JP2003048935A - カーボン・フェノール樹脂成形材料の製造方法 - Google Patents

カーボン・フェノール樹脂成形材料の製造方法

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JP2003048935A JP2001240256A JP2001240256A JP2003048935A JP 2003048935 A JP2003048935 A JP 2003048935A JP 2001240256 A JP2001240256 A JP 2001240256A JP 2001240256 A JP2001240256 A JP 2001240256A JP 2003048935 A JP2003048935 A JP 2003048935A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンモニアなどの窒素成分を含有させること
なく、塊状化を抑制して容易に粒状に調製することがで
きるカーボン・フェノール樹脂成形材料の製造方法を提
供する。 【解決手段】 水に対する常温での溶解度が5以下の疎
水性フェノール類を少なくとも含むフェノール類とアル
デヒド類とを、触媒の存在下で、カーボン粉末と混合し
つつ反応させる。この反応によって得られる含水状態の
レゾール型フェノール樹脂を調製する。この反応によっ
て得られるカーボンとフェノール樹脂からなる含水状態
の顆粒状物中のフェノール樹脂は疎水性フェノール類に
よって疎水性になり、塊状化を抑制して容易に粒状に調
製することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐火物や鋳造用の
成形材料、砥石、ブレーキライニング、軸受けの摺動部
材等の成形材料、電極、シール材等の成形材料などに好
適に使用される粒状のカーボン・フェノール樹脂成形材
料の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような用途の成形材料として、フ
ェノール樹脂に黒鉛などのカーボンを混合したカーボン
・フェノール樹脂成形材料が従来から使用されている。
このカーボン・フェノール樹脂成形材料としては、フェ
ノール樹脂にカーボンを混合してこれを造粒することに
よって粒体として作製したものを用いるのが一般的であ
る。
【0003】そしてこのような粒状のカーボン・フェノ
ール樹脂成形材料を製造するにあたっては、従来から一
般に次のようにして行なわれている。まずフェノール類
とアルデヒド類とを反応触媒の存在下で反応させてフェ
ノール樹脂を調製し、これを脱水する。次にこのフェノ
ール樹脂をそのまま、あるいは溶剤を加えて希釈し、こ
れをカーボン粉末に添加してニーダー等で混練し、この
混練物を押出した後に乾燥し、これを粉砕することによ
って、カーボンとフェノール樹脂との混合粒体であるカ
ーボン・フェノール樹脂成形材料を得るのである。
【0004】しかし、このような方法で粒状のカーボン
・フェノール樹脂成形材料を製造する場合、フェノール
樹脂の調製及び脱水の工程、フェノール樹脂とカーボン
粉末とを混合する混練工程、混練物を押出して乾燥、さ
らに粉砕して造粒する工程という各種の工程が必要にな
り、製造工数が多くなると共に、脱水や乾燥、粉砕とい
った大量のエネルギーを消費する工程が必要になり、製
造コストが高くなる等の問題を有する。またカーボン粉
末とフェノール樹脂を混合する際の、カーボン粉末への
フェノール樹脂の分散が悪く、均質な成形材料を得るこ
とが難しいという問題もある。
【0005】そこで、これらの問題を解消したカーボン
・フェノール樹脂成形材料の製造方法が、本出願人によ
って特公平6-21140号公報で提供されている。す
なわちこの方法は、フェノール類とアルデヒド類とを反
応させてフェノール樹脂を調製する際に、同時にカーボ
ン粉末を混合しながらこの反応を行なわせるようにした
ものであり、カーボン粉末の表面にフェノール樹脂が被
