JP2003050380A - アレイ基板の検査方法 - Google Patents

アレイ基板の検査方法

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JP2003050380A JP2001239645A JP2001239645A JP2003050380A JP 2003050380 A JP2003050380 A JP 2003050380A JP 2001239645 A JP2001239645 A JP 2001239645A JP 2001239645 A JP2001239645 A JP 2001239645A JP 2003050380 A JP2003050380 A JP 2003050380A
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electrode
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暁 富田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動回路を内蔵したp−siアレイ基板の検
査では、読み取り信号に駆動回路のドライバ成分が含ま
れてしまうため、検査精度が低下する。 【解決手段】 第1回目の測定として、行電極駆動回路
15と列電極駆動回路16を通常表示時と同様に動作さ
せながら補助容量13へのテスト用ビデオ信号の書き込
み/読み出しを行い、次に第2回目の測定として、画素
部18のTFT11と列電極駆動回路16のアナログス
イッチ162をオフ状態として、ビデオバス163への
テスト用ビデオ信号の書き込み/読み出しを行う。そし
て、第1回目の測定結果と第2回目の測定結果の差を求
めることにより、ドライバ成分を取り除いた画素成分と
列電極成分のみを抽出し、これをもとにして画素部18
における電気的不良の有無を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アクティブマト
リクス型の液晶表示装置に用いられるアレイ基板の検査
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶表示装置は軽量で薄型、低
消費電力であるため、テレビ、携帯型情報端末、或いは
グラフィックディスプレイなどの表示素子として利用さ
れている。特に、画素スイッチング素子として薄膜トラ
ンジスタ(以下、TFT)を用いたアクティブマトリク
ス型の液晶表示装置(以下、TFT−LCD)は、高速
応答性に優れ、高精細化に適しているため、ディスプレ
イ画面の高画質化、大型化及びカラー画像化を実現する
ものとして注目されている。
【0003】図2は、従来の一般的なTFT−LCDに
用いられるアレイ基板の回路構成図である。アレイ基板
10上には、マトリクス状に配線された走査用の行電極
G1,G2,…Gm(以下、総称G)、及びビデオ信号
用の列電極D1,D2,…Dn−1,Dn(以下、総称
D)が形成され、これら行電極Gと列電極Dの各交差部
分には、画素スイッチング素子としてのTFT11が設
けられている。これらTFT11のゲートは行毎に共通
に行電極Gに接続され、ソースは列毎に共通に列電極D
に接続されている。またドレインは画素電極12に接続
されると共に、この画素電極12と電気的に接続された
補助容量13に接続されている。各補助容量13は補助
容量電極14に共通に接続され、所定の電位が与えられ
る。
【0004】以下の説明において、画素電極12の大き
さで区画される表示単位を画素と呼び、この画素が複数
配置された領域を画素部と呼ぶ。
【0005】図2は、液晶パネルとして組み立てる前の
アレイ基板での電極構造を示したものであるために図示
していないが、このアレイ基板10と所定間隔をもって
対向配置される図示しない対向基板上には全面に対向電
極が形成され、両基板間には液晶層が挟持される。
【0006】また図2において、行電極G1,G2,…
Gmの一端は行電極駆動回路15に接続され、列電極D
1,D2,…Dn−1,Dnの一端は列電極駆動回路1
6に接続されている。行電極駆動回路15、列電極駆動
回路16及び補助容量電極14には、図示しない外部駆
動回路基板から各種タイミング信号、映像信号及び電源
電圧などが入出力端子群(以下、プロービングパッド)
17を通じて供給される。
【0007】上記アレイ基板10を用いて構成された液
晶パネルにおいて、行電極駆動回路15から行電極G
1,G2,…Gmに対し、図の上方から下方に向かって
順に水平走査周期に同期した行選択信号が印加される
と、TFT11は行電極Gからの行選択信号が印加され
たタイミングでオン状態となる。これと同期して列電極
駆動回路16から列電極D1,D2,…Dn−1,Dn
にビデオ信号が印加されると、列電極Dからのビデオ信
号がTFT11を介して画素電極12に書き込まれる。
このため、両基板間に挟持された図示しない液晶層に
は、画素電極12に書き込まれたビデオ信号の信号電圧
