JP2003057554A - レーザ顕微鏡 - Google Patents

レーザ顕微鏡

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JP2003057554A JP2001242634A JP2001242634A JP2003057554A JP 2003057554 A JP2003057554 A JP 2003057554A JP 2001242634 A JP2001242634 A JP 2001242634A JP 2001242634 A JP2001242634 A JP 2001242634A JP 2003057554 A JP2003057554 A JP 2003057554A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 標本から得られる複数の光を同時に検出する
ことができるレーザ顕微鏡を提供する。 【解決手段】 1光子励起現象および2光子励起現象を
それぞれ発生させるレーザ光源1,2から出射されるレ
ーザビーム3,4を合成させるダイクロイックミラー5
と、合成されたビーム6を2次元的に走査させるガルバ
ノミラー8と、このビーム6を標本14上に集光させる
とともに、この標本14からの光が入射される対物レン
ズ13と、ダイクロイックミラー5とガルバノミラー8
との間の光軸上に配設され、ビーム6と、ビーム3によ
る標本14からの蛍光15とを分離させる第1の波長分
離ミラー7と、対物レンズ13と第1の波長分離ミラー
7との間の光軸上に配設され、ビーム3による標本14
からの蛍光15およびビーム6と、ビーム4による標本
14からの非線形現象による蛍光16とを分離させる第
2の波長分離ミラー11とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つの波長を有す
るレーザビームもしくはそれぞれ波長の異なる複数のレ
ーザビームを2次元的に走査させ、対物レンズを介して
レーザビームを標本上で集光させて、この標本から得ら
れる光を検出するレーザ顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】このような顕微鏡を用いて観察するため
には、現在では様々な蛍光試薬で標本が染色されて行な
われている。このため、複数の蛍光試薬を用いて同一の
生体細胞組織(標本)を多重染色し、波長の異なる複数
のレーザビームを標本上に照射して、多重蛍光観察を行
なうことによって、生体細胞組織の様々な形態や機能の
解析が可能となっている。
【0003】また、単一の波長(以下、1波長という)
の励起光(レーザビーム)を標本に照射して2つの異な
る波長(以下、2波長という)の蛍光を発生させる、1
波長励起2波長蛍光を発生させる試薬や、励起された蛍
光色素のエネルギで別の蛍光色素を励起させるエナジー
トランスファー(Fluorescence Reso
nance Energy Transfer)など、
1波長の励起光に対して2波長の蛍光を測定して、これ
ら蛍光の蛍光量のレシオを求める手法も行なわれてい
る。
【0004】一方、近年では、超短パルスレーザにより
出射されたレーザビームによる多光子励起現象を利用し
たレーザ顕微鏡が実用化されている。この多光子励起現
象を発生させる超短パルスレーザにより標本を励起する
には、近赤外波長で紫外光励起用の蛍光試薬を励起させ
て蛍光を発生させることができるので、標本への光障害
が少なく、標本深部の観察ができるなどの利点がある。
しかし、通常の共焦点光学系と同様の光学系を使って蛍
光を検出するのは、幾つものレンズやミラーなどを経由
させる必要があるために損失が大きく、検出光(蛍光)
が非常に弱くなってしまうという欠点がある。
【0005】このため、特開2000−330029号
公報による技術は、蛍光を走査光学系および共焦点ピン
ホールに戻さずに分離して、短い光路で損失を少なく
し、効率的に検出する顕微鏡を提案したものである。
【0006】この技術による顕微鏡は、共焦点用のレー
ザ光源および光検出器と、多光子励起現象を発生させる
レーザビームを出射させる超短パルスレーザ光源および
光検出器とを備えているが、対物レンズと走査光学系と
の間に配置された波長分離ミラーは、共焦点検出用と多
光子励起現象で発せられた蛍光の検出用とがそれぞれ別
に用意され、この波長分離ミラーを切り替えて、共焦点
を用いる場合と多光子励起現象により発せられた蛍光を
検出する場合とで選択して光を検出している。
【0007】また、例えば、1波長励起2波長蛍光を発
生させる試薬としては、SNARF−1として知られて
いるものがあり、これはpH測定用に用いられている。
このSNARF−1を励起させるレーザビームの波長は
530nm、発生される蛍光の波長は580nm、63
0nmである。また、近年、カメレオン(商標)という
プローブを用いて2つの蛍光タンパク質であるCFP蛍
光およびYFP蛍光のエナジートランスファーを利用す
るカルシウムイオン濃度測定が行なわれるようになって
きている。これは、波長442nmのレーザビームでC
FP蛍光を励起させ、この励起されたCFP蛍光のエネ
ルギでYFP蛍光を励起させる手法で、CFP蛍光の波
長485nm、およびYFP蛍光の波長530nmから
得られる蛍光量のレシオを測定するものである。
【0008】これらSNARF−1およびカメレオンで
標本を多重染色した場合に、この標本から発せられる複
数の蛍光を検出するレーザ顕微鏡の光学系について図9
を用いて説明する。
【0009】図9に示すように、レーザ光源101a,
101bからそれぞれ出射されたレーザビーム103
a,103bは、ダイクロイックミラー123によって
合成される。この合成されたレーザビーム106は、波
長分離ミラー107によって反射され、ガルバノミラー
108によって2次元的に走査される。そして、このレ
ーザビーム106は、投影レンズ109、反射ミラー1
10、結像レンズ112、対物レンズ113を介して標
本114上に集光され、標本114が励起される。
【0010】このレーザビーム103aによって励起さ
れた標本114からは、それぞれ異なる波長を有する蛍
光115a,115bが発せられる。また、レーザビー
ム103bによって励起された標本114からは、同様
に蛍光115c,115dが発せられる。そして、これ
ら蛍光115a,115b,115c,115dは、対
物レンズ113、結像レンズ112などを順に遡って波
