JP2000056846A - 基準電圧発生回路および半導体集積回路 - Google Patents

基準電圧発生回路および半導体集積回路

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JP2000056846A
JP2000056846A JP10223115A JP22311598A JP2000056846A JP 2000056846 A JP2000056846 A JP 2000056846A JP 10223115 A JP10223115 A JP 10223115A JP 22311598 A JP22311598 A JP 22311598A JP 2000056846 A JP2000056846 A JP 2000056846A
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channel
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Yasutoshi Aihara
康敏 相原
Akio Koyama
明夫 小山
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のnチャネルMOSFETのみで構成さ
れた基準電圧発生回路は、精度が高くかつ安定な基準電
圧が得られにくいため、外部から基準電圧を与えるよう
にすることが多かった。そのため、ユーザーの負担が大
きくなるとともに、システムの実装密度も低下するとい
う課題があった。 【解決手段】 各々ゲートとドレインが結合されたダイ
オード接続のpチャネルMOSFET(Q1)とnチャ
ネルMOSFET(Q2)がこの順で電源電圧端子と接
地点との間に直列形態に接続されてなる自己バイアス段
(1)と、各々ゲートとドレインが結合されたダイオー
ド接続のnチャネルMOSFET(Q3)とpチャネル
MOSFET(Q4)がこの順で電源電圧端子と接地点
との間に直列形態に接続されてなるMOS逆接続段
(2)のそれぞれの接続ノードを結合して出力端子に接
続し、電源電圧を分圧した電圧を出力させるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路技
術さらには基準電圧の発生回路に適用して有効な技術に
関し、例えばMOS集積回路に利用して有効な技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えばレベルシフト回路などの
ように、所望のレベルの出力電位を得るために参照電圧
ないしは基準電圧を必要とする回路を備えた半導体集積
回路においては、内部に基準電圧発生回路が設けられる
ことが多い。従来、MOSFETを主体として回路が構
成されるMOS集積回路における基準電圧発生回路とし
ては例えば図 3に示されているように、電源電圧端子
と接地点との間に直列に接続されたnチャネルMOSF
ET Q1,Q2によりその抵抗比で電源電圧を分割し
た電圧を発生するようにした回路がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】MOS集積回路は、p
チャネルMOSFETとnチャネルMOSFETとから
なるCMOS型回路が主流になってきており、かかるC
MOS集積回路においても図3のようにnチャネルMO
SFETのみで基準電圧発生回路を構成することによ
り、少なくともpチャネルMOSFETの特性ばらつき
による影響は排除できる。そのため、nチャネルMOS
FETのみで構成された基準電圧発生回路は、単にpチ
ャネルMOSFETとnチャネルMOSFETとを直列
形態に接続してなる基準電圧発生回路に比べると、ばら
つきの少ない基準電圧が発生可能であるという利点があ
った。
【0004】しかしながら、nチャネルMOSFETの
みで構成された基準電圧発生回路は、nチャネルMOS
FETの特性ばらつき(特に、しきい値電圧およびドレ
イン電流)による影響までは除去できないため、充分に
精度の高い基準電圧が得られないという問題点があっ
た。特に、ASIC(特殊用途向けIC)のような半導
体集積回路にあっては、多様なインタフェースを持たせ
たい場合が多いことから必要とされる参照電圧ないしは
基準電圧の数も多くなる。しかるに、従来のnチャネル
MOSFETのみで構成された基準電圧発生回路は、精
