JP2003021112A - 流体式アクチュエータの配管接続構造 - Google Patents

流体式アクチュエータの配管接続構造

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JP2003021112A JP2001207816A JP2001207816A JP2003021112A JP 2003021112 A JP2003021112 A JP 2003021112A JP 2001207816 A JP2001207816 A JP 2001207816A JP 2001207816 A JP2001207816 A JP 2001207816A JP 2003021112 A JP2003021112 A JP 2003021112A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体圧アクチュエータに接続されるコネクタ
に不慮の外力や負荷が加わっても、コネクタとストッパ
ピンの外れや緩み,こじり粉の混入やシールリングの損
耗を防止する。 【解決手段】 コネクタ11の外周に環状溝11eを形
成し、液圧マスタシリンダ1のボス部7の中心軸Oと直
交する面上にピン孔14を穿設する。ストッパピン12
をU字状に形成する。ピンバンド13に、弾性脚部13
aと抜け止め部13cと連結部13bとを設ける。連結
部13bを段状に形成し、一対の軸挿通孔13gを穿設
する。軸挿通孔13hに軸部12aを挿通してストッパ
ピン12とピンバンド13とを仮組する。軸部12aを
ピン孔14と環状溝11eの双方に掛け渡してコネクタ
11を回動自在に抜け止めする。弾性脚部13aと抜け
止め部13cとでボス部7を包持し、ボス部7の外側に
露出するピンバンド13内の折り返し部12bを連結部
13bで抜け止めする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両用のブレーキ
やクラッチに用いる液圧マスタシリンダや、車両用ディ
スクブレーキのキャリパ、車両用ドラムブレーキのホイ
ールシリンダ、車両用ブレーキのPバルブやPCVバル
ブ等の液圧コントロールバルブを始め、各種の産業に用
いられる液圧シリンダ等の流体圧アクチュエータに流体
配管を接続する構造に関する。 【0002】 【従来の技術】液圧式車両用ブレーキの流体圧アクチュ
エータに流体配管を接続する従来技術として、例えば、
特開平9−20225号公報や特開平11−20659
号公報に示されるものがある。 【0003】前者の接続構造は、シリンダボディに突出
するボス部に、一端がシリンダボディ内部のシリンダ孔
と連通し、他端がボス部の座面に開口する配管接続孔を
形成して、該配管接続孔に流体配管の端部に接続したコ
ネクタを嵌挿している。ボス部には切欠き部が座面と一
側部とに開口し、また配管接続孔の内側にはピン孔が周
設されていて、該ピン孔にコネクタを抜け止めするため
にストッパピンが係着される。 【0004】上記ストッパピンは、ピン孔に装着される
リング部と、該リング部の両端から外側へ突出して切欠
き部に係止される一対の弾性脚部とを備えたCリングに
形成され、該弾性脚部をペンチ等で挟んでリング部を縮
径させてボス部の座面より配管接続孔に挿入し、リング
部の外周側をピン孔に装着すると共に該リング部の内周
側をコネクタのテーパ面に係着して、弾性脚部を切欠き
部に係止することにより、コネクタが回動自在に抜け止
めされる。また、ストッパピンの弾性脚部は、先端をボ
ス部の外周面よりも突出させ、突出した弾性脚部をペン
チ等で挟んでリング部を縮径させることによって、容易
に取り外しができるようにしている。 【0005】一方、後者の接続構造は、シリンダボディ
のボス部に前者と同様の配管接続孔が形成され、同じく
ボス部に配管接続孔の半径方向線と平行な1本のピン孔
が配管接続孔の内周面をえぐって貫通形成されている。
流体配管と一体のコネクタ部分には2条のフランジが周