長分離ミラー(ダイクロイックミラー)107に入射さ
れる。
【0011】これら蛍光115a,115bがそれぞれ
CFP蛍光およびYFP蛍光であり、また、蛍光115
c,115dがそれぞれSNARF−1の蛍光であると
すると、検出される蛍光は、図10の1点鎖線および2
点鎖線に示す特性が得られる。このため、図10には、
これらCFP蛍光115a、YFP蛍光115b、およ
びSNARF−1の蛍光115c,115dが透過さ
れ、レーザビーム103a,103bが反射されるのに
必要なダイクロイックミラー107の特性が示されてい
る。ここで、SNARF−1の励起レーザは、波長54
3nmのGreen He:Neレーザとしている。
【0012】このため、これらCFP蛍光115a、Y
FP蛍光115b、およびSNARF−1の蛍光115
c,115dは、このダイクロイックミラー107を透
過して、ミラー119によって反射され、ダイクロイッ
クミラー124aに入射される。ダイクロイックミラー
124aはCFP蛍光115aを反射、分離し、以下同
様に、ダイクロイックミラー124bはYFP蛍光11
5bを、ダイクロイックミラー124cはSNARF−
1の蛍光115cを順番に反射、分離し、最後に、SN
ARF−1の蛍光115dを透過、分離させる特性をそ
れぞれ有している。そして、これら蛍光115a,11
5b,115c,115dは、それぞれ共焦点レンズ1
20a,120b,120c,120d、ピンホール1
21a,121b,121c,121dを介して、フォ
トマルチプライヤ122a,122b,122c,12
2dに入射され、光電変換される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような複
雑な特性を有するダイクロイックミラー107は、非常
に製作が困難で、高価になり得る。また、YFP蛍光の
波長530nm近傍で、蛍光が相当量カットされてしま
うという不具合があり、現実的ではない。
【0014】したがって、多重染色、特に、1波長励起
2波長蛍光および/もしくはエナジートランスファーを
いくつか組み合わせて行なおうとすると、複数のレーザ
光源を必要とするので、複数のレーザビームと、これら
レーザビームの数よりもさらに多くの蛍光とを分離させ
る必要がある。また、従来の1光子励起現象による共焦
点レーザ走査型顕微鏡で行なおうとすると、近接するい
くつものレーザビームの波長および蛍光の波長を分離さ
せる波長分離ミラーの設計が困難で高価になる。そし
て、検出すべき蛍光の多くが波長分離ミラーによってカ
ットされてしまい、明るい観察および精度の高い測定が
困難であるという問題があった。
【0015】また、特開2000−330029号公報
の技術では、出射されるレーザビームおよび波長分離ミ
ラーなどを切り替えて蛍光を検出しなければならないの
で、生体細胞組織の複数の形態および機能をリアルタイ
ムで観測および測定することが困難であるという問題が
あった。
【0016】本発明は、このような課題を解決するため
になされ、生体細胞組織(標本)からの複数の光を同時
に検出することが可能で、標本の複数の形態および機能
をリアルタイムで観察および測定することが可能とな
る、特に、多重染色標本から発せられるそれぞれ異なる
波長を有する複数の蛍光を同時に効率よく検出すること
ができるレーザ顕微鏡を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のレーザ顕微鏡は、1つの波長を有するレー
ザビーム、もしくはそれぞれ波長の異なる複数のレーザ
ビームを出射させるレーザ出射手段と、出射された前記
レーザビームを2次元的に走査させる走査光学系と、走
査された前記レーザビームを標本上に集光させ、この標
本からの光が入射される対物レンズと、前記レーザ出射
手段と前記走査光学系との間の光路上に配設され、前記
レーザビームと、前記標本から得られる線形現象による
光または反射光の少なくとも一方とを選択的に分離させ
る第1のビームスプリッタと、この第1のビームスプリ
ッタで分離された線形現象による光または反射光を検出
する第1の光検出器と、前記対物レンズと前記第1のビ
ームスプリッタとの間の光軸上に配設され、前記レーザ
ビーム並びに前記標本から得られる線形現象による光お
よび反射光と、前記標本から得られる非線形現象による
光とを選択的に分離させる第2のビームスプリッタと、
この第2のビームスプリッタで分離された非線形現象に
よる光を検出する第2の光検出器とを備えていることを
特徴とするものである。
【0018】このような構成にすることにより、レーザ
ビームを標本に照射することにより、線形現象で発生し
た光(蛍光)または反射光を第1の光検出器で共焦点検
出すると同時に、非線形現象で発生した光(蛍光)を第
2の光検出器で検出することが可能となる。
【0019】また、上記課題を解決するために、本発明
のレーザ顕微鏡は、それぞれ標本上で、線形現象を発生
させるのに用いる少なくとも1つのレーザ光源と、非線
形現象を発生させるのに用いる少なくとも1つの短パル
スレーザ光源とから出射されるレーザビームを合成させ
るレーザビーム合成光学系と、前記レーザビーム合成光
学系で合成されたレーザビームを2次元的に走査させる
走査光学系と、この走査光学系により走査されたレーザ
ビームを標本上に集光させるとともに、この標本からの
光が入射される対物レンズと、前記レーザビーム合成光
学系と前記走査光学系との間の光軸上に配設され、合成
された前記レーザビームと、前記レーザ光源から出射さ
れたレーザビームによる前記標本からの線形現象による
蛍光とを選択的に分離させる第1の波長分離ミラーと、
この第1の波長分離ミラーで分離された蛍光を検出する
第1の光検出器と、前記対物レンズと前記第1の波長分
離ミラーとの間の光軸上に配設され、前記レーザ光源か
ら出射されたレーザビームによる前記標本からの線形現
象による蛍光および合成された前記レーザビームと、前
記短パルスレーザ光源から出射されたレーザビームによ
る前記標本からの非線形現象による蛍光とを選択的に分
離させる第2の波長分離ミラーと、この第2の波長分離
ミラーで分離された蛍光を検出する第2の光検出器とを
備えていることを特徴とするものである。
【0020】このような構成にすることにより、レーザ
光源から出射されたレーザビームにより標本から発生し
た線形現象による蛍光を第1の光検出器で共焦点検出す
ると同時に、超短パルスレーザ光源から出射されたレー
