JPH08265375A - 識別回路 - Google Patents

識別回路

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JPH08265375A
JPH08265375A JP7061210A JP6121095A JPH08265375A JP H08265375 A JPH08265375 A JP H08265375A JP 7061210 A JP7061210 A JP 7061210A JP 6121095 A JP6121095 A JP 6121095A JP H08265375 A JPH08265375 A JP H08265375A
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Hisaya Sakamoto
久弥 坂本
Takashi Tsuda
高至 津田
Yasunari Nagakubo
憩功 長久保
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Fujitsu Ltd
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 受信信号をレベル識別する識別回路に関し、
識別レベル及び識別位相を自動的に最適化する。 【構成】 基準電圧V1 を識別レベルとし、クロック信
号CLKの位相を識別位相として受信信号を識別する第
1の識別器1と、基準電圧V1 にオフセット電圧ΔVを
加算した電圧を識別レベルとし、クロック信号CLKの
位相を識別位相として受信信号を識別する第2の識別器
2と、基準電圧V1 にオフセット電圧ΔVを減算した電
圧を識別レベルとし、クロック信号CLKの位相を識別
位相として受信信号を識別する第3の識別器3と、それ
ぞれの識別出力の平均値を求める積分器5〜6と、第1
の識別器1に対応する積分器5を基準として、第2,第
3の識別器2,3に対応する積分器6,7の出力を比較
して、基準電圧発生回路4からの基準電圧V1 を制御す
る比較器8,9とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レベル識別によりデー
タを再生する為の識別回路に関する。受信信号の波形は
伝送歪みを受けたものとなるから、識別回路に於いて所
定のレベルと比較してデータを再生することになる。そ
の場合の識別レベル及び識別位相を最適化することが必
要である。
【0002】
【従来の技術】図22は、光受信器の概要説明図であ
り、301はpinダイオード等の受光素子、302は
出力抵抗、303は前置増幅器、304は抵抗、305
は等化増幅器、306は識別回路、307はタイミング
再生部、308は微分抽出器、309は弾性表面波フィ
ルタ等のフィルタ、310は増幅器である。
【0003】送信データによって強度変調された光信号
を光ファイバ伝送路により伝送し、その光信号を受光素
子301に入射して電気信号に変換し、前置増幅器30
3によって増幅し、等化増幅器305によって伝送路特
性を補正するように等化増幅し、等化増幅出力信号を入
力データDinとして識別回路306に加える。又等化増
幅出力信号をタイミング再生部307に加え、微分抽出
器308により微分し、クロック周波数を中心周波数と
したフィルタ309によってクロック成分を抽出し、増
幅器310によって増幅してクロック信号CLKとす
る。
【0004】識別回路306は、予め設定された識別レ
ベルと、入力データDinとを、クロック信号CLKのタ
イミングで比較し、入力データDinのレベルが識別レベ
ルを越えた時に“1”、越えない時に“0”とした出力
データDout を後段の回路に転送し、且つタイミング再
生部307からのクロック信号CLKを後段の回路のク
ロック信号CLKout として出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来例
の識別回路306は、固定の識別レベル及びクロック信
号位相による識別位相の設定が行われている。その場
合、数100Mbps程度以上の高速データであると、
等化増幅器305の等化増幅出力信号のアイパターンを
理想状態とすることが容易でなく、従って、誤識別が生
じる可能性が大きい問題がある。
【0006】図23は識別動作説明図であり、(A)
は、理想状態の場合を示し、黒丸で示すアイパターンの
中心位置が識別ポイントとなるように、識別レベルDL
と識別位相DPとが設定された場合を示す。又(B)
は、(A)の状態となるように識別回路306を構成し
ても、入力データDinの直流オフセットにより、又はタ
イミング再生部307からのクロック信号CLKの位相
シフト等により、アイパターンと識別レベルDL及び識
別位相DPが、相対的にDL1 ,DP1 に示す状態とな
った場合を示す。このような状態となると、矢印方向に
識別レベルDL1 及び識別位相DP1 を補正しなければ
エラーレートが劣化する。
【0007】又(C)は、識別レベルDL及び識別位相
DPが(A)の場合と同一であるが、波形の歪みが大き
く、実線のアイパターンが一点鎖線で示すように変化し
た場合を示し、実線のアイパターンの場合のマージンを
Mとすると、一点鎖線のアイパターンの場合のマージン
はM1 に減少し、エラーレートは劣化する。又(D)
は、温度変化,経年変化,電源電圧変化等によって、識
別レベルDLがDL2 に、識別位相DPがDP2 に変化
した場合を示す。この場合も、識別レベルDL2及び識
別位相DP2 を補正しなければエラーレートが劣化す
る。光増幅器の適用時に発生する各種雑音(自然放出
光,誘導ブリリュアン散乱,自己位相変調等による雑
音)に対してもエラーレート劣化が発生する。
【0008】しかし、従来例の識別回路306に於いて
は、前述のように、識別レベルDLと識別位相DPとを
初期設定し、エラーレートの劣化が許容値を越えると、
再調整を行うものであった。従って、高速データ伝送シ
ステムに於ける識別回路に於いては、初期設定の調整も
煩雑であり、且つシステム運用中の調整は困難である問
題があった。本発明は、無調整で自動的に識別レベル及
び識別位相を最適化することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の識別回路は、図
1を参照して説明すると、(1)受信信号を識別レベル
を用い且つ識別位相に於いて識別する識別回路に於い
て、基準電圧V1 を第1の識別レベルとして受信信号D
inのレベル識別を行う第1の識別器1と、基準電圧V1
に所定のオフセット電圧ΔVを加算した値(V1 +Δ
V)を第2の識別レベルとして受信信号のレベル識別を
行う第2の識別器2と、基準電圧V1 に所定のオフセッ
ト電圧ΔVを減算した値(V1 −ΔV)を第3の識別レ
ベルとして受信信号のレベル識別を行う第3の識別器3
と、第1の識別器1の識別出力の平均値と、第2及び第
3の識別器の識別出力の平均値とが等しくなるように基
準電圧V1 を制御する制御回路とを備えている。
【0010】(2)又基準電圧V1 を第1の識別レベル
として受信信号Dinのレベル識別を行う第1の識別器1
と、基準電圧V1 に所定のオフセット電圧ΔVを加算し
た値(V1 +ΔV)を第2の識別レベルとして受信信号
のレベル識別を行う第2の識別器2と、基準電圧V1
所定のオフセット電圧ΔVを減算した値(V1 −ΔV)
を第3の識別レベルとして受信信号のレベル識別を行う
第3の識別器3と、第1の識別器1と第2の識別器2と
の識別出力の排他的論理和出力の平均値と、第1の識別
器1と第3の識別器3との識別出力の排他的論理和出力
の平均値とを基に、基準電圧V1 を制御する制御回路と
を備えている。
【0011】(3)又基準位相を第1の識別位相として
受信信号を識別する基準位相の識別器と、この基準位相
に対して所定の進み位相を第2の識別位相として受信信
号を識別する進み位相の識別器と、基準位相に対して所
定の遅れ位相を第3の識別位相として受信信号を識別す
る遅れ位相の識別器と、基準位相の識別器の識別出力の
平均値と進み位相及び遅れ位相の識別器の識別出力の平
均値とが等しくなるように基準位相を制御する制御回路
とを備えている。
【0012】(4)又基準位相を第1の識別位相として
受信信号を識別する基準位相の識別器と、基準位相に対
して所定の進み位相を識別位相として受信信号を識別す
る進み位相の識別器と、基準位相に対して所定の遅れ位
相を識別位相として受信信号を識別する遅れ位相の識別
器と、基準位相の識別器と進み位相の識別器との識別出
力の排他的論理和の平均値と、基準位相の識別器と遅れ
位相の識別器との識別出力の排他的論理和の平均値とを
基に基準位相を制御する制御回路とを備えている。
【0013】(5)又基準電圧を第1の識別レベルとし
て受信信号を識別する第1の識別器と、基準電圧を受信
信号の伝送速度に比較して小さい速度で周波数変調した
電圧を第2の識別レベルとして受信信号を識別する第2
の識別器と、第1の識別器の識別出力の平均値と第2の
識別器の識別出力の平均値とが等しくなるように基準電
