JP2007264664A - レーザ顕微鏡 - Google Patents

レーザ顕微鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP2007264664A
JP2007264664A JP2007181239A JP2007181239A JP2007264664A JP 2007264664 A JP2007264664 A JP 2007264664A JP 2007181239 A JP2007181239 A JP 2007181239A JP 2007181239 A JP2007181239 A JP 2007181239A JP 2007264664 A JP2007264664 A JP 2007264664A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
light
harmonic
laser
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007181239A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4647641B2 (ja
Inventor
Satoshi Kawada
聡 河田
Osamu Nakamura
收 中村
Katsumasa Fujita
克昌 藤田
Minoru Kobayashi
小林  実
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nanophoton Corp
Original Assignee
Nanophoton Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nanophoton Corp filed Critical Nanophoton Corp
Priority to JP2007181239A priority Critical patent/JP4647641B2/ja
Publication of JP2007264664A publication Critical patent/JP2007264664A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4647641B2 publication Critical patent/JP4647641B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】明暗むらが少なく、照明の明るい多焦点走査レーザ顕微鏡を提供する。
【解決手段】本発明にかかるレーザ顕微鏡は、レーザ光源101と、レーザ光源101からの光を試料111に集光する第1の対物レンズ110と、試料111から発生した第二高調波と多光子励起光とを波長差を利用して分離するダイクロイックミラー114と、分離された第二高調波を観察のために受光するCCDカメラ117と、分離された多光子励起光を観察のために受光するCCDカメラ118とを備えるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ顕微鏡に関し、特に、試料の第ニ高調波を検出するSHG(Second Harmonic Generation)顕微鏡に好適なレーザ顕微鏡に関する。
レーザ光を利用するレーザ顕微鏡は、その用途に応じて様々なタイプのものが開発されている。レーザ顕微鏡は、レーザより出力されたレーザ光を試料上に集光し、試料による反射光、発光光などを受光することによって、試料の観察や検査などを行うことができる。
レーザ顕微鏡の一つの態様として、共焦点顕微鏡が知られている。共焦点顕微鏡は、優れた分解能や試料の3次元情報を取得することができるなどの点から、注目を集めている。このような共焦点顕微鏡の一つに、回転するピンホール基板を利用して照射光を試料上で走査する共焦点顕微鏡が知られている(例えば、特許文献1を参照)。光源からの光は回転する複数のピンホールが形成されたピンホール基板に入射する。ピンホールによって分割された光が試料上を走査する。ピンホールは、試料上での明暗むらを防止するため、基板上に螺旋配列に従って配置され、螺旋のトラックに沿って径方向及び周方向にピッチが等しくなるように配置される。
あるいは、ピンホールの配置密度が一定となるように、ピンホールが配置された、共焦点用光スキャナが知られている(例えば、特許文献2を参照)。ピンホールは、マイクロレンズを使用することができる。しかし、これらの配置に従ったピンホール基板は、明暗むらを抑制し同時に試料上の照明の明るさを大きくする点において、十分な結果を得られない場合があった。また、このようなアレイ基板を効果的に設計する方法について、これまで十分な検討がなされていなかった。
他のレーザ顕微鏡として、試料にレーザ光を照射することにより発生した第二高調波を利用して、試料の各種物理特性を計測する第二高調波顕微鏡が実用化されるようになってきている。この第二高調波顕微鏡を用いた計測は、レーザ光源から出力されたレーザ光を試料に焦点させるとともに、試料上を走査させ、試料内部から発せられた第二高調波を検出することによって実施する。第二高調波顕微鏡は、特に、医療やバイオテクノロジーの分野などにおける、細胞やたんぱく質レベルの構造もしくは機能の検出などに有効な手段として注目を集めている。
この顕微鏡において試料に光を照射すると、多くの場合、第二高調波発光と共に、多光子励起蛍光が試料から生成される。第二高調波の検出のために、従来の第二高調波顕微鏡は、多光子励起蛍光を光学フィルタによって遮断していた。そのため、多光子励起蛍光に関する情報がフィルタによって失われてしまっていた。あるいは、光学フィルタによっては、十分に多光子励起蛍光を遮断できない場合があった。
特開平5−127090号公報 特開平5−119262号公報
本発明は上記従来技術などに鑑みてなされたものであって、試料の効果的な観察を可能とする、レーザ顕微鏡を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、レーザ光源と、前記レーザ光源からの光を試料に集光するレンズと、前記試料から発生した第二高調波と多光子励起光とを波長差を利用して分離する手段と、前記分離された第二高調波を観察のために受光する手段と、前記分離された多光子励起光を観察のために受光する手段と、を備える、レーザ顕微鏡である。これにより、効果的に第二高調波による試料観察を行うことができる。
上記第1の態様に係るレーザ顕微鏡において、前記波長差を利用して分離する手段はダイクロイックミラーであり、前記試料から発生した光の第二高調波と多光子励起光のうちの一方を反射し他方を透過することができる。
上記第1の態様に係るレーザ顕微鏡において、さらに、前記試料からの光を集めるための対物レンズを備え、前記対物レンズと前記試料に集光するレンズとの間に、前記試料が配置されることが好ましい。これにより、入射光と発光光を分離するためのダイクロイックミラーを不要とすることができる。
上記第1の態様に係るレーザ顕微鏡において、前記第二高調波を観察のために受光する手段と多光子励起光を観察のために受光する手段は、それぞれ受光した光を電気信号に変換する装置を使用することができる。
また、上記第1の態様に係るレーザ顕微鏡において、前記波長差を利用して分離する手段によって分離された第二高調波と多光子励起光とを、さらに発生タイミング差を利用して分離する手段を備えてもよい。これにより、さらに効果的に第二高調波による試料観察を行うことができる。
本発明の第2の態様は、レーザ光源と、前記レーザ光源からの光を試料に集光するレンズと、前記試料から発生した第二高調波と多光子励起光とを発生タイミング差を利用して分離する手段と、前記分離された第二高調波もしくは多光子励起光を観察のために受光する手段と、を備える、レーザ顕微鏡である。これにより、効果的に第二高調波による試料観察を行うことができる。
上記第2の態様に係るレーザ顕微鏡において、前記分離する手段は、前記試料から発生した前記第二高調波を透過し、前記多光子励起光を遮断するタイミングで開閉するゲートを備えることが好ましい。これにより、効果的に第二高調波と多光子励起光を分離することができる。さらに、ゲートは、前記レーザ光源のパルス出力タイミングに同期して予め定められた時間開くことによって、前記第二高調波を透過し、前記多光子励起光を遮断することが好ましい。これにより、タイミングの制御を効果的に行うことができる。ゲートは、前記レーザ光源のパルス出力タイミングと所定の遅延をもって同期することができる。これにより、試料や顕微鏡に基づいた、タイミングの制御を効果的に行うことができる。
上記第1あるいは第2の態様に係るレーザ顕微鏡において、光学系の分散によるパルス幅の広がりを抑制するプリチャーパを備えることが好ましい。
本発明によれば、試料の効果的な観察を可能とする、レーザ顕微鏡を提供することができる。
以下に、本発明を適用可能な実施の形態が説明される。以下の説明は、本発明の実施形態を説明するものであり、本発明が以下の実施形態に限定されるものではない。説明の明確化のため、以下の記載は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、当業者であれば、以下の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能であろう。
実施の形態1.