ザビームにより標本から発生した非線形現象による蛍光
を第2の光検出器で検出することが可能となる。
【0021】また、上記課題を解決するために、前記第
1の波長分離ミラーと前記第1の光検出器との間の光軸
上に配設され、前記第1の波長分離ミラーで分離された
光をさらに異なる波長の光に分離させる少なくとも1つ
の第3の波長分離ミラーと、前記第3の波長分離ミラー
で分離された光を検出する第3の光検出器とをさらに備
えていることが好ましい。
【0022】また、上記課題を解決するために、前記第
2の波長分離ミラーと前記第2の光検出器との間の光軸
上に配設され、前記第2の波長分離ミラーで分離された
光をさらに異なる波長の光に分離させる少なくとも1つ
の第4の波長分離ミラーと、前記第4の波長分離ミラー
で分離された光を検出する第4の光検出器とをさらに備
えていることが好ましい。
【0023】このような構成にすることにより、レーザ
ビームにより励起された線形現象と非線形現象により標
本から発生した、異なる2つ以上の波長を有する蛍光を
検出することが可能となり、複数のレシオ測定を同時に
行なうことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0025】本実施の形態では、非線形現象、例えば2
光子励起現象を利用している。この2光子励起現象は、
一般に、後述の線形現象と比較して、やや高出力の長波
長光で標本を励起して、この標本から前記長波長光より
も波長の短い蛍光が放出されるものである。これに対
し、線形現象、例えば、1光子励起現象は、短波長光で
標本を励起して、この標本から前記短波長光よりも波長
の長い蛍光が放出されるものである。
【0026】(第1の実施の形態)まず、第1の実施の
形態について図1を用いて説明する。本実施の形態によ
るレーザ顕微鏡は、パルス幅が数十fsないし数百f
s、繰り返し周波数が数十MHzないし数百MHzのチ
タンサファイアレーザーが一般に使用される、標本14
上で2光子励起現象を発生させる、極短パルスレーザ等
の短パルスレーザ光源(レーザ出射手段)2を備えてい
る。このレーザ光源2から出射されたレーザビーム4
は、予め偏光性を備えていてもよく、出射された後に図
示しない光学系によって偏光性が付与されてもよい。こ
の偏光性を有するレーザビーム4の光路上には、偏光ビ
ームスプリッタからなる第1のビームスプリッタ28が
この光路に対して好ましくは45°傾けられて配設され
ている。なお、この第1のビームスプリッタ28は、レ
ーザ光源2から出射され、所定の偏光性を有するレーザ
ビーム4を所定の方向に反射させる特性を備えている。
この反射されたレーザビーム4は、第1のビームスプリ
ッタ28によって直角に反射される。
【0027】このビーム4の光路上には、1/4波長板
29が設けられ、この波長板29に入射されたビーム4
は円偏光とされて、レーザビーム(以下、ビームとい
う)6を出射させる。この出射されたビーム6の光路上
には、ガルバノミラー8が設けられている。このガルバ
ノミラー8は、入射されたビーム6を図示しない2次元
(X−Y)的に偏向走査して所定の方向に反射させる。
【0028】反射されたビーム6の光路上には、投影レ
ンズ9、ミラー10、および結像レンズ12が順次設け
られ、ビーム6がこの投影レンズ9に入射されて透過
し、ミラー10で反射され、結像レンズ12に入射され
る。この結像レンズ12を出射されたビーム6の光路上
には、ダイクロイックミラーからなる第2のビームスプ
リッタ11がこの光路に対して好ましくは45°傾けら
れて設けられている。この第2のビームスプリッタ11
に入射されたビーム6は、この第2のビームスプリッタ
11を透過する。なお、この第2のビームスプリッタ1
1の特性については後述する。
【0029】そして、この第2のビームスプリッタを出
射されたビーム6の光路上には、対物レンズ13が設け
られている。この対物レンズ13の前方には、生体組織
(以下、標本という)14が設けられ、この標本14上
で対物レンズ13を出射されたビーム6が焦点を結ぶよ
うになっている。したがって、標本14上にビーム6が
集光、照射されて、この標本14から反射される反射光
30と、2光子励起現象(非線形現象)が生じることに
よる蛍光16とが発生される。
【0030】反射光30と蛍光16とは、対物レンズ1
3を介して第2のビームスプリッタ(ダイクロイックミ
ラー)11に入射される。なお、このダイクロイックミ
ラー11は、レーザビーム4およびその反射光30を透
過させ、2光子励起現象により発せられた蛍光16を反
射させる特性を備えている。このため、この蛍光16の
み、第2のビームスプリッタ11でほぼ直角に反射され
て、反射光30から分離される。
【0031】反射された蛍光16の光路上には、レンズ
17が設けられている。このレンズ17の前方には、フ
ォトマルチプライヤからなる第2の光検出器18が配設
されている。このレンズ17を透過した蛍光16は、第
2の光検出器18に入射されて、光電変換される。
【0032】一方、反射光30は、第2のビームスプリ
ッタ11を透過し、結像レンズ12、ミラー10、投影
レンズ9、ガルバノミラー8を経て、再び1/4波長板
29に入射される。前記標本14から円偏光の状態で反
射された反射光30は、1/4波長板29によって前記
レーザビーム4に対して偏光方向が90°ずれた直線偏
光にされる。このため、第1のビームスプリッタ(偏光
ビームスプリッタ)28に再び入射され、透過される。
【0033】この反射光30の光路上には、この反射光
30を所定の方向に反射させるミラー19が設けられ、
反射光30が反射される。この反射光30の光路上に
は、反射光30を集光させるレンズ20およびピンホー
ル21が順に配置されている。反射光30は、レンズ2
0によってピンホール21に集光される。なお、このピ
ンホール21は、前記対物レンズ13の焦点位置と共役
な位置に配置され、反射光30は、ピンホール21面に
結像し、焦点位置で反射された光のみがピンホール21
を通過される。このピンホール21を通過した反射光3
0の光路上には、フォトマルチプライヤからなる第1の
光検出器22が配設されている。反射光30は、第1の
光検出器22に入射されて、光電変換される。
【0034】それぞれ光電変換された2光子励起現象に
より発生された蛍光16および反射光30から得られる
電気信号は、図示しないコンピュータで処理され、デー
タとして処理および/もしくは画像として構築される。