圧を制御する制御回路とを備えている。
【0014】(6)又基準電圧を第1の識別レベルとし
て受信信号を識別する第1の識別器と、基準電圧を受信
の伝送速度に比較して小さい速度で周波数変調した電圧
を第2の識別レベルとして受信信号を識別する第2の識
別器と、第1の識別器の識別出力と第2の識別器の識別
出力との排他的論理和出力を、基準電圧の周波数変調に
従った周期で選択して平均値を求め、この平均値に従っ
て基準電圧を制御する制御回路とを備えている。
【0015】(7)又基準位相を識別位相として受信信
号を識別する基準位相の識別器と、基準位相を変調した
識別位相により受信信号を識別する変調位相の識別器
と、基準の識別器の識別出力の平均値と変調位相の識別
器の識別出力の平均値とが等しくなるように基準位相を
制御する制御回路とを備えている。
【0016】(8)又基準位相を識別位相として受信信
号を識別する基準位相の識別器と、基準位相を変調した
識別位相により受信信号をを識別する変調位相の識別器
と、基準の識別器の識別出力と変調位相の識別器の識別
出力との排他的論理和出力を、基準位相の変調周期に従
って選択して平均値を求め、この平均値に従って基準位
相を制御する制御回路とを備えている。
【0017】(9)又基準位相の識別器と変調位相の識
別器とのそれぞれの識別出力を同一位相として出力する
為の同一位相で動作する識別器を設けることができる。
【0018】(10)又基準電圧を識別レベルとし、且
つ基準位相を識別位相とし受信信号を識別する第1の識
別器と、基準電圧を周波数変調した電圧を識別レベルと
し、且つ基準位相を識別位相して受信信号を識別する第
2の識別器と、基準電圧を識別レベルとし且つ基準位相
を周波数変調した位相を識別位相として受信信号を識別
する第3の識別器と、第1の識別器の識別出力と第2の
識別器の識別出力との平均値が等しくなるように基準電
圧を制御する電圧制御回路と、第1の識別器の識別出力
と第3の識別器の識別出力との排他的論理和出力を、基
準位相の変調周期に従って選択して平均値を求め、この
平均値に従って基準位相を制御する位相制御回路とを備
えている。
【0019】(11)又基準電圧を識別レベルとし、且
つ基準位相を識別位相として受信信号を識別する第1の
識別器と、基準電圧を周波数変調した電圧を識別レベル
とし、且つ基準位相を識別位相として受信信号を識別す
る第2の識別器と、基準電圧を識別レベルとし、基準位
相を周波数変調した位相を識別位相として受信信号を識
別する第3の識別器と、第1の識別器の識別出力と第2
の識別器の識別出力との排他的論理和出力を、基準電圧
の変調周期に従って選択して平均値を求め、この平均値
に従って基準電圧を制御する電圧制御回路と、第1の識
別器の識別出力と第3の識別器の識別出力との排他的論
理和出力を、基準位相の変調周期に従って選択して平均
値を求め、この平均値に従って基準位相を制御する位相
制御回路とを備えている。
【0020】(12)又前項に於ける第1の識別器と第
3の識別器とのそれぞれの識別出力を同一位相として排
他的論理和出力を得る為の同一位相で動作する識別器を
設けることができる。
【0021】(13)又基準電圧を識別レベルとし、且
つ基準位相を識別位相として前記受信信号を識別する第
1の識別器と、基準電圧を周波数変調した電圧を識別レ
ベルとし、且つ基準位相を基準電圧の変調周波数と同一
で且つπ/2の位相差の周波数で変調した位相を識別位
相として受信信号を識別する第2の識別器と、第1の識
別器と第2の識別器との識別出力をそれぞれ同一位相と
する為のフリップフロップからなる第4及び第5の識別
器と、この第4及び第5の識別器の識別出力の排他的論
理和を求める排他的論理和回路と、この排他的論理和回
路の出力を、基準電圧の変調周期に従って選択して平均
値を求め、この平均値に従って基準電圧を制御する電圧
制御回路と、排他的論理和回路の出力を、基準位相の変
調周期に従って選択して平均値を求め、この平均値に従
って基準位相を制御する位相制御回路とを備えている。
【0022】(14)又電圧制御回路及び位相制御回路
は、検出手段による受信信号のパワーの検出信号に対応
して、基準電圧の変調度及び基準位相の変調度を制御す
る構成を備えている。
【0023】
【作用】
(1)第1の識別器1は、基準電圧V1 を第1の識別レ
ベルとし、且つクロック信号CLKによる基準位相を識
別位相として受信信号Dinを識別して、識別出力Dout
を出力する。又第2の識別器2は、基準電圧V1 に所定
のオフセット電圧ΔVを加算した値(V1 +ΔV)を第
2の識別レベルとし、且つ基準位相を識別位相として受
信信号Dinを識別する。又第3の識別器3は、基準電圧
1 に所定のオフセット電圧ΔVを減算した値(V1
ΔV)を第3の識別レベルとし、且つ基準位相を識別位
相として受信信号Dinを識別する。理想的な状態から所
定の範囲内では、第1〜第3の識別器1〜3の識別出力
が同一となるようにオフセット電圧ΔVを選定する。
【0024】受信信号はマーク率が1/2となるように
符号化されている場合であり、例えば、基準電圧V1
アイパーンの中心位置より低下して、第1の識別器1の
識別出力に誤りが生じないが、第3の識別器3の識別出
力に誤りが生じる状態となると、第1〜第3の識別器1
〜3の識別出力の平均値を積分器5〜7やローパスフィ
ルタ等によって求めて比較器8,9によって比較した時
に、第1と第2の識別器1,2の識別出力の平均値は等
しいが、第3の識別器3の識別出力の平均値は大きくな
る。そこで、この平均値が第1と第2の識別器1,2の
識別出力の平均値に等しくなるように、積分器5〜7と
比較器8,9等を含む制御回路によって基準電圧発生回
路4からの基準電圧V1 を上昇させるように制御する。
従って、自動的に識別レベルを最適化することができ
る。
【0025】(2)又第1の識別器1と第2の識別器2
との識別出力の排他的論理和出力は、第1の識別器1と
第2の識別器2との識別出力の比較出力に相当し、その
平均値が零であれば、第1の識別器1と第2の識別器2
との識別出力は等しい状態を示す。同様に、第1の識別
器1と第3の識別器3との識別出力の排他的論理和出力
の平均値も、第1の識別器1と第3の識別器3との識別
出力が等しければ零となるが、識別出力が相違すると、
その相違に対応した平均値が得られる。従って、平均値
が零となるように、基準電圧発生回路4からの基準電圧
1 を制御することにより、自動的に識別レベルを最適
化することができる。
【0026】(3)又識別器1〜3の識別レベルを基準
電圧V1 とし、クロック信号CLKによる基準位相を識
別位相として基準位相の識別器により受信信号を識別
し、基準位相に対して所定の進み位相を識別位相として
進み位相の識別器により受信信号を識別し、基準位相に
対して所定の遅れ位相を識別位相として遅れ位相の識別
器により受信信号を識別する。例えば、基準位相がアイ
パターンの中心位置より進み位相となると、基準位相の
識別器の識別出力と遅れ位相の識別器の識別出力とは同
一であっても、進み位相の識別器の識別出力に誤りが生
じることになる。従って、基準位相と遅れ位相との識別
器の識別出力の平均値は等しくなるが、これと進み位相
の識別器の識別出力の平均値は相違することになる。そ
こで、それぞれの平均値が等しくなるように、基準位相
を制御回路によって制御する。即ち、自動的に識別位相
を最適化することができる。
【0027】(4)又基準位相の識別器の識別出力と進
み位相の識別器の識別出力との排他的論理和出力及び基
準位相の識別器の識別出力と遅れ位相の識別器の識別出
力との排他的論理和出力は、それぞれの識別器の識別出
力が相違するか否かを示し、従って、それぞれの排他的
論理和出力の平均値を求め、それぞれ零か或いは等しい
場合は、基準位相が最適であると判定することができ、
それ以外は、平均値に応じて基準位相を制御回路によっ
て制御する。即ち、自動的に識別位相を最適化すること
ができる。
【0028】(5)又第1の識別器1は、基準電圧を第
1の識別レベルとし、且つ基準位相を識別位相として受
信信号を識別し、第2の識別器2は、基準電圧を周波数
変調した値を第2の識別レベルとし、且つ基準位相を識
別位相として受信信号を識別する。第2の識別レベル
は、基準電圧V1 を±ΔVに変調したものとなり、前述
の第2の識別器2と第3の識別器3との作用を時分割的
に行わせる場合に相当する。従って、第1の識別器の識
別出力の平均値と第2の識別器の識別出力の平均値とが
同一となるように、基準電圧発生回路4からの基準電圧
1 を制御回路によって制御することにより、識別レベ
ルを最適化することができる。
【0029】(6)又第1の識別器の識別出力を基準と
し、第2の識別器の識別出力との排他的論理和により、
第1の識別器と第2の識別器との識別出力の相違を求
め、又基準電圧V1 を±ΔVに変調した変調周期で排他
的論理和出力を選択する。即ち、V1 +ΔVとなる期間
の排他的論理和出力と、V1 −ΔVとなる期間の排他的
論理出力とをそれぞれ選択して平均値を求める。そし
て、平均値が零又は等しくなるように基準電圧発生回路