図1は、本実施形態におけるレーザ顕微鏡100の概略を示す構成図である。本形態のレーザ顕微鏡100は試料が発生する第二高調波を検出可能なSHG(Second Harmonic Generation)顕微鏡である。SHG顕微鏡は、試料に所定波長の光を入射し、第二高調波発生(SHG)を用いた光学顕微鏡である。SHG顕微鏡は触媒反応表面、金属や半導体の微細構造など、様々な試料の観察に利用することがきるが、特に、医療やバイオテクノロジーの分野などにおける、細胞やたんぱく質レベルの構造もしくは機能の検出などに有効な手段である。SHG光強度の像は分子の配向分布などを表し、非平衡な現象による分子濃度などの偏り、配向の分布のパターンなどが観察できる。生物体試料は非対称な生体分子から構成されており、そのSHG像は生物体内の特別な構造の分布を抽出観察するために有効である。多くの場合、第二高調波発光と共に、多光子励起蛍光が試料から生成される。本形態のSHG顕微鏡100は、試料が生成した第二高調波と共に、多光子励起蛍光を同時に観察することができる。多光子励起蛍光は、2光子以上の光子を同時に吸収することよる励起蛍光である。
図1において、101はレーザ光源、102はレーザ光源を制御するレーザ制御部、103は光学系による波長分散の拡大を補償するプリチャーパ、104はミラー、105はビームエキスパンダ、106は複数のマイクロレンズが形成されたマイクロレンズ・アレイ・ディスク、107はレンズ、108、109はミラー、110は試料に光を集光する第1の対物レンズ、111は試料、112は試料111からの光を集める第2の対物レンズ、113は特定波長の光を遮断する光学フィルタ、114はダイクロイックミラー、115、116はレンズ、117、118は撮像装置の一例であるCCD(Charge Coupled Device)カメラ、119は画像処理装置の一例であるコンピュータシステムである。レーザ光源101からの光は、図1の光学系を介して試料111に入射し、試料111の発光する第二高調波がCCDカメラ117で検出され、多光子励起蛍光がCCDカメラ118によって、それぞれ別に検出される。
本形態のレーザ光源101としては、第2次高調波と多光子蛍光の発生が可能なレーザ装置が使用される。例えば、生物細胞の観察などにおいて、モード・ロックド・チタン・サファイア・レーザを使用した赤外光パルスなどを使用することができる。レーザ光波長、レーザ光強度、発振態様、繰り返し周波数、パルス幅などのレーザ光の特性は、試料や観察方法によって適切なものが選択される。
レーザ光源101から出力されたパルスレーザ光は、プリチャーパ103に入射する。プリチャーパ103は光学系によるレーザ光における異なる周波数光の位相ずれを予め補償する。これにより、試料に照射されるパルスレーザ光の光学系によるパルス幅の広がりを抑制することができる。尚、プリチャーパ103については、後に詳述される。プリチャーパ103によって位相ずれの補償がなされた光は、ミラー104によって反射されることによって光路方向が変更され、ビームエキスパンダ105に入射する。入射光は、ビームエキスパンダ105によってビーム・スポット径が拡大される。
スポット径を拡大されたビームは、マイクロレンズ・アレイ・ディスク106に入射する。マイクロレンズ・アレイ・ディスク106はモータなどの駆動装置(不図示)によって所定の角速度で回転されている。回転数はマイクロレンズ・アレイ・ディスク106の構造、撮像系の条件などによって適宜選択される。典型的な回転数は、およそ60〜30000rpmである。マイクロレンズ・アレイ・ディスク106は、所定の規則に従って配置された複数のマイクロレンズを備えており、試料上に多焦点を形成することができる。さらに、マイクロレンズ・アレイ・ディスク106が回転することによって試料上の焦点が移動し、多くの集光されたビームが試料上を同時に走査することができる。尚、マイクロレンズ・アレイ・ディスク106の構造については、後に詳述される。
マイクロレンズ・アレイ・ディスク106に入射した光は、複数のビームに分割されて、レンズ107に入射する。入射した複数のビームは、レンズ107によって平行光とされ、ミラー108に入射する。ミラー108によって反射され、光路方向を変更された光は、再度ミラー109によって光路方向変更され、第1の対物レンズ110に入射する。
