JP3575453B2 - 基準電圧発生回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電源電圧の中間電圧を基準電圧として供給する基準電圧発生回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路の低電源電圧化が年々進んでいるなか、携帯情報端末機器用の半導体集積回路においては、例えば1.5以下の低い電源電圧で動作することが要求されている。一方、据え置き機器用においては、装置内部の低電源電圧部分と他のICとのインターフェースの取りやすさなどから、3.3V程度の電源電圧で動作させることが望まれる。
【0003】
近年、高速なディジタル信号の伝送技術の1つとして、LVDS(Low Voltage Differential Signalling )が開発された。LVDSに用いられるドライバーやレシーバー自体はアナログ回路で実現されているが、機能的にはディジタル信号を処理するディジタル回路として動作している。このようなアナログ回路において、半導体集積回路に内蔵した場合には、他のディジタル回路と同様に、上述したように電源電圧が2倍以上異なっている場合においても、例えば動作スピードが遅くなっても正しく動作することが望ましい。
【0004】
LVDSを用いてディジタル信号を転送するには、基準電圧として電源電圧の中間電圧を提供する必要がある。これまでに、電源電圧の中間電圧を発生する基準電圧発生回路について種々の構成例が提案されている。例えば、特許文献の「特開昭56−108258」、「特開平10−63361」及び「特開2000−56846」にそれぞれ基準電圧発生回路を開示している。
【0005】
図22〜24は、上述した特許文献に開示された基準電圧発生回路の回路例を示している。
図22は、特許文献「特開昭56−108258」に開示されている基準電圧発生回路の一構成例を示している。図示のように、この例では、基準電圧発生回路は電源電圧Vddの供給線と共通電位VSSとの間に直列接続されているMOSトランジスタで構成されたダイオードによって構成されている。
また、図23は、特許文献「特開平10−63361」に開示されている基準電圧発生回路の他の構成例を示している。図示のように、この基準電圧発生回路において、ダイオードとMOSトランジスタで構成されているダイオード、さらに分圧抵抗が設けられ、これらの回路素子によって構成された分圧回路で電源電圧Vddの中間電圧Vref1が発生される。また、抵抗分圧によって、中間電圧Vref1より高い基準電圧電圧Vref2も生成される。
【0006】
さらに、図24は、特許文献「特開2000−56846」に開示されている基準電圧発生回路の他の構成例を示している。図示のように、この例において、MOSトランジスタによって構成されたダイオードが並列接続して分圧回路が構成され、当該分圧回路によって電源電圧Vddの中間電圧Vref が発生される。
【0007】
図25は、分圧抵抗によって構成されたもっとも一般的な基準電圧発生回路を示している。通常、微細加工可能な高抵抗を持たないプロセスによって製造された半導体集積回路において、抵抗を用いて構成されたVdd/2電圧発生回路は非常に大きなレイアウト面積を必要とする。一方、MOSトランジスタで構成されたダイオードを用いた中間電圧発生回路は、抵抗を用いた場合の何十分の一のレイアウト面積で済む。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したMOSトランジスタで構成されたダイオードを用いた基準電圧発生回路では、動作するための電源電圧として、MOSトランジスタのしきい値電圧Vthの2倍以上の電源電圧Vdd(Vdd≧2Vth)が必要である。このため、1.5V以上、3.3V付近までの電源電圧においてなんら問題なく動作可能である。しかし、低電源電圧、例えば、1.5V以下の低電源電圧で動作することが要求された場合、電源電圧Vddの最小値は、低温などの悪条件においてVdd≒2Vthとなり、駆動電流が数百nA以下になると、安定した基準電圧を供給できなくなる問題が起きる。また、逆に、1.5V以下の低電源電圧で駆動電流が数十μAが維持できるように回路設計をすると、3.3V付近の電源電圧において数mAの電流がMOSダイオードに流れてしまい、消費電力が非常に大きくなってしまうというという不利益がある。
【0009】
図25に示すように抵抗を用いて構成された基準電圧発生回路においては、電源電圧が3.3V付近で駆動電流が増加する問題がないが、基板上に抵抗素子を形成するためにレイアウト面積が大きくなってしまうという不利益がある。
【0010】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、低電源電圧において安定して動作でき、高電源電圧において消費電力の増加を抑制しながら安定した基準電圧を供給でき、かつ、レイアウト面積の増加を最小限に抑制できる基準電圧発生回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の基準電圧発生回路は、第1の電源ラインと出力端子との間に直列接続されている第1のMOSトランジスタと第1の抵抗素子と、上記出力端子と第2の電源ラインとの間に直列接続され、上記第1のMOSトランジスタと同じ導電性を持つ第2のMOSトランジスタ、第2の抵抗素子、及び上記第1のMOSトランジスタと異なる導電性を持つ第3のMOSトランジスタを有し、上記第3のMOSトランジスタは第1のしきい値電圧を有し、上記第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタは、上記第1のしきい値電圧より絶対値が低い第2のしきい値電圧を有し、上記出力端子から上記第1の電源ラインの電圧と上記第2の電源ラインの電圧の中間電圧が出力される。
【0012】
また、本発明では、好適には、上記第1のMOSトランジスタのソースとチャネル形成用基板は、上記第1の電源ラインに接続され、上記第2のMOSトランジスタのソースとチャネル形成用基板は、上記出力端子に接続され、上記第3のMOSトランジスタのソースとチャネル形成用基板は、上記第2の電源ラインに接続されている。
【0013】
また、本発明では、好適には、上記第1のMOSトランジスタのゲートは上記出力端子に接続され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、上記第2のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給される。
【0014】
また、本発明では、好適には、上記第1のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記出力端子の電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、上記第2のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給される。
【0015】
また、本発明では、好適には、上記第1のMOSトランジスタのゲートはそのドレインに接続され、上記第2のMOSトランジスタのゲートに、動作時に当該第2のMOSトランジスタのドレイン電圧が供給され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、上記出力端子は待機時に上記第1の電源ラインに接続される。
【0016】
また、本発明では、好適には、上記第1のMOSトランジスタのゲートに、動作時に当該第1のMOSトランジスタのドレイン電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、上記第2のMOSトランジスタのゲートに、動作時に当該第2のMOSトランジスタのドレイン電圧が供給され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給される。
【0017】
また、本発明の基準電圧発生回路は、第1の電源ラインと出力端子との間に直列接続されている第1のMOSトランジスタ、第1の抵抗素子と第2の抵抗素子と、上記出力端子と第2の電源ラインとの間に直列接続され、上記第1のMOSトランジスタと同じ導電性を持つ第2のMOSトランジスタ、第3の抵抗素子、第4の抵抗素子及び上記第1のMOSトランジスタと異なる導電性を持つ第3のMOSトランジスタとを有し、上記第3のMOSトランジスタは第1のしきい値電圧を有し、上記第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタは、上記第1のしきい値電圧より絶対値が低い第2のしきい値電圧を有し、上記出力端子から上記第1の電源ラインの電圧と上記第2の電源ラインの電圧の中間電圧が出力される。
【0018】
また、本発明では、好適には、上記第1のMOSトランジスタのソースとチャネル形成用基板は、上記第1の電源ラインに接続され、上記第2のMOSトランジスタのソースとチャネル形成用基板は、上記出力端子に接続され、上記第3のMOSトランジスタのソースとチャネル形成用基板は、上記第2の電源ラインに接続されている。
【0019】
また、本発明では、好適には、上記第1のMOSトランジスタのゲートは、上記第1の抵抗素子と第2の抵抗素子との接続点に接続され、上記第2のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第3の抵抗素子と第4の抵抗素子との接続点の電圧が供給され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、上記出力端子は待機時に上記第1の電源ラインに接続される。
【0020】
また、本発明では、好適には、上記第1のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の抵抗素子と第2の抵抗素子との接続点の電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、上記第2のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第3の抵抗素子と第4の抵抗素子との接続点の電圧が供給され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給される。
【0021】
また、本発明の基準電圧発生回路は、第1の電源ラインと出力端子との間に直列接続され、同じ導電性を持つ第1のMOSトランジスタ、第2のMOSトランジスタと第1の抵抗素子と、上記出力端子と第2の電源ラインとの間に直列接続され、上記第1のMOSトランジスタと同じ導電性を持つ第3のMOSトランジスタ、第2の抵抗素子と上記第1のMOSトランジスタと異なる導電性を持つ第4のMOSトランジスタとを有し、上記第1のMOSトランジスタと第4のMOSトランジスタは絶対値がほぼ等しい第1のしきい値電圧を有し、上記第2のMOSトランジスタと第3のMOSトランジスタは、上記第1のしきい値電圧より絶対値が低い第2のしきい値電圧を有し、上記出力端子から上記第1の電源ラインの電圧と上記第2の電源ラインの電圧の中間電圧が出力される。
【0022】
また、本発明では、好適には、上記第1のMOSトランジスタのソースとチャネル形成領域は上記第1の電源ラインに接続され、上記第2のMOSトランジスタのソースは上記第1のMOSトランジスタのドレインに接続され、そのチャネル形成用基板は上記第1の電源ラインに接続され、上記第3のMOSトランジスタのソースとチャネル形成用基板は、上記出力端子に接続され、上記第4のMOSトランジスタのソースとチャネル形成用基板は、上記第2の電源ラインに接続されている。
【0023】
また、本発明では、好適には、上記第1のMOSトランジスタのゲートに上記第2の電源ラインの電圧が供給され、上記第2のMOSトランジスタのゲートに上記出力端子が接続され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、上記第4のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給される。
【0024】
また、本発明の基準電圧発生回路は、第1の電源ラインと出力端子との間に直列接続されている第1導電性の第1のMOSトランジスタ、同じく第1導電性の第2のMOSトランジスタと第1の抵抗素子と、上記出力端子と第2の電源ラインとの間に直列接続されている上記第1導電性の第3のMOSトランジスタ、第2の抵抗素子と上記第1のMOSトランジスタと異なる第2導電性の第4のMOSトランジスタと、上記第1の電源ラインと上記出力端子との間に直列接続されている上記第1導電性の第5のMOSトランジスタ、第3の抵抗素子と上記第2導電性の第6のMOSトランジスタと、上記出力端子と上記第2の電源ラインとの間に直列接続されている第4の抵抗素子と、第2導電性の第7のMOSトランジスタ、第2導電性の第8のMOSトランジスタとを有し、上記第1のMOSトランジスタと第4のMOSトランジスタ、及び上記第5と第8のMOSトランジスタは絶対値がほぼ等しい第1のしきい値電圧を有し、上記第2のMOSトランジスタと第3のMOSトランジスタ、及び上記第6のMOSトランジスタと第7のMOSトランジスタは、上記第1のしきい値電圧より絶対値が低い第2のしきい値電圧を有し、上記出力端子から上記第1の電源ラインの電圧と上記第2の電源ラインの電圧の中間電圧が出力される。
【0025】
また、本発明では、好適には、上記第2のMOSトランジスタのゲートに上記出力端子の電圧が供給され、上記第3のMOSトランジスタのゲートに上記第2の電源ラインの電圧が供給され、上記第6のMOSトランジスタのゲートに上記第1の電源ラインの電圧が供給され、上記第7のMOSトランジスタのゲートに上記出力端子の電圧が供給される。
【0026】
また、本発明では、好適には、上記第1のMOSトランジスタと第5のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、上記第4のMOSトランジスタと第8のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給される。
【0027】
また、本発明の基準電圧発生回路は、第1の電源ラインと出力端子との間に直列接続されている第1導電性の第1のMOSトランジスタ、同じく第1導電性の第2のMOSトランジスタと第1の抵抗素子と、上記出力端子と第2の電源ラインとの間に直列接続されている上記第1導電性の第3のMOSトランジスタ、第2の抵抗素子と上記第1のMOSトランジスタと異なる第2導電性の第4のMOSトランジスタと、上記第1のMOSトランジスタと上記第2のMOSトランジスタとの接続点と、上記出力端子との間に直列接続されている第3の抵抗素子と、第2導電性の第5のMOSトランジスタと、上記出力端子と、上記第2の抵抗素子と上記第4のトランジスタとの接続点との間に直列接続されている第4の抵抗素子と第2導電性の第6のMOSトランジスタとを有し、上記第1のMOSトランジスタと第4のMOSトランジスタは絶対値がほぼ等しい第1のしきい値電圧を有し、上記第2のMOSトランジスタと第3のMOSトランジスタ、及び上記第5のMOSトランジスタと第6のMOSトランジスタは、上記第1のしきい値電圧より絶対値が低い第2のしきい値電圧を有し、上記出力端子から上記第1の電源ラインの電圧と上記第2の電源ラインの電圧の中間電圧が出力される。
【0028】
また、本発明では、好適には、上記第2のMOSトランジスタのゲートに上記出力端子の電圧が供給され、上記第3のMOSトランジスタのゲートに上記第2の電源ラインの電圧が供給され、上記第5のMOSトランジスタのゲートに上記第1の電源ラインの電圧が供給され、上記第6のMOSトランジスタのゲートに上記出力端子の電圧が供給される。
【0029】
さらに、本発明では、好適には、上記第1のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、上記第4のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給される。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は、本発明の基準電圧発生回路の動作原理を示す原理図である。
