JP2007332348A - インクジェットプリンター用油性インク組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
(上記一般式(2)中のX3およびX4は、水素原子または炭素数1〜7のアルキル基またはアルケニル基を、mは1〜3の整数を表わす。)
100℃に保たれたエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート300g中に、メタクリル酸メチル200gとt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート1.8gとの混合物を1.5時間かけて滴下した。滴下終了後、100℃で2時間反応させ、その後冷却し、重量平均分子量25,000、ガラス転移点105℃である定着樹脂J1の無色透明の溶液を得た。
(重量平均分子量およびガラス転移点)
得られた定着樹脂溶液から、樹脂のみをヘキサンにて精製した試料を作製した。上記試料を東ソー(株)製「HLC−8220GPC」にて、ポリスチレンを標準としたゲル浸透クロマトグラフ(GPC)により分子量を測定した。また、ガラス転移点は、上記試料を島津製作所(株)製の示差走査熱量計「DSC−50」にて測定した。
定着樹脂J1の製造において、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートの使用量を0.6gにした以外は、定着樹脂J1の製造と同様にして、重量平均分子量50,000、ガラス転移点105℃である定着樹脂J2の無色透明の溶液を得た。
定着樹脂J1の製造において、メタクリル酸メチルの使用量を180gに、またt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートの使用量を0.3gにした以外は、定着樹脂J1の製造と同様にして、重量平均分子量90,000、ガラス転移点105℃である定着樹脂J3の無色透明の溶液を得た。
定着樹脂J1の製造において、メタクリル酸メチルの使用量を180gとし、メタクリル酸n−ブチル20gとt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート4gとの混合物を追加する以外は、定着樹脂J1の製造と同様にして、重量平均分子量30,000、ガラス転移点94℃である定着樹脂J4の無色透明の溶液を得た。
定着樹脂J4の製造において、メタクリル酸n−ブチルを、メタクリル酸2−エトキシエチルに置き換える以外は、定着樹脂J4の製造と同様にして、重量平均分子量30,000、ガラス転移点85℃である定着樹脂J5の無色透明の溶液を得た。
定着樹脂J4の製造において、メタクリル酸n−ブチルを、メタクリル酸ベンジルに置き換える以外は、定着樹脂J4の製造と同様にして、重量平均分子量30,000、ガラス転移点91℃である定着樹脂J6の溶液を得た。
定着樹脂J1の製造において、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートの使用量を8.0gにした以外は、定着樹脂J1の製造と同様にして、重量平均分子量12,000、ガラス転移点105℃である定着樹脂J7の無色透明の溶液を得た。
100℃に保たれたプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート300g中に、メタクリル酸メチル200gとt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート4.8gとの混合物を1.5時間かけて滴下した。滴下終了後、100℃で2時間反応させ、その後冷却し、重量平均分子量20,000、ガラス転移点105℃である定着樹脂J8の無色透明の溶液を得た。
120℃に保たれたプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート300g中に、メタクリル酸メチル200gとt−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート4.8gとの混合物を1.5時間かけて滴下した。滴下終了後、120℃で2時間反応させ、その後冷却し、重量平均分子量21,000、ガラス転移点105℃である定着樹脂J9の無色透明の溶液を得た。
100℃に保たれたプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート300g中に、メタクリル酸メチル200gとジベンゾイルパーオキサイド6.0gとの混合物を1.5時間かけて滴下した。滴下終了後、100℃で2時間反応させ、その後冷却し、重量平均分子量16,000、ガラス転移点105℃である定着樹脂J10の無色透明の溶液を得た。
定着樹脂J1の製造において、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートをトルエンに置き換え、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートの使用量を1.0gとした以外は、定着樹脂J1の製造と同様にして、重量平均分子量30,000、ガラス転移点105℃である定着樹脂J11の無色透明の溶液を得た。
前記で得た定着樹脂J1〜J10溶液、着色剤(Pigment Red 122)、分散剤、および溶剤を使用して表1および表2のように各々を配合して、アントパール社製[AMVn]粘度計にて粘度が7mPa・s〜14mPa・sになるように均一に混合して、本発明のインクK1〜K12を調製した。なお、上記インクの調製は、前記インクの調製のように、まず溶剤と着色剤および分散剤を配合して、顔料分散液を調製し、該顔料分散液を1,500rpmで均一に撹拌しながら、上記定着樹脂溶液と溶剤の残部を配合して行った。
実施例1における定着樹脂J1溶液を、定着樹脂J11溶液に置き換える以外は実施例1と同様にして、粘度9.0mPa・s(25℃)のインクL1を調整した。
