扱われる。物理ページの間にDropさせ
る場合、図32の左図のように物理ページを表現する矩
形と矩形の間にバーを表示する。原稿のページの間にDr
opできる場合には、一つの物理ページの中に複数のDrop
可能位置が存在する。図32の右図は"1"と書かれた原
稿ページと"2"とかかれた原稿ページとの間にDrop位置
を示すバーを表示している。このように、Drag処理の対
象物によって切り分けて表示している。
【0117】物理ページを選択Dragしている場合、物理
ページ単位で移動する処理と考え、図32の左図の形式
でDropさせる。この場合の内部処理は、物理ページ上の
全ての論理ページを選択してDragしているのと同じ処理
をしている。そのため、選択した物理ページとDrop位置
とでNページ印刷の設定が違う場合、Drop先のレイアウ
ト指定に従ってレイアウトされるため、Drag開始時とは
異なるレイアウトとなる。論理ページを選択Dragしてい
る場合、論理ページ単位で移動すると考え図32の右図
の形式でDropさせる。ただし、内部データ的には複数論
理ページのDrag&Drop処理と同じであるので、マウスの
位置により図32の左右の図の表示形式を切り替えて、
任意の位置へのDropを許すことも可能である。
【0118】尚、本実施形態ではバーで挿入位置を報知
したが、バーに限定されずユーザの操作に有用であれば
どのような形状(矢印等のアイコン表示)であっても構
わず、これらも本発明に含まれる。
【0119】次に、Dragしている対象である章やページ
が、章あるいはページ固有の設定を持っている場合の例
を図33に示す。
【0120】章やページに固有の設定がある場合の表示
例を図9に示した。Drag中のデータに固有の設定を持つ
ページや章が含まれてい無い場合、3301の形式の表
示である。Drag中のデータに章やページ固有の設定値を
もつものが含まれている場合、3302に示す形の表示
形式となる。図9の901や902のように左上に小さ
なマークをつけることで固有設定の有無を表現する。Dr
opした後も、固有の設定を保持する場合、図9に示すよ
うに固有の設定を持った章あるいはページとなる。Drop
時に固有設定のクリアをするような指定を行っている場
合、Drop時に内部的に固有設定をクリアする。この場合
の処理のフローチャトは、既に図24及び図25に示し
てある。
【0121】<本実施形態の文書処理システムの操作指
示の手順例>図34に、本実施形態の文書処理システム
の操作指示の手順例をフローチャートで示す。尚、カー
ソルの位置検出や対象画像の表示位置とカーソル位置と
の距離検出などは既知であるので、詳細には説明しな
い。又、ブック、章、ページ間の設定(属性)の優先設
定などの処理についても、煩雑となるので省略してい
る。この場合は、図24や図25の処理と共に、図33
のような固有の設定があることを示す表示が付加され
る。
【0122】まず、ステップS2001でマウス操作か
らDrag中が否かを判定する。Drag中でなければ、ステッ
プS2002でDropか否かを判定する。Dropでもなけれ
ばステップ2004で本例では対象としない他の処理を
行なって、リターンする。Dropと判定すると、ステップ
S2003に進んでカーソル位置に従って表示されてい
るバーによって示されたDrop位置に、データの移動ある
いは複製が行われる。移動/複製の選択も煩雑になるの
で示していない。
【0123】ステップS2001でDragと判定される
と、ステップS2005で既知の方法でカーソル位置を
検出する。次に、ステップS2006でカーソル位置に
最も近いツリー及びプレビューエリア内の原稿ページの
境界を検出する。ステップS2007では、ステップS
2006で検出されたカーソルに最も近い原稿ページの
境界が、ツリーエリア内にあるかプレビューエリア内に
あるかを判断する。ツリーエリア内にある場合は、ステ
ップS2008で原稿ページの境界位置にDrop位置を示
すバーを表示する。表示方法も既知であるので詳説はし
ない。
【0124】プレビューエリアの場合は、まずステップ
S2009で検出されたカーソルに最も近い原稿ページ
の境界が同時に章の境界であるかが判定される。章の境
界であればステップS2010で図30に示すような複
数回のバー表示をするように設定する。図34には詳細
な説明はしないが、複数回のバー表示が設定された場合
には、原稿ページの境界位置に複数の境界が設定され
て、更にカーソルとの距離が検出され、より近い位置に
バーが表示される。あるいは複数のバーが、太さ、濃
さ、色などにより、識別可能(より近いバーが目立つよ
うに)に表示される。章の境界でなければ何もせずにス
テップS2011に進む。
【0125】ステップS2011ではNページ印刷か否
かが判定され、Nページ印刷のばあいは更にステップS
2012で原稿ページの境界が印刷ページの境界か否か
が判定される。Nページ印刷で印刷ページの境界でない
場合は、ステップS2013で図32の右図のように、
印刷ページ内の原稿ページの境界部分にバーを表示す
る。一方、Nページ印刷でない、又はNページ印刷であ
っても印刷ページの境界で有る場合は、図30、図3
1、図32の左図のように、印刷ページ外(間)にバー
を表示する。
【0126】尚、本実施形態で示したフローチャートに
おいて、その前後は処理が未完成にならない限り入れ替
えることが可能である。
