JP2002295683A - あり溝用シール - Google Patents

あり溝用シール

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JP2002295683A
JP2002295683A JP2001093504A JP2001093504A JP2002295683A JP 2002295683 A JP2002295683 A JP 2002295683A JP 2001093504 A JP2001093504 A JP 2001093504A JP 2001093504 A JP2001093504 A JP 2001093504A JP 2002295683 A JP2002295683 A JP 2002295683A
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Daihachi Shojima
大八 庄島
Yoshinori Yamaguchi
義範 山口
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Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱落防止と共に組み込み性とシール性の向上
を図るあり溝用シールを提供する。 【解決手段】 あり溝用シール1を、リップ先端間隔W
2があり溝開口幅W1よりも広い2つの第1リップ部2
a,2bと第1リップ部2a,2bよりも小さくリップ
先端があり溝開口から突出する2つの第2リップ部3
a,3bとを備える断面略X形状に設けたことで、第1
リップ部2a,2bの先端間隔W2があり溝開口幅W1
よりも広くシール1のネジレを防止しつつシール1の脱
落防止を図ることができる。また、凹部4aをあり溝開
口の角10aに引掛け、第1リップ部2bを折り曲げて
簡単に装着でき、組み込み性の向上を図ることができ
る。さらに、シール時に圧縮して凹部5を含めて第2リ
ップ部3a,3bのリップ先端間の全面でべた当りして
シールできるので、シール性向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、あり溝に装着され
て流体等をシールするあり溝用シールに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、真空シール、半導体製造装置等シ
ール部に用いられるあり溝に装着されるシールとして
は、図6(a)に示すOリング100が使用されてい
た。Oリング100はあり溝200に装着され、あり溝
開口から突出した部分でシール面を形成し、シールを行
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、以下のような問題が生じて
いた。
【0004】あり溝200はシールの脱落防止を目的と
しているため、あり溝200の断面の開口幅W1よりも
使用されるOリング100の線径Rが大きくなる。よっ
て、図6(b)に示すように、Oリング100を組み込
む際に非常に組み込み難い。
【0005】また、Oリング100は、断面円形状であ
るため、あり溝200内で回転してしまいネジレが発生
する。このネジレによっては図6(c)に示すように、
パーティングラインPLがあり溝開口から突出してシー
ル面に位置してしまい、リークが発生するおそれがあ
る。
【0006】さらに、Oリング100は、図6(a)に
示すように、あり溝開口の両角200a,200bにて
固定されることにより、Oリング100に自由度はな
く、シール対象面に対してシール面が凸凹となる。ま
た、うまく組み込まなければ、あり溝200に全て埋ま
りきれずにあまりを生じることもあった。
【0007】そこで、Oリングを改良したシールが特表
平9−510286号や特許第3034840号に提案
されている。
【0008】特表平9−510286号に提案されたシ
ールは、図7(a)に示すような断面洋梨形状のシール
300であり、あり溝200にしっかり装着されるの
で、ネジレの発生が防止でき、パーティングラインPL
をシール面に位置させず、リークを防止できる。しか
し、このシール300ではあり溝200内のシール占有
率が高く、はみ出しによる損傷が生じてしまう。
【0009】特許第3034840号に提案されたシー
ルは、図7(b)に示すような断面洋梨形状の一部に凹
