JP2003073836A - 真空処理方法及び真空処理装置 - Google Patents
真空処理方法及び真空処理装置Info
- Publication number
- JP2003073836A JP2003073836A JP2001257917A JP2001257917A JP2003073836A JP 2003073836 A JP2003073836 A JP 2003073836A JP 2001257917 A JP2001257917 A JP 2001257917A JP 2001257917 A JP2001257917 A JP 2001257917A JP 2003073836 A JP2003073836 A JP 2003073836A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- matching
- frequency power
- high frequency
- frequency
- matching circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Plasma Technology (AREA)
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の高周波電力を同時に印加して真空処理
する場合のマッチング調整の操作性向上、マッチング条
件の再現性の向上、マッチングの調整時間の短縮を可能
とする真空処理方法、及び、真空処理装置を提供する。 【解決手段】 減圧可能な反応容器101内に被処理物
102を設置し、原料ガスを導入し、高周波電力によっ
て該原料ガスのプラズマを生成し、該被処理物を処理す
る真空処理方法において、複数の高周波電力を整合回路
107a、107bを介して電極109aに供給し、該
整合回路の状態、及び、高周波電力のマッチング状態の
少なくとも何れかを検知し、検知結果をフィードバック
して、マッチング制御回路111で複数の整合回路を調
整する。
する場合のマッチング調整の操作性向上、マッチング条
件の再現性の向上、マッチングの調整時間の短縮を可能
とする真空処理方法、及び、真空処理装置を提供する。 【解決手段】 減圧可能な反応容器101内に被処理物
102を設置し、原料ガスを導入し、高周波電力によっ
て該原料ガスのプラズマを生成し、該被処理物を処理す
る真空処理方法において、複数の高周波電力を整合回路
107a、107bを介して電極109aに供給し、該
整合回路の状態、及び、高周波電力のマッチング状態の
少なくとも何れかを検知し、検知結果をフィードバック
して、マッチング制御回路111で複数の整合回路を調
整する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体デバイス、電
子写真用感光体、画像入力用ラインセンサー、撮影デバ
イス、光起電力デバイス等においての堆積膜形成やエッ
チング等に用いられる、高周波電力を用いた真空処理装
置及び真空処理方法に関する。
子写真用感光体、画像入力用ラインセンサー、撮影デバ
イス、光起電力デバイス等においての堆積膜形成やエッ
チング等に用いられる、高周波電力を用いた真空処理装
置及び真空処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体デバイス、電子写真用感光
体、画像入力ラインセンサー、撮影デバイス、光起電力
デバイス等を形成するために用いられる真空処理方法に
は、プラズマCVD法、イオンプレーティング法、プラ
ズマエッチング法等の、高周波電力により生成されるプ
ラズマを用いた真空処理方法が知られており、その装置
も数多く実用化されている。
体、画像入力ラインセンサー、撮影デバイス、光起電力
デバイス等を形成するために用いられる真空処理方法に
は、プラズマCVD法、イオンプレーティング法、プラ
ズマエッチング法等の、高周波電力により生成されるプ
ラズマを用いた真空処理方法が知られており、その装置
も数多く実用化されている。
【0003】例えば、プラズマCVD法を用いた堆積膜
形成方法は、高周波電力のグロー放電により原料ガスの
プラズマを生成し、その分解種を基板上に堆積させるこ
とによって堆積膜を形成する方法である。この方法を用
いた場合に、例えば、原料ガスにシランガスを用いるこ
とによって、アモルファスシリコン(a−Si)薄膜を
形成することが可能である。また、近年においては堆積
膜形成速度が速く、高品質な堆積膜が得られるVHF帯
の高周波電力を用いたプラズマCVD法が注目されてい
る。
形成方法は、高周波電力のグロー放電により原料ガスの
プラズマを生成し、その分解種を基板上に堆積させるこ
とによって堆積膜を形成する方法である。この方法を用
いた場合に、例えば、原料ガスにシランガスを用いるこ
とによって、アモルファスシリコン(a−Si)薄膜を
形成することが可能である。また、近年においては堆積
膜形成速度が速く、高品質な堆積膜が得られるVHF帯
の高周波電力を用いたプラズマCVD法が注目されてい
る。
【0004】上記の方法によって、堆積膜形成速度の向
上と堆積膜の高品質化とを両立させた堆積膜形成を行う
ことができる。しかし、製品に対する市場の要求レベル
は日々高まっており、より高品質の製品が生産可能な真
空処理方法、堆積膜形成方法及び装置が求められるよう
になっている。
上と堆積膜の高品質化とを両立させた堆積膜形成を行う
ことができる。しかし、製品に対する市場の要求レベル
は日々高まっており、より高品質の製品が生産可能な真
空処理方法、堆積膜形成方法及び装置が求められるよう
になっている。
【0005】例えば、電子写真用感光体の場合、近年そ
の普及が目覚しいデジタル電子写真装置やカラー電子写
真装置においては、文字原稿のみならず、写真等のコピ
ーも頻繁になされるため、従来以上に高画質化への要求
が厳しくなってきており、特に画像濃度むらの低減が従
来以上に強く求められている。そのため、堆積膜の高品
質化のみならず、大面積の基体上に膜厚、膜質共に従来
よりもさらに均一な堆積膜を形成することが求められて
いる。また、低コスト化への要求もますます厳しくなっ
てきており、先に述べたような高品質で膜厚、膜質の均
一な堆積膜を実現した上で、さらに堆積膜形成速度を向
上させることも必要となっている。
の普及が目覚しいデジタル電子写真装置やカラー電子写
真装置においては、文字原稿のみならず、写真等のコピ
ーも頻繁になされるため、従来以上に高画質化への要求
が厳しくなってきており、特に画像濃度むらの低減が従
来以上に強く求められている。そのため、堆積膜の高品
質化のみならず、大面積の基体上に膜厚、膜質共に従来
よりもさらに均一な堆積膜を形成することが求められて
いる。また、低コスト化への要求もますます厳しくなっ
てきており、先に述べたような高品質で膜厚、膜質の均
一な堆積膜を実現した上で、さらに堆積膜形成速度を向
上させることも必要となっている。
【0006】例えば、堆積膜の膜質、とりわけ内部応力
の制御を行うプラズマ気相成長方法として、低い周波数
100KHzと高い周波数13.56MHzとの高周波
電圧を同時に平行平板間に印加して、その電圧比によっ
て内部応力を制御する方法が知られている。
の制御を行うプラズマ気相成長方法として、低い周波数
100KHzと高い周波数13.56MHzとの高周波
電圧を同時に平行平板間に印加して、その電圧比によっ
て内部応力を制御する方法が知られている。
【0007】しかしながら、上記方法では高周波電圧
が、各々の整合回路を介して、平行平板間に発生するプ
ラズマにより結合されているため、原料ガスの流量変動
によりプラズマ変動が生じた場合に、各々の整合回路が
同時に整合点を求めるために、プラズマを介して各々が
互いに影響し合い、プラズマが不安定となる時間が長く
なり、内部応力の制御性と再現性が低くなっていた。
が、各々の整合回路を介して、平行平板間に発生するプ
ラズマにより結合されているため、原料ガスの流量変動
によりプラズマ変動が生じた場合に、各々の整合回路が
同時に整合点を求めるために、プラズマを介して各々が
互いに影響し合い、プラズマが不安定となる時間が長く
なり、内部応力の制御性と再現性が低くなっていた。
【0008】このような問題を解決するための手段とし
て、特登録第2734021号公報では、電極に各々の
高周波電圧を間歇的に順次繰り返し印加する方法が開示
されている。確かに、この方法によってプラズマの再現
性を向上することができる。
て、特登録第2734021号公報では、電極に各々の
高周波電圧を間歇的に順次繰り返し印加する方法が開示
されている。確かに、この方法によってプラズマの再現
性を向上することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、比較的
周波数の高い高周波電力を用いた真空処理において、定
在波に起因した真空処理の不均一性を改善するために、
複数の高周波電力を重畳させる場合、あるいは、バイア
ス効果を得るために、比較的周波数の高い高周波電力に
比較的周波数の低い高周波電力を重畳させる場合などで
は、複数の高周波電力を同時に電極に供給して真空処理
を行う必要があり、上記の方法を用いることはできな
い。
周波数の高い高周波電力を用いた真空処理において、定
在波に起因した真空処理の不均一性を改善するために、
複数の高周波電力を重畳させる場合、あるいは、バイア
ス効果を得るために、比較的周波数の高い高周波電力に
比較的周波数の低い高周波電力を重畳させる場合などで
は、複数の高周波電力を同時に電極に供給して真空処理
を行う必要があり、上記の方法を用いることはできな
い。
【0010】本発明は上記の課題の解決を目的とするも
のである。即ち、反応容器中に被処理物を設置し、その
反応容器内に供給した原料ガスを高周波電力により分解
し、その被処理物に処理を施す真空処理において、複数
の高周波電力を各々のマッチング調整手段を介して電極
に供給する際に、マッチング調整の操作性の向上、マッ
チング調整の再現性の向上、マッチング整合までの時間
の短縮を実現できる真空処理装置及び真空処理方法を提
供することを目的とする。
のである。即ち、反応容器中に被処理物を設置し、その
反応容器内に供給した原料ガスを高周波電力により分解
し、その被処理物に処理を施す真空処理において、複数
の高周波電力を各々のマッチング調整手段を介して電極
に供給する際に、マッチング調整の操作性の向上、マッ
チング調整の再現性の向上、マッチング整合までの時間
の短縮を実現できる真空処理装置及び真空処理方法を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の真空処理方法
は、減圧可能な反応容器内に被処理物を設置し、原料ガ
スを導入し、印加した高周波電力によってその原料ガス
のプラズマを生成し、その被処理物を処理する真空処理
方法において、複数の高周波電力を別々の整合回路を介
して電極に供給し、各々の整合回路の状態、及び各々の
高周波電力のマッチング状態の少なくとも何れかを検知
し、互いの検知結果をフィードバックして、各々の整合
回路を調整することを特徴とする。
は、減圧可能な反応容器内に被処理物を設置し、原料ガ
スを導入し、印加した高周波電力によってその原料ガス
のプラズマを生成し、その被処理物を処理する真空処理
方法において、複数の高周波電力を別々の整合回路を介
して電極に供給し、各々の整合回路の状態、及び各々の
高周波電力のマッチング状態の少なくとも何れかを検知
し、互いの検知結果をフィードバックして、各々の整合
回路を調整することを特徴とする。
【0012】まず、複数の高周波電源から出力される高
周波電力を別々の整合回路を介して反応容器に供給する
構成の本発明では、複数の高周波電源から出力される周
波数の異なる高周波電力は少なくともプラズマを介して
相互作用する。従って、一方の整合回路の調整が、他の
高周波電力のマッチングに影響する場合がある。これ
は、一方の高周波電源から見た場合の負荷が、その高周
波電源の整合回路、電極、プラズマだけでなく、さら
に、プラズマを介して、他方の整合回路、他方の高周波
電源が直列的に接続されているからである。
周波電力を別々の整合回路を介して反応容器に供給する
構成の本発明では、複数の高周波電源から出力される周
波数の異なる高周波電力は少なくともプラズマを介して
相互作用する。従って、一方の整合回路の調整が、他の
高周波電力のマッチングに影響する場合がある。これ
は、一方の高周波電源から見た場合の負荷が、その高周
波電源の整合回路、電極、プラズマだけでなく、さら
に、プラズマを介して、他方の整合回路、他方の高周波
電源が直列的に接続されているからである。
【0013】そこで、一方の整合回路の状態を検知しな
がら、他方の整合回路の調整を行うことによって、より
適切なマッチング調整が可能となる。
がら、他方の整合回路の調整を行うことによって、より
適切なマッチング調整が可能となる。
【0014】具体的なマッチング調整手段として、複数
の整合回路、整合回路の設定を変更するための駆動装
置、及び、駆動装置の設定条件を検知してマッチング調
整を行うマッチング制御装置から構成されるマッチング
調整手段が挙げられる。この様なマッチング調整手段を
用いる場合、例えば駆動装置のモーターによって、整合
回路内の可変コンデンサーの容量を変化させる構成とし
てマッチング調整を行う。従って、整合回路の状態は、
このモーターの動作状態、モーターの回転角度、制御装
置内のモーター制御パラメーター、可変コンデンサーの
容量等で検知することができる。マッチング制御装置
が、上記の方法で検知される互いの整合回路の状態を検
知し、検知結果に基づいて、他方の整合回路を調整する
ことによって、マッチングの調整がスムーズに行える。
の整合回路、整合回路の設定を変更するための駆動装
置、及び、駆動装置の設定条件を検知してマッチング調
整を行うマッチング制御装置から構成されるマッチング
調整手段が挙げられる。この様なマッチング調整手段を
用いる場合、例えば駆動装置のモーターによって、整合
回路内の可変コンデンサーの容量を変化させる構成とし
てマッチング調整を行う。従って、整合回路の状態は、
このモーターの動作状態、モーターの回転角度、制御装
置内のモーター制御パラメーター、可変コンデンサーの
容量等で検知することができる。マッチング制御装置
が、上記の方法で検知される互いの整合回路の状態を検
知し、検知結果に基づいて、他方の整合回路を調整する
ことによって、マッチングの調整がスムーズに行える。
【0015】また、各高周波電力のマッチング状態を検
知し、その検知結果に基づいて、マッチング調整を行う
ことによって、より適切なマッチング調整が行える。基
本的には、それぞれの高周波電源から出力される周波数
の異なる高周波電力の整合を、完全に独立で調整できる
ことが好ましいが、実際には前述したように相互作用が
あるため、互いのマッチング状態を検知しながら、各々
の整合回路の調整を行うことによって適切なマッチング
調整が行える。
知し、その検知結果に基づいて、マッチング調整を行う
ことによって、より適切なマッチング調整が行える。基
本的には、それぞれの高周波電源から出力される周波数
の異なる高周波電力の整合を、完全に独立で調整できる
ことが好ましいが、実際には前述したように相互作用が
あるため、互いのマッチング状態を検知しながら、各々
の整合回路の調整を行うことによって適切なマッチング
調整が行える。
【0016】さらに、本発明は複数の高周波電力を同一
電極に供給する構成において、特に効果的である。同一
電極に複数の高周波電力を供給する場合、各高周波電力
の整合回路がその電極を介して直接接続されるために、
前述したようなプラズマを介した相互作用の他に、高周
波電力が直接相互作用をするので、一方の整合回路の操
作が、他方のマッチングに強い影響を及ぼす。従って、
同一電極に複数の高周波電力を供給する構成において、
本発明の効果を顕著に得ることができる。
電極に供給する構成において、特に効果的である。同一
電極に複数の高周波電力を供給する場合、各高周波電力
の整合回路がその電極を介して直接接続されるために、
前述したようなプラズマを介した相互作用の他に、高周
波電力が直接相互作用をするので、一方の整合回路の操
作が、他方のマッチングに強い影響を及ぼす。従って、
同一電極に複数の高周波電力を供給する構成において、
本発明の効果を顕著に得ることができる。
【0017】さらに、前述した整合回路の状態の検知
は、整合回路のリアクタンス条件を検知することが好ま
しい。高周波電源の出力インピーダンスがR+jXの場
合、負荷側、すなわち反応炉側の入力インピーダンスが
