JP2003014126A - 蟻溝用シール材 - Google Patents

蟻溝用シール材

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JP2003014126A JP2001202488A JP2001202488A JP2003014126A JP 2003014126 A JP2003014126 A JP 2003014126A JP 2001202488 A JP2001202488 A JP 2001202488A JP 2001202488 A JP2001202488 A JP 2001202488A JP 2003014126 A JP2003014126 A JP 2003014126A
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dovetail
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彰 上田
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晃 村松
Masahiro Imai
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Nihon Valqua Kogyo KK
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Nippon Valqua Industries Ltd
Nihon Valqua Kogyo KK
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/02Sealings between relatively-stationary surfaces
    • F16J15/021Sealings between relatively-stationary surfaces with elastic packing
    • F16J15/022Sealings between relatively-stationary surfaces with elastic packing characterised by structure or material
    • F16J15/024Sealings between relatively-stationary surfaces with elastic packing characterised by structure or material the packing being locally weakened in order to increase elasticity
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/02Sealings between relatively-stationary surfaces
    • F16J15/06Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
    • F16J15/062Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces characterised by the geometry of the seat

Abstract

(57)【要約】 【課題】 噛み込みや転動、捻れなどの問題を起こしに
くく、封止機能に優れた蟻溝用シール材を提供する。 【解決手段】 弾性材料からなる蟻溝用シール材10の
断面形状が、蟻溝22の底面に配置される平坦な底辺1
2と、底辺12の両側から斜め外向きに立ち上がる左右
の斜辺14と、左右の斜辺14のそれぞれ先端に設けら
れ蟻溝22の内部で開口近くに配置される左右の張出肩
部16と、左右の張出肩部16の中央に設けられ蟻溝2
2の開口よりも上方に突出して配置される中央凸部18
と、張出肩部16と中央凸部18との間に設けられ、張
出肩部16と中央凸部18との接線よりも内側に凹んだ
凹入部17とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蟻溝用シール材お
よびシール構造に関し、詳しくは、高い気密性を要求さ
れる真空装置や配管機器などにおいて、部材同士の接合
個所に装着されて接合個所の封止を図るシール材を対象
にしている。
【0002】
【従来の技術】シール構造として、断面台形状をなす蟻
溝を利用する技術が知られている。例えば、JIS−B
2401には、シール材としてOリングを装着する蟻溝
の寸法形状が規定されている。
【0003】真空装置など各種装置の出入口ポートに設
けられるゲートバルブ等の弁体と弁座とのシール構造に
おいて、シール材であるOリングを、片側の部材表面に
設けられた蟻溝に装着しておくと、弁体を開いてOリン
グが露出したときでも、Oリングが蟻溝から浮き上がっ
たり脱落したりし難く、再び蓋などを閉めたときに、O
リングが不適切な位置や姿勢になり難いという利点があ
るとされている。また、蟻溝であれば、真空環境でシー
ル材が収容溝から吸い出されることも阻止できる。
【0004】このような蟻溝を利用するシール構造にお
いて、密封性などの性能を向上させるために、シール材
の形状や構造を改善する技術が種々提案されている。
【0005】例えば、特開平10−318373号公報
には、断面ハート形のシール材が開示されている。基本
的な円形断面の円周の一部に凹状部を設けており、凹状
部の両側が脚状をなしている。この凹状部と脚状部分と
で構成される形状が、蟻溝の内形状に沿って配置され、
蟻溝の底に脚状部分が当接して密着した状態になる。そ
の結果、封止リングが蟻溝の内部で捩じれを生じたり転
動したりすることなく安定した姿勢で全長にわたって均
一に装着できるとされている。凹状部を有することで反
発弾性力が良好に作用し封止機能が高まる、ともされて
いる。
【0006】特開平11−336909号公報には、円
形断面からなる本体を基本にして、その外周に概略三日
月状の膨出部を設け、膨出部に隣接して凹窪部を設けた
シール部材の構造が提案されている。本体と膨出部の片
