JP2001074944A - 高開口数プラスチック光ファイバおよびそのコ−ド - Google Patents

高開口数プラスチック光ファイバおよびそのコ−ド

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JP2001074944A JP25204299A JP25204299A JP2001074944A JP 2001074944 A JP2001074944 A JP 2001074944A JP 25204299 A JP25204299 A JP 25204299A JP 25204299 A JP25204299 A JP 25204299A JP 2001074944 A JP2001074944 A JP 2001074944A
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clad
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Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
Atsuhisa Kaneko
敦久 金子
Hisaaki Kobayashi
久晃 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車内配線に好適な耐熱性、機械特性、
取り扱い性に優れた高NAプラスチック光ファイバおよ
びそのコ−ドを提供する。 【解決手段】 コア、クラッドからなるプラスチック
光ファイバにおいて、コアがメチルメタクリレートを主
成分とする(共)重合体からなり、クラッドがエチレン
単位およびヘキサフルオロプロピレン単位およびテトラ
フルオロエチレン単位を含む共重合体からなることを特
徴とする高開口数プラスチック光ファイバ素線とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車内配線に好
適な耐熱性、機械特性、取り扱い性に優れた高開口数プ
ラスチック光ファイバおよびそのコ−ドに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】プラスチック光ファイバ(以下POFと
略記する)は加工性、取り扱い性、製造コストなどの面
でガラス系光ファイバに比べて優れているので、短距離
の光信号伝送、ライトガイドなどに使用されてきてい
る。また、POFの中高速LANおよびホームネットワ
ークにおける高速伝送媒体としての応用もさかんになっ
てきており、それにはファイバの開口数を0.3程度と
低くし伝送帯域を向上させた低開口数POFが使用され
てきている。一方近年、自動車内短距離敷設配線への適
用が新たに進められているが、従来使用されてきたPO
Fはその開口数が0.3〜0.5程度と小さいため、車
内のような狭い場所に敷設した場合曲げ損失が増大し、
分岐する際の結合損失が高いことや、車載内温度、振動
等の問題等に対して実用に耐えないものであった。従っ
て開口数の高いPOFで且つ耐熱性、機械特性が良好な
POFが求められてきている。
【0003】従来のPOFは、コアとクラッドとの2種
の重合体により構成されている。コアには、ポリメチル
メタクリレート(以下PMMAと略記する)に代表され
るように、透明性に優れ耐候性の良好な重合体が一般に
使用される。一方、クラッドには、コア内部に光を閉じ
込めておくために、コアよりも低屈折率であることが必
要であり、弗素含有重合体が広く使用されている。
【0004】このクラッド用の弗素含有重合体として
は、一般的に下記3種が使用されており、それぞれ長所
・短所を持っているので、開口数、耐熱性、機械特性な
どの観点から使い分けられている。 (1)弗化ビニリデン/テトラフルオロエチレン共重合
体(特公昭63−67164号公報)、弗化ビニリデン
/ヘキサフルオロアセトン共重合体(特開昭61−22
305号公報)などの弗化ビニリデン系共重合体。 (2)フルオロアルキルメタクリレートとメチルメタク
リレートとの共重合体(特公昭43−8978号公
報)。 (3)長鎖フルオロアルキルメタクリレートとメチルメ
タクリレートとの共重合体(特開昭62−265606
号、特開平4−204909号公報)。
【0005】(1)の弗化ビニリデン系共重合体は、P
MMAなどのメチルメタクリレートを主成分とする重合
体との相溶性が良いため、これらをクラッドに用いたP