R−jXである時に、マッチングは整合し、最大電力が
負荷側に供給される。すなわち、整合回路のリアクタン
ス条件を検知することによって、入力インピーダンスを
把握することができ、整合回路の状態をより正確に検知
することができるので好ましい。
は、整合回路のリアクタンス条件を検知することが好ま
しい。高周波電源の出力インピーダンスがR+jXの場
合、負荷側、すなわち反応炉側の入力インピーダンスが
R−jXである時に、マッチングは整合し、最大電力が
負荷側に供給される。すなわち、整合回路のリアクタン
ス条件を検知することによって、入力インピーダンスを
把握することができ、整合回路の状態をより正確に検知
することができるので好ましい。
【0018】また、前述したマッチング状態を検知する
方法として、各高周波電力の反射電力を検知することが
好ましい。低周波回路では、一般的に高入力インピーダ
ンス、低出力インピーダンスが基本であり、反射波の強
度を電圧値で評価できる。一方、高周波回路では、入出
力の整合をとるため、定入力インピーダンス、定出力イ
ンピーダンスが基本であり、反射波の強度を電力値で評
価することが好ましい。従って、高周波電力を用いる本
発明では、マッチングの状態を反射電力値で評価するこ
とが好ましい。
方法として、各高周波電力の反射電力を検知することが
好ましい。低周波回路では、一般的に高入力インピーダ
ンス、低出力インピーダンスが基本であり、反射波の強
度を電圧値で評価できる。一方、高周波回路では、入出
力の整合をとるため、定入力インピーダンス、定出力イ
ンピーダンスが基本であり、反射波の強度を電力値で評
価することが好ましい。従って、高周波電力を用いる本
発明では、マッチングの状態を反射電力値で評価するこ
とが好ましい。
【0019】また、マッチング状態を検知する方法とし
て、各高周波電力の入射波に対する反射波の位相、及び
反射波の振幅の少なくとも何れかを検知することが望ま
しい。これは、入射波に対する反射波の位相を検知する
ことによって、整合回路のリアクタンスのコンダクタン
ス成分あるいはインダクタンス成分を調整するべきか否
かを判断することができる。また、反射波の振幅を検知
することによって、その調整量を決定することができ、
より適切なマッチング調整が行える。
て、各高周波電力の入射波に対する反射波の位相、及び
反射波の振幅の少なくとも何れかを検知することが望ま
しい。これは、入射波に対する反射波の位相を検知する
ことによって、整合回路のリアクタンスのコンダクタン
ス成分あるいはインダクタンス成分を調整するべきか否
かを判断することができる。また、反射波の振幅を検知
することによって、その調整量を決定することができ、
より適切なマッチング調整が行える。
【0020】さらに、本発明では、用いる複数の高周波
電力のうち、出力の大きい2つの高周波電力の周波数を
f1、f2とした場合に、10MHz≦f2<f1≦2
50MHz、f1/f2≦10の範囲で本発明の効果が
顕著に得られる。周波数が比較的近い上記の範囲では、
マッチング調整手段が相互に影響を及ぼしやすく、本発
明の効果を顕著に得ることができる。
電力のうち、出力の大きい2つの高周波電力の周波数を
f1、f2とした場合に、10MHz≦f2<f1≦2
50MHz、f1/f2≦10の範囲で本発明の効果が
顕著に得られる。周波数が比較的近い上記の範囲では、
マッチング調整手段が相互に影響を及ぼしやすく、本発
明の効果を顕著に得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用した第1の
実施の形態である、平行平板プラズマ処理装置の模式図
を示している。図1の装置は、被処理物である基板10
2が設置される減圧可能な反応容器101と、反応容器
101内に原料ガスを導入する原料ガス供給装置103
と、反応容器101内を排気する排気ポンプ104と、
2つの高周波電源105a,105bと、マッチング調
整手段106とを備えている。
実施の形態である、平行平板プラズマ処理装置の模式図
を示している。図1の装置は、被処理物である基板10
2が設置される減圧可能な反応容器101と、反応容器
101内に原料ガスを導入する原料ガス供給装置103
と、反応容器101内を排気する排気ポンプ104と、
2つの高周波電源105a,105bと、マッチング調
整手段106とを備えている。
【0022】本実施の形態では、周波数の異なる2つの
高周波電力は各々の高周波電源105a,105bから
別々の整合回路107a,107bを介して、別々の電
極109a,109bに供給される構成であり、各々の
整合回路107a,107bの設定条件を変更する2つ
の駆動装置110a,110bと、各々の駆動装置11
0a,110bの条件、あるいは、整合回路107a,
107b自体の条件を検知して、検知結果が入力される
マッチング制御装置111とを備えており、互いの検知
結果を他方のマッチング調整操作にもフィードバックし
て、マッチング制御装置111が両方の整合回路107
a,107bを調整するようにしている。具体的には、
整合回路107a,107bは、可変コンデンサー、可
変インダクタンス、可変抵抗等から構成され、駆動装置
110a,110bとしては、各々の可変コンデンサ
ー、可変インダクタンス、可変抵抗等をモーター等で駆
動する構成が挙げられる。例えば、可変コンデンサーを
モーターで駆動する場合、モーターの設定角度と可変コ
ンデンサーの静電容量との関係を決定しておけば、モー
ターの設定角度を検知することによって、可変コンデン
サーの静電容量を検知することができる。また、モータ
ーの回転角度と可変コンデンサーの静電容量の変化率と
の関係を決定しておけば、モーターの回転角度を検知す
ることで、可変コンデンサーの静電容量の変化分を検知
することもできる。あるいは、モーターの駆動状態を検
知することで、可変コンデンサーの容量の変化状態が検
知でき、マッチング調整条件の目安を定めることもでき
る。例えば、一方の整合回路107aを変化させている
間は、他方の整合回路107bの変化はさせない設定に
したり、あるいは、ある条件を満たす間、一方の整合回
路107aの設定変更に伴って、他方の整合回路107
bの設定も変更するようにマッチング制御装置111に
よって制御することも可能である。また、一方の整合回
路107a内の可変コンデンサーの静電容量を一定量、
あるいは、一定比率変化させた場合に、その変化量、変
化率に応じて、他方の整合回路107b内の可変コンデ
ンサーの静電容量を変更することもできる。ここで説明
した方法は、可変インダクタンスや、可変抵抗の制御に
も適用できる。
高周波電力は各々の高周波電源105a,105bから
別々の整合回路107a,107bを介して、別々の電
極109a,109bに供給される構成であり、各々の
整合回路107a,107bの設定条件を変更する2つ
の駆動装置110a,110bと、各々の駆動装置11
0a,110bの条件、あるいは、整合回路107a,
107b自体の条件を検知して、検知結果が入力される
マッチング制御装置111とを備えており、互いの検知
結果を他方のマッチング調整操作にもフィードバックし
て、マッチング制御装置111が両方の整合回路107
a,107bを調整するようにしている。具体的には、
整合回路107a,107bは、可変コンデンサー、可
変インダクタンス、可変抵抗等から構成され、駆動装置
110a,110bとしては、各々の可変コンデンサ
ー、可変インダクタンス、可変抵抗等をモーター等で駆
動する構成が挙げられる。例えば、可変コンデンサーを
モーターで駆動する場合、モーターの設定角度と可変コ
ンデンサーの静電容量との関係を決定しておけば、モー
ターの設定角度を検知することによって、可変コンデン
サーの静電容量を検知することができる。また、モータ
ーの回転角度と可変コンデンサーの静電容量の変化率と
の関係を決定しておけば、モーターの回転角度を検知す
ることで、可変コンデンサーの静電容量の変化分を検知
することもできる。あるいは、モーターの駆動状態を検
知することで、可変コンデンサーの容量の変化状態が検
知でき、マッチング調整条件の目安を定めることもでき
る。例えば、一方の整合回路107aを変化させている
間は、他方の整合回路107bの変化はさせない設定に
したり、あるいは、ある条件を満たす間、一方の整合回
路107aの設定変更に伴って、他方の整合回路107
bの設定も変更するようにマッチング制御装置111に
よって制御することも可能である。また、一方の整合回
路107a内の可変コンデンサーの静電容量を一定量、
あるいは、一定比率変化させた場合に、その変化量、変
化率に応じて、他方の整合回路107b内の可変コンデ
ンサーの静電容量を変更することもできる。ここで説明
した方法は、可変インダクタンスや、可変抵抗の制御に
も適用できる。
【0023】さらに、図1の装置では反射電力を検知す
る手段を備え、その検知結果をマッチング制御装置11
1へフィードバックする構成になっている。
る手段を備え、その検知結果をマッチング制御装置11
1へフィードバックする構成になっている。
【0024】反射電力の検知は、例えば、各々の高周波
電源105a,105bと整合回路107a,107b
の間に方向性結合器114a,114bを挿入し、既知
の結合度で取り出した反射波の電力さえ検知できればよ
く、反射電力に比例した電圧信号として取り出す構成
や、あるいは、パワーメーター115a,115bで検
知する方法が挙げられる。こうして検知した反射電力の
値をマッチング制御装置111へ入力する構成にするこ
とで、一方の整合回路の調整に伴う、他方の反射電力の
変化が検知可能となり、一方の整合回路のマッチング調
整方法を決定できる。例えば、一方の整合回路107a
の調整に伴って、パワーメーター115bで検知される
他方の反射電力が上昇した場合には、一方の整合回路1
07aの調整を停止する設定にしたり、他方の反射電力
がある規定値以下であれば、調整を継続する設定にし
て、マッチング調整を行うようにするような方法が挙げ
られる。
電源105a,105bと整合回路107a,107b
の間に方向性結合器114a,114bを挿入し、既知
の結合度で取り出した反射波の電力さえ検知できればよ
く、反射電力に比例した電圧信号として取り出す構成
や、あるいは、パワーメーター115a,115bで検
知する方法が挙げられる。こうして検知した反射電力の
値をマッチング制御装置111へ入力する構成にするこ
とで、一方の整合回路の調整に伴う、他方の反射電力の
変化が検知可能となり、一方の整合回路のマッチング調
整方法を決定できる。例えば、一方の整合回路107a
の調整に伴って、パワーメーター115bで検知される
他方の反射電力が上昇した場合には、一方の整合回路1
07aの調整を停止する設定にしたり、他方の反射電力
がある規定値以下であれば、調整を継続する設定にし
て、マッチング調整を行うようにするような方法が挙げ
られる。
【0025】なお、図1には示していないが、第1の高
周波電源(発振周波数:f1(>f2))にはf1より
も低く、f2よりも高いカットオフ周波数特性をもつハ
イパスフィルターを設け、同様に第2の高周波電源(発
振周波数:f2)にはf2よりも高く、f1よりも低い
カットオフ周波数特性をもつローパスフィルターを設け
て、それぞれの高周波電源に回り込む他方の電力を小さ
くするような構成にすることがより好ましい。
周波電源(発振周波数:f1(>f2))にはf1より
も低く、f2よりも高いカットオフ周波数特性をもつハ
イパスフィルターを設け、同様に第2の高周波電源(発
振周波数:f2)にはf2よりも高く、f1よりも低い
カットオフ周波数特性をもつローパスフィルターを設け
て、それぞれの高周波電源に回り込む他方の電力を小さ
くするような構成にすることがより好ましい。
【0026】次に、図2は本発明を適用した第2の実施
の形態で、図1と同様の平行平板プラズマ処理装置の模
式図を示している。第1の実施の形態との違いは、図2
の装置では、2つの高周波電源205a,205bから
出力される各々の高周波電力を各々の整合回路207
a,207bを介して、同一の電極209に供給する構
成にある。
の形態で、図1と同様の平行平板プラズマ処理装置の模
式図を示している。第1の実施の形態との違いは、図2
の装置では、2つの高周波電源205a,205bから
出力される各々の高周波電力を各々の整合回路207
a,207bを介して、同一の電極209に供給する構
成にある。
【0027】また、図3は本発明を適用した第3の実施
の形態である堆積膜形成装置の模式図を示している。図
4は図3のA−A'断面図である。
の形態である堆積膜形成装置の模式図を示している。図
4は図3のA−A'断面図である。
【0028】本実施の形態の堆積膜形成装置は円筒状基
体302に堆積膜を形成する装置であり、減圧可能な円
筒状の反応容器301、所望の原料ガスを導入する原料
ガス供給管312、反応容器301内に電力を導入する
高周波電極309、高周波電極309に電力を導入する
高周波電源305a,305b、及び、マッチング調整
手段306を備えている。
体302に堆積膜を形成する装置であり、減圧可能な円
筒状の反応容器301、所望の原料ガスを導入する原料
ガス供給管312、反応容器301内に電力を導入する
高周波電極309、高周波電極309に電力を導入する
高周波電源305a,305b、及び、マッチング調整
手段306を備えている。
【0029】反応容器301の底面には排気配管313
が一体的に形成され、排気配管313の他端は排気ポン
プ304に接続されている。反応容器301の中心部に
堆積膜の形成される1本の円筒状基体302が配置され
ている。円筒状基体302は基体支持体316に設置さ
れた状態で、回転軸317によって保持され、発熱体
(不図示)によって加熱されるようになっている。モー
ター319を駆動すると、減速ギア318を介して回転
軸317が回転し、円筒状基体302がその母線方向中
心軸のまわりを自転するようになっている。
が一体的に形成され、排気配管313の他端は排気ポン
プ304に接続されている。反応容器301の中心部に
堆積膜の形成される1本の円筒状基体302が配置され
ている。円筒状基体302は基体支持体316に設置さ
れた状態で、回転軸317によって保持され、発熱体
(不図示)によって加熱されるようになっている。モー
ター319を駆動すると、減速ギア318を介して回転
軸317が回転し、円筒状基体302がその母線方向中
心軸のまわりを自転するようになっている。
【0030】原料ガス供給管312は、原料ガス供給装
置303に接続されており、SiH 4、H2、GeH4、
B2H6、PH3、CH4、NO、Ar、He等の所望の原
料ガスを所望の流量で供給可能な構成となっている。
置303に接続されており、SiH 4、H2、GeH4、
B2H6、PH3、CH4、NO、Ar、He等の所望の原
料ガスを所望の流量で供給可能な構成となっている。
【0031】図3において、高周波電力は2つの高周波
電源305a,305bから整合回路307a,307
bを経て合成され、電力分岐板320を介して高周波電
極309より反応容器301内に供給されている。
電源305a,305bから整合回路307a,307
bを経て合成され、電力分岐板320を介して高周波電
極309より反応容器301内に供給されている。
【0032】さらに、図3では、マッチング整合状態を
検知する手段として、反射波の入射波に対する位相、ま
たは/及び、反射波の振幅を検知可能な反射波メーター
315a,315bを用いた構成となっている。パワー
メーターの場合と同様に、方向性結合器314a,31
4bを各々の高周波電源305a,305bと整合回路
307a,307bとの間に挿入して、既知の結合度で
取り出した入射波と反射波について、入射波と反射波の
位相、または/及び、反射波の振幅を検知して、マッチ
ング制御装置311へ検知結果を入力する構成としてい
る。この様な構成では、一方の整合回路の調整に伴う、
他方の入射波と反射波の位相変化、または/及び、反射
波の振幅変化を検知し、その結果に基づいてマッチング
制御装置311がマッチング調整を行うようにしてい
る。
検知する手段として、反射波の入射波に対する位相、ま
たは/及び、反射波の振幅を検知可能な反射波メーター
315a,315bを用いた構成となっている。パワー
メーターの場合と同様に、方向性結合器314a,31
4bを各々の高周波電源305a,305bと整合回路
307a,307bとの間に挿入して、既知の結合度で
取り出した入射波と反射波について、入射波と反射波の
位相、または/及び、反射波の振幅を検知して、マッチ
ング制御装置311へ検知結果を入力する構成としてい
