JP2003084846A - 基準電圧発生回路 - Google Patents

基準電圧発生回路

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JP2003084846A JP2001280064A JP2001280064A JP2003084846A JP 2003084846 A JP2003084846 A JP 2003084846A JP 2001280064 A JP2001280064 A JP 2001280064A JP 2001280064 A JP2001280064 A JP 2001280064A JP 2003084846 A JP2003084846 A JP 2003084846A
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    • G05F3/242Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics being semiconductor devices using diode- transistor combinations wherein the transistors are of the field-effect type only with compensation for device parameters, e.g. channel width modulation, threshold voltage, processing, or external variations, e.g. temperature, loading, supply voltage

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低電源電圧においても安定して動作でき、高
電源電圧において消費電力の増加を抑制しながら安定し
た基準電圧を供給でき、かつ、レイアウト面積の増加を
最小限に抑制できる基準電圧発生回路を提供する。 【解決手段】電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間
に、pMOSトランジスタMp1、抵抗素子R2、nM
OSトランジスタMLn2、抵抗素子R1及びnMOS
トランジスタMLn1を直列接続し、トランジスタML
n1,MLn2を低しきい値電圧トランジスタで構成
し、動作時にすべてのトランジスタを導通させ、低電源
電圧領域においてトランジスタのオン抵抗でトランジス
タ電流が律則され、高電源電圧領域において抵抗素子の
抵抗値によってトランジスタ電流が律則されるので、低
電源電圧のとき安定した基準電圧を発生でき、高電源電
圧のとき消費電流の急増を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電源電圧の
中間電圧を基準電圧として供給する基準電圧発生回路に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の低電源電圧化が年々進
んでいるなか、携帯情報端末機器用の半導体集積回路に
おいては、例えば1.5以下の低い電源電圧で動作する
ことが要求されている。一方、据え置き機器用において
は、装置内部の低電源電圧部分と他のICとのインター
フェースの取りやすさなどから、3.3V程度の電源電
圧で動作させることが望まれる。
【0003】近年、高速なディジタル信号の伝送技術の
1つとして、LVDS(Low Voltage Differential Sig
nalling )が開発された。LVDSに用いられるドライ
バーやレシーバー自体はアナログ回路で実現されている
が、機能的にはディジタル信号を処理するディジタル回
路として動作している。このようなアナログ回路におい
て、半導体集積回路に内蔵した場合には、他のディジタ
ル回路と同様に、上述したように電源電圧が2倍以上異
なっている場合においても、例えば動作スピードが遅く
なっても正しく動作することが望ましい。
【0004】LVDSを用いてディジタル信号を転送す
るには、基準電圧として電源電圧の中間電圧を提供する
必要がある。これまでに、電源電圧の中間電圧を発生す
る基準電圧発生回路について種々の構成例が提案されて
いる。例えば、特許文献の「特開昭56−10825
8」、「特開平10−63361」及び「特開2000
−56846」にそれぞれ基準電圧発生回路を開示して
いる。
【0005】図22〜24は、上述した特許文献に開示
された基準電圧発生回路の回路例を示している。図22
は、特許文献「特開昭56−108258」に開示され
ている基準電圧発生回路の一構成例を示している。図示
のように、この例では、基準電圧発生回路は電源電圧V
ddの供給線と共通電位VSSとの間に直列接続されている
MOSトランジスタで構成されたダイオードによって構
成されている。また、図23は、特許文献「特開平10
−63361」に開示されている基準電圧発生回路の他
の構成例を示している。図示のように、この基準電圧発
生回路において、ダイオードとMOSトランジスタで構
成されているダイオード、さらに分圧抵抗が設けられ、
これらの回路素子によって構成された分圧回路で電源電
圧Vddの中間電圧Vref1が発生される。また、抵抗分圧
によって、中間電圧Vre f1より高い基準電圧電圧Vref2
も生成される。
【0006】さらに、図24は、特許文献「特開200
0−56846」に開示されている基準電圧発生回路の
他の構成例を示している。図示のように、この例におい
て、MOSトランジスタによって構成されたダイオード
が並列接続して分圧回路が構成され、当該分圧回路によ
って電源電圧Vddの中間電圧Vref が発生される。
【0007】図25は、分圧抵抗によって構成されたも
っとも一般的な基準電圧発生回路を示している。通常、
微細加工可能な高抵抗を持たないプロセスによって製造
された半導体集積回路において、抵抗を用いて構成され
たVdd/2電圧発生回路は非常に大きなレイアウト面積
を必要とする。一方、MOSトランジスタで構成された
ダイオードを用いた中間電圧発生回路は、抵抗を用いた
場合の何十分の一のレイアウト面積で済む。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したM
OSトランジスタで構成されたダイオードを用いた基準
電圧発生回路では、動作するための電源電圧として、M
OSトランジスタのしきい値電圧Vthの2倍以上の電源
電圧Vdd(Vdd≧2Vth)が必要である。このため、
1.5V以上、3.3V付近までの電源電圧においてな
んら問題なく動作可能である。しかし、低電源電圧、例
えば、1.5V以下の低電源電圧で動作することが要求
された場合、電源電圧Vddの最小値は、低温などの悪条
件においてV dd≒2Vthとなり、駆動電流が数百nA以
下になると、安定した基準電圧を供給できなくなる問題
が起きる。また、逆に、1.5V以下の低電源電圧で駆
動電流が数十μAが維持できるように回路設計をする
と、3.3V付近の電源電圧において数mAの電流がM
OSダイオードに流れてしまい、消費電力が非常に大き
くなってしまうというという不利益がある。
【0009】図25に示すように抵抗を用いて構成され
た基準電圧発生回路においては、電源電圧が3.3V付
近で駆動電流が増加する問題がないが、基板上に抵抗素
子を形成するためにレイアウト面積が大きくなってしま
うという不利益がある。
【0010】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、低電源電圧において安定して動
作でき、高電源電圧において消費電力の増加を抑制しな
がら安定した基準電圧を供給でき、かつ、レイアウト面
積の増加を最小限に抑制できる基準電圧発生回路を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の基準電圧発生回路は、第1の電源ラインと
出力端子との間に直列接続されている第1のMOSトラ
ンジスタと第1の抵抗素子と、上記出力端子と第2の電
源ラインとの間に直列接続され、上記第1のMOSトラ
ンジスタと同じ導電性を持つ第2のMOSトランジス
タ、第2の抵抗素子、及び上記第1のMOSトランジス
タと異なる導電性を持つ第3のMOSトランジスタを有
し、上記第3のMOSトランジスタは第1のしきい値電
圧を有し、上記第1のMOSトランジスタと第2のMO
Sトランジスタは、上記第1のしきい値電圧より絶対値
が低い第2のしきい値電圧を有し、上記出力端子から上
記第1の電源ラインの電圧と上記第2の電源ラインの電
圧の中間電圧が出力される。
【0012】また、本発明では、好適には、上記第1の
MOSトランジスタのソースとチャネル形成領域は、上
記第1の電源ラインに接続され、上記第2のMOSトラ
ンジスタのソースとチャネル形成領域は、上記出力端子
に接続され、上記第3のMOSトランジスタのソースと
チャネル形成領域は、上記第2の電源ラインに接続され
ている。
【0013】また、本発明では、好適には、上記第1の
MOSトランジスタのゲートは上記出力端子に接続さ
れ、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、
上記第2のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上
記第2の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第
1の電源ラインの電圧が供給され、上記第3のMOSト
ランジスタのゲートに、動作時に上記第1の電源ライン
の電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電
圧が供給される。
【0014】また、本発明では、好適には、上記第1の
MOSトランジスタのゲートに、動作時に上記出力端子
の電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電
圧が供給され、上記第2のMOSトランジスタのゲート
に、動作時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、
待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、上記
第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第
1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第2の
電源ラインの電圧が供給される。
【0015】また、本発明では、好適には、上記第1の
MOSトランジスタのゲートはそのドレインに接続さ
れ、上記第2のMOSトランジスタに、動作時に当該第
2のMOSトランジスタのドレイン電圧が供給され、待
機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、上記第
3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1
の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第2の電
源ラインの電圧が供給され、上記出力端子は待機時に上
記第1の電源ラインに接続される。
【0016】また、本発明では、好適には、上記第1の
MOSトランジスタのゲートに、動作時に当該第1のM
OSトランジスタのドレイン電圧が供給され、待機時に
上記第2の電源ラインの電圧が供給され、上記第2のM
OSトランジスタのゲートに、動作時に当該第2のMO
Sトランジスタのドレイン電圧が供給され、待機時に上
記第1の電源ラインの電圧が供給され、上記第3のMO
Sトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の電源ラ
インの電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ライン
の電圧が供給される。
【0017】また、本発明の基準電圧発生回路は、第1
の電源ラインと出力端子との間に直列接続されている第
1のMOSトランジスタ、第1の抵抗素子と第2の抵抗
素子と、上記出力端子と第2の電源ラインとの間に直列
接続され、上記第1のMOSトランジスタと同じ導電性
を持つ第2のMOSトランジスタ、第3の抵抗素子、第
4の抵抗素子及び上記第1のMOSトランジスタと異な
る導電性を持つ第3のMOSトランジスタとを有し、上
記第3のMOSトランジスタは第1のしきい値電圧を有
し、上記第1のMOSトランジスタと第2のMOSトラ
ンジスタは、上記第1のしきい値電圧より絶対値が低い
第2のしきい値電圧を有し、上記出力端子から上記第1
の電源ラインの電圧と上記第2の電源ラインの電圧の中
間電圧が出力される。
【0018】また、本発明では、好適には、上記第1の
MOSトランジスタのソースとチャネル形成領域は、上
記第1の電源ラインに接続され、上記第2のMOSトラ
ンジスタのソースとチャネル形成領域は、上記出力端子
に接続され、上記第3のMOSトランジスタのソースと
チャネル形成領域は、上記第2の電源ラインに接続され
ている。
【0019】また、本発明では、好適には、上記第1の
MOSトランジスタのゲートは、上記第1の抵抗素子と
第2の抵抗素子との接続点に接続され、上記第2のMO
Sトランジスタのゲートに、動作時に上記第3の抵抗素
子と第4の抵抗素子との接続点の電圧が供給され、待機
時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、上記第3
のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の
電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第2の電源
ラインの電圧が供給され、上記出力端子は待機時に上記
第1の電源ラインに接続される。
【0020】また、本発明では、好適には、上記第1の
MOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の抵
抗素子と第2の抵抗素子との接続点の電圧が供給され、
待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、上記
第2のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第
3の抵抗素子と第4の抵抗素子との接続点の電圧が供給
され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給さ
れ、上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時
に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上
記第2の電源ラインの電圧が供給される。
【0021】また、本発明の基準電圧発生回路は、第1
の電源ラインと出力端子との間に直列接続され、同じ導
電性を持つ第1のMOSトランジスタ、第2のMOSト
ランジスタと第1の抵抗素子と、上記出力端子と第2の
電源ラインとの間に直列接続され、上記第1のMOSト
ランジスタと同じ導電性を持つ第3のMOSトランジス
タ、第2の抵抗素子と上記第1のMOSトランジスタと
異なる導電性を持つ第4のMOSトランジスタとを有
し、上記第1のMOSトランジスタと第4のMOSトラ
ンジスタは第1のしきい値電圧を有し、上記第2のMO
Sトランジスタと第3のMOSトランジスタは、上記第
1のしきい値電圧より絶対値が低い第2のしきい値電圧
を有し、上記出力端子から上記第1の電源ラインの電圧
と上記第2の電源ラインの電圧の中間電圧が出力され
る。
【0022】また、本発明では、好適には、上記第1の
MOSトランジスタのソースとチャネル形成領域は上記
第1の電源ラインに接続され、上記第2のMOSトラン
ジスタのソースは上記第1のMOSトランジスタのドレ
インに接続され、そのチャネル形成領域は上記第1の電
源ラインに接続され、上記第3のMOSトランジスタの
ソースとチャネル形成領域は、上記出力端子に接続さ
れ、上記第4のMOSトランジスタのソースとチャネル
形成領域は、上記第2の電源ラインに接続されている。
【0023】また、本発明では、好適には、上記第1の
MOSトランジスタのゲートに上記第2の電源ラインの
電圧が供給され、上記第2のMOSトランジスタのゲー
トに上記出力端子が接続され、待機時に上記第1の電源
ラインの電圧が供給され、上記第3のMOSトランジス
タのゲートに、動作時に上記第2の電源ラインの電圧が
供給され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給
され、上記第4のMOSトランジスタのゲートに、動作
時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に
上記第2の電源ラインの電圧が供給される。
【0024】また、本発明の基準電圧発生回路は、第1
の電源ラインと出力端子との間に直列接続されている第
