JP2003018140A - 伝送装置 - Google Patents

伝送装置

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JP2003018140A JP2001204163A JP2001204163A JP2003018140A JP 2003018140 A JP2003018140 A JP 2003018140A JP 2001204163 A JP2001204163 A JP 2001204163A JP 2001204163 A JP2001204163 A JP 2001204163A JP 2003018140 A JP2003018140 A JP 2003018140A
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  • Signal Processing (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置に汎用性を持たせ、かつ最適点設定を自
動的に高精度に行って、信号の再生制御の信頼性及び品
質の向上を図る。 【解決手段】 クロックタイミング抽出回路10は、入
力信号の伝送レートにもとづいて、分周比を可変的に設
定して、入力信号と発振出力との位相差が一定になるよ
うに位相同期制御を行い、伝送レートに応じたクロック
タイミングを抽出する。再生制御回路20は、入力信号
に対し、電圧しきい値レベルと、抽出したクロックの位
相とを順次スイープさせ、隣り合うモニタポイントのレ
ベルが一致するか否かの判定を行って、アイパターンの
有効領域内での最もエラー発生の低い識別点を自動測定
し、その識別点を最適点として再生制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送装置に関し、
特に信号の再生制御を行う伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットをはじめとするマルチメ
ディア時代を迎え、基幹通信系の光通信ネットワーク技
術は、一層のサービスの高度化、広域化が望まれてお
り、情報化社会に向けて急速に開発が進んでいる。
【0003】また、光通信の回線容量は、現在主流の
2.4Gb/sから10Gb/sへと切り替わりつつあ
り、このような回線の大容量高速化に伴って、光伝送系
の受信部でも、より高性能化した受信機能が要求されて
いる。
【0004】光受信部の基本的な動作としては、受信し
た光信号を、まず、フォトダイオードで光/電気変換を
行って、等化フィルタで波形整形及び雑音の帯域制限を
施す。そして、タイミング抽出部でクロックタイミング
を抽出し、識別判定部では抽出された同期クロックにも
とづいて、“1”、“0”の識別判定を行って、データ
として出力する。光受信部では、このような再生制御を
行って、減衰し雑音が付加された光信号を、目標とする
エラーレート(符号誤り率)以下となるように再生す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の光受信
部では、タイミング抽出部に対し、SAW(Surface Ac
oustic Wave)フィルタが広く使用されており、SAW
フィルタを用いて入力信号から特定のクロックタイミン
グを抽出していたため、単一の伝送レートしか対応でき
ず、装置に汎用性がないといった問題があった。
【0006】一方、光ファイバ伝送に対して、光ファイ
バの屈折率は波長により異なり、また伝搬光路も波長に
よりわずかに異なるため、同一ファイバでも光の伝搬時
間(速度)が異なってくる。このような現象を波長分散
といい、これが光伝送品質を制約する要因となってい
る。
【0007】従来の光受信部では、波長分散により生じ
る波形劣化を測定し、識別判定部における最適点を、人
手で装置毎に設定していた。また、このような最適点の
設定を行う場合には、装置の製造ばらつきや温度、電源
電圧変動等も考慮しなければならないため、非常に効率
が悪く、利便性に欠けており、信頼性や品質の確保が困
難であった。
【0008】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、装置に汎用性を持たせ、かつ最適点設定を自
動的に高精度に行って、信号の再生制御の信頼性及び品
質の向上を図った伝送装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、図1に示すような、信号の再生制御を行
う伝送装置1において、入力信号の伝送レートにもとづ
いて、分周比を可変的に設定して、入力信号と発振出力
との位相差が一定になるように位相同期制御を行い、伝
送レートに応じたクロックタイミングを抽出するクロッ
クタイミング抽出回路10と、入力信号に対し、電圧し
きい値レベルと、抽出したクロックの位相とを順次スイ
ープさせ、隣り合うモニタポイントのレベルが一致する
か否かの判定を行って、アイパターンの有効領域内での
最もエラー発生の低い識別点を自動測定し、その識別点
を最適点として再生制御を行う再生制御回路20と、を
有することを特徴とする伝送装置1が提供される。
【0010】ここで、クロックタイミング抽出回路10
は、入力信号の伝送レートにもとづいて、分周比を可変
的に設定して、入力信号と発振出力との位相差が一定に
なるように位相同期制御を行い、伝送レートに応じたク
ロックタイミングを抽出する。再生制御回路20は、入
力信号に対し、電圧しきい値レベルと、抽出したクロッ
クの位相とを順次スイープさせ、隣り合うモニタポイン
トのレベルが一致するか否かの判定を行って、アイパタ
ーンの有効領域内での最もエラー発生の低い識別点を自
動測定し、その識別点を最適点として再生制御を行う。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の伝送装置の原理図
である。伝送装置1は、受信した信号の再生制御を行
う。
【0012】クロックタイミング抽出回路10は、入力
信号の伝送レートにもとづいて、分周比を可変的に設定
して、入力信号と発振出力との位相差が一定になるよう
に位相同期制御を行う。そして、伝送レートに応じたク
ロックタイミングを抽出する。図2〜図5で詳細に説明
する。
【0013】再生制御回路20は、入力信号に対し、電
圧しきい値レベルと、抽出したクロックのクロック位相
とを順次スイープさせ、隣り合うモニタポイントのレベ
ルが一致するか否かの判定を行って、アイパターンの有
効領域内での最もエラー発生の低い識別点を自動的に測
定する。そして、その識別点を最適点として再生制御を
行う。図6以降で詳細に説明する。
【0014】次にクロックタイミング抽出回路10につ
いて詳しく説明する。図2はクロックタイミング抽出回
路10の構成を示す図である。クロックタイミング抽出
回路10は、位相比較手段11、平均化手段12、電圧
制御発振手段13(以下、VCO13)、分周手段1
4、位相同期ループ制御手段15から構成される。
【0015】また、位相比較手段11は、2つのフリッ
プフロップ(以下、FF1、FF2)と排他論理和素子
(以下、EOR1)から構成され、平均化手段12は、
アンプ12a、ローパスフィルタ12b(以下、LPF
12b)から構成される。
【0016】位相比較手段11は、受信した入力信号
と、分周クロックCK2との周波数の位相を比較して、
位相差をデュ−ティとして検出する。平均化手段12
は、アンプ12aを通じて入力された位相差(位相差が
情報化されたパルス列)を、LPF12bにより平均化
(高周波成分を遮断して直流化)して、制御電圧Vcを
出力する。
【0017】VCO(Voltage Controlled Oscillato
r)13は、制御電圧Vcにもとづいて、同期クロック
CK1(以下、VCOクロックCK1)を発振する(な
お、VCO13は、入力信号の伝送レートの最高周波数
まで発振可能である)。分周手段14は、カウンタで構
成され、VCOクロックCK1を分周して、分周クロッ
クCK2を生成する。
【0018】ここで、位相同期ループ制御手段15は、
