JP2003043797A - 現像剤収納容器、現像剤移送装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像剤収納容器、現像剤移送装置及び画像形成装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用済みのトナー収容器のユーザーによる取
扱いの容易性を安定して確保し、かつ、その保管時又は
運搬時における収納性を安定して確保することである。 【解決手段】 トナー収容器30は、柔軟な材料で形成
されており、その外周面には、ガイド部材34が装着さ
れている。このガイド部材は、トナー収容器よりも剛性
が高い材料で形成されており、両側面に折り目34aが
付けられている。これにより、ガイド部材は、トナー収
容器が減容して変形すると、その折り目34部分がトナ
ー収容器の折り目を押し込み、また、ガイド部材の内壁
面がトナー収容器の平面部分を均一に押し込む。すなわ
ち、トナー収容器の変形は、ガイド部材により補助さ
れ、減容後のトナー収容器の形状は、きれいなシート状
に折り畳まれることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像剤収納容器並
びに画像形成装置に係り、詳しくは、内圧が減少するこ
とで減容する柔軟な袋状部材と、上記袋状部材の内部に
収納された現像剤を排出するための現像剤排出口を形成
する排出口形成部材とを備えた現像剤収納容器並びにこ
の現像剤収納容器を備えた画像形成装置に関するもので
ある。また、本発明は、現像剤移送装置並びに画像形成
装置に係り、詳しくは、気体を送り出す気体送出装置
と、上記気体送出装置から送り出される気体を通し、現
像剤収納容器内の現像剤に対して該気体を供給するため
の複数の気体供給口を有する気体供給通路と、上記現像
剤収納容器内の現像剤を排出するための現像剤排出口を
有し、該現像剤排出口から排出された現像剤を搬送する
ための現像剤搬送通路とを備えた現像剤移送装置並びに
この現像剤移送装置を備えた画像形成装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置としては、感光体
(潜像担持体)上に静電潜像を形成し、その静電潜像を
現像剤中のトナーによって現像して得られたトナー像を
転写紙へ転写する電子写真方式を利用するものが知られ
ている。このような画像形成装置には、静電潜像を現像
する現像装置に消費した分のトナーを供給するため、ト
ナー収容器(現像剤収納容器)が装着される。このトナ
ー収容器は、一般に、トナーが充填された状態で、画像
形成装置本体とは別個独立の商品として販売され、ユー
ザーに提供される。このような画像形成装置において
は、装着されたトナー収容器に収納されているトナー
を、スクリューやオーガ等の機械的手段によって少量ず
つ搬送し、現像装置内部に補給するトナー補給方式を利
用したものが知られている。この機械的手段によりトナ
ー搬送を行うトナー補給方式では、そのトナー搬送通路
がほぼ直線状にしか配置できず配置の自由度が低いとい
う欠点がある。
【0003】この欠点を解消するため、特開平7−21
9329号公報では、回転することによりトナーを軸方
向に移動させるロータと、このロータを包み込むトナー
搬送通路を内部に有しかつロータと通路内部で接触係合
する固定されたステータとを有するスクリューポンプ、
及び、このスクリューポンプにより搬送される粉体トナ
ーを流動化させるためにトナーに空気を供給するエアポ
ンプを備えたものが開示されている。このトナー補給方
式では、エアポンプを使用して、フレキシブルな搬送パ
イプ内を通して、トナー収容器内のトナーを現像装置ま
で搬送することができる。このため、スクリューやオー
ガ等の機械的手段を用いたトナー補給方式に比べて、ト
ナー搬送通路の配置の自由度を高めることができる。こ
の結果、トナー収容器の形状や大きさを、画像形成装置
本体の空きスペースに合わせて自由に設定することがで
きるという利点がある。また、このトナー補給方式で
は、エアポンプによってトナーを空気と混合した状態で
搬送するので、トナーが流動化して安定した搬送を実現
できるとともに、搬送されるトナーに無用なストレスを
与えないため、搬送中のトナーの凝集や熱融着等が生じ
にくい。
【0004】また、上記特開平7−219329号公報
に開示されているトナー補給方式においては、トナー収
容器を袋状の柔軟な材料で形成し、スクリューポンプの
吸引力によって容器を収縮・減容する構成とすることが
できる。これにより、トナー消費後のトナー収容器の容
積を小さくすることができ、使用後のトナー収容器の取
り扱いの利便性を高めることができる。具体的に説明す
ると、カートリッジやボトルといったハードボトルで形
成されたトナー収容器を使用する場合、そのトナー収容
器の形状は変形せず、トナー収容器が使用済みとなった
ときでも、使用前と同じ大きさのままである。しかし、
上記トナー補給方式においては、トナー収容器が柔軟な
材料で形成されたソフトボトルを使用し、使用後には使
用前よりも減容した状態となるため、ハードボトルのト
ナー収容器を使用する場合に比べて、ユーザーの取り扱
いが容易となる上、そのトナー収容器の交換に伴う使用
済み容器の回収の際に、ユーザーからメーカーへの運搬
するときのコストを低く抑えることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
なソフトボトルを使用する場合、トナーが無くなった時
点で容器が減容した状態(つぶれた状態)になるが、従
来、その減容後の形状は、一定の形状にならず、図17
に示すように不定形で捻れたような状態となる。このた
め、使用済み容器を保管したり運搬したりする際の収納
性の点で、トナー収容器を減容させることの効果を十分
に得ることができないという問題があった。また、減容
後の形状が不定形である場合、ユーザーからの見た目も
良くない上、減容後の形状によっては、その取扱いの利
便性を損ねる結果となる。
【0006】また、上記特開平7−219329号公報
に開示されているトナー補給方式においては、スクリュ
ーポンプの吸引力のみでトナー収容器内のトナーを搬送
することが可能であるが、トナー収容器の形状によって
は、容器の内部表面に付着したトナーが、スクリューポ
ンプに向かうトナー収容器のトナー流出口にまで達せ
ず、固まりとなってトナー収容器中に残ってしまうトナ
ーブロッキング現象が発生するおそれがある。これを抑
制するためには、スクリューポンプによるトナー吸引と
併行して、エアポンプ(気体供給装置)を用いてトナー
収容器内に空気を送り込み、その空気圧でトナーを攪拌
し、容器の内部表面に付着したトナーを落とす構成とす
るのが有効である。この構成によれば、トナー収容器内
のトナーを無駄なくトナー流出口まで到達させることが
できる。しかし、安定したトナー補給を実現するために
は、トナー収容器内のトナー、特にトナー流出口付近の
トナーを、確実に流動化した状態にすることが重要であ
るが、トナー収容器の形状や空気の供給方法等によって
は、トナーを流動化させることができない場合もある。
【0007】図18は、従来の空気の供給方法における
トナー収容器内の状態を示す説明図である。このトナー
収容器630内の鉛直方向下部には、トナー排出口64
7及びエア供給口646を備えたノズル640が設置さ
れている。このノズル640は、2重管構造を有してお
り、内管内部がトナー搬送通路となり、内管と外管との
間のスペースがエア供給通路となっている。このような
構成においては、図示のように、トナー収容器630内
に、エア供給口646から供給される空気が届きにくい
領域Gが存在することになる。この領域Gにおいて、ト
ナーが残存してしまうおそれが高い。また、トナー排出
口647付近のトナーを流動化できたとしても、図19
及び図20に示すように、トナー排出口647付近が空
洞化する架橋現象が起きてしまうこともある。尚、図1
9では、トナー収容器630内に収容されたトナーにお
いてアーチ状に空洞ができてしまう架橋現象を示し、図
20は、ノズル640の鉛直方向上方部分のトナーだけ
がトナー排出口647から排出されてしまった状態で、
ラットホールと呼ばれる架橋現象を示している。このよ
うな架橋現象は、広範囲にトナーの流動化が行われな
い、もしくは、非常に流動性の悪いトナーが使用されて
いるときに発生しやすい。しかも、架橋現象が一度発生
すると、エア供給口から空気を供給してもトナーを攪拌
できないことがあり、未然に防止することが重要であ
る。
【0008】そこで、従来、エアポンプによるトナー収
容器630内への空気の供給箇所を複数設ける空気の供
給方法が提案されている。この方法によれば、トナー収
容器630内のトナーを広範囲にわたって攪拌すること
ができ、上記トナーブロッキング現象をより効果的に抑
制することが可能である。この構成は、従来、トナー収
容器630内にエア供給口646を複数配置することで
実現していた。
【0009】しかし、従来の構成では、複数のエア供給
口646について単一のエアポンプを使用していたた
め、これら複数のエア供給口646に加わるトナーによ
る圧力が一定でないとき、最も負荷の少ないエア供給口
のみから空気が供給され、それ以外のエア供給口はトナ
ーに塞がったまま空気が供給されないことが判明した。
このため、従来の構成では、エア供給口646が複数あ
っても、実質的に1つのエア供給口しか機能せず、広範
囲にトナーを攪拌し、流動化させるという効果を十分に
得ることができないという問題があった。
【0010】本発明は、上記問題に鑑みなされたもので
あり、第1の目的は、使用済みのトナー収容器(現像剤
収納容器)のユーザーによる取り扱いの容易性を安定し
て確保したり、使用済みのトナー収容器を保管したり運
搬したりする際の収納性を安定して確保したりすること
ができる現像剤収納容器及び画像形成装置を提供するこ
とである。また、第2の目的は、複数の開口部(気体供
給口)からトナー収容器(現像剤収納容器)内に空気等
の気体を送り込むことで、そのトナー収容器内のトナー
を攪拌し、流動化させる効果を十分に発揮させることが
できる現像剤移送装置及び画像形成装置を提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1の発明は、内圧が減少することで減
容する柔軟な袋状部材と、上記袋状部材の内部に収納さ
れた現像剤を排出するための現像剤排出口を形成する排
出口形成部材とを備えた現像剤収納容器において、上記
袋状部材が内圧の減少により減容して変形するとき、該
袋状部材が所定形状に変形するように、該袋状部材の変
形を補助する変形補助手段を有することを特徴とするも