OFは、コアとの界面密着性が良く機械特性も良好であ
る。しかしながら、これらをクラッドに用いたPOFは
耐熱性が約70℃と低いので用途も限定される。また、
それら弗化ビニリデン系共重合体はいずれも結晶性の重
合体であるため、弗化ビニリデン組成が実質的に70〜
85モル%と限られた範囲内でしか無色透明性を示さな
い。そのため、この場合のPOFの開口数は0.50前
後となりこれ以上の開口数向上は望めない。
【0006】(2)のフルオロアルキルメタクリレート
系共重合体は、透明性に優れガラス転移温度が高い。従
って、これらをクラッドに用いたPOFは、耐熱性は約
85℃と優れるが、脆くメチルメタクリレートを主体と
する重合体との相溶性が良くないため、耐屈曲性などの
機械特性に劣っている。しかもフルオロアルキルメタク
リレートの組成比が増大するに伴い機械特性が劣る傾向
にあるので、この場合のPOFの開口数は0.47前後
となりこれ以上の開口数向上は望めない。
【0007】一方、(3)の長鎖フルオロアルキルメタ
クリレート系共重合体は、(2)よりも機械特性が改善
され、弗素含有が高く屈折率を低くできる可能性がある
が、その共重合組成を高くすると白濁したり熱安定性が
劣って発泡し、透光性が悪化する問題が生じる。よって
この場合のPOFの開口数は0.49前後となりこれ以
上の開口数向上は望めない。
【0008】以上のことより、開口数の高いPOFとす
るためには、その一つとして、弗化ビニリデン系共重合
体の透明性を向上すべく、第3成分としてヘキサフルオ
ロプロピレンを共重合させて非結晶性とした重合体をク
ラッドに用いたPOFが特公昭62−3401号および
特許第2857411号公報で提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
樹脂をクラッドに使用したPOFは開口数が高く透光性
に優れるものの、特許第2857411号公報にも記載
にもあるとおり、クラッドが柔らかく粘着性があるとい
う問題があった。そのため、素線どうしが粘着してしま
い、ボビンに巻き取り難い、あるいはほどけ難いといっ
た状況が生じ、機械的な締め付けによってファイバの信
頼性が損なわれるといった問題に至っていた。また上記
粘着性のため上記POFを加工する際の作業性において
も劣っていた。すなわち、その作業効率の悪さを回避す
るためにボビンにいったん巻き取ることを避け、連続し
てコ−ド被覆化を行うなどの対策が考えられるが、コ−
ドの長手方向における信頼性が劣る、コ−ド被覆化の細
かい条件設定に対応できず被覆用樹脂が限られてしまう
などの問題があった。また特許第2857411号公報
に記載のように、上記POFの外側に粘着性の無い別の
薄い保護層を施した2層クラッド光ファイバ素線が提案
されているが、2層化のために必要な装置が新たに必要
となり、紡糸速度の高速化が難しいなど作業効率が低い
といった問題があった。
【0010】そこで、本発明の主な目的は、耐熱性、機
械特性、耐環境性に優れ、取り扱い性、作業性良好な粘
性の小さい一層のみのクラッドを有した高開口数POF
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目標を達成するため
には、クラッド用ポリマとしてエチレンを共重合単位と
して含む特定の弗素含有共重合体を用いることが有効で
あって、上記課題を総合的に解決することができる。す
なわち、本発明の高開口数POFは、コア及びクラッド
からなるプラスチック光ファイバにおいて、コアがメチ
ルメタクリレートを主成分とする(共)重合体で構成さ
れ、クラッドがエチレン単位、テトラフルオロエチレン
単位およびヘキサフルオロプロピレン単位からなる共重
合体で構成されることを特徴とする。また、コアが実質
的にポリメチルメタクリレートのみから構成され、クラ
ッドが、エチレン:5〜30wt%、テトラフルオロエ
チレン:40〜75wt%、ヘキサフルオロプロピレ
ン:15〜50wt%の共重合割合のエチレン/テトラ
フルオロプロピレン/ヘキサフルオロエチレン3元共重
合体から構成されることを特徴とする。
【0012】さらに、クラッド表面のアルミニウムに対
する動摩擦係数(JIS K7218)が1.4以下で
あることを特徴とする。また、上記のいずれかに記載の
プラスチック光ファイバの外側に熱可塑性樹脂からなる
被覆層が形成されてなることを特徴とし、さらには被覆
