JP2003066223A - カラーフィルター用インクジェットインク組成物、インク組成物製造方法、及び、カラーフィルター製造方法 - Google Patents
カラーフィルター用インクジェットインク組成物、インク組成物製造方法、及び、カラーフィルター製造方法Info
- Publication number
- JP2003066223A JP2003066223A JP2002166359A JP2002166359A JP2003066223A JP 2003066223 A JP2003066223 A JP 2003066223A JP 2002166359 A JP2002166359 A JP 2002166359A JP 2002166359 A JP2002166359 A JP 2002166359A JP 2003066223 A JP2003066223 A JP 2003066223A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- color filter
- ink composition
- solvent
- ink
- pigment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/02—Printing inks
- C09D11/03—Printing inks characterised by features other than the chemical nature of the binder
- C09D11/037—Printing inks characterised by features other than the chemical nature of the binder characterised by the pigment
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G59/00—Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule; Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups
- C08G59/18—Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing
- C08G59/40—Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing characterised by the curing agents used
- C08G59/42—Polycarboxylic acids; Anhydrides, halides or low molecular weight esters thereof
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/20—Filters
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/004—Photosensitive materials
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2202/00—Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
- B41J2202/01—Embodiments of or processes related to ink-jet heads
- B41J2202/09—Ink jet technology used for manufacturing optical filters
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Optical Filters (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
Abstract
増加を起こし難いカラーフィルター用インクジェットイ
ンク組成物を提供する。 【解決手段】 (A)エポキシ基を2個以上有するエポ
キシ化合物と、(B)式1a又は式1bで表される官能
基を2個以上有するカルボキシル基ブロック化合物とを
必須成分として含有するインク組成物である。 【化1】 (R1、R2、R3、R1’、R2’及びR3’はそれぞれH
又は炭素数1〜18の有機基、R4及びR5はそれぞれ炭
素数1〜18の有機基、Y1及びY1’はそれぞれO又は
Sである。R3とR4は互いに結合してY1をヘテロ原子
とする複素環を形成してもよい。)
Description
の基板上に、画素部(着色層)のような所定パターンの
硬化層を形成するのに用いられるインクジェット用熱硬
化性インク組成物、当該インクジェット用熱硬化性イン
ク組成物の製造方法、及び、当該インクジェット用熱硬
化性インク組成物を用いてカラーフィルターを製造する
方法に関する。
達、特に携帯用パーソナルコンピューターの発達に伴
い、液晶ディスプレイ、とりわけカラー液晶表示装置の
需要が増加する傾向にある。しかしながら、このカラー
液晶表示装置が高価であることからコストダウンの要求
が高まっており、特にコスト的に比重の高いカラーフィ
ルターに対するコストダウンの要求が高い。
図1に示すように、カラーフィルター1とTFT基板等
の電極基板2とを対向させて1〜10μm程度の間隙部
3を設け、当該間隙部3内に液晶化合物Lを充填し、そ
の周囲をシール材4で密封した構造をとっている。カラ
ーフィルター1は、透明基板5上に、画素間の境界部を
遮光するために所定のパターンに形成されたブラックマ
トリックス層6と、各画素を形成するために複数の色
(通常、赤(R)、緑(G)、青(B)の光の3原色)
を所定順序に配列した画素部7と、保護膜8と、透明電
極膜9とが、透明基板に近い側からこの順に積層された
構造をとっている。また、カラーフィルター1及びこれ
と対向する電極基板2の内面側には配向膜10が設けら
れる。さらに間隙部3には、カラーフィルター1と電極
基板2の間のセルギャップを一定且つ均一に維持するた
めに、スペーサーとして一定粒子径を有するパール11
が分散されている。そして、各色に着色された画素それ
ぞれの背後又はカラーフィルターの背後にある液晶層の
光透過率を制御することによってシャッタとして作動さ
せ、カラー画像が得られる。
子状のパール11を分散させる場合には、当該パール
は、ブラックマトリックス層6の背後であるか画素の背
後であるかは関係なく、ランダムに分散する。パールが
表示領域すなわち画素部に配置された場合、パールの部
分をバックライトの光が透過し、また、パール周辺の液
晶の配向が乱れ、表示画像の品位を著しく低下させる。
そこで図2に示すように、パールを分散させるかわり
に、カラーフィルターの内面側であってブラックマトリ
ックス層6が形成されている位置と重なり合う領域に、
セルギャップに対応する高さを有する柱状スペーサー1
2を形成する場合もある。
ー、保護膜等の細部は、樹脂を用いて所定パターンの塗
工膜を形成し、当該塗工膜を乾燥、固化させ、必要に応
じてさらに架橋反応により硬化させることによって形成
できる。
膜としての密着性、膜厚均一性、強度、硬度、カラーフ
ィルター製造工程において熱収縮や膜減りを生じない耐
熱性等の共通の物性についてある程度の性能が要求され
ることに加えて、各細部ごとに特に重視される特性につ
いては特に高い性能が要求される。例えば、光学特性が
重視される画素部としての樹脂層には、パターン形状の
精細度や、膜厚均一性、透明性、着色性、耐変色性等の
特性に優れていることが特に求められる。ブラックマト
リックス層としての樹脂層には、パターン形状の精細度
や遮光性に優れていることが特に求められる。セルギャ
ップを維持する柱状スペーサーとしての樹脂層には、強
度に優れると共に比較的厚く形成した場合でも寸法安定
性に優れていることが特に求められる。また、画素部を
被覆する保護膜8としての樹脂層には、画素部を保護す
るために十分な硬度と密着性が求められ、画素の色彩に
悪影響を及ぼさないように優れた透明性および優れた膜
厚均一性が求められ、さらに、間隙部3に封入された液
晶化合物が汚染されないように非汚染性、例えば、着色
層側から液晶へ汚染物質が移行するのを阻止し得るパシ
ベーション性や保護膜自体が液晶に溶出しない非溶出性
が求められる。さらに保護膜8には、その上に配光膜形
成用塗工液を塗布する時に溶解や膨潤しないように十分
な耐溶剤性を有すること、及び、温純水やIPA(イソ
プロパノール)で洗浄する時に膜減りや脱落を生じない
ように十分な耐温純水性や耐溶剤性を有することが求め
られる。
する方法としては、UV硬化性或いは電離放射線硬化性
等の光硬化型樹脂を含有する塗工液を被塗布面上に塗工
し乾燥させた後でフォトリソグラフィー工程により選択
的露光と現像を行うか、または、熱硬化型樹脂を含有す
る塗工液を被塗布面上に印刷等の方法で所定パターンに
塗工し乾燥させた後、得られた塗工膜を加熱することに
より、カラーフィルターの細部としての所定パターンを
有する硬化樹脂層を形成することが良く知られている。
る方法としては、例えば染色法が挙げられる。染色法に
よる場合は、まずガラス基板上に染色用の材料である水
溶性高分子材料の層を形成し、これをフォトリソグラフ
ィー工程により所望の形状にパターニングした後、得ら
れたパターンを染色浴に浸漬して着色されたパターンを
得る。これを3回繰り返すことによりR、G、およびB
のカラーフィルター層を形成する。
る。この方法は、まず基板上に顔料を分散した感光性樹
脂層を形成し、これをフォトリソグラフィー工程により
パターニングして単色のパターンを得る。さらにこの工
程を3回繰り返すことにより、R、G、およびBのカラ
ーフィルター層を形成する。
化性樹脂に顔料を分散させてR、G、およびBの3回印
刷を行った後、樹脂を熱硬化させる方法等を挙げること
ができる。
所望のパターン状に露光することにより被塗布面上の所
望位置に所望パターンの硬化樹脂層を形成できるが、塗
工液中に必須に存在するモノマーや光重合開始剤などの
低分子量成分が液晶に移行して汚染し、表示不良を引き
起こすおそれがある。
晶に低分子量成分が移行して汚染するおそれがUV硬化
型樹脂と比べて少ないが、複雑なパターン状に形成する
ことは光硬化型樹脂と比べて難しい。
G、及びBの3色の画素を形成するために、いずれの方
法でも同一の工程を3回繰り返す必要があり、コスト高
になるという問題や、同様の工程を繰り返すため歩留ま
りが低下するという問題がある。
ーの製造方法として、基板表面にインクジェット方式で
インクを吹き付けて着色層(画素部)を形成する方法が
提案されている(特開昭59−75205号公報)。
ーンに合わせて吹き付けて画素を形成するためには、記
録ヘッドから吐出する際の直進性、安定性が求められ
る。しかし、インクの蒸発速度が早すぎると、記録ヘッ
ドのノズル先端でインクの粘度が急激に増加してインク
滴の飛行曲がりが発生したり、時間を空けて間歇的に吐
出すると目詰まりを起こして再吐出できなくなったりす
る。
リフィス周囲の表面13aにインクが濡れ広がっている
と、正面方向Vxに吐出されたインク滴14が、インク
の濡れ広がった方向Vyに引張られ、飛行曲がりが発生
する。従って、オリフィス周囲の表面でのインクの濡れ
広がりによって、吐出の直進性はさらに悪くなる。
インクを吹き付けた時に、乾燥速度が速すぎるとインク
層表面が吐出直後の波打ったまま又は傾いたままの状態
で固化してしまいレベリングが不十分となり、一方、乾
燥速度が遅すぎると加熱プロセスによって完全に乾燥さ
せることが困難になるか又は乾燥可能であっても能率が
悪い。従って、吐出性能のみ考えれば乾燥し難いインク
を用いれば良いことになるが、インク層を完全に乾燥さ
せるためには適度な乾燥性も必要になる。
ックスに配合する着色剤としては顔料を用いることが多
いが、カラーフィルター用インクの顔料分散性が悪い
と、顔料粒子同士の凝集により記録ヘッドのノズル部で
目詰まりを起こす。従って、着色剤として顔料を用いる
場合には、顔料分散性もインクの吐出性能に影響を与え
る。
点150℃〜250℃の溶剤を60重量%以上の割合と
し、湿潤剤としてグリセリン、ジエチレングリコールま
たはエチレングリコールのうち一種以上含有するフィル
タ用インクが開示されている。この公報に開示されたイ
ンクには湿潤剤が配合されているので、記録ヘッドのノ
ズル先端でインクが乾燥し難く、目詰まりを起こし難
い。
には、着色剤、バインダー樹脂、及び、常圧における沸
点が250℃以上の溶媒を含有するインクジェット方式
カラーフィルター用樹脂組成物が開示されている。この
公報に開示されたインクジェット方式カラーフィルター
用樹脂組成物は高沸点の溶剤を用いているので、やは
り、記録ヘッドのノズル先端でインクが乾燥し難く、目
詰まりを起こし難い。
を基板上に吐出した後は、インク層を乾燥させる過程に
おいて、乾燥し難い湿潤剤や高沸点溶剤が最後まで残
り、完全に乾燥させることが困難となる。
樹脂により形成する場合には、酸成分とエポキシ成分の
重合および/または架橋反応を利用するのが一般的であ
る。硬化樹脂層の強度、硬度、パシベーション性等を向
上させるためには、硬化樹脂層の架橋密度を大きくする
のが好ましい。エポキシ系熱硬化型樹脂層の架橋密度を
大きくするためには、塗工液または当該塗工液を用いて
形成した塗工膜中の酸成分およびエポキシ成分それぞれ
の反応点濃度をできるだけ大きくし、且つ/または、酸
成分およびエポキシ成分それぞれの反応当量をできるだ
け等しくするのが好ましい。しかしながら、酸成分は有
機溶剤に難溶性なので、塗工液中(反応系内)に多量の
酸成分を共存させることが困難であった。また、仮にエ
ポキシ成分の量に見合うような十分に多量の酸成分を塗
工液中に共存させることができたとしても、塗工液の反
応性が高すぎて経時安定性が悪くなり、その結果、粘度
変化(特に粘度上昇)が短時間のうちに生じ易くなっ
て、インクジェット方式により安定的に吐出することが
困難になるおそれがある。
基カルボン酸のカルボキシル基をビニル型二重結合含有
化合物によりブロックしてなるカルボン酸ブロック体
と、当該カルボン酸ブロック体から再生されるカルボン
酸と化学結合し得る反応性官能基を2個以上含有する化
合物とを含有する一液型の熱硬化性組成物が記載されて
いる。この熱硬化性組成物は、多塩基カルボン酸をブロ
ック体にしてエポキシ基などの反応性官能基と反応しな
い形で熱硬化反応系に共存させているので、貯蔵安定性
が良好で、塗料、インク、接着剤、成形品などに利用で
きる。しかしながら、特開平4−218561号公報に
おいては、熱硬化性組成物をカラーフィルターに適用す
るための検討は行われていない。
みて成し遂げられたものであり、その第一の目的は、ヘ
ッドから吐出した時の直進性、安定性に優れる熱硬化性
のカラーフィルター用インクジェットインク組成物、及
び、その製造方法を提供することにある。
対する濡れ性の差を利用してパターン状に付着させるこ
とができると共に、吐出時の直進性、安定性に優れるカ
ラーフィルター用熱硬化性インクジェットインク組成
物、及び、その製造方法を提供することにある。
を達するインク組成物を用いてカラーフィルターを製造
する方法を提供することにある。
ルター用インクジェットインク組成物は、(A)1分子
中にエポキシ基2個以上を有するエポキシ化合物、及
び、(B)下記式1aまたは式1b
はそれぞれ水素原子または炭素数1〜18の有機基であ
り、R4及びR5はそれぞれ炭素数1〜18の有機基であ
り、Y 1及びY1’はそれぞれ酸素原子またはイオウ原子
である。R3とR4は互いに結合してY1をヘテロ原子と
する複素環を形成していてもよい。また、R1’、
R2’、R3’及びY1’は、それらがそれぞれ対応して
いるR1、R2、R3及びY1と同じであってもよい。)で
表される官能基を2個以上有するカルボキシル基ブロッ
ク化合物を必須成分として含有することを特徴とする。
ン酸を、当該多塩基カルボン酸のカルボキシル基をブロ
ック(キャップ、保護)することにより溶解性の高いカ
ルボキシル基ブロック化合物(B)の形にしてから溶剤
に溶解、分散させる。従って、インク組成物中にカルボ
キシル基の反応点を高濃度でエポキシ基と共存させるこ
とができ、かかるインク組成物を用いてインク層を形成
し加熱すると高い架橋密度が得られる。また、カルボキ
シル基ブロック化合物(B)は当該化合物に応じた所定
の温度以上に加熱しなければカルボキシル基を再生しな
い。従って、エポキシ化合物(A)に含有されているエ
ポキシ基およびカルボキシル基ブロック化合物(B)に
含有されているカルボキシル基それぞれの反応点濃度が
高いにもかかわらず、インクジェット方式の記録ヘッド
から吐出している最中に粘度上昇を生じにくく、インク
ジェット方式のヘッドからの吐出方向の直進性、吐出量
の安定性に非常に優れると共に、インク組成物の状態で
は調製直後から長期間に渡り良好な粘度を保持し続け、
保存安定性にも非常に優れている。
(A’)少なくとも下記式2で表される構成単位及び下
記式3で表される構成単位
ルキル基であり、R7は炭素数1〜12の炭化水素基ま
たは−(R8X)n−R9である。R8は置換又は無置換の
炭素数1〜5の二価の炭化水素基であり、Xは酸素原子
又はイオウ原子であり、R9は炭素数1〜12の炭化水
素基である。R8とR9は互いに結合してXをヘテロ原子
とする複素環を形成していてもよい。また、nは1〜1
0の整数である。)
ルキル基である。)から構成され且つグリシジル基を2
個以上有するメインポリマーを用いるのが好ましい。
2で表される構成単位のR7が−(R8X)n−R9であっ
て、R8は炭素数1〜3の二価の炭化水素基であり、Xは
酸素原子であり、R9は炭素数1〜3のアルキル基であ
り、nは1〜5の整数であり、式3で表される構成単位
のR10が水素原子又はメチル基であるものが好ましい。
る溶剤(E)は、主溶剤として沸点が180℃〜260
℃で且つ常温での蒸気圧が133Pa(0.5mmH
g)以下の溶剤成分を、当該溶剤(E)の全量に対して
80重量%以上の割合で含有しているのが好ましい。
に18℃〜25℃の範囲)での蒸気圧が133Pa
(0.5mmHg)以下の溶剤成分は適度な乾燥性及び
蒸発性を有している。そのため、このような溶剤成分を
高い配合割合で含有する溶剤を用いると、記録ヘッドの
ノズル先端において急速には乾燥しないので、インクの
急激な粘度上昇や目詰まりが発生せず、吐出方向や吐出
量の安定性をさらに向上させることができる。
クジェット方式により基板表面に所定のパターンに合わ
せて吐出することにより、画素部やブラックマトリック
ス層等の特に精細度が要求される着色層も正確且つ均一
に形成することができる。
ンクジェットインク組成物は、インクジェットヘッドの
ノズル先端においては急速に乾燥しないが、適度な乾燥
性を有している。従って、基板上に吐出された後は、基
板表面になじんで十分にレベリングさせてから、自然乾
燥や一般的な加熱方法によって比較的短時間に且つ完全
に乾燥させることができる。従って、均一性の高いパタ
ーンが得られると共に、効率よく乾燥させることができ
る。
選択的に変化させることにより周囲と比べて親インク性
の大きいインク層形成領域を形成し、そこに本発明に係
るインク組成物をインクジェット方式により吹き付ける
と、一定量のインク滴が正確な位置に打ち込まれ、さら
に着弾したインク滴は着弾位置に滞留せずにインク層形
成領域の隅々にまで濡れ広がり、しかも、周囲の撥イン
ク性領域との境目からははみ出さずにインク滴が盛り上
がる。従って、厚い硬化樹脂層を正確に形成することが
できる。
きくなる方向に濡れ性を変化させる濡れ性可変層を基板
上に設け、当該濡れ性可変層を所定のパターン状に露光
することにより親インク性のインク層形成領域を形成す
る場合には、主溶剤として、JIS K6768に規定
する濡れ性試験において示された標準液を用い、液滴を
接触させて30秒後の接触角(θ)を測定し、ジスマン
プロットのグラフにより求めた臨界表面張力が30mN
/mの試験片の表面に対する接触角が25°以上を示
し、且つ、同じ測定法により求めた臨界表面張力が70
mN/mの試験片の表面に対する接触角が10°以下を
示すものを用いて調製したインク組成物を用いるのが好
ましく、精密且つ均一なパターンが効率良く得られるよ
うになる。
しない溶剤を用いるのが好ましい。溶剤が水酸基を含有
していると、カルボキシル基ブロック化合物(B)のブ
ロック剤解離を促進して加熱工程以前にカルボキシル基
が発現しやすい。従って、溶剤(E)として水酸基を含
有しない溶剤を用いることにより、インク組成物の粘度
安定性がさらに向上し、インクの吐出性及び保存安定性
に優れる。
分子中にエポキシ基を2個以上有する多官能エポキシ樹
脂を含有するのが好ましい。多官能エポキシ樹脂(C)
を配合すると、インク組成物中にエポキシ基が補充され
てエポキシの反応点濃度が増加し、架橋密度を高めるこ
とができる。
ブロック化合物(B)、及び、必要に応じて配合される
多官能エポキシ樹脂(C)の配合割合は、重量比ではメ
インポリマー(A’)を10〜80重量部、カルボキシ
ル基ブロック化合物(B)を10〜60重量部、及び、
多官能エポキシ樹脂(C)を10〜60重量部の割合で
配合するのが好ましい。十分な架橋密度を得るために、
より正確に配合割合を調節する場合には、カルボキシル
基ブロック化合物(B)に含有されている式1aまたは
式1bで表される官能基と、メインポリマー(A’)お
よび多官能エポキシ樹脂(C)中に含有されている合計
のエポキシ基の当量比(式1の官能基の反応当量/エポ
キシ基の反応当量)が0.2〜2.0の範囲となるよう
に調節するのが好ましい。
ク化合物(B)としては、下記式5で表される単環芳香
族カルボン酸誘導体を用いるのが好ましく、具体的に
は、トリメシン酸(ベンゼン−1,3,5−トリカルボ
ン酸)及び/又はトリメリット酸(ベンゼン−1,2,
4−トリカルボン酸)のブロック体を例示することがで
きる。
基であり、mは2以上の整数である。) 上記インク組成物は、さらに(D)加熱硬化時に活性を
示す熱潜在性触媒、その中でも好ましくは(D’)ハロ
ゲンフリーの酸性触媒よりなる群から選ばれる触媒を含
有するのが好ましい。これらの触媒を配合すると熱硬化
時に酸−エポキシ間の熱硬化反応が促進され、硬化樹脂
層の硬度および耐熱性を向上させることができる。
マー(A’)の重量平均分子量は、10,000以下で
あることが好ましい。メインポリマー(A’)の重量平
均分子量が大きすぎると粘度上昇が起こり易くなり、記
録ヘッドから吐出する時の吐出量の安定性や吐出方向の
直進性が悪くなるおそれや、長期保存の安定性が悪くな
るおそれがある。
平均分子量を10,000以下とした場合には硬化樹脂
層の強度や硬度が低下し易いので、4官能以上の多官能
エポキシ樹脂をインク組成物に配合して架橋密度を十分
に上げることが好ましい。
ができ、画素部やブラックマトリックス層などの着色層