のである。ここで、「現像剤」とは、現像剤を構成する
少なくとも一部の物質を意味し、二成分現像剤の場合に
は、キャリア及びトナー、キャリアのみ、トナーのみを
も含むものである。また、請求項2の発明は、請求項1
の現像剤収納容器において、上記変形補助手段は、減容
する袋状部材が所定箇所で屈折するように、該袋状部材
の変形を補助することを特徴とするものである。また、
請求項3の発明は、請求項1又は2の現像剤収納容器に
おいて、上記変形補助手段は、上記袋状部材に対して着
脱可能な変形補助部材であることを特徴とするものであ
る。また、請求項4の発明は、請求項3の現像剤収納容
器において、上記変形補助部材は、上記袋状部材の外周
面の少なくとも一部に沿って装着され、該袋状部材より
も高い剛性を有する中空筒状部材であることを特徴とす
るものである。また、請求項5の発明は、請求項1又は
2の現像剤収納容器において、上記変形補助手段は、上
記袋状部材の少なくとも一部に固着して設けられている
ことを特徴とするものである。また、請求項6の発明
は、請求項5の現像剤収納容器において、上記変形補助
手段は、上記袋状部材の一部を、該袋状部材の他部より
も剛性を高くするための剛性強化手段であることを特徴
とするものである。また、請求項7の発明は、請求項6
の現像剤収納容器において、上記袋状部材は、少なくと
も1つの平面部を有しており、上記剛性強化手段は、上
記平面部の少なくとも一部に固定される平板状部材であ
ることを特徴とするものである。また、請求項8の発明
は、請求項7の現像剤収納容器において、上記平板状部
材は、該平板状部材の平板面を貫通する貫通穴を有する
ことを特徴とするものである。また、請求項9の発明
は、請求項6の現像剤収納容器において、上記剛性強化
手段は、上記袋状部材の一部が該袋状部材の他部よりも
厚く形成された部分であることを特徴とするものであ
る。また、請求項10の発明は、請求項6、7、8又は
9の現像剤収納容器において、上記袋状部材は、互いに
対向する2つの第1平面部と、該2つの第1平面部を連
結する互いに対向した2つの第2平面部とを有してお
り、上記第1平面部の各々は、上記剛性強化手段を備え
ており、上記第2平面部の各々は、上記袋状部材が内圧
の減少により減容して変形したときに、上記2つの第1
平面部を互いに平行に近接させるように屈折するための
折り目を形成し、該折り目を境にして2つの上記剛性強
化手段を備えていることを特徴とするものである。ま
た、請求項11の発明は、請求項6、7、8又は9の現
像剤収納容器において、上記袋状部材は、互いに対向す
る2つの第1平面部と、該2つの第1平面部を連結する
互いに対向した2つの第2平面部とを有しており、上記
第1平面部の各々は、上記第2平面部よりも剛性の高い
シート材で形成されており、上記第2平面部の各々は、
上記袋状部材が内圧の減少により減容して変形したとき
に、上記2つの第1平面部を互いに平行に近接させるよ
うに屈折するための折り目を形成され、該折り目を境に
して少なくとも1つの剛性強化手段を備えていることを
特徴とするものである。また、請求項12の発明は、潜
像担持体と、上記潜像担持体上に形成される潜像を現像
剤により現像する現像装置と、現像剤を上記現像装置に
補給するための現像剤補給装置と、上記現像剤補給装置
により上記現像装置に補給するための現像剤を収納し、
該現像剤補給装置に対して着脱可能な現像剤収納容器と
を備えた画像形成装置において、上記現像剤収納容器と
して、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、1
0又は11の現像剤収納容器を用いたことを特徴とする
ものである。また、請求項13の発明は、請求項12の
画像形成装置において、上記現像剤収納容器を上記現像
剤補給装置に装着するときに、該現像剤収納容器の姿勢
を保持するための保持部材を有することを特徴とするも
のである。上記第2の目的を達成するために、請求項1
4の発明は、気体を送り出す気体送出装置と、上記気体
送出装置から送り出される気体を通し、現像剤収納容器
内の現像剤に対して該気体を供給するための複数の気体
供給口を有する気体供給通路と、上記現像剤収納容器内
の現像剤を排出するための現像剤排出口を有し、該現像
剤排出口から排出された現像剤を搬送するための現像剤
搬送通路とを備えた現像剤移送装置において、上記複数
の気体供給口から上記現像剤収納容器内に気体を送り出
すための気体送出制御を、気体供給口ごとに独立して行
う気体送出制御手段を有することを特徴とするものであ
る。また、請求項15の発明は、請求項14の現像剤移
送装置において、上記気体供給通路は、上記複数の気体
供給口に対してそれぞれ個別に設けられており、上記気
体送出装置は、上記気体供給通路ごとに個別に設けられ
ていることを特徴とするものである。また、請求項16
の発明は、請求項14又は15の現像剤移送装置におい
て、上記気体送出制御手段は、上記複数の気体供給口か
らの気体供給量が、該複数の気体供給口の少なくとも一
部で異なるように、気体送出制御を行うことを特徴とす
るものである。また、請求項17の発明は、請求項1
4、15又は16の現像剤移送装置において、上記気体
送出制御手段は、上記複数の気体供給口の少なくとも一
部について、気体を供給する気体供給期間の少なくとも
一部が互いに重複しないように、気体送出制御を行うこ
とを特徴とするものである。また、請求項18の発明
は、請求項14、15、16又は17の現像剤移送装置
において、上記気体供給通路の一部は、上記現像剤搬送
通路の一部であることを特徴とするものである。また、
請求項19の発明は、請求項14、15、16、17又
は18の現像剤移送装置において、上記複数の気体供給
口の少なくとも一部は、上記現像剤排出口の近傍に位置
する現像剤に対して気体が供給されるように配置されて
いることを特徴とするものである。また、請求項20の
発明は、請求項14、15、16、17、18又は19
の現像剤移送装置において、上記気体送出装置から気体
を送り出していないとき、上記気体供給通路を閉塞する
閉塞手段を有することを特徴とするものである。また、
請求項21の発明は、請求項14、15、16、17、
18、19又は20の現像剤移送装置において、上記現
像剤搬送通路中の現像剤通過量を調節するための通過量
調節手段を有することを特徴とするものである。また、
請求項22の発明は、潜像担持体と、上記潜像担持体上
に形成される潜像を現像剤により現像する現像装置と、
現像剤を収納する現像剤収納容器と、上記現像剤収納容
器内の現像剤を上記現像装置まで移送し、該現像装置に
現像剤を補給するための現像剤補給装置とを備えた画像
形成装置において、上記現像剤補給装置として、請求項
14、15、16、17、18、19、20又は21の
現像剤移送装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項23の発明は、潜像担持体と、上記潜像担
持体上に形成される潜像を現像剤により現像する現像装
置と、現像剤を収納する現像剤収納容器と、上記現像剤
収納容器内の現像剤を上記現像装置まで移送し、該現像
装置に現像剤を補給するための現像剤補給装置とを備え
た画像形成装置において、上記現像装置は、複数の現像
器を備えており、上記現像剤収納容器は、上記複数の現
像器に対してそれぞれ設けられており、上記現像剤補給
装置として、請求項15の現像剤移送装置を用いてお
り、上記現像剤収納容器内の現像剤に気体を供給するた
めの気体供給通路ごとに個別に設けられる気体送出装置
として、各現像剤収納容器に対して共通の気体送出装置
を用いることを特徴とするものである。また、請求項2
4の発明は、請求項23の画像形成装置において、上記
共通の気体送出装置から送り出される気体を通す各現像
剤収納容器についての気体供給通路は、一の気体供給通
路を通して一の現像剤収納容器内に気体を供給している
ときに、他の現像剤収納容器についての気体供給通路を
閉塞する閉塞手段を有することを特徴とするものであ
る。また、請求項25の発明は、請求項22、23又は
24の画像形成装置において、上記現像剤収納容器は、
該現像剤収納容器内の気体を外部に排出するための気体
排出手段を有することを特徴とするものである。また、
請求項26の発明は、請求項22、23、24又は25
の画像形成装置において、上記現像剤収納容器の少なく
とも一部は、内圧が減少することで減容する柔軟な袋状
部材で形成されていることを特徴とするものである。上
記請求項1乃至13の発明においては、現像剤を収納す
る袋状部材が、内圧の減少により減容する柔軟なもので
あるため、例えば、スクリューポンプ等の吸引手段によ
り現像剤収納容器内の現像剤を現像剤排出口から排出す
る場合には、現像剤の排出に伴って減容する。そして、
現像剤収納容器内の現像剤が無くなったときには、つぶ
れた状態となるため、その使用済みの現像剤収納容器の
ユーザーによる取り扱いが容易となり、また、その使用
済みの現像剤収納容器を回収する際の運搬コストを低く
抑えることができる。ここで、本現像剤収納容器では、
袋状部材が内圧の減少により減容して変形するとき、そ
の袋状部材が所定形状に変形するように、変形補助手段
により、その袋状部材の変形が補助される。このため、
袋状部材は、減容により所定形状に向かって変形してい
き、最終的に、減容後の袋状部材は、その所定形状につ
ぶれた状態となる。よって、その所定形状として、ユー
ザーによる取り扱いの容易性が良く、また、収納性が良
い形状を採用すれば、使用済みの現像剤収納容器の取り
扱いの容易性又は収納性を安定して確保することができ
る。また、上記請求項14乃至26の発明においては、
現像剤移送装置により、現像剤排出口から排出された現
像剤収納容器内の現像剤を、現像剤搬送通路を通して、
現像装置等の他の場所に移送する。また、気体を送り出
す気体送出装置から送り出される気体を気体供給通路を
通して、複数の気体供給口から現像剤収納容器内の現像
剤に対して気体を供給する。これにより、現像剤が現像
剤収納容器の内部表面に付着し、無駄に残ってしまうト
ナーブロッキング現象を抑制している。また、複数の気
体供給口から供給される気体の気体送出制御は、気体送
出制御手段により、気体供給口ごとに独立して行われ
る。これにより、例えば、一部の気体供給口に加わる現
像剤による圧力が高く、他部の気体供給口に加わる現像
剤による圧力が低い場合、上記一部の気体供給口から供
給する気体の供給量を多くし、上記他部の気体供給口か
ら供給する気体の供給量を少なくするような気体送出制
御を実現することができる。よって、この気体送出制御
を適宜行うことで、複数の気体供給口に加わる現像剤に
よる圧力が一定でない場合であっても、各気体供給口か
