JP2004242243A - データ受信装置 - Google Patents

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JP2004242243A JP2003032163A JP2003032163A JP2004242243A JP 2004242243 A JP2004242243 A JP 2004242243A JP 2003032163 A JP2003032163 A JP 2003032163A JP 2003032163 A JP2003032163 A JP 2003032163A JP 2004242243 A JP2004242243 A JP 2004242243A
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Abstract

【課題】この発明は、CDR回路を有するデータ受信装置において、受信エラーを早期に検出することができるデータ受信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
この発明は、シリアル通信の受信動作部で、CDR回路の出力するシリアルデータを取り込むためのサンプリングクロックSCLKとシリアルデータSDを入力として、サンプリングクロックのエッジからシリアルデータのHIGHからLOWのエッジ間隔を検出する手段105、106と、サンプリングクロックのエッジからシリアルデータのLOWからHIGHのエッジ間隔を検出する手段109、110と、を備え、上記検出手段の結果によりクロックデータリカバリ回路が生成するサンプリングクロックがデータを取り込むのに必要なタイミングで生成されているかを調べてエラーを検出する手段107,111とを有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、クロックデータリカバリ(Clock Data Recovery)回路(以下、CDRという。)を用いたシリアルデータ受信装置に係り、受信データをサンプリングする際のエラー検出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シリアルデータの伝送系において、そのデータ受信部の入力段には、伝送線によって伝送されてきたシリアルデータを正しく受信するために、シリアルデータに同期して一定周期のクロックに基づいてシリアルデータのタイミングを正しく設定し直す、CDR回路が設けられる。
【0003】
CDR回路が用いられるシリアル通信システムでは、一般に送信側と受信側で同じ周波数の基準クロックを用いて、お互いにあらかじめ決められた送信及び受信スピードでデータを送受信する。しかしながら、送信側から送られたデータを受信側で正確に受信するためには、送信側と受信側は同期して動作する必要がある。
【0004】
1つの方法として、データ信号と共に同期するためのクロック信号を送信側と受信側に供給する方法もあるが、高速シリアル通信の多くの場合、特に近年の数百MHz〜数GHzの高速データ通信では、波形の歪み、反射、ケーブル及びボード上の信号の干渉などの問題があり、通信に使うクロック信号をデータとは別に送ることはしない。その代わりに、送信側でデータに冗長なデータビットを付加して、一定時間にデータの遷移が保証するようなエンコーディングを行いデータを送信する。
【0005】
受信側では送信側から送られてきたデータはタイミング情報を含んでいるため、データ信号自体から受信側でデータのサンプリング用クロックをCDR回路を使用して発生し、そのクロックを用いて受信データをサンプリングし、サンプリングしたあと余分なビットをデコーディングするような技術が用いられる。
【0006】
高速シリアル通信において、例えば送信側のNRZコーディングされたデータを受信側で正確に受信するためには、データに対してCDR回路を用いて、データのサンプリング用同期クロックを通常はクロックがデータの中央の位置に合うように同期クロックを生成する必要がある。
【0007】
近年シリアル通信のインターフェイスの通信スピードが、数百Mbps(ビットパーセカント)、数Gbpsに高速化されており、高速かつ信頼性の高い通信を実現するためにはCDR回路に対してより高性能、高信頼性の回路が要求されている。
【0008】
しかしながら、CDR回路が正常に動作し、データに対して正確にサンプリング可能になる位置にクロックが出ているか、サンプリングクロックの出力していない場合はないか、サンプリングクロックが余分に出ているか等のエラーを検出することは、高速かつ非同期に動作するという特徴を持つため困難である。従って、受信エラーに関しては、送信データにエラー検査訂正用のコード例えば、チェックサムやCRC(Cyclic Redundancy Check:巡回情調検査)をデータに付加して送信し、受信側でもCRCコードをチェックすることにより受信データが正しいかをチェックする方法等が使われている。
【0009】
しかし、上記方法においては、受信側でのエラー検査訂正用のコードは全てのデータが受信し終えるまでは、計算することができないため、データの最初のところで受信エラーを起こしても、全てのデータを受信終了するまで、受信エラーがわからない問題がある。従って受信データが長い場合には、それだけエラー検出に時間がかかる問題がある。
【0010】
ところで、データ・ストローブ符号化方式で伝送されてくるデータ信号とストローブ信号を受信して受信データを再現するデータ受信装置にあって、データ再生される前の受信信号に対する物理的異常検査によい上記受信データのエラー検出を行うとともに、上記異常個所を上記受信データのエラー推定個所として検出するエラー検出手段を備えたデータ受信装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)
【0011】
上記したデータ受信装置においては、シリアルデータのほかに、外部から供給されるストローブ信号を用いてエラー検出を行うため、外部から供給されるストローブ信号がなくシリアルデータからCDR回路を用いてデータをサンプリングする場合には、エラー検出は不可能である。
【0012】
【特許文献1】