第1の対物レンズ110は入射した多ビームを試料上に集光する。本形態の対物レンズ110として、水浸タイプの対物レンズが例示されている。マイクロレンズ・アレイ・ディスク106によって分割された多ビームは、対物レンズ110の結像作用によって、試料111上に多焦点を形成する。試料111上の多焦点ビームは、マイクロレンズ・アレイ・ディスク106の回転により、試料111上を走査する。
試料111は、入射光によって、入射光の2倍の周波数を有する第二高調波と、多光子励起蛍光を発光する。典型的な多光子励起蛍光は2光子励起蛍光である。試料111からの発光光は、第2の対物レンズ112によって集められる。本形態の対物レンズ112として、水浸タイプの対物レンズが例示されている。第2の対物レンズ112は、試料111に関して、第1の対物レンズ110と反対側に配置されている。試料111は、第1の対物レンズ110と第2の対物レンズ112の間に配置され、2つの対物レンズの焦点は、試料上で実質的に一致することが好ましい。入射光を試料上に集光する対物レンズ110ではなく、レーザの出力光が試料を透過する透過方向に配置された別の対物レンズ112で試料からの発光光を受光することによって、入射光と発光光を分離するためのダイクロイックミラーを不要とすることができる。
図2は、試料への入射光、試料からの第二高調波、及び多光子励起蛍光の典型的な関係を示している。図2は一例を示すものであって、各光の波長関係は、入射光と試料とによって、大きく変化しうる。図2においてグラフのX軸は光の周波数を、Y軸は光のエネルギーもしくは強度を意味している。201は試料が発光する第二高調波、202は試料が発光する多光子励起蛍光、203は光源からの入射光である。第二高調波201は、入射光203の半分の波長(2倍の周波数)を備えており、多光子励起蛍光202の波長は第二高調波201よりもわずかに大きな値である。本形態のSHG顕微鏡は、第二高調波201と多光子励起蛍光202のそれぞれを、分離して検出することができる。
対物レンズ112からの光は光学フィルタ113を通過してダイクロイックミラー114に入射する。光学フィルタ113は、レーザ光源101から試料111を透過した透過光を遮断する。光学フィルタ113は、レーザ光源101の出力光203の波長域を遮断するバンド・パス・フィルタもしくはローパス・フィルタなどによって構成することができる。フィルタ113が試料111から光の入射光成分を遮断することによって、効果的に試料の発光を観察することができる。
試料の発光光の第二高調波と多光子励起蛍光は、ダイクロイックミラー114によって分離される。図2に示すように、第二高調波と多光子励起蛍光との間には所定の波長差(周波数差)が存在するので、ダイクロイックミラー114を利用するとによって一方の光を反射し他方の光を透過するとで、これらを分離することができる。ダイクロイックミラー114の波長−反射率(透過率)特性は、試料が発生する第二高調波と多光子励起蛍光の波長に基づいて決定される。第二高調波の波長範囲を反射し、多光子励起蛍光の波長範囲を透過する、あるいは、第二高調波の波長範囲を透過し、多光子励起蛍光の波長範囲を反射する特性を有することができる。
本例のダイクロイックミラー114は第二高調波を反射し、多光子励起蛍光を透過する。反射された第二高調波はレンズ115によって集光されて、CCDカメラ117に入射する。一方、透過した多光子励起蛍光はレンズ116を介してCCDカメラ118に集光されて入射する。CCDカメラ117は、微弱光である第二高調波を効果的に検出するため、イメージ・インテンシファイアを備えることが好ましい。CCDカメラ117、118は入射光を検出し、ビデオ信号に変換して画像処理装置119に送信する。画像処理装置119は受信した検出データについて必要な画像処理を行い、ディスプレイ上に撮像された画像を表示する。
発光光の第二高調波成分と多光子励起蛍光成分を分離して検出することによって、それぞれの画像データの比較を効果的に行うことができる。また、本形態の顕微鏡は同一の対物レンズで試料からのを受光するので、異なる対物レンズを使用する場合と比較して、正確な比較が可能となる。尚、撮像装置として、CMOSセンサやフォトダイオード・アレイなどを使用することができる。あるいは、CCDカメラなどの撮像装置に代えて、接眼装置を実装することができる。第二高調波と多光子励起蛍光の検出のために、マイクロレンズ・アレイ・ディスクを使用することなく、顕微鏡を構成することが可能である。
実施の形態2.
