JPH10312828A - カリウム塩を含むポリマー電解質リチウムバッテリー - Google Patents

カリウム塩を含むポリマー電解質リチウムバッテリー

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JPH10312828A
JPH10312828A JP10057035A JP5703598A JPH10312828A JP H10312828 A JPH10312828 A JP H10312828A JP 10057035 A JP10057035 A JP 10057035A JP 5703598 A JP5703598 A JP 5703598A JP H10312828 A JPH10312828 A JP H10312828A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再充電可能なリチウムバッテリーを提供する
こと。 【解決手段】 少なくとも1つのリチウムアノードと、
第1ポリマーに結合した1つのリチウムイオン還元性カ
ソードと、第2ポリマー中に溶液中のリチウム塩を含む
ポリマー電解質とを含む再充電可能なリチウムバッテリ
ーであって、前記リチウムバッテリーが前記カソードと
前記ポリマー電解質との少なくとも一方に分配されたカ
リウムイオンを含む添加剤を含有し、前記バッテリーが
平衡に達したときの第2ポリマー中の、O/(Li+
K)として表現される、リチウムとカリウムとの濃度が
約8/1〜40/1の範囲内であり、Li/Kの比が約
0.2〜15の範囲内であり、前記カリウムイオンがエ
ネルギー及び電力に関してサイクリング中のバッテリー
の性能を安定化するように選択される、前記再充電可能
なリチウムバッテリー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はポリマー電解質バッ
テリー、例えば、バッテリーの性能及び有効寿命を安定
化することを可能にするカリウム塩を有するポリマー電
解質発電機に関する。さらに詳しくは、本発明はポリマ
ー電解質中に、カソード中に分配されたカリウム塩を含
有する、又はこれらの両方を同時に含有する再充電可能
なリチウム発電機(generator)に関する。特に、本発明
は、カソード中に並びにポリマー電解質中に添加剤の形
態で導入されるカリウムイオンが、例えばエネルギー及
び電力に関する充放電(cycling)中の性能を改良する
ように、発電機の総有効寿命を持続する現場処理(in si
tu treatment)を画定する、再充電可能なリチウム発電
機に関する。本発明はまた、再充電可能なリチウム電気
化学発電機の要素の少なくとも1つ中に及び2つ中にさ
えも、好ましくはポリマー電解質と、ポリマーに結合し
た複合カソード(composite cathode)とに分配され、
その効果が充放電中のエネルギーと電力性能とを安定化
することであるカリウム塩基添加剤にも関する。
【0002】本発明はまた、カリウムを発電機中に発電
機の要素のいずれか1つによって導入するための好まし
い手段を述べ、充放電中の電極の作用を最適にするよう
に1種より多くの要素にカリウムを分配する方法をも述
べる。この添加剤は充放電中のリチウムアノードの形態
を維持して、充放電中のカソードの物理的性質にするた
めの有益な効果を有する。
【0003】
【従来の技術】バッテリーの寿命は、両電極における電
気化学プロセスの可逆性を包含する多くの要素に依存す
る。リチウムバッテリーのカソードの活性物質にアルカ
リ土類金属又は遷移金属を添加することは知られてお
り、挿入カソード(insertion cathode)を安定化する又
は最適化するために一般に用いられている(フランス特
許第2,616,013号;米国特許第5,013,6
20号;米国特許第5,114,809号;フランス特
許第2,573,250号)。用いる添加剤は一般に挿
入構造体を安定化し、時には、ホスト構造体(host stru
cture)中の有効な部位数を最適化するするように意図さ
れる(WO第91/02383号;米国特許第4,66
8,594号)。場合によっては、これらの添加剤は挿
入物質の電子伝導性を高めるようにも意図される(米国
特許第4,965,151号;日本特許第89/153
17号;日本特許第89/67063号;米国特許第
5,114,811号;米国特許第5,147,737
号)。知られている大部分の場合には、添加金属がホス
ト構造体中に組み込まれて、主要遷移金属に関して1%
〜50%の範囲内で変化する比較的高い割合で存在す
る。これらの添加剤はホスト挿入構造体中に一般に固定
化され、発電機の他の要素、例えば電解質及びアノード
中には散在しない。添加金属が電解質中に溶解性である
場合には、添加金属は金属リチウムによって還元され
て、発電機中に平衡状態に留まることができない。さら
に、出願人の見解では、リチウム発電機の1つより多い
要素中に存在する添加剤の例は今までに述べられていな
い。