と、図示しない対向電極に与えられた対向電圧との差分
に応じた電圧が印加されることになり、このときの電圧
の大きさに応じて液晶層が光学応答することで表示がな
される。
【0008】以上は、行電極及び列電極の各駆動回路が
アレイ基板(ガラス基板)上に内蔵される場合の例を示
したものであり、用いられるトランジスタの半導体材料
から、p−Si(多結晶シリコン)TFT−LCDと呼
ばれる。一方、半導体材料としてa−Si(非晶質シリ
コン)を用いたものはa−SiTFT−LCDと呼ばれ
る。
【0009】図3は、一般的なa−SiTFT−LCD
に用いられるアレイ基板の回路構成図であり、図2と同
等部分を同一符号で示している。a−Siは、p−Si
に比べてトランジスタ特性が劣り、TFTを小さくする
ことができないため、アレイ基板上に駆動回路を内蔵す
ることは困難である。したがって、a−SiTFT−L
CDのアレイ基板20は画素部のみで構成され、駆動回
路はドライバICとして図示しない外部駆動回路基板上
に形成されている。その駆動回路とアレイ基板20との
接続は、アレイ基板20上に形成されたプロービングパ
ッド18、19にTAB(Tape Automate
d Bonding)等の技術を用いて接続される。
【0010】ところで、アレイ工程終了後には、製造さ
れたアレイ基板に対するアレイテストが行われる。この
アレイテストは、不良アレイのセル工程(次工程)へ
の流入防止、アレイ工程へのプロセス改善のためのフ
ィードバック、リペア装置との連動による歩留まり向
上を目的としている。上述したp−siのアレイ基板で
は、画素部及び内蔵された駆動回路の検査が行われ、a
−siのアレイ基板では画素部のみの検査が行われる。
このうち、画素部の検査方法の代表的なものとしては、
次の2つがある。
【0011】(1)積分器方式:検査時の画素容量とな
る補助容量(以下、適宜にCs容量という)を充電し、
一定時間後に放電させ、この時流れる電流を積分して、
Cs容量に蓄えられていた電荷量に変換して、画素の良
否を判定する。
【0012】(2)電圧検知方式:検査時の画素容量と
なるCs容量を充電し、一定時間後に放電させ、この時
に生じる電位差を測定して、画素の良否を判定する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のような検査方法
は、原理的にはp−siでもa−siでも適用すること
ができるが、実際にはa−siに比べてp−siでは検
査精度が低下してしまう。この原因は、p−siでは内
蔵の駆動回路を介して検査を行うことになるため、充電
したCs容量の電荷量やCs放電による電位差を読みと
る際に、駆動回路のアナログスイッチやビデオバスの特
性バラツキなどのドライバ成分が含まれてしまうためで
ある。
【0014】元来、わずか1pF程度のCs容量が放電
する微小電流を駆動回路のシフトレジスタを動作させな
がら読み出すこと自体が困難であり、これに加えて読み
出し信号にドライバ成分が重畳されるため、検査精度が
低下することになる。したがって、従来の検査方法で
は、p−siのアレイ基板についてアレイテストの3つ
の目的を十分に達成することはできなかった。
【0015】本発明の目的は、読み出し信号に含まれる
ドライバ成分などを取り除いて検査精度を向上させ、ア
レイテストの目的を十分に達成できるようにしたアレイ
基板の検査方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、互いに交差する複数本の列電極
及び複数本の行電極、これら両電極の各交差部に配置さ
れた画素電極、前記画素電極と電気的に接続された補助
容量、前記行電極に供給される行選択信号により前記列
電極と前記画素電極間を導通させて前記列電極に供給さ
れたビデオ信号を前記補助容量に書き込む画素スイッチ
ング素子を含む画素部と、前記行電極に行選択信号を供
給する行電極駆動回路と、前記ビデオ信号を供給するビ
デオバス、前記ビデオバスと前記列電極間を導通させて
前記ビデオバスに供給されたビデオ信号を前記列電極に
供給するアナログスイッチを含む列電極駆動回路とを備
えたアレイ基板の検査方法において、前記画素スイッチ
ング素子と前記アナログスイッチの導通を通常表示時と
同様に制御して、前記ビデオバスに供給されたテスト用
ビデオ信号を前記列電極から前記画素スイッチング素子
を介して前記補助容量に書き込み、一定時間経過後に同
じ経路から読み出す第1測定ステップと、前記画素スイ
ッチング素子と前記アナログスイッチを非導通に制御し
て、前記ビデオバスにテスト用ビデオ信号を印加し、一
定時間経過後に前記ビデオバスから読み出す第2測定ス
テップとを含み、前記第1測定ステップでの測定結果と
前記第2測定ステップでの測定結果の差から、前記画素
部と前記列電極の電気的不良を検出することを特徴とす
る。
【0017】請求項2の発明は、上記請求項1と同じ構
成のアレイ基板の検査方法において、前記画素スイッチ
ング素子と前記アナログスイッチの導通を通常表示時と
同様に制御して、前記ビデオバスに供給されたテスト用
ビデオ信号を前記列電極から前記画素スイッチング素子
