JP2003014952A - プラスチック光ファイバ、プラスチック光ファイバケーブル及びプラグ付きプラスチック光ファイバケーブル - Google Patents

プラスチック光ファイバ、プラスチック光ファイバケーブル及びプラグ付きプラスチック光ファイバケーブル

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JP2003014952A
JP2003014952A JP2001195002A JP2001195002A JP2003014952A JP 2003014952 A JP2003014952 A JP 2003014952A JP 2001195002 A JP2001195002 A JP 2001195002A JP 2001195002 A JP2001195002 A JP 2001195002A JP 2003014952 A JP2003014952 A JP 2003014952A
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周 青柳
Yoshihiro Uozu
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送帯域、曲げ損失のバランスが優れたプラ
スチック光ファイバの提供。 【解決手段】 ポリメタクリル酸メチル、又は1種類以
上のビニル系単量体とメタクリル酸メチルとの共重合体
からなるコアと、前記コアの外周に第1クラッド、第2
クラッドの順で同心円状に積層されたクラッドを有する
プラスチック光ファイバにおいて、第1クラッドとし
て、(メタ)アクリル酸エステル単位(A)と、下記式
(1) 【化1】 (式中、XはH又はCH3、Rfは−CH2(CF2
mX、XはH又はF、mは6〜13の整数)で示される
(メタ)アクリル酸フッ素化アルキルエステルの単位
(B)と、メタクリル酸メチル単位(C)を含む共重合
体であって、質量比(A)/(B)が0.2〜1.0の
範囲にある共重合体を用い、第2クラッドとしてビニリ
デンフルオライド単位とテトラフルオロエチレン単位と
ヘキサフルオロプロピレン単位からなる共重合体を用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭内ホームネッ
トワーク、および自動車や航空機、鉄道などの移動媒体
中での光情報通信などに好適な、伝送帯域、曲げ損失の
バランスが優れたプラスチック光ファイバ及びプラスチ
ック光ファイバケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバとしては、広い波長領
域にわたって優れた光伝送を行うことができる石英系光
ファイバが知られており、幹線系を中心に実用化されて
いるが、この石英系光ファイバは高価で加工性が低い。
そのため、より安価で、軽量、大口径であり、端面加工
や取り扱いが容易である等の長所を有するプラスチック
光ファイバ(以下適宜「POF」と略する)が開発さ
れ、例えばライティングやセンサー等の分野、FA、O
A、LAN等の短・中距離通信用途の配線などの分野で
実用化されている。
【0003】近年、POFは、高速駆動可能な可視赤色
光源と組み合わせ、中高速LANでの信号伝送線として
の利用が期待されているが、市販されている通信用PO
Fの大部分はポリメタクリル酸メチル(PMMA)をコ
ア材とし透明性の良好なフッ素化アルキルメタクリレー
ト系樹脂をクラッドとするコア−クラッド構造からなる
ステップインデックス型POFである。このPOFは、
その伝送帯域が通常50mで85MHz程度であり帯域
が不十分であり、より帯域特性の優れたPOFが望まれ
ている。また、通常POFは、屋内配線あるいは自動車
内配線として用いられる場合、狭い空間に敷設して使用
されるため、屈曲による光伝送損失の低減も望まれてい
る。
【0004】近年、WO96/36894号公報や特許
第2992352号公報において、伝送帯域を向上させ
る目的でPOFの開口数(NA)を一般的な0.5程度
から0.3程度にするという手法がとられ、伝送距離5
0mでの伝送帯域を200MHz程度まで向上させてい
る。しかし、このようなPOFは、開口数が小さいため
に、ファイバが屈曲した時に外部に放出される光線量が
多くなり、光伝送損失が増大するという問題があった。
【0005】この問題を解決することを目的として、特
開平9−159844号公報において、クラッドの外側
に更に低屈折率の第2クラッドを配設するという手法が
開示されている。この第2クラッドとしては、ビニリデ
ンフルオライドとテトラフルオロエチレンとの共重合体
(質量比71.9/28.1)が用いられている。
【0006】また、第2クラッドとして、更に低屈折率
であるビニリデンフルオライドとテトラフルオロエチレ
ンとヘキサフルオロプロピレンからなる3元共重合体を
用い、更に曲げ特性を向上させる技術が開示されてい
る。以下これらの技術に関して説明する。
【0007】特開平10−221543号公報において
は、コアと、メタクリル酸短鎖フルオロアルキルエステ
ル10〜40モル%とメタクリル酸メチル60〜90モ
ル%からなる第1クラッドと、フッ化ビニリデン単位
(ビニリデンフルオライド単位)を含む共重合体からな
る第2クラッドからなるPOFが開示されている。ま
た、その実施例においては、第1クラッドが8FMA