設され、該フランジを前記ピン孔の上下に位置させると
共に、該ピン孔にストッパピンを圧入することによっ
て、流体配管のコネクタ部分が配管接続孔に回動可能に
抜け止めされている。 【0006】ところで、車両メーカにおいて車体を組み
立てする際に、車体周りに作業スペースが充分に取れな
い等の理由から、ブレーキやクラッチのメーカーが、予
めブレーキやクラッチと流体圧アクチュエータとを流体
配管で接続して、いわゆるプレフィルド(PRE−FI
LLED)状態で出荷することが行われており、流体圧
アクチュエータと流体配管との接続に上述の接続構造が
用いられる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、流体配
管接続用のコネクタは、周方向の回動以外の方向の動き
を規制して流体圧アクチュエータに接続されるため、プ
レフィルド状態での搬送時に、流体圧アクチュエータと
流体配管との接続部に捩れ等のいたずらな外力がかかっ
たり、流体圧アクチュエータを車体に取り付ける際に、
流体圧アクチュエータと車体側とを無理に位置合わせす
るために、流体圧アクチュエータと流体配管との接続部
に内部応力を与えることがある。 【0008】このうち、前者の接続構造では、ストッパ
ピンのリング部の外周側が配管接続孔のピン孔に係合す
るのみで、リング部の上側はコネクタと係合せずに開放
されているため、流体配管に過大な抜け方向の外力が加
わると、コネクタとストッパピンとが緩んでシール性を
損なったり、配管接続孔から外れる虞があった。 【0009】また、後者の接続構造では、1本のストッ
パピンがコネクタ部の一個所に係合しているのみである
ため、接続部に作用する外力や流体圧によってコネクタ
部がストッパピンを支点として傾くことがある。この結
果、コネクタ部が配管接続孔の内周面をこじってこじり
粉が流体に混入したり、コネクタ部と配管接続孔との間
に介装されるシールリングが早期に傷む虞がある。 【0010】そこで本発明は、コネクタに不慮の外力や
液体圧による負荷が加わることがあっても、コネクタの
外れや緩み,こじり粉の混入やシールリングの損耗を有
効に防止することのできる流体式アクチュエータの配管
接続構造を提供することを目的としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、流体式アクチュエータのシリンダボディ
にボス部を突設して、該ボス部に前記シリンダボディ内
部のシリンダ孔と連通する配管接続孔を形成し、該配管
接続孔の内部に嵌挿した流体配管接続用のコネクタをス
トッパピンにて抜け止めする流体式アクチュエータの配
管接続構造において、前記コネクタの外周に環状溝を形
成し、前記ボス部の中心軸と直交する面上に、前記配管
接続孔の内周面をえぐる2本のピン孔を前記ボス部の中
心軸を挟んで平行に穿設し、両ピン孔の少なくとも一方
の端部をそれぞれ前記ボス部の外周面に開口し、前記ス
トッパピンを、一対の軸部と該軸部の基端部間をつなぐ
折り返し部とからなるU字状に形成し、該ストッパピン
の一対の軸部を前記ピン孔と環状溝の双方に掛け渡し
て、前記コネクタを回動可能に抜け止めし、前記ボス部
の外側に露出するストッパピンの折り返し部を、前記ボ
ス部に中心軸と直交して装着されるピンバンドにて覆う
と共に、該ピンバンドに、一対の弾性脚部と、該弾性脚
部の先端部を前記ボス部よりも幅狭に絞った抜け止め部
と、前記弾性脚部の基端部間をつなぐ連結部とを設け、
該連結部と前記ストッパピンの折り返し部のいずれか一
方に段部を形成すると共に、連結部に一対の軸挿通孔を
穿設し、該軸挿通孔に前記ストッパピンの軸部を挿通し
て、ストッパピンの折り返し部の一部をピンバンドの内
部に収容し、前記弾性脚部と抜け止め部とで前記ボス部
を包持して、ピンバンド内部に位置するストッパピンの
折り返し部の一部を前記連結部にて抜け止めしたことを
特徴としている。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の流体圧アクチュエ