【0004】実際問題として、これらの金属のうちの数
種類はリチウムアノードと化学的に適合し、発電機の電
解質中に溶液中のリチウム塩と共存することができる。
カリウムは、マグネシウムと共に、非プロトン性媒質中
でリチウムによって(熱力学的かつ動力学的に)還元さ
れない単独金属(the only metals)の1つであり、それ
故に、本発明を実施するための特有の物質を構成する。
【0005】混合アルカリカチオンを含むポリマー電解
質の利用は導電率測定中に(ACFAS1993)かつ
ビヒキュラー伝導電解質(vehicular conduction electr
olyte)の構成に関して(米国特許第5,350,646
号を参照のこと)挙げられている。これらの場合のいず
れも電解質の混合カチオンと電極材料との間の平衡又は
発電機の充放電又はリチウムアノードに関する有益な効
果を述べていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】現在、ポリマー電解質
バッテリーのテクノロジーに用いられているカソードV
25の材料の安定化に認められる有益な効果を提供し、
同時に、バッテリーの性能と有効寿命と改良するために
リチウムアノードの溶解−再付着の可逆性とその形態と
の改良を提供することが、本発明の目的である。
【0007】それ故、例えばKTFSI(カリウムトリ
フルオロメタンスルホニルイミド)のようなカリウム塩
をポリマーセパレーター中及び/又は、正の複合体(com
posite positive)又はカソードを構成するポリマー中に
導入することによって改良を提供することが、本発明の
目的である。
【0008】引き続いて電極中に存在するカリウムイオ
ンを電気化学的手段によってポリマー中に導入すること
が、本発明の他の目的である。
【0009】必ずしも化学的手段を用いずに、例えばカ
リウムのような安定剤を現場添加することによって得ら
れる、エネルギー及び電力に関する充放電の改良を特徴
とするバッテリーの製造を提供することも、本発明の目
的である。
【0010】安定剤がLiと正電荷の捕集面(the colle
ctor of the positive)との界面からバッテリー全体中
に均一に分配されるように、例えばポリマー電解質セパ
レーター中及び/又はカソード中に安定剤を導入するこ
とを可能にすることが、本発明の他の目的である。
【0011】デンドライトの出現なしにバッテリーを数
十回サイクルで可逆的に再びサイクルさせるリチウムの
形態的展開(リチウムの平面から凹凸面への改変)後
に、再充填中の減極効果を生じることも、本発明の目的
である(デンドライト形成、アノードとカソードとの接
触の場合には、20Mvを越える電圧低下)。
【0012】
【課題を解決するための手段】これらの目的を達成し、
先行技術の欠点を克服するために、本発明は少なくとも
1つのリチウムアノードと、第1ポリマーに結合した1
つのリチウムイオン還元性カソードと、第2ポリマー中
に溶液中のリチウム塩を含むポリマー電解質とを含む再
充電可能なリチウムバッテリーを提案する。本発明によ
るリチウム発電機はカソードとポリマー電解質との少な
くとも一方に分配されたカリウムイオンを含有し、第2
ポリマー中の平衡下での、O/(Li+K)として表現
される、リチウムとカリウムとの濃度が約8/1〜40
/1の範囲内であり、Li/Kのモル比が約0.2〜1
5の範囲内であることを特徴とする。カリウムイオンは
充放電中の発電機のエネルギー及び電力性能を安定化す
るように選択される。
【0013】一般に、カリウムイオンはカリウム塩とし
て導入される。カリウム塩はカソード中、電解質中、又
はポリマー電解質とカソードの両方の中に分配される。
【0014】さらに、第1ポリマーと第2ポリマーと
は、当業者に明らかであるように、状況に応じて同じも
のでも異なるものでもよい。
【0015】本発明によって使用可能であるカリウム塩
の例としては、KBF4、KPF6、KN(RF
22、KN(FSO22、K(FSO2−N−SO2
F)及びKRFSO3[式中、RFはペルハロゲノアルキ
ル、ペルハロゲノオキシアルキル、ペルハロゲノチアア
ルキルまたはペルハロゲノアリールで、場合によりアザ
若しくはオキサ置換基を含み、好ましくは1〜10個の
炭素原子を含む]が挙げられる。式KN(RFSO22
の塩において、2個のRF基はは同一又は異なるもので
あってもよく、1〜6個の炭素原子を有し、場合により
1個以上の酸素若しくは窒素原子を環の中に含むペルハ
ロゲン化環を一緒に形成してもよい。カリウムイオン
は、部分的な又は完全な還元形であるカソード中に組み
込まれることができる。
【0016】好ましくは、カソードは遷移金属の酸化
物、硫化物又はカルコゲニドとから成る群から選択され
る少なくとも1種の化合物を包含し、例えば、五酸化バ
ナジウムが挙げられる。
【0017】カソードを構成する化合物は式:[−R−
Xnで示される化合物中から選択されることができ
る。式中、Rはジラジカル又はトリラジカルである。ジ
ラジカルの例は、例えば硫黄、炭素原子2〜10個を含