図示のように、本発明の基準電圧発生回路は、電源電圧Vddの供給線(第2の電源ライン)と共通電位線(第1の電源ライン)との間に直列接続されているMOSトランジスタと抵抗素子によって構成されている。
【0031】
例えば、図1に示す基準電圧発生回路は、電源電圧Vddの供給線(以下、便宜上電源線と表記する)と共通電位線との間に直列接続されているMOSトランジスタMC1,ML1と、ML2及び抵抗素子R1,R2によって構成されている。また、図2に示す基準電圧発生回路は、図1に示す基準電圧発生回路に較べて、同じ回路素子によって構成されている。ただし、図2の基準電圧発生回路では、MOSトランジスタのゲートに供給されるバイアス電圧は、図1の基準電圧発生回路と異なる。
【0032】
さらに、図3に示す基準電圧発生回路は、上記図1と図2に示す基準電圧発生回路に較べて、抵抗素子R1が直列接続された二つの抵抗素子R11,R12によって置き換えられ、抵抗素子R2が直列接続された二つの抵抗素子R21,R22によって置き換えられている。抵抗素子R11とR12の接続点の電圧がMOSトランジスタML1のゲートに印加され、抵抗素子R21とR22の接続点の電圧がMOSトランジスタML2のゲートに印加されている。
【0033】
なお、図1〜図3に示す基準電圧発生回路において、MOSトランジスタMC1は、他の二つのMOSトランジスタML1,ML2とは、異なる導電型を有する。例えば、トランジスタMC1はpMOSトランジスタから構成され、トランジスタML1とML2は、nMOSトランジスタによって構成されている。また、pMOSトランジスタMC1は、通常のしきい値電圧Vthp を持つトランジスタであり、nMOSトランジスタML1とML2は、通常より低いしきい値電圧Vthn を持ついわゆる低しきい値トランジスタである。
【0034】
以下、図1に示す本発明の基準電圧発生回路について、その動作を説明する。図1に示す基準電圧発生回路は、動作状態において、トランジスタML1のゲートに中間電圧Vref が印加され、また、トランジスタML2のゲートに第2の電源ラインの電位が供給され、トランジスタMC1のゲートに第1の電源ラインの電位が供給される。これに応じてトランジスタML1,ML2及びMC1がともに導通状態に保持される。
【0035】
好適には、トランジスタML1とML2は同じトランジスタサイズを有し、トランジスタMC1はこれらのトランジスタより(W/L)が十分大きく、無視できるオン抵抗を有する。さらに、抵抗素子R1とR2はほぼ同じ抵抗値を持つ抵抗素子として形成される。
また、好適には、トランジスタMC1のオン抵抗の存在によって出力電圧Vref がVdd/2よりずれた分を、トランジスタML1とML2のトランジスタサイズを若干調整するか、また抵抗素子R1とR2の抵抗値を若干調整することによって補正することができる。
【0036】
上述した本発明の基準電圧発生回路において、電源電圧が低い領域において、抵抗素子R1とR2の抵抗値は、MOSトランジスタML1とML2のオン抵抗値よりも十分小さく、さらに、トランジスタML1とML2のしきい値電圧をVthl とすると、最小動作電源電圧Vddmin はほぼ2Vthl によって決まる。
【0037】
一方、電源電圧の高い領域においては、抵抗素子R1とR2の抵抗値は、トランジスタML1とML2のオン抵抗値とほぼ同程度かそれらより大きな値を持ち、トランジスタML1及びML2に流れる電流が電源電圧Vddが高い領域で急激に増加することを抑制できる。
【0038】
次に、図2に示す基準電圧発生回路の構成及び動作について、図1に示す基準電圧発生回路と比較しながら説明する。
図2に示すように、この基準電圧発生回路は、図1に示す基準電圧発生回路に較べて、トランジスタML2のゲートバイアス電圧が異なる。即ち、図1に示す基準電圧発生回路において、トランジスタML1に出力電圧Vref が供給され、トランジスタML2のゲートに第2の電源ラインの電位が供給される。これに対して、本例の基準電圧発生回路において、トランジスタML1及びML2のゲートにそれぞれ自身のドレイン電圧が供給される。即ち、本例の基準電圧発生回路において、トランジスタML1とML2は、それぞれダイオード接続されている。
【0039】
このため、最小の動作電源電圧Vddmin は、図1に示す基準電圧発生回路とほぼ同じであるが、電源電圧の高い領域においては、トランジスタML1とML2のゲート−ソース間電圧が図1に示す基準電圧発生回路の場合に較べてより小さく保持されているので、これらのトランジスタに流れる電流が小さく制御される。このため、電源電圧の高い領域で動作するとき消費電力の低減を実現できる。ただし、本例の基準電圧発生回路において、トランジスタML1とML2の電流値がトランジスタ自身によって律則されるため、MOSトランジスタのしきい値電圧のバラツキや、パラメータIdsのバラツキの影響が図1に示す基準電圧発生回路より受けやすい。即ち、トランジスタのゲート−ソース間電圧の低下によってトランジスタの駆動能力が低下し、出力される中間電圧Vref の安定性がわずかながら低下する傾向にある。
【0040】
図3に示す基準電圧発生回路において、高電源電圧で動作するときトランジスタに流れる電流の急激な増加を抑制するためのトランジスタR1とR2は、それぞれ直列に接続されている抵抗素子R11,R12及びR21,R22によって置き換えられた。トランジスタML1のゲートに、抵抗素子R11とR12の接続点の電圧が印加され、トランジスタMLのゲートに、抵抗素子R21とR22の接続点の電圧が印加されている。
【0041】
このように構成されている基準電圧発生回路において、最小動作電源電圧Vddmin は、図1及び図2に示す基準電圧発生回路とほぼ同じであるが、電源電圧の高い領域においては、トランジスタに流れる電流の特性が、上述した図1と図2に示す基準電圧発生回路のトランジスタ電流の中間の特性を持つ。
即ち、本例の基準電圧発生回路において、動作時にトランジスタML1とML2のゲート−ソース間電圧は、図1に示す基準電圧発生回路の場合に較べて低いが、図2に示す基準電圧発生回路の場合に較べて高い。このため、同じレベルの高電源電圧で動作するとき、本例の基準電圧発生回路のトランジスタML1とML2に流れる電流が図1に示す基準電圧発生回路の場合より小さいが、図2に示す基準電圧発生回路の場合より大きい。
【0042】
上述したように、図1〜図3に示す基準電圧発生回路において、動作時にMOSトランジスタML1とML2のゲート−ソース間電圧によって、これらのトランジスタの駆動電流が制御され、また、高電源電圧領域で動作するときの消費電力も決まる。図1に示すように、トランジスタの駆動電流を高く保持することによって出力電圧Vref の安定を向上でき、また、図2に示すように、トランジスタの駆動電流を低く保持することによって高電源電圧動作時の消費電力を抑制できる。このため、負荷の状態に応じて駆動能力を優先するかまたは低消費電力化を優先するかに応じて、図1、図2または図3に示す基準電圧発生回路を適宜選択することで目的に合致した基準電圧発生回路を実現できる。
【0043】
次に、上述した原理図に基づき考案された本発明の幾つかの実施形態について、それぞれの構成図及び具体的な回路図を参照しつつ説明する。
【0044】
第1実施形態
図4は本発明に係る基準電圧発生回路の第1の実施形態を示す構成図である。
図示のように、本実施形態の基準電圧発生回路はMOSトランジスタMC1、トランジスタMC1と異なる導電型のMOSトランジスタML1,ML2、抵抗素子R1,R2及びスイッチング素子SW3s,SW5,SW5s,SW6,SW6sによって構成されている。
トランジスタMC1は、通常のしきい値電圧を持つトランジスタであり、トランジスタML1とML2は、通常より低いしきい値電圧を持つ低しきい値電圧トランジスタである。なお、本実施形態の基準電圧発生回路において、動作可能な最低電源電圧がトランジスタML1とML2のしきい値電圧によって決まるので、低しきい値電圧トランジスタML1とML2を用いることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広くとれる。
【0045】
トランジスタMC1、抵抗素子R2、トランジスタML2、抵抗素子R1及びトランジスタML1は、第2の電源ラインと第1の電源ラインとの間で表記順に直列接続されている。スイッチング素子SW3sによってトランジスタML1のゲートに印加される電圧が制御され、スイッチング素子SW5とSW5sによってトランジスタML2のゲートに印加される電圧が制御され、さらにスイッチング素子SW6とSW6sによってトランジスタMC1のゲートに印加される電圧が制御される。トランジスタMC1のチャネル形成用基板に、第2の電源ラインの電圧が印加され、トランジスタML2チャネル形成用基板に、出力電圧Vout が印加され、トランジスタML1チャネル形成用基板に、第1の電源ラインの電圧が印加される。
【0046】
動作時にスイッチング素子SW5とSW6がオンし、スイッチング素子SW3s,SW5s及びSW6sがオフする。即ち、動作時にトランジスタMC1のゲートに第1の電源ラインの電位が印加され、トランジスタML2のゲートに第2の電源ラインの電位が印加され、トランジスタML1のゲートに出力電圧Vrefが印加される。これによって、動作時にトランジスタMC1,ML1及びML2がともに導通状態に保持される。
【0047】
一方、待機時にスイッチング素子SW5とSW6がオフし、スイッチング素子SW3s,SW5s及びSW6sがオンする。即ち、待機時にトランジスタMC1のゲートに第2の電源ラインの電位が印加され、トランジスタML2のゲートに第1の電源ラインの電位が印加され、トランジスタML1のゲートにも第1の電源ラインの電位が印加される。これによって、動作時にトランジスタMC1,ML1及びML2がともに遮断状態に保持される。
【0048】
図5は、本実施形態の基準電圧発生回路の具体的な回路構成を示す回路図である。図示のように、本実施形態の基準電圧発生回路は、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に直列に接続されているpMOSトランジスタMp1、抵抗素子R2、nMOSトランジスタMLn2、抵抗素子R1及びnMOSトランジスタMLn1と、nMOSトランジスタMn3、及びインバータINV5,INV6によって構成されている。
pMOSトランジスタMp1は通常のしきい値電圧(例えば、−0.7V)を持つトランジスタであり、nMOSトランジスタMLn1とMLn2は通常より低いしきい値電圧(例えば、0.2〜0.5V)を持つ低しきい値電圧トランジスタである。このように、本実施形態の基準電圧発生回路において、低しきい値電圧のトランジスタMLn1とMLn2を用いることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広くなる。
【0049】
トランジスタMp1のソースが電源電圧Vddの供給線に接続され、ドレインが抵抗素子R2に接続されている。トランジスタMLn2のドレインが抵抗素子R2に接続され、ソースが抵抗素子R1に接続されている。トランジスタMLn1のドレインが抵抗素子R1に接続され、ソースが共通電位線に接続されている。トランジスタMLn2のソースと抵抗素子R1との接続点によって出力端子Tout が形成されている。トランジスタMp1のチャネル形成領域に電源電圧Vddが印加され、トランジスタMLn2のチャネル形成領域に出力電圧 ref が印加され、トランジスタMLn1のチャネル形成領域に共通電位VSSが印加される。
【0050】
インバータINV6の入力端子が入力端子Tinに接続され、その出力端子がトランジスタMp1のゲート、インバータINV5の入力端子及びトランジスタMn3のゲートに接続されている。インバータINV5の出力端子がトランジスタMLn2のゲートに接続されている。トランジスタMn3のドレインはトランジスタMLn1のゲートとともに、出力端子Tout に接続されている。
入力端子Tinにパワーオン信号Pwonが入力される。動作時にパワーオン信号Pwonがハイレベルに保持され、待機時にローレベルに保持される。
【0051】
以下、図5を参照しつつ、本実施形態の基準電圧発生回路の動作について説明する。
動作時に、パワーオン信号Pwonがハイレベルに保持されているので、インバータINV6の出力端子がローレベル、インバータINV5の出力端子がハイレベルに保持される。これに応じて、pMOSトランジスタMp1及びnMOSトランジスタMLn2が導通状態にあり、トランジスタMn3が遮断状態にある。また、nMOSトランジスタMLn1のゲートに、出力電圧 ref が印加されるので、トランジスタMLn1も導通状態にある。即ち、動作時にトランジスタMp1、MLn2,MLn1がともに導通状態にある。このとき、出力端子Tout の電圧Vref は、これらのトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子R1,R2の抵抗値で決められた分圧比によって設定される。トランジスタのオン抵抗及び抵抗素子R1,R2の抵抗値を適宜設定することによって、出力端子Tout の出力電圧を電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2に制御することができる。
【0052】
待機時に、パワーオン信号Pwonがローレベルに保持されているので、インバータINV6の出力端子がハイレベル、インバータINV5の出力端子がローレベルに保持される。これに応じて、pMOSトランジスタMp1とnMOSトランジスタMLn2が遮断状態に保持される。また、トランジスタMn3が導通状態にあるので、出力端子Tout が共通電位VSSに保持される。即ち、nMOSトランジスタMLn1のゲートが共通電位VSSに保持されるので、トランジスタMLn1も遮断状態に保持される。
このように、待機状態において、出力電圧Vref が共通電位VSSに保持され、また、トランジスタMp1とMLn2がともに遮断状態に保持されているので、電源電圧Vddの供給線と共通電位VSSの供給線との間の電流経路が遮断され、消費電流が抑制される。
【0053】
本実施形態の基準電圧発生回路において、電源電圧が低い領域で動作するとき、抵抗素子R1とR2の抵抗値は、MOSトランジスタMLn1とMLn2のオン抵抗値よりも十分小さく、トランジスタMLn1とMLn2に流れる電流は、ほとんどこれらのトランジスタのオン抵抗によって律則される。
一方、電源電圧の高い領域で動作するとき、トランジスタMLn1とMLn2のオン抵抗が低下する。抵抗素子R1とR2は、電源電圧が高い領域におけるトランジスタMLn1とMLn2のオン抵抗値とほぼ同程度かそれらより大きな抵抗値を持つように設定されるので、電源電圧の高い領域においてトランジスタMLn1及びMLn2に流れる電流が抵抗素子R1とR2によって律則され、高電源電圧で動作するとき電流が急激に増加することを抑制できる。
【0054】
以上説明したように、本実施形態によれば、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に、直列接続されているpMOSトランジスタMp1、抵抗素子R2、nMOSトランジスタMLn2、抵抗素子R1及びnMOSトランジスタMLn1が設けられ、動作時に電源電圧Vddをトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子の抵抗値で定められた分圧比で分圧し、電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2を基準電圧として出力する。このため、本実施形態の基準電圧発生回路において、低しきい値電圧のnMOSトランジスタMLn1,MLn2を用いながらも、電源電圧Vddの高い領域において、トランジスタに流れる電流が急激に増加することを回避でき、広い電源電圧の範囲において安定した基準電圧を供給でき、かつ、高電源電圧領域において、消費電力の増加を抑制できる。
【0055】
第2実施形態