特開2000−174838号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、CDR回路を有するデータ受信装置において、受信エラーを早期に検出することができるデータ受信装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明は、CDR回路で生成するサンプリングクロックを直接チェックすることにより、受信データをサンプリングする際にエラーを検出する手段を提供するものである。
【0015】
このため、この発明のデータ受信装置は、シリアル通信の受信動作部で、CDR回路の出力するシリアルデータを取り込むためのサンプリングクロックとシリアルデータを入力として、サンプリングクロックのエッジからシリアルデータのハイ(HIGH)からロー(LOW)のエッジ間隔を検出する手段と、サンプリングクロックのエッジからシリアルデータのLOWからHIGHのエッジ間隔を検出する手段と、を備え、上記検出手段の結果によりクロックデータリカバリ回路が生成するサンプリングクロックがデータを取り込むのに必要なタイミングで生成されているかを調べてエラーを検出することを特徴とする。
【0016】
上記した構成によれば、データが遷移するたびにクロック数をチェックするため、データ通信の全期間のクロック数を比較するのに比べてエラーを早期に発見することができる。
【0017】
又、この発明のデータ受信装置は、シリアル通信の受信動作部で、CDR回路の出力するシリアルデータを取り込むためのサンプリングクロックとシリアルデータを入力として、サンプリングクロックのエッジでセットされるフリッププロップと、このフリップフロップ出力を入力データとし、シリアルデータのエッジでセットされるフリップフロップと、シリアルデータがHIGH期間に対してエラーを検出する回路と、シリアルデータがLOW期間にエラーを検出する回路と、を備え、クロックデータリカバリ回路が生成するサンプリングクロックがデータを取り込むのに必要なタイミングで生成されているかを調べてエラーを検出することを特徴とする。
【0018】
上記した構成にすることで、、通信レートで毎サイクル変化するシリアルデータに対してもタイミングエラーを検出することができる。また、エラーの検出をデータ遷移ごとに行うため、受信データのエラー訂正用符号でチェックするのに比較して、早期にエラーを検出することが可能であり、データ通信のエラー処理に要する時間も短くなるため、データ通信のスループットが向上する。
【0019】
更に、この発明は、シリアルデータのLOWからHIGHへの遷移がある毎に、HIGH期間に対するエラー検出回路の一部又は全てをリセットし、シリアルデータのHIGHからLOWへの遷移がある毎に、LOW期間に対するエラー検出回路の一部又は全てをリセットするように構成すると良い。
【0020】
上記した構成にすることで、通信レートで毎サイクル変化するシリアルデータに対してもタイミングエラーを検出することができる。
【0021】
又、この発明のデータ受信装置は、シリアル通信の受信動作部で、クロックデータリカバリ回路の出力するシリアルデータを取り込むためのサンプリングクロックとシリアルデータの通信レートと同等の周波数を持つ受信側のシステムクロックを入力として、シリアルデータがHIGH期間であるデータ長をシステムクロックでカウントするカウント回路と、シリアルデータがLOW期間であるデータ長をシステムクロックでカウントするカウント回路と、を持ち、それぞれの結果とクロックデータリカバリ回路が出力するサンプリングクロックを数えるカウント回路とを比較してシリアルデータがHIGH期間のエラーを検出する回路と、シリアルデータがLOW期間のエラーを検出する回路とにより、サンプリングクロックの数が正しい数を出力していない場合には、エラーを検出しエラー信号を出力することを特徴とする。
【0022】
上記のように構成することで、サンプリングCKの数が正しい数を出力していない場合には、エラーを検出しエラー信号を出力するためサンプリングCKの数が多い場合、少ない場合のどちらのエラーに対してもエラーを検出することが可能である。また、データが遷移する毎にエラー検出を行うため、データ通信の全期間のクロック数を比較するのに比べてエラーを早期に発見することができる。
【0023】
更に、この発明は、シリアルデータのLOWからHIGHへの遷移を検出する毎に、HIGH期間に対するエラー検出回路の一部又は全てをリセットし、シリアルデータのHIGHからLOWへの遷移を検出する毎に、LOW期間に対するエラー検出回路の一部又は全てをリセットするように構成すると良い。
【0024】
上記のように構成することで、通信レートで毎サイクル変化するシリアルデータに対してもタイミングエラーを検出することができる。
【0025】
又、この発明は、シリアルデータのLOW期間とHIGH期間を測定するために、シリアルデータのHIGH期間を引き延ばした信号とシリアルデータのLOW期間を引き延ばした信号を用い、シリアルデータのデータ長をシステムクロックでカウントするように構成すると良い。
【0026】
上記のように構成することで、送信部と受信部の周波数偏差がおきても誤検出を起こさないにエラー検出回路が構成できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。図1は、この発明の第1の実施形態を示すブロック回路図である。この発明は、CDR回路で生成するサンプリングクロックを直接チェックすることにより、受信データをサンプリングする際にエラーを検出するものである
【0028】
図1において、101は、この発明のエラー検出回路が対象とするCDR回路である。CDR回路101はシリアルデータ(SD)に対して、そのデータを正しくサンプリングするためのサンプリングクロック(SCLK)を生成している回路である。すなわち、CDR回路101は、シリアルデータ通信において、データの受信部に、データを正しく受信するために、シリアルデータに同期した一定周期のサンプリング用クロックを生成する機能を有するものである。シリアルデータ通信において、送信側よりデータと取りこみ用クロック(CLK)を送信するのではなく、データのみを送信する伝送系があり、その系においては受信側でそのデータを取りこむために、CDR回路101が必要となる。このCDR回路101は、例えば、PLL(phase locked loop)回路を用いて構成され、PLL回路で、シリアルデータの位相に対してVCO(電圧制御発振器)の発振クロックの位相が一致するようにVCO制御し、VCOの発振クロックを再生クロックとして、導出する。また、データの高速伝送に致合おうしてオーバーサンプリング型クロックリカバリ回路も提案されている。