度が高くかつ安定な基準電圧が得られにくいため、半導
体チップの外部から基準電圧を与えるようにすることが
多かった。そのため、ユーザーの負担が大きくなるとと
もに、システムの実装密度も低下するという課題があっ
た。
【0005】この発明の目的は、プロセスばらつきによ
る影響および電源電圧の変動による影響を受けにくく、
精度が高くかつ安定な基準電圧が得られ易い基準電圧発
生回路を提供することにある。
【0006】この発明の前記ならびにそのほかの目的と
新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面
から明らかになるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。
【0008】すなわち、各々ゲートとドレインが結合さ
れたダイオード接続のpチャネルMOSFETとnチャ
ネルMOSFETがこの順で電源電圧端子(第1の電源
電圧端子)と接地点(第2の電源電圧端子)との間に直
列形態に接続されてなる自己バイアス段と、各々ゲート
とドレインが結合されたダイオード接続のnチャネルM
OSFETとpチャネルMOSFETがこの順で電源電
圧端子と接地点との間に直列形態に接続されてなるMO
S逆接続段のそれぞれの接続ノードを結合して出力端子
に接続し、電源電圧端子側のMOSFETの合成抵抗と
接地点側のMOSFETの合成抵抗との比で電源電圧を
分圧した電圧を出力させるようにしたものである。
【0009】あるいは、各々ゲートとドレインが結合さ
れたダイオード接続の2つのpチャネルMOSFETが
電源電圧端子と接地点との間に直列形態に接続されてな
る直列p−MOS段と、各々ゲートとドレインが結合さ
れたダイオード接続の2つのnチャネルMOSFETが
電源電圧端子と接地点との間に直列形態に接続されてな
る直列n−MOS段のそれぞれの接続ノードを結合して
出力端子に接続し、各段で電源電圧を分圧した電圧を合
成して出力させるようにしたものである。
【0010】上記した手段によれば、電源電圧端子側と
接地点側にそれぞれpチャネルMOSFETとnチャネ
ルMOSFETとが接続されているため、プロセスばら
つきにより特性がずれても電源電圧端子側のpチャネル
MOSFETと接地点側のpチャネルMOSFETとが
互いに補償しあうとともに、電源電圧端子側のnチャネ
ルMOSFETと接地点側のnチャネルMOSFETと
が互いに補償しあうことにより、発生する基準電圧のば
らつきが小さくなる。
【0011】すなわち、例えばプロセスばらつきで電源
電圧端子側のpチャネルMOSFETの伝達コンダクタ
ンスが大きくなって接続ノードの電位が高くなろうとし
た場合を考えると、このとき接地点側のpチャネルMO
SFETもその伝達コンダクタンスが大きくなるため接
続ノードの電位を下げるように作用するので、互いに相
殺しあって発生する基準電圧のばらつきが小さくなる。
【0012】また、プロセスばらつきでnチャネルMO
SFETの伝達コンダクタンスが大きくなった場合に
は、このとき接地点側のnチャネルMOSFETが接続
ノードの電位を下げるように作用するが、電源電圧端子
側のnチャネルMOSFETは接続ノードの電位を高く
するように作用するので、互いに相殺しあって発生する
基準電圧のばらつきが小さくなる。
【0013】また、本発明の基準電圧発生回路は、電源
電圧端子側のnチャネルMOSFETと接地点側のnチ
ャネルMOSFETのW/L(ゲート幅/ゲート長)比
は1:1に近づける一方、電源電圧端子側のpチャネル
MOSFETと接地点側のpチャネルMOSFETのW
/L比は1:i(i>1)に設定するのが望ましい。
【0014】本発明の基準電圧発生回路は、nチャネル
MOSFETのW/L比が大きくなるほど電源電圧の変
動に対する感度が高くなる一方、pチャネルMOSFE
TのW/L比が小さくなるほど電源電圧の変動に対する
感度が高くなるが、nチャネルMOSFETのW/L比
とpチャネルMOSFETのW/L比をそれぞれ上記の
ように設定することにより、発生される基準電圧が電源
電圧の変動の影響を受けにくくし、安定した基準電圧を
発生することができるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面に基づいて説明する。
【0016】図1には、本発明に係る基準電圧発生回路
の実施例が示されている。この実施例の基準電圧発生回