有するアルキレン基、炭素原子4〜12個と酸素原子1
〜4個とを含有するオキシアルキレン基、例えば置換又
は非置換のフェニレン、チアジアゾジイル及びオキサジ
アゾジイルのような環状ラジカルを包含する。トリラジ
カルの例は、3個の硫黄原子が置換した1,3,5−ト
リアジンの誘導体を包含し、nは重合度であり、2〜1
00,000、好ましくは10〜10,000の範囲内
であり、Xは≧2であり、この場合に、カリウムはカソ
ード中にR−S−K(式中、Rは上記で定義した通りで
ある)の形態で存在する。少なくとも1種の電子伝導性
ポリマーと、型[−R−SXnの化合物とを含むポリマ
ーの混合物もカソードを構成することができる。これは
式:MXZ[式中、Mは遷移金属であり、Xはカルコゲ
ン又はハロゲンを表し、Zは1〜3の範囲内で変化す
る]で示される化合物から選択されることもでき、この
場合に、カリウムはカソード中にKX[式中、Xは上記
で定義した通りである]の形態で存在する。
【0018】本発明はまた、ポリマーに結合した、再充
電可能なリチウムバッテリー用のリチウムイオン還元性
カソードであって、その中に分配されたカリウムイオン
を含有し、前記カソードを用いて製造される発電機のポ
リマー電解質中のリチウムとカリウムとの濃度が、発電
機が平衡に達したときに、O/(Li+K)として表現
されて、約8/1〜40/1の範囲内であり、モル比L
i/Kが約0.2〜15の範囲内であるような量で、カ
リウムイオンが存在する前記リチウムイオン還元性カソ
ードにも関する。
【0019】本発明はまた、再充電可能なリチウムバッ
テリー用のポリマー電解質であって、その中に導入され
たカリウムイオンを含有し、前記ポリマー電解質を包含
する発電機のポリマー電解質中のリチウムとカリウムと
の濃度が、発電機が平衡に達したときに、O/(Li+
K)として表現されて、約8/1〜40/1の範囲内で
変化し、モル比Li/Kが約0.1〜5の範囲内である
ような量で、カリウムイオンが存在する前記ポリマー電
解質にも関する。
【0020】ポリマー電解質発電機中に現在用いられる
リチウム塩に対する例えばKTFSIのようなカリウム
塩の量は大きな程度に変化し、好ましくはK/Li比が
5より小さい、好ましくは0.2〜1の範囲内であるよ
うな量である。
【0021】カソードがV25を含有する場合には、K
αV25の最大濃度は好ましくはα≦0.06又はなお
K/Vが0.03以下であるような濃度である。
【0022】本発明の他の特徴と利点は添付図面から明
らかになると思われる。
【0023】例えばKN(CF3SO22の形態で電解
質にカリウムを添加すると、カソードの活性物質の使用
率(rate of use)を、カリウムを含有しない同様な発電
機の場合に得られるよりも高く維持することができる。
電解質を通して導入されるカリウムがアノードに付着せ
ずにバッテリーの全ての要素に等しく分配され、本発明
の発電機に用いられる混合アルカリカチオン(Li+
+)による電解質の安定化を確証することも、充放電
後の元素分析によって示される。
【0024】本発明の他の利点は、放電/充電サイクル
中に維持される、金属リチウムとポリマー電解質との間
の接触の質に関し、これは本発明による発電機の充放電
と電力との優れた性質に大きく寄与する。
【0025】カソードの材料によって発電機の1つより
多い要素に平衡状態でカリウムを導入する可能性も本発
明の要旨に含まれる。これらの場合には、例えばアセト
ニトリルのような非プロトン性溶媒中の例えばKIのよ
うな酸化可能な塩の溶液によって酸化バナジウムの構造
中にカリウムを化学的に予め挿入することによって、カ
リウムの添加をおこなって、KX25とヨウ素(又は
トリヨーダイド(triiodide))を生成することができ
る。これらの場合に、充放電及びバッテリーの分析後に
セパレーターの電解質中にもカリウムが存在すること
も、元素分析によって判明するであろう。
【0026】
【実施例】以下の実施例は例示としてのみ記載するもの
であり、本発明の範囲を制限するものではない。
【0027】
【実施例1】この実施例では、ポリマーセパレーター・
フィルム中に現場で組み入れられたK+を有するバッテ
リー(バッテリー1)と、K+を有さず、Li+のみを有
するバッテリー(バッテリー2)とを充放電中に得られ
た結果に関して比較する(図1)。リチウム金属アノー
ドを有するポリマー電解質バッテリーと完全に適合する
ビス−トリフルオロメタンスルホンイミド(KTFS
I)なる名称のK塩の形態で、K+を導入する。バッテ
リー1と2は薄いニッケルシート上に担持された35μ
m厚さのリチウムアノードと、約40容量%の酸化バナ
ジウム、10容量%のアセチレンブラック及び50容量
%のエチレンオキシドコポリマーの組成の複合カソード
とから形成される。このコポリマーは下記特許:EPO
第0,013,199号;米国特許第4,578,32
6号;及び米国特許第4,578,483号に述べられ
ているように約80%のエチレンオキシドを包含し、こ