覆された含水の顆粒状物を調製するようにしたものであ
る。従ってこのものでは、カーボン粉末にフェノール樹
脂が被覆された含水顆粒状物を反応系からろ過し、これ
を乾燥することによって、上記のような多くの工程を経
る必要なく、低コストで粒状のカーボン・フェノール樹
脂成形材料を得ることができるものであり、また均一に
カーボンとフェノール樹脂が混在するカーボン・フェノ
ール樹脂成形材料を得ることができるものである。しか
もこのものでは、カーボン粉末の表面にフェノール樹脂
が極めて薄く均一に被覆しているので、フェノール樹脂
の量を少なくするとができ、カーボン粉末の持つ滑性、
摺動性、耐摩耗性、耐熱性、導電性などの特性を活かし
た用途に特に好適に用いることが可能になるものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
フェノール類とアルデヒド類をカーボン粉末と混合しな
がら反応させて得られる、カーボン粉末とフェノール樹
脂からなる含水顆粒状物において、フェノール樹脂は親
水性であって吸湿性と吸水性が高いため、軟化点の低下
が著しい。このため、カーボン粉末とフェノール樹脂か
らなる含水顆粒状物を反応系からろ過する際や、ろ過し
た後に乾燥する際に、塊状化し易く、取り扱いが非常に
困難であり、場合によっては乾燥後に塊状物を粉砕しな
ければならないという問題があった。
【0007】そこで、このような問題に対処するため
に、フェノール類とアルデヒド類を反応させる触媒とし
て、アンモニアあるいは第1級アミン、第2級アミンを
用い、フェノール樹脂をアンモニアレゾール樹脂として
調製することがなされている。このアンモニアレゾール
樹脂では、メチロール基の水酸基とアンモニアの水素と
が反応して全体の水酸基が少なくなるために疎水性にす
ることができるのである。
【0008】しかし、このようにアンモニアあるいは第
1級アミン、第2級アミンを触媒として用いると、アン
モニアの一部がフェノール樹脂中に残存したり、第1級
アミンや第2級アミンの窒素成分が[化1]のような形
でフェノール樹脂中に残存したりすることになり、加熱
成形時にアンモニアガスや窒素ガスが発生し、環境汚染
や金属の腐食などの問題が発生するおそれがある。
【0009】
【化1】
【0010】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、アンモニアなどの窒素成分を含有させることな
く、塊状化を抑制して容易に粒状に調製することができ
るカーボン・フェノール樹脂成形材料の製造方法を提供
することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
カーボン・フェノール樹脂成形材料の製造方法は、水に
対する常温での溶解度が5以下の疎水性フェノール類を
少なくとも含むフェノール類とアルデヒド類とを、触媒
の存在下で、カーボン粉末と混合しつつ反応させること
を特徴とするものである。
【0012】また請求項2の発明は、請求項1におい
て、フェノール類のうち、水に対する常温での溶解度が
5以下の疎水性フェノール類を5質量%以上使用するこ
とを特徴とするものである。
【0013】また請求項3の発明は、請求項1又は2に
おいて、水に対する常温での溶解度が5以下の疎水性フ
ェノール類として、ビスフェノール類及びクレゾール類
から選ばれるものを用いることを特徴とするものであ
る。
【0014】また請求項4の発明は、請求項1乃至3の
いずれかにおいて、触媒として、アルカリ金属又はアル
カリ土類金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩及び第三級ア
ミンから選ばれる一種以上のものを用いることを特徴と
するものである。
【0015】また請求項5の発明は、請求項4におい
て、触媒として、第三級アミンを用いることを特徴とす
るものである。
【0016】また請求項6の発明は、請求項1乃至5の