【0035】したがって、本実施の形態によれば、共焦
点反射光像と、2光子励起現象により発生された蛍光像
とを同時に得ることができる。
【0036】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の
形態について図2および図3を用いて説明する。以下、
同様な作用および機能を有する部材には、第1の実施の
形態で用いた符号と同じ符号を使用して、詳しい説明を
省略する。レーザ顕微鏡は、それぞれ標本14上で、1
光子励起現象を発生させるレーザ光源1と、2光子励起
現象を発生させる、極短パルスレーザ等の短パルスレー
ザ光源2とを備えている。これらレーザ光源1,2の前
方には、それぞれのレーザ光源1,2から出射されるレ
ーザビーム3,4の光路に対して傾けられ、これらレー
ザビーム3,4を合成する機能を有するダイクロイック
ミラー5(レーザビーム合成光学系)が配設されてい
る。このダイクロイックミラー5は、1光子励起現象を
発生させるレーザ光源1から出射されたレーザビーム3
を所定の方向に反射させ、2光子励起現象を発生させる
短パルスレーザ光源2から出射されたレーザビーム4を
透過させる。このため、このダイクロイックミラー5に
入射されたレーザビーム3,4は合成され、1つの合成
されたレーザビーム(以下、ビームという)6にされ
る。
【0037】このビーム6の光路上には、ダイクロイッ
クミラーからなる第1の波長分離ミラー7がこのビーム
6に対して好ましくは45°傾けられて配設されてい
る。この第1の波長分離ミラー7の特性については後述
する。そして、入射されたビーム6は、直角に偏向され
る。また、このビーム6は、ガルバノミラー8によって
2次元に走査され、投影レンズ9に入射される。また、
この投影レンズ9によってミラー10に入射されて所定
の方向に反射される。反射されたビーム6の光路上に
は、結像レンズ12、およびダイクロイックミラーから
なる第2の波長分離ミラー11が順次設けられている。
この第2の波長分離ミラー11の特性については後述す
る。入射されたビーム6は、この第2の波長分離ミラー
11を透過し、対物レンズ13によって標本14上で焦
点を結ぶようになっている。
【0038】標本14上では、1光子励起現象を発生さ
せるレーザビーム3で発せられた蛍光(以下、1光子励
起蛍光と称する)15(線形現象)と、2光子励起現象
を発生させるレーザビーム4で発せられた蛍光(以下、
2光子励起蛍光と称する)16(非線形現象)とが発生
される。このとき、図3の(a)に示すように、1光子
励起蛍光15は、レーザビーム3が通過(透過)した領
域全体から発生されるのに対し、2光子励起蛍光16
は、図3の(b)に示すように、レーザビーム4の対物
レンズ13の焦点位置のみから発生される。したがっ
て、2光子励起蛍光16は、光軸方向(Z方向)の分解
能を備えている。
【0039】また、図2に示すように、1光子励起蛍光
15と2光子励起蛍光16とは、対物レンズ13を介し
て第2の波長分離ミラー(ダイクロイックミラー)11
に入射される。
【0040】このダイクロイックミラー11は、前記レ
ーザビーム3,4(ビーム6)、および1光子励起蛍光
15を透過させ、2光子励起蛍光16を反射させる特性
を備えている。このため、2光子励起蛍光16のみ、第
2の波長分離ミラー11によって反射(偏向)されて、
1光子励起蛍光15から分離される。偏向された2光子
励起蛍光16は、レンズ17によって第2の光検出器1
8に入射され、光電変換される。なお、2光子励起現象
(多光子励起現象)は、対物レンズの焦点位置のみで発
生されるので、検出側にピンホールを配置しなくても共
焦点と同等の光軸方向の分解能を得ることができる。し
たがって、2光子励起蛍光16を検出するには、その発
生時点でZ方向の分解能を備えているので、共焦点ピン
ホールは不要である。
【0041】一方、1光子励起蛍光15は、第2の波長
分離ミラー(ダイクロイックミラー)11を透過し、結
像レンズ12、ミラー10、投影レンズ9、ガルバノミ
ラー8を順次介して第1の波長分離ミラー(ダイクロイ
ックミラー)7に入射される。
【0042】この第1の波長分離ミラー7は、前記レー
ザビーム3,4(ビーム6)を反射させ、1光子励起蛍
光15を透過させる特性を備えている。このため、1光
子励起蛍光15は、第1の波長分離ミラー7を透過した
後、ミラー19で偏向され、レンズ20に入射される。
なお、1光子励起蛍光15は、Z方向の分解能を備えて
いないため、対物レンズ13の焦点位置と共役な位置に
共焦点ピンホール21が配置されている。1光子励起蛍
光15は、レンズ20によってピンホール21面に結像
され、対物レンズ13の焦点位置から発生した蛍光のみ
がピンホール21を通過して、第1の光検出器22に入
射されて光電変換される。それぞれ光電変換された1光
子励起蛍光15および2光子励起蛍光16の信号は、図
示しないコンピュータで処理されて、データとして処理
および/もしくは画像として構築される。
【0043】したがって、本実施の形態によれば、1光
子励起現象による共焦点蛍光像と、2光子励起現象によ
る2光子励起蛍光像とを同時に得ることができる。
【0044】なお、本実施の形態において、線形現象
は、1光子励起蛍光15に限ることはなく、標本からの
光が、入射されたレーザビームの出力にほぼ正比例して
増加するものであれば、構わない。また、非線形現象
は、2光子励起された蛍光16に限ることはなく、3光
子励起された蛍光、ラマン光、第2高調波、第3高調波
などでも構わない。
【0045】(第3の実施の形態)次に、第3の実施の
形態について図4を用いて説明する。以下、同様な作用
および機能を有する部材には、第1および第2の実施の
形態で用いた符号と同じ符号を使用して、詳しい説明を
省略する。レーザ顕微鏡は、それぞれ標本14上で、1
光子励起現象を発生させる2つのレーザ光源1a,1b
と、2光子励起現象を発生させる、極短パルスレーザ等
の短パルスレーザ光源2とを備えている。レーザ光源1
bから出射されるレーザビーム3bの光路上には、ミラ
ー23aが設けられている。このミラー23aは、入射
されたレーザビーム3bを所定の方向に反射させる。
【0046】そして、これらレーザビーム3a,3bの
光路上には、それぞれレーザビーム3a,3bの光路に
対して傾けられ、これらレーザビーム3a,3bを合成
する機能を有するダイクロイックミラー23が配設され