制御電圧Vcを常時モニタしており、制御電圧Vcが、
あらかじめ設定したしきい値(下限しきい値Vc1、上
限しきい値Vc2)の範囲内にあるか否かを判断する。
【0019】制御電圧Vcが設定範囲内にあれば(Vc
1<Vc<Vc2を満たせば)、位相同期ループ(PL
L)がロック(LOCK)状態であると認識する。ま
た、制御電圧Vcが設定範囲内になければ(Vc1<V
c<Vc2を満たさなければ)、PLLがアンロック状
態であると認識する。
【0020】そして、PLLのロック外れの場合には、
現在の分周比を変更し、ロックするまで分周比を逐次設
定していく。このようにして、入力信号の伝送レートに
追従してクロックタイミングの抽出制御を行う。
【0021】ここで、分周比は、VCO13の発振周波
数の可変範囲により決定する。また、1/nの分周を行
う分周手段14の“n”の決定に際しては、VCOクロ
ックCK1のクロックレートに対して、どこまでレート
の低い1/n倍データの入力信号まで対象とするかによ
って、カウンタのビット数を設定する。
【0022】一方、位相同期ループ制御手段15は、制
御電圧Vcと、設定した分周比とを記憶しており、電源
投入時は、電源断した前回の分周比を分周手段14に設
定する(ただし、PLLのロックはずれ情報は、PLL
が安定化するまでマスクする)。
【0023】さらに、入力信号が断した場合には(入力
信号の断検出制御としては、例えば、制御電圧Vcが、
設定したしきい値の範囲から外れたか否かを見る方法
や、位相差のパルスエッジが一定時間の間に1回もない
場合を断として検出する等の方法を用いる)、断前の制
御電圧Vcをアンプ12aに送信して、断前のクロック
周波数をVCO13から発振させる。このような制御を
行うことで、クロック供給の安定化を図ることが可能に
なる。
【0024】なお、再生制御回路20の処理で、クロッ
ク位相をスイープさせるために、後述の最適設定手段に
より、アンプ12に電圧を与えて制御電圧VcのDCレ
ベルのオフセット調整を行い、VCOクロックCK1の
位相を変化させる制御が行われる。図14〜図18で後
述する。
【0025】次に位相比較手段11について説明する。
図3〜図5は位相比較手段11の動作を示すタイミング
チャートである。図3では、PLLロック時の入力信号
と分周クロックCK2とが同レートの場合を示してい
る。
【0026】入力信号(ここでは、0/1交番のクロッ
クイメージで表す)の1ビット内に分周クロックCK2
の立ち上がりエッジと、次の立ち下りエッジが入ってい
るため、分周クロックCK2の立ち上がりエッジで打ち
抜いたFF1出力と、立ち下りエッジで打ち抜いたFF
2出力が互いに90°位相のずれたデータとなる。この
FF1、FF2出力を、EOR1により比較すると、デ
ュ−ティ(Duty)=50%の位相差データとなる。
【0027】そして、この位相差データをLPF12b
で平均化した制御電圧Vcは、デュ−ティ100%のと
きの電位V1と、デュ−ティ0%のときの電位V2との
中心電位になる。例えば、LPF12bがECL(Emit
ter Coupled Logic)素子で構成されているならば、V
1=−0.8V、V2=−1.8V程度となるので、V
c=−1.3Vとなる。
【0028】図4では、図3の状態から入力信号の位相
状態が変化した場合を示している。分周クロックCK2
の立ち上がりエッジと次の立ち下りエッジが入力信号の
変化点をまたいでいる(1ビット内に入っていない)
が、FF1出力とFF2出力は90°ずれたデータとな
り、EOR1による位相比較結果は、図3と同様にデュ
−ティ=50%となる。したがって、入力信号の伝送レ
ートが変わらない限り、位相が変わってもEOR出力は
デュ−ティ=50%であり、分周比変更の契機とはなら
ない。
【0029】図5では、入力信号の伝送レートが1/2
に変化した場合を示している。分周クロックCK2の周
期の倍のデータが入力されたことで、FF1出力とFF
2出力は倍の周期となり、位相差は45°となる。そし
て、FF1、FF2出力を、EOR1により比較する
と、デュ−ティ=25%の位相差データとなる。
【0030】この位相差データをLPF12bで平均化
した制御電圧Vcは、デュ−ティ100%、0%のとき
の電位V1、V2に対し、電位V2から1/4上方にあ
る電位になる。例えば、LPF12bがECL(Emitte
r Coupled Logic)素子で構成されているならば、V1
=−0.8V、V2=−1.8V程度となるので、Vc
=−1.55Vとなる。
【0031】このように、位相比較手段11では、入力
信号に対し、分周クロックCK2の立ち上がりエッジで
のレベルと、立ち下りエッジでのレベルとの排他的論理
和をとって、位相差をデュ−ティとして検出し、平均化
手段12では、この検出結果に応じた制御電圧Vcを生
成する。そして、制御電圧Vcに応じた分周比を設定す
る構成とした。これにより、入力信号の伝送レートを、
精度よく認識することが可能になる。
【0032】以上説明したように、本発明のクロックタ
イミング抽出回路10は、入力信号の伝送レートにもと
づいて、分周比を可変的に設定して、入力信号と発振出
力との位相差が一定になるようにPLL制御を行い、伝
送レートに応じたクロックタイミングを抽出する構成と
した。
【0033】これにより、従来のように、入力信号の伝
送レート毎に特化した装置開発を行う必要がなく、本発
明によって、柔軟性及び汎用性のあるクロックタイミン
グ抽出制御を行うことが可能になる。
【0034】次に再生制御回路20について以降詳しく
説明する。図6は再生制御回路20の構成を示す図であ
る。再生制御回路20は、電圧しきい値レベル(以下、
Vref)設定手段21、レベル判定制御手段22、ク
ロック位相設定手段23、判定情報保持手段24、最適
点設定手段25から構成される。
【0035】Vref設定手段21は、最適点設定手段
25のVref設定制御により設定されたVrefによ
り、入力信号をVref値を基準に信号判定(0,1論
理判定)して、入力信号から測定データを生成する。ク
ロック位相設定手段23は、最適点設定手段25からの
位相設定制御及びVCOクロックCK1にもとづいて、
クロックの位相を設定してクロックCK3を出力する。
【0036】レベル判定制御手段22は、クロックCK
3の現クロック及び一定時間遅延させた遅延クロックに
よる測定データにおける、隣り合うモニタポイントのレ
ベルの一致状態を判定し(レベル不一致ならエラーあ
り、レベル一致ならエラーなし)、判定情報を生成す
る。判定情報保持手段24は、レベル判定制御手段22
での検出された判定情報を保持する。
【0037】最適点設定手段25は,CPU機能を有し
ており、Vref設定手段21へのVref設定制御、
クロック位相設定手段23への位相設定制御及び平均化
手段12へのオフセット調整制御を行って、Vref及
びクロック位相を順次スイープさせる。そして、判定情
報から、アイパターンの有効領域内での最もエラー発生
の低い識別点を判定し、その識別点を最適点として設定
して再生制御を行う。なお、各構成手段の構成及び動作
については後述する。
【0038】次に本発明が解決したい問題点について詳
しく説明する。図7はアイパターンを説明するための模
式図である。(A)は理想のアイパターン波形、(B)
は実際のアイパターン波形である。伝送信号には波形劣
化が生じる。このような伝送信号に対して、オシロスコ
ープなどの測定器でクロックに同期をかけて、信号を重
ね合わせていくと、アイパターンを観測できる。
【0039】波形劣化がなければ、(A)のような理想
的な波形となるが、伝送中の波形ひずみにより、傾斜と
角の丸みが生じ、また、ジッタにより時間軸にずれを生
じるために、実際は(B)のような波形の像になる。
【0040】したがって、信号を再生するには、アイパ
ターンの空白部分の中央部(×印付近)に0/1の判定
基準点(最適点)をもってくればよいことがわかる。従
来では、人手を介して試験及び測定を、装置に対し逐一
行うことで、このような判定基準点を設定して信号の再
生制御を行っていた。
【0041】ところが、この場合、定量的な測定は難し