を介して前記補助容量に書き込み、一定時間経過後に同
じ経路から読み出す第1測定ステップと、前記画素スイ
ッチング素子を非導通に制御し、且つ前記アナログスイ
ッチの導通を通常表示時と同様に制御して、前記ビデオ
バスに供給されたテスト用ビデオ信号を前記列電極に印
加し、一定時間経過後に前記列電極から前記ビデオバス
を通じて読み出す第2測定ステップとを含み、前記第1
測定ステップでの測定結果と前記第2測定ステップでの
測定結果の差から、前記画素部の電気的不良を検出する
ことを特徴とする。
【0018】請求項3の発明は、上記請求項1と同じ構
成のアレイ基板の検査方法において、前記画素スイッチ
ング素子を非導通に制御し、且つ前記アナログスイッチ
の導通を通常表示時と同様に制御して、前記ビデオバス
に供給されたテスト用ビデオ信号を前記列電極に印加
し、一定時間経過後に前記列電極から前記ビデオバスを
通じて読み出す第1測定ステップと、前記画素スイッチ
ング素子と前記アナログスイッチを非導通に制御して、
前記ビデオバスにテスト用ビデオ信号を印加し、一定時
間経過後に前記ビデオバスを通じて読み出す第2測定ス
テップとを含み、前記第1測定ステップでの測定結果と
前記第2測定ステップでの測定結果の差から、前記列電
極の電気的不良を検出することを特徴とする。
【0019】請求項4の発明は、互いに交差する複数本
の列電極及び複数本の行電極、これら両電極の各交差部
に配置された画素電極、前記画素電極と電気的に接続さ
れた補助容量、前記行電極に供給される行選択信号によ
り前記列電極と前記画素電極間を導通させて前記列電極
に供給されたビデオ信号を前記補助容量に書き込む画素
スイッチング素子を含む画素部を備えたアレイ基板の検
査方法において、前記画素スイッチング素子の導通を通
常表示時と同様に制御して、前記列電極に供給されたテ
スト用ビデオ信号を前記画素スイッチング素子を介して
前記補助容量に書き込み、一定時間経過後に前記同じ経
路から読み出す第1測定ステップと、前記画素スイッチ
ング素子を非導通に制御して、前記列電極にテスト用ビ
デオ信号を印加し、一定時間経過後に前記列電極から読
み出す第2測定ステップとを含み、前記第1測定ステッ
プでの測定結果と前記第2測定ステップでの測定結果の
差から、前記画素部の電気的不良を検出することを特徴
とする。
【0020】請求項5の発明は、上記請求項4と同じ構
成のアレイ基板の検査方法において、前記画素スイッチ
ング素子を非導通に制御して、前記列電極にテスト用ビ
デオ信号を印加し、一定時間経過後に前記列電極から読
み出す測定ステップを含み、前記測定ステップでの測定
結果から、前記列電極の電気的不良を検出することを特
徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わるアレイ基
板の検査方法を、TFT−LCDのアレイ基板に適用し
た場合の実施形態について説明する。
【0022】図1は、本実施形態に係わるアレイ基板3
0の回路構成図であり、図2と同等部分を同一符号で示
している。図1に示すアレイ基板30はp−siのアレ
イ基板であり、行電極駆動回路15、列電極駆動回路1
6、プロービングパッド17及び画素部18が形成され
ている。
【0023】ここでは、画素部18の構成は図2と同じ
であるために説明を省略し、行電極駆動回路15と列電
極駆動回路16の構成について簡単に説明する。
【0024】行電極駆動回路15は、シフトレジスタ1
51とバッファ152から構成されている。シフトレジ
スタ151は、後述するテスト用信号生成部41から供
給される垂直スタート信号と垂直クロック信号に基づい
て行電極G1,G2,…Gmに行選択信号を出力し、画
素スイッチング素子であるTFT11をオン状態とす
る。オン状態となったTFT11を通じて、列電極駆動
回路16から供給されたテスト用ビデオ信号が補助容量
13に書き込まれる。TFT11のオン・オフは短い時
間で切り替えるため、シフトレジスタ151と行電極G
との間には電流増幅用のバッファ152が設けられてい
る。
【0025】列電極駆動回路16は、シフトレジスタ1
61、アナログスイッチ(ASW)162、ビデオバス
163などで構成されている。シフトレジスタ161
は、後述するテスト用信号生成部41から供給される水
平スタート信号、同クロック信号に基づいてアナログス
イッチ162に列選択信号を出力する。この列選択信号
により、テスト用ビデオ信号を供給すべき列電極Dに接
続されたアナログスイッチ162のみがオン状態とな
り、それ以外はオフ状態となる。そして、オン状態とな
ったアナログスイッチ162ではビデオバス163と列
電極D間が導通し、ビデオバス163に供給されたテス
ト用ビデオ信号が列電極Dに供給される。
【0026】なお、液晶パネルとして組み立てられた後
は、行電極駆動回路15や列電極駆動回路16への垂直
/水平スタート信号、クロック信号の供給は、図示しな
い外部駆動回路より行われる。同様に、ビデオバス16
3には図示しない外部駆動回路を経由してアナログのビ
デオ信号が供給される。