いずれかにおいて、フェノール樹脂中の窒素成分量が
0.3質量%以下であることを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0018】本発明では、特公平6-21140号公報
において開示されている方法に準じて、粒状のカーボン
・フェノール樹脂成形材料を製造することができる。す
なわち、フェノール類とアルデヒド類とを、触媒の存在
下で、カーボン粉末と混合しつつ反応させることによっ
て、カーボン粉末が核物質となってカーボン粉末とフェ
ノール樹脂とが凝集された含水状態の顆粒状物を調製
し、これを反応系からろ過して乾燥することによって、
粒状のカーボン・フェノール樹脂成形材料を得ることが
できるものである。この方法をさらに詳しく説明する。
【0019】本発明においてフェノール類とアルデヒド
類を反応させる際に核物質となるカーボン粉末として
は、炭素質の粉末であれば特に制限されることなく使用
することができるものであり、例えば天然黒鉛、人造黒
鉛、キッシュ黒鉛、膨張黒鉛、カーボンブラック、メソ
フェースカーボン、コークス粉、木炭粉、籾殻炭、炭素
繊維の粉末などを用いることができる。さらに使用目的
に応じて、これらのカーボン粉末の他に、ロウ石、アル
ミニウムなどの無機質粉粒体を核物質として併用するこ
ともできる。
【0020】核物質として用いるこれらのカーボン粉末
や無機質粉粒体の粒径は特に制限されるものではない
が、1〜200μm程度が好ましい。また上記のものを
一種単独で用いる他、複数種のものを混合して用いるこ
ともできる。
【0021】本発明においてフェノール樹脂の主原料の
一つとして用いるフェノール類としては、疎水性で水に
難溶性のものを使用するものであり、水に対する溶解度
が常温(30℃)で5以下であるものが好ましい。ここ
で水に対する溶解度とは、水100gに対して溶解する
グラム数と定義されるものであり、水に対する溶解度が
5以下とは、水100gに対して5gの溶解で飽和状態
になることを意味する。溶解度は低いほうが望ましく、
従って溶解度の下限は0である。
【0022】このような水に対する溶解度が常温で5以
下の疎水性フェノール類としては、例えば、o−クレゾ
ール、m−クレゾール、p−クレゾール、p−t−ブチ
ルフェノール、4−t−ブチルカテコール、m−フェニ
ルフェノール、p−フェニルフェノール、p−(α−ク
ミル)フェノール、p−ノニルフェノール、グアヤコー
ル、ビスフェノールA、ビスフェノールS、ビスフェノ
ールF、o−クロロフェノール、p−クロロフェノー
ル、2,4−ジクロロフェノール、o−フェニルフェノ
ール、3,5−キシレノール、2,3−キシレノール、
2,5−キシレノール、2,6−キシレノール、3,4
−キシレノール、p−オクチルフェノールなどを挙げる
ことができ、これらのうち1種を単独で用いる他、2種
以上のものを併用することもできる。
【0023】本発明ではフェノール類として、これらの
疎水性フェノール類のみを用いる他、親水性で水に対す
る溶解度が常温(30℃)で5を超える水溶解性のフェ
ノール類を併用することもできる。このような水溶解性
のフェノール類としては、例えば、フェノール、カテコ
ール、タンニン、レゾルシン、ヒドロキノン、ピロガロ
ールなどを挙げることができ、これらのうち1種のもの
を単独で用いる他、2種以上のものを併用することもで
きる。
【0024】疎水性フェノール類の使用割合が大きい
程、カーボン粉末とフェノール樹脂の含水顆粒状物の塊
状化を抑制する効果が大きいものであり、本発明では使
用するフェノール類のうち、5質量%以上が疎水性フェ
ノール類であることが好ましい。使用する疎水性フェノ
ール類が5質量%未満であると、含水顆粒状物の塊状化
を防ぐことが困難になる。フェノール類として疎水性フ
ェノール類のみを用いても良いので、疎水性フェノール
類の使用割合の上限は100質量%である。
【0025】本発明においてフェノール樹脂の主原料の
他の一つとして用いるアルデヒド類としては、ホルムア