【0127】また、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(複写機、プリンタ、ファクシミリ装
置など)に適用してもよい。
【0128】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
憶した記憶媒体を、システムあるいは装置のコンピュー
タ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプ
ログラムコードを読出し実行することによっても、達成
される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラ
ムコード自体が前述した実施形態の機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。
【0129】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピーディスク、ハードディ
スク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、C
D−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM
などを用いることができる。
【0130】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペ
レーティングシステム)などが実際の処理の一部または
全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能
が実現される場合も含まれる。
【0131】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれる。
【0132】
【発明の効果】本発明によれば、データと設定値を階層
的に保持するような文書処理システムで、データの挿入
・移動・コピーペーストする際に、階層的にデータと設
定値を保持しているという特徴を最大限に活かして、編
集操作の効率化とユーザビリティを向上させる表示を実
現する文書処理方法及びそのシステムを提供できる。
【0133】すなわち、Dragしているデータに固有の設
定の有無を容易に確認することが可能であるという効果
がある。
【0134】また、かかる構成において、同一のデータ
であってもDragしているエリアの表示形式に応じて、適
切な表示形式に切り替えることが可能であるという効果
がある。
【0135】また、かかる構成において、Dragデータの
内容に応じたDrop位置を容易に理解することが可能であ
るという効果がある。
【0136】また、かかる構成において、Drop時に複数
のDrop処理の選択肢がある場合に、Drop位置の表示形式
を見ることで、Drop前にどの選択肢が選ばれるかを知る
ことが可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のスタンドアロン型の文書処理シス
テムのソフトウェア構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施形態の文書処理システムを実現するハー
ドウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】ブックファイルの構造の一例を示す図である。
【図4】ブック属性の一覧を示す図である。
【図5】章属性の一覧を示す図である。
【図6】ページ属性の一覧を示す図である。
【図7】ブックファイルを開く手順例を示すフローチャ
ートである。
【図8】新規のブックファイルを開いた際のユーザイン
タフェース画面の一例を示す図である。
【図9】既存のブックファイルを開いた際のユーザイン
タフェース画面の一例を示す図である。
【図10】電子原稿ファイルをブックファイルにインポ
ートする手順例を示すフローチャートである。
【図11】図10のステップ801に示すアプリケーシ
ョンデータを電子原稿ファイルに変換する手順例を示す
フローチャートである。
【図12】印刷や表示を行う際に使用するデータ構造の
例を示す図である。
【図13】クライアントサーバ型の文書処理システムの
ソフトウェア構成例を示すブロック図である。
【図14】データ構成の最上位階層である文書全体の設
定を行うダイアログウィンドウの例を示す図である。
【図15】データ構成の中間階層である章の設定を行う
ダイアログウィンドウの例を示す図である。
【図16】図15のダイアログウィンドウで固有属性の
設定を行った例を示す図である。
【図17】データ構成の最下位階層であるページの設定
を行うダイアログウィンドウの例を示す図である。
【図18】図17のダイアログウィンドウでの設定値の
変更例を示す図である。
【図19】章やページに固有の設定を行った場合の表示
例を示す図である。
【図20A】コピーペーストをされる文書の例を示す図
である。
【図20B】固有の設定がないコピーペーストをする文
書の例を示す図である。
【図20C】固有の設定がない場合にコピーペーストを
行った場合の実行結果の例を示す図である。
【図20D】固有の設定がない場合にコピーペーストを
行った場合の実行結果の例を示す図である。
【図21A】コピーペーストをされる文書の例を示す図
である。
【図21B】固有の設定があるコピーペーストをする文
書の例を示す図である。
【図21C】固有の設定がある場合にコピーペーストを