路は、各々ゲートとドレインが結合されたダイオード接
続のpチャネルMOSFET Q1とnチャネルMOS
FET Q2がこの順で電源電圧端子と接地点との間に
直列形態に接続されてなる自己バイアス段1と、各々ゲ
ートとドレインが結合されたダイオード接続のnチャネ
ルMOSFET Q3とpチャネルMOSFET Q4
がこの順で電源電圧端子と接地点との間に直列形態に接
続されてなるMOS逆接続段2とからなり、上記自己バ
イアス段1とMOS逆接続段2のそれぞれの接続ノード
n1,n2を結合して出力端子OUTに接続し、電源電
圧端子側のMOSFET Q1,Q3の合成抵抗と接地
点側のMOSFET Q2,Q4の合成抵抗との比で電
源電圧Vccを分圧した電圧を基準電圧Vrefとして
出力させるように構成されている。
【0017】図1の基準電圧発生回路においては、電源
電圧端子Vcc側にpチャネルMOSFET Q1とn
チャネルMOSFET Q3が、また接地点側にもpチ
ャネルMOSFET Q4とnチャネルMOSFET
Q2がそれぞれ接続されているため、プロセスばらつき
により特性がずれても電源電圧端子側のpチャネルMO
SFET Q1と接地点側のpチャネルMOSFET
Q4とが互いに補償しあうとともに、電源電圧端子側の
nチャネルMOSFET Q3と接地点側のnチャネル
MOSFET Q2とが互いに補償しあうことにより、
発生する基準電圧Vrefのばらつきが小さくなる。
【0018】すなわち、例えばプロセスばらつきで電源
電圧端子Vcc側のpチャネルMOSFET Q1の伝
達コンダクタンスが大きくなって接続ノードn1,n2
の電位が高くなろうとした場合を考えると、このとき接
地点側のpチャネルMOSFET Q4もその伝達コン
ダクタンスが大きくなるため接続ノードn1,n2の電
位を下げるように作用するので、互いに相殺しあって発
生する基準電圧Vrefのばらつきが小さくなる。
【0019】また、プロセスばらつきでnチャネルMO
SFET Q2,Q3の伝達コンダクタンスが大きくな
った場合には、このとき接地点側のnチャネルMOSF
ETQ2が接続ノードn1,n2の電位を下げるように
作用するが、電源電圧端子Vcc側のnチャネルMOS
FET Q3は接続ノードn1,n2の電位を高くする
ように作用するので、互いに相殺しあって発生する基準
電圧Vrefのばらつきが小さくなる。
【0020】図1の回路は、各MOSFET Q1〜Q
4の配置を変えると、図2のような回路とみることもで
きる。すなわち、図2の回路は、各々ゲートとドレイン
が結合されたダイオード接続の2つのpチャネルMOS
FET Q1,Q4が電源電圧端子と接地点との間に直
列形態に接続されてなる直列p−MOS段と、各々ゲー
トとドレインが結合されたダイオード接続の2つのnチ
ャネルMOSFETQ3,Q2が電源電圧端子と接地点
との間に直列形態に接続されてなる直列n−MOS段の
それぞれの接続ノードn1’,n2’を結合して出力端
子OUTに接続し、各段で電源電圧Vccを分圧した電
圧を合成して出力させるようにした回路である。
【0021】図2の基準電圧発生回路においても、図1
の回路と同様に、プロセスばらつきにより各MOSFE
Tの特性がずれても電源電圧端子側のpチャネルMOS
FET Q1と接地点側のpチャネルMOSFET Q
4とが互いに補償しあうとともに、電源電圧端子側のn
チャネルMOSFET Q3と接地点側のnチャネルM
OSFET Q2とが互いに補償しあうことにより、発
生する基準電圧Vrefのばらつきが小さくなる。
【0022】表1に、図 の従来回路および図1または
図2の実施例回路について、発生される基準電圧に対す
るプロセス変動の影響をシミュレーションした結果を示
す。
【0023】
【表1】 なお、表1において、VthnはnチャネルMOSFE
Tのしきい値電圧、VthpはpチャネルMOSFET
のしきい値電圧である。
【0024】表1は、電源電圧Vcc=1.8V、発生
する基準電圧Vref=0.8Vの条件下において、プ
ロセス変動として、しきい値電圧Vthn,Vthpを
規定する基板電位及びドレイン電位を0Vとしたときの
しきい値電圧(VTO)が±100mV、しきい値電圧
の基板バイアス依存性係数(KBOおよびKBB)が±
30%それぞれ変動したと仮定して、シミュレーション
を行なった結果である。表1より、従来回路では発生す
る基準電圧Vrefの変動が±84mVであるのに対