く、また、信号の伝送レートの変化等が起きると、アイ
パターンの開口度が異なってくるために、最初に設定し
た判定基準点が最適点とはいえなくなるため、従来の技
術では、伝送品質を保つことが困難であった。
【0042】本発明の再生制御回路20では、信号の伝
送レートの変化等が生じた場合でも、アイパターンの開
口度を自動的に認識し、かつ識別判定基準点の最適点を
人手を介さず自動的に設定して、信頼性の高い高品質な
再生制御を行うものである。
【0043】次に再生制御回路20について、Vref
及びクロック位相をスイープさせて、アイパターンの開
口度(アイマージン)を測定し、最適点を認識するまで
の全体動作について説明する。
【0044】図8はVref設定手段21の動作を示す
図である。Vref設定手段21は、差動入力素子で構
成され、図ではPositive側の入力端子に入力信号が、Ne
gative側の入力端子にはリファレンス電圧であるVre
fが入力する(Positive側にVref、Negative側に入
力信号が入力してもよい)。
【0045】そして、入力信号に対し、Vref1〜V
refNが最適点設定手段25から順次設定されること
で、入力信号が、それぞれのVrefのスライスレベル
で“0”,“1”論理を識別したパルス(測定データ)
が生成されて出力される。
【0046】例えば、入力信号(単一パルスとする)に
対し、Vref2が設定された場合には、測定データm
2が生成され、Vref(N−1)が設定された場合に
は、測定データm(N−1)が生成されることになる。
【0047】なお、図中、測定データの振幅Δvは、V
ref値に依存するのではなく、Vref設定手段21
の振幅特性によって決まる。図9は本発明のアイマージ
ン測定の概要を示す図である。本発明では、入力信号に
対して、Vrefとクロック位相とを順次スイープさ
せ、隣り合うモニタポイント(格子点)のレベルが一致
するか否かの判定を行って、アイマージンを測定する。
【0048】例えば、入力信号がアイパターンEの場合
に、Vref2のレベルでクロックCK3の位相t1、
t2(隣接する各位相の差分はΔT)のときに生じるモ
ニタポイントp1、p2のレベルの状態について考え
る。
【0049】点線で示す波形W1に対しては、Vref
2により測定データm2aに変換される。このときのモ
ニタポイントp1のレベル(位相t1のクロックCK3
で測定データm2aを打ち抜いたときのレベル)は
“L”、モニタポイントp2のレベル(位相t2のロッ
クCK3で測定データm2aを打ち抜いたときのレベ
ル)も“L”であるので、レベル状態が一致(エラーな
し)と判断される。
【0050】一方、太実線で示す波形W2を考えた場
合、Vref2により測定データm2bに変換される。
このときのモニタポイントp1のレベル(位相t1のク
ロックCK3で測定データm2bを打ち抜いたときのレ
ベル)は“L”、モニタポイントp2のレベル(位相t
2のクロックCK3で測定データm2bを打ち抜いたと
きのレベル)は“H”であるので、レベル状態が不一致
(エラーあり)と判断される。
【0051】すなわち、アイマージン測定対象の入力信
号に対し、最初、Vref1により生成した測定データ
に対して、クロックCK3の位相をt1〜tNまでスイ
ープしてできるモニタポイントにおける、隣接するモニ
タポイントのレベルを判定する。
【0052】次にVref1からVref2にスイープ
し、Vref2により生成した測定データに対して、ク
ロックCK3の位相をt1〜tNまでスイープしてでき
るモニタポイントにおける、隣接するモニタポイントの
レベルを判定する。以下、同様にしてVrefNまで行
っていく。そして、このように測定して得たレベルの判
定結果により、アイパターン開口度を認識する。
【0053】なお、レベル判定すべきモニタポイントの
移行契機は、目標のエラーレートに対応したタイミング
にもとづいて行う(後述する)。図10はアイパターン
を示す図であり、図11はレベル判定結果を示したアイ
パターンを示す図である。図10のアイパターンEに対
し、太実線で示すように、波形が重なる部分を無効領
域、アイ(目玉)の空白部分を有効領域と呼ぶ。
【0054】また、このようなアイパターンEのアイマ
ージンを測定している様子を示す図が図11である。入
力信号の最高速度が、VCOクロックCK1と同一値の
ときのアイマージン測定イメージを示している。
【0055】電圧軸に対しては、“H”レベルから
“L”レベル間を10等分して、11ポイントの電圧ポ
イントVref1〜Vref11を設定する(Vref
間の電位差はΔV)。また、位相軸に対しては、データ
の1周期内を14等分して、15ポイントの位相ポイン
トt1〜t15を設定する(位相差はΔT)。
【0056】したがって、この例では、1周期内のモニ
タポイントが11×15=165ポイントとなり、それ
ぞれのポイントのレベルを、図9で上述したように、隣
接間同士で比較して、レベルが一致しているか否かを判
定することで、アイマージンを測定し、最適点を決定す
る。
【0057】図では、レベルが一致しているポイントを
○印で示し、一致していないポイントを×印で示してい
る。なお、無効領域(レベルが“H”とも“L”ともい
えない不定部分である)内にあるポイントは、すべて×
印となる。
【0058】また、無効領域内にあるポイントの位相を
(t−1)とした場合、同じVref上の位相tのポイ
ントは、それが有効領域内にあったとしても必ず×印に
なる(比較すべき前回のポイントのレベルが不定である
ので、その不定レベルのポイントと比較されたものはレ
ベル不一致とみなす)。
【0059】例えば、Vref2上で、位相t5の状態
を判定する場合、位相t4と位相t5のレベルを比較し
て、その比較結果が位相t5の状態となるが、位相t4
が無効領域内にあるので、位相t5のレベルは不一致と
して×印になる。
【0060】一方、Vref2上で、位相t6の状態を
判定する場合、位相t5と位相t6のレベルを比較し
て、その比較結果が位相t6の状態となる。ここではレ
ベルが一致するとものとして○印になっている。以降、
その他のポイントに対しても同様な操作を行ってレベル
状態を判定する。そして、このようにして判定された結
果は、165ポイントのレベル判定結果を格納できる容
量を持つメモリ(最適点設定手段25が有する)に格納
される(図20、21で後述)。
【0061】次にモニタポイントを移行する際の周期に
ついて説明する。モニタポイントのレベルを判定して、
同じVref上で次の位相のモニタポイントに移行する
際の移行周期(すなわち、1モニタポイントにおけるレ
ベル判定の測定時間のこと)は、目標エラーレートにも
とづいた周期で行う。
【0062】ここで、入力信号の1周期がC秒で、目標
エラーレートを10E−nとするならば、移行周期をX
秒とした場合、以下の関係式
【0063】
【数1】 1/10n=C/X (1) により求めたXが移行周期になる。そして、同一Vre
f上ですべてのモニタポイントの比較が終われば、次の
Vrefに移って同様な処理を行う。
【0064】ここで例えば、入力信号の伝送レートが
2.488Gb/s(1周期が400ps=400×1
-12s)であり、目標エラーレートを10E−8(=
10-8)とするならば、移行周期Xは、X=400×1
-12×108=0.04秒となる 同様にして、2.488Gb/sの入力信号の目標エラ
ーレートが10E−9ならば、X=0.4秒であり、目
標エラーレートが10E−10ならば、X=4.0秒と
なる。
【0065】すなわち、2.488Gb/sの入力信号
に対して、目標エラーレートを10E−8に設定した場
合、1つのモニタポイントのレベル判定を0.04秒間
測定して、この時間の間一度もそのポイントでエラーが
なければ(レベル不一致になって×印とならなけれ
ば)、このモニタポイントでは10E−8を満足できて
いるということである。
【0066】したがって、2.488Gb/sの入力信
号のアイパターンに対し、図11に示す点線が10E−
8のラインとすれば、アイパターン有効領域内の点線上
の○印及び点線枠内の○印すべて(これらの○印は0.