図3は、本実施の形態におけるSHG顕微鏡の概略を示す構成図である。図3において、図1と同一の符号は同一の要素を示しており、説明が省略される。図3において、301は撮像装置の一例であるインテンシファイドCCDカメラ、302は遅延回路である。本形態のSHG顕微鏡は、ダイクロイックミラー114の代わりに、ミラー306を備えている。試料111からの光はミラー306で反射され、レンズ115によって集光されてCCDカメラ301に入射する。
本形態のインテンシファイドCCDカメラ301は所定のタイミングで開閉するゲートを備えるゲート付インテンシファイドCCDカメラである。インテンシファイドCCDカメラ301は、イメージ・インテンシファイア303、CCD304、及び、制御・駆動部305を備えている。レーザ制御部102は、遅延回路部302を介してインテンシファイドCCDカメラ301と回路的に接続されている。レーザ制御部102は、レーザの繰り返し周波数と同期したクロック信号を、遅延回路部302を介してインテンシファイドCCDカメラ301に送信する。
イメージ・インテンシファイア303はゲート機能を備えており、入射光を所定のタイミングで遮断もしくは増幅させることができる。本形態のイメージ・インテンシファイア303は、レーザ制御部102からのクロック信号に基づいて、入射光の増幅を制御する。イメージ・インテンシファイア303は、その内部のマイクロチャネル・プレートに印加する電圧を変化させることによって、ゲートの開閉を行うことができる。制御・駆動部305は、イメージ・インテンシファイア303、CCD304の駆動及び制御、あるいは、CCDカメラ301全体の制御を行う回路部である。尚、ゲート付インテンシファイドCCDカメラは広く知られた技術であるので、詳細な説明は省略される。
図4は、光源から出力される入射光、試料111が発生する第二高調波及び多光子励起蛍光の典型的な関係の一例を示している。図4において、各グラフのX軸は時間、Y軸はエネルギーを意味する。401はレーザ光源101が出力され試料に入射する入射光、402は試料が発光する第二高調波、403は試料が発光する多光子励起蛍光、404はCCDカメラ301のゲートが開口しているタイミングを示している。第二高調波402と多光子励起蛍光403は、異なるタイミングで発光される。第二高調波402は入射光の入射と実質的に同時に生成される。一方、図4に示すように、多光子励起蛍光403は第二高調波402よりも遅れて放出される。本形態の顕微鏡は、第二高調波と多光子励起蛍光の発生タイミングの差を利用して、これらを分離する。
従って、CCDカメラ301のゲートを所定のタイミングで、所定時間あけることによって、多光子励起蛍光403を遮断し、第二高調波402を多光子励起蛍光403から分離して検出することができる。例えば、図4において、レーザ光の入射タイミングでゲートを開け第二高調波402を検出し、第二高調波402の発光時間に相当する時間後にゲートを閉じることで、第二高調波402の後に続く多光子励起蛍光403を遮断することができる。同様に、多光子励起蛍光403を第二高調波402から分離して検出することも可能である。
ゲートの動作タイミングは、レーザ光源101のパルス周波数に基づいて決定される。レーザ光源101は、制御回路102の生成クロックに従ってパルスレーザを出力する。このクロック信号を、遅延回路を介すことによって所定の遅延を行い、CCDカメラ301に入力する。CCDカメラ301は、このクロック信号に同期してゲートの開閉を行う。例えば、入力されたクロック信号に従ってゲートを開け、予め定められた時間の間のみゲートを開ける。尚、タイミングの遅延処理は、レーザ制御部もしくはCCDカメラにおいて行ってもよい。
遅延量は、SHG顕微鏡の光学系及び試料の発光特性に基づいて、適宜に決定され、また、システムによって必要とされない場合もある。ゲートの開口時間は、第二高調波の発光時間と多光子励起蛍光の発光時間に基づいて決定される。第二高調波をできるだけ多く受光し、多光子励起蛍光をできるだけ少なく受光するように開口時間を決定することが好ましい。タイミング遅延量とゲート開口時間を変化させながら、取得された画像データを比較することによって、適切なタイミング、開口時間を決定することができる。
本形態の構成を有することにより、光学フィルタによって完全に分離することが困難である強い多光子励起蛍光成分を第二高調波成分から効果的に分離することができ、SH画像データのS/Nを向上することができる。発光光の時間的な遮断もしくは透過、検出の制御は、イメージ・インテンシファイアのゲートの他、広く知られた様々なものを使用することができる。
実施の形態3.
図5は、実施の形態1もしくは2のSHG顕微鏡において使用可能なマイクロレンズ・アレイ・ディスク501の一例の構成を示している。マイクロレンズ・アレイ・ディスク501は光を透過するドットの一例である複数のマイクロレンズLiを備えている。各マイクロレンズLiのディスク501上の配置位置は、ディスクの回転中心を原点として、極座標(ri、θi)で特定される。riは回転中心からのマイクロレンズLiの距離(以下、半径距離とはこれを意味する)、θiは各レンズの相対角度である。図5(a)において、502は複数のマイクロレンズLiから構成されるマイクロレンズ・アレイであって、502で指示される領域内に各マイクロレンズが所定の規則に従って配置されている。マイクロレンズ・アレイ502は、マイクロレンズ・アレイ・ディスク501の円周方向に帯状に延びている。
503によって指示される点線の円は、マイクロレンズ・アレイ・ディスク501に照射されるレーザのスポット径を示している。レーザのスポットの直径は、回転中心から最も遠いレンズと最も近いレンズの間の、半径方向の距離とほぼ同一であることが効率の点から好ましい。例えば、最も遠いレンズの半径中心からの距離がrl、最も近いレンズの半径中心からの距離がr0である場合、これらの半径方向の距離は、(rl−r0)である。例えば、マイクロレンズ・アレイ・ディスク501が一周することによって、試料上のレーザ光照射範囲全ての1回の走査が完了する。
図5(b)は、マイクロレンズ・アレイの拡大された一部を示している。ここで、サフィックスiは、rが徐々に大きくなる順番で付されている(ri<ri+1<ri+2)。また、図5(b)においては、(θi<θi+1<θi+2)の関係が成立している。円周方向へのマイクロレンズの配置方向は、θが減少するように配置し、図と逆とすることももちろん可能である。図5(b)は、回転中心からs周目、(s+1)周目、及び(s+2)周目に配置されているマイクロレンズを示している。
図5(a)に示すように、マイクロレンズ・アレイ・ディスク501が回転することによって、各マイクロレンズLiによって分離されたビームは、ディスク501の回転に従って移動し、試料上を走査する。試料上に各ビームによって形成される走査線がカバーする部分の結像を、撮像装置は得ることができる。複数のビームが走査時間内に同時に広範囲を走査することにより、高い空間分解能と時間分解能を同時に実現することができる。