行った場合の実行結果の例を示す図である。
【図21D】固有の設定がある場合にコピーペーストを
行った場合の実行結果の例を示す図である。
【図21E】固有の設定がある場合にコピーペーストを
行った場合の実行結果の例を示す図である。
【図22】データの挿入処理の例を示すフローチャート
である。
【図23】文書全体をペーストする際の処理の例を示す
フローチャートである。
【図24】章をペーストする際の処理の例を示すフロー
チャートである。
【図25】ページをペーストする際の処理の例を示すフ
ローチャートである。
【図26】編集処理における表示方式の例を示す図であ
る。
【図27】編集処理における表示方式の例を示す図であ
る。
【図28】編集処理における表示方式の例を示す図であ
る。
【図29】編集処理における表示方式の例を示す図であ
る。
【図30】編集処理における表示方式の例を示す図であ
る。
【図31】編集処理における表示方式の例を示す図であ
る。
【図32】編集処理における表示方式の例を示す図であ
る。
【図33】編集処理における表示方式の例を示す図であ
る。
【図34】編集処理における表示方式の手順例を示すフ
ローチャートである。

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の原稿データからなる文書を編集す
    る文書処理方法であって、 所望の原稿データを文書の所定位置へ移動又は複製する
    場合に、前記所望の原稿を表す図形をドラッグして、文
    書上を移動させると、 前記所望の原稿を表す図形をドラッグするカーソルの位
    置に最も近い、文書中の原稿データの境界を検出し、 該文書中の原稿データの境界に、識別可能な標識を表示
    することを特徴とする文書処理方法。
  2. 【請求項2】 前記識別可能な標識は前記文書中の原稿
    データの境界を示すバーであることを特徴とする請求項
    1記載の文書処理方法。
  3. 【請求項3】 前記バーを、他の図形よりも太い、濃
    い、あるいは異なる色で表示することを特徴とする請求
    項2記載の文書処理方法。
  4. 【請求項4】 前記文書が原稿データのツリー構造で記
    憶されて、ツリー構造が見える文書構造表示画面とツリ
    ー構造が見えない文書構造表示画面とが表示可能であ
    り、 該ツリー構造が見えない文書構造表示画面においては、
    階層の高い境界にノードの所属が分かるバーを割り当て
    ることを特徴とする請求項1記載の文書処理方法。
  5. 【請求項5】 ツリー構造が見える文書構造表示領域と
    ツリー構造が見えない文書構造表示領域とが、1つの画
    面に表示され、 カーソルの位置がツリー構造が見えない文書構造表示画
    面領域にある場合に、階層の高い境界にノードの所属が
    分かるバーを割り当てることを特徴とする請求項1記載
    の文書処理方法。
  6. 【請求項6】 前記ツリー構造が見える文書構造表示は
    文書の構成をツリー形式で表現するツリー表示であり、
    前記ツリー構造が見えない文書構造表示は印刷データの
    内容を表示するプレビュー表示であることを特徴とする
    請求項4又は5記載の文書処理方法。
  7. 【請求項7】 前記ノードの所属が分かる境界のバーは
    2本のバーからなり、有効な1本を表示することを特徴
    とする請求項4又は5記載の文書処理方法。
  8. 【請求項8】 前記ノードの所属が分かる境界のバーは
    2本のバーからなり、有効な1本を他方と識別可能に表
    示することを特徴とする請求項4又は5記載の文書処理
    方法。
  9. 【請求項9】 前記ツリー構造は文書、章、ページの階
    層構造からなることを特徴とする請求項4乃至8のいず
    れか1つに記載の文書処理方法。
  10. 【請求項10】 カーソルの位置が、複数の原稿データ
    が1ページの印刷データに合成されていることを表示す
    る文書構造表示画面にある場合に、 前記カーソルに最も近い原稿データの境界が印刷データ
    の境界であるか否かを判定し、 印刷データの境界であるか否かを識別可能な異なるバー
    を割り当てることを特徴とする請求項1記載の文書処理
    方法。
  11. 【請求項11】 前記ドラッグしていた原稿データをド
    ロップすると、前記標識が表示された位置に前記ドラッ
    グしていた原稿データを挿入することを特徴とする請求
    項1記載の文書処理方法。
  12. 【請求項12】 複数の原稿データからなる文書を編集
    する文書処理方法であって、 前記文書がツリー構造を有し、 前記原稿データ及びノードの各々が属性を有し、 該属性が原稿データ及びノードに固有であるか否かを識
    別可能な標識を、原稿データ及びノードの図形と共に表
    示することを特徴とする文書処理方法。
  13. 【請求項13】 複数の原稿データからなる文書を編集
    する文書処理システムであって、 所望の原稿データを文書の所定位置へ移動又は複製する
    場合に、前記所望の原稿を表す図形をドラッグして、文
    書上を移動させると、 前記所望の原稿を表す図形をドラッグするカーソルの位
    置に最も近い、文書中の原稿データの境界を検出する境
    界検出手段と、 該文書中の原稿データの境界に、識別可能な標識を表示