れに30/1の酸素:金属イオン比O/Mでリチウム
(LiTFSI)及び/又はカリウム(KTFSI)の
電解質ビストリフルオロメタンスルホンイミドが加えら
れる。4C/cm2(2Li/V)に近い真容量(true c
apacity)のカソードを薄いニッケル捕集面上に配置す
る。セパレーター又はポリマー電解質の厚さは30μm
であり、ポリマー電解質はエチレンオキシドベースポリ
マーからも製造される。バッテリー1の場合のLi/K
比は0.8に等しい。3.89cm2の有効面積を有す
るバッテリーは80℃における熱間圧縮によって組み立
てられる。
【0028】これらのバッテリーは放電時の約100μ
A/cm2と、60℃における3.3V〜1.5Vの範
囲内での充電時の50μA/cm2の負荷電流密度(impo
sedcurrent density)においてサイクルされ、深い放電
(deep discharge)(100%DOD)の発生を可能にす
る。図1は、サイクルされる容量の展開を説明し、より
詳しくは、サイクル数の関数としての使用%(サイクル
1で得られる容量を越えるサイクルnにおけるサイクル
容量)を説明する。バッテリー1の初期使用率はバッテ
リー2よりも小さい。他方では、バッテリー1の容量の
低下は約100サイクル後にバッテリー2よりも非常に
低い率(1/6〜1/7)で安定化される。それ故、バ
ッテリー中のKの存在による安定化効果は100サイク
ルを越えて感知され、発電機の1000サイクルを越え
る有効寿命を期待させる。この安定化は、特に、サイク
ル数の関数としての容量の低下の2曲線の交差点である
375サイクル近くで非常に興味深くなる。
【0029】
【実施例2】この実施例では、Li/Kの組成が変化す
る3発電機の性能を比較する。KTFSIをセパレータ
のポリマー電解質に導入する。これらのバッテリーは実
施例1と同じアノードとカソードとから本質的に構成さ
れる。組み立て方法も同じであり、電流密度は同じ電圧
範囲下で放電時及び充電時に負荷される。全てのバッテ
リーは塩の総量 O/M=30/1から構成される。発
電機中のLi/K比はバッテリー1の場合には0.8に
等しく、バッテリー3では7、バッテリー4では25で
ある。図2はサイクル数の関数としてのこれらの3バッ
テリーの使用%の展開を示す。充放電と内部抵抗とに関
するバッテリー3の展開は、バッテリー1と同じであ
る。実際に、この種類の電極材料に関しては、減少傾向
(slope ofdecrease)の安定化は100サイクル後にも
認められ、各バッテリーに関して第100サイクルと第
350サイクルとの間で内部抵抗が安定化されるときに
バッテリー1の減少傾向の安定化と完全に同じであり、
バッテリー3の内部抵抗の方がやや優れている。バッテ
リー4の減少傾向はバッテリー3又はバッテリー1に比
べて非常に大きく(約4倍)、バッテリー2と同じ程度
に重要である。それ故、発電機中のKの濃度は低すぎ
て、安定剤添加剤として有益な効果を及ぼすことができ
ない。この結果から、25以下であるが7以上であるL
i/K比が発電機の充放電中の容量の低下を安定化する
ために充分であると結論することができる。Kの最大濃
度は、発電機のそのリチウムアノードとの電気化学的適
合性を考慮して、Kの最大濃度はLi/K=0.2であ
り、O/M=8であることができる。
【0030】
【実施例3】この実施例では、カリウム添加剤がセパレ
ーター電解質及び/又はカソードのいずれに導入される
としても、発電機全体に均一に分散されることを説明す
ることを目的とする。この実施例(バッテリー5)はK
TFSIをセパレーター中に導入する場合を説明する。
塩の量O/Mは40/1に等しく、発電機中のLi/K
比は0.8に等しい。セパレーターの厚さは40ミクロ
ンであり、発電機の他の要素はバッテリー1と同じであ
る。200サイクル後に、バッテリーの断面検査を可能
にする極低温破壊(cryogenic fracture)後の蛍光X線分
析(EDX)によって、このバッテリーを検査した。
【0031】セパレーター電解質中と陽極(positive el
ectrode)中の“K+”の相対的組成は、KとSを表すピ
ークの強度の比によって図3と4に示すように、同じで
ある。発電機中のSの供給源はLi及びKの塩のアニオ
ンTFSIに由来する。K/S比が充放電前の電解質中
において大きいことも認められ(図5)、このことはK
+が発電機全体中に再分配され、発電機中で平衡が少な
くとも2時間存在することを明白に実証する。
【0032】酸化バナジウムの構造中のKの存在(図
6)は透過型電子顕微鏡検査(TEM)によっても実証
され、固体粒子と、結合剤として作用するポリマー電解
質とに関してカソードにおけるKの存在(平衡下)を疑
いもなく明確にした。他方では、この構造中に導入され
るKの量は結合剤中の濃度に比べて低い(図7)、それ
故、発電機の使用の関数として、ポリマー電解質中のK
+とLi+の間の平衡を妨げない。
【0033】平衡は恐らくLi/ポリマー電解質の界面
のレベルに存在する。実際の問題として、図8は金属リ