本形態におけるマイクロレンズ・アレイの設計方法は、分割された複数のビームによる試料上での明るさのむらを減少するように、各マイクロレンズの回転中心からの半径距離rを決定する。一つのレーザ焦点が走査する場合、焦点によって形成される走査線による単位時間、単位面積あたりの光強度(走査線の明るさ)は、そのレーザ焦点の線速度に反比例する。従って、分割された複数のビームによって得られる各走査線の明るさは、各ビーム・スポットの速度に反比例する。座標rが大きいほどスポット速度が速いので、座標rが最も大きいレンズの走査線が最も暗く、座標rが最も小さいレンズの走査線が最も明るい。従って、試料上で均一な明るさを得るためには、回転中心から半径方向の外側へいくにつれ、試料上を走査する走査線の面積あたりの数が増加することが重要である。
本形態のマイクロレンズ・アレイ502によって試料上に形成される隣接する走査線間の距離は、各走査線の明るさが減少するにつれて、減少するように設計される。レンズに関しては言えば、半径距離(r)が最も近いレンズ間の半径方向距離(各レンズの半径距離の差(ri+1−ri))は、レンズの半径距離rが大きくなるにつれて小さくなるように設計される。例えば、図5(b)おいて、(ri+2−ri+1)<(ri+1−ri)の関係が成立する。尚、いくつかのレンズペアについては、半径方向のレンズ間距離がほぼ同一であることも可能である。
各マイクロレンズの半径距離の好ましい設計方法は、半径距離が最も近いレンズ間の半径距離の差を、いずれか一方のレンズ、あるいはこれらレンズに半径距離について近接するレンズによって形成される走査線の明るさに基づいて決定する。特に、半径距離が最も近い2つのレンズの一方の明るさ、あるいは、双方の明るさに基づいて決定されることが好ましい。各走査線の明るさは、対応レンズの回転中心からの半径距離に反比例するため、隣接レンズ間距離は、対応するレンズの一方もしくは双方の半径距離の分数に基づいて決定することが好ましい。好ましい例として、半径距離の差は、一方のレンズの半径距離もしくは、双方の半径距離の平均に比例するように決定することができる。以下に、各レンズの半径距離の好ましい設計方法の一例を示す。
ディスク上のマイクロレンズLiによって形成され、ディスクの回転によって走査されるレーザ焦点の線速度viと、焦点を形成するレンズのディスク中心からの距離riの関係は次式で表される。
Figure 2007264664
ここで、ωは回転するレンズの角速度である。
それぞれの走査線の半径方向の間隔を回転中心からの距離に反比例させることによって、むらの少ない照明を実現することができる。走査線の回転中心からの距離を、次の階差数列によって決定することができる。
Figure 2007264664
これを、riについて解くと、次式が得られる。
Figure 2007264664
ここで、aはriの初項r0と第2項r1によって決定される定数であり、次式で与えられる。
Figure 2007264664
初項r0と第2項r1は、走査線数や、ビーム・スポット径などに従って適切に決定することができる。
数式4によってriを求めることによって、各レンズの半径距離を決定することができる。
各マイクロレンズのディスク上の位置を決定するために、座標riの他に座標θを決定することが必要である。光の利用効率を高めるためには、なるべくレンズの半径を大きくすることが好ましい。そこで、座標riを決定した後に、ディスクにおけるレンズの占める面積を大きくするように、Liの座標θiを決定することが重要である。
このためには、円周方向に隣接するマイクロレンズの間に、次の周のマイクロレンズが配置されることが好ましい。図5(b)を参照すれば、s周目の隣接レンズ間に、(s+1)周目に配置されているレンズが配置される。例えば、円周方向に隣接するマイクロレンズ(Li、Li+1)間の中心位置に、半径方向に隣接するレンズ(Ln)が実質的に配置されることが好ましい。具体的には、図5(b)において、(θi+θi+1)/2とθnがほぼ等しいことを意味する。好ましいθの決定方法の一つは、等角配列に従うものである。等角配列は、円周方向に隣接するレンズ間の角度座標差が、各レンズ間で実質的に同一である。例えば、図5(b)において、(θi+1-θi)で表される角度差が全て等しい。
具体的には、各レンズのθは、以下の式に従って決定することができる。
Figure 2007264664
ここでnは自然数であり、最もレンズの半径を大きくできるように選ぶことが好ましい。等角配列において上式に従ってθ座標を決定することによって、θ座標に関してs周目の隣接レンズ間の中央に、s+1周目のレンズを配置することができる。以上のように、各マイクロレンズの座標riとθiとを決定することによって、効果的にレンズ配置設計を行うことができる。
次に、密なレンズの配置を与える他の配列の一つである螺旋配列を使用したマイクロレンズ・アレイの設計方法について説明する。図6は、螺旋配列に従って配列されたマイクロレンズ・アレイ601を示している。図6の実線上602に各マイクロレンズLiが配列される。具体的には、螺旋配列は、次式によって表される。
Figure 2007264664
lは、螺旋における、隣接する周の間の距離である。これをθiについて解くと次式が得られる。
Figure 2007264664
各マイクロレンズの座標riは、各マイクロレンズによって形成される走査線の時間・面積あたり光強度が均一になるように決定することができる。例えば、上記の決定方法に従って、座標riを決定することができる。θiを決定するために、螺旋の間隔lが決定されている必要がある。ディスク上のレンズ面積を大きくするためには、螺旋の間隔lは円周方向に隣接するレンズ間の最も小さい距離に基づいて決定することが好ましい。各走査線の明るさを均一にする配置を行う場合、ディスクの外側にあるほどレンズ間距離を小さくすることが好ましいので、螺旋の間隔lの好ましい決定方法の一つは、最も中心から離れたレンズLlastと円周方向に隣接するレンズLlast-1との間の距離に等しくなるように螺旋の間隔lを決定する。具体的には、lは次式によって表される。
Figure 2007264664
上記設計方法によって、螺旋配列に従ってマイクロレンズを配置する場合に、レンズ面積を大きくするように効果的にレンズ配置設計を行うことができる。
図7は、他の態様のマイクロレンズ・アレイ・ディスク701の構成を示している。図7(a)において、マイクロレンズ・アレイ・ディスク701は、円周方向に延びる帯状のマイクロレンズ・アレイ702を備えている。マイクロレンズ・アレイ702は複数のマイクロレンズLiから構成され、各マイクロレンズLiは所定の規則に従って配置されている。入射レーザ光のスポット径703は、効率の観点から、マイクロレンズ・アレイ702の幅とほぼ同様の大きさを備える。
