JP2003129244A - 真空処理方法 - Google Patents

真空処理方法

Info

Publication number
JP2003129244A
JP2003129244A JP2001322224A JP2001322224A JP2003129244A JP 2003129244 A JP2003129244 A JP 2003129244A JP 2001322224 A JP2001322224 A JP 2001322224A JP 2001322224 A JP2001322224 A JP 2001322224A JP 2003129244 A JP2003129244 A JP 2003129244A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
ratio
vacuum processing
frequency power
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001322224A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Abe
幸裕 阿部
Hiroaki Niino
博明 新納
Kunimasa Kawamura
邦正 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001322224A priority Critical patent/JP2003129244A/ja
Publication of JP2003129244A publication Critical patent/JP2003129244A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空処理に用いる複数の高周波電力の電力比
率を適切にかつ効果的に決定可能で、また、別の装置構
成で同一の処理を行う場合の電力比率を適切にかつ効率
的に決定する有効な真空処理方法を提供する。 【解決手段】 まず、高周波電源105aからの第1の
高周波電力を単独で印加した際に反応容器101内に生
成されるプラズマの発光強度と、高周波電源105bか
らの第2の高周波電力を単独で印加した際に反応容器1
01内に生成されるプラズマの発光強度とを事前に求め
る。そして、第1および第2の高周波電力の出力電力比
率をプラズマの発光強度の比率が規定範囲になるように
決定し、決定した出力電力比率で基板102に真空処理
を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイス、
電子写真用感光体、画像入力用ラインセンサー、撮影デ
バイス、光起電力デバイス等における堆積膜形成やエッ
チング等に用いられる、高周波電力を用いた真空処理方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体デバイス、電子写真用感光
体、画像入力ラインセンサー、撮影デバイス、光起電力
デバイス等を形成するための真空処理方法としては、プ
ラズマCVD法、イオンプレーティング法、プラズマエ
ッチング法等、高周波電力により生成されるプラズマを
用いた真空処理方法が知られており、このような真空処
理方法を実施可能な装置も数多く実用化されている。
【0003】例えば、プラズマCVD法を用いた堆積膜
形成方法、つまり、高周波電力のグロー放電により原料
ガスのプラズマを生成し、その分解種を基板上に堆積さ
せることによって堆積膜を形成する方法がある。この方
法を用いた場合、例えば、原料ガスにシランガスを用い
ることで、アモルファスシリコン薄膜を形成することが
可能である。また、近年においては堆積膜形成速度が速
く、高品質な堆積膜が得られるVHF帯の高周波電力を
用いたプラズマCVD法が注目されている。
【0004】しかしながら、VHF帯のような周波数帯
の高周波電力を用いた場合、反応容器内での高周波電力
の波長が反応容器、高周波電極、被処理物等と同程度の
長さになるため、反応容器内に高周波電力が定在波を形
成しやすくなる。そのため、この定在波により反応容器
内に電力の強度分布が生じ、プラズマ特性が反応容器内
の位置によって異なってしまい、その結果、真空処理特
性を広い範囲で高精度に均一化することが困難となる場
合がある。
【0005】このような問題を解決するための手段とし
て、複数の異なる周波数の高周波電力を反応容器内に供
給することが考えられる。例えば、特開昭60−160
620号公報には、発振周波数が10MHz以上の高周
波電力と発振周波数が1MHz以下の高周波電力とを同
一電極に供給する構成が開示されている。この構成にお
いては、反応容器内に導入される複数の周波数の異なる
高周波電力が合成されて各々の定在波を打ち消し合うた
め、単独の高周波電力を供給した場合に比べて、真空処
理特性を均一化するものと考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、比較的
周波数の高い複数の高周波電力を同時に供給してプラズ
マを生成し、真空処理を施すことによって、真空処理の
均一性と処理速度の向上との両立が図れる。ただし、周
波数の異なる複数の高周波電力を同時に反応容器へ供給
する場合、より均一な真空処理を施すためには、周波数
の異なる複数の高周波電力の電力比率を最適化する必要
がある。
【0007】しかしながら、出力電力値で最適な電力比
率を決定した場合には、処理条件や装置構成の違いによ
って、必ずしも十分な真空処理均一性が得られない場合
があった。これは、出力電力と実際にプラズマ生成に寄
与する電力(以後、実効電力と記す)が必ずしも一対一