層を構成する熱可塑性樹脂が、ポリプロピレン、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリオレフィンエラストマ−、ポ
リアミドエラストマ−、ポリエステルエラストマ−、架
橋ポリエチレン及び架橋ポリプロピレンから選ばれる少
なくとも一種からなることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明においてコアをなすメチル
メタクリレートを主成分とする(共)重合体は、PMM
A、メチルメタクリレート主体の共重合体(例えば(メ
タ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸、置換ス
チレン、N−置換マレイミドなどを共重合)、あるいは
それらを高分子反応したグルタル酸無水物、グルタルイ
ミドなどの変性重合体などが挙げられる。なお、(メ
タ)アクリル酸エステルとしては、メチルアクリレー
ト、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、t
−ブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレー
ト、ベンジルメタクリレート、フェニルメタクリレー
ト、ボルニルメタクリレート、アダマンチルメタクリレ
ートなどが、置換スチレンとしては、スチレン、メチル
スチレン、α−メチルスチレンなどが、N−置換マレイ
ミドとしては、N−イソプロピルマレイミド、N−シク
ロヘキシルマレイミド、N−メチルマレイミド、N−エ
チルマレイミド、N−o−メチルフェニルマレイミドな
どが挙げられる。これら共重合成分は、複数で用いても
よく、これら以外の成分を少量使用してもよい。また、
耐酸化防止剤などの安定剤が透光性に悪影響しない量だ
け含まれていても構わない。これらの重合体の中で、実
質的にPMMAであることが、生産性、透光性、耐環境
性などの点から最も好ましい。
【0014】本発明においてクラッドは、エチレン、ヘ
キサフルオロプロピレン及びテトラフルオロエチレンか
らなる共重合体であることが必要である。さらに、その
他の共重合成分として、弗化ビニルエーテル、弗化ポリ
エーテル、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロア
セトン、トリフルオロエチレン、弗化ビニル、エチレン
などを、本発明の目的達成を阻害しない少量ならば共重
合させてもよい。特に好ましい共重合組成としては、 エチレン 5〜30wt% テトラフルオロエチレン 40〜75wt% ヘキサフルオロプロピレン 15〜50wt% が挙げられる。この範囲外の組成では、低屈折率化、低
結晶化(低透光損失)が達成できなかったり、コアのメ
チルメタクリレート主体の(共)重合体への密着性が劣
ったり、耐屈曲性などの機械特性が大幅に低下したり、
クラッドの粘着性が増大し作業性、取り扱い性が悪化し
たりする。
【0015】なお、本発明のクラッドの屈折率は、コア
がPMMAの場合開口数≧0.52とするためには、屈
折率<1.40であることが好ましい。また、クラッド
表面のアルミニウムに対する動摩擦係数(JIS K7
218)が1.4以下であることが好ましい。動摩擦係
数(JIS K7218)が1.4より大きくなると、
クラッドの粘着性が高いため、POF素線どうしが粘着
してしまい、ボビンに巻き取り難いあるいはほどけ難い
といった状況が生じ、機械的な締め付けによってファイ
バの信頼性が損なわれたり、さらにはPOF素線を加工
する際の作業性が著しく悪化する。
【0016】本発明のPOFは一般的な製造法と同様に
して製造すればよい。例えば、コア材とクラッド材とを
加熱溶融状態下で、同心円状複合用の複合口金から吐出
してコア/クラッドの2層芯鞘構造を形成させる複合紡
糸法が好ましく用いられる。続いて、機械特性を向上さ
せる目的で1.2〜3倍程度の延伸処理が一般的に行な
われPOFとなる。このPOFの外径は通常0.1〜3
mm程度であり、目的に応じて適宜選択すればよいが、
取扱性などの面から0.5〜1.5mmのものが好まし
い。
【0017】またPOF素線の外側に更に熱可塑性樹脂
からなる被覆層を施してコ−ドとすることが好ましい。
上記熱可塑性樹脂においてはポリプロピレン、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリオレフィンエラストマ−、ポリ