マイクロレンズ・アレイ702は円周方向に分割される複数のセクションSjから構成されており、各セクションSjは同一のレンズ配置を備えている。一つのセクションがレーザ・スポット703を通過することによって、試料上で1回の走査が完了する。マイクロレンズ・アレイ・ディスク701が1回転することによって、セクション数に相当する複数回の走査を行うことができる。図7のセクション数は8であり、1回転当たりの走査回数が8である。これにより、高速走査が可能となる。あるいは、同一の走査回数に対して、マイクロレンズ・アレイ・ディスク701の回転数を小さくすることがきるので、ディスクぶれを抑制することができ、照明の不均一さを減少することができる。マイクロレンズ・アレイに複数のセクションを設けることによって、単一のセクションのみの場合と比較し、設計によって、密にレンズを配置することができる。
図7(b)は、一つのセクション内の一部を示している。図7(b)において、図面の下方部分に回転中心が存在する。各レンズは回転中心からの異なる半径距離rを備え、円周方向の位置である座標θは、例えば等角配列によって決定することができる。s周目の隣接するレンズのθについての中心位置に、(s+1)周目のレンズが配置されている。
複数セクションを備えるマイクロレンズ・アレイの設計は、以下のように行うことができる。各セクション内のマイクロレンズの配置は、[数式3]に従って座標rijを決定し、等角配列に従って座標θijを決定することができる。各セクションSj内のマイクロレンズについて、例えば、[数式3]に従って座標rijを決定する。等角配列の場合のレンズLijの座標θijは、ディスク1回転あたりの走査回数をmとして、次式で与えることができる。
Figure 2007264664
同様に、螺旋配列についても複数のセクションに分割することができる。螺旋配列における座標θijは、次式で与えることができる。
Figure 2007264664
同じ走査線数、最大走査線間隔でマイクロレンズ・アレイを設計する場合、螺旋配列と等角配列とは、マイクロレンズ・アレイの半径に従って、選択することが好ましい。マイクロレンズ・アレイの最大半径(マイクロレンズの最も大きいri)に対する最小半径(マイクロレンズの最も小さいri)の比が所定値以上である場合には、等角配列によってレンズ配置設計を行うことが好ましく、所定値未満においては、螺旋配列によってレンズ配置設計を行うことが好ましい。螺旋配列は最大半径に対する最小半径の比に関係なく一定のレンズ密度になるのに対して、等角配列は、比を大きくすると密度が大きくなるからである。例えば、走査線数578本、走査線最大間隔19.5μm、マイクロレンズ・アレイの最小半径40mm、セクション数12とした場合、ディスク上においてレンズの占める割合は、等角配列が螺旋配列よりも1%程度大きくすることができる。
尚、マイクロレンズ・アレイ・ディスクは、SHG顕微鏡に限らず、様々なタイプのレーザ顕微鏡や検査装置などのレーザ走査装置、その他光学系に適用することができる。また、本形態のレンズ配置は、共焦点光学系におけるピンホール・アレイのピンホールの配置に適用することが可能である。ピンホールは、光を透過するドットの他の例である。
実施の形態4.
図8は、実施の形態1もしくは2に示されたSHG顕微鏡に適用可能な、プリチャーパの構成を示している。プリチャーパは、光学系の分散によって引き起こされる周波数による位相ずれを予め補償することによって、レーザパルスのパルス幅の広がりを抑制することができる。本形態のプリチャーパは、特に、フェムト秒オーダーのパルスレーザにおいて、大きな効果を奏する。フェムト秒パルスレーザを用いた第2高調波もしくは多光子励起蛍光の励起効率は、パルス幅に大きく左右されるものであるので、パルス幅の制御は重要である。図8(a)は、パルス光の変化の様子を概念的に示している。パルス入射光のパルス幅は、プリチャーパ800を通過することによって、実線でしめされた波形のように、次の光学系801を通過した後も維持される。プリチャーパ800を使用しない場合、パルス光は、点線で示された波形のように、パルス幅が拡大する。
図8(b)に示すように、本形態のプリチャーパ800は、4つのプリズム802−805により構成されている。レーザ光源からの入射光は、第1のプリズム802の頂角近傍に入射し、屈折して、出射面より出射する。次に第2のプリズムの頂角近傍に入射し、同様に屈折をして出射する。順次、プリズムへの入射、屈折、出射を繰り返し、第4のプリズムから出射した光は、後続の光学系に入射する。各プリズムの材料、屈折率、形状、あるいは、プリズム間距離や角度などの配置条件は、設計上適切なものが選択される。各プリズムの屈折率、1次及び2次分散が決定されている場合、プリズム間距離とプリズムの角度を調整することによって、適切なプリチャーパを設計することができる。
プリチャーパ800は、負の群速度分散を起こすことによって、光学系における群速度分散を相殺する。プリチャーパ800は、プリズムの角度分散を利用することによって、負の角度分散を起こしている。角度分散を起こす光学素子として、グレーティングを利用することも可能である。しかし、光損失の観点から、プリズムを利用することが好ましい。本形態のプリチャーパによりパルス幅を制御することよって、効果的な観察を可能とすることができる。
本発明の実施の形態に係るSHGレーザ顕微鏡の概略を示す構成図である。 本発明の実施の形態に係るSHGレーザ顕微鏡において、レーザ入射光、第2高調波、及び多光子励起光の波長−強度特性を示す図である。 本発明の他の実施の形態に係SHGレーザ顕微鏡の概略を示す構成図である。 本発明の他の実施の形態に係るSHGレーザ顕微鏡において、レーザ入射光、第2高調波、及び多光子励起光の時間−強度特性を示す図である。 本発明の実施の形態に係るマイクロレンズ・アレイ・ディスクの概略を示す構造図である。 本発明の実施の形態に係るマイクロレンズ・アレイ・ディスクの概略を示す構造図である。 本発明の実施の形態に係るマイクロレンズ・アレイ・ディスクの概略を示す構造図である。 本発明の実施の形態に係るプリチャーパの概略を示す構成図である。
符号の説明
101 レーザ光源、102 レーザ制御部、103 プリチャーパ、104 ミラー、
105 ビームエキスパンダ、106 マイクロレンズ・アレイ・ディスク、
107 レンズ、108、109 ミラー、110 第1の対物レンズ、111 試料、
112 第2の対物レンズ、113 光学フィルタ、114 ダイクロイックミラー、
115、116 レンズ、117、118 CCDカメラ、119 画像処理装置、
201 第二高調波、202 多光子励起蛍光、203 入射光、301 CCDカメラ、
302 遅延回路、303 イメージ・インテンシファイア、304 CCD、
305 制御・駆動部、306 ミラー、401 入射光、402 第二高調波、
403 多光子励起蛍光、404 ゲート開口タイミング、
501、601、701 マイクロレンズ・アレイ・ディスク、
502、602、702 マイクロレンズ・アレイ、
503、703 レーザ・スポット、800 プリチャーパ

Claims (10)

  1. レーザ光源と、
    前記レーザ光源からの光を試料に集光するレンズと、
