JP2003139971A - プラスチック光ファイバ - Google Patents

プラスチック光ファイバ

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JP2003139971A
JP2003139971A JP2001335427A JP2001335427A JP2003139971A JP 2003139971 A JP2003139971 A JP 2003139971A JP 2001335427 A JP2001335427 A JP 2001335427A JP 2001335427 A JP2001335427 A JP 2001335427A JP 2003139971 A JP2003139971 A JP 2003139971A
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plastic optical
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Hisaaki Kobayashi
久晃 小林
Masaki Segawa
正樹 瀬川
Hidekazu Kunieda
秀和 国枝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高速通信が可能でかつ、特に耐曲げ特性など特
性バランスが優れたプラスチック光ファイバを提供す
る。 【解決手段】コアがメチルメタクリレートを主成分とす
る(共)重合体、第1クラッドがパーフルオロアルキル
メタクリレート系共重合体、第2クラッドが弗化ビニリ
デン、テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプ
ロピレン、その他共重合可能な成分を特定組成比で重合
した共重合体からなり、理論開口数0.20〜0.35
であるプラスチック光ファイバ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐曲げ特性が特に
優れた高速通信用のプラスチック光ファイバに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】プラスチック光ファイバ(以下、POF
と略記する)は、コア、クラッドの2種の重合体により
構成されている。コアには、ポリメチルメタクリレート
(以下、PMMAと略記する)に代表されるように、透
明性に優れ耐候性の良好な重合体が一般に使用される。
一方、クラッドには、コア内部に光を閉じ込めておくた
めに、コアよりも低屈折率であることが必要であり、弗
素含有重合体が広く使用されている。
【0003】この弗素含有重合体としては、弗化ビニリ
デン/テトラフルオロエチレン共重合体(特公昭63−
67164号公報)、ヘキサフルオロアセトン/弗化ビ
ニリデン共重合体(特開昭61−22305号公報)な
どの弗化ビニリデン系共重合体が一般的に使用されてい
る。
【0004】これらの弗化ビニリデン系共重合体は、メ
チルメタクリレ−ト(以下、MMAと略記する)を主成
分とする重合体との相溶性が良いため、それをクラッド
に用いたPOFは、コアとの界面密着性が良く機械特性
も良好である。しかしながら、それら弗化ビニリデン系
共重合体はいずれも結晶性の重合体で透明性に劣るた
め、それをクラッドとして用いたPOFは透光性に劣る
という問題がある。さらに本クラッドは、ガラス転移温
度が低く、また高温下、高温湿熱下にさらされると、結
晶成長により白濁化が促進されるため、本クラッドを用
いたPOFは耐熱性が約70℃と低く用途が限定される
という難点があった。
【0005】そのため、透明性が高くガラス転移温度が
高い次のa〜dのような弗素含有重合体をクラッドに用
いたPOFが提案されている。 a:パーフルオロアルキルメタクリレートとMMAとの
共重合体(特公昭43−8978号公報、特開昭62−
265606号公報)、 b:α−フルオロアクリレート共重合体(特開昭59−
227908号公報)、 c:上記a,bなどのイミド化反応物(特開昭61−1
21005号公報、特開昭61−246703号公
報)、あるいは酸無水物(特開昭60−184211号
公報)、 d:環状弗素重合体(特開昭63−261204号公
報、特開昭63−302303号公報)。
【0006】しかしながら、これらのクラッドを有する
POFでは、最近の高速通信用途への要求には対応が難