04秒間エラーなし)が10E−8を満足しているモニ
タポイントである。
【0067】また、アイパターン有効領域内の太実線が
10E−10のラインとすれば、太実線上の○印及び太
実線枠内の○印すべて(これらの○印は4.0秒間エラ
ーなし)が10E−10を満足しているモニタポイント
である(10E−10を設定した場合には、10E−8
のときと比べて、さらに条件が厳しくなって、アイパタ
ーン開口度が小さくなる)。
【0068】なお、図では同じ形のアイパターン上で1
0E−8のラインと10E−10のラインを便宜上示し
たが、図11のアイパターンが10E−8の場合とする
ならば、10E−10のアイパターンはこれよりも開口
度が小さい(無効領域が太くなって、有効領域が小さく
なった)図になる。
【0069】そして、このような目標エラーレートのラ
インで囲まれた中心付近のポイントを最適点に設定する
(図では10E−10のときの最適点を黒丸で示してい
る)。最適点設定の詳細については後述する。
【0070】図12は入力信号が低速時のアイマージン
測定を示す図である。入力信号が低速の場合、Vref
ステップは図11と同じだが、位相ステップは図11の
ΔTよりも値の大きいΔTaを設定することになる。
【0071】これは、入力信号が低速の場合には、アイ
は横に広がることになるが、モニタポイント数はメモリ
容量によって決められている。したがって、位相ステッ
プ幅を大きくとることで、決められたメモリ容量で、入
力信号の伝送レートに対応させたアイマージン測定を行
うものである。
【0072】次に再生制御回路20を構成する、レベル
判定制御手段22、クロック位相設定手段23、判定情
報保持手段24、最適点設定手段25それぞれについて
説明する。
【0073】図13はレベル判定制御手段22の構成を
示す図である。レベル判定制御手段22は、2つのフリ
ップフロップ(以下、FF3、FF4)と、排他論理和
素子(以下、EOR2)と、遅延手段D1a、D1bか
ら構成される。
【0074】FF3、FF4の入力データ端子には、V
ref設定手段21から送信された測定データが入力
し、FF3のクロック端子には、クロック位相設定手段
23から送信されたクロックCK3が入力する。また、
FF4のクロック端子には、遅延手段D1aでΔT遅延
されたクロックCK3dが入力する。したがって、クロ
ックCK3の位相がt1であれば、クロックCK3dの
位相はΔT遅延した位相t2である。
【0075】さらに、FF3の出力を、遅延手段D1b
で遅延手段D1aと同じ遅延値であるΔT分遅延させて
(ひげの発生防止)、FF4の出力と位相を合わせる。
そして、EOR2でこの2つのデータの排他論理和をと
って、位相t1と位相t2それぞれのデータのレベル比
較を行い、不一致なら“L”、一致ならば“H”を判定
情報として出力する。
【0076】このような構成により、各Vrefの測定
データに対して、クロック位相設定手段23から位相が
設定されたクロックCK3にもとづいて、モニタポイン
トのレベル判定制御を行うことができる。なお、最適点
が設定されたときに識別されたデータは、FF4の出力
を用いている。
【0077】次にクロック位相設定手段23について説
明する。図14はクロック位相設定手段23の構成を示
す図である。クロック位相設定手段23は、nビットの
カウンタ23a、デコーダ23b、23c、セレクタ2
3dから構成される。なお、外部入力であるカウンタ値
制御、ディジタル位相ステップ制御及びセレクト信号
は、最適点設定手段25から設定される。
【0078】カウンタ23aは、VCOクロックCK1
にてカウント動作を行うカウンタである。ここで例え
ば、入力信号の最高伝送レートが2.488Gb/sな
らば、カウンタ23aへの入力クロックは、2.488
Gb/sのVCOクロックCK1が入力される。
【0079】また、カウンタ23aのビット数nは、V
COクロックCK1の何分の1倍までの入力信号の伝送
レートを動作可能とするかによって決定する。例えば、
VCOクロックCK1=2.488Gb/sで、入力信
号が19Mb/sまでを対象にする場合、VCOクロッ
クCK1を1/128分周する必要があるので、n=7
となる。
【0080】デコーダ23bは、カウンタ値制御にもと
づいて、カウンタアドレスからデコード値を生成し、カ
ウンタ23aのLoad端子へフィードバックして、カ
ウンタ23aの最大カウント値(分周比)を変える。
【0081】デコーダ23cは、デコーダ23bにより
分周比が設定されたカウンタアドレスを受信してデコー
ドし、ディジタル位相ステップ制御にもとづくデコード
値を選択して、これを分周クロックCKbとして出力す
る。
【0082】セレクタ23dは、セレクト信号にもとづ
いて、スルークロック(入力信号の最高伝送レートと同
じ値のときのVCOクロックCK1)CKa、または分
周クロックCKbのいずれかを選択して、選択したクロ
ックをクロックCK3として、レベル判定制御手段22
へ送信する。
【0083】ここで、VCOクロックCK1が2.48
8Gb/sであり、入力信号の伝送レートも2.488
Gb/sの場合(入力信号とVCOクロックCK1が同
レートの場合)、スルークロックCKaが選択される。
スルークロックCKaは、最適点設定手段25からのオ
フセット調整制御のみによって、位相がステップ毎に変
化していくクロックである。
【0084】また、入力信号の伝送レートが2.488
Gb/s以下の場合には、分周クロックCKbが選択さ
れる。分周クロックCKbは、最適点設定手段25から
のディジタル位相ステップ制御及びオフセット調整制御
の組み合わせによって、位相がステップ毎に変化してい
くクロックである。
【0085】図15〜図18はクロック位相設定のタイ
ミングチャートを示す図である。図15は、入力信号と
VCOクロックCK1が2.488Gb/sの同レート
の場合である。
【0086】同レート時の位相スイープは、最適点設定
手段25がオフセット調整制御をクロックタイミング抽
出回路10の平均化手段12に与えて、VCO13への
入力電圧のオフセットを段階的に変えることで実行す
る。図では、分周クロックCKbの位相を、1周期32
ステップ変化させた場合の例を示している。
【0087】したがって、位相Asamp1〜Asam
p32それぞれの位相差(=ΔT)は、入力信号の1周
期(400ps)を32分割した12.5psになる。
なお、この場合の横方向のモニタポイントの数は、t1
〜t32となるので32個あることになる。
【0088】最適点設定手段25は、例えば、位相As
amp1におけるモニタポイントでのレベル判定を終了
したと認識した場合には、次に位相Asamp2の波形
を生成するためのオフセット調整制御を行う。そして、
クロック位相設定手段23では、生成された位相Asa
mp2のスルークロックCKaを、セレクト信号により