る。この様な構成では、一方の整合回路の調整に伴う、
他方の入射波と反射波の位相変化、または/及び、反射
波の振幅変化を検知し、その結果に基づいてマッチング
制御装置311がマッチング調整を行うようにしてい
る。
【0033】さらに、図5は本発明を適用した第4の実
施の形態の堆積膜形成装置の模式図を示している。図6
は図5のA−A’'断面図である。図5の装置と図3の
装置との違いは、反応容器401内中心に原料ガス供給
管412が設置され、原料ガス供給管412を中心とし
た円周上に等間隔に複数の円筒状基体402が反応容器
401内に設置されている。また、反応容器401の少
なくとも一部が誘電体材料からなり、反応容器401の
外側に高周波電極409が設置され、その外側に高周波
シールド容器421が設けられる構成となっている。
施の形態の堆積膜形成装置の模式図を示している。図6
は図5のA−A’'断面図である。図5の装置と図3の
装置との違いは、反応容器401内中心に原料ガス供給
管412が設置され、原料ガス供給管412を中心とし
た円周上に等間隔に複数の円筒状基体402が反応容器
401内に設置されている。また、反応容器401の少
なくとも一部が誘電体材料からなり、反応容器401の
外側に高周波電極409が設置され、その外側に高周波
シールド容器421が設けられる構成となっている。
【0034】反応容器401の一部を構成する誘電体材
料としてはセラミックス材料が好ましく、具体的には、
アルミナ、二酸化チタン、窒化アルミニウム、窒化ホウ
素、ジルコン、コージェライト、ジルコン−コージェラ
イト、酸化珪素、酸化ベリリウムマイカ系セラミックス
等が挙げられる。さらに、反応容器のプラズマにさらさ
れる面は、膜の密着性を向上し、膜剥れを防止し、成膜
中のダストを抑制する目的から、粗面化されていること
が望ましい。粗面化の具体的な程度としては、2.5m
mを基準とする10点平均粗さ(Rz)で5μm以上2
00μm以下の範囲が好ましい。
料としてはセラミックス材料が好ましく、具体的には、
アルミナ、二酸化チタン、窒化アルミニウム、窒化ホウ
素、ジルコン、コージェライト、ジルコン−コージェラ
イト、酸化珪素、酸化ベリリウムマイカ系セラミックス
等が挙げられる。さらに、反応容器のプラズマにさらさ
れる面は、膜の密着性を向上し、膜剥れを防止し、成膜
中のダストを抑制する目的から、粗面化されていること
が望ましい。粗面化の具体的な程度としては、2.5m
mを基準とする10点平均粗さ(Rz)で5μm以上2
00μm以下の範囲が好ましい。
【0035】例えば円筒状の電子写真感光体のための堆
積膜を形成は、上述のような装置を用いて、概略以下の
ような手順により行うことができる。以下に図3の装置
を用いた例について説明する。
積膜を形成は、上述のような装置を用いて、概略以下の
ような手順により行うことができる。以下に図3の装置
を用いた例について説明する。
【0036】まず、反応容器301内に円筒状基体30
2を設置し、排気ポンプ304により排気配管313を
通して反応容器301内を排気する。続いて、原料ガス
供給装置303によって原料ガス供給管312を通じ
て、Arガスなどの不活性ガスを反応容器301内に導
入し、ガスの供給量と排気速度を調節して反応容器30
1内が一定の圧力になるように設定する。次に発熱体
(不図示)により円筒状基体302を200℃〜300
℃程度の所定の温度に加熱・制御し、温度が安定するま
で維持する。
2を設置し、排気ポンプ304により排気配管313を
通して反応容器301内を排気する。続いて、原料ガス
供給装置303によって原料ガス供給管312を通じ
て、Arガスなどの不活性ガスを反応容器301内に導
入し、ガスの供給量と排気速度を調節して反応容器30
1内が一定の圧力になるように設定する。次に発熱体
(不図示)により円筒状基体302を200℃〜300
℃程度の所定の温度に加熱・制御し、温度が安定するま
で維持する。
【0037】円筒状基体302が所定の温度となったと
ころで、加熱に用いた不活性ガスを十分排気した後、原
料ガス供給装置303によって原料ガス供給管312を
通じて、原料ガスを反応容器301内に導入する。原料
ガスの流量が設定流量となり、また、反応容器301内
の圧力が安定したのを確認した後、高周波電源305a
より整合回路307aを介して高周波電極309へ電力
を供給して反応容器301内にグロー放電を開始した
後、もう一方の周波数の高周波電源307bより整合回
路307bを介して高周波電極309へ電力を供給して
反応容器301内に安定したプラズマを生起し、原料ガ
スは励起解離して円筒状基体302上に堆積膜を形成す
る。
ころで、加熱に用いた不活性ガスを十分排気した後、原
料ガス供給装置303によって原料ガス供給管312を
通じて、原料ガスを反応容器301内に導入する。原料
ガスの流量が設定流量となり、また、反応容器301内
の圧力が安定したのを確認した後、高周波電源305a
より整合回路307aを介して高周波電極309へ電力
を供給して反応容器301内にグロー放電を開始した
後、もう一方の周波数の高周波電源307bより整合回
路307bを介して高周波電極309へ電力を供給して
反応容器301内に安定したプラズマを生起し、原料ガ
スは励起解離して円筒状基体302上に堆積膜を形成す
る。
【0038】更に多層構造の堆積膜を得るためには、所
望膜厚の層領域を形成した後、原料ガスの種類や各々の
流量等を所定の値に変えて次の層領域の形成を行えばよ
い。例えば、基体上に電荷注入阻止層、光導電層、表面
層の順に堆積することにより電子写真用感光体が形成さ
れる。
望膜厚の層領域を形成した後、原料ガスの種類や各々の
流量等を所定の値に変えて次の層領域の形成を行えばよ
い。例えば、基体上に電荷注入阻止層、光導電層、表面
層の順に堆積することにより電子写真用感光体が形成さ
れる。
【0039】上記の方法において、グロー放電の開始
時、及び、プラズマを維持している間、マッチング制御
装置311は、整合回路307a,307bを調整する
ことによって、対応した高周波電力のマッチングを整合
させると共に、互いの整合回路307a,307bの調
整に伴う影響を他方のマッチング調整にフィードバック
しながらマッチング調整する。
時、及び、プラズマを維持している間、マッチング制御
装置311は、整合回路307a,307bを調整する
ことによって、対応した高周波電力のマッチングを整合
させると共に、互いの整合回路307a,307bの調
整に伴う影響を他方のマッチング調整にフィードバック
しながらマッチング調整する。
【0040】具体的には、各々の整合回路307a,3
07bの状態を監視しながら、各々の整合回路307
a,307bの調整を行う。例えば、一方の整合回路3
07aを調整することによる他方の高周波電源305b
側から見たインピーダンス変化を検知してもう一方の整
合回路307bを調整する。他には、一方の整合回路3
07aを調整している間には、他方の整合回路307b
の調整は行わない。あるいは、ある条件下においてのみ
他方の整合回路307bの調整を行う様にする。
07bの状態を監視しながら、各々の整合回路307
a,307bの調整を行う。例えば、一方の整合回路3
07aを調整することによる他方の高周波電源305b
側から見たインピーダンス変化を検知してもう一方の整
合回路307bを調整する。他には、一方の整合回路3
07aを調整している間には、他方の整合回路307b
の調整は行わない。あるいは、ある条件下においてのみ
他方の整合回路307bの調整を行う様にする。
【0041】さらに、各々の高周波電力のマッチング状
態を監視しながら、各々の整合回路307a,307b
の調整を行う。例えば、一方の整合回路307a,30
7b調整に伴う他方の高周波電力の反射電力の反射波メ
ーター315b,315aで検知される反射波の入射波
に対する位相、及び、反射波の振幅の挙動を監視し、双
方の高周波電力のマッチングが取れるように各々の整合
回路307a,307bを調整する。こうして、安定し
た放電を維持し、堆積膜の形成を行う。 [実験例] (実験例1)本実験例では、図1の装置を用い、表1の
条件で放電実験を30回行った。図1の装置のマッチン
グ調整手段106は、整合回路107a,107b、整
合回路107a,107bを制御するモーターと、モー
ターの動作状態を検知可能な駆動装置110a,110
b、各々の高周波電源105a,105b、高周波電源
105a,105bと整合回路107a,107bとの
間に挿入した方向性結合器114a,114b、方向性
結合器114a,114bから出力される反射電力を検
知するパワーメーター115a,115b、パワーメー
ター115a,115bの検知結果をフィードバックし
てマッチング調整を行うマッチング制御装置111から
構成されている。
態を監視しながら、各々の整合回路307a,307b
の調整を行う。例えば、一方の整合回路307a,30
7b調整に伴う他方の高周波電力の反射電力の反射波メ
ーター315b,315aで検知される反射波の入射波
に対する位相、及び、反射波の振幅の挙動を監視し、双
方の高周波電力のマッチングが取れるように各々の整合
回路307a,307bを調整する。こうして、安定し
た放電を維持し、堆積膜の形成を行う。 [実験例] (実験例1)本実験例では、図1の装置を用い、表1の
条件で放電実験を30回行った。図1の装置のマッチン
グ調整手段106は、整合回路107a,107b、整
合回路107a,107bを制御するモーターと、モー
ターの動作状態を検知可能な駆動装置110a,110
b、各々の高周波電源105a,105b、高周波電源
105a,105bと整合回路107a,107bとの
間に挿入した方向性結合器114a,114b、方向性
結合器114a,114bから出力される反射電力を検
知するパワーメーター115a,115b、パワーメー
ター115a,115bの検知結果をフィードバックし
てマッチング調整を行うマッチング制御装置111から
構成されている。
【0042】整合回路107a,107bは、どちらも
図7に示す構成として、可変コンデンサーVC1・52
1、可変コンデンサーVC2・522からなり、これら
の可変コンデンサーを駆動装置110a,110b内の
モーターによって駆動し、マッチング調整を行う。
図7に示す構成として、可変コンデンサーVC1・52
1、可変コンデンサーVC2・522からなり、これら
の可変コンデンサーを駆動装置110a,110b内の
モーターによって駆動し、マッチング調整を行う。
【0043】本実験例では、マッチング制御装置111
によるマッチング調整を、以下に説明する方法で行っ
た。
によるマッチング調整を、以下に説明する方法で行っ
た。
【0044】まず、第1の高周波電源105aから電極
109aに第1の高周波電力を所定電力で供給し、マッ
チング制御装置111は、パワーメーター115aで検
知される第1の高周波電力の反射電力をモニターしなが
ら、駆動装置110aに整合回路107a内の可変コン
デンサーVC1をスキャンする信号を送信し、信号を受
信した駆動装置110aが整合回路107a内の可変コ
ンデンサーVC1をスキャンする。そして、パワーメー
ター115aで検知されるの第1の高周波電力の反射電
力が極小になるVC1設定パラメーターをメモリーし
て、駆動装置110aに前記VC1設定パラメーター送
信して、整合回路107aの可変コンデンサーVC1を
設定する。
109aに第1の高周波電力を所定電力で供給し、マッ
チング制御装置111は、パワーメーター115aで検
知される第1の高周波電力の反射電力をモニターしなが
ら、駆動装置110aに整合回路107a内の可変コン
デンサーVC1をスキャンする信号を送信し、信号を受
信した駆動装置110aが整合回路107a内の可変コ
ンデンサーVC1をスキャンする。そして、パワーメー
ター115aで検知されるの第1の高周波電力の反射電
力が極小になるVC1設定パラメーターをメモリーし
て、駆動装置110aに前記VC1設定パラメーター送
信して、整合回路107aの可変コンデンサーVC1を
設定する。
【0045】続いて、マッチング制御装置111は、パ
ワーメーター115aで検知されるの第1の高周波電力
の反射電力をモニターしながら、駆動装置110aに整
合回路107a内の可変コンデンサーVC2をスキャン
する信号を送信し、信号を受信した駆動装置110aが
整合回路107a内の可変コンデンサーVC2をスキャ
ンする。そして、パワーメーター115aで検知される
の第1の高周波電力の反射電力が極小になるVC2設定
パラメーターをメモリーして、駆動装置110aに前記
VC2設定パラメーター送信して、整合回路107aの
可変コンデンサーVC2を設定する。
ワーメーター115aで検知されるの第1の高周波電力
の反射電力をモニターしながら、駆動装置110aに整
合回路107a内の可変コンデンサーVC2をスキャン
する信号を送信し、信号を受信した駆動装置110aが
整合回路107a内の可変コンデンサーVC2をスキャ
ンする。そして、パワーメーター115aで検知される
の第1の高周波電力の反射電力が極小になるVC2設定
パラメーターをメモリーして、駆動装置110aに前記
VC2設定パラメーター送信して、整合回路107aの
可変コンデンサーVC2を設定する。
【0046】上記の方法で、可変コンデンサーVC1,
VC2を交互に調整することによって、放電が開始され
る。放電が開始されたら、第2の高周波電源105bか
ら電極109bに第2の高周波電力を所定電力で供給す
る。
VC2を交互に調整することによって、放電が開始され
る。放電が開始されたら、第2の高周波電源105bか
ら電極109bに第2の高周波電力を所定電力で供給す
る。
【0047】そして、マッチング制御装置111は、パ
ワーメーター115bで検知される第2の高周波電力の
反射電力をモニターしながら、駆動装置110bへ整合
回路107b内の可変コンデンサーVC1をスキャンす
る信号を送り、信号を受信した駆動装置110bが可変
コンデンサーVC1をスキャンさせる。そして、パワー
メーター115bで検知される第2の高周波電力の反射
電力が極小となるVC1設定パラメーターをメモリーし
て、駆動装置110bに前記VC1設定パラメーター送
信して、整合回路107bの可変コンデンサーVC1を
設定する。
ワーメーター115bで検知される第2の高周波電力の
反射電力をモニターしながら、駆動装置110bへ整合
回路107b内の可変コンデンサーVC1をスキャンす
る信号を送り、信号を受信した駆動装置110bが可変
コンデンサーVC1をスキャンさせる。そして、パワー
メーター115bで検知される第2の高周波電力の反射
電力が極小となるVC1設定パラメーターをメモリーし
て、駆動装置110bに前記VC1設定パラメーター送
信して、整合回路107bの可変コンデンサーVC1を
設定する。
【0048】その後、マッチング制御装置111は、パ
ワーメーター115bで検知されるの第2の高周波電力
の反射電力をモニターしながら、駆動装置110bへ整
合回路107b内の可変コンデンサーVC2をスキャン
する信号を送り、信号を受信した駆動装置110bが可
変コンデンサーVC2をスキャンさせる。そして、パワ
ーメーター115bで検知される第2の高周波電力の反
射電力が極小となるVC2設定パラメーターをメモリー
して、駆動装置110bに前記VC2設定パラメーター
を送信して、整合回路107bの可変コンデンサーVC
2を設定する。
ワーメーター115bで検知されるの第2の高周波電力
の反射電力をモニターしながら、駆動装置110bへ整
合回路107b内の可変コンデンサーVC2をスキャン
する信号を送り、信号を受信した駆動装置110bが可
変コンデンサーVC2をスキャンさせる。そして、パワ
ーメーター115bで検知される第2の高周波電力の反
射電力が極小となるVC2設定パラメーターをメモリー
して、駆動装置110bに前記VC2設定パラメーター
を送信して、整合回路107bの可変コンデンサーVC
2を設定する。
【0049】マッチング制御装置111は、上記方法を
繰り返し、整合回路107a内のVC1、整合回路10
7a内のVC2、整合回路107b内のVC1、整合回
路107b内のVC2、整合回路107a内のVC1、
・・・の順番に微調整を行い、両方の高周波電力のマッ
チング調整を行う。従って、本実験例では、いずれかの
可変コンデンサーを操作している間、他の可変コンデン
サーは操作しないことになる。
繰り返し、整合回路107a内のVC1、整合回路10
7a内のVC2、整合回路107b内のVC1、整合回
路107b内のVC2、整合回路107a内のVC1、
・・・の順番に微調整を行い、両方の高周波電力のマッ