面が、蟻溝の底面に配置されることで、安定した取付姿
勢になり、捩れや転動も生じ難いとされている。また、
凹窪部を蟻溝の開口縁に引っ掛けるようにしてシール材
の出し入れを行なうことで、シール材の装脱作業が容易
になるとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来における
蟻溝用のシール材は、封止する部材同士を締め付けたと
きに、シール材の噛み込みが発生したり、シール材から
欠落した破片や粉が発生したりし易いという問題があ
る。
【0008】蟻溝は、開口縁が楔状に突き出している。
締め付け圧縮されて外側に膨れたシール材が、蟻溝の開
口縁に引っ掛かると、その部分に局所的に過大な応力が
発生して、シール材が損傷したり欠落したりし易い。シ
ール材が開口縁に擦れて磨耗粉が発生する。シール材か
ら欠落した破片や粉が、隣接する空間や流体に混入する
ことは好ましくない。
【0009】蟻溝の開口縁に引っ掛かったシール材は、
封止する両側の部材面の間に挟み込まれ、いわゆる噛み
込みを生じる。特に、シール材に隣接する空間が真空状
態であると、シール材が真空側に吸い出されて、前記噛
み込みを生じ易い。噛み込みが生じると、締め付け圧力
を増やしても封止機能が高まらない。漏れが発生し易く
なる。噛み込まれたシール材は、損傷や欠落が生じ易く
なる。シール材の耐久性も低下する。真空によるシール
材の吸い出しは、シール材の転動や捩れを起こす原因に
もなる。
【0010】真空環境等のシール構造では、シール材の
隣接空間における圧力変動が非常に大きく、シール材に
生じる締め付け応力が大きく変動する。締め付け応力が
変動すると、封止機能も大きく変化し、封止不良が発生
し易い。
【0011】本発明の課題は、蟻溝に装着されて使用さ
れるシール材として、噛み込みや転動、捻れなどの問題
を起こしにくく、封止機能に優れた蟻溝用シール材を提
供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる蟻溝用シ
ール材は、部材同士の接合個所で何れか一方の部材の表
面に設けられた蟻溝に装着され他方の部材の表面と当接
することで両部材間を封止する蟻溝用シール材であっ
て、弾性材料からなり、断面形状において、前記蟻溝の
底面に配置される平坦な底辺と、底辺の両側から斜め外
向きに立ち上がる左右の斜辺と、左右の斜辺のそれぞれ
先端に設けられ前記蟻溝の内部で開口近くに配置される
左右の張出肩部と、左右の張出肩部の中央に設けられ前
記蟻溝の開口よりも上方に突出して配置される中央凸部
と、張出肩部と中央凸部との間に設けられ、張出肩部と
中央凸部との接線よりも内側に凹んだ凹入部とを備え
る。
【0013】〔接合個所〕シール材は、各種の機械装置
において、一対の部材同士が対面して接合される個所に
おいて、接合個所を高い機密性を維持して封止するため
に使用される。このような封止機能を要求される構造部
分であれば、接合個所を構成する部材の構造や形状など
は特に限定されない。
【0014】高い気密性が要求される接合個所として、
半導体・液晶の製造プロセスで使用される処理チャンバ
ーの、チャンバー本体と開閉蓋との接合個所が挙げられ
る。このような処理チャンバーに設けられる開閉可能な
ゲート弁の取付部分も挙げられる。その他にも、真空装
置などの開閉蓋や付属機器の取付個所、配管機器の連結
個所などもある。
【0015】何れの場合も、接合個所では一対の部材が
対面し、一方の部材の表面には蟻溝が設けられ、この蟻
溝にシール材が装着される。他方の部材の表面は単なる
平坦面からなるものであってもよいし、蟻溝と対応する
個所に浅い溝や段差が設けられている場合もある。
【0016】〔蟻溝〕蟻溝の基本的な断面構造は、開口
よりも内部側の幅が広くなった概略台形状である。
【0017】蟻溝の底面は開口と平行な平坦面であるこ
とができる。蟻溝の両側面は、底側から開口側へと内向
きに傾斜した傾斜面であることができる。両側面で傾斜
角度が違っていてもよい。側面が湾曲面であってもよ
い。側面と底面とが交わる隅部、および、開口の内縁に
は、円弧状のアール(丸み)や面取りを施しておくこと
ができる。
【0018】蟻溝は、前記した接合個所において、封止
しなければならない領域を囲んで環状に配置される。例
えば、真空空間、流体通路などの外周を囲む環状に配置
される。蟻溝の配置形状としては、円形のほか、楕円形
や長円形、矩形状、多角形状等、封止個所の形状に応じ
て適宜に設定することができる。
【0019】接合個所において、一対の部材のうち、ど
ちら側に蟻溝を設けても良い。例えば、上下に開閉する
蓋の底面に蟻溝を設けることができる。
【0020】〔蟻溝用シール材〕蟻溝用シール材の材料
や基本的な構造は、通常のOリングその他の蟻溝用シー
ル材と共通する技術が採用できる。
【0021】シール材の材料は、封止機能に要求される
弾性変形が可能な弾性材料であれば、天然あるいは合成
のゴム材料、弾性樹脂材料が使用できる。具体的には、
封止される環境の条件(流体の種類、温度、圧力などの
条件)に応じて適切な材料を選択することができる。例
えば、半導体分野で、乾燥用チャンバーの開閉蓋個所に
使用される場合、耐アルコール性やクリーン性に優れ、
コストも比較的安価なEPDM系ゴムが使用できる。各
種プラズマ条件下などの腐食環境では、フッ素ゴムが好
ましい。
【0022】シール材の基本構造は、特定の断面形状を
有する環状体すなわちリングである。シール材の環径お
よび環の配置形状は、装着する蟻溝の環径や配置形状に
合わせて設定される。
【0023】シール材の断面形状は、底辺、斜辺、張出
肩部、中央凸部および凹入部を備えており、全体の概略
形状が「ダルマ形」を呈する。以下では、本発明の蟻溝
用シール材を、ダルマ形シール材と称することがある。
【0024】<底辺>底辺は平坦である。蟻溝に装着す
る際に、蟻溝の底面にシール材の底辺が配置されること
で、シール材が傾いたり捻れたりすることなく、安定し
た状態で配置される。装着後に部材同士が締め付けられ
たときには、蟻溝の底面との間で圧力を受ける。
【0025】底辺は、全面が平坦であってもよいし、底
辺の一部に凹みや溝などを備えておくこともできる。
【0026】底辺の幅が蟻溝の開口幅よりも狭いと、蟻