(2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロペンチルメタクリレ
ート)/MMA(メチルメタクリレート)共重合体(屈
折率n1-clad=1.458)、第2クラッドがフッ化ビ
ニリデン/テトロフルオロエチレン/ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体(屈折率n2-clad=1.365)であ
るPOFが開示されている。このような第1クラッド
は、透明度が高いために高次モードの光を減衰すること
ができずにPOFの伝送帯域が充分にとれないこと、な
らびに共重合組成単位がともに短鎖メタクリレート単位
であるためにガラス転移温度が高くなるとともに剛直な
ポリマーとなり、POFが屈曲された時にクラック(亀
裂)が生じやすく、機械的強度が十分ではなかった。
【0008】特開平11-101915号公報において
は、第1クラッドが第2クラッドより屈折率の高い樹脂
からなり、第2クラッドがビニリデンフルオライドとテ
トラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンから
なる3元共重合体であって、ビニリデンフルオライド成
分が30〜92モル%、テトロフルオロエチレン成分が
0〜55モル%、ヘキサフルオロプロピレン成分が8〜
25モル%の範囲の中にある樹脂からなるPOFが開示
されている。また、本技術における第1クラッドに最適
なものとして(メタ)アクリル酸長鎖フルオロアルキル
エステル/(メタ)アクリル酸短鎖フルオロアルキルエ
ステル/(メタ)アクリル酸メチル共重合体が例示され
ている。このクラッド材においては、共重合成分である
メチルメタクリレートの共重合比を高くし、フッ素化ア
ルキル(メタ)アクリレートの共重合比を減少させるこ
とによって屈折率を高くするものである。しかし、フッ
素化アルキル(メタ)アクリレートは屈折率を下げる機
能を有するのみではなく、第1クラッドの柔軟性および
強度を上げる機能も有するものであるため、特に第1ク
ラッドの屈折率を高くした場合に、第1クラッドの強度
が低下するという問題を有していた。
【0009】これらの公報に記載の組成範囲にある第2
クラッド樹脂は、第1クラッド樹脂として一般的に知ら
れている、(メタ)アクリル酸長鎖フルオロアルキルエ
ステル/(メタ)アクリル酸短鎖フルオロアルキルエス
テル/(メタ)アクリル酸メチル共重合体、または(メ
タ)アクリル酸長鎖フルオロアルキルエステル/(メ
タ)アクリル酸メチル共重合体、(メタ)アクリル酸短
鎖フルオロアルキルエステル/(メタ)アクリル酸メチ
ル共重合体等に対して相溶性が低いため、第1クラッド
と第2クラッドの界面に構造不整を生じやすく、また繰
り返し屈曲された時に第1クラッドと第2クラッドの界
面で剥離を起こしやすいという問題がある。さらに、第
2クラッド樹脂自体の透明性が高いために、ファイバ内
を入射光が反射しながら伝送していく際に発生する高次
モード光の損失が小さいため、帯域が充分ではないとい
う問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、伝送
帯域、曲げ損失のバランスが優れたプラスチック光ファ
イバ及びプラスチック光ファイバケーブルを提供するこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリメタクリ
ル酸メチル、又は1種類以上のビニル系単量体とメタク
リル酸メチルとの共重合体からなるコアと、前記コアの
外周に第1クラッド、第2クラッドの順で同心円状に積
層されたクラッドを有するプラスチック光ファイバであ
って、第1クラッドは、(メタ)アクリル酸エステル単
位(A)と、下記式(1)
【0012】
【化3】
【0013】(式中、XはH又はCH3、Rfは−CH2
(CF2mXで表され、XはH又はF、mは6〜13の
整数)で示される(メタ)アクリル酸フッ素化アルキル
エステルの単位(B)と、メタクリル酸メチル単位
(C)とを含有する共重合体であって、単位(A)と単
位(B)の質量比(A)/(B)が0.2〜1.0の範
囲にある共重合体からなり、第2クラッドは、ビニリデ
ンフルオライド単位とテトラフルオロエチレン単位とヘ
キサフルオロプロピレン単位を有する共重合体からなる
ことを特徴とするプラスチック光ファイバに関する。
【0014】また本発明は、第2クラッドが、ビニリデ
ンフルオライド単位37.01〜92モル%とテトラフ
ルオロエチレン単位0.01〜55モル%とヘキサフル
オロプロピレン単位4.0〜7.99モル%とからなる
共重合体からなり、コアの屈折率n1、第1クラッドの
屈折率n2、第2クラッドの屈折率n3が、ナトリウムD
線による25℃での屈折率として、下記の関係式
(2)、(3)及び(4) n2>n3 (2) 0.35≧(n1 2−n2 21/2 ≧0.25 (3) (n1 2−n3 21/2≧0.55 (4) を満たすことを特徴とする上記のプラスチック光ファイ
バに関する。
【0015】また本発明は、上記のいすれかのプラスチ
ック光ファイバの外周に被覆層を有するプラスチック光
ファイバケーブルに関する。
【0016】また本発明は、上記のプラスチック光ファ
イバケーブルの端にプラグが設置されてなるプラグ付き