【0029】
この発明は、上記CDR回路101からのサンプリングクロック(SCLK)のエラーのうち、サンプリングクロックがデータを正確に取り込むタイミングを満たしているか、データに対して正しい数のサンプリングクロックを出力しているかを調べてエラーを検出する。
【0030】
114は、この発明のサンプリングクロックエラー検出回路であり、102はデータに対して正しいタイミング(セットアップタイムとホールドタイムを満たしている)でクロックを出力しているかをチェックするサンプルCKエラー検出回路である。そのサンプルCKエラー検出回路102には、シリアルデータ(SD)、CDR回路101から導出されるサンプリングクロック(SCLK)が入力されて、エラー信号であるSCLKERRが出力されている。
【0031】
103はデータ・デューティ(DUTY)調整部、112はデータ・ハイ(HIGH)期間エラー検出回路、113はデータ・ロー(LOW)期間エラー検出回路であり、データに対して正しい数のサンプリングクロックを出力しているかを調べるブロックである。
【0032】
データDUTY調整部103は、シリアルデータのデューティ(DUTY)を調節してSDH(SDのHIGH期間を少し長くした信号)とSDL(SDのLOW期間を少し長くした信号)を出力し、SDHをデータHIGH期間エラー検出回路112に、SDLをデータLOW期間エラー検出回路113へ与える。
【0033】
データHIGH期間エラー検出回路112は、データのHIGH期間のクロックエラーを調べ、データLOW期間エラー検出回路113はデータLOW期間のクロックエラーを調べるブロックである。
【0034】
データHIGH期間エラー検出回路112は、HIGHカウンター制御回路104、HIGHサンプル数カウント回路105、HIGHデータ長カウント回路106、HIGHサンプル数エラー検出回路107で構成されており、データLOW期間エラー検出回路113は、LOWカウンター制御回路108、LOWサンプル数カウント回路109、HIGHデータカウント回路110、LOWサンプル数エラー検出回路111で構成されている。
【0035】
HIGHカウンター制御回路104は、データDUTY調整部103から出力されるSDHと、シリアル通信の通信レートである周波数のシステムクロックSYSCLKが入力されており、HIGHデータ長カウント回路106にDHCNTCKが出力される。HIGHデータ長カウント回路106はHIGHカウンター制御回路104から与えられるDHCNTクロックでカウント動作を行うカウンターであり、カウント結果HDCNTはHIGHサンプル数エラー検出回路107に出力される。
【0036】
HIGHサンプル数カウント回路105は、シリアルデータSDとサンプリングクロックSCLKが入力され、CDR回路101で生成したサンプリングクロックSCLKの数を数えるカウンターとなっている。カウントした結果HSCNTはHIGHサンプル数エラー検出回路107に出力されている。
【0037】
HIGHサンプル数エラー検出回路107には、HIGHサンプル数カウント回路105とHIGHデータ長カウント回路106のそれぞれの出力であるHSCNTとHDCNT信号が入力され、それを比較した結果が異なればHSERR信号を出力する機能を持っている。
【0038】
また、データLOW期間エラー検出回路113は、データLOW期間エラー検出回路112と同様に構成されており、LOWカウンター制御回路108、LOWサンプル数カウント回路109、LOWデータ長カウント回路110、LOWサンプル数エラー検出回路111で構成されている。
【0039】
LOWカウンター制御回路108は、データDUTY調整部103から出力されるSDLと、シリアル通信の通信レートである周波数のシステムクロックSYSCLKが入力されており、LOWデータ長カウント回路110にDLCNTCKが出力される。LOWデータ長カウント回路110はLOWカウンター制御回路108から与えられるDLCNTクロックでカウント動作を行うカウンターであり、カウント結果LDCNTはLOWサンプル数エラー検出回路111に出力される。
【0040】
LOWサンプル数カウント回路109は、シリアルデータSDとサンプリングクロックSCLKが入力され、CDR回路101で生成したサンプリングクロックSCLKの数を数えるカウンターとなっている。カウントした結果LSCNTはLOWサンプル数エラー検出回路111に出力されている。
【0041】
LOWサンプル数エラー検出回路111には、LOWサンプル数カウント回路105とLOWデータ長カウント回路106のそれぞれの出力であるLSCNTとLDCNT信号が入力され、それを比較した結果が異なればLSERR信号を出力する機能を持っている。
【0042】
以下、それぞれのブロックに関して回路構成例の図を用いてこの発明の詳細動作を説明する。
【0043】
図2は、この発明の実施形態に用いられるサンプルリングクロック(CK)エラー検出回路102の一例を示す詳細回路図、図3は、図2に示す回路のタイミングチャートである。
【0044】
サンプリングクロック(CK)エラー検出回路102は、データに対して正しい位置、つまりデータに対してそれを受信するに十分なセットアップタイムとホールドタイムを満たしているクロック(CK)を出力できているかを検出できる回路である。
【0045】
図2示すように、シリアルデータSD、CDR回路101で生成したサンプリングクロックSCLKが入力として与えられる。
【0046】
201、202はシリアルデータ(SD)信号を遅らせた信号SD_D1、SD_D2を発生する遅延回路である。
【0047】
遅延回路201からの信号SD_D1は、ナンド(NAND)論理回路204の一方に与えられ、遅延回路202からの信号SD_D2はインバータ論理回路203を介してNAND論理回路204に与えられる。NAND論理回路204は、SD_D1とSD_D2信号のインバータ論理からPOSRESXを作成し出力する。POSRESXは、シリアルデータSDがLowからHighに遷移するとフリップフロップ(以下、FFという)207をリセットする信号を生成している。
【0048】
また、遅延回路201からの信号SD_D1は、インバータ論理回路205を介してNAND論理回路206の一方に与えられ、遅延回路202からの信号SD_D2はNAND論理回路206に与えられる。このNAND論理回路206は逆にシリアルデータSDがHighからLowに遷移するとFF209をリセットする信号NEGRESXを生成している。