【0027】アレイテスタ40は、アレイ基板30の各
部における電気的不良を検査するために用意された付加
回路であり、テスト用信号生成部41、テスト用信号判
定部42及び電源電圧供給部43により構成されてい
る。
【0028】テスト用信号生成部41は、テスト用ビデ
オ信号を生成してビデオバス163に供給すると共に、
行電極駆動回路15及び列電極駆動回路16にそれぞれ
垂直/水平スタート、クロック信号を供給する。
【0029】テスト用信号判定部42は、補助容量13
や列電極Dなどに書き込まれたテスト用ビデオ信号を読
み出し、先に説明した(1)又は(2)の検査方法(以
下、所定の検査方法という)に従って測定を行う。な
お、上記所定の検査方法は、本来は補助容量への充電を
行うものであるが、本実施形態に係わる検査方法として
用いる場合には、補助容量13だけでなく、列電極Dや
ビデオバス163へのテスト用ビデオ信号の書き込み/
読み出しも含まれるものとする。
【0030】そして、この書き込みと読み出しからなる
測定を計2回行い、第1回目と第2回目の測定結果の差
から、画素部18や列電極Dなどの電気的不良の有無を
判定する。上記各回の測定結果は図示しない記憶手段に
記憶され、また判定結果は同じく図示しない外部回路へ
出力される。
【0031】なお、第1回目の測定及び第2回目の測定
は、それぞれ本実施形態における第1測定ステップ及び
第2測定ステップに相当する。
【0032】電源電圧出力部43は、行電極駆動回路1
5及び列電極駆動回路16に対し、その駆動に必要な電
源電圧を供給するほか、補助容量線14に補助容量電圧
を供給する。また、テスト用信号生成部41やテスト用
信号判定部42の電源電圧をも供給している。
【0033】上記アレイテスタ40とアレイ基板30と
の間の信号等のやりとりは、プロービングパッド17を
通じて行われる。
【0034】次に、上記のように構成されたアレイ基板
30の検査方法を実施形態1、2及び3で説明する。
【0035】[実施形態1]この実施形態1では、第1
回目の測定において、行電極駆動回路15と列電極駆動
回路16を通常表示時と同様に制御して、テスト用ビデ
オ信号を補助容量13に書き込む。そして、一定時間
(例えば1フレーム期間に相当する時間)が経過した時
点で、再び行電極駆動回路15と列電極駆動回路16を
通常表示時と同様に制御して、補助容量13に書き込ん
だテスト用ビデオ信号をテスト用信号判定部42で読み
出す。テスト用信号判定部42では、読み出した信号を
所定の検査方法に従って測定する。
【0036】次に、第2回目の測定においては、画素部
18のすべてのTFT11と、列電極駆動回路16のす
べてのアナログスイッチ162をそれぞれオフ状態とし
て、ビデオバス163にテスト用ビデオ信号を書き込
む。そして、第1回目の測定と同様に一定時間が経過し
た時点で、ビデオバス163に書き込まれたテスト用ビ
デオ信号をテスト用信号判定部42で読み出す。テスト
用信号判定部42では、読み出した信号を所定の検査方
法に従って測定する。
【0037】なお、第2回目の測定では、テスト用信号
生成部41から行電極駆動回路15のシフトレジスタ1
51に供給する垂直スタート信号をLow側又はHig
h側に固定することにより、画素部18のすべてのTF
T11をオフ状態とすることができる。また、テスト用
信号生成部41からシフトレジスタ161に供給する水
平スタート信号をLow側又はHigh側に固定するこ
とにより、列電極駆動回路16のすべてのアナログスイ
ッチ162をオフ状態とすることができる。
【0038】テスト用信号判定部42では、上記第1回
目の測定結果と第2回目の測定結果との差から、画素部
18の各画素と列電極Dにおける電気的不良の有無を判
定する。すなわち、第1回目の測定では、列電極駆動回
路16を介しての測定となるため、先に説明したように
測定結果にはドライバ成分が含まれてしまう。しかし、
第2回目の測定において、画素部18のTFT11と列
電極駆動回路16のアナログスイッチ162をオフ状態
として測定を行うことにより、画素成分及び列電極成分
を含まないドライバ成分のみの測定結果が得られる。し
たがって、画素成分、列電極成分及びドライバ成分を含
む第1回目の測定結果とドライバ成分のみの第2回目の
測定結果との差を求めることにより、画素成分と列電極
成分のみを抽出することができる。すなわち、(画素成
分+列電極成分+ドライバ成分)…第1回目の測定結果
−(ドライバ成分)…第2回目の測定結果 = 画素
成分+列電極成分となる。このようにして得られた画素
成分+列電極成分をもとにして画素部18における点欠
陥や線欠陥などの電気的不良の有無を判定する。この判
定はドライバ成分が含まれていない測定結果に基づいた
ものであるため、従来に比べて高い検査精度でアレイテ
ストを行うことができる。なお、本実施形態でのドライ
バ成分としては、ビデオバス163の特性バラツキやア
ナログスイッチ162と周辺配線との間に形成される寄
生容量などが含まれる。
【0039】上記実施形態1においては、測定結果から