    する標識表示手段とを有することを特徴とする文書処理
    システム。
  14. 【請求項14】 前記識別可能な標識は前記文書中の原
    稿データの境界を示すバーであることを特徴とする請求
    項13記載の文書処理システム。
  15. 【請求項15】 前記標識表示手段は、前記バーを他の
    図形よりも太い、濃い、あるいは異なる色で表示するこ
    とを特徴とする請求項14記載の文書処理システム。
  16. 【請求項16】 前記文書処理システムは、前記文書を
    原稿データのツリー構造で記憶し、ツリー構造が見える
    文書構造表示画面とツリー構造が見えない文書構造表示
    画面とが表示可能であり、 前記標識表示手段は、該ツリー構造が見えない文書構造
    表示画面においては、階層の高い境界にノードの所属が
    分かるバーを割り当てることを特徴とする請求項13記
    載の文書処理システム。
  17. 【請求項17】 前記文書処理システムは、ツリー構造
    が見える文書構造表示領域とツリー構造が見えない文書
    構造表示領域とを、1つの画面に表示し、 前記標識表示手段は、カーソルの位置がツリー構造が見
    えない文書構造表示画面領域にある場合に、階層の高い
    境界にノードの所属が分かるバーを割り当てることを特
    徴とする請求項13記載の文書処理システム。
  18. 【請求項18】 前記ツリー構造が見える文書構造表示
    は文書の構成をツリー形式で表現するツリー表示であ
    り、前記ツリー構造が見えない文書構造表示は印刷デー
    タの内容を表示するプレビュー表示であることを特徴と
    する請求項16又は17記載の文書処理システム。
  19. 【請求項19】 前記ノードの所属が分かる境界のバー
    は2本のバーからなり、前記標識表示手段は、有効な1
    本を表示することを特徴とする請求項16又は17記載
    の文書処理システム。
  20. 【請求項20】 前記ノードの所属が分かる境界のバー
    は2本のバーからなり、前記標識表示手段は、有効な1
    本が他方と識別可能に表示することを特徴とする請求項
    16又は17記載の文書処理システム。
  21. 【請求項21】 前記ツリー構造は文書、章、ページの
    階層構造からなることを特徴とする請求項13乃至20
    のいずれか1つに記載の文書処理システム。
  22. 【請求項22】 カーソルの位置が、複数の原稿データ
    が1ページの印刷データに合成されていることを表示す
    る文書構造表示画面にある場合に、 前記カーソルに最も近い原稿データの境界が印刷データ
    の境界であるか否かを判定する判定手段を更に有し、 前記標識表示手段は、印刷データの境界であるか否かを
    識別可能な異なるバーを割り当てることを特徴とする請
    求項13記載の文書処理システム。
  23. 【請求項23】 前記ドラッグしていた原稿データをド
    ロップすると、前記標識が表示された位置に前記ドラッ
    グしていた原稿データを挿入する原稿データ挿入手段を
    更に有することを特徴とする請求項13記載の文書処理
    システム。
  24. 【請求項24】 複数の原稿データからなる文書を編集
    する文書処理システムであって、 前記文書がツリー構造を有し、 前記原稿データ及びノードの各々が属性を有し、 該属性が原稿データ及びノードに固有であるか否かを判
    別する判別手段と、 該判別結果が識別可能な標識を原稿データ及びノードの
    図形と共に表示する表示手段とを有することを特徴とす
    る文書処理システム。
  25. 【請求項25】 複数の原稿データからなる文書を編集
    する文書処理プログラムであって、 所望の原稿データを文書の所定位置へ移動又は複製する
    場合に、前記所望の原稿を表す図形をドラッグして、文
    書上を移動させると、 前記所望の原稿を表す図形をドラッグするカーソルの位
    置に最も近い、文書中の原稿データの境界を検出する境
    界検出モジュールと、 該文書中の原稿データの境界に、識別可能な標識を表示
    する標識表示モジュールとを含むことを特徴とする文書
    処理プログラム。
  26. 【請求項26】 ツリー構造が見える文書の構成をツリ
    ー形式で表現するツリー表示領域とツリー構造が見えな
    い印刷データの内容を表示するプレビュー表示領域と
    が、1つの画面に表示され、 カーソルの位置が前記いずれの領域にあるかを判別する
    判別モジュールを更に含み、 前記標識表示モジュールは、プレビュー表示領域にある
    場合に、階層の高い境界にノードの所属が分かる標識を
    割り当てることを特徴とする請求項25記載の文書処理
    プログラム。
  27. 【請求項27】 複数の原稿データからなる文書を編集
    する文書処理プログラムであって、 前記文書がツリー構造を有し、 前記原稿データ及びノードの各々が属性を有し、 該属性が原稿データ及びノードに固有であるか否かを識
    別可能な標識を、原稿データ及びノードの図形と共に表
    示する標識表示モジュールを含むことを特徴とする文書
    処理プログラム。
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