JPWO2018105094A1 - Oリングを用いたシール構造 - Google Patents

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Abstract

Oリング(5)を用いたシール構造(3)の装着溝(6)は、溝底面(11)と、溝底面(11)の内周縁に連続して鋭角で傾斜している鋭角側溝側面(12)と、溝底面(11)の外周縁に連続して鈍角で傾斜している鈍角側溝側面(13)とによって規定される。Oリング(5)は、鋭角側溝側面(12)に対して押し広げられた状態で装着される。Oリング(5)は、装着溝(6)内において溝底面(11)と鋭角側溝側面(12)との間に拘束される。装着溝(6)からOリング(5)が脱落することが防止される。溝底面(11)から溝開口(14)に向かって、溝幅が一定、あるいは広がっている。Oリング(5)を装着溝(6)に装着する作業がし易く、装着溝(6)の加工もし易い。

Description

本発明は、2つの部材の間を、Oリングを用いてシールするシール構造に関し、特に、Oリングを装着するための装着溝の形状に関する。
Oリングは合成ゴムなどの弾性素材からなる円形断面のシールリングであり、広く使用されている。Oリングは、対峙あるいは当接する2つの部材の間において、一方の部材に形成した