ドライバ成分を取り除くことにより、点欠陥や線欠陥な
どの精度良く検出することができるため、上述したアレ
イテストの目的を十分に達成することができる。
【0040】[実施形態2]この実施形態2では、第1
回目の測定において、行電極駆動回路15と列電極駆動
回路16を通常表示時と同様に制御して、テスト用ビデ
オ信号を補助容量13に書き込む。そして、一定時間
(例えば1フレーム期間に相当する時間)が経過した時
点で、再び行電極駆動回路15と列電極駆動回路16を
通常表示時と同様に制御して、補助容量13に書き込ん
だテスト用ビデオ信号をテスト用信号判定部42で読み
出す。テスト用信号判定部42では、読み出した信号を
所定の検査方法に従って測定する。
【0041】次に、第2回目の測定においては、画素部
18のすべてのTFT11をオフ状態とし、且つアナロ
グスイッチ162は通常表示時と同様にオン/オフ制御
して、テスト用ビデオ信号を列電極D1,D2,…Dn
に書き込む。そして、第1回目の測定と同様に一定時間
が経過した時点で、各列電極Dに書き込まれたテスト用
ビデオ信号をテスト用信号判定部42で読み出す。テス
ト用信号判定部42では、読み出した信号を所定の検査
方法に従って測定する。
【0042】なお、第2回目の測定では、テスト用信号
生成部41から行電極駆動回路15のシフトレジスタ1
51に供給する垂直スタート信号をLow側又はHig
h側に固定することにより、画素部18のすべてのTF
T11をオフ状態とすることができる。
【0043】テスト用信号判定部42では、上記第1回
目の測定結果と第2回目の測定結果との差から、画素部
18における電気的不良の有無を判定する。すなわち、
第1回目の測定では、列電極駆動回路16を介しての測
定となるため、測定結果には画素成分と列電極成分だけ
でなくドライバ成分まで含まれてしまう。しかし、第2
回目の測定では画素部18のTFT11をオフ状態とし
て測定を行うことにより、画素成分を含まない列電極成
分及びドライバ成分のみの測定結果が得られる。したが
って、画素成分、列電極成分及びドライバ成分を含む第
1回目の測定結果と列電極成分及びドライバ成分のみの
第2回目の測定結果との差を求めることにより、画素成
分のみを抽出することができる。すなわち、(画素成分
+列電極成分+ドライバ成分)…1回目の測定結果 −
(列電極成分+ドライバ成分)…第2回目の測定結果
= 画素成分となる。このようにして得られた画素成分
をもとにして画素部18における点欠陥などの電気的不
良の有無を判定する。この判定は列電極成分とドライバ
成分が含まれていない測定結果に基づいたものであるた
め、従来に比べて高い検査精度でアレイテストを行うこ
とができる。
【0044】上記実施形態2においては、測定結果から
列電極成分及びドライバ成分を取り除くことにより、画
素成分のみを抽出することができるため、点欠陥などを
精度良く検出することができる。したがって、プロセス
上のトラブルから点欠陥が多発するような場合にとくに
有効である。そして、本実施形態においても、上述した
アレイテストの目的を十分に達成することができる。
【0045】[実施形態3]この実施形態3では、第1
回目の測定において、画素部18のすべてのTFT11
をオフ状態とし、且つアナログスイッチ162を通常表
示時と同様に制御して、列電極D1,D2,…Dnにテ
スト用ビデオ信号を書き込む。そして、一定時間(例え
ば1フレーム期間に相当する時間)が経過した時点で、
画素部18のすべてのTFT11をオフ状態としたまま
で、アナログスイッチ162を通常表示時と同様に制御
して、列電極Dに書き込んだテスト用ビデオ信号をテス
ト用信号判定部42で読み出す。テスト用信号判定部4
2では、読み出した信号を所定の検査方法に従って測定
する。
【0046】なお、第1回目の測定では、テスト用信号
生成部41から行電極駆動回路15のシフトレジスタ1
51に供給する垂直スタート信号をLow側又はHig
h側に固定することにより、画素部18のすべてのTF
T11をオフ状態とすることができる。
【0047】次に、第2回目の測定においては、画素部
18のすべてのTFT11と、列電極駆動回路16のす
べてのアナログスイッチ162をそれぞれオフ状態とし
て、ビデオバス163にテスト用ビデオ信号を書き込
む。そして、第1回目の測定と同様に一定時間が経過し
た時点で、ビデオバス163に書き込まれたテスト用ビ
デオ信号をテスト用信号判定部42で読み出す。テスト
用信号判定部42では、読み出した信号を所定の検査方
法に従って測定する。
【0048】なお、第2回目の測定では、テスト用信号
生成部41から行電極駆動回路15のシフトレジスタ1
51に供給する垂直スタート信号をLow側又はHig
h側に固定することにより、画素部18のすべてのTF
T11をオフ状態とすることができる。また、テスト用
信号生成部41からシフトレジスタ161に供給する水
平スタート信号をLow側又はHigh側に固定するこ
とにより、列電極駆動回路16のすべてのアナログスイ
ッチ162をオフ状態とすることができる。