を形成することができる。画素部やブラックマトリック
ス層などの着色層には、特に精細さが求められるが、本
発明のインク組成物は顔料を配合した場合でも十分な分
散性を確保することができ、インクジェット方式のヘッ
ドから安定的に吐出して精細な着色層を正確に形成でき
る。
ェットインク組成物製造方法は、顔料及び必要に応じて
顔料分散剤を、主溶剤として沸点が180℃〜260℃
で且つ常温での蒸気圧が133Pa(0.5mmHg)
以下の溶剤成分を含有する分散体調製溶剤に混合して顔
料分散体を調製し、得られた顔料分散体、(A)1分子
中にエポキシ基2個以上を有するエポキシ化合物、
(B)下記式1aまたは式1b
はそれぞれ水素原子または炭素数1〜18の有機基であ
り、R4及びR5はそれぞれ炭素数1〜18の有機基であ
り、Y 1及びY1’はそれぞれ酸素原子またはイオウ原子
である。R3とR4は互いに結合してY1をヘテロ原子と
する複素環を形成していてもよい。また、R1’、
R2’、R3’及びY1’は、それらがそれぞれ対応して
いるR1、R2、R3及びY1と同じであってもよい。)で
表される官能基を2個以上有するカルボキシル基ブロッ
ク化合物、及び、必要に応じてその他の成分を、新たに
用意した前記主溶剤に混合すると共に、溶剤全量に占め
る前記主溶剤の配合割合を80重量%以上に調節するこ
とを特徴とする。
溶剤全体中に直接投入し攪拌混合する場合には、顔料を
溶剤中に十分に分散させられないことが多い。そこで本
発明のカラーフィルター用インクジェットインク組成物
に顔料を配合する場合には通常、顔料の分散性及び分散
安定性が良好な溶剤を用意し、そこに顔料を分散剤と共
に投入して顔料分散体を調製する。そして、得られた顔
料分散体を、顔料以外の成分と共に、ほとんど主溶剤か
らなるか又は主溶剤のみからなる溶剤に混合することに
よって、本発明に係るインク組成物とすることができ
る。
する。本発明に係るカラーフィルター用インクジェット
インク組成物は、(A)1分子中にエポキシ基2個以上
を有するエポキシ化合物、及び、(B)下記式1aまた
は式1b
はそれぞれ水素原子または炭素数1〜18の有機基であ
り、R4及びR5はそれぞれ炭素数1〜18の有機基であ
り、Y 1及びY1’はそれぞれ酸素原子またはイオウ原子
である。R3とR4は互いに結合してY1をヘテロ原子と
する複素環を形成していてもよい。また、R1’、
R2’、R3’及びY1’は、それらがそれぞれ対応して
いるR1、R2、R3及びY1と同じであってもよい。)で
表される官能基を2個以上有するカルボキシル基ブロッ
ク化合物を必須成分として含有することを特徴としてい
る。
子中にエポキシ基2個以上を有するエポキシ化合物
(A)と、式1aまたは式1bで表される官能基を2個
以上有するカルボキシル基ブロック化合物(B)を必須
成分とするバインダー系を用いる。このバインダー系
は、カルボキシル基およびエポキシ基それぞれの反応点
濃度が高いにもかかわらず保存安定性に優れるので、イ
ンクジェット方式の記録ヘッドから吐出している最中に
粘度上昇を生じにくく、安定的に吐出することができ、
吐出方向の飛行曲がりや記録ヘッドの目詰まりを生じに
くい。また、長期保存性にも優れる。
するエポキシ化合物(以下、(A)成分又はエポキシ化
合物(A)という。)は、エポキシ基を2個以上、好ま
しくは2〜50個、より好ましくは2〜20個を1分子
中に有するエポキシ化合物(エポキシ樹脂と称されるも
のを含む)である。エポキシ基は、オキシラン環構造を
有する構造であればよく、例えば、グリシジル基、オキ
シエチレン基、エポキシシクロヘキシル基等を示すこと
ができる。エポキシ化合物(A)としては、カルボン酸
により硬化しうる公知の多価エポキシ化合物を挙げるこ
とができ、このようなエポキシ化合物は、例えば、新保
正樹編「エポキシ樹脂ハンドブック」日刊工業新聞社刊
(昭和62年)等に広く開示されており、これらを用い
ることが可能である。具体的には、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、臭素
化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールS
型エポキシ樹脂、ジフェニルエーテル型エポキシ樹脂、
ハイドロキノン型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ
樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、フルオレン型エポキ
シ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、オルソ
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、トリスヒドロキ
シフェニルメタン型エポキシ樹脂、3官能型エポキシ樹
脂、テトラフェニロールエタン型エポキシ樹脂、ジシク
ロペンタジエンフェノール型エポキシ樹脂、水添ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールA含核ポリ
オール型エポキシ樹脂、ポリプロピレングリコール型エ
ポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリ
シジルアミン型エポキシ樹脂、グリオキザール型エポキ
シ樹脂、脂環型エポキシ樹脂、複素環型エポキシ樹脂な
どを挙げることができる。
も下記式2で表される構成単位及び下記式3で表される
構成単位から構成され且つグリシジル基を2個以上有す
るメインポリマー(A’)を用いるのが好ましい。
キル基であり、R7は炭素数1〜12の炭化水素基また
は−(R8X)n−R9である。R8は置換又は無置換の炭
素数1〜5の二価の炭化水素基であり、Xは酸素原子又
はイオウ原子であり、R9は炭素数1〜12の炭化水素
基である。R8とR9は互いに結合してXをヘテロ原子と
する複素環を形成していてもよい。また、nは1〜10
の整数である。)
ルキル基である。) 式2で表される構成単位は、下記式8で表されるモノマ
ーから誘導される。
ンク組成物から形成される硬化皮膜に充分な硬度および
透明性を付与するために用いられる。式8において、R
7は、炭素数1〜12の炭化水素基または−(R8X)n
−R9である。ここで、R8は置換又は無置換の炭素数1
〜5の二価の炭化水素基であり、Xは酸素原子又はイオ
ウ原子であり、R9は炭素数1〜12の炭化水素基であ
る。R8とR 9は互いに結合してXをヘテロ原子とする複
素環を形成していてもよい。また、nは1〜10の整数
である。R7は、直鎖脂肪族、脂環式、芳香族いずれの
炭化水素基であってもよく、さらに付加的な構造、例え
ば二重結合、炭化水素基の側鎖、スピロ環の側鎖、環内
架橋炭化水素基等を含んでいてもよい。また、R7が−
(R8X)n−R9である場合には、複数の繰り返し単位
−(R8X)−には、炭素数が異なる二価の炭化水素基
が混在していてもよい。
には、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート、n−
プロピル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)ア
クリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブ
チル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オ
クチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリ
レート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、パラ−
t−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソ
ボルニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アク
リレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、
フェニル(メタ)アクリレート等を例示することがで
き、さらに、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エ
トキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシフ
ェニル(メタ)アクリレート等を例示することができ
る。ここで、(メタ)アクリレートとは、アクリレート
又はメタクリレートのいずれであっても良いことを意味
する。
素またはメチル基であり、R7として好ましいのは−
(R8X)n−R9(ここで特に好ましい−(R8X)n−
R9においては、R8は置換又は無置換の炭素数1〜3の
二価以上の炭化水素基、Xは酸素原子、R9は炭素数1〜
5の炭化水素基、nは1〜5の整数である。)であり、
そのなかでもメトキシポリエチレングリコール基、特に
メトキシエチル基が好ましい。上記式8で表されるモノ
マーのなかで好ましいものとして、具体的にはメトキシ
エチルアクリレート(MEA)及びメトキシポリエチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレートを挙げることが
できる。
る構成単位は、下記式9で表されるモノマーから誘導さ
れる。
にエポキシ基(エポキシの反応点)を導入するために用
いられる。メインポリマー(A’)を含有するインク組
成物は保存安定性に優れており、保存中および吐出作業
中に粘度上昇を生じ難いが、その理由の一つは式3また
は式9中のエポキシ基がグリシジル基だからであると推
測される。式9で表されるモノマーの代わりに脂環式エ
ポキシアクリレートを用いると、保護膜用塗工液の粘度
が上昇しやすい。
素またはメチル基である。式9で表されるモノマーとし
て、具体的にはグリシジル(メタ)アクリレートを例示
することができ、特にグリシジルメタクリレート(GM
A)が好ましい。
合体であってもよいし、ブロック共重合体であってもよ
い。また、メインポリマー(A’)は、カラーフィルタ
ーの各細部に必要とされる性能、例えば硬度や透明性
等、が確保できる限り、式2あるいは式3以外の主鎖構
成単位を含んでいてもよい。そのようなモノマーとして
具体的には、アクリルアミド、アクリロニトリル、スチ
レン等を例示することができる。
位と式3の構成単位の含有量は、式2の構成単位を誘導
する単量体と式3の構成単位を誘導する単量体との仕込
み重量比(式2を誘導する単量体:式3を誘導する単量
体)で表した時に、10:90〜90:10の範囲にあ
るのが好ましい。式2の構成単位の量が過剰な場合に
は、硬化の反応点が少なくなって架橋密度が低くなるお
それがあり、一方、式3の構成単位の量が過剰な場合に
は、嵩高い骨格が少なくなって硬化収縮が大きくなるお
それがある。
(Tg)は、本発明に係るインク組成物の塗膜を乾燥、
熱硬化(焼付け)する時のクラックを防止するために、
70℃以下、特に30℃以下であることが好ましい。こ
のようなTgを有するメインポリマー(A’)は、ポリ
マーの構成単位となる式8で表されるモノマーとして上
記の好ましい構造のR6及びR7を持つもの、すなわち、
R6が水素又はメチル基であり、R7が−(R8X)n−R
9(ここで特に好ましい−(R8X)n−R9においては、
R8は置換又は無置換の炭素数1〜3の二価以上の炭化
水素基、Xは酸素原子、R9は炭素数1〜5の炭化水素
基、nは1〜5の整数である。)であるものが多く該当
する。Tgが70℃以下のメインポリマー(A’)の中
でも、式8で表されるモノマーとしてメトキシエチルア
クリレート(MEA)、メトキシポリ(n)エチレング
リコールモノメタクリレート(n≒2のものとしてブレ
ンマーPME−100、n≒9のものとして商品名ブレ
ンマーPME−400、いずれも日本油脂(株)製商品
名)等の嵩高いモノマーを用いて合成したものはポリマ
ーの柔軟性が特に高いと考えられ、クラック防止に特に
有効である。
(A’)を用いることでクラックを防止できる理由は次
の通りである。すなわち、本発明に係るインク組成物の
塗膜は、通常、プリベークの段階で溶剤を蒸発させるこ
とにより乾燥した後、さらにポストベークを行って熱硬
化させることで所望の硬化膜とするが、後述するように
プリベークの段階で比較的高温で乾燥を行うことにより
膜厚が均一な、或いは、下地に凹凸がある場合には平坦
性の高い乾燥膜が得られ、その後のポストベークを経て
平坦性の高い硬化膜を形成することが可能となる。しか
し、高温でプリベークを行うと乾燥が速すぎるために膜
減り(塗膜の体積減少)が急速に進行してクラックが発
生しやすい。これに対して、Tgが70℃以下のメイン
ポリマー(A’)を配合したインク組成物の塗膜は、焼
付け時、特に上記プリベーク時の温度が高温のために塗
膜の膜減りが急速に進行する場合であっても塗膜内部に
生じる歪みを吸収できる柔軟性を有していると推測さ
れ、クラックを起こし難い。従って、画素等の硬化膜を
作製する際のクラック防止及び形状又は膜厚制御の観点
から特に好ましい。
分子量は、ポリスチレン換算重量平均分子量で表した時
に10,000以下であることが好ましく、2,000
〜4,000の範囲にあることが特に好ましい。メイン
ポリマー(A’)の分子量が小さすぎるとカラーフィル
ターの細部としての硬化樹脂層に要求される強度、耐溶
剤性等の物性が不足し易く、一方、当該分子量が大きす
ぎると粘度上昇が起こり易くなり、記録ヘッドから吐出
する時の吐出量の安定性や吐出方向の直進性が悪くなる
おそれや、長期保存の安定性が悪くなるおそれがある。
チレン換算重量平均分子量が2,000〜4,000の
範囲にあるグリシジルメタクリレート(GMA)/メト
キシエチルアクリレート(MEA)系共重合体を用いる
のが特に好ましい。なお、GMA/MEA系共重合体は
本発明の目的を達成し得るものである限り、他のモノマ
ー成分を含有していてもよい。
は、例えば、温度計、還流冷却器、攪拌機、滴下ロート
を備えた4つ口フラスコに、水酸基を含有しない溶剤を
仕込み、攪拌しながら140℃に昇温する。水酸基を含
有しない溶剤を用いるのは、合成反応の最中にエポキシ
基が分解するのを避けるためである。次いで上記式8で
表されるモノマー、上記式9で表されるモノマー、及
び、必要に応じて他のモノマーを組み合わせた組成物と
重合開始剤の混合物(滴下成分)を、2時間かけて滴下
ロートより等速滴下する。滴下終了後、110℃に降温
して触媒を追加し、110℃の温度を2時間保ったとこ
ろで反応を終了することにより、メインポリマー
(A’)が得られる。
を2個以上有するカルボキシル基ブロック化合物(B)
は、前記メインポリマーの硬化剤であり、多塩基カルボ
ン酸にビニル型二重結合を持つ化合物を反応させること
によってカルボキシル基をブロック(保護)したキャッ
プ体である。
ち、式1aで表される官能基を2個以上有する化合物
は、多塩基カルボン酸に下記式10で表されるビニルエ
ーテル化合物、ビニルチオエーテル化合物あるいは酸素
原子またはイオウ原子をヘテロ原子とするビニル型二重
結合を持つ複素環式化合物を反応させることによって得
られる。
1aと同じである。) 前記式1aおよび式10におけるR1、R2およびR
3は、それぞれ水素原子または炭素数1〜18のアルキ
ル基、アリール基、アルカリール基などの有機基、R4
は炭素数1〜18のアルキル基、アリール基、アルカリ
ール基などの有機基であって、これらの有機基は適当な
置換基を有していてもよく、またR3とR4は互いに結合
してY1をヘテロ原子とする複素環を形成していてもよ
い。
は、例えば、メチルビニルエーテル、エチルビニルエー
テル、イソプロピルビニルエーテル、n−プロピルビニ
ルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビ
ニルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、2−エチル
ヘキシルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテ
ルなどの脂肪族ビニルエーテル化合物およびこれらに対
応する脂肪族ビニルチオエーテル化合物、さらには2,
3−ジヒドロフラン、3,4−ジヒドロフラン、2,3
−ジヒドロ−2H−ピラン、3,4−ジヒドロ−2H−
ピラン、3,4−ジヒドロ−2−メトキシ−2H−ピラ
ン、3,4−ジヒドロ−4,4−ジメチル−2H−ピラ
ン−2−オン、3,4−ジヒドロ−2−エトキシ−2H
−ピラン、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−2−カル
ボン酸ナトリウムなどの環状ビニルエーテル化合物およ
びこれらに対応する環状ビニルチオエーテル化合物など
が挙げられる。
級アルキルビニルエーテルよりも解離温度が高い1級ア
ルキルビニルエーテル、特にノルマルプロピルビニルエ
ーテル(解離温度約140℃)及び/又はノルマルブチ
ルビニルエーテル(解離温度約160℃)を用いる場合
には、塗膜の乾燥、熱硬化(焼付け)時のクラックを防
止できる。
キシル基ブロック化合物(B)を用いることでクラック
を防止できる理由は次の通りである。すなわち、本発明
に係るインク組成物の塗膜は、通常、プリベークの段階
で溶剤を蒸発させることにより乾燥した後、さらにポス
トベークを行って熱硬化させることで所望の硬化膜とす
るが、後述するようにプリベークの段階で比較的高温で
乾燥を行うことにより膜厚が均一な、或いは、下地に凹
凸がある場合には平坦性の高い乾燥膜が得られ、その後
のポストベークを経て平坦性の高い硬化膜を形成するこ
とが可能となる。しかし、ビニルエーテルの解離温度が
低いカルボキシル基ブロック化合物(B)を配合したイ
ンク組成物を用いて塗膜を形成し、高温のプリベークを
行うと、乾燥が速すぎて膜減り(塗膜の体積減少)が急
速に進行するのと並行して、このプリベークの段階でビ
ニルエーテルの解離温度に到達し、エポキシ化合物の熱
硬化反応も進行するために、塗膜内部に歪みが生じてク
ラックを引き起こす。
エーテルよりも解離温度が高い1級アルキルビニルエー
テルによるカルボキシル基ブロック化合物(B)を配合
したインク組成物の塗膜は、上記プリベーク時の加熱温
度が高温のために塗膜の膜減りが急速に進行する場合で
あっても、熱硬化反応の同時進行を避けることができる
ので塗膜内部に生じる歪みを吸収できる柔軟性を保持し
ていると推測され、クラックを起こし難い。そして、プ
リベークにより平坦で且つクラックがない乾燥膜とした
後に、ポストベークの段階で加熱温度をさらに上げて1
級アルキルビニルエーテルの解離を開始させることによ
って熱硬化反応を選択的に行うことができる。従って、
画素等の硬化膜を作製する際のクラック防止及び形状又
は膜厚制御の観点から特に好ましい。
ち、式1bで表される官能基を2個以上有する化合物
は、多塩基カルボン酸に下記式11で表されるジビニル
エーテル化合物またはジビニルチオエーテル化合物を反
応させることによって得られる。
3’、Y1’及びR5は式1bと同じである。) 上記式11で表されるジビニルエーテル化合物またはジ
ビニルチオエーテル化合物の分子中には、カルボキシル
基を保護することのできるビニル構造が2つ存在してい
る。そのため、多価カルボン酸、特にジカルボン酸に上
記式11で表されるジビニルエーテル化合物またはジビ
ニルチオエーテル化合物を反応させると、主鎖構成単位
として式1bで表される官能基を2個以上有するポリマ
ータイプのカルボキシル基ブロック化合物(B)が得ら
れる。
1,4−シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテ
ル、1,4−シクロヘキサンジオールジビニルエーテ
ル、1,9−ノナンジオールジビニルエーテル、1,6
−ヘキサンジオールジビニルエーテル、1,4−ブタン
ジオールジビニルエーテル、エチレングリコールジビニ
ルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、
トリエチレングリコールジビニルエーテル、テトラエチ
レングリコールジビニルエーテル、ビスフェノールAジ
ビニルエーテル、水添ビスフェノールAジビニルエーテ
ルなどのジビニルエーテル化合物、及び、これらに対応
するジビニルチオエーテル化合物が挙げられる。
重結合含有化合物によって保護される多塩基カルボン酸
としては、例えばコハク酸、アジピン酸、1,2,3,
4−ブタンテトラカルボン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、デカメチレンジカルボン酸などの脂肪族ポリカルボ
ン酸;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメ
リット酸、ピロメリット酸などの芳香族ポリカルボン
酸;テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸など
の脂環式ポリカルボン酸;及び、1分子中にカルボキシ
ル基2個以上を有するポリエステル樹脂、アクリル樹
脂、マレイン化ポリブタジエン樹脂などのポリマーカル
ボン酸;等が挙げられる。
ば、(1)一分子当たりヒドロキシル基2個以上を有す
るポリオールと酸無水物とをハーフエステル化させる、
(2)一分子当たりイソシアネート基2個以上を有する
ポリイソシアネート化合物とヒドロキシカルボン酸また
はアミノ酸とを付加させる、(3)カルボキシル基含有
α,β−不飽和単量体を単独重合または他のα,β−不
飽和単量体と共重合させる、(4)カルボキシル基末端
のポリエステル樹脂を合成するなどの方法により得られ
るものが挙げられる。
は例えばエチレングリコール、1,2−及び1,3−プ
ロピレングリコールなどを用いることができ、酸無水物
としては例えばコハク酸やグルタル酸やアジピン酸のよ
うな多価カルボン酸の無水物を用いることができ、ポリ
イソシアネート化合物としては例えばp−フェニレンジ
イソシアネート、ビフェニルジイソシアネートなどを用
いることができ、ヒドロキシカルボン酸としては例えば
クエン酸、ヒドロキシピバリン酸などを用いることがで
き、アミノ酸としては例えばDL−アラニン、L−グル
タミン酸などを用いることができ、カルボキシル基含有
α,β−不飽和単量体としては例えばアクリル酸、メタ
クリル酸、イタコン酸などを用いることができ、他の
α,β−不飽和単量体としては例えばメチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピ
ル(メタ)アクリレートなどを用いることができる。ま
た、カルボキシル基末端のポリエステル樹脂は、多価ア
ルコールに対して多塩基酸過剰下での通常のポリエステ
ル樹脂の合成方法に従い、容易に形成させることができ
る。
0または式11で表されるビニル型二重結合含有化合物
とを酸触媒の存在下、室温〜100℃の温度で反応させ