プラスチック光ファイバケーブルに関する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のプラスチック光ファイバ
(POF)は、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、
又はメタクリル酸メチル(MMA)単位を主成分とする
共重合体からなるコアと、このコアの外周に第1クラッ
ド、第2クラッドの順で同心円状に積層されたクラッド
を有する。
【0018】本発明のPOFにおいて第1クラッドの屈
折率(ナトリウムD線を用いた25℃での測定値)は、
POFの開口数を十分に小さくし、伝送帯域を向上させ
る点から、1.45以上であることが好ましく、1.4
55以上であることがより好ましい。また、屈折率が大
きすぎるとPOFの曲げ損失が大きくなる傾向があるの
で、第1クラッドの屈折率は1.477以下であること
が好ましい。
【0019】第1クラッドは、(メタ)アクリル酸エス
テル単位(A)と、式(1)で示される(メタ)アクリ
ル酸フッ素化アルキルエステルの単位(B)と、MMA
単位(C)を含有する共重合体(第1クラッド材)から
構成される。
【0020】この第1クラッド材に含まれる(メタ)ア
クリル酸エステル単位(A)は、ベンジルメタクリレー
ト単位、下記式(5)
【0021】
【化4】
【0022】(式中、XはH又はCH3、Rは炭素原子
数1〜5のアルキル基を示す。但し、XがCH3のとき
はRの炭素原子数1を除く。)で示される(メタ)アク
リル酸エステルの単位から選ばれる一種以上であること
が好ましい。
【0023】このような(メタ)アクリル酸エステル単
位(A)は、以下の必要とされる二つの特性に応じて適
宜選択される。
【0024】(1)POFに広帯域が主に必要である場
合:単独重合体としたときの屈折率が1.50以上の
(メタ)アクリル酸エステルを共重合成分として用いる
ことが好ましい。これにより、共重合体としての屈折率
を高く保ちながら、剛性を高めるMMA単位(C)の含
有率を低下させ、柔軟性を付与するフッ素化アルキル
(メタ)アクリレート単位(B)の含有率を増加させる
ことができる。結果、屈折率が高く、強度の高い第1ク
ラッドを形成することができる。
【0025】(2)POFが屈曲された時の伝送損失増
加量の低減が主に必要である場合:単独重合体としたと
きのガラス転移温度が−60℃以上85℃以下の(メ
タ)アクリル酸エステルを共重合成分として用いること
が好ましい。このような(メタ)アクリル酸エステル
は、単位(C)を形成するMMAや単位(B)を形成す
る(メタ)アクリル酸フッ素化アルキルエステルとの共
重合性が良いため、共重合体としての透明性を高く保ち
ながら、剛性を高めるMMA単位(C)の含有率を低下
させずに、柔軟性を付与する(メタ)アクリル酸フッ素
化アルキルエステル単位(B)の含有率を増加させるこ
とができる。その結果、透明性、強度に優れる第1クラ
ッドを得ることができる。ガラス転移温度は、市販の示
差走査熱量計(DSC)を用い、試料の昇温、冷却、昇
温を順次行い、そのときの発熱および吸熱挙動から求め
ることができる。
【0026】単独重合体としたときの屈折率が1.50
以上の(メタ)アクリル酸エステルとしては、ベンジル
メタクリレート、フェニルメタクリレート、フェネチル
メタクリレート、ナフチルメタクリレート等の芳香族基
を有するメタクリル酸エステル、塩素化あるいは塩素化
エステル基の付いたメタクリル酸エステル、並びに、ア
ダマンチルメタクリレート、トリシクロデシルメタクリ
レート等の脂環式基を有するメタクリル酸エステルを例
示することができる。なかでもベンジルメタクリレート
は、その単独重合体が適度な柔軟性と耐熱性を有し、屈
折率が1.568と高いため、MMA単位(C)の含有
率をより小さくしたり、(メタ)アクリル酸フッ素化ア
ルキルエステル単位(B)の含有率をより大きくしたり
することができる。また、MMAとの反応性が良好であ
るため共重合体の透明性を向上させることができる。
【0027】単独重合体としたときのガラス転移温度が
−60℃以上85℃以下の(メタ)アクリル酸エステル
としては、アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸
イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)ア
クリル酸tert-ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル
を例示することができる。なかでも、アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブ
チルが好ましく、特に、アクリル酸メチルを共重合成分
に加えることにより耐熱分解性を向上させることができ
る。
【0028】本発明における第1クラッド材に含まれる
単位(A)を形成する(メタ)アクリル酸エステルは、
以上に例示した(メタ)アクリル酸エステルから選ばれ
る一種以上を用いることができる。
【0029】この第1クラッド材に含まれる(メタ)ア
クリル酸フッ素化アルキルエステル単位(B)は、下記
式(1)
【0030】
【化5】
【0031】(式中、XはH又はCH3、Rfは−CH2
(CF2mXであらわされる。)で示される(メタ)ア
クリル酸フッ素化アルキルエステルの単位から選ばれる