に対応していないためと考えられる。例えば、各々の高
周波電力を各々の整合回路を介して供給する場合、各々
の整合回路における各々の高周波電力の電力損失率が異
なっていて、同じ出力電力値で供給していても実効電力
に差が生じる場合が考えられる。
【0008】また、ガス種、処理圧力、高周波電力等の
真空処理条件に応じて、真空処理に用いる周波数の異な
る複数の高周波電力の電力比率を最適化する必要があ
る。さらに、装置構成やスケールが異なる場合、装置毎
に最適な電力比率を決定する必要があるので、その都
度、電力比率を検討する必要がある。
【0009】したがって、本発明の目的は、真空処理に
用いる複数の高周波電力の電力比率を適切にかつ効果的
に決定することができ、また、別の装置構成で同一の処
理を行う場合の電力比率を適切にかつ効率的に決定する
ことができる有効な真空処理方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述したように周波数の
異なる複数の高周波電力を同時に反応容器内に供給して
原料ガスのプラズマを生成し、被処理物に真空処理を施
すような場合、処理条件や装置構成の違いによって高周
波電力の電力比率を最適化する必要があった。
【0011】本発明者らは、詳細な検討を行ったとこ
ろ、例えば、ある装置のある処理条件において最適な電
力比率を決定しても、処理条件や装置構成を変更した場
合には、十分な真空処理均一性が得られないことがあっ
た。これは、周波数の違いによって原料ガス種の分解効
率が異なることや、装置構成の違いによって電力導入経
路での電力損失率が異なることに要因があると推察され
る。そこで、このような課題を解決するために検討を行
った結果、高周波電力の出力電力比率をプラズマ発光強
度比率に基づいて決定することにより、効率的かつ最適
な高周波電力の電力比率を決定することが可能であるこ
とを見出し、本発明を完成した。
【0012】本発明は、減圧可能な反応容器内に被処理
物を設置し、該反応容器内に原料ガスを導入し、高周波
電力によって該反応容器内に該原料ガスのプラズマを生
成し、該被処理物に真空処理を施す真空処理方法におい
て、周波数の異なる複数の高周波電力を同時に印加して
反応容器内にプラズマを生成して被処理物に真空処理を
施す際に、各々の高周波電力を単独で印加した際に反応
容器内に生成されるプラズマの発光強度を事前に求め、
各々の高周波電力の出力電力比率をプラズマの発光強度
比率が規定範囲となるように決定し、決定した出力電力
比率で被処理物に真空処理を施すことを特徴とするもの
である。
【0013】本発明によれば、高周波電力の出力電力と
実効電力の関係を正確に把握することが可能で、真空処
理時の出力電力比率を最適化することができ、真空処理
の均一性を向上すると共に再現性の高い真空処理が可能
となる。
【0014】また、本発明を用いれば、事前に第1の装
置構成で最適なプラズマの発光強度比率を決定し、該第
1の装置構成とは異なる第2の装置構成において、各々
の高周波電力の出力電力比率を第1の装置構成で決定し
たプラズマの発光強度比率と等しくなるように決定する
ことにより、構成やスケールの異なった装置形態におい
ても真空処理に用いる高周波電力の最適な出力電力比率
を決定することが可能になる。
【0015】また、前記周波数の異なる複数の高周波電
力は、周波数が10MHz以上250MHz以下の高周
波電力を少なくとも2つ含み、該周波数範囲内にある高
周波電力が有する電力値の中で最も大きい電力値と次に
大きい電力値を有する高周波電力であって、周波数の高
い方の高周波電力によるプラズマの発光強度I1と周波
数の低い方の高周波電力によるプラズマの発光強度I2
とが、0.04≦I2/(I1+I2)≦0.8の範囲
となるように該高周波電力の出力電力比率を決定し、決
定した出力電力比率で被処理物に真空処理を施すことに
より、本発明の効果を顕著に得ることができる。
【0016】まず、発振周波数が上記範囲の高周波電力
を用いることにより、真空処理速度、真空処理特性、真
空処理均一性、真空処理コストの点で適している。ま
た、発振周波数が比較的近い高周波電力を用いることに
より、反応容器内に生成されるプラズマ活性種の種類お
よびその比率が近くなるため、プラズマ発光強度によっ
て反応容器内の各高周波電力の実効電力を決定するのに
適している。また、プラズマ発光強度比率を上記範囲と
することにより真空処理均一性が顕著に向上することが
分かった。
【0017】なお、本発明は、周波数の異なる複数の高
周波電力を同一電極に供給する真空処理方法において顕
著な効果が得られる。同一電極に複数の高周波電力を供
給する真空処理方法では、周波数の違いによって、供給
効率が等しくならない場合があり、プラズマ生成に寄与
する実効電力と印加電力とが必ずしも比例関係ではなか
ったり、比例関係にあっても比例係数が異なったりする
ことがあった。したがって、同一電極に複数の高周波電
力を供給する真空処理方法において、特に顕著な効果を
得ることが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面を用いて説明する。
【0019】図1は、本発明の真空処理方法に用いられ
る平行平板プラズマ処理装置の一例を示す模式図であ
る。この装置は、基板102を被処理物とし、基板10
2に真空処理を施す装置であり、減圧可能な反応容器1
01と、反応容器101内に原料ガスを導入する原料ガ
ス供給装置103と、反応容器101内を排気する排気
ポンプ104と、反応容器101内に周波数の異なる2
つの高周波電力を供給する第1および第2の高周波電源
である2つの高周波電源105a,105bと、マッチ
ング調整部106と、反応容器101内に生成されるプ