ている。このダイクロイックミラー23は、レーザビー
ム3aを透過させ、レーザビーム3bを所定の方向に反
射させるようになっている。このため、このダイクロイ
ックミラー23に入射されたレーザビーム3a,3b
は、1つの合成されたレーザビーム3にされる。
【0047】また、短パルスレーザ光源2から出射され
たレーザビーム4と、レーザビーム3との光路上には、
これらレーザビーム3,4を合成させる機能を有するダ
イクロイックミラー5が配設されている。このダイクロ
イックミラー5は、レーザビーム3を所定の方向に反射
させ、レーザビーム4を透過させて、これらレーザビー
ム3,4を合成させる。この合成されたレーザビーム6
は、第1の波長分離ミラー7、ガルバノミラー8、投影
レンズ9、ミラー10、結像レンズ12、第2の波長分
離ミラー11、および対物レンズ13を順に介して標本
14上に集光、照射される。
【0048】この標本14からは、1光子励起現象を発
生させるレーザビーム3a,3bで発せられた蛍光15
a,15b(以下、1光子励起蛍光と称する)と、2光
子励起現象を発生させるレーザビーム4で発せられた蛍
光(以下、2光子励起蛍光と称する)16とが発生され
る。これら1光子励起蛍光15a,15bおよび2光子
励起蛍光16は、対物レンズ13を介して第2の波長分
離ミラー11に入射される。
【0049】この第2の波長分離ミラー11により偏向
された2光子励起蛍光16は、第2の実施の形態と同様
に、レンズ17によって第2の光検出器18で検出され
る。
【0050】一方、1光子励起蛍光15a,15bは、
第2の波長分離ミラー11を透過し、さらに、結像レン
ズ12、ミラー10、投影レンズ9、ミラー8を介して
第1の波長分離ミラー7に入射される。
【0051】この第1の波長分離ミラー7は、前記レー
ザビーム6を反射させ、これら1光子励起蛍光15a,
15bを透過させる特性を備えている。このため、1光
子励起蛍光15a,15bは、第1の波長分離ミラー7
を透過した後、ミラー19で偏向される。これら1光子
励起蛍光15a,15bの光路上には、ダイクロイック
ミラーからなる第3の波長分離ミラー24が所定の角度
傾けられて設けられている。この第3の波長分離ミラー
24は、蛍光15aの波長と蛍光15bの波長とを互い
に分離させる特性を備えている。すなわち、蛍光15a
を透過し、蛍光15bを反射する特性を備えている。こ
のため、互いに分離された蛍光15a,15bは、それ
ぞれレンズ20a,20b、共焦点ピンホール21a,
21bを介してフォトマルチプライヤ22a,22bに
入射され、光電変換される。
【0052】(第4の実施の形態)次に、第4の実施の
形態について図5および図6を用いて説明する。以下、
同様な作用および機能を有する部材には、第1ないし第
3の実施の形態で用いた符号と同じ符号を使用して、詳
しい説明を省略する。標本14は、1波長励起2波長蛍
光の試薬A,Bで2重染色されている。試薬Aの励起波
長に近い発振波長を有するレーザ光源1と、試薬Bの励
起波長の2倍近くの発振波長を有する短パルスレーザ光
源2とから、それぞれレーザビーム3とレーザビーム4
とが出射され、第2および第3の実施の形態と同様に合
成されたレーザビーム6が標本14上に集光、照射され
る。
【0053】標本14からは、1光子励起現象を発生さ
せるレーザビーム3で試薬Aが発せられた1光子励起蛍
光15a,15bが発生され、2光子励起現象を発生さ
せるレーザビーム4で試薬Bが発せられた2光子励起蛍
光16a,16bが発生される。
【0054】前記第2の波長分離ミラー(ダイクロイッ
クミラー)11は、レーザビーム3,4および1光子励
起蛍光15a,15bを透過させ、2光子励起蛍光16
a,16bを反射させる特性を備えている。分離偏向さ
れた蛍光16a,16bは、レンズ17に入射される。
このレンズ17を出射された2光子励起蛍光16a,1
6bの前方には、ダイクロイックミラーからなる第4の
波長分離ミラー25が所定の角度傾けられて設けられて
いる。この第4の波長分離ミラー25は、蛍光16aと
蛍光16bとを互いに分離させる特性を備えている。す
なわち、蛍光16aを透過させ、蛍光16bを反射させ
る特性を備えている。互いに分離された2光子励起蛍光
16a,16bの光路上には、それぞれバンドパスフィ
ルタ26a,26bが配設されている。これら2光子励
起蛍光16a,16bは、それぞれバンドパスフィルタ
26a,26bによってこれら蛍光16a,16bの波
長成分のみを透過させて、フォトマルチプライヤ18
a,18bで検出され、光電変換される。
【0055】一方、第2の波長分離ミラーを透過した1
光子励起蛍光15a,15bは、第3の実施の形態と同
様に、第3の波長分離ミラー24に入射される。この蛍
光15aは、このミラー24を透過し、蛍光15bは、
反射される。これら1光子励起蛍光15a,15bは、
レンズ20a,20b、共焦点ピンホール21a,21
bに順次入射される。
【0056】そして、これら1光子励起蛍光15a,1
5bの光路上には、それぞれバンドパスフィルタ27
a,27bが配置されている。1光子励起蛍光15a,
15bは、それぞれバンドパスフィルタ27a,27b
によって1光子励起蛍光15a,15bの波長成分のみ
が透過して、フォトマルチプライヤ22a,22bで検
出され、光電変換される。
【0057】本実施の形態では、測定精度を向上させる
ため、1光子励起蛍光15a,15b、および2光子励
起蛍光16a,16bがフォトマルチプライヤに入射さ
れる直前に前記バンドパスフィルタ26a,26b,2
7a,27bを設けて、ノイズ成分をカットし、それぞ
れの蛍光の波長成分のみを検出できるようにしている。
【0058】そして、例えば、1波長励起2波長蛍光の
試薬には、カルシウムイオン濃度測定用試薬として知ら
れているIndo−1と、pH測定用試薬として知られ
ているSNARF−1とがあり、これらによって標本1
4が多重染色されている。なお、Indo−1が励起さ
れる波長の励起極大は350nmであり、励起により発
せられる蛍光の波長の蛍光極大は、480nm,405
nmである。SNARF−1が励起される波長の励起極
大は530nmであり、励起により発せられる蛍光の波
長の蛍光極大は、630nm,580nmである。
【0059】以下、SNARF−1をGreen H
e:Neレーザから波長543nmのレーザビームを出
射させて励起して、発せられた蛍光を共焦点ピンホール
を介してフォトマルチプライヤで検出し、Indo−1