ることによってカルボキシル基が保護(ブロック)され
ると、式1aまたは式1bで表される官能基を2個以上
有するカルボキシル基ブロック化合物(B)が得られ
る。多塩基カルボン酸は、一分子中に2〜14個程度の
カルボキシル基を有しているのが適切である。カルボキ
シル基ブロック化合物(B)中に大量のカルボキシル基
を導入して酸の反応点密度を大きくするために、多塩基
カルボン酸は、酸当量が50g/mol以上あるのが好
ましい。また、インク組成物の保存安定性(粘度安定
性)を良くするためには、カルボキシル基ブロック化合
物のポリスチレン換算重量平均分子量が10,000以
下であるのが好ましい。
て具体的に好ましいものとしては、下記式4で表される
芳香族カルボン酸誘導体が挙げられる。
環であり、F3は式1a又は式1bで表される官能基で
あり、nは2以上の整数である。) 式4で表される芳香族カルボン酸誘導体は、下記式6で
表される芳香族多塩基カルボン酸をブロックすることに
より得られる。
同じである。) 式6で表される芳香族多塩基カルボン酸としては、例え
ば、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメシン酸(ベン
ゼン−1,3,5−トリカルボン酸)、トリメリット酸
(ベンゼン−1,2,4−トリカルボン酸)、2,6−
ナフタレンジカルボン酸、ピロメリット酸などが挙げら
れる。
体のなかでも、下記式5で表される単環芳香族カルボン
酸誘導体は特に好ましい。
以上の整数である。) 式5で表される単環芳香族カルボン酸誘導体は、下記式
7で表される単環芳香族多塩基カルボン酸をブロックす
ることにより得られる。
6で例示されたもののうちイソフタル酸、テレフタル
酸、トリメシン酸、トリメリット酸が該当し、その中で
もカルボキシル基が3つあるトリメシン酸およびトリメ
リット酸が好ましい。メインポリマー(A’)中のエポ
キシ成分(式2の構成単位)としてグリシジルメタクリ
レートを用いる場合には、トリメリット酸を用いること
によって優れた塗膜硬度が得られ、特に好ましい。
物には、さらに(C)一分子中にエポキシ基を2個以上
有する多官能エポキシ樹脂を添加するのが好ましい。メ
インポリマー(A’)には、エポキシ基(グリシジル
基)が式3で表される構成単位によって導入されている
が、メインポリマー(A’)の分子内に導入できるエポ
キシ量には限界がある。インク組成物に多官能エポキシ
樹脂(C)を添加すると、インク組成物中にエポキシ基
が補充されてエポキシの反応点濃度が増加し、架橋密度
を高めることができる。
シ反応の架橋密度を上げるためには、一分子中にエポキ
シ基を4個以上有するエポキシ樹脂を用いるのが好まし
い。特に、インクジェット方式の記録ヘッドからの吐出
性を向上させるために前記メインポリマー(A’)の重
量平均分子量を10,000以下とした場合には硬化樹
脂層の強度や硬度が低下し易いので、そのような4官能
以上の多官能エポキシ樹脂をインク組成物に配合して架
橋密度を十分に上げるのが好ましい。
子中にエポキシ基を2個以上含有するものであれば特に
制限はなく、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、臭素化ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ
樹脂、ジフェニルエーテル型エポキシ樹脂、ハイドロキ
ノン型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ビフ
ェニル型エポキシ樹脂、フルオレン型エポキシ樹脂、フ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂、オルソクレゾール
ノボラック型エポキシ樹脂、トリスヒドロキシフェニル
メタン型エポキシ樹脂、3官能型エポキシ樹脂、テトラ
フェニロールエタン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジ
エンフェノール型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA
型エポキシ樹脂、ビスフェノールA含核ポリオール型エ
ポキシ樹脂、ポリプロピレングリコール型エポキシ樹
脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルア
ミン型エポキシ樹脂、グリオキザール型エポキシ樹脂、
脂環型エポキシ樹脂、複素環型エポキシ樹脂などを使用
できる。
(ジャパンエポキシレジン社製)などのビスフェノール
A型エポキシ樹脂、商品名YDF−175S(東都化成
社製)などのビスフェノールF型エポキシ樹脂、商品名
YDB−715(東都化成社製)などの臭素化ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、商品名EPICLON EX
A1514(大日本インキ化学工業社製)などのビスフ
ェノールS型エポキシ樹脂、商品名YDC−1312
(東都化成社製)などのハイドロキノン型エポキシ樹
脂、商品名EPICLON EXA4032(大日本イ
ンキ化学工業社製)などのナフタレン型エポキシ樹脂、
商品名エピコートYX4000H(ジャパンエポキシレ
ジン社製)などのビフェニル型エポキシ樹脂、商品名エ
ピコート157S70(ジャパンエポキシレジン社製)
などのビスフェノールA型ノボラック系エポキシ樹脂、
商品名YDPN−638(東都化成社製)などのフェノ
ールノボラック型エポキシ樹脂、商品名YDCN−70
1(東都化成社製)などのクレゾールノボラック型エポ
キシ樹脂、商品名EPICLON HP−7200(大
日本インキ化学工業社製)などのジシクロペンタジエン
フェノール型エポキシ樹脂、商品名エピコート1032
H60(ジャパンエポキシレジン社製)などのトリスヒ
ドロキシフェニルメタン型エポキシ樹脂、商品名VG3
101M80(三井化学社製)などの3官能型エポキシ
樹脂、商品名エピコート1031S(ジャパンエポキシ
レジン社製)などのテトラフェニロールエタン型エポキ
シ樹脂、商品名デナコールEX−411(ナガセ化成工
業社製)などの4官能型エポキシ樹脂、商品名ST−3
000(東都化成社製)などの水添ビスフェノールA型
エポキシ樹脂、商品名エピコート190P(ジャパンエ
ポキシレジン社製)などのグリシジルエステル型エポキ
シ樹脂、商品名YH−434(東都化成社製)などのグ
リシジルアミン型エポキシ樹脂、商品名YDG−414
(東都化成社製)などのグリオキザール型エポキシ樹
脂、商品名エポリードGT−401(ダイセル化学社
製)などの脂環式多官能エポキシ樹脂、トリグリシジル
イソシアネート(TGIC)などの複素環型エポキシ樹
脂などを例示することができる。また、必要であれば、
エポキシ反応性希釈剤として、商品名ネオトートE(東
都化成社製)などを混合することができる。
品名エピコート157S70(ジャパンエポキシレジン
社製)などのビスフェノールA型ノボラック系エポキシ
樹脂、及び、商品名YDCN−701(東都化成社製)
などのクレゾールノボラック型エポキシ樹脂が特に好ま
しい。
は、硬化樹脂層の硬度および耐熱性を向上させるため
に、酸−エポキシ間の熱硬化反応を促進できる触媒を添
加してもよい。そのような触媒としては、(D)加熱硬
化時に活性を示す熱潜在性触媒(以下、(D)成分又は
熱潜在性触媒(D)という)を用いることができる。
触媒活性を発揮し、硬化反応を促進し、硬化物に良好な
物性を与えるものであり、必要により加えられるもので
ある。この熱潜在性触媒(D)は、60℃以上の温度に
到達してから触媒活性を発現し始めるものが好ましく、
このようなものとしてプロトン酸をルイス塩基で中和し
た化合物、ルイス酸をルイス塩基で中和した化合物、ル
イス酸とトリアルキルホスフェートの混合物、スルホン
酸エステル類、オニウム化合物類等が挙げられ、前記特
開平4−218561号公報に記載されているような各
種の化合物を使用することができる。具体的には、
(イ)ハロゲノカルボン酸類、スルホン酸類、リン酸モ
ノ及びジエステル類などを、アンモニア、モノメチルア
ミン、トリエチルアミン、ピリジン、エタノールアミン
類などの各種アミン若しくはトリアルキルホスフィン等
で中和した化合物、(ロ)BF3、FeCl3、SnCl
4、AlCl3、ZnCl2などのルイス酸を前述のルイ
ス塩基で中和した化合物、(ハ)メタンスルホン酸、エ
タンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸などと第一級アル
コール、第二級アルコールとのエステル化合物、(ニ)
第一級アルコール類、第二級アルコール類のリン酸モノ
エステル化合物、リン酸ジエステル化合物等を挙げるこ
とができる。また、オニウム化合物としては、アンモニ
ウム化合物[R3NR']+X-、スルホニウム化合物[R3S
R']+X-、オキソニウム化合物[R3OR']+X-等を挙げる
ことができる。なお、ここでR及びR’はアルキル、ア
ルケニル、アリール、アルコキシ等の基である。
等の面から、(D’)ハロゲンフリーの酸性触媒(以
下、(D’)成分又はハロゲンフリーの酸性触媒
(D’)という)であることが好ましい。ハロゲンフリ
ーの酸性触媒(D’)として具体的には、ノフキュアー
LC‐1およびノフキュアーLC‐2(いずれも商品
名、日本油脂(株)製)を例示することができる。
ク組成物を用いて画素部やブラックマトリックス層のよ
うな着色層を形成する場合には、インク組成物中に顔料
或いはその他の着色剤を配合する。
B等の求める色に合わせて、有機着色剤及び無機着色剤
の中から任意のものを選んで使用することができる。有
機着色剤としては、例えば、染料、有機顔料、天然色素
等を用いることができる。また、無機着色剤としては、
例えば、無機顔料、体質顔料等を用いることができる。
これらの中で有機顔料は、発色性が高く、耐熱性も高い
ので、好ましく用いられる。有機顔料としては、例えば
カラーインデックス(C.I.;The Society of Dyers and
Colourists 社発行) においてピグメント(Pigment)に
分類されている化合物、具体的には、下記のようなカラ
ーインデックス(C.I.)番号が付されているものを挙げ
ることができる。
トイエロー3、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグ
メントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.
I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー1
6、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエ
ロー20、C.I.ピグメントイエロー24、C.I.ピグメン
トイエロー31、C.I.ピグメントイエロー55、C.I.ピ
グメントイエロー60、C.I.ピグメントイエロー61、
C.I.ピグメントイエロー65、C.I.ピグメントイエロー
71、C.I.ピグメントイエロー73、C.I.ピグメントイ
エロー74、C.I.ピグメントイエロー81、C.I.ピグメ
ントイエロー83、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.
ピグメントイエロー95、C.I.ピグメントイエロー9
7、C.I.ピグメントイエロー98、C.I.ピグメントイエ
ロー100、C.I.ピグメントイエロー101、C.I.ピグ
メントイエロー104、C.I.ピグメントイエロー10
6、C.I.ピグメントイエロー108、C.I.ピグメントイ
エロー109、C.I.ピグメントイエロー110、C.I.ピ
グメントイエロー113、C.I.ピグメントイエロー11
4、C.I.ピグメントイエロー116、C.I.ピグメントイ
エロー117、C.I.ピグメントイエロー119、C.I.ピ
グメントイエロー120、C.I.ピグメントイエロー12
6、C.I.ピグメントイエロー127、C.I.ピグメントイ
エロー128、C.I.ピグメントイエロー129、C.I.ピ
グメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー13
9、C.I.ピグメントイエロー150、C.I.ピグメントイ
エロー151、C.I.ピグメントイエロー152、C.I.ピ
グメントイエロー153、C.I.ピグメントイエロー15
4、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイ
エロー156、C.I.ピグメントイエロー166、C.I.ピ
グメントイエロー168、C.I.ピグメントイエロー17
5;C.I.ピグメントオレンジ1、C.I.ピグメントオレン
ジ5、C.I.ピグメントオレンジ13、C.I.ピグメントオ
レンジ14、C.I.ピグメントオレンジ16、C.I.ピグメ
ントオレンジ17、C.I.ピグメントオレンジ24、C.I.
ピグメントオレンジ34、C.I.ピグメントオレンジ3
6、C.I.ピグメントオレンジ38、C.I.ピグメントオレ
ンジ40、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメン
トオレンジ46、C.I.ピグメントオレンジ49、C.I.ピ
グメントオレンジ51、C.I.ピグメントオレンジ61、
C.I.ピグメントオレンジ63、C.I.ピグメントオレンジ
64、C.I.ピグメントオレンジ71、C.I.ピグメントオ
レンジ73;C.I.ピグメントバイオレット1、C.I.ピグ
メントバイオレット19、C.I.ピグメントバイオレット
23、C.I.ピグメントバイオレット29、C.I.ピグメン
トバイオレット32、C.I.ピグメントバイオレット3
6、C.I.ピグメントバイオレット38;C.I.ピグメント
レッド1、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレ
ッド3、C.I.ピグメントレッド4、C.I.ピグメントレッ
ド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド
7、C.I.ピグメントレッド8、C.I.ピグメントレッド
9、C.I.ピグメントレッド10、C.I.ピグメントレッド
11、C.I.ピグメントレッド12、C.I.ピグメントレッ
ド14、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレ
ッド16、C.I.ピグメントレッド17、C.I.ピグメント
レッド18、C.I.ピグメントレッド19、C.I.ピグメン
トレッド21、C.I.ピグメントレッド22、C.I.ピグメ
ントレッド23、C.I.ピグメントレッド30、C.I.ピグ
メントレッド31、C.I.ピグメントレッド32、C.I.ピ
グメントレッド37、C.I.ピグメントレッド38、C.I.
ピグメントレッド40、C.I.ピグメントレッド41、C.
I.ピグメントレッド42、C.I.ピグメントレッド48:
1、C.I.ピグメントレッド48:2、C.I.ピグメントレ
ッド48:3、C.I.ピグメントレッド48:4、C.I.ピ
グメントレッド49:1、C.I.ピグメントレッド49:
2、C.I.ピグメントレッド50:1、C.I.ピグメントレ
ッド52:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピ
グメントレッド57、C.I.ピグメントレッド57:1、
C.I.ピグメントレッド57:2、C.I.ピグメントレッド
58:2、C.I.ピグメントレッド58:4、C.I.ピグメ
ントレッド60:1、C.I.ピグメントレッド63:1、
C.I.ピグメントレッド63:2、C.I.ピグメントレッド
64:1、C.I.ピグメントレッド81:1、C.I.ピグメ
ントレッド83、C.I.ピグメントレッド88、C.I.ピグ
メントレッド90:1、C.I.ピグメントレッド97、C.
I.ピグメントレッド101、C.I.ピグメントレッド10
2、C.I.ピグメントレッド104、C.I.ピグメントレッ
ド105、C.I.ピグメントレッド106、C.I.ピグメン
トレッド108、C.I.ピグメントレッド112、C.I.ピ
グメントレッド113、C.I.ピグメントレッド114、
C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド1
23、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレ
ッド146、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメ
ントレッド150、C.I.ピグメントレッド151、C.I.
ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド16
8、C.I.ピグメントレッド170、C.I.ピグメントレッ
ド171、C.I.ピグメントレッド172、C.I.ピグメン
トレッド174、C.I.ピグメントレッド175、C.I.ピ
グメントレッド176、C.I.ピグメントレッド177、
C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド1
79、C.I.ピグメントレッド180、C.I.ピグメントレ
ッド185、C.I.ピグメントレッド187、C.I.ピグメ
ントレッド188、C.I.ピグメントレッド190、C.I.
ピグメントレッド193、C.I.ピグメントレッド19
4、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッ
ド206、C.I.ピグメントレッド207、C.I.ピグメン
トレッド208、C.I.ピグメントレッド209、C.I.ピ
グメントレッド215、C.I.ピグメントレッド216、
C.I.ピグメントレッド220、C.I.ピグメントレッド2
24、C.I.ピグメントレッド226、C.I.ピグメントレ
ッド242、C.I.ピグメントレッド243、C.I.ピグメ
ントレッド245、C.I.ピグメントレッド254、C.I.
ピグメントレッド255、C.I.ピグメントレッド26
4、C.I.ピグメントレッド265;C.I.ピグメントブル
ー15、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメン
トブルー15:4、C.I.ピグメントブルー15:6、C.
I.ピグメントブルー60;C.I.ピグメントグリーン7、
C.I.ピグメントグリーン36;C.I.ピグメントブラウン
23、C.I.ピグメントブラウン25;C.I.ピグメントブ
ラック1、ピグメントブラック7。
体例としては、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシ
ウム、亜鉛華、硫酸鉛、黄色鉛、亜鉛黄、べんがら(赤
色酸化鉄(III))、カドミウム赤、群青、紺青、酸化ク
ロム緑、コバルト緑、アンバー、チタンブラック、合成
鉄黒、カーボンブラック等を挙げることができる。本発
明において、顔料は、単独でまたは2種以上を混合して
使用することができる。
ンク組成物を用いて遮光層のパターンを形成する場合に
は、インク組成物中に遮光性の高い黒色顔料を配合す
る。遮光性の高い黒色顔料としては、例えば、カーボン
ブラックや四三酸化鉄などの無機系着色剤、或いは、シ
アニンブラックなどの有機系着色剤を使用することが好
ましい。
ー用インクジェットインク組成物には、必要に応じて、
その他の添加剤を1種又は2種以上配合することができ
る。そのような添加剤としては、次のようなものを例示
できる。
好に分散させるために必要に応じて分散剤をインク組成
物に配合する。分散剤としては、例えば、カチオン系、
アニオン系、ノニオン系、両性、シリコーン系、フッ素
系等の界面活性剤を使用できる。界面活性剤の中でも、
次に例示するような高分子界面活性剤(高分子分散剤)
が好ましい。
ーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリ
オキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル類;ポリオキシエチレンオクチルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル類;ポリエチレングリコールジラウレート、ポリエチ
レングリコールジステアレート等のポリエチレングリコ
ールジエステル類;ソルビタン脂肪酸エステル類;脂肪
酸変性ポリエステル類;3級アミン変性ポリウレタン類
などの高分子界面活性剤が好ましく用いられる。
誘導体等の青色顔料誘導体や黄色顔料誘導体等など。
ど。
キシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス
(2−メトキシエトキシ)シラン、N−(2−アミノエ
チル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシランな
ど。
ス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,6
−ジ−t−ブチルフェノールなど。
−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール、アルコキシベンゾフェノ
ンなど。
ナトリウム、或いは各種の界面活性剤など。 h)レベリング剤:例えば、市販のシリコーン系、ポリ
アルキレンエーテル系、脂肪酸エステル系、特殊アクリ
ル系重合体など。
して要求される性能と、インクジェットインクとして要
求される性能の両方を兼ね備えたインク組成物を設計す
るために、前記各材料の配合割合が決定される。
ブロック化合物(B)、及び、必要に応じて配合される
多官能エポキシ樹脂(C)の配合割合は、重量比ではメ
インポリマー(A’)を10〜80重量部、カルボキシ
ル基ブロック化合物(B)を10〜60重量部、及び、
多官能エポキシ樹脂(C)を10〜60重量部の割合で
配合するのが好ましく、メインポリマー(A’)を20
〜60重量部、カルボキシル基ブロック化合物(B)を
20〜50重量部、及び、多官能エポキシ樹脂(C)を
20〜50重量部の割合で配合するのが特に好ましく、
メインポリマー(A’)を30〜40重量部、カルボキ
シル基ブロック化合物(B)を35〜45重量部、及
び、多官能エポキシ樹脂(C)を25〜35重量部の割
合で配合するのが最も好ましい。
配合割合を調節する場合には、カルボキシル基ブロック
化合物(B)に含有されている式1aまたは式1bで表
される官能基と、メインポリマー(A’)および多官能
エポキシ樹脂(C)中に含有されている合計のエポキシ
基の当量比(式1の官能基の反応当量/エポキシ基の反
応当量)が0.2〜2.0の範囲となるように調節する
のが好ましく、0.5〜1.2の範囲となるように調節
するのが特に好ましい。この当量比(式1aまたは式1
bの官能基の反応当量/エポキシ基の反応当量)が0.