選択して、レベル判定制御手段22へ送信する。以下、
同様にして、クロックの位相スイープが行われる。
【0089】図16は、VCOクロックCK1が2.4
88Gb/sであり、入力信号が1.244Gb/sの
場合である(入力信号が1/2レート)。この時の分周
比は1/2であるから、カウンタ値制御によって、デコ
ーダ23bのデコード値を制御し、カウンタ23aを2
進カウンタに設定する。そして、デコーダ23cは、カ
ウンタ23aで1/2分周された分周カウンタ値をデコ
ードして、分周クロックCKbを生成する。
【0090】すなわち、カウンタ値“0”のときのデコ
ード値である位相Dsamp1のクロック信号と、カウ
ンタ値“1”のときのデコード値である位相Dsamp
2のクロック信号とを生成する。このデコード値の切り
替えは、ディジタル位相ステップ制御により行う。
【0091】図の場合、位相スイープのデータ周期前半
タイミング(1〜16位相)に対しては、デコーダ23
cによりカウンタ値“0”をデコードした位相Dsam
p1のクロック信号が用いられる。そして、このクロッ
ク信号に、図15で説明したようなオフセット調整制御
を施して、Asamp1〜Asamp32の奇数ステッ
プの位相をつくる。そして、これらのクロック信号を分
周クロックCKbとし、この分周クロックCKbを、セ
レクト信号により選択して、レベル判定制御手段22へ
送信する。
【0092】また、位相スイープのデータ周期後半タイ
ミング(1〜16位相)に対しては、デコーダ23cに
よりカウンタ値“1”をデコードした位相Dsamp2
のクロック信号を用いる。そして、同様にして、このク
ロック信号に、図15で説明したようなオフセット調整
制御を施して、Asamp1〜Asamp32の奇数ス
テップの位相をつくる。そして、これらのクロック信号
を分周クロックCKbとし、この分周クロックCKb
を、セレクト信号により選択して、レベル判定制御手段
22へ送信する。
【0093】このように、入力信号がVCOクロックC
K1よりも低レートの場合には、ディジタル位相ステッ
プ制御とオフセット調整制御を組み合わせて、クロック
の位相スイープ制御を行う。
【0094】一方、図17、18は、VCOクロックC
K1が2.488Gb/sであり、入力信号が622M
b/sの場合を示している(入力信号が1/4レー
ト)。この時の分周比は1/4であるから、カウンタ値
制御によって、デコーダ23bのデコード値を制御し、
カウンタ23aを4進カウンタに設定する。そして、デ
コーダ23cは、カウンタ23aで1/4分周された分
周カウンタ値をデコードして、分周クロックCKbを生
成する。
【0095】すなわち、カウンタ値“0”のときのデコ
ード値である位相Dsamp1のクロック信号、カウン
タ値“1”のときのデコード値である位相Dsamp2
のクロック信号、カウンタ値“2”のときのデコード値
である位相Dsamp3のクロック信号、カウンタ値
“3”のときのデコード値である位相Dsamp4のク
ロック信号を生成する。このデコード値の切り替えは、
ディジタル位相ステップ制御により行う。
【0096】図の場合、位相スイープのデータ周期1/
4タイミング(1〜8位相)に対しては、デコーダ23
cによりカウンタ値“0”をデコードした位相Dsam
p1のクロック信号が用いられる。そして、このクロッ
ク信号に、図15で説明したようなオフセット調整制御
を施して、Asamp1〜Asamp32のうち4間隔
ステップの位相をつくる(Asamp1、5、9、1
3、…、29)。そして、これらのクロック信号を分周
クロックCKbとし、この分周クロックCKbを、セレ
クト信号により選択して、レベル判定制御手段22へ送
信する。
【0097】また、次の位相スイープのデータ周期1/
4タイミング(1〜8位相)に対しては、デコーダ23
cによりカウンタ値“1”をデコードした位相Dsam
p2のクロック信号を用いる。そして、このクロック信
号に、図15で説明したようなオフセット調整制御を施
して、Asamp1〜Asamp32のうち4間隔ステ
ップの位相をつくる(Asamp1、5、9、13、
…、29)。そして、これらのクロック信号を分周クロ
ックCKbとし、この分周クロックCKbを、セレクト
信号により選択して、レベル判定制御手段22へ送信す
る。
【0098】以下、同様にして、残りの位相タイミング
には、カウンタ値“2”をデコードした位相Dsamp
3、カウンタ値“3”をデコードした位相Dsamp4
それぞれにオフセット調整制御を施して分周クロックC
Kbを生成する。
【0099】このように、図16〜図18のような入力
信号がVCOクロックCK1よりも低レートの場合に
は、このレートに対応してディジタル位相ステップ制御
とオフセット調整制御を組み合わせて、1周期内を常に
32ステップの位相でサンプリングすることで、クロッ
クの位相スイープ制御を行う。この制御により、モニタ
ポイントのレベル判定情報を格納するメモリ容量を、一
定にすることが可能になる。また、図15のように、レ
ート変更を伴わない場合には、分周制御フローを省略し
て、時間の短縮化を図っている。
【0100】次に判定情報保持手段24について説明す
る。図19は判定情報保持手段24の構成を示す図であ
る。判定情報保持手段24は、コンデンサC、抵抗R、
スイッチSWから構成されるピークホールド回路であ
る。
【0101】素子の接続関係は、コンデンサCの一方の
端子は、0Vに接続し、他方の端子には、判定情報が入
力される入力端子及び判定情報を出力する出力端子が接
続し、かつ抵抗RとスイッチSWの一方の端子が接続す
る。抵抗Rの他方の端子は、VEEに接続し、スイッチ
SWの他方の端子は、0Vに接続する。スイッチSWの
ON/OFF制御は、最適点設定手段25から設定され
る。
【0102】ここで、判定情報が1回でも“L”(エラ
ーあり)となった場合には、コンデンサCによってVE
E電圧が保持される。ここで保持された判定情報は、最
適点設定手段25で読み込まれる。なお、最適点設定手
段25から強制的にスイッチSWをON(0Vに短絡)
することによるリセット(コンデンサCの電荷放電)が
実行されるまで、VEE電圧は保持される。
【0103】リセットタイミングは、上述したモニタポ
イントの移行周期を基本にして行う。すなわち、入力信
号が2.488Gb/sで、目標エラーレートが10E
−8ならば、リセットタイミングの周期は0.04秒で
あり、10E−9ならば0.4秒、10E−10である
ならば4.0秒になる。
【0104】ここで、目標エラーレート10E−8の時
の、リセットタイミングの周期(1つのモニタポイント
の監視周期である)0.04秒を考える。このリセット
タイミングの周期内に1回でもエラーが発生した場合に
は、最適点設定手段25は、判定情報保持手段24から
エラーありの情報を即時に読み込んで、そのモニタポイ