チング調整を行う。従って、本実験例では、いずれかの
可変コンデンサーを操作している間、他の可変コンデン
サーは操作しないことになる。
【0050】一方、図8に示す装置を用いて、以下に説
明するマッチング調整方法で比較放電実験を30回行っ
た。図8に示す装置と図1に示す装置との違いは、マッ
チング調整手段のマッチング調整装置111の代わり
に、各々の整合回路107a,107bをそれぞれ独立
して調整するマッチング調整装置111a,111bに
変更した点である。
明するマッチング調整方法で比較放電実験を30回行っ
た。図8に示す装置と図1に示す装置との違いは、マッ
チング調整手段のマッチング調整装置111の代わり
に、各々の整合回路107a,107bをそれぞれ独立
して調整するマッチング調整装置111a,111bに
変更した点である。
【0051】まず、第1の高周波電源105aから電極
109aに第1の高周波電力を供給し、マッチング制御
装置111aは、パワーメーター115aで検知される
第1の高周波電力の反射電力をモニターしながら、駆動
装置110aに整合回路107a内の可変コンデンサー
VC1をスキャンする信号を送信し、信号を受信した駆
動装置110aが整合回路107a内の可変コンデンサ
ーVC1をスキャンする。そして、パワーメーター11
5aで検知される第1の高周波電力の反射電力が極小に
なるVC1設定パラメーターをメモリーして、駆動装置
110aに前記VC1設定パラメーター送信して、整合
回路107aの可変コンデンサーVC1を設定する。
109aに第1の高周波電力を供給し、マッチング制御
装置111aは、パワーメーター115aで検知される
第1の高周波電力の反射電力をモニターしながら、駆動
装置110aに整合回路107a内の可変コンデンサー
VC1をスキャンする信号を送信し、信号を受信した駆
動装置110aが整合回路107a内の可変コンデンサ
ーVC1をスキャンする。そして、パワーメーター11
5aで検知される第1の高周波電力の反射電力が極小に
なるVC1設定パラメーターをメモリーして、駆動装置
110aに前記VC1設定パラメーター送信して、整合
回路107aの可変コンデンサーVC1を設定する。
【0052】続いて、マッチング制御装置111aは、
パワーメーター115aで検知されるの第1の高周波電
力の反射電力をモニターしながら、駆動装置110aに
整合回路107a内の可変コンデンサーVC2をスキャ
ンする信号を送信し、信号を受信した駆動装置110a
が整合回路107a内の可変コンデンサーVC2をスキ
ャンする。そして、パワーメーター115aで検知され
るの第1の高周波電力の反射電力が極小になるVC2設
定パラメーターをメモリーして、駆動装置110aに前
記VC2設定パラメーター送信して、整合回路107a
の可変コンデンサーVC2を設定する。
パワーメーター115aで検知されるの第1の高周波電
力の反射電力をモニターしながら、駆動装置110aに
整合回路107a内の可変コンデンサーVC2をスキャ
ンする信号を送信し、信号を受信した駆動装置110a
が整合回路107a内の可変コンデンサーVC2をスキ
ャンする。そして、パワーメーター115aで検知され
るの第1の高周波電力の反射電力が極小になるVC2設
定パラメーターをメモリーして、駆動装置110aに前
記VC2設定パラメーター送信して、整合回路107a
の可変コンデンサーVC2を設定する。
【0053】上記の方法で、可変コンデンサーVC1,
VC2を交互に調整することによって、放電が開始され
る。放電が開始されたら、第2の高周波電源105bか
ら電極109bに第2の高周波電力を所定電力で供給す
る。
VC2を交互に調整することによって、放電が開始され
る。放電が開始されたら、第2の高周波電源105bか
ら電極109bに第2の高周波電力を所定電力で供給す
る。
【0054】放電が開始された後、マッチング制御装置
111aは、整合回路107aについて、マッチング制
御装置111bは、整合回路107bについて、同時に
整合点を求めて調整を行う。
111aは、整合回路107aについて、マッチング制
御装置111bは、整合回路107bについて、同時に
整合点を求めて調整を行う。
【0055】すなわち、マッチング制御装置111a
は、パワーメーター115aで検知される第1の高周波
電力の反射電力が極小になるように、整合回路107a
の可変コンデンサーVC1とVC2とを交互に設定する
と同時に、マッチング制御装置111bは、パワーメー
ター115bで検知される第2の高周波電力の反射電力
が極小になるように整合回路107bの可変コンデンサ
ーVC1とVC2とを交互に設定して、マッチング調整
を行う。従って、本比較放電実験では、マッチング制御
装置111a,111bは、2つの整合回路を独立に同
時並行で調整する設定であり、他方の整合回路の状態、
マッチング状態に関係なく、各々の整合回路を制御す
る。
は、パワーメーター115aで検知される第1の高周波
電力の反射電力が極小になるように、整合回路107a
の可変コンデンサーVC1とVC2とを交互に設定する
と同時に、マッチング制御装置111bは、パワーメー
ター115bで検知される第2の高周波電力の反射電力
が極小になるように整合回路107bの可変コンデンサ
ーVC1とVC2とを交互に設定して、マッチング調整
を行う。従って、本比較放電実験では、マッチング制御
装置111a,111bは、2つの整合回路を独立に同
時並行で調整する設定であり、他方の整合回路の状態、
マッチング状態に関係なく、各々の整合回路を制御す
る。
【0056】
【表1】
【0057】本実験例について『マッチング操作の操作
性』と『マッチング条件の再現性』について以下の具体
的評価方法、及び、評価基準で評価を行った。 『マッチング操作の操作性』 [評価方法]放電を開始してからマッチングが整合するま
での時間を測定し、短時間でマッチングを整合させるこ
とができるほど操作性が高いものとして評価した。な
お、マッチング整合の判断は2つの高周波電力の反射電
力が共に入射電力の5%以下になった時点とした。ま
た、放電時間内にマッチングが取れなかった場合には、
放電時間を整合するまでの時間として評価している。 [評価基準]30回の比較放電実験におけるマッチング整
合するまでの平均時間に対して、本放電実験におけるマ
ッチング整合するまでの平均時間が50%未満の場合を
◎、50%以上70%未満の場合を○、70%以上90
%未満の場合を○〜△、90%以上110%未満の場合
を△、110%以上の場合を×として評価した。 『マッチング条件の再現性』 [評価方法]マッチング条件は、プラズマ生成中マッチン
グが整合している状態で、2つの整合回路内にある合計
4つの可変コンデンサーの静電容量を放電実験毎に求め
て、そのバラツキによって評価した。具体的には、全て
のコンデンサー容量のばらつきが5%未満の場合、マッ
チング条件は再現していると判断し、4つの可変コンデ
ンサーの内1つでも5%以上ずれた場合、マッチング条
件は再現していないものとして評価した。 [評価基準]比較放電実験におけるマッチング条件再現率
に対する本放電実験のマッチング条件再現率が150%
以上の場合を◎、150%未満130%以上の場合を
○、130%未満110%以上の場合を○〜△、110
%未満90%以上を△、90%未満の場合を×として評
価した。
性』と『マッチング条件の再現性』について以下の具体
的評価方法、及び、評価基準で評価を行った。 『マッチング操作の操作性』 [評価方法]放電を開始してからマッチングが整合するま
での時間を測定し、短時間でマッチングを整合させるこ
とができるほど操作性が高いものとして評価した。な
お、マッチング整合の判断は2つの高周波電力の反射電
力が共に入射電力の5%以下になった時点とした。ま
た、放電時間内にマッチングが取れなかった場合には、
放電時間を整合するまでの時間として評価している。 [評価基準]30回の比較放電実験におけるマッチング整
合するまでの平均時間に対して、本放電実験におけるマ
ッチング整合するまでの平均時間が50%未満の場合を
◎、50%以上70%未満の場合を○、70%以上90
%未満の場合を○〜△、90%以上110%未満の場合
を△、110%以上の場合を×として評価した。 『マッチング条件の再現性』 [評価方法]マッチング条件は、プラズマ生成中マッチン
グが整合している状態で、2つの整合回路内にある合計
4つの可変コンデンサーの静電容量を放電実験毎に求め
て、そのバラツキによって評価した。具体的には、全て
のコンデンサー容量のばらつきが5%未満の場合、マッ
チング条件は再現していると判断し、4つの可変コンデ
ンサーの内1つでも5%以上ずれた場合、マッチング条
件は再現していないものとして評価した。 [評価基準]比較放電実験におけるマッチング条件再現率
に対する本放電実験のマッチング条件再現率が150%
以上の場合を◎、150%未満130%以上の場合を
○、130%未満110%以上の場合を○〜△、110
%未満90%以上を△、90%未満の場合を×として評
価した。
【0058】本実験例では、マッチング操作の操作性が
○〜△、マッチング条件の再現性が○であり、本発明の
優れた効果が確認された。 (実験例2)本実験例では、図2の装置を用い表2の条
件で放電実験を30回行った。本実験例と実験例1の装
置構成の違いは,本実験例では2つの高周波電源205
a,205bから同一電極209に電力が供給される点
である。
○〜△、マッチング条件の再現性が○であり、本発明の
優れた効果が確認された。 (実験例2)本実験例では、図2の装置を用い表2の条
件で放電実験を30回行った。本実験例と実験例1の装
置構成の違いは,本実験例では2つの高周波電源205
a,205bから同一電極209に電力が供給される点
である。
【0059】整合回路207a,207bは、実験例1
と同様、どちらも図7に示す構成として、可変コンデン
サーVC1・521、可変コンデンサーVC2・522
からなり、これらの可変コンデンサーを駆動装置210
a,210b内のモーターによって駆動し、マッチング
調整を行う。
と同様、どちらも図7に示す構成として、可変コンデン
サーVC1・521、可変コンデンサーVC2・522
からなり、これらの可変コンデンサーを駆動装置210
a,210b内のモーターによって駆動し、マッチング
調整を行う。
【0060】本実験例におけるマッチング制御装置21
1によるマッチング調整は、以下に説明する方法で行っ
た。
1によるマッチング調整は、以下に説明する方法で行っ
た。
【0061】まず、第1の高周波電源205aから第1
の高周波電力を所定電力で供給し、マッチング制御装置
211は、パワーメーター215aで検知される第1の
高周波電力の反射電力を検知しながら、駆動装置210
aに整合回路207a内の可変コンデンサーVC1をス
キャンさせる信号を送信し、信号を受信した駆動装置2
10aが整合回路207a内の可変コンデンサーVC1
をスキャンして、パワーメーター215aで検知される
の第1の高周波電力の反射電力が極小となるVC1設定
パラメーターをメモリーして、駆動装置210aに前記
VC1設定パラメーターを送信して、整合回路207a
内の可変コンデンサーVC1を設定する。
の高周波電力を所定電力で供給し、マッチング制御装置
211は、パワーメーター215aで検知される第1の
高周波電力の反射電力を検知しながら、駆動装置210
aに整合回路207a内の可変コンデンサーVC1をス
キャンさせる信号を送信し、信号を受信した駆動装置2
10aが整合回路207a内の可変コンデンサーVC1
をスキャンして、パワーメーター215aで検知される
の第1の高周波電力の反射電力が極小となるVC1設定
パラメーターをメモリーして、駆動装置210aに前記
VC1設定パラメーターを送信して、整合回路207a
内の可変コンデンサーVC1を設定する。
【0062】続いて、マッチング制御装置211は、駆
動装置210aに整合回路207a内の可変コンデンサ
ーVC2をスキャンする信号を送信し、信号を受信した
駆動装置210aが整合回路207a内の可変コンデン
サーVC2をスキャンして、パワーメーター215aで
検知される第1の高周波電力の反射電力が極小になるV
C2設定パラメーターをメモリーして、駆動装置210
aに前記VC2設定パラメーターを送信して、整合回路
207a内の可変コンデンサーVC2を設定する。
動装置210aに整合回路207a内の可変コンデンサ
ーVC2をスキャンする信号を送信し、信号を受信した
駆動装置210aが整合回路207a内の可変コンデン
サーVC2をスキャンして、パワーメーター215aで
検知される第1の高周波電力の反射電力が極小になるV
C2設定パラメーターをメモリーして、駆動装置210
aに前記VC2設定パラメーターを送信して、整合回路
207a内の可変コンデンサーVC2を設定する。
【0063】上記の整合回路207a内の可変コンデン
サーVC1,VC2を交互に調整することによって、放
電が開始される。放電が開始されたら、第2の高周波電
源205bから電極209に第2の高周波電力を所定電
力で供給する。
サーVC1,VC2を交互に調整することによって、放
電が開始される。放電が開始されたら、第2の高周波電
源205bから電極209に第2の高周波電力を所定電
力で供給する。
【0064】そして、マッチング制御装置211は、駆
動装置210bに整合回路207b内の可変コンデンサ
ーVC1をスキャンする信号を送信し、信号を受信した
駆動装置210bが整合回路207b内の可変コンデン
サーVC1をスキャンして、パワーメーター215bで
検知される第2の高周波電力の反射電力が極小に向か
い、かつ、パワーメーター215aで検知される第1の
高周波電力の反射電力が入射電力に対して30%以内を
維持するVC1設定パラメーターをメモリーして、駆動
装置210bに前記VC1設定パラメーター送信して、
整合回路207b内の可変コンデンサーVC1を設定す
る。
動装置210bに整合回路207b内の可変コンデンサ
ーVC1をスキャンする信号を送信し、信号を受信した
駆動装置210bが整合回路207b内の可変コンデン
サーVC1をスキャンして、パワーメーター215bで
検知される第2の高周波電力の反射電力が極小に向か
い、かつ、パワーメーター215aで検知される第1の
高周波電力の反射電力が入射電力に対して30%以内を
維持するVC1設定パラメーターをメモリーして、駆動
装置210bに前記VC1設定パラメーター送信して、
整合回路207b内の可変コンデンサーVC1を設定す
る。
【0065】同様の方法で、マッチング制御装置211
は、整合回路207b内の可変コンデンサーVC2を設
定する。
は、整合回路207b内の可変コンデンサーVC2を設
定する。
【0066】さらに、マッチング制御装置211は、上
記方法を繰り返して、整合回路207a内のVC1、整
合回路207a内のVC2、整合回路207b内のVC
1、整合回路207b内のVC2、整合回路207a内
のVC1、・・・の順番に他方の反射電力を監視しなが
ら微調整を行い、両方の高周波電力についてのマッチン
グ調整を行う。従って、本実験例では、いずれかの可変
コンデンサーを操作している間、他の可変コンデンサー
を操作しないことになる。
記方法を繰り返して、整合回路207a内のVC1、整
合回路207a内のVC2、整合回路207b内のVC
1、整合回路207b内のVC2、整合回路207a内
のVC1、・・・の順番に他方の反射電力を監視しなが
ら微調整を行い、両方の高周波電力についてのマッチン
グ調整を行う。従って、本実験例では、いずれかの可変
コンデンサーを操作している間、他の可変コンデンサー
を操作しないことになる。
【0067】一方、図2の装置のマッチング調整手段を
実験例1の比較放電実験で用いた図8の装置と同じ変更
を行い、実験例1の比較放電実験と同じマッチング調整
方法で、比較放電実験を30回行った。
実験例1の比較放電実験で用いた図8の装置と同じ変更
を行い、実験例1の比較放電実験と同じマッチング調整
方法で、比較放電実験を30回行った。
【0068】
【表2】
【0069】本実験例で行った30回の放電実験につい
て、比較放電実験の結果を基準として「マッチング操作
の操作性」及び「マッチング条件の再現性」を実験例1
と同様の評価を行った。
て、比較放電実験の結果を基準として「マッチング操作
の操作性」及び「マッチング条件の再現性」を実験例1
と同様の評価を行った。
【0070】本実験例では、マッチング操作の操作性が
○、マッチング条件の再現性が◎であり、本発明の優れ
た効果が確認された。 (実験例3)本実験例では、図3の装置を用い、表3の
放電条件で、2つの高周波電力の周波数比は一定のまま