溝にシール材を装着する作業の際に、底辺からスムーズ
に蟻溝の開口を通過させることができる。
【0027】<斜辺>斜辺は、底辺の両側から斜め外向
きに立ち上がる。装着時に、蟻溝の開口縁にシール材の
斜辺が当接しながら装着動作が行なわれる。この装着動
作がスムーズに行なえる形状を有するのが好ましい。
【0028】通常、左右の斜辺は同じ傾き角度に設定さ
れるが、必要に応じて、傾きを違えることもできる。
【0029】斜辺は、直線状であってもよいし、内側あ
るいは外側に湾曲していてもよい。
【0030】<張出肩部>左右の斜辺のそれぞれ先端に
設けられる。装着状態で、張出肩部の外側端が蟻溝の開
口縁よりも内側の内斜面に当接する。これによって、蟻
溝からシール材が脱落することが防げる。蟻溝内におけ
るシール材の姿勢や位置を決める機能もある。
【0031】張出肩部は、円弧状などの滑らかな外形状
を有することで、蟻溝の内斜面への当接がスムーズにな
り、取り扱いおよび装着使用時に張出肩部が欠けたり磨
耗したりすることが防げる。
【0032】<中央凸部>左右の張出肩部の中央に設け
られ、蟻溝の開口よりも上方に突出して配置される。
【0033】装着状態で、蟻溝の開口縁よりも内側に配
置される必要がある。
【0034】中央凸部の中央先端が、接合する相手側部
材の表面に当接して締め付け圧力を受ける。相手側部材
との当接がスムーズに行なえ、圧力が良好に受けられ、
十分なシール面圧が発生する形状が好ましい。
【0035】中央凸部の具体的形状として、半円形状、
半楕円形状、半長円形状などの曲線形状が採用できる。
三角山形、台形状、矩形状などの直線形状も採用でき
る。直線形状の場合、角部には円弧状のアールのような
曲線形状を組み合わせることが好ましい。局部的な応力
集中が生じ難く、適度な弾性変形によって封止機能が発
揮できる形状が選択される。
【0036】<凹入部>張出肩部と中央凸部との間に設
けられる。張出肩部と中央凸部との接線よりも内側に凹
んでいる。
【0037】具体的には、張出肩部と中央凸部との外形
に沿って1本の直線状をなす接線を想定したときに、凹
入部の外形は、接線よりも内側に存在している。
【0038】凹入部は、張出肩部と中央凸部の形状を滑
らかにつなぐことができれば、直線形状および曲線形状
の何れでもよい。
【0039】〔蟻溝および蟻溝用シール材の各部寸法〕
ダルマ形をなすシール材の各部の寸法を適切に設定する
ことによって、シール材の性能を向上させることができ
る。
【0040】蟻溝の寸法形状としては、JIS−B24
01やAS568Aなどの規格で規定された条件が採用
される。このようにして決められた蟻溝の寸法形状に合
わせて、シール材の寸法が設定される。
【0041】具体的には、蟻溝の寸法が、高さH、開口
幅G、断面積Aであるときに、蟻溝用シール材を以下の
寸法条件に設定することが有効である。
【0042】全幅Wp1 =1.05G〜1.15G 全幅が広すぎると、装着時に蟻溝の開口縁を張出肩部が
通過し難い。全幅が狭すぎると、装着後に蟻溝からシー
ル材が脱落したり、蟻溝の内部で転動や捩れが発生し易
くなる。張出肩部が蟻溝の内斜面にちょうど配置される
ように、全幅を設定しておけば、蟻溝内でのシール材の
ずれや移動が規制できる。
【0043】底辺の幅Wp2 =0.65G〜0.76G 底辺の幅が狭すぎると、圧力が加わったときに底辺に生
じる応力が過大になり、シール材の耐久性が低下する。
底辺の幅が広すぎると、蟻溝に底辺から挿入する装着作
業が行い難い。
【0044】中央凸部の幅Wp3 =0.75G〜0.9
0G 中央凸部の幅が広すぎると、蟻溝の開口縁に引っ掛かっ
たり噛み込みを起こしたりし易くなる。中央凸部の幅が
狭すぎると、圧力が加わったときの変形が過大になり、
中央凸部の物理的強度が低下する。但し、使用条件によ
っては、下限値よりも狭い幅でも採用できる。
【0045】全高Hp1 =1.35H〜1.60H 全高が小さ過ぎると、接合個所の締め付け時に締め代が
十分に確保できず、部材同士が直接に接触し易くなり、
十分な封止機能も発揮し難い。全高が大き過ぎると、変
形によって外側に大きく膨れ、蟻溝の開口縁に接触した
り噛み込みを発生したりし易くなる。中央凸部の変形が
過大になって、中央凸部が折れ曲がったり損傷したりす
る。
【0046】断面積Ap =0.95A〜1.40A 断面積が大き過ぎると、蟻溝に収容され難く、取り付け
取り外しが行い難い。断面積が小さ過ぎると、蟻溝内で
シール材が転動したり捻れたり、蟻溝からシール材が脱
落したりし易くなる。部材同士のメタルタッチも発生し
易い。また、断面積は、シール材の総合的な変形容量や
封止能力と相関するので、適切な断面積を有すること
で、封止機能も良好になる。
【0047】なお、使用条件によって、部材同士がメタ
ルタッチを起こす心配が少ない場合には、下限値よりも
小さな断面積でも使用可能な場合がある。
【0048】断面積Ap と全高Hp1 との関係で、全高
Hp1 を大きく断面積Ap を小さくすると、圧縮率が大
きく弾性に富んだシール材が得られる。このようなシー
ル材は、一般的には、低い締め付け力で使用される小型
品に適している。これとは逆に、全高Hp1 を小さく断
面積Ap を大きくすると、腰の強いシール材が得られ
る。このようなシール材は、大きな締め付け力で使用さ
れる大型品に適している。
【0049】底辺から張出肩部上端までの高さHp2 =
0.90H〜0.95Hこの張出肩部の高さが大き過ぎ
ると、負荷時の変形で、張出肩部が蟻溝の開口縁に引っ
掛かったり噛み込みを起こしたりし易くなる。張出肩部
の高さが小さ過ぎると、蟻溝内でシール材が左右に動い
たり姿勢が変わったりし易くなる。
【0050】一般的には、張出肩部が出来るだけ蟻溝の
開口縁に近い位置で開口縁よりは内側に配置されるよう
に設定するのが好ましい。
【0051】中央凸部を、半径Rp3 =0.35〜0.
45Gの概略半円形に設定できる。半径Rp3 が大きい
ほど、負荷時に中央凸部と相手側部材との接触量が増
え、接触個所の応力は小さくなる。半径Rp3 は、中央
凸部の幅Wp3 に影響を与える。具体的には、中央凸部
の幅Wp3 は半径Rp3 の2倍に相当することになる。
【0052】張出肩部を、半径Rp1 =0.08〜0.