ントにおけるメモリアドレスにエラーありを書き込み、
0.04秒を経過していなくても、次のモニタポイント
へ移行し、リセットを判定情報保持手段24にかける。
【0105】また、この0.04秒以内にエラーがなけ
れば、該当メモリアドレスにエラーなしを書き込み、次
のモニタポイントへ移行し、またそのポイントで0.0
4秒の監視を行なう。
【0106】このように、目標エラーレートよりも高い
レートでエラーが発生した場合には、即時に、次ステッ
プ位相への移行及び判定情報保持手段24へのリセット
を行う。これにより、アイマージン測定の短時間化を図
ることが可能になる。
【0107】次に最適点設定制御について説明する。図
20はモニタポイントとメモリとの対応関係を示す図で
ある。アイパターンの測定領域内に、縦7(Vrefが
7つ)、横9(クロック位相が9つ)の7×9=63個
のモニタポイントがある場合には、各モニタポイントの
判定情報は、VrefがアドレスAdに対応し、クロッ
ク位相がデータDに対応したメモリ領域に格納される。
【0108】例えば、モニタポイントP(1,4)の判定情
報は、アドレスAd00、データD3のメモリ領域に格
納され、モニタポイントP(2,6)の判定情報は、アドレ
スAd01、データD5のメモリ領域に格納される。
【0109】図21は最適点設定制御を示す図である。
最適点設定手段25は、各モニタポイントの判定情報
を、図20に示したようなメモリに格納し、各Vref
のエラーなし情報の数と、各クロック位相のエラーなし
情報の数とから、最適点となるモニタポイントを検出す
る。
【0110】図では、メモリ容量が10×10に対し、
それに合わせてVrefステップ=10、クロック位相
ステップ=10として、判定情報を書き込んだ例であ
る。最適点設定手段25は、まず、アドレスAd00〜
Ad09毎に、それぞれデータD0〜D9に対する○印
(エラーなし)を数える。この場合、アドレスAd04
が8個あるため、ここを最適Vrefと判断する。
【0111】次に、データD0〜D9毎にそれぞれアド
レスAd00〜Ad09に対する○印を数える。この場
合、データD5が8個あり、ここを最適クロック位相と
判断する。すると、図の黒四角枠の位置が最適点とな
る。
【0112】したがって、アイマージン測定の結果、ア
ドレスAd04の時のVrefの電圧が最適なしきい値
電圧であり、データD5の時のクロック位相が最適なク
ロック位相であると認識する。そして、このときのVr
efをVref設定手段21に設定し、このときのクロ
ック位相をクロック位相設定手段23に設定すること
で、入力信号の最適再生制御を実行することが可能にな
る。
【0113】また、最適点設定手段25は、最適点とな
ったモニタポイントのVref及びクロック位相を記憶
し、再起動時には記憶した最適点のVref及びクロッ
ク位相で再生制御を行う。
【0114】次にアイマージン測定に関する最適点設定
手段25の全体制御についてフローチャートを用いて説
明する。図22、図23はアイマージン測定のフローチ
ャートを示す図である。 〔S1〕目標エラーレートを設定する(リセットタイミ
ング周期を設定する)。 〔S2〕メモリ領域(Ad00,D0)を設定する。 〔S3〕Vref1(入力信号の“H”電位)を設定す
る。 〔S4〕クロック位相t1を設定する。 〔S5〕判定情報保持手段24にリセットをかける。 〔S6〕モニタポイントの判定情報がエラーか否かを判
断する。エラーなしならばステップS7へ、エラーあり
ならばステップS8へ行く。 〔S7〕エラーなしをメモリに書き込む。ステップS9
へ行く。 〔S8〕エラーありをメモリに書き込む。 〔S9〕次のモニタポイントへのステップ変更を行う。
次ステップのクロック位相を設定する(位相t+ΔT) 〔S10〕位相tが上限の位相tNを超えたか否かを判
断する。超えたならばステップS12へ、そうでなけれ
ばステップS11へ行く。 〔S11〕メモリ領域を変更する(Ad=変更なし、D
=+1)。ステップS5へ戻る。 〔S12〕次ステップのVrefを設定する(Vref
+ΔV)。 〔S13〕メモリ領域を変更する(Ad=+1、D=
0)。 〔S14〕Vrefが上限のVrefNを超えたか否か
を判断する。超えたならばメモリ容量のモニタポイント
のアイマージン測定は終了である。超えてなければステ
ップS4へ戻る。
【0115】次に本発明の伝送装置1を適用した光受信
機について説明する。図24は光受信機の構成を示す図
である。光受信機100は、光/電気変換部101、フ
ィルタリング部102、クロックタイミング抽出部10
3(本発明のクロックタイミング抽出回路10に該
当)、再生制御部104(本発明の再生制御回路20に
該当)から構成される。
【0116】光/電気変換部101は、受信した光信号
に光/電気変換を施す。フィルタリング部102は、波
形等化制御として、波形整形及び雑音の帯域制限を施
す。そして、フィルタリング部102から出力される信
号を入力信号として、クロックタイミング抽出部103
及び再生制御部104で処理することで、0/1が判定
された識別データと、識別データに同期した識別クロッ
クが出力される。
【0117】光受信機100の具体例としては、例え
ば、TDM装置(時分割装置)から送信された、異なる
波長λ1〜λnの光信号を受信し、WDM(Wavelength
Division Multiplex)伝送のために各光信号を狭帯域
の光信号に変換して出力するトランスポンダなどが該当
する。
【0118】以上説明したように、本発明によれば、入
力信号の伝送レートに応じて同期クロックを自動的に抽
出し、また波形劣化のある入力信号に対して、任意のエ
ラーレートに対する最適な識別点(電圧、位相)を自動
的に設定する構成とした。これにより、伝送レート毎の
専用品開発が不要となり、また従来のような人手による
面倒な試験及び測定を行う必要がなくなるので、利便性
が向上し、かつ信頼性及び品質の向上を図ることが可能
になる。
【0119】さらに、本発明の伝送装置1を光受信機に
適用した場合には、顧客が光の伝送速度を意識せずに使
用できるので、伝送速度の仕様変更が容易となり、かつ
光ファイバの長距離伝送における波形の分散劣化が発生
しても、識別の最適化が自動で行えるので、高性能な信
号受信制御が可能になる。なお、本発明の伝送装置1
は、光受信機に限らず、あらゆる信号受信装置に適用可
能である。
【0120】(付記1) 信号の再生制御を行う伝送装
置において、入力信号の伝送レートにもとづいて、分周
比を可変的に設定して、前記入力信号と発振出力との位
相差が一定になるように位相同期制御を行い、前記伝送
レートに応じたクロックタイミングを抽出するクロック
タイミング抽出回路と、前記入力信号に対し、電圧しき
い値レベルと、抽出したクロックの位相とを順次スイー
プさせ、隣り合うモニタポイントのレベルが一致するか