一種以上であることが好ましい。共重合体の機械的特性
を向上させる点から、式(1)において、mは6〜13
の範囲にある整数であることが好ましい。
【0032】このような単位(B)を形成する(メタ)
アクリル酸フッ素化アルキルエステルとしては、例え
ば、メタクリル酸2−(パーフルオロヘキシル)エチ
ル、メタクリル酸1,1,9−(ヘキサデカフルオロノ
ニル)、メタクリル酸2−(パーフルオロオクチル)エ
チル、メタクリル酸1,1,11−(イコサフルオロウ
ンデシル)、メタクリル酸2−(パーフルオロデシル)
エチル等が挙げられる。これら化合物は単独で用いても
よく、また2種以上を混合して用いてもよい。
【0033】また、第1クラッド材の共重合体中のフッ
素化アルキル(メタ)アクリレート単位(B)の含有量
は、共重合体の柔軟性や機械的特性の点から15質量%
以上であることが好ましく、透明性や耐熱性の点から6
0質量%以下であることが好ましい。
【0034】(メタ)アクリル酸エステル単位(A)と
(メタ)アクリル酸フッ素化アルキルエステル単位
(B)との質量比(A)/(B)は0.2〜1の範囲で
あり、0.2〜0.8の範囲であることが好ましく、
0.2〜0.6の範囲であることがより好ましい。この
質量比が0.2より小さい場合は柔軟性が低下し、PO
Fを屈曲させた時にクラッド中にクラックが発生しやす
くなり、伝送損失の増加の低減効果が不十分となるおそ
れがあり、1より大きい場合はクラッド材の機械特性や
透明性が低下するおそれがある。
【0035】第1クラッド材の共重合体中のMMA単位
(C)の含有量は、10〜70質量%とすることが好ま
しく、10〜60質量%とすることがより好ましい。1
0質量%未満であると鞘材の耐熱分解性が低くなるおそ
れがあり、70質量%より多いと剛性が高くなりPOF
を屈曲した時の伝送損失の増加が十分に低減されないお
それがある。
【0036】また、本発明のプラスチック光ファイバ
は、コア、第1クラッド及び第2クラッドのナトリウム
D線による25℃での屈折率をそれぞれn1、n2及びn
3としたとき下記の関係式(2)、(3)及び(4)を
満たすものであることが好ましい。
【0037】 n2>n3 (2) 0.35≧(n1 2−n2 21/2 ≧0.25 (3) (n1 2−n3 21/2≧0.55 (4) 関係式(2)を満たすことにより、即ち第1クラッドの
屈折率n2、第2クラッドの屈折率n3を、n2>n3の関
係とすることにより、POFを屈曲させた場合に、第1
クラッドから漏れた光が第2クラッドで反射させること
ができ、POFを曲げたときの伝送損失を低減すること
ができる。
【0038】また、関係式(3)については、(n1 2
2 21/2が0.25未満であると、POFを屈曲させ
た時の曲げ損失光量が増加するおそれがある。また、
0.35を超えると伝送帯域が低下するおそれがある。
【0039】さらに、関係式(4)については、(n1 2
−n3 21/2が0.55未満であると、POFを屈曲さ
せた時の曲げ損失光量が増加するおそれがある。
【0040】第1クラッドを構成する共重合体において
は、上記所望の特性が阻害されない範囲で、さらに他の
繰り返し単位を含有していてもよい。例えば、コア−ク
ラッド界面の密着性を向上させるためにメタクリル酸単
位などを含有させることができる。
【0041】また、第1クラッドを構成する上記共重合
体のメルトフローインデックス(230℃、荷重5kg
f(49N))は、POFの紡糸安定性や耐屈曲性の観
点から、5〜100の範囲が好ましく、10〜50の範
囲であることがより好ましい。
【0042】本発明のPOFにおける第2クラッドは、
ビニリデンフルオライド単位とテトラフルオロエチレン
単位とヘキサフルオロプロピレン単位とを含む共重合体
からなる。ビニリデンフルオライド単位が37.01〜
92モル%、テトラフルオロエチレン単位が0.01〜
55モル%、ヘキサフルオロプロピレン単位が4.0〜
7.99モル%の範囲とすることが好ましい。
【0043】ビニリデンフルオライド単位の含有率が9
2モル%より多くなると、成形性が低下し、また屈折率
が高くなるため光ファイバの開口角が大きくなり、曲げ
損失光量が増加するおそれがある。また、37.01モ
ル%より少なくなると硬度および耐熱性が低下するおそ
れがある。ビニリデンフルオライド単位の含有率は50
〜70モル%であることがより好ましい。
【0044】また、第2クラッド材の共重合体に、テト
ラフルオロエチレン単位を0.01モル%以上共重合さ
せることにより、屈折率を低下せしめ、光ファイバの開
口数を大きくすることが可能となり、耐熱性を向上する
ことができる。テトラフルオロエチレン単位の含有率が
55モル%より多くなると、硬度および成形性が低下す
るおそれがある。テトラフルオロエチレン単位の含有率
は22.5〜45モル%であることがより好ましい。
【0045】ヘキサフルオロプロピレンは対称性が低い
構造を有しているため、比較的少量共重合することで、
ビニリデンフルオライドとテトラフルオロエチレンとの
共重合体が有している結晶性を低減できる。この結晶性
低減効果は、ヘキサフルオロプロピレン単位を4.0モ
ル%以上含有することで十分に発現する。しかし、以下
に述べる3つの理由により、共重合組成におけるヘキサ
フルオロプロピレン単位は7.99モル%以下であるこ
とが好ましい。
【0046】1)ヘキサフルオロプロピレン単位が7.