をTi:Saレーザから波長700nmの超短パルスレ
ーザビームを出射させて2光子励起現象を発生させて、
発せられた蛍光をフォトマルチプライヤで検出する場合
について記載する。
【0060】第1ないし第4の波長分離ミラー(ダイク
ロイックミラー)7,11,24,25の特性は、それ
ぞれ図6の(a)ないし(d)に示すように構成されて
いる。ここで、図6の(a)ないし(d)は、それぞれ
縦軸がレーザビームおよび蛍光の透過率、横軸がこれら
の波長を表している。このため、まず、第1の波長分離
ミラー7は、図6の(a)に示すように、それぞれのレ
ーザビーム3,4の波長543nm,700nmを反射
させる(透過させない)特性を有し、これらレーザビー
ム3,4を反射させる。また、第2の波長分離ミラー1
1は、図6の(b)に示すように、それぞれのレーザビ
ーム3,4の波長543nm,700nmを透過させる
特性を有し、これらレーザビーム3,4を透過させる。
【0061】多重染色標本14から発生された蛍光15
a,15b,16a,16bは、それぞれ630nm,
580nm,480nm,405nmの波長を有する。
このため、第2の波長分離ミラーは、図6の(b)に示
すように、それぞれ630nm,580nmの波長を有
する蛍光15a,15bを透過させ、480nm,40
5nmの波長を有する蛍光16a,16bを反射させる
ような特性を有する。また、第4の波長分離ミラー25
は、図6の(d)に示すように、480nmの波長を有
する蛍光16aを透過させ、405nmの波長を有する
蛍光16bを反射させる特性を有する。また、第1の波
長分離ミラー7は、図6の(a)に示すように、それぞ
れ630nm,580nmの波長を有する蛍光15a,
15bを透過させる特性を有する。そして、第3の波長
分離ミラー24は、図6の(c)に示すように、630
nmの波長を有する蛍光15aを透過させ、580nm
の波長を有する蛍光15bを反射させる特性を有する。
【0062】したがって、それぞれフォトマルチプライ
ヤ22a,22bでSNARF−1からの蛍光15a,
15bを、フォトマルチプライヤ18a,18bでIn
do−1からの蛍光16a,16bを検出することがで
きる。そして、図示しないコンピュータでそれぞれフォ
トマルチプライヤ22a,22bで検出される蛍光量の
レシオと、フォトマルチプライヤ18a,18bで検出
される蛍光量のレシオとを求めて、生体組織細胞の標本
14のカルシウム濃度変化とpH変化とを同時に測定す
ることができる。
【0063】(第5の実施の形態)次に、第5の実施の
形態について図7を用いて説明する。本実施の形態は、
第4の実施の形態の変形例である。本実施の形態では、
カメレオン(商標)というプローブを用いてカルシウム
イオン濃度を測定するとともに、SNARF−1により
pH測定を同時に行なう場合について説明する。まず、
カメレオンを用いたカルシウムイオン濃度測定法につい
て説明する。これは、2つの蛍光タンパク質であるCF
P蛍光およびYFP蛍光のエナジートランスファーを利
用するものである。例えば、波長442nmのビームで
CFP蛍光を励起し、励起されたCFP蛍光のエネルギ
でYFP蛍光を励起させる手法で、CFP蛍光の波長4
85nm、およびYFP蛍光の波長530nmの蛍光量
のレシオを測定するものである。
【0064】カメレオンを励起させる場合、波長442
nmのHe:Cdレーザを用い、共焦点ピンホールを用
いてフォトマルチプライヤ22a,22bで光電変換す
る。また、SNARF−1を励起させる場合、波長10
00nmのTi:Saレーザを用い、2光子励起現象に
より発せられた蛍光をフォトマルチプライヤ18a,1
8bで光電変換して行なう。
【0065】なお、第1ないし第4の波長分離ミラー
(ダイクロイックミラー)7,11,24,25の特性
は、それぞれ図7の(a)ないし(d)に示すように構
成されている。ここで、図7の(a)ないし(d)は、
それぞれ縦軸がレーザビームおよび蛍光の透過率、横軸
がこれらの波長を表している。このため、まず、第1の
波長分離ミラー7は、図7の(a)に示すように、それ
ぞれ波長442nm,1000nmを反射させる(透過
させない)特性を有し、これらレーザビーム3,4を反
射させる。また、第2の波長分離ミラー11は、図7の
(b)に示すように、それぞれ波長442nm,100
0nmを透過させる特性を有し、これらレーザビーム
3,4を透過させる。
【0066】多重染色標本14から発生された蛍光15
a,15b,16a,16bは、それぞれ530nm,
485nm,580nm,630nmの波長を有する。
このため、第2の波長分離ミラーは、図7の(b)に示
すように、蛍光15a,15bを透過させ、蛍光16
a,16bを反射させる特性を有する。第4の波長分離
ミラー25は、図7の(d)に示すように、蛍光16a
を透過させ、蛍光16bを反射させる特性を有する。ま
た、第1の波長分離ミラー7は、図7の(a)に示すよ
うに、蛍光15a,15bの波長を透過させる特性を有
する。そして、第3の波長分離ミラー24は、図7の
(c)に示すように、蛍光15aを透過させ、蛍光15
bを反射させる特性を有する。
【0067】したがって、フォトマルチプライヤ22
a,22bで、励起されたCFP蛍光15bを検出する
ことができるとともに、このCFP蛍光のエネルギを利
用して励起されたYFP蛍光15aを検出することがで
きる。また、フォトマルチプライヤ18a,18bで、
SNARF−1による蛍光を検出することができる。そ
して、図示しないコンピュータでこれら蛍光量のレシオ
をそれぞれ求めて、生体組織細胞の標本14のカルシウ
ム濃度変化とpH変化とを同時に測定することができ
る。
【0068】(第6の実施の形態)次に、第6の実施の
形態について図8を用いて説明する。以下、同様な作用
および機能を有する部材には、第1ないし第5の実施の
形態で用いた符号と同じ符号を使用して、詳しい説明を
省略する。本実施の形態は、第1ないし第4の実施の形
態の変形例である。第3の実施の形態のように、標本1
4上で1光子励起現象を発生させる複数(ここでは、3
つ)のレーザ光源1a,1b,1cが配設されている。
それぞれのレーザ光源1a,1b,1cから出射される
レーザビーム3a,3b,3cを合成し、合成されたレ
ーザビーム3にするために、ミラー23が設けられてい
る。
【0069】また、標本14上で、2光子励起現象を発