窪部401を形成したシール400であり、シール40
0のあり溝200への組み込み性が良好となると共にシ
ール占有率を低下させてはみ出し損傷を防止している。
しかし、シール400の凹窪部401側の溝側壁面20
1との接触面積が減少し、凹窪部401の上側部分があ
り溝200から飛び出し易く、かえってあり溝用シール
の本来の目的である脱落防止の効果を妨げてしまう。
【0010】また、これらのシール300,400はO
リング100と同様のシール面を形成するだけであるの
で、シール性の更なる向上は図られていなかった。
【0011】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、脱落
防止と共に組み込み性とシール性の向上を図るあり溝用
シールを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、開口幅が溝底面幅よりも狭く、両
側の溝側壁面が開口から溝底面へ向かうほど離間する断
面を形成したあり溝内に装着されるあり溝用シールであ
って、あり溝内に配置される、互いのリップ先端間隔が
あり溝の開口幅よりも広い2つの第1リップ部と、該第
1リップ部よりも小さく、リップ先端があり溝開口から
突出する2つの第2リップ部と、を備える断面略X形状
に設けたことを特徴とする。
【0013】したがって、2つの第1リップ部の互いの
リップ先端間隔があり溝の開口幅よりも広く、シールの
ネジレを防止しつつシールのあり溝からの脱落防止を図
ることができる。また、第1リップ部とこの第1リップ
部の隣に位置する第2リップ部の間の凹みをあり溝開口
の角に引掛け、もう一方の第1リップ部を折り曲げて簡
単に装着でき、組み込み性の向上を図ることができる。
さらに、シール時に圧縮して2つの第2リップ部間の凹
みを含めて第2リップ部のリップ先端間の全面でべた当
りしてシールできるので、シール性向上を図ることがで
きる。
【0014】前記2つの第1リップ部の内どちらか一方
と該一方の第1リップ部の隣に位置する第2リップ部と
の間を大きく凹ませると共に、他方の第1リップ部を前
記一方の第1リップ部よりも小さくしたことが好適であ
る。
【0015】これにより、一方の第1リップ部とその隣
に位置する第2リップ部との間の大きな凹みをあり溝開
口の角に引掛け、他方の小さい第1リップ部を軽く折り
曲げて簡単に装着でき、さらなる組み込み性の向上を図
ることができる。
【0016】前記2つの第2リップ部のあり溝開口から
突出するリップ先端の高さを異ならせたことが好適であ
る。
【0017】これにより、2つの第2リップ部の内リッ
プ先端の高さが高い第2リップ部に応力が集中し、リッ
プタイプシールのような非粘着シールとして機能するこ
とができる。
【0018】前記2つの第2リップ部の内リップ先端の
高さが低い方と該リップ先端の高さが低い方の第2リッ
プ部の隣に位置する第1リップ部との間をあり溝開口の
角から離れたあり溝底面側で凹ませたことが好適であ
る。
【0019】これにより、リップ先端の高さの低い第2
リップ部が溝壁面に引張られても、低い方の第2リップ
部はあり溝開口の角に対して突っ張り、リップ先端の高
さが低い第2リップ部と隣に位置する第1リップ部との
間の凹みがあり溝開口の角に食い込むことがなく、あり
溝からの脱落防止が図れる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される
装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきもので
あり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣
旨のものではない。
【0021】(第1の実施の形態)図1は第1の実施の
形態に係るあり溝用シールを示す断面図である。このあ
り溝用シール1は、開口幅W1が溝底面13の幅よりも
狭く、両側の溝側壁面11,12が開口から溝底面13
へ向かうほど離間する断面を形成したあり溝10内に装
着される。
【0022】あり溝用シール1は、あり溝10内に配置
される2つの第1リップ部2a,2bと、リップ先端が
あり溝開口から突出する2つの第2リップ部3a,3b
と、を備え、各リップ部2a,2b,3a,3bのそれ
ぞれの間を凹ませ、各リップ部部2a,2b,3a,3
bを各方向に延ばした上下の中心線を軸に左右対称な断
面略X形状をしたシールである。