ラズマの発光強度を測定する光度計115とを含んでい
る。
【0020】図1の装置では、周波数の異なる2つの高
周波電力は、各々の高周波電源105a,105bから
各々の同軸線路108a,108b内を各々の整合回路
107a,107bを介して各々の電極109a,10
9bに供給される構成になっており、マッチング制御装
置111が各々の駆動装置110a,110bを制御す
ることで各々の整合回路107a,107bの設定条件
を調整する。なお、図1には図示していないが、第1の
高周波電源105a(発振周波数:f1(>f2))に
はf1よりも低く、f2よりも高いカットオフ周波数特
性をもつハイパスフィルターを設け、同様に第2の高周
波電源105b(発振周波数:f2)にはf2よりも高
く、f1よりも低いカットオフ周波数特性をもつローパ
スフィルターを設け、それぞれの高周波電源に回り込む
他方の電力を小さくするような構成にすることが好まし
い。また、f1,f2は、10MHz≦f2<f1≦2
50MHzの条件を満たすことが好ましい。発振周波数
が上記周波数範囲の高周波電力を用いることによって、
真空処理速度、真空処理特性、真空処理均一性、真空処
理コストの点で適している。また、発振周波数が比較的
近い高周波電力を用いることによって、反応容器101
内に生成されるプラズマ活性種の種類およびその比率が
近くなる点で適している。
【0021】また、光度計115はプラズマ発光強度を
測定可能であれば特に制限は無いが、真空処理に用いる
プラズマの発光スペクトル領域で敏感な光度計を用いる
ことが好ましい。例えば、シランガスを用いて水素化ア
モルファスシリコン(以下、a−Si:H)堆積膜を形
成するような場合では、プラズマ中のSiH*、Si*
H2*、H*等の発光性核種の発光スペクトルを検知可能
な分光光度計を用いることが考えられる。あるいは、一
般的な照度計に測定したい波長のフィルターを付加して
用いても良い。
【0022】そして、真空処理に用いるプラズマが堆積
膜を形成するような場合には、プラズマ発光を透過させ
る測定窓114に堆積膜が付着することを防止する必要
がある。例えば、反応容器101内に生成されたプラズ
マの活性粒子が測定窓114まで到達しないようにプラ
ズマ生成空間と測定窓114との間にメッシュ状の部材
を挿入し、プラズマ活性粒子をそのメッシュ部材でトラ
ップして、メッシュ部材からのプラズマ発光の漏れ光を
光度計115で測定する構成や、測定窓114のプラズ
マ生成空間側に不活性ガス等の堆積膜を形成しないガス
を導入して測定窓114への膜付着を防止する構成にす
ることができる。あるいは、非堆積ガスを用いてプラズ
マ発光強度を測定する方法も考えられる。例えば、シラ
ンガスの代わりに水素ガスを用いてプラズマ発光強度を
測定することが考えられる。
【0023】以下に、図1の装置を用いた真空処理方法
について具体的に説明する。
【0024】まず、反応容器101内を排気ポンプ10
4で排気した後、原料ガス供給装置103によって所望
の原料ガスを供給する。
【0025】反応容器101内が処理条件になったとこ
ろで、第1の高周波電源105aから発振周波数f1の
第1の高周波電力を整合回路107aを介して電極10
9aに供給し、反応容器101内にプラズマを生成す
る。次に、反応容器101内に生成されたプラズマの発
光強度を光度計105で測定し、第1の高周波電力の出
力電力P1とプラズマ発光強度I1の関係を求める。
【0026】続いて、第1の高周波電力の供給を停止
し、第2の高周波電源105bからの発振周波数f2の
第2の高周波電力についても同様の測定を行い、第2の
高周波電力の出力電力P2とプラズマ発光強度I2の関
係を求める。
【0027】そして、2つの高周波電力の出力電力比率
を変えて実際に真空処理を行い、必要な真空処理特性、
真空処理均一性が満たされる最適なプラズマ発光強度比
率を決定する。
【0028】一旦、上記方法で最適なプラズマ発光強度
比率を決定すれば、以降、最適なプラズマ発光強度比率
が維持できる出力電力比率で真空処理を施すことによ
り、均一性の高い真空処理を再現性良く行うことが可能
となる。
【0029】
【実験例】(実験例1)本実験例では、図1の装置を用
い、事前に第1の高周波電源105aからの出力電力と
プラズマ発光強度、第2の高周波電源105bからの出
力電力とプラズマ発光強度の関係をそれぞれ求め、各々
の高周波電力によるプラズマ発光強度比を種々変更した
場合の真空処理特性、真空処理均一性の評価を行った。
【0030】まず、次の手順で各々の高周波電力による
プラズマ発光強度の測定を行った。
【0031】最初に、反応容器101内の円盤状基板支
持台109bの直径上に、基板102として25.4×
38.1mm(1×1.5インチ)の研磨ガラス(コー
ニング社製、#7059)を10枚並べて設置し、排気
ポンプ104により排気配管113を通して反応容器1
01を排気した。
【0032】続いて、原料ガス供給装置103によって
原料ガス供給管112を介して、反応容器101中に5
00ml/min(normal)のArを供給しなが
ら発熱体(不図示)により基板102が230℃になる
ように加熱・制御した。
【0033】次に、Arの供給を停止し、反応容器10
1内を排気ポンプ104により排気した後、表1に示す
条件で放電実験を行った。初めに第1の高周波電力を第
1の電極109aに供給し反応容器101内にプラズマ
を生成する。反応容器101内のプラズマ発光強度I1
を光度計115で測定し、第1の高周波電力の出力電力
P1を変化させて、出力電力P1とプラズマ発光強度I
1の関係を求めた。続いて、第1の高周波電力の供給を
停止し、第2の高周波電力を基板支持台でもある第2の