ータを、車両のクラッチに用いる液圧マスタシリンダに
適用した各形態例を図面に基づいて説明する。 【0013】図1〜5は本発明の第1形態例を示すもの
で、図1は図2のI−I断面図、図2は液圧マスタシリ
ンダと配管の接続構造を示す要部断面図、図3は液圧マ
スタシリンダの断面正面図、図4はストッパピンとピン
バンドとを仮組する前の状態を示す斜視図、図5はスト
ッパピンとピンバンドの仮組した状態を示す斜視図であ
る。 【0014】第1形態例のクラッチ用液圧マスタシリン
ダ1は、車体に固設される横長のシリンダボディ2に、
一端を開口した有底のシリンダ孔3が設けられ、該シリ
ンダ孔3にピストン4が液密かつ移動可能に内挿される
と共に、ピストン4とシリンダ孔3の底壁との間に液圧
室5が画成されている。 【0015】ピストン4の後端面には凹部4aが球面状
に形成され、該凹部4aにプッシュロッド6の球面状頭
部6aが収容されていて、プッシュロッド6の基端に連
結されたクラッチペダルを踏み操作すると、プッシュロ
ッド6が液圧マスタシリンダ1方向へ前進し、ピストン
4をシリンダ孔3の底部方向へ押動して、液圧室5内の
作動液を昇圧するようになっている。 【0016】液圧室5の先端側上部にはボス部7が突設
され、該ボス部7には、液圧室5に連通する小径の流体
流通孔8と、ボス部7の座面に開口する大径の配管接続
孔9とが連設されている。配管接続孔9には、クラッチ
の近傍に配設された別途のスレーブシリンダにつながれ
る流体配管10のコネクタ11が嵌挿され、該コネクタ
11を配管接続孔9にストッパピン12にて回動可能に
抜け止めし、さらにこのストッパピン12をピンバンド
13が抜け止めしている。 【0017】ボス部7には、その中心軸Oと直交する面
S上に、配管接続孔9の内周面を直線状にえぐる2本の
ピン孔14,14が中心軸Oを挟んで平行に穿設され、
該ピン孔14,14の両端を、ボス部7の外周面7aに
開口させている。 【0018】コネクタ11は、流体配管10を接続する
ための大径部11aと、配管接続孔9に嵌挿される中径
部11bと、流体流通孔8に嵌挿される小径部11cと
を有しており、大径部11aには流体配管10が固定ボ
ルト15を用いて取付けられ、また、中径部11bと小
径部11cの中心軸上には、流体配管10と流体流通孔
8とに連通する連通孔11dが形成されている。中径部
11bの外周には環状溝11eが形成されており、コネ
クタ11を配管接続孔9へ嵌挿した際には、環状溝11
eが配管接続孔9のピン孔14と共にボス部7の中心軸
Oと直交する面S上に配設されるようになっている。 【0019】ストッパピン12は、金属製の棒材を折曲
して、一対の平行な軸部12a,12aと、両軸部12
a,12aの基端部間をつなぐ折り返し部12bとから
なるU字状に形成されており、軸部12a,12aの長
さは、ボス部7に形成されたピン孔14,14よりもや
や長く形成されている。 【0020】ピンバンド13は、一対の弾性脚部13
a,13aと、該弾性脚部13a,13aの基端部間を
つなぐ連結部13bと、弾性脚部13a,13aの先端
部をボス部7よりも幅狭に絞った抜け止め部13c,1
3cと、を金属製の板材を折曲して形成されている。弾
性脚部13a,13aの先端側は、ボス部7の外周面に
合わせた円弧状に湾曲しており、またピンバンド13の
着脱用摘みを兼ねた抜け止め部13c,13cは、外開
きの小さな円弧状に形成されている。 【0021】ピンバンド13の連結部13bは、中間部
に傾斜面13dを持ち、該傾斜面13dの両側部に弾性
脚部13a,13aと直交する第1連結部13eと第2
連結部13fとを内外にずらした段状に形成されてお
り、傾斜面13dにストッパピン12の軸部12aより
も大径な第1軸挿通孔13gが穿設され、また内側の第
1連結部13eとこれに連続する一方の脚片13aとに
渡って、横長の第2軸挿通孔13hが穿設されている。 【0022】コネクタ11は、配管接続孔9と中径部1
1bの底部間にシールリング16を介装して嵌挿され、
