JP2000027900A - ドラムブレーキ装置 - Google Patents

ドラムブレーキ装置

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JP2000027900A JP10195937A JP19593798A JP2000027900A JP 2000027900 A JP2000027900 A JP 2000027900A JP 10195937 A JP10195937 A JP 10195937A JP 19593798 A JP19593798 A JP 19593798A JP 2000027900 A JP2000027900 A JP 2000027900A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前進制動時及び後進制動時の双方でブレーキ
の効きの安定化を実現することができるドラムブレーキ
装置を得る。 【解決手段】 収容した一対の制御ピストン112,2
12間にマスタシリンダからの液圧を受ける制御室23
0を画成した制御シリンダ部241の両側に、駆動用シ
リンダ部143,243を配し、各駆動用シリンダ部1
43,243に収容されて各制御ピストン112,21
2との間に入力室133,233を画成する駆動ピスト
ン108,208は制御レバー102,202を介して
対向するブレーキシュー3,4に当接させると共に、制
御室230内には一対の制御ピストン112,212間
の間隔が規定以下になるときに制御室230から各入力
室133,233への液圧供給を停止させる開閉弁48
を装備したホイールシリンダ10を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に搭載され
るドラムブレーキ装置、特に前進制動時及び後進制動時
の双方でブレーキの効きの安定化を実現することができ
るドラムブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の走行を制動するために種々
の形式のドラムブレーキ装置が用いられているが、これ
らのドラムブレーキ装置は、略円筒状のドラムの内周面
に押圧されるブレーキシューの配置によって、リーディ
ングトレーリング式やツーリーディング式、若しくはデ
ュオサーボ式等に分類される。
【0003】デュオサーボ式のドラムブレーキ装置は、
一般に、円筒状のドラム内に、互いに対向配置したプラ
イマリ・シューとセカンダリ・シューの一対のブレーキ
シューの一方の対向端間にシューを拡開するホイールシ
リンダを配すると共に、他方の対向端同士をリンク結合
したものである。つまり、プライマリ・シューは、ドラ
ムの前進回転方向入口側が入力部とされると共に、ドラ
ムの前進回転方向出口側は例えばアジャスタを介してセ
カンダリ・シューの入口側に連結される。一方、セカン
ダリ・シューの出口側はバッキングプレート上に装備さ
れたアンカー部に当接させられ、プライマリ・シュー及
びセカンダリ・シューに作用するアンカー反力を前記ア
ンカー部で受け止めるようになっている。
【0004】これにより、プライマリ・シュー及びセカ
ンダリ・シューを拡開させてドラムの内周面に押し付け
ると、プライマリ・シューに作用するアンカー反力がセ
カンダリ・シューに入力してセカンダリ・シューをドラ
ム内周面に押し付けるように作用するため、プライマリ
・シューとセカンダリ・シューの双方がリーディング・
シューとして動作し、非常にゲインの高い制動力を得る
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなデュオサー
ボ式ドラムブレーキ装置は、リーディングトレーリング
式やツーリーディング式のドラムブレーキ装置と比較し
て、極めて高い制動力を得ることができるばかりでな
く、小型化し易く、かつ駐車ブレーキの組み込みも容易
である等の多くの長所を有している。ところが、このよ
うなデュオサーボ式ドラムブレーキ装置は、ブレーキシ
ューのライニングの摩擦係数の変化に敏感であるため、
制動力を安定させにくい傾向にあり、制動力を安定化さ
せる工夫が要求されている。
【0006】また、デュオサーボ式ドラムブレーキ装置
は、ドラムが前進回転した場合及び後進回転した場合の
いずれの場合であっても等しい制動力が得られるので、
制動力を安定させる工夫もまた、ドラムの回転方向に拘
わらず同等に作動するように、配慮することが重要な課
題となる。