図6は本発明に係る基準電圧発生回路の第2の実施形態を示す構成図である。
図示のように、本実施形態の基準電圧発生回路はMOSトランジスタMC1、トランジスタMC1と異なる導電型のMOSトランジスタML1,ML2、抵抗素子R1,R2及びスイッチング素子SW2s,SW4,SW5,SW5s,SW6,SW6sによって構成されている。
トランジスタMC1は、通常のしきい値電圧を持つトランジスタであり、トランジスタML1とML2は、通常より低いしきい値電圧を持つ低しきい値電圧トランジスタである。なお、本実施形態の基準電圧発生回路において、動作可能な最低電源電圧がトランジスタML1とML2のしきい値電圧によって決まるので、低しきい値電圧トランジスタML1とML2を用いることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広くとれる。
【0056】
トランジスタMC1、抵抗素子R2、トランジスタML2、抵抗素子R1及びトランジスタML1は、第2の電源ラインと第1の電源ラインとの間で表記順に直列接続されている。スイッチング素子SW2sとSW4によってトランジスタML1のゲートに印加される電圧が制御され、スイッチング素子SW5とSW5sによってトランジスタML2のゲートに印加される電圧が制御され、さらにスイッチング素子SW6とSW6sによってトランジスタMC1のゲートに印加される電圧が制御される。
【0057】
動作時にスイッチング素子SW4,SW5とSW6がオンし、スイッチング素子SW2s,SW5s及びSW6sがオフする。即ち、動作時にトランジスタMC1のゲートに第1の電源ラインの電位が印加され、トランジスタML2のゲートに第2の電源ラインの電位が印加され、トランジスタML1のゲートに出力電圧Vref が印加される。これによって、動作時にトランジスタMC1,ML1及びML2がともに導通状態に保持される。
待機時にスイッチング素子SW4,SW5とSW6がオフし、スイッチング素子SW2s,SW5s及びSW6sがオンする。これによって、待機時にトランジスタMC1のゲートに第2の電源ラインの電位が印加され、トランジスタML2のゲートに第1の電源ラインの電位が印加され、トランジスタML1のゲートに第2の電源ラインの電位が印加される。このため、待機時にトランジスタMC1とML2が遮断し、トランジスタML1が導通状態に保持される。
【0058】
図7は、本実施形態の基準電圧発生回路の具体的な回路構成を示す回路図である。図示のように、本実施形態の基準電圧発生回路は、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に直列に接続されているpMOSトランジスタMp1、抵抗素子R2、nMOSトランジスタMLn2、抵抗素子R1及びnMOSトランジスタMLn1と、pMOSトランジスタMp2,Mp4及びnMOSトランジスタMn4、及びインバータINV5,INV6によって構成されている。
pMOSトランジスタMp1は通常のしきい値電圧を持つトランジスタであり、nMOSトランジスタMLn1とMLn2は通常より低いしきい値電圧を持つ低しきい値電圧トランジスタである。このように、本実施形態の基準電圧発生回路において、低しきい値電圧のトランジスタMLn1とMLn2を用いることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広くなる。
【0059】
トランジスタMp1のソースが電源電圧Vddの供給線に接続され、ドレインが抵抗素子R2に接続されている。トランジスタMLn2のドレインが抵抗素子R2に接続され、ソースが抵抗素子R1に接続されている。トランジスタMLn1のドレインが抵抗素子R1に接続され、ソースが共通電位線に接続されている。トランジスタMLn2のソースと抵抗素子R1との接続点によって出力端子Tout が形成されている。トランジスタMp1のチャネル形成領域に電源電圧Vddが印加され、トランジスタMLn2のチャネル形成領域に出力電圧 ref が印加され、トランジスタMLn1のチャネル形成領域に共通電位VSSが印加される。
【0060】
インバータINV6の入力端子が入力端子Tinに接続され、その出力端子がトランジスタMp1のゲート、インバータINV5の入力端子及びトランジスタMp4のゲートに接続されている。インバータINV5の出力端子がトランジスタMLn2のゲート及びトランジスタMp2とMn4のゲートに接続されている。トランジスタMp2のソースが電源電圧Vddの供給線に接続され、ドレインがトランジスタMLn1のゲートに接続されている。
【0061】
トランジスタMn4のドレインが出力端子Tout に接続され、ソースがトランジスタMLn1のゲートに接続され、トランジスタMp4のソースが出力端子Tout に接続され、ドレインがトランジスタMLn1のゲートに接続されている。即ち、トランジスタMn4とMp4が出力端子Tout とトランジスタMLn1のゲートとの間に設けられているトランスファゲートを構成している。
入力端子Tinにパワーオン信号Pwonが入力される。動作時にパワーオン信号Pwonがハイレベルに保持され、待機時にローレベルに保持される。
【0062】
以下、図7を参照しつつ、本実施形態の基準電圧発生回路の動作について説明する。
動作時に、パワーオン信号Pwonがハイレベルに保持されているので、インバータINV6の出力端子がローレベル、インバータINV5の出力端子がハイレベルに保持される。これに応じて、pMOSトランジスタMp1及びnMOSトランジスタMLn2が導通状態にある。また、トランジスタMn4とMp4が導通状態でトランジスタMp2が遮断状態にあるので、トランジスタMLn1のゲートに、出力端子Tout の電圧が印加され、トランジスタMLn1も導通状態にある。即ち、このとき、トランジスタMp1、MLn2,MLn1がともに導通状態にある。このとき、出力端子Tout の電圧Vref は、これらのトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子R1,R2の抵抗値で決められた分圧比によって設定される。トランジスタのオン抵抗及び抵抗素子R1,R2の抵抗値を適宜設定することによって、出力端子Tout の出力電圧を電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2に制御することができる。
【0063】
待機時に、パワーオン信号Pwonがローレベルに保持されているので、インバータINV6の出力端子がハイレベル、インバータINV5の出力端子がローレベルに保持される。これに応じて、pMOSトランジスタMp1とnMOSトランジスタMLn2が遮断状態に保持される。また、トランジスタMp2が導通状態にあり、トランジスタMp4とMn4がともに遮断状態にあるので、トランジスタMLn1のゲートに電源電圧Vddが印加される。このため、トランジスタMLn1が導通し、出力端子Tout が共通電位VSSに保持される。
このように、待機状態において、出力電圧Vref が共通電位VSSに保持され、また、トランジスタMp1とMLn2がともに遮断状態に保持されているので、電源電圧Vddの供給線と共通電位VSSの供給線との間の電流経路が遮断され、消費電流が抑制される。
【0064】
本実施形態の基準電圧発生回路において、電源電圧が低い領域で動作するとき、抵抗素子R1とR2の抵抗値は、MOSトランジスタMLn1とMLn2のオン抵抗値よりも十分小さく、トランジスタMLn1とMLn2に流れる電流は、ほとんどこれらのトランジスタのオン抵抗によって律則される。
一方、電源電圧高い領域で動作するとき、トランジスタMLn1とMLn2のオン抵抗が低下する。抵抗素子R1とR2は、電源電圧が高い領域におけるトランジスタMLn1とMLn2のオン抵抗値とほぼ同程度かそれらより大きな抵抗値を持つように設定されるので、電源電圧の高い領域においてトランジスタMLn1及びMLn2に流れる電流が抵抗素子R1とR2によって律則され、高電源電圧で動作するとき電流が急激に増加することを抑制できる。
【0065】
以上説明したように、本実施形態によれば、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に、直列接続されているpMOSトランジスタMp1、抵抗素子R2、nMOSトランジスタMLn2、抵抗素子R1及びnMOSトランジスタMLn1が設けられ、動作時に電源電圧Vddをトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子の抵抗値で定められた分圧比で分圧し、電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2を基準電圧として出力する。このため、本実施形態の基準電圧発生回路において、低しきい値電圧のnMOSトランジスタMLn1,MLn2を用いながらも、電源電圧Vddの高い領域において、トランジスタに流れる電流が急激に増加することを回避でき、広い電源電圧の範囲において安定した基準電圧を供給でき、かつ、高電源電圧領域において、消費電力の増加を抑制できる。
【0066】
第3実施形態
図8は本発明に係る基準電圧発生回路の第3の実施形態を示す回路図である。図示のように、本実施形態の基準電圧発生回路はMOSトランジスタMC1、トランジスタMC1と異なる導電型のMOSトランジスタML1,ML2、抵抗素子R1,R2及びスイッチング素子SW3s,SW5,SW5s,SW6,SW6sによって構成されている。
トランジスタMC1は、通常のしきい値電圧を持つトランジスタであり、トランジスタML1とML2は、通常より低いしきい値電圧を持つ低しきい値電圧トランジスタである。なお、本実施形態の基準電圧発生回路において、動作可能な最低電源電圧がトランジスタML1とML2のしきい値電圧によって決まるので、低しきい値電圧トランジスタML1とML2を用いることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広くとれる。
【0067】
トランジスタMC1、抵抗素子R2、トランジスタML2、抵抗素子R1及びトランジスタML1は、第2の電源ラインと第1の電源ラインとの間で表記順に直列接続されている。また、トランジスタML1のドレインとゲートが接続されている。即ち、トランジスタML1がダイオードを構成している。
スイッチング素子SW3sが導通状態にあるとき、出力電圧Vref が第1の電源ラインの電位に保持されている。スイッチング素子SW5とSW5sによってトランジスタML2のゲートに印加される電圧が制御され、さらにスイッチング素子SW6とSW6sによってトランジスタMC1のゲートに印加される電圧が制御される。
【0068】
動作時にスイッチング素子SW5とSW6がオンし、スイッチング素子SW3s,SW5s及びSW6sがオフする。このため、動作時にトランジスタMC1のゲートに第1の電源ラインの電位が印加されている。また、トランジスタML2のゲートとドレインが接続されるので、トランジスタML2がダイオードを形成する。これによって、動作時にトランジスタMC1が導通状態に保持され、トランジスタML1とML2がダイオードを形成している。出力電圧Vref は、トランジスタMC1、ML1とML2のオン抵抗及び抵抗素子R1とR2の抵抗値で定められた分圧比によって決まる。
【0069】
待機時にスイッチング素子SW5とSW6がオフし、スイッチング素子SW3s,SW5s及びSW6sがオンする。これによって、待機時にトランジスタMC1のゲートに第2の電源ラインの電位が印加され、トランジスタML2のゲートに第1の電源ラインの電位が印加される。このため、トランジスタMC1とML2がともに遮断状態に保持される。また、スイッチング素子SW3sによって、出力電圧Vref が第1の電源ラインの電位に保持される。即ち、待機時にトランジスタMC1とML2が遮断状態に保持され、出力電圧Vref が第1の電源ラインの電位に保持される。
【0070】
図9は、本実施形態の基準電圧発生回路の具体的な回路構成を示す回路図である。図示のように、本実施形態の基準電圧発生回路は、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に直列に接続されているpMOSトランジスタMp1、抵抗素子R2、nMOSトランジスタMLn2、抵抗素子R1及びnMOSトランジスタMLn1と、nMOSトランジスタMn3,Mn5、pMOSトランジスタMp5、及びインバータINV6によって構成されている。
pMOSトランジスタMp1は通常のしきい値電圧を持つトランジスタであり、nMOSトランジスタMLn1とMLn2は通常より低いしきい値電圧を持つ低しきい値電圧トランジスタである。このように、本実施形態の基準電圧発生回路において、低しきい値電圧のトランジスタMLn1とMLn2を用いることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広くなる。
【0071】
トランジスタMp1のソースが電源電圧Vddの供給線に接続され、ドレインが抵抗素子R2に接続されている。トランジスタMLn2のドレインが抵抗素子R2に接続され、ソースが抵抗素子R1に接続されている。トランジスタMLn1のドレインが抵抗素子R1に接続され、ソースが共通電位線に接続されている。トランジスタMLn2のソースと抵抗素子R1との接続点によって出力端子Tout が形成されている。トランジスタMp1のチャネル形成領域に電源電圧Vddが印加され、トランジスタMLn2のチャネル形成領域に出力電圧 ref が印加され、トランジスタMLn1のチャネル形成領域に共通電位VSSが印加される。
【0072】
インバータINV6の入力端子が入力端子Tinに接続され、その出力端子がトランジスタMp1,Mn3,Mn5及びMp5のゲートに接続されている。トランジスタMp5のソースが抵抗素子R2とトランジスタMLn2のドレインとの接続点に接続され、ドレインがトランジスタMLn2のゲートに接続されている。トランジスタMn5のドレインがトランジスタMp5のドレインとともにトランジスタMLn2のゲートに接続され、ソースが共通電位線に接続されている。また、トランジスタMn3のドレインが出力端子Tout に接続され、ソースが共通電位線に接続されている。
入力端子Tinにパワーオン信号Pwonが入力される。動作時にパワーオン信号Pwonがハイレベルに保持され、待機時にローレベルに保持される。
【0073】
以下、図9を参照しつつ、本実施形態の基準電圧発生回路の動作について説明する。
動作時に、パワーオン信号Pwonがハイレベルに保持されているので、インバータINV6の出力端子がローレベルに保持される。これに応じて、pMOSトランジスタMp1及びMp5が導通状態にある。このため、nMOSトランジスタMLn2はゲートとドレインが接続されるので、ダイオードを形成している。即ち、動作時にトランジスタMp1が導通状態にあり、トランジスタMLn1とMLn2がともにダイオードを形成している。このとき、出力端子Tout の電圧Vref は、これらのトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子R1,R2の抵抗値で決められた分圧比によって設定される。トランジスタのオン抵抗及び抵抗素子R1,R2の抵抗値を適宜設定することによって、出力端子Tout の出力電圧を電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2に制御することができる。
【0074】
待機時に、パワーオン信号Pwonがローレベルに保持されているので、インバータINV6の出力端子がハイレベルに保持される。これに応じて、pMOSトランジスタMp1とMp5が遮断状態に保持される。また、nMOSトランジスタMn3とMn5が導通状態にあるので、nMOSトランジスタMLn2のゲート及び出力端子Tout が共通電位VSSに保持される。
このように、待機状態において、出力電圧Vref が共通電位VSSに保持され、また、トランジスタMp1とMLn2がともに遮断状態に保持されているので、電源電圧Vddの供給線と共通電位VSSの供給線との間の電流経路が遮断され、消費電流が抑制される。
【0075】