【0023】第1リップ部2a,2bは、互いのリップ
先端間隔W2があり溝10の開口幅W1よりも広く、装
着時にあり溝10の溝側壁面11,12の一方と溝底面
13とに当接する。このため、あり溝10に装着される
あり溝用シールの本来の目的である脱落防止が図れると
共に、あり溝10内での回転が防止され、あり溝用シー
ル1のネジレの発生が防止できる。また、第1リップ部
2a,2bは、装着時に折り曲げ可能な可撓性を有す
る。
【0024】第2リップ部3a,3bは、第1リップ部
2a,2bよりも小さく、互いのリップ先端間隔W3が
あり溝開口幅W1よりも狭い。このため、自由度があ
り、シール対象面に対する第2リップ部3a,3bで形
成するシール面が凸凹になることがなく、シール性を向
上することができる。
【0025】第1リップ部2a,2bと隣に位置する第
2リップ部3a,3b間との凹部4a,4bはシール1
の両側を凹ませ、2つの凹部4a,4b間の幅があり溝
用シール1の幅の内最も細くくびれている。この凹部4
a,4bの位置は、あり溝開口よりも下方、かつあり溝
用シール1の略断面中心Cよりも上方のあり溝10内に
位置する。
【0026】上記のように、第2リップ部3a,3bは
互いのリップ先端間隔W3があり溝開口幅W1よりも狭
く自由度があり、かつ凹部4a,4b間の幅があり溝用
シール1の幅の内最も細くくびれているので、第2リッ
プ部3a,3bへのシール対象面の締付トルクのバラツ
キがあっても、第2リップ部3a,3bによるシール面
は追随して安定したシール性を得ることができる。
【0027】第1リップ部2a,2b間及び第2リップ
部3a,3b間の凹部5,6は、それぞれ第1リップ部
2a,2b間及び第2リップ部3a,3b間のリップ先
端中間位置に位置する。また、第2リップ部3a,3b
間の凹部5はあり溝用シール1の使用時に圧縮されて、
第2リップ部3a,3bのリップ先端間の全面がべた当
りし、接触幅が大きくなるので、シール性が向上する。
【0028】あり溝用シール1は、例えばゴムや樹脂等
の弾性体製であり、成形によって作製される。成形型の
型割り面のパーティングラインPLは第1リップ部2
a,2bと第2リップ部3a,3bの接触シール面とな
らない位置に設定されている。このため、ネジレの防止
されたこのあり溝用シール1ではリークがなく、シール
性が向上する。なお、パーティングラインPLは、あり
溝用シール1のシール面とならない位置であれば図示位
置に限られるものではない。
【0029】図2は第1の実施の形態に係るあり溝用シ
ール1をあり溝10に装着する工程を示す説明図であ
る。まず、図2(a)に示すように、あり溝用シール1
の第1リップ部2a,2b間の凹部6をあり溝開口の角
10bに突き当てることで、滑らかに第1リップ部2a
から先にあり溝の開口に差込むことができる。
【0030】そして、図2(b)に示すように、あり溝
開口の角10aに第1、第2リップ部2a,3a間の凹
部4aを引掛ける。この凹部4aを引掛けたあり溝開口
の角10aを中心にして、図2(b)の図示矢印のよう
にあり溝10内へあり溝用シール1を回転させながら押
し込む。
【0031】途中、図2(c)に示すように、回転外径
側の第1リップ部2bがあり溝開口の角10bに当接す
るが、第1リップ部2bは折り曲げ可能な可撓性を有す
るので折り曲げての組み込みができ、図2(c)の図示
矢印のような弾性変形によりあり溝10の外へ折り曲げ
てさらに押し込む。
【0032】その後も回転させながら押し込むと、図2
(d)に示すように、2つの第1リップ部2a,2bが
あり溝10内へ押し込まれ、最終的に図2(e)に示す
装着状態となるので、寸法に余り無く簡単にあり溝に組
み込むことができる。
【0033】なお、図2の説明は、内径側として凹部4
a側を回転中心として組み込む場合について説明した
が、これに限られず凹部4b側を回転中心としての組み
込みも可能である。
【0034】以上の本実施の形態によれば、第1リップ
部2a,2bの互いのリップ先端間隔W2があり溝開口
幅W1よりも広く、あり溝用シール1のネジレを防止し
つつあり溝10からの脱落防止を図ることができる。ま
た、第1リップ部2aとこの第1リップ2aの隣に位置
する第2リップ部3aの間の凹部4aをあり溝開口の角
10aに引掛け、もう一方の第1リップ部2bを折り曲
げて簡単に装着でき、組み込み性の向上を図ることがで
きる。さらに、シール時に圧縮して2つの第2リップ部