4からの基準電圧V1 を制御回路によって制御する。そ
れによって、識別レベルを最適化することができる。
【0030】(7)又基準位相Φ1 を識別位相として受
信信号を基準位相の識別器により識別し、基準位相Φ1
を±ΔΦとなるように変調した変調位相を識別位相とし
て受信信号を変調位相の識別器により識別し、それぞれ
の識別出力の平均値を求めてて比較する。平均値が等し
い場合は最適位相であるから、平均値が異なる場合、そ
の差に対応して基準位相Φ1 を制御回路によって制御す
る。それによって、識別位相を最適化することができ
る。
【0031】(8)又基準位相Φ1 を識別位相として受
信信号を基準位相の識別器により識別し、基準位相Φ1
を±ΔΦとなるように変調した変調位相を識別位相とし
て受信信号を変調位相の識別器により識別し、それぞれ
の識別出力の排他的論理和出力を、変調周期に従って選
択して平均値を求める。即ち、Φ1 +ΔΦとなる期間の
排他的論理和出力と、Φ1 −ΔΦとなる期間の排他的論
理和出力とをそれぞれ選択して平均値を求める。そし
て、それぞれの平均値が零又は等しい時に最適位相であ
るから、平均値が異なる場合に、その差に対応して基準
位相Φ1 を制御回路によって制御する。それによって、
識別位相を最適化することができる。
【0032】(9)又基準位相の識別器と、変調位相の
識別器とは、それぞれ異なる位相で受信信号を識別する
から、識別出力は異なる位相となる。そこで、異なる位
相の識別出力を同一のクロック信号CLKによって動作
するフリップフロップ等による識別器によって同一位相
とする。
【0033】(10)又第1の識別器は、基準電圧V1
を識別レベルとし、基準位相Φ1 を識別位相として受信
信号を識別し、第2の識別器は、基準電圧V1 を周波数
変調した電圧(V1 ±ΔV)を識別レベルとし、基準位
相Φ1 を識別位相として受信信号を識別し、第3の識別
器は、基準電圧V1 を識別レベルとし、基準位相Φ1
周波数変調した位相(Φ1 ±ΔΦ)を識別位相として受
信信号を識別する。そして、第1の識別器と第2の識別
器との識別出力の平均値が等しくなるように基準電圧V
1 を電圧制御回路によって制御し、又第1の識別器と第
3の識別器との識別出力の排他的論理和出力を、基準位
相Φ1 の変調周期に従って選択して平均値を求める。即
ち、Φ1 +ΔΦの期間とΦ1 −ΔΦの期間とに於ける排
他的論理出力の平均値をそれぞれ求める。そして、それ
ぞれの平均値が等しい場合は、最適位相であるが、異な
る場合は最適位相かずれているので、それぞれの平均値
が等しくなるように位相制御回路によって基準位相Φ1
を制御する。それによって、識別レベルと識別位相とを
最適化することができる。
【0034】(11)又前述の場合と同様に、第1の識
別器は、基準電圧V1 を識別レベルとし、基準位相Φ1
を識別位相として受信信号を識別し、第2の識別器は、
基準電圧V1 を周波数変調した電圧(V1 ±ΔV)を識
別レベルとし、基準位相Φ1を識別位相として受信信号
を識別し、第3の識別器は、基準電圧V1 を識別レベル
とし、基準位相Φ1 を周波数変調した位相(Φ1 ±Δ
Φ)を識別位相として受信信号を識別する。そして、第
1の識別器と第2の識別器との識別出力の排他的論理和
出力を、基準電圧V1 の変調周期に従って選択して平均
値を求める。即ち、V1 +ΔVの期間と、V1 −ΔVの
期間とに於ける排他的論理和出力の平均値をそれぞれ求
め、それぞれの平均値が等しくなるように、電圧制御回
路によって基準電圧V1 を制御する。又第1の識別器と
第3の識別器との識別出力の排他的論理和出力を、基準
位相Φ1 の変調周期に従って選択して平均値を求める。
即ち、Φ1 +ΔΦの期間と、Φ1 −ΔΦの期間とに於け
る排他的論理和出力の平均値をそれぞれ求め、それぞれ
の平均値が等しくなるように、位相制御回路によって基
準位相Φ1 を制御する。それによって、識別レベルと識
別位相とを最適化することができる。
【0035】(12)又基準位相を識別位相とする第1
の識別器の識別出力と、変調位相を識別位相とする第3
の識別器の識別出力とは、識別位相が異なるから異なる
位相で出力される。これを同一のクロック信号CLKに
よって動作するフリップフロップからなる識別器によっ
て同一位相で出力させることができる。
【0036】(13)又第1の識別器は、基準電圧V1
を識別レベルとし、基準位相Φ1 を識別位相として受信
信号を識別し、第2の識別器は、基準電圧V1 を周波数
変調した電圧(V1 ±ΔV)を識別レベルとし、且つ基
準位相Φ1 を周波数変調した位相(Φ1 ±ΔΦ)を識別
位相として受信信号を識別する。従って、第1の識別器
はアイパターンの或る一点を識別ポイントとして受信信
号を識別し、又第2の識別器はアイパターン内を変調周
波数に従って円上或いは楕円上を移動する識別ポイント
として受信信号を識別する。
【0037】そして、第1の識別器と第2の識別器との
識別出力の排他的論理和出力は、両識別出力の相違を示
すものとなり、この排他的論理和出力を、V1 +ΔVの
期間とV1 −ΔVの期間とに於いて選択してそれぞれ平
均値を求めると、基準電圧V 1 が最適値であるか否かを
判定することができるから、それぞれの平均値を基に電
圧制御回路によって基準電圧V1 を制御する。又排他的
論理和出力を、Φ1 +ΔΦの期間とΦ1 −ΔΦの期間と
に於いて選択してそれぞれ平均値を求めると、基準位相
Φ1 が最適値であるか否かを判定することができるか
ら、それぞれの平均値を基に位相制御回路によって基準
位相Φ1 を制御する。従って、識別レベルと識別位相と
を最適化することができる。
【0038】(14)又受信信号パワーが小さくなる
と、アイパターンの開きも小さくなり、反対に受信信号
パワーが大きくなると、アイパターンの開きも大きくな
る。そこで、基準電圧V1 を周波数変調する時の変調度
と、基準位相Φ1 を周波数変調する時の変調度とを、受
信信号パワーが小さい時は小さくし、受信信号パワーが
大きい時は大きくし、アイマージンの変化に適合させ
る。
【0039】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例の説明図であ
り、1〜3は第1〜第3の識別器、4は基準電圧発生回
路、5〜7は積分器、8,9は比較器、10,11は電
圧加算器である。基準電圧発生回路4から基準電圧V1
を出力し、第1の識別器1にはその基準電圧V1 を識別
レベルとして加え、第2の識別器2には、電圧加算器1
0によりΔVを加算してV1 +ΔVを識別レベルとして
加え、第3の識別器3には、電圧加算器11によりΔV
を減算してV1 −ΔVを識別レベルとして加える。この
場合、基準電圧発生回路4からV1 ,V1 +ΔV,V1
−ΔVの電圧を出力する構成とし、且つV1 を可変とす
る構成とすることができる。又積分器5〜7と比較器
8,9とを含む構成が制御回路となる。
【0040】又図示を省略した前段の等化増幅器からの
入力データDin(受信信号)が第1〜第3の識別器1〜
3に、又図示を省略したタイミング再生部からのクロッ
ク信号CLKが第1〜第3の識別器1〜3に加えられ、
このクロック信号CLKは後段の回路へのクロック信号
CLKout として出力される。又クロック信号CLKに
よる識別位相に於いて、第1の識別器1は、基準電圧V
1 を第1の識別レベルとして入力データDinを比較して
出力データDout とし、且つ積分器5により積分する。
又第2の識別器2は、V1 +ΔVを第2の識別レベルと
して入力データDinを比較し、積分器6により積分す
る。又第3の識別器3は、V1 −ΔVを第3の識別レベ
ルとして入力データDinを比較し、積分器7により積分
する。積分器5〜7の積分時定数は、入力データD
in(受信信号)の周期に比較して充分に長い値に設定す
る。
【0041】積分器5〜7の出力は、識別出力の平均値
を示すことになり、従って、積分器5〜7はローパスフ
ィルタにより構成することも可能であり、又一定時間内
の識別出力をカウントするカウンタにより構成すること
も可能である。比較器8は、第1と第2との識別器1,
2の識別出力の平均値を比較し、比較器9は、第1と第
3との識別器1,3の識別出力の平均値を比較する。比
較器8,9に於ける平均値の比較結果が総て同一である
と、識別レベルは最適化されている判定され、基準電圧
発生回路4は、基準電圧V1 の値を前のまま維持する。
【0042】図2は本発明の第1の実施例の識別器の動
作説明図であり、(A)はアイパターンに於ける識別レ
ベルを示し、基準電圧V1 を第1の識別レベル、V1
ΔVを第2の識別レベル、V1 −ΔVを第3の識別レベ
ルとした場合であり、LMは識別レベルマージンを示
す。
【0043】基準電圧V1 がアイパターンの中心位置を
示す場合は、V1 +ΔVの第2の識別レベルと、V1
ΔVの第3の識別レベルとによる受信信号の識別出力は
総て同一となり、従って、平均値も等しくなる。しか
し、アイパターンの中心位置に対して基準電圧V1 が相
対的に上昇した場合、第2の識別レベルによる受信信号