チウムの表面における還元されたカリウム(K)の不存
在を明確に示す(したがって、ポリマー電解質媒質中の
リチウムアノードの存在下でのKイオンの明白な安定性
を実証して、K+がアノードと完全に適合することを正
当化する)。リチウムはこの方法によって検出されない
が、それを覆う酸素(O)はスペクトル上で明白に目視
可能である。それ故、アノード上でカリウムが還元され
ないので、リチウムの表面に非常に近接して等しく平衡
常態にあると思われる。
【0034】したがって、これらの分析によって、バッ
テリーの2つより多い要素及び/又は区分:ポリマー電
解質セパレーターと、セパレーターと同じ電解質から製
造されるカソードのバインダーと、陽極の酸化物の顆粒
状粒子中にKが存在することが確認される。Li/ポリ
マーの界面にカリウムイオンを発見する可能性も排除さ
れない。
【0035】
【実施例4】リチウムアノードにおけるK+の存在の有
益な効果を再度確認するために、リチウムアノードとカ
ソードとを有する2つの対称的バッテリー(6と7)を
組み立てた。図9と10はこれらの2つのバッテリーの
走査電子顕微鏡(SEM)による極低温(cryogenic)断
面図を再度説明し、図11と12は表面観察を示す。バ
ッテリー7はニッケルシート10μm上に担持された最
初に35μmの金属リチウムによって組み立てられる。
電解質の厚さは約30μmであった。電解質は30/1
の濃度のLiTFSIのみを含有した。バッテリー6は
2つの相違点:これが22μm厚さのLiから製造され
ることと、Li/K=2の比で塩の量O/M=20/1
を含有すること以外は、バッテリー7に同じである。他
のバッテリー(図示しないバッテリー8)も検査したと
ころ、これはLi/K=5の比で塩の量O/M=25を
含有した。これらのバッテリーの各々を実施例1に述べ
たものと同じ電流密度及び実験条件下でサイクルした。
アノードはその還元に関して複流(double current)下で
酸化されるリチウムの電極であり、第2電極は対流(opp
osite currents)が認められるカソードとして用いられ
た。充放電時間は、同じクーロン量が放電され、再充電
されるように調節される。バッテリー7は内部短絡を示
すまでに24サイクルを経験し、バッテリー6は39サ
イクル後に自発的に停止させたが、バッテリー7の場合
のような主要なデンドライトをまだ示さなかった。図9
と12に認められるリチウムはアノードとしてサイクル
されたものであり、これは50μA/cm2のオーダー
の電流密度における付着又はプレーティング(plating)
を意味する。
【0036】バッテリー7のリチウムアノードの展開形
態はより低い充放電持続時間(殆ど1/2に満たないサ
イクル数)に関してさえもバッテリー6の展開形態の3
倍である。これらの2バッテリーの間の唯一の主要な差
異はバッテリー6におけるKTFSIの存在である。し
たがって、これらの図はサイクルされたリチウムのプロ
フィロメトリー(profilometry)に対する、したがってバ
ッテリーの寿命の持続に対するKの有益な効果を非常に
明確に立証する。前面の顕微鏡写真も非常に意味深い。
20サイクルを達成したバッテリー8の検査後に同じ結
論が得られている。
【0037】
【実施例5】この実施例では、バッテリー1と3の事後
の分析(post mortem analysis)をおこなって(極低温断
面図)、走査電子顕微鏡(SEM)によって観察される
ようなバッテリーの種々な要素の形態の最終状態を示す
(図13と14)。バッテリー1が1100サイクルを
達成し、バッテリー3がほぼ600サイクルを達成した
ことが認められる。認められるように、ポリマー電解質
のフィルムとカソードのフィルムとはまだ完全に離れて
おり、リチウムの微視的形態はポリマー電解質の表面か
ら見ると殆ど存在していない(リチウムはポリマー電解
質から離層しているので、Liは低い形態展開を示すと
結論せざるを得ない)。実際問題として、以前の実験
は、アノードの界面におけるポリマー電解質の表面観察
がリチウム面のミラー像を示すことを立証している。リ
チウムの形態の展開に対するカリウムアノードの抑制効
果はこれらの実験からも実証される。
【0038】
【実施例6】この実施例では、発電機の寿命の関数とし
ての瞬間電力の発生に対する添加剤K+の有益な効果を
確証する。研究した2バッテリーは実施例1のバッテリ
ーと本質的に同じである。瞬間電力(Pi)は発電機が
完全に充電されたときに測定される。1〜5mA/cm
2のオーダーの電流密度(I)がバッテリー2に2秒間
供給される。電力の各コール(call)の間、バッテリーは
120秒間停止される(rest)。次に、各衝撃(impulsio
n)の最終電圧(V)は記録され、瞬間電力(mW)が式
Pi=VIによって与えられる。図15は充放電の関数
としてのPiの最大値の展開(evolution)を説明する。
バッテリー1の電力が200〜600サイクルの間で安
定化されるが、このことはバッテリー2には該当しない