該シールリング16によって配管接続孔9と中径部11
bとの間が液密にシールされると共に、液圧室5と流体
流通孔8,連通孔11d,流体配管10とが連通する。
また、このようにコネクタ11を配管接続孔9に嵌挿す
ると、コネクタ11の環状溝11eと配管接続孔9のピ
ン孔14,14とが面S上で内外に位置合わせされる。 【0023】ストッパピン12とピンバンド13とは、
ボス部7に装着する前に予め仮組される。図4及び図5
は、ストッパピン12とピンバンド13の仮組状態を示
し、図4ではピンバンド13に対してストッパピン12
を一方の軸挿通孔13h側へ傾けながら、双方の軸部1
2a,12aを軸挿通孔13g,13hに挿入し、図5
でストッパピン12の軸部12a,12aをピンバンド
13の弾性脚部13a,13aと平行に向けて仮組され
る。 【0024】この仮組状態において、ストッパピン12
の折り返し部12bは、ピンバンド13の連結部13b
を段状に形成して、第1,第2連結部13e,13fを
平行に変位させているため、一部が第2連結部13fの
内側に収容され、残りの一部が第1連結部13eの外側
に位置する。したがって、図5に示すように、ストッパ
ピン12の軸部12a,12aとピンバンド13の弾性
脚部13a,13aとが平行関係にあるときは、ピンバ
ンド13の第2連結部13fがピンバンド13内に位置
する折り返し部12bの一部の抜け方向の移動を規制す
るため、ストッパピン12がピンバンド13から容易に
脱落することはない。 【0025】このようにストッパピン12とピンバンド
13を仮組したのち、ストッパピン12の軸部12a,
12aをピン孔14,14の開口より挿入し、またピン
バンド13の抜け止め部13c,13cを押し広げなが
ら、弾性脚部13a,13aをボス部7の両側部に挟む
ようにして差し込むことにより、ストッパピン12の軸
部12a,12aがピン孔14,14と環状溝11eの
双方に掛け渡されて、コネクタ11が配管接続孔9に回
動可能に抜け止めされる。 【0026】一方、ピンバンド13の抜け止め部13
c,13cは、ボス部7の差し込みと反対側へ到達して
縮小し、抜け止め部13c,13cと弾性脚部13a,
13aとでボス部7を包持して、ピンバンド13がボス
部7に取り付けされる。この取り付け状態では、ストッ
パピン12の軸部12a,12aとピンバンド13の弾
性脚部13a,13aとが平行に位置し、ボス部7の外
側に露出するピンバンド13内の折り返し部12bの一
部が第2連結部13fに覆われるため、ストッパピン1
2はピンバンド13によって抜けを防止される。 【0027】本形態例は以上のように、U字状のストッ
パピン12をボス部7のピン孔14,14に差し込ん
で、ストッパピン12に予め仮組したピンバンド13の
弾性脚部13a,13aと抜け止め部13c,13cと
でボス部7を包持するだけの簡単な操作で、コネクタ1
1を簡単に接続することができ、液圧マスタシリンダ1
を流体配管10と接続したプレフィルド状態で搬送する
際に、液圧マスタシリンダ1と流体配管10との接続部
に不慮の外力が加わっても、コネクタ11とストッパピ
ン12が正規の接続状態から傾いたり抜け落ちることが
ない。 【0028】また、ストッパピン12の軸部12a,1
2aは、ボス部7の中心軸Oと直交する面上に、中心軸
Oを挟んで平行に挿通され、コネクタ11の環状溝11
eを軸部12a,12aが均等に支持するので、車体組
付け後の液圧マスタシリンダ1と流体配管10との接続
部に飛石等の不慮の外力が加わったり、作動時に液圧室
5に発生する液圧が作用しても、コネクタ11が傾くこ
とを有効に防止できる。これによって、コネクタ11が
配管接続孔9の内周面をこじることがなくなるので、こ
じり粉が作動液に混入する虞がなく、さらに、コネクタ
11の傾きによって、シールリング16を早期に損耗さ
せることもなくなる。 【0029】次に、本発明の第2形態例を図6に基づい
て説明する。図中、前述の第2形態例と同一構成部分に