本実施形態の基準電圧発生回路において、電源電圧が低い領域で動作するとき、抵抗素子R1とR2の抵抗値は、MOSトランジスタMLn1とMLn2のオン抵抗値よりも十分小さく、トランジスタMLn1とMLn2に流れる電流は、ほとんどこれらのトランジスタのオン抵抗によって律則される。
一方、電源電圧高い領域で動作するとき、トランジスタMLn1とMLn2のオン抵抗が低下する。抵抗素子R1とR2は、電源電圧が高い領域におけるトランジスタMLn1とMLn2のオン抵抗値とほぼ同程度かそれらより大きな抵抗値を持つように設定されるので、電源電圧の高い領域においてトランジスタMLn1及びMLn2に流れる電流が抵抗素子R1とR2によって律則され、高電源電圧で動作するとき電流が急激に増加することを抑制できる。
【0076】
以上説明したように、本実施形態によれば、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に、直列接続されているpMOSトランジスタMp1、抵抗素子R2、nMOSトランジスタMLn2、抵抗素子R1及びnMOSトランジスタMLn1が設けられ、動作時に電源電圧Vddをトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子の抵抗値で定められた分圧比で分圧し、電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2を基準電圧として出力する。このため、本実施形態の基準電圧発生回路において、低しきい値電圧のnMOSトランジスタMLn1,MLn2を用いながらも、電源電圧Vddの高い領域において、トランジスタに流れる電流が急激に増加することを回避でき、広い電源電圧の範囲において安定した基準電圧を供給でき、かつ、高電源電圧領域において、消費電力の増加を抑制できる。
【0077】
第4実施形態
図10は本発明に係る基準電圧発生回路の第4の実施形態を示す構成図である。
図示のように、本実施形態の基準電圧発生回路はMOSトランジスタMC1、トランジスタMC1と異なる導電型のMOSトランジスタML1,ML2、抵抗素子R1,R2及びスイッチング素子SW2s,SW4,SW5,SW5s,SW6,SW6sによって構成されている。
トランジスタMC1は、通常のしきい値電圧を持つトランジスタであり、トランジスタML1とML2は、通常より低いしきい値電圧を持つ低しきい値電圧トランジスタである。なお、本実施形態の基準電圧発生回路において、動作可能な最低電源電圧がトランジスタML1とML2のしきい値電圧によって決まるので、低しきい値電圧トランジスタML1とML2を用いることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広くとれる。
【0078】
トランジスタMC1、抵抗素子R2、トランジスタML2、抵抗素子R1及びトランジスタML1は、第2の電源ラインと第1の電源ラインとの間で表記順に直列接続されている。スイッチング素子SW2sとSW4によってトランジスタML1のゲートに印加される電圧が制御され、スイッチング素子SW5とSW5sによってトランジスタML2のゲートに印加される電圧が制御され、さらにスイッチング素子SW6とSW6sによってトランジスタMC1のゲートに印加される電圧が制御される。
【0079】
動作時にスイッチング素子SW4,SW5とSW6がオンし、スイッチング素子SW2s,SW5s及びSW6sがオフする。このため、動作時にトランジスタMC1のゲートに第1の電源ラインの電位が印加されている。また、トランジスタML1とML2において、ゲートがそれぞれドレインに接続されるので、トランジスタML1とML2がダイオードを形成する。これによって、動作時の出力電圧 ref は、トランジスタMC1、ML1とML2のオン抵抗及び抵抗素子R1とR2の抵抗値で定められた分圧比によって決まる。
【0080】
待機時にスイッチング素子SW4,SW5とSW6がオフし、スイッチング素子SW2s,SW5s及びSW6sがオンする。これによって、待機時にトランジスタMC1のゲートに第2の電源ラインの電位が印加され、トランジスタML2のゲートに第1の電源ラインの電位が印加され、また、トランジスタML1のゲートに第2の電源ラインの電位が印加される。このため、待機時にトランジスタMC1とML2が遮断し、トランジスタML1が導通状態に保持される。
【0081】
図11は、本実施形態の基準電圧発生回路の具体的な回路構成を示す回路図である。図示のように、本実施形態の基準電圧発生回路は、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に直列に接続されているpMOSトランジスタMp1、抵抗素子R2、nMOSトランジスタMLn2、抵抗素子R1及びnMOSトランジスタMLn1、pMOSトランジスタMp2,Mp4,Mp5及びnMOSトランジスタMn4,Mn5、さらにインバータINV5,INV6によって構成されている。
pMOSトランジスタMp1は通常のしきい値電圧を持つトランジスタであり、nMOSトランジスタMLn1とMLn2は通常より低いしきい値電圧を持つ低しきい値電圧トランジスタである。このように、本実施形態の基準電圧発生回路において、低しきい値電圧のトランジスタMLn1とMLn2を用いることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広くなる。
【0082】
トランジスタMp1のソースが電源電圧Vddの供給線に接続され、ドレインが抵抗素子R2に接続されている。トランジスタMLn2のドレインが抵抗素子R2に接続され、ソースが抵抗素子R1に接続されている。トランジスタMLn1のドレインが抵抗素子R1に接続され、ソースが共通電位線に接続されている。トランジスタMLn2のソースと抵抗素子R1との接続点によって出力端子Tout が形成されている。トランジスタMp1のチャネル形成用基板に電源電圧Vddが印加され、トランジスタMLn2のチャネル形成用基板に出力電圧Vout が印加され、トランジスタMLn1のチャネル形成用基板に共通電位VSSが印加される。
【0083】
インバータINV6の入力端子が入力端子Tinに接続され、その出力端子がトランジスタMp1,Mp4,Mn5及びMp5のゲート、さらにインバータINV5の入力端子に接続されている。インバータINV5の出力端子がトランジスタMp2とMn4のゲートに接続されている。トランジスタMp2のソースが電源電圧Vddの供給線に接続され、ドレインがトランジスタMLn1のゲートに接続されている。
【0084】
トランジスタMn4のドレインがトランジスタMLn1のドレインに接続され、ソースがトランジスタMLn1のゲートに接続され、トランジスタMp4のソースがトランジスタMLn1のドレインに接続され、ドレインがトランジスタMLn1のゲートに接続されている。即ち、トランジスタMn4とMp4がトランジスタMLn1のドレインとゲートとの間に設けられているトランスファゲートを構成している。トランジスタMp5のソースが抵抗素子R2とトランジスタMLn2のドレインとの接続点に接続され、ドレインがトランジスタMLn2のゲートに接続されている。トランジスタMn5のドレインがトランジスタMp5のドレインとともにトランジスタMLn2のゲートに接続され、ソースが共通電位線に接続されている。
入力端子Tinにパワーオン信号Pwonが入力される。動作時にパワーオン信号Pwonがハイレベルに保持され、待機時にローレベルに保持される。
【0085】
以下、図11を参照しつつ、本実施形態の基準電圧発生回路の動作について説明する。
動作時に、パワーオン信号Pwonがハイレベルに保持されているので、インバータINV6の出力端子がローレベルに保持され、インバータINV5の出力端子がハイレベルに保持される。これに応じて、pMOSトランジスタMp1,Mp4及びMp5、また、nMOSトランジスタMn4が導通状態にある。このため、nMOSトランジスタMLn1とMLn2において、ゲートとドレインがそれぞれ接続されるので、ダイオードが形成される。即ち、動作時にトランジスタMp1が導通状態にあり、トランジスタMLn1とMLn2がともにダイオードを形成している。このとき、出力端子Tout の電圧Vref は、これらのトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子R1,R2の抵抗値で決められた分圧比によって設定される。トランジスタのオン抵抗及び抵抗素子R1,R2の抵抗値を適宜設定することによって、出力端子Tout の出力電圧を電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2に制御することができる。
【0086】
待機時に、パワーオン信号Pwonがローレベルに保持されているので、インバータINV6の出力端子がハイレベルに保持され、インバータINV5の出力端子がローレベルに保持される。これに応じて、pMOSトランジスタMp1,Mp4及びMp5、さらにnMOSトランジスタMn4が遮断状態に保持される。また、nMOSトランジスタMn5とpMOSトランジスタMp2が導通状態にあるので、nMOSトランジスタMLn2のゲートが共通電位VSSに保持され、nMOSトランジスタMLn1のゲートに電源電圧Vddが印加される。このため、トランジスタMLn1が導通し、出力端子Tout が共通電位VSSに保持される。
このように、待機状態において、出力電圧Vref が共通電位VSSに保持され、また、トランジスタMp1とMLn2がともに遮断状態に保持されているので、電源電圧Vddの供給線と共通電位VSSの供給線との間の電流経路が遮断され、消費電流が抑制される。
【0087】
本実施形態の基準電圧発生回路において、電源電圧が低い領域で動作するとき、抵抗素子R1とR2の抵抗値は、MOSトランジスタMLn1とMLn2のオン抵抗値よりも十分小さく、トランジスタMLn1とMLn2に流れる電流は、ほとんどこれらのトランジスタのオン抵抗によって律則される。
一方、電源電圧高い領域で動作するとき、トランジスタMLn1とMLn2のオン抵抗が低下する。抵抗素子R1とR2は、電源電圧が高い領域におけるトランジスタMLn1とMLn2のオン抵抗値とほぼ同程度かそれらより大きな抵抗値を持つように設定されるので、電源電圧の高い領域においてトランジスタMLn1及びMLn2に流れる電流が抵抗素子R1とR2によって律則され、高電源電圧で動作するとき電流が急激に増加することを抑制できる。
【0088】
以上説明したように、本実施形態によれば、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に、直列接続されているpMOSトランジスタMp1、抵抗素子R2、nMOSトランジスタMLn2、抵抗素子R1及びnMOSトランジスタMLn1が設けられ、動作時に電源電圧Vddをトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子の抵抗値で定められた分圧比で分圧し、電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2を基準電圧として出力する。このため、本実施形態の基準電圧発生回路において、低しきい値電圧のnMOSトランジスタMLn1,MLn2を用いながらも、電源電圧Vddの高い領域において、トランジスタに流れる電流が急激に増加することを回避でき、広い電源電圧の範囲において安定した基準電圧を供給でき、かつ、高電源電圧領域において、消費電力の増加を抑制できる。
【0089】
第5実施形態
図12は本発明に係る基準電圧発生回路の第5の実施形態を示す構成図である。
図示のように、本実施形態の基準電圧発生回路はMOSトランジスタMC1、トランジスタMC1と異なる導電型のMOSトランジスタML1,ML2、抵抗素子R11,R12,R21,R22及びスイッチング素子SW3s,SW5,SW5s,SW6,SW6sによって構成されている。
トランジスタMC1は、通常のしきい値電圧を持つトランジスタであり、トランジスタML1とML2は、通常より低いしきい値電圧を持つ低しきい値電圧トランジスタである。なお、本実施形態の基準電圧発生回路において、動作可能な最低電源電圧がトランジスタML1とML2のしきい値電圧によって決まるので、低しきい値電圧トランジスタML1とML2を用いることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広くとれる。
【0090】
トランジスタMC1、抵抗素子R22,R21、トランジスタML2、抵抗素子R12,R11及びトランジスタML1は、第2の電源ラインと第1の電源ラインとの間で表記順に直列接続されている。トランジスタML1のゲートが抵抗素子R11とR12の接続点に接続されている。また、トランジスタML2のソースと抵抗素子R12との接続点によって出力端子Tout が形成される。
スイッチング素子SW3sが電圧Vref の出力端子と第1の電源ラインとの間に設けられている。また、スイッチング素子SW5とSW5sによってトランジスタML2のゲートに印加される電圧が制御され、さらにスイッチング素子SW6とSW6sによってトランジスタMC1のゲートに印加される電圧が制御される。
【0091】
動作時にスイッチング素子SW5とSW6がオンし、スイッチング素子SW3s,SW5s及びSW6sがオフする。即ち、動作時にトランジスタMC1のゲートに第1の電源ラインの電位が印加され、トランジスタML2のゲートが抵抗素子R21とR22の接続点に接続される。これによって、動作時にトランジスタMC1,ML1及びML2がともに導通状態に保持される。
【0092】
待機時にスイッチング素子SW5とSW6がオフし、スイッチング素子SW3s,SW5s及びSW6sがオンする。これによって、待機時にトランジスタMC1のゲートに第2の電源ラインの電位が印加され、トランジスタML2のゲートに第1の電源ラインの電位が印加される。このため、トランジスタMC1とML2がともに遮断状態に保持される。また、スイッチング素子SW3sによって、出力電圧Vref が第1の電源ラインの電位に保持される。即ち、待機時にトランジスタMC1とML2が遮断状態に保持され、出力電圧Vref が第1の電源ラインの電位に保持される。
【0093】
図13は、本実施形態の基準電圧発生回路の具体的な回路構成を示す回路図である。図示のように、本実施形態の基準電圧発生回路は、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に直列に接続されているpMOSトランジスタMp1、抵抗素子R22,R21、nMOSトランジスタMLn2、抵抗素子R12,R11及びnMOSトランジスタMLn1と、nMOSトランジスタMn3,Mn5、pMOSトランジスタMp5、及びインバータINV6によって構成されている。
pMOSトランジスタMp1は通常のしきい値電圧を持つトランジスタであり、nMOSトランジスタMLn1とMLn2は通常より低いしきい値電圧を持つ低しきい値電圧トランジスタである。このように、本実施形態の基準電圧発生回路において、低しきい値電圧のトランジスタMLn1とMLn2を用いることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広くなる。
【0094】
トランジスタMp1のソースが電源電圧Vddの供給線に接続され、ドレインが抵抗素子R22に接続されている。トランジスタMLn2のドレインが抵抗素子R21に接続され、ソースが抵抗素子R12に接続されている。トランジスタMLn1のドレインが抵抗素子R11に接続され、ソースが共通電位線に接続されている。また、トランジスタMLn1のゲートが抵抗素子R12とR11の接続点に接続されている。トランジスタMLn2のソースと抵抗素子R12との接続点によって出力端子Tout が形成されている。トランジスタMp1のチャネル形成用基板に電源電圧Vddが印加され、トランジスタMLn2のチャネル形成用基板に出力電圧Vout が印加され、トランジスタMLn1のチャネル形成用基板に共通電位VSSが印加される。
【0095】