ルデヒドの水溶液の形態であるホルマリンが最適である
が、トリオキサン、テトラオキサン、パラホルムアルデ
ヒドのような形態のものを用いることもでき、その他ホ
ルムアルデヒドの一部あるいは大部分をフルフラールや
フルフリルアルコールに置き換えることも可能である。
【0026】またフェノール類とアルデヒド類を付加縮
合反応させる触媒としては、ナトリウム、カリウム、リ
チウムなどのアルカリ金属の酸化物や水酸化物や炭酸
塩、カルシウム、マグネシウム、バリウムなどアルカリ
土類金属の酸化物や水酸化物や炭酸塩、第三級アミンを
用いるのが好ましく、これらのうち1種のものを単独で
用いる他、2種以上のものを併用することもできる。具
体例を挙げれば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、水酸化カルシウム、
水酸化マグネシウム、水酸化バリウム、炭酸カルシウ
ム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、トリメチルア
ミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、1,
8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセン−7など
がある。
【0027】これらのアルカリ金属又はアルカリ土類金
属の酸化物、水酸化物、炭酸塩は、いずれも窒素成分を
全く含有せず、また第三級アミンは窒素成分を含有する
が第三級アミンではこの窒素成分は既述の[化1]のよ
うにメチロール基に付加するようなことがないものであ
り、窒素成分がフェノール樹脂の分子中に取り込まれる
ことなく、フェノール樹脂を調製することができるもの
である。
【0028】また上記の各成分の他に、滑剤、繊維、エ
ポキシ樹脂、カップリング剤などを配合することもでき
る。
【0029】そして、上記のフェノール類とアルデヒド
類と反応触媒を反応釜などの反応容器にとり、さらに反
応容器にカーボン粉末、その他必要に応じて無機質粉粒
体、滑剤、繊維、エポキシ樹脂、カップリング剤などを
投入し、これらの存在下でフェノール類とアルデヒド類
を反応させるものである。
【0030】この反応は反応系を攪拌するに足る量の水
中で、攪拌しつつ行なわれるものであり、反応の当初で
は反応系は粘稠なマヨネーズ状であって攪拌に伴って流
動する状態であるが、反応が進むにつれて次第に、カー
ボン粉末及び必要に応じて添加した添加剤を含むフェノ
ール類とアルデヒド類との縮合反応物が系中の水と分離
し始め、反応生成されるフェノール樹脂とカーボン粉末
などとが凝集した複合粒子が突然に反応容器の全体に分
散された状態になる。そしてさらに所望する程度にフェ
ノール樹脂の反応を進めて冷却したのちに攪拌を停止す
ると、この複合粒子は沈殿して水と分離される。この複
合粒子は微小な含水顆粒状物となっており、反応容器か
ら取り出して濾過することによって水から容易に分離す
ることができものであり、これを乾燥することによって
成形に適した粒状にすることができる。
【0031】ここで、この顆粒状物はフェノール樹脂と
カーボン粉末などとが凝集した含水状態の粒子である
が、本発明ではフェノール樹脂を調製するフェノール類
として疎水性のものを使用しているので、フェノール樹
脂は付加縮合反応の進行とともに疎水性になり、フェノ
ール樹脂とカーボン粉末などとが凝集した含水顆粒状物
は水と分離し易くなると共に、また疎水性であるために
吸湿性や吸水性が小さくなる。従ってこの含水顆粒状物
を水からろ過して分離する際や、乾燥する際に、塊状化
するようなことを防ぐことができるものである。
【0032】上記のようにして得られる粒体は、カーボ
ン粉末などを含むカーボン・フェノール樹脂成形材料で
あり、カーボン粉末などとフェノール樹脂とが凝集され
たものであるために、各粒子においてカーボン粉末とフ
ェノール樹脂の割合が同一であり、またバインダーであ
るフェノール樹脂は粒子の表面に極めて薄く均一に被覆
されるため、フェノール樹脂の量が少ないカーボン・フ
ェノール樹脂成形材料を容易に得ることができるもので
ある。従って、バインダーであるフェノール樹脂の含有
量が少なく、カーボン粉末とフェノール樹脂とが均一に
分散された粒状のカーボン・フェノール樹脂成形材料を
得ることができるものである。
【0033】また、上記のようにして得られるカーボン
・フェノール樹脂成形材料において、フェノール樹脂に
は窒素成分が含有されていないので、このカーボン・フ
ェノール樹脂成形材料を成形した成形物に窒素成分が取
り込まれることを防ぐことができ、金属をインサートし
た成形物の金属が窒素成分で腐食されたり、環境が汚染
されたりすることを防ぐことができるものである。従っ
てカーボン・フェノール樹脂成形材料のフェノール樹脂
中に含有される窒素成分の量は少ないほど望ましく、窒
素成分の含有量は理想的には0%であるが、本発明で
は、窒素含有量を0.3質量%以下に制限することによ
って、窒素成分による問題の発生を実質的に防ぐように
している。
【0034】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。
【0035】(実施例1)攪拌機付きの反応容器にビス
フェノールA(水に対する常温での溶解度0.036)
を20質量部、フェノールを365質量部、37質量%
ホルマリンを547質量部、トリエチルアミンを7.7
質量部仕込み、さらに平均粒径が6μmの鱗片状黒鉛粉
末を1362質量部及び水を1500質量部仕込んだ
(疎水性のビスフェノールAはフェノール類中の5質量
%)。そしてこれを攪拌混合しながら60分を要して9
0℃まで昇温し、そのまま3時間反応を行なった。次
に、20℃まで冷却した後、反応容器の内容物をヌッチ
ェによりろ別することによって、含有水分22質量%の
含水顆粒状物を得た。
【0036】この含水顆粒状物を、ステンレス製バット
に敷いたポリエチレンシートの上に約2cmの厚さに広
げ、これを熱風循環式乾燥器に入れて器内温度45℃で
乾燥することによって、含有水分0.7質量%のサラサ
ラとした、粒状のカーボン・フェノール樹脂成形材料を
得た。このカーボン・フェノール樹脂成形材料中のフェ
ノール樹脂の含有量は20.2質量%であり、フェノー
ル樹脂中の窒素の含有量は0.02質量%であった。
【0037】(実施例2)反応容器にo−クレゾール
(水に対する常温での溶解度2.0),m−クレゾール
(水に対する常温での溶解度2.4),p−クレゾール
(水に対する常温での溶解度2.0)の混合物を193
質量部、フェノールを193質量部、37質量%ホルマ
リンを529質量部、水酸化カリウムを7.7質量部仕
込み、さらに平均粒径が6μmの鱗片状黒鉛粉末を13
62質量部及び水を1500質量部仕込んだ(疎水性の
クレゾール類はフェノール類中の50質量%)。あとは
実施例1と同様にして反応させると共にろ別することに
よって、含有水分19質量%の含水顆粒状物を得た。
【0038】この含水顆粒状物を実施例1と同様にして
器内温度45℃で乾燥することによって、含有水分0.
7質量%のサラサラとした、粒状のカーボン・フェノー
ル樹脂成形材料を得た。このカーボン・フェノール樹脂
成形材料中のフェノール樹脂の含有量は20.1質量%
であり、フェノール樹脂中の窒素の含有量は0.01質
量%であった。
【0039】(実施例3)反応容器にビスフェノールA
を385質量部、37質量%ホルマリンを233質量
部、水酸化ナトリウムを3.85質量部、トリエチルア
ミンを3.85質量部仕込み、さらに平均粒径が6μm
の鱗片状黒鉛粉末を1362質量部及び水を1500質
量部仕込んだ(疎水性のビスフェノールAはフェノール
類中100質量%)。あとは実施例1と同様にして反応
させると共にろ別することによって、含有水分19.5
質量%の含水顆粒状物を得た。
【0040】この含水顆粒状物を実施例1と同様にして
器内温度50℃で乾燥することによって、含有水分0.