の識別出力は、第1,第3の識別レベルによる受信信号
の識別出力と異なる場合が生じ易くなる。反対に、アイ
パターンの中心位置に対して基準電圧V1 が相対的に低
下した場合、第3の識別レベルによる受信信号の識別出
力は、第1,第2の識別レベルによる受信信号の識別出
力と異なる場合が生じ易くなる。
【0044】例えば、最適な識別レベルによる受信信号
の識別出力が、(B)に示す場合、その平均値はVAVR1
となる。識別レベルが最適値より上昇すると、同一レベ
ルの受信信号でも“0”と判定する確率が高くなり、例
えば、(C)に示す識別出力となる。この場合の平均値
はVAVR2となり、VAVR2<VAVR1の関係となり、比較器
8,9によって検出することができる。
【0045】このような関係から、第1の識別器1の識
別出力の平均値と第2の識別器2の識別出力の平均値と
が等しく、第1の識別器1の識別出力の平均値と第3の
識別器3の識別出力の平均値とが異なる場合は、アイパ
ターンの中心位置に対して基準電圧V1 が相対的に低下
した場合に相当し、基準電圧発生回路4は、比較器9か
らの平均値の比較相違を示す出力信号によって基準電圧
1 を上昇させる。反対に、第1の識別器1の識別出力
の平均値と第2の識別器2の識別出力の平均値とが異な
る場合は、アイパターンの中心位置に対して基準電圧V
1 が相対的に上昇した場合に相当し、基準電圧発生回路
4は、比較器8からの平均値の比較相違を示す出力信号
によって基準電圧V1 を低下させる。従って、自動的に
識別レベルを最適化することができる。
【0046】図3は本発明の第2の実施例の説明図であ
り、11〜13は第1〜第3の識別器、14は基準電圧
発生回路、15,16は積分器、17,18は排他的論
理和回路、20,21は電圧加算器、22,23は比較
器、24は差動増幅器、25,26は基準電圧電源であ
る。積分器15,16と排他的論理和回路17,18と
比較器22,23と差動増幅器24とを含めて制御回路
が構成されている。
【0047】第1〜第3の識別器11〜13と、基準電
圧V1 を出力する基準電圧発生回路14と、基準電圧V
1 にΔVを加算及び減算する電圧加算器20,21と
は、前述の第1の実施例に於ける第1〜第3の識別器1
〜3と基準電圧発生回路4と電圧加算器10,11と同
様な構成及び作用を行うものであり、重複した説明を省
略する。
【0048】排他的論理和回路17は、第1の識別器1
1と第2の識別器12との識別出力を比較し、相違する
場合の誤りパルスを検出して積分器15に加えて積分す
る。又排他的論理和回路18は、第1の識別器11と第
3の識別器13との識別出力を比較し、相違する場合の
誤りパルスを検出して積分器16に加えて積分する。積
分器15,16の出力と基準電圧電源25,26の電圧
と比較器22,23により比較し、その基準電圧を超え
ていると、差動増幅器24を介して基準電圧発生回路1
4に制御信号として加える。
【0049】図4は本発明の第2の実施例の誤りパルス
検出説明図であり、(a)を第1の識別器11の識別出
力とし、(b)を第2又は第3の識別器12,13の識
別出力とすると、排他的論理和回路17,18の出力は
(c)に示すものとなる。この(c)に示す誤りパルス
を積分器15,16により積分し、排他的論理和出力の
平均値を求める。
【0050】例えば、基準電圧V1 がアイパターンの中
心位置に対して相対的に上昇した場合、第1の識別器1
1の識別出力に対して、第2の識別器12の識別出力が
相違する確率が高くなるが、第3の識別器13の識別出
力が相違する確率は零に近いものとなる。従って、積分
器15の出力が高くなり、基準電圧電源25の電圧を超
えると、比較器22の出力が差動増幅器24の−端子に
入力され、基準電圧発生回路14に差動増幅器24の負
極性の出力信号が入力され、基準電圧発生回路14から
の基準電圧V1 は低下される。
【0051】前述の場合と反対に、基準電圧V1 がアイ
パターンの中心位置に対して相対的に低下した場合、第
1の識別器11の識別出力に対して、第2の識別器12
の識別出力が相違する確率は零に近いが、第3の識別器
13の識別出力が相違する確率が高くなり、従って、積
分器16の出力が高くなって、基準電圧電源26の電圧
を超えると、比較器23の出力が差動増幅器24の+端
子に入力され、基準電圧発生回路14に差動増幅器24
の正極性の出力信号が入力され、基準電圧発生回路14
からの基準電圧V1 は上昇される。従って、識別レベル
は自動的に最適化される。
【0052】図5は本発明の第3の実施例の説明図であ
り、31〜33は基準位相,進み位相,遅れ位相の識別
器、34は基準電圧発生回路、35〜37は積分器、3
8,39は比較器、40〜42は遅延回路(DL)、4
3は位相可変回路、44は増幅器である。積分器35〜
37と比較器38,39とにより位相可変回路43を制
御する制御回路を構成している。又図示を省略した前段
の等化増幅器からの入力データDin(受信信号)が基準
位相,進み位相,遅れ位相の識別器31〜33に加えら
れ、又図示を省略したタイミング再生部からのクロック
信号CLKが、位相可変回路43と増幅器44と遅延回
路40〜42とを介してそれぞれ基準位相,進み位相,
遅れ位相の識別器31〜33に加えられ、基準位相の識
別器31に加えられるクロック信号CLKが、後段の回
路へのクロック信号CLKout として出力される。又基
準位相の識別器31による識別出力が出力データDout
となる。
【0053】遅延回路40〜42は、基準位相の識別器
31に於いて基準位相Φ1 を識別位相とし、進み位相の
識別器32に於いてΦ1 +ΔΦを識別位相とし、遅れ位
相の識別器33に於いてΦ1 −ΔΦの識別位相とするよ
うに、それぞれの遅延時間が設定されている。この場合
の位相ΔΦは、アイパターンの位相マージンに対応して
選定することができる。又基準電圧発生回路34からの
基準電圧V1 が、基準位相,進み位相,遅れ位相の識別
器31〜33の識別レベルとなる。
【0054】図6は本発明の第3の実施例の識別位相の
説明図であり、(a)はアイパターン、(b)は基準位
相の識別器31に加えられるクロック信号、(c)は進
み位相の識別器32に加えられるクロック信号、(d)
は遅れ位相の識別器33に加えられるクロック信号を示
し、基準位相の識別器31は、基準電圧V1 を識別レベ
ルとし、基準位相Φ1 を識別位相として受信信号を識別
する。又進み位相の識別器32は、基準電圧V1 を識別
レベルとし、Φ1 +ΔΦを識別位相として受信信号を識
別する。又遅れ位相の識別器33は、基準電圧V1 を識
別レベルとし、Φ1 −ΔΦを識別位相として受信信号を
識別する。従って、識別ポイントはP1〜P3 となる。
又PMは識別位相マージンを示す。この場合、識別位相
マージンPM内に入るように、Φ1 ±ΔΦが選定されて
いる。
【0055】基準位相Φ1 が例えばタイミング再生部の
温度変動等によって進み位相となると、Φ1 +ΔΦの識
別位相による進み位相の識別器32に於ける受信信号の
識別に於いて誤り率が増加する。これに対してΦ1 −Δ
Φの識別位相による遅れ位相の識別器33に於ける受信
信号の識別に於いては、基準位相Φ1 を識別位相とする
基準位相の識別器31に於ける受信信号の識別の誤り率
とほぼ同一となる。従って、積分器35,37の積分出
力はほぼ同一となるが、積分器35,36の積分出力は
異なるものなり、比較器38の出力信号が位相可変回路
43に加えられて、基準位相Φ1 がアイパターンの中心
位置に戻るように遅れ位相制御が行われる。
【0056】反対に、基準位相Φ1 がアイパターンの中
心位置から遅れ位相となると、Φ1−ΔΦの識別位相に
よる遅れ位相の識別器33に於ける受信信号の識別に於
いて誤り率が増加し、積分器35,36の積分出力はほ
ぼ同一となるが、積分器35,37の積分出力は相違す
ることになり、比較器39の出力信号が位相可変回路4
3に加えられて、基準位相Φ1 がアイパターンの中心位
置に戻るように進み位相制御が行われる。従って、識別
位相を自動的に最適化することができる。
【0057】図7は本発明の第4の実施例の説明図であ
り、51〜53は基準位相,進み位相,遅れ位相の識別
器、54は基準電圧発生回路、55,56は積分器、5
7,58は排他的論理和回路、60〜62は遅延回路
(DL)、63は位相可変回路、64は増幅器、66,
67は比較器、68は差動増幅器であり、積分器55,
56と排他的論理和回路57,58と比較器66,67
と差動増幅器68とにより、位相可変回路63を制御す
る制御回路を構成している。又図示を省略した前段の等
化増幅器からの入力データDin(受信信号)が、基準位
相,進み位相,遅れ位相の識別器51〜53に加えら
れ、又図示を省略したタイミング再生部からのクロック
信号CLKが、基準位相,進み位相,遅れ位相の識別器
51〜53に加えられ、このクロック信号CLKは後段
の回路へのクロック信号CLKout として出力される。
又基準位相の識別器51による識別出力が出力データD
out となる。
【0058】基準位相Φ1 がアイパターンの中心位置か