インバータINV6の入力端子が入力端子Tinに接続され、その出力端子がトランジスタMp1,Mn3,Mn5及びMp5のゲートに接続されている。トランジスタMp5のソースが抵抗素子R22と抵抗素子R21との接続点に接続され、ドレインがトランジスタMLn2のゲートに接続されている。トランジスタMn5のドレインがトランジスタMp5のドレインとともにトランジスタMLn2のゲートに接続され、ソースが共通電位線に接続されている。また、トランジスタMn3のドレインが出力端子Tout に接続され、ソースが共通電位線に接続されている。
入力端子Tinにパワーオン信号Pwonが入力される。動作時にパワーオン信号Pwonがハイレベルに保持され、待機時にローレベルに保持される。
【0096】
以下、図13を参照しつつ、本実施形態の基準電圧発生回路の動作について説明する。
動作時に、パワーオン信号Pwonがハイレベルに保持されているので、インバータINV6の出力端子がローレベルに保持される。これに応じて、pMOSトランジスタMp1及びMp5が導通状態にある。このため、nMOSトランジスタMLn2のゲートが抵抗素子R22とR21との接続点に接続されている。即ち、動作時にトランジスタMp1が導通状態にあり、トランジスタMLn1とMLn2において、ゲートにそれぞれのドレイン電圧よりも高い電圧が印加されるので、トランジスタMLn1とMLn2がとも導通状態にある。このとき、出力端子Tout の電圧Vref は、これらのトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子R22,R21,R12とR11の抵抗値で決められた分圧比によって設定される。トランジスタのオン抵抗及び抵抗素子R22,R21,R12とR11の抵抗値を適宜設定することによって、出力端子Tout の出力電圧を電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2に制御することができる。
【0097】
待機時に、パワーオン信号Pwonがローレベルに保持されているので、インバータINV6の出力端子がハイレベルに保持される。これに応じて、pMOSトランジスタMp1とMp5が遮断状態に保持され、nMOSトランジスタMn3とMn5が導通状態に保持される。このため、nMOSトランジスタMLn2のゲート及び出力端子Tout が共通電位VSSに保持される。
このように、待機状態において、出力電圧Vref が共通電位VSSに保持され、また、トランジスタMp1とMLn2がともに遮断状態に保持されているので、電源電圧Vddの供給線と共通電位VSSの供給線との間の電流経路が遮断され、消費電流が抑制される。
【0098】
本実施形態の基準電圧発生回路において、電源電圧が低い領域で動作するとき、抵抗素子R22とR21の抵抗値の合計、または抵抗素子R12とR11の抵抗値の合計値は、MOSトランジスタMLn1とMLn2のそれぞれのオン抵抗値よりも十分小さく、トランジスタMLn1とMLn2に流れる電流は、ほとんどこれらのトランジスタのオン抵抗によって律則される。
一方、電源電圧高い領域で動作するとき、トランジスタMLn1とMLn2のオン抵抗が低下する。抵抗素子R22とR21の抵抗値の合計値、または抵抗素子R12とR11の抵抗値の合計値は、電源電圧が高い領域におけるトランジスタMLn1とMLn2のそれぞれのオン抵抗値とほぼ同程度かそれらより大きく設定されるので、電源電圧の高い領域においてトランジスタMLn1及びMLn2に流れる電流が抵抗素子R22,R21,R12とR11によって律則され、高電源電圧で動作するとき電流が急激に増加することを抑制できる。
【0099】
以上説明したように、本実施形態によれば、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に、直列接続されているpMOSトランジスタMp1、抵抗素子R22,R21、nMOSトランジスタMLn2、抵抗素子R12,R11及びnMOSトランジスタMLn1が設けられ、動作時に電源電圧Vddをトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子の抵抗値で定められた分圧比で分圧し、電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2を基準電圧として出力する。このため、本実施形態の基準電圧発生回路において、低しきい値電圧のnMOSトランジスタMLn1,MLn2を用いながらも、電源電圧Vddの高い領域において、トランジスタに流れる電流が急激に増加することを回避でき、広い電源電圧の範囲において安定した基準電圧を供給でき、かつ、高電源電圧領域において、消費電力の増加を抑制できる。
【0100】
第6実施形態
図14は本発明に係る基準電圧発生回路の第6の実施形態を示す構成図である。
図示のように、本実施形態の基準電圧発生回路はMOSトランジスタMC1、トランジスタMC1と異なる導電型のMOSトランジスタML1,ML2、抵抗素子R11,R12,R21,R22及びスイッチング素子SW2s,SW4,SW5,SW5s,SW6,SW6sによって構成されている。
トランジスタMC1は、通常のしきい値電圧を持つトランジスタであり、トランジスタML1とML2は、通常より低いしきい値電圧を持つ低しきい値電圧トランジスタである。なお、本実施形態の基準電圧発生回路において、動作可能な最低電源電圧がトランジスタML1とML2のしきい値電圧によって決まるので、低しきい値電圧トランジスタML1とML2を用いることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広くとれる。
【0101】
トランジスタMC1、抵抗素子R22,R21、トランジスタML2、抵抗素子R12,R11及びトランジスタML1は、第2の電源ラインと第1の電源ラインとの間で表記順に直列接続されている。トランジスタML2のソースと抵抗素子R12との接続点によって出力端子Tout が形成される。
スイッチング素子SW4がトランジスタML1のゲートと抵抗素子12とR11との接続点の間に接続されている。スイッチング素子SW2sとSW4によってトランジスタML1のゲートに印加される電圧が制御される。また、スイッチング素子SW5とSW5sによってトランジスタML2のゲートに印加される電圧が制御され、さらにスイッチング素子SW6とSW6sによってトランジスタMC1のゲートに印加される電圧が制御される。
【0102】
動作時にスイッチング素子SW4,SW5とSW6がオンし、スイッチング素子SW2s,SW5s及びSW6sがオフする。即ち、動作時にトランジスタMC1のゲートに第1の電源ラインの電位が印加され、トランジスタML2のゲートが抵抗素子R21とR22の接続点に接続され、トランジスタML1のゲートが抵抗素子R11とR12の接続点に接続されている。これによって、動作時にトランジスタMC1,ML1及びML2がともに導通状態に保持される。
【0103】
待機時にスイッチング素子SW4,SW5とSW6がオフし、スイッチング素子SW2s,SW5sとSW6sがオンする。これによって、待機時にトランジスタMC1のゲートに第2の電源ラインの電位が印加され、トランジスタML2のゲートに第1の電源ラインの電位が印加され、トランジスタML1のゲートに第2の電源ラインの電位が印加される。このため、トランジスタMC1とML2がともに遮断状態に保持され、トランジスタML1が導通状態に保持される。これによって、出力電圧Vref が第1の電源ラインの電位に保持される。
【0104】
図15は、本実施形態の基準電圧発生回路の具体的な回路構成を示す回路図である。図示のように、本実施形態の基準電圧発生回路は、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に直列に接続されているpMOSトランジスタMp1、抵抗素子R22,R21、nMOSトランジスタMLn2、抵抗素子R12,R11及びnMOSトランジスタMLn1と、pMOSトランジスタMp2,Mp4,Mp5及びnMOSトランジスタMn4,Mn5、さらにインバータINV5,INV6によって構成されている。
pMOSトランジスタMp1は通常のしきい値電圧を持つトランジスタであり、nMOSトランジスタMLn1とMLn2は通常より低いしきい値電圧を持つ低しきい値電圧トランジスタである。このように、本実施形態の基準電圧発生回路において、低しきい値電圧のトランジスタMLn1とMLn2を用いることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広くなる。
【0105】
トランジスタMp1のソースが電源電圧Vddの供給線に接続され、ドレインが抵抗素子R22に接続されている。トランジスタMLn2のドレインが抵抗素子R21に接続され、ソースが抵抗素子R12に接続されている。トランジスタMLn1のドレインが抵抗素子R11に接続され、ソースが共通電位線に接続されている。トランジスタMLn2のソースと抵抗素子R12との接続点によって出力端子Tout が形成されている。
【0106】
インバータINV6の入力端子が入力端子Tinに接続され、その出力端子がトランジスタMp1,Mp4,Mp5及びMn5のゲート、さらにインバータINV5の入力端子に接続されている。インバータINV5の出力端子がトランジスタMp2とMn4のゲートに接続されている。トランジスタMp2のソースが電源電圧Vddの供給線に接続され、ドレインがトランジスタMLn1のゲートに接続され、トランジスタMn4のドレインが抵抗素子R12とR11との接続点に接続され、ソースがトランジスタMLn1のゲートに接続され、トランジスタMp4のソースが抵抗素子R12とR11との接続点に接続され、ドレインがトランジスタMLn1のゲートに接続されている。即ち、トランジスタMn4とMp4が抵抗素子R12とR11の接続点とトランジスタMLn1のゲートとの間に設けられているトランスファゲートを構成している。
【0107】
トランジスタMp5のソースが抵抗素子R22と抵抗素子R11との接続点に接続され、ドレインがトランジスタMLn2のゲートに接続されている。トランジスタMn5のドレインがトランジスタMp5のドレインとともにトランジスタMLn2のゲートに接続され、ソースが共通電位線に接続されている。
入力端子Tinにパワーオン信号Pwonが入力される。動作時にパワーオン信号Pwonがハイレベルに保持され、待機時にローレベルに保持される。
【0108】
以下、図15を参照しつつ、本実施形態の基準電圧発生回路の動作について説明する。
動作時に、パワーオン信号Pwonがハイレベルに保持されているので、インバータINV6の出力端子がローレベルに保持され、インバータINV5の出力端子がハイレベルに保持される。これに応じて、pMOSトランジスタMp1,Mp4及びMp5、またnMOSトランジスタMn4が導通状態にある。このため、nMOSトランジスタMLn2のゲートが抵抗素子R22とR21との接続点に接続され、トランジスタMLn2のゲートが抵抗素子R12とR11との接続点に接続されている。
【0109】
このため、動作時にトランジスタMLn2,MLn1において、ゲートにそれぞれのドレイン電圧よりも高い電圧が印加されるので、トランジスタMLn1とMLn2がとも導通状態にある。このとき、出力端子Tout の電圧Vref は、これらのトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子R22,R21,R12とR11の抵抗値で決められた分圧比によって設定される。トランジスタのオン抵抗及び抵抗素子R22,R21,R12とR11の抵抗値を適宜設定することによって、出力端子Tout の出力電圧を電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2に制御することができる。
【0110】
待機時に、パワーオン信号Pwonがローレベルに保持されているので、インバータINV6の出力端子がハイレベルに保持され、インバータINV5の出力端子がローレベルに保持される。これに応じて、pMOSトランジスタMp1,Mp4,Mp5及びnMOSトランジスタMn4が遮断状態に保持され、nMOSトランジスタMn5とpMOSトランジスタMp2が導通状態に保持される。このため、nMOSトランジスタMLn1のゲートに電源電圧Vddが印加され、nMOSトランジスタMLn2のゲートに共通電位VSSが印加される。即ち、待機状態において、トランジスタMp1とMLn2がともに遮断状態に保持され、トランジスタMLn1が導通状態に保持される。
このように、待機状態において、出力電圧Vref が共通電位VSSに保持され、また、トランジスタMp1とMLn2がともに遮断状態に保持されているので、電源電圧Vddの供給線と共通電位VSSの供給線との間の電流経路が遮断され、消費電流が抑制される。
【0111】
本実施形態の基準電圧発生回路において、電源電圧が低い領域で動作するとき、抵抗素子R22とR21の抵抗値の合計、または抵抗素子R12とR11の抵抗値の合計値は、MOSトランジスタMLn1とMLn2のそれぞれのオン抵抗値よりも十分小さく、トランジスタMLn1とMLn2に流れる電流は、ほとんどこれらのトランジスタのオン抵抗によって律則される。
一方、電源電圧が高い領域で動作するとき、トランジスタMLn1とMLn2のオン抵抗が低下する。抵抗素子R22とR21の抵抗値の合計値、または抵抗素子R12とR11の抵抗値の合計値は、電源電圧が高い領域におけるトランジスタMLn1とMLn2のそれぞれのオン抵抗値とほぼ同程度かそれらより大きく設定されるので、電源電圧の高い領域においてトランジスタMLn1及びMLn2に流れる電流が抵抗素子R22,R21,R12とR11によって律則され、高電源電圧で動作するとき電流が急激に増加することを抑制できる。
【0112】
以上説明したように、本実施形態によれば、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に、直列接続されているpMOSトランジスタMp1、抵抗素子R22,R21、nMOSトランジスタMLn2、抵抗素子R12,R11及びnMOSトランジスタMLn1が設けられ、動作時に電源電圧Vddをトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子の抵抗値で定められた分圧比で分圧し、電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2を基準電圧として出力する。このため、本実施形態の基準電圧発生回路において、低しきい値電圧のnMOSトランジスタMLn1,MLn2を用いながらも、電源電圧Vddの高い領域において、トランジスタに流れる電流が急激に増加することを回避でき、広い電源電圧の範囲において安定した基準電圧を供給でき、かつ、高電源電圧領域において、消費電力の増加を抑制できる。
【0113】
第7実施形態
図16は本発明に係る基準電圧発生回路の第7の実施形態を示す構成図である。
図示のように、本実施形態の基準電圧発生回路はMOSトランジスタMC1、トランジスタMC1と異なる導電型のMOSトランジスタML1,ML2,M7、抵抗素子R2,R1及びスイッチング素子SW3s,SW5,SW5s,SW6,SW6sによって構成されている。
トランジスタMC1は、通常のしきい値電圧を持つトランジスタであり、トランジスタML1とML2は、通常より低いしきい値電圧を持つ低しきい値電圧トランジスタである。また、トランジスタM7は通常のしきい値電圧を持つトランジスタである。なお、本実施形態の基準電圧発生回路において、動作可能な最低電源電圧がトランジスタML1とML2のしきい値電圧によって決まるので、低しきい値電圧トランジスタML1とML2を用いることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広くとれる。
【0114】
トランジスタMC1、抵抗素子R2、トランジスタML2、抵抗素子R11、トランジスタML1及びトランジスタM7は、第2の電源ラインと第1の電源ラインとの間で表記順に直列接続されている。トランジスタML2のソースと抵抗素子R1との接続点によって出力端子Tout が形成される。