ことを観察することができる。同様に充放電中に、バッ
テリー2は最初の200サイクル中に高い瞬間電力を有
するが、決して安定化されない。それ故、Li/K=
0.1の比でのK量の存在は瞬間電力の安定化のために
非常に有効である。バッテリーの内部抵抗も図15に示
される。バッテリー1の内部抵抗はバッテリー2に比べ
て最初の100サイクルではやや高いが、サイクル30
0ではバッテリー2の内部抵抗値の方が高い。この差異
がバッテリー1の電力の性能がより良好であることの理
由であると考えられる。
【0039】
【実施例7】この実施例では、Kを含むバッテリーとK
を含まないバッテリーとの持続電力に関する物理的性質
(金属捕集面に関する最適化バッテリーの形態のRag
one曲線)を比較する。バッテリー9(図16)はK
を含有せず、実施例1に述べたバッテリー2と同じ性質
である。バッテリー10は実施例2に挙げたバッテリー
3と正確に同じである。K量は化合物KTFSIによっ
て、濃度Li/K=7(O/M=30)を生じる率(rat
e)でポリマー電解質中に導入される。バッテリーの組み
立てと充放電は先行実施例と同じである。
【0040】既述したように、バッテリー9の低い電力
エネルギーは、その使用率(約375サイクルまで)が
高いので、バッテリー10の電力エネルギーよりも高
い。初期電力もKを有するバッテリーよりも高い。他方
では、200サイクル後に、Kを含まないバッテリー9
は、特に200W/kgのオーダーの高い電力下で、か
なり低下した比エネルギー(wh/kg)を示すが、こ
れはバッテリー10には該当しない。実際問題として、
Kを有するバッテリーの持続電力は、発電機の有効寿命
の開始時には低いが、維持され、これは300サイクル
を越えて維持され、このことはポリマー電解質リチウム
バッテリー中のKによってもたらされる安定化効果を実
証する。
【0041】
【実施例8】この実施例では、Li種とK種との平衡が
酸化バナジウムと、カソードを結合するポリマーと、電
解質のポリマーとを包含する少なくとも3要素中で、K
x25とヨウ素(又はトリヨージド)とを生成するよ
うにアセトニトリル中のKIの溶液によって酸化バナジ
ウムの構造中にカリウムを化学的に添加するために得ら
れることができることを示す。実施例1に述べたと同じ
種類の充放電後に、バッテリー11をバッテリーの断面
図を得ることを可能にする極低温破壊後の蛍光X線分析
(EDX)によって検査した。バッテリー11の電気化
学的形態は、電解質がカリウム塩を含有しないこと及び
酸化バナジウムV25が約0.18モルのKを含有する
こと以外には、バッテリー1と同じである。スペクトル
EDXを図17に示す。ポリマー電解質及び/又はカソ
ード中のKの存在を観察することができるが、カソード
を結合するポリマーの出発電解質中にカリウムは導入さ
れていない。
【0042】
【実施例9】本実施例に於いては、カソードのポリマー
バインダーに現場で取り込まれたK+イオンを有するバ
ッテリー(バッテリー12)の充放電時に得られた結果
と、全くK+イオンを含まないがLi+イオンのみを含む
バッテリー(バッテリー13)で得られた結果とを比較
する。K+イオンを以後KFSIと称する式KN(FS
22を有するカリウムビス−フルオロメタンスルホン
イミドの形態でカソード中に導入する。この塩は、金属
リチウムアノードを有するポリマー電解質バッテリーに
完全に適合する。バッテリー12及び13は各々、厚さ
27μmを有する自立性リチウムフィルムからなるアノ
ードと、実施例1で記載されたのと同様の、厚さ15μ
mを有し、酸化バナジウム40容量%、アセチレンブラ
ック10容量%及びエチレンオキシドコポリマー50容
量%とを含む複合物質からなるカソードとから製造され
る。バッテリー12においては、コポリマーは、酸素:
イオン性金属比O/(Li+K) 30/1、Li/K
比が2で、KFSIとリチウムビス−トリフルオロメタ
ンスルホンイミド(LiTFSI)との混合物を含む。
バッテリー13においては、コポリマーは、酸素:イオ
ン性金属比O/Li30/1で塩LiTFSIを含む。
双方のバッテリーにおいて、約5C/cm2の有効容量
(useful capacity)を有するカソードを金属補集面(m
etal collector)に設置する。アノードとカソードとの
間のセパレータは、厚さ15μmを有するエチレンオキ
シドコポリマーフィルムから構成される。バッテリー
を、アノード、カソード及びセパレータからなるフィル
ムを80℃で熱プレスすることにより組み立てる。これ
は有効表面積3.89cm2を有する。
【0043】バッテリーを幾つかの放電及び充電工程
[電気ビヒクル(electric vehicle)の操作を再生する
形態中の再生破壊(regenerative breaking)によりバ
ッテリ−が完全に放電する(放電DODの深度は80%
である)]を含む”ダイナミックストレステスト(Dyna
mic Stress Test)”(DST)と称される方法に従っ
てサイクルにかける。バッテリーの充電速度はC/10