ら例えば進み位相となると、前述の場合と同様に、基準
位相の識別器51の識別出力と遅れ位相の識別器53の
識別出力とはほぼ同一となるから、排他的論理和回路5
8の出力信号は殆ど“0”の連続となるが、基準位相の
識別器51の識別出力と進み位相の識別器52の識別出
力とは相違する確率が大きくなり、それに対応して排他
的論理和回路57の出力信号が“1”となる。従って、
積分器55の積分出力が大きくなり、比較器66の基準
電圧を超えると、差動増幅器68の−端子に比較器66
の出力信号が加えられて、負極性の信号が位相可変回路
63に加えられ、基準位相Φ1 がアイパターンの中心位
置に戻るように遅れ位相制御が行われる。
【0059】反対に、基準位相Φ1 がアイパターンの中
心位置から遅れ位相となると、基準位相及び進み位相の
識別器51,52の識別出力はほぼ同一となるが、基準
位相及び遅れ位相の識別器51,53の識別出力が相違
する確率が大きくなり、それによって、積分器56の積
分出力が大きくなり、比較器67の基準電圧を超える
と、差動増幅器68の+端子に比較器67の出力信号が
加えられて、正極性の信号が位相可変回路63に加えら
れ、基準位相Φ1 がアイパターンの中心位置に戻るよう
に進み位相制御が行われる。従って、識別位相を自動的
に最適化することができる。
【0060】図8は本発明の第5の実施例の説明図であ
り、71,72は第1,第2の識別器、73は比較器、
74は基準電圧発生回路、75は電圧変調回路、76,
77は積分器であり、積分器76,77と比較器73と
により基準電圧発生回路74を制御する制御回路を構成
している。又図示を省略した前段の等化増幅器からの入
力データDin(受信信号)が第1,第2の識別器71,
72に入力され、又図示を省略したタイミング再生部か
らのクロック信号CLKが第1,第2の識別器71,7
2に加えられる。
【0061】又基準電圧発生回路74からの基準電圧V
1 が第1の識別器71の識別レベルとして加えられる。
又電圧変調回路75に於いて基準電圧V1 を入力データ
inの速度に比較して充分に遅い速度で周波数変調した
電圧V1 ±ΔVが第2の識別器72に識別レベルとして
加えられる。又第1の識別器71の識別出力が出力デー
タDout となる。
【0062】図9は本発明の第5の実施例の識別レベル
の説明図であり、(a)は、第1の識別器71に於ける
基準電圧V1 による識別レベルにより、受信信号を識別
する場合を示し、(b)は、第2の識別器72に於ける
1 ±ΔVの周波数変調識別レベルにより、受信信号を
識別する場合を示す。このV1 ±ΔVのレベルが識別レ
ベルマージンLMの範囲内であれば、第1,第2の識別
器71,72の識別出力はほぼ等しいものとなり、従っ
て、積分器76,77の積分出力を比較器73により比
較すると、ほぼ等しいものとなるから、基準電圧発生回
路74からの基準電圧V1 はそのままの状態を維持させ
る。
【0063】例えば、基準電圧V1 が上昇して、V1
ΔVが識別レベルマージンLMの範囲を超えると、第1
の識別器71に比較して第2の識別器72が“1”と識
別する確率が低くなる。従って、積分器76の積分出力
が積分器77の積分出力より大きくなり、比較器73は
その積分出力の差に対応して基準電圧発生回路74を制
御し、基準電圧V1 を低下させる。
【0064】反対に、基準電圧V1 が低下し、V1 −Δ
Vが識別レベルマージンLMの範囲を超えると、第1の
識別器71に比較して第2の識別器72が“0”と識別
する確率が低くなる。従って、積分器76の積分出力が
積分器77の積分出力より小さくなり、比較器73はそ
の積分出力の差に対応して基準電圧発生回路74を制御
し、基準電圧V1 を上昇させる。従って、基準電圧V1
を自動的に最適化することができる。
【0065】図10は本発明の第6の実施例の説明図で
あり、81,82は第1,第2の識別器、83は排他的
論理和回路、84は基準電圧発生回路、85は電圧変調
回路、86,87はゲート回路、88,89は積分器、
90はゲート制御回路、91,92は比較器、93は差
動増幅器であり、排他的論理和回路83とゲート回路8
6,87と積分器88,89と比較器91,92と差動
増幅器93とゲート制御回路90とにより、基準電圧発
生回路84を制御する制御回路を構成している。
【0066】図示を省略した前段の等化増幅器からの入
力データDin(受信信号)が第1,第2の識別器81,
82に入力され、又図示を省略したタイミング再生部か
らのクロック信号CLKが第1,第2の識別器81,8
2に加えられる。又基準電圧発生回路84からの基準電
圧V1 が第1の識別器81の識別レベルとして加えられ
る。又電圧変調回路85に於いて基準電圧V1 を入力デ
ータ速度に比較して充分に遅い速度で周波数変調した電
圧V1 ±ΔVが第2の識別器82に識別レベルとして加
えられる。
【0067】前述の実施例と同様に、第1の識別器81
は、基準電圧V1 を識別レベルとし、クロック信号CL
Kの位相を識別位相として入力データDinを識別し、第
2の識別器82は、V1 ±ΔVを識別レベルとし、クロ
ック信号CLKの位相を識別位相として入力データDin
を識別するもので、基準電圧V1 がアイパターンの中心
位置近傍であれば、第1,第2の識別器81,82の識
別出力は同一となる。従って、排他的論理和回路83の
出力は“0”となる。
【0068】又ゲート制御回路90は相補出力の比較器
により構成した場合を示し、基準電圧V1 とそれを周波
数変調した電圧VM =V1 ±ΔVとを比較し、例えば、
1>VM の期間はゲート回路86を開き、V1 <VM
の期間はゲート回路87を開くゲート制御信号を出力
し、排他的論理和回路83の出力を積分器88,89に
分配する。このゲート制御回路90は、電圧変調回路8
5に於ける周波数変調信号を用いてゲート制御信号を形
成する構成とすることも可能である。
【0069】図11は本発明の第6の実施例のゲート制
御の説明図であり、(a)は基準電圧V1 を識別レベル
とする第1の識別器81の識別出力の一例を示し、
(b)は電圧変調回路85に於ける変調信号の一例を示
す。又(c)は、基準電圧V1 と周波数変調した電圧V
M とを比較して非反転端子からの出力するゲート制御信
号を示す。即ち、変調信号が正極性の時に“1”、負極
性の時に“0”のゲート制御信号となる。又(d)は周
波数変調した電圧VM を識別レベルとする第2の識別器
82の識別出力の一例を示す。
【0070】従って、排他的論理和回路83からの
(a)と(d)との識別出力の排他的論理和出力は、
(c)に示すゲート制御信号が“1”(V1 +ΔV)の
期間に於いて(e)に示すように積分器88に加えら
れ、“0”(V1 −ΔV)の期間に於いて(f)に示す
ように積分器89に加えられる。積分器88,89の積
分出力はそれぞれ比較器91,92により基準電圧と比
較され、基準電圧を超えると差動増幅器93の正極性又
は負極性の出力が基準電圧発生回路84に加えられて、
基準電圧V1 をアイパターンの中心位置方向に補正する
ような制御が行われる。即ち、基準電圧V1 の最適化が
行われる。
【0071】図12は本発明の第7の実施例の説明図で
あり、101,102は基準位相及び変調位相の識別
器、103は位相可変回路、104は基準電圧発生回
路、105,106は識別器、107は積分比較器、1
08は増幅器、109は位相変調増幅器である。入力デ
ータDinを、基準電圧発生回路104からの基準電圧V
1を識別レベルとし、位相可変回路103と増幅器10
8とを介したクロック信号CLKの位相を識別位相とし
て識別器101で識別し、又基準電圧V1 を識別レベル
とし、位相可変回路103と位相変調増幅器109とを
介したクロック信号CLKの位相を識別位相として識別
器102で識別する。
【0072】位相変調増幅器109は、位相可変回路1
03により位相が制御されたクロック信号の位相を、入
力データDinの速度に比較して遅い速度で周波数変調す
る。従って、変調位相の識別器102は、基準位相をΦ
1 とすると、Φ1 ±ΔΦの位相変調された識別位相で識
別することになる。又識別器105,106は、基準電
圧V1 を識別レベルとし、基準位相Φ1 を識別位相とし
て、それぞれ基準位相及び変調位相の識別器101,1
02の識別出力を識別するもので、例えばフリップフロ
ップにより構成することができる。それによって、基準
位相及び変調位相の識別器101,102の識別出力の
位相を一致させることができる。そして、識別器105
の識別出力を出力データDout とし、基準位相Φ1 のク
ロック信号CLKout を後段の回路へ出力する。
【0073】積分比較器107は、識別器105,10
6の出力をそれぞれ積分して比較する構成を有し、基準
位相Φ1 がアイパターンの中心位置近傍の場合は、第
1,第2の識別器101,102の識別出力は等しくな
り、基準位相Φ1 が進み位相又は遅れ位相となって、Φ
1 +ΔΦ又はΦ1 −ΔΦが識別位相マージンを超えると
識別出力が相違することになり、積分比較器107によ