【0007】本発明は上記事情に鑑みて成されたもの
で、前進制動時及び後進制動時の双方でブレーキの効き
の安定化を実現することができるドラムブレーキ装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るドラムブレーキ装置は、ドラム内空間に
対向配置される一対のブレーキシューの一方の対向端間
に配置されて、これらのブレーキシューを拡開操作する
ホイールシリンダを備えたドラムブレーキ装置におい
て、前記ホイールシリンダはシリンダボディが、前記ブ
レーキシュー間に一対の制御ピストンを摺動可能に保持
すると共に前記制御ピストン間にマスタシリンダからの
液圧を供給する制御室を画成する制御シリンダ部と、こ
の制御シリンダ部と連通状態に設けられて、各制御ピス
トンの外側に配置される駆動ピストンを前記ブレーキシ
ューの対向方向に摺動可能に収容保持すると共に、前記
駆動ピストンと制御ピストンとの間に入力室を画成する
一対の駆動用シリンダ部と、前記制御ピストンの内の一
方に貫通形成された液圧誘導孔を介して前記制御室を各
入力室に連通させるボディ側連通路とを備え、且つ、前
記駆動ピストンをそれぞれ制御レバーを介して対向する
ブレーキシューの端部に当接させ、各ブレーキシューか
らのアンカー反力が前記制御レバーによりアンカーピン
と前記駆動ピストンとに所定の比率で分配作用され、前
記制御室内には、前記駆動ピストンから前記入力室の作
動液を介して作用するアンカー反力によって前記制御ピ
ストンが前記制御室側に変位して、制御ピストン相互間
の間隔が規定以下になると、前記液圧誘導孔を閉じる開
閉弁を設けた構成としたことを特徴とする。
【0009】そして、上記構成によれば、前進制動時に
は、マスタシリンダから制御室、液圧誘導孔、一方の入
力室及び、ボディ側連通路を経て他方の入力室に供給さ
れる液圧により各駆動用シリンダ部の駆動ピストンがそ
れぞれブレーキシューを拡開させてドラム内周面に押し
付ける。この際、プライマリ・シューに作用するアンカ
ー反力がセカンダリ・シューの入口側に入力してセカン
ダリ・シューをドラム内周面に押し付けるように作用す
るため、プライマリ・シューとセカンダリ・シューの双
方がリーディング・シューとして動作し、非常にゲイン
の高い制動力を得ることができる。そして、この前進制
動時には、セカンダリ・シューのアンカー反力が制御レ
バーを介してセカンダリ・シュー側の駆動ピストンに作
用する。駆動ピストンに作用したアンカー反力は、入力
室の作動液を介して制御ピストンに作用し、該制御ピス
トンに作用するアンカー反力が所定倍率に達して制御室
内の液圧よりも大きくなると、制御ピストンが制御室側
に変位し、制御ピストン相互間の間隔が規定以下になる
と、制御室内の開閉弁が一方の制御ピストンに装備され
た液圧誘導孔を閉じて、制御室から各入力室への液圧供
給を停止するため、アンカー反力をマスタシリンダから
の液圧に対して所定倍率に保って、制動力の効きを安定
させることができる。
【0010】一方、後進制動時にも、マスタシリンダか
ら制御室、液圧誘導孔、一方の入力室及び、ボディ側連
通路を経て他方の入力室に供給される液圧により各駆動
用シリンダ部の駆動ピストンがそれぞれブレーキシュー
を拡開させてドラムの内周面に押し付ける。但し、後進
制動時には、セカンダリ・シューのアンカー反力がプラ
イマリ・シューの入力として作用して、ゲインの高い制
動力を発生させる。そして、各駆動ピストンがいずれも
制御レバーを介してブレーキシューに当接される構成の
ため、この後進制動時にも、前進制動時と同様に、プラ
イマリ・シューのアンカー反力は、駆動ピストンから入
力室内の作動液を介して制御ピストンに作用し、該制御
ピストンに作用するアンカー反力が所定倍率に達して制
御ピストンに作用している制御室内の液圧よりも大きく
なると、制御ピストンが制御室側に変位し、制御ピスト
ン相互間の間隔が規定以下になると、制御室内の開閉弁
が一方の制御ピストンに装備されている液圧誘導孔を閉
じて、制御室から各入力室への液圧供給を停止するた
め、アンカー反力をマスタシリンダからの液圧に対して
所定倍率に保って、制動力の効きを安定させることがで
きる。
【0011】また、上記構成によれば、制御シリンダ部
と一対の駆動用シリンダ部とは直線上に並び、また、こ
れらの各シリンダ部が、シリンダボディ上を一端から他
端に貫通するピストン収容孔を形成する構造のため、各
シリンダ部の加工が容易にできる。そして、制御シリン