種々変更し、1つの周波数の組み合わせについて10回
ずつ合計60回の放電実験を行った。
○、マッチング条件の再現性が◎であり、本発明の優れ
た効果が確認された。 (実験例3)本実験例では、図3の装置を用い、表3の
放電条件で、2つの高周波電力の周波数比は一定のまま
種々変更し、1つの周波数の組み合わせについて10回
ずつ合計60回の放電実験を行った。
【0071】本実施例で用いた装置と実験例2で用いた
図2の装置との違いは、本実験例は円筒状基体にプラズ
マ処理を施すプラズマCVD反応容器であり、合成した
高周波電力を、電力分岐板320に供給し、電力分岐板
320に接続された4本の電極309へ印加して、反応
容器301内に高周波電力を導入する点と、マッチング
状態を検知する検知手段を入射波に対する反射波の位
相、及び、反射波の振幅を検知できる反射波メーター3
15a,315bに変更した点である。
図2の装置との違いは、本実験例は円筒状基体にプラズ
マ処理を施すプラズマCVD反応容器であり、合成した
高周波電力を、電力分岐板320に供給し、電力分岐板
320に接続された4本の電極309へ印加して、反応
容器301内に高周波電力を導入する点と、マッチング
状態を検知する検知手段を入射波に対する反射波の位
相、及び、反射波の振幅を検知できる反射波メーター3
15a,315bに変更した点である。
【0072】なお、整合回路307a,307bは、実
験例1と同様、どちらも図7に示す構成として、可変コ
ンデンサーVC1・521、可変コンデンサーVC2・
522からなり、これらの可変コンデンサーを駆動装置
310a,310b内のモーターによって駆動して、マ
ッチング調整を行う。
験例1と同様、どちらも図7に示す構成として、可変コ
ンデンサーVC1・521、可変コンデンサーVC2・
522からなり、これらの可変コンデンサーを駆動装置
310a,310b内のモーターによって駆動して、マ
ッチング調整を行う。
【0073】上記の装置を用いた本実験例のマッチング
調整方法は以下の通りである。
調整方法は以下の通りである。
【0074】まず、第1の高周波電源305aから電極
309に第1の高周波電力を所定電力で供給し、マッチ
ング制御装置311は、駆動装置310aに整合回路3
07a内の可変コンデンサーVC1,VC2をスキャン
する信号を送信し、信号を受信した駆動装置310aが
整合回路307a内の可変コンデンサーVC1,VC2
をスキャンして、反射波メーター315aで検知される
の第1の高周波電力の反射波の入射波に対する位相、及
び、第2の高周波電力の反射波の振幅を検知しながら、
整合回路307a内の可変コンデンサーVC1,VC2
をスキャンする。反射波メーター315aで検知される
第1の高周波電力の反射波の入射波に対する位相のズレ
が極小になる可変コンデンサーVC1の設定パラメータ
ー、及び、反射波メーター315aで検知される第1の
高周波電力の反射波の振幅が極小になる可変コンデンサ
ーVC2の設定パラメーターをメモリーして、駆動装置
310aに前記VC1,VC2設定パラメーター送信し
て、整合回路307a内の可変コンデンサーVC1,V
C2を設定して、放電を開始する。
309に第1の高周波電力を所定電力で供給し、マッチ
ング制御装置311は、駆動装置310aに整合回路3
07a内の可変コンデンサーVC1,VC2をスキャン
する信号を送信し、信号を受信した駆動装置310aが
整合回路307a内の可変コンデンサーVC1,VC2
をスキャンして、反射波メーター315aで検知される
の第1の高周波電力の反射波の入射波に対する位相、及
び、第2の高周波電力の反射波の振幅を検知しながら、
整合回路307a内の可変コンデンサーVC1,VC2
をスキャンする。反射波メーター315aで検知される
第1の高周波電力の反射波の入射波に対する位相のズレ
が極小になる可変コンデンサーVC1の設定パラメータ
ー、及び、反射波メーター315aで検知される第1の
高周波電力の反射波の振幅が極小になる可変コンデンサ
ーVC2の設定パラメーターをメモリーして、駆動装置
310aに前記VC1,VC2設定パラメーター送信し
て、整合回路307a内の可変コンデンサーVC1,V
C2を設定して、放電を開始する。
【0075】放電が開始されたら、第2の高周波電源3
05bから電極309に第2の高周波電力を所定電力で
供給し、マッチング制御装置311は、駆動装置310
bに整合回路307b内の可変コンデンサーVC1,V
C2をスキャンする信号を送信し、信号を受信した駆動
装置310bが整合回路307b内の可変コンデンサー
VC1,VC2をスキャンして、反射波メーター315
bで検知される第2の高周波電力の反射波の入射波に対
する位相のズレが極小へ向かい、かつ、反射波メーター
315bで検知される第2の高周波電力の反射波の振幅
が極小へ向かい、かつ、反射波メーター315aで検知
される第1の高周波電力の反射波の振幅が入射波の振幅
に対して30%以内を維持する可変コンデンサーVC
1,VC2の設定パラメーターをメモリーして、駆動装
置310bに前記VC1,VC2設定パラメーター送信
して、整合回路307b内の可変コンデンサーVC1,
VC2を設定する。
05bから電極309に第2の高周波電力を所定電力で
供給し、マッチング制御装置311は、駆動装置310
bに整合回路307b内の可変コンデンサーVC1,V
C2をスキャンする信号を送信し、信号を受信した駆動
装置310bが整合回路307b内の可変コンデンサー
VC1,VC2をスキャンして、反射波メーター315
bで検知される第2の高周波電力の反射波の入射波に対
する位相のズレが極小へ向かい、かつ、反射波メーター
315bで検知される第2の高周波電力の反射波の振幅
が極小へ向かい、かつ、反射波メーター315aで検知
される第1の高周波電力の反射波の振幅が入射波の振幅
に対して30%以内を維持する可変コンデンサーVC
1,VC2の設定パラメーターをメモリーして、駆動装
置310bに前記VC1,VC2設定パラメーター送信
して、整合回路307b内の可変コンデンサーVC1,
VC2を設定する。
【0076】さらに、マッチング制御装置311は、上
記方法を繰り返して、整合回路317aのVC1とVC
2、整合回路317bのVC1とVC2、整合回路30
7aのVC1とVC2、・・・の順番に微調整を行い、
両方の高周波電力についてのマッチング調整を行う。従
って、本実験例では、一方の整合回路を操作している
間、他方の整合回路を操作しないことになる。
記方法を繰り返して、整合回路317aのVC1とVC
2、整合回路317bのVC1とVC2、整合回路30
7aのVC1とVC2、・・・の順番に微調整を行い、
両方の高周波電力についてのマッチング調整を行う。従
って、本実験例では、一方の整合回路を操作している
間、他方の整合回路を操作しないことになる。
【0077】一方、図9に示す装置を用いて、以下に説
明するマッチング調整方法で、比較放電実験を各周波数
の組み合わせについて10回、合計60回行った。
明するマッチング調整方法で、比較放電実験を各周波数
の組み合わせについて10回、合計60回行った。
【0078】まず、第1の高周波電源305aから電極
309に第1の高周波電力を所定電力で供給し、マッチ
ング制御装置311aは、駆動装置310aに整合回路
307a内の可変コンデンサーVC1,VC2をスキャ
ンする信号を送信し、信号を受信した駆動装置310a
が整合回路307a内の可変コンデンサーVC1,VC
2をスキャンして、反射波メーター315aで検知され
る第1の高周波電力の反射波の入射波に対する位相、及
び、第1の高周波電力の反射波の振幅を検知しながら、
整合回路307a内の可変コンデンサーVC1,VC2
をスキャンする。反射波メーター315aで検知される
第1の高周波電力の反射波の入射波に対する位相のズレ
が極小になる可変コンデンサーVC1の設定パラメータ
ー、及び、反射波メーター315aで検知される第1の
高周波電力の反射波の振幅が極小になる可変コンデンサ
ーVC2の設定パラメーターをメモリーして、駆動装置
310aに前記VC1,VC2設定パラメーター送信し
て、整合回路307a内の可変コンデンサーVC1,V
C2を設定して、放電を開始する。
309に第1の高周波電力を所定電力で供給し、マッチ
ング制御装置311aは、駆動装置310aに整合回路
307a内の可変コンデンサーVC1,VC2をスキャ
ンする信号を送信し、信号を受信した駆動装置310a
が整合回路307a内の可変コンデンサーVC1,VC
2をスキャンして、反射波メーター315aで検知され
る第1の高周波電力の反射波の入射波に対する位相、及
び、第1の高周波電力の反射波の振幅を検知しながら、
整合回路307a内の可変コンデンサーVC1,VC2
をスキャンする。反射波メーター315aで検知される
第1の高周波電力の反射波の入射波に対する位相のズレ
が極小になる可変コンデンサーVC1の設定パラメータ
ー、及び、反射波メーター315aで検知される第1の
高周波電力の反射波の振幅が極小になる可変コンデンサ
ーVC2の設定パラメーターをメモリーして、駆動装置
310aに前記VC1,VC2設定パラメーター送信し
て、整合回路307a内の可変コンデンサーVC1,V
C2を設定して、放電を開始する。
【0079】放電を開始した後、第2の高周波電源30
5bから電極309に第2の高周波電力を所定電力で供
給し、マッチング制御装置311aは、反射波メーター
315aの検知結果に基づいて、整合回路307a内の
可変コンデンサーVC1とVC2とを調整するのと同時
に、マッチング制御装置311bは、反射波メーター3
15bの検知結果に基づいて、整合回路307b内の可
変コンデンサーVC1とVC2の調整を行い、両方の高
周波電力についてマッチング調整を行う。従って、本比
較実験例では各々の整合回路を同時並行で調整する設定
であり、他方の整合回路の状態、マッチング状態の関係
なく、各々の整合回路を制御する。
5bから電極309に第2の高周波電力を所定電力で供
給し、マッチング制御装置311aは、反射波メーター
315aの検知結果に基づいて、整合回路307a内の
可変コンデンサーVC1とVC2とを調整するのと同時
に、マッチング制御装置311bは、反射波メーター3
15bの検知結果に基づいて、整合回路307b内の可
変コンデンサーVC1とVC2の調整を行い、両方の高
周波電力についてマッチング調整を行う。従って、本比
較実験例では各々の整合回路を同時並行で調整する設定
であり、他方の整合回路の状態、マッチング状態の関係
なく、各々の整合回路を制御する。
【0080】
【表3】
【0081】本実験例で行った30回の放電実験につい
て、比較放電実験の結果を基準として「マッチング操作
の操作性」及び「マッチング条件の再現性」を実験例1
と同様の評価を行った。評価結果を表4に示す。
て、比較放電実験の結果を基準として「マッチング操作
の操作性」及び「マッチング条件の再現性」を実験例1
と同様の評価を行った。評価結果を表4に示す。
【0082】
【表4】
【0083】(実験例4)本実験例は、図3の装置を用
い、2つの高周波電力のうち、第1の高周波電源305
aの発振周波数f1を250MHzに固定し、第2の高
周波電源305bの発振周波数f2のみを種々変更し
て、1つの周波数の組み合わせについて10回ずつ合計
60回の放電実験を行った。
い、2つの高周波電力のうち、第1の高周波電源305
aの発振周波数f1を250MHzに固定し、第2の高
周波電源305bの発振周波数f2のみを種々変更し
て、1つの周波数の組み合わせについて10回ずつ合計
60回の放電実験を行った。
【0084】なお、本実験例のマッチング調整方法は以
下の通りである。
下の通りである。
【0085】まず、第1の高周波電源305aから電極
309に第1の高周波電力を所定電力で供給し、次に、
マッチング制御装置311は、駆動装置310aに整合
回路307a内の可変コンデンサーVC1,VC2をス
キャンする信号を送信し、信号を受信した駆動装置31
0aが、反射波メーター315aで検知されるの第1の
高周波電力の反射波の入射波に対する位相、及び、第1
の高周波電力の反射波の振幅を検知しながら、整合回路
307a内の可変コンデンサーVC1,VC2をスキャ
ンする。反射波メーター315aで検知される第1の高
周波電力の反射波の入射波に対する位相のズレが極小に
なる可変コンデンサーVC1の設定パラメーター、及
び、反射波メーター315aで検知される第1の高周波
電力の反射波の振幅が極小になる可変コンデンサーVC
2の設定パラメーターをメモリーして、駆動装置310
aに前記VC1,VC2設定パラメーターを送信して、
整合回路307a内の可変コンデンサーVC1,VC2
を設定して放電を開始する。
309に第1の高周波電力を所定電力で供給し、次に、
マッチング制御装置311は、駆動装置310aに整合
回路307a内の可変コンデンサーVC1,VC2をス
キャンする信号を送信し、信号を受信した駆動装置31
0aが、反射波メーター315aで検知されるの第1の
高周波電力の反射波の入射波に対する位相、及び、第1
の高周波電力の反射波の振幅を検知しながら、整合回路
307a内の可変コンデンサーVC1,VC2をスキャ
ンする。反射波メーター315aで検知される第1の高
周波電力の反射波の入射波に対する位相のズレが極小に
なる可変コンデンサーVC1の設定パラメーター、及
び、反射波メーター315aで検知される第1の高周波
電力の反射波の振幅が極小になる可変コンデンサーVC
2の設定パラメーターをメモリーして、駆動装置310
aに前記VC1,VC2設定パラメーターを送信して、
整合回路307a内の可変コンデンサーVC1,VC2
を設定して放電を開始する。
【0086】放電が開始されたら、第2の高周波電源3
05bから電極309に第2の高周波電力を所定電力で
供給し、マッチング制御装置311は、駆動装置310
bに整合回路307b内の可変コンデンサーVC1,V
C2をスキャンする信号を送信し、信号を受信した駆動
装置310bが、反射波メーター315bで検知される
第2の高周波電力の入射波に対する反射波の位相のズレ
が極小に向かい、かつ、反射波メーター315bで検知
される第2の高周波電力の反射波の振幅が極小に向かう
可変コンデンサーVC1,VC2の設定パラメーターを
メモリーして、駆動装置310bに前記VC1,VC2
設定パラメーター送信して、整合回路307b内の可変
コンデンサーVC1,VC2を変化させる。さらに、こ
の操作に伴って、反射波メーター315aで検知される
第1の高周波電力の入射波に対する反射波の位相の変化
分を整合回路307a内の可変コンデンサーVC1を可
変・制御することによって補正し、反射波メーター31
5aで検知される第1の高周波電力の反射波の振幅の変
化分を整合回路307a内の可変コンデンサーVC2を
可変・制御することによって、補正する。
05bから電極309に第2の高周波電力を所定電力で
供給し、マッチング制御装置311は、駆動装置310
bに整合回路307b内の可変コンデンサーVC1,V
C2をスキャンする信号を送信し、信号を受信した駆動
装置310bが、反射波メーター315bで検知される
第2の高周波電力の入射波に対する反射波の位相のズレ
が極小に向かい、かつ、反射波メーター315bで検知
される第2の高周波電力の反射波の振幅が極小に向かう
可変コンデンサーVC1,VC2の設定パラメーターを
メモリーして、駆動装置310bに前記VC1,VC2
設定パラメーター送信して、整合回路307b内の可変
コンデンサーVC1,VC2を変化させる。さらに、こ
の操作に伴って、反射波メーター315aで検知される
第1の高周波電力の入射波に対する反射波の位相の変化
分を整合回路307a内の可変コンデンサーVC1を可
変・制御することによって補正し、反射波メーター31
5aで検知される第1の高周波電力の反射波の振幅の変
化分を整合回路307a内の可変コンデンサーVC2を
可変・制御することによって、補正する。
【0087】こうして、マッチング制御装置311は、
上記方法を繰り返して、整合回路317aのVC1とV
C2、整合回路317bのVC1とVC2、整合回路3
07aのVC1とVC2、・・・の順番に微調整、及び
他方の電力のマッチング条件補正を行い、両方の高周波
電力についてのマッチング調整を行う。従って、本実験
例では、一方の整合回路を調整することによる他方の高
周波電力のマッチングのズレを、他方の整合回路で補正
しながら、各々の整合回路の調整を交互に行うことによ
ってマッチング調整を行うことになる。
上記方法を繰り返して、整合回路317aのVC1とV
C2、整合回路317bのVC1とVC2、整合回路3