7質量%のサラサラとした、粒状のカーボン・フェノー
ル樹脂成形材料を得た。このカーボン・フェノール樹脂
成形材料中のフェノール樹脂の含有量は20.3質量%
であり、フェノール樹脂中の窒素の含有量は0.02質
量%であった。
【0041】(実施例4)反応容器にビスフェノールA
を385質量部、37質量%ホルマリンを233質量
部、水酸化ナトリウムを3.85質量部、トリエチルア
ミンを3.85質量部仕込み、さらに平均粒径が6μm
の鱗片状黒鉛粉末を5300質量部及び水を7500質
量部仕込んだ(疎水性のビスフェノールAはフェノール
類中100質量%)。あとは実施例1と同様にして反応
させると共にろ別することによって、含有水分19.5
質量%の含水顆粒状物を得た。
【0042】この含水顆粒状物を実施例1と同様にして
50℃で乾燥することによって、含有水分0.7質量%
のサラサラとした、粒状のカーボン・フェノール樹脂成
形材料を得た。このカーボン・フェノール樹脂成形材料
中のフェノール樹脂の含有量は6.1質量%であり、フ
ェノール樹脂中の窒素の含有量は0.02質量%であっ
た。
【0043】(比較例1)反応容器にフェノールを38
5質量部、37質量%ホルマリンを565質量部、トリ
エチルアミンを7.7質量部仕込み、さらに平均粒径が
6μmの鱗片状黒鉛粉末を1362質量部及び水を15
00質量部仕込んだ。あとは実施例1と同様にして反応
させると共にろ別することによって、含有水分23.5
質量%の含水顆粒状物を得た。
【0044】この含水顆粒状物を、ステンレス製バット
に敷いたポリエチレンシートの上に約2cmの厚さに広
げ、これを熱風循環式乾燥器に入れて乾燥を試みたとこ
ろ、器内温度30℃では含有水分0.8質量%にまで塊
状化せずに乾燥できたものの、器内温度35℃ではわず
かに塊状化し、器内温度40℃では完全に塊状化するも
のであった。得られたこのこのカーボン・フェノール樹
脂成形材料中のフェノール樹脂の含有量は19.8質量
%であり、フェノール樹脂中の窒素の含有量は0.02
質量%であった。
【0045】(比較例2)反応容器にフェノールを38
5質量部、37質量%ホルマリンを498質量部、ヘキ
サメチレンテトラミンを40質量部仕込み、さらに平均
粒径が6μmの鱗片状黒鉛粉末を1362質量部及び水
を2000質量部仕込んだ。あとは実施例1と同様にし
て反応させると共にろ別することによって、含有水分2
0.5質量%の含水顆粒状物を得た。
【0046】この含水顆粒状物を、ステンレス製バット
に敷いたポリエチレンシートの上に約2cmの厚さに広
げ、これを熱風循環式乾燥器に入れて乾燥を試みたとこ
ろ、器内温度40℃では含有水分0.9質量%にまで塊
状化せずに乾燥できたものの、器内温度45℃ではブロ
ッキングし、器内温度50℃では完全に塊状化するもの
であった。得られたこのカーボン・フェノール樹脂成形
材料中のフェノール樹脂の含有量は20.5質量%であ
り、フェノール樹脂中の窒素の含有量は4.0質量%で
あった。
【0047】上記のようにして実施例1〜4及び比較例
1,2で得られたカーボン・フェノール樹脂成形材料に
ついて、流れ、疎充填かさ密度、粒度を測定した。
【0048】流れの測定は、試料量を10g、荷重を3
9.2kN、加圧時間を2分に設定して、JIS K
6911「成形材料(円板式流れ)」に準拠して行なっ
た。
【0049】疎充填かさ密度の測定は、筒井理化学機械
(株)製の「ABD粉体特性測定器」を用いた行なっ
た。すなわち、測定円台に100cm3の試料容器を載
せて振動させ、これに試料を上部のホッパーから供給
し、試料容器が一杯になった時点でスイッチを切って、
山になった部分をヘラですり取り、試料容器内の試料の
全量を測定し、次の式から疎充填かさ密度を算出した。
【0050】疎充填かさ密度(g/cm3)=(試料の質量:
g)/(試料容器の容量:100cm3) 粒度の測定は、(株)飯田製作所製の振動ふるい器を用
いて行なった。
【0051】これらの結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】また、上記のようにして実施例1〜4及び
比較例1,2で得られたカーボン・フェノール樹脂成形
材料を成形金型に入れ、成形温度160℃、成形圧力5
MPa、成形時間15分の条件で成形し、成形物を作製
した。そしてこの成形物について、比重、曲げ強さ、曲
げ弾性率、ロックウェル硬さ、表面抵抗率、体積抵抗率
を測定した。ここで、比重、曲げ強さ、曲げ弾性率はJ
IS K 6911に、ロックウェル硬さはJIS K
7202に、表面抵抗率、体積抵抗率はJIS K
7194にそれぞれ準拠し、三菱油化(株)製の「ロレ
スタAP MCP T400」により測定を行なった。
結果を表2に示す。
【0054】
【表2】