2未満だと反応が遅く、硬化不良となるおそれがあり、
一方、この当量比が2.0を超えると、エポキシ基の残
存量が少なくなるため、密着性が著しく低下するおそれ
がある。
硬度を付与するためには、顔料やその他の成分を含めた
インク組成物の固形分全量に占めるメインポリマー
(A’)、カルボキシル基ブロック化合物(B)、及
び、多官能エポキシ樹脂(C)の合計割合を50重量%
以上とするのが好ましい。ここで、配合割合を特定する
ためのインク組成物の固形分とは、溶剤を除く全ての成
分を含み、液状の多官能エポキシ樹脂等も固形分に含ま
れる。
(A’)、カルボキシル基ブロック化合物(B)、及
び、多官能エポキシ樹脂(C)の合計100重量部に対
して、通常は0.01〜10.0重量部程度の割合で配
合する。
は、インク組成物の固形分全量に対して、通常は10〜
40重量%、好ましくは20〜30重量%程度の割合で
配合する。顔料が少なすぎると、インク組成物を所定の
膜厚(通常は0.1〜2.0μm)に塗布した際の透過
光の光学濃度が十分でないおそれがある。また、顔料が
多すぎると、バインダー系の主要成分(A)、(B)及
び(C)の配合割合が相対的に少なくなって膜物性が不
十分となりやすい。
クジェットインク組成物には、当該組成物を高濃度液又
は直ちにヘッドから吐出できるインキに調製するため
に、必要に応じて(E)溶剤を配合する。
トインク組成物は、バインダー系の保存安定性(粘度安
定性)に優れているのでインクジェット方式のヘッドか
らの吐出性に優れているが、さらに吐出性を向上させる
ために、沸点が180℃〜260℃、特に210℃〜2
60℃で且つ常温(特に18℃〜25℃の範囲)での蒸
気圧が133Pa(0.5mmHg)以下、特に26.
6Pa(0.1mmHg)以下の溶剤成分を主溶剤とし
て用い、そのような主溶剤を溶剤(E)の全量に対して
好ましくは80重量%以上、特に好ましくは85重量%
以上の割合で配合する。また、主溶剤の表面張力は、2
9dyn/cm以上であることが好ましい。
蒸気圧が133Pa(0.5mmHg)以下の溶剤成分
は適度な乾燥性及び蒸発性を有している。そのため、こ
のような溶剤成分を高い配合割合で含有する単独溶剤又
は混合溶剤を用いると、記録ヘッドのノズル先端におい
て急速には乾燥しないので、インクの急激な粘度上昇や
目詰まりが発生せず、吐出の直進性や安定性に悪影響を
及ぼさないで済む。それと共に、被吐出面に吹き付けた
後は乾燥が適度な速度で進行するので、インクが被塗布
面になじんで塗工膜表面が水平且つ滑らかになってか
ら、自然乾燥又は一般的な加熱工程によってインクを速
やかに且つ完全に乾燥させることができる。湿潤剤や極
めて沸点の高い溶剤を用いる場合と比べて、乾燥工程後
の塗膜中に溶剤が残留するおそれも少ない。
を用いる場合には、あらかじめ顔料を全使用量の一部の
溶剤中で分散剤と混合して分散性を付与し、得られた顔
料分散体(すなわち高濃度の顔料分散液)を他の配合成
分と共に残部の溶剤中に投入して混合しインク組成物と
することが多い。顔料分散体を調製するためには、3−
メトキシブチルアセテートやプロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート(PGMEA)ような顔料を
分散させやすい溶剤を用いる必要がある。
を調製するために用いる分散溶剤のように、必要に応じ
て主溶剤以外の溶剤成分を少量ならば含有していても良
い。しかしながら、その場合でも、上記した沸点と蒸気
圧を有する主溶剤を溶剤全量に対して80重量%以上の
割合で使用する必要がある。主溶剤の割合が溶剤全量の
80重量%に満たない場合には、インクジェット方式に
適した乾燥性、蒸発性を確実に得ることができない。
るのが望ましく、具体的には少なくとも80重量%以
上、好ましくは85重量%以上とし、できるだけ100
重量%とするのが望ましい。従って、主溶剤を適切に選
択することにより、顔料分散体の調製時に分散溶剤と混
合使用するか、或いは、主溶剤をそのまま分散溶剤とし
て使用するのが好ましい。
ことにより、基板上のインク層を形成したい部分に親イ
ンク性領域を形成し、当該親インク性領域にインクジェ
ット方式によって本発明のインク組成物を選択的に付着
させる場合には、主溶剤として、JIS K6768に
規定する濡れ性試験において示された標準液を用い、液
滴を接触させて30秒後の接触角(θ)を測定し、ジス
マンプロットのグラフにより求めた臨界表面張力が30
mN/mの試験片の表面に対する接触角が25°以上、
好ましくは30°以上を示し、且つ、同じ測定法により
求めた臨界表面張力が70mN/mの試験片の表面に対
する接触角が10°以下を示すものを選択して用いても
よい。
てインク組成物を調製すると、インク組成物は、後述す
る濡れ性可変層の濡れ性を変化させる前は当該濡れ性可
変層の表面に対して大きな反撥性を示し、当該濡れ性可
変層の濡れ性を変化させて親水性が大きくなる方向に変
化させた後は当該濡れ性可変層の表面に対して大きな親
和性を示す。従って、濡れ性可変層の表面の一部を選択
的に露光して形成した親インク性領域に対するインク組
成物の濡れ性と、その周囲の撥インク性領域に対するイ
ンク組成物の濡れ性の差を大きくとることができるよう
になり、親インク性領域にインクジェット方式で吹き付
けたインク組成物が、親インク性領域の隅々にまで均一
に濡れ広がる。その結果、微細且つ精緻なインク層のパ
ターンをインクジェット方式により形成できるようにな
る。
する試験片は如何なる材料で形成されていても差し支え
ない。臨界表面張力30mN/mを示す試験片として
は、例えば、表面が平滑なポリメチルメタクリレート、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテ
レフタレート、平滑なガラス表面に前記ポリマーや表面
改質剤等を塗布したものの中から実際に上記試験を行っ
て該当するものを選択することができる。また、臨界表
面張力70mN/mを示す試験片としては、例えば、ナ
イロンや表面を親水化処理したガラス等の中から実際に
上記試験を行って該当するものを選択することができ
る。
選んで用いることができる:エチレングリコールモノエ
チルエーテルのようなグリコールエーテル類;エチレン
グリコールモノメチルエーテルアセテートのようなグリ
コールエーテルエステル類;ジエチレングリコールモノ
メチルエーテルのようなグリコールオリゴマーエーテル
類;ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテー
トのようなグリコールオリゴマーエーテルエステル類;
酢酸、2−エチルヘキサン酸、無水酢酸のような脂肪族
カルボン酸類又はその酸無水物;酢酸エチル、安息香酸
プロピルのような脂肪族又は芳香族エステル類;炭酸ジ
エチルのようなジカルボン酸ジエステル類;3−メトキ
シプロピオン酸メチルのようなアルコキシカルボン酸エ
ステル類;アセト酢酸エチルのようなケトカルボン酸エ
ステル類;クロロ酢酸、ジクロロ酢酸のようなハロゲン
化カルボン酸類;エタノール、イソプロパノール、フェ
ノールのようなアルコール類又はフェノール類;ジエチ
ルエーテル、アニソールのような脂肪族又は芳香族エー
テル類;2−エトキシエタノール、1−メトキシ−2−
プロパノールのようなアルコキシアルコール類;ジエチ
レングリコール、トリプロピレングリコールのようなグ
リコールオリゴマー類;2−ジエチルアミノエタノー
ル、トリエタノールアミンのようなアミノアルコール
類;2−エトキシエチルアセテートのようなアルコキシ
アルコールエステル類;アセトン、メチルイソブチルケ
トンのようなケトン類;N−エチルモルホリン、フェニ
ルモルホリンのようなモルホリン類;ペンチルアミン、
トリペンチルアミン、アニリンのような脂肪族又は芳香
族アミン類。
める主溶剤としては、水酸基を含有しない溶剤を用いる
のが好ましい。溶剤が水酸基を含有していると、顔料の
分散性、分散安定性に劣ることに加えて、カルボキシル
基ブロック化合物(B)のブロック剤解離を促進してカ
ルボキシル基が発現しやすいので、加熱工程以前にエポ
キシ化合物(A)および多官能エポキシ樹脂(C)が有
するエポキシ基と反応して、保存安定性(粘度安定性)
を損なうおそれがある。
ない溶剤を用いることにより、インク組成物の粘度安定
性がさらに向上し、吐出性及び保存安定性に優れたイン
クが得られる。
レングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチ
レングリコールジブチルエーテル、アジピン酸ジエチ
ル、シュウ酸ジブチル、マロン酸ジメチル、マロン酸ジ
エチル、コハク酸ジメチル、及び、コハク酸ジエチルな
どを例示することができる。これらの溶剤は、沸点が1
80℃〜260℃で且つ常温での蒸気圧が133Pa
(0.5mmHg)以下の要求を満たしているだけでな
く、分子中に水酸基を有していないので、上記したよう
な問題を生じない。さらに、これらの溶剤は、3−メト
キシブチルアセテートやプロピレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテート(PGMEA)のような従来から
顔料分散体の調製に用いられている溶剤と混合し或いは
混合せずそのまま分散溶剤として用い、顔料分散体を調
製することができる。
JIS K6768に規定する濡れ性試験において示さ
れた標準液を用い、液滴を接触させて30秒後の接触角
(θ)を測定し、ジスマンプロットのグラフにより求め
た臨界表面張力が30mN/mの試験片の表面に対する
接触角が25°以上を示し、且つ、同じ測定法により求
めた臨界表面張力が70mN/mの試験片の表面に対す
る接触角が10°以下を示すという要求も満たしてい
る。従って、これらの溶剤は、基板表面に濡れ性可変層
を設けて露光し、露光部分と未露光部分の間の濡れ性の
差を利用してインク組成物を選択的に付着させる場合に
も、主溶剤として好適に用いることができる。
溶剤中に水分子の水酸基が存在することになるので、水
酸基を有する溶剤を用いる場合と同様の問題を生じるお
それがある。従って、酸−エポキシ間の架橋反応系から
水分を実質的に排除するために、水との混和性の低い溶
剤を用いて塗工液を調製するのが好ましい。かかる観点
から、インク組成物を調製する溶剤の水に対する溶解性
は、液温が20℃の水100重量部に対して20重量部
以下であることが好ましい。
ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートは
水酸基を有しておらず、また、液温が20℃の水100
重量部に対する溶解性も6.5重量部と低い水混和性を
示すので、特に好ましい。
物の全量に対して、通常は40〜95重量%の割合で用
いてインク組成物を調製する。溶剤が少なすぎると、イ
ンクの粘度が高く、インクジェットヘッドからの吐出が
困難になる。また、溶剤が多すぎると、所定の濡れ性変
化部位(インク層形成部位)に対するインク盛り量(イ
ンク堆積量)が十分でないうちに当該濡れ性変化部位に
堆積させたインクの膜が決壊し、周囲の未露光部へはみ
出し、さらには隣の濡れ性変化部位(インク層形成部
位)にまで濡れ広がってしまう。言い換えれば、インク
を付着させるべき濡れ性変化部位(インク層形成部位)
からはみ出さないで堆積させることのできるインク盛り
量が不十分となり、乾燥後の膜厚が薄すぎて、それに伴
い十分な透過光の光学濃度を得ることができなくなる。
クジェットインク組成物は、顔料を配合しない場合には
通常、エポキシ化合物(A)をはじめとする各材料を、
適切に選択した溶剤に任意の順序で溶解、分散させるこ
とにより製造することができる。ただし、溶剤の液温が
高すぎるとインク組成物を調製している段階でカルボキ
シル基ブロック化合物(B)の保護基が外れてカルボキ
シル基が再生してしまうので、溶剤の液温はカルボキシ
ル基ブロック化合物(B)のカルボキシル基が再生しな
い程度の温度、通常は50℃以下、好ましくは20〜3
0℃程度の範囲に調節する。
ン酸を、当該多塩基カルボン酸のカルボキシル基をブロ
ック(キャップ、保護)することにより溶解性の高いカ
ルボキシル基ブロック化合物(B)の形にしてから溶剤
に溶解、分散させる。従って、インク組成物中にカルボ
キシル基の反応点を高濃度でエポキシ基と共存させるこ
とができ、かかるインク組成物を用いてインク層を形成
し加熱すると高い架橋密度が得られる。また、カルボキ
シル基ブロック化合物(B)は当該化合物に応じた所定
の温度以上に加熱しなければカルボキシル基を再生しな
い。従って、カルボキシル基およびエポキシ基それぞれ
の反応点濃度が高いにもかかわらず、インクジェット方
式の記録ヘッドから吐出している最中に粘度上昇を生じ
にくく、インクジェット方式のヘッドからの吐出方向の
直進性、吐出量の安定性に非常に優れると共に、インク
組成物の状態では調製直後から長期間に渡り良好な粘度
を保持し続け、保存安定性にも非常に優れている。
ェットインクのうち好ましいものでは、調製直後の初期
粘度が0.1〜100cpsであり、且つ、調製してす
ぐ密閉容器中に入れ20℃で40日間放置後の粘度を初
期粘度の10%以内の増粘に抑えることができる。
溶剤全体中に直接投入し攪拌混合する場合には、顔料を
溶剤中に十分に分散させられないことが多い。そこで本
発明のカラーフィルター用インクジェットインク組成物
に顔料を配合する場合には通常、顔料の分散性及び分散
安定性が良好な溶剤を用意し、そこに顔料を分散剤と共
に投入してディソルバーなどにより十分攪拌し、顔料分
散体を調製する。そして、得られた顔料分散体を、顔料
以外の成分と共に、ほとんど主溶剤からなるか又は主溶
剤のみからなる溶剤に投入し、ディソルバーなどにより
十分に攪拌混合することによって、本発明に係るインク
組成物とすることができる。
は、最終的な溶剤全体の組成から顔料分散体の調製に用
いた溶剤の分を差し引いた組成を有するものを用い、最
終濃度にまで希釈してインク組成物を完成させても良
い。また、顔料分散体を比較的少量の主溶剤に投入して
高濃度のインク組成物を調製しても良い。高濃度のイン
ク組成物は、そのまま保存し、使用直前に最終濃度に希
釈してインクジェット方式に使用することができる。
80℃〜260℃で且つ常温での蒸気圧が133Pa
(0.5mmHg)以下の溶剤成分(そのなかでも特に
水酸基を含有しない溶剤成分)を溶剤全体の80重量%
以上の割合で含有する単独溶剤又は混合溶剤を用いるの
が好ましい。しかし、主溶剤の最終濃度を溶剤全体の8
0重量%以上とするためには、顔料分散体の調製時に3
−メトキシブチルアセテートやプロピレングリコールモ
ノメチルエーテルアセテート(PGMEA)のような従
来から用いられている分散溶剤を十分な量だけ用いるこ
とができない場合がある。その場合には、主溶剤として
使用可能な溶剤の中から顔料の分散性、分散安定性が比
較的良好なものを選択し、従来から用いられている分散
溶剤と混合したものを分散溶剤として用いるか、或い
は、このような顔料分散性が比較的良好な主溶剤をその
まま分散溶剤として用いる。
係るカラーフィルター用インクジェットインク組成物
を、カラーフィルターの透明基板上の所定領域にインク
ジェット方式により選択的に付着させて所定パターンの
インク層を形成した後、当該インク層を加熱して硬化さ
せることによって、画素部、ブラックマトリックス層、
柱状スペーサー、保護膜など、カラーフィルターの細部
としての硬化樹脂層を形成することができる。
組成物として、顔料を配合した画素部形成用インクを用
いるカラーフィルターの製造方法の一例を、以下に説明
する。先ず、図4(A)に示すようにカラーフィルター
の透明基板15を準備する。この透明基板としては、従
来よりカラーフィルターに用いられているものであれば
特に限定されるものではないが、例えば石英ガラス、パ
イレックスガラス(登録商標)、合成石英板等の可とう
性のない透明なリジット材、あるいは透明樹脂フィル
ム、光学用樹脂板等の可とう性を有する透明なフレキシ
ブル材を用いることができる。この中で特にコーニング
社製7059ガラスは、熱膨脹率の小さい素材であり寸
法安定性および高温加熱処理における作業性に優れ、ま
た、ガラス中にアルカリ成分を含まない無アルカリガラ
スであるため、アクティブマトリックス方式によるカラ
ー液晶表示装置用のカラーフィルターに適している。本
発明においては、通常、透明基板を用いるが、反射性の
基板や白色に着色した基板でも用いることは可能であ
る。また、基板は、必要に応じてアルカリ溶出防止やガ
スバリア性付与その他の目的で表面処理を施したものを
用いてもよい。
15の一面側の画素部間の境界となる領域にブラックマ
トリックス層16を形成する。ブラックマトリックス層
16は、スパッタリング法、真空蒸着法等により厚み1
000〜2000Å程度のクロム等の金属薄膜を形成
し、この薄膜をパターニングすることにより形成するこ
とができる。このパターニングの方法としては、スパッ
タ等の通常のパターニング方法を用いることができる。
は、樹脂バインダー中にカーボン微粒子、金属酸化物、
無機顔料、有機顔料等の遮光性粒子を含有させた層であ
ってもよい。用いられる樹脂バインダーとしては、ポリ
イミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリアクリ
ルアミド、ポリビニルアルコール、ゼラチン、カゼイ
ン、セルロース等の樹脂を1種または2種以上混合した
ものや、感光性樹脂、さらにはO/Wエマルジョン型の
樹脂組成物、例えば、反応性シリコーンをエマルジョン
化したもの等を用いることができる。このような樹脂製
ブラックマトリックス層の厚みとしては、0.5〜10
μmの範囲内で設定することができる。このような樹脂
製ブラックマトリックス層のパターニングの方法として
は、フォトリソ法、印刷法等一般的に用いられている方
法を用いることができる。
マトリックス層のパターンの幅方向中央に、ブラックマ
トリックス層よりも幅の狭い撥インク性凸部17を必要
に応じて形成する。このような撥インク性凸部の組成
は、撥インク性を有する樹脂組成物であれば、特に限定
されるものではない。また、特に透明である必要はな
く、着色されたものであってもよい。例えば、ブラック
マトリックス層に用いられる材料であって、黒色の材料
を混入しない材料等を用いることができる。具体的に
は、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ゼラ
チン、カゼイン、セルロース等の水性樹脂を1種または
2種以上混合した組成物や、O/Wエマルジョン型の樹
脂組成物、例えば、反応性シリコーンをエマルジョン化
したもの等を挙げることができる。本発明においては、
取扱性および硬化が容易である点等の理由から、光硬化
性樹脂が好適に用いられる。また、この撥インク性凸部
は、撥インク性が強いほど好ましいので、その表面をシ
リコーン化合物や含フッ素化合物等の撥インク処理剤で
処理したものでもよい。
ク性樹脂組成物の塗工液を用いる印刷や、光硬化性塗工
液を用いるフォトリソグラフィーにより行うことができ
る。撥インク性凸部の高さは、上述したようにインクジ
ェット法により着色する際にインクが混色することを防
止するために設けられるものであることから、ある程度
高いことが好ましいが、カラーフィルターとした場合の
全体の平坦性を考慮すると、画素部の厚さに近い厚さで
あることが好ましい。具体的には、吹き付けるインクの
堆積量によっても異なるが、通常は0.1〜2.0μm
の範囲内であることが好ましい。
発明に係る各色の画素部形成用インク組成物を用意す
る。そして、図4(D)に示すように、透明基板15の
表面に、ブラックマトリックス層16のパターンにより
画成された各色の画素部形成領域18R、18G、18
Bに、対応する色の画素部形成用インクをインクジェッ
ト方式により吹き付けてインク層を形成する。インク層
は赤色パターン、緑色パターン及び青色パターンがモザ
イク型、ストライプ型、トライアングル型、4画素配置
型等の所望の形態で配列されるように形成される。この
インクの吹き付け工程において、画素部形成用インク
は、ヘッド19の先端部で粘度増大を起こし難く、良好