し、本発明の実施例回路では、基準電圧Vrefの変動
が±24mVとなり、プロセス変動による影響がかなり
小さくなってばらつきの少ない基準電圧を発生できるこ
とが分かる。
【0025】なお、実施例の基準電圧発生回路を構成す
るMOSFET Q1〜Q4のコンダクタンスを変える
具体的な方法は、ゲート電極の幅や長さ、あるいはチャ
ネル部分の不純物の濃度、ゲート酸化膜の厚みを変える
方法など種々の方法が考えられるが、チャネル部分の不
純物の濃度やゲート酸化膜の厚みを変える方法は、他の
回路を構成するMOSFETと異なる工程を必要とする
ので、ゲート電極の幅もしくは長さを変える方法がプロ
セス的に最も容易である。
【0026】図4および図5には、本発明の実施例回路
におけるnチャネルMOSFETQ3とQ2のゲート幅
Wの比と発生する基準電圧の電源変動感度との関係およ
びpチャネルMOSFET Q4とQ1のゲート幅Wの
比と発生する基準電圧の電源変動感度との関係をシミュ
レーションした結果を示す。なお、ここで電源変動感度
とは、電源電圧の変動に対する基準電圧の変動と定義し
た。また、Q3とQ2のゲート長と、Q4とQ1のゲー
ト長はそれぞれ同一である。
【0027】図4より、本発明の基準電圧発生回路は、
nチャネルMOSFET Q3とQ2のゲート幅の比W
(Q3)/W(Q2)が大きくなるほど電源電圧の変動
に対する感度が高くなることが、また図5より、pチャ
ネルMOSFET Q4とQ1のゲート幅の比W(Q
4)/W(Q1)が小さくなるほど電源電圧の変動に対
する感度が高くなることが分かる。
【0028】従って、本発明の基準電圧発生回路は、電
源電圧端子側のnチャネルMOSFET Q3と接地点
側のnチャネルMOSFET Q2のゲート幅の比は
1:1に近づける一方、電源電圧端子側のpチャネルM
OSFET Q1と接地点側のpチャネルMOSFET
Q4のゲート幅Wの比は1:i(i>1)のように設
定するのが望ましい。これにより、発生される基準電圧
が電源電圧の変動の影響を受けにくくし、安定した基準
電圧を発生することができるようになる。なお、ここで
はMOSFET Q3とQ2のゲート長と、Q4とQ1
のゲート長がそれぞれ同一であるとして説明したが、ゲ
ート幅Wとゲート長Lとの比W/Lで表わした場合にも
同様なことがいえるので、W/L比をそれぞれ1:1と
1:iとしてもよい。
【0029】図6には、本発明の基準電圧発生回路と従
来の基準電圧発生回路(図3参照)の電源電圧Vccの
変動に対する基準電圧Vrefの変動の影響をシミュレ
ーションした結果を示す。なお、いずれの回路も供給さ
れる電源電圧Vccは1.8Vで、発生する基準電圧V
refは0.8Vと仮定して設計された回路の場合を表
わしている。図6より、従来回路の基準電圧の変動感度
ΔVref/ΔVccは640(mV/V)であるのに
対し、本発明回路では390(mV/V)と、かなり小
さくなっており、本発明の方が従来に比べて安定した基
準電圧を発生できることが分かる。
【0030】さらに、本発明の基準電圧発生回路は、電
源電圧端子側のnチャネルMOSFET Q3と接地点
側のnチャネルMOSFET Q2のゲート幅の比は
1:1に近づける一方、電源電圧端子側のpチャネルM
OSFET Q1と接地点側のpチャネルMOSFET
Q4のゲート幅Wの比は1:i(i>1)に設定する
ことにより、発生される基準電圧が電源電圧の変動の影
響を受けにくくし、一層安定した基準電圧を発生するこ
とができるようになる。
【0031】図7には、図1もしくは図2の基準電圧発
生回路で発生された基準電圧を用いた応用回路の一例と
してのレベルシフト回路を示す回路図である。
【0032】このレベルシフト回路は、基準電圧Vre
fが供給される基準電圧端子と接地点との間に直列形態
に接続されたpチャネルMOSFET Q11と抵抗R
1とnチャネルMOSFET Q12と、電源電圧端子
Vccと接地点との間に直列形態に接続されたpチャネ
ルMOSFET Q13,Q14およびnチャネルMO
SFET Q15と、上記pチャネルMOSFET Q
11と並列に接続されたnチャネルMOSFET Q1
6と、出力端子OUTに接続されたプルアップ抵抗R2
とから構成されている。
【0033】そして、上記MOSFET Q12とQ1
3,Q15のゲート端子が入力端子INに接続されると
ともに、この入力端子INに入力された信号をインバー