ダ部には、前進制動時及び後進制動時でのアンカー反力
の制御用に一対の制御ピストンを装備したが、これらの
制御ピストン間の制御室に装備する開閉弁は、前進制動
時用と後進制動時用とで兼用しているので、装備する開
閉弁が単一で済み、部品の増大を抑えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るドラムブレー
キ装置の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に
説明する。図1は本発明に係るドラムブレーキ装置の一
実施形態の概略構成を示す要部正面図、図2は図1に示
したドラムブレーキ装置のホイールシリンダ部の拡大断
面図である。
【0013】ドラムブレーキ装置1は、略円筒形の図示
せぬドラム内の空間に対向配備されるプライマリ・シュ
ー3とセカンダリ・シュー4との一対のブレーキシュー
3、4と、これらのブレーキシュー3、4の一方の対向
端間に配設されて各ブレーキシュー3、4を拡開するホ
イールシリンダ2と、各ブレーキシュー3、4の他方の
対向端間に配設されてプライマリ・シュー3の出力をセ
カンダリ・シュー4に入力するリンクとしての機能を兼
ねる図示せぬアジャスタと、これらの構成部材を支持す
るバッキングプレート7と、ホイールシリンダ2のシリ
ンダボディ100の両端部に固定装備されたアンカーピ
ン101、201(図2参照)とを備えている。
【0014】一対のブレーキシュー3、4は、ドラムの
内周面に沿う円弧板状のリム3a、4aと、これらのリ
ム3a、4aから内径側に張り出したウェブ3b、4b
と、リム3a、4aの外周に貼着されたライニング3
c、4cとからなる。そして、それぞれのブレーキシュ
ー3、4は、ドラムの内周面に向かって進退自在に、ウ
ェブ3b、4bを貫通する図示せぬ支持部材によってバ
ッキングプレート7に取り付けられている。
【0015】また、バッキングプレート7上のブレーキ
シュー3、4の互いに対向した各端部同士は、一端側が
ブレーキシュー3、4のウェブ3b、4bに係合すると
共に他端が支柱(スプリングエンド)13に係合したシ
ュースプリング14、15によって、互いに接近する方
向(即ち、ドラムから離間する方向)に付勢されてい
る。シュースプリング14、15の端部を支持している
支柱13は、シリンダボディ100を貫通してバッキン
グプレート7に固定されており、各ブレーキシュー3、
4の車軸方向の移動を規制するシュープレート5の支持
も兼ねている。
【0016】なお、図示していないが、バッキングプレ
ート7上には、駐車ブレーキを構成するパーキングスト
ラットや、パーキングレバーも組込まれている。パーキ
ングレバーは図示せぬパーキングレバーピンによりバッ
キングプレート7に回動可能に連結されていて、一対の
ブレーキシュー3、4はパーキングレバーの回動操作に
よってもドラムに押圧可能にされている。
【0017】図1において、基端が支柱13に支持され
たアジャスタケーブル6aは、先端部がケーブルガイド
6bを経て図示せぬアジャスタレバーに連結されて、ア
ジャスタレバーを一定方向に付勢している。図示せぬド
ラムは、バッキングプレート7と同心で、車両の前進時
には図1の矢印R方向に回転する。
【0018】本実施形態のドラムブレーキ装置1におけ
るホイールシリンダ2は、図2に示すように、シリンダ
ボディ100に、開閉弁48、一対の制御ピストン11
2、212、一対の駆動ピストン108、208等を組
み付けたものである。シリンダボディ100は、前述の
一対の制御ピストン112、212を一対のブレーキシ
ュー3、4の対向方向(図2の左右方向)に摺動可能に
保持すると共に、これらの制御ピストン112、212
間に、図示せぬマスタシリンダからの液圧を供給する制
御室230を画成する制御シリンダ部241と、この制
御シリンダ部241と連通状態となるようにこの制御シ
リンダ部241の両側に設けられた一対の駆動用シリン
ダ部143、243と、各駆動用シリンダ部143、2
43内に画成される入力室133、233を連通し、一
方の入力室133の液圧を他方の入力室233に誘導す
るボディ側連通路250とを備えている。
【0019】本実施形態の場合、制御シリンダ部241
と駆動用シリンダ部143、243とはほぼ直線上に並
び、これらの各シリンダ部により、シリンダボディ10
0上を一端から他端に貫通するピストン収容孔が形成さ
れる。駆動用シリンダ部143は、その内周に嵌合した