3a,3b間の凹部5を含めて第2リップ部3a,3b
のリップ先端間W3の全面でべた当りしてシールできる
ので、シール性向上を図ることができる。
【0035】(第2の実施の形態)図3には、第2の実
施の形態が示されている。上記第1の実施の形態では左
右対称な形状であったが、本実施の形態ではあり溝10
に対する組み込み性の更なる向上を図った形状としたも
のである。
【0036】その他の構成、作用及び効果については第
1の実施の形態と同一なので、同一の構成部分について
は同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
【0037】図3に示すように、あり溝用シール1’で
は、第1リップ部2aと第2リップ部3aとの間の凹部
4aを他方の凹部4bよりも大きく凹ませ、あり溝開口
の角10aを中心にしてあり溝10内へあり溝用シール
1’を回転させながら押し込む時に、凹部4aをあり溝
開口の角10aに引掛け易くしている。
【0038】また、大きくした凹部4aとは反対側の第
1リップ部2bを他方の第1リップ部2aよりも小さく
し、あり溝用シール1をあり溝開口の角10aを中心に
して回転させながら押し込む際に、回転外径側の第1リ
ップ部2bがあり溝開口の角10bに当接する量を減ら
し、第1リップ部2bが弾性変形してあり溝10の外へ
折り曲がる量を少なくて済むようにしている。
【0039】(第3の実施の形態)図4には、第3の実
施の形態が示されている。上記第1の実施の形態では左
右対称な形状であったが、本実施の形態では第2リップ
部3a,3bのリップ先端間の全てをべた当りさせず、
2つの第2リップ部3a,3bの高さに段差を設け、1
つの第2リップ部3bでシールすることによりリップタ
イプシールのような非粘着シールとなり、べた当りによ
る大きな接触幅とはならず粘着することを防止する。
【0040】また、密封側や反密封側のどちらかの方向
に引張られる真空シール等のシールにおいて、引張られ
ることによるあり溝用シール1”のあり溝からの脱落防
止を図った形状としたものである。
【0041】その他の構成、作用及び効果については第
1の実施の形態と同一なので、同一の構成部分について
は同一の符号を付して、それらの説明は省略する。
【0042】あり溝用シール1”は、図4(a)に示す
ように、引張側(本実施の形態では真空シールであり、
密封側である)の第2リップ部3aを他方の第2リップ
部3bよりもあり溝開口から突出する高さを低くし、シ
ール対象面に対して1つの第2リップ部3bでシールす
ることにより応力を集中させて、高い面圧を維持するリ
ップタイプシールのような非粘着シールとし、シール性
を向上している。
【0043】また、高さの低い第2リップ部3aはRを
大きくとり、第2リップ部3aとその隣に位置する第1
リップ部2aとの間の凹部4aの位置をあり溝開口の角
10aから離れたあり溝底面13側に位置させ、反対側
(反密封側)の第1リップ部2bと第2リップ部3bの
凹部4bは凹部4aよりもあり溝開口の角10bの近く
に位置する。このため、引張側にあり溝用シール1”が
引張られても、図4(b)に示すように、図示矢印の引
張力が働いても、高さの低い第2リップ部3aがあり溝
開口の角10aに対して突っ張り、凹部4aがあり溝開
口の角10aに食い込むことがなく、あり溝用シール
1”が引張られて回転しながらあり溝10から脱落する
ことが防止できる。
【0044】なお、本実施の形態では、あり溝用シール
1”が真空側に引張力が生じる真空シールとして用いら
れる場合を説明したが、これの限らず引張力がに働く場
合であればよく、図5に示すように上視して円状ではな
く四角状のあり溝10で、四角状の角部の図示矢印の内
側への引張力が強くなっているような場合等に対応でき
る。
【0045】また、凹部4aの位置を第1の実施の形態
と同様にし、第2リップ部3aを他方の第2リップ部3
bよりも低くする構成だけにし、シール対象面に対して
1つの第2リップ部3bでシールする非粘着シールとし
てシール性を向上することもできる。
【0046】なお、本発明のあり溝用シールは、平面
用、円筒面用、角状筒面用等どのような形状に用いられ
ても構わない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2つの第1リップ部の互いのリップ先端間隔があり溝の
開口幅よりも広く、シールのネジレを防止しつつシール