スイッチング素子SW3sが出力電圧Vref の出力端子と第1の電源ラインとの間に設けられている。また、スイッチング素子SW5とSW5sによってトランジスタML2のゲートに印加される電圧が制御され、さらにスイッチング素子SW6とSW6sによってトランジスタMC1のゲートに印加される電圧が制御される。トランジスタM7のゲートに第2の電源ラインの電圧が印加される。
【0115】
動作時にスイッチング素子SW5とSW6がオンし、スイッチング素子SW3s,SW5s及びSW6sがオフする。即ち、動作時にトランジスタMC1のゲートに第1の電源ラインの電位が印加され、トランジスタML2のゲートに第2の電源ラインの電位が印加される。また、トランジスタML1のゲートに出力電圧Vref が印加されるので、動作時にトランジスタMC1,ML1、ML2及びM7がともに導通状態に保持される。
【0116】
待機時にスイッチング素子SW5とSW6がオフし、スイッチング素子SW3s,SW5s及びSW6sがオンする。このよって、待機時にトランジスタMC1のゲートに第2の電源ラインの電位が印加され、トランジスタML2のゲートに第1の電源ラインの電位が印加される。このため、トランジスタMC1とML2がともに遮断状態に保持される。また、スイッチング素子SW3sによって、出力電圧Vref が第1の電源ラインの電位に保持される。即ち、待機時にトランジスタMC1とML2が遮断状態に保持され、出力電圧Vref が第1の電源ラインの電位に保持される。
【0117】
図17は、本実施形態の基準電圧発生回路の具体的な回路構成を示す回路図である。図示のように、本実施形態の基準電圧発生回路は、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に直列に接続されているpMOSトランジスタMp1、抵抗素子R2、nMOSトランジスタMLn2、抵抗素子R1、nMOSトランジスタMLn1及びnMOSトランジスタMn7と、nMOSトランジスタMn3及びインバータINV5,INV6によって構成されている。
pMOSトランジスタMp1とnMOSトランジスタMn7は通常のしきい値電圧を持つトランジスタであり、nMOSトランジスタMLn1とMLn2は通常より低いしきい値電圧を持つ低しきい値電圧トランジスタである。このように、本実施形態の基準電圧発生回路において、低しきい値電圧のトランジスタMLn1とMLn2を用いることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広くなる。
【0118】
トランジスタMp1のソースが電源電圧Vddの供給線に接続され、ドレインが抵抗素子R2に接続されている。トランジスタMLn2のドレインが抵抗素子R2に接続され、ソースが抵抗素子R1に接続されている。トランジスタMLn1のドレインが抵抗素子R1に接続され、ソースがトランジスタMn7のドレインに接続されている。トランジスタMn7のソースが共通電位線に接続されている。また、トランジスタMn7のゲートが電源電圧Vddの供給線に接続されている。トランジスタMLn2のソースと抵抗素子R1との接続点によって出力端子Tout が形成されている。
【0119】
インバータINV6の入力端子が入力端子Tinに接続され、その出力端子がトランジスタMp1のゲート、インバータINV5の入力端子及びトランジスタMn3のゲートに接続されている。インバータINV5の出力端子がトランジスタMLn2のゲートに接続されている。トランジスタMn3のドレインはトランジスタMLn1のゲートとともに、出力端子Tout に接続されている。
入力端子Tinにパワーオン信号Pwonが入力される。動作時にパワーオン信号Pwonがハイレベルに保持され、待機時にローレベルに保持される。
【0120】
また、図17に示すように、本実施形態の基準電圧発生回路において、トランジスタMLn1とMLn2は、それぞれ直列接続されている二つのnMOSトランジスタによって構成されている。例えば、トランジスタMLn2は、抵抗素子R2と出力端子Tout との間に直列接続されている二つのnMOSトランジスタによって構成されている。これらのトランジスタのゲートがインバータINV5の出力端子に接続され、チャネル領域がともに出力端子Tout に接続されている。同じように、トランジスタMLn1は抵抗素子R1とトランジスタMn7との間に直列接続されている二つのnMOSトランジスタによって構成されている。これらのトランジスタのゲートが出力端子Tout に接続され、チャネル領域がともに共通電位線に接続されている。
このように、本実施形態の基準電圧発生回路において、低しきい値電圧トランジスタMLn1とMLn2がそれぞれバルクバイアス電圧が等しく、直列接続された複数のトランジスタによって構成することによって、トランジスタのオン抵抗を大きくしながらばらつきを小さくすることができ、電源電圧の高い領域における消費電力の抑制を実現でき、動作の安定性の向上を実現できる。
【0121】
以下、図17を参照しつつ、本実施形態の基準電圧発生回路の動作について説明する。
動作時に、パワーオン信号Pwonがハイレベルに保持されているので、インバータINV6の出力端子がローレベル、インバータINV5の出力端子がハイレベルに保持される。これに応じて、pMOSトランジスタMp1及びnMOSトランジスタMLn2が導通状態にある。また、nMOSトランジスタMLn1のゲートに、出力電圧Vref が印加されるので、トランジスタMLn1も導通状態にあり、トランジスタMn3が遮断状態にある。即ち、動作時にトランジスタMp1,MLn2,MLn1とMn7がともに導通状態にある。このとき、出力端子Tout の電圧Vref は、これらのトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子R1,R2の抵抗値で決められた分圧比によって設定される。トランジスタのオン抵抗及び抵抗素子R1,R2の抵抗値を適宜設定することによって、出力端子Tout の出力電圧を電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2に制御することができる。
【0122】
待機時に、パワーオン信号Pwonがローレベルに保持されているので、インバータINV6の出力端子がハイレベル、インバータINV5の出力端子がローレベルに保持される。これに応じて、pMOSトランジスタMp1とnMOSトランジスタMLn2が遮断状態に保持される。また、トランジスタMn3が導通状態にあるので、出力端子Tout が共通電位VSSに保持される。これによって、nMOSトランジスタMLn1のゲートが共通電位VSSに保持されるので、トランジスタMLn1も遮断状態に保持される。
このように、待機状態において、出力電圧Vref が共通電位VSSに保持され、また、トランジスタMp1とMLn2がともに遮断状態に保持されているので、電源電圧Vddの供給線と共通電位VSSの供給線との間の電流経路が遮断され、消費電流が抑制される。
【0123】
本実施形態の基準電圧発生回路において、電源電圧が低い領域で動作するとき、抵抗素子R1とR2の抵抗値は、MOSトランジスタMLn1とMLn2のオン抵抗値よりも十分小さく、トランジスタMLn1とMLn2に流れる電流は、ほとんどこれらのトランジスタのオン抵抗によって律則される。
一方、電源電圧高い領域で動作するとき、トランジスタMLn1とMLn2のオン抵抗が低下する。抵抗素子R1とR2は、電源電圧が高い領域におけるトランジスタMLn1とMLn2のオン抵抗値とほぼ同程度かそれらより大きな抵抗値を持つように設定されるので、電源電圧の高い領域においてトランジスタMLn1及びMLn2に流れる電流が抵抗素子R1とR2によって律則され、高電源電圧で動作するとき電流が急激に増加することを抑制できる。
【0124】
以上説明したように、本実施形態によれば、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に、直列接続されているpMOSトランジスタMp1、抵抗素子R2、nMOSトランジスタMLn2、抵抗素子R1、nMOSトランジスタMLn1及びMn7が設けられ、動作時に電源電圧Vddをトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子の抵抗値で定められた分圧比で分圧し、電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2を基準電圧として出力する。このため、本実施形態の基準電圧発生回路において、低しきい値電圧のnMOSトランジスタMLn1,MLn2を用いながらも、電源電圧Vddの高い領域において、トランジスタに流れる電流が急激に増加することを回避でき、広い電源電圧の範囲において安定した基準電圧を供給でき、かつ、高電源電圧領域において、消費電力の増加を抑制できる。
【0125】
第8実施形態
図18と図19は本発明に係る基準電圧発生回路の第8の実施形態を示す構成図である。
図示のように、本実施形態の基準電圧発生回路は、MOSトランジスタと抵抗素子が直列接続した回路を二つ設けて基準電圧を発生する。以下、図18と図19それぞれについてそれぞれの構成及び動作を説明する。
【0126】
図18に示すように、この基準電圧発生回路は、pMOSトランジスタMp11,Mp12,MLp31,MLp32、nMOSトランジスタMLn1,MLn2,Mn71,Mn72、及び抵抗素子R1,R2,R31,R32、並びにスイッチング素子SW6,SW6s,SW7,SW7sによって構成されている。
【0127】
トランジスタMp11,Mp12、Mn71及びMn72は、通常のしきい値電圧を持つトランジスタであり、トランジスタMLn1,MLn2,MLp31及びMLp32は、通常より低いしきい値電圧を持つ低しきい値電圧トランジスタである。
なお、本実施形態の基準電圧発生回路において、動作可能な最低電源電圧がトランジスタMLn1,MLn2とMLp31,MLp32のしきい値電圧によって決まるので、低しきい値電圧トランジスタMLn1,MLn2とMLp31,MLp32を用いることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広くとれる。
【0128】
トランジスタMp11、抵抗素子R2、トランジスタMLn2、抵抗素子R11、トランジスタMLn1及びトランジスタMn71は、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間で表記順に直列接続されている。トランジスタMLn2のソースと抵抗素子R1との接続点によって出力端子Tout が形成される。トランジスタMLn2のチャネル領域に出力電圧Vref が印加され、トランジスタMLn1とMn71のチャネル領域に共通電位VSSが印加される。
【0129】
トランジスタMp12、MLp31、抵抗素子R31、トランジスタMLp32、抵抗素子R32、及びトランジスタMn72は、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間で表記順に直列接続されている。トランジスタMLp32のソースと抵抗素子R31との接続点が出力端子Tout に接続されている。トランジスタMp12とMLp31のチャネル形成用基板に電源電圧Vddが印加され、トランジスタMLp32のチャネル形成用基板に出力電圧Vref が印加され、トランジスタMn72のチャネル形成用基板に共通電位VSSが印加される。
【0130】
トランジスタMp11とMp12のゲートが共通に接続され、その接続点と電源電圧Vddの供給線との間にスイッチング素子SW6sが設けられ、当該接続点と共通電位線との間にスイッチング素子SW6が設けられている。
トランジスタMn71とMn72のゲートが共通に接続され、その接続点と電源電圧Vddの供給線との間にスイッチング素子SW7が設けられ、当該接続点と共通電位線との間にスイッチング素子SW7sが設けられている。
【0131】
以下、図18に示す基準電圧発生回路の動作について説明する。
動作時にスイッチング素子SW6とSW7がオンし、スイッチング素子SW6s及びSW7sがオフする。即ち、動作時にpMOSトランジスタMp11とMp12のゲートに共通電位VSSが印加され、また、nMOSトランジスタMn71とMn72のゲートに電源電圧Vddが印加される。さらに、nMOSトランジスタMLn2のゲートに電源電圧Vddが印加され、pMOSトランジスタMLp31のゲートに出力電圧Vref が印加され、トランジスタMLp32のゲートに共通電位VSSが印加されるので、動作時にトランジスタMp11,Mp12,MLn2,MLn1,MLp31,MLp32,Mn71及びMn72がすべて導通状態に保持される。
【0132】
このとき、出力端子Tout の出力電圧Vref は、これらのトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子R1,R2,R31とR32の抵抗値によって定めた分圧比によって決まる。トランジスタのオン抵抗及び抵抗素子の抵抗値を適宜設定することによって、動作時に出力端子Tout の出力電圧を電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2に制御することができる。
【0133】
待機時にスイッチング素子SW6とSW7がオフし、スイッチング素子SW6s及びSW7sがオンする。即ち、待機時にpMOSトランジスタMp11とMp12のゲートに電源電圧Vddが印加され、また、nMOSトランジスタMn71とMn72のゲートに共通電位VSSが印加される。このため、待機時にトランジスタMp11,Mp12,Mn71とMn72が遮断状態に保持される。これによって待機時に電源電圧Vddと共通電位VSSとの間に電流経路が遮断されるので、待機時に消費電力の低減を実現できる。
【0134】
本実施形態の基準電圧発生回路において、電源電圧が低い領域で動作するとき、トランジスタのオン抵抗が大きい。このため、抵抗素子R1とR2の抵抗値は、MOSトランジスタMLn1とMLn2のオン抵抗値よりも十分小さく、トランジスタMLn1とMLn2に流れる電流は、ほとんどこれらのトランジスタのオン抵抗によって律則され、また、抵抗素子R31とR32の抵抗値は、pMOSトランジスタMLp31とMLp32のオン抵抗値よりも十分小さく、トランジスタMLp31とMLp32に流れる電流は、ほとんどこれらのトランジスタのオン抵抗によって律則される。
【0135】
一方、電源電圧高い領域で動作するとき、トランジスタMLn1,MLn2,MLp31とMLp32のオン抵抗が低下する。抵抗素子R1とR2は、電源電圧が高い領域におけるトランジスタMLn1とMLn2のオン抵抗値とほぼ同程度かそれらより大きな抵抗値を持つように設定され、同様に、抵抗素子R31とR32は、電源電圧が高い領域におけるトランジスタMLp31とMLp32のオン抵抗値とほぼ同程度かそれらより大きな抵抗値を持つように設定されるので、電源電圧の高い領域においてトランジスタMLn1とMLn2に流れる電流は抵抗素子R1とR2によって律則され、トランジスタMLp31とMLp32に流れる電流は抵抗素子R31とR32によって律則されるので、高電源電圧で動作するとき電流が急激に増加することを抑制できる。
【0136】
次に、図19に示す基準電圧発生回路の構成及び動作について説明する。
図19に示すように、この基準電圧発生回路は、pMOSトランジスタMp1,MLp31,MLp32、nMOSトランジスタMLn1,MLn2,Mn7、及び抵抗素子R1,R2,R31,R32、並びにスイッチング素子SW6,SW6s,SW7,SW7sによって構成されている。
【0137】
トランジスタMp1及びMn7は、通常のしきい値電圧を持つトランジスタであり、トランジスタMLn1,MLn2,MLp31及びMLp32は、通常より低いしきい値電圧を持つ低しきい値電圧トランジスタである。
なお、本実施形態の基準電圧発生回路において、動作可能な最低電源電圧がトランジスタMLn1,MLn2とMLp31,MLp32のしきい値電圧によって決まるので、低しきい値電圧トランジスタMLn1,MLn2とMLp31,MLp32を用いることによって、動作可能な電源電圧の範囲が広くとれる。
【0138】