略円筒状のプラグ106を介して、プライマリ・シュー
3を押圧するための駆動ピストン108を、摺動可能に
収容保持している。
【0020】また、駆動用シリンダ部243は、その内
周に嵌合した略円筒状のプラグ206を介して、セカン
ダリ・シュー4を押圧するための駆動ピストン208
を、摺動可能に収容保持している。プラグ106、20
6は、各駆動用シリンダ部143、243の開口端寄り
に係合装着されたストップリング105、205によ
り、各シリンダ部からの抜け防止がなされている。ま
た、各プラグ106、206は、その外周の溝に嵌合さ
せたOリング107、207によって、各駆動用シリン
ダ部143、243との間の液密を確保している。
【0021】それぞれの駆動ピストン108、208
は、何れも、制御シリンダ部241内の制御ピストン1
12、212の外側に位置している。そして、駆動用シ
リンダ部143、243は、収容保持した各駆動ピスト
ン108、208と、これらに対向する制御ピストン1
12、212との協働で、前述の入力室133、233
を画成している。これらの入力室133、233は、マ
スタシリンダからの液圧を制御室230を介して受け
て、各駆動ピストン108、208をそれぞれのブレー
キシュー側に駆動する。なお、各駆動ピストン108、
208は、その外周のシール溝に嵌合装着したシール1
09、209により、各プラグ106、206との間の
液密を確保している。そして、各制御ピストン112、
212は、その外周のシール溝に嵌合装備したカップシ
ール111、211により、制御シリンダ部241との
間の液密を確保している。
【0022】前記制御ピストン112、212の内、セ
カンダリ・シュー4側に位置している制御ピストン21
2の中央部には、液圧誘導孔25aを貫通形成したバル
ブシート25が摺動可能に嵌合装備されている。この液
圧誘導孔25aにより、制御室230とセカンダリ・シ
ュー4側の入力室233とが連通している。また、シリ
ンダボディ100に穿設されたボディ側連通路250
は、一対の入力室133、233相互を連通させるよう
に形成されている。即ち、ボディ側連通路250は、一
方の制御ピストン212に嵌合装備されたバルブシート
25の液圧誘導孔25aを介し、さらに一方の入力室1
33を経由させて、制御室230を他方の入力室233
に連通させている。
【0023】制御室230は、制御シリンダ部241に
貫通形成された液入口231からマスタシリンダの液圧
が供給される。制御シリンダ部241内の一対の制御ピ
ストン112、212相互は、これらピストンの内端面
に当接したスプリングシート220、215間に圧装さ
れたスプリング221によって互いに離間する方向に付
勢されている。プライマリ・シュー3側の駆動ピストン
108は、入力室133に臨んで配置されている制御ピ
ストン112との間に圧装されたスプリング110によ
って、制御ピストン112から離間する方向(即ち、ブ
レーキシュー3側)に付勢されている。また、セカンダ
リ・シュー4側の駆動ピストン208は、入力室233
に臨んで配置されている制御ピストン212の内側のバ
ルブシート25との間に圧装されたスプリング210に
よって、制御ピストン212から離間する方向(即ち、
ブレーキシュー4側)に付勢されている。
【0024】また、一対の駆動用シリンダ部143、2
43に保持された各駆動ピストン108、208は、そ
れぞれピストンロッド103、203及び制御レバー1
02、202を介して、対向するブレーキシューの端部
に当接されている。ピストンロッド103とプラグ10
6との間にはダストブーツ104を装着して、外部から
駆動ピストン108側への異物の侵入を防止している。
また、ピストンロッド203とプラグ206との間には
ダストブーツ204を装着して、外部から駆動ピストン
208側への異物の侵入を防止している。
【0025】制御レバー102、202は、アンカーピ
ン101、201の外周に当接する凹円弧面状のピン当
接部102a、202aと、各ブレーキシューの凸円弧
面状の当接部3d、4dに当接してアンカー反力を受け
る凹円弧面状のシュー当接部102b、202bと、各
ピストンロッド103、203に当接するロッド当接部
102c、202cとを有している。これらの制御レバ
ー102、202は、各入力室133、233に供給さ
れた液圧によって各駆動ピストン108、208が発生
する押圧力を、ピストンロッド103、203を介して
受けて、各ブレーキシュー3、4に伝達する。また、各