【0049】
D−FF207、209はD入力がVCCにつながっており、CK端子がサンプリングクロックSCLKにつながっている。したがって、リセット後にサンプリングクロックSCLKがLowからHighに遷移すると、FF207とFF209の出力はHighになることになる。FF207の出力はPOSCHK信号、FF209の出力はNEGCHK信号としている。それぞれの出力はインバータ208、210に与えられる。インバータ208の出力は、FF212のD入力に接続され、インバータ210の出力はFF213のD入力に接続されている。
【0050】
FF212のCK端子には、シリアルデータSDをインバータ211で反転した信号が与えられ、シリアルデータSDのHighからLowへの遷移でデータを書き換える。FF213のCK端子には、シリアルデータSDが与えられ、シリアルデータSDのLowからHighへの遷移でデータを書き換える。
【0051】
FF212の出力がPOSERR、FF213の出力がNEGERRとしてそれぞれ出力され、2つの信号を論理和(OR)回路214でORをとり、OR回路214よりSCLKERR信号として出力される。
【0052】
上記した回路動作を図3のタイミングチャートで説明する。
図3のSDはシリアルデータを示している、サイクル1,2及びサイクル7から12はそれぞれ1サイクルでデータがH,Lの遷移しているパターンで、サイクル3〜6は2サイクルでデータが遷移している。
【0053】
この図でサイクル1の先頭でシリアルデータSDがLowからHighに遷移することにより、図2の遅延回路201,遅延回路202,インバータ203,NAND204の論理ゲートによりPOSRESX信号のリセットパルスが発生する。
【0054】
シリアルデータSDのLowからHighの遷移からPOSRESX信号がLowになるまでの遅延時間(図中 T3−1)は、遅延回路201とNAND回路204のゲート遅延を合わせた時間であり、リセットパルス時間(図中 T3−2)は遅延回路202、インバータ203、NAND回路204の遅延時間を合わせたものである。
【0055】
FF207はPOSRESXでリセットされ、CDR回路101で生成されるサンプリングクロックSCLKのLowからHighエッジにて、POSCHK信号がHighに変化する。正しく動作するためには、FF207のリセットからクロックの立ち上がりまでのタイミングであるいわゆるクロックリカバリータイミング(図中 T3−3)を守る必要が有る。
【0056】
したがって、シリアルデータSDのLowからHigh遷移後のサンプリングクロックSCLKのLowからHighエッジ期間が短いと、具体的に言えば、T3−1+T3−2+T3−3までの時間より短いとサンプリングクロックSCLKの立ち上がりでPOSCHK信号がHighにならない動作になってしまう。
【0057】
シリアルデータSDのLowからHigh遷移において、シリアルデータSDを取り込むためのセットアップタイミングを満たしながら正しいタイミングでサンプリングクロックSCLKが出力されているかチェックできる事になる。
【0058】
また、通常、サンプリングクロックSCLKのLowからHighへの遷移で、POSCHK信号が再びHighになるが、そのHighをFF212でシリアルデータSDのHighからLowへの立ち下がりエッジで正しく取り込むためには、サンプリングクロックSCLKの立ち上がりエッジからシリアルデータSDの立ち下がりエッジがFF207の出力遅延時間にFF212のセットアップタイムを加算した時間を満たしている必要があり、サンプリングクロックSCLKの立ち上がりエッジから、シリアルデータSDの立ち下がりエッジ迄のタイミングをチェックできる事になる。
【0059】
上記した回路構成で、シリアルデータSDのHigh期間に対するサンプリングクロックSCLKがタイミングを満たして正しい位置に出力されているかがチェックできる。
【0060】
また、インバータ205、NAND回路206、FF209、インバータ210、FF213の回路は類似の動作にて、シリアルデータSDのHighからLow期間に対してサンプリングクロックSCLKがタイミングを満たして出力されているかがチェックできる。
【0061】
図3に示す、サイクル8の302地点では、シリアルデータSDの立ち下がりからサンプリングクロックSCLKの立ち上がりまでの時間が十分でない場合を示しているが、サイクル8のNAND回路206のNEGRESX信号により、リセットされたFF209のNEGCHK信号が通常は302地点ののサンプリングクロックSCLKの立ち上がりでHIGHになるが、この場合302地点の立ち上がりエッジの位置が、シリアルデータSDのHighからLowへの遷移からタイミングが十分でないため、セットアップ不足エラーとしてFF213からNEGERRが出力されている。
【0062】
図3に示す303地点では、サイクル9の間に、サンプリングクロックSCLKが出力されず、したがって、サイクル9でFF207のPOSCHKがLowのままになり、FF212からPOSERRが出力される。このように、クロックが抜けた場合にもエラーが出力される。
【0063】
図3に示す304地点では、サンプリングクロックSCLKの立ち上がりがホールドタイムを満たしていない場合を示しており、POSCHKのLowからHighの立ち上がり遷移が遅いため、POSERR信号でエラーを出力してしまう。
【0064】
このように、図2に示す回路では、シリアルデータSDの遷移に対して、受信データを取り込むためにセットアップタイムとホールドタイムをを満たしているかと、クロック抜けに対してもエラーを検出できる回路となっている。しかしながら、サイクル6の301地点に示すように、シリアルデータSDの遷移が1サイクルでなく2サイクル以上にわたる場合で、シリアルデータSDの遷移から最初のサイクルでなく2番目以降のサイクルでSCLKが出力されていない場合には、図2にしめす回路では、エラーを検出できない問題がある。
【0065】
この問題点を解決するために、図1に示すこの発明の第1の実施形態では、上記のように説明したサンプルクロック(CK)エラー検出回路102とは別に、データDUTY調整部103、データHIGH期間エラー検出回路112、データLOW期間エラー検出回路113の回路を用いてエラー検出を更に行うように構成している。
【0066】