トランジスタMp1、抵抗素子R2、トランジスタMLn2、抵抗素子R1、トランジスタMLn1及びトランジスタMn7は、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間で表記順に直列接続されている。トランジスタMLn2のソースと抵抗素子R1との接続点によって出力端子Tout が形成される。トランジスタMLn2,MLn1とMn7のチャネル領域に共通電位VSSが印加される。
トランジスタMLp31と抵抗素子R31は、トランジスタMp1のドレインと抵抗素子R2の接続点と、出力端子Tout との間に直列接続され、トランジスタMLp32と抵抗素子R32は、出力端子Tout と、トランジスタMLn1のソースとMn7のドレインとの接続点との間に直列接続されている。
【0139】
トランジスタMp1のゲートと電源電圧Vddの供給線との間にスイッチング素子SW6sが設けられ、トランジスタMp1のゲートと共通電位線との間にスイッチング素子SW6が設けられている。トランジスタMn7のゲートと電源電圧Vddの供給線との間にスイッチング素子SW7が設けられ、トランジスタMn7のゲートと共通電位線との間にスイッチング素子SW7sが設けられている。
トランジスタMLn2のゲートが電源電圧Vddの供給線に接続され、トランジスタMLn1のゲートが出力端子Tout に接続されている。トランジスタMLp31のゲートが出力端子Tout に接続され、トランジスタMLp32のゲートが共通電位線に接続されている。
【0140】
次に、図19に示す基準電圧発生回路の動作について説明する。
動作時にスイッチング素子SW6とSW7がオンし、スイッチング素子SW6s及びSW7sがオフする。即ち、動作時にpMOSトランジスタMp1のゲートに共通電位VSSが印加され、nMOSトランジスタMn7のゲートに電源電圧Vddが印加される。さらに、nMOSトランジスタMLn2のゲートに電源電圧Vddが印加され、nMOSトランジスタMLn1のゲート及びpMOSトランジスタMLp31のゲートに出力電圧Vref が印加され、トランジスタMLp32のゲートに共通電位VSSが印加されるので、動作時にトランジスタMp1,MLn2,MLn1,MLp31,MLp32及びMn7がすべて導通状態に保持される。
【0141】
このとき、出力端子Tout の出力電圧Vref は、これらのトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子R1,R2,R31とR32の抵抗値によって定めた分圧比によって決まる。トランジスタのオン抵抗及び抵抗素子の抵抗値を適宜設定することによって、動作時に出力端子Tout の出力電圧を電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2に制御することができる。
【0142】
待機時にスイッチング素子SW6とSW7がオフし、スイッチング素子SW6s及びSW7sがオンする。即ち、待機時にpMOSトランジスタMp1のゲートに電源電圧Vddが印加され、nMOSトランジスタMn7のゲートに共通電位VSSが印加される。このため、待機時にトランジスタMp1とMn7がともに遮断状態に保持される。これによって待機時に電源電圧Vddと共通電位VSSとの間に電流経路が遮断されるので、待機時に消費電力の低減を実現できる。
【0143】
本実施形態の基準電圧発生回路において、電源電圧が低い領域で動作するとき、トランジスタのオン抵抗が大きい。このため、抵抗素子R1とR2の抵抗値は、MOSトランジスタMLn1とMLn2のオン抵抗値よりも十分小さく、トランジスタMLn1とMLn2に流れる電流は、ほとんどこれらのトランジスタのオン抵抗によって律則され、また、抵抗素子R31とR32の抵抗値は、pMOSトランジスタMLp31とMLp32のオン抵抗値よりも十分小さく、トランジスタMLp31とMLp32に流れる電流は、ほとんどこれらのトランジスタのオン抵抗によって律則される。
【0144】
一方、電源電圧の高い領域で動作するとき、トランジスタMLn1,MLn2,MLp31とMLp32のオン抵抗が低下する。抵抗素子R1とR2は、電源電圧が高い領域におけるトランジスタMLn1とMLn2のオン抵抗値とほぼ同程度かそれらより大きな抵抗値を持つように設定され、同様に、抵抗素子R31とR32は、電源電圧が高い領域におけるトランジスタMLp31とMLp32のオン抵抗値とほぼ同程度かそれらより大きな抵抗値を持つように設定されるので、電源電圧の高い領域においてトランジスタMLn1,MLn2に流れる電流は抵抗素子R1とR2によって律則され、トランジスタMLp31とMLp32に流れる電流は抵抗素子R31とR32によって律則されるので、高電源電圧で動作するとき電流が急激に増加することを抑制できる。
【0145】
上述したように、本実施形態の基準電圧発生回路において、電源電圧Vddの供給線と共通電位線との間に直列接続されているトランジスタと抵抗素子を用いて、これらのトランジスタのオン抵抗及び抵抗素子の抵抗値によって定められた分圧比で分圧し、電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2を生成し、基準電圧として供給する。このため、本実施形態の基準電圧発生回路によって低しきい値電圧のトランジスタを用いながら、電源電圧Vddの高い領域において、トランジスタに流れる電流が急激に増加することを回避でき、広い電源電圧の範囲において安定した基準電圧を供給でき、かつ、高電源電圧領域において、消費電力の増加を抑制できる。また、低しきい値電圧トランジスタとして、pMOSトランジスタとnMOSトランジスタの2種類のトランジスタを用いることによって、それぞれのトランジスタのバラツキによる影響を抑制でき、出力する基準電圧の安定性の向上及び待機時の消費電力の低減を実現できる。
【0146】
基準電圧発生回路の消費電流の電源電圧依存性
図20は、本発明の基準電圧発生回路の消費電流の電源電圧の依存性を示すグラフである。また、比較のため、従来の基準電圧発生回路における消費電流の電源電圧の依存性も示している。
【0147】
図20において、曲線MDは、図22に示すダイオード2段が直列接続した分圧回路で構成したVdd/2発生回路の消費電流の電源電圧依存性を示している。図示のように、この従来の基準電圧発生回路において、電源電圧Vddが1.5V以下になると、トランジスタにほとんど電流が流れていないので、安定した基準電圧を負荷に供給することができない。
【0148】
また、曲線MLは、同じく図22に示すダイオード2段が直列接続した分圧回路において、ダイオードを構成するMOSトランジスタのしきい値電圧が通常より低くした場合の消費電流の電源電圧依存性を示している。図示のように、低しきい値電圧のトランジスタを用いることによって、電源電圧が低い領域、例えば、電源電圧Vddが1.5Vの場合においてもトランジスタに十分な電流が流れるので、負荷回路に安定した中間電圧Vdd/2を供給することが可能で、即ち、低電源電圧領域の動作に問題がない。しかし、電源電圧が高くなると消費電流が急激に増加してしまうという問題がある。
【0149】
また、曲線RDは、図25に示す抵抗素子2段が直列した抵抗分圧回路で構成したVdd/2発生回路の消費電流の電源電圧依存性を示している。図示のように、抵抗分圧回路を用いた基準電圧発生回路において、電源電圧の変動範囲全般にわたって安定した電流が流れている。しかし、分圧用抵抗素子の抵抗値が一定のため、電源電圧が大きくなるにつれて消費電流が大きくなる。
【0150】
図20において、曲線ML_R1、ML_R2とML_R3は、それぞれ図1、図2及び図3に示す本発明の基準電圧発生回路の消費電流の電源電圧依存性を示している。本発明の基準電圧発生回路において、低しきい値電圧トランジスタ及びそれに直列接続した抵抗素子を用いて分圧回路を構成して、Vdd/2の中間電圧を発生する。電源電圧の低い領域において、トランジスタのオン抵抗が大きいので、トランジスタの電流がほとんどトランジスタのオン抵抗によって律則される。電源電圧の高い領域において、トランジスタのオン抵抗が直列接続した抵抗素子に較べて十分小さいので、トランジスタの電流がほとんど抵抗素子の抵抗値によって律則される。
【0151】
このため、図20に示すように、本発明の基準電圧発生回路では、低しきい値電圧のトランジスタを用いることによって、電源電圧Vddの低い領域でも安定した基準電圧を供給することができる。また、曲線MDやMLに較べると、電源電圧Vddの高い領域における消費電流の急増を抑制できる。さらに、図20の曲線ML_R1、ML_R2とML_R3に示すように、回路構成の違いによって、図1、図2及び図3に示す基準電圧発生回路それぞれにおいて低電源電圧領域における駆動能力及び高電源電圧領域における消費電流がそれぞれ異なるので、低電源電圧における駆動力を優先する基準電圧発生回路の場合、曲線ML_R1の特性を示す図1の回路構成を選択し、また、高電源電圧における消費電流の抑制を優先する基準電圧発生回路の場合、曲線ML_R3の特性を示す図3の回路構成を選択すれば、それぞれの目的に最適な基準電圧発生回路を提供することが可能である。
【0152】
基準電圧発生回路の応用例
図21は、上述した本発明の基準電圧発生回路を用いて構成された電圧発生回路の一構成例を示している。
図示のように、この電圧発生回路は、基準電圧発生回路100、差動増幅回路110、位相補償回路120及び出力回路130によって構成されている。以下、各構成部分の構成及び動作について説明する。
【0153】
基準電圧発生回路100は、電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2を発生し、これを基準電圧Vref0として差動増幅回路110に出力する。
差動増幅回路110は、基準電圧Vref0と出力回路130からフィードバックされた出力電圧Vref1とを受けて、反転出力端子からこれらの電圧の差分に応じた出力電圧V を出力する。
【0154】
位相補償回路120は、差動増幅回路110の反転入力端子(−)とその出力端子との間に直列接続されている位相補償用キャパシタC3及び抵抗素子R6によって構成されている。
位相補償回路120は、フィードバック制御ループの安定性を改善するために設けられている。
【0155】
出力回路130は、pMOSトランジスタMp10、抵抗素子R3,R4及びキャパシタC1とC2によって構成されている。図示のように、トランジスタMp10は、電源電圧Vddの供給線と出力端子Tout1との間に接続され、そのゲートが差動増幅回路110の出力端子に接続されている。抵抗素子R3とR4は出力端子Tout1と共通電位VSSとの間に直列接続されている。出力端子Tout1と共通電位VSSとの間にキャパシタC1が接続され、出力端子Tout1とTout2との間にキャパシタC2が接続されている。また、出力端子Tout2にパッドPadが接続されている。パッドPadと共通電位VSSとの間に必要に応じて電圧調節用可変抵抗素子R5を接続することもできる。
【0156】
なお、図21に示す回路例において、基準電圧発生回路100は、図4に示す本発明の第1の実施形態の基準電圧発生回路を例示しているが、ここで、基準電圧発生回路は、第1実施形態に限定されるものではなく、第2〜第8の実施形態の何れかの基準電圧発生回路を用いてもよい。
【0157】
以下、図21に示す電圧発生回路の動作について説明する。
基準電圧発生回路100によって、電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2が生成され、これを基準電圧Vref0として差動増幅回路110の非反転入力端子(+)に入力される。差動増幅回路110の反転入力端子(−)に、出力端子Tout1の出力電圧Vref1が入力される。このため、差動増幅回路110の出力端子から、基準電圧Vref0と出力電圧Vref1との差分に応じた反転出力電圧V が出力される。
差動増幅回路110の出力電圧V がトランジスタMp10のゲートに印加され、トランジスタMp10のドレインから出力電圧Vref1が得られる。即ち、トランジスタMp10と抵抗R3,R4は、抵抗負荷型のインバータとして動作する。出力電圧Vref1は、トランジスタMp10のゲートに印加される電圧V のレベルによって制御される。
差動増幅回路110と出力回路130と位相補償回路120により、一般的な差動増幅回路の構成をなしている。
【0158】
差動増幅回路110と出力回路130において、フィードバック制御によって出力電圧Vref1を基準電圧Vref0とほぼ同レベルに制御される。例えば、出力電圧Vref1の電圧レベルが負荷の変化など何らかの原因で低下すると、出力電圧Vref1が基準電圧Vref0より低くなり、その差分に応じた負の制御電圧V が差動増幅回路110によって出力され、トランジスタMp10のゲートに印加される。これに応じてトランジスタMp10のドレイン電圧、即ち、出力電圧Vref1のレベルが上昇する。逆に、出力電圧Vref1の電圧レベルが何らかの原因で上昇して、出力電圧Vref1が基準電圧Vref0より高くなると、その差分に応じた正の制御電圧V が差動増幅回路110によって出力され、トランジスタMp10のゲートに印加される。これに応じてトランジスタMp10のドレイン電圧、即ち、出力電圧Vref1のレベルが低下する。
【0159】
上述したフィードバック制御によって、出力回路130から常に基準電圧Vref0とほぼ同じレベルの電圧Vref1が出力される。また、出力端子Tout2からの出力電圧Vref2は、出力電圧Vref1を抵抗素子R3とR4で分圧した分圧電圧であり、そのレベルは抵抗素子R3とR4の抵抗値によって決まる。例えば、抵抗素子R3とR4の抵抗値をそれぞれr3とr4とすると、出力端子Tout2からの出力電圧Vref2は、次式によって求められる。
【0160】
【数1】
ref2=Vdd/2〔r4/(r3+r4)〕…(1)
【0161】
また、出力端子Tout1とTout2の出力電圧間の差分ΔVは、次式によって求められる。
【0162】
【数2】
ΔV=Vdd/2〔r3/(r3+r4)〕…(2)
【0163】
なお、キャパシタC1は、出力電圧Vref1を安定化するために設けられ、キャパシタC2は出力電圧Vref2を安定化するために設けられている。また、キャパシタC3と抵抗素子R6が直列接続した位相補償回路120は、差動増幅回路110と出力回路130からなるフィードバック制御ループが発振しないようにするために設けられている。
【0164】
また、図21に示すように、必要に応じてパッドPadと共通電位線との間に可変抵抗素子R5を接続して、抵抗素子R5の抵抗値を調整することで、分圧比を制御することができ、出力端子Tout2の電圧Vref2を所望の電圧値に制御することができ、即ち、出力端子Tout1とTout2の出力電圧間の差電圧ΔVを抵抗素子の抵抗値を適宜設定することで所望の値に制御できる。
【0165】
上述したように、図21に示す電圧発生回路において、基準電圧発生回路100によって電源電圧Vddの中間電圧Vdd/2を生成し、基準電圧Vref0として供給し、差動増幅回路120によって出力電圧Vref1と基準電圧Vref0との差分に応じた制御電圧V を出力し、差動増幅回路110と出力回路130と位相補償回路120で構成されたフィードバックループによって出力電圧Vref1のレベルを制御する。フィードバック制御によって、負荷の変動などに影響されることなく、出力電圧Vref1が常に基準電圧Vref0とほぼ同じレベルに制御することができる。
【0166】
このように、本例の電圧発生回路によって、基準電圧Vref0、即ち電源電圧Vddの中間電圧とこの中間電圧から所定の差電圧ΔVを持つ一対の電圧を発生することができる。この差動電圧ΔVは、例えば、携帯型情報端末機器間の高速な信号転送を行うLVDS回路の出力振幅(通常、数百mVp−p /2)の基準電圧などに用いることができる。基準電圧発生回路100の動作可能な電源電圧範囲が広いため、1.5Vの電源電圧で動作する携帯電話でも、3.3Vの電源電圧で動作するノートパソコン(パーソナルコンピュータ)でも本例の電圧発生回路を使用可能である。
【0167】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の基準電圧発生回路によれば、低しきい値電圧のMOSトランジスタを用いることで、安定して動作する最小電源電圧を下げることができる。