ブレーキシュー3、4からシュー当接部102b、20
2bに作用するアンカー反力を、各当接部間の離間距離
に応じた所定の比率で、アンカーピン101、201
と、各駆動ピストン108、208とに分配する。
【0026】制御室230内には、駆動ピストン10
8、208から入力室133、233の作動液を介して
作用するアンカー反力によって制御ピストン112、2
12が制御室230側に変位して、制御ピストン11
2、212相互間の間隔が規定以下になると、バルブシ
ート25の液圧誘導孔25aを閉じる開閉弁48を設け
ている。
【0027】開閉弁48は、一対の制御ピストン11
2、212の何れか一方がアンカー反力の作用によって
制御室230側に変位して、制御ピストン112、21
2相互間の間隔が規定以下になると、制御ピストン21
2に保持しているバルブシート25に弁体218が着座
することで、液圧誘導孔25aを閉じる。弁体218に
よって液圧誘導孔25aが閉じられると、制御室230
と一方の入力室233との間が遮断され、したがって、
制御室230から他方の入力室133への液圧供給も停
止される。
【0028】弁体218は、該弁体218をシリンダ軸
線方向に移動自在に収容する有底筒状のガイド筒部21
6aと、ガイド筒部216aの開口端外周に突設されて
スプリングシート215とバルブシート25との間に挟
持される鍔部216bとを有したバルブホルダ216に
収容されている。バルブホルダ216内の弁体218
は、バルブホルダ216の内底部と弁体218との間に
圧装されたスプリング219によりバルブシート25側
に付勢されていて、通常はバルブシート25側への変位
がプレート217により規制される。
【0029】プレート217は、弁体218の先端球形
部218aの周囲に当接するリング部217aと、リン
グ部217aの外周から半径方向外方に突出する係合片
217bとを有している。係合片217bは、バルブホ
ルダ216のガイド筒部216aに設けられた図示せぬ
スリットを挿通してガイド筒部216aの外側に突出
し、バルブホルダ216の周囲を囲繞する略筒状のスプ
リングシート220の先端側鍔部220aに係合するこ
とにより、バルブシート25側への移動が規制される。
即ち、弁体218は、スプリング219の圧縮により、
バルブホルダ216の内底側には変位可能であるが、バ
ルブホルダ216の開口端側への移動は、スプリングシ
ート220の先端側鍔部220aの位置が移動限界とな
る。
【0030】以上のホイールシリンダ2を備えたドラム
ブレーキ装置1では、前進制動時には、マスタシリンダ
から制御室230、液圧誘導孔25a、ボディ側連通路
250を経て各入力室133、233に供給される液圧
により各駆動用シリンダ部143、243の駆動ピスト
ン108、208が一対のブレーキシュー3、4を拡開
させてドラムの内周面に押し付ける。この際、プライマ
リ・シュー3に作用するアンカー反力がセカンダリ・シ
ュー4の入口側に入力してセカンダリ・シュー4をドラ
ム内周面に押し付けるように作用するため、プライマリ
・シュー3とセカンダリ・シュー4の双方がリーディン
グ・シューとして動作し、非常にゲインの高い制動力を
得ることができる。
【0031】そして、この前進制動時には、セカンダリ
・シュー4のアンカー反力が制御レバー202を介して
セカンダリ・シュー4側の駆動ピストン208に作用す
る。そして、駆動ピストン208に作用したアンカー反
力は、入力室233の作動液を介して制御ピストン21
2に作用し、制御ピストン212に作用するアンカー反
力が所定倍率に達して制御ピストン212に作用してい
る制御室230内の液圧よりも大きくなると、制御ピス
トン212が制御室230側に変位して、制御ピストン
112、212相互間の間隔を規定以下にすると、制御
室230内の開閉弁48を構成している弁体218が制
御ピストン212に装備されている液圧誘導孔25aを
閉じて、制御室230と入力室233との間を遮断状態
にするため、制御室230から他方の入力室133への
液圧供給も停止する。従って、アンカー反力をマスタシ
リンダからの液圧に対して所定倍率に保って、制動力の
効きを安定させることができる。
【0032】一方、後進制動時にも、マスタシリンダか
ら制御室230、液圧誘導孔25a、ボディ側連通路2
50を経て各入力室133、233に供給される液圧に
より各駆動用シリンダ部143、243の駆動ピストン
108、208が一対のブレーキシュー3、4を拡開さ