07aのVC1とVC2、・・・の順番に微調整、及び
他方の電力のマッチング条件補正を行い、両方の高周波
電力についてのマッチング調整を行う。従って、本実験
例では、一方の整合回路を調整することによる他方の高
周波電力のマッチングのズレを、他方の整合回路で補正
しながら、各々の整合回路の調整を交互に行うことによ
ってマッチング調整を行うことになる。
【0088】なお、比較放電実験は、実験例3の比較放
電実験例と同じ装置を用い、同じマッチング調整方法
で、各周波数の組み合わせについて10回ずつ合計60
回行った。
電実験例と同じ装置を用い、同じマッチング調整方法
で、各周波数の組み合わせについて10回ずつ合計60
回行った。
【0089】
【表5】
【0090】本実験例で行った30回の放電実験につい
て、比較放電実験の結果を基準として「マッチング操作
の操作性」及び「マッチング条件の再現性」を実験例1
と同様の評価を行った。評価結果を表6に示す。
て、比較放電実験の結果を基準として「マッチング操作
の操作性」及び「マッチング条件の再現性」を実験例1
と同様の評価を行った。評価結果を表6に示す。
【0091】
【表6】
【0092】
【実施例】以下に実施例により、本発明を説明するが、
本発明はこれにより何ら制限されるものではない。 (実施例1)本実施例では、図5に示す堆積膜形成装置
を用い、第1の高周波電源405aの発振周波数を81
MHzとし、第2の高周波電源405bの発振周波数を
13.56MHzの条件で直径80mm、長さ358m
mのアルミ製の円筒状基体402上に表7に示す条件で
電荷注入阻止層、光導電層、表面層からなるa-Si系
感光体を5ロット、合計30本作製した。
本発明はこれにより何ら制限されるものではない。 (実施例1)本実施例では、図5に示す堆積膜形成装置
を用い、第1の高周波電源405aの発振周波数を81
MHzとし、第2の高周波電源405bの発振周波数を
13.56MHzの条件で直径80mm、長さ358m
mのアルミ製の円筒状基体402上に表7に示す条件で
電荷注入阻止層、光導電層、表面層からなるa-Si系
感光体を5ロット、合計30本作製した。
【0093】高周波電極409はSUS304製円柱で
あり、アルミナ製の反応容器401の外側同一円周上等
間隔に設置されている。アルミナ製の反応容器401の
内壁はブラスト加工により、表面粗さを2.5mmを基
準長とするRzで20μmとした。反応容器401内に
は、原料ガス供給管412が中心に設置され、原料ガス
供給管412を中心とした同心円周上に等間隔に配置さ
れた回転可能な回転軸417に設置された基体支持体4
16に、6本の円筒状基体402が保持されている。
あり、アルミナ製の反応容器401の外側同一円周上等
間隔に設置されている。アルミナ製の反応容器401の
内壁はブラスト加工により、表面粗さを2.5mmを基
準長とするRzで20μmとした。反応容器401内に
は、原料ガス供給管412が中心に設置され、原料ガス
供給管412を中心とした同心円周上に等間隔に配置さ
れた回転可能な回転軸417に設置された基体支持体4
16に、6本の円筒状基体402が保持されている。
【0094】高周波電源405a,405bから出力さ
れた高周波電力は、各々別々の同軸線路408により、
整合回路407a,407bに供給され、整合回路40
7a,407b内でマッチングを取った後に合成され
て、電力分岐板420の中心に供給され、電力分岐板4
20の中心から同一円周上に等間隔に接続された高周波
電極409に供給され、高周波電極409から反応容器
401内へ導入される。
れた高周波電力は、各々別々の同軸線路408により、
整合回路407a,407bに供給され、整合回路40
7a,407b内でマッチングを取った後に合成され
て、電力分岐板420の中心に供給され、電力分岐板4
20の中心から同一円周上に等間隔に接続された高周波
電極409に供給され、高周波電極409から反応容器
401内へ導入される。
【0095】なお、整合回路407a,407bと各々
の高周波電源405a,405bとの間には、他方の高
周波電力が流れ込まないようにフィルター回路(不図
示)が設けられている。
の高周波電源405a,405bとの間には、他方の高
周波電力が流れ込まないようにフィルター回路(不図
示)が設けられている。
【0096】円筒状基体402が載置される基体支持体
416は、アルミニウム製であり、表面はブラスト加工
が施されている。円筒状基体402は基体支持体416
の中央に載置されている。
416は、アルミニウム製であり、表面はブラスト加工
が施されている。円筒状基体402は基体支持体416
の中央に載置されている。
【0097】原料ガス供給管412は、アルミナ製パイ
プで、端部が封止された構造となっており、パイプ上に
設けられたガス噴出口より原料ガスが供給可能な構造の
ものが用いられた。原料ガス供給管412の表面は、ブ
ラスト加工により、表面粗さを2.5mmを基準長とす
る10点平均粗さ(Rz)で20μmとした。
プで、端部が封止された構造となっており、パイプ上に
設けられたガス噴出口より原料ガスが供給可能な構造の
ものが用いられた。原料ガス供給管412の表面は、ブ
ラスト加工により、表面粗さを2.5mmを基準長とす
る10点平均粗さ(Rz)で20μmとした。
【0098】感光体作製手順は概略以下の通りとした。
【0099】まず、基体支持体416に保持された円筒
状基体402を反応容器401内の回転軸417上に設
置した。その後、排気ポンプ404により排気配管41
3を通して反応容器401内を排気した。続いて、加熱
工程が行われる。回転軸417を介して円筒状基体40
2をモーター419により10rpmの速度で回転さ
せ、更に原料ガス供給管412を通じて反応容器401
中に500ml/min.(normal)のArを供給
しながら発熱体(不図示)により円筒状基体402を2
50℃に加熱・制御し、その状態を2時間維持した。
状基体402を反応容器401内の回転軸417上に設
置した。その後、排気ポンプ404により排気配管41
3を通して反応容器401内を排気した。続いて、加熱
工程が行われる。回転軸417を介して円筒状基体40
2をモーター419により10rpmの速度で回転さ
せ、更に原料ガス供給管412を通じて反応容器401
中に500ml/min.(normal)のArを供給
しながら発熱体(不図示)により円筒状基体402を2
50℃に加熱・制御し、その状態を2時間維持した。
【0100】次いで、堆積膜形成工程が行われる。Ar
の供給を停止し、反応容器401を排気ポンプ404に
より排気配管413を通して排気した後、原料ガス供給
手段によって、原料ガス供給管412を介して、表7に
示した電荷注入阻止層形成に用いる原料ガスを導入し
た。原料ガスの流量が設定流量となり、反応容器401
内の圧力が安定したのを確認した後、高周波電源405
aより発振周波数81MHzの高周波電力を整合回路4
07aを介して高周波電極409に印加し、マッチング
調整を行うことによって放電を開始した。放電を開始し
た後、高周波電源405bより発振周波数13.56M
Hzの高周波電力を整合回路407bを介して高周波電
極409に供給してプラズマを生成し、原料ガスを励起
解離することにより、円筒状基体402上に電荷注入阻
止層を堆積した。所定の膜厚の形成が行なわれた後、高
周波電力の供給を止め、続いて原料ガスの供給を停止し
て電荷注入阻止層の形成を終えた。同様の操作を複数回
繰り返し、光導電層、表面層を順次形成した。なお、本
実施例のマッチング調整方法は、実験例3と同じ調整方
法を採用した。
の供給を停止し、反応容器401を排気ポンプ404に
より排気配管413を通して排気した後、原料ガス供給
手段によって、原料ガス供給管412を介して、表7に
示した電荷注入阻止層形成に用いる原料ガスを導入し
た。原料ガスの流量が設定流量となり、反応容器401
内の圧力が安定したのを確認した後、高周波電源405
aより発振周波数81MHzの高周波電力を整合回路4
07aを介して高周波電極409に印加し、マッチング
調整を行うことによって放電を開始した。放電を開始し
た後、高周波電源405bより発振周波数13.56M
Hzの高周波電力を整合回路407bを介して高周波電
極409に供給してプラズマを生成し、原料ガスを励起
解離することにより、円筒状基体402上に電荷注入阻
止層を堆積した。所定の膜厚の形成が行なわれた後、高
周波電力の供給を止め、続いて原料ガスの供給を停止し
て電荷注入阻止層の形成を終えた。同様の操作を複数回
繰り返し、光導電層、表面層を順次形成した。なお、本
実施例のマッチング調整方法は、実験例3と同じ調整方
法を採用した。
【0101】
【表7】
【0102】上記方法による実際の感光体作製では、マ
ッチング調整は速やかに行われ、また、各ロット間のマ
ッチング条件は高く再現し、本発明の効果が確認され
た。
ッチング調整は速やかに行われ、また、各ロット間のマ
ッチング条件は高く再現し、本発明の効果が確認され
た。
【0103】また、作製されたa-Si系感光体を本テ
スト用に改造されたキヤノン製の複写機NP-6750
に設置し、感光体の「帯電能」、「帯電能の母線ム
ラ」、「感度」、「感度の母線ムラ」の4項目につい
て、以下の具体的評価法により各項目について評価を行
った。 「帯電能」・「帯電能の母線ムラ」 複写機の主帯電器に一定の電流を流したときの現像器位
置での暗部電位を測定する。したがって、暗部電位が大
きいほど帯電能が良好であることを示す。帯電能測定は
感光体母線方向全領域に渡って行い、その平均暗部電位
により「帯電能」を評価した。また、感光体母線方向全
領域における最高暗部電位と最低暗部電位の差を求め、
この値から「帯電能の母線ムラ」を評価した。 「感度」・「感度の母線ムラ」 現像器位置での暗部電位が一定になるように主帯電器電
流を調整した後、原稿に反射濃度0.1以下の所定の白
紙を用い、現像器位置での明部電位が所定の値になるよ
うに像露光光量により評価する。従って、像露光が少な
いほど感度が良好であることを示す。感度測定は感光体
母線方向全領域に渡って行い、その平均像露光光量によ
り「感度」を評価した。また、感光体母線方向全領域に
おける最大像露光光量と最小像露光光量の差を求め、こ
の値により「感度の母線ムラ」を評価した。
スト用に改造されたキヤノン製の複写機NP-6750
に設置し、感光体の「帯電能」、「帯電能の母線ム
ラ」、「感度」、「感度の母線ムラ」の4項目につい
て、以下の具体的評価法により各項目について評価を行
った。 「帯電能」・「帯電能の母線ムラ」 複写機の主帯電器に一定の電流を流したときの現像器位
置での暗部電位を測定する。したがって、暗部電位が大
きいほど帯電能が良好であることを示す。帯電能測定は
感光体母線方向全領域に渡って行い、その平均暗部電位
により「帯電能」を評価した。また、感光体母線方向全
領域における最高暗部電位と最低暗部電位の差を求め、
この値から「帯電能の母線ムラ」を評価した。 「感度」・「感度の母線ムラ」 現像器位置での暗部電位が一定になるように主帯電器電
流を調整した後、原稿に反射濃度0.1以下の所定の白
紙を用い、現像器位置での明部電位が所定の値になるよ
うに像露光光量により評価する。従って、像露光が少な
いほど感度が良好であることを示す。感度測定は感光体
母線方向全領域に渡って行い、その平均像露光光量によ
り「感度」を評価した。また、感光体母線方向全領域に
おける最大像露光光量と最小像露光光量の差を求め、こ
の値により「感度の母線ムラ」を評価した。
【0104】作製された全感光体の「帯電能」、「感
度」のバラツキは小さく、真空処理再現性の高さが明ら
かとなり、「帯電能の母線ムラ」、「感度の母線ムラ」
が小さく、プラズマ処理時のマッチング調整が最適にな
され、真空処理均一性の高さが明らかとなり、本発明の
優れた効果が確認された。 (実施例2)本実施例では、実施例1と同じ装置を用い
て、表8に示す条件で電荷注入阻止層、光導電層、上部
電荷注入阻止層、表面層からなるa-Si系感光体を5
ロット、合計30本同様の手順で作製した。なお、第1
の高周波電源405aの発振周波数を105MHz、第
2の高周波電源405bの発振周波数を50MHzとし
た。また、本実施例のマッチング調整方法も、実験例3
と同じ調整方法を採用した。
度」のバラツキは小さく、真空処理再現性の高さが明ら
かとなり、「帯電能の母線ムラ」、「感度の母線ムラ」
が小さく、プラズマ処理時のマッチング調整が最適にな
され、真空処理均一性の高さが明らかとなり、本発明の
優れた効果が確認された。 (実施例2)本実施例では、実施例1と同じ装置を用い
て、表8に示す条件で電荷注入阻止層、光導電層、上部
電荷注入阻止層、表面層からなるa-Si系感光体を5
ロット、合計30本同様の手順で作製した。なお、第1
の高周波電源405aの発振周波数を105MHz、第
2の高周波電源405bの発振周波数を50MHzとし
た。また、本実施例のマッチング調整方法も、実験例3
と同じ調整方法を採用した。
【0105】
【表8】
【0106】上記方法による実際の感光体作製では、マ
ッチング調整は速やかに行われ、また、各ロット間のマ
ッチング条件は高く再現し、本発明の効果が確認され
た。
ッチング調整は速やかに行われ、また、各ロット間のマ
ッチング条件は高く再現し、本発明の効果が確認され
た。
【0107】また、作製されたa-Si系感光体を本テ
スト用に改造されたキヤノン製の複写機NP-6750
に設置し、実施例1と同様に感光体の「帯電能」、「帯
電能の母線ムラ」、「感度」、「感度の母線ムラ」の4
項目について評価を行った。
スト用に改造されたキヤノン製の複写機NP-6750
に設置し、実施例1と同様に感光体の「帯電能」、「帯
電能の母線ムラ」、「感度」、「感度の母線ムラ」の4
項目について評価を行った。
【0108】その結果、本実施例で作製された全感光体
の「帯電能」、「感度」のバラツキは小さく、真空処理
再現性の高さが明らかとなり、「帯電能の母線ムラ」、
「感度の母線ムラ」が小さく、プラズマ処理時のマッチ
ング調整が最適になされ、真空処理均一性の高さが明ら
かとなり、本発明の優れた効果が確認された。 (実施例3)本実施例では、図3に示す堆積膜形成装置
を用い、第1の高周波電源305aの発振周波数を10
5MHz、第2の高周波電源305bの発振周波数を6
0MHzの条件で直径80mm、長さ358mmのアル
ミ製の円筒状基体302上に表9に示す条件で電荷注入
阻止層、光導電層、表面層からなるa-Si系感光体を
10ロット、合計10本作製した。
の「帯電能」、「感度」のバラツキは小さく、真空処理
再現性の高さが明らかとなり、「帯電能の母線ムラ」、
「感度の母線ムラ」が小さく、プラズマ処理時のマッチ
ング調整が最適になされ、真空処理均一性の高さが明ら
かとなり、本発明の優れた効果が確認された。 (実施例3)本実施例では、図3に示す堆積膜形成装置
を用い、第1の高周波電源305aの発振周波数を10
5MHz、第2の高周波電源305bの発振周波数を6
0MHzの条件で直径80mm、長さ358mmのアル
ミ製の円筒状基体302上に表9に示す条件で電荷注入
阻止層、光導電層、表面層からなるa-Si系感光体を
10ロット、合計10本作製した。
【0109】本実施例の装置と実施例1で用いた図4の
装置との違いは、円筒形のアルミ製反応容器301内の
中心に、円筒状基体302を配置し、円筒状基体を中心
とする同一円周上に等間隔に高周波電極309と、原料
ガス供給管312とが反応容器の内側に配置されている
ことである。また、アルミ製の反応容器301の内壁は
ブラスト加工により、表面粗さを2.5mmを基準長と
するRzで20μmとした。
装置との違いは、円筒形のアルミ製反応容器301内の
中心に、円筒状基体302を配置し、円筒状基体を中心
とする同一円周上に等間隔に高周波電極309と、原料
ガス供給管312とが反応容器の内側に配置されている
ことである。また、アルミ製の反応容器301の内壁は
ブラスト加工により、表面粗さを2.5mmを基準長と
するRzで20μmとした。
【0110】高周波電源305a,305bから出力さ
れた高周波電力は、各々別々の同軸線路308により、
整合回路307a,307bに供給され、整合回路30
7a,307b内でマッチングを取った後、合成されて
電力分岐板320の中心に供給され、電力分岐板320
の中心から同一円周上等間隔に接続された高周波電極3
09に供給され、高周波電極309から直接、反応容器
301内へ導入される。なお、整合回路307a,30
7bと各々の高周波電源305a,305bの間には、
他方の高周波電力が流れ込まないようにフィルター回路
(不図示)が設けられている。