電極109bに供給してプラズマを生成する。反応容器
101内のプラズマ発光強度I2を光度計115で測定
し、第2の高周波電力の出力電力P2を変化させて、出
力電力P2とプラズマ発光強度I2の関係を求めた。
【0034】上記放電実験によって求めた各々の高周波
電力の出力電力P1,P2とプラズマ発光強度I1,I
2の関係に基づいて、出力する合計電力を500Wに維
持したまま、第1の高周波電力を単独供給して反応容器
101内に生成したプラズマの発光強度I1と第2の高
周波電力を単独供給して反応容器101内に生成したプ
ラズマの発光強度I2との関係式I2/(I1+I2)
が0〜0.9になるように変化させて10通りの出力電
力比率で基板102上に堆積膜を形成した。
【0035】具体的な堆積膜形成方法を以下に説明す
る。
【0036】まず、反応容器101内の円盤状基板支持
台109bの直径上に、基板102として25.4×3
8.1mm(1×1.5インチ)の研磨ガラス(コーニ
ング社製、#7059)を10枚並べて設置し、排気ポ
ンプ104により排気配管113を通して反応容器10
1を排気した。
【0037】続いて、原料ガス供給装置103によって
原料ガス供給管112を介して、反応容器101中に5
00ml/min(normal)のArを供給しなが
ら発熱体(不図示)により基板102が230℃になる
ように加熱・制御した。
【0038】次に、Arの供給を停止し、反応容器10
1内を排気ポンプ104により排気した後、表1の堆積
膜形成条件でa−Si:H堆積膜を基板102上に1μ
m堆積させた。
【0039】堆積膜形成後、反応容器101をArによ
りパージし、基板102を冷却した後、N2ガスでリー
クして堆積膜を取り出し、この堆積膜の上に、250μ
mのギャップ、総電極長50mmの櫛形のマスクを載
せ、通常の真空蒸着法によってCrを100nm堆積さ
せ、櫛形電極を表面に形成した。
【0040】なお、本実験例では、第1の高周波電源1
05aの発振周波数f1を50MHz、第2の高周波電
源105bの発振周波数f2を30MHzとして実験を
行った。また、プラズマ発光強度を測定する光度計11
5にはEG&G製 MODEL550−1 PHOTO
METERを用い、反応容器101に設けられた測定窓
114の大気側からプラズマ発光強度を測定した。な
お、測定窓114へ堆積膜が付着しないように、測定窓
114と放電空間との間に金属製のメッシュを挿入して
プラズマ中の活性種をそのメッシュで捕獲する構成とし
た。
【0041】
【表1】
【0042】本実験例で作製したa−Si:H堆積膜に
ついて光感度の評価を行った。ここで光感度とは、明導
電率σpと暗導電率σdを用いて定義されるものとす
る。明導電率σpは、1mW/cm2の強度であるHe
−Neレーザー(波長632.8nm)を照射したとき
の導電率とし、暗導電率σdは光を照射しないときの導
電率とする。このとき、光感度はこれらの比によって表
されるが、導電率の値は数桁の単位で変化する場合もあ
り、単純に比較しにくいため、 光感度=log(σp/σd) と定義する。この光感度の値が大きいほど堆積膜特性が
良好であることを示す。
【0043】このような測定を10枚の基板で行うこと
で、円盤上面内方向の堆積膜の均一性を評価することが
できる。10枚の基板のうち、最も光感度が高い部分と
低い部分との比を光感度ムラとして評価した。
【0044】上記で得られた評価結果を表2に示す。表
2では、I2/(I1+I2)=0、すなわち、発振周
波数f1が50MHzである第1の高周波電力のみで作
製した堆積膜の光感度むらに対して、95%以上の場合
を□、85%以上95%未満の場合を△、75%以上8
5%未満の場合を△〜○、65%以上75%未満の場合
を○、65%未満の場合を◎とした。
【0045】
【表2】
【0046】表2から分かるように、I2/(I1+I
2)が0.04〜0.8の範囲では光感度むらが良化
し、特に、0.1〜0.6の範囲で良化することが分か
った。
【0047】(実験例2)本実験例では、図2および図
3に示す構成の異なる2つの堆積膜形成装置を用いて実
験を行った。
【0048】図2は、本発明の真空処理方法に用いられ
る堆積膜形成装置の一例を示す図であり、(a)は模式
図、(b)は(a)のA−A’面の断面図である。この
装置は、円筒状基体202を被処理物とし、円筒状基体
202上に真空処理により堆積膜を形成する装置であ
り、減圧可能な円筒状の反応容器201と、反応容器2
01内に所望の原料ガスを導入する原料ガス供給管21
2と、反応容器201内に電力を導入する高周波電極2
09と、高周波電極209に電力を導入する高周波電源
205a,205bと、マッチング調整部206とを含
んでいる。
【0049】反応容器201の底面には排気配管213
が一体的に形成されており、排気配管213の他端は排
気ポンプ204に接続されている。反応容器201の中
心部には、堆積膜が形成される1本の円筒状基体202
が配置されている。円筒状基体202は基体支持体21
6に設置された状態で、回転軸217によって保持さ
れ、発熱体(不図示)によって加熱されるようになって
いる。モーター219を駆動すると、減速ギア218を
介して回転軸217が回転し、円筒状基体202がその
母線方向中心軸のまわりを自転するようになっている。
【0050】原料ガス供給管212は、原料ガス供給装
置203に接続されており、SiH 4,H2,GeH4
26,PH3,CH4,NO,Ar,He等の所望の原
料ガスを所望の流量で供給可能な構成となっている。ま
た、高周波電力は2つの高周波電源205a,205b
から整合回路207a,207bを経て合成され、電力
分岐板220を介して同一の高周波電極209より反応