    前記試料から発生した第二高調波と多光子励起光とを波長差を利用して分離する手段と、
    前記分離された第二高調波を観察のために受光する手段と、
    前記分離された多光子励起光を観察のために受光する手段と、
    を備える、レーザ顕微鏡。
  2. 前記波長差を利用して分離する手段はダイクロイックミラーであり、前記試料から発生した光の第二高調波と多光子励起光のうちの一方を反射し他方を透過する、請求項1に記載のレーザ顕微鏡。
  3. さらに、前記試料からの光を集めるための対物レンズを備え、
    前記対物レンズと前記試料に集光するレンズとの間に、前記試料が配置される、請求項1又は2に記載のレーザ顕微鏡。
  4. 前記第二高調波を観察のために受光する手段と多光子励起光を観察のために受光する手段は、それぞれ受光した光を電気信号に変換する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレーザ顕微鏡。
  5. 前記波長差を利用して分離する手段によって分離された第二高調波と多光子励起光とを、さらに発生タイミング差を利用して分離する手段を備える請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレーザ顕微鏡。
  6. レーザ光源と、
    前記レーザ光源からの光を試料に集光するレンズと、
    前記試料から発生した第二高調波と多光子励起光とを発生タイミング差を利用して分離する手段と、
    前記分離された第二高調波もしくは多光子励起光を観察のために受光する手段と、
    を備える、レーザ顕微鏡。
  7. 前記分離する手段は、前記試料から発生した前記第二高調波を透過し、前記多光子励起光を遮断するタイミングで開閉するゲートを備え、前記受光する手段は受光した光を電気信号に変換する、請求項6に記載のレーザ顕微鏡。
  8. 前記ゲートは、前記レーザ光源のパルス出力タイミングに同期して予め定められた時間開くことによって、前記第二高調波を透過し、前記多光子励起光を遮断する、請求項7に記載のレーザ顕微鏡。
  9. 前記ゲートは、前記レーザ光源のパルス出力タイミングと所定の遅延をもって同期する、請求項8に記載のレーザ顕微鏡。
  10. さらに、光学系の分散によるパルス幅の広がりを抑制するプリチャーパを備える、請求項1乃至9のいずれか1項に記載のレーザ顕微鏡。
JP2007181239A 2003-04-14 2007-07-10 レーザ顕微鏡 Expired - Fee Related JP4647641B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007181239A JP4647641B2 (ja) 2003-04-14 2007-07-10 レーザ顕微鏡

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003109545 2003-04-14
JP2007181239A JP4647641B2 (ja) 2003-04-14 2007-07-10 レーザ顕微鏡

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003124924A Division JP4009554B2 (ja) 2003-04-14 2003-04-30 複数の光透過ドットを備えるアレイ基板の設計方法、アレイ基板、レーザ光走査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007264664A true JP2007264664A (ja) 2007-10-11
JP4647641B2 JP4647641B2 (ja) 2011-03-09

Family

ID=38637646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007181239A Expired - Fee Related JP4647641B2 (ja) 2003-04-14 2007-07-10 レーザ顕微鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4647641B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009096432A1 (ja) 2008-01-30 2009-08-06 Osaka University 光記録材料、光記録方法、感光性材料、フォトリソグラフィー方法、光重合開始剤、及び光増感剤
JP2012503798A (ja) * 2008-09-25 2012-02-09 ザ トラスティーズ オブ コロンビア ユニヴァーシティ イン ザ シティ オブ ニューヨーク 構造物の光刺激およびイメージングを提供するためのデバイス、装置、および方法
WO2013122169A1 (ja) * 2012-02-15 2013-08-22 オリンパス株式会社 レーザ走査型観察装置
RU2491679C1 (ru) * 2012-01-10 2013-08-27 Федеральное государственное унитарное предприятие "ВСЕРОССИЙСКИЙ НАУЧНО-ИССЛЕДОВАТЕЛЬСКИЙ ИНСТИТУТ ОПТИКО-ФИЗИЧЕСКИХ ИЗМЕРЕНИЙ" (ФГУП "ВНИИОФИ") Способ измерения локальных электромагнитных полей на поверхности гетероструктур
WO2016056252A1 (ja) * 2014-10-08 2016-04-14 オリンパス株式会社 結像光学系、照明装置および観察装置
CN110638424A (zh) * 2019-09-19 2020-01-03 哈尔滨工业大学 一种扫描光片谐波显微成像方法及装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09318881A (ja) * 1996-05-24 1997-12-12 Bunshi Bio Photonics Kenkyusho:Kk 蛍光顕微鏡
JPH1062694A (ja) * 1993-06-03 1998-03-06 Hamamatsu Photonics Kk レーザスキャン光学装置
JP2001235683A (ja) * 2000-01-27 2001-08-31 Leica Microsystems Heidelberg Gmbh 顕微鏡組立物
JP2003057554A (ja) * 2001-08-09 2003-02-26 Olympus Optical Co Ltd レーザ顕微鏡