しく、そのためにはコアとクラッドの屈折率の差を小さ
くして開口数を小さくしていく必要がある。なお、理論
開口数は次式のようにコア、第1クラッドの屈折率差に
て表わされ、屈折率は25℃でのナトリウムD線で値で
ある。
【0007】開口数=((コアの屈折率)2 −(第1ク
ラッドの屈折率)21/2しかしながら、開口数が小さ
くになるに伴い、POFの耐曲げ特性が劣る、即ちPO
Fを曲げ時の漏光が増大する問題がある。
【0008】そこで、PCT/JP96/01270あ
るいは特開平9−159844号公報においては、上記
弗化ビニリデン系共重合体を第2クラッドとすることに
より、曲げた時に第1クラッドから飛び出した一部の光
が第2クラッドに反射して回復する役割を果たして、耐
曲げ特性を従来開口数品並としている。
【0009】しかしながら、それでも最近は更なる耐曲
げ性を要求されており、そのため特開平11−1019
15号公報においては、弗化ビニリデン組成を減らし、
さらに第3成分としてヘキサフルオロプロピレンを共重
合して結晶性を抑えた重合体(Dyneon社の商品
名”THV200”)を第2クラッドに用いたPOFを
提案している。しかし、該公報にも示すように、”TH
V200”が柔軟で巻き取り時に粘着するなどの問題が
あったり、耐熱性がまだ不十分であったりして実用化が
困難であるため、さらなる保護層(弗化ビニリデン系共
重合体あるいは弗化ビニリデンホモポリマー、ナイロン
12など)を被せるのが好ましいとしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主な目的は、
高速通信が可能でかつ、特に耐曲げ特性が優れた2層ク
ラッドのPOFであり、しかも特開平11−10191
5号公報で示すような更なる保護層の必要ないPOFを
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は主として次の構成を有する。
【0012】すなわち、本発明は、「MMAを主成分と
する(共)重合体からなるコアと、式(1)で示される
パーフルオロアルキルメタクリレ−ト
【0013】
【化2】 (ただし、Rはフッ素原子または水素原子、mは1また
は2、nは1から10の整数を表わす。)、MMAを含
有する共重合体である第1クラッドと、 ヘキサフルオロプロピレン 10〜30重量% テトラフルオロエチレン 45〜75重量% 弗化ビニリデン 10〜35重量% 他の共重合可能な成分 1〜10重量% を共重合成分とし、かつ弗素組成重量率が70〜74%
である共重合体からなる第2クラッドからなり、理論開
口数が0.20〜0.35、半径10mmの棒に360
度、1回巻き付けた時の曲げ損失が1dB未満であるこ
とを特徴とするPOF。」である。
【0014】
【発明の実施の形態】まず、本発明のPOFの各構成に
ついて説明する。
【0015】本発明のコアをなすMMAを主成分とする
(共)重合体としては、PMMA、MMA主体の共重合
体(例えば(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アク
リル酸、置換スチレン、N−置換マレイミドなどを共重
合)、あるいはそれらを高分子反応したグルタル酸無水
物、グルタルイミドなどの変性重合体などが挙げられ
る。なお、(メタ)アクリル酸エステルとしては、メチ
ルアクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリ
レート、ブチルメタクリレ−ト、t−ブチルメタクリレ
ート、シクロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタク
リレート、フェニルメタクリレート、ボルニルメタクリ
レート、アダマンチルメタクリレートなどが、置換スチ
レンとしては、スチレン、メチルスチレン、α−メチル
スチレンなどが、N−置換マレイミドとしては、N−イ
ソプロピルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミ
ド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N
−o−メチルフェニルマレイミドなどが挙げられる。こ
れら共重合成分は、複数で用いても良く、これら以外の
成分を少量使用してもよい。また、酸化防止剤などの安
定剤が透光性に悪影響しない量だけ含まれていても構わ
ない。これらの重合体の中で、実質的にPMMAである