容器201内に供給される構成となっている。
【0051】図3は、本発明の真空処理方法に用いられ
る堆積膜形成装置の他の例を示す図であり、(a)は模
式図、(b)は(a)のA−A’面の断面図である。こ
の装置は、図2の装置と比較すると、反応容器301内
の円周上等間隔に6本の円筒状基体302が設置され、
円筒形基体の設置円よりも外側に6本の原料ガス供給管
312が設置されている点が異なる。さらに、反応容3
01の少なくとも一部が誘電体材料からなり、反応容器
301の外側に高周波電極309が設置されている点が
異なる。
【0052】上記で説明した2つの装置を用いて、次の
実験を行った。
【0053】まず、図2の装置を用い、表3に示す堆積
膜形成条件で実験例1と同様の方法で放電実験を行い、
各々の高周波電力の出力電力P1,P2とプラズマ発光
強度I1,I2の関係を求めた。そして、プラズマ発光
強度比率I2/(I1+I2)を変えて、表3に示す堆
積膜形成条件でa−Si:H堆積膜を形成し、実験例1
と同様の方法で光感度むらの評価を行った。
【0054】
【表3】
【0055】続いて、図3の装置を用い、表4に示す堆
積膜形成条件で実験例1と同様の方法で放電実験を行
い、各々の高周波電力の出力電力P1,P2とプラズマ
発光強度I1,I2の関係を求めた。そして、プラズマ
発光強度比率I2/(I1+I2)を変えて、表4に示
す堆積膜形成条件でa−Si:H堆積膜を形成し、実験
例1と同様の方法で光感度むらの評価を行った。
【0056】
【表4】
【0057】上記で得られた評価結果を表5に示す。表
5では、各装置について、プラズマ発光強度比率I2/
(I1+I2)=0、すなわち、発振周波数f1が10
5MHzである第1の高周波電力のみで作製した堆積膜
の光感度むらに対して、95%以上の場合を□、85%
以上95%未満の場合を△、75%以上85%未満の場
合を△〜○、65%以上75%未満の場合を○、65%
未満の場合を◎とした。
【0058】
【表5】
【0059】表5から分かるように、プラズマ発光強度
比率に応じて最適な出力電力比率を決定すれば、装置構
成が異なる場合にも均一性の高い真空処理が可能で、か
つ効率的に出力電力比率を決定できることが確認され
た。言い換えれば、事前に図2の装置で最適なプラズマ
発光強度比率を決定し、図3の装置において、図2の装
置で決定した最適なプラズマ発光強度比率と等しくなる
ように出力電力比率を決定しても、均一性の高い真空処
理を行えることが確認された。なお、本実験例において
図2の装置でプラズマ発光強度比率I2/(I1+I
2)を0.3とする出力電力比率P2/(P1+P2)
は0.3であり、図3の装置でプラズマ発光強度比率I
2/(I1+I2)を0.3とする出力電力比率P2/
(P1+P2)は0.5であった。
【0060】(実験例3)本実験例では、図2の装置を
用い、表6に示す堆積膜形成条件でa−SiC:H膜の
形成を行った。また、図3の装置を用い、表7に示す堆
積膜形成条件でa−SiC:H膜の形成を行った。な
お、出力電力比率は事前に行った放電実験で得た最適な
プラズマ発光比率の結果を基に決定している。
【0061】
【表6】
【0062】
【表7】
【0063】本実験例で作製したa−SiC:H堆積膜
について光学的エネルギーバンドギャップ(Egop
t)の評価を行った。測定には紫外可視分光光度計(日
本分光製 V−570)を用い、波長範囲を250〜2
500nmとした。得られた各波長における吸収係数α
を元に、通常のTaucプロット(hνと(αhν)1/
2との関係を求め、hν軸の切片の値をEgoptと定
義する)を用いてEgoptを得た。この測定を10個
の基体に対して行うことで、母線軸方向のa−SiC:
H堆積膜の均一性を評価することができる。10個の基
体のうち、最もEgoptが大きい部分と小さい部分と
の差をEgoptむらとして定め、各装置について各々
Egoptむらを評価した。
【0064】上記で得られた評価結果を表7に示す。表
7では、プラズマ発光強度比率I2/(I1+I2)=
0、すなわち、発振周波数f1が105MHzである第
1の高周波電力のみで作製した堆積膜のEgoptむら
を基準にして、95%以上の場合を□、85%以上95
%未満の場合を△、75%以上85%未満の場合を△〜
○、65%以上75%未満の場合を○、65%未満の場
合を◎とした。
【0065】
【表8】
【0066】表5および表8から分かるように、本実験
例で作製されたa−SiC:H堆積膜はプラズマ発光強
度比率I2/(I1+I2)=0.4の場合に最も均一
性が高く、一方、実験例2で作製されたa−Si:H堆
積膜はプラズマ発光強度比率I2/(I1+I2)=
0.3の場合に最も均一性が高くなることから、ガス種
等の処理条件が異なる場合は、処理条件毎に最適なプラ
ズマ発光強度比率を決定する必要があることが確認され
た。なお、本実験例において図2の装置でプラズマ発光
強度比率I2/(I1+I2)を0.4とする出力電力
比率P2/(P1+P2)は0.5であり、図3の装置
でプラズマ発光強度比率I2/(I1+I2)を0.4
とする出力電力比率P2/(P1+P2)は0.7であ
った。
【0067】
【実施例】以下に実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例により何ら制限されるものではな
い。
【0068】(実施例1)本実施例では、図2の装置を
用い、第1の高周波電源205aの発振周波数f1を1
05MHzとし、第2の高周波電源205bの発振周波
数f2を60MHzとした条件で直径80mm、長さ3
58mmのアルミ製の円筒状基体202上に表9に示す
条件で電荷注入阻止層、光導電層、表面層からなるa−