JP2003096151A (ja) * 2001-09-20 2003-04-03 Central Glass Co Ltd 発泡性樹脂組成物の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1062694A (ja) * 1993-06-03 1998-03-06 Hamamatsu Photonics Kk レーザスキャン光学装置
JPH09318881A (ja) * 1996-05-24 1997-12-12 Bunshi Bio Photonics Kenkyusho:Kk 蛍光顕微鏡
JP2001235683A (ja) * 2000-01-27 2001-08-31 Leica Microsystems Heidelberg Gmbh 顕微鏡組立物
JP2003057554A (ja) * 2001-08-09 2003-02-26 Olympus Optical Co Ltd レーザ顕微鏡
JP2003096151A (ja) * 2001-09-20 2003-04-03 Central Glass Co Ltd 発泡性樹脂組成物の製造方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009096432A1 (ja) 2008-01-30 2009-08-06 Osaka University 光記録材料、光記録方法、感光性材料、フォトリソグラフィー方法、光重合開始剤、及び光増感剤
US9846313B2 (en) 2008-09-25 2017-12-19 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Devices, apparatus and method for providing photostimulation and imaging of structures
JP2012503798A (ja) * 2008-09-25 2012-02-09 ザ トラスティーズ オブ コロンビア ユニヴァーシティ イン ザ シティ オブ ニューヨーク 構造物の光刺激およびイメージングを提供するためのデバイス、装置、および方法
US11531207B2 (en) 2008-09-25 2022-12-20 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Devices, apparatus and method for providing photostimulation and imaging of structures
RU2491679C1 (ru) * 2012-01-10 2013-08-27 Федеральное государственное унитарное предприятие "ВСЕРОССИЙСКИЙ НАУЧНО-ИССЛЕДОВАТЕЛЬСКИЙ ИНСТИТУТ ОПТИКО-ФИЗИЧЕСКИХ ИЗМЕРЕНИЙ" (ФГУП "ВНИИОФИ") Способ измерения локальных электромагнитных полей на поверхности гетероструктур
WO2013122169A1 (ja) * 2012-02-15 2013-08-22 オリンパス株式会社 レーザ走査型観察装置
CN104220919A (zh) * 2012-02-15 2014-12-17 奥林巴斯株式会社 激光扫描型观察装置
JPWO2013122169A1 (ja) * 2012-02-15 2015-05-18 オリンパス株式会社 レーザ走査型観察装置
US9347871B2 (en) 2012-02-15 2016-05-24 Olympus Corporation Laser scanning type observation apparatus having a delay circuit unit, a multi-stage delay setting unit and a decision unit
WO2016056252A1 (ja) * 2014-10-08 2016-04-14 オリンパス株式会社 結像光学系、照明装置および観察装置
JPWO2016056252A1 (ja) * 2014-10-08 2017-07-27 オリンパス株式会社 結像光学系、照明装置および観察装置
WO2016056147A1 (ja) * 2014-10-08 2016-04-14 オリンパス株式会社 結像光学系、照明装置および観察装置
CN110638424A (zh) * 2019-09-19 2020-01-03 哈尔滨工业大学 一种扫描光片谐波显微成像方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4647641B2 (ja) 2011-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6035018B2 (ja) 連続的な光シートを用いるspim顕微鏡
JP4647641B2 (ja) レーザ顕微鏡
JP6286449B2 (ja) 光学顕微鏡および顕微鏡観察方法
JP4512698B2 (ja) レーザ顕微鏡
JP5999121B2 (ja) 共焦点光スキャナ
JP2006235420A (ja) 共焦点顕微鏡
JP2017167535A (ja) ライトフィールド顕微鏡および照明方法
JP2006317544A (ja) 共焦点顕微鏡
JP2005121796A (ja) レーザー顕微鏡
US9563046B2 (en) Confocal fluorescence microscope
US20070109634A1 (en) Microscope apparatus
JP2011118264A (ja) 顕微鏡装置
JP5135066B2 (ja) 光学顕微鏡、及び観察方法
JP4009554B2 (ja) 複数の光透過ドットを備えるアレイ基板の設計方法、アレイ基板、レーザ光走査装置
JP5609729B2 (ja) 顕微鏡装置、観察方法および試料搭載機構
JP2015007661A (ja) 走査型光学顕微鏡
JP2931268B2 (ja) レーザスキャン光学装置
JP2009251535A (ja) 共焦点顕微鏡
JP5070995B2 (ja) 共焦点顕微鏡装置
JP2011118265A (ja) 顕微鏡装置
JP2010271522A (ja) 非線形光学顕微鏡
JP3992591B2 (ja) 走査型光学顕微鏡
JP2007072391A (ja) レーザ顕微鏡
WO2017150703A1 (ja) 光学顕微鏡、及び観察方法
CN208621827U (zh) 基于多面体棱镜和频率调制的高速扫描成像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101109

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4647641

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees