JPH0756000B2 - フエノ−ル樹脂成形材料 - Google Patents

フエノ−ル樹脂成形材料

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JPH0756000B2
JPH0756000B2 JP5793587A JP5793587A JPH0756000B2 JP H0756000 B2 JPH0756000 B2 JP H0756000B2 JP 5793587 A JP5793587 A JP 5793587A JP 5793587 A JP5793587 A JP 5793587A JP H0756000 B2 JPH0756000 B2 JP H0756000B2
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phenol resin
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resin molding
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慎司 森
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エヌオーケー株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フェノール樹脂成形材料、特に強度と摺動特
性が同時に改良され、しかもフェノール樹脂成形体を安
価に供給できるフェノール樹脂成形材料に関する。
〔従来の技術〕
従来、フェノール樹脂の強度を向上させるために、ガラ
ス繊維、アスベスト繊維などが配合されていた。これら
繊維性充填材を配合したフェノール樹脂成形体は機械的
強度は優れるが、一般的に摺動特性が低下する。炭素繊
維やアラミド繊維を使用すれば摺動特性も向上するが、
これら繊維が非常に高価であるため、通常の樹脂に使用
することはできない。そこで、高価な炭素繊維などを大
量に使用できない通常のフェノール樹脂にあっては、繊
維の一部を比較的安価な人造、天然のグラファイトやポ
リテトラフルオロエチレン(以下、PTFEとする)などの
自己潤滑性を有する粒状充填材と置換する方法が採用さ
れているが、この方法によっては強度の低下が著しい。
また、フェノール樹脂初期重合物100重量部に対し、グ
ラファイト40重量部以上、PTFE70重量部以上では混練時
の作業性が著しく低下する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
そこで、高価な炭素繊維やアラミド繊維を使用せずに或
いは使用量を少量にとどめて、しかも強度を低下させ
ず、摺動特性が改良されたフェノール樹脂成形材料が求
められていた。
〔問題解決の手段〕及び〔作用〕 本発明は上記問題を解決することを目的とし、その構成
は、フェノール樹脂初期縮合物にオイルコークス及び繊
維性充填材を配合したことを特徴とする。すなわち、本
発明は、フェノール樹脂に繊維性充填材を配合するにあ
たり、オイルコークスを併用することにより、強度の低
下を防止して、摺動特性を改良できることを見出して完
成したものである。
本発明に係るフェノール樹脂初期縮合物としては、フェ
ノール、クレゾール、キシレノールなどのフェノール類
及び変性フェノール類と、アルデヒド類とを所定のモル
比に配合し、水酸化ナトリウムなどのアルカリ性触媒の
存在下で反応させた後、減圧脱水して固形状としたレゾ
ール型フェノール樹脂の初期縮合物がある。また、これ
らフェノール類とアルデヒド類との配合物を酸性触媒の
存在下に反応させた後、脱水煮詰して固形状としたノボ
ラック型フェノール樹脂初期縮合物がある。これらフェ
ノール樹脂初期縮合物は未だ不可逆的な三次元構造体で
はなく、成形性を有している縮合物である。
ノボラック型フェノール樹脂初期縮合物を用いる場合に
は、硬化剤を配合して用いるが、硬化剤としてヘキサメ
チレンテトラミンを使用する。その配合比は、ノボラッ
ク型フェノール樹脂初期縮合物100重量部に対して10〜2
5重量部が好ましい。
オイルコークスは石油精製の際に重質残留物として得ら
れるアスファルトやピッチを更に高温で熱分解して得ら
れた残留物であり、平均粒径200μ以下の微粒粉が好ま
しい。配合量はフェノール樹脂初期縮合物100重量部
(硬化剤配合のものは硬化剤を含む、以下同じ)に対し
て10〜100重量部が好ましい。10重量部以下では摺動特
性が改良されず、100重量部以上では混練時の作業性が
低下し、かつ得られた成形体の機械的強度が劣る。
繊維性充填材としては、ガラス繊維アスベスト繊維、炭
素繊維、アラミド繊維などが挙げられ、その配合量はフ
ェノール樹脂初期縮合物100重量部に対して10〜100重量
部が好ましい。10重量部以下では得られた成形材料の機
械的強度が劣り、100重量部以上では混練時の作業性が
低下する。
本発明においては以上の配合物の他、必要に応じて着色
剤、耐候性改良剤、安定剤など他の充填材を配合するこ
とができる。
〔効果〕
本発明により、グラファイトやPTFEを配合した従来のフ
ェノール樹脂に比較して摺動特性がほぼ同等で機械的強
度が格段に優れたフェノール樹脂成形体が得られるフェ
ノール樹脂成形材料を安価に提供することができる。
〔実施例1〜3〕 ノボラック型フェノール樹脂初期縮合物100重量部とヘ
キサメチレンテトラミン20重量部とからなるフェノール
樹脂(ヘキサメチレンテトラミン約17%)を用い、第1
表に示す割合に配合し、混合機で混合し、ロール混練後
粉砕してペレット状のフェノール樹脂成形材料を得た。
次いで、このペレットを射出成形機を用いて12.7cm×1
2.7cm×25.4cmの試験片を成形しのそ試験片の強度及び
成形特性を測定し、その結果を第1表に併記した。
なお、第1表中その他は主として触媒、着色剤、離型剤
である。
〔比較例1〜5〕 ノボラック型フェノール樹脂を用い、第1表に示す割合
に配合し、実施例と同様にして試験片を作成し、実施例
と同様に測定を行い、第1表に併記した。
なお、実施例及び比較例の試験方法は次の通りである。
圧縮強さ:JISK6911によった。
摺動特性:鈴木式摩擦摩耗試験方法により、下記条件で
摩擦係数及び摩耗係数を測定した。
試験条件…環境:室温、無潤滑 面圧:5Kgf/cm2 周速:0.2m/sec. 相手材:S45C 相手材粗さ:1.5S 時間:24hr.

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェノール樹脂初期縮合物にオイルコーク
    ス及び繊維性充填材を配合してなるフェノール樹脂成形
    材料。
  2. 【請求項2】オイルコークスの添加量が、フェノール樹
    脂初期縮合物100重量部に対して10〜100重量部である特
    許請求の範囲第1項記載のフェノール樹脂成形材料。
  3. 【請求項3】オイルコークスの平均粒径が200μ以下で
    ある特許請求の範囲第1項又は第2項記載のフェノール
    樹脂成形材料。
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WO2016208648A1 (ja) * 2015-06-24 2016-12-29 コスモ石油株式会社 樹脂配合物

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