り位相可変回路103を制御して、基準位相Φ1 をアイ
パターンの中心位置方向にシフトさせる。
【0074】図13は本発明の第7の実施例の位相変調
の説明図であり、(a)は、クロック信号CLKと変調
信号Fとを比較する比較器COMPにより、位相変調増
幅器109を構成した場合を示す。又(b)はクロック
信号CLK、(c)は変調信号Fのそれぞれ一例を示
し、(d)は比較器COMPの出力信号を示す。即ち、
立上り位相が周波数変調されたものとなり、この立上り
位相を識別位相として、第2の識別器102に於いて入
力データDinの識別を行うことになる。
【0075】図14は本発明の第7の実施例の識別位相
の説明図であり、(a)はアイパターンに於ける識別ポ
イントP1 ,P2 ,P3 を示し、(b)は基準位相Φ1
のクロック信号、(c)は周波数変調されたクロック信
号を示す。又位相の変調範囲は、識別位相マージンPM
の範囲内に設定した場合を示す。(a)のアイパターン
に於いて、(b)に示すクロック信号による識別ポイン
トはP1 となる。しかし、(c)に示すクロック信号に
よる識別ポイントは、P2 からP3 に向かって、又P3
からP2 に向かって矢印のように変化する。
【0076】従って、基準位相Φ1 がアイパターンの中
心位置近傍であると、基準位相及び変調位相の識別器1
01,102の識別出力は等しくなり、基準位相Φ1
アイパターンの中心位置近傍から進み位相又は遅れ位相
となると、変調位相の識別器102の識別誤りが増加す
るから、積分比較器107に於ける基準位相及び変調位
相の識別器101,102の識別出力を積分した値が異
なるものとなり、位相可変回路103を制御して基準位
相Φ1 をアイパターンの中心位置方向にシフトするよう
に制御する。従って、基準位相Φ1 を自動的に最適化す
ることができる。
【0077】図15は本発明の第7の実施例の識別出力
の同期説明図であり、(a)は基準位相Φ1 のクロック
信号、(b)は基準位相の識別器101の識別出力、
(c)は変調位相の識別器102の識別出力、(d),
(e)は識別器105,106の出力を示す。即ち、基
準位相の識別器101の識別出力は、基準位相Φ1 を識
別位相として(b)に示すものとなるが、変調位相の識
別器102の識別出力は、Φ1 ±ΔΦを識別位相として
(c)に示すように±ΔΦの位相変動が生じているもの
となる。
【0078】そこで、同一のクロック信号を加えるフリ
ップフロップ等による識別器105,106を設けるこ
とにより、基準位相の識別器101の識別出力は(d)
に、又変調位相の識別器102の識別出力は(e)にそ
れぞれ示すように、同一の位相として出力することがで
きる。従って、基準位相の識別器101と変調位相の識
別器102との識別出力の積分処理や比較処理の精度を
向上することができる。
【0079】図16は本発明の第8の実施例の説明図で
あり、111,112は基準位相及び変調位相の識別
器、113は位相可変回路、114は基準電圧発生回
路、115,116は識別器、117は排他的論理和回
路、118は増幅器、119は位相変調増幅器、120
はゲート制御回路、121,122は比較器、123は
差動増幅器、126,127はゲート回路、128,1
29は積分器である。
【0080】この実施例に於いては、図12に示す実施
例の制御回路に、図10に示す制御回路を適用した場合
に相当し、識別出力の位相を識別器115,116によ
って一致させて、排他的論理和回路117により識別出
力を比較し、不一致の場合の出力信号を、ゲート制御回
路120からのゲート制御信号によって積分器128,
129に分配する。
【0081】従って基準位相Φ1 がアイパターンの中心
位置近傍からずれると、基準位相及び変調位相の識別器
111,112の識別出力が相違し、それによって、位
相がシフトした側の積分器128,129の積分出力が
大きくなり、比較器121,122と差動増幅器123
とにより位相を元の方向に戻すように、位相可変回路1
13を制御することになる。従って、基準位相Φ1 を自
動的に最適位相に制御することができる。
【0082】図17は本発明の第9の実施例の説明図で
あり、131〜133は第1〜第3の識別器、134は
基準電圧発生回路、135,136は識別器、137は
排他的論理和回路、138は増幅器、139は位相変調
増幅器、140はゲート制御回路、141は電圧変調回
路、142は比較器、143,144は積分器、145
は比較器、146,147はゲート回路、148,14
9は積分器、150は位相可変回路である。
【0083】この実施例は、図8に示す実施例と、図1
6に示す実施例とを組合せた場合に相当し、各実施例と
重複する説明は省略する。この実施例に於いては、第1
の識別器131は、基準電圧V1 及び基準位相Φ1 を識
別レベル及び識別位相として入力データDinを識別し、
第2の識別器132は、電圧変調回路141によるV 1
±ΔVを識別レベル、基準位相Φ1 を識別位相として識
別し、第3の識別器133は、基準電圧V1 を識別レベ
ル、位相変調増幅器139からのΦ1 ±ΔΦを識別位相
として識別し、識別器135,136は識別出力の位相
を一致させて排他的論理和回路137に加えるものであ
る。
【0084】即ち、第1,第2の識別器131,132
により基準電圧V1 がアイパターンの中心位置近傍であ
るか否かを識別する為に用いられ、第1,第3の識別器
131,133により基準位相Φ1 がアイパターンの中
心位置近傍であるか否かを識別する為に用いられ、第1
の識別器131を両者に共用している。
【0085】又積分器143,144と比較器142と
により電圧制御回路を構成して、基準電圧発生回路13
4を制御し、自動的に基準電圧V1 の最適化を図り、又
排他的論理和回路137とゲート回路146,147と
積分器148,149とゲート制御回路140と比較器
145とにより位相制御回路を構成して、位相可変回路
150を制御して、自動的に基準位相Φ1 の最適化を図
ることができる。
【0086】図18は本発明の第9の実施例の変調制御
の説明図であり、(A),(B)はアイパターンに対す
る変調電圧と変調位相とによる識別範囲を示す。(A)
に於いて、識別マージンをMa で示すと、その識別マー
ジンMa の範囲内となるように、基準電圧V1 を2ΔV
a の範囲に変調し、基準位相Φ1 を2ΔΦa の範囲に変
調する。即ち、V1 ±ΔVa の変調電圧を第2の識別器
132の識別レベルとして加える。又Φ1 ±ΔΦa の変
調位相を第3の識別器133の識別位相として加える。
【0087】従って、基準電圧V1 の変調範囲と基準位
相Φ1 の変調範囲とが識別マージンMa の範囲内となる
ように、前述の各実施例と同様に、基準電圧V1 及び基
準位相Φ1 を自動的に最適化できることになる。
【0088】又アイパターンは、受信信号パワーが大き
い時は大きく開くものであり、反対に受信信号パワーが
小さい時は開きが小さくなる。そこで、光通信システム
に於いては、受信光パワーを検出し、又光通信システム
を含む一般的な通信システムに於いて、AGC増幅器に
於けるAGC電圧等を検出し、基準電圧V1 及び基準位
相Φ1 の変調度を制御することができる。
【0089】即ち、図18の(A)を受信信号パワーが
PW1 の時のアイパターンとすると、前述のように、基
準電圧V1 を2ΔVa の範囲且つ基準位相Φ1 を2ΔΦ
a の範囲となるように変調度を制御する。又受信信号パ
ワーが小さくなってPW2 となると、(B)に示すよう
に、アイパターンの開きが小さくなる。その場合は、基
準電圧V1 を2ΔVb の範囲で且つ基準位相Φ1 を2Δ
Φb の範囲となるように変調度を制御し、識別マージン
b の範囲となるように、基準電圧V1 及び基準位相Φ
1 を制御する。その場合の変調度は、電圧変調回路14
1及び位相変調増幅器139に、前述の受信信号パワー
の検出信号を加えることにより制御することができる。
【0090】図19は本発明の第10の実施例の説明図
であり、151〜153は第1〜第3の識別器、154
は基準電圧発生回路、155,156は識別器、157
は排他的論理和回路、158は増幅器、159は位相変
調増幅器、160はゲート制御回路、161は電圧変調
回路、162は比較器、163は排他的論理和回路、1
64はゲート制御回路、165は比較器、166,16
7,171,172はゲート回路、168,169,1
73,174は積分器、170は位相可変回路である。
【0091】この実施例は、図10に示す実施例と図1
6に示す実施例とを組合せた構成に相当し、第1〜第3
の識別器152〜153は図17に示す実施例に於ける
第1〜第3の識別器131〜133と同一の構成及び作
用を行うものであり、重複した説明を省略する。この実
施例に於いて、排他的論理和回路157とゲート回路1
66,167とゲート制御回路160と積分器168,
169と比較器165とからなる位相制御回路によって
位相可変回路170を制御して基準位相Φ1 を最適化
し、又排他的論理和回路163とゲート回路171,1
72とゲート制御回路164と積分器173,174と