1導電性の第1のMOSトランジスタ、同じく第1導電
性の第2のMOSトランジスタと第1の抵抗素子と、上
記出力端子と第2の電源ラインとの間に直列接続されて
いる上記第1導電性の第3のMOSトランジスタ、第2
の抵抗素子と上記第1のMOSトランジスタと異なる第
2導電性の第4のMOSトランジスタと、上記第1の電
源ラインと上記出力端子との間に直列接続されている上
記第1導電性の第5のMOSトランジスタ、第3の抵抗
素子と上記第2導電性の第6のMOSトランジスタと、
上記出力端子と上記第2の電源ラインとの間に直列接続
されている第4の抵抗素子と、第2導電性の第7のMO
Sトランジスタ、第2導電性の第8のMOSトランジス
タとを有し、上記第1のMOSトランジスタと第4のM
OSトランジスタ、及び上記第5と第8のMOSトラン
ジスタは第1のしきい値電圧を有し、上記第2のMOS
トランジスタと第3のMOSトランジスタ、及び上記第
6のMOSトランジスタと第7のMOSトランジスタ
は、上記第1のしきい値電圧より絶対値が低い第2のし
きい値電圧を有し、上記出力端子から上記第1の電源ラ
インの電圧と上記第2の電源ラインの電圧の中間電圧が
出力される。
【0025】また、本発明では、好適には、上記第2の
MOSトランジスタのゲートに上記出力端子の電圧が供
給され、上記第3のMOSトランジスタのゲートに上記
第2の電源ラインの電圧が供給され、上記第6のMOS
トランジスタのゲートに上記第1の電源ラインの電圧が
供給され、上記第7のMOSトランジスタのゲートに上
記出力端子の電圧が供給される。
【0026】また、本発明では、好適には、上記第1の
MOSトランジスタと第5のMOSトランジスタのゲー
トに、動作時に上記第2の電源ラインの電圧が供給さ
れ、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、
上記第4のMOSトランジスタと第8のMOSトランジ
スタのゲートに、動作時に上記第1の電源ラインの電圧
が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供
給される。
【0027】また、本発明の基準電圧発生回路は、第1
の電源ラインと出力端子との間に直列接続されている第
1導電性の第1のMOSトランジスタ、同じく第1導電
性の第2のMOSトランジスタと第1の抵抗素子と、上
記出力端子と第2の電源ラインとの間に直列接続されて
いる上記第1導電性の第3のMOSトランジスタ、第2
の抵抗素子と上記第1のMOSトランジスタと異なる第
2導電性の第4のMOSトランジスタと、上記第1のM
OSトランジスタと上記第2のMOSトランジスタとの
接続点と、上記出力端子との間に直列接続されている第
3の抵抗素子と、第2導電性の第5のMOSトランジス
タと、上記出力端子と、上記第2の抵抗素子と上記第4
のトランジスタとの接続点との間に直列接続されている
第4の抵抗素子と第2導電性の第6のMOSトランジス
タとを有し、上記第1のMOSトランジスタと第4のM
OSトランジスタは第1のしきい値電圧を有し、上記第
2のMOSトランジスタと第3のMOSトランジスタ、
及び上記第5のMOSトランジスタと第6のMOSトラ
ンジスタは、上記第1のしきい値電圧より絶対値が低い
第2のしきい値電圧を有し、上記出力端子から上記第1
の電源ラインの電圧と上記第2の電源ラインの電圧の中
間電圧が出力される。
【0028】また、本発明では、好適には、上記第2の
MOSトランジスタのゲートに上記出力端子の電圧が供
給され、上記第3のMOSトランジスタのゲートに上記
第2の電源ラインの電圧が供給され、上記第5のMOS
トランジスタのゲートに上記第1の電源ラインの電圧が
供給され、上記第6のMOSトランジスタのゲートに上
記出力端子の電圧が供給される。
【0029】さらに、本発明では、好適には、上記第1
のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第2の
電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第1の電源
ラインの電圧が供給され、上記第4のMOSトランジス
タのゲートに、動作時に上記第1の電源ラインの電圧が
供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給
される。
【0030】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本発明の基準電圧
発生回路の動作原理を示す原理図である。図示のよう
に、本発明の基準電圧発生回路は、電源電圧Vddの供給
線(第2の電源ライン)と共通電位線(第1の電源ライ
ン)との間に直列接続されているMOSトランジスタと
抵抗素子によって構成されている。
【0031】例えば、図1に示す基準電圧発生回路は、
電源電圧Vddの供給線(以下、便宜上電源線と表記す
る)と共通電位線との間に直列接続されているMOSト
ランジスタMC1,ML1と、ML2及び抵抗素子R
1,R2によって構成されている。また、図2に示す基
準電圧発生回路は、図1に示す基準電圧発生回路に較べ
て、同じ回路素子によって構成されている。ただし、図
2の基準電圧発生回路では、MOSトランジスタのゲー
トに供給されるバイアス電圧は、図1の基準電圧発生回
路と異なる。
【0032】さらに、図3に示す基準電圧発生回路は、
上記図1と図2に示す基準電圧発生回路に較べて、抵抗
素子R1が直列接続された二つの抵抗素子R11,R1
2によって置き換えられ、抵抗素子R2が直列接続され
た二つの抵抗素子R21,R22によって置き換えられ
ている。抵抗素子R11とR12の接続点の電圧がMO
SトランジスタML1のゲートに印加され、抵抗素子R
21とR22の接続点の電圧がMOSトランジスタML
2のゲートに印加されている。
【0033】なお、図1〜図3に示す基準電圧発生回路
において、MOSトランジスタMC1は、他の二つのM
OSトランジスタML1,ML2とは、異なる導電型を
有する。例えば、トランジスタMC1はpMOSトラン
ジスタから構成され、トランジスタML1とML2は、
nMOSトランジスタによって構成されている。また、
pMOSトランジスタMC1は、通常のしきい値電圧V
thp を持つトランジスタであり、nMOSトランジスタ
ML1とML2は、通常より低いしきい値電圧Vthn
持ついわゆる低しきい値トランジスタである。
【0034】以下、図1に示す本発明の基準電圧発生回
路について、その動作を説明する。図1に示す基準電圧
発生回路は、動作状態において、トランジスタML1の
ゲートに中間電圧Vref が印加され、また、トランジス
タML2のゲートに第2の電源ラインの電位が供給さ
れ、トランジスタMC1のゲートに第1の電源ラインの
電位が供給される。これに応じてトランジスタML1,
ML2及びMC1がともに導通状態に保持される。
【0035】好適には、トランジスタML1とML2は
同じトランジスタサイズを有し、トランジスタMC1は
これらのトランジスタより(W/L)が十分大きく、無
視できるオン抵抗を有する。さらに、抵抗素子R1とR
2はほぼ同じ抵抗値を持つ抵抗素子として形成される。
また、好適には、トランジスタMC1のオン抵抗の存在
によって出力電圧Vre f がVdd/2よりずれた分を、ト
ランジスタML1とML2のトランジスタサイズを若干
調整するか、また抵抗素子R1とR2の抵抗値を若干調
整することによって補正することができる。
【0036】上述した本発明の基準電圧発生回路におい
て、電源電圧が低い領域において、抵抗素子R1とR2
の抵抗値は、MOSトランジスタML1とML2のオン
抵抗値よりも十分小さく、さらに、トランジスタML1
とML2のしきい値電圧をV thl とすると、最小動作電
源電圧Vddmin はほぼ2Vthl によって決まる。
【0037】一方、電源電圧の高い領域においては、抵
抗素子R1とR2の抵抗値は、トランジスタML1とM
L2のオン抵抗値とほぼ同程度かそれらより大きな値を
持ち、トランジスタML1及びML2に流れる電流が電
源電圧Vddが高い領域で急激に増加することを抑制でき
る。
【0038】次に、図2に示す基準電圧発生回路の構成
及び動作について、図1に示す基準電圧発生回路と比較
しながら説明する。図2に示すように、この基準電圧発
生回路は、図1に示す基準電圧発生回路に較べて、トラ
ンジスタML2のゲートバイアス電圧が異なる。即ち、
図1に示す基準電圧発生回路において、トランジスタM
L1に出力電圧Vref が供給され、トランジスタML2
のゲートに第2の電源ラインの電位が供給される。これ
に対して、本例の基準電圧発生回路において、トランジ
スタML1及びML2のゲートにそれぞれ自身のドレイ
ン電圧が供給される。即ち、本例の基準電圧発生回路に
おいて、トランジスタML1とML2は、それぞれダイ
オード接続されている。
【0039】このため、最小の動作電源電圧Vddmin
は、図1に示す基準電圧発生回路とほぼ同じであるが、
電源電圧の高い領域においては、トランジスタML1と
ML2のゲート−ソース間電圧が図1に示す基準電圧発
生回路の場合に較べてより小さく保持されているので、
これらのトランジスタに流れる電流が小さく制御され
る。このため、電源電圧の高い領域で動作するとき消費
電力の低減を実現できる。ただし、本例の基準電圧発生
回路において、トランジスタML1とML2の電流値が
トランジスタ自身によって律則されるため、MOSトラ
ンジスタのしきい値電圧のバラツキや、パラメータIds
のバラツキの影響が図1に示す基準電圧発生回路より受
けやすい。即ち、トランジスタのゲート−ソース間電圧
の低下によってトランジスタの駆動能力が低下し、出力
される中間電圧Vref の安定性がわずかながら低下する
傾向にある。
【0040】図3に示す基準電圧発生回路において、高
電源電圧で動作するときトランジスタに流れる電流の急
激な増加を抑制するためのトランジスタR1とR2は、
それぞれ直列に接続されている抵抗素子R11,R12
及びR21,R22によって置き換えられた。トランジ
スタML1のゲートに、抵抗素子R11とR12の接続
点の電圧が印加され、トランジスタML1のゲートに、
抵抗素子R11とR12の接続点の電圧が印加されてい
る。
【0041】このように構成されている基準電圧発生回
路において、最小動作電源電圧Vdd min は、図1及び図
2に示す基準電圧発生回路とほぼ同じであるが、電源電
圧の高い領域においては、トランジスタに流れる電流の
特性が、上述した図1と図2に示す基準電圧発生回路の
トランジスタ電流の中間の特性を持つ。即ち、本例の基
準電圧発生回路において、動作時にトランジスタML1
とML2のゲート−ソース間電圧は、図1に示す基準電
圧発生回路の場合に較べて低いが、図2に示す基準電圧
発生回路の場合に較べて高い。このため、同じレベルの
高電源電圧で動作するとき、本例の基準電圧発生回路の
トランジスタML1とML2に流れる電流が図1に示す
基準電圧発生回路の場合より小さいが、図2に示す基準
電圧発生回路の場合より大きい。
【0042】上述したように、図1〜図3に示す基準電
圧発生回路において、動作時にMOSトランジスタML
1とML2のゲート−ソース間電圧によって、これらの
トランジスタの駆動電流が制御され、また、高電源電圧
領域で動作するときの消費電力も決まる。図1に示すよ
うに、トランジスタの駆動電流を高く保持することによ
って出力電圧Vref の安定を向上でき、また、図2に示
すように、トランジスタの駆動電流を低く保持すること
によって高電源電圧動作時の消費電力を抑制できる。こ
のため、負荷の状態に応じて駆動能力を優先するかまた
は低消費電力化を優先するかに応じて、図1、図2また
は図3に示す基準電圧発生回路を適宜選択することで目
的に合致した基準電圧発生回路を実現できる。
【0043】次に、上述した原理図に基づき考案された
本発明の幾つかの実施形態について、それぞれの構成図
及び具体的な回路図を参照しつつ説明する。
【0044】第1実施形態 図4は本発明に係る基準電圧発生回路の第1の実施形態
を示す構成図である。図示のように、本実施形態の基準
電圧発生回路はMOSトランジスタMC1、トランジス
タMC1と異なる導電型のMOSトランジスタML1,
ML2、抵抗素子R1,R2及びスイッチング素子SW
3s,SW5,SW5s,SW6,SW6sによって構
成されている。トランジスタMC1は、通常のしきい値
電圧を持つトランジスタであり、トランジスタML1と
ML2は、通常より低いしきい値電圧を持つ低しきい値
電圧トランジスタである。なお、本実施形態の基準電圧
発生回路において、動作可能な最低電源電圧がトランジ
スタML1とML2のしきい値電圧によって決まるの
で、低しきい値電圧トランジスタML1とML2を用い
ることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広くとれ
る。
【0045】トランジスタMC1、抵抗素子R2、トラ
ンジスタML2、抵抗素子R1及びトランジスタML1
は、第2の電源ラインと第1の電源ラインとの間で表記
順に直列接続されている。スイッチング素子SW3sに
よってトランジスタML1のゲートに印加される電圧が
制御され、スイッチング素子SW5とSW5sによって
トランジスタML2のゲートに印加される電圧が制御さ
れ、さらにスイッチング素子SW6とSW6sによって
トランジスタMC1のゲートに印加される電圧が制御さ
れる。トランジスタMC1のチャネル形成領域に、第2
の電源ラインの電圧が印加され、トランジスタML1の
チャネル形成領域に、出力電圧Vout が印加され、トラ
ンジスタML2のチャネル形成領域に、第1の電源ライ
ンの電圧が印加される。
【0046】動作時にスイッチング素子SW5とSW6
がオンし、スイッチング素子SW3s,SW5s及びS
W6sがオフする。即ち、動作時にトランジスタMC1
のゲートに第1の電源ラインの電位が印加され、トラン
ジスタML2のゲートに第2の電源ラインの電位が印加
され、トランジスタML1のゲートに出力電圧Vref
印加される。これによって、動作時にトランジスタMC
1,ML1及びML2がともに導通状態に保持される。
【0047】一方、待機時にスイッチング素子SW5と
SW6がオフし、スイッチング素子SW3s,SW5s
及びSW6sがオンする。即ち、待機時にトランジスタ
MC1のゲートに第2の電源ラインの電位が印加され、
トランジスタML2のゲートに第1の電源ラインの電位
が印加され、トランジスタML1のゲートにも第1の電
源ラインの電位が印加される。これによって、動作時に
トランジスタMC1,ML1及びML2がともに遮断状
態に保持される。
【0048】図5は、本実施形態の基準電圧発生回路の
具体的な回路構成を示す回路図である。図示のように、
本実施形態の基準電圧発生回路は、電源電圧Vddの供給
線と共通電位線との間に直列に接続されているpMOS
トランジスタMp1、抵抗素子R2、nMOSトランジ
スタMLn2、抵抗素子R1及びnMOSトランジスタ
MLn1と、nMOSトランジスタMn3、及びインバ
ータINV5,INV6によって構成されている。pM
OSトランジスタMp1は通常のしきい値電圧(例え
ば、−0.7V)を持つトランジスタであり、nMOS
トランジスタMLn1とMLn2は通常より低いしきい
値電圧(例えば、0.2〜0.5V)を持つ低しきい値
電圧トランジスタである。このように、本実施形態の基
準電圧発生回路において、低しきい値電圧のトランジス
タMLn1とMLn2を用いることによって、動作可能
な電源電圧の範囲が広くなる。
【0049】トランジスタMp1のソースが電源電圧V
ddの供給線に接続され、ドレインが抵抗素子R2に接続
されている。トランジスタMLn2のドレインが抵抗素
子R2に接続され、ソースが抵抗素子R1に接続されて
いる。トランジスタMLn1のドレインが抵抗素子R1
に接続され、ソースが共通電位線に接続されている。ト
ランジスタMLn2のソースと抵抗素子R1との接続点
によって出力端子Tou t が形成されている。トランジス
タMp1のチャネル形成領域に電源電圧Vddが印加さ
れ、トランジスタMLn2のチャネル形成領域に出力電
圧Vout が印加され、トランジスタMLn1のチャネル
形成領域に共通電位VSSが印加される。
【0050】インバータINV6の入力端子が入力端子
inに接続され、その出力端子がトランジスタMp1の
ゲート、インバータINV5の入力端子及びトランジス
タMn3のゲートに接続されている。インバータINV
5の出力端子がトランジスタMLn2のゲートに接続さ
れている。トランジスタMn3のドレインはトランジス
タMLn1のゲートとともに、出力端子Tout に接続さ
れている。入力端子Tinにパワーオン信号Pwonが入
力される。動作時にパワーオン信号Pwonがハイレベ
ルに保持され、待機時にローレベルに保持される。
【0051】以下、図5を参照しつつ、本実施形態の基
準電圧発生回路の動作について説明する。動作時に、パ
ワーオン信号Pwonがハイレベルに保持されているの
で、インバータINV6の出力端子がローレベル、イン
バータINV5の出力端子がハイレベルに保持される。