であり、10時間での完全充電に対応する。
【0044】図18は、サイクル数の関数としてDST
プロフィールに従った単位面積(ASI)当たりの特定
のインピーダンスの放出を示す図である。DST AS
Iは放電深度80%で決定され、電池の耐性を表す。D
ST ASIは、8秒間のピーク放電と続く8秒間のピ
ーク充電の間(再生破壊)で測定される。図18は、K
+イオンの存在が電池中の他の物質と完全に適合性であ
り、電池の最大電力に影響を及ぼさないことを示してい
る。LiTSFIを、バッテリー性能を低下させること
なく、例えばKN(FSO22などのより安価な塩で部
分置換することは、電気化学的発電機の発達において非
常に興味深いことが立証される。
【0045】本発明が上記実施例に限定されず、変更及
び代替えが発明の範囲から逸脱せずに可能であること
は、理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】カリウムイオンを有する本発明によるバッテリ
ーと、カリウムを有さない先行技術の他のバッテリーと
の比較結果を示すグラフ。
【図2】Li/K比が可変である本発明による3発電機
の性能を比較するグラフ。
【図3】200サイクル後のバッテリー(O/M=4
0;Li/K=0.8)の極低温断面の電解質の(蛍光
X線分析)EDXによる化学分析を示す図である。
【図4】陽極に関するものである以外は、図3と同じ分
析を示す図である。
【図5】充放電前の図3と4に示したバッテリーと同じ
バッテリーの電解質のEDXによる化学分析、充放電後
(図3)よりも高い濃度のカリウム塩(比K/S)を実
証する。
【図6】透過型電子顕微鏡(MET)によって得られた
顕微鏡写真、酸化バナジウムの構造中のカリウムの存在
を実証する。
【図7】カリウムの存在を立証する酸化バナジウム粒子
の中心において得られた対応EDXスペクトルによる、
透過型電子顕微鏡検査による顕微鏡的分析。
【図8】Li0/ポリマー電解質の界面における電解質
と接触するリチウム面のEDXによる化学分析。
【図9】電解質中にKTFSIを含むバッテリー Li
0−ポリマー電解質/ポリマー電解質−Li0の極低温断
面。
【図10】KTFSIを含まない、図9と同様な極低温
断面。
【図11】図9に示したバッテリー6のLi0/SPE
界面におけるリチウム面の走査電子顕微鏡写真(SE
M)の比較図(75゜)。
【図12】図10に示したバッテリー7のLi0/SP
E界面におけるリチウム面の走査電子顕微鏡写真(SE
M)の比較図(75゜)。
【図13】図1に示したバッテリー1の極低温断面。
【図14】図2に示したバッテリー3の極低温断面。
【図15】図1に示したバッテリー1と2の充放電の関
数としての瞬間電力(Pi)の最大値の展開。
【図16】持続電力に関する、それぞれ、Kを含まない
及びKを含む、バッテリー9と10の物理的性質を比較
する曲線。
【図17】バッテリー11の電解質のEDXスペクト
ル、カソードとポリマー電解質との間の平衡下のKの存
在(最初に化学的手段によってV25中に挿入)を示
す。
【図18】図18は、カソードのポリマーバインダーに
現場で取り込まれるK+イオンを有するバッテリーと共
に得られた、サイクル数の関数として”ダイナミックス
トレステスト”と称される方法に従った単位面積当たり
の特定のインピーダンスの放出(ASI)を示す。ここ
でK+イオンは、塩KN(FSO22の形態で導入され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミシェル・アルマン カナダ国アッシュ3テ 1エヌ2 ケベッ ク,モントリオール,リュー・ファンダル 2965 (72)発明者 マルタン・シモノー カナダ国アッシュ2ジ 1カ3 ケベッ ク,モントリオール,サン−ジョセフ・エ スト 945 (72)発明者 レーネ・ガーグノン カナダ国ジ4ベ 7エス8 ケベック,ブ ーシェヴィル,ルイ−エネパン 946 (72)発明者 アンドレ・ベランジェ カナダ国ジ3エ 1カ1 ケベック,サン −ジュリエ,ブライン 625

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つのリチウムアノードと、
    第1ポリマーに結合した1つのリチウムイオン還元性カ
    ソードと、第2ポリマー中に溶液中のリチウム塩を含む
    ポリマー電解質とを含む再充電可能なリチウムバッテリ
    ーであって、前記リチウムバッテリーが前記カソードと
    前記ポリマー電解質との少なくとも一方に分配されたカ
    リウムイオンを含む添加剤を含有し、前記バッテリーが
    平衡に達したときの第2ポリマー中の、O/(Li+
    K)として表現される、リチウムとカリウムとの濃度が
    約8/1〜40/1の範囲内であり、モルLi/Kが約
    0.2〜15の範囲内であり、前記カリウムイオンがエ
    ネルギー及び電力に関して充放電中のバッテリーの性能
    を安定化するように選択される、前記再充電可能なリチ