アミドエラストマ−、ポリエステルエラストマ−、架橋
ポリエチレン、架橋ポリプロピレンから選ばれる少なく
とも一種を必須成分とすることがより好ましい。また、
これらの被覆材には、難燃剤の他、耐酸化防止剤、耐老
化剤、UV安定剤などの安定剤などを含んでもよい。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により、更に詳細に説
明する。POF素線又はコードの特性は次の方法で評価
した。尚、屈折率及び動摩擦係数(粘着性)はPOF素
線にて評価し、他の項目はコ−ドにて評価を行った。
【0019】屈折率: 測定装置としてアッベ屈折率計
を使用して室温25℃雰囲気にて測定した。 透光性: ハロゲン平行光(波長650nm)を使用して
30/2mカットバック法により測定した。 連続屈曲破断回数: 光ファイバの一端に500gの荷
重をかけ、直径30mmφのマンドレルで支持し、その
支持点を中心にファイバの他端を角度90°で連続的に
回転させて、ファイバが切断するまでの回数を測定した
(n=5の平均値)。
【0020】耐熱性: 高温オーブン(タバイエスペッ
ク社製PHH−200)内に試長28mの光ファイバ
(両末端各1mはオーブン外)を85℃、500時間投
入し、試験前後の光量を測定してその変化量を指標とし
た(n=3の平均値。マイナスは光量ダウンを示す)。 動摩擦係数(粘着性): JIS K7218記載の滑
り摩擦試験機を使用し、A法(試験片:外径25.6m
m、内径20mm、長さ15mmの中空円筒、相手材
料:外径25.6mm、内径20mm、長さ15mmの
アルミニウム製中空円筒)を用いて、光ファィバ素線の
クラッド表面の動摩擦係数を測定した。
【0021】[実施例1]クラッド材として表1のエチ
レン/テトラフルオロプロピレン/ヘキサフルオロエチ
レン3元共重合体(エチレン:テトラフルオロプロピレ
ン(4F):ヘキサフルオロエチレン(6F)=14w
t%:63wt%:23wt%、屈折率1.371)お
よび連続魂状重合によって製造したPMMA(屈折率
1.492)をコア材として複合紡糸機に供給して、コ
ア、クラッドからなる2層芯鞘複合溶融紡糸し、ファイ
バ径1000μm(コア径980μm、クラッド厚10
μm)の光ファイバ素線を得た。さらに、ポリプロピレ
ンを被覆して2.5mmのコードとした。こうして得ら
れたPOF素線の動摩擦係数およびコード特性を前記の
評価方法により評価し、その結果を表1に示した。表1
からわかるように、透光性、繰り返し屈曲性、耐熱性が
良好であり、ファイバ粘着性(動摩擦係数)も低く高開
口数POFとして好適なものであった。
【0022】[実施例2〜3および比較例1〜3]クラ
ッド材の共重合体を表1のとおりに変更した以外は実施
例1と同様にしてPOFを得た。これらのPOFを使用
して実施例1と同じ評価を行い、その結果を表1に示し
た。本発明の実施例2〜3は透光性、繰り返し屈曲性、
耐熱性がいずれも優れており、ファイバの粘着性も低く
取り扱い性に優れていた。これに対し、比較例1のよう
に開口数≧0.60となる2F/4F/6F共重合体で
はファイバの粘着性が高く、耐屈曲性および耐環境性に
劣り、また、比較例2のように開口数≧0.52となる
2F/4F共重合体では透光性、耐熱性に劣った。ま
た、比較例3のようにクラッドに長鎖フルオロメタクリ
レート共重合体を用いた場合は、透光性、耐屈曲性が劣
った。
【0023】
【表1】 注)PMMA:ポリメチルメタクリレ−ト、MMA:メ
チルメタクリレ−ト、 En:エチレン、2F:フッ化
ビニリデン、 4F:テトラフルオロエチレン、6
F:ヘキサフルオロプロピレン、4FM:2,2,3,
3−テトラフルオロプロピルメタクリレ−ト、17FM:
3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ペンタデカフ
ルオロデシルメタクリレ−ト、PP:ポリプロピレン
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】本発明は、特定のクラッド材用ポリマを
使用することにより、自動車内配線に好適な耐熱性、機
械特性、取り扱い性に優れた高開口数プラスチック光フ
ァイバおよびそのコ−ドとすることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年10月10日(2000.10.