Si系感光体を1本作製した。なお、本実施例では実験
例2および実験例3で決定した最適なプラズマ発光強度
比率に基づく出力電力比率を採用した。
【0069】感光体作製手順は概略以下の通りとした。
【0070】まず、基体支持体216に保持された円筒
状基体202を反応容器201内の回転軸217上に設
置した後、排気ポンプ204により排気配管213を通
して反応容器201内を排気した。
【0071】続いて、加熱工程を行う。回転軸217を
介して円筒状基体202をモーター219により10r
pmの速度で回転させ、更に原料ガス供給管212を通
じて反応容器201中に500ml/min(norm
al)のArを供給しながら発熱体(不図示)により円
筒状基体202を230℃に加熱・制御し、その状態を
2時間維持した。
【0072】次に、堆積膜形成工程を行う。Arの供給
を停止し、反応容器201を排気ポンプ204により排
気配管213を通して排気した後、原料ガス供給装置2
03によって、原料ガス供給管212を介して、表9に
示した電荷注入阻止層形成に用いる原料ガスを導入し
た。
【0073】原料ガスの流量が設定流量となり、反応容
器201内の圧力が安定したのを確認した後、第1の高
周波電源205aから発振周波数105MHzの高周波
電力を整合回路207aを介して高周波電極209に供
給し、第2の高周波電源205bから発振周波数60M
Hzの高周波電力を整合回路207bを介して高周波電
極209に供給してプラズマを生成し、原料ガスを励起
解離することにより、円筒状基体202上に電荷注入阻
止層を堆積した。
【0074】電荷注入阻止層として所定の膜厚の形成が
行なわれた後、高周波電力の供給を止め、続いて原料ガ
スの供給を停止して電荷注入阻止層の形成を終えた。同
様の操作を複数回繰り返し、光導電層、表面層を順次形
成した。
【0075】
【表9】
【0076】上記方法で作製されたa−Si系感光体を
本テスト用に改造されたキヤノン製の複写機Image
Runner 5000に設置し、感光体の「帯電能
の母線ムラ」、「感度の母線ムラ」の2項目について、
以下の具体的評価法により評価を行った。 「帯電能の母線ムラ」上記複写機の主帯電器に一定の電
流を流したときの現像器位置での暗部電位を測定する。
したがって、暗部電位が大きいほど帯電能が良好である
ことを示す。帯電能測定は感光体母線方向全領域にわた
って行い、感光体母線方向全領域における最高暗部電位
と最低暗部電位の差を求め、この値から「帯電能の母線
ムラ」を評価した。 「感度の母線ムラ」現像器位置での暗部電位が一定にな
るように主帯電器電流を調整した後、原稿に反射濃度
0.1以下の所定の白紙を用い、現像器位置での明部電
位が所定の値になるように像露光光量により評価する。
したがって、像露光が少ないほど感度が良好であること
を示す。感度測定は感光体母線方向全領域にわたって行
い、感光体母線方向全領域における最大像露光光量と最
小像露光光量の差を求め、この値により「感度の母線ム
ラ」を評価した。
【0077】その結果、本実施例で作製された感光体の
「帯電能の母線ムラ」、「感度の母線ムラ」が殆ど無
く、プラズマ発光強度比率に基づいて出力電力比率を決
定すれば、均一性の高い真空処理が行えることが確認さ
れた。
【0078】(実施例2)本実施例では、図3の装置を
用い、表10に示す条件で電荷注入阻止層、光導電層、
表面層からなるa−Si系感光体を1ロット(合計6
本)、実施例1と同様の手順で作製した。なお、本実施
例では実験例2および実験例3で決定した最適なプラズ
マ発光強度比率に基づく出力電力比率を採用した。
【0079】
【表10】
【0080】上記方法で作製されたa−Si系感光体を
本テスト用に改造されたキヤノン製の複写機Image
Runner 5000に設置し、実施例1と同様に
感光体の「帯電能の母線ムラ」、「感度の母線ムラ」の
2項目について評価を行った。
【0081】その結果、本実施例で作製された6本の各
感光体の「帯電能の母線ムラ」、「感度の母線ムラ」は
殆ど無く、装置構成の異なる場合にも、プラズマ発光強
度比率に基づいて出力電力比率を決定すれば、均一性の
高い真空処理が行え、効率的に出力電力比率を決定する
ことが可能なことが確認された。
【0082】(実施例3)本実施例では、図2の装置を
用い、第1の高周波電源305aの発振周波数を80M
Hzとし、第2の高周波電源305bの発振周波数を3
0MHzとした条件で直径80mm、長さ358mmの
アルミ製の円筒状基体302上に表11に示す条件で電
荷注入阻止層、光導電層、上部電荷注入阻止層、表面層
からなるa−Si系感光体を1本作製した。なお、本実
施例では実験例2および実験例3と同様の実験を行い、
各層の成膜条件に合わせて最適なプラズマ発光強度比率
を求め、出力電力比率を決定してから処理を行った。
【0083】
【表11】
【0084】上記方法で作製されたa−Si系感光体を
本テスト用に改造されたキヤノン製の複写機Image
Runner 5000に設置し、実施例1と同様に
感光体の「帯電能の母線ムラ」、「感度の母線ムラ」の
2項目の評価を行った。
【0085】その結果、本実施例で作製された感光体の
「帯電能の母線ムラ」、「感度の母線ムラ」は殆ど無
く、プラズマ発光強度比率に基づいて出力電力比率を決
定すれば、成膜条件が異なる場合にも、均一性の高い真
空処理を行えることが確認された。
【0086】なお、図1〜図3に示した装置は、真空処
理時に周波数の異なる2つの高周波電力を供給する構成
であったが、本発明はこれに限らず、真空処理時に周波
数の異なる3つ以上の高周波電力を供給する装置にも適
用可能である。その場合、周波数の異なる複数の高周波
電力のうち、出力値の大きなほうから2つの高周波電力