生させる複数(ここでは、2つ)の短パルスレーザ光源
2a,2bが配設されている。それぞれの短パルスレー
ザ光源2a,2bから出射されるレーザビーム4a,4
bを合成し、合成されたレーザビーム4にするために、
ミラー32が設けられている。
【0070】また、第4の波長分離ミラー25で分離さ
れた蛍光16bの光路上には、ダイクロイックミラー2
5aが配設され、蛍光16をさらに分離させるようにな
っている。このミラー25を透過もしくは反射されたビ
ームの光路上には、それぞれバンドパスフィルタとフォ
トマルチプライヤとが順次配設されている。
【0071】また、第3の波長分離ミラー24のさらに
前方に複数(ここでは、3つ)のミラー24a,24
b,24cが配置されている。2つのミラー24a,2
4bは、ダイクロイックミラーからなり、ミラー24c
は、反射ミラーからなる。
【0072】そして、これらミラー24a,24b,2
4cで反射されたビームの光路上には、共焦点ピンホー
ルと、バンドパスフィルタと、フォトマルチプライヤと
がそれぞれ順次配設されている。
【0073】本実施の形態では、それぞれ標本上で、1
光子励起現象を発生させるレーザ光源1を3つ、2光子
励起現象を発生させる短パルスレーザ光源2を2つ設け
たが、これらの数に限らず、ダイクロイックミラーの特
性を変えれば、組み合わせも自由に変化され得る。
【0074】なお、第1ないし第6の実施の形態におい
ては、短パルスレーザ光源から出射されるレーザビーム
によって標本から発せられるのは、2光子励起現象によ
り発生される蛍光に限らず、例えば、3光子励起現象、
4光子励起現象などの多光子励起現象により発生される
蛍光、さらには、ラマン光、第2高調波、第3高調波な
どもあり得、これら蛍光、ラマン光、第2高調波、第3
高調波なども同様に検出することができる。このため、
標本で非線形現象を生じさせ、この現象により発生され
る光であれば、同様に、検出することができる。また、
各ダイクロイックミラーの特性において、波長による透
過と反射との関係は、互いに反対であっても構わない。
また、共焦点検出部分は、ダイクロイックミラーで互い
に異なる波長に分離する前にレンズとピンホールとを配
置する構成でも構わない。さらに、走査光学系は、ガル
バノミラーに限らず、レーザビームを2次元的に走査で
きるものであれば、他の方式でも構わない。
【0075】これまで、いくつかの実施の形態について
図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上
述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
【0076】上記説明によれば、下記の事項の発明が得
られる。また、各項の組み合わせも可能である。
【0077】[付記] 1.少なくとも1つのレーザ光源と、前記レーザ光源か
ら出射されたレーザビームを2次元に走査させる走査光
学系と、この走査光学系により走査されたレーザビーム
を標本上に集光、照射させるとともに、線形現象および
非線形現象により、この標本から得られる(発せられ
る)光を入射させる対物レンズと、前記標本から得られ
る光を選択的に分離させる第1のビームスプリッタと、
この第1のビームスプリッタで分離された光を検出する
第1の光検出器と、を具備したレーザ顕微鏡において、
前記対物レンズと第1のビームスプリッタとの間の光軸
上に配設され、前記標本から得られる光から、前記標本
にレーザビームが照射されて発せられた非線形現象によ
る所定の光を分離させる第2のビームスプリッタと、こ
の第2のビームスプリッタで分離された光を検出する第
2の光検出器とをさらに具備し、前記第2のビームスプ
リッタは、前記レーザ光源から出射されたレーザビー
ム、および前記標本から得られる線形現象による光また
は反射光と、前記標本から得られる非線形現象による光
とを分離させるように設定され、前記第1のビームスプ
リッタは、前記レーザ光源から出射されたレーザビーム
と、前記標本からの線形現象による光または反射光とを
分離させるように設定されたことを特徴とするレーザ顕
微鏡。
【0078】2.少なくとも1つの1光子励起用のレー
ザ光源から出射されるレーザビームと、少なくとも1つ
の多光子励起用のパルスレーザ光源から出射されるレー
ザビームとを合成させるレーザビーム合成光学系と、前
記レーザビーム合成光学系で合成された複数のレーザビ
ームを2次元に走査させる走査光学系と、この走査光学
系により走査されたレーザビームを標本上に集光、照射
させるとともに、この標本から得られる光を入射させる
対物レンズと、前記レーザビーム合成光学系と前記走査
光学系との間の光軸上に配設され、前記標本から得られ
る光を選択的に分離させる第1の波長分離ミラーと、こ
の第1の波長分離ミラーで分離された光を検出する第1
の光検出器と、を具備したレーザ顕微鏡において、前記
対物レンズと第1の波長分離ミラーとの間の光軸上に配
設され、前記標本から得られる光から、前記標本にレー
ザビームが照射されて発せられた所定の光を分離させる
第2の波長分離ミラーと、この第2の波長分離ミラーで
分離された光を検出する第2の光検出器とをさらに具備
し、前記第2の波長分離ミラーは、合成された前記レー
ザビーム、および前記1光子励起用のレーザから出射さ
れたレーザビームによって前記標本から得られる所定の
光と、前記多光子励起用のレーザから出射されたレーザ
ビームによって前記標本から得られる所定の光とを分離
させるように設定され、前記第1の波長分離ミラーは、
合成された前記レーザビームと、前記1光子励起用のレ
ーザから出射されたレーザビームによって前記標本から
得られる所定の光とを分離させるように設定されたこと
を特徴とするレーザ顕微鏡。
【0079】3.前記第1の波長分離ミラーと前記第1
の光検出器との間の光軸上に配設され、前記第1の波長
分離ミラーで分離された光をさらに異なる波長に分離さ
せる少なくとも1つの第3の波長分離ミラーと、前記第
3の波長分離ミラーで分離された光を検出する第3の光
検出器とをさらに具備したことを特徴とする付記項2に
記載のレーザ顕微鏡。
【0080】4.前記第2の波長分離ミラーと前記第2
の光検出器との間の光軸上に配設され、前記第2の波長
分離ミラーで分離された光をさらに異なる波長に分離さ
せる少なくとも1つの第4の波長分離ミラーと、前記第
4の波長分離ミラーで分離された光を検出する第4の光
検出器とをさらに具備したことを特徴とする付記項2も