    ウムバッテリー。
  2. 【請求項2】 前記カリウムイオンがカリウム塩の形態
    で導入される、請求項1記載の再充電可能なリチウムバ
    ッテリー。
  3. 【請求項3】 前記カリウム塩が前記カソード中に分配
    される、請求項2記載の再充電可能なリチウムバッテリ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記カリウム塩が前記ポリマー電解質中
    に導入される、請求項2記載の再充電可能なリチウムバ
    ッテリー。
  5. 【請求項5】 前記カリウム塩が前記ポリマー電解質と
    前記カソード中に分配される、請求項2記載の再充電可
    能なリチウムバッテリー。
  6. 【請求項6】 前記第1ポリマーと前記第2ポリマーと
    が同じである、請求項1記載の再充電可能なリチウムバ
    ッテリー。
  7. 【請求項7】 前記第1ポリマーと前記第2ポリマーと
    が異なる、請求項1記載の再充電可能なリチウムバッテ
    リー。
  8. 【請求項8】 前記カリウム塩がKBF4、KPF6、K
    N(RFSO22、KN(FSO22、K(FSO2−N
    −SO2F)及びKRFSO3[これらの式中、RFはペ
    ルハロゲノアルキル、ペルハロゲノオキシアルキル、ペ
    ルハロゲノチアアルキルまたはペルハロゲノアリール基
    で、場合により、アザまたはオキサ置換基を含み、式K
    N(RFSO22の塩の2個のRF基は同一若しくは異な
    り、又は1〜6個の炭素原子を有し、場合により少なく
    とも1個の酸素又は窒素原子を環中に含むペルハロゲン
    環を一緒に形成する]から成る群から選択される、請求
    項2記載の再充電可能なリチウムバッテリー。
  9. 【請求項9】 前記カリウム塩が、K(FSO2−N−
    SO2F)及びKRFSO3[式中、RFは、1〜10個
    の炭素原子を有するペルハロゲノアルキル、ペルハロゲ
    ノオキシアルキル、ペルハロゲノチアアルキルまたはペ
    ルハロゲノアリール基である]からなる群から選択され
    る、請求項8記載の再充電可能なリチウムバッテリー。
  10. 【請求項10】 前記カリウムイオンが前記カソードに
    よって組み込まれ、前記カソードが完全還元形又は部分
    的還元形である、請求項2記載の再充電可能なリチウム
    バッテリー。
  11. 【請求項11】 前記カソードが遷移金属の酸化物とカ
    ルコゲニドとから成る群から選択された少なくとも1種
    の化合物を包含する、請求項3記載の再充電可能なリチ
    ウムバッテリー。
  12. 【請求項12】 前記化合物がV25から成る、請求項
    11記載の再充電可能なリチウムバッテリー。
  13. 【請求項13】 前記化合物が式[−R−SXn(式
    中、Rはジラジカル又はトリラジカルであり、nは2〜
    100,000の整数であり、X>2である)によって
    表され、この場合に前記カソード中のカリウムがR−S
    −K(式中、Rは上記で定義した通りである)で表わさ
    れる、請求項11記載の再充電可能なリチウムバッテリ
    ー。
  14. 【請求項14】 前記化合物が式MXZ(式中、Mは遷
    移金属であり、Xはカルコゲン又はハロゲンであり、Z
    は1〜3の範囲内で変化する)によって表され、この場
    合に前記カソード中のカリウムがKX(式中、Xは上記
    で定義した通りである)で表わされる、請求項13記載
    の再充電可能なリチウムバッテリー。
  15. 【請求項15】 ポリマーに結合した、再充電可能なリ
    チウムバッテリー用のリチウムイオン還元性カソードで
    あって、前記カソードはその中に分配されたカリウムイ
    オンを含有し、前記カソードを用いて製造される発電機
    のポリマー電解質中のリチウムとカリウムとの濃度が、
    前記発電機が平衡に達したときに、O/(Li+K)と
    して表現されて、約8/1〜40/1の範囲内であり、
    モル比Li/Kが約0.2〜15の範囲内であるような
    量で、前記カリウムイオンが存在する前記リチウムイオ
    ン還元性カソード。
  16. 【請求項16】 再充電可能なリチウムバッテリー用の
    ポリマー電解質であって、その中に導入されたカリウム
    イオンを含有し、前記ポリマー電解質を用いて製造され
    る発電機のポリマー電解質中のリチウムとカリウムとの
    濃度が、前記発電機が平衡に達したときに、O/(Li
    +K)として表現されて、約8/1〜40/1の範囲内
    であり、モル比Li/Kが約0.2〜15の範囲内であ
    るような量で、前記カリウムイオンが存在する前記ポリ
    マー電解質。
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