10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】本発明においてクラッドは、エチレン、ヘ
キサフルオロプロピレン及びテトラフルオロエチレンか
らなる共重合体であることが必要である。さらに、その
他の共重合成分として、弗化ビニルエーテル、弗化ポリ
エーテル、ヘキサフルオロアセトン、トリフルオロエチ
レン、弗化ビニルなどを、本発明の目的達成を阻害しな
い少量ならば共重合させてもよい。特に好ましい共重合
組成としては、 エチレン 5〜30wt% テトラフルオロエチレン 40〜75wt% ヘキサフルオロプロピレン 15〜50wt% が挙げられる。この範囲外の組成では、低屈折率化、低
結晶化(低透光損失)が達成できなかったり、コアのメ
チルメタクリレート主体の(共)重合体への密着性が劣
ったり、耐屈曲性などの機械特性が大幅に低下したり、
クラッドの粘着性が増大し作業性、取り扱い性が悪化し
たりする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】[実施例1]クラッド材として表1のエチレ
ン/テトラフルオロプロピレン/ヘキサフルオロエチレ
ン3元共重合体(エチレン:テトラフルオロプロピレン
(4F):ヘキサフルオロエチレン(6F)=14wt
%:63wt%:23wt%、屈折率1.371)およ
び連続塊状重合によって製造したPMMA屈折率1.
492)をコア材として複合紡糸機に供給して、コア、
クラッドからなる2層芯鞘複合溶融紡糸し、ファイバ径
1000μm(コア径980μm、クラッド厚10μ
m)の光ファイバ素線を得た。さらに、ポリエチレンを
被覆して2.5mmのコードとした。こうして得られた
POF素線の動摩擦係数およびコード特性を前記の評価
方法により評価し、その結果を表1に示した。表1から
わかるように、透光性、繰り返し屈曲性、耐熱性が良好
であり、ファイバ粘着性(動摩擦係数)も低く高開口数
POFとして好適なものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H050 AA15 AB43X AB48Y AB50X AB50Y AC03 AC71 AD00 BB03Q BB09Q BB13Q BB35Q BD03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア及びクラッドからなるプラスチッ
    ク光ファイバにおいて、コアがメチルメタクリレートを
    主成分とする(共)重合体で構成され、クラッドがエチ
    レン単位、テトラフルオロエチレン単位およびヘキサフ
    ルオロプロピレン単位単位からなる共重合体で構成され
    ることを特徴とする高開口数プラスチック光ファイバ。
  2. 【請求項2】 コアが実質的にポリメチルメタクリレ
    ートのみから構成され、クラッドが、エチレン:5〜3
    0wt%、テトラフルオロエチレン:40〜75wt
    %、ヘキサフルオロプロピレン:15〜50wt%の共
    重合割合のエチレン/テトラフルオロエチレン/ヘキサ
    フルオロプロピレン3元共重合体から構成されることを
    特徴とする請求項1記載の高開口数プラスチック光ファ
    イバ。
  3. 【請求項3】 クラッド表面のアルミニウムに対する
    動摩擦係数(JISK7218)が1.4以下であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の高開口数プラスチ
    ック光ファイバ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のプラ
    スチック光ファイバの外側に熱可塑性樹脂からなる被覆
    層が形成されてなることを特徴とする高開口数プラスチ
    ック光ファイバコ−ド。
  5. 【請求項5】 被覆層を構成する熱可塑性樹脂が、ポ
    リプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフ
    ィンエラストマ−、ポリアミドエラストマ−、ポリエス
    テルエラストマ−、架橋ポリエチレン及び架橋ポリプロ
    ピレンから選ばれる少なくとも一種からなることを特徴
    とする請求項4記載の高開口数プラスチック光ファイバ
    コ−ド。
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