99モル%より多いと、第2クラッドと第1クラッドと
の相溶性が低下し、第1クラッドと第2クラッドの界面
において構造不整が生じやすくなり、光伝送特性の低下
や機械的特性が低下する。
【0047】2)ポリアミド系樹脂を用いた被覆層が第
2クラッドの外周に形成される場合には、第2クラッド
のヘキサフルオロプロピレン単位の含有量が多いほど、
第2クラッドと被覆層との密着性が低下し、POFケー
ブルの引き抜き強度が低下する。
【0048】3)第2クラッド中にも、第1クラッドか
ら漏れた光が反射しながら伝送する場合、第2クラッド
の透明性が高ければ、発生した高次モード光は損失する
ことなくファイバ中を伝送するため、帯域が低下する原
因となる。したがって、第2クラッドに適度な結晶性部
分を若干量残しておくことにより、高次モード光の低減
効果があり、帯域を向上させることができる。
【0049】以上の理由から、第2クラッドの共重合組
成のヘキサフルオロプロピレン単位は4.0モル%〜
7.99モル%であることが好ましく、より好ましくは
5.0〜7.5モル%である。
【0050】また、第2クラッドを構成する共重合体の
メルトフローインデックス(230℃、荷重5kgf
(49N))は5〜200であることが、POFの紡糸
安定性の点から好ましい。
【0051】また、第2クラッドを構成する共重合体の
屈折率(ナトリウムD線を用いた25℃での測定値)
は、1.350〜1.380の間にあることが、曲げ損
失光量を十分に低減できるために好ましい。
【0052】本発明のPOFを構成するコアは、PMM
A、又はMMAとこのMMAと共重合可能な単量体との
共重合体(MMA系共重合体)が用いられる。これらの
重合体を用いることにより、光学特性に優れ、信頼性の
高いPOFを形成することができる。
【0053】MMA系共重合体としては、全共重合組成
を100質量%としたとき、透明性及び耐熱性の点から
MMA単位が50質量%以上であることが好ましく、8
0質量%以上であることがより好ましい。
【0054】MMAと共重合可能な単量体としては、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル
等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸
シクロヘキシル、フッ素化アルキルメタクリレート等の
メタクリル酸エステル類、イソプロピルマレイミド等の
マレイミド類、アクリル酸、メタクリル酸、スチレン等
が挙げられ、これらの中から1種以上を適宜選択してM
MAと共重合させることができる。
【0055】本発明のPOFは、耐屈曲性及び耐湿熱性
を向上させるために第2クラッドの外側に保護層を被覆
することができる。この保護層としては、フッ素原子及
び他のハロゲン原子の割合が59質量%以上であるフッ
素系樹脂を用いることができ、フッ素原子の割合が59
質量%以上であるフッ素系樹脂が好ましい。フッ素原子
の割合が、59質量%以上であれば充分な耐屈曲性、耐
湿熱性及び耐薬品性を達成することが可能となる。
【0056】フッ素原子の割合が59質量%以上である
フッ素系樹脂としては、例えば、フッ化ビニリデンとテ
トラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデンとヘ
キサフルオロアセトン共重合体、フッ化ビニリデンとト
リフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデンとヘキ
サフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデンとテ
トラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレン共重
合体、フッ化ビニリデンとテトラフルオロエチレンとヘ
キサフルオロアセトン共重合体、フッ化ビニリデンとト
リフルオロエチレンとヘキサフルオロアセトン共重合
体、エチレンとテトラフルオロエチレンとヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体等が挙げられるが、これに限定さ
れるものではない。また、これらの樹脂は単独で又は2
種以上を混合して用いることができる。
【0057】本発明のPOFは、耐屈曲性および耐湿熱
性を向上させるためにクラッドの外周に被覆層を密着配
設してPOFケーブルとすることができる。この被覆層
は、コアと直接接しないので、結晶化により透明性が低
下しても特に問題は生じない。
【0058】被覆層の材料としては、塩化ビニル樹脂、
塩素化ポリエチレン樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエチ
レン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ウレタン樹脂、フッ素
樹脂を挙げることができる。中でもポリアミド系樹脂
は、耐熱性、耐屈曲性、耐溶剤特性に優れることから、
耐熱性および耐環境特性を要求される用途向けのPOF
の被覆材として好適に用いることができる。特に、上記