ら供給される気体による現像剤の攪拌、流動化の効果を
十分に発揮させ、現像剤収納容器内の現像剤を広範囲に
わたって攪拌することができ、上記トナーブロッキング
現象をより効果的に抑制することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕以下、本発明を、
電子写真方式の画像形成装置であるプリンタに適用した
一実施形態(以下、本実施形態を「実施形態1」とい
う。)について説明する。本実施形態では、単一の現像
装置を利用して現像を行う単色画像形成装置を例に挙げ
て説明する。
【0013】まず、本実施形態に係るプリンタの構成及
び動作について説明する。図2は、本実施形態に係るプ
リンタにおける現像剤移送装置としての現像剤補給装置
であるトナー補給装置周辺の概略構成図である。このプ
リンタは、一般的な電子写真プロセスと同様に、潜像担
持体としての感光体ドラム1を、図示しない帯電装置に
より所定電荷で一様に帯電した後、図示しない露光装置
により画像に応じた光を照射し、感光体ドラム1上に静
電潜像を形成する。そして、現像装置10により、感光
体ドラム1上の静電潜像をトナーで現像し、これにより
感光体ドラム1上にはトナー像が形成される。その後、
感光体ドラム1上に形成されたトナー像は、図示しない
転写材としての転写紙上に転写され、定着装置によって
転写紙上に定着固定されて画像が出力されることにな
る。
【0014】上記現像装置10は、いわゆる2成分現像
装置であり、トナーとキャリアを混合した現像剤を使用
する。現像装置10の内部に貯蔵されている現像剤は、
2本の搬送スクリュー11a,11bにより、仕切部材
10aにより仕切られた空間内を循環しながら攪拌され
る。そして、現像剤担持体としての現像ローラ12近傍
に搬送された現像剤は、現像ローラ12の内部に設けら
れる図示しない磁石による磁力作用を受けて、現像ロー
ラ12の表面に保持される。そして、現像ローラ12の
表面に保持された現像剤は、現像ローラ12の回転に伴
って、ドクターブレード13により所定の層厚に規制さ
れた後、感光体ドラム1との対向位置において感光体ド
ラム1上の静電潜像を現像する。
【0015】現像装置10による現像時において、感光
体ドラム1上の静電潜像に付着するのはトナーのみであ
り、現像するごとに現像剤中のトナーが消費されること
になる。このため、本実施形態では、現像装置10が使
用する現像剤中のトナー量を一定に保つために、トナー
補給装置20により、トナー補給口14から少量ずつト
ナーを補給しながら現像を行う構成となっている。
【0016】次に、本実施形態におけるトナー補給装置
20の構成について説明する。トナー補給装置20は、
現像装置10のトナー補給口14に連結されるスクリュ
ーポンプ23と、このスクリューポンプ23に連通され
る現像剤搬送通路としての搬送チューブ21を有してい
る。この搬送チューブ21は、好ましくは、フレキシブ
ルで耐トナー性に優れたポリウレタン、ニトリル、EP
DM等のゴム材料で形成されたものを利用する。また、
トナー補給装置20は、現像剤収納容器としてのトナー
収容器30を支持するための容器ホルダ22を有してお
り、この容器ホルダ22は樹脂等の剛性の高い材料で形
成されている。
【0017】トナー収容器30は、柔軟なシート材で形
成される袋状部材としての現像剤収容部31と、現像剤
排出口としてのトナー排出口を形成する排出口形成部材
としての口金部32を有している。トナー収容器30に
おける現像剤収容部31の材質としては、ポリエチレン
シート、ポリエステルシート、ポリウレタンシート等の
プラスチックシートを用いることが好ましい。また、口
金部32には、スポンジ、ゴム等で形成されるシール材
33が設けられており、このシール材33には十字型の
切り込みが設けられている。そして、この切り込みにト
ナー補給装置20のノズル40を通すことで、トナー収
容器30とトナー補給装置20が連通し固定される。ト
ナー収容器30は、トナーの消耗に応じて順次新しい物
と交換されるが、この構成により、その着脱が容易とな
り、交換時や使用時におけるトナー漏れを防止する。
【0018】図3(a)は、トナー補給装置20に設け
られるノズル40の概略構成を示す外観図であり、図3
(b)は、その軸方向断面図であり、図3(c)は、図
3(b)中符号A−Aの断面図である。このノズル40
は、図3(b)に示すように、内管41とその内管41
を内部に収容する外管42とからなる2重管構造を有し
ている。内管41の内部は、トナー収容器30内のトナ
ーを排出するための現像剤搬送通路としてのトナー流路
41aとなっている。トナー収容器30内のトナーは、
スクリューポンプ23による吸引力により、吸引され、
トナー流路41aを通ってスクリューポンプ23内に引
き込まれることになる。
【0019】図4は、スクリューポンプ23の概略構成
を示す断面図である。このスクリューポンプ23は、一
軸偏芯スクリューポンプと呼ばれるもので、内部にロー
タ24及びステータ25を備えている。ロータ24は、
円形断面が螺旋状に捻れた形状を有し、硬い材質で形成
されており、ステータ25の内部に嵌合される。一方、
ステータ25は、ゴム状の柔軟な材料で形成され、長円
形断面が螺旋状に捻れた形状の穴を有しており、この穴
にロータ24が嵌合される。また、ステータ25の螺旋
のピッチは、ロータ24の螺旋のピッチの2倍の長さに
形成されている。また、ロータ24は、ユニバーサルジ
ョイント27及び軸受28を介して、ロータ24を回転
駆動させるための駆動モータ26に接続されている。
【0020】この構成において、トナー収容器30から
ノズル40のトナー流路41a及び搬送チューブ21を
通って搬送されてきたトナーは、スクリューポンプ23
のトナー吸引口23aから内部に入り込む。そして、ロ
ータ24とステータ25の間に形成されるスペースに入
り込み、ロータ24の回転に伴って、図2中右側方向に
吸引搬送される。そして、ロータ24とステータ25の
間のスペースを通過したトナーは、トナー落下口23b
から下方に落下し、現像装置10のトナー補給口14を
介して、現像装置10の内部に供給される。
【0021】また、図3(b)に示すように、トナー補
給装置20のノズル40は、内管41と外管42との間
に、空気供給通路としてのエア流路44を有する。この
エア流路44は、図3(c)に示すように、互いに独立
した断面半円状の2つの流路44a,44bから構成さ
れている。各エア流路44a,44bは、図2に示すよ
うに、それぞれ、気体供給通路としてのエア供給路61
a,61bを介して、別個の気体送出装置としてのエア
ポンプ60a,60bに接続されている。このエアポン
プ60a,60bとしては、通常のダイアフラム型のエ
アポンプを利用することができる。これらエアポンプ6
0a,60bから送り出される空気は、それぞれ、エア
流路44a,44bを通って、各エア流路の気体供給口
としてのエア供給口46a,46bからトナー収容器3
0内に供給される。各エア供給口46a,46bは、ト
ナー流路41aの現像剤排出口としてのトナー流出口4
7の図中下方に位置している。これにより、各エア供給
口46a,46bから供給される空気は、トナー流出口
47付近のトナーに対して供給されることになり、使用
されないまま長期間放置されてトナー流出口47にトナ
ーが詰まった状態になったとしても、そのトナー流出口
47を塞いでいるトナーを崩すことができる。
【0022】また、エア供給路61a,61bには、図
示しない気体送出制御手段としての制御部からの制御信
号により、開閉動作する閉塞手段としての開閉弁62
a,62bが設けられている。開閉弁62a,62b
は、制御部からON信号を受け取ると弁を開けて空気を
通過させ、制御部からOFF信号を受け取ると弁を閉め
て空気の通過を阻止するように動作する。
【0023】次に、本実施形態におけるトナー補給装置
20の動作について説明する。上記制御部は、現像装置
10からトナー濃度が不足した旨の信号を受け取ること
で、トナー補給動作を開始する。このトナー補給動作で
は、まず、エアポンプ60a,60bをそれぞれ駆動さ
せ、トナー収容器30内に空気を供給するとともに、ス
クリューポンプ23の駆動モータ26を駆動させて、ト
ナーの吸引搬送を行う。エアポンプ60a,60bから
空気が送り出されると、その空気は、エア供給路61
a,61bからノズル40のエア流路44a,44bに
入り込み、エア供給口46a,46bからトナー収容器
30内に供給される。この空気によって、トナー収容器
30内のトナーは、攪拌されて、空気を多く内包した状
態となり、流動化が促進される。
【0024】また、トナー収容器30内に空気が供給さ
れると、トナー収容器30内の内圧が高まることにな
る。従って、トナー収容器30の内圧と外圧(大気圧)
との間に圧力差が生じ、流動化したトナーには、圧力の
引く方向へ移動する力が働く。これにより、トナー収容
器30内のトナーは、圧力の引く方向すなわちトナー流
出口47から流出することになる。尚、本実施形態で
は、スクリューポンプ23による吸引力も作用して、ト
ナー収容器30内のトナーがトナー流出口47から流出
する。
【0025】上述のようにして、トナー収容器30から
トナー流出したトナーは、トナー流出口47からノズル
40のトナー流路41aを通り、搬送チューブ21を介
してスクリューポンプ23内に移動する。そして、スク
リューポンプ23内を移動した後、トナー落下口23b
から下方に落下し、トナー補給口14から現像装置10
内にトナーが補給される。一定量のトナー補給が完了し
たら、制御部は、エアポンプ60a,60b及び駆動モ
ータ26の駆動を停止させ、かつ、開閉弁62a,62
bを閉じ、トナー補給動作を終了する。このように、ト
ナー補給動作終了時に開閉弁62a,62bを閉じるこ
とで、トナー収容器30内のトナーがノズル40のエア
供給路44a,44bを通ってエアポンプ60a,60
b側に逆流するのを防止している。
【0026】また、エアポンプ60a,60bから供給
される空気の供給量は、スクリューポンプ23によるト
ナー及び空気の吸引量よりも少なく設定されている。よ
って、トナーを消費するにつれて、トナー収容器30の
内圧が減少することになる。ここで、本実施形態におけ
るトナー収容器30の現像剤収容部31は、柔軟なシー
ト材で形成されているため、内圧の減少に伴って減容す
る。
【0027】図1(a)及び(b)は、本実施形態にお
けるトナー収容器30の一例を示す外観図であり、図1
(a)は、トナーが充填された使用前の状態を示し、図
1(b)は、トナーを消費した使用後の状態を示してい
る。トナー収容器30の現像剤収容部31の一部には、