ついては同一の符号を付して詳細な説明を省略する。 【0030】ストッパピン20は、金属製の棒材を折曲
して、ボス部7のピン孔14,14よりもやや長い一対
の平行な軸部20a,20aと、両軸部20a,20a
の基端部間をつなぐ折り返し部20bとの略U字状に形
成されている。 【0031】ストッパピン20の折り返し部20bは、
軸部20a,20aと直交する第1折り返し部20d及
び第2折り返し部20eとを、軸部20a,20aと平
行な第3折り返し部20fでつないだ段状に形成されて
いる。 【0032】ストッパピン20と組み合わせされるピン
バンド21は、弾性脚部21a,21aと抜け止め部2
1c,21cとが前述の第1形態例と同形に形成されて
おり、弾性脚部21a,21aの基端部間を連結部21
bが直交方向につないでいる。連結部21bには第1軸
挿通孔21dが穿設され、また連結部21bと一方の弾
性脚部21aとに渡って第2軸挿通孔21eが穿設され
ており、これら軸挿通孔21d,21eに、ストッパピ
ン20を一方の軸挿通孔21e側へ傾けながら軸部20
a,20aを挿入し、ストッパピン20の軸部20a,
20aをピンバンド21の弾性脚部21a,21aと平
行に向けて、ストッパピン20とピンバンド21とが仮
組される。 【0033】この仮組状態において、ストッパピン20
は、折り返し部20bが段状形成されていて、第1,第
2折り返し部20d,20eが平行に変位しているた
め、折り返し部20bの一部である第2折り返し部20
eがピンバンド21の連結部21bの内部に位置し、残
りの第1折り返し部20dが連結部21bの外側に位置
する。したがって、ストッパピン20の軸部20a,2
0aとピンバンド21の弾性脚部21a,21aとが平
行関係にあるときは、連結部21bがピンバンド21内
部に位置する第2折り返し部20eの抜け方向の移動を
規制するため、ストッパピン20がピンバンド21から
容易に脱落することはない。 【0034】そして、このように仮組したストッパピン
20の軸部20a,20aをピン孔14,14の開口よ
り挿入して、軸部20a,20aをピン孔14,14と
環状溝11eの双方に掛け渡すことにより、コネクタ1
1が配管接続孔9に回動可能に抜け止めされ、またピン
バンド13の抜け止め部13c,13cと弾性脚部13
a,13aとでボス部7を包持することにより、ピンバ
ンド13がボス部7に取り付けされる。 【0035】このように構成される本形態例において
も、前記した第1形態例と同様の効果を奏することがで
きる。 【0036】尚、上記各形態例は、クラッチ用のマスタ
シリンダに適用したが、本発明はこれに限らず、ブレー
キ用マスタシリンダやスレーブシリンダ等、各種の流体
式アクチュエータの配管接続構造に適用することができ
る。 【0037】 【発明の効果】本発明は、以上説明したように、ストッ
パピンの軸部を配管接続孔に形成したピン孔と環状溝の
双方に掛け渡し、ピンバンドの弾性脚部と抜け止め部と
で流体圧アクチュエータのボス部を包持することによっ
てコネクタを接続するので、流体圧アクチュエータを流
体配管と接続したプレフィルド状態で搬送する際に、流
体圧アクチュエータと流体配管との接続部に不慮の外力
が加わることがあっても、コネクタとストッパピンが正
規の接続状態から傾いたり抜け落ちることがない。 【0038】また、ストッパピンの軸部がコネクタの外
周を均等に支持するので、車体組付け後の流体圧アクチ
ュエータと流体配管との接続部に飛石等の不慮の外力が
加わったり、作動時に流体圧アクチュエータの液圧室に
発生する液圧が作用しても、コネクタが傾くことを有効
に防止できる。これによって、コネクタが配管接続孔の
内周面をこじることがなくなるので、こじり粉が作動液
に混入する虞がなく、さらにコネクタの傾きによってシ
ールリングを早期に損耗させることがない。 【0039】さらに、ストッパピンの抜け止めは、ピン
バンドをボス部にワンタッチで装着するだけの簡便な作
業でよく、しかもストッパピンとピンバンドの着脱に工