ポリアミド系樹脂の中でも、ナイロン11、ナイロン1
2は、熱収縮性、耐屈曲性に優れ、しかも比較的融点が
低いために加工性が良いことから、POFの被覆材とし
て好ましい。
【0059】また、本発明のPOFケーブルは、耐久
性、耐環境特性をさらに良好なものとするために、クラ
ッドの外周に設けた被覆層の外周に熱可塑性樹脂からな
る第2被覆層を設けてもよい。
【0060】この第2被覆層に用いられる熱可塑性樹脂
としては、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、ポリアミド系
樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、エチレン−酢酸
ビニル共重合体からなる群から選ばれる1種又は2種以
上の混合物を用いることができる。中でも、使用される
環境により、POFに耐熱性、耐溶剤性が必要とされる
場合にはポリアミド系樹脂が好ましく、POFに耐屈曲
性が必要とされる場合にはポリエチレン樹脂、エチレン
−酢酸ビニル共重合体等の弾性率の小さい樹脂がより好
ましく用いられる。
【0061】本発明においては、少なくとも一つの被覆
層が延伸されていない状態で被覆されたものであること
が好ましい。POFのコアであるメタクリル酸メチルを
主成分とした樹脂は、100℃を超えるとガラス転移温
度に近づきコア樹脂の分子配向が緩和されるため、PO
Fは熱収縮がおこり、伝送損失が急激に増大する。しか
し、被覆層として、POFの保護層と密着性が良く、耐
熱性に優れた樹脂を、配向させずに被覆することで、P
OFの熱収縮を効果的に抑えることができる。
【0062】また、被覆層を構成する樹脂には可塑剤を
添加してもよく、塩化ビニル樹脂の場合、例えばジオク
チルフタレート、トリオクチルトリメリテート、トリク
レジルフォスフェート等を添加することができる。可塑
剤の添加に際しては、添加された可塑剤がPOFへ移行
して光ファイバの光学性能や機械特性に支障を来すこと
のないように、適宜選択し、必要量を用いることが好ま
しい。
【0063】本発明のPOFは、POFの一般的な製造
装置である複合溶融紡糸設備により製造できる。また、
コア材のみ溶融紡糸した後に、クラッド材をソルベント
コーティングすることによっても製造できる。
【0064】本発明のPOFケーブルは、信号源である
光源や、検知器に組み込まれたユニットのハウジング
や、別のPOFケーブル等との接合のために、このケー
ブル端にプラグを取り付けたプラグ付き光ファイバケー
ブルとして使用することができる。このプラグは、プラ
グ本体と、プラグ本体に装着されてPOFケーブルを固
定するためのストッパーとを備えている。
【0065】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明する。なお、実施例における評価、測定は以下の方法
により実施した。
【0066】(メルトフローインデックス)メルトフロ
ーインデックスは、日本工業規格JIS K7210に
準じて測定した。230℃、荷重5kgf(49N)の
条件下で直径2mm、長さ8mmのノズルから10分間
に吐出される重合体量を測定した。
【0067】(屈折率)溶融プレスにより厚さ200μ
mのフィルム状の試験片を作製し、アッベの屈折計を用
い、室温25℃におけるナトリウムD線の屈折率(nD
25)を測定した。
【0068】(伝送損失)25m−5mカットバック法
により伝送損失(dB/km)を測定した。測定波長が
650nm、入射光のNA(開口数)が0.1の光を用
いた。
【0069】(伝送帯域)長さ50mの光ファイバケー
ブルを用意し、インパルス応答法により波長650n
m、励振NA=0.30における−3dB帯域を、サン
プリングオシロスコープを用いて測定した。
【0070】(静置曲げ損失の測定)POFケーブル
を、底部に曲率半径が10mmの円弧を有するU字形状
の溝が彫ってある平板にはめこみ、180度屈曲させ
た。その際、POFケーブルの両端部は溝から突出して
自由端となっており、溝の各端部からPOFケーブル各
端部までの長さは90cmとした。POFケーブルの一
端から、分光器を用いて波長660nmに単色化した光
を入射した。励振NAはレンズを用いて0.1と0.6
5に合わせた。光ファイバケーブル他端から出射される
光量を、POFケーブルを直線状に保持した状態と、U
字状に180度屈曲させた状態でそれぞれ測定し、光量
の変化から静置曲げ損失を算出した。
【0071】(繰り返し屈曲回数の測定)長さ4mのP
OFケーブルの一端に荷重500gf(4.9N)をか
け、このPOFケーブルの中央を直径15mmの2本の
円管にて挟持した。このPOFケーブルの他端を一方の
円管側に移動させてPOFケーブルが90度折れ曲がる
ように円管外周に巻き付けた後、他方の円管側に移動さ
せてPOFケーブルが90度折れ曲がるように円管外周
に巻き付けて合計180度屈曲させ、これを繰り返し、
POFケーブルが切断した際の曲げ回数を測定した。
【0072】(引抜き強度)コアとクラッドからなるP
OFと被覆層との間の引抜き強度を測定した。まずPO
Fケーブル150mmをとり、片端から第1被覆層と第