図4は、シリアルデータSD信号のデューティ比を変更するデータDUTY調整部103の一例を示す回路図である。
【0067】
図4に示す回路には、シリアルデータSDが入力され、そのHIGH期間を引き延ばしたSDH信号とそのLow期間を引き延ばしたSDL信号を遅延回路401,OR回路402,論理積(AND)回路403の論理ゲートで生成する。
【0068】
デューティ比を変更する目的は、シリアル通信において送信側から送られてくるデータは、送信側で使用しているクロック周波数で送られており、受信側では受信側のクロック周波数で受信を行う。しかしながら、送信側と受信側では、同じクロック周波数を使用していても、元クロックである発振子の周波数偏差や、クロックを逓倍するためのPLL等のジッタにより、送信側と受信側での周波数偏差が起きる。そのため受信側でデータをシステムクロックでサンプリングする際には、周波数偏差によりサンプリングができない場合が想定されるため、送信側の周波数であるデータを引き伸ばして必ずサンプリングできるように、図4に示す回路を用いている。
【0069】
図4に示す回路から出力されているSDHとSDLはそれぞれデータHIGH期間エラー検出回路112、データLOW期間エラー検出回路113に入力される。
【0070】
データHIGH期間エラー検出回路112とデータLOW期間エラー検出回路113は、シリアルデータSDのHigh期間とLow期間のエラーをそれぞれ検出するための回路であり、動作は類似しているためデータHIGH期間エラー検出回路112のHigh期間の部分を中心にして詳細説明を行う。
【0071】
HIGHサンプル数カウント回路105、LOWサンプル数カウント回路109の一例を図6に示す。HIGHサンプル数カウント回路105は、シリアルデータSD、CDR回路101で生成したサンプリングクロックSCLKが入力として与えられる。
【0072】
図6の上部に示すように、601、602はシリアルデータ(SD)信号を遅らせた信号SD_D1、SD_D2を発生する遅延回路である。
【0073】
遅延回路601からの信号SD_D1は、NAND論理回路604の一方に与えられ、遅延回路602からの信号SD_D2はインバータ論理回路603を介してNAND論理回路604に与えられる。NAND論理回路604は、SD_D1とSD_D2信号のインバータ論理からPOSRESXを作成し出力する。POSRESXは、シリアルデータSDがLowからHighに遷移するとHIGHサンプル数カウンター608をリセットする信号を生成している。
【0074】
また、図6の下部に示すように、遅延回路601からの信号SD_D1は、インバータ論理回路605を介してNAND論理回路606の一方に与えられ、遅延回路602からの信号SD_D2はNAND論理回路606に与えられる。このNAND論理回路606は逆にシリアルデータSDがHighからLowに遷移するとLOWサンプル数カウンター609をリセットする信号NEGRESXを生成している。
【0075】
HIGHサンプル数カウンター608、LOWサンプル数カウンター609は、イネーブル付きのカウンター回路である。シリアルデータSDがHIGHサンプル数カウンター608のEN端子に与えられ、サンプルクロックSCLKがCK端子に与えられる。シリアルデータSDがLowからHighに遷移するとこのカウンター608は0にリセットされ、シリアルデータSDがHIGHの期間には、カウンター608がイネーブルになり、CDR回路101から出力されるサンプリングSCLKが立ち上がるたびにカウントアップ動作が行われる。
従って、シリアルデータSDがHIGH期間にSCLKに何回エッジ入力が起こったかを数える動作を行い。HSCNT値として出力する。
【0076】
一方、LOWサンプルカウンター609のシリアルデータSDがインバータ607を介してのEN端子に与えられ、サンプルクロックSCLKがCK端子に与えられる。シリアルデータSDがHIGHからLOWに遷移するとこのカウンター609は0にリセットされ、シリアルデータSDがLOWの期間には、カウンター609がイネーブルになり、CDR回路101から出力されるサンプリングSCLKが立ち下がるたびにカウントアップ動作が行われる。
【0077】
HIGHサンプル数カウント回路105のタイミングチャートに関しては、図9から図12に示している。
【0078】
次に、HIGHカウンター制御回路104、LOWカウンター制御回路108の一例を図5に示し、図5に従い説明する。なお、これら両回路の動作は類似しているためHIGHカウンター制御回路104の部分を中心にして詳細説明を行う。
【0079】
HIGHカウンター制御回路104は、図5の上半分に示している。図5に示すように、FF502、504のD入力にはデータDUTY調整部103からのSDHが与えられ、FF502のCK端子には、サンプリングクロックSYSCLKがFF504のCK端子にはサンプリングクロックSYSCLKをインバータ501で反転した信号が接続されている。
【0080】
FF502とFF504は、サンプリングクロックSYSCLKのどちらかのエッジで、SDHがHIGHになるのを検出してPOSEN1とNEGEN1を出力する。
【0081】
FF502のリセット端子RBには、NEGEN1をインバータ503で反転した信号が与えられ、FF504のリセット端子RBには、POSEN1をインバータ505で反転した信号が与えられる。
【0082】
FF502からのQ出力POSEN1はAND回路511の一方に与えられ、このAND回路511の他方の入力はサンプリングクロックSYCLKをインバータ501で反転された信号が与えられ、このAND回路511の出力がOR回路513の一方の入力として与えられる。
【0083】
また、FF504からのQ出力NEGEN1はAND回路512の一方に与えられ、このAND回路512の他方の入力はサンプリングクロックSYCLKが与えられ、このAND回路512の出力がOR回路513の他方の入力として与えられる。OR回路513からHIGHカウンター制御回路104の出力としてDHCNTKが出力される。
【0084】
例えば、図9では、サンプリングクロックSYSCLKの立ち下がりでNEGEN1が立つ場合を示しており、NEGEN1が立ち上がると、POSEN1出力用のFF502はリセットされるため、POSEN1は次のSYSCLKの立ち上がりでセットされない回路になっている。
【0085】