しくは3に記載のレーザ顕微鏡。
【0081】この付記項4によって、1光子励起および
/もしくは2光子励起での2波長蛍光検出が可能とな
り、複数のレシオ測定を同時に行なうことができる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
生体細胞組織(標本)からの複数の光を同時に検出する
ことが可能で、標本の複数の形態および機能をリアルタ
イムで観察および測定することが可能となる、特に、多
重染色標本から発せられるそれぞれ異なる波長を有する
複数の蛍光を同時に効率よく検出することができるレー
ザ顕微鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係わるレーザ顕微鏡の光学
系を説明するための概略図。
【図2】第2の実施の形態に係わるレーザ顕微鏡の光学
系を説明するための概略図。
【図3】第2の実施の形態に係わり、(a)は蛍光の発
生状態を説明するための概略図、(b)は多光子励起現
象により励起される蛍光の発生状態を説明するための概
略図。
【図4】第3の実施の形態に係わるレーザ顕微鏡の光学
系を説明するための概略図。
【図5】第4の実施の形態に係わるレーザ顕微鏡の光学
系を説明するための概略図。
【図6】第4の実施の形態に係わり、(a)ないし
(d)は、それぞれ図5に示す第1ないし第4の波長分
離ミラーの波長透過率特性を表すグラフ。
【図7】第5の実施の形態に係わり、(a)ないし
(d)は、それぞれ図5に示す第1ないし第4の波長分
離ミラーの波長透過率特性を表すグラフ。
【図8】第6の実施の形態に係わるレーザ顕微鏡の光学
系を説明するための概略図。
【図9】従来技術に係わるレーザ顕微鏡の光学系を説明
するための概略図。
【図10】従来技術に係わるダイクロイックミラーの特
性を表すグラフ。
【符号の説明】
1,2…レーザ光源、3,4…レーザビーム、5…ダイ
クロイックミラー、6…レーザビーム、7…第1の波長
分離ミラー、8…ガルバノミラー、11…第2の波長分
離ミラー、13…対物レンズ、14…標本、15…蛍
光、16…蛍光、18…第2の光検出器、21…共焦点
ピンホール、22…第1の光検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G043 AA03 BA16 DA02 EA01 FA01 FA02 FA06 GA02 GB19 HA01 HA02 HA07 HA09 HA15 KA02 KA05 KA08 KA09 LA02 NA01 NA05 2H052 AA08 AA09 AC04 AC14 AC27 AC34

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの波長を有するレーザビーム、もし
    くはそれぞれ波長の異なる複数のレーザビームを出射さ
    せるレーザ出射手段と、 出射された前記レーザビームを2次元的に走査させる走
    査光学系と、 走査された前記レーザビームを標本上に集光させ、この
    標本からの光が入射される対物レンズと、 前記レーザ出射手段と前記走査光学系との間の光路上に
    配設され、前記レーザビームと、前記標本から得られる
    線形現象による光または反射光の少なくとも一方とを選
    択的に分離させる第1のビームスプリッタと、 この第1のビームスプリッタで分離された線形現象によ
    る光または反射光を検出する第1の光検出器と、 前記対物レンズと前記第1のビームスプリッタとの間の
    光軸上に配設され、前記レーザビーム並びに前記標本か
    ら得られる線形現象による光および反射光と、前記標本
    から得られる非線形現象による光とを選択的に分離させ
    る第2のビームスプリッタと、 この第2のビームスプリッタで分離された非線形現象に
    よる光を検出する第2の光検出器とを具備したことを特
    徴とするレーザ顕微鏡。
  2. 【請求項2】 それぞれ標本上で、線形現象を発生させ
    るのに用いる少なくとも1つのレーザ光源と、非線形現
    象を発生させるのに用いる少なくとも1つの短パルスレ
    ーザ光源とから出射されるレーザビームを合成させるレ
    ーザビーム合成光学系と、 前記レーザビーム合成光学系で合成されたレーザビーム
    を2次元的に走査させる走査光学系と、 この走査光学系により走査されたレーザビームを標本上
    に集光させるとともに、この標本からの光が入射される
    対物レンズと、 前記レーザビーム合成光学系と前記走査光学系との間の
    光軸上に配設され、合成された前記レーザビームと、前
    記レーザ光源から出射されたレーザビームによる前記標
    本からの線形現象による蛍光とを選択的に分離させる第
    1の波長分離ミラーと、 この第1の波長分離ミラーで分離された蛍光を検出する
    第1の光検出器と、 前記対物レンズと前記第1の波長分離ミラーとの間の光
    軸上に配設され、前記レーザ光源から出射されたレーザ
    ビームによる前記標本からの線形現象による蛍光および
    合成された前記レーザビームと、前記短パルスレーザ光
    源から出射されたレーザビームによる前記標本からの非
    線形現象による蛍光とを選択的に分離させる第2の波長
    分離ミラーと、 この第2の波長分離ミラーで分離された蛍光を検出する
    第2の光検出器とを具備したことを特徴とするレーザ顕
    微鏡。
  3. 【請求項3】 前記第1の波長分離ミラーと前記第1の
    光検出器との間の光軸上に配設され、前記第1の波長分
    離ミラーで分離された光をさらに異なる波長の光に分離
    させる少なくとも1つの第3の波長分離ミラーと、 前記第3の波長分離ミラーで分離された光を検出する第
    3の光検出器とをさらに具備したことを特徴とする請求
    項2に記載のレーザ顕微鏡。
  4. 【請求項4】 前記第2の波長分離ミラーと前記第2の
    光検出器との間の光軸上に配設され、前記第2の波長分
    離ミラーで分離された光をさらに異なる波長の光に分離
    させる少なくとも1つの第4の波長分離ミラーと、 前記第4の波長分離ミラーで分離された光を検出する第
    4の光検出器とをさらに具備したことを特徴とする請求
    項2もしくは3に記載のレーザ顕微鏡。
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