【0055】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係るカ
ーボン・フェノール樹脂成形材料の製造方法は、水に対
する常温での溶解度が5以下の疎水性フェノール類を少
なくとも含むフェノール類とアルデヒド類とを、触媒の
存在下で、カーボン粉末と混合しつつ反応させるように
したので、反応によって得られるカーボンとフェノール
樹脂からなる含水状態の顆粒状物中のフェノール樹脂は
疎水性フェノール類によって疎水性になり、水と分離し
易くなると共に吸湿性や吸水性が低下するものであっ
て、塊状化を抑制して容易に粒状に調製することができ
るものである。しかも反応の際にアンモニアや第1級ア
ミン、第2級アミンのような窒素成分が残存する触媒を
用いる必要がなくなるものであり、窒素成分を含有しな
いカーボン・フェノール樹脂成形材料を得ることができ
るものである。
【0056】また請求項2の発明は、フェノール類のう
ち、水に対する常温での溶解度が5以下の疎水性フェノ
ール類を5質量%以上使用するようにしたので、反応に
よって得られるフェノール樹脂は疎水性になり、塊状化
を抑制して容易に粒状に調製することができるものであ
る。
【0057】また請求項3の発明は、水に対する常温で
の溶解度が5以下の疎水性フェノール類として、ビスフ
ェノール類及びクレゾール類から選ばれるものを用いる
ので、反応によって得られる含水状態のフェノール樹脂
は疎水性になり、塊状化を抑制して容易に粒状に調製す
ることができるものである。
【0058】また請求項4の発明は、触媒として、アル
カリ金属又はアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、炭
酸塩及び第三級アミンから選ばれる一種以上のものを用
いるので、窒素成分を含有しないカーボン・フェノール
樹脂成形材料を得ることができるものである。
【0059】また請求項5の発明は、触媒として、第三
級アミンを用いるので、窒素成分を含有しないカーボン
・フェノール樹脂成形材料を得ることができるものであ
る。
【0060】また請求項6の発明は、フェノール樹脂中
の窒素成分量が0.3質量%以下であるので、窒素成分
を含有することによる悪影響を未然に防ぐことができる
ものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋口 尚登 大阪府堺市築港新町2丁5番地 リグナイ ト株式会社内 Fターム(参考) 4J002 CC031 DA036 GM00 4J033 CA02 CA03 CA04 CA11 CC04 CC07 HA10 HB02 HB04 HB06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水に対する常温での溶解度が5以下の疎
    水性フェノール類を少なくとも含むフェノール類とアル
    デヒド類とを、触媒の存在下で、カーボン粉末と混合し
    つつ反応させることを特徴とするカーボン・フェノール
    樹脂成形材料の製造方法。
  2. 【請求項2】 フェノール類のうち、水に対する常温で
    の溶解度が5以下の疎水性フェノール類を5質量%以上
    使用することを特徴とする請求項1に記載のカーボン・
    フェノール樹脂成形材料の製造方法。
  3. 【請求項3】 水に対する常温での溶解度が5以下の疎
    水性フェノール類として、ビスフェノール類及びクレゾ
    ール類から選ばれるものを用いることを特徴とする請求
    項1又は2に記載のカーボン・フェノール樹脂成形材料
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 触媒として、アルカリ金属又はアルカリ
    土類金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩及び第三級アミン
    から選ばれる一種以上のものを用いることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載のカーボン・フェノー
    ル樹脂成形材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 触媒として、第三級アミンを用いること
    を特徴とする請求項4に記載のカーボン・フェノール樹
    脂成形材料の製造方法。
  6. 【請求項6】 フェノール樹脂中の窒素成分量が0.3
    質量%以下であることを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれかに記載のカーボン・フェノール樹脂成形材料の製
    造方法。
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