を上記で説明した第1、第2の高周波電力と定義して本
発明を適用すれば良い。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、周波数の
異なる複数の高周波電力を同時に印加して反応容器内に
プラズマを生成して被処理物に真空処理を施す際に、各
々の高周波電力を単独で印加した際に反応容器内に生成
されるプラズマの発光強度を事前に求め、各々の高周波
電力の出力電力比率をプラズマの発光強度比率が規定範
囲となるように決定することにより、適切にかつ効果的
な出力電力比率を決定することができると共に、均一性
および再現性の高い真空処理が可能となる。
【0088】また、プラズマ発光強度比率に基づいて高
周波電力の出力電力比率を決定することにより、構成や
スケールの異なる装置形態においても適切かつ効率的に
出力電力比率を決定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空処理方法に用いられる平行平板型
プラズマ処理装置の一例を示す模式図である。
【図2】本発明の真空処理方法に用いられる内部電極型
一本取り円筒形基体堆積膜形成装置の一例を示す図であ
り、(a)は模式図、(b)は(a)のA−A’面の断
面図である。
【図3】本発明の真空処理方法に用いられる外部電極型
多本取り円筒形基体堆積膜形成装置の一例を示す図であ
り、(a)は模式図、(b)は(a)のA−A’面の断
面図である。
【符号の説明】
101,201,301 反応容器 102 基板 202,302 円筒状基体 103,203,303 原料ガス供給装置 104,204,304 排気ポンプ 105a,105b,205a,205b,305a,
305b 高周波電源 106,206,306 マッチング調整部 107a,107b,207a,207b,307a,
307b 整合回路 108a,108b,208,308 同軸線路 109,209,309 電極 110a,110b,210a,210b,310a,
310b 駆動装置 111,211,311 マッチング制御装置 112,212,312 原料ガス供給管 113,213,313 排気配管 114,214,314 測定窓 115,215,315 光度計 216,316 基体支持体 217,317 回転軸 218,318 減速ギヤ 219,319 モーター 220,320 電力分岐板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05H 1/00 H05H 1/00 A 1/46 1/46 M (72)発明者 河村 邦正 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H068 DA23 EA25 EA30 EA36 4G075 AA24 AA30 AA62 AA63 AA65 BC01 BC06 CA02 CA03 CA05 CA15 CA25 CA63 CA65 DA02 DA18 EA01 EA05 EB01 EB42 EC01 EC13 EC21 ED08 EE12 FC07 4K030 AA06 AA10 AA17 BA30 BA31 CA02 CA16 FA03 JA18 KA14 KA30 KA39 LA15 LA16 LA17 5F045 AA08 AB04 AC01 AD06 AE15 AF07 BB01 BB16 CA16 DA65 DP25 EH15 EH19 GB08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減圧可能な反応容器内に被処理物を設置
    し、該反応容器内に原料ガスを導入し、高周波電力によ
    って該反応容器内に該原料ガスのプラズマを生成し、該
    被処理物に真空処理を施す真空処理方法において、 周波数の異なる複数の高周波電力を同時に印加して反応
    容器内にプラズマを生成して被処理物に真空処理を施す
    際に、各々の高周波電力を単独で印加した際に反応容器
    内に生成されるプラズマの発光強度を事前に求め、各々
    の高周波電力の出力電力比率をプラズマの発光強度比率
    が規定範囲となるように決定し、決定した出力電力比率
    で被処理物に真空処理を施すことを特徴とする真空処理
    方法。
  2. 【請求項2】 事前に第1の装置構成で最適なプラズマ
    の発光強度比率を決定し、該第1の装置構成とは異なる
    第2の装置構成において、各々の高周波電力の出力電力
    比率を第1の装置構成で決定したプラズマの発光強度比
    率と等しくなるように決定し、決定した出力電力比率で
    被処理物に真空処理を施す、請求項1に記載の真空処理
    方法。
  3. 【請求項3】 前記周波数の異なる複数の高周波電力
    は、周波数が10MHz以上250MHz以下の高周波
    電力を少なくとも2つ含み、該周波数範囲内にある高周
    波電力が有する電力値の中で最も大きい電力値と次に大
    きい電力値を有する高周波電力であって、周波数の高い
    方の高周波電力によるプラズマの発光強度I1と周波数
    の低い方の高周波電力によるプラズマの発光強度I2と
    が、0.04≦I2/(I1+I2)≦0.8の範囲と
    なるように該高周波電力の出力電力比率を決定し、決定
    した出力電力比率で被処理物に真空処理を施す、請求項
    1または2に記載の真空処理方法。
  4. 【請求項4】 前記周波数の異なる複数の高周波電力を
    同一電極に供給して被処理物に真空処理を施す、請求項
    1から3のいずれか1項に記載の真空処理方法。