一方、LOWカウンター制御回路108は、図5の下半分に示している。図5に示すように、FF507、509のD入力にはデータDUTY調整部103からのSDLをインバータ506で反転した信号が与えられ、FF507のCK端子には、サンプリングクロックSYSCLKがFF509のCK端子にはサンプリングクロックSYSCLKをインバータ501で反転した信号が接続されている。
【0086】
FF507とFF509は、サンプリングクロックSYSCLKのどちらかのエッジで、SDLがLOWになるのを検出してPOSEN2とNEGEN2を出力する。
【0087】
FF507のリセット端子RBには、NEGEN2をインバータ508で反転した信号が与えられ、FF509のリセット端子RBには、POSEN2をインバータ510で反転した信号が与えられる。
【0088】
FF507からのQ出力POSEN2はAND回路514の一方に与えられ、このAND回路514の他方の入力はサンプリングクロックSYCLKをインバータ501で反転された信号が与えられ、このAND回路514の出力がOR回路516の一方の入力として与えられる。
【0089】
また、FF509からのQ出力NEGEN2はAND回路515の一方に与えられ、このAND回路515の他方の入力はサンプリングクロックSYCLKが与えられ、このAND回路515の出力がOR回路516の他方の入力として与えられる。OR回路516からLOWカウンター制御回路108の出力としてDLCNTKが出力される。
【0090】
サンプリングクロックSYSCLKは送信と受信データの周波数のシステムCLKで、例えば、通信が100MGBPSのスピードであれば、サンプリングクロックSYSCLKは100MHzのシステムクロックを用いている。
【0091】
シリアルデータSDとサンプリングクロックSYSCLKは非同期動作であるため、図9〜図13に示すように、シリアルデータSDがHIGHになってからサンプリングクロックSYSCLKの立ち上がりが先に検出される場合、サンプリングクロックSYSCLKの立ち下がりが先に検出される場合等の色々なタイミングで動作することが想定できる。
【0092】
図5に示す回路のPOSEN1はSDHがHIGHになってから、サンプリングクロックSYSCLKの立ち上がりが先に検出された場合にはPOSEN1がHIGHになり、サンプリングクロックSYSCLKの立ち下がりが先に検出された場合には、NEGEN1がHIGHにセットされる。
【0093】
図9に示すように、NEGEN1がHIGHになった場合には、ANDゲート512とRゲート513でDHCNTCKが出力されることになる。
【0094】
DHカウント(CNT)CKは、HIGHデータ長カウント回路106のHIGHデータ長カウント回路に入力される。また、DLカウント(CNT)CKは、LOWデータ長カウント回路110のLOWデータ長カウント回路に入力される。
【0095】
HIGHデータ長カウント回路106、LOWデータ長カウンター回路110の回路の一例を図7に示す。なお、これら両回路の動作は類似しているためHIGHデータ長カウント回路106の部分を中心にして詳細説明を行う。
【0096】
図7の上部に示すように、701、702はシリアルデータ(SD)信号を遅らせた信号SD_D1、SD_D2を発生する遅延回路である。
【0097】
遅延回路701からの信号SD_D1は、NAND論理回路704の一方に与えられ、遅延回路702からの信号SD_D2はインバータ論理回路703を介してNAND論理回路704に与えられる。NAND論理回路704は、SD_D1とSD_D2信号のインバータ論理からPOSRESXを作成し出力する。POSRESXは、シリアルデータSDがLowからHighに遷移するとHIGHデータ長カウンター707をリセットする信号を生成している。HIGHデータ長カウンター707のCKには、DHCNTCKが与えられる。出力としてHDCNTを出力している。
【0098】
また、図7の下部に示すように、遅延回路701からの信号SD_D1は、インバータ論理回路705を介してNAND論理回路706の一方に与えられ、遅延回路702からの信号SD_D2はNAND論理回路706に与えられる。このNAND論理回路706は逆にシリアルデータSDがHighからLowに遷移するとLOWデータ長カウンター708をリセットする信号NEGRESXを生成している。LOWデータ長カウンター708のCKには、DLCNTCKが与えられる。出力としてLDCNTを出力している。
【0099】
上記したように、HIGHデータ長カウンター707は、シリアルデータSDがLowからHighに遷移するとリセット動作を行い、カウンター707のCKにはDHCNTCKが接続されているため、立ち上がりエッジが入るとカウントアップ動作を行い、出力としてHDCNTを出力している。
【0100】
タイミングチャートは図9から図13に示している。
【0101】
HIGHサンプル数カウント回路105のサンプル数カウンターの出力であるHSCNTと、HIGHデータ長カウント回路106のHIGHデータ長カウンターの出力であるHDCNTはHIGHサンプル数検出回路107のHIGHサンプル数エラー検出回路に入力されている。
【0102】
LOWサンプル数カウント回路109のサンプル数カウンターの出力であるLSCNTと、LOWデータ長カウント回路110のLOWデータ長カウンターの出力であるLDCNTはLOWサンプル数検出回路111のLOWサンプル数エラー検出回路に入力されている。
【0103】
HIGHサンプル数検出回路107、LOWサンプル数検出回路110の回路の一例を図8に示す。なお、これら両回路の動作は類似しているためLOWサンプル数検出回路107の部分を中心にして詳細説明を行う。
【0104】
HIGHカウンター制御回路104からの出力であるPOSEN1とNEGEN1信号とサンプルクロックSYSCLKで、HSLD1信号とHSLD2信号を出力している。
【0105】
図8の上の部分に示すように、コンパレータ801は、HSCNTとHDCNTを常に比較する組み合わせ回路であり、比較結果が同じである場合にはLow、異なる場合にはHighを出力している。
【0106】
804と809は2入力のマルチプレクサであり、HSLD1,2信号がそれぞれHIGHの場合には、出力としてHCOMPXが選ばれ、Lowの場合には、FF805、FF806のQが出力される回路になっている。
【0107】