具を必要としないので作業性に優れるばかりか、メンテ
ナンスや部品交換等でコネクタの接続を解除する場合に
も、ストッパピンとピンバンドを簡便に取り外すことが
できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 図2のI−I断面図 【図2】 本発明の第1形態例を示すクラッチ用液圧マ
スタシリンダと配管との接続構造を示す要部断面図 【図3】 本発明の第1形態例を示すクラッチ用液圧マ
スタシリンダの断面正面図 【図4】 本発明の第1形態例を示すストッパピンとピ
ンバンドの組付け前の状態を示す斜視図 【図5】 本発明の第1形態例を示すストッパピンとピ
ンバンドの組付け後の状態を示す斜視図 【図6】 本発明の第2形態例を示すクラッチ用液圧マ
スタシリンダと配管との接続構造を示す要部断面図 【符号の説明】 1…液圧マスタシリンダ(本発明の流体圧アクチュエー
タ)、2…シリンダボディ、3…シリンダ孔、4…ピス
トン、5…液圧室、7…ボス部、7a…外周面、8…流
体流通孔、9…配管接続孔、10…流体配管、11…コ
ネクタ、11e…環状溝、12,20…ストッパピン、
12a,20a…軸部、12b,20b…折り返し部、
13,21…ピンバンド、13a,21a…弾性脚部、
13b,21b…連結部、13g,21d…第1軸挿通
孔、13h,21e…第2軸挿通孔、14…ピン孔、O
…ボス部7の中心軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D047 BB07 BB09 CC17 CC36 JJ07 3H081 BB02 CC01 CC24 DD28 HH04 HH08 HH10 3J057 AA07 CB08 EE04 GA02 GA12 HH01 JJ01 3J106 AA01 AB01 BA02 BB07 BC04 BD01 BE23 BE27 CA08 CA13 EB06 EC02 EC07 ED33 EE01 EF05

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 流体式アクチュエータのシリンダボディ
    にボス部を突設して、該ボス部に前記シリンダボディ内
    部のシリンダ孔と連通する配管接続孔を形成し、該配管
    接続孔の内部に嵌挿した流体配管接続用のコネクタをス
    トッパピンにて抜け止めする流体式アクチュエータの配
    管接続構造において、前記コネクタの外周に環状溝を形
    成し、前記ボス部の中心軸と直交する面上に、前記配管
    接続孔の内周面をえぐる2本のピン孔を前記ボス部の中
    心軸を挟んで平行に穿設し、両ピン孔の少なくとも一方
    の端部をそれぞれ前記ボス部の外周面に開口し、前記ス
    トッパピンを、一対の軸部と該軸部の基端部間をつなぐ
    折り返し部とからなるU字状に形成し、該ストッパピン
    の一対の軸部を前記ピン孔と環状溝の双方に掛け渡し
    て、前記コネクタを回動可能に抜け止めし、前記ボス部
    の外側に露出するストッパピンの折り返し部を、前記ボ
    ス部に中心軸と直交して装着されるピンバンドにて覆う
    と共に、該ピンバンドに、一対の弾性脚部と、該弾性脚
    部の先端部を前記ボス部よりも幅狭に絞った抜け止め部
    と、前記弾性脚部の基端部間をつなぐ連結部とを設け、
    該連結部と前記ストッパピンの折り返し部のいずれか一
    方に段部を形成すると共に、連結部に一対の軸挿通孔を
    穿設し、該軸挿通孔に前記ストッパピンの軸部を挿通し
    て、ストッパピンの折り返し部の一部をピンバンドの内
    部に収容し、前記弾性脚部と抜け止め部とで前記ボス部
    を包持して、ピンバンド内部に位置するストッパピンの
    折り返し部の一部を前記連結部にて抜け止めしたことを
    特徴とする流体式アクチュエータの配管接続構造。
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