20Gの円弧状に設定できる。半径Rp1 は、張出肩部
と蟻溝の内斜面との接触量や発生する応力に影響を与え
る。
【0053】斜辺の傾斜角度θ=10〜35°(底辺か
ら直立する鉛直線に対して)傾斜角度が小さいほど、シ
ール材を蟻溝に挿入する作業がスムーズに行なえるが、
底辺に対する張出肩部の張り出し量が少なくなる。
【0054】〔蟻溝用シール材の使用〕環状をなす蟻溝
に沿って、同じ環状などをなす蟻溝用シール材を一端か
ら順次挿入する。
【0055】シール材は、底辺側から蟻溝の開口に挿入
していく。シール材の斜辺が蟻溝の開口縁に当接して滑
るように移行する。シール材は全幅が狭まるように弾性
変形する。張出肩部を蟻溝の開口縁から内側に通過させ
れば、シール材は蟻溝に装着される。
【0056】装着状態では、蟻溝の底面にシール材の底
辺が当接し、シール材の左右の張出肩部が蟻溝の内斜面
に当接もしくは近接することで、蟻溝に対するシール材
の姿勢および位置は適切な状態に決められる。蟻溝内
で、シール材が転動したり捻れたりすることが防げる。
【0057】特に、蟻溝が下向きに開口しているような
状態でも、内部に装着されたシール材は、張出肩部が蟻
溝の開口縁よりも内側の内斜面に引っ掛かるので、蟻溝
から落下したり、はみ出したりすることがない。蟻溝
が、開閉蓋の底面に下向きに設けられている場合など
に、極めて有効である。
【0058】さらに、左右の張出肩部が蟻溝の内斜面に
当接することで、中央凸部および凹入部は、蟻溝の開口
縁よりも確実に内側の空間に配置される。シール材が偏
って開口縁に接触したり引っ掛かったりすることが防げ
る。開口縁よりも上方に突出する中央凸部の突出量も確
実に設定される。
【0059】〔蟻溝用シール材の封止機能〕蟻溝用シー
ル材が装着された蟻溝に、相手側の部材を配置して部材
同士を接合することで、シール材を相手側部材の表面と
当接させて接合個所を封止する。
【0060】部材同士の接合個所で、蟻溝に装着された
シール材は、蟻溝の上方に突出する中央凸部の先端が相
手側部材の表面に当接する。中央凸部の先端が弾性的に
変形することで相手側部材の表面との間に封止機能を果
たすための十分な大きさの接触面積および面圧力が発生
する。
【0061】中央凸部の弾性的変形に伴って、中央凸部
から凹入部、張出肩部および斜辺を含むシール材の全体
が左右の外側に膨れるように変形する。蟻溝の開口縁
と、シール材の中央凸部や凹入部との間には十分な余裕
があるので、シール材の一部が開口縁に引っ掛かった
り、部材表面で開口縁の外側にはみ出したりすることが
防げる。張出肩部が蟻溝の内斜面に当接することで、シ
ール材がそれ以上は外側に膨出変形し難くなるという作
用もある。
【0062】シール材の底辺は、蟻溝の内底面に当接す
ることで、十分な面積で封止機能が発揮される。シール
材の底辺が蟻溝の内底面に当接していれば、シール材が
傾いたり捻れたりすることが阻止される。中央凸部の先
端にある程度まで偏った力が加わったとしても、シール
材は安定した姿勢を維持できる。例えば、一辺が軸支さ
れた旋回動作する開閉蓋では、開閉蓋と本体側とは正確
な平行状態で閉まらないことがあり、シール材の中央凸
部を相手側部材が倒したり捻じ曲げたりする方向に力を
加えることがある。そのような場合でも、シール材が傾
いたり捻れたりし難い。
【0063】〔補助シール材の使用〕前記した概略ダル
マ形をなす蟻溝用シール材を、別の構造のシール材と組
み合わせて使用することができる。
【0064】具体的なシール構造として、前記蟻溝用シ
ール材を蟻溝に装着するとともに、蟻溝の内部で底部両
隅に断面円形をなす補助シール材を配置することができ
る。
【0065】補助シール材は、汎用のOリングを使用す
ることができる。Oリングの材料や構造は、特に限定さ
れない。使用環境に合わせて、前記ダルマ形の蟻溝用シ
ールと共通する材料を採用するのが好ましい。
【0066】蟻溝に前記蟻溝用シール材を装着した状態
で、蟻溝用シール材の斜辺と蟻溝の底の隅部との空間
を、補助シール材で埋めるようにする。
【0067】負荷時には、蟻溝用シール材の斜辺が外側
に膨れるように変形しようとすると、補助シール材に当
接する。蟻溝の隅部と蟻溝用シール材の斜辺とで挟まれ
た補助シール材が弾力的に変形し、その弾性反発力が蟻
溝用シール材の斜辺を元の状態に押し戻すように作用す
る。
【0068】その結果、蟻溝用シール材と両部材との間
に発生する応力が高くなり、封止機能が向上する。
【0069】蟻溝用シール材の左右を補助シール材で支
えることで、蟻溝用シール材が傾いたり捻れたりするこ
とを防ぐ機能も発揮できる。
【0070】
【発明の実施形態】図1に断面形状を示すように、概略
ダルマ形をなす蟻溝用シール材10は、全体が弾性変形
可能なゴム材料からなり、図示された断面形状で連続す
る環状をなしている。ゴム材料としては、硬度65HA
程度のEPDM系ゴムが使用できる。
【0071】〔蟻溝用シール材の構造〕蟻溝用シール材
10の断面形状は、平坦な底辺12と、底辺12の両端
から斜め外向きに立ち上がる左右の斜辺14、14を有
する。斜辺14の先端には張出肩部16を有する。張出
肩部16は、外側に向かって突出する円弧状をなしてい
る。
【0072】左右の張出肩部16の中央で張出肩部16
の上方には中央凸部18を有する。中央凸部18は、上
方に突出する大きな円弧状をなしている。中央凸部18
と左右の張出肩部16との連結個所には、中央凸部18