な吐出性を維持し続けることができる。従って、所定の
画素部形成領域内に、対応する色のインクを正確に、且
つ、均一に付着させることができ、正確なパターンで色
ムラや色抜けのない画素部を形成することができる。ま
た、各色の画素部形成用インクを、複数のヘッドを使っ
て同時に基板上に吹き付けることもできるので、印刷等
の方法で各色ごとに画素部を形成する場合と比べて作業
効率を向上させることができる。さらに、本発明にかか
るインク組成物の安定性は上述のように高いので、一旦
使用に供して残ったインク組成物の残液は、短時間の作
業ではまだ劣化していない。従って、そのような残液を
回収したり或いは新鮮なインク組成物を注ぎ足すなどし
て再使用することが可能であり、経済的である。
ンク層20R、20G、20Bを乾燥により固化させた
後、加熱することにより硬化させる。インク層を加熱す
ると、インク層中に含有されている前述のカルボキシル
基ブロック化合物(B)の保護基が外れ、式1の官能基
からカルボキシル基が再生し、エポキシ化合物(A)お
よび多官能エポキシ樹脂(C)が有するエポキシ基と架
橋反応を起こし、インク層が硬化する。画素部の厚さ
は、光学特性等を考慮して、通常は0.1〜2.0μm
程度とする。
常、プリベーク加熱により塗膜を乾燥、固化させた後、
プリベーク時よりも温度を上げてポストベーク加熱を行
って熱硬化を行うが、ポストベークの加熱温度が比較的
高い場合や、ブロック化カルボキシル化合物(B)の解
離温度が比較的低い場合には、プリベークの段階で熱硬
化反応が一部開始する場合もある。
応ができるだけ開始しない又は一部開始するとしても進
行しにくい温度を上限として、できるだけ高温で行うの
が好ましい。高温でプリベークを行うことにより、乾燥
工程にかかる時間が短縮されて生産性が向上するだけで
なく、膜厚が均一な硬化膜又は下地に凹凸がある場合で
あっても平坦性の高い硬化膜が得られるからである。
被塗布面にインクジェット方式により吹き付けると、表
面張力により図6に示すような中央部が凸形状の塗膜と
なり、これを乾燥させるとそのまま固化し、その後の熱
硬化によっても凸形状が保持されたままの硬化膜27a
が形成される。このように、吹き付け時の凸形状を保っ
たまま硬化すると、画素等の着色膜を形成する場合には
膜厚が不均一となって端部の光学濃度が不足して色むら
(端部と中央部の間の色差)を起こす原因となり、保護
膜等の比較的大面積の被覆膜を形成する場合には、下地
の凹凸を吸収して表面を平坦化することの障害となる。
ーク段階において、まだ流動性が高いうちに高温で乾燥
させると、膜厚の薄い端部では膜厚の厚い中央部と比べ
て溶媒の蒸発速度すなわち乾燥速度が非常に大きくな
る。この端部での乾燥促進によって大きな濃度勾配が形
成され、端部への溶剤の移動量が多くなり、これに伴い
溶質の移動量も多くなり、結果的に端部の膜厚が大きく
なる。従って、このような高温でプリベークを行うこと
により、塗膜の膜厚を均一にし又は塗膜の表面を平坦に
することが可能であり、その後のポストベークで熱硬化
させることで、図7に示すような膜厚が均一な又は平坦
性の高い硬化膜が得られる。
る場合には、塗膜にクラックが発生しやすくなるという
問題が新たに生じる。すなわち、高温でプリベークを行
うと乾燥が速すぎるために膜減り(塗膜の体積減少)が
急速に進行してクラックが発生しやすい。特に、ビニル
エーテルの解離温度が低いカルボキシル基ブロック化合
物(B)を配合したインク組成物を用いて塗膜を形成
し、高温のプリベークを行う場合には、膜減り(塗膜の
体積減少)が急速に進行するのと並行して、このプリベ
ークの段階でビニルエーテルの解離温度に到達し、エポ
キシ化合物の熱硬化反応も進行するために、塗膜内部の
歪みが大きくなり、さらにクラックが起きやすくなる。
うに、Tgが70℃以下のメインポリマー(A’)又は
1級アルキルビニルエーテルによるカルボキシル基ブロ
ック化合物(B)、さらに好ましくは、これら両方を用
いることにより防止することができ、上記プリベーク時
に高温で塗膜を乾燥させる場合であっても、プリベーク
中に塗膜内部に生じる歪みを吸収できる柔軟性を保持で
きると推測される。
に塗膜を約80℃に加熱して乾燥する場合には、クラッ
クは発生しないが、図6に示すような凸形状の硬化膜2
7aが得られ、例えば硬化膜が画素の場合には、端部の
濃度が薄く、中央部との色差が大きくなってしまった。
また、プリベーク時に塗膜を約100℃以上に加熱する
場合には、クラックが発生しやすかった。
℃以下のメインポリマー(A’)又は1級アルキルビニ
ルエーテルによるカルボキシル基ブロック化合物
(B)、さらに好ましくは、これら両方を配合したイン
ク組成物を被塗布面にインクジェット方式で吹き付けた
場合には、プリベーク時に塗膜を約100℃以上に加熱
して乾燥してもクラックが発生しなかった。しかも、図
7に示すように最終的に得られた硬化膜27bは平坦性
が高く、例えば、硬化膜が画素の場合には、中心P1か
ら端部までの幅nの3/4の位置P2の色差ΔEabを
6以下、好ましくは3以下とすることができ、肉眼では
色むらを認識できなかった。
は、プリベーク時の加熱温度(塗膜温度)を約120℃
以上、特に140℃以上とするのが効果的であった。ま
た、減圧しながら加熱を行うことも、平坦性の向上及び
乾燥時間の短縮に有効であった。しかし、プリベーク時
の加熱温度が約160℃を超えると、未乾燥の塗膜が突
沸を起こしやすくなってしまった。
は、膜厚が均一な又は表面が平坦な塗膜を得るために、
インク組成物の塗膜を100℃以上、特に120℃以
上、さらに好ましくは140℃以上であり、且つ、カル
ボキシル基ブロック化合物のブロック部分が解離しない
温度であって、しかも突沸が起きない160℃以下の範
囲の温度に加熱してプリベークを行うのが好ましく、そ
の際に減圧乾燥を行うのがさらに好ましいことが判明し
た。そして、プリベークの後、加熱温度をカルボキシル
基ブロック化合物の解離温度以上、例えば200℃に上
げて1時間程度ポストベークを行うことによって、平坦
性が高い硬化膜が得られる。
ポストベークを行う場合には、Tgが70℃以下のメイ
ンポリマー(A’)又は1級アルキルビニルエーテルに
よるカルボキシル基ブロック化合物(B)、さらに好ま
しくは、これら両方を配合したインク組成物を用いるこ
とによりクラックの発生を防止できることから、平坦性
が高く、しかもクラックのない硬化膜が得られる。
の画素部21R、21G、21Bを形成した側に、保護
膜22を形成する。保護膜の厚みは、使用される材料の
光透過率、カラーフィルターの表面状態等を考慮して設
定することができ、例えば、0.1〜2.0μmの範囲
で設定することができる。保護膜は、例えば、公知の透
明感光性樹脂、二液硬化型透明樹脂等の中から、透明保
護膜として要求される光透過率等を有するものを用いて
保護膜用塗工液を調製し、スピンコーターにより500
〜1500回転/分の範囲内で塗工することにより形成
できる。
ズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(Sn
O)等、およびそれらの合金等を用いて、スパッタリン
グ法、真空蒸着法、CVD法等の一般的な方法により形
成され、必要に応じてフォトレジストを用いたエッチン
グ又は治具の使用により所定のパターンとしたものであ
る。この透明電極の厚みは20〜500nm程度、好ま
しくは100〜300nm程度とすることできる。
合には、光硬化性樹脂組成物の塗工液を、スピンコータ
ー、ロールコーター、スプレイ、印刷等の方法により塗
布し、フォトマスクを介する紫外線照射により露光し、
アルカリ現像後、クリーンオーブン等で加熱硬化するこ
とにより形成できる。柱状スペーサーは、例えば、5μ
m程度の高さに形成される。スピンコーターの回転数も
保護膜を形成する場合と同様に、500〜1500回転
/分の範囲内で設定すればよい。
ルター用インクジェットインク組成物を用いてカラーフ
ィルター103が製造される。そして、このカラーフィ
ルターの内面側に配向膜を形成し、電極基板と対向さ
せ、間隙部に液晶を満たして密封することにより、液晶
パネルが得られる。
を用いて画素部を形成する。本発明に係るカラーフィル
ター用インクジェットインクを用いるインクジェット方
式によれば、画素部以外にブラックマトリックス層、柱
状スペーサー、保護膜なども所望のパターン状に形成す
ることができるが、画素部やブラックマトリックス層の
ように高い精細度が求められる着色層を形成できる点で
特に利用価値が高い。
択的に変化させて、周囲と比べて親インク性の大きいイ
ンク層形成領域を形成し、当該インク層形成領域に、本
発明に係るインク組成物をインクジェット方式により選
択的に付着させてインク層を形成し、当該インク層を硬
化させる方法によって、特に微細パターンの硬化樹脂層
を正確に形成することができる。
に、光触媒の作用により親インク性が大きくなる方向に
濡れ性を変化させる濡れ性可変層を形成し、当該濡れ性
可変層の表面の所定領域内の濡れ性を露光により選択的
に変化させて、周囲と比べて親インク性の大きいインク
層形成領域を形成し、当該インク層形成領域に、本発明
に係るインク組成物をインクジェット方式により選択的
に付着させてインク層を形成することが可能である。
場合には、主溶剤として、JISK6768に規定する
濡れ性試験において示された標準液を用い、液滴を接触
させて30秒後の接触角(θ)を測定し、ジスマンプロ
ットのグラフにより求めた臨界表面張力が30mN/m
の試験片の表面に対する接触角が25°以上を示し、且
つ、同じ測定法により求めた臨界表面張力が70mN/
mの試験片の表面に対する接触角が10°以下を示すも
のを用いて調製したインク組成物を用いるのが好まし
い。
方法の一例を、以下に説明する。先ず、図5(A)に示
すように、カラーフィルターの透明基板15の一面側の
画素部間の境界となる領域にブラックマトリックス層1
6を形成する。このブラックマトリックス層のパターン
によって、各色の画素部形成領域18R、18G、18
Bが画成される。透明基板15としては、上述した第一
の方法で用いられるのと同じものを用いることができ、
ブラックマトリックス層16も、第一の方法におけるの
と同様のものを設けることができる。
15の表面の少なくとも一部領域、特に、この例では、
画素部形成領域を含む領域に、濡れ性可変層としての光
触媒含有層23をベタ塗りのパターン(ソリッドパター
ン状)に形成する。
有層23にフォトマスク24を介して光線26を照射し
て露光を行い、画素部形成領域18R、18G、18B
の親インク性を増大させる。
層の画素部形成領域の濡れ性を選択的に変化させて親イ
ンク性を大きくすると、本発明のインク組成物は、画素
部形成領域に容易に付着して均一に広がり、一方、画素
部形成領域の周囲領域では強く反撥して排除されるの
で、画素部形成領域に選択的に且つ均一に付着し、その
結果、正確なパターンで色ムラや色抜けのない画素部を
形成することができる。
は、JIS K6768に規定する濡れ試験において示
された標準液を用い、液滴を接触させて30秒後の接触
角(θ)を測定し、ジスマンプロットのグラフにより求
めた臨界表面張力が、濡れ性を変化させる前においては
20〜50mN/mを示し、且つ、濡れ性を変化させた
後においては40〜80mN/mを示すものであること
が好ましい。
のできる濡れ性可変層を用いると、インク組成物は、濡
れ性を変化させて親インク性を大きくした画素部形成領
域等のパターン形成領域において、非常に小さな接触角
を示し、一方、パターン形成領域の周囲においては非常
に大きな接触角を示し、濡れ性の差を非常に大きくとる
ことができる。
は、隣接し合う画素部形成領域間の境界部に未露光部を
確保しつつ、露光部25の幅を画素部形成領域18の幅
よりも広くとるようにすることが好ましい。このように
することにより、画素部形成領域18の隅々まで十分に
露光され、親インク性が増大するので、画素部の色抜け
等の不都合が生じなくなる。光触媒含有層23は、フォ
トマスクを用いずとも、レーザー光線の走査によるフォ
トリソグラフィーなどの他の方法で所定のパターン状に
露光してもよい。また、透明基板の裏面側(光触媒含有
層23が設けられているのとは反対側)から露光を行う
と、ブラックマトリックス層16がフォトマスクとして
機能するので、フォトマスクが不要である。
媒を活性化できるものであれば可視光線であっても不可
視光線であっても差し支えないが、通常は、紫外光を含
む光を用いる。このような紫外光を含む光源としては、
例えば、水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノン
ランプ等を挙げることができる。この露光に用いる光の
波長は400nm以下の範囲、好ましくは380nm以
下の範囲から設定することができ、また、露光に際して
の光の照射量は、露光された部位が光触媒の作用により
親水性を増大させるのに必要な照射量とすることができ
る。
化させることのできる濡れ性可変層としては、例えば、
a)図示した光触媒含有層23のように光触媒を含有し
且つ光触媒の作用により濡れ性可変層自体の親水性が増
大するもののほか、b)濡れ性可変層の下側(透明基板
側)に光触媒含有層を備え、光触媒含有層内に存在する
光触媒の作用によって濡れ性可変層の親水性が増大する
もの、c)光触媒及び当該光触媒の作用により分解する
バインダーからなる分解性濡れ性可変層であって、当該
分解性濡れ性可変層の露光部分が分解、除去されて親水
性を有する下地、例えば透明基板等が露出するもの、或
いは、d)光触媒の作用により分解するバインダーから
なる分解性濡れ性可変層の下側に光触媒含有層を備え、
光触媒含有層内に存在する光触媒の作用によって当該分
解性濡れ性可変層の露光部分が分解、除去されて親水性
を有する下地、例えば光触媒含有層等が露出するものな
どを例示することができる。
方向に濡れ性を変化させることのできる濡れ性可変層」
は、基板に濡れ性可変層を設けてなる積層体において、
濡れ性可変層形成面の濡れ性を親インク性が大きくなる
方向に変化させるものであればよく、上記例示a)、
b)のように、濡れ性可変層自体の親インク性が増大す
るものだけでなく、上記例示c)、d)のように、濡れ
性可変層が分解して親インク性の下地が露出するもの
も、これに含まれる。
について、詳しく説明する。
有層 図示した光触媒含有層23のように、それ自体が濡れ性
可変層として機能する光触媒含有層は、光触媒とバイン
ダーとを必要に応じて他の添加剤とともに溶剤中に分散
して塗布液を調製し、この塗布液を塗布した後、加水分
解、重縮合反応を進行させてバインダー中に光触媒を強
固に固定することにより形成される。
例えば酸化チタン(TiO2)、酸化亜鉛(ZnO)、
酸化スズ(SnO2)、チタン酸ストロンチウム(Sr
TiO3)、酸化タングステン(WO3)、酸化ビスマス
(Bi2O3)、および酸化鉄(Fe2O3)を挙げること
ができ、これらから選択して1種または2種以上を混合
して用いることができる。
は、必ずしも明確なものではないが、光の照射によって
生成したキャリアが、近傍の化合物との直接反応、ある
いは、酸素、水の存在下で生じた活性酸素種によって、
有機物の化学構造に変化を及ぼし、例えば、バインダー
の一部である有機基や添加剤の酸化、分解等によって親
水性を増大させると考えられる。
ンドギャップエネルギーが高く、化学的に安定で毒性も
なく、入手も容易であることから好適に使用される。酸
化チタンには、アナターゼ型とルチル型があり本発明で
はいずれも使用することができるが、アナターゼ型の酸
化チタンが好ましい。アナターゼ型酸化チタンは励起波
長が380nm以下にある。
は、例えば、塩酸解膠型のアナターゼ型チタニアゾル
(石原産業(株)製STS−02(平均粒径7nm)、
石原産業(株)製ST−K01)、硝酸解膠型のアナタ
ーゼ型チタニアゾル(日産化学(株)製TA−15(平
均粒径12nm))等を挙げることができる。
果的に起こるので好ましく、平均粒径が50nm以下の
光触媒が好ましく、20nm以下の光触媒を使用するの
が特に好ましい。また、光触媒の粒径が小さいほど、形
成された光触媒含有層の表面粗さが小さくなるので好ま
しく、光触媒の粒径が100nmを越えると光触媒含有
層の中心線平均表面粗さが粗くなり、光触媒含有層の非
露光部の撥インク性が低下し、また露光部の親インク性
の発現が不十分となるため好ましくない。
ンダーは、主骨格が上記の光触媒の光励起により分解さ
れないような高い結合エネルギーを有するものが好まし
く、例えば、(1)ゾルゲル反応等によりクロロまたは
アルコキシシラン等を加水分解、重縮合して大きな強度
を発揮するオルガノポリシロキサン、(2)撥水牲や撥
油性に優れた反応性シリコーンを架橋したオルガノポリ
シロキサン等を挙げることができる。
炭化水素基を示す。一分子中の複数のYは互いに同じ基
であっても異なる基であってもよい。nは0〜3までの
整数である。)で示される珪素化合物の1種または2種
以上の加水分解縮合物もしくは共加水分解縮合物である
オルガノポリシロキサンであることが好ましい。
Yとしての置換基を有していてもよい炭化水素基を少な
くとも一つ有しているのが好ましい。
素基、又は、置換された炭化水素基の炭化水素基部分と
しては、例えば、メチル、エチルその他のアルキル等の
直鎖又は分岐脂肪族炭化水素基;シクロヘキシル等の脂
環式炭化水素基;ビニル等の不飽和炭化水素基;フェニ
ル等の芳香族炭化水素基などを例示でき、これらの炭化
水素基又は炭化水素基部分の炭素数は1〜20の範囲内
であることが好ましい。
していてもよい炭化水素基としては、フルオロアルキル
等のフッ素含有炭化水素基;グリシドキシアルキルやβ
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)アルキルのよう
なエポキシ含有炭化水素基;(メタ)アクリロイルオキ
シアルキルのようなアクリロイルオキシ又はメタクリロ
イルオキシ含有炭化水素基;アミノアルキルのようなア
ミノ含有炭化水素基;メルカプトアルキルのようなメル
カプト含有炭化水素基;N−フルオロアルキルスルホニ
ルアミノアルキル等のN−フルオロアルキルスルホンア
ミド基含有炭化水素基をはじめとするフルオロアルキル
含有炭化水素基などを例示できる。
キシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基である
ことが好ましい。
チルトリブロムシラン、メチルトリメトキシシラン、メ
チルトリエトキシシラン、メチルトリイソプロポキシシ
ラン、メチルトリt−ブトキシシラン;エチルトリクロ
ルシラン、エチルトリブロムシラン、エチルトリメトキ
シシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリイソ
プロポキシシラン、エチルトリt−ブトキシシラン;n
−プロピルトリクロルシラン、n−プロピルトリブロム
シラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピ
ルトリエトキシシラン、n−プロピルトリイソプロポキ
シシラン、n−プロピルトリt−ブトキシシラン;n−
ヘキシルトリクロルシラン、n−へキシルトリブロムシ
ラン、n−ヘキシルトリメトキシシラン、n−ヘキシル
トリエトキシシラン、n−へキシルトリイソプロポキシ
シラン、n−へキシルトリt−ブトキシシラン;n−デ
シルトリクロルシラン、n−デシルトリブロムシラン、
n−デシルトリメトキシシラン、n−デシルトリエトキ
シシラン、n−デシルトリイソプロポキシシラン、n−
デシルトリt−ブトキシシラン;n−オクタデシルトリ
クロルシラン、n−オクタデシルトリブロムシラン、n
−オクタデシルトリメトキシシラン、n−オクタデシル
トリエトキシシラン、n−オクタデシルトリイソプロポ
キシシラン、n−オクタデシルトリt−ブトキシシラ
ン;フェニルトリクロルシラン、フェニルトリブロムシ
ラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエト
キシシラン、フェニルトリイソプロポキシシラン、フェ