シリアルデータSDをインバータ802で反転した信号とNEGEN1の信号がAND回路803に与えられ、このAND回路803より、2入力マルチプレクサ804へ選択信号HSLD1を与える。また、FF805のCKには、サンプリングクロックSYSLKをインバータ804で反転した信号が与えられる。
【0108】
また、シリアルデータSDをインバータ802で反転した信号とPOSEN1の信号がAND回路808に与えられ、このAND回路808より、2入力マルチプレクサ809へ選択信号HSLD2を与える。また、FF810のCKには、サンプリングクロックSYSLKが与えられる。
【0109】
従って、FF805は、HSLD1のHIGHでサンプリングSYSCLKの立ち下がりのタイミングでコンパレータ801の比較結果が異なっていればHSERR1を出力することになり、FF810は、HSLD2のHIGHでサンプリングクロックSYSCLKの立ち上がりのタイミングでコンパレータ801の比較結果が異なっていればHSERR2を出力する。HSERR1とHSERR2はORゲート821により、HSERRを出力する。
【0110】
上記のタイミングチャートは、図9から図13に示す。
【0111】
また、図8の下の部分に示すように、コンパレータ811は、LSCNTとLDCNTを常に比較する組み合わせ回路であり、比較結果が同じである場合にはLow、異なる場合にはHighを出力している。
【0112】
814と819は2入力のマルチプレクサであり、LSLD1,2信号がそれぞれHIGHの場合には、出力としてLCOMPXが選ばれ、Lowの場合には、FF815、FF816のQが出力される回路になっている。
【0113】
シリアルデータSDとNEGEN2の信号がAND回路813に与えられ、このAND回路813より、2入力マルチプレクサ814へ選択信号LSLD1を与える。また、FF815のCKには、サンプリングクロックSYSLKをインバータ816で反転した信号が与えられる。
【0114】
また、シリアルデータSDとPOSEN2の信号がAND回路818に与えられ、このAND回路818より、2入力マルチプレクサ819へ選択信号LSLD2を与える。また、FF820のCKには、サンプリングクロックSYSLKが与えられる。
【0115】
従って、FF815は、LSLD1のLOWでサンプリングSYSCLKの立ち上がりのタイミングでコンパレータ811の比較結果が異なっていればLSERR1を出力することになり、FF820は、LSLD2のHIGHでサンプリングクロックSYSCLKの立ち下がりのタイミングでコンパレータ811の比較結果が異なっていればLSERR2を出力する。LSERR1とlSERR2はORゲート822により、LSERRを出力する。
【0116】
図9のタイミングチャートで、サイクル6でCDR回路101からのサンプリングクロックSCLKが出力されていない場合(901のポイント)には、HSCNTが2であり、HDCNTが3となるので、HSERR1を出力することになり、サンプリングクロックの抜けに対してエラーを検出できる。
【0117】
また、サンプリングクロックが必要な数よりも多く出力される場合も、HSCNTの値が、HDCNTの値よりも多くなるため、同様にエラーを検出することができる。
【0118】
図1に示した、サンプルCKエラー検出回路102で、サンプリングCKが受信データを正しく取り込むために必要な、シリアルデータSDに対してセットアップとホールドタイミングを守りながら出力されているかを、チェックしタイミングが満たされていない場合にはエラーを検出できる。
【0119】
また、サンプルCKエラー検出回路102では、検出できないサンプルCKの抜けや、サンプルCKが多く出過ぎる場合には、データHIGH期間エラー検出回路112、データLOW期間検出回路113にてエラーを検出できる。そのため、CDR回路102が発生するサンプリングクロックSCLKのエラーが検出できる。
【0120】
この発明におけるCDR回路のエラー検出回路は、高速シリアル通信システムで使用されているCDR回路に対して適応できるものである。
【0121】
【発明の効果】
上記したように、この発明によれば、データが遷移するたびにクロック数をチェックするため、データ通信の全期間のクロック数を比較するのに比べてエラーを早期に発見することができる。
【0122】
更に、この発明は、シリアル通信の受信動作部で、CDR回路の出力するシリアルデータを取り込むためのサンプリングCKとシリアルデータSDを入力として、サンプリングクロックがデータを取り込むのに必要なタイミングで生成されているかを、シリアルデータSDがHIGH期間に対してエラーを検出する回路とシリアルデータSDがLOW期間にエラーを検出する回路をそれぞれ設けて、エラーを検出するように構成することで、、通信レートで毎サイクル変化するシリアルデータに対してもタイミングエラーを検出することができる。また、エラーの検出をデータ遷移ごとに行うため、受信データのエラー訂正用符号でチェックするのに比較して、早期にエラーを検出することが可能であり、データ通信のエラー処理に要する時間も短くなるため、データ通信のスループットが向上する。
【0123】
更に、この発明は、シリアルデータSDのLOWからHIGHへの遷移を検出する毎に、HIGH期間に対するエラー検出回路の一部又は全てをリセットし、シリアルデータのHIGHからLOWへの遷移を検出毎に、LOW期間に対するエラー検出回路の一部又は全てをリセットするように構成することで、通信レートで毎サイクル変化するシリアルデータに対してもタイミングエラーを検出することができる。
【0124】
更に、この発明は、CDR回路の出力するシリアルデータSDを取り込むためのサンプリングCKとシリアルデータSDと通信レートと同等の周波数を持つ受信側のシステムCKを入力として、シリアルデータSDがHIGH期間であるデータ長をシステムCKでカウントするカウント回路とシリアルデータSDがLOW期間であるデータ長をシステムCKでカウントするカウント回路をそれぞれ持ち、それぞれの結果とCDR回路が出力するサンプリングクロックを数えるカウント回路をそれぞれ比較してシリアルデータがHIGH期間のエラーを検出する回路と、シリアルデータSDがLOW期間のエラーを検出する回路に構成することで、サンプリングCKの数が正しい数を出力していない場合には、エラーを検出しエラー信号を出力するためサンプリングCKの数が多い場合、少ない場合のどちらのエラーに対してもエラーを検出することが可能である。また、データが遷移する毎にエラー検出を行うため、データ通信の全期間のクロック数を比較するのに比べてエラーを早期に発見することができる。