と張出肩部16とをつなぐ接線よりも内側に円弧状に凹
んだ凹入部17を有する。中央凸部18と凹入部17と
の間、および、凹入部17と張出肩部16との間は何れ
も、滑らかに移行するように連結されている。
【0073】その結果、全体の断面形状は、概略ダルマ
形をなしている。
【0074】〔蟻溝用シール材の寸法〕図2に示すよう
に、前記した基本構造を有する蟻溝用シール材10は、
各部の寸法を規定することで、全体形状が決定される。
これらの寸法の名づけ方は、蟻溝用シール材10を蟻溝
に装着した姿勢を基準にしている。
【0075】全幅Wp1は、蟻溝用シール材10のうち、
最も広い幅寸法であり、具体的には、左右の張出肩部1
6、16の外端間の寸法となる。左右の張出肩部16,
16を構成する半径Rp1 の円弧同士の距離で規定され
る。
【0076】底辺幅Wp2 は、蟻溝用シール材10の底
辺で平坦な部分の幅である。
【0077】全高Hp1 は、蟻溝用シール材10の最も
高い個所の高さ寸法であり、具体的には、底辺12から
中央凸部18の上端までの寸法である。中央凸部18は
半径Rp3 の円弧で構成されているので、円弧の中央先
端位置で規定される。
【0078】張出肩部高さHp2 は、底辺12から張出
肩部16の上端までの高さ寸法である。張出肩部16の
上端は、張出肩部16と凹入部17との境界点、すなわ
ち、張出肩部16の外向き円弧から凹入部17の内向き
円弧へと曲率が変化する点で規定する。凹入部17は、
半径Rp2 の円弧で構成されている。
【0079】中央凸部幅Wp3 は、中央凸部18で最も
広い部分の幅であり、具体的には、中央凸部18の左右
の最下端で、凹入部17との境界点、すなわち、中央凸
部18の外向き円弧から凹入部17の内向き円弧へと曲
率が変化する点で規定する。
【0080】〔蟻溝用シール材の装着〕図3に示すよう
に、蟻溝用シール材10は、蟻溝22に装着して使用さ
れる。
【0081】蟻溝22は、圧力容器の蓋と容器本体、真
空装置の開口蓋と本体装置など、複数の部材20、30
が互いに対面して配置され、両部材20、30間を封止
しておく必要がある個所に設けられる。
【0082】図3では、上下に配置された部材20,3
0を接合しているが、部材20,30が左右方向や斜め
方向で対面している場合もある。
【0083】片方の部材20の表面に、断面台形状の蟻
溝22が設けられる。図3では、説明を判り易くするた
めに、下方側の部材20における上向きの面に蟻溝22
を配置した状態で図示しているが、上方側の部材30に
おける下向きの面に蟻溝22を設けることもできる。
【0084】蟻溝22は、平坦な内底面とその両側に立
ち上がる内斜面とで構成され、底側の幅が広く、開口側
の幅が狭い。内底面と内斜面とが交差する内隅部は円弧
状をなして滑らかにつながっている。開口縁24は、断
面が小さな円弧状をなしている。蟻溝22の具体的寸法
形状は、JIS規格などで規定されている。通常、内底
面から開口縁24までの高さHと、開口縁24の内幅G
で、蟻溝22の寸法が規定される。内斜面の傾斜は通
常、24°に設定される。
【0085】図3(a)に二点鎖線で示すように、蟻溝用
シール材10を、底辺12側から蟻溝22に装入する。
このとき、蟻溝内幅Gよりも蟻溝用シール材10の底辺
幅Wp2 のほうが狭いので、蟻溝用シール材10は底辺
12側からスムーズに蟻溝22へと挿入される。
【0086】蟻溝用シール材10の張出肩部16におけ
る全幅Wp1 は、蟻溝22の開口縁24における蟻溝内
幅Gよりも大きいので、張出肩部16が蟻溝開口縁24
を通過する際には、蟻溝用シール材10を弾性的に変形
させる。このとき、蟻溝用シール材10の斜辺14が蟻
溝22の開口縁24に当接して滑るようにしながら蟻溝
用シール材10が変形するので、大きな抵抗が発生せ
ず、滑らかに移行させることができる。従来のOリング
に比べて、はるかに優れた挿入性を示す。
【0087】張出肩部16が開口縁24を通過すれば、
蟻溝用シール材10は溝元の形状に復元する。
【0088】図3(a)の装着状態では、蟻溝用シール材
10の底辺が蟻溝2の底面に当接する。張出肩部16
は、蟻溝22の開口縁24よりも下方で内斜面に当接す
る。
【0089】その結果、蟻溝用シール材10は、蟻溝2
2に対して安定した位置に適切な姿勢で配置される。蟻
溝用シール材10の底辺12と、左右の張出肩部16,
16との3個所で、蟻溝22に対する位置決めがなされ
る。但し、無負荷時には、張出肩部16は蟻溝22の内
斜面に当接せず近接しているだけでもよい。
【0090】〔蟻溝用シール材の封止機能〕図3(b)に
示すように、蟻溝22を備えた部材20に対して、別の
部材30が配置される。部材20、30を、図示を省略
した締め付けボルトなどで締め付け固定することで、両
部材20、30が接合一体化される。
【0091】このとき、部材30の表面が蟻溝用シール
材10の上端すなわち中央凸部18に当接し、蟻溝用シ
ール材10を上下方向に押しつぶすように変形させる。
【0092】蟻溝用シール材10が上下方向に圧縮され
ることで、中央凸部18は円弧が平坦に押しつぶされる
ようになり、部材30の表面と一定の面積で圧接され
る。この圧接によって、蟻溝用シール材10と部材30
との間に必要なシール面圧が確保され、封止機能が発揮
される。
【0093】蟻溝22の内部では、底辺12が蟻溝22
の内底面に圧接される。中央凸部18が押しつぶされる
ことに伴い、左右の斜辺14,14は外側に膨れるよう