実施例1における定着樹脂J1溶液を、定着樹脂J1溶液と同一溶媒中に樹脂(三菱レイヨン(株)製、商品名:ダイヤナールBR83)を同一濃度に溶解した溶液に置き換える以外は実施例1と同様にして粘度11.4mPa・s(25℃)のインクL2を調製した。
実施例1における定着樹脂J1溶液を、定着樹脂J1溶液と同一溶媒中に樹脂(ローム&ハース社製、商品名:パラロイドB60)を同一濃度に溶解した溶液に置き換える以外は実施例1と同様にして粘度9.2mPa・s(25℃)のインクL3を調製した。
実施例1における定着樹脂J1溶液を、定着溶液J1溶液と同一溶媒中に樹脂(ローム&ハース社製、商品名:パラロイドB99N)を同一濃度に溶解した溶液に置き換える以外は実施例1と同様にして粘度8.1mPa・s(25℃)のインクL4を調製した。
実施例8における定着樹脂J1溶液を、定着樹脂J1溶液と同一溶媒中に樹脂(ローム&ハース社製、商品名:パラロイドB60)を同一濃度に溶解した溶液に置き換える以外は実施例8と同様にして粘度10.5mPa・s(25℃)のインクL5を調製した。
(乾燥性)
40℃に加熱された展色台上で、ターポリンKB−1000GS(ルキオ社製)にバーコーター#8で前記インクの各々の展色を行い、展色部と展色部とを重ね貼り合わせ、展色部同士が貼り付かなくなるまでの乾燥時間を測定した。
評価点:
A:乾燥時間が5分間未満で貼り付きがなくなる。
B:貼り付きが無くなるのに乾燥時間が5分間以上要する。
40℃に加熱された展色台上で、ターポリンKB−1000GS(ルキオ社製)にバーコーター#8で前記インクの各々の展色を行い、該展色物を60℃の雰囲気下で1時間放置し、放置後、上記展色物の展色面をエチルアルコール/水=70/30(質量比)の溶液をしみ込ませた綿棒で擦り、展色面の状態を下記の方法で評価した。
評価点:
A:展色面に擦れ落ちが全く認められない。
B:展色面の全面または一部に擦れ落ちが認められる。
上記各々のインクをガラス瓶に入れ、室温にて3日間放置し下記の方法で評価した。
評価点:
A:インク中に、沈殿、液分離などの現象が全く認められない。
B:インクが2層に分離する。
上記で得られた各々のインクを使用して、ピエゾ方式のSPECTRA NOVAの256個ヘッドノズル搭載の吐出評価試験機にて、印字基材としてターポリンKB1000GS(ルキオ社製)に、数秒間印字した後、印字を停止してヘッドを放置し、再度印字を開始し、印字直後のヘッドノズルからインクが直進せず曲がって吐出されたか、あるいは吐出不能となるインク吐出不良のノズルが5個以上発現するヘッドの放置時間をもって評価した。
評価点:
A:インク吐出不良のノズルが5個以上発現するまでのヘッドの放置時間が5分以上である。
B:インク吐出不良のノズルが5個以上発現するまでのヘッドの放置時間が5分未満である。
Claims (17)
- 前記溶剤が、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、およびジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートから選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載のインク組成物。
- 前記ラジカル重合開始剤が、パーオキシエステル系、ジアルキルパーオキサイド系、ジアシルパーオキサイド系、およびパーオキシケタール系の有機過酸化物の群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載のインク組成物。
- 前記ラジカル重合開始剤が、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジベンゾイルパーオキサイド、およびt−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネートから選ばれる少なくとも1種である請求項3に記載のインク組成物。
- 前記の定着樹脂を構成するモノマー(u)と、ラジカル重合開始剤(v)との使用割合が、v/u=0.1/100〜20/100(質量比)である請求項1に記載のインク組成物。
- 前記の溶剤(b)と定着樹脂を構成するモノマー(p)との使用割合が、p/b=10/100〜150/100(質量比)である請求項1に記載のインク組成物。
- 前記定着樹脂が、アクリル系樹脂の末端に一般式(1)で表される溶剤分子が結合した反応生成物を含有する請求項1に記載のインク組成物。
- 前記定着樹脂を構成する主モノマーが、(メタ)アクリル酸アルキル、(メタ)アクリル酸アラルキル、(メタ)アクリル酸アルコキシアルキル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル、(メタ)アクリル酸、および(メタ)アクリル酸ジアルキルアミノアルキルの群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載のインク組成物。
- 前記定着樹脂が、メタクリル酸メチルの単独重合体、またはメタクリル酸メチル(x)と、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸エトキシエチル、メタクリル酸ベンジル、およびメタクリル酸から選ばれる少なくとも1種(y)との共重合体であり、該共重合体の共重合比(y/x)が、0.01/100〜60/100(質量比)である請求項1に記載のインク組成物。
- 前記定着樹脂のガラス転移点が、80℃以上である請求項1に記載のインク組成物。
- 前記定着樹脂の重量平均分子量が、10,000〜100,000である請求項1に記載のインク組成物。
- さらに塩化ビニル系樹脂および/または繊維素系樹脂を含有する請求項1に記載のインク組成物。
- さらに環状エステルを含有する請求項1に記載のインク組成物。
- さらに、分散剤を含有する請求項1に記載のインク組成物。
- さらに、着色剤を含有する請求項1に記載のインク組成物。
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