ニルトリt−ブトキシシラン;テトラクロルシラン、テ
トラブロムシラン、テトラメトキシシラン、テトラエト
キシシラン、テトラブトキシシラン、ジメトキシジエト
キシシラン;ジメチルジクロルシラン、ジメチルジブロ
ムシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエト
キシシラン;ジフェニルジクロルシラン、ジフェニルジ
ブロムシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニ
ルジエトキシシラン;フェニルメチルジクロルシラン、
フェニルメチルジブロムシラン、フェニルメチルジメト
キシシラン、フェニルメチルジエトキシシラン;トリク
ロルヒドロシラン、トリブロムヒドロシラン、トリメト
キシヒドロシラン、トリエトキシヒドロシラン、トリイ
ソプロポキシヒドロシラン、トリt−ブトキシヒドロシ
ラン;ビニルトリクロルシラン、ビニルトリブロムシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリt
−ブトキシシラン;トリフルオロプロピルトリクロルシ
ラン、トリフルオロプロピルトリブロムシラン、トリフ
ルオロプロピルトリメトキシシラン、トリフルオロプロ
ピルトリエトキシシラン、トリフルオロプロピルトリイ
ソプロポキシシラン、トリフルオロプロピルトリt−ブ
トキシシラン;γ−グリシドキシプロピルメチルジメト
キシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリイソプロポキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリt−ブトキシシラン;γ−
メタアクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−メタアクリロイルオキシプロピルメチルジエト
キシシラン、γ−メタアクリロイルオキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−メタアクリロイルオキシプロピル
トリエトキシシラン、γ−メタアクリロイルオキシプロ
ピルトリイソプロポキシシラン、γ−メタアクリロイル
オキシプロピルトリt−ブトキシシラン;γ−アミノプ
ロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルメ
チルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ
−アミノプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリt−ブトキシシラン;γ−メルカプトプ
ロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピ
ルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキ
シシラン、γ−メルカプトプロピルトリイソプロポキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルトリt−ブトキシシラ
ン;β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキ
シル)エチルトリエトキシシラン;および、それらの部
分加水分解物;および、それらの混合物を使用すること
ができる。
て、特にフルオロアルキル基を有するものが好ましい。
フルオロアルキル基を有するオルガノポリシロキサン化
合物を用いて濡れ性可変層を形成すると、フルオロアル
キル基の作用により非露光部の撥水性、撥インク性が高
くなり、高親水化した露光部と高撥水性の非露光部との
間に、インクに対する濡れ性の差を大きくとることがで
きる。
(4−n)で表される珪素化合物を縮合単位とする加水
分解縮合物、又は、共加水分解縮合物であって、縮合単
位の全部又は少なくとも一部が、下記のフルオロアルキ
ルシランのようなフルオロアルキル基含有珪素化合物の
1種または2種以上であるものを使用することができ
る。下記のフルオロアルキルシランは、一般にフッ素系
シランカップリング剤として知られている。
CH3)3; CF3(CF2)5CH2CH2Si(OCH3)3; CF3(CF2)7CH2CH2Si(OCH3)3; CF3(CF2)9CH2CH2Si(OCH3)3; (CF3)2CF(CF2)4CH2CH2Si(OC
H3)3; (CF3)2CF(CF2)6CH2CH2Si(OC
H3)3; (CF3)2CF(CF2)8CH2CH2Si(OC
H3)3; CF3(C6H4)C2H4Si(OCH3)3; CF3(CF2)3(C6H4)C2H4Si(OCH
3)3; CF3(CF2)5(C6H4)C2H4Si(OCH
3)3; CF3(CF2)7(C6H4)C2H4Si(OCH
3)3; CF3(CF2)3CH2CH2SiCH3(OC
H3)2; CF3(CF2)5CH2CH2SiCH3(OC
H3)2; CF3(CF2)7CH2CH2SiCH3(OC
H3)2; CF3(CF2)9CH2CH2SiCH3(OC
H3)2; (CF3)2CF(CF2)4CH2CH2SiCH3
(OCH3)2; (CF3)2CF(CF2)6CH2CH2SiCH3
(OCH3)2; (CF3)2CF(CF2)8CH2CH2SiCH3
(OCH3)2; CF3(C6H4)C2H4SiCH3(OC
H3)2; CF3(CF2)3(C6H4)C2H4SiCH
3(OCH3)2; CF3(CF2)5(C6H4)C2H4SiCH
3(OCH3)2; CF3(CF2)7(C6H4)C2H4SiCH
3(OCH3)2; CF3(CF2)3CH2CH2Si(OCH2C
H3)3; CF3(CF2)5CH2CH2Si(OCH2C
H3)3; CF3(CF2)7CH2CH2Si(OCH2C
H3)3; CF3(CF2)9CH2CH2Si(OCH2C
H3)3;および CF3(CF2)7SO2N(C2H5)C2H4CH
2Si(OCH3)3 上記のようなフルオロアルキル基を含有するポリシロキ
サンをバインダとして用いることにより、光触媒含有層
の濡れ性を変化させる前の撥インク性が大きくなるの
で、濡れ性を変化させる前後で濡れ性の差を大きくとる
ことができる。
ては、下記式(13)で表される骨格をもつ化合物を挙
げることができる。
R2はそれぞれ炭素数1〜10の置換もしくは非置換の
アルキル、アルケニル、アリールあるいはシアノアルキ
ル基であり、モル比で全体の40%以下がビニル、フェ
ニル、ハロゲン化フェニルである。また、R1、R2がメ
チル基のものが表面エネルギーが最も小さくなるので好
ましく、モル比でメチル基が60%以上であることが好
ましい。また、鎖末端もしくは側鎖には、分子鎖中に少
なくとも1個以上の水酸基等の反応性基を有する。
もに、ジメチルポリシロキサンのような架橋反応をしな
い安定なオルガノシリコン化合物をバインダーに混合し
てもよい。
ーの他に、界面活性剤を含有させることができる。具体
的には、日光ケミカルズ(株)製商品名NIKKOL
BL、BC、BO、BBの各シリーズ等の炭化水素系、
デュポン社製商品名ZONYL FSN、FSO、旭硝
子(株)製商品名サーフロンS−141、145、大日
本インク化学工業(株)製商品名メガファックF−14
1、144、ネオス(株)製商品名フタージェントF−
200、F251、ダイキン工業(株)製商品名ユニダ
インDS−401、402、スリーエム(株)製商品名
フロラードFC−170、176等のフッ素系あるいは
シリコーン系の非イオン界面活性剤を挙げることがで
き、また、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性
剤、両性界面活性剤を用いることもできる。
の他にも、ポリビニルアルコール、不飽和ポリエステ
ル、アクリル樹脂、ポリエチレン、ジアリルフタレー
ト、エチレンプロピレンジエンモノマー、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、ポ
リカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリイ
ミド、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポ
リプロピレン、ポリブチレン、ポリスチレン、ポリ酢酸
ビニル、ポリエステル、ポリブタジエン、ポリベンズイ
ミダゾール、ポリアクリルニトリル、エピクロルヒドリ
ン、ポリサルファイド、ポリイソプレン等のオリゴマ
ー、ポリマー等を含有させることができる。
60重量%、好ましくは20〜40重量%の範囲で設定
することができる。また、光触媒含有層の厚みは、0.
05〜10μmの範囲内が好ましい。
は、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系の
有機溶剤が好ましい。塗布はスピンコート、スプレーコ
ート、ディップコート、ロールコート、ビードコート等
の公知の塗布方法により行うことができる。バインダー
として紫外線硬化型の成分を含有している場合、紫外線
を照射して硬化処理を行うことにより光触媒含有層を形
成することができる。
備え、濡れ性可変層の親水性が増大するもの このタイプの濡れ性可変層を形成するには、先ず、バイ
ンダー及び光触媒を溶解、分散した塗工液を、カラーフ
ィルターの透明基板上に塗布した後、加水分解、重縮合
反応を進行させて光触媒含有層を形成するか、又は、光
触媒単体の光触媒含有層を形成する。次いで、光触媒含
有層の上に、疎水性の有機物からなる薄膜の濡れ性可変
層を形成する。光触媒、バインダー、或いは溶剤等は、
上記a)のタイプで用いるのと同じものを用いてよい。
面グラフト処理、界面活性剤処理、PVD、CVD等の
気相による成膜法を用いることができる。有機物として
は、低分子化合物、高分子化合物、界面活性剤等で、光
触媒によって濡れ性が変化するものを用いることができ
る。具体的には、光触媒の作用により有機基が水酸基に
変化するシラン化合物で、シランカップリング剤、クロ
ロシラン、アルコキシシラン、あるいはこれらの2種以
上の加水分解縮合物、共加水分解縮合物を挙げることが
できる。光触媒含有層の上には、上述したオルガノポリ
シロキサンからなる濡れ性可変層を形成してもよく、そ
の場合にはフルオロアルキル基を含有するオルガノポリ
シロキサンを用いるのが好ましい。
れ性可変層自体が光触媒を含有する光触媒含有層である
か、又は、当該濡れ性可変層の透明基板側に設けられた
光触媒含有層を備えており、当該光触媒含有層に光線を
照射することによって光触媒を活性化し、活性化された
当該光触媒の作用により、親インク性が大きくなる方向
に濡れ性を変化させるものである。すなわち、例示の濡
れ性可変層は、いずれも、光線を照射されることによっ
て親インク性が大きくなる方向に濡れ性を変化させるも
のである。
層は、その表面の濡れ性を、外からの刺激、例えば物理
的刺激、化学的刺激等により変化させることができる層
であれば特に限定されるものではない。例えば、酸また
はアルカリ等により表面の粗さの状態が変化し、濡れ性
が変化する層等であってもよいし、また紫外線や可視
光、さらには熱等のエネルギーの照射により濡れ性可変
層内の物質が変化して濡れ性が変化する層等であっても
よい。
含有層は、画素部形成領域に光線を照射して親インク性
を増大させ、インク組成物を選択的に付着させるが、何
らかの刺激によって親インク性が減少するような濡れ性
可変層をカラーフィルターの透明基板上に設け、画素部
形成領域のネガパターン状に濡れ性を変化させる刺激を
与えることによっても、インク組成物を所望の領域だけ
に選択的に付着させることが可能である。
ンクジェットインク組成物であって、1又は2以上の顔
料を配合してなる、各色の画素部形成用インクを用意す
る。そして、上述した図5(C)の工程において親イン
ク性を増大させた画素部形成領域18R、18G、18
Bに、対応する色の画素部形成用インクをインクジェッ
ト方式によって選択的に付着させて、図5(D)に示す
ようなインク層20R、20G、20Bを形成する。
ンク層20R、20G、20Bを乾燥により固化させた
後、加熱することにより硬化させて各色の画素部21
R、21G、21Bを形成する。次に、図5(F)に示
すように、透明基板の画素部21R、21G、21Bを
形成した側に、保護膜22を形成する。さらに、保護膜
22上に透明電極と柱状スペーサーを形成することによ
り、カラーフィルター104が製造される。第二の方法
における硬化工程、保護膜形成工程、透明電極形成工
程、及び、柱状スペーサー形成工程は、第一の方法にお
けるのと同様に行うことができる。
ィルター用インクジェットインクである画素部形成用イ
ンクを用いて画素部を形成するが、本発明に係るインク
組成物を、基板表面の濡れ性の差を利用して親インク性
領域だけに選択的に付着させることによって、ブラック
マトリックス層、保護膜、柱状スペーサーのような画素
部以外の硬化樹脂層も所望のパターン状に形成すること
ができる。
フィルター用インクジェットインクを用いて形成された
硬化樹脂層は、カラーフィルターの細部に要求される透
明性、硬度、耐熱性(加熱による膜減りや変色の程度な
ど)、その他の諸特性に優れている。例えば、本発明に
係るカラーフィルター用インクジェットインクを用い
て、下記の硬度、耐熱性等を兼ね備えた硬化樹脂層を透
明基板上に形成することができる。 a)硬度:JIS K5400(1990)に規定され
る鉛筆引っ掻き試験のうち8.4・1試験法で2H以上
の鉛筆硬度を示す。 b)耐熱性:カラーフィルターを250℃で1時間放置
後の硬化樹脂層の膜厚減少が10%以下で、且つ、当該
放置前後の色差が1以下とすることができる。 c)耐溶剤性(耐薬品性):硬化樹脂層を設けたカラー
フィルターをイソプロピルアルコール、N−メチルピロ
リドンまたはγ−ブチロラクトンいずれかの溶剤に液温
40℃で1時間浸漬した後に硬化樹脂層の膜厚を測定し
て算出される膜厚減少を、いずれの溶剤に浸漬した場合
でも10%以下とすることができる。 d)耐温純水性:硬化樹脂層を設けたカラーフィルター
を80℃の純水に1時間浸漬後にJIS K5400
(1990)8.5に規定される碁盤目テープ剥離試験
を行った結果を6点以上とすることができる。
れた硬度、耐溶剤性および耐温純水性を示すのは、硬化
樹脂層の架橋密度が非常に高いことが多いに貢献してい
るものと推測される。
計、還流冷却器、攪拌機、滴下ロートを備えた4つ口フ
ラスコに、第1表に示す配合割合に従って、水酸基を含
有しない溶剤ジエチレングリコールモノブチルエーテル
アセテート(別名ブチルカルビトールアセテート、BC
A)を40.7重量部仕込み、攪拌しながら加熱して1
40℃に昇温した。次いで、140℃の温度で第1表に
記載した組成の単量体、及び、重合開始剤の混合物(滴
下成分)54.7重量部を、2時間かけて滴下ロートよ
り等速滴下した。滴下終了後、110℃に降温し重合開
始剤及び水酸基を含有しない溶剤ジエチレングリコール
モノブチルエーテルアセテート(BCA)の混合物(追
加触媒成分)4.6重量部を添加し、110℃の温度を
2時間保ったところで反応を終了することにより、第1
表記載の特性を有するメインポリマー(A’−1)及び
(A’−2)が得られた。
ノエート(日本油脂(株)製商品名) *2)A’−1:MMAを使用した。A’−2:MEA
を使用した。 *3)性状:目視による外観を示す。 *4)加熱残分:JIS−K5407、4.加熱残分に
より試験を行った。 *5)エポキシ当量:過剰の0.2N・塩酸ジオキサン
溶液でエポキシ基の開環反応を行った後、未反応の塩酸
を0.1N・KOHエタノール溶液にて逆滴定し、エポ
キシ当量を算出した。 *6)E型粘度計で測定した。 *7)重量平均分子量:ゲル浸透クロマトグラフィーに
よるポリスチレン換算の値である。
(B)の合成)温度計、還流冷却器、攪拌機、滴下ロー
トを備えた4つ口フラスコに、第2表に示す配合割合に
従って、溶剤、原料(多塩基カルボン酸)、ブロック化
剤(ビニルエーテル)を仕込み、攪拌しながら加熱し7
0℃に昇温した。次いで、70℃の温度を保ちながら攪
拌し続け、混合物の酸価が5以下になったところで反応
を終了し、第2表記載の特性を有するブロック化カルボ
ン酸化合物(B−1)が得られた。
ノール溶液で滴定し、算出した。 *2)ブロック化率:溶液の酸価より、固形分換算し算
出した。 *3)ブロック酸固形分:ガスクロマトグラフィー(G
C)により測定した。 *4)溶液の酸当量:水・メタノール溶液にてブロック
剤を解離後、酸価を測定した。 *5)重量平均分子量:ゲル浸透クロマトグラフィーに
よるポリスチレン換算の値である。
れ、マグネチックスターラーに設置した。このサンプル
瓶の中に、第3表に示す配合割合に従って前記製造例A
記載のメインポリマー(A’−1)又は(A’−2)、
前記製造例B記載のブロック化カルボン酸(B)、多官
能エポキシ樹脂(C)、及び、ハロゲンフリーの酸性触
媒(D’)を加え、室温で十分に攪拌溶解し、次いで、
粘度調整のために希釈溶剤を加えて攪拌溶解した後、こ
れを濾過してバインダー組成物α−1乃至α−5(固形
分40重量%)を得た。
名エピコート828EL、ジャパンエポキシレジン社
製) Ep#157:4官能エポキシ樹脂(商品名エピコート
157S70、ジャパンエポキシレジン社製) LC−1:商品名ノフキュアーLC−1(日本油脂社
製) BCA:ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセ
テート *2)E型粘度計で測定した。 *3)各成分の固形分重量部である。 *4)溶剤の水に対する溶解性:20℃の水100重量
部に溶解する溶剤の量(重量部)を示す。
ーズミルを用いて攪拌して下記組成の赤色顔料分散液を
得た。
0):2重量部 ・溶剤(ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセ
テート):38.3重量部 ・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート):4.7重量部 (3)赤色画素用熱硬化型インクジェットインクの調製 サンプル瓶にテフロン(登録商標)被覆した回転子を入
れ、マグネチックスターラーに設置した。このサンプル
瓶の中に、各成分が第4表に示す配合割合となるよう
に、前記赤色顔料分散液、及び、前記第3表記載のバイ
ンダー組成物を加え、十分に攪拌溶解した後、粘度調整
のために希釈溶剤を加えて、攪拌溶解後、これを濾過し
て赤色画素用熱硬化型インクジェットインク1乃至5
(固形分20重量%、P/V比0.33)を得た。
た時の配合割合である。但し、溶剤以外の成分は、固形
分換算した重量で示した。
至5について経時安定性(粘度、粒子径)、動的粘性
率、動的弾性率、クラックの有無を評価したまた、各イ
ンクジェットインクを用いて、良く洗浄したガラス基板
にスピンコーティングし、十分に乾燥した後、ホットプ
レートにて200℃で1時間、最終硬化を行うことによ
って厚さ1μmの硬化皮膜を得た。得られた硬化皮膜に
ついて鉛筆硬度、密着性、耐溶剤性(色差ΔEab)を
評価した。
ンクの調製直後、及び、23℃で1ヶ月間放置後におけ
る粘度と粒子径(体積基準中位径)を測定した。粘度は
振動チューブフロー法により、VILASTIC SC
IENTIFIC社製VILASTIC V−ESYS
TEMを用い、周波数2Hz、使用チューブCURRE
NT TUBETube#1の条件で測定した。粒子径
(体積基準中位径)は、日機装(株)製MICROTR
AC UPA MODEL9230を用いて測定した。
クジェットインクの調製直後における動的粘性率及び動
的弾性率を振動チューブフロー法により、VILAST
IC SCIENTIFIC社製VILASTIC V
−E SYSTEMを用い、周波数2Hz、使用チュー
ブCURRENT TUBE Tube#1の条件で測
定した。
クを用いて得られた皮膜についてJIS K5400
(1990)に規定される鉛筆引っ掻き試験のうち8.