ことが、生産性、透光性、耐環境性などの点から最も好
ましい。
【0016】本発明の第1クラッドは、式(1)で示す
パーフルオロアルキルメタアクリレ−ト、
【0017】
【化3】 (ただし、Rはフッ素原子または水素原子、mは1また
は2、nは1から10の整数を表わす。)、MMAを含
有する共重合体であることが必要である。さらには、上
記パーフルオロアルキルメタクリレート10〜40重量
%、及びMMAが60〜90重量%を共重合成分として
含有する共重合体であることが好ましい。一般的に入手
が容易なパーフルオロアルキルメタクリレートとして
は、n=8程度の長鎖エステル系と、n=1〜4程度の
短鎖エステル系と大きく2分されるが、いずれか単独で
用いても、混合して用いても、あるいは短鎖同士を混合
して用いても構わない。パーフルオロアルキルメタクリ
レートが本構造以外の場合は、共重合体が白濁、黄変し
たり、機械特性が著しく劣ったりして、POFとすると
透光性、耐熱性、耐屈曲性などが劣ったりする。なお、
さらにMMA以外の(メタ)アクリル酸エステル類、脂
環式炭化水素をエステルに有するメタクリル酸、(メ
タ)アクリル酸、(置換)スチレン、(N−置換)マレ
イミドなどを10重量%程度以内で共重合しても構わな
い。
【0018】本発明における第1クラッドを構成する共
重合体の好ましい物性としては、ガラス転移温度が80
℃以上であり、メルトフローインデックス(235℃/
5kg)が3〜50g/10分の範囲である。ガラス転
移温度を80℃以上とすれば、電子機器で必要とされる
85℃耐熱性を有することができるので好ましい。
【0019】本第1クラッドを使用したPOFの理論開
口数は0.20〜0.35が必要である。
【0020】開口数を0.20〜0.35とすることに
より、従来の低開口数POFと同様に、伝送帯域が高く
なり、高速通信が可能となる。
【0021】本発明の第2クラッドは、 ヘキサフルオロプロピレン 10〜30重量% テトラフルオロエチレン 45〜75重量% 弗化ビニリデン 10〜35重量% 他の共重合可能な成分 1〜10重量% からなる共重合体からなり、かつ弗素組成重量率が70
〜74%であることが必要である。この範囲外の組成で
は、低結晶化(無色透明化)が達成できなかったり、耐
屈曲性などの機械特性が大幅に低下したり、また特開平
11−101915号公報で示すような粘着性がある、
耐熱性が不十分であったりなどの問題を有する。
【0022】さらに、 ヘキサフルオロプロピレン 14〜25重量% テトラフルオロエチレン 49〜70重量% 弗化ビニリデン 14〜30重量% 他の共重合可能な弗素元素を含有する成分 2〜7重量% からなる共重合体からなり、弗素組成重量率が71〜7
4%であることが好ましい。第2クラッドが第1クラッ
ドより低屈折率となれば、上記に挙げた公知例のよう
に、POFが曲げられたり、第1クラッドの不整部分か
ら漏れだした光を反射して回収する働きをする。そのた
め、本組成及び弗素組成重量率であれば、曲げ時の漏光
をかなり少なくできるばかりでなく、透明性、耐熱性、
耐屈曲性も良好で、また柔軟で巻き取り時に粘着するな
どの問題もない。
【0023】他の共重合可能な成分としては、上記好ま
しい弗素含有率とするために、弗素を含有することが好
ましく、例えば、ヘキサフルオロアセトン、パーフルオ
ロアルキルビニルエーテル類、弗化ビニル、トリフルオ
ロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、パーフルオ
ロアルキル(メタ)アクリレート類、αフルオロパーフ
ルオロアルキルアクリレート類、その他、”サイトッ
プ”、”テフロン(登録商標)AF”などで使用されて
いるモノマーなどが挙げられる。さらには、上記のうち
水素を含まない全弗素置換モノマーであるヘキサフルオ
ロアセトン、パーフルオロアルキルビニルエーテル
類、”サイトップ”、”テフロン(登録商標)AF”な
どで使用されているモノマーが最も好ましく使用でき
る。
【0024】本発明の第2クラッドを構成する共重合体
の好ましい物性としては、ショアD硬度(ASTM D
2240)は35〜55の範囲にあり、メルトフローイ
ンデックス(265℃/5kg)が5〜80g/10分
の範囲である。
【0025】また、第1クラッド、第2クラッドの厚み
は、それぞれ2〜12μmであることが好ましい。
【0026】本発明のPOFは、半径10mmの棒に3
60度、1回巻き付けた時の曲げ損失が1dB未満であ
ることが必要であり、さらに好ましくは、0.8dB未
満である。この範囲であれば、自動車をはじめとした精
密機器に省スペースで配線・施工が可能である。
【0027】本発明のPOFは一般的な製造法と同様に
して製造することができる。例えば、コアと第1クラッ
ド、第2クラッドとを加熱溶融状態下で、同心円状複合
用の複合口金から吐出してコア/第1クラッド/第2ク
ラッドの3層芯鞘構造を形成させる複合紡糸法が好まし
く用いられる。続いて、機械特性を向上させる目的で
1.2〜3倍程度の延伸処理が一般的に行なわれPOF
となる。このPOFの外径は通常0.1〜3mm程度で
あり、目的に応じて適宜選択すればよいが、取扱性など
の面から0.5〜1.5mmのものが好ましい。
【0028】本発明のPOFには、更に、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンあるいはそれらの共重合体、ブレン
ド品、有機シラン基を含有するオレフィン系ポリマー、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩素化ポリエチレン、ポリ弗化ビニリデンあるいはその
共重合体、ナイロン12などのポリアミド樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ナイロンエラストマー、ポリエステルエラ
ストマーあるいはウレタン樹脂、弗素樹脂といった樹脂
を被覆し、コードとすることができる。被覆層は1層で
も多層でも良く、多層の場合は間にケブラーなどのテン
ションメンバーを入れても良い。これらの被覆材には、
難燃剤の他、酸化防止剤、耐老化剤、UV安定剤などの
安定剤、着色のためのカーボンブラック、顔料、染料な
どを含んでも良い。なお、被覆層はクロスヘッダダイを
使用した溶融押し出し成形法等の公知の方法によって形
成することができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例により、更に詳細に説
明する。なお、作製したPOFの評価は以下の方法で行
った。
【0030】透光性:ハロゲン平行光(波長650n
m)を使用して30/2mカットバック法により測定し
た。
【0031】伝送帯域:日本化学工業協会がPOF用に
標準化を検討したパルス法(平成12年度新エネルギー
・産業技術総合開発機構研究受託成果報告書「プラスチ
ック光ファイバの試験評価方法の標準化」)(LNA=
0.3)にて、100m長のファイバで−3dBとなる
帯域を求めた。
【0032】弗素含有率:元素分析にて求めた。
【0033】屈折率:測定装置としてアッベ屈折率計
(ナトリウムD線)を使用して、室温25℃雰囲気にて
測定した。
【0034】連続屈曲回数:ファイバの一端に500g
の荷重をかけ、直径30mmφのマンドレルで支持し、
その支持点を中心にファイバの他端を角度90°で連続
的に屈曲させて、ファイバが切断するまでの回数を測定
した(n=5の平均値)。
【0035】耐熱性:高温オーブン(タバイエスペック
社製”PHH−200”)内に試長28mのファイバ
(両末端各1mはオーブン外)を85℃、500時間投
入し、試験前後の光量を測定してその変化量を指標とし
た(n=3の平均値。マイナスは光量ダウンを示
す。)。
【0036】耐湿熱性:耐熱性と同様にして、ただし温
度85℃、湿度85%にて評価した。
【0037】曲げ損失:660nmLEDを使用し、金
属製半径10mmの棒に360度、1回巻き付けた時の
光量を測定してその前後での減少量を指標とした(n=
3の平均値)。
【0038】[実施例1]表1に挙げる第1クラッド
(1,1,2,2−テトラヒドロパーフルオロデシルメ
タクリレート(17FM)/MMA/メタクリル酸共重
合体(屈折率1.463、理論開口数0.28))、第
2クラッド(弗化ビニリデン(2F)/テトラフルオロ
エチレン(4F)/ヘキサフルオロプロピレン(6F)
/ヘプタフルオロプロピルビニルエーテル共重合体(屈
折率1.360、弗素含有率71.7%))、さらに、
連続塊状重合によって製造したPMMA(屈折率1.4
92)をコアとして、それぞれ複合紡糸機に供給して、
235℃にてコア、第1クラッド、第2クラッドを芯鞘
複合溶融紡糸し、ファイバ径1000μm(コア径98
0μm、第1/第2クラッド厚各5.0μm)のベアフ
ァイバを得た。さらに、カーボンブラック入りポリエチ