のあり溝からの脱落防止を図ることができる。また、第
1リップ部とこの第1リップ部の隣に位置する第2リッ
プ部の間の凹みをあり溝開口の角に引掛け、もう一方の
第1リップ部を折り曲げて簡単に装着でき、組み込み性
の向上を図ることができる。さらに、シール時に圧縮し
て2つの第2リップ部間の凹みを含めて第2リップ部の
リップ先端間の全面でべた当りしてシールできるので、
シール性向上を図ることができる。
【0048】2つの第1リップ部の内どちらか一方とこ
の一方の第1リップ部の隣に位置する第2リップ部との
間を大きく凹ませると共に、他方の第1リップ部を一方
の第1リップ部よりも小さくしたことで、一方の第1リ
ップ部とその隣に位置する第2リップ部との間の大きな
凹みをあり溝開口の角に引掛け、他方の小さい第1リッ
プ部を軽く折り曲げて簡単に装着でき、さらなる組み込
み性の向上を図ることができる。
【0049】2つの第2リップ部のあり溝開口から突出
するリップ先端の高さを異ならせたことで、2つの第2
リップ部の内リップ先端の高さが高い第2リップ部に応
力を集中させ、リップタイプシールのような非粘着シー
ルとして機能することができる。
【0050】2つの第2リップ部の内リップ先端の高さ
が低い方とこのリップ先端の高さが低い方の第2リップ
部の隣に位置する第1リップ部との間の凹みをあり溝開
口の角から離れたあり溝底面側に位置させたことで、リ
ップ先端の高さの低い第2リップ部が溝壁面に引張られ
ても、低い方の第2リップ部はあり溝開口の角に対して
突っ張り、リップ先端の高さが低い第2リップ部と隣に
位置する第1リップ部との間の凹みがあり溝開口の角に
食い込むことがなく、あり溝からの脱落防止が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るあり溝用シールを示す
断面構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係るあり溝用シールを装着
する状態を示す説明図である。
【図3】第2の実施の形態に係るあり溝用シールを示す
断面構成図である。
【図4】第3の実施の形態に係るあり溝用シールを示す
断面構成図である。
【図5】第3の実施の形態に係るあり溝用シールを適用
する四角状のあり溝を示す説明図である。
【図6】従来技術のOリングを示す断面構成図である。
【図7】従来技術のあり溝用シールを示す断面構成図で
ある。
【符号の説明】
1,1’,1” あり溝用シール 2a,2b 第1リップ部 3a,3b 第2リップ部 4a,4b 凹部 5,6 凹部 10 あり溝 10a,10b あり溝開口の角 11,12 溝側壁面 13 溝底面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J040 AA01 AA12 BA05 EA01 HA03 HA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口幅が溝底面幅よりも狭く、両側の溝側
    壁面が開口から溝底面へ向かうほど離間する断面を形成
    したあり溝内に装着されるあり溝用シールであって、 あり溝内に配置される、互いのリップ先端間隔があり溝
    の開口幅よりも広い2つの第1リップ部と、 該第1リップ部よりも小さく、リップ先端があり溝開口
    から突出する2つの第2リップ部と、を備える断面略X
    形状に設けたことを特徴とするあり溝用シール。
  2. 【請求項2】前記2つの第1リップ部の内どちらか一方
    と該一方の第1リップ部の隣に位置する第2リップ部と
    の間を大きく凹ませると共に、他方の第1リップ部を前
    記一方の第1リップ部よりも小さくしたことを特徴とす
    る請求項1に記載のあり溝用シール。
  3. 【請求項3】前記2つの第2リップ部のあり溝開口から
    突出するリップ先端の高さを異ならせたことを特徴とす
    る請求項1に記載のあり溝用シール。
  4. 【請求項4】前記2つの第2リップ部の内リップ先端の
    高さが低い方と該リップ先端の高さが低い方の第2リッ
    プ部の隣に位置する第1リップ部との間をあり溝開口の
    角から離れたあり溝底面側で凹ませたことを特徴とする
    請求項3に記載のあり溝用シール。
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