【0049】テスト用信号判定部42では、上記第1回
目の測定結果と第2回目の測定結果との差から、列電極
Dにおける電気的不良の有無を判定する。すなわち、第
1回目の測定では、列電極駆動回路16を介しての測定
となるため、測定結果には列電極成分だけでなくドライ
バ成分まで含まれてしまう。しかし、第2回目の測定に
おいて、画素部18のTFT11と列電極駆動回路16
のアナログスイッチ162をオフ状態として測定を行う
ことにより、画素成分及び列電極成分を含まないドライ
バ成分のみの測定結果が得られる。したがって、列電極
成分及びドライバ成分を含む第1回目の測定結果とドラ
イバ成分のみの第2回目の測定結果との差を求めること
により、列電極成分のみを抽出することができる。すな
わち、(列電極成分+ドライバ成分)…第1回目の測定
結果 −(ドライバ成分)…第2回目の測定結果 =
列電極成分となる。このようにして得られた列電極成分
をもとにして画素部18における線欠陥などの電気的不
良の有無を判定する。この判定はドライバ成分が含まれ
ていない測定結果に基づいたものであるため、従来に比
べて高い検査精度でアレイテストを行うことができる。
【0050】上記実施形態3においては、測定結果から
ドライバ成分を取り除くことにより、列電極成分のみを
抽出することができるため、線欠陥などを精度良く検出
することができる。したがって、プロセス上のトラブル
から線欠陥が多発するような場合にとくに有効である。
そして、本実施形態においても、上述したアレイテスト
の目的を十分に達成することができる。
【0051】なお、上記実施形態1〜3において、シフ
トレジスタ161はアレイ基板30上に形成されている
が、必ずしもその必要はない。例えばTAB−ICの出
力をアレイ基板30上のビデオバスラインを介して、ア
ナログスイッチを含む選択回路により複数の列電極に振
り分ける構造であっても、この発明は適用可能である。
【0052】[実施形態4]上記実施形態1〜3では、
p−siによるアレイ基板30の検査方法について説明
したが、本発明に係わるアレイ基板の検査方法はa−s
iによるアレイ基板にも適用することができる。以下、
実施形態4及び5として、図3に示すようなa−siに
よるアレイ基板20の検査方法について説明する。
【0053】この実施形態4(及び後述する実施形態
5)では、図1に示すアレイテスタ40を用いて検査を
行うが、アレイ基板20には駆動回路が内蔵されていな
いため、テスト用信号生成部41では、プロービングパ
ッド19を介して行電極G1,G2,…Gmに行選択信
号を印加する。この行選択信号は、行電極G1,G2,
…Gmに対し、図の上方から下方に向かって順に水平走
査周期に同期したタイミングで印加される。またテスト
用信号生成部41では、プロービングパッド18を介し
て列電極D1,D2,…Dnにテスト用ビデオ信号を供
給する。このテスト用ビデオ信号は、前記行選択信号に
同期して、列電極D1,D2,…Dnに対して一方向に
順に又はすべて同時に供給される。
【0054】この実施形態4では、第1回目の測定にお
いて、通常表示時と同様のタイミングで行電極Gに行選
択信号を印加し、また列電極Dには通常表示時と同様の
タイミングでテスト用ビデオ信号を印加することで、補
助容量13にテスト用ビデオ信号を書き込む。そして、
一定時間(例えば1フレーム期間に相当する時間)が経
過した時点で、再び通常表示時と同様のタイミングで行
電極Gに行選択信号を印加して、補助容量13に書き込
んだテスト用ビデオ信号をテスト用信号判定部42で読
み出す。テスト用信号判定部42では、読み出した信号
を所定の検査方法に従って測定する。
【0055】次に、第2回目の測定においては、画素部
のすべてのTFT11をオフ状態として、テスト用ビデ
オ信号を列電極D1,D2,…Dnに書き込む。そし
て、第1回目の測定と同様に一定時間が経過した時点
で、各列電極Dに書き込まれたテスト用ビデオ信号をテ
スト用信号判定部42で読み出す。テスト用信号判定部
42では、読み出した信号を所定の検査方法に従って測
定する。
【0056】なお、第2回目の測定では、テスト用信号
生成部41から行電極Gに行選択信号を供給しないよう
にすることで、画素部のすべてのTFT11をオフ状態
とすることができる。
【0057】テスト用信号判定部42では、上記第1回
目の測定結果と第2回目の測定結果との差から、画素部
における電気的不良の有無を判定する。すなわち、第1
回目の測定では、列電極Dを介しての測定となるため、
測定結果には画素成分だけでなく列電極成分が含まれて
しまう。しかし、第2回目の測定では画素部のTFT1
1をオフ状態として測定を行うことにより、画素成分を
含まない列電極成分のみの測定結果が得られる。したが
って、画素成分及び列電極成分を含む第1回目の測定結
果と列電極成分のみの第2回目の測定結果との差を求め
ることにより、画素成分のみを抽出することができる。
すなわち、(画素成分+列電極成分)…第1回目の測定
結果 −(列電極成分)…第2回目の測定結果 = 画
素成分となる。このようにして得られた画素成分をもと