レンを被覆して外径2.2mmのコードとした。
【0039】こうして得られたPOFを前記の評価方法
により評価し、その結果を表1に示した。表2からわか
るように、伝送帯域が高く、透光性、耐屈曲性、耐熱
性、耐湿熱性、耐曲げ特性が良好であり、POFとして
好適なものであった。
【0040】[実施例2〜5および比較例1〜7]第1
クラッド/第2クラッドを表1のとおりに変更した以外
は実施例1と同様にしてPOFを得た。これらのPOF
を使用して実施例1と同じ評価を行い、その結果を表2
に示した。
【0041】本発明の実施例2〜5は透光性、伝送帯
域、耐屈曲性、耐熱性、耐湿熱性、耐曲げ特性がいずれ
も優れていた。
【0042】しかしながら、第2クラッドを有しない比
較例1は特に耐曲げ特性、耐屈曲性が劣り、第1クラッ
ドの屈折率が低い比較例2は伝送帯域が劣り、第2クラ
ッドに第4成分を有さない比較例3(Dyneon社”
THV500”)及び比較例4(Dyneon社”TH
V200”)では巻取りPOFに巻取りは可能なものの
粘着性があったり耐熱・耐湿熱性に劣ったり、第2クラ
ッドが従来からの弗化ビニリデン主体の共重合体である
比較例5では耐曲げ特性が不十分であるなど、いずれか
特性に欠点があって特性バランスが良くない。
【0043】また、第2クラッドの組成比が範囲内を外
れる比較例6では、巻取りが難しく、第4成分の共重合
組成比が10重量%を超える比較例7では耐屈曲性その
他の物性バランスが悪かった。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【発明の効果】本発明は、弗化ビニリデン、テトラフル
オロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンに更に共
重合可能な成分を共重合した第2クラッドを使用するこ
とにより、高速通信が可能で、かつ、特に耐曲げ特性な
ど特性バランスが優れ、しかも特開平11−10191
5号公報で示すような更なる保護層の必要ないPOFを
提供できる。
【0047】そのため、自動車、航空機などの移動体、
交換機、工場自動制御などの接続・配線などの用途で、
かつPOFの曲げ時の漏光が懸念される分野でも、高速
通信を図ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 214:22) Fターム(参考) 2H050 AA15 AB43X AB44X AB48Y AB50X AC36 4J100 AC24R AC26P AC27Q AL03Q AL08P BB12P BB18P DA22 DA62 JA35

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メチルメタクリレ−トを主成分とする
    (共)重合体からなるコアと、式(1)で示されるパー
    フルオロアルキルメタクリレ−ト 【化1】 (ただし、Rはフッ素原子または水素原子、mは1また
    は2、nは1から10の整数を表わす。)、メチルメタ
    クリレートを含有する共重合体である第1クラッドと、 ヘキサフルオロプロピレン 10〜30重量% テトラフルオロエチレン 45〜75重量% 弗化ビニリデン 10〜35重量% 他の共重合可能な成分 1〜10重量% を共重合成分とし、かつ弗素組成重量率が70〜74%
    である共重合体からなる第2クラッドからなり、理論開
    口数が0.20〜0.35、半径10mmの棒に360
    度、1回巻き付けた時の曲げ損失が1dB未満であるこ
    とを特徴とするプラスチック光ファイバ。
  2. 【請求項2】第2クラッドが ヘキサフルオロプロピレン 14〜25重量% テトラフルオロエチレン 49〜70重量% 弗化ビニリデン 14〜30重量% 他の共重合可能な弗素元素を含有する成分 2〜7重量% を共重合成分とし、かつ弗素組成重量率が71〜74%
    である共重合体からなることを特徴とする請求項1に記
    載のプラスチック光ファイバ。
  3. 【請求項3】第1クラッドが、パーフルオロアルキルメ
    タクリレート10〜40重量%、及びメチルメタクリレ
    ート60〜90重量%を共重合成分として含有する共重
    合体からなることを特徴とする請求項1または2に記載
    のプラスチック光ファイバ。
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