れた高周波電力は、各々別々の同軸線路308により、
整合回路307a,307bに供給され、整合回路30
7a,307b内でマッチングを取った後、合成されて
電力分岐板320の中心に供給され、電力分岐板320
の中心から同一円周上等間隔に接続された高周波電極3
09に供給され、高周波電極309から直接、反応容器
301内へ導入される。なお、整合回路307a,30
7bと各々の高周波電源305a,305bの間には、
他方の高周波電力が流れ込まないようにフィルター回路
(不図示)が設けられている。
【0111】感光体作製手順は、実施例1と同様の加熱
工程と表9に示した条件で電荷注入阻止層、光導電層、
表面層の順に堆積膜形成を行った。なお、本実施例のマ
ッチング調整方法は、実験例4と同じ調整方法を採用し
た。
工程と表9に示した条件で電荷注入阻止層、光導電層、
表面層の順に堆積膜形成を行った。なお、本実施例のマ
ッチング調整方法は、実験例4と同じ調整方法を採用し
た。
【0112】
【表9】
【0113】上記方法による実際の感光体作製では、マ
ッチング調整は速やかに行われ、また、各ロット間のマ
ッチング条件は高く再現し、本発明の効果が確認され
た。
ッチング調整は速やかに行われ、また、各ロット間のマ
ッチング条件は高く再現し、本発明の効果が確認され
た。
【0114】また、作製されたa-Si系感光体を本テス
ト用に改造されたキヤノン製の複写機NP-6750に
設置し、実施例1と同様に感光体の「帯電能」、「帯電
能の母線ムラ」、「感度」、「感度の母線ムラ」の4項
目の評価を行った。
ト用に改造されたキヤノン製の複写機NP-6750に
設置し、実施例1と同様に感光体の「帯電能」、「帯電
能の母線ムラ」、「感度」、「感度の母線ムラ」の4項
目の評価を行った。
【0115】その結果、本実施例で作製された全感光体
の「帯電能」、「感度」のバラツキは小さく、真空処理
再現性の高さが明らかとなり、「帯電能の母線ムラ」、
「感度の母線ムラ」が小さく、プラズマ処理時のマッチ
ング調整が最適になされ、真空処理均一性の高さが明ら
かとなり、本発明の優れた効果が確認された。
の「帯電能」、「感度」のバラツキは小さく、真空処理
再現性の高さが明らかとなり、「帯電能の母線ムラ」、
「感度の母線ムラ」が小さく、プラズマ処理時のマッチ
ング調整が最適になされ、真空処理均一性の高さが明ら
かとなり、本発明の優れた効果が確認された。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
減圧可能な反応容器内に被処理物を設置し、原料ガスを
導入し、高周波電力によって該原料ガスのプラズマを生
成し、該被処理物を処理する真空処理方法において、複
数の高周波電力を別々の整合回路を介して電極に供給
し、その整合回路の状態、及び、高周波電力のマッチン
グ状態の少なくとも何れかを検知し、検知結果をフィー
ドバックして、複数の整合回路を調整することによって
マッチング調整手段の操作性の向上、マッチング条件の
再現性の向上、マッチングの調整時間の短縮が可能とな
るという効果があった。
減圧可能な反応容器内に被処理物を設置し、原料ガスを
導入し、高周波電力によって該原料ガスのプラズマを生
成し、該被処理物を処理する真空処理方法において、複
数の高周波電力を別々の整合回路を介して電極に供給
し、その整合回路の状態、及び、高周波電力のマッチン
グ状態の少なくとも何れかを検知し、検知結果をフィー
ドバックして、複数の整合回路を調整することによって
マッチング調整手段の操作性の向上、マッチング条件の
再現性の向上、マッチングの調整時間の短縮が可能とな
るという効果があった。
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態の平行平板
プラズマ処理装置の模式図である。
プラズマ処理装置の模式図である。
【図2】本発明を適用した第2の実施の形態の平行平板
プラズマ処理装置の模式図である。
プラズマ処理装置の模式図である。
【図3】本発明を適用した第3の実施の形態の円筒状基
体用堆積膜形成装置の模式図である。
体用堆積膜形成装置の模式図である。
【図4】本発明を適用した第3の実施の形態の円筒状基
体用堆積膜形成装置の模式的平面断面図である。
体用堆積膜形成装置の模式的平面断面図である。
【図5】本発明を適用した第4の実施の形態の円筒状基
体用堆積膜形成装置の模式図である。
体用堆積膜形成装置の模式図である。
【図6】本発明を適用した第4の実施の形態の円筒状基
体用堆積膜形成装置の模式的平面断面図である。
体用堆積膜形成装置の模式的平面断面図である。
【図7】実験例及び実施例に用いた整合回路の模式図で
ある。
ある。
【図8】実験例1の比較放電実験に用いた平行平板プラ
ズマ処理装置の模式図である。
ズマ処理装置の模式図である。
【図9】実験例3,4の比較放電実験に用いた円筒状基
体用堆積膜形成装置の模式図である。
体用堆積膜形成装置の模式図である。
101,201,301 401 反応容器
102,202 基板
302,402 円筒状基体
103,203,303 403 原料ガス供給装置
104,204,304 404 排気ポンプ
105a,105b,205a,205b,305a,
305b,405a,405b,505 高周波電源 106,206,306,406,506 マッチン
グ調整手段 107a,107b,207a,207b,307a,
307b,407a,407b,507 整合回路 108a,108b,208,308,408 同軸
線路 109,209,309,409 電極 110a,110b,210a,210b,310a,
310b,410a,410b 駆動装置 111,211,311,411,111a,111
b,311a,311bマッチング制御装置 112,212,312 412 原料ガス供給管 113,213,313,413 排気配管 114a,114b,214a,214b,314a,
314b,414a,414b 方向性結合器 115a,115b,215a,215b パワーメ
ーター 315a,315b,415a,415b 反射波メ
ーター 316,416 基体支持体 317,417 回転軸 318,418 減速ギヤ 319,419 モーター 320,420 電力分岐板 421 高周波シールド容器 521 可変コンデンサーVC1 522可変コンデンサーVC2
305b,405a,405b,505 高周波電源 106,206,306,406,506 マッチン
グ調整手段 107a,107b,207a,207b,307a,
307b,407a,407b,507 整合回路 108a,108b,208,308,408 同軸
線路 109,209,309,409 電極 110a,110b,210a,210b,310a,
310b,410a,410b 駆動装置 111,211,311,411,111a,111
b,311a,311bマッチング制御装置 112,212,312 412 原料ガス供給管 113,213,313,413 排気配管 114a,114b,214a,214b,314a,
314b,414a,414b 方向性結合器 115a,115b,215a,215b パワーメ
ーター 315a,315b,415a,415b 反射波メ
ーター 316,416 基体支持体 317,417 回転軸 318,418 減速ギヤ 319,419 モーター 320,420 電力分岐板 421 高周波シールド容器 521 可変コンデンサーVC1 522可変コンデンサーVC2
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
H01L 21/205 H01L 21/205
H05H 1/46 H05H 1/46 M
R
(72)発明者 村山 仁
東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ
ノン株式会社内
Fターム(参考) 2H068 DA23 EA25 EA30
4G075 AA24 AA30 AA61 BC03 BC04
BC06 CA25 CA47 DA02 EB01
EC21
4K030 FA03 HA12 JA16 JA18 JA19
KA30 LA16 LA17
5F045 AA08 AB04 AC01 BB08 CA16
DP25 EH15 EH19
Claims (12)
- 【請求項1】 減圧可能な反応容器内に被処理物を設置
し、前記反応容器内に原料ガスを導入し、印加した高周
波電力によって該原料ガスのプラズマを生成し、前記被
処理物を処理する真空処理方法において、 複数の高周波電力を別々の整合回路を介して電極に供給
し、各々の整合回路の状態、及び各々の高周波電力のマ
ッチング状態の少なくとも何れかを検知し、互いの検知
結果をフィードバックして、複数の前記整合回路を調整
することを特徴とする真空処理方法。 - 【請求項2】 前記複数の高周波電力を、同一の電極に
供給することを特徴とする請求項1に記載の真空処理方
法。 - 【請求項3】 前記整合回路の状態を、該整合回路の可
変リアクタンスの設定条件で検知することを特徴とする
請求項1または2に記載の真空処理方法。 - 【請求項4】 前記マッチング状態を、反射電力で検知
することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に
記載の真空処理方法。 - 【請求項5】 前記マッチング状態を、入射波に対する
反射波の位相、及び反射波の振幅の少なくとも何れかで
検知することを特徴とする請求項1から3のいずれか1
項に記載の真空処理方法。 - 【請求項6】 前記複数の高周波電力は、周波数が10
MHz以上250MHz以下の高周波電力を少なくとも
二つ含み、該周波数範囲内にある高周波電力が有する周
波数の中で最も大きい周波数と次に大きい周波数を有す
る高周波電力について、そのうち周波数の高い方の高周
波電力の周波数をf1、周波数の低い方の高周波電力の
周波数をf2としたとき、前記周波数f1、f2の関係
が f1/f2≦10 の条件を満たす、請求項1から5のいずれか1項に記載
の真空処理方法。 - 【請求項7】 減圧可能な反応容器と、該反応容器内に
被処理物を設置する手段と、該反応容器に原料ガスを供
給する手段と、該原料ガスにプラズマを生成させる高周
波電力供給手段とを具えた真空処理装置において、 該高周波電力供給手段が、 複数の高周波電源と、 該複数の高周波電源から出力される高周波電力を別々に
マッチング調整する複数の整合回路と、 該複数の整合回路の状態、及び高周波電力のマッチング
状態の少なくとも何れかを検知する手段と、 互いの検知結果をフィードバックして、複数の整合回路
を調整するマッチング調整手段と、を備えることを特徴
とする真空処理装置。 - 【請求項8】 前記複数の高周波電源が、同一の電極に
接続されていることを特徴とする請求項7に記載の真空
処理装置。 - 【請求項9】 前記整合回路の状態を検知する手段が、
整合回路内の可変リアクタンスの設定条件を検知する手
段であることを特徴とする請求項7または8に記載の真
空処理装置。 - 【請求項10】 前記マッチング状態を検知する手段
が、反射電力を検知する手段であることを特徴とする請
求項7から9のいずれか1項に記載の真空処理装置。 - 【請求項11】 前記マッチング状態を検知する手段
が、入射波に対する反射波の位相、及び反射波の振幅の
少なくとも何れかを検知する手段であることを特徴とす
る請求項7から9のいずれか1項に記載の真空処理装
置。 - 【請求項12】 前記複数の高周波電力は、周波数が1
0MHz以上250MHz以下の高周波電力を少なくと
も二つ含み、該周波数範囲内にある高周波電力が有する
周波数の中で最も大きい周波数と次に大きい周波数を有
する高周波電力について、そのうち周波数の高い方の高
周波電力の周波数をf1、周波数の低い方の高周波電力
の周波数をf2としたとき、前記周波数f1、f2の関
係が f1/f2)≦10 の条件を満たす、請求項7から11のいずれか1項に記
載の真空処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001257917A JP2003073836A (ja) | 2001-08-28 | 2001-08-28 | 真空処理方法及び真空処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001257917A JP2003073836A (ja) | 2001-08-28 | 2001-08-28 | 真空処理方法及び真空処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003073836A true JP2003073836A (ja) | 2003-03-12 |
Family
ID=19085518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001257917A Pending JP2003073836A (ja) | 2001-08-28 | 2001-08-28 | 真空処理方法及び真空処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003073836A (ja) |
Cited By (26)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004285388A (ja) * | 2003-03-20 | 2004-10-14 | Konica Minolta Holdings Inc | 薄膜形成装置 |
JP2005193308A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-21 | Trecenti Technologies Inc | ブラスト処理装置およびブラスト処理方法 |
JP2006221887A (ja) * | 2005-02-09 | 2006-08-24 | Masayoshi Murata | 高周波プラズマ発生装置と、該高周波プラズマ発生装置により構成された表面処理装置及び表面処理方法 |
JP2006286269A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Tokyo Electron Ltd | プラズマ処理装置 |
JP2007080811A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-03-29 | Advanced Micro-Fabrication Equipment Inc Asia | 真空反応室のrfマッチングネットワーク及びその配置方法 |
US7264688B1 (en) | 2006-04-24 | 2007-09-04 | Applied Materials, Inc. | Plasma reactor apparatus with independent capacitive and toroidal plasma sources |
US7431857B2 (en) | 2003-08-15 | 2008-10-07 | Applied Materials, Inc. | Plasma generation and control using a dual frequency RF source |
JP2009043949A (ja) * | 2007-08-09 | 2009-02-26 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 真空処理装置、真空処理装置の製造方法、及び真空処理装置の調整方法 |
US7510665B2 (en) | 2003-08-15 | 2009-03-31 | Applied Materials, Inc. | Plasma generation and control using dual frequency RF signals |
JP2009259616A (ja) * | 2008-04-17 | 2009-11-05 | Panasonic Corp | マイクロ波処理装置 |
US7645357B2 (en) | 2006-04-24 | 2010-01-12 | Applied Materials, Inc. | Plasma reactor apparatus with a VHF capacitively coupled plasma source of variable frequency |