にして画素部における点欠陥などの電気的不良の有無を
判定する。本来、a−siのアレイ基板では内蔵の駆動
回路を介しての検査とならないため、p−siのアレイ
基板に比べて検査精度は高いが、本実施形態の判定は列
電極成分が含まれていない測定結果に基づいたものであ
るため、従来に比べてさらに高い検査精度でアレイテス
トを行うことができる。
【0058】上記実施形態4においては、測定結果から
列電極成分を取り除くことにより、画素成分のみを抽出
することができるため、列電極Dが正常な場合の画素自
体の不良である点欠陥を精度良く検出することができ
る。したがって、プロセス上のトラブルから点欠陥が多
発するような場合にとくに有効である。そして、本実施
形態においても、上述したアレイテストの目的を十分に
達成することができる。
【0059】[実施形態5]この実施形態5では、画素
部のすべてのTFT11をオフ状態として、テスト用ビ
デオ信号を列電極D1,D2,…Dnに書き込む。そし
て、一定時間(例えば1フレーム期間に相当する時間)
が経過した時点で、各列電極Dに書き込まれたテスト用
ビデオ信号をテスト用信号判定部42で読み出す。テス
ト用信号判定部42では、読み出した信号を所定の検査
方法に従って測定する。実施形態5の測定はこの一回の
みとなる。
【0060】上述したように画素部のすべてのTFT1
1をオフ状態とした場合には、画素成分を含まない列電
極成分のみの測定結果が得られる。したがって、テスト
用信号判定部42では、上記測定により得られた列電極
成分をもとにして画素部における線欠陥などの電気的不
良の有無を判定する。
【0061】上記実施形態5においては、列電極成分の
みの測定結果を得ることができるため、線欠陥などを精
度良く検出することができる。したがって、プロセス上
のトラブルから線欠陥が多発するような場合にとくに有
効である。そして、本実施形態においても、上述したア
レイテストの目的を十分に達成することができる。
【0062】なお、上記実施形態4,5において、行電
極駆動回路が実施形態1〜3と同様に、アレイ基板20
上に形成された構造であっても、この発明は適用可能で
ある。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アレイ基板からの読み出し信号に含まれるドライバ成分
などを取り除いて検査精度を向上させることができるた
め、アレイテストの目的を十分に達成することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係わるアレイ基板の回路構成図。
【図2】従来の一般的なTFT−LCDに用いられるア
レイ基板の回路構成図。
【図3】一般的なa−SiTFT−LCDに用いられる
アレイ基板の回路構成図。
【符号の説明】
10,20,30…アレイ基板、11…TFT、12…
画素電極、13…補助容量、14…補助容量電極、15
…行電極駆動回路、16…列電極駆動回路、17,1
8,19…プロービングパッド、40…アレイテスタ、
41…テスト用信号生成部、42…テスト用信号判定
部、43…電源電圧出力部、162…アナログスイッチ
(ASW)、163…ビデオバス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに交差する複数本の列電極及び複数
    本の行電極、これら両電極の各交差部に配置された画素
    電極、前記画素電極と電気的に接続された補助容量、前
    記行電極に供給される行選択信号により前記列電極と前
    記画素電極間を導通させて前記列電極に供給されたビデ
    オ信号を前記補助容量に書き込む画素スイッチング素子
    を含む画素部と、 前記行電極に行選択信号を供給する行電極駆動回路と、 前記ビデオ信号を供給するビデオバス、前記ビデオバス
    と前記列電極間を導通させて前記ビデオバスに供給され
    たビデオ信号を前記列電極に供給するアナログスイッチ
    を含む列電極駆動回路と、 を備えたアレイ基板の検査方法において、 前記画素スイッチング素子と前記アナログスイッチの導
    通を通常表示時と同様に制御して、前記ビデオバスに供
    給されたテスト用ビデオ信号を前記列電極から前記画素
    スイッチング素子を介して前記補助容量に書き込み、一
    定時間経過後に同じ経路から読み出す第1測定ステップ
    と、 前記画素スイッチング素子と前記アナログスイッチを非
    導通に制御して、前記ビデオバスにテスト用ビデオ信号
    を印加し、一定時間経過後に前記ビデオバスから読み出
    す第2測定ステップと、 を含み、前記第1測定ステップでの測定結果と前記第2
    測定ステップでの測定結果の差から、前記画素部と前記
    列電極の電気的不良を検出することを特徴とするアレイ
    基板の検査方法。
  2. 【請求項2】 互いに交差する複数本の列電極及び複数
    本の行電極、これら両電極の各交差部に配置された画素
    電極、前記画素電極と電気的に接続された補助容量、前
    記行電極に供給される行選択信号により前記列電極と前
    記画素電極間を導通させて前記列電極に供給されたビデ
    オ信号を前記補助容量に書き込む画素スイッチング素子
    を含む画素部と、 前記行電極に行選択信号を供給する行電極駆動回路と、 前記ビデオ信号を供給するビデオバス、前記ビデオバス
    と前記列電極間を導通させて前記ビデオバスに供給され
    たビデオ信号を前記列電極に供給するアナログスイッチ
    を含む列電極駆動回路と、 を備えたアレイ基板の検査方法において、 前記画素スイッチング素子と前記アナログスイッチの導
    通を通常表示時と同様に制御して、前記ビデオバスに供
    給されたテスト用ビデオ信号を前記列電極から前記画素
    スイッチング素子を介して前記補助容量に書き込み、一
    定時間経過後に同じ経路から読み出す第1測定ステップ
    と、 前記画素スイッチング素子を非導通に制御し、且つ前記
    アナログスイッチの導通を通常表示時と同様に制御し
    て、前記ビデオバスに供給されたテスト用ビデオ信号を
    前記列電極に印加し、一定時間経過後に前記列電極から
    前記ビデオバスを通じて読み出す第2測定ステップと、 を含み、前記第1測定ステップでの測定結果と前記第2
    測定ステップでの測定結果の差から、前記画素部の電気
    的不良を検出することを特徴とするアレイ基板の検査方
    法。
  3. 【請求項3】 互いに交差する複数本の列電極及び複数
    本の行電極、これら両電極の各交差部に配置された画素
    電極、前記画素電極と電気的に接続された補助容量、前
    記行電極に供給される行選択信号により前記列電極と前
    記画素電極間を導通させて前記列電極に供給されたビデ
    オ信号を前記補助容量に書き込む画素スイッチング素子
    を含む画素部と、 前記行電極に行選択信号を供給する行電極駆動回路と、 前記ビデオ信号を供給するビデオバス、前記ビデオバス
    と前記列電極間を導通させて前記ビデオバスに供給され
    たビデオ信号を前記列電極に供給するアナログスイッチ
    を含む列電極駆動回路と、 を備えたアレイ基板の検査方法において、 前記画素スイッチング素子を非導通に制御し、且つ前記
    アナログスイッチの導通を通常表示時と同様に制御し
    て、前記ビデオバスに供給されたテスト用ビデオ信号を
    前記列電極に印加し、一定時間経過後に前記列電極から
    前記ビデオバスを通じて読み出す第1測定ステップと、 前記画素スイッチング素子と前記アナログスイッチを非
    導通に制御して、前記ビデオバスにテスト用ビデオ信号
    を印加し、一定時間経過後に前記ビデオバスを通じて読
    み出す第2測定ステップと、 を含み、前記第1測定ステップでの測定結果と前記第2
    測定ステップでの測定結果の差から、前記列電極の電気
    的不良を検出することを特徴とするアレイ基板の検査方
    法。
  4. 【請求項4】 互いに交差する複数本の列電極及び複数
    本の行電極、これら両電極の各交差部に配置された画素
    電極、前記画素電極と電気的に接続された補助容量、前
    記行電極に供給される行選択信号により前記列電極と前
    記画素電極間を導通させて前記列電極に供給されたビデ
    オ信号を前記補助容量に書き込む画素スイッチング素子
    を含む画素部を備えたアレイ基板の検査方法において、 前記画素スイッチング素子の導通を通常表示時と同様に
    制御して、前記列電極に供給されたテスト用ビデオ信号
    を前記画素スイッチング素子を介して前記補助容量に書
    き込み、一定時間経過後に前記同じ経路から読み出す第
    1測定ステップと、 前記画素スイッチング素子を非導通に制御して、前記列
    電極にテスト用ビデオ信号を印加し、一定時間経過後に
    前記列電極から読み出す第2測定ステップと、 を含み、前記第1測定ステップでの測定結果と前記第2
    測定ステップでの測定結果の差から、前記画素部の電気
    的不良を検出することを特徴とするアレイ基板の検査方
    法。
  5. 【請求項5】 互いに交差する複数本の列電極及び複数
    本の行電極、これら両電極の各交差部に配置された画素
    電極、前記画素電極と電気的に接続された補助容量、前
    記行電極に供給される行選択信号により前記列電極と前
    記画素電極間を導通させて前記列電極に供給されたビデ
    オ信号を前記補助容量に書き込む画素スイッチング素子
    を含む画素部を備えたアレイ基板の検査方法において、 前記画素スイッチング素子を非導通に制御して、前記列
    電極にテスト用ビデオ信号を印加し、一定時間経過後に
    前記列電極から読み出す測定ステップを含み、 前記測定ステップでの測定結果から、前記列電極の電気
    的不良を検出することを特徴とするアレイ基板の検査方
    法。
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