2被覆層を10mmずつ注意深くはぎとり、全部で片端
から長さ50mmの被覆層をはぎとり、長さ100mm
の第1被覆層および第2被覆層を残した。被覆層が取り
除かれたPOF素線の露出部分を厚さ5mmのアクリル
板に形成された直径1.1mmの孔に貫通させ、そのP
OF素線を引き抜き速度100mm/分で引きながら、
POFケーブルからPOF素線が引き抜かれる時の応力
を測定した。
【0073】〔実施例1〕第1クラッド材として、メタ
クリル酸2−(パーフルオロオクチル)エチル25質量
%、メタクリル酸メチル65質量%、アクリル酸メチル
10質量%からなるモノマー溶液に対して、N−Nアゾ
ビスイソブチロニトリル0.1質量%、n−オクチルメ
ルカプタン0.1質量%を添加し、窒素バブリングによ
り溶存酸素を完全に除去した後、65℃にて5時間、次
いで120℃にて2時間重合して重合体を得た。得られ
た重合体を粉砕した後、180℃で10時間真空乾燥を
行った。この重合体のメルトインデックスは19g/1
0分、屈折率は1.465であった。
【0074】第1クラッド材として上記重合体、第2ク
ラッド材としてビニリデンフルオライド/テトラフルオ
ロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体(5
2.1/40.0/7.9(mol%)、屈折率1.3
69、メルトフローインデックス42.7)、コア材と
してポリメタクリル酸メチル(PMMA)を225℃の
紡糸ヘッドに供給し、同心円状複合ノズルを用いて紡糸
した後、150℃の熱風加熱炉中で繊維軸方向に2倍に
延伸し、第1クラッドの厚み10μm、第2クラッドの
厚み10μmの直径1.02mmのPOF素線を得た。
【0075】こうして得られたPOF素線を前記の評価
方法により評価し、その結果を表1に示した。表1から
わかるように、伝送損失、伝送帯域が良好なものであっ
た。
【0076】〔実施例2〕実施例1で得られたPOF素
線に、T型ダイを用いてナイロン12を被覆して第1被
覆層を形成し、直径1.5mmのPOFケーブルを得
た。さらに、このPOFケーブルの外側にもうナイロン
12を被覆して第2被覆層を形成し、直径2.3mmの
POFケーブルを得た。このPOFケーブルを前記の方
法により評価し、その結果を表1に示した。表1からわ
かるように、伝送損失、伝送帯域、静置曲げ損失、引き
抜き強度は良好であった。また、このPOFケーブルの
端部にプラグを取り付けて信号伝送用ケーブルとして用
い、安定に信号を送れることを確認した。
【0077】〔実施例3〜7および比較例1〕第1クラ
ッド及び第2クラッドを構成する共重合体を表1のとお
りに変更した以外は実施例1と同様にしてPOF素線を
作製し、このPOF素線に実施例2と同様にして表1に
示した被覆層を設けてPOFケーブルを得た。
【0078】これらのPOFケーブルについて評価を行
い、その結果を表1に示した。
【0079】実施例3〜6では、伝送損失、伝送帯域、
静置曲げ損失、引き抜き強度のいずれも優れていた。こ
れに対し、比較例1のように第2クラッドがビニリデン
フルオライド/テトラフルオロエチレン共重合体である
ものは、静置曲げ損失に劣っていた。また、実施例7の
ように第2クラッドがビニリデンフルオライド/テトラ
フルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体
で、そのヘキサフルオロプロピレン単位含有量が9.0
mol%であるものは、他の実施例と比較して伝送帯
域、引き抜き強度が劣っていたが、静置曲げ損失は他の
実施例と同様に優れていた。
【0080】
【表1】
【0081】PMMA:ポリメチルメタクリレート、M
MA:メタクリル酸メチル、BzMA:メタクリル酸ベ
ンジル、BA:アクリル酸ブチル、MA:アクリル酸メ
チル、17FM:メタクリル酸2−(パーフルオロオク
チル)エチル、2F:ビニリデンフルオライド、4F:
テトラフルオロエチレン、6F:ヘキサフルオロプロピ
レン、PA11:ナイロン11、PA12:ナイロン1
2、PE:ポリエチレン、PVC:ポリ塩化ビニル
【0082】
【発明の効果】以上、説明したように本発明のPOF及
びPOFケーブルは、第1クラッドおよび第2クラッド
に特定組成のポリマーを組み合わせて使用し、十分な強
度を有する高屈折率の第1クラッドと、その第1クラッ
ドと相溶性を有する透明性が制御された第2クラッドか
らなるクラッドを有しているため、伝送損失が低いだけ
ではなく、伝送帯域、曲げ損失がバランス良く優れたプ
ラスチック光ファイバが提供でき、さらに十分な引き抜
き強度、繰り返し屈曲耐性を有するプラスチック光ファ
イバケーブルを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 220/12 C08F 220/12 220/22 220/22 G02B 6/10 G02B 6/10 D 6/22 6/22 6/44 316 6/44 316 Fターム(参考) 2H050 AB43X AB43Y AB44Y AB48Y AB50X AB50Y AC36 AC71 AC86 AD01 BA34 BB03Q BB03S BB10Q BB14Q BB15Q BB35S BD03 BD07 4J100 AC24P AC26Q AC27R AL03Q AL03R AL08P AL08Q BB12P BB18P BC43Q CA05 DA42 DA43 DA47 DA55 DA63 JA35