に変形する。張出肩部16は、蟻溝22の内斜面に押し
付けられる。底辺12と蟻溝22の内底面との接触、お
よび、張出肩部16と蟻溝22の内斜面との当接によっ
て、蟻溝用シール材10と部材20との間が封止され
る。
【0094】底辺12は比較的に広い面積で蟻溝22の
内底面と接触するので、底辺12に発生する応力は比較
的小さく、変形量も少ない。また、底辺12から左右の
斜辺14,14を経て張出肩部16に至る逆台形の形状
は、上下方向の圧縮に対して変形し難い構造である。
【0095】その結果、シール材10は、上下方向の変
形が少なくなる。締め付け力が変動したり、周囲の圧力
環境が変動したりしても、シール材10の圧縮変形量は
変動し難くなる。圧力条件の変動に関わらず、常に良好
な封止機能を発揮することができる。
【0096】シール材10が上下方向に変形し難いこと
で、部材20,30同士が直接に接触してしまう、いわ
ゆるメタルタッチも生じ難い。
【0097】蟻溝用シール材10が左右に膨れるように
変形すると、蟻溝用シール材10の側面が蟻溝22の開
口縁24に近づくことになるが、蟻溝22の開口縁24
には、張出肩部16よりも上方の凹入部17から中央凸
部18が配置されることになるので、蟻溝22の開口縁
24に強く当接したり引っ掛かったりすることが防がれ
る。開口縁24よりも上方の空間で、蟻溝用シール材1
0の一部が開口縁24よりも外側に膨れてはみ出すこと
も起き難い。
【0098】図3(b)の状態で、左右何れかの空間が真
空状態であった場合、蟻溝用シール材10が、蟻溝22
から部材20,30間の隙間へと吸い出される作用が生
じる。しかし、この場合でも、中央凸部18および凹入
部17と開口縁24との間には余裕があるので、シール
材10の一部が部材20,30間に噛み込まれることが
防止できる。特に、張出肩部16が蟻溝22の内斜面に
当接していることで、シール材10が真空側に吸い出さ
れたり転動したりすることが確実に阻止できる。
【0099】〔蟻溝用シール材の製造〕図1、2に示す
構造の概略ダルマ形をなす蟻溝用シール材を製造した。
【0100】<弾性材料>ベースゴムにエスプレン50
1A(住友化学社製EPDM系ゴム)を用い、加工助剤
や、補強剤としてのカーボンブラック、老化防止剤、架
橋剤などを配合して、弾性ゴム材料とした。
【0101】<製 造>各材料の配合物を、予備成形し
て、短冊状に裁断した。
【0102】予備成形体を、所定形状の金型に装着し、
170℃×15分で加熱加圧成形し、蟻溝用シール材を
得た。
【0103】弾性ゴム材料の硬度は、65HA(JIS
規格に準じて測定)であった。
【0104】<寸法>得られた蟻溝用シール材の、図2
に示す断面形状における各寸法は以下のとおりであっ
た。
【0105】全幅Wp1 =12.60mm、 底辺幅Wp2 =7.93mm、 全高Hp1 =12.0mm、 中央凸部半径Rp3 =5.0mm、 張出肩部高さHp2 =7.63mm、 張出肩部半径Rp1 =1.5mm、 凹入部半径Rp2 =2.0mm、 中央凸部幅Wp3 =10mm、 蟻溝用シール材は、上記断面形状であって、内径110
8mmの環状をなしている。
【0106】〔封止性能の評価〕製造した概略ダルマ形
の蟻溝用シール材10の性能を評価した。比較品とし
て、同じゴム材料で断面直径φ12mmのOリングを製
造して、対比試験を行なった。
【0107】蟻溝の寸法:JIS−B2401、Oリン
グの呼び番号P12に対応する規格を採用した。内幅G
=11.75mm、高さH=7.6mm、開口縁アール
R=0.6mm、内斜面角度=24°(鉛直方向に対し
て)である。
【0108】<平面ひずみモデル解析>解析に用いた材
質条件:表面摩擦係数=1.0、縦弾性係数=6.53
1N/mm2 (0.66595kgf/mm2)。
【0109】圧縮荷重を負荷したときの、歪量と圧縮荷
重値を解析した。その結果を、図4に示す。実線が実施
例、破線が比較例を示す。
【0110】比較例(Oリング)に比べて本発明の実施
品(ダルマ形)は、同じ歪を生じさせるために必要な荷
重値が大きく、変形し難いことが判る。また、グラフの
傾きから、圧縮荷重の変動量が同じときに歪量の変化が
少ない。これは、使用環境でシール材に加わる負荷が変
動しても歪量は変動せず、安定した封止機能を発揮でき
ることを裏付けている。
【0111】3.8mm圧縮した状態の、歪モデルを画
像表示させて評価した。比較品(Oリング)の場合は、
蟻溝の開口縁にシール材の一部が噛み込まれていた。実
施品(ダルマ形)では、図3(b)に示すように、蟻溝の
開口縁とシール材との間には隙間があいており、噛み込
みは発生していなかった。
【0112】上記した3.8mm圧縮状態で、表面に発
生するミーゼス相当応力を求めて、その結果を、図5
(実施例)および図6(比較例)に示している。
【0113】測定は、各図の(a)に示すように、各シー
ル材の頂点を開始点(0)として、X矢印の方向に、シ
ール材表面を、終了点(1)までスキャニングした。各
図の(b)は各点における応力値をグラフで示す。縦軸は
ミーゼス相当応力を示し、横軸は、開始点を0、測定終
了点を1としたときの相対距離Xを示す。
【0114】図6の比較品(Oリング)では、蟻溝開口
縁に相当するX=0.4の位置に、極めて鋭いピーク
(約5.492N/mm2=約0.56kgf/mm2
が認められた。この部分に過大な応力が発生しているこ
とが判る。
【0115】これに対し、図5の実施品(ダルマ形)で
は、X=0.54の位置に、比較品のピークに比べる
と、ブロードなピーク(約4.413N/mm2=約
0.45kgf/mm2)が認められた。この位置は、
蟻溝の開口縁よりも内部であり、応力も比較的に小さい
ので、シール材に大きな悪影響は生じないものと判断で
きる。
【0116】<シール性能試験>常用のシール試験装置
を用いた。試験装置の蟻溝にシール材を装着し、所定の
締め付け力で締め付けた状態で、シール材の片側の空間
を真空吸引して、反対側の空間との間に圧力差を生じさ
せた。真空吸引側の圧力を測定して、シール材のシール
性能を評価した。
【0117】その結果、比較品(Oリング)は初期状態
でもかなり弱い真空状態(約130Pa)しか得られ
ず、しかも、経時的に圧力が増えていき、圧力の漏れが
発生していることが判った。実施品(ダルマ形)は、初
期状態では極めて高い真空状態(約13Pa未満)が得
られ、経時的にも安定した真空状態が維持できた。
【0118】また、試験装置として、真空チャンバーの
本体と、本体の上に被さる開閉蓋との間のシール構造
に、実施品および試験品を装着して、真空チャンバー内
を真空状態にした。開閉蓋の底面に蟻溝が設けられ、シ
ール材が装着される。
【0119】比較品は、チャンバー本体と蓋との表面同
士が直接に接触して、いわゆるメタル接触を起こしてし
まった。実施品の場合は、チャンバー本体と蓋との間に
は確実に隙間が形成されており、メタル接触は生じなか
った。
【0120】真空チャンバーを継続的に使用して、蓋の
開け閉めを繰り返したところ、比較品では、表面に指で
すくえる程度の磨耗粉の発生が認められた。磨耗粉に
は、シール材の材料であるゴム粉とともに、蓋の材料で
あるアルミ粉が含まれており、シール材の転動などによ
る磨耗に加えて、メタル接触による磨耗が発生したこと
が確認された。実施品の場合は、約3ヶ月の使用後で
も、ゴム粉およびアルミ粉の何れもが認められなかっ
た。
【0121】〔断面形状の違う実施形態A〕図7に示す
実施形態の蟻溝用シール材10は、基本的な構造は前記
実施形態と共通するが、一部の形状が異なる。異なる点
を主に説明する。
【0122】底辺12と斜辺14との交差個所が、半径
Rp4 の円弧になっている。したがって、底辺幅Wp2
は、円弧の除いた底辺12の平坦部分の幅で規定され
る。
【0123】中央凸部18は、上辺が平坦で両側に垂直
辺を有する概略矩形状をなし、左右の上端角部は、半径
Rp5の円弧になっている。
【0124】前記実施形態における円弧状の凹入部17
の代わりに、張出肩部16から斜め内向きの傾斜辺と半
径Rp5 の凹円弧で構成される凹入部17が設けられて
いる。
【0125】この場合、張出肩部高さHp2 は、張出肩
部16と凹入部17の斜辺との境界点で規定する。中央
凸部幅Wp3 は、矩形状の中央凸部17の幅で規定す
る。
【0126】凹入部17の斜辺の傾斜は、蟻溝22の内
斜面の傾斜よりも水平に近い寝た状態になっているの
で、蟻溝22の内斜面には張出肩部16だけが当接し、
凹入部17が蟻溝22の内斜面に当接することはない。
【0127】〔断面形状の違う実施形態B〕図8に示す
実施形態の蟻溝用シール材10も、基本的な構造は前記
実施形態と共通するが、一部の形状が異なる。異なる点
を主に説明する。
【0128】底辺12の中央に、半円形の凹部19を有
する。
【0129】中央凸部18は、比較的小さな半径Rp5
の円弧部分と、円弧部分の両側に延びる傾斜辺とで構成
され、凹円弧状の凹入部17を経て、張出肩部16へと
滑らかにつながっている。
【0130】以上に説明した実施形態A.Bのように、
蟻溝用シール材10の断面形状は、基本的な条件を備え
ていれば、細部については、使用状況や要求性能などに
よって種々変更することが可能である。
【0131】〔補助シール材の併用〕図9に示す実施形
態では、前記した図1の概略ダルマ形をなす蟻溝用シー
ル材10と、Oリングからなる補助シール材40とを併
用する。
【0132】図9(a)に示すように、蟻溝用シール材1
0および蟻溝22の構造は、前記実施形態と共通してい
る。
【0133】蟻溝22に蟻溝用シール材10を装着する
際に、予め、補助シール材40を装着しておく。補助シ
ール材40は、市販のOリングをそのまま使用される。
但し、蟻溝22の規格寸法に適合するサイズのOリング
ではなく、かなり小径のOリングを2本使用する。具体
的には、蟻溝22の底部で左右の隅部における円弧形状
よりも少し小径のOリングを使用している。
【0134】補助シール材40は、小径であるから、蟻
溝22の開口縁24を容易に通過して挿入できる。2本
の補助シール材40を、左右の隅部に分けて配置する。
【0135】次いで、蟻溝用シール材10を、前記した
ようにして、蟻溝22に装着する。蟻溝用シール材10
の斜辺14で左右に押し退けられた補助シール材40
は、左右の隅部に収まる。
【0136】図9(b)に示すように、上方部材30を下
方部材20に重ねて締め付け固定すると、蟻溝用シール
材10は、前記したとおりに変形して、部材20,30
の間を封止する。
【0137】但し、蟻溝22の内部では、蟻溝用シール
材10が左右に膨れて変形することで、蟻溝用シール材
10の斜辺14が補助シール材40を蟻溝22の隅部に
押し付けて変形させる。補助シール材40が弾力的に変
形することで発生する反発力は、蟻溝用シール材10の
変形を阻止する方向に作用する。その結果、蟻溝用シー
ル材10は変形が抑制され、部材20,30の締め付け
力に対する反発力が増大する。部材20、30の表面が
直接に接触し難くなる。部材20、30と蟻溝用シール
材10の当接圧あるいは当接部の応力が高まるので、当
接面における封止機能が高まる。
【0138】なお、両部材20、30に当接して封止機
能を果たすのは蟻溝用シール材10であり、補助シール
材40は蟻溝用シール材10の変形規制を果たすだけで
良い。
【0139】上記実施形態では、蟻溝用シール材10に
補助シール材40を併用することで、蟻溝用シール材1
0を単独で使用するのに比べて、さらにメタルタッチ防
止機能を高めることが可能になる。蟻溝用シール材10
を設計変更したり、蟻溝用シール材10の材料に特別に
優れたものを使用したりしなくても良く、補助シール材
40は比較的簡単な構造の市販品などでも構わないの
で、コスト安価に性能向上を図ることができる。さら
に、補助シール材40の寸法や形状を変更することで、
封止機能を調整することもできる。1種類の蟻溝用シー
ル材10を、複数の用途や要求性能に対応させることも
可能になる。
【0140】
【発明の効果】本発明にかかる蟻溝用シール材は、前記
した概略ダルマ形の断面形状を有しており、蟻溝への装
着作業は、底辺から斜辺へと蟻溝に挿入することで、極
めてスムーズに挿入することができる。装着状態では、
蟻溝の内底面に底辺が当接し、左右の張出肩部が蟻溝の
内斜面に配置されることで、適切な位置および姿勢で安
定して装着される。シール材が転動したり捻れたり蟻溝
から浮き上がることがない。特に、蟻溝を下向きにして
も、張出肩部によって、シール材の脱落は確実に阻止さ
れる。シール材の一部が蟻溝の開口縁に接触して損傷す
ることが良好に阻止される。
【0141】負荷時には、相手側部材と中央凸部との圧
接、および、底辺と蟻溝内底面との圧接によって、両部
材間を確実に封止することができる。張出肩部が蟻溝の
内斜面に当接することで、シール材の過度の変形を抑制
でき、シール材と両部材間の強力な圧接によって、良好
な封止機能を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を表す蟻溝用シール材の断
面図
【図2】 蟻溝用シール材の寸法構造を示す模式図
【図3】 蟻溝用シール材の使用状態を示す断面図
【図4】 圧縮荷重−歪量の解析結果を示す線図
【図5】 実施例のミーゼス応力測定結果を示す線図
【図6】 比較例のミーゼス応力測定結果を示す線図
【図7】 別の実施形態の使用状態を示す模式図
【図8】 別の実施形態の使用状態を示す模式図
【図9】 別の実施形態の使用状態を示す断面図
【符号の説明】
10 蟻溝用シール材 12 底辺 14 斜辺 16 張出肩部 17 凹入部 18 中央凸部 20 下方部材 22 蟻溝 24 開口縁 30 上方部材 40 補助シール材
フロントページの続き (72)発明者 今井 将廣 滋賀県大津市逢坂1−12−36 日本バルカ ー工業株式会社内 Fターム(参考) 3J040 AA01 AA13 BA03 FA06 HA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】部材同士の接合個所で何れか一方の部材の
    表面に設けられた蟻溝に装着され他方の部材の表面と当
    接することで両部材間を封止する蟻溝用シール材であっ
    て、 弾性材料からなり、 断面形状において、前記蟻溝の底面に配置される平坦な
    底辺と、底辺の両側から斜め外向きに立ち上がる左右の
    斜辺と、左右の斜辺のそれぞれ先端に設けられ前記蟻溝
    の内部で開口近くに配置される左右の張出肩部と、左右
    の張出肩部の中央に設けられ前記蟻溝の開口よりも上方
    に突出して配置される中央凸部と、張出肩部と中央凸部
    との間に設けられ、張出肩部と中央凸部との接線よりも
    内側に凹んだ凹入部とを備える蟻溝用シール材。
  2. 【請求項2】前記蟻溝が、高さH、開口幅G、断面積A
    であるときに、 断面形状において下記寸法条件を満足する請求項1に記
    載の蟻溝用シール材。 全幅Wp1 =1.05G〜1.15G、 底辺の幅Wp2 =0.65G〜0.76G、 中央凸部の幅Wp3 =0.75G〜0.90G、 全高Hp1 =1.35H〜1.60H、 断面積Ap =0.95A〜1.40A、 底辺から張出肩部上端までの高さHp2 =0.90H〜
    0.95H。
  3. 【請求項3】前記中央凸部が、半径Rp3 =0.35〜
    0.45Gの概略半円形をなし、 前記張出肩部が、半径Rp1 =0.08〜0.20Gの
    円弧状をなす請求項1または2に記載の蟻溝用シール
    材。
  4. 【請求項4】前記弾性材料が、EPDM系ゴム、フッ素
    ゴムからなる群から選ばれる何れか1種の材料である請
    求項1〜3の何れかに記載の蟻溝用シール材。
  5. 【請求項5】互いに対面して接合される一対の部材と、
    何れか一方の部材の表面に設けられた蟻溝と、蟻溝に装
    着され他方の部材の表面と当接することで部材間を封止
    するシール材とを有するシール構造であって、 前記シール材が、前記蟻溝に装着される請求項1〜4の
    何れかに記載の蟻溝用シール材と、前記蟻溝の内部で底
    部両隅に配置され断面円形をなす補助シール材とを含む
    シール構造。
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