せてドラムの内周面に押し付ける。但し、後進制動時に
は、セカンダリ・シュー4のアンカー反力がプライマリ
・シュー3の入力として作用して、ゲインの高い制動力
を発生させる。
【0033】そして、各駆動ピストン108、208が
いずれも制御レバー102、202を介してブレーキシ
ュー3、4に当接される構成のため、この後進制動時に
も、前進制動時と同様に、プライマリ・シュー3のアン
カー反力は、駆動ピストン108から入力室133内の
作動液を介して制御ピストン112に作用し、制御ピス
トン112に作用するアンカー反力が所定倍率に達して
制御ピストン112に作用している制御室230内の液
圧よりも大きくなると、制御ピストン112が制御室2
30側に変位し、制御ピストン112相互間の間隔を規
定以下にすると、制御室230内の開閉弁48を構成し
ている弁体218が一方の制御ピストン212に装備さ
れている液圧誘導孔25aを閉じて、制御室230と一
方の入力室233との間を遮断状態にするため、制御室
230から他方の入力室133への液圧供給も停止す
る。従って、アンカー反力をマスタシリンダからの液圧
に対して所定倍率に保って、制動力の効きを安定させる
ことができる。
【0034】従って、デュオサーボ式ドラムブレーキ装
置において、前進制動時及び後進制動時の双方でブレー
キの効きの安定化を実現することができる。また、本実
施形態の場合、制御シリンダ部241と一対の駆動用シ
リンダ部143、243とは直線上に並び、これらの各
シリンダ部がシリンダボディ100上を一端から他端に
貫通するピストン収容孔を形成する構造のため、各シリ
ンダ部の加工が容易にできる。そして、制御シリンダ部
241には、前進制動時のアンカー反力の制御用と後進
制動時のアンカー反力の制御用に、一対の制御ピストン
112、212を装備したが、これらの一対の制御ピス
トン112、212間に装備する開閉弁48は、前進制
動時用と後進制動時用の兼用となって、単一で済むた
め、部品の増大を抑えることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明のドラムブレーキ装置によれば、
前進制動時には、マスタシリンダから制御室、液圧誘導
孔、ボディ側連通路を経て各入力室に供給される液圧に
より各駆動用シリンダ部の駆動ピストンが一対のブレー
キシューを拡開させてドラムの内周面に押し付ける。こ
の際、プライマリ・シューに作用するアンカー反力がセ
カンダリ・シューの入口側に入力してセカンダリ・シュ
ーをドラム内周面に押し付けるように作用するため、プ
ライマリ・シューとセカンダリ・シューの双方がリーデ
ィング・シューとして動作し、非常にゲインの高い制動
力を得ることができる。そして、この前進制動時には、
セカンダリ・シューのアンカー反力が制御レバーを介し
てセカンダリ・シュー側の駆動ピストンに作用する。駆
動ピストンに作用したアンカー反力は、入力室の作動液
を介して制御ピストンに作用し、該制御ピストンに作用
するアンカー反力が所定倍率に達して制御ピストンに作
用している制御室内の液圧よりも大きくなると、制御ピ
ストンが制御室側に変位し、制御ピストン相互間の間隔
が規定以下になると、制御室内の開閉弁が一方の制御ピ
ストンに装備されている液圧誘導孔を閉じて、制御室か
ら各入力室への液圧供給を停止するため、アンカー反力
をマスタシリンダからの液圧に対して所定倍率に保っ
て、制動力の効きを安定させることができる。
【0036】一方、後進制動時にも、マスタシリンダか
ら制御室、液圧誘導孔、ボディ側連通路を経て各入力室
に供給される液圧により各駆動用シリンダ部の駆動ピス
トンが一対のブレーキシューを拡開させてドラムの内周
面に押し付ける。但し、後進制動時には、セカンダリ・
シューのアンカー反力がプライマリ・シューの入力とし
て作用して、ゲインの高い制動力を発生させる。そし
て、各駆動ピストンがいずれも制御レバーを介してブレ
ーキシューに当接される構成のため、この後進制動時に
も、前進制動時と同様に、プライマリ・シューのアンカ
ー反力は、駆動ピストンから入力室内の作動液を介して
制御ピストンに作用し、該制御ピストンに作用するアン
カー反力が所定倍率に達して制御ピストンに作用してい
る制御室内の液圧よりも大きくなると、制御ピストンが
制御室側に変位し、制御ピストン相互間の間隔が規定以
下になると、制御室内の開閉弁が一方の制御ピストンに
装備されている液圧誘導孔を閉じて、制御室から各入力