タINVで反転した信号がMOSFET Q16のゲー
ト端子に印加されている。また、MOSFET Q11
はゲートとドレインが結合されたダイオード接続とさ
れ、Q11と抵抗R1との接続ノードN1に出力段のM
OSFET Q14のゲート端子が接続されている。
【0034】次に、このレベルシフト回路の動作を説明
する。この実施例のレベルシフト回路の入力端子INに
は、0−Vcc振幅の信号Vinが入力される。この入
力信号Vinがハイレベル(Vcc)のときはMOSF
ET Q12がオン、Q16がオフ状態にされるため、
Q11−R1−Q12に電流パスが形成され、ノードN
1の電位Vn1は基準電圧VrefよりもMOSFET
Q11のしきい値電圧分低い電位Vref−Vthp
となる。このノードN1の電位が、出力段のMOSFE
T Q14のゲート端子に印加される一方、出力段のM
OSFETは、ハイレベルの入力信号VinによってQ
13がオフ、Q15がオンであるため、抵抗R2−Q1
4−Q15に電流パスが形成される。
【0035】その結果、出力VoutはノードN1の電
位Vn1よりもMOSFET Q14のしきい値電圧V
thp’だけ高い電位Vn1+Vthp’となる。ここ
で、MOSFET Q11とQ14はその特性が同じに
なるように、基板電位が共にVccとされているため、
しきい値電圧VthpとVthp’とが等しくなる。そ
のため、入力信号Vinがハイレベルのときの出力電圧
Voutは、 Vout=Vref−Vthp+Vthp’=Vref となる。
【0036】一方、入力信号Vinがロウレベル(0
V)のときは、MOSFET Q12,Q15がオフ、
Q13がオン状態とされるため、出力電位Voutは電
源電圧Vccレベルとなる。つまり、この実施例のレベ
ルシフト回路は、0−Vcc振幅の入力信号を反転して
Vref−Vcc振幅の信号に変換して出力することが
できる。
【0037】一般に電源電圧と接地電位との中間のレベ
ルを出力する場合には貫通電流が流れるため消費電流が
大きくなるが、この実施例の回路では、貫通電流を抵抗
R1,R2で抑えることができるため、低消費電流化が
可能となる。しかも、基準電圧VrefもMOSFET
のしきい値電圧分シフトした電圧を再びMOSFETの
しきい値で元の方向へシフトし、しかもそのシフトを同
じ特性のMOSFETで行なうようにしているため、M
OSFET特性がばらついてもキャンセルし合って、精
度の高い出力電位を得ることができる。
【0038】さらに、この実施例のレベルシフト回路
は、基準電圧Vrefを供給する回路の電流供給能力が
小さくてもよいため、システム全体の低消費電流化が可
能になる。しかも、基準電圧Vrefのレベルを変える
ことで任意の振幅の信号を出力させることができるとい
う利点がある。
【0039】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。例えば上記
実施例では、電源電圧Vccが1.8Vのような正電源
である場合について説明したが、負電源である場合にも
適用することができる。また、図7のレベルシフト回路
は、p−MOSとn−MOSの関係を逆にすることによ
り、0−Vcc振幅の信号を0−Vref振幅の信号に
変換して出力させるように構成することができる。
【0040】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるMOS
FETを主体とする半導体集積回路について説明した
が、電界効果トランジスタを使用した半導体集積回路に
広く利用することができる。
【0041】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0042】すなわち、本発明によれば、プロセスばら
つきによる影響および電源電圧の変動による影響を受け
にくく、精度が高くかつ安定な基準電圧が得られ易い基
準電圧発生回路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基準電圧発生回路の一実施例を示
す回路図である。
【図2】図1の回路の各MOSFET Q1〜Q4の配
置を変えた基準電圧発生回路を示す回路図である。
【図3】従来の基準電圧発生回路の一例を示す回路図で
ある。
【図4】本発明の実施例回路におけるnチャネルMOS
FET Q3とQ2のゲート幅Wの比と発生する基準電