【0125】
又、この発明は、シリアルデータSDのLOWからHIGHへの遷移を検出する毎に、HIGH期間に対するエラー検出回路の一部又は全てをリセットし、シリアルデータのHIGHからLOWへの遷移を検出毎に、LOW期間に対するエラー検出回路の一部又は全てをリセットすることで、通信レートで毎サイクル変化するシリアルデータに対してもタイミングエラーを検出することができる。
【0126】
又、この発明は、シリアルデータSDのLOW期間とHIGH期間を正確に測定するために、送信側の周波数で動作するシリアルデータSDそのものを用いるのではなく、シリアルデータSDのHIGH期間を引き延ばした信号とシリアルデータSDのLOW期間を引き延ばした信号を用い、シリアルデータSDのデータ長をシステムCKでカウントすることで、送信部と受信部の周波数偏差がおきても誤検出を起こさないにエラー検出回路が構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示すブロック回路図である。
【図2】この発明のサンプルリングクロック(CK)エラー検出回路の一例の詳細を示す回路図である。
【図3】図2に示すサンプルリングクロック(CK)エラー検出回路のタイミングチャートである。
【図4】この発明に用いられるシリアルデータSD信号のデューティ比を変更するデータDUTY調整部の一例を示す回路図である。
【図5】この発明に用いられるHIGHカウンター制御回路、LOWカウンター制御回路の一例を示す回路図である。
【図6】この発明に用いられるHIGHサンプル数カウント回路、LOWサンプル数カウント回路の一例を示す回路図である。
【図7】この発明に用いられるHIGHデータ長カウント回路、LOWデータ長カウント回路の一例を示す回路図である。
【図8】この発明に用いられるHIGHサンプル数エラー検出回路、LOWサンプル数エラー検出回路の一例を示す回路図である。
【図9】この発明の実施形態にかかるサンプルクロックエラー検出動作を示すタイミングチャートである。
【図10】この発明の実施形態にかかるサンプルクロックエラー検出動作を示すタイミングチャートである。
【図11】この発明の実施形態にかかるサンプルクロックエラー検出動作を示すタイミングチャートである。
【図12】この発明の実施形態にかかるサンプルクロックエラー検出動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
101 CDR回路
102 サンプルクロック(CK)エラー検出回路
114 サンプリングクロックエラー検出回路
103 データ・デューティ(DUTY)調整部
112 データ・ハイ(HIGH)期間エラー検出回路
113 データ・ロー(LOW)期間エラー検出回路
104 HIGHカウンター制御回路
105 HIGHサンプル数カウント回路
106 HIGHデータ長カウント回路
107 HIGHサンプル数エラー検出回路
108 LOWカウンター制御回路
109 LOWサンプル数カウント回路
110 HIGHデータカウント回路
111 LOWサンプル数エラー検出回路

Claims (6)

  1. シリアル通信の受信動作部で、クロックデータリカバリ回路の出力するシリアルデータを取り込むためのサンプリングクロックとシリアルデータを入力として、サンプリングクロックのエッジからシリアルデータのハイ(HIGH)からロー(LOW)のエッジ間隔を検出する手段と、サンプリングクロックのエッジからシリアルデータのローからハイのエッジ間隔を検出する手段と、を備え、上記検出手段の結果によりクロックデータリカバリ回路が生成するサンプリングクロックがデータを取り込むのに必要なタイミングで生成されているかを調べてエラーを検出することを特徴とするデータ受信装置。
  2. シリアル通信の受信動作部で、クロックデータリカバリ回路の出力するシリアルデータを取り込むためのサンプリングクロックとシリアルデータを入力として、サンプリングクロックのエッジでセットされるフリッププロップと、このフリップフロップ出力を入力データとし、シリアルデータのエッジでセットされるフリップフロップと、シリアルデータがハイ期間に対してエラーを検出する回路と、シリアルデータがロー期間にエラーを検出する回路と、を備え、クロックデータリカバリ回路が生成するサンプリングクロックがデータを取り込むのに必要なタイミングで生成されているかを調べてエラーを検出することを特徴とするデータ受信装置。
  3. シリアルデータのローからハイへの遷移がある毎に、ハイ期間に対するエラー検出回路の一部又は全てをリセットし、シリアルデータのハイからローへの遷移がある毎に、ロー期間に対するエラー検出回路の一部又は全てをリセットすることを特徴とする請求項2に記載のデータ受信装置。
  4. シリアル通信の受信動作部で、クロックデータリカバリ回路の出力するシリアルデータを取り込むためのサンプリングクロックとシリアルデータの通信レートと同等の周波数を持つ受信側のシステムクロックを入力として、シリアルデータがハイ期間であるデータ長をシステムクロックでカウントするカウント回路と、シリアルデータがロー期間であるデータ長をシステムクロックでカウントするカウント回路と、を持ち、それぞれの結果とクロックデータリカバリ回路が出力するサンプリングクロックを数えるカウント回路とを比較してシリアルデータがハイ期間のエラーを検出する回路と、シリアルデータがロー期間のエラーを検出する回路とにより、サンプリングクロックの数が正しい数を出力していない場合には、エラーを検出しエラー信号を出力することを特徴とするデータ受信装置。
  5. シリアルデータのローからハイへの遷移を検出する毎に、ハイ期間に対するエラー検出回路の一部又は全てをリセットし、シリアルデータのハイからローへの遷移を検出する毎に、ロー期間に対するエラー検出回路の一部又は全てをリセットすることを特徴とする請求項4に記載のデータ受信装置。
  6. シリアルデータのロー期間とハイ期間を測定するために、シリアルデータのハイ期間を引き延ばした信号とシリアルデータのロー期間を引き延ばした信号を用い、シリアルデータのデータ長をシステムクロックでカウントすることを特徴とする請求項4に記載のデータ受信装置。
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