4・1試験法を行い、2H以上の鉛筆硬度を示す時に良
好と判定した。
を用いて得られた皮膜についてJIS K5400(1
990)8.5に規定される碁盤目テープ剥離試験を行
った結果が6点以上となるに良好と判定した。
クを用いて得られた皮膜をN−メチルピロリドンに液温
40℃で1時間浸漬した前後の色差ΔEabを測定し
た。式差はCIE(国際照明委員会)によって1976
年に定められたΔEabの色差式によって求めた。実際
の測定は、顕微分光測定器(OSP−SP100、オリ
ンパス光学工業(株)製)によって行った。
クを用いて得られた塗膜を80℃、3分間、減圧下(1
50Torr(約19950Pa))又は160℃、3分
間、減圧下(150Torr(約19950Pa))の条件
でプリベークした後のクラックの有無を観察した。
1、2及び3を用い、ヘッドにあった最適電圧、周波数
2kHzの条件で吐出試験を行った。
子径)、動的粘性率、動的弾性率、鉛筆硬度、密着性、
耐溶剤性(色差ΔEab)、クラックの有無を、前記第
4表に示す。特に耐溶剤性試験においては、多官能エポ
キシ樹脂として2官能のエピコート828から4官能の
エピコート157に変更することにより耐溶剤性(色差
Eab)が大幅に向上した。
は、インクジェットインク1乃至5のいずれも吐出可能
であった。そのなかでも、分子量の大きいメインポリマ
ー(A’−1)の配合割合が高いインクジェットインク
1よりも、分子量の大きいメインポリマー(A’−1)
の配合割合が低く且つ多官能エポキシ樹脂(C)の配合
割合が比較的高いインクジェットインク3の方がインク
液滴が切れ易く、吐出状態が安定していた。インクジェ
ットインク1の吐出状態を図8の写真に、また、インク
ジェットインク3の吐出状態を図9の写真に、それぞれ
示す。インクジェットインク1よりもインクジェットイ
ンク3の方が安定に吐出できたことが両写真から明らか
である。
ジェットインク3よりも、さらにメインポリマー(A’
−1)の配合割合が低く且つ多官能エポキシ樹脂(C)
の配合割合が高いが、吐出性能の点ではインクジェット
インク3と同等であった。但し、インクジェットインク
3が2官能のエポキシ樹脂(C)を用いているのに対し
て、インクジェットインク4は4官能のエポキシ樹脂
(C)を用いているため、塗膜物性が向上した。具体的
には、塗膜物性に関して表4に示した3つの評価項目
(鉛筆硬度、密着性、耐溶剤性)のうち、インクジェッ
トインク4の耐溶剤性は、インクジェットインク3より
も優れていた。
リレート(MMA)を共重合モノマーとして用いたメイ
ンポリマー(A’−1)を配合した他のインクジェット
インク1〜4は、高温のプリベーク条件で塗膜のクラッ
クを起こしたのに対して、メトキシエチルアクリレート
(MEA)を共重合モノマーとして用いたメインポリマ
ー(A’−2)を配合したインクジェットインク5は、
高温のプリベーク条件でも塗膜のクラックを起こさなか
った。
ーフィルター用インクジェットインク組成物は、間歇吐
出及び連続吐出のいずれを行う場合でも急速には乾燥し
ないので、インクジェットヘッドのノズル先端において
急激な粘度の上昇や目詰まりを起こし難く、オリフィス
周囲の表面の濡れ広がりも生じ難く、吐出方向や吐出量
の安定性に優れている。従って、本発明のインク組成物
を用いインクジェット方式により基板表面に所定のパタ
ーンに合わせて吐出することにより、画素部やブラック
マトリックス層等の微細な着色硬化層を正確且つ均一に
形成することができる。
ンクジェットインク組成物は、インクジェットヘッドの
ノズル先端においては急速に乾燥しないが、適度な乾燥
性を有している。従って、基板上に吐出された後は、基
板表面になじんで十分にレベリングさせてから、自然乾
燥や一般的な加熱方法によって比較的短時間に且つ完全
に乾燥させることができる。従って、均一性又は平坦性
の高いパターンが得られると共に、効率よく乾燥させる
ことができる。
は表面が平坦な塗膜を得るために、インク組成物の塗膜
を100℃以上であり、且つ、カルボキシル基ブロック
化合物のブロック部分が解離しない温度であって、しか
も突沸が起きない160℃以下の範囲の温度に加熱して
プリベークを行うのが好ましく、その後、加熱温度をカ
ルボキシル基ブロック化合物の解離温度以上に上げてポ
ストベークを行うことによって、平坦性が高い硬化膜が
得られる。
ポストベークを行う場合には、Tgが70℃以下のメイ
ンポリマー(A’)及び/又は1級アルキルビニルエー
テルによるカルボキシル基ブロック化合物(B)を配合
したインク組成物を用いることによりクラックの発生を
防止できることから、平坦性が高く、しかもクラックの
ない硬化膜が得られる。
選択的に変化させることにより周囲と比べて親インク性
の大きいインク層形成領域を形成し、そこに本発明に係
るインク組成物をインクジェット方式により吹き付ける
と、一定量のインク滴が正確な位置に打ち込まれ、さら
に着弾したインク滴は着弾位置に滞留せずにインク層形
成領域の隅々にまで濡れ広がり、しかも、周囲の撥イン
ク性領域との境目からははみ出さずにインク滴が盛り上
がる。従って、厚い着色硬化層を正確に形成することが
でき、例えば、色抜けの無い且つ透過光の光学濃度が大
きい画素部が得られる。
きくなる方向に濡れ性を変化させる濡れ性可変層を基板
上に設け、当該濡れ性可変層を所定のパターン状に露光
することにより親インク性のインク層形成領域を形成す
る場合には、主溶剤として、JIS K6768に規定
する濡れ性試験において示された標準液を用い、液滴を
接触させて30秒後の接触角(θ)を測定し、ジスマン
プロットのグラフにより求めた臨界表面張力が30mN
/mの試験片の表面に対する接触角が25°以上を示
し、且つ、同じ測定法により求めた臨界表面張力が70
mN/mの試験片の表面に対する接触角が10°以下を
示すものを用いて調製したインク組成物を用いるのが好
ましく、精密且つ均一なパターンが効率よく得られるよ
うになる。
ルター製造方法によれば、性能の良いカラーフィルター
を製造することができ、特に、透過光の光学濃度の大き
く且つ均一で、しかも色抜けの無い画素部を精密に形成
できる点で利用価値が高い。
存の安定性にも優れており、取り扱いが容易である。
る。
ある。
及びインク滴の飛行曲がりを説明する図である。
ーを製造する方法の説明図である。
ーを製造する別の方法を説明する図である。
の断面形状を示す図である。
の断面形状を示す図である。
ジェット方式により吐出した様子を示す写真である。
ジェット方式により吐出した様子を示す写真である。
Claims (29)
- 【請求項1】 (A)1分子中にエポキシ基2個以上を
有するエポキシ化合物、及び、(B)下記式1aまたは
式1b 【化1】 (R1、R2、R3、R1’、R2’及びR3’はそれぞれ水
素原子または炭素数1〜18の有機基であり、R4及び
R5はそれぞれ炭素数1〜18の有機基であり、Y 1及び
Y1’はそれぞれ酸素原子またはイオウ原子である。R3
とR4は互いに結合してY1をヘテロ原子とする複素環を
形成していてもよい。また、R1’、R2’、R3’及び
Y1’は、それらがそれぞれ対応しているR1、R2、R3
及びY1と同じであってもよい。)で表される官能基を
2個以上有するカルボキシル基ブロック化合物を必須成
分として含有することを特徴とする、カラーフィルター
用インクジェットインク組成物。 - 【請求項2】 前記エポキシ化合物(A)が、(A’)
少なくとも下記式2で表される構成単位及び下記式3で
表される構成単位 【化2】 (R6は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であ
り、R7は炭素数1〜12の炭化水素基または−(R
8X)n−R9である。R8は置換又は無置換の炭素数1〜
5の二価の炭化水素基であり、Xは酸素原子又はイオウ
原子であり、R9は炭素数1〜12の炭化水素基であ
る。R8とR9は互いに結合してXをヘテロ原子とする複
素環を形成していてもよい。また、nは1〜10の整数
である。) 【化3】 (R10は水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基であ
る。)から構成され且つグリシジル基を2個以上有する
メインポリマーであることを特徴とする、請求項1に記
載のカラーフィルター用インクジェットインク組成物。 - 【請求項3】 前記メインポリマー(A’)は、式2で
表される構成単位のR7が−(R8X)n−R9であって、
R8は炭素数1〜3の二価の炭化水素基であり、Xは酸素
原子であり、R9は炭素数1〜3のアルキル基であり、
nは1〜5の整数であり、式3で表される構成単位のR
10が水素原子又はメチル基であることを特徴とする、請
求項2に記載のカラーフィルター用インクジェットイン
ク組成物。 - 【請求項4】 前記メインポリマー(A’)の重量平均
分子量が10,000以下であることを特徴とする、請
求項2又は3に記載のカラーフィルター用インクジェッ
トインク組成物。 - 【請求項5】 前記請求項1乃至4いずれか一項に記載
のカラーフィルター用インクジェットインク組成物を
(E)溶剤に溶解又は分散させてなることを特徴とす
る、カラーフィルター用インクジェットインク組成物。 - 【請求項6】 前記溶剤(E)は、主溶剤として沸点が
180℃〜260℃で且つ常温での蒸気圧が133Pa
以下の溶剤成分を、前記溶剤(E)の全量に対して80
重量%以上の割合で含有することを特徴とする、請求項
5に記載のカラーフィルター用インクジェットインク組
成物。 - 【請求項7】 前記の主溶剤として、JIS K676
8に規定する濡れ性試験において示された標準液を用
い、液滴を接触させて30秒後の接触角(θ)を測定
し、ジスマンプロットのグラフにより求めた臨界表面張
力が30mN/mの試験片の表面に対する接触角が25
°以上を示し、且つ、同じ測定法により求めた臨界表面
張力が70mN/mの試験片の表面に対する接触角が1
0°以下を示す溶剤を用いていることを特徴とする、請
求項6に記載のカラーフィルター用インクジェットイン
ク組成物。 - 【請求項8】 前記の主溶剤は、水酸基を含有しない溶
剤であることを特徴とする、請求項6又は7のいずれか
に記載のカラーフィルター用インクジェットインク組成
物。 - 【請求項9】 前記の主溶剤は、エチレングリコールモ
ノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモ
ノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジ
ブチルエーテル、アジピン酸ジエチル、シュウ酸ジブチ
ル、マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、コハク酸ジ
メチル、又は、コハク酸ジエチルであることを特徴とす
る、請求項8に記載のカラーフィルター用インクジェッ
トインク組成物。 - 【請求項10】 前記の主溶剤は、ジエチレングリコー
ルモノブチルエーテルアセテートであることを特徴とす
る、請求項9に記載のカラーフィルター用インクジェッ
トインク組成物。 - 【請求項11】 さらに、(C)一分子中にエポキシ基
を2個以上有する多官能エポキシ樹脂を含有することを
特徴とする、請求項1乃至10いずれか一項に記載のカ
ラーフィルター用インクジェットインク組成物。 - 【請求項12】 前記メインポリマー(A’)を10〜
80重量部、前記カルボキシル基ブロック化合物(B)
を10〜60重量部、及び、前記多官能エポキシ樹脂
(C)を10〜60重量部の割合で含有することを特徴
とする、請求項11に記載のカラーフィルター用インク
ジェットインク組成物。 - 【請求項13】 前記カラーフィルター用インクジェッ
トインク組成物中に存在する前記式1a及び式1bの官
能基とエポキシ基の当量比(式1aまたは式1bの官能
基の反応当量/エポキシ基の反応当量)が0.2〜2.
0であることを特徴とする、請求項12に記載のカラー
フィルター用インクジェットインク組成物。 - 【請求項14】 前記メインポリマー(A’)の重量平
均分子量が10,000以下であり、前記多官能エポキ
シ樹脂(C)が4官能以上の多官能エポキシ樹脂である
ことを特徴とする、請求項11乃至13のいずれか一項
に記載のカラーフィルター用インクジェットインク組成
物。 - 【請求項15】 前記カルボキシル基ブロック化合物
(B)が、下記式5で表される単環芳香族カルボン酸誘
導体であることを特徴とする、請求項1乃至14のいず
れか一項に記載のカラーフィルター用インクジェットイ
ンク組成物。 【化4】 (F3は式1a又は式1bで表される官能基であり、m
は2以上の整数である。) - 【請求項16】 前記単環芳香族カルボン酸誘導体が、
トリメシン酸及び/又はトリメリット酸のブロック体で
あることを特徴とする、請求項15に記載のカラーフィ
ルター用インクジェットインク組成物。 - 【請求項17】 さらに、(D)加熱硬化時に活性を示
す熱潜在性触媒を含有することを特徴とする、請求項1
乃至16のいずれか一項に記載のカラーフィルター用イ
ンクジェットインク組成物。 - 【請求項18】 前記の熱潜在性触媒(D)が、
(D’)ハロゲンフリーの酸性触媒であることを特徴と
する、請求項17に記載のカラーフィルター用インクジ
ェットインク組成物。 - 【請求項19】 さらに顔料を含有することを特徴とす
る、請求項1乃至18のいずれか一項に記載のカラーフ
ィルター用インクジェットインク組成物。 - 【請求項20】 顔料及び必要に応じて顔料分散剤を、
主溶剤として沸点が180℃〜260℃で且つ常温での
蒸気圧が133Pa以下の溶剤成分を含有する分散体調
製溶剤に混合して顔料分散体を調製し、得られた顔料分
散体、(A)1分子中にエポキシ基2個以上を有するエ
ポキシ化合物、(B)下記式1aまたは式1b 【化5】 (R1、R2、R3、R1’、R2’及びR3’はそれぞれ水
素原子または炭素数1〜18の有機基であり、R4及び
R5はそれぞれ炭素数1〜18の有機基であり、Y 1及び
Y1’はそれぞれ酸素原子またはイオウ原子である。R3
とR4は互いに結合してY1をヘテロ原子とする複素環を
形成していてもよい。また、R1’、R2’、R3’及び
Y1’は、それらがそれぞれ対応しているR1、R2、R3
及びY1と同じであってもよい。)で表される官能基を
2個以上有するカルボキシル基ブロック化合物、及び、
必要に応じてその他の成分を、新たに用意した前記主溶
剤に混合すると共に、溶剤全量に占める前記主溶剤の配
合割合を80重量%以上に調節することを特徴とする、
カラーフィルター用インクジェットインク組成物製造方
法。 - 【請求項21】 前記エポキシ化合物(A)として、
(A’)少なくとも下記式2で表される構成単位及び下
記式3で表される構成単位 【化6】 (R6は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であ
り、R7は炭素数1〜12の炭化水素基または−(R
8X)n−R9である。R8は置換又は無置換の炭素数1〜
5の二価の炭化水素基であり、Xは酸素原子又はイオウ
原子であり、R9は炭素数1〜12の炭化水素基であ
る。R8とR9は互いに結合してXをヘテロ原子とする複
素環を形成していてもよい。また、nは1〜10の整数
である。) 【化7】 (R10は水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基であ
る。)から構成され且つグリシジル基を2個以上有する
メインポリマーを用いることを特徴とする、請求項20
に記載のカラーフィルター用インクジェットインク組成
物製造方法。 - 【請求項22】 前記の主溶剤として、水酸基を含有し
ない溶剤を用いることを特徴とする、請求項20又は2
1に記載のカラーフィルター用インクジェットインク組
成物製造方法。 - 【請求項23】 前記の主溶剤として、エチレングリコ
ールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコ
ールジブチルエーテル、アジピン酸ジエチル、シュウ酸
ジブチル、マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、コハ
ク酸ジメチル、又は、コハク酸ジエチルを用いることを
特徴とする、請求項22に記載のカラーフィルター用イ
ンクジェットインク組成物製造方法。 - 【請求項24】 前記の主溶剤として、ジエチレングリ
コールモノブチルエーテルアセテートを用いることを特
徴とする、請求項23に記載のカラーフィルター用イン
クジェットインク組成物製造方法。 - 【請求項25】 基板上の所定領域に前記請求項1乃至
19いずれか一項に記載のカラーフィルター用インクジ
ェットインク組成物を、インクジェット方式によって選
択的に付着させてインク層を形成する工程と、 前記インク層を加熱して硬化層を形成する工程とを含む
ことを特徴とする、カラーフィルター製造方法。 - 【請求項26】 基板表面の所定領域内の濡れ性を選択
的に変化させて、周囲と比べて親インク性の大きいイン
ク層形成領域を形成する工程と、 前記インク層形成領域に、前記請求項1乃至19いずれ
か一項に記載のカラーフィルター用インクジェットイン
ク組成物をインクジェット方式によって選択的に付着さ
せてインク層を形成する工程と、 前記インク層を加熱して硬化層を形成する工程とを含む
ことを特徴とする、カラーフィルター製造方法。 - 【請求項27】 基板上に、光触媒の作用により親イン
ク性が大きくなる方向に濡れ性を変化させることのでき
る濡れ性可変層を形成する工程と、 前記濡れ性可変層の表面の所定領域内の濡れ性を露光に
より選択的に変化させて、周囲と比べて親インク性の大
きいインク層形成領域を形成する工程と、 前記インク層形成領域に、請求項7に記載のカラーフィ
ルター用インクジェットインク組成物をインクジェット
方式によって選択的に付着させてインク層を形成する工
程と、 前記インク層を加熱して硬化層を形成する工程とを含む
ことを特徴とする、カラーフィルター製造方法。 - 【請求項28】 請求項19に記載のカラーフィルター
用インクジェットインク組成物を用いてインク層を形成
し、当該インク層を加熱して着色硬化層を形成すること
を特徴とする、請求項25乃至27のいずれか一項に記
載のカラーフィルター製造方法。 - 【請求項29】 前記着色硬化層として画素部を形成す
ることを特徴とする、請求項28に記載のカラーフィル
ター製造方法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002166359A JP4202680B2 (ja) | 2001-06-15 | 2002-06-06 | カラーフィルター用インクジェットインク組成物、インク組成物製造方法、及び、カラーフィルター製造方法 |
US10/167,897 US7470730B2 (en) | 2001-06-15 | 2002-06-12 | Ink-jet ink composition for color filter, production method for ink composition, and production method for color filter |
KR20020033194A KR100922539B1 (ko) | 2001-06-15 | 2002-06-14 | 컬러 필터용 잉크제트 잉크 조성물, 잉크 조성물 제조방법, 및 컬러 필터 제조 방법 |
DE2002621192 DE60221192T2 (de) | 2001-06-15 | 2002-06-14 | Tintenstrahltinte-Zusammensetzung für Farbfilter, Verfahren zur Herstellung von Tintenzusammensetzung und Verfahren zur Herstellung von Farbfiltern |
TW91113012A TWI247785B (en) | 2001-06-15 | 2002-06-14 | Ink-jet ink composition for color filter, production method for ink composition, and production method for color filter |
EP20020254175 EP1266943B1 (en) | 2001-06-15 | 2002-06-14 | Ink-jet ink composition for color filter, production method for ink composition, and production method for color filter |
CNB021226660A CN100396739C (zh) | 2001-06-15 | 2002-06-17 | 彩色滤光片用喷墨油墨组合物、油墨组合物的制备方法以及彩色滤光片的制备方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001-182566 | 2001-06-15 | ||
JP2001182566 | 2001-06-15 | ||
JP2002166359A JP4202680B2 (ja) | 2001-06-15 | 2002-06-06 | カラーフィルター用インクジェットインク組成物、インク組成物製造方法、及び、カラーフィルター製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003066223A true JP2003066223A (ja) | 2003-03-05 |
JP4202680B2 JP4202680B2 (ja) | 2008-12-24 |
Family
ID=26617062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002166359A Expired - Lifetime JP4202680B2 (ja) | 2001-06-15 | 2002-06-06 | カラーフィルター用インクジェットインク組成物、インク組成物製造方法、及び、カラーフィルター製造方法 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7470730B2 (ja) |
EP (1) | EP1266943B1 (ja) |
JP (1) | JP4202680B2 (ja) |
KR (1) | KR100922539B1 (ja) |
CN (1) | CN100396739C (ja) |
DE (1) | DE60221192T2 (ja) |
TW (1) | TWI247785B (ja) |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004339330A (ja) * | 2003-05-14 | 2004-12-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱硬化性インク用顔料分散液、熱硬化性インク、カラーフィルターの製造方法、カラーフィルター、及び表示パネル |
JP2005036199A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-02-10 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 非水性インクジェットインキ |
WO2006103976A1 (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | カラーフィルター用インクジェットインク組成物、カラーフィルターの製造方法、及びカラーフィルター |
WO2007116854A1 (ja) * | 2006-04-03 | 2007-10-18 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | カラーフィルターの製造方法及びカラーフィルター |
JP2007298971A (ja) * | 2006-04-03 | 2007-11-15 | Dainippon Printing Co Ltd | カラーフィルターの製造方法及びカラーフィルター |
JP2007322900A (ja) * | 2006-06-02 | 2007-12-13 | Bridgestone Corp | 表示パネル用カラーフィルタおよびそれを用いた情報表示用パネル |
JP2007328062A (ja) * | 2006-06-06 | 2007-12-20 | Dainippon Printing Co Ltd | カラーフィルター用インクジェットインク及びその製造方法、カラーフィルターの製造方法、並びに液晶表示装置の製造方法 |
JP2007332348A (ja) * | 2006-05-16 | 2007-12-27 | The Inctec Inc | インクジェットプリンター用油性インク組成物 |
JP2008003420A (ja) * | 2006-06-23 | 2008-01-10 | Fujifilm Corp | カラーフィルタ及びその製造方法並びに表示装置 |
JP2008031248A (ja) * | 2006-07-27 | 2008-02-14 | Daicel Chem Ind Ltd | 硬化性樹脂組成物及び硬化塗膜の形成方法 |
JP2008144032A (ja) * | 2006-12-11 | 2008-06-26 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | インクジェットインク、及びカラーフィルタ基板 |
JP2008195877A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-08-28 | Dainippon Printing Co Ltd | カラーフィルター用インクジェットインク及びその製造方法、カラーフィルターの製造方法、並びに液晶表示装置の製造方法 |
JP2008242058A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Toray Ind Inc | カラーフィルタ製造方法 |
JP2010026468A (ja) * | 2008-07-24 | 2010-02-04 | Nippon Steel Chem Co Ltd | 貯蔵安定性に優れたインジェットカラーフィルター用インキ組成物、並びにこのインキ組成物を用いて得たインクジェットカラーフィルター硬化膜及びカラーフィルター |