これに応じて、pMOSトランジスタMp1及びnMO
SトランジスタMLn2が導通状態にあり、トランジス
タMn3が遮断状態にある。また、nMOSトランジス
タMLn1のゲートに、出力電圧Vout が印加されるの
で、トランジスタMLn1も導通状態にある。即ち、動
作時にトランジスタMp1、MLn2,MLn1がとも
に導通状態にある。このとき、出力端子Tou t の電圧V
ref は、これらのトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子
R1,R2の抵抗値で決められた分圧比によって設定さ
れる。トランジスタのオン抵抗及び抵抗素子R1,R2
の抵抗値を適宜設定することによって、出力端子Tout
の出力電圧を電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2に制御す
ることができる。
【0052】待機時に、パワーオン信号Pwonがロー
レベルに保持されているので、インバータINV6の出
力端子がハイレベル、インバータINV5の出力端子が
ローレベルに保持される。これに応じて、pMOSトラ
ンジスタMp1とnMOSトランジスタMLn2が遮断
状態に保持される。また、トランジスタMn3が導通状
態にあるので、出力端子Tout が共通電位VSSに保持さ
れる。即ち、nMOSトランジスタMLn1のゲートが
共通電位VSSに保持されるので、トランジスタMLn1
も遮断状態に保持される。このように、待機状態におい
て、出力電圧Vref が共通電位VSSに保持され、また、
トランジスタMp1とMLn2がともに遮断状態に保持
されているので、電源電圧Vddの供給線と共通電位VSS
の供給線との間の電流経路が遮断され、消費電流が抑制
される。
【0053】本実施形態の基準電圧発生回路において、
電源電圧が低い領域で動作するとき、抵抗素子R1とR
2の抵抗値は、MOSトランジスタMLn1とMLn2
のオン抵抗値よりも十分小さく、トランジスタMLn1
とMLn2に流れる電流は、ほとんどこれらのトランジ
スタのオン抵抗によって律則される。一方、電源電圧の
高い領域で動作するとき、トランジスタMLn1とML
n2のオン抵抗が低下する。抵抗素子R1とR2は、電
源電圧が高い領域におけるトランジスタMLn1とML
n2のオン抵抗値とほぼ同程度かそれらより大きな抵抗
値を持つように設定されるので、電源電圧の高い領域に
おいてトランジスタMLn1及びMLn2に流れる電流
が抵抗素子R1とR2によって律則され、高電源電圧で
動作するとき電流が急激に増加することを抑制できる。
【0054】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に、直列
接続されているpMOSトランジスタMp1、抵抗素子
R2、nMOSトランジスタMLn2、抵抗素子R1及
びnMOSトランジスタMLn1が設けられ、動作時に
電源電圧Vddをトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子の
抵抗値で定められた分圧比で分圧し、電源電圧Vddの中
間電圧Vdd/2を基準電圧として出力する。このため、
本実施形態の基準電圧発生回路において、低しきい値電
圧のnMOSトランジスタMLn1,MLn2を用いな
がらも、電源電圧Vddの高い領域において、トランジス
タに流れる電流が急激に増加することを回避でき、広い
電源電圧の範囲において安定した基準電圧を供給でき、
かつ、高電源電圧領域において、消費電力の増加を抑制
できる。
【0055】第2実施形態 図6は本発明に係る基準電圧発生回路の第2の実施形態
を示す構成図である。図示のように、本実施形態の基準
電圧発生回路はMOSトランジスタMC1、トランジス
タMC1と異なる導電型のMOSトランジスタML1,
ML2、抵抗素子R1,R2及びスイッチング素子SW
2s,SW4,SW5,SW5s,SW6,SW6sに
よって構成されている。トランジスタMC1は、通常の
しきい値電圧を持つトランジスタであり、トランジスタ
ML1とML2は、通常より低いしきい値電圧を持つ低
しきい値電圧トランジスタである。なお、本実施形態の
基準電圧発生回路において、動作可能な最低電源電圧が
トランジスタML1とML2のしきい値電圧によって決
まるので、低しきい値電圧トランジスタML1とML2
を用いることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広
くとれる。
【0056】トランジスタMC1、抵抗素子R2、トラ
ンジスタML2、抵抗素子R1及びトランジスタML1
は、第2の電源ラインと第1の電源ラインとの間で表記
順に直列接続されている。スイッチング素子SW2sと
SW4によってトランジスタML1のゲートに印加され
る電圧が制御され、スイッチング素子SW5とSW5s
によってトランジスタML2のゲートに印加される電圧
が制御され、さらにスイッチング素子SW6とSW6s
によってトランジスタMC1のゲートに印加される電圧
が制御される。
【0057】動作時にスイッチング素子SW4,SW5
とSW6がオンし、スイッチング素子SW2s,SW5
s及びSW6sがオフする。即ち、動作時にトランジス
タMC1のゲートに第1の電源ラインの電位が印加さ
れ、トランジスタML2のゲートに第2の電源ラインの
電位が印加され、トランジスタML1のゲートに出力電
圧Vref が印加される。これによって、動作時にトラン
ジスタMC1,ML1及びML2がともに導通状態に保
持される。待機時にスイッチング素子SW4,SW5と
SW6がオフし、スイッチング素子SW2s,SW5s
及びSW6sがオンする。これによって、待機時にトラ
ンジスタMC1のゲートに第2の電源ラインの電位が印
加され、トランジスタML2のゲートに第1の電源ライ
ンの電位が印加され、トランジスタML1のゲートに第
2の電源ラインの電位が印加される。このため、待機時
にトランジスタMC1とML2が遮断し、トランジスタ
ML1が導通状態に保持される。
【0058】図7は、本実施形態の基準電圧発生回路の
具体的な回路構成を示す回路図である。図示のように、
本実施形態の基準電圧発生回路は、電源電圧Vddの供給
線と共通電位線との間に直列に接続されているpMOS
トランジスタMp1、抵抗素子R2、nMOSトランジ
スタMLn2、抵抗素子R1及びnMOSトランジスタ
MLn1と、pMOSトランジスタMp2,Mp4及び
nMOSトランジスタMn4、及びインバータINV
5,INV6によって構成されている。pMOSトラン
ジスタMp1は通常のしきい値電圧を持つトランジスタ
であり、nMOSトランジスタMLn1とMLn2は通
常より低いしきい値電圧を持つ低しきい値電圧トランジ
スタである。このように、本実施形態の基準電圧発生回
路において、低しきい値電圧のトランジスタMLn1と
MLn2を用いることによって、動作可能な電源電圧の
範囲が広くなる。
【0059】トランジスタMp1のソースが電源電圧V
ddの供給線に接続され、ドレインが抵抗素子R2に接続
されている。トランジスタMLn2のドレインが抵抗素
子R2に接続され、ソースが抵抗素子R1に接続されて
いる。トランジスタMLn1のドレインが抵抗素子R1
に接続され、ソースが共通電位線に接続されている。ト
ランジスタMLn2のソースと抵抗素子R1との接続点
によって出力端子Tou t が形成されている。トランジス
タMp1のチャネル形成領域に電源電圧Vddが印加さ
れ、トランジスタMLn2のチャネル形成領域に出力電
圧Vout が印加され、トランジスタMLn1のチャネル
形成領域に共通電位VSSが印加される。
【0060】インバータINV6の入力端子が入力端子
inに接続され、その出力端子がトランジスタMp1の
ゲート、インバータINV5の入力端子及びトランジス
タMp4のゲートに接続されている。インバータINV
5の出力端子がトランジスタMLn2のゲート及びトラ
ンジスタMp2とMn4のゲートに接続されている。ト
ランジスタMp2のソースが電源電圧Vddの供給線に接
続され、ドレインがトランジスタMLn1のゲートに接
続されている。
【0061】トランジスタMn4のドレインが出力端子
out に接続され、ソースがトランジスタMLn1のゲ
ートに接続され、トランジスタMp4のソースが出力端
子T out に接続され、ドレインがトランジスタMLn1
のゲートに接続されている。即ち、トランジスタMn4
とMp4が出力端子Tout とトランジスタMLn1のゲ
ートとの間に設けられているトランスファゲートを構成
している。入力端子Tinにパワーオン信号Pwonが入
力される。動作時にパワーオン信号Pwonがハイレベ
ルに保持され、待機時にローレベルに保持される。
【0062】以下、図7を参照しつつ、本実施形態の基
準電圧発生回路の動作について説明する。動作時に、パ
ワーオン信号Pwonがハイレベルに保持されているの
で、インバータINV6の出力端子がローレベル、イン
バータINV5の出力端子がハイレベルに保持される。
これに応じて、pMOSトランジスタMp1及びnMO
SトランジスタMLn2が導通状態にある。また、トラ
ンジスタMn4とMp4が導通状態でトランジスタMp
2が遮断状態にあるので、トランジスタMLn1のゲー
トに、出力端子Tout の電圧が印加され、トランジスタ
MLn1も導通状態にある。即ち、このとき、トランジ
スタMp1、MLn2,MLn1がともに導通状態にあ
る。このとき、出力端子Tout の電圧Vref は、これら
のトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子R1,R2の抵
抗値で決められた分圧比によって設定される。トランジ
スタのオン抵抗及び抵抗素子R1,R2の抵抗値を適宜
設定することによって、出力端子Tout の出力電圧を電
源電圧Vddの中間電圧Vdd/2に制御することができ
る。
【0063】待機時に、パワーオン信号Pwonがロー
レベルに保持されているので、インバータINV6の出
力端子がハイレベル、インバータINV5の出力端子が
ローレベルに保持される。これに応じて、pMOSトラ
ンジスタMp1とnMOSトランジスタMLn2が遮断
状態に保持される。また、トランジスタMp2が導通状
態にあり、トランジスタMp4とMn4がともに遮断状
態にあるので、トランジスタMLn1のゲートに電源電
圧Vddが印加される。このため、トランジスタMLn1
が導通し、出力端子Tout が共通電位VSSに保持され
る。このように、待機状態において、出力電圧Vref
共通電位VSSに保持され、また、トランジスタMp1と
MLn2がともに遮断状態に保持されているので、電源
電圧Vddの供給線と共通電位VSSの供給線との間の電流
経路が遮断され、消費電流が抑制される。
【0064】本実施形態の基準電圧発生回路において、
電源電圧が低い領域で動作するとき、抵抗素子R1とR
2の抵抗値は、MOSトランジスタMLn1とMLn2
のオン抵抗値よりも十分小さく、トランジスタMLn1
とMLn2に流れる電流は、ほとんどこれらのトランジ
スタのオン抵抗によって律則される。一方、電源電圧高
い領域で動作するとき、トランジスタMLn1とMLn
2のオン抵抗が低下する。抵抗素子R1とR2は、電源
電圧が高い領域におけるトランジスタMLn1とMLn
2のオン抵抗値とほぼ同程度かそれらより大きな抵抗値
を持つように設定されるので、電源電圧の高い領域にお
いてトランジスタMLn1及びMLn2に流れる電流が
抵抗素子R1とR2によって律則され、高電源電圧で動
作するとき電流が急激に増加することを抑制できる。
【0065】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に、直列
接続されているpMOSトランジスタMp1、抵抗素子
R2、nMOSトランジスタMLn2、抵抗素子R1及
びnMOSトランジスタMLn1が設けられ、動作時に
電源電圧Vddをトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子の
抵抗値で定められた分圧比で分圧し、電源電圧Vddの中
間電圧Vdd/2を基準電圧として出力する。このため、
本実施形態の基準電圧発生回路において、低しきい値電
圧のnMOSトランジスタMLn1,MLn2を用いな
がらも、電源電圧Vddの高い領域において、トランジス
タに流れる電流が急激に増加することを回避でき、広い
電源電圧の範囲において安定した基準電圧を供給でき、
かつ、高電源電圧領域において、消費電力の増加を抑制
できる。
【0066】第3実施形態 図8は本発明に係る基準電圧発生回路の第3の実施形態
を示す回路図である。図示のように、本実施形態の基準
電圧発生回路はMOSトランジスタMC1、トランジス
タMC1と異なる導電型のMOSトランジスタML1,
ML2、抵抗素子R1,R2及びスイッチング素子SW
3s,SW5,SW5s,SW6,SW6sによって構
成されている。トランジスタMC1は、通常のしきい値
電圧を持つトランジスタであり、トランジスタML1と
ML2は、通常より低いしきい値電圧を持つ低しきい値
電圧トランジスタである。なお、本実施形態の基準電圧
発生回路において、動作可能な最低電源電圧がトランジ
スタML1とML2のしきい値電圧によって決まるの
で、低しきい値電圧トランジスタML1とML2を用い
ることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広くとれ
る。
【0067】トランジスタMC1、抵抗素子R2、トラ
ンジスタML2、抵抗素子R1及びトランジスタML1
は、第2の電源ラインと第1の電源ラインとの間で表記
順に直列接続されている。また、トランジスタML1の
ドレインとゲートが接続されている。即ち、トランジス
タML1がダイオードを構成している。スイッチング素
子SW3sが導通状態にあるとき、出力電圧Vref が第
1の電源ラインの電位に保持されている。スイッチング
素子SW5とSW5sによってトランジスタML2のゲ
ートに印加される電圧が制御され、さらにスイッチング
素子SW6とSW6sによってトランジスタMC1のゲ
ートに印加される電圧が制御される。
【0068】動作時にスイッチング素子SW5とSW6
がオンし、スイッチング素子SW3s,SW5s及びS
W6sがオフする。このため、動作時にトランジスタM
C1のゲートに第1の電源ラインの電位が印加されてい
る。また、トランジスタML2のゲートとドレインが接
続されるので、トランジスタML2がダイオードを形成
する。これによって、動作時にトランジスタMC1が導
通状態に保持され、トランジスタML1とML2がダイ
オードを形成している。出力電圧Vref は、トランジス
タMC1、ML1とML2のオン抵抗及び抵抗素子R1
とR2の抵抗値で定められた分圧比によって決まる。
【0069】待機時にスイッチング素子SW5とSW6
がオフし、スイッチング素子SW3s,SW5s及びS
W6sがオンする。これによって、待機時にトランジス
タMC1のゲートに第2の電源ラインの電位が印加さ
れ、トランジスタML2のゲートに第1の電源ラインの
電位が印加される。このため、トランジスタMC1とM
L2がともに遮断状態に保持される。また、スイッチン
グ素子SW3sによって、出力電圧Vref が第1の電源
ラインの電位に保持される。即ち、待機時にトランジス
タMC1とML2が遮断状態に保持され、出力電圧V
ref が第1の電源ラインの電位に保持される。
【0070】図9は、本実施形態の基準電圧発生回路の
具体的な回路構成を示す回路図である。図示のように、
本実施形態の基準電圧発生回路は、電源電圧Vddの供給
線と共通電位線との間に直列に接続されているpMOS
トランジスタMp1、抵抗素子R2、nMOSトランジ
スタMLn2、抵抗素子R1及びnMOSトランジスタ
MLn1と、nMOSトランジスタMn3,Mn5、p
MOSトランジスタMp5、及びインバータINV6に
よって構成されている。pMOSトランジスタMp1は
通常のしきい値電圧を持つトランジスタであり、nMO
SトランジスタMLn1とMLn2は通常より低いしき
い値電圧を持つ低しきい値電圧トランジスタである。こ
のように、本実施形態の基準電圧発生回路において、低
しきい値電圧のトランジスタMLn1とMLn2を用い
ることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広くな
る。
【0071】トランジスタMp1のソースが電源電圧V
ddの供給線に接続され、ドレインが抵抗素子R2に接続
されている。トランジスタMLn2のドレインが抵抗素
子R2に接続され、ソースが抵抗素子R1に接続されて
いる。トランジスタMLn1のドレインが抵抗素子R1
に接続され、ソースが共通電位線に接続されている。ト
ランジスタMLn2のソースと抵抗素子R1との接続点
によって出力端子Tou t が形成されている。トランジス
タMp1のチャネル形成領域に電源電圧Vddが印加さ
れ、トランジスタMLn2のチャネル形成領域に出力電
圧Vout が印加され、トランジスタMLn1のチャネル
形成領域に共通電位VSSが印加される。
【0072】インバータINV6の入力端子が入力端子
inに接続され、その出力端子がトランジスタMp1,
Mn3,Mn5及びMp5のゲートに接続されている。
トランジスタMp5のソースが抵抗素子R2とトランジ
スタMLn2のドレインとの接続点に接続され、ドレイ
ンがトランジスタMLn2のゲートに接続されている。
トランジスタMn5のドレインがトランジスタMp5の
ドレインとともにトランジスタMLn2のゲートに接続
され、ソースが共通電位線に接続されている。また、ト
ランジスタMn3のドレインが出力端子Tout に接続さ
れ、ソースが共通電位線に接続されている。入力端子T
inにパワーオン信号Pwonが入力される。動作時にパ
ワーオン信号Pwonがハイレベルに保持され、待機時
にローレベルに保持される。
【0073】以下、図9を参照しつつ、本実施形態の基
準電圧発生回路の動作について説明する。動作時に、パ
ワーオン信号Pwonがハイレベルに保持されているの
で、インバータINV6の出力端子がローレベルに保持
される。これに応じて、pMOSトランジスタMp1及
びMp5が導通状態にある。このため、nMOSトラン
ジスタMLn2はゲートとドレインが接続されるので、
ダイオードを形成している。即ち、動作時にトランジス
タMp1が導通状態にあり、トランジスタMLn1とM
Ln2がともにダイオードを形成している。このとき、
出力端子Tout の電圧Vref は、これらのトランジスタ
のオン抵抗及び抵抗素子R1,R2の抵抗値で決められ
た分圧比によって設定される。トランジスタのオン抵抗
及び抵抗素子R1,R2の抵抗値を適宜設定することに
よって、出力端子Tout の出力電圧を電源電圧Vddの中
間電圧Vdd/2に制御することができる。
【0074】待機時に、パワーオン信号Pwonがロー
レベルに保持されているので、インバータINV6の出
力端子がハイレベルに保持される。これに応じて、pM
OSトランジスタMp1とMp5が遮断状態に保持され
る。また、nMOSトランジスタMn3とMn5が導通
状態にあるので、nMOSトランジスタMLn2のゲー
ト及び出力端子Tout が共通電位VSSに保持される。こ
のように、待機状態において、出力電圧Vref が共通電
位VSSに保持され、また、トランジスタMp1とMLn
2がともに遮断状態に保持されているので、電源電圧V
ddの供給線と共通電位VSSの供給線との間の電流経路が
遮断され、消費電流が抑制される。
【0075】本実施形態の基準電圧発生回路において、
電源電圧が低い領域で動作するとき、抵抗素子R1とR
2の抵抗値は、MOSトランジスタMLn1とMLn2
のオン抵抗値よりも十分小さく、トランジスタMLn1
とMLn2に流れる電流は、ほとんどこれらのトランジ
スタのオン抵抗によって律則される。一方、電源電圧高
い領域で動作するとき、トランジスタMLn1とMLn
2のオン抵抗が低下する。抵抗素子R1とR2は、電源
電圧が高い領域におけるトランジスタMLn1とMLn
2のオン抵抗値とほぼ同程度かそれらより大きな抵抗値
を持つように設定されるので、電源電圧の高い領域にお
いてトランジスタMLn1及びMLn2に流れる電流が
抵抗素子R1とR2によって律則され、高電源電圧で動
作するとき電流が急激に増加することを抑制できる。
【0076】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に、直列
接続されているpMOSトランジスタMp1、抵抗素子
R2、nMOSトランジスタMLn2、抵抗素子R1及
びnMOSトランジスタMLn1が設けられ、動作時に
電源電圧Vddをトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子の
抵抗値で定められた分圧比で分圧し、電源電圧Vddの中
間電圧Vdd/2を基準電圧として出力する。このため、
本実施形態の基準電圧発生回路において、低しきい値電
圧のnMOSトランジスタMLn1,MLn2を用いな
がらも、電源電圧Vddの高い領域において、トランジス
タに流れる電流が急激に増加することを回避でき、広い
電源電圧の範囲において安定した基準電圧を供給でき、
かつ、高電源電圧領域において、消費電力の増加を抑制
できる。
【0077】第4実施形態 図10は本発明に係る基準電圧発生回路の第4の実施形
態を示す構成図である。図示のように、本実施形態の基
準電圧発生回路はMOSトランジスタMC1、トランジ
スタMC1と異なる導電型のMOSトランジスタML
1,ML2、抵抗素子R1,R2及びスイッチング素子
SW2s,SW4,SW5,SW5s,SW6,SW6
sによって構成されている。トランジスタMC1は、通
常のしきい値電圧を持つトランジスタであり、トランジ
スタML1とML2は、通常より低いしきい値電圧を持
つ低しきい値電圧トランジスタである。なお、本実施形
態の基準電圧発生回路において、動作可能な最低電源電
圧がトランジスタML1とML2のしきい値電圧によっ
て決まるので、低しきい値電圧トランジスタML1とM
L2を用いることによって、動作可能な電源電圧の範囲
が広くとれる。
【0078】トランジスタMC1、抵抗素子R2、トラ
ンジスタML2、抵抗素子R1及びトランジスタML1
は、第2の電源ラインと第1の電源ラインとの間で表記
順に直列接続されている。スイッチング素子SW2sと
SW4によってトランジスタML1のゲートに印加され
る電圧が制御され、スイッチング素子SW5とSW5s
によってトランジスタML2のゲートに印加される電圧
が制御され、さらにスイッチング素子SW6とSW6s
によってトランジスタMC1のゲートに印加される電圧
が制御される。
【0079】動作時にスイッチング素子SW4,SW5
とSW6がオンし、スイッチング素子SW2s,SW5
s及びSW6sがオフする。このため、動作時にトラン
ジスタMC1のゲートに第1の電源ラインの電位が印加
されている。また、トランジスタML1とML2におい
て、ゲートがそれぞれドレインに接続されるので、トラ
ンジスタML1とML2がダイオードを形成する。これ
によって、動作時の出力電圧Vは、トランジスタMC
1、ML1とML2のオン抵抗及び抵抗素子R1とR2
の抵抗値で定められた分圧比によって決まる。
【0080】待機時にスイッチング素子SW4,SW5
とSW6がオフし、スイッチング素子SW2s,SW5
s及びSW6sがオンする。これによって、待機時にト
ランジスタMC1のゲートに第2の電源ラインの電位が
印加され、トランジスタML2のゲートに第1の電源ラ
インの電位が印加され、また、トランジスタML1のゲ
ートに第2の電源ラインの電位が印加される。このた
め、待機時にトランジスタMC1とML2が遮断し、ト
ランジスタML1が導通状態に保持される。
【0081】図11は、本実施形態の基準電圧発生回路
の具体的な回路構成を示す回路図である。図示のよう
に、本実施形態の基準電圧発生回路は、電源電圧Vdd
供給線と共通電位線との間に直列に接続されているpM
OSトランジスタMp1、抵抗素子R2、nMOSトラ
ンジスタMLn2、抵抗素子R1及びnMOSトランジ
スタMLn1、pMOSトランジスタMp2,Mp4,
Mp5及びnMOSトランジスタMn4,Mn5、さら
にインバータINV5,INV6によって構成されてい
る。pMOSトランジスタMp1は通常のしきい値電圧
を持つトランジスタであり、nMOSトランジスタML
n1とMLn2は通常より低いしきい値電圧を持つ低し
きい値電圧トランジスタである。このように、本実施形
態の基準電圧発生回路において、低しきい値電圧のトラ
ンジスタMLn1とMLn2を用いることによって、動
作可能な電源電圧の範囲が広くなる。
【0082】トランジスタMp1のソースが電源電圧V
ddの供給線に接続され、ドレインが抵抗素子R2に接続
されている。トランジスタMLn2のドレインが抵抗素
子R2に接続され、ソースが抵抗素子R1に接続されて
いる。トランジスタMLn1のドレインが抵抗素子R1
に接続され、ソースが共通電位線に接続されている。ト
ランジスタMLn2のソースと抵抗素子R1との接続点
によって出力端子Tou t が形成されている。トランジス
タMp1のチャネル形成領域に電源電圧Vddが印加さ
れ、トランジスタMLn2のチャネル形成領域に出力電
圧Vout が印加され、トランジスタMLn1のチャネル
形成領域に共通電位VSSが印加される。
【0083】インバータINV6の入力端子が入力端子
inに接続され、その出力端子がトランジスタMp1,
Mp4,Mn5及びMp5のゲート、さらにインバータ
INV5の入力端子に接続されている。インバータIN
V5の出力端子がトランジスタMp2とMn4のゲート
に接続されている。トランジスタMp2のソースが電源
電圧Vddの供給線に接続され、ドレインがトランジスタ
MLn1のゲートに接続されている。
【0084】トランジスタMn4のドレインがトランジ
スタMLn1のドレインに接続され、ソースがトランジ
スタMLn1のゲートに接続され、トランジスタMp4
のソースがトランジスタMLn1のドレインに接続さ
れ、ドレインがトランジスタMLn1のゲートに接続さ
れている。即ち、トランジスタMn4とMp4がトラン
ジスタMLn1のドレインとゲートとの間に設けられて
いるトランスファゲートを構成している。トランジスタ
Mp5のソースが抵抗素子R2とトランジスタMLn2
のドレインとの接続点に接続され、ドレインがトランジ
スタMLn2のゲートに接続されている。トランジスタ
Mn5のドレインがトランジスタMp5のドレインとと
もにトランジスタMLn2のゲートに接続され、ソース
が共通電位線に接続されている。入力端子Tinにパワー
オン信号Pwonが入力される。動作時にパワーオン信
号Pwonがハイレベルに保持され、待機時にローレベ
ルに保持される。
【0085】以下、図11を参照しつつ、本実施形態の
基準電圧発生回路の動作について説明する。動作時に、
パワーオン信号Pwonがハイレベルに保持されている
ので、インバータINV6の出力端子がローレベルに保
持され、インバータINV5の出力端子がハイレベルに
保持される。これに応じて、pMOSトランジスタMp
1,Mp4及びMp5、また、nMOSトランジスタM
n4が導通状態にある。このため、nMOSトランジス
タMLn1とMLn2において、ゲートとドレインがそ
れぞれ接続されるので、ダイオードが形成される。即
ち、動作時にトランジスタMp1が導通状態にあり、ト
ランジスタMLn1とMLn2がともにダイオードを形
成している。このとき、出力端子Tout の電圧Vref
は、これらのトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子R
1,R2の抵抗値で決められた分圧比によって設定され
る。トランジスタのオン抵抗及び抵抗素子R1,R2の
抵抗値を適宜設定することによって、出力端子Tout
出力電圧を電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2に制御する
ことができる。
【0086】待機時に、パワーオン信号Pwonがロー
レベルに保持されているので、インバータINV6の出
力端子がハイレベルに保持され、インバータINV5の
出力端子がローレベルに保持される。これに応じて、p
MOSトランジスタMp1,Mp4及びMp5、さらに
nMOSトランジスタMn4が遮断状態に保持される。
また、nMOSトランジスタMn5とpMOSトランジ
スタMp2が導通状態にあるので、nMOSトランジス
タMLn2のゲートが共通電位VSSに保持され、nMO
SトランジスタMLn1のゲートに電源電圧Vddが印加
される。このため、トランジスタMLn1が導通し、出
力端子Tout が共通電位VSSに保持される。このよう
に、待機状態において、出力電圧Vref が共通電位VSS
に保持され、また、トランジスタMp1とMLn2がと
もに遮断状態に保持されているので、電源電圧Vddの供
給線と共通電位VSSの供給線との間の電流経路が遮断さ
れ、消費電流が抑制される。
【0087】本実施形態の基準電圧発生回路において、
電源電圧が低い領域で動作するとき、抵抗素子R1とR
2の抵抗値は、MOSトランジスタMLn1とMLn2
のオン抵抗値よりも十分小さく、トランジスタMLn1
とMLn2に流れる電流は、ほとんどこれらのトランジ
スタのオン抵抗によって律則される。一方、電源電圧高
い領域で動作するとき、トランジスタMLn1とMLn
2のオン抵抗が低下する。抵抗素子R1とR2は、電源
電圧が高い領域におけるトランジスタMLn1とMLn
2のオン抵抗値とほぼ同程度かそれらより大きな抵抗値
を持つように設定されるので、電源電圧の高い領域にお
いてトランジスタMLn1及びMLn2に流れる電流が
抵抗素子R1とR2によって律則され、高電源電圧で動
作するとき電流が急激に増加することを抑制できる。
【0088】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に、直列
接続されているpMOSトランジスタMp1、抵抗素子
R2、nMOSトランジスタMLn2、抵抗素子R1及
びnMOSトランジスタMLn1が設けられ、動作時に
電源電圧Vddをトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子の
抵抗値で定められた分圧比で分圧し、電源電圧Vddの中
間電圧Vdd/2を基準電圧として出力する。このため、
本実施形態の基準電圧発生回路において、低しきい値電
圧のnMOSトランジスタMLn1,MLn2を用いな
がらも、電源電圧Vddの高い領域において、トランジス
タに流れる電流が急激に増加することを回避でき、広い
電源電圧の範囲において安定した基準電圧を供給でき、
かつ、高電源電圧領域において、消費電力の増加を抑制
できる。
【0089】第5実施形態 図12は本発明に係る基準電圧発生回路の第5の実施形
態を示す構成図である。図示のように、本実施形態の基
準電圧発生回路はMOSトランジスタMC1、トランジ
スタMC1と異なる導電型のMOSトランジスタML
1,ML2、抵抗素子R11,R12,R21,R22
及びスイッチング素子SW3s,SW5,SW5s,S
W6,SW6sによって構成されている。トランジスタ
MC1は、通常のしきい値電圧を持つトランジスタであ
り、トランジスタML1とML2は、通常より低いしき
い値電圧を持つ低しきい値電圧トランジスタである。な
お、本実施形態の基準電圧発生回路において、動作可能
な最低電源電圧がトランジスタML1とML2のしきい
値電圧によって決まるので、低しきい値電圧トランジス
タML1とML2を用いることによって、動作可能な電
源電圧の範囲が広くとれる。
【0090】トランジスタMC1、抵抗素子R22,R
21、トランジスタML2、抵抗素子R12,R11及
びトランジスタML1は、第2の電源ラインと第1の電
源ラインとの間で表記順に直列接続されている。トラン
ジスタML1のゲートが抵抗素子R11とR12の接続
点に接続されている。また、トランジスタML2のソー
スと抵抗素子R12との接続点によって出力端子Tout
が形成される。スイッチング素子SW3sが電圧Vref
の出力端子と第1の電源ラインとの間に設けられてい
る。また、スイッチング素子SW5とSW5sによって
トランジスタML2のゲートに印加される電圧が制御さ
れ、さらにスイッチング素子SW6とSW6sによって
トランジスタMC1のゲートに印加される電圧が制御さ
れる。
【0091】動作時にスイッチング素子SW5とSW6
がオンし、スイッチング素子SW3s,SW5s及びS
W6sがオフする。即ち、動作時にトランジスタMC1
のゲートに第1の電源ラインの電位が印加され、トラン
ジスタML2のゲートが抵抗素子R21とR22の接続
点に接続される。これによって、動作時にトランジスタ
MC1,ML1及びML2がともに導通状態に保持され
る。
【0092】待機時にスイッチング素子SW5とSW6
がオフし、スイッチング素子SW3s,SW5s及びS
W6sがオンする。このよって、待機時にトランジスタ
MC1のゲートに第2の電源ラインの電位が印加され、
トランジスタML2のゲートに第1の電源ラインの電位
が印加される。このため、トランジスタMC1とML2
がともに遮断状態に保持される。また、スイッチング素
子SW3sによって、出力電圧Vref が第1の電源ライ
ンの電位に保持される。即ち、待機時にトランジスタM
C1とML2が遮断状態に保持され、出力電圧Vref
第1の電源ラインの電位に保持される。
【0093】図13は、本実施形態の基準電圧発生回路
の具体的な回路構成を示す回路図である。図示のよう
に、本実施形態の基準電圧発生回路は、電源電圧Vdd
供給線と共通電位線との間に直列に接続されているpM
OSトランジスタMp1、抵抗素子R22,R21、n
MOSトランジスタMLn2、抵抗素子R12,R11
及びnMOSトランジスタMLn1と、nMOSトラン
ジスタMn3,Mn5、pMOSトランジスタMp5、
及びインバータINV6によって構成されている。pM
OSトランジスタMp1は通常のしきい値電圧を持つト
ランジスタであり、nMOSトランジスタMLn1とM
Ln2は通常より低いしきい値電圧を持つ低しきい値電
圧トランジスタである。このように、本実施形態の基準
電圧発生回路において、低しきい値電圧のトランジスタ
MLn1とMLn2を用いることによって、動作可能な
電源電圧の範囲が広くなる。
【0094】トランジスタMp1のソースが電源電圧V
ddの供給線に接続され、ドレインが抵抗素子R22に接
続されている。トランジスタMLn2のドレインが抵抗
素子R21に接続され、ソースが抵抗素子R12に接続
されている。トランジスタMLn1のドレインが抵抗素
子R11に接続され、ソースが共通電位線に接続されて
いる。また、トランジスタMLn1のゲートが抵抗素子
R12とR11の接続点に接続されている。トランジス
タMLn2のソースと抵抗素子R12との接続点によっ
て出力端子Tout が形成されている。トランジスタMp
1のチャネル形成領域に電源電圧Vddが印加され、トラ
ンジスタMLn2のチャネル形成領域に出力電圧Vout
が印加され、トランジスタMLn1のチャネル形成領域
に共通電位VSSが印加される。
【0095】インバータINV6の入力端子が入力端子
inに接続され、その出力端子がトランジスタMp1,
Mn3,Mn5及びMp5のゲートに接続されている。
トランジスタMp5のソースが抵抗素子R22と抵抗素
子R21との接続点に接続され、ドレインがトランジス
タMLn2のゲートに接続されている。トランジスタM
n5のドレインがトランジスタMp5のドレインととも
にトランジスタMLn2のゲートに接続され、ソースが
共通電位線に接続されている。また、トランジスタMn
3のドレインが出力端子Tout に接続され、ソースが共
通電位線に接続されている。入力端子Tinにパワーオン
信号Pwonが入力される。動作時にパワーオン信号P
wonがハイレベルに保持され、待機時にローレベルに
保持される。
【0096】以下、図13を参照しつつ、本実施形態の
基準電圧発生回路の動作について説明する。動作時に、
パワーオン信号Pwonがハイレベルに保持されている
ので、インバータINV6の出力端子がローレベルに保
持される。これに応じて、pMOSトランジスタMp1
及びMp5が導通状態にある。このため、nMOSトラ
ンジスタMLn2のゲートが抵抗素子R22とR21と
の接続点に接続されている。即ち、動作時にトランジス
タMp1が導通状態にあり、トランジスタMLn1とM
Ln2において、ゲートにそれぞれのドレイン電圧より
も高い電圧が印加されるので、トランジスタMLn1と
MLn2がとも導通状態にある。このとき、出力端子T
out の電圧Vref は、これらのトランジスタのオン抵抗
及び抵抗素子R22,R21,R12とR11の抵抗値
で決められた分圧比によって設定される。トランジスタ
のオン抵抗及び抵抗素子R22,R21,R12とR1
1の抵抗値を適宜設定することによって、出力端子T
out の出力電圧を電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2に制
御することができる。
【0097】待機時に、パワーオン信号Pwonがロー
レベルに保持されているので、インバータINV6の出
力端子がハイレベルに保持される。これに応じて、pM
OSトランジスタMp1とMp5が遮断状態に保持さ
れ、nMOSトランジスタMn3とMn5が導通状態に
保持される。このため、nMOSトランジスタMLn2
のゲート及び出力端子Tout が共通電位VSSに保持され
る。このように、待機状態において、出力電圧Vref
共通電位VSSに保持され、また、トランジスタMp1と
MLn2がともに遮断状態に保持されているので、電源
電圧Vddの供給線と共通電位VSSの供給線との間の電流
経路が遮断され、消費電流が抑制される。
【0098】本実施形態の基準電圧発生回路において、
電源電圧が低い領域で動作するとき、抵抗素子R22と
R21の抵抗値の合計、または抵抗素子R12とR11
の抵抗値の合計値は、MOSトランジスタMLn1とM
Ln2のそれぞれのオン抵抗値よりも十分小さく、トラ
ンジスタMLn1とMLn2に流れる電流は、ほとんど
これらのトランジスタのオン抵抗によって律則される。
一方、電源電圧高い領域で動作するとき、トランジスタ
MLn1とMLn2のオン抵抗が低下する。抵抗素子R
22とR21の抵抗値の合計値、または抵抗素子R12
とR11の抵抗値の合計値は、電源電圧が高い領域にお
けるトランジスタMLn1とMLn2のそれぞれのオン
抵抗値とほぼ同程度かそれらより大きく設定されるの
で、電源電圧の高い領域においてトランジスタMLn1
及びMLn2に流れる電流が抵抗素子R22,R21,
R12とR11によって律則され、高電源電圧で動作す
るとき電流が急激に増加することを抑制できる。
【0099】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に、直列
接続されているpMOSトランジスタMp1、抵抗素子
R22,R21、nMOSトランジスタMLn2、抵抗
素子R12,R11及びnMOSトランジスタMLn1
が設けられ、動作時に電源電圧Vddをトランジスタのオ
ン抵抗及び抵抗素子の抵抗値で定められた分圧比で分圧
し、電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2を基準電圧として
出力する。このため、本実施形態の基準電圧発生回路に
おいて、低しきい値電圧のnMOSトランジスタMLn
1,MLn2を用いながらも、電源電圧Vddの高い領域
において、トランジスタに流れる電流が急激に増加する
ことを回避でき、広い電源電圧の範囲において安定した
基準電圧を供給でき、かつ、高電源電圧領域において、
消費電力の増加を抑制できる。
【0100】第6実施形態 図14は本発明に係る基準電圧発生回路の第6の実施形
態を示す構成図である。図示のように、本実施形態の基
準電圧発生回路はMOSトランジスタMC1、トランジ
スタMC1と異なる導電型のMOSトランジスタML
1,ML2、抵抗素子R11,R12,R21,R22
及びスイッチング素子SW2s,SW4,SW5,SW
5s,SW6,SW6sによって構成されている。トラ
ンジスタMC1は、通常のしきい値電圧を持つトランジ
スタであり、トランジスタML1とML2は、通常より
低いしきい値電圧を持つ低しきい値電圧トランジスタで
ある。なお、本実施形態の基準電圧発生回路において、
動作可能な最低電源電圧がトランジスタML1とML2
のしきい値電圧によって決まるので、低しきい値電圧ト
ランジスタML1とML2を用いることによって、動作
可能な電源電圧の範囲が広くとれる。
【0101】トランジスタMC1、抵抗素子R22,R
21、トランジスタML2、抵抗素子R12,R11及
びトランジスタML1は、第2の電源ラインと第1の電
源ラインとの間で表記順に直列接続されている。トラン
ジスタML2のソースと抵抗素子R12との接続点によ
って出力端子Tout が形成される。スイッチング素子S
W4がトランジスタML1のゲートと抵抗素子12とR
11との接続点の間に接続されている。スイッチング素
子SW2sとSW4によってトランジスタML1のゲー
トに印加される電圧が制御される。また、スイッチング
素子SW5とSW5sによってトランジスタML2のゲ
ートに印加される電圧が制御され、さらにスイッチング
素子SW6とSW6sによってトランジスタMC1のゲ
ートに印加される電圧が制御される。
【0102】動作時にスイッチング素子SW4,SW5
とSW6がオンし、スイッチング素子SW2s,SW5
s及びSW6sがオフする。即ち、動作時にトランジス
タMC1のゲートに第1の電源ラインの電位が印加さ
れ、トランジスタML2のゲートが抵抗素子R21とR
22の接続点に接続され、トランジスタML1のゲート
が抵抗素子R11とR12の接続点に接続されている。
これによって、動作時にトランジスタMC1,ML1及
びML2がともに導通状態に保持される。
【0103】待機時にスイッチング素子SW4,SW5
とSW6がオフし、スイッチング素子SW2s,SW5
sとSW6sがオンする。これによって、待機時にトラ
ンジスタMC1のゲートに第2の電源ラインの電位が印
加され、トランジスタML2のゲートに第1の電源ライ
ンの電位が印加され、トランジスタML1のゲートに第
2の電源ラインの電位が印加される。このため、トラン
ジスタMC1とML2がともに遮断状態に保持され、ト
ランジスタML1が導通状態に保持される。これによっ
て、出力電圧Vref が第1の電源ラインの電位に保持さ
れる。
【0104】図15は、本実施形態の基準電圧発生回路
の具体的な回路構成を示す回路図である。図示のよう
に、本実施形態の基準電圧発生回路は、電源電圧Vdd
供給線と共通電位線との間に直列に接続されているpM
OSトランジスタMp1、抵抗素子R22,R21、n
MOSトランジスタMLn2、抵抗素子R12,R11
及びnMOSトランジスタMLn1と、pMOSトラン
ジスタMp2,Mp4,Mp5及びnMOSトランジス
タMn4,Mn5、さらにインバータINV5,INV
6によって構成されている。pMOSトランジスタMp
1は通常のしきい値電圧を持つトランジスタであり、n
MOSトランジスタMLn1とMLn2は通常より低い
しきい値電圧を持つ低しきい値電圧トランジスタであ
る。このように、本実施形態の基準電圧発生回路におい
て、低しきい値電圧のトランジスタMLn1とMLn2
を用いることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広
くなる。
【0105】トランジスタMp1のソースが電源電圧V
ddの供給線に接続され、ドレインが抵抗素子R22に接
続されている。トランジスタMLn2のドレインが抵抗
素子R21に接続され、ソースが抵抗素子R12に接続
されている。トランジスタMLn1のドレインが抵抗素
子R11に接続され、ソースが共通電位線に接続されて
いる。トランジスタMLn2のソースと抵抗素子R12
との接続点によって出力端子Tout が形成されている。
【0106】インバータINV6の入力端子が入力端子
inに接続され、その出力端子がトランジスタMp1,
Mp4,Mp5及びMn5のゲート、さらにインバータ
INV5の入力端子に接続されている。インバータIN
V5の出力端子がトランジスタMp2とMn4のゲート
に接続されている。トランジスタMp2のソースが電源
電圧Vddの供給線に接続され、ドレインがトランジスタ
MLn1のゲートに接続され、トランジスタMn4のド
レインが抵抗素子R12とR11との接続点に接続さ
れ、ソースがトランジスタMLn1のゲートに接続さ
れ、トランジスタMp4のソースが抵抗素子R12とR
11との接続点に接続され、ドレインがトランジスタM
Ln1のゲートに接続されている。即ち、トランジスタ
Mn4とMp4が抵抗素子R12とR11の接続点とト
ランジスタMLn1のゲートとの間に設けられているト
ランスファゲートを構成している。
【0107】トランジスタMp5のソースが抵抗素子R
22と抵抗素子R11との接続点に接続され、ドレイン
がトランジスタMLn2のゲートに接続されている。ト
ランジスタMn5のドレインがトランジスタMp5のド
レインとともにトランジスタMLn2のゲートに接続さ
れ、ソースが共通電位線に接続されている。入力端子T
inにパワーオン信号Pwonが入力される。動作時にパ
ワーオン信号Pwonがハイレベルに保持され、待機時
にローレベルに保持される。
【0108】以下、図15を参照しつつ、本実施形態の
基準電圧発生回路の動作について説明する。動作時に、
パワーオン信号Pwonがハイレベルに保持されている
ので、インバータINV6の出力端子がローレベルに保
持され、インバータINV5の出力端子がハイレベルに
保持される。これに応じて、pMOSトランジスタMp
1,Mp4及びMp5、またnMOSトランジスタMn
4が導通状態にある。このため、nMOSトランジスタ
MLn2のゲートが抵抗素子R22とR21との接続点
に接続され、トランジスタMLn2のゲートが抵抗素子
R12とR11との接続点に接続されている。
【0109】このため、動作時にトランジスタMLn
2,MLn1において、ゲートにそれぞれのドレイン電
圧よりも高い電圧が印加されるので、トランジスタML
n1とMLn2がとも導通状態にある。このとき、出力
端子Tout の電圧Vref は、これらのトランジスタのオ
ン抵抗及び抵抗素子R22,R21,R12とR11の
抵抗値で決められた分圧比によって設定される。トラン
ジスタのオン抵抗及び抵抗素子R22,R21,R12
とR11の抵抗値を適宜設定することによって、出力端
子Tout の出力電圧を電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2
に制御することができる。
【0110】待機時に、パワーオン信号Pwonがロー
レベルに保持されているので、インバータINV6の出
力端子がハイレベルに保持され、インバータINV5の
出力端子がローレベルに保持される。これに応じて、p
MOSトランジスタMp1,Mp4,Mn4とMp5が
遮断状態に保持され、nMOSトランジスタMn5とp
MOSトランジスタMp2が導通状態に保持される。こ
のため、nMOSトランジスタMLn1のゲートに電源
電圧Vddが印加され、nMOSトランジスタMLn2の
ゲートに共通電位VSSが印加される。即ち、待機状態に
おいて、トランジスタMp1とMLn2がともに遮断状
態に保持され、トランジスタMLn1が導通状態に保持
される。このように、待機状態において、出力電圧V
ref が共通電位VSSに保持され、また、トランジスタM
p1とMLn2がともに遮断状態に保持されているの
で、電源電圧Vddの供給線と共通電位VSSの供給線との
間の電流経路が遮断され、消費電流が抑制される。
【0111】本実施形態の基準電圧発生回路において、
電源電圧が低い領域で動作するとき、抵抗素子R22と
R21の抵抗値の合計、または抵抗素子R12とR11
の抵抗値の合計値は、MOSトランジスタMLn1とM
Ln2のそれぞれのオン抵抗値よりも十分小さく、トラ
ンジスタMLn1とMLn2に流れる電流は、ほとんど
これらのトランジスタのオン抵抗によって律則される。
一方、電源電圧が高い領域で動作するとき、トランジス
タMLn1とMLn2のオン抵抗が低下する。抵抗素子
R22とR21の抵抗値の合計値、または抵抗素子R1
2とR11の抵抗値の合計値は、電源電圧が高い領域に
おけるトランジスタMLn1とMLn2のそれぞれのオ
ン抵抗値とほぼ同程度かそれらより大きく設定されるの
で、電源電圧の高い領域においてトランジスタMLn1
及びMLn2に流れる電流が抵抗素子R22,R21,
R12とR11によって律則され、高電源電圧で動作す
るとき電流が急激に増加することを抑制できる。
【0112】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に、直列
接続されているpMOSトランジスタMp1、抵抗素子
R22,R21、nMOSトランジスタMLn2、抵抗
素子R12,R11及びnMOSトランジスタMLn1
が設けられ、動作時に電源電圧Vddをトランジスタのオ
ン抵抗及び抵抗素子の抵抗値で定められた分圧比で分圧
し、電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2を基準電圧として
出力する。このため、本実施形態の基準電圧発生回路に
おいて、低しきい値電圧のnMOSトランジスタMLn
1,MLn2を用いながらも、電源電圧Vddの高い領域
において、トランジスタに流れる電流が急激に増加する
ことを回避でき、広い電源電圧の範囲において安定した
基準電圧を供給でき、かつ、高電源電圧領域において、
消費電力の増加を抑制できる。
【0113】第7実施形態 図16は本発明に係る基準電圧発生回路の第7の実施形
態を示す構成図である。図示のように、本実施形態の基
準電圧発生回路はMOSトランジスタMC1、トランジ
スタMC1と異なる導電型のMOSトランジスタML
1,ML2,M7、抵抗素子R2,R1及びスイッチン
グ素子SW3s,SW5,SW5s,SW6,SW6s
によって構成されている。トランジスタMC1は、通常
のしきい値電圧を持つトランジスタであり、トランジス
タML1とML2は、通常より低いしきい値電圧を持つ
低しきい値電圧トランジスタである。また、トランジス
タM7は通常のしきい値電圧を持つトランジスタであ
る。なお、本実施形態の基準電圧発生回路において、動
作可能な最低電源電圧がトランジスタML1とML2の
しきい値電圧によって決まるので、低しきい値電圧トラ
ンジスタML1とML2を用いることによって、動作可
能な電源電圧の範囲が広くとれる。
【0114】トランジスタMC1、抵抗素子R2、トラ
ンジスタML2、抵抗素子R11、トランジスタML1
及びトランジスタM7は、第2の電源ラインと第1の電
源ラインとの間で表記順に直列接続されている。トラン
ジスタML2のソースと抵抗素子R1との接続点によっ
て出力端子Tout が形成される。スイッチング素子SW
3sが電圧Vref の出力端子と第1の電源ラインとの間
に設けられている。また、スイッチング素子SW5とS
W5sによってトランジスタML2のゲートに印加され
る電圧が制御され、さらにスイッチング素子SW6とS
W6sによってトランジスタMC1のゲートに印加され
る電圧が制御される。トランジスタM7のゲートに第2
の電源ラインの電圧が印加される。
【0115】動作時にスイッチング素子SW5とSW6
がオンし、スイッチング素子SW3s,SW5s及びS
W6sがオフする。即ち、動作時にトランジスタMC1
のゲートに第1の電源ラインの電位が印加され、トラン
ジスタML2のゲートに第2の電源ラインの電位が印加
される。また、トランジスタML1のゲートに出力電圧
ref が印加されるので、動作時にトランジスタMC
1,ML1、ML2及びM7がともに導通状態に保持さ
れる。
【0116】待機時にスイッチング素子SW5とSW6
がオフし、スイッチング素子SW3s,SW5s及びS
W6sがオンする。このよって、待機時にトランジスタ
MC1のゲートに第2の電源ラインの電位が印加され、
トランジスタML2のゲートに第1の電源ラインの電位
が印加される。このため、トランジスタMC1とML2
がともに遮断状態に保持される。また、スイッチング素
子SW3sによって、出力電圧Vref が第1の電源ライ
ンの電位に保持される。即ち、待機時にトランジスタM
C1とML2が遮断状態に保持され、出力電圧Vref
第1の電源ラインの電位に保持される。
【0117】図17は、本実施形態の基準電圧発生回路
の具体的な回路構成を示す回路図である。図示のよう
に、本実施形態の基準電圧発生回路は、電源電圧Vdd
供給線と共通電位線との間に直列に接続されているpM
OSトランジスタMp1、抵抗素子R2、nMOSトラ
ンジスタMLn2、抵抗素子R1、nMOSトランジス
タMLn1及びnMOSトランジスタMn7と、nMO
SトランジスタMn3及びインバータINV5,INV
6によって構成されている。pMOSトランジスタMp
1とnMOSトランジスタMn7は通常のしきい値電圧
を持つトランジスタであり、nMOSトランジスタML
n1とMLn2は通常より低いしきい値電圧を持つ低し
きい値電圧トランジスタである。このように、本実施形
態の基準電圧発生回路において、低しきい値電圧のトラ
ンジスタMLn1とMLn2を用いることによって、動
作可能な電源電圧の範囲が広くなる。
【0118】トランジスタMp1のソースが電源電圧V
ddの供給線に接続され、ドレインが抵抗素子R2に接続
されている。トランジスタMLn2のドレインが抵抗素
子R2に接続され、ソースが抵抗素子R1に接続されて
いる。トランジスタMLn1のドレインが抵抗素子R1
に接続され、ソースがトランジスタMn7のドレインに
接続されている。トランジスタMn7のソースが共通電
位線に接続されている。また、トランジスタMn7のゲ
ートが電源電圧Vddの供給線に接続されている。トラン
ジスタMLn2のソースと抵抗素子R1との接続点によ
って出力端子T out が形成されている。
【0119】インバータINV6の入力端子が入力端子
inに接続され、その出力端子がトランジスタMp1の
ゲート、インバータINV5の入力端子及びトランジス
タMn3のゲートに接続されている。インバータINV
5の出力端子がトランジスタMLn2のゲートに接続さ
れている。トランジスタMn3のドレインはトランジス
タMLn1のゲートとともに、出力端子Tout に接続さ
れている。入力端子Tinにパワーオン信号Pwonが入
力される。動作時にパワーオン信号Pwonがハイレベ
ルに保持され、待機時にローレベルに保持される。
【0120】また、図17に示すように、本実施形態の
基準電圧発生回路において、トランジスタMLn1とM
Ln2は、それぞれ直列接続されている二つのnMOS
トランジスタによって構成されている。例えば、トラン
ジスタMLn2は、抵抗素子R2と出力端子Tout との
間に直列接続されている二つのnMOSトランジスタに
よって構成されている。これらのトランジスタのゲート
がインバータINV5の出力端子に接続され、チャネル
領域がともに出力端子Tout に接続されている。同じよ
うに、トランジスタMLn1は抵抗素子R1とトランジ
スタMn7との間に直列接続されている二つのnMOS
トランジスタによって構成されている。これらのトラン
ジスタのゲートが出力端子Tout に接続され、チャネル
領域がともに共通電位線に接続されている。このよう
に、本実施形態の基準電圧発生回路において、低しきい
値電圧トランジスタMLn1とMLn2がそれぞれバル
クバイアス電圧が等しく、直列接続された複数のトラン
ジスタによって構成することによって、トランジスタの
オン抵抗を大きくしながらばらつきを小さくすることが
でき、電源電圧の高い領域における消費電力の抑制を実
現でき、動作の安定性の向上を実現できる。
【0121】以下、図17を参照しつつ、本実施形態の
基準電圧発生回路の動作について説明する。動作時に、
パワーオン信号Pwonがハイレベルに保持されている
ので、インバータINV6の出力端子がローレベル、イ
ンバータINV5の出力端子がハイレベルに保持され
る。これに応じて、pMOSトランジスタMp1及びn
MOSトランジスタMLn2が導通状態にある。また、
nMOSトランジスタMLn1のゲートに、出力電圧V
ref が印加されるので、トランジスタMLn1も導通状
態にあり、トランジスタMn3が遮断状態にある。即
ち、動作時にトランジスタMp1,MLn2,MLn1
とMn7がともに導通状態にある。このとき、出力端子
out の電圧Vref は、これらのトランジスタのオン抵
抗及び抵抗素子R1,R2の抵抗値で決められた分圧比
によって設定される。トランジスタのオン抵抗及び抵抗
素子R1,R2の抵抗値を適宜設定することによって、
出力端子Tou t の出力電圧を電源電圧Vddの中間電圧V
dd/2に制御することができる。
【0122】待機時に、パワーオン信号Pwonがロー
レベルに保持されているので、インバータINV6の出
力端子がハイレベル、インバータINV5の出力端子が
ローレベルに保持される。これに応じて、pMOSトラ
ンジスタMp1とnMOSトランジスタMLn2が遮断
状態に保持される。また、トランジスタMn3が導通状
態にあるので、出力端子Tout が共通電位VSSに保持さ
れる。これによって、nMOSトランジスタMLn1の
ゲートが共通電位VSSに保持されるので、トランジスタ
MLn1も遮断状態に保持される。このように、待機状
態において、出力電圧Vref が共通電位VSSに保持さ
れ、また、トランジスタMp1とMLn2がともに遮断
状態に保持されているので、電源電圧Vddの供給線と共
通電位VSSの供給線との間の電流経路が遮断され、消費
電流が抑制される。
【0123】本実施形態の基準電圧発生回路において、
電源電圧が低い領域で動作するとき、抵抗素子R1とR
2の抵抗値は、MOSトランジスタMLn1とMLn2
のオン抵抗値よりも十分小さく、トランジスタMLn1
とMLn2に流れる電流は、ほとんどこれらのトランジ
スタのオン抵抗によって律則される。一方、電源電圧高
い領域で動作するとき、トランジスタMLn1とMLn
2のオン抵抗が低下する。抵抗素子R1とR2は、電源
電圧が高い領域におけるトランジスタMLn1とMLn
2のオン抵抗値とほぼ同程度かそれらより大きな抵抗値
を持つように設定されるので、電源電圧の高い領域にお
いてトランジスタMLn1及びMLn2に流れる電流が
抵抗素子R1とR2によって律則され、高電源電圧で動
作するとき電流が急激に増加することを抑制できる。
【0124】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に、直列
接続されているpMOSトランジスタMp1、抵抗素子
R2、nMOSトランジスタMLn2、抵抗素子R1、
nMOSトランジスタMLn1及びMn7が設けられ、
動作時に電源電圧Vddをトランジスタのオン抵抗及び抵
抗素子の抵抗値で定められた分圧比で分圧し、電源電圧
ddの中間電圧Vdd/2を基準電圧として出力する。こ
のため、本実施形態の基準電圧発生回路において、低し
きい値電圧のnMOSトランジスタMLn1,MLn2
を用いながらも、電源電圧Vddの高い領域において、ト
ランジスタに流れる電流が急激に増加することを回避で
き、広い電源電圧の範囲において安定した基準電圧を供
給でき、かつ、高電源電圧領域において、消費電力の増
加を抑制できる。
【0125】第8実施形態 図18と図19は本発明に係る基準電圧発生回路の第8
の実施形態を示す構成図である。図示のように、本実施
形態の基準電圧発生回路は、MOSトランジスタと抵抗
素子が直列接続した回路を二つ設けて基準電圧を発生す
る。以下、図18と図19それぞれについてそれぞれの
構成及び動作を説明する。
【0126】図18に示すように、この基準電圧発生回
路は、pMOSトランジスタMp11,Mp12,ML
p31,MLp32、nMOSトランジスタMLn1,
MLn2,Mn71,Mn72、及び抵抗素子R1,R
2,R31,R32、並びにスイッチング素子SW6,
SW6s,SW7,SW7sによって構成されている。
【0127】トランジスタMp11,Mp12、Mn7
1及びMn72は、通常のしきい値電圧を持つトランジ
スタであり、トランジスタMLn1,MLn2,MLp
31及びMLp32は、通常より低いしきい値電圧を持
つ低しきい値電圧トランジスタである。なお、本実施形
態の基準電圧発生回路において、動作可能な最低電源電
圧がトランジスタMLn1,MLn2とMLp31,M
Lp32のしきい値電圧によって決まるので、低しきい
値電圧トランジスタMLn1,MLn2とMLp31,
MLp32を用いることによって、動作可能な電源電圧
の範囲が広くとれる。
【0128】トランジスタMp11、抵抗素子R2、ト
ランジスタMLn2、抵抗素子R11、トランジスタM
Ln1及びトランジスタMn71は、電源電圧Vddの供
給線と共通電位線との間で表記順に直列接続されてい
る。トランジスタMLn2のソースと抵抗素子R1との
接続点によって出力端子Tout が形成される。トランジ
スタMLn2のチャネル領域に出力電圧Vref が印加さ
れ、トランジスタMLn1とMn71のチャネル領域に
共通電位VSSが印加される。
【0129】トランジスタMp12、MLp31、抵抗
素子R31、トランジスタMLp32、抵抗素子R3
2、及びトランジスタMn72は、電源電圧Vddの供給
線と共通電位線との間で表記順に直列接続されている。
トランジスタMLp32のソースと抵抗素子R31との
接続点が出力端子Tout に接続されている。トランジス
タMp12とMLp31のチャネル領域に電源電圧Vdd
が印加され、トランジスタMLp32のチャネル領域に
出力電圧Vref が印加され、トランジスタMn72のチ
ャネル領域に共通電位VSSが印加される。
【0130】トランジスタMp11とMp12のゲート
が共通に接続され、その接続点と電源電圧Vddの供給線
との間にスイッチング素子SW6sが設けられ、当該接
続点と共通電位線との間にスイッチング素子SW6が設
けられている。トランジスタMn71とMn72のゲー
トが共通に接続され、その接続点と電源電圧Vddの供給
線との間にスイッチング素子SW7が設けられ、当該接
続点と共通電位線との間にスイッチング素子SW7sが
設けられている。
【0131】以下、図18に示す基準電圧発生回路の動
作について説明する。動作時にスイッチング素子SW6
とSW7がオンし、スイッチング素子SW6s及びSW
7sがオフする。即ち、動作時にpMOSトランジスタ
Mp11とMp12のゲートに共通電位VSSが印加さ
れ、また、nMOSトランジスタMn71とMn72の
ゲートに電源電圧Vddが印加される。さらに、nMOS
トランジスタMLn2のゲートに電源電圧Vddが印加さ
れ、pMOSトランジスタMLp31のゲートに出力電
圧Vref が印加され、トランジスタMLp32のゲート
に共通電位VSSが印加されるので、動作時にトランジス
タMp11,Mp12,MLn2,MLn1,MLp3
1,MLp32,Mn71及びMn72がすべて導通状
態に保持される。
【0132】このとき、出力端子Tout の出力電圧V
ref は、これらのトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子
R1,R2,R31とR32の抵抗値によって定めた分
圧比によって決まる。トランジスタのオン抵抗及び抵抗
素子の抵抗値を適宜設定することによって、動作時に出
力端子Tout の出力電圧を電源電圧Vddの中間電圧Vdd
/2に制御することができる。
【0133】待機時にスイッチング素子SW6とSW7
がオフし、スイッチング素子SW6s及びSW7sがオ
ンする。即ち、待機時にpMOSトランジスタMp11
とMp12のゲートに電源電圧Vddが印加され、また、
nMOSトランジスタMn71とMn72のゲートに共
通電位VSSが印加される。このため、待機時にトランジ
スタMp11,Mp12,Mn71とMn72が遮断状
態に保持される。これによって待機時に電源電圧Vdd
共通電位VSSとの間に電流経路が遮断されるので、待機
時に消費電力の低減を実現できる。
【0134】本実施形態の基準電圧発生回路において、
電源電圧が低い領域で動作するとき、トランジスタのオ
ン抵抗が大きい。このため、抵抗素子R1とR2の抵抗
値は、MOSトランジスタMLn1とMLn2のオン抵
抗値よりも十分小さく、トランジスタMLn1とMLn
2に流れる電流は、ほとんどこれらのトランジスタのオ
ン抵抗によって律則され、また、抵抗素子R31とR3
2の抵抗値は、pMOSトランジスタMLp31とML
p32のオン抵抗値よりも十分小さく、トランジスタM
Lp31とMLp32に流れる電流は、ほとんどこれら
のトランジスタのオン抵抗によって律則される。
【0135】一方、電源電圧高い領域で動作するとき、
トランジスタMLn1,MLn2,MLp31とMLp
32のオン抵抗が低下する。抵抗素子R1とR2は、電
源電圧が高い領域におけるトランジスタMLn1とML
n2のオン抵抗値とほぼ同程度かそれらより大きな抵抗
値を持つように設定され、同様に、抵抗素子R31とR
32は、電源電圧が高い領域におけるトランジスタML
p31とMLp32のオン抵抗値とほぼ同程度かそれら
より大きな抵抗値を持つように設定されるので、電源電
圧の高い領域においてトランジスタMLn1とMLn2
に流れる電流は抵抗素子R1とR2によって律則され、
トランジスタMLp31とMLp32に流れる電流は抵
抗素子R31とR32によって律則されるので、高電源
電圧で動作するとき電流が急激に増加することを抑制で
きる。
【0136】次に、図19に示す基準電圧発生回路の構
成及び動作について説明する。図19に示すように、こ
の基準電圧発生回路は、pMOSトランジスタMp1,
MLp31,MLp32、nMOSトランジスタMLn
1,MLn2,Mn7、及び抵抗素子R1,R2,R3
1,R32、並びにスイッチング素子SW6,SW6
s,SW7,SW7sによって構成されている。
【0137】トランジスタMp1,Mp2及びMn7
は、通常のしきい値電圧を持つトランジスタであり、ト
ランジスタMLn1,MLn2,MLp31及びMLp
32は、通常より低いしきい値電圧を持つ低しきい値電
圧トランジスタである。なお、本実施形態の基準電圧発
生回路において、動作可能な最低電源電圧がトランジス
タMLn1,MLn2とMLp31,MLp32のしき
い値電圧によって決まるので、低しきい値電圧トランジ
スタMLn1,MLn2とMLp31,MLp32を用
いることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広くと
れる。
【0138】トランジスタMp1、抵抗素子R2、トラ
ンジスタMLn2、抵抗素子R1、トランジスタMLn
1及びトランジスタMn7は、電源電圧Vddの供給線と
共通電位線との間で表記順に直列接続されている。トラ
ンジスタMLn2のソースと抵抗素子R1との接続点に
よって出力端子Tout が形成される。トランジスタML
n2,MLn1とMn7のチャネル領域に共通電位VSS
が印加される。トランジスタMLp31と抵抗素子R3
1は、トランジスタMp1のドレインと抵抗素子R2の
接続点と、出力端子Tout との間に直列接続され、トラ
ンジスタMLp32と抵抗素子R32は、出力端子T
out と、トランジスタMLn1のソースとMn7のドレ
インとの接続点との間に直列接続されている。
【0139】トランジスタMp1のゲートと電源電圧V
ddの供給線との間にスイッチング素子SW6sが設けら
れ、トランジスタMp1のゲートと共通電位線との間に
スイッチング素子SW6が設けられている。トランジス
タMn7のゲートと電源電圧Vddの供給線との間にスイ
ッチング素子SW7が設けられ、トランジスタMn7の
ゲートと共通電位線との間にスイッチング素子SW7s
が設けられている。トランジスタMLn2のゲートが電
源電圧Vddの供給線に接続され、トランジスタMLn1
のゲートが出力端子Tout に接続されている。トランジ
スタMLp31のゲートが出力端子Tout に接続され、
トランジスタMLp32のゲートが共通電位線に接続さ
れている。
【0140】次に、図19に示す基準電圧発生回路の動
作について説明する。動作時にスイッチング素子SW6
とSW7がオンし、スイッチング素子SW6s及びSW
7sがオフする。即ち、動作時にpMOSトランジスタ
Mp1のゲートに共通電位VSSが印加され、nMOSト
ランジスタMn7のゲートに電源電圧Vddが印加され
る。さらに、nMOSトランジスタMLn2のゲートに
電源電圧Vddが印加され、nMOSトランジスタMLn
1のゲート及びpMOSトランジスタMLp31のゲー
トに出力電圧Vref が印加され、トランジスタMLp3
2のゲートに共通電位VSSが印加されるので、動作時に
トランジスタMp1,MLn2,MLn1,MLp3
1,MLp32及びMn7がすべて導通状態に保持され
る。
【0141】このとき、出力端子Tout の出力電圧V
ref は、これらのトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子
R1,R2,R31とR32の抵抗値によって定めた分
圧比によって決まる。トランジスタのオン抵抗及び抵抗
素子の抵抗値を適宜設定することによって、動作時に出
力端子Tout の出力電圧を電源電圧Vddの中間電圧Vdd
/2に制御することができる。
【0142】待機時にスイッチング素子SW6とSW7
がオフし、スイッチング素子SW6s及びSW7sがオ
ンする。即ち、待機時にpMOSトランジスタMp1の
ゲートに電源電圧Vddが印加され、nMOSトランジス
タMn7のゲートに共通電位VSSが印加される。このた
め、待機時にトランジスタMp1とMn7がともに遮断
状態に保持される。これによって待機時に電源電圧Vdd
と共通電位VSSとの間に電流経路が遮断されるので、待
機時に消費電力の低減を実現できる。
【0143】本実施形態の基準電圧発生回路において、
電源電圧が低い領域で動作するとき、トランジスタのオ
ン抵抗が大きい。このため、抵抗素子R1とR2の抵抗
値は、MOSトランジスタMLn1とMLn2のオン抵
抗値よりも十分小さく、トランジスタMLn1とMLn
2に流れる電流は、ほとんどこれらのトランジスタのオ
ン抵抗によって律則され、また、抵抗素子R31とR3
2の抵抗値は、pMOSトランジスタMLp31とML
p32のオン抵抗値よりも十分小さく、トランジスタM
Lp31とMLp32に流れる電流は、ほとんどこれら
のトランジスタのオン抵抗によって律則される。
【0144】一方、電源電圧の高い領域で動作すると
き、トランジスタMLn1,MLn2,MLp31とM
Lp32のオン抵抗が低下する。抵抗素子R1とR2
は、電源電圧が高い領域におけるトランジスタMLn1
とMLn2のオン抵抗値とほぼ同程度かそれらより大き
な抵抗値を持つように設定され、同様に、抵抗素子R3
1とR32は、電源電圧が高い領域におけるトランジス
タMLp31とMLp32のオン抵抗値とほぼ同程度か
それらより大きな抵抗値を持つように設定されるので、
電源電圧の高い領域においてトランジスタMLn1,M
Ln2に流れる電流は抵抗素子R1とR2によって律則
され、トランジスタMLp31とMLp32に流れる電
流は抵抗素子R31とR32によって律則されるので、
高電源電圧で動作するとき電流が急激に増加することを
抑制できる。
【0145】上述したように、本実施形態の基準電圧発
生回路において、電源電圧Vddの供給線と共通電位線と
の間に直列接続されているトランジスタと抵抗素子を用
いて、これらのトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子の
抵抗値によって定められた分圧比で分圧し、電源電圧V
ddの中間電圧Vdd/2を生成し、基準電圧として供給す
る。このため、本実施形態の基準電圧発生回路によって
低しきい値電圧のトランジスタを用いながら、電源電圧
ddの高い領域において、トランジスタに流れる電流が
急激に増加することを回避でき、広い電源電圧の範囲に
おいて安定した基準電圧を供給でき、かつ、高電源電圧
領域において、消費電力の増加を抑制できる。また、低
しきい値電圧トランジスタとして、pMOSトランジス
タとnMOSトランジスタの2種類のトランジスタを用
いることによって、それぞれのトランジスタのバラツキ
による影響を抑制でき、出力する基準電圧の安定性の向
上及び待機時の消費電力の低減を実現できる。
【0146】基準電圧発生回路の消費電流の電源電圧依
存性 図20は、本発明の基準電圧発生回路の消費電流の電源
電圧の依存性を示すグラフである。また、比較のため、
従来の基準電圧発生回路における消費電流の電源電圧の
依存性も示している。
【0147】図20において、曲線MDは、図22に示
すダイオード2段が直列接続した分圧回路で構成したV
dd/2発生回路の消費電流の電源電圧依存性を示してい
る。図示のように、この従来の基準電圧発生回路におい
て、電源電圧Vddが1.5V以下になると、トランジス
タにほとんど電流が流れていないので、安定した基準電
圧を負荷に供給することができない。
【0148】また、曲線MLは、同じく図22に示すダ
イオード2段が直列接続した分圧回路において、ダイオ
ードを構成するMOSトランジスタのしきい値電圧が通
常より低くした場合の消費電流の電源電圧依存性を示し
ている。図示のように、低しきい値電圧のトランジスタ
を用いることによって、電源電圧が低い領域、例えば、
電源電圧Vddが1.5Vの場合においてもトランジスタ
に十分な電流が流れるので、負荷回路に安定した中間電
圧Vdd/2を供給することが可能で、即ち、低電源電圧
領域の動作に問題がない。しかし、電源電圧が高くなる
と消費電流が急激に増加してしまうという問題がある。
【0149】また、曲線RDは、図25に示す抵抗素子
2段が直列した抵抗分圧回路で構成したVdd/2発生回
路の消費電流の電源電圧依存性を示している。図示のよ
うに、抵抗分圧回路を用いた基準電圧発生回路におい
て、電源電圧の変動範囲全般にわたって安定した電流が
流れている。しかし、分圧用抵抗素子の抵抗値が一定の
ため、電源電圧が大きくなるにつれて消費電流が大きく
なる。
【0150】図20において、曲線ML_R1、ML_
R2とML_R3は、それぞれ図1、図2及び図3に示
す本発明の基準電圧発生回路の消費電流の電源電圧依存
性を示している。本発明の基準電圧発生回路において、
低しきい値電圧トランジスタ及びそれに直列接続した抵
抗素子を用いて分圧回路を構成して、Vdd/2の中間電
圧を発生する。電源電圧の低い領域において、トランジ
スタのオン抵抗が大きいので、トランジスタの電流がほ
とんどトランジスタのオン抵抗によって律則される。電
源電圧の高い領域において、トランジスタのオン抵抗が
直列接続した抵抗素子に較べて十分小さいので、トラン
ジスタの電流がほとんど抵抗素子の抵抗値によって律則
される。
【0151】このため、図20に示すように、本発明の
基準電圧発生回路では、低しきい値電圧のトランジスタ
を用いることによって、電源電圧Vddの低い領域でも安
定した基準電圧を供給することができる。また、曲線M
DやMLに較べると、電源電圧Vddの高い領域における
消費電流の急増を抑制できる。さらに、図20の曲線M
L_R1、ML_R2とML_R3に示すように、回路
構成の違いによって、図1、図2及び図3に示す基準電
圧発生回路それぞれにおいて低電源電圧領域における駆
動能力及び高電源電圧領域における消費電流がそれぞれ
異なるので、低電源電圧における駆動力を優先する基準
電圧発生回路の場合、曲線ML_R1の特性を示す図1
の回路構成を選択し、また、高電源電圧における消費電
流の抑制を優先する基準電圧発生回路の場合、曲線ML
_R3の特性を示す図3の回路構成を選択すれば、それ
ぞれの目的に最適な基準電圧発生回路を提供することが
可能である。
【0152】基準電圧発生回路の応用例 図21は、上述した本発明の基準電圧発生回路を用いて
構成された電圧発生回路の一構成例を示している。図示
のように、この電圧発生回路は、基準電圧発生回路10
0、差動増幅回路110、位相補償回路120及び出力
回路130によって構成されている。以下、各構成部分
の構成及び動作について説明する。
【0153】基準電圧発生回路100は、電源電圧Vdd
の中間電圧Vdd/2を発生し、これを基準電圧Vref0
して差動増幅回路110に出力する。差動増幅回路11
0は、基準電圧Vref0と出力回路130からフィードバ
ックされた出力電圧Vref1とを受けて、反転出力端子か
らこれらの電圧の差分に応じた出力電圧VO を出力す
る。
【0154】位相補償回路120は、差動増幅回路11
0の反転入力端子(−)とその出力端子との間に直列接
続されている位相補償用キャパシタC3及び抵抗素子R
6によって構成されている。位相補償回路120は、フ
ィードバック制御ループの安定性を改善するために設け
られている。
【0155】出力回路130は、pMOSトランジスタ
Mp10、抵抗素子R3,R4及びキャパシタC1とC
2によって構成されている。図示のように、トランジス
タMp10は、電源電圧Vddの供給線と出力端子Tout1
との間に接続され、そのゲートが差動増幅回路110の
反転出力端子に接続されている。抵抗素子R3とR4は
出力端子Tout1と共通電位VSSとの間に直列接続されて
いる。出力端子Tout1と共通電位VSSとの間にキャパシ
タC1が接続され、出力端子Tout1とTout2との間にキ
ャパシタC2が接続されている。また、出力端子Tout2
にパッドPadが接続されている。パッドPadと共通
電位VSSとの間に必要に応じて電圧調節用可変抵抗素子
R5を接続することもできる。
【0156】なお、図21に示す回路例において、基準
電圧発生回路100は、図4に示す本発明の第1の実施
形態の基準電圧発生回路を例示しているが、ここで、基
準電圧発生回路は、第1実施形態に限定されるものでは
なく、第2〜第8の実施形態の何れかの基準電圧発生回
路を用いてもよい。
【0157】以下、図21に示す電圧発生回路の動作に
ついて説明する。基準電圧発生回路100によって、電
源電圧Vddの中間電圧Vdd/2が生成され、これを基準
電圧Vref0として差動増幅回路110の非反転入力端子
(+)に入力される。差動増幅回路110の反転入力端
子(−)に、出力端子Tout1の出力電圧Vref1が入力さ
れる。このため、差動増幅回路110の反転出力端子か
ら、基準電圧Vref0と出力電圧Vref1との差分に応じた
反転出力電圧VO が出力される。差動増幅回路110の
出力電圧Vo がトランジスタMp10のゲートに印加さ
れ、トランジスタMp10のドレインから出力電圧V
ref1が得られる。即ち、トランジスタMp10と抵抗R
3,R4は、抵抗負荷型のインバータとして動作する。
出力電圧Vref1は、トランジスタMp10のゲートに印
加される電圧VO のレベルによって制御される。差動増
幅回路110と出力回路130と位相補償回路120に
より、一般的な差動増幅回路の構成をなしている。
【0158】差動増幅回路110と出力回路130にお
いて、フィードバック制御によって出力電圧Vref1を基
準電圧Vref0とほぼ同レベルに制御される。例えば、出
力電圧Vref1の電圧レベルが負荷の変化など何らかの原
因で低下すると、出力電圧V ref1が基準電圧Vref0より
低くなり、その差分に応じた負の制御電圧VO が差動増
幅回路110によって出力され、トランジスタMp10
のゲートに印加される。これに応じてトランジスタMp
10のドレイン電圧、即ち、出力電圧Vref1のレベルが
上昇する。逆に、出力電圧Vref1の電圧レベルが何らか
の原因で上昇して、出力電圧Vref1が基準電圧Vref0
り高くなると、その差分に応じた正の制御電圧VO が差
動増幅回路110によって出力され、トランジスタMp
10のゲートに印加される。これに応じてトランジスタ
Mp10のドレイン電圧、即ち、出力電圧Vref1のレベ
ルが低下する。
【0159】上述したフィードバック制御によって、出
力回路130から常に基準電圧Vre f0とほぼ同じレベル
の電圧Vref1が出力される。また、出力端子Tout2から
の出力電圧Vref2は、出力電圧Vref1を抵抗素子R3と
R4で分圧した分圧電圧であり、そのレベルは抵抗素子
R3とR4の抵抗値によって決まる。例えば、抵抗素子
R3とR4の抵抗値をそれぞれr3とr4とすると、出
力端子Tout2からの出力電圧Vref2は、次式によって求
められる。
【0160】
【数1】 Vref2=Vdd/2〔r4/(r3+r4)〕 …(1)
【0161】また、出力端子Tout1とTout2の出力電圧
間の差分ΔVは、次式によって求められる。
【0162】
【数2】 ΔV=Vdd/2〔r3/(r3+r4)〕 …(2)
【0163】なお、キャパシタC1は、出力電圧Vref1
を安定化するために設けられ、キャパシタC2は出力電
圧Vref2を安定化するために設けられている。また、キ
ャパシタC3と抵抗素子R6が直列接続した位相補償回
路120は、差動増幅回路110と出力回路130から
なるフィードバック制御ループが発振しないようにする
ために設けられている。
【0164】また、図21に示すように、必要に応じて
パッドPadと共通電位線との間に可変抵抗素子R5を
接続して、抵抗素子R5の抵抗値を調整することで、分
圧比を制御することができ、出力端子Tout2の電圧V
ref2を所望の電圧値に制御することができ、即ち、出力
端子Tout1とTout2の出力電圧間の差電圧ΔVを抵抗素
子の抵抗値を適宜設定することで所望の値に制御でき
る。
【0165】上述したように、図21に示す電圧発生回
路において、基準電圧発生回路100によって電源電圧
ddの中間電圧Vdd/2を生成し、基準電圧Vref0とし
て供給し、差動増幅回路120によって出力電圧Vref1
と基準電圧Vref0との差分に応じた制御電圧VO を出力
し、差動増幅回路110と出力回路130と位相補償回
路120で構成されたフィードバックループによって出
力電圧Vref1のレベルを制御する。フィードバック制御
によって、負荷の変動などに影響されることなく、出力
電圧Vref1が常に基準電圧Vref0とほぼ同じレベルに制
御することができる。
【0166】このように、本例の電圧発生回路によっ
て、基準電圧Vref0、即ち電源電圧V ddの中間電圧とこ
の中間電圧から所定の差電圧ΔVを持つ一対の電圧を発
生することができる。この電圧ΔVは、例えば、携帯型
情報端末機器間の高速な信号転送を行うLVDS回路の
出力振幅(通常、数百mVp-p /2)の基準電圧などに
用いることができる。基準電圧発生回路100の動作可
能な電源電圧範囲が広いため、1.5Vの電源電圧で動
作する携帯電話でも、3.3Vの電源電圧で動作するノ
ートパソコン(パーソナルコンピュータ)でも本例の電
圧発生回路を使用可能である。
【0167】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の基準電圧
発生回路によれば、低しきい値電圧のMOSトランジス
タを用いることで、安定して動作する最小電源電圧を下
げることができる。また、本発明によれば、低しきい値
電圧のMOSトランジスタに直列の抵抗素子を設けるこ
とによって、電源電圧が高い領域で動作するときの消費
電流の増加を抑制することができ、消費電力の低減を実
現できる。また、MOSトランジスタを用いることで、
従来の抵抗分圧の基準電圧発生回路に比較して、レイア
ウト面積が約半分に縮小することができる。さらに、本
発明の基準電圧発生回路によれば、携帯情報端末機器用
のような低い電源電圧で動作するアナログ回路などに対
して、広い電源電圧範囲で安定して動作する基準電圧を
提供できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基準電圧発生回路の原理を示す第
1の構成例の回路図である。
【図2】本発明に係る基準電圧発生回路の原理を示す第
2の構成例の回路図である。
【図3】本発明に係る基準電圧発生回路の原理を示す第
3の構成例の回路図である。
【図4】本発明に係る基準電圧発生回路の第1の実施形
態を示す構成例である。
【図5】本発明に係る基準電圧発生回路の第1の実施形
態を示す回路例である。
【図6】本発明に係る基準電圧発生回路の第2の実施形
態を示す構成例である。
【図7】本発明に係る基準電圧発生回路の第2の実施形
態を示す回路例である。
【図8】本発明に係る基準電圧発生回路の第3の実施形
態を示す構成例である。
【図9】本発明に係る基準電圧発生回路の第3の実施形
態を示す回路例である。
【図10】本発明に係る基準電圧発生回路の第4の実施
形態を示す構成例である。
【図11】本発明に係る基準電圧発生回路の第4の実施
形態を示す回路例である。
【図12】本発明に係る基準電圧発生回路の第5の実施
形態を示す構成例である。
【図13】本発明に係る基準電圧発生回路の第5の実施
形態を示す回路例である。
【図14】本発明に係る基準電圧発生回路の第6の実施
形態を示す構成例である。
【図15】本発明に係る基準電圧発生回路の第6の実施
形態を示す回路例である。
【図16】本発明に係る基準電圧発生回路の第7の実施
形態を示す構成例である。
【図17】本発明に係る基準電圧発生回路の第7の実施
形態を示す回路例である。