否かの判定を行って、アイパターンの有効領域内での最
もエラー発生の低い識別点を自動測定し、前記識別点を
最適点として再生制御を行う再生制御回路と、を有する
ことを特徴とする伝送装置。
【0121】(付記2) 前記クロックタイミング抽出
回路は、入力信号と分周クロックとの周波数の位相を比
較して、位相差を検出する位相比較手段と、前記位相差
を平均化して制御電圧を生成する平均化手段と、前記制
御電圧にもとづいて、同期クロックを発振する電圧制御
発振手段と、分周比にもとづいて、前記同期クロックを
分周して前記分周クロックを生成する分周手段と、前記
制御電圧が設定範囲内にあるか否かを判断して、位相同
期ループがロック状態であるか否かを認識し、認識結果
により前記分周比を可変的に設定する位相同期ループ制
御手段と、から構成されることを特徴とする付記1記載
の伝送装置。
【0122】(付記3) 前記位相比較手段は、前記入
力信号に対し、前記分周クロックの立ち上がりエッジで
のレベルと、立ち下りエッジでのレベルとの排他的論理
和をとって、前記位相差をデュ−ティとして検出するこ
とを特徴とする付記2記載の伝送装置。
【0123】(付記4) 前記位相同期ループ制御手段
は、電源が断した場合には、断前の分周比を前記分周手
段に設定し、前記入力信号が断した場合には、断前の制
御電圧を前記平均化手段に設定することを特徴とする付
記2記載の伝送装置。
【0124】(付記5) 前記再生制御回路は、前記入
力信号を前記電圧しきい値レベルを基準に信号判定し、
前記入力信号から測定データを生成する電圧しきい値レ
ベル設定手段と、前記クロックの位相を設定するクロッ
ク位相設定手段と、前記測定データの隣り合う前記モニ
タポイントにおけるレベルが一致するか否かを判定して
判定情報を生成するレベル判定制御手段と、前記判定情
報を保持する判定情報保持手段と、前記電圧しきい値レ
ベルと、前記クロックの位相とを順次スイープさせて取
得した前記判定情報から、前記アイパターンの有効領域
内での最もエラー発生の低い識別点を認識し、前記識別
点を前記最適点として設定して再生制御を行う最適点設
定手段と、から構成されることを特徴とする付記1記載
の伝送装置。
【0125】(付記6) 前記レベル判定制御手段は、
前記測定データに対して、現クロックをトリガとした出
力と、前記現クロックを一定時間遅延させた遅延クロッ
クをトリガとした出力と、の位相を合わせた後に、排他
的論理和をとって前記モニタポイントのレベル判定を行
い、前記判定情報を生成することを特徴とする付記5記
載の伝送装置。
【0126】(付記7) 前記最適点設定手段は、前記
入力信号の最高伝送レートと前記同期クロックのレート
が同一の場合は、前記クロックタイミング抽出回路にオ
フセット調整制御を施してスルークロックを生成させ、
前記クロック位相設定手段が前記スルークロックを選択
することで、クロック位相のスイープを行うことを特徴
とする付記5記載の伝送装置。
【0127】(付記8) 前記最適点設定手段は、前記
入力信号の伝送レートが前記同期クロックのレートより
も小さい場合は、前記クロック位相設定手段にカウント
値制御及びディジタル位相ステップ制御を施して、分周
比を変えたクロック信号を生成させ、かつ前記クロック
タイミング抽出回路にオフセット調整制御を施して、前
記クロック信号にもとづいて分周信号を生成させ、前記
クロック位相設定手段が前記分周クロックを選択するこ
とで、クロック位相のスイープを行うことを特徴とする
付記5記載の伝送装置。
【0128】(付記9) 前記最適点設定手段は、前記
入力信号の伝送レートに対応するエラーレートにもとづ
いてリセット周期を設定し、前記リセット周期にもとづ
いて、前記判定情報保持手段で保持されている前記判定
情報のリセットを行うことを特徴とする付記5記載の伝
送装置。
【0129】(付記10) 前記最適点設定手段は、前
記判定情報にエラーありを認識した場合は、前記リセッ
ト周期を待たずに、次モニタポイントへ移行する制御を
行うことを特徴とする付記9記載の伝送装置。
【0130】(付記11) 前記最適点設定手段は、前
記モニタポイントの判定情報を格納するべきメモリを有
し、電圧しきい値レベル及びクロック位相に対して、最
もエラーのないメモリ領域に対応するモニタポイントを
前記最適点として設定することを特徴とする付記5記載
の伝送装置。
【0131】(付記12) 前記最適点設定手段は、最
適点となったモニタポイントの電圧しきい値レベル及び
クロック位相を記憶し、再起動時には記憶した前記最適
点での前記電圧しきい値レベル及び前記クロック位相で
再生制御を行うことを特徴とする付記11記載の伝送装
置。
【0132】(付記13) 入力信号からクロックタイ
ミングを抽出するクロックタイミング抽出回路におい
て、前記入力信号と分周クロックとの周波数の位相を比
較して、位相差を検出する位相比較手段と、前記位相差
を平均化して制御電圧を生成する平均化手段と、前記制
御電圧にもとづいて、同期クロックを発振する電圧制御
発振手段と、分周比にもとづいて、前記同期クロックを
分周して前記分周クロックを生成する分周手段と、前記
制御電圧が設定範囲内にあるか否かを判断して、位相同
期ループがロック状態であるか否かを認識し、認識結果
により前記分周比を可変的に設定する位相同期ループ制
御手段と、を有することを特徴とするクロックタイミン
グ抽出回路。
【0133】(付記14) 入力信号の再生制御を行う
再生制御回路において、前記入力信号を電圧しきい値レ
ベルを基準に信号判定し、前記入力信号から測定データ
を生成する電圧しきい値レベル設定手段と、識別判定す
るためのクロックの位相を設定するクロック位相設定手
段と、前記測定データの隣り合うモニタポイントにおけ
るレベルが一致するか否かを判定して判定情報を生成す
るレベル判定制御手段と、前記判定情報を保持する判定
情報保持手段と、前記電圧しきい値レベルと、前記クロ
ックの位相とを順次スイープさせて取得した前記判定情
報から、アイパターンの有効領域内での最もエラー発生
の低い識別点を認識し、前記識別点を前記最適点として
設定して再生制御を行う最適点設定手段と、を有するこ
とを特徴とする再生制御回路。
【0134】(付記15) 光信号を受信して再生制御
を行う光受信機において、前記光信号を光/電気変換し
て電気信号を生成する光/電気変換部と、前記電気信号
の波形等化制御を行うフィルタリング部と、入力信号の
伝送レートにもとづいて、分周比を可変的に設定して、
前記入力信号と発振出力との位相差が一定になるように
位相同期制御を行い、前記伝送レートに応じたクロック
タイミングを抽出するクロックタイミング抽出部と、前
記入力信号に対し、電圧しきい値レベルと、抽出したク
ロックの位相とを順次スイープさせ、隣り合うモニタポ
イントのレベルが一致するか否かの判定を行って、アイ