減容によるトナー収容器30の変形を補助するための変
形補助手段としての変形補助部材であるガイド部材34
が装着されている。このガイド部材34は、トナー収容
器30に対して着脱可能となっている。
【0028】図5(a)及び(b)は、トナー収容器3
0とガイド部材34とが分離したときのトナー収容器3
0及びガイド部材34をそれぞれ示す外観図である。図
5(a)に示すトナー収容器30は、ポリエチレンシー
トを融着する等して形成した現像剤収容部31に、口金
部32を融着によって固定して形成されている。口金部
32を現像剤収容部31に融着により固定することは、
密閉性を確保する上で好ましいが、他の方法によりトナ
ー収容器30を形成してもよい。
【0029】また、トナー収容器30の現像剤収容部3
1は、図5(a)に示すように、互いに対向する2つの
第1平面部Bと、これら第1平面部Bを連結する互いに
対向した2つの第2平面部Cとを有している。また、第
2平面部Cには、トナー収容器30が減容して変形した
ときに、2つの第1平面部Bが互いに平行に近接するよ
うに、折り目31aが形成されている。このようなトナ
ー収容器30の形状は、一般にガゼット容器と呼ばれる
容器形状であり、簡単にシート状に折り畳むことができ
るものである。
【0030】また、図5(b)に示すガイド部材34
は、トナー収容器30の材質よりも剛性が高い厚地の紙
又は薄いプラスチックシート等で形成されている。この
ガイド部材34は、図示のように、断面がほぼ正方形状
の中空筒状部材であって、そのうちの2つの面に折り目
34aが付けられており、軽い力が働くだけで、この折
り目34a部分で屈折することができる。このガイド部
材34は、図1(a)に示すように、折り目34aがト
ナー収容器30の折り目31aに揃うようにトナー収容
器30の現像剤収容部31の外周面に沿って装着され
る。そして、ガイド部材34は、トナー収容器30の減
容により力を受けると、折り目34a部分で屈折し、折
り畳むように作用する。これにより、ガイド部材34の
折り目34a部分はトナー収容器30の折り目31aを
押し込み、ガイド部材34の内壁面はトナー収容器30
の平面部分をその平面の法線方向から均一に押し込むこ
とになる。よって、トナー収容器30が減容して変形す
るときの形状は、ガイド部材34の折り畳みにより補助
され、減容後のトナー収容器30は、図1(b)に示す
ように、きれいなシート状に折り畳まれることになる。
【0031】尚、本実施形態ではガイド部材34をトナ
ー収容器に対して着脱可能に構成しているが、図5
(b)中符号Dで示す部分の内壁面に、接着剤を塗布
し、ガイド部材34とトナー収容器30とを固定するよ
うにしてもよい。また、ガイド部材34とトナー収容器
30とを融着させて固定してもよい。このように固定す
ることで、トナー収容器30の運搬中、トナー収容器3
0をプリンタにセットするための操作中、トナー収容器
30をプリンタにセットした後の動作中などにおいて、
ガイド部材34がトナー収容器30から外れたり、ズレ
たりするのを防止できる。
【0032】上述のようなガイド部材34の作用によ
り、トナー収容器30がトナー補給装置20の容器ホル
ダ22にセットされ、トナーを消費してトナーが無くな
った場合、口金部32を除いた部分のトナー収容器30
は、シート状にきちんと折りたたまれた状態になる。よ
って、トナー収容器30の交換時におけるユーザーの取
り扱いが容易となり、また、使用済みとなったトナー収
容器30を保管したり、メーカー等に運搬したりする際
の収納性が高まる。
【0033】〔変形例1〕次に、上記実施形態における
ガイド部材の変形例(以下、本変形例を「変形例1」と
いう。)について説明する。図6は、本変形例に係るガ
イド部材134を示す概略構成図である。本変形例のガ
イド部材134では、6枚の平板状部材134a,13
4b,134cで構成されている。尚、図中には、3枚
の平板状部材のみ図示しているが、トナー収容器30の
図示しない背面側にも、図示と同様に平板状部材134
a,134b,134cが設けられている。このガイド
部材134は、図7(a)に示すように、トナー収容器
30の現像剤収容部31の材料の一部として形成しても
よい。すなわち、ガイド部材134の部分は、他の部分
よりもトナー収容器30のシート材の厚みが増して形成
されており、この厚み部分がガイド部材134として機
能する。また、このガイド部材134は、図7(b)に
示すように、トナー収容器30を形成するシート材とは
別体のシート材又は板材で形成してもよい。この場合、
そのガイド部材134を、トナー収容器30の外周面上
の所定の位置に、それぞれ接着又は融着して固定する。
【0034】この変形例では、トナー収容器30が有す
る2つの第1平面部Bに、それぞれ第1平面状部材13
4aが設けられ、折り目31aを境にして分割された第
2平面部Cの各平面部C1,C2に、それぞれ第2平面状
部材134b及び第3平面状部材134cが設けられ
る。このような平面状部材により構成されるガイド部材
134は、剛性強化手段として機能し、これらガイド部
材134が設けられたトナー収容器30部分は、ガイド
部材134が設けられていないトナー収容器30部分よ
りも剛性が強化されることになる。よって、本変形例に
係るガイド部材134を使用した場合でも、上記実施形
態におけるガイド部材34と同様の効果を得ることがで
きる。
【0035】〔変形例2〕次に、上記実施形態における
ガイド部材の他の変形例(以下、本変形例を「変形例
2」という。)について説明する。図8は、本変形例に
係るガイド部材234を示す概略構成図である。本変形
例のガイド部材234は、上記変形例1におけるガイド
部材134と同様に、6枚の平板状部材234a,23
4b,234cで構成され、上記変形例1の場合と同様
の位置に設けられ、同様の機能を果たす。しかし、本変
形例のガイド部材234は、図示のように、平板状部材
に貫通穴が設けられている。このようなガイド部材23
4は、図9(a)に示すように、トナー収容器30を形
成するシート材の一部の厚みを増して形成してもよい。
また、図9(b)に示すように、トナー収容器30を形
成するシート材とは別体のシート材又は板材で形成し、
これをトナー収容器30に接着又は融着してもよい。ま
た、図9(c)に示すように、トナー収容器30のシー
ト材を凹凸状に絞り加工して形成してもよい。このよう
にガイド部材234を構成する平板状部材に貫通穴を設
けることにより、このガイド部材234を備えたトナー
収容器30の軽量化を図ることができ、取り扱いが容易
となる。
【0036】〔変形例3〕次に、上記実施形態における
ガイド部材の更に他の変形例(以下、本変形例を「変形
例3」という。)について説明する。図10は、本変形
例に係るガイド部材734を示す概略構成図である。ま
た、図11は、シート状に折り畳まれた状態のトナー収
容器730を示す外観図である。本変形例におけるトナ
ー収容器730の形状は、一般にガゼット容器と呼ばれ
る容器形状であるが、上記実施形態並びに上記変形例1
及び2のものとは異なる。すなわち、トナー収容器が減
容して変形したとき、上記実施形態並びに上記変形例1
及び2のトナー収容器30は図中上面が外方に突出する
ようにしてシート状に折り畳まれる。これに対し、本変
形例3のトナー収容器730は、図11に示すように、
図中上面が内側に折り込まれるようにしてシート状に折
り畳まれる。本変形例3のトナー収容器730であれ
ば、その上面が内側に折り込まれるため、折り畳まれた
ときの上下方向長さが上記実施形態並びに上記変形例1
及び2のトナー収容器30に比べて短くできる。よっ
て、使用済みの現像剤収納容器をコンパクトにでき、そ
の取り扱いの容易性又は収納性をより高めることができ
る。また、トナー収容器70は、機内に収納された状態
で使用され、トナー消費に伴って減容し、徐々に折り畳
まれていく。よって、上記実施形態並びに上記変形例1
及び2のトナー収容器30の場合、その上面が突出でき
るように機内にスペースを空ける必要がある。これに対
し、本変形例のようにトナー収容器730の上面が内側
に折り込まれる構成であれば、そのようなスペースは不
要となり、装置の小型化の点で有利である。なお、上記
実施形態並びに上記変形例1及び2のトナー収容器30
を本変形例3のトナー収容器730の形状にしたり、逆
に本変形例3のトナー収容器730を上記実施形態並び
に上記変形例1及び2のトナー収容器30の形状にした
りしてもよい。
【0037】また、本変形例のトナー収容器730は、
2つの第1平面部Bが互いに対向する方向に分割された
第2平面部Cの各平面部C1,C2に、それぞれ第1平面
状部材734a及び第2平面状部材734bが設けられ
る。尚、図10中には、2枚の平板状部材のみ図示して
いるが、トナー収容器730の図示しない背面側にも、
図示と同様に平板状部材734a,734bが設けられ
ている。よって、本変形例のガイド部材734は、上記
変形例1や上記変形例2におけるガイド部材とは異な
り、4枚の平板状部材734a,734bで構成されて
いる。
【0038】本変形例では、トナー収容器730が有す
る2つの第1平面部Bにガイド部材を設けない代わり
に、第1平面部B部分のシート材の厚みを第2平面部C
部分のシート材の厚みよりも厚く形成している。これに
より、第1平面部Bは、図11に示すように、内圧が減
少して減容したときでも平面形状を保つことができる。
【0039】また、本変形例では、2つの第2平面部C
に折り目を形成しない代わりに、その第2平面部Cを薄
く柔軟なシート材で形成している。そして、この第2平
面部Cには、平板状部材734a,734bが設けられ
ている。ここで、この第2平面部Cに平板状部材734
a,734bのようなガイド部材を設けない場合、減容
時にその第2平面部Cが蛇腹状に折り込まれていまい、
減容後の形状が一定とならない。また、シート状に折り
畳まれたトナー収容器730の厚さも十分に平坦なもの
とすることができない。しかし、本変形例のように第2
平面部Cに平板状部材734a,734bを設ければ、
その平板状部材734a,734bの剛性により第2平
面部Cの折り込み動作が補助される。これにより、2つ
の第1平面部Bが互いに対向する方向における第2平面
部Cの中央部分731aで屈曲が起きるように誘発でき
る。したがって、上記実施形態におけるガイド部材34
と同様の効果を得ることができる。なお、本変形例にお
ける第2平面部Cに、上記実施形態並びに上記変形例1
及び2の場合と同様に折り目を形成すれば、減容後の形
状をより安定化させることができる。
【0040】なお、本変形例では、1つの第2平面部C
に対して2つの平板状部材734a,734bを設ける
構成について説明したが、第2平面部Cの各平面部
1,C2のうちの一方にだけ平板状部材734a,73
4bを設けるようにしてもよい。この場合であっても、
一方の平面部C1が平板状部材734aに補助された状
態で内側に折り込まれることで、他方の平面部C2も内
側に引き込まれるため、平板状部材734a,734b
を両方の平面部C1,C2に設けた場合と同様の効果を得
ることができる。
【0041】尚、ガイド部材734は、上記変形例1や
上記変形例2の場合と同様に、トナー収容器30の現像
剤収容部31の材料の一部として形成したり、トナー収
容器30を形成するシート材とは別体のシート材又は板
材で形成したりしてもよい。また、ガイド部材734
を、上記変形例2の場合と同様に、トナー収容器30の
シート材を凹凸状に絞り加工して形成してもよい。
【0042】〔変形例4〕次に、上記実施形態における
トナー収容器30の装着部分の変形例(以下、本変形例
を「変形例4」という。)について説明する。図12
は、トナー収容器30の姿勢を保持するための保持部材
としての容器保持器を用いたときのトナー収容器30の
装着作業を説明するための説明図である。図12(a)
は、上記変形例1におけるガイド部材134を備えたト
ナー収容器30を示し、図12(b)は、本変形例に係
る容器保持器322を示し、図12(c)は、トナー補
給装置20のノズル40を示している。
【0043】容器保持器322は、トナー収容器30を
内部に収容可能で、一側面が完全に開口した箱状部材で
形成されている。容器保持器322の図中前面及び後面
には、ユーザー等が容器保持器322を手で持って作業
するときの滑り止めとして機能する突起又はくぼみ32
2aが形成されている。また、容器保持器322の底面
には、トナー収容器30を内部に収容したとき、そのト
ナー収容器30の口金部32が容器保持器322の外部
に突出できるように、切欠部332bが形成されてい
る。また、本変形例においては、トナー収容器30を容
器保持器322内でしっかりと保持できるように、トナ
ー収容器30の口金部32に、切欠部332bと係合す
る係合溝335が形成されている。
【0044】トナー収容器30をトナー補給装置20に
装着する場合、まず、トナー収容器30を容器保持器3
22の内部にセットする。そして、その容器保持器32
2をユーザー等が手で持って、トナー収容器30の口金
部32に設けられるトナー排出口にトナー補給装置20
のノズル40に通して、容器保持器322ごとトナー収
容器30をトナー補給装置20に装着する。尚、トナー
収容器30内のトナーが無くなったら、装着手順と逆の
手順で、そのトナー収容器30をトナー補給装置20か
ら取り外す。ここで、トナー収容器30を交換する場合
でも、容器保持器322自体は、何度も繰り返して使用
することになる。よって、本変形例では、この容器保持
器322をトナー補給装置20と別体に構成している
が、トナー補給装置20に固定した構成としてもよい。
【0045】尚、本実施形態では、現像装置10へのト
ナー補給時におけるトナー補給量の調節は、制御部によ
るスクリューポンプ23の駆動制御により行うことにな
る。しかし、この場合には、トナー補給量の細かな調節
は難しい。そこで、例えば、スクリューポンプ23のト
ナー落下口23bに、制御部により開閉制御可能な通過
量調節手段としての開閉弁を設けるようにしてもよい。
この場合、その開閉弁の開閉動作により、現像装置10
内へのトナー補給の動作を確実に制御できるようにな
る。よって、現像装置10内に所望の量だけトナー補給
するという定量補給も可能となる。
【0046】〔実施形態2〕次に、本発明を、電子写真
方式の画像形成装置であるプリンタに適用した他の実施
形態(以下、本実施形態を「実施形態2」という。)に
ついて説明する。尚、本実施形態における画像形成動作
は、上記実施形態1と同様であるが、トナー補給装置の
ノズルの構成が異なるので、その部分についてのみ説明
する。
【0047】図13は、本実施形態に係るプリンタにお
けるトナー補給装置周辺の概略構成図であり、図14
(a)は、本実施形態におけるノズル440の概略構成
を示す外観図であり、図14(b)は、その軸方向断面
図である。このノズル440は、1本の管を軸方向に沿
って半分に分離した構成を有し、トナー流路とエア流路
が共通化されている。すなわち、ノズル440は、トナ
ー流出口及びエア供給口として機能する共通開口446
a,446bを備えた共通流路444a,444bを備
えている。また、この共通流路444a,444bは、
エアポンプ60a,60bに連通するエア供給用開口4
48a,448bと、搬送チューブ21を介して現像装
置10内に連通するトナー排出用開口449a,449
bを備えている。
【0048】本実施形態のトナー補給時においては、ト
ナー収容器30内へのエア供給とトナー収容器30から
のトナー排出は、同時に行われず、例えば、交互に行
う。具体的には、制御部は、現像装置10からトナー濃
度が不足した旨の信号を受け取ると、まず、エアポンプ
60a,60bをそれぞれ駆動させる。これにより、エ
アポンプ60a,60bからの空気は、ノズル440の
エア供給用開口448a,448bから共通流路444
a,444b内に入り込み、共通開口446a,446
bからトナー収容器30内に供給される。これにより、
トナー収容器30内のトナーは、攪拌され、流動化され
る。そして、トナーを十分に攪拌できる時間が経過した
後、制御部は、エアポンプ60a,60bの駆動を停止
させ、かつ、開閉弁62a,62bを閉じる。その後、
今度は、スクリューポンプ23の駆動モータ26を駆動
させる。これにより、トナー収容器30内のトナーは、
ノズル440の共通開口446a,446bから共通流
路444a,444b内に入り込み、トナー排出用開口
449a,449bから搬送チューブを介して、スクリ
ューポンプ23内に吸引搬送される。このとき、開閉弁
62a,62bは閉じた状態にあるため、共通流路内の
トナーがエアポンプ60a,60b側に移動することは
ない。
【0049】また、本実施形態におけるトナー収容器3
0は、その鉛直方向上部に、内部の空気を外部に通すた
めの気体排出手段としてのフィルタ436が設けられて
いる。このフィルタ436は、空気を通すがトナーは通
さない材料で形成されている。このフィルタ436によ
り、エア供給されたトナー収容器30内の内圧上昇を抑
えることができる。これにより、内圧が上昇したときに
エア供給量が減少するという不具合がなく、大量の空気
をトナー収容器30内に送り込むことが可能となる。よ
って、トナー収容器30内のトナーをより攪拌し、流動
化させることができる。
【0050】〔実施形態3〕次に、本発明を、電子写真
方式の画像形成装置であるプリンタに適用した更に他の
実施形態(以下、本実施形態を「実施形態3」とい
う。)について説明する。本実施形態における画像形成
装置は、4つの現像装置を用いるカラー画像形成装置で
あり、その画像形成動作は、従来と同様のものであるた
め、以下、本実施形態の特徴部分についてのみ説明す
る。
【0051】図15は、本実施形態における空気の供給
方法についての説明図である。本実施形態のカラー画像
形成装置においては、4つの現像装置に対してそれぞれ
補給するためのトナーを収納した4つのトナー収納器5
30a,530b,530c,530dが設けられてい
る。各トナー収納器530a,530b,530c,5
30d内のトナーをそれぞれ現像装置まで搬送するため
のトナー搬送機構は、上記実施形態1とほぼ同様であ
る。
【0052】ここで、本実施形態では、トナー収容器5
30a,530b,530c,530d内に供給される
空気を送り出すエアポンプ560a,560bは2つし
か用意されていない。上記実施形態1の構成で言えば、
各トナー収容器530a,530b,530c,530
dについて、それぞれ2つのエアポンプを用意する必要
があるが、本実施形態では、各トナー収容器で共通のエ
アポンプ560a,560bを使用する。すなわち、各
トナー収容器530a,530b,530c,530d
について、ノズル内に設けられる2つのエア流路に対応
する2つのエアポンプは、それぞれ、他のトナー収容器
と共通のものを使用する。これにより、本来、8つのエ
アポンプが必要であるところ、2つのエアポンプで済む
ため、装置内の省スペース化及び低コスト化を図ること
ができる。
【0053】また、このように4つのトナー収容器53
0a,530b,530c,530dについて共通のエ
アポンプ560a,560bを使用する場合、すべての
トナー収容器に対して同時にエア供給を行うと、個々の
トナー収容器に対する空気の供給量が少なくなり、トナ
ーの攪拌が不十分になるおそれもある。また、トナー攪
拌を十分に行うために、大量の空気を送り出すことがで
きるエアポンプを採用すると、装置が大型化し、電力消
費量も増大するため望ましくない。
【0054】そこで、本実施形態では、各トナー収容器
530a,530b,530c,530dに対して、個
別にエア供給を行う構成としている。具体的に説明する
と、エアポンプ560a,560bと各トナー収容器5
30a,530b,530c,530dとを連通させる
エア供給路561a,561b,561c,561dに
は、それぞれ、開閉弁562a,562b,562c,
562dが設けられている。そして、例えば、Yトナー
収容器530aに対してエア供給を行う場合、他のトナ
ー収容器530b,530c,530dに連通するエア
供給路561b,561c,561dの開閉弁を562
b,562c,562dを閉じる。これにより、エアポ
ンプ560a,560bから送り出される空気は、エア
供給路561aのみを通ってYトナー収容器530aに
供給されることになる。
【0055】以上、上記実施形態1、2及び3のプリン
タは、内圧が減少することで減容する柔軟な袋状部材で
ある現像剤収容部31と、その現像剤収容部31の内部
に収納された現像剤を排出するための現像剤排出口であ
るトナー排出口を形成する排出口形成部材としての口金
部32を備えた現像剤収納容器であるトナー収容器3
0,530,730を備えている。このトナー収容器3
0,530,730は、現像剤収容部31が内圧の減少
により減容して変形するとき、その現像剤収容部31が
所定形状に変形するように、その現像剤収容部31の変
形を補助する変形補助手段としてのガイド部材34,1
34,234,734を備えている。現像剤収容部31
が内圧の減少により減容して変形するとき、ガイド部材
34,134,234,734の補助によって、その現
像剤収容部31は減容により所定形状に向かって変形し
ていく。そして、最終的に、減容後の現像剤収容部31
は、その所定形状につぶれた状態となり、使用済みのト
ナー収容器30,530,730の取り扱いの容易性又
は収納性を安定して確保することができる。また、ガイ
ド部材34,134,234,734は、減容する現像
剤収容部31が所定箇所で屈折するように、その現像剤
収容部31の変形を補助している。これにより、現像剤
収容部31は、減容により所定形状に向かって屈折して
変形し、最終的に、減容後の現像剤収容部31は、折り
畳まれた状態となる。よって、減容後の現像剤収容部3
1により占有されるスペースを効率よく小さくすること
ができる。よって、収納性をより高めることができる。
また、上記実施形態1におけるガイド部材34は、現像
剤収容部31に対して着脱可能な変形補助部材であるた
め、使用済みのトナー収容器30について使用していた
ガイド部材34を、新たなトナー収容器30を使用する
場合に再利用することができる。また、トナー収容器3
0にガイド部材34を装着するだけで、使用済みのトナ
ー収容器30の取り扱いの容易性又は収納性を安定して
確保できるので、従来のトナー収容器を流用することも
可能となる。よって、ガイド部材34を再利用できる点
で経済的であるとともに、従来のトナー収容器を流用で
きる点でメーカーにとっての利便性を高めることができ
る。特に、上記ガイド部材34は、現像剤収容部31の
外周面の少なくとも一部に沿って装着され、その現像剤
収容部31よりも高い剛性を有する中空筒状部材であ
る。よって、このガイド部材34に装着することで、そ
の現像剤収容部31を減容により所定形状に変形させる
ことができる。また、トナー収容器30の現像剤収容部
31の部分を、そのガイド部材34の内部にセットする
だけで、使用済みとなったトナー収容器30の取り扱い
の容易性又は収納性を安定して確保できるので、取り扱
いが容易で利便性が高い。また、上記変形例1乃至3に
おけるガイド部材134,234,734は、現像剤収
容部31の少なくとも一部に固着して設けられているの
で、上記実施形態1のガイド部材34で生じ得る不具合
がない。この不具合とは、現像剤収容部31に対して着
脱可能なガイド部材34を使用すると、そのトナー収容
器30の使用中にガイド部材34が外れたり、装着位置
がズレたりするおそれがあることである。このような不
具合が生じた場合、そのガイド部材34による効果が得
られないことがある。また、トナー収容器30の運搬中
にガイド部材34が外れたり、装着位置がズレたりする
と、使用前に、そのガイド部材34を再装着したり、装
着位置を修正したりする必要が生じ、その取扱いが煩雑
となることも不具合として挙げられる。これに対し、上
記変形例1乃至3におけるガイド部材134,234,
734は、現像剤収容部31の少なくとも一部に固着し
て設けているため、ガイド部材134,234,734
による効果を安定して発揮させることができ、また、取
扱いが煩雑さも解消することができる。特に、上記ガイ
ド部材134,234,734は、現像剤収容部31の
一部を、その現像剤収容部31の他部よりも剛性を高く
するための剛性強化手段として機能している。これによ
り、現像剤収容部31が減容するときには、剛性が低い
部分が変形し、剛性が高い部分は変形しない。よって、
ガイド部材134,234,734を適宜配置すること
で、現像剤収容部31が減容したときに所定形状となる
ようにすることができる。このようなガイド部材13
4,234,734は、例えば、現像剤収容部31の一
部を、凹凸状に形成したり、他部よりも材料の厚さを厚
く形成したりする等により得ることができる。特に、上
記変形例1乃至3における現像剤収容部31は、少なく
とも1つの平面部B,Cを有しており、ガイド部材13
4,234,734は、その平面部B,Cの少なくとも
一部に固定される平板状部材である。このようなガイド
部材134,234,734は、板材又はシート材を切
断することで容易に製造できるため、変形補助手段を簡
単かつ低コストで実現することができる。このとき、そ
のガイド部材134,234,734に、その平板面を
貫通する貫通穴を設ければ、貫通穴のないものに比べ
て、トナー収容器30,730の軽量化を図ることがで
きる。このようなガイド部材は、平板材の一部をくり貫
いたり、成型したり、長尺な板材を組み合わせたりする
ことにより、形成することができる。また、上記ガイド
部材134,234,734は、現像剤収容部31の一
部がその現像剤収容部31の他部よりも厚く形成された
部分で構成することで、現像剤収容部31の製造時に、
一緒に変形補助手段を設けることができる。よって、本
トナー収容器30,730の製造が簡単で低コスト化を
図ることができる。また、上記変形例1及び2では、現
像剤収容部31が、互いに対向する2つの第1平面部B
と、その2つの第1平面部Bを連結する互いに対向した
2つの第2平面部Cとを有している。そして、第1平面
部Bの各々にはガイド部材134a,234aが設けら
れ、第2平面部の各々には、現像剤収容部31が内圧の
減少により減容して変形したときに2つの第1平面部B
を互いに平行に近接させるように屈折するための折り目
31aが形成され、その折り目を境にして2つのガイド
部材134b,134c,234b,234cが設けら
れている。このような構成により、現像剤収容部31が
内圧の減少により減容すると、各第2平面部は折り目3
1aの部分で屈折し、減容後の現像剤収容部31は、最
終的に、2つの第1平面部Bが互いに平行に近接した状
態でつぶれることになる。よって、現像剤収容部31
は、減容前においては、2つの第1平面部B及び2つの
第2平面部Cにより囲まれた部分に現像剤を収納でき、
減容後においては、ほぼ板状になる。減容後の現像剤収
容部31の形状は、板状になるのが取扱いの容易性や収
納性の点で理想的であると言え、このトナー収容器30
によれば、このような理想的な形状に現像剤収容部31
を安定して減容させることができる。また、上記変形例
3では、現像剤収容部31が、互いに対向する2つの第
1平面部Bと、その2つの第1平面部Bを連結する互い
に対向した2つの第2平面部Cとを有している。そし
て、第1平面部Bの各々は第2平面部Cよりも剛性の高
いシート材で形成されている。また、第2平面部の各々
には、現像剤収容部31が内圧の減少により減容して変
形したときに2つの第1平面部Bを互いに平行に近接さ
せるように屈折するための折り目731aが形成され、
その折り目を境にして2つのガイド部材734a,73
4bが設けられている。このような構成は、種々の実験
の結果から、減容後に理想的な板状の状態にするための
最も効果的な構成であることが確認された。また、上記
実施形態1、2及び3に係るプリンタは、上述したトナ
ー収容器30,730を用いているため、上述したトナ
ー収容器30,730による効果をもって、現像装置1
0に現像剤を補給することができ、プリンタ自体の利便
性を向上させることができる。特に、上記変形例4にお
けるプリンタは、トナー収容器30を現像剤補給装置で
あるトナー補給装置20に装着するときに、そのトナー
収容器30の姿勢を保持するための保持部材としての容
器保持器322を備えている。これにより、トナー収容
器30の現像剤収容部31が柔軟な材料で形成されてい
ても、そのトナー収容器30をトナー補給装置20に装
着するときに姿勢が崩れない。よって、現像剤収容部3
1を柔軟な材料で形成しても、現像剤収容部31が堅い
材料で形成されたハードボトル等と同程度の高い操作性
を得ることができる。また、上記実施形態1、2及び3
におけるプリンタのトナー補給装置20には、複数の気
体供給口としてのエア供給口46a,46bからトナー
収容器30,530,730内に気体を送り出すための
気体送出制御を、エア供給口46a,46bごとに独立
して行う気体送出制御手段としてのとしての制御部が備
わっている。これにより、例えば、一部のエア供給口4
6a,46bに加わる現像剤による圧力が高く、他部の
エア供給口46a,46bに加わる現像剤による圧力が
低い場合、上記一部のエア供給口46a,46bから供
給する気体の供給量を多くし、上記他部のエア供給口4
6a,46bから供給する気体の供給量を少なくするよ
うな気体送出制御を実現することができる。よって、こ
の気体送出制御を適宜行うことで、複数のエア供給口4
6a,46bに加わる現像剤による圧力が一定でない場
合であっても、各エア供給口46a,46bから供給さ
れる気体によるトナーの攪拌、流動化の効果を十分に発
揮させ、トナー収容器30,530,730内のトナー
を広範囲にわたって攪拌することができ、上記トナーブ
ロッキング現象をより効果的に抑制することが可能とな
る。また、上記実施形態1、2及び3におけるプリンタ
では、気体供給通路としてのエア流路44を複数のエア
供給口46a,46bに対してそれぞれ個別に設け、気
体送出装置としてのエアポンプ60a,60bをエア流
路44a,44bごとに個別に設けている。制御部とし
ては、単一のエアポンプから送り出される気体を、各エ
ア供給口46a,46bに通じるエア供給路61a,6
1b内に設けた開閉弁等の開閉動作を制御するものを利
用できるが、構成が複雑化するという欠点がある。これ
に対し、上記実施形態1、2及び3におけるトナー補給
装置20においては、制御部は、エアポンプ60a,6
0bの送出動作を制御するだけで、エア供給口46a,
46bについて独立に気体送出制御を行うことができ
る。また、上記制御部は、複数のエア供給口46a,4
6bからの気体供給量がこれらのエア供給口46a,4
6bの少なくとも一部で異なるように気体送出制御を行
うので、気体供給量が異なるエア供給口46a,46b
の間でトナーを攪拌する領域に差ができる。よって、ト
ナー収容器30,530,730内のトナーに加わる圧
力を不均衡にすることができ、そのトナー収容器内に堆
積したトナー層内部の圧分布等のバランスを崩すことが
できる。また、上記制御部は、複数のエア供給口46
a,46bの少なくとも一部について、気体を供給する
気体供給期間の少なくとも一部が互いに重複しないよう
に気体送出制御を行う。例えば、エア供給口46a,4
6bからの気体供給を開始するタイミングをズラした
り、エア供給口46a,46bからの気体供給を終了す
るタイミングをズラしたりする気体送出制御を行う。こ
れにより、気体供給期間が重複していないとき、トナー
収容器30,530,730内のトナーに加わる圧力を
不均衡にすることができ、トナー収容器30,530,
730内に堆積したトナー層内部の圧分布等のバランス
を崩すことができる。この結果、トナー収容器30,5
30,730内のトナーの流動化を促進することがで
き、トナーの架橋現象を抑制し、使用済みのトナー収容
器30,530,730内に残留するトナーの残量を低
減することができる。また、上記実施形態2におけるト
ナー補給装置20では、エア流路の一部がトナー流路の
一部となっている。エア流路からの気体供給は、トナー
排出口からのトナーの排出時期に重複して行ってもよい
が、トナー排出口からトナーを排出しない時期に行うこ
ともできる。よって、このトナー補給装置20のよう
に、エア流路の一部をトナー流路と共有化した共通流路
444a,444bを用いることで、機構の簡素化、省
スペース化、低コスト化を図ることができる。また、上
記実施形態1、2及び3におけるプリンタのトナー補給
装置20では、複数のエア供給口46a,46bの少な
くとも一部が、トナー排出口の近傍に位置するトナーに
対して気体が供給されるように配置されている。これに
より、トナー排出口近傍のトナーに気体を効果的に供給
できるので、トナーによりトナー排出口が塞がれた状態
になっていても、トナー排出口を塞いでいるトナーを効
果的に攪拌し、流動化させることができる。また、上記
トナー補給装置20では、エアポンプ60a,60bか
ら気体を送り出していないとき、エア供給路61a,6
1bを閉塞する閉塞手段としての開閉弁62a,62b
が備わっている。これにより、トナー収容器30,53
0,730内の現像剤がエア供給路61a,61bを通
ってエアポンプ60a,60bに進入するのを阻止する
ことができる。なお、トナー流路41a中のトナー通過
量を調節するための通過量調節手段としての開閉弁等を
設けるようにしてもよい。この場合、トナー補給装置2
0により移送するトナーの移送量を適宜制御することが
できる。この結果、現像装置10へのトナーの定量補給
が可能になる。通過量調節手段としては、所定の制御手
段による開閉制御の下、現像剤搬送通路を開閉する開閉
弁等を利用することができる。また、上記実施形態1、
2及び3に係るプリンタは、上述したトナー補給装置2
0を用いているため、上述したトナー補給装置20によ
る効果をもって、現像装置10にトナーを補給すること
ができ、プリンタの安定した動作を確保することができ
る。また、上記実施形態3に係るプリンタは、複数の現
像器Y,M,C,Bkを備えており、トナー収容器53
0a,530b,530c,530dは、複数の現像器
Y,M,C,Bkに対してそれぞれ設けられている。そ
して、4つのトナー収容器530a,530b,530
c,530dに対して共通のエアポンプ560a,56
0bを用いる。この場合、エアポンプ560a,560
bをトナー収容器530a,530b,530c,53
0dごとに個別に設けるときには8個のエアポンプが必
要になるところを、2個のエアポンプ560a,560
bで済む。これにより、各トナー収容器530a,53
0b,530c,530dについて気体供給通路ごとに
個別に設けられるエアポンプを、トナー収容器ごとに個
別に設ける場合に比べて、エアポンプの個数を少なくす
ることができる。特に、このプリンタは、共通のエアポ
ンプ560a,560bから送り出される気体を通す各
トナー収容器530a,530b,530c,530d
についての気体供給通路が、一の気体供給通路を通して
一のトナー収容器内に気体を供給しているときに、他の
トナー収容器についての気体供給通路を閉塞する閉塞手
段としての開閉弁562a,562b,562c,56
2dを備えている。共通のエアポンプ560a,560
bから、すべてのトナー収容器530a,530b,5
30c,530d内に気体を供給する場合、各トナー収
容器内のトナーを攪拌するのに十分な量の気体を供給す
るためには、各トナー収容器について個別にエアポンプ
を設ける場合に比べて、大量の気体を送り出す必要があ
る。このため、共通のエアポンプが大型化し、コストも
増大する。これに対し、上記実施形態3のプリンタは、
共通のエアポンプ560a,560bから、一のトナー
収容器に対して気体を供給しているときには、開閉弁5
62a,562b,562c,562dにより、他のト
ナー収容器に通じる気体供給通路を閉塞する。共通のエ
アポンプ560a,560bから送り出される気体は、
各トナー収容器530a,530b,530c,530
d内に順次供給される。これにより、共通のエアポンプ
560a,560bからの気体送出量が各トナー収容器
530a,530b,530c,530dについて個別
にエアポンプを設ける場合と同じ程度であっても、各ト
ナー収容器内のトナーを攪拌するのに十分な量の気体を
供給することができる。また、上記実施形態2のプリン
タには、トナー収容器30が、そのトナー収容器30内
の気体を外部に排出するための気体排出手段としてのフ
ィルタ436が設けられている。密閉されたトナー収容
器30の場合、エア供給口46a,46bから供給され
る気体によりトナー収容器30の内圧が高まってトナー
の流動化が損なわれることがある。また、このように内
圧が高まると、エア供給口46a,46bからの気体の
供給量が減少し、更にトナーの流動化が損なわれること
になる。上記実施形態2のプリンタによれば、トナー収
容器30内の気体がフィルタ436により外部に排出さ
れるため、内圧を低く抑えることができ、トナーの流動
化を促進することができる。特に、トナー収容器30,
530,730の少なくとも一部を内圧が減少すること
で減容する柔軟な現像剤収容部31で形成することで、
エア供給口46a,46bから供給できる気体の供給量
を増加させることができる。これにより、トナー収容器
30,530,730内のトナーを攪拌し、流動化させ
る効果をより高めることができる。また、トナー収容器
30,530,730内のトナーを使い切った後、その
使用済みのトナー収容器30,530,730は小さく
折り畳んで保管したり運搬したりすることができ、その
使用済みのトナー収容器30,530,730の取扱い
の利便性が向上する。
【0056】尚、上述した実施形態1、2及び3では、
各エア供給口46a,46bから供給される空気の供給
量は一定としてもよいが、この場合、トナー収容器30
内の圧分布が均一となる等が原因で、架橋現象が生じる
おそれがある。そこで、この架橋現象の発生を効果的に
抑制するため、各エアポンプ60a,60bから送り出
す空気の送出量を異なるように設定してもよい。これに
よれば、図16に示すように、各エア供給口46a,4
6bから供給された空気により攪拌され流動化するトナ
ーの領域E1,E2は異なるものとなる。よって、トナー
収容器30内の圧分布が不均一となり、また流動化した
トナーの動きの不規則になるため、架橋現象の発生を効
果的に抑制することができる。また、各エアポンプ60
a,60bから送り出す空気の送出量を異ならせず、ト
ナー収容器30内へのエア供給開始タイミングやエア供
給終了タイミングを互いにズラすように設定してもよ
い。この場合、タイミングがズレている期間は、いずれ
か一方のエア供給口からしか空気が供給されないため、
トナー収容器30内の圧分布が崩すことができ、架橋現
象の発生を効果的に抑制することができる。
【0057】
【発明の効果】請求項1乃至13の発明によれば、使用
済みの現像剤収納容器のユーザーによる取り扱いの容易
性を安定して確保したり、使用済みのトナー収容器を保
管したり運搬したりする際の収納性を安定して確保した
りすることができるという優れた効果がある。請求項1
4乃至26の発明によれば、複数の気体供給口から現像
剤収納容器内に気体を送り込むことで、そのトナー収容
器内のトナーを攪拌し、流動化させる効果を十分に発揮
させることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、実施形態1におけるトナーが充填さ
れた使用前のトナー収容器の状態を示す斜視図である。
(b)は、同トナー収容器のトナーを消費した使用後の
状態を示す斜視図である。
【図2】実施形態1に係るプリンタのトナー補給装置周
辺の概略構成図。
【図3】(a)は、同トナー補給装置に設けられるノズ
ルの概略構成を示す外観図。(b)は、同ノズルの軸方
向断面図。(c)は、同図(b)中符号A−Aの断面
図。
【図4】同トナー補給装置に設けられるスクリューポン
プの概略構成を示す断面図。
【図5】(a)及び(b)は、同トナー収容器とガイド
部材とが分離したときのトナー収容器及びガイド部材を
それぞれ示す外観図。
【図6】変形例1に係るガイド部材を示す概略構成図。
【図7】(a)は、同ガイド部材の一例を示す断面図。
(b)は、同ガイド部材の他の例を示す断面図。
【図8】変形例2に係るガイド部材を示す概略構成図。
【図9】(a)は、同ガイド部材の一例を示す断面図。
(b)は、同ガイド部材の他の例を示す断面図。(c)
は、同ガイド部材の更に他の例を示す断面図。
【図10】変形例3に係るガイド部材を示す概略構成
図。
【図11】変形例3におけるシート状に折り畳まれた状
態のトナー収容器730を示す外観図。
【図12】変形例4におけるトナー収容器の姿勢を保持
するための容器保持器を用いたときのトナー収容器の装
着作業を説明するための説明図。
【図13】実施形態2に係るプリンタにおけるトナー補
給装置周辺の概略構成図。
【図14】(a)は、同トナー補給装置に設けられるノ
ズルの概略構成を示す外観図。(b)は、同ノズルの軸
方向断面図。
【図15】実施形態3に係るプリンタにおける空気の供
給方法についての説明図。
【図16】同空気の供給方法におけるトナー収容器内の
状態を示す説明図。
【図17】従来のトナー収容器におけるトナーを消費し
た使用後の状態を示す斜視図。
【図18】従来の空気の供給方法におけるトナー収容器
内の状態を示す説明図。
【図19】トナー収容器内に生じた架橋現象の一例を示
す説明図。
【図20】トナー収容器内に生じた架橋現象の他の例を
示す説明図。
【符号の説明】
1感光体ドラム 10 現像装置 12 現像ローラ 14 トナー補給口 20 トナー補給装置 21 搬送チューブ 22 容器ホルダ 23 スクリューポンプ 30,530,730 トナー収容器 31 現像剤収容部 32 口金部 34,134,234,734 ガイド部材 40,440 ノズル 41a トナー流路 44 エア流路 46,646 エア供給口 47,647 トナー流出口 60,560,660 エアポンプ 62,562 開閉弁 322 容器保持器 436 フィルタ 444 共通流路 446 共通開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村松 智 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 松本 純一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H077 AA02 AA09 AA25 AA35 GA04 GA13 2H300 EA17 EJ07 EJ09 EJ59 FF05 GG35 3E064 AA13 BA26 BA54 BC18 EA12 EA16 FA06 HN65 HS01 HU10

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内圧が減少することで減容する柔軟な袋状
    部材と、上記袋状部材の内部に収納された現像剤を排出
    するための現像剤排出口を形成する排出口形成部材とを
    備えた現像剤収納容器において、上記袋状部材が内圧の
    減少により減容して変形するとき、該袋状部材が所定形
    状に変形するように、該袋状部材の変形を補助する変形
    補助手段を有することを特徴とする現像剤収納容器。
  2. 【請求項2】請求項1の現像剤収納容器において、上記
    変形補助手段は、減容する袋状部材が所定箇所で屈折す
    るように、該袋状部材の変形を補助することを特徴とす
    る現像剤収納容器。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の現像剤収納容器におい
    て、上記変形補助手段は、上記袋状部材に対して着脱可
    能な変形補助部材であることを特徴とする現像剤収納容
    器。
  4. 【請求項4】請求項3の現像剤収納容器において、上記
    変形補助部材は、上記袋状部材の外周面の少なくとも一
    部に沿って装着され、該袋状部材よりも高い剛性を有す
    る中空筒状部材であることを特徴とする現像剤収納容
    器。
  5. 【請求項5】請求項1又は2の現像剤収納容器におい
    て、上記変形補助手段は、上記袋状部材の少なくとも一
    部に固着して設けられていることを特徴とする現像剤収
    納容器。
  6. 【請求項6】請求項5の現像剤収納容器において、上記
    変形補助手段は、上記袋状部材の一部を、該袋状部材の
    他部よりも剛性を高くするための剛性強化手段であるこ
    とを特徴とする現像剤収納容器。
  7. 【請求項7】請求項6の現像剤収納容器において、上記
    袋状部材は、少なくとも1つの平面部を有しており、上
    記剛性強化手段は、上記平面部の少なくとも一部に固定
    される平板状部材であることを特徴とする現像剤収納容
    器。
  8. 【請求項8】請求項7の現像剤収納容器において、上記
    平板状部材は、該平板状部材の平板面を貫通する貫通穴
    を有することを特徴とする現像剤収納容器。
  9. 【請求項9】請求項6の現像剤収納容器において、上記
    剛性強化手段は、上記袋状部材の一部が該袋状部材の他
    部よりも厚く形成された部分であることを特徴とする現
    像剤収納容器。
  10. 【請求項10】請求項6、7、8又は9の現像剤収納容
    器において、上記袋状部材は、互いに対向する2つの第
    1平面部と、該2つの第1平面部を連結する互いに対向
    した2つの第2平面部とを有しており、上記第1平面部
    の各々は、上記剛性強化手段を備えており、上記第2平
    面部の各々は、上記袋状部材が内圧の減少により減容し
    て変形したときに、上記2つの第1平面部を互いに平行
    に近接させるように屈折するための折り目を形成し、該
    折り目を境にして2つの上記剛性強化手段を備えている
    ことを特徴とする現像剤収納容器。
  11. 【請求項11】請求項6、7、8又は9の現像剤収納容
    器において、上記袋状部材は、互いに対向する2つの第
    1平面部と、該2つの第1平面部を連結する互いに対向
    した2つの第2平面部とを有しており、上記第1平面部
    の各々は、上記第2平面部よりも剛性の高いシート材で
    形成されており、上記第2平面部の各々は、上記袋状部
    材が内圧の減少により減容して変形したときに、上記2
    つの第1平面部を互いに平行に近接させるように屈折す
    るための折り目を形成され、該折り目を境にして少なく
    とも1つの剛性強化手段を備えていることを特徴とする
    現像剤収納容器。
  12. 【請求項12】潜像担持体と、上記潜像担持体上に形成
    される潜像を現像剤により現像する現像装置と、現像剤
    を上記現像装置に補給するための現像剤補給装置と、上
    記現像剤補給装置により上記現像装置に補給するための
    現像剤を収納し、該現像剤補給装置に対して着脱可能な
    現像剤収納容器とを備えた画像形成装置において、上記
    現像剤収納容器として、請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8、9、10又は11の現像剤収納容器を用い
    たことを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】請求項12の画像形成装置において、上
    記現像剤収納容器を上記現像剤補給装置に装着するとき
    に、該現像剤収納容器の姿勢を保持するための保持部材
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】気体を送り出す気体送出装置と、上記気
    体送出装置から送り出される気体を通し、現像剤収納容
    器内の現像剤に対して該気体を供給するための複数の気
    体供給口を有する気体供給通路と、上記現像剤収納容器
    内の現像剤を排出するための現像剤排出口を有し、該現
    像剤排出口から排出された現像剤を搬送するための現像
    剤搬送通路とを備えた現像剤移送装置において、上記複
    数の気体供給口から上記現像剤収納容器内に気体を送り
    出すための気体送出制御を、気体供給口ごとに独立して
    行う気体送出制御手段を有することを特徴とする現像剤
    移送装置。
  15. 【請求項15】請求項14の現像剤移送装置において、
    上記気体供給通路は、上記複数の気体供給口に対してそ
    れぞれ個別に設けられており、上記気体送出装置は、上
    記気体供給通路ごとに個別に設けられていることを特徴
    とする現像剤移送装置。
  16. 【請求項16】請求項14又は15の現像剤移送装置に
    おいて、上記気体送出制御手段は、上記複数の気体供給
    口からの気体供給量が、該複数の気体供給口の少なくと
    も一部で異なるように、気体送出制御を行うことを特徴
    とする現像剤移送装置。
  17. 【請求項17】請求項14、15又は16の現像剤移送
    装置において、上記気体送出制御手段は、上記複数の気
    体供給口の少なくとも一部について、気体を供給する気
    体供給期間の少なくとも一部が互いに重複しないよう
    に、気体送出制御を行うことを特徴とする現像剤移送装
    置。
  18. 【請求項18】請求項14、15、16又は17の現像
    剤移送装置において、上記気体供給通路の一部は、上記
    現像剤搬送通路の一部であることを特徴とする現像剤移
    送装置。
  19. 【請求項19】請求項14、15、16、17又は18
    の現像剤移送装置において、上記複数の気体供給口の少
    なくとも一部は、上記現像剤排出口の近傍に位置する現
    像剤に対して気体が供給されるように配置されているこ
    とを特徴とする現像剤移送装置。
  20. 【請求項20】請求項14、15、16、17、18又
    は19の現像剤移送装置において、上記気体送出装置か
    ら気体を送り出していないとき、上記気体供給通路を閉
    塞する閉塞手段を有することを特徴とする現像剤移送装
    置。
  21. 【請求項21】請求項14、15、16、17、18、
    19又は20の現像剤移送装置において、上記現像剤搬
    送通路中の現像剤通過量を調節するための通過量調節手
    段を有することを特徴とする現像剤移送装置。
  22. 【請求項22】潜像担持体と、上記潜像担持体上に形成
    される潜像を現像剤により現像する現像装置と、現像剤
    を収納する現像剤収納容器と、上記現像剤収納容器内の
    現像剤を上記現像装置まで移送し、該現像装置に現像剤
    を補給するための現像剤補給装置とを備えた画像形成装
    置において、上記現像剤補給装置として、請求項14、
    15、16、17、18、19、20又は21の現像剤
    移送装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  23. 【請求項23】潜像担持体と、上記潜像担持体上に形成
    される潜像を現像剤により現像する現像装置と、現像剤
    を収納する現像剤収納容器と、上記現像剤収納容器内の
    現像剤を上記現像装置まで移送し、該現像装置に現像剤
    を補給するための現像剤補給装置とを備えた画像形成装
    置において、上記現像装置は、複数の現像器を備えてお
    り、上記現像剤収納容器は、上記複数の現像器に対して
    それぞれ設けられており、上記現像剤補給装置として、
    請求項15の現像剤移送装置を用いており、上記現像剤
    収納容器内の現像剤に気体を供給するための気体供給通
    路ごとに個別に設けられる気体送出装置として、各現像
    剤収納容器に対して共通の気体送出装置を用いることを
    特徴とする画像形成装置。
  24. 【請求項24】請求項23の画像形成装置において、上
    記共通の気体送出装置から送り出される気体を通す各現
    像剤収納容器についての気体供給通路は、一の気体供給
    通路を通して一の現像剤収納容器内に気体を供給してい
    るときに、他の現像剤収納容器についての気体供給通路
    を閉塞する閉塞手段を有することを特徴とする画像形成
    装置。
  25. 【請求項25】請求項22、23又は24の画像形成装
    置において、上記現像剤収納容器は、該現像剤収納容器
    内の気体を外部に排出するための気体排出手段を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  26. 【請求項26】請求項22、23、24又は25の画像
    形成装置において、上記現像剤収納容器の少なくとも一
    部は、内圧が減少することで減容する柔軟な袋状部材で
    形成されていることを特徴とする画像形成装置。
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