US7658969B2 (en) | 2005-07-29 | 2010-02-09 | Applied Materials, Inc. | Chemical vapor deposition chamber with dual frequency bias and method for manufacturing a photomask using the same |
US7695633B2 (en) | 2005-10-18 | 2010-04-13 | Applied Materials, Inc. | Independent control of ion density, ion energy distribution and ion dissociation in a plasma reactor |
US7718539B2 (en) | 2005-09-28 | 2010-05-18 | Applied Materials, Inc. | Method for photomask fabrication utilizing a carbon hard mask |
US7727413B2 (en) | 2006-04-24 | 2010-06-01 | Applied Materials, Inc. | Dual plasma source process using a variable frequency capacitively coupled source to control plasma ion density |
US7736914B2 (en) | 2007-11-29 | 2010-06-15 | Applied Materials, Inc. | Plasma control using dual cathode frequency mixing and controlling the level of polymer formation |
JP2010177006A (ja) * | 2009-01-29 | 2010-08-12 | Panasonic Corp | マイクロ波処理装置 |
US7780864B2 (en) | 2006-04-24 | 2010-08-24 | Applied Materials, Inc. | Process using combined capacitively and inductively coupled plasma sources for controlling plasma ion radial distribution |
US7829471B2 (en) | 2005-07-29 | 2010-11-09 | Applied Materials, Inc. | Cluster tool and method for process integration in manufacturing of a photomask |
US7838430B2 (en) | 2003-10-28 | 2010-11-23 | Applied Materials, Inc. | Plasma control using dual cathode frequency mixing |
US7879185B2 (en) | 2003-12-18 | 2011-02-01 | Applied Materials, Inc. | Dual frequency RF match |
JP2011528066A (ja) * | 2008-07-16 | 2011-11-10 | エージーシー グラス ユーロップ | 支持体の上に膜を蒸着するための方法及び設備 |
JP2011528067A (ja) * | 2008-07-16 | 2011-11-10 | エージーシー グラス ユーロップ | 支持体の両側上に同時に膜を蒸着するための方法及び装置 |
JP2016073124A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 株式会社ダイヘン | 高周波電源 |
CN107836031A (zh) * | 2015-07-13 | 2018-03-23 | Mks仪器有限公司 | 用于连续模式和脉冲模式操作的统一rf功率传输单输入、多输出控制 |
JP2018138683A (ja) * | 2017-02-24 | 2018-09-06 | 三菱重工機械システム株式会社 | インピーダンス設定装置、成膜システム、制御方法及びプログラム |
-
2001
- 2001-08-28 JP JP2001257917A patent/JP2003073836A/ja active Pending
Cited By (32)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004285388A (ja) * | 2003-03-20 | 2004-10-14 | Konica Minolta Holdings Inc | 薄膜形成装置 |
JP4534081B2 (ja) * | 2003-03-20 | 2010-09-01 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 薄膜形成装置 |
US7431857B2 (en) | 2003-08-15 | 2008-10-07 | Applied Materials, Inc. | Plasma generation and control using a dual frequency RF source |
US7510665B2 (en) | 2003-08-15 | 2009-03-31 | Applied Materials, Inc. | Plasma generation and control using dual frequency RF signals |
US7838430B2 (en) | 2003-10-28 | 2010-11-23 | Applied Materials, Inc. | Plasma control using dual cathode frequency mixing |
US7879185B2 (en) | 2003-12-18 | 2011-02-01 | Applied Materials, Inc. | Dual frequency RF match |
JP2005193308A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-21 | Trecenti Technologies Inc | ブラスト処理装置およびブラスト処理方法 |
JP4574165B2 (ja) * | 2003-12-26 | 2010-11-04 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | ブラスト処理方法 |
JP2006221887A (ja) * | 2005-02-09 | 2006-08-24 | Masayoshi Murata | 高周波プラズマ発生装置と、該高周波プラズマ発生装置により構成された表面処理装置及び表面処理方法 |
JP2006286269A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Tokyo Electron Ltd | プラズマ処理装置 |
JP4673111B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2011-04-20 | 東京エレクトロン株式会社 | プラズマ処理装置 |
US7658969B2 (en) | 2005-07-29 | 2010-02-09 | Applied Materials, Inc. | Chemical vapor deposition chamber with dual frequency bias and method for manufacturing a photomask using the same |
US7838433B2 (en) | 2005-07-29 | 2010-11-23 | Applied Materials, Inc. | Cluster tool and method for process integration in manufacturing of a photomask |
US7829471B2 (en) | 2005-07-29 | 2010-11-09 | Applied Materials, Inc. | Cluster tool and method for process integration in manufacturing of a photomask |
JP2007080811A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-03-29 | Advanced Micro-Fabrication Equipment Inc Asia | 真空反応室のrfマッチングネットワーク及びその配置方法 |
US7718539B2 (en) | 2005-09-28 | 2010-05-18 | Applied Materials, Inc. | Method for photomask fabrication utilizing a carbon hard mask |
US7695633B2 (en) | 2005-10-18 | 2010-04-13 | Applied Materials, Inc. | Independent control of ion density, ion energy distribution and ion dissociation in a plasma reactor |
US7695983B2 (en) | 2005-10-18 | 2010-04-13 | Applied Materials, Inc. | Independent control of ion density, ion energy distribution and ion dissociation in a plasma reactor |
US7645357B2 (en) | 2006-04-24 | 2010-01-12 | Applied Materials, Inc. | Plasma reactor apparatus with a VHF capacitively coupled plasma source of variable frequency |
US7264688B1 (en) | 2006-04-24 | 2007-09-04 | Applied Materials, Inc. | Plasma reactor apparatus with independent capacitive and toroidal plasma sources |
US7727413B2 (en) | 2006-04-24 | 2010-06-01 | Applied Materials, Inc. | Dual plasma source process using a variable frequency capacitively coupled source to control plasma ion density |
US7780864B2 (en) | 2006-04-24 | 2010-08-24 | Applied Materials, Inc. | Process using combined capacitively and inductively coupled plasma sources for controlling plasma ion radial distribution |
JP2009043949A (ja) * | 2007-08-09 | 2009-02-26 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 真空処理装置、真空処理装置の製造方法、及び真空処理装置の調整方法 |
US7736914B2 (en) | 2007-11-29 | 2010-06-15 | Applied Materials, Inc. | Plasma control using dual cathode frequency mixing and controlling the level of polymer formation |
JP2009259616A (ja) * | 2008-04-17 | 2009-11-05 | Panasonic Corp | マイクロ波処理装置 |
JP2011528066A (ja) * | 2008-07-16 | 2011-11-10 | エージーシー グラス ユーロップ | 支持体の上に膜を蒸着するための方法及び設備 |
JP2011528067A (ja) * | 2008-07-16 | 2011-11-10 | エージーシー グラス ユーロップ | 支持体の両側上に同時に膜を蒸着するための方法及び装置 |
JP2010177006A (ja) * | 2009-01-29 | 2010-08-12 | Panasonic Corp | マイクロ波処理装置 |
JP2016073124A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 株式会社ダイヘン | 高周波電源 |
CN107836031A (zh) * | 2015-07-13 | 2018-03-23 | Mks仪器有限公司 | 用于连续模式和脉冲模式操作的统一rf功率传输单输入、多输出控制 |
JP2018528574A (ja) * | 2015-07-13 | 2018-09-27 | エムケーエス インストゥルメンツ,インコーポレイテッド | 連続的およびパルスモード動作のための一体化されたrf電力供給単一入力複数出力制御 |
JP2018138683A (ja) * | 2017-02-24 | 2018-09-06 | 三菱重工機械システム株式会社 | インピーダンス設定装置、成膜システム、制御方法及びプログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2003073836A (ja) | 真空処理方法及び真空処理装置 | |
JPH08225947A (ja) | プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置 | |
JP3745095B2 (ja) | 堆積膜形成装置および堆積膜形成方法 | |
US20030196601A1 (en) | Plasma processing method and plasma processing apparatus | |
JP4497811B2 (ja) | プラズマ処理方法 | |
JP4109861B2 (ja) | 真空処理方法 | |
JP2003268557A (ja) | プラズマ処理方法およびプラズマ処理装置 | |
JP3387616B2 (ja) | プラズマ処理装置 | |
JP3135031B2 (ja) | 堆積膜形成装置 | |
JP2003024772A (ja) | プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 | |
JPH07258854A (ja) | 堆積膜形成方法及び堆積膜形成装置 | |
JP2005015884A (ja) | 真空処理装置 | |
JP2004131759A (ja) | 堆積膜形成方法 | |
JP2005142150A (ja) | プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 | |
JP3606399B2 (ja) | 堆積膜形成装置 | |
JP2002220670A (ja) | 真空処理方法 | |
JP2017155269A (ja) | 堆積膜形成方法および電子写真感光体の製造方法 | |
JP2003049277A (ja) | プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置 | |
JP2004156059A (ja) | プラズマ処理方法 | |
JP2005068455A (ja) | 堆積膜形成方法及び装置 | |
JP2008214659A (ja) | 堆積膜の形成方法 | |
JP2003129244A (ja) | 真空処理方法 | |
JP2003041369A (ja) | 真空処理方法および真空処理装置 | |
JPH08236460A (ja) | 堆積膜形成方法および堆積膜形成装置 | |
JP2001314755A (ja) | 真空処理方法及び真空処理装置 |