比較器162とからなる電圧制御回路によって基準電圧
発生回路154を制御して基準電圧V1 を最適化するこ
とができる。従って、無調整で識別ポイントを最適な位
置に設定することが可能となる。
【0092】図20は本発明の第11の実施例の説明図
であり、181,182は第1,第2の識別器、183
は発振器、184は基準電圧発生回路、185,186
は第4,第5の識別器、187は排他的論理和回路、1
88は増幅器、189は位相変調増幅器、190,19
4はゲート制御回路、191は電圧変調回路、192,
195は比較器、193は90度移相器、196,19
7,201,202はゲート回路、198,199,2
03,204は積分器、200は位相可変回路である。
【0093】この実施例は、発振器183の出力信号
を、位相変調増幅器189に変調信号として加えると共
に、90度移相器193を介して電圧変調回路191に
変調信号として加えるもので、位相変調増幅器189と
電圧変調回路191とは、90度の位相差の同一周波数
の変調信号によって基準位相Φ1 及び基準電圧V1 の変
調を行うものである。この変調電圧を識別レベルとし、
且つ変調位相を識別位相として入力データDinを識別す
る第2の識別器182に於ける識別ポイントは、アイパ
ターンに対して円或いは楕円を描くように変化する。
【0094】又第1の識別器181は、基準電圧V1
識別レベルとし、且つ基準位相Φ1を識別位相として入
力データDinを識別し、出力データDout とすると共
に、基準位相Φ1 のクロック信号CLKout を後段の回
路へ送出する。第4,第5の識別器185,186はフ
リップフロップによって構成し、異なる位相の第1,第
2の識別器181,182の識別出力を同一位相とする
ものである。そして、排他的論理和回路187によって
識別出力を比較し、この比較出力を変調周波数の周期に
対応したゲート制御回路194,190からのゲート制
御信号によって分配する。
【0095】即ち、V1 +ΔVの期間の比較出力を積分
器203に、V1 −ΔVの期間の比較出力を積分器20
4に分配し、Φ1 +ΔΦの期間の比較出力を積分器19
8に、Φ1 −ΔΦの期間の比較出力を積分器199に分
配する。そして、比較器192により積分器203,2
04の積分出力を比較して基準電圧発生回路184を制
御し、基準電圧V1 をアイパターンの中心位置近傍とな
るように制御し、比較器195により積分器198,1
99の積分出力を比較して位相可変回路200を制御
し、基準位相Φ1 をアイパターンの中心位置近傍となる
ように制御する。
【0096】図21は本発明の第11の実施例の識別動
作説明図であり、(a)はアイパターンに於ける識別ポ
イントを示し、(b)は発振器183から位相変調増幅
器189に加えられる変調信号F1 と90度移相器19
3を介して電圧変調回路191に加えられる変調信号F
2 とを示す。90度位相差の変調信号に従ってアイパタ
ーンに於ける識別ポイントが例えば矢印方向に回転す
る。その場合の変調度を点線で示す識別マージンの範囲
内となるように選定する。
【0097】又(c)〜(f)はゲート制御信号の一例
を示し、(c)は基準電圧V1 に対して+領域の変調電
圧の時にゲート回路201を開くゲート制御信号、
(e)は−領域の変調電圧の時にゲート回路202を開
くゲート制御信号、(d)は基準位相Φ1 に対して進み
位相領域の時にゲート回路196を開くゲート制御信
号、(f)は遅れ位相領域の時にゲート回路197を開
くゲート制御信号である。このようなゲート制御信号
は、(b)に示す変調信号F1 ,F2 のレベル比較によ
って容易に形成することができる。
【0098】(c)〜(f)に示すゲート制御信号の場
合は、排他的論理和回路187の出力信号をそれぞれ積
分器に分配することになるが、前述のように、V1 +Δ
Vの期間とV1 −ΔVの期間とに対応してゲート回路2
01,202を制御し、Φ1+ΔΦの期間とΦ1 −ΔΦ
の期間とに対応してゲート回路196,197を制御
し、例えば、V1 +ΔVで且つΦ1 +ΔΦの期間の排他
的論理和回路187の出力信号を電圧制御回路側と位相
制御回路側との積分器に分配するように構成することも
可能である。
【0099】前述の各実施例に於いて、受信信号パワー
を検出し、基準電圧V1 の変調度と基準位相Φ1 の変調
度との何れか一方又は両方を制御することができる。こ
の場合の受信信号パワーの検出手段は、光通信システム
に於いては受信光パワーを検出する構成又はAGC増幅
器のAGC電圧を検出する構成等を適用できる。又受信
信号断検出を行った時に、基準電圧V1 及び基準位相Φ
1 の制御を停止させる構成を設けることもできる。この
ような構成は、公知の受信信号断検出回路の検出信号を
基準電圧発生回路又は位相可変回路に加えることにより
実現することができる。又基準電圧V1 又は基準位相Φ
1 の変調度を識別マージンを超える程度に設定し、誤り
率曲線を基に基準電圧V1 又は基準位相Φ1 を制御する
構成とすることも可能である。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、基準電
圧V1 と基準位相Φ1 との何れか一方又は両方につい
て、基準電圧V1 を識別レベルとし、又基準位相Φ1
識別位相とした識別出力に対して、基準電圧V1 を+Δ
Vと−ΔVとにシフトした電圧を識別レベルとした時の
識別出力、又は基準位相Φ1 を+ΔΦと−ΔΦとにシフ
トした位相を識別位相とした時の識別出力との差分を基
に、基準電圧V1 又は基準位相Φ1 を制御するもので、
無調整で基準電圧V1 又は基準位相Φ1 を最適化するこ
とができる利点がある。又経年変化,温度変化,電源電
圧変化等による基準電圧V1 の変化や基準位相Φ1 の変
化が発生した場合も、自動的に補正するように制御する
ことになり、従って、常に最適な基準電圧V1 と基準位
相Φ1 を得ることができる利点がある。
【0101】又基準電圧V1 又は基準位相Φ1 を周波数
変調することにより、識別器の個数を削減することが可
能となる。又基準電圧V1 と基準位相Φ1 との変調周波
数を同一とし且つ90度の位相差を与えることにより、
アイパターンに対して円又は楕円の軌跡の識別ポイント
が得られるから、アイパターンの歪みが大きい場合に於
いても、最適な基準電圧V1 と基準位相Φ1 とに制御す
ることができる利点がある。
【0102】入力信号パワー等の各種の条件を基に、基
準電圧V1 に対するΔVの大きさ及び基準位相Φ1 に対
するΔΦの大きさ、或いは周波数変調を行う場合の変調
度を制御することにより、アイパターンの開きの大小に
対応した識別マージンの範囲に従って、最適識別レベル
の制御及び最適識別位相の制御が可能となる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施例の識別器の動作説明図で
ある。
【図3】本発明の第2の実施例の説明図である。
【図4】本発明の第2の実施例の誤りパルス検出説明図
である。
【図5】本発明の第3の実施例の説明図である。
【図6】本発明の第3の実施例の識別位相の説明図であ
る。
【図7】本発明の第4の実施例の説明図である。
【図8】本発明の第5の実施例の説明図である。
【図9】本発明の第5の実施例の識別レベルの説明図で
ある。
【図10】本発明の第6の実施例の説明図である。
【図11】本発明の第6の実施例のゲート制御の説明図
である。
【図12】本発明の第7の実施例の説明図である。
【図13】本発明の第7の実施例の位相変調の説明図で
ある。
【図14】本発明の第7の実施例の識別位相の説明図で
ある。
【図15】本発明の第7の実施例の識別出力の同期説明
図である。
【図16】本発明の第8の実施例の説明図である。
【図17】本発明の第9の実施例の説明図である。
【図18】本発明の第9の実施例の変調制御の説明図で
ある。
【図19】本発明の第10の実施例の説明図である。
【図20】本発明の第11の実施例の説明図である。
【図21】本発明の第11の実施例の識別動作説明図で
ある。
【図22】光受信器の概要説明図である。
【図23】識別動作説明図である。
【符号の説明】
1 第1の識別器 2 第2の識別器 3 第3の識別器 4 基準電圧発生回路 5〜7 積分器 8,9 比較器 10,11 電圧加算器

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号を識別レベルを用い且つ識別位
    相に於いて識別する識別回路に於いて、 基準電圧を第1の識別レベルとして受信信号のレベル識
    別を行う第1の識別器と、 前記基準電圧に所定のオフセット電圧を加算した値を第
    2の識別レベルとして前記受信信号のレベル識別を行う
    第2の識別器と、 前記基準電圧に所定のオフセット電圧を減算した値を第
    3の識別レベルとして前記受信信号のレベル識別を行う
    第3の識別器と、 前記第1の識別器の識別出力の平均値と、前記第2及び
    第3の識別器の識別出力の平均値とが等しくなるよう