室への液圧供給を停止するため、アンカー反力をマスタ
シリンダからの液圧に対して所定倍率に保って、制動力
の効きを安定させることができる。
【0037】従って、デュオサーボ式ドラムブレーキ装
置において、前進制動時及び後進制動時の双方でブレー
キの効きの安定化を実現することができる。特に、後進
制動時にも、前進制動時と同様な安定した制動力の効き
を得ることができることから、本発明のドラムブレーキ
装置は、例えば、フォークリフト等の前後進運動におけ
る制動力に大きな差異が生じない特殊車両等に適用して
好適なものとなる。
【0038】また、上記構成によれば、制御シリンダ部
と一対の駆動用シリンダ部とは直線上に並び、これらの
各シリンダ部がシリンダボディ上を一端から他端に貫通
するピストン収容孔を形成する構造のため、各シリンダ
部の加工が容易にできる。そして、制御シリンダ部に
は、前進制動時のアンカー反力の制御用と後進制動時の
アンカー反力の制御用に、一対の制御ピストンを装備し
たが、これらの一対の制御ピストン間の制御室に装備す
る開閉弁は、前進制動時用と後進制動時用の兼用とな
り、装備する開閉弁が単一で済むため、部品の増大を抑
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドラムブレーキ装置の一実施形態
を示す要部正面図である。
【図2】図1に示したドラムブレーキ装置のホイールシ
リンダ部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ドラムブレーキ装置 2 ホイールシリンダ 3 プライマリ・シュー(ブレーキシュー) 4 セカンダリ・シュー(ブレーキシュー) 25 バルブシート 25a 液圧誘導孔 48 開閉弁 100 シリンダボディ 101 アンカーピン 102 制御レバー 103 ピストンロッド 108 駆動ピストン 112 制御ピストン 133 入力室 143 駆動用シリンダ部 201 アンカーピン 202 制御レバー 203 ピストンロッド 208 駆動ピストン 212 制御ピストン 218 弁体 233 入力室 230 制御室 243 駆動用シリンダ部 250 ボディ側連通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラム内空間に対向配置される一対のブ
    レーキシューの一方の対向端間に配置されて、これらの
    ブレーキシューを拡開操作するホイールシリンダを備え
    たドラムブレーキ装置において、 前記ホイールシリンダはシリンダボディが、前記ブレー
    キシュー間に一対の制御ピストンを摺動可能に保持する
    と共に前記制御ピストン間にマスタシリンダからの液圧
    を供給する制御室を画成する制御シリンダ部と、この制
    御シリンダ部と連通状態に設けられて、各制御ピストン
    の外側に配置される駆動ピストンを前記ブレーキシュー
    の対向方向に摺動可能に収容保持すると共に、前記駆動
    ピストンと制御ピストンとの間に入力室を画成する一対
    の駆動用シリンダ部と、前記制御ピストンの内の一方に
    貫通形成された液圧誘導孔を介して前記制御室を各入力
    室に連通させるボディ側連通路とを備え、 且つ、前記駆動ピストンをそれぞれ制御レバーを介して
    対向するブレーキシューの端部に当接させ、各ブレーキ
    シューからのアンカー反力が前記制御レバーによりアン
    カーピンと前記駆動ピストンとに所定の比率で分配作用
    され、 前記制御室内には、前記駆動ピストンから前記入力室の
    作動液を介して作用するアンカー反力によって前記制御
    ピストンが前記制御室側に変位して、制御ピストン相互
    間の間隔が規定以下になると、前記液圧誘導孔を閉じる
    開閉弁を設けたことを特徴とするドラムブレーキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009019759A (ja) * 2007-06-11 2009-01-29 Akebono Brake Ind Co Ltd ドラムブレーキ装置
JP2010144905A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Akebono Brake Ind Co Ltd ドラムブレーキ装置
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