パターンの有効領域内での最もエラー発生の低い識別点
を自動測定し、前記識別点を最適点として再生制御を行
う再生制御部と、を有することを特徴とする光受信機。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の伝送装置
は、クロックタイミング抽出回路で、分周比を可変的に
設定して、入力信号の伝送レートに応じたクロックタイ
ミングを抽出し、再生制御回路で、入力信号に対して、
電圧しきい値レベルと、抽出したクロックの位相とを順
次スイープさせて、アイパターンの有効領域内での最も
エラー発生の低い識別点を自動測定し、その識別点を最
適点として用いて、信号の再生制御を行う構成とした。
これにより、伝送レートに応じて、クロックを抽出でき
るので、装置に汎用性を持たすことができ、かつ最適点
を自動的に高精度に設定できるので、信号の再生制御の
信頼性及び品質の向上を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伝送装置の原理図である。
【図2】クロックタイミング抽出回路の構成を示す図で
ある。
【図3】位相比較手段の動作を示すタイミングチャート
である。
【図4】位相比較手段の動作を示すタイミングチャート
である。
【図5】位相比較手段の動作を示すタイミングチャート
である。
【図6】再生制御回路の構成を示す図である。
【図7】アイパターンを説明するための模式図である。
(A)は理想のアイパターン波形、(B)は実際のアイ
パターン波形である。
【図8】Vref設定手段の動作を示す図である。
【図9】本発明のアイマージン測定の概要を示す図であ
る。
【図10】アイパターンを示す図である。
【図11】レベル判定結果を示したアイパターンを示す
図である。
【図12】入力信号が低速時のアイマージン測定を示す
図である。
【図13】レベル判定制御手段の構成を示す図である。
【図14】クロック位相設定手段の構成を示す図であ
る。
【図15】クロック位相設定のタイミングチャートを示
す図である。
【図16】クロック位相設定のタイミングチャートを示
す図である。
【図17】クロック位相設定のタイミングチャートを示
す図である。
【図18】クロック位相設定のタイミングチャートを示
す図である。
【図19】判定情報保持手段の構成を示す図である。
【図20】モニタポイントとメモリとの対応関係を示す
図である。
【図21】最適点設定制御を示す図である。
【図22】アイマージン測定のフローチャートを示す図
である。
【図23】アイマージン測定のフローチャートを示す図
である。
【図24】光受信機の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 伝送装置 10 クロックタイミング抽出回路 20 再生制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 淳 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目3番9 号 富士通ディジタル・テクノロジ株式会 社内 Fターム(参考) 5J106 AA04 BB02 CC01 CC21 CC38 CC41 CC53 GG09 KK32 5K047 AA05 AA11 BB02 GG11 GG24 MM11 MM28 MM46 MM53 MM55

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号の再生制御を行う伝送装置におい
    て、 入力信号の伝送レートにもとづいて、分周比を可変的に
    設定して、前記入力信号と発振出力との位相差が一定に
    なるように位相同期制御を行い、前記伝送レートに応じ
    たクロックタイミングを抽出するクロックタイミング抽
    出回路と、 前記入力信号に対し、電圧しきい値レベルと、抽出した
    クロックの位相とを順次スイープさせ、隣り合うモニタ
    ポイントのレベルが一致するか否かの判定を行って、ア
    イパターンの有効領域内での最もエラー発生の低い識別
    点を自動測定し、前記識別点を最適点として再生制御を
    行う再生制御回路と、 を有することを特徴とする伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記クロックタイミング抽出回路は、入
    力信号と分周クロックとの周波数の位相を比較して、位
    相差を検出する位相比較手段と、前記位相差を平均化し
    て制御電圧を生成する平均化手段と、前記制御電圧にも
    とづいて、同期クロックを発振する電圧制御発振手段
    と、分周比にもとづいて、前記同期クロックを分周して
    前記分周クロックを生成する分周手段と、前記制御電圧
    が設定範囲内にあるか否かを判断して、位相同期ループ
    がロック状態であるか否かを認識し、認識結果により前
    記分周比を可変的に設定する位相同期ループ制御手段
    と、から構成されることを特徴とする請求項1記載の伝
    送装置。
  3. 【請求項3】 前記位相同期ループ制御手段は、電源が
    断した場合には、断前の分周比を前記分周手段に設定
    し、前記入力信号が断した場合には、断前の制御電圧を
    前記平均化手段に設定することを特徴とする請求項2記
    載の伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記再生制御回路は、前記入力信号を前
    記電圧しきい値レベルを基準に信号判定し、前記入力信
    号から測定データを生成する電圧しきい値レベル設定手
    段と、前記クロックの位相を設定するクロック位相設定
    手段と、前記測定データの隣り合う前記モニタポイント
    におけるレベルが一致するか否かを判定して判定情報を
    生成するレベル判定制御手段と、前記判定情報を保持す
    る判定情報保持手段と、前記電圧しきい値レベルと、前
    記クロックの位相とを順次スイープさせて取得した前記
    判定情報から、前記アイパターンの有効領域内での最も
    エラー発生の低い識別点を認識し、前記識別点を前記最
    適点として設定して再生制御を行う最適点設定手段と、
    から構成されることを特徴とする請求項1記載の伝送装
    置。
  5. 【請求項5】 前記最適点設定手段は、前記入力信号の
    伝送レートに対応するエラーレートにもとづいてリセッ
    ト周期を設定し、前記リセット周期にもとづいて、前記
    判定情報保持手段で保持されている前記判定情報のリセ
    ットを行うことを特徴とする請求項4記載の伝送装置。
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