JP2001322224A 2001-10-19 2001-10-19 真空処理方法 Pending JP2003129244A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001322224A JP2003129244A (ja) 2001-10-19 2001-10-19 真空処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001322224A JP2003129244A (ja) 2001-10-19 2001-10-19 真空処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003129244A true JP2003129244A (ja) 2003-05-08

Family

ID=19139303

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001322224A Pending JP2003129244A (ja) 2001-10-19 2001-10-19 真空処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003129244A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007080811A (ja) * 2005-08-05 2007-03-29 Advanced Micro-Fabrication Equipment Inc Asia 真空反応室のrfマッチングネットワーク及びその配置方法
JP2008163464A (ja) * 2006-12-29 2008-07-17 United Technol Corp <Utc> 電子ビーム物理蒸着装置において送り速度を調整する方法、電子ビーム物理蒸着装置、およびこの装置を用いた層状化の発生していない多成分凝縮物の製造方法
US20130256266A1 (en) * 2012-03-30 2013-10-03 Andreas Fischer Methods and apparatuses for effectively reducing gas residence time in a plasma processing chamber

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007080811A (ja) * 2005-08-05 2007-03-29 Advanced Micro-Fabrication Equipment Inc Asia 真空反応室のrfマッチングネットワーク及びその配置方法
JP2008163464A (ja) * 2006-12-29 2008-07-17 United Technol Corp <Utc> 電子ビーム物理蒸着装置において送り速度を調整する方法、電子ビーム物理蒸着装置、およびこの装置を用いた層状化の発生していない多成分凝縮物の製造方法
US20130256266A1 (en) * 2012-03-30 2013-10-03 Andreas Fischer Methods and apparatuses for effectively reducing gas residence time in a plasma processing chamber
US9299541B2 (en) * 2012-03-30 2016-03-29 Lam Research Corporation Methods and apparatuses for effectively reducing gas residence time in a plasma processing chamber

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3897582B2 (ja) 真空処理方法、真空処理装置、半導体装置の製造方法および半導体装置
JPS6161103B2 (ja)
JPH1192932A (ja) 堆積膜形成装置および堆積膜形成方法
JP2003129244A (ja) 真空処理方法
JPH08333684A (ja) 堆積膜の形成方法
JP2000073173A (ja) 堆積膜形成方法及び堆積膜形成装置
JP2003107767A (ja) 電子写真感光体及び電子写真感光体の製造方法
JP5058511B2 (ja) 堆積膜形成装置
JP2002241944A (ja) 真空処理方法
JP3428865B2 (ja) 堆積膜の形成装置及び堆積膜形成方法
JP2925310B2 (ja) 堆積膜形成方法
JPH06196407A (ja) 堆積膜形成方法および堆積膜形成装置
JP2003041369A (ja) 真空処理方法および真空処理装置
JPH09244284A (ja) 光受容部材の製造方法
JP2867150B2 (ja) マイクロ波プラズマcvd装置
JP3368142B2 (ja) 堆積膜形成装置
JP2001319883A (ja) 堆積膜の製造方法
JP3459700B2 (ja) 光受容部材および光受容部材の製造方法
JP2003313668A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2003041370A (ja) 真空処理方法
JP2005068455A (ja) 堆積膜形成方法及び装置
JPH07288233A (ja) 堆積膜形成装置
JP2005068454A (ja) 堆積膜形成方法
JPH07288194A (ja) プラズマ処理装置
JP2004149825A (ja) 真空処理装置および真空処理方法