圧の電源変動感度との関係をシミュレーションした結果
を示すグラフである。
【図5】本発明の実施例回路におけるpチャネルMOS
FET Q4とQ1のゲート幅Wの比と発生する基準電
圧の電源変動感度との関係をシミュレーションした結果
を示すグラフである。
【図6】本発明の基準電圧発生回路と従来の基準電圧発
生回路(図3)の電源電圧Vccの変動に対する基準電
圧Vrefの変動の影響をシミュレーションした結果を
示すグラフである。
【図7】本発明の基準電圧発生回路で発生された基準電
圧を用いたレベルシフト回路の一例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 自己バイアス段 2 逆接続段 Q1,Q4 pチャネルMOSFET Q2,Q3 nチャネルMOSFET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02H 7/20 Fターム(参考) 5F038 AR26 BB02 BB05 BG09 DF01 EZ10 EZ20 5F048 AB08 AC03 5G053 BA04 EA09 EC03 FA07 5H420 BB04 BB12 EA14 EA24 EA39 EA40 EA42 EA43 EB37 NA16 NA29 NB02 NB14 NB25 NB28 NC33

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々ゲートとドレインが結合されたダイ
    オード接続のpチャネルMOSFETとnチャネルMO
    SFETがこの順で電源電圧端子と接地点との間に直列
    形態に接続されてなる自己バイアス段と、各々ゲートと
    ドレインが結合されたダイオード接続のnチャネルMO
    SFETとpチャネルMOSFETがこの順で第1の電
    源電圧端子と第2の電源電圧端子との間に直列形態に接
    続されてなるMOS逆接続段のそれぞれの接続ノードを
    結合して出力端子に接続し、第1の電源電圧端子側のM
    OSFETの合成抵抗と第2の電源電圧端子側のMOS
    FETの合成抵抗との比で電源電圧を分圧した電圧を出
    力させるようにしたことを特徴とする基準電圧発生回
    路。
  2. 【請求項2】 各々ゲートとドレインが結合されたダイ
    オード接続の2つのpチャネルMOSFETが電源電圧
    端子と接地点との間に直列形態に接続されてなる直列p
    −MOS段と、各々ゲートとドレインが結合されたダイ
    オード接続の2つのnチャネルMOSFETが電源電圧
    端子と接地点との間に直列形態に接続されてなる直列n
    −MOS段のそれぞれの接続ノードを結合して出力端子
    に接続し、各段で電源電圧を分圧した電圧を合成して出
    力させるようにしたことを特徴とする基準電圧発生回
    路。
  3. 【請求項3】 電源電圧端子側のnチャネルMOSFE
    Tと接地点側のnチャネルMOSFETのW/L(ゲー
    ト幅/ゲート長)比は1:1に近い値に設定する一方、
    電源電圧端子側のpチャネルMOSFETと接地点側の
    pチャネルMOSFETのW/L比は1:i(i>1)
    に設定したことを特徴とする請求項1または2に記載の
    基準電圧発生回路。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載の基準電圧
    発生回路と、該基準電圧発生回路からの基準電圧に基づ
    いて入力信号をレベルシフトした信号を出力可能なレベ
    ルシフト回路とを備えたことを特徴とする半導体集積回
    路。
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WO2003071373A1 (fr) * 2002-02-22 2003-08-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Circuit generateur de tension
US6700363B2 (en) 2001-09-14 2004-03-02 Sony Corporation Reference voltage generator
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