JP2013238859A (ja) * | 2013-06-10 | 2013-11-28 | Nippon Steel & Sumikin Chemical Co Ltd | 貯蔵安定性に優れたインジェットカラーフィルター用インキ組成物、並びにこのインキ組成物を用いて得たインクジェットカラーフィルター硬化膜及びカラーフィルター |
WO2014199937A1 (ja) | 2013-06-12 | 2014-12-18 | 富士フイルム株式会社 | 硬化性組成物、硬化膜、近赤外線カットフィルタ、カメラモジュールおよびカメラモジュールの製造方法 |
Families Citing this family (32)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002011996A1 (en) * | 2000-08-09 | 2002-02-14 | Labo Co., Ltd. | Thermo-sensitive recording type lithographical block material, method of making up lithographical block, and lithographical block made up by the making up method |
JP4202680B2 (ja) * | 2001-06-15 | 2008-12-24 | 日油株式会社 | カラーフィルター用インクジェットインク組成物、インク組成物製造方法、及び、カラーフィルター製造方法 |
TWI228132B (en) * | 2001-09-26 | 2005-02-21 | Nof Corp | Soldering flux composition and solder paste |
US7224426B2 (en) * | 2002-07-31 | 2007-05-29 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Optical element |
DE602004030188D1 (de) * | 2003-06-27 | 2011-01-05 | Toyo Ink Mfg Co | Nichtwässrige Tintenstrahldruckertinte |
US7439285B2 (en) * | 2004-01-23 | 2008-10-21 | Printar Ltd. | Liquid thermosetting ink |
JP2005306711A (ja) * | 2004-03-26 | 2005-11-04 | Seiko Epson Corp | 原料溶液、強誘電体膜、強誘電体膜の製造方法、圧電素子、圧電アクチュエーター、インクジェット式記録ヘッドおよびインクジェットプリンタ |
US20050255253A1 (en) * | 2004-05-13 | 2005-11-17 | White John M | Apparatus and methods for curing ink on a substrate using an electron beam |
US20050253917A1 (en) * | 2004-05-13 | 2005-11-17 | Quanyuan Shang | Method for forming color filters in flat panel displays by inkjetting |
US7202883B2 (en) * | 2004-12-10 | 2007-04-10 | Xerox Corporation | Heterogeneous reactive ink composition |
US7749573B2 (en) * | 2004-12-24 | 2010-07-06 | Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. | Actinic radiation curable ink-jet ink and image forming method using the same |
US10509320B2 (en) * | 2005-01-21 | 2019-12-17 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Underlying coating forming composition for lithography containing compound having protected carboxyl group |
US7682435B2 (en) * | 2005-03-11 | 2010-03-23 | Hitachi Maxell, Ltd. | Oil-based pigmented ink composition |
CN1884402B (zh) * | 2005-06-24 | 2010-04-14 | 虹创科技股份有限公司 | 滤光片墨水和滤光片制备方法 |
US7544723B2 (en) * | 2005-07-15 | 2009-06-09 | Applied Materials, Inc. | Blue printing ink for color filter applications |
US20070015847A1 (en) * | 2005-07-15 | 2007-01-18 | Applied Materials, Inc. | Red printing ink for color filter applications |
CN101081951B (zh) * | 2006-05-30 | 2010-06-16 | 奇美实业股份有限公司 | 彩色滤光片的微小着色图案缺陷修正用油墨组成物 |
JP2008015308A (ja) * | 2006-07-07 | 2008-01-24 | Toppan Printing Co Ltd | 光学素子の製造方法、カラーフィルタの製造方法及び有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。 |
JP5292677B2 (ja) * | 2006-07-07 | 2013-09-18 | 凸版印刷株式会社 | 光学素子の製造方法、カラーフィルタの製造方法及び有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 |
JP4983128B2 (ja) * | 2006-07-25 | 2012-07-25 | 凸版印刷株式会社 | 光学素子の製造方法、カラーフィルタの製造方法及び有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 |
JP5233099B2 (ja) * | 2006-08-31 | 2013-07-10 | 凸版印刷株式会社 | 光学素子の製造方法、カラーフィルタの製造方法及び有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 |
KR100943145B1 (ko) * | 2007-02-02 | 2010-02-18 | 주식회사 엘지화학 | 컬러필터 및 컬러필터의 제조방법 |
TWI341319B (en) * | 2007-03-06 | 2011-05-01 | Au Optronics Corp | Ink composition and method of using the same to produce color filter |
JP4349424B2 (ja) * | 2007-03-13 | 2009-10-21 | セイコーエプソン株式会社 | カラーフィルター用インク、カラーフィルター、画像表示装置、および、電子機器 |
JP5171131B2 (ja) * | 2007-06-29 | 2013-03-27 | 富士フイルム株式会社 | インクジェットインク及びその製造方法、カラーフィルタ及びその製造方法、表示装置、並びに機能膜の形成方法 |
KR101322755B1 (ko) * | 2009-11-27 | 2013-10-29 | 디아이씨 가부시끼가이샤 | 볼록판 반전 인쇄용 잉크 조성물, 인쇄물, 및 컬러 필터 |
US8160380B2 (en) * | 2010-07-08 | 2012-04-17 | Seiko Epson Corporation | Bi-affinity filter: A bilateral type filter for color images |
JP6787549B2 (ja) * | 2016-10-10 | 2020-11-18 | エルジー・ケム・リミテッド | インクジェット用赤外線透過インク組成物、それを用いたベゼルパターンの形成方法、これにより製造したベゼルパターン及びそれを含むディスプレイ基板 |
JP7298161B2 (ja) * | 2019-01-18 | 2023-06-27 | Agc株式会社 | 機能層付き基体およびその製造方法 |
CN110183901A (zh) * | 2019-04-15 | 2019-08-30 | 苏州市贝特利高分子材料股份有限公司 | Pi基材用300℃持续耐黄变细线碳带打印标签油墨 |
CN112180637B (zh) * | 2020-10-22 | 2022-08-26 | 深圳市稻兴实业有限公司 | 一种彩色滤光片及其制备方法 |
CN112959836A (zh) * | 2021-02-04 | 2021-06-15 | 东莞市天迪印刷有限公司 | 一种多功能发光体的印刷制作工艺 |
Family Cites Families (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5975205A (ja) | 1982-10-25 | 1984-04-27 | Seiko Epson Corp | カラ−フイルタの製造方法 |
JP2682256B2 (ja) * | 1990-04-10 | 1997-11-26 | 日本油脂株式会社 | 熱硬化性組成物 |
US5156675A (en) * | 1991-05-16 | 1992-10-20 | Xerox Corporation | Ink for ink jet printing |
JPH09241480A (ja) * | 1996-03-04 | 1997-09-16 | Nof Corp | 熱硬化性組成物、それを用いた塗料組成物、並びにその塗装方法と塗装物品 |
US6084006A (en) | 1996-09-30 | 2000-07-04 | Canon Kabushiki Kaisha | Color filter, liquid crystal using the same, manufacturing methods thereof, and ink for ink jet used in the manufacturing method |
JPH112716A (ja) | 1997-06-13 | 1999-01-06 | Canon Inc | カラーフィルタ、これを用いた液晶素子及びこれらの製造方法、並びに該製造方法に用いられるインクジェット用インク |
JPH11202144A (ja) | 1998-01-12 | 1999-07-30 | Hitachi Ltd | 光配線用材料およびその光配線方法並びにこれを用いた光導波路 |
JPH11246544A (ja) | 1998-03-05 | 1999-09-14 | Nof Corp | ポリカルボキシル化合物誘導体 |
JP4357625B2 (ja) | 1999-03-30 | 2009-11-04 | 大日本印刷株式会社 | カラーフィルタおよびその製造方法 |
JP3940523B2 (ja) | 1999-04-27 | 2007-07-04 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット方式カラーフィルタ用樹脂組成物、カラーフィルタおよびカラーフィルタの製造方法 |
JP4521741B2 (ja) | 1999-06-25 | 2010-08-11 | 大日本印刷株式会社 | カラーフィルタの欠陥修正方法 |
JP4398075B2 (ja) * | 1999-07-22 | 2010-01-13 | 新日鐵化学株式会社 | カラーフィルター保護膜用組成物 |
JP4504513B2 (ja) * | 2000-06-01 | 2010-07-14 | 大日本印刷株式会社 | カラーフィルタ用顔料分散組成物とその製造方法およびディスプレー用カラーフィルタ |
JP4410386B2 (ja) * | 2000-06-06 | 2010-02-03 | 日油株式会社 | カラーフィルター保護膜用塗工液及びカラーフィルター |
JP4245259B2 (ja) * | 2000-06-09 | 2009-03-25 | 大日本印刷株式会社 | カラーフィルターの製造方法 |
JP4202680B2 (ja) * | 2001-06-15 | 2008-12-24 | 日油株式会社 | カラーフィルター用インクジェットインク組成物、インク組成物製造方法、及び、カラーフィルター製造方法 |
US6984476B2 (en) * | 2002-04-15 | 2006-01-10 | Sharp Kabushiki Kaisha | Radiation-sensitive resin composition, forming process for forming patterned insulation film, active matrix board and flat-panel display device equipped with the same, and process for producing flat-panel display device |
-
2002
- 2002-06-06 JP JP2002166359A patent/JP4202680B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 2002-06-12 US US10/167,897 patent/US7470730B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2002-06-14 EP EP20020254175 patent/EP1266943B1/en not_active Expired - Fee Related
- 2002-06-14 TW TW91113012A patent/TWI247785B/zh not_active IP Right Cessation
- 2002-06-14 DE DE2002621192 patent/DE60221192T2/de not_active Expired - Lifetime
- 2002-06-14 KR KR20020033194A patent/KR100922539B1/ko active IP Right Grant
- 2002-06-17 CN CNB021226660A patent/CN100396739C/zh not_active Expired - Lifetime
Cited By (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004339330A (ja) * | 2003-05-14 | 2004-12-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱硬化性インク用顔料分散液、熱硬化性インク、カラーフィルターの製造方法、カラーフィルター、及び表示パネル |
JP2005036199A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-02-10 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 非水性インクジェットインキ |
KR101029664B1 (ko) | 2005-03-25 | 2011-04-15 | 니치유 가부시키가이샤 | 컬러 필터용 잉크젯 잉크 조성물, 컬러 필터의 제조 방법,및 컬러 필터 |
WO2006103976A1 (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | カラーフィルター用インクジェットインク組成物、カラーフィルターの製造方法、及びカラーフィルター |
JP5043650B2 (ja) * | 2005-03-25 | 2012-10-10 | 大日本印刷株式会社 | カラーフィルター用インクジェットインク組成物、カラーフィルターの製造方法、及びカラーフィルター |
US7968622B2 (en) | 2005-03-25 | 2011-06-28 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Inkjet ink composition for color filter, production method for color filter, and color filter |
WO2007116854A1 (ja) * | 2006-04-03 | 2007-10-18 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | カラーフィルターの製造方法及びカラーフィルター |
JP2007298971A (ja) * | 2006-04-03 | 2007-11-15 | Dainippon Printing Co Ltd | カラーフィルターの製造方法及びカラーフィルター |
US8329067B2 (en) | 2006-04-03 | 2012-12-11 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Method of producing color filter and color filter |
JP2007332348A (ja) * | 2006-05-16 | 2007-12-27 | The Inctec Inc | インクジェットプリンター用油性インク組成物 |
JP2007322900A (ja) * | 2006-06-02 | 2007-12-13 | Bridgestone Corp | 表示パネル用カラーフィルタおよびそれを用いた情報表示用パネル |
JP2007328062A (ja) * | 2006-06-06 | 2007-12-20 | Dainippon Printing Co Ltd | カラーフィルター用インクジェットインク及びその製造方法、カラーフィルターの製造方法、並びに液晶表示装置の製造方法 |
JP2008003420A (ja) * | 2006-06-23 | 2008-01-10 | Fujifilm Corp | カラーフィルタ及びその製造方法並びに表示装置 |
JP2008031248A (ja) * | 2006-07-27 | 2008-02-14 | Daicel Chem Ind Ltd | 硬化性樹脂組成物及び硬化塗膜の形成方法 |
JP2008144032A (ja) * | 2006-12-11 | 2008-06-26 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | インクジェットインク、及びカラーフィルタ基板 |
JP2008195877A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-08-28 | Dainippon Printing Co Ltd | カラーフィルター用インクジェットインク及びその製造方法、カラーフィルターの製造方法、並びに液晶表示装置の製造方法 |
JP2008242058A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Toray Ind Inc | カラーフィルタ製造方法 |
JP2010026468A (ja) * | 2008-07-24 | 2010-02-04 | Nippon Steel Chem Co Ltd | 貯蔵安定性に優れたインジェットカラーフィルター用インキ組成物、並びにこのインキ組成物を用いて得たインクジェットカラーフィルター硬化膜及びカラーフィルター |
JP2013238859A (ja) * | 2013-06-10 | 2013-11-28 | Nippon Steel & Sumikin Chemical Co Ltd | 貯蔵安定性に優れたインジェットカラーフィルター用インキ組成物、並びにこのインキ組成物を用いて得たインクジェットカラーフィルター硬化膜及びカラーフィルター |
WO2014199937A1 (ja) | 2013-06-12 | 2014-12-18 | 富士フイルム株式会社 | 硬化性組成物、硬化膜、近赤外線カットフィルタ、カメラモジュールおよびカメラモジュールの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR100922539B1 (ko) | 2009-10-21 |
JP4202680B2 (ja) | 2008-12-24 |
KR20020096909A (ko) | 2002-12-31 |
EP1266943A3 (en) | 2003-10-29 |
CN1392204A (zh) | 2003-01-22 |
DE60221192D1 (de) | 2007-08-30 |
CN100396739C (zh) | 2008-06-25 |
US7470730B2 (en) | 2008-12-30 |
EP1266943A2 (en) | 2002-12-18 |
US20040048950A1 (en) | 2004-03-11 |
TWI247785B (en) | 2006-01-21 |
DE60221192T2 (de) | 2008-04-10 |
EP1266943B1 (en) | 2007-07-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4202680B2 (ja) | カラーフィルター用インクジェットインク組成物、インク組成物製造方法、及び、カラーフィルター製造方法 | |
JP3889953B2 (ja) | カラーフィルター用インクジェットインク、該インクとカラーフィルターの製造方法 | |
JP4344082B2 (ja) | カラーフィルタ用インクジェットインク組成物、インク組成物の製造方法、及び、カラーフィルタ製造方法 | |
US8553180B2 (en) | Ink-jet ink composition for color filter, color filter, method for producing a color filter, and liquid crystal display device | |
JP4983103B2 (ja) | カラーフィルター用インクジェットインク及びその製造方法、カラーフィルターの製造方法、並びに液晶表示装置の製造方法 | |
KR101029664B1 (ko) | 컬러 필터용 잉크젯 잉크 조성물, 컬러 필터의 제조 방법,및 컬러 필터 | |
JP4742648B2 (ja) | カラーフィルター用インクジェットインク及びその製造方法、カラーフィルターの製造方法、並びに液晶表示装置の製造方法 | |
JP4245259B2 (ja) | カラーフィルターの製造方法 | |
JP5072383B2 (ja) | カラーフィルター用インクジェットインク及びその製造方法、カラーフィルターの製造方法、並びに液晶表示装置の製造方法 | |
JP2001350012A5 (ja) | ||
JP4527489B2 (ja) | カラーフィルター用熱硬化性樹脂組成物、カラーフィルター、液晶パネル、及びカラーフィルターの製造方法 | |
JP2009244513A (ja) | カラーフィルタ用熱硬化性インクジェットインク、及びカラーフィルタ | |
JP2004339333A (ja) | 熱硬化性インク、カラーフィルターの製造方法、カラーフィルター及び表示パネル | |
JP5286657B2 (ja) | 顔料分散液、カラーフィルター用インクジェットインク及びその製造方法、カラーフィルター、並びに液晶表示装置 | |
JP4426515B2 (ja) | カラーフィルター用インクジェットインク、カラーフィルターの製造方法、及び液晶表示装置の製造方法 | |
JP2001215898A (ja) | 画像表示媒体およびその製造方法 | |
JP2009294415A (ja) | カラーフィルタ形成基板の製造方法と該製造方法により作製されたカラーフィルタ、及び表示用部材 | |
JP2004220036A (ja) | カラーフィルター用熱硬化性インキ組成物、及びカラーフィルターの製造方法 | |
JP2007091948A (ja) | インクジェット用ビーズ含有インクおよびカラーフィルタの製造方法 | |
JP2009265142A (ja) | カラーフィルター用インク、カラーフィルター、画像表示装置、および、電子機器 | |
JP2009271229A (ja) | カラーフィルター、画像表示装置、および、電子機器 | |
JP2011075799A (ja) | カラーフィルターの製造方法 | |
JP2002174716A (ja) | カラーフィルタの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060131 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080108 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080310 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080924 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081009 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4202680 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |