JP2003036849A - 二次電池 - Google Patents
二次電池Info
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- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
度の二次電池を提供する。 【解決手段】液状電極を有する二次電池において、液状
電極に含まれる活物質が、下記一般式1〜3のうち、い
ずれかひとつの一般式で表される構造単位を含む電気的
に中性の安定ラジカル化合物である二次電池。好ましく
は、液状電極が、活物質フロー型の液状電極であり、液
状電極の集電体が、多孔質の炭素電極である。
Description
であり、高電圧、高エネルギ密度を特徴とする二次電池
に関するものである。
電気自動車、電力貯蔵、携帯用電子機器、発電エネルギ
貯蔵などがある。これらの二次電池に利用されている電
極は、金属や炭素材からなる集電体に、アルカリ金属、
アルカリ土類金属、イオン吸蔵物質、金属酸化物、金属
硫化物のような固体の活物質が結合しており、それら活
物質のイオン化反応やイオン吸蔵反応を電極反応として
利用している場合が多い。
ハロゲン電極や、ナトリウム硫黄電池およびレドックス
フロー電池に用いられている電極のように、集電体の表
面で、液状の活物質が起こす酸化還元反応を電極反応と
して利用する場合もある。このような液状電極には、電
極または電極槽内でのイオンの動きが容易であり、活物
質自体を循環できるといった利点がある。
池は、負極に亜鉛、正極に臭素を用いた水系二次電池で
ある。この電池の正極は、活物質として臭素を含む液状
電極である。また、この電池は、活物質の循環が可能な
フロー型電池として設計可能であるため、分離貯蔵によ
る低自己放電化、貯蔵槽のスケールアップによる大容量
化、反応の簡潔さによる長寿命化といった長所を兼ね備
えている。しかしながら、この電池は、電圧が1.5V
と低いため、エネルギ密度が低く、また温度制御も必要
であるといった課題がある。
ウム、正極に溶融硫黄を用いた高温型の固体電解質二次
電池である。この電池の活物質であるナトリウムおよび
硫黄は、常温で固体であるが、300〜350℃といっ
た動作温度範囲では、これらは溶融して液状となるた
め、液状電極を形成することができる。また、この電池
は、低コスト、高サイクル寿命、高エネルギ密度といっ
た長所を兼ね備えている。しかしながら、この電池は、
上記のように動作温度が高いため、使用条件が限定され
るといった課題がある。
の溶解した水溶液を正負両極槽に用いている。この電池
は、遷移金属イオンの価数の変化による酸化還元反応を
利用した電池であり、主に、鉄−クロム系と全バナジウ
ム系の2種類において研究開発が行われている。また、
この電池は、活物質が充電状態、放電状態のいずれにお
いてもイオン種であり、実際にはイオン溶液の形で存在
している。そのため、活物質の循環が可能であり、分離
貯蔵による低自己放電化、貯蔵槽のスケールアップによ
る大容量化、反応の簡潔さによる長寿命化といった長所
を兼ね備えている。しかしながら、この電池は、上記の
金属ハロゲン電池と同様、水系の二次電池であり、電圧
が低いため、エネルギ密度が低いといった課題がある。
に、従来の液状電極を用いた二次電池の中で、常温で動
作が可能な、高電圧、高エネルギ密度を示す二次電池は
未だ得られていない。
ラジカル化合物を液状電極の活物質に用いることによ
り、上記課題が解決できることを見出した。
であり、高電圧、高エネルギ密度を示す二次電池を提供
することを目的とする。
め、本発明によれば、液状電極を有する二次電池におい
て、液状電極に含まれる活物質がラジカル化合物である
二次電池が提供される。このように構成することによ
り、常温で動作が可能な、高電圧、高エネルギ密度の二
次電池を得ることができる。
よび負極から構成され、電気化学的に蓄えられたエネル
ギを電力の形で取り出すことのできるデバイスのことで
ある。また、本発明の二次電池における正極とは、この
ようなデバイスから外にエネルギを取り出す際に、電子
が流れ込む電極のことであり、負極とは、逆に電子が流
れ出る電極のことである。
活物質を含む液状成分と、固体の集電体とによって構成
される電極のことである。このうち、活物質を含む液状
成分には、活物質自体が液状であるものと、活物質が溶
媒に溶けた溶液状態であるものとが含まれる。このよう
な液状電極の場合、活物質を含む液状成分と集電体との
界面で、活物質の酸化還元反応が起こる。
状態および還元状態のいずれにおいても液状である電極
を指し、電極中の活物質が酸化状態および還元状態の少
なくとも一方において固体または気体である電極は液状
電極には含まれない。
次電池の充放電の際に、酸化還元反応を起こす物質のこ
とである。このような活物質には、酸化還元電位の高い
正極活物質と、より酸化還元電位の低い負極活物質とが
ある。
とは、不対電子を有する化学種であるラジカルを持つ化
合物のことである。ラジカルは、一般的に反応性に富ん
だ化学種であり、各種反応の中間体として発生する不安
定なものが多い。このように不安定なラジカルは、反応
系に存在する周辺物質と結合を作り、ある程度の寿命を
もって消失する。なお、本発明において、未結合手とい
う意味での不対電子を有する化合物であって、内殻に安
定した不対電子をもつ遷移金属化合物は、ラジカル化合
物には含まない。
は、任意のスピン濃度のものが使用できるが、電池の容
量の点から、スピン濃度は、常に1019スピン/g以上
に保たれていることが好ましく、1021スピン/g以上
に保たれていることがより好ましい。ラジカル化合物の
スピン濃度は、例えば、電子スピン共鳴(ESR)スペ
クトルによって評価することができる。さらに、ラジカ
ル化合物の荷電状態は、充放電反応の容易さの点から、
中性であることが好ましい。
極が、活物質フロー型の液状電極であることが好まし
い。液状電極をこのように構成することにより、二次電
池の低自己放電化、大容量化および長寿命化が可能とな
る。
の液状電極とは、少なくとも、活物質を含む液状成分の
蓄えられる貯蔵槽と、集電体等により構成される発電槽
とからなり、これらの槽の間で活物質の循環または往復
が可能な電極のことである。
極の集電体が、多孔質の炭素電極であることが好まし
い。集電体をこのような構成にすることにより、表面積
が大きくなり、電池の出力密度を高くすることができ
る。本発明の二次電池における集電体とは、活物質の酸
化還元反応に伴う電子の授受を、二次電池の外部に取り
出すための電子導電材のことである。
ル化合物が、安定ラジカル化合物であることが好まし
い。活物質を安定ラジカル化合物から構成することによ
り、充放電のサイクル特性に優れた、安定な二次電池を
得ることができる。
合物とは、上述したラジカル化合物の中でも、特にラジ
カルの寿命が長い化合物のことである。なお、安定ラジ
カル化合物は、一般に、ESR分析で測定されたスピン
濃度が長時間にわたって、1019〜1023スピン/gの
範囲内にあるものをいうが、特に本発明では、平衡状態
におけるスピン濃度が1020スピン/g以上の状態が1
秒以上継続されるラジカル化合物を安定ラジカル化合物
と定義する。
ル化合物が、下記一般式(1)〜(3)のうち、いずれ
かひとつの一般式で表される構造単位を含む有機化合物
であることが好ましい。
より、質量の小さい炭素、水素、および酸素等の元素か
らラジカル化合物を構成できるため、単位質量当たりの
エネルギー密度が大きな二次電池を得ることができる。
二次電池がリチウム二次電池であることが好ましい。リ
チウム二次電池とすることにより、電池のエネルギ密度
をより向上させることができる。
示す。図1の二次電池1は、活物質を含む液状成分2お
よび集電体3からなる液状正極4と、負極5とを、固体
電解質6を介して重ね合わせた構成を有している。二次
電池1は、電極にラジカル化合物を活物質として用いた
液状電極を用いることを特徴としている。
極のいずれに利用しても良いが、エネルギー密度の観点
から、正極として利用する方が好ましい。また、正極お
よび負極は、少なくとも片方が液状電極から構成されて
いれば良い。しかし、正極および負極の両方を液状電極
としても良い。
成分としては二次電池の電極材料として公知のものが利
用できる。具体的には、活性炭、グラファイト、カーボ
ンブラックおよびアセチレンブラック等の炭素材料、リ
チウム金属、リチウム合金、リチウムイオン吸蔵炭素、
その他各種の金属単体や合金、ポリアセチレン、ポリフ
ェニレン、ポリアニリンおよびポリピロール等の導電性
高分子ならびにジスルフィド化合物等が挙げられる。こ
のうち、本発明の二次電池をリチウム二次電池として構
成できることから、負極成分をリチウム金属とすること
が好ましい。
正極の成分としては、二次電池の電極材料として公知の
ものが利用できる。具体的には、活性炭、グラファイ
ト、カーボンブラックおよびアセチレンブラック等の炭
素材料、LiMnO2、LiCoO2、LiNiO2およ
びLixV2O5(0<x<2)等の金属酸化物、ポリア
セチレン、ポリフェニレン、ポリアニリンおよびポリピ
ロール等の導電性高分子ならびにジスルフィド化合物等
が挙げられる。
は、その構造によって限定されない。このようなラジカ
ル化合物としては、例えば、フェノキシルラジカル化合
物のような酸素ラジカル化合物、ニトロキシルラジカル
化合物、窒素ラジカル化合物、炭素ラジカル化合物、ホ
ウ素ラジカル化合物、および硫黄ラジカル化合物等の有
機化合物が挙げられるが、特に、上記一般式(1)〜
(3)のうちの、いずれかひとつの一般式で表される構
造単位を含む有機化合物が好ましい。特に、酸化還元電
位の高さおよび安定性の観点から、上記一般式(2)で
示される構造単位を含むニトロキシルラジカル化合物が
好ましい。なお、これらは、いずれも安定ラジカル化合
物である。
カル化合物としては、例えば、下記一般式(4)で表さ
れる2,6−ジターシャリーブチル−1−オキシルベン
ゼン誘導体が挙げられる。
ひとつの脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アルコ
キシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキシカ
ルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ
基、ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基であ
る。但し、R1が脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和
または不飽和であってよく、置換または無置換であって
よく、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以上
の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロ
ゲン原子を含んでもよい。R1が芳香族基を含む場合、
芳香族基は置換または無置換であってよく、1個以上の
酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲ
ン原子を含んでもよい。R1がヒドロキシル基を含む場
合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成していてもよ
い。R1がアルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル
基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニ
トロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これら置換
基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、
窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子
を含んでもよい。また、R1が高分子主鎖、もしくは高
分子側鎖を形成してもよい。
は、下記一般式(5)で表される2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジノキシルラジカル化合物誘導体、下記
一般式(6)で表される2,2,5,5−テトラメチル
ピロリジノキシラジカル化合物誘導体、下記一般式
(7)で表される2,2,5,5−テトラメチルピロリ
ノキシラジカル化合物誘導体等が挙げられる。
は相互に独立であり、少なくともひとつの脂肪族基、芳
香族基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アルデヒド
基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ
基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子、
もしくは水素原子を含む置換基である。但し、R2〜R4
が脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和または不飽和で
あってよく、置換または無置換であってよく、鎖状、環
状または分岐状であってよく、1個以上の酸素、窒素、
硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を含ん
でもよい。R2〜R4が芳香族基を含む場合、芳香族基は
置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、窒
素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を
含んでもよい。R2〜R4がヒドロキシル基を含む場合、
ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成していてもよい。
R2〜R4がアルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル
基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニ
トロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これら置換
基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、
窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子
を含んでもよい。また、R2〜R4が高分子主鎖、もしく
は高分子側鎖を形成してもよい。
ば、下記一般式(8)で表されるヒドラジルラジカル化
合物誘導体、下記一般式(9)で表されるフェルダジル
ラジカル化合物誘導体等が挙げられる。
11は相互に独立であり、少なくともひとつの脂肪族基、
芳香族基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アルデヒド
基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ
基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子、
もしくは水素原子を含む置換基である。但し、R5〜R
11が脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和または不飽和
であってよく、置換または無置換であってよく、鎖状、
環状または分岐状であってよく、1個以上の酸素、窒
素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を
含んでもよい。R 5〜R11が芳香族基を含む場合、芳香
族基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸
素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン
原子を含んでもよい。R5〜R11がヒドロキシル基を含
む場合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成していて
もよい。R5〜R11がアルコキシ基、アルデヒド基、カ
ルボキシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、ア
ミノ基、ニトロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、
これら置換基は置換または無置換であってよく、1個以
上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハ
ロゲン原子を含んでもよい。また、R5〜R11が高分子
主鎖、もしくは高分子側鎖を形成してもよい。
ジカル化合物が含まれるが、ラジカル化合物以外に液状
成分に含まれる成分としては、エチレンカーボネート、
プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエ
チルカーボネート、メチルエチルカーボネート、γ−ブ
チロラクトン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ス
ルホラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、N−メチル−2−ピロリドン等の非水系溶媒、およ
びLiPF6、LiClO4、LiBF4、LiCF3SO
3、LiN(CF3SO2)2、LiN(C2F5SO2)2、
LiC(CF3SO2)3、LiC(C2F5SO2)3等の
電解質塩等が挙げられる。
利用できる。具体的には、活性炭粉末、活性炭素繊維、
ヤシがら系活性炭、フェノール系活性炭、コークス系活
性炭、活性炭/炭素複合材料および活性炭/金属複合材
料等の多孔質の炭素電極、アルミ、多孔質アルミ、銅お
よびニッケル等の金属電極、ならびにポリアニリン、ポ
リピロールおよびそれらの誘導体等の導電性高分子等が
挙げられる。
は、固体電解質6を構成要素としているが、本発明の二
次電池では、必ずしも固体電解質を含む必要はない。電
解質は、負極5と液状成分2との間の荷電担体輸送を行
うものであり、一般には室温で10-5〜10-1S/cm
の電解質イオン伝導性を有している。本発明における固
体電解質としては、高分子化合物であるポリエチレンオ
キサイドや、CaF2、AgI、LiF、βアルミナ、
ガラス素材等が挙げられる。
を示す。図2は、貯蔵槽12と、液状正極の集電体1
5、固体電解質14および負極13を含む発電槽11と
から構成されているフロー型二次電池10である。この
フロー型二次電池10は、液状正極の液状成分16の中
に、活物質としてラジカル化合物を用いていることを特
徴としている。貯蔵槽の形状としては、大型のタンク式
のものや、小型のカートリッジ式のものが挙げられる
が、特に限定されない。貯蔵槽12と発電槽11の間
は、液状成分の移動が可能であれば、どのような形で結
合されていても良い。結合の具体例としては、金属やプ
ラスティックのパイプによる結合等が挙げられる。
状電極は、正極および負極のいずれに利用しても良い
が、エネルギー密度の観点から、正極として利用する方
が好ましい。また、正極および負極は、少なくとも片方
が液状電極から構成されていれば良い。しかし、正極お
よび負極の両方を液状電極としても良い。また、本実施
形態の二次電池における液状電極、その構成成分、対極
および電解質等については、第一実施形態と同様のもの
が使用できる。
る。 実施例1 下記化学式(10)で示される2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジノキシルラジカル100mgを、六フッ
化リン酸リチウム(LiPF6)を電解質塩として含む
プロピレンカーボネート溶媒10gに溶かして、液状成
分を得た。得られた液状成分を二液セルの正極側に入
れ、多孔質の炭素集電体を挿入した。二液セルの負極側
には、六フッ化リン酸リチウムを電解質塩として含むプ
ロピレンカーボネート溶媒のみを入れ、金属リチウム負
極を挿入した。これらのセルは、薄いガラス系の固体電
解質で仕切られている。
温で、0.01mAの定電流で充電を行い、電圧が4.
0Vまで上昇した時点で充電を終了し、その直後に同じ
く0.01mAの定電流で放電を行った。結果を図3に
示す。図3から3.5V付近に電圧平坦部が認められ、
化学電池として動作することが分かった。
2,2,6,6−テトラメチルピペリジノキシルラジカ
ル1gあたり170mAhであった。この二次電池は、
その後、充電および放電を数回繰り返しても、容量がほ
とんど減少せず、良好なサイクル特性を示した。
メチルピロリジノキシルラジカル1gを、六フッ化リン
酸リチウムを電解質塩として含むプロピレンカーボネー
ト溶媒100gに溶かして液状成分を得た。負極として
は金属リチウムを用い、負極の周辺は過剰量の六フッ化
リン酸リチウムを電解質塩として含むプロピレンカーボ
ネート溶媒で覆った。得られた液状成分を貯蔵槽に入
れ、ポンプで循環させながら、発電槽の多孔質の炭素集
電体の中に流し込んだ。循環を続けながら充電を行い、
1時間経た後に放電を行った。その結果、実施例1と同
様に、3.5V近辺に電圧平坦部が観測され、得られた
二次電池が、活物質フロー型の二次電池として動作する
ことが分かった。
活物質としてラジカル化合物を使用することにより、常
温で動作が可能な、高電圧、高エネルギ密度の二次電池
が提供できる。
模式図である。
ー型二次電池)を示す模式図である。
図である
Claims (6)
- 【請求項1】 液状電極を有する二次電池において、前
記液状電極に含まれる活物質がラジカル化合物であるこ
とを特徴とする二次電池。 - 【請求項2】 前記液状電極が、活物質フロー型の液状
電極であることを特徴とする請求項1に記載の二次電
池。 - 【請求項3】 前記液状電極の集電体が、多孔質の炭素
電極であることを特徴とする請求項1または2に記載の
二次電池。 - 【請求項4】 前記ラジカル化合物が、電気的に中性の
安定ラジカル化合物であることを特徴とする請求項1〜
3のいずれか一項に記載の二次電池。 - 【請求項5】 前記ラジカル化合物が、下記一般式
(1)〜(3)のうち、いずれかひとつの一般式で表さ
れる構造単位を含む有機化合物であることを特徴とする
請求項1〜4のいずれか一項に記載の二次電池。 【化1】 【化2】 【化3】 - 【請求項6】 前記二次電池が、リチウム二次電池であ
ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載
の二次電池。
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