【図18】本発明に係る基準電圧発生回路の第8の実施
形態を示す第1の構成例である。
【図19】本発明に係る基準電圧発生回路の第8の実施
形態を示す第2の構成例である。
【図20】基準電圧発生回路の消費電流と電源電圧との
依存性を示すグラフである。
【図21】本発明の基準電圧発生回路を用いた電圧発生
回路の一構成例を示す回路図である。
【図22】ダイオード分圧基準電圧発生回路の一構成例
を示す回路図である。
【図23】ダイオード分圧基準電圧発生回路の他の構成
例を示す回路図である。
【図24】ダイオード分圧基準電圧発生回路の他の構成
例を示す回路図である。
【図25】抵抗分圧基準電圧発生回路の一構成例を示す
回路図である。
【符号の説明】
100…基準電圧発生回路、110…差動増幅回路、1
20…位相補償回路、130…出力回路、ML1,ML
2,MLn1,MLn2,MLp31,MLp32…低
しきい値電圧トランジスタ、R1,R2,R11,R1
2,R21,R22…抵抗素子、Vdd…電源電圧、VSS
…共通電位。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の電源ラインと出力端子との間に直列
    接続されている第1のMOSトランジスタと第1の抵抗
    素子と、 上記出力端子と第2の電源ラインとの間に直列接続さ
    れ、上記第1のMOSトランジスタと同じ導電性を持つ
    第2のMOSトランジスタ、第2の抵抗素子、及び上記
    第1のMOSトランジスタと異なる導電性を持つ第3の
    MOSトランジスタを有し、 上記第3のMOSトランジスタは第1のしきい値電圧を
    有し、上記第1のMOSトランジスタと第2のMOSト
    ランジスタは、上記第1のしきい値電圧より絶対値が低
    い第2のしきい値電圧を有し、 上記出力端子から上記第1の電源ラインの電圧と上記第
    2の電源ラインの電圧の中間電圧が出力される基準電圧
    発生回路。
  2. 【請求項2】上記第1のMOSトランジスタのソースと
    チャネル形成領域は、上記第1の電源ラインに接続さ
    れ、 上記第2のMOSトランジスタのソースとチャネル形成
    領域は、上記出力端子に接続され、 上記第3のMOSトランジスタのソースとチャネル形成
    領域は、上記第2の電源ラインに接続されている請求項
    1記載の基準電圧発生回路。
  3. 【請求項3】上記第1のMOSトランジスタのゲートは
    上記出力端子に接続され、待機時に上記第1の電源ライ
    ンの電圧が供給され、 上記第2のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上
    記第2の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第
    1の電源ラインの電圧が供給され、 上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上
    記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第
    2の電源ラインの電圧が供給される請求項1記載の基準
    電圧発生回路。
  4. 【請求項4】上記第1のMOSトランジスタのゲート
    に、動作時に上記出力端子の電圧が供給され、待機時に
    上記第2の電源ラインの電圧が供給され、 上記第2のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上
    記第2の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第
    1の電源ラインの電圧が供給され、 上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上
    記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第
    2の電源ラインの電圧が供給される請求項1記載の基準
    電圧発生回路。
  5. 【請求項5】上記第1のMOSトランジスタのゲートは
    そのドレインに接続され、 上記第2のMOSトランジスタに、動作時に当該第2の
    MOSトランジスタのドレイン電圧が供給され、待機時
    に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、 上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上
    記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第
    2の電源ラインの電圧が供給され、 上記出力端子は待機時に上記第1の電源ラインに接続さ
    れる請求項1記載の基準電圧発生回路。
  6. 【請求項6】上記第1のMOSトランジスタのゲート
    に、動作時に当該第1のMOSトランジスタのドレイン
    電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧
    が供給され、 上記第2のMOSトランジスタのゲートに、動作時に当
    該第2のMOSトランジスタのドレイン電圧が供給さ
    れ、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、 上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上
    記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第
    2の電源ラインの電圧が供給される請求項1記載の基準
    電圧発生回路。
  7. 【請求項7】第1の電源ラインと出力端子との間に直列
    接続されている第1のMOSトランジスタ、第1の抵抗
    素子と第2の抵抗素子と、 上記出力端子と第2の電源ラインとの間に直列接続さ
    れ、上記第1のMOSトランジスタと同じ導電性を持つ
    第2のMOSトランジスタ、第3の抵抗素子、第4の抵
    抗素子及び上記第1のMOSトランジスタと異なる導電
    性を持つ第3のMOSトランジスタとを有し、 上記第3のMOSトランジスタは第1のしきい値電圧を
    有し、上記第1のMOSトランジスタと第2のMOSト
    ランジスタは、上記第1のしきい値電圧より絶対値が低
    い第2のしきい値電圧を有し、 上記出力端子から上記第1の電源ラインの電圧と上記第
    2の電源ラインの電圧の中間電圧が出力される基準電圧
    発生回路。
  8. 【請求項8】上記第1のMOSトランジスタのソースと
    チャネル形成領域は、上記第1の電源ラインに接続さ
    れ、 上記第2のMOSトランジスタのソースとチャネル形成
    領域は、上記出力端子に接続され、 上記第3のMOSトランジスタのソースとチャネル形成
    領域は、上記第2の電源ラインに接続されている請求項
    7記載の基準電圧発生回路。
  9. 【請求項9】上記第1のMOSトランジスタのゲート
    は、上記第1の抵抗素子と第2の抵抗素子との接続点に
    接続され、 上記第2のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上
    記第3の抵抗素子と第4の抵抗素子との接続点の電圧が
    供給され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給
    され、 上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上
    記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第
    2の電源ラインの電圧が供給され、 上記出力端子は待機時に上記第1の電源ラインに接続さ
    れる請求項7記載の基準電圧発生回路。
  10. 【請求項10】上記第1のMOSトランジスタのゲート
    に、動作時に上記第1の抵抗素子と第2の抵抗素子との
    接続点の電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ライ
    ンの電圧が供給され、 上記第2のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上
    記第3の抵抗素子と第4の抵抗素子との接続点の電圧が
    供給され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給
    され、 上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上
    記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第
    2の電源ラインの電圧が供給される請求項7記載の基準
    電圧発生回路。
  11. 【請求項11】第1の電源ラインと出力端子との間に直
    列接続され、同じ導電性を持つ第1のMOSトランジス
    タ、第2のMOSトランジスタと第1の抵抗素子と、 上記出力端子と第2の電源ラインとの間に直列接続さ
    れ、上記第1のMOSトランジスタと同じ導電性を持つ
    第3のMOSトランジスタ、第2の抵抗素子と上記第1
    のMOSトランジスタと異なる導電性を持つ第4のMO
    Sトランジスタとを有し、 上記第1のMOSトランジスタと第4のMOSトランジ
    スタは第1のしきい値電圧を有し、上記第2のMOSト
    ランジスタと第3のMOSトランジスタは、上記第1の
    しきい値電圧より絶対値が低い第2のしきい値電圧を有
    し、 上記出力端子から上記第1の電源ラインの電圧と上記第
    2の電源ラインの電圧の中間電圧が出力される基準電圧
    発生回路。
  12. 【請求項12】上記第1のMOSトランジスタのソース
    とチャネル形成領域は上記第1の電源ラインに接続さ
    れ、 上記第2のMOSトランジスタのソースは上記第1のM
    OSトランジスタのドレインに接続され、そのチャネル
    形成領域は上記第1の電源ラインに接続され、 上記第3のMOSトランジスタのソースとチャネル形成
    領域は、上記出力端子に接続され、 上記第4のMOSトランジスタのソースとチャネル形成
    領域は、上記第2の電源ラインに接続されている請求項
    11記載の基準電圧発生回路。
  13. 【請求項13】上記第1のMOSトランジスタのゲート
    に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、 上記第2のMOSトランジスタのゲートに上記出力端子
    が接続され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供
    給され、 上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上
    記第2の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第
    1の電源ラインの電圧が供給され、 上記第4のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上
    記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第
    2の電源ラインの電圧が供給される請求項11記載の基
    準電圧発生回路。
  14. 【請求項14】第1の電源ラインと出力端子との間に直
    列接続されている第1導電性の第1のMOSトランジス
    タ、同じく第1導電性の第2のMOSトランジスタと第
    1の抵抗素子と、 上記出力端子と第2の電源ラインとの間に直列接続され
    ている上記第1導電性の第3のMOSトランジスタ、第
    2の抵抗素子と上記第1のMOSトランジスタと異なる
    第2導電性の第4のMOSトランジスタと、 上記第1の電源ラインと上記出力端子との間に直列接続
    されている上記第1導電性の第5のMOSトランジス
    タ、第3の抵抗素子と上記第2導電性の第6のMOSト
    ランジスタと、 上記出力端子と上記第2の電源ラインとの間に直列接続
    されている第4の抵抗素子と、第2導電性の第7のMO
    Sトランジスタ、第2導電性の第8のMOSトランジス
    タとを有し、 上記第1のMOSトランジスタと第4のMOSトランジ
    スタ、及び上記第5と第8のMOSトランジスタは第1
    のしきい値電圧を有し、上記第2のMOSトランジスタ
    と第3のMOSトランジスタ、及び上記第6のMOSト
    ランジスタと第7のMOSトランジスタは、上記第1の
    しきい値電圧より絶対値が低い第2のしきい値電圧を有
    し、 上記出力端子から上記第1の電源ラインの電圧と上記第
    2の電源ラインの電圧の中間電圧が出力される基準電圧
    発生回路。
  15. 【請求項15】上記第2のMOSトランジスタのゲート
    に上記出力端子の電圧が供給され、 上記第3のMOSトランジスタのゲートに上記第2の電
    源ラインの電圧が供給され、 上記第6のMOSトランジスタのゲートに上記第1の電
    源ラインの電圧が供給され、 上記第7のMOSトランジスタのゲートに上記出力端子
    の電圧が供給される請求項14記載の基準電圧発生回
    路。
  16. 【請求項16】上記第1のMOSトランジスタと第5の
    MOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第2の電
    源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第1の電源ラ
    インの電圧が供給され、 上記第4のMOSトランジスタと第8のMOSトランジ
    スタのゲートに、動作時に上記第1の電源ラインの電圧
    が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供
    給される請求項14記載の基準電圧発生回路。
  17. 【請求項17】第1の電源ラインと出力端子との間に直
    列接続されている第1導電性の第1のMOSトランジス
    タ、同じく第1導電性の第2のMOSトランジスタと第
    1の抵抗素子と、 上記出力端子と第2の電源ラインとの間に直列接続され
    ている上記第1導電性の第3のMOSトランジスタ、第
    2の抵抗素子と上記第1のMOSトランジスタと異なる
    第2導電性の第4のMOSトランジスタと、 上記第1のMOSトランジスタと上記第2のMOSトラ
    ンジスタとの接続点と、上記出力端子との間に直列接続
    されている第3の抵抗素子と、第2導電性の第5のMO
    Sトランジスタと、 上記出力端子と、上記第2の抵抗素子と上記第4のトラ
    ンジスタとの接続点との間に直列接続されている第4の
    抵抗素子と第2導電性の第6のMOSトランジスタとを
    有し、 上記第1のMOSトランジスタと第4のMOSトランジ
    スタは第1のしきい値電圧を有し、上記第2のMOSト
    ランジスタと第3のMOSトランジスタ、及び上記第5
    のMOSトランジスタと第6のMOSトランジスタは、
    上記第1のしきい値電圧より絶対値が低い第2のしきい
    値電圧を有し、 上記出力端子から上記第1の電源ラインの電圧と上記第
    2の電源ラインの電圧の中間電圧が出力される基準電圧
    発生回路。
  18. 【請求項18】上記第2のMOSトランジスタのゲート
    に上記出力端子の電圧が供給され、 上記第3のMOSトランジスタのゲートに上記第2の電
    源ラインの電圧が供給され、 上記第5のMOSトランジスタのゲートに上記第1の電
    源ラインの電圧が供給され、 上記第6のMOSトランジスタのゲートに上記出力端子
    の電圧が供給される請求項17記載の基準電圧発生回
    路。
  19. 【請求項19】上記第1のMOSトランジスタのゲート
    に、動作時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、
    待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、 上記第4のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上
    記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第
    2の電源ラインの電圧が供給される請求項17記載の基
    準電圧発生回路。
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