    に、前記基準電圧を制御する制御回路とを備えたことを
    特徴とする識別回路。
  2. 【請求項2】 受信信号を識別レベルを用い且つ識別位
    相に於いて識別する識別回路に於いて、 基準電圧を第1の識別レベルとして受信信号のレベル識
    別を行う第1の識別器と、 前記基準電圧に所定のオフセット電圧を加算した値を第
    2の識別レベルとして前記受信信号のレベル識別を行う
    第2の識別器と、 前記基準電圧に所定のオフセット電圧を減算した値を第
    3の識別レベルとして前記受信信号のレベル識別を行う
    第3の識別器と、 前記第1の識別器と前記第2の識別器との識別出力の排
    他的論理和出力の平均値と、前記第1の識別器と前記第
    3の識別器との識別出力の排他的論理和出力の平均値と
    を基に前記基準電圧を制御する制御回路とを備えたこと
    を特徴とする識別回路。
  3. 【請求項3】 受信信号を識別レベルを用い且つ識別位
    相に於いて識別する識別回路に於いて、 基準位相を第1の識別位相として前記受信信号を識別す
    る基準位相の識別器と、 前記基準位相に対して所定の進み位相を第2の識別位相
    として前記受信信号を識別する進み位相の識別器と、 前記基準位相に対して所定の遅れ位相を第3の識別位相
    として前記受信信号を識別する遅れ位相の識別器と、 前記基準位相の識別器の識別出力の平均値と、前記進み
    位相及び遅れ位相の識別器の識別出力の平均値とが等し
    くなるように前記基準位相を制御する制御回路とを備え
    たことを特徴とする識別回路。
  4. 【請求項4】 受信信号を識別レベルを用い且つ識別位
    相に於いて識別する識別回路に於いて、 基準位相を第1の識別位相として前記受信信号を識別す
    る基準位相の識別器と、 前記基準位相に対して所定の進み位相を識別位相として
    前記受信信号を識別する進み位相の識別器と、 前記基準位相に対して所定の遅れ位相を第3の識別位相
    として前記受信信号を識別する遅れ位相の識別器と、 前記基準位相の識別器と前記進み位相の識別器との識別
    出力の排他的論理和出力の平均値と、前記基準位相の識
    別器と前記遅れ位相の識別器との識別出力の排他的論理
    和出力の平均値とを基に前記基準位相を制御する制御回
    路とを備えたことを特徴とする識別回路。
  5. 【請求項5】 受信信号を識別レベルを用い且つ識別位
    相に於いて識別する識別回路に於いて、 基準電圧を第1の識別レベルとして前記受信信号を識別
    する第1の識別器と、 前記基準電圧を前記受信信号の伝送速度に比較して小さ
    い速度で周波数変調した電圧を第2の識別レベルとして
    前記受信信号を識別する第2の識別器と、 前記第1の識別器の識別出力の平均値と前記第2の識別
    器の識別出力の平均値とが等しくなるように前記基準電
    圧を制御する制御回路とを備えたことを特徴とする識別
    回路。
  6. 【請求項6】 受信信号を識別レベルを用い且つ識別位
    相に於いて識別する識別回路に於いて、 基準電圧を第1の識別レベルとして前記受信信号を識別
    する第1の識別器と、 前記基準電圧を前記受信信号の伝送速度に比較して小さ
    い速度で周波数変調した電圧を第2の識別レベルとして
    前記受信信号を識別する第2の識別器と、 前記第1の識別器の識別出力と前記第2の識別器の識別
    出力との排他的論理和出力を、前記基準電圧の変調周期
    に従って選択して平均値を求め、該平均値に従って前記
    基準電圧を制御する制御回路とを備えたことを特徴とす
    る識別回路。
  7. 【請求項7】 受信信号を識別レベルを用い且つ識別位
    相に於いて識別する識別回路に於いて、 基準位相を識別位相として前記受信信号を識別する基準
    位相の識別器と、 前記基準位相を変調した識別位相により前記受信信号を
    識別する変調位相の識別器と、 前記基準位相の識別器の識別出力の平均値と前記変調位
    相の識別器の識別出力の平均値とが等しくなるように前
    記基準位相を制御する制御回路とを備えたことを特徴と
    する識別回路。
  8. 【請求項8】 受信信号を識別レベルを用い且つ識別位
    相に於いて識別する識別回路に於いて、 基準位相を識別位相として前記受信信号を識別する基準
    位相の識別器と、 前記基準位相を変調した識別位相により前記受信信号を
    識別する変調位相の識別器と、 前記基準位相の識別器の識別出力と前記変調位相の識別
    器の識別出力との排他的論理和出力を、前記基準位相の
    変調周期に従って選択して平均値を求め、該平均値に従
    って前記基準位相を制御する制御回路とを備えたことを
    特徴とする識別回路。
  9. 【請求項9】 前記基準位相の識別器と前記変調位相の
    識別器とのそれぞれの識別出力を同一位相として出力す
    る為の同一位相で動作する識別器を設けたことを特徴と
    する請求項7又は8記載の識別回路。
  10. 【請求項10】 受信信号を識別レベルを用い且つ識別
    位相に於いて識別する識別回路に於いて、 基準電圧を識別レベルとし、且つ基準位相を識別位相と
    して前記受信信号を識別する第1の識別器と、 前記基準電圧を周波数変調した電圧を識別レベルとし、
    且つ前記基準位相を識別位相として前記受信信号を識別
    する第2の識別器と、 前記基準電圧を識別レベルとし、前記基準位相を周波数
    変調した位相を識別位相として前記受信信号を識別する
    第3の識別器と、 前記第1の識別器の識別出力と前記第2の識別器の識別
    出力との平均値が等しくなるように前記基準電圧を制御
    する電圧制御回路と、 前記第1の識別器の識別出力と前記第3の識別器の識別
    出力との排他的論理和出力を、前記基準位相の変調周期
    に従って選択して平均値を求め、該平均値に従って前記
    基準位相を制御する位相制御回路とを備えたことを特徴
    とする識別回路。
  11. 【請求項11】 受信信号を識別レベルを用い且つ識別
    位相に於いて識別する識別回路に於いて、 基準電圧を識別レベルとし、且つ基準位相を識別位相と
    して前記受信信号を識別する第1の識別器と、 前記基準電圧を周波数変調した電圧を識別レベルとし、
    且つ前記基準位相を識別位相として前記受信信号を識別
    する第2の識別器と、 前記基準電圧を識別レベルとし、前記基準位相を周波数
    変調した位相を識別位相として前記受信信号を識別する
    第3の識別器と、 前記第1の識別器の識別出力と前記第2の識別器の識別
    出力との排他的論理和出力を、前記基準電圧の変調周期
    に従って選択して平均値を求め、該平均値に従って前記
    基準電圧を制御する電圧制御回路と、 前記第1の識別器の識別出力と前記第3の識別器の識別
    出力との排他的論理和出力を、前記基準位相の変調周期
    に従って選択して平均値を求め、該平均値に従って前記
    基準位相を制御する位相制御回路とを備えたことを特徴
    とする識別回路。
  12. 【請求項12】 前記第1の識別器と前記第3の識別器
    とのそれぞれの識別出力を同一位相として出力する為の
    同一位相で動作する識別器を設けたことを特徴とする請
    求項10又は11記載の識別回路。
  13. 【請求項13】 受信信号を識別レベルを用い且つ識別
    位相に於いて識別する識別回路に於いて、 基準電圧を識別レベルとし、且つ基準位相を識別位相と
    して前記受信信号を識別する第1の識別器と、 前記基準電圧を周波数変調した電圧を識別レベルとし、
    且つ前記基準位相を前記基準電圧の変調周波数と同一で
    且つπ/2の位相差の周波数で変調した位相を識別位相
    として前記受信信号を識別する第2の識別器と、 前記第1の識別器と前記第2の識別器との識別出力をそ
    れぞれ同一位相とする為の同一位相で動作する第4及び
    第5の識別器と、 該第4及び第5の識別器の識別出力の排他的論理和を求
    める排他的論理和回路と、 該排他的論理和回路の出力を、前記基準電圧の変調周期
    に従って選択して平均値を求め、該平均値に従って前記
    基準電圧を制御する電圧制御回路と、 前記排他的論理和回路の出力を、前記基準位相の変調周
    期に従って選択して平均値を求め、該平均値に従って前
    記基準位相を制御する位相制御回路とを備えたことを特
    徴とする識別回路。
  14. 【請求項14】 前記電圧制御回路及び前記位相制御回
    路は、検出手段による前記受信信号のパワーの検出信号
    に対応して、前記基準電圧の変調度及び前記基準位相の
    変調度を制御する構成を備えたことを特徴とする請求項
    12又は13記載の識別回路。
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