また、本発明によれば、低しきい値電圧のMOSトランジスタに直列の抵抗素子を設けることによって、電源電圧が高い領域で動作するときの消費電流の増加を抑制することができ、消費電力の低減を実現できる。また、MOSトランジスタを用いることで、従来の抵抗分圧の基準電圧発生回路に比較して、レイアウト面積が約半分に縮小することができる。
さらに、本発明の基準電圧発生回路によれば、携帯情報端末機器用のような低い電源電圧で動作するアナログ回路などに対して、広い電源電圧範囲で安定して動作する基準電圧を提供できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基準電圧発生回路の原理を示す第1の構成例の回路図である。
【図2】本発明に係る基準電圧発生回路の原理を示す第2の構成例の回路図である。
【図3】本発明に係る基準電圧発生回路の原理を示す第3の構成例の回路図である。
【図4】本発明に係る基準電圧発生回路の第1の実施形態を示す構成例である。
【図5】本発明に係る基準電圧発生回路の第1の実施形態を示す回路例である。
【図6】本発明に係る基準電圧発生回路の第2の実施形態を示す構成例である。
【図7】本発明に係る基準電圧発生回路の第2の実施形態を示す回路例である。
【図8】本発明に係る基準電圧発生回路の第3の実施形態を示す構成例である。
【図9】本発明に係る基準電圧発生回路の第3の実施形態を示す回路例である。
【図10】本発明に係る基準電圧発生回路の第4の実施形態を示す構成例である。
【図11】本発明に係る基準電圧発生回路の第4の実施形態を示す回路例である。
【図12】本発明に係る基準電圧発生回路の第5の実施形態を示す構成例である。
【図13】本発明に係る基準電圧発生回路の第5の実施形態を示す回路例である。
【図14】本発明に係る基準電圧発生回路の第6の実施形態を示す構成例である。
【図15】本発明に係る基準電圧発生回路の第6の実施形態を示す回路例である。
【図16】本発明に係る基準電圧発生回路の第7の実施形態を示す構成例である。
【図17】本発明に係る基準電圧発生回路の第7の実施形態を示す回路例である。
【図18】本発明に係る基準電圧発生回路の第8の実施形態を示す第1の構成例である。
【図19】本発明に係る基準電圧発生回路の第8の実施形態を示す第2の構成例である。
【図20】基準電圧発生回路の消費電流と電源電圧との依存性を示すグラフである。
【図21】本発明の基準電圧発生回路を用いた電圧発生回路の一構成例を示す回路図である。
【図22】ダイオード分圧基準電圧発生回路の一構成例を示す回路図である。
【図23】ダイオード分圧基準電圧発生回路の他の構成例を示す回路図である。
【図24】ダイオード分圧基準電圧発生回路の他の構成例を示す回路図である。
【図25】抵抗分圧基準電圧発生回路の一構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
100…基準電圧発生回路、110…差動増幅回路、
120…位相補償回路、130…出力回路、
ML1,ML2,MLn1,MLn2,MLp31,MLp32…低しきい値電圧トランジスタ、
R1,R2,R11,R12,R21,R22…抵抗素子、
dd…電源電圧、VSS…共通電位。

Claims (19)

  1. 第1の電源ラインと出力端子との間に直列接続されている第1のMOSトランジスタと第1の抵抗素子と、
    上記出力端子と第2の電源ラインとの間に直列接続され、上記第1のMOSトランジスタと同じ導電性を持つ第2のMOSトランジスタ、第2の抵抗素子、及び上記第1のMOSトランジスタと異なる導電性を持つ第3のMOSトランジスタを有し、
    上記第3のMOSトランジスタは第1のしきい値電圧を有し、上記第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタは、上記第1のしきい値電圧より絶対値が低い第2のしきい値電圧を有し、
    上記出力端子から上記第1の電源ラインの電圧と上記第2の電源ラインの電圧の中間電圧が出力される
    基準電圧発生回路。
  2. 上記第1のMOSトランジスタのソースとチャネル形成用基板は、上記第1の電源ラインに接続され、
    上記第2のMOSトランジスタのソースとチャネル形成用基板は、上記出力端子に接続され、
    上記第3のMOSトランジスタのソースとチャネル形成用基板は、上記第2の電源ラインに接続されている
    請求項1記載の基準電圧発生回路。
  3. 上記第1のMOSトランジスタのゲートは上記出力端子に接続され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、
    上記第2のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、
    上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給される
    請求項1記載の基準電圧発生回路。
  4. 上記第1のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記出力端子の電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、
    上記第2のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、
    上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給される
    請求項1記載の基準電圧発生回路。
  5. 上記第1のMOSトランジスタのゲートはそのドレインに接続され、
    上記第2のMOSトランジスタのゲートに、動作時に当該第2のMOSトランジスタのドレイン電圧が供給され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、
    上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、
    上記出力端子は待機時に上記第1の電源ラインに接続される
    請求項1記載の基準電圧発生回路。
  6. 上記第1のMOSトランジスタのゲートに、動作時に当該第1のMOSトランジスタのドレイン電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、
    上記第2のMOSトランジスタのゲートに、動作時に当該第2のMOSトランジスタのドレイン電圧が供給され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、
    上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給される
    請求項1記載の基準電圧発生回路。
  7. 第1の電源ラインと出力端子との間に直列接続されている第1のMOSトランジスタ、第1の抵抗素子と第2の抵抗素子と、
    上記出力端子と第2の電源ラインとの間に直列接続され、上記第1のMOSトランジスタと同じ導電性を持つ第2のMOSトランジスタ、第3の抵抗素子、第4の抵抗素子及び上記第1のMOSトランジスタと異なる導電性を持つ第3のMOSトランジスタとを有し、
    上記第3のMOSトランジスタは第1のしきい値電圧を有し、上記第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタは、上記第1のしきい値電圧より絶対値が低い第2のしきい値電圧を有し、
    上記出力端子から上記第1の電源ラインの電圧と上記第2の電源ラインの電圧の中間電圧が出力される
    基準電圧発生回路。
  8. 上記第1のMOSトランジスタのソースとチャネル形成用基板は、上記第1の電源ラインに接続され、
    上記第2のMOSトランジスタのソースとチャネル形成用基板は、上記出力端子に接続され、
    上記第3のMOSトランジスタのソースとチャネル形成用基板は、上記第2の電源ラインに接続されている
    請求項7記載の基準電圧発生回路。
  9. 上記第1のMOSトランジスタのゲートは、上記第1の抵抗素子と第2の抵抗素子との接続点に接続され、
    上記第2のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第3の抵抗素子と第4の抵抗素子との接続点の電圧が供給され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、
    上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、
    上記出力端子は待機時に上記第1の電源ラインに接続される
    請求項7記載の基準電圧発生回路。
  10. 上記第1のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の抵抗素子と第2の抵抗素子との接続点の電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、
    上記第2のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第3の抵抗素子と第4の抵抗素子との接続点の電圧が供給され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、
    上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給される
    請求項7記載の基準電圧発生回路。
  11. 第1の電源ラインと出力端子との間に直列接続され、同じ導電性を持つ第1のMOSトランジスタ、第2のMOSトランジスタと第1の抵抗素子と、
    上記出力端子と第2の電源ラインとの間に直列接続され、上記第1のMOSトランジスタと同じ導電性を持つ第3のMOSトランジスタ、第2の抵抗素子と上記第1のMOSトランジスタと異なる導電性を持つ第4のMOSトランジスタとを有し、
    上記第1のMOSトランジスタと第4のMOSトランジスタは絶対値がほぼ等しい第1のしきい値電圧を有し、上記第2のMOSトランジスタと第3のMOSトランジスタは、上記第1のしきい値電圧より絶対値が低い第2のしきい値電圧を有し、
    上記出力端子から上記第1の電源ラインの電圧と上記第2の電源ラインの電圧の中間電圧が出力される
    基準電圧発生回路。
  12. 上記第1のMOSトランジスタのソースとチャネル形成用基板は上記第1の電源ラインに接続され、
    上記第2のMOSトランジスタのソースは上記第1のMOSトランジスタのドレインに接続され、そのチャネル形成用基板は上記第1の電源ラインに接続され、 上記第3のMOSトランジスタのソースとチャネル形成用基板は、上記出力端子に接続され、
    上記第4のMOSトランジスタのソースとチャネル形成用基板は、上記第2の電源ラインに接続されている
    請求項11記載の基準電圧発生回路。
  13. 上記第1のMOSトランジスタのゲートに上記第2の電源ラインの電圧が供給され、
    上記第2のMOSトランジスタのゲートに上記出力端子が接続され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、
    上記第3のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、
    上記第4のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給される
    請求項11記載の基準電圧発生回路。
  14. 第1の電源ラインと出力端子との間に直列接続されている第1導電性の第1のMOSトランジスタ、同じく第1導電性の第2のMOSトランジスタと第1の抵抗素子と、
    上記出力端子と第2の電源ラインとの間に直列接続されている上記第1導電性の第3のMOSトランジスタ、第2の抵抗素子と上記第1のMOSトランジスタと異なる第2導電性の第4のMOSトランジスタと、
    上記第1の電源ラインと上記出力端子との間に直列接続されている上記第1導電性の第5のMOSトランジスタ、第3の抵抗素子と上記第2導電性の第6のMOSトランジスタと、
    上記出力端子と上記第2の電源ラインとの間に直列接続されている第4の抵抗素子と、第2導電性の第7のMOSトランジスタ、第2導電性の第8のMOSトランジスタとを有し、
    上記第1のMOSトランジスタと第4のMOSトランジスタ、及び上記第5と第8のMOSトランジスタは絶対値がほぼ等しい第1のしきい値電圧を有し、上記第2のMOSトランジスタと第3のMOSトランジスタ、及び上記第6のMOSトランジスタと第7のMOSトランジスタは、上記第1のしきい値電圧より絶対値が低い第2のしきい値電圧を有し、
    上記出力端子から上記第1の電源ラインの電圧と上記第2の電源ラインの電圧の中間電圧が出力される
    基準電圧発生回路。
  15. 上記第2のMOSトランジスタのゲートに上記出力端子の電圧が供給され、
    上記第3のMOSトランジスタのゲートに上記第2の電源ラインの電圧が供給され、
    上記第6のMOSトランジスタのゲートに上記第1の電源ラインの電圧が供給され、
    上記第7のMOSトランジスタのゲートに上記出力端子の電圧が供給される
    請求項14記載の基準電圧発生回路。
  16. 上記第1のMOSトランジスタと第5のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、
    上記第4のMOSトランジスタと第8のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給される
    請求項14記載の基準電圧発生回路。
  17. 第1の電源ラインと出力端子との間に直列接続されている第1導電性の第1のMOSトランジスタ、同じく第1導電性の第2のMOSトランジスタと第1の抵抗素子と、
    上記出力端子と第2の電源ラインとの間に直列接続されている上記第1導電性の第3のMOSトランジスタ、第2の抵抗素子と上記第1のMOSトランジスタと異なる第2導電性の第4のMOSトランジスタと、
    上記第1のMOSトランジスタと上記第2のMOSトランジスタとの接続点と、上記出力端子との間に直列接続されている第3の抵抗素子と、第2導電性の第5のMOSトランジスタと、
    上記出力端子と、上記第2の抵抗素子と上記第4のトランジスタとの接続点との間に直列接続されている第4の抵抗素子と第2導電性の第6のMOSトランジスタとを有し、
    上記第1のMOSトランジスタと第4のMOSトランジスタは絶対値がほぼ等しい第1のしきい値電圧を有し、上記第2のMOSトランジスタと第3のMOSトランジスタ、及び上記第5のMOSトランジスタと第6のMOSトランジスタは、上記第1のしきい値電圧より絶対値が低い第2のしきい値電圧を有し、
    上記出力端子から上記第1の電源ラインの電圧と上記第2の電源ラインの電圧の中間電圧が出力される
    基準電圧発生回路。
  18. 上記第2のMOSトランジスタのゲートに上記出力端子の電圧が供給され、
    上記第3のMOSトランジスタのゲートに上記第2の電源ラインの電圧が供給され、
    上記第5のMOSトランジスタのゲートに上記第1の電源ラインの電圧が供給され、
    上記第6のMOSトランジスタのゲートに上記出力端子の電圧が供給される
    請求項17記載の基準電圧発生回路。
  19. 上記第1のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第2の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、
    上記第4のMOSトランジスタのゲートに、動作時に上記第1の電源ラインの電圧が供給され、待機時に上記第2の電源ラインの電圧が供給される
    請求項17記載の基準電圧発生回路。
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