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリメタクリル酸メチル、又は1種類以
    上のビニル系単量体とメタクリル酸メチルとの共重合体
    からなるコアと、前記コアの外周に第1クラッド、第2
    クラッドの順で同心円状に積層されたクラッドを有する
    プラスチック光ファイバであって、 第1クラッドは、(メタ)アクリル酸エステル単位
    (A)と、下記式(1) 【化1】 (式中、XはH又はCH3、Rfは−CH2(CF2m
    で表され、XはH又はF、mは6〜13の整数)で示さ
    れる(メタ)アクリル酸フッ素化アルキルエステルの単
    位(B)と、メタクリル酸メチル単位(C)とを含有す
    る共重合体であって、単位(A)と単位(B)の質量比
    (A)/(B)が0.2〜1.0の範囲にある共重合体
    からなり、 第2クラッドは、ビニリデンフルオライド単位とテトラ
    フルオロエチレン単位とヘキサフルオロプロピレン単位
    を有する共重合体からなることを特徴とするプラスチッ
    ク光ファイバ。
  2. 【請求項2】 第2クラッドが、ビニリデンフルオライ
    ド単位37.01〜92モル%とテトラフルオロエチレ
    ン単位0.01〜55モル%とヘキサフルオロプロピレ
    ン単位4.0〜7.99モル%とからなる共重合体から
    なり、 コアの屈折率n1、第1クラッドの屈折率n2、第2クラ
    ッドの屈折率n3が、ナトリウムD線による25℃での
    屈折率として、下記の関係式(2)、(3)及び(4) n2>n3 (2) 0.35≧(n1 2−n2 21/2 ≧0.25 (3) (n1 2−n3 21/2≧0.55 (4) を満たすことを特徴とする請求項1に記載のプラスチッ
    ク光ファイバ。
  3. 【請求項3】 (メタ)アクリル酸エステル単位(A)
    が、ベンジルメタクリレート単位、下記式(5) 【化2】 (式中、XはH又はCH3、Rは炭素原子数1〜5のア
    ルキル基を示す。但し、XがCH3のときはRの炭素原
    子数1を除く。)で示される(メタ)アクリル酸エステ
    ルの単位から選ばれる一種以上である請求項1又は2に
    記載のプラスチック光ファイバ。
  4. 【請求項4】 (メタ)アクリル酸エステル単位(A)
    が、ベンジルメタクリレート単位、(メタ)アクリル酸
    エチル単位、(メタ)アクリル酸プロピル単位、(メ
    タ)アクリル酸ブチル単位、又はアクリル酸メチル単位
    から選ばれる一種以上である請求項1又は2に記載のプ
    ラスチック光ファイバ。
  5. 【請求項5】 第2クラッドの外周に、フッ素原子及び
    他のハロゲン原子の割合が59質量%以上であるフッ素
    系樹脂からなる保護層を有する請求項1ないし4のいず
    れか一項に記載のプラスチック光ファイバ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか一項に記載
    のプラスチック光ファイバの外周に、ポリアミド系樹
    脂、塩化ビニル樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、ポリエ
    チレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ウレタン樹脂、およ
    びフッ素樹脂からなる群から選ばれる1種又は2種以上
    の混合物からなる被覆層を有するプラスチック光ファイ
    バケーブル。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれか一項に記載
    のプラスチック光ファイバの外周にナイロン11又はナ
    イロン12を主成分とする樹脂からなる被覆層を有する
    プラスチック光ファイバケーブル。
  8. 【請求項8】 前記被覆層の外周に熱可塑性樹脂からな
    る第2被覆層を有する請求項6又は7に記載のプラスチ
    ック光ファイバケーブル。
  9. 【請求項9】 第2被覆層がポリアミド系樹脂からなる
    請求項8に記載のプラスチック光ファイバケーブル。
  10. 【請求項10】 少なくとも一つの被覆層が、延伸され
    ていないことを特徴とする請求項8に記載のプラスチッ
    ク光ファイバケーブル。
  11. 【請求項11】請求項6ないし10のいずれか一項に記
    載のプラスチック光ファイバケーブルの端にプラグが設
    置されてなるプラグ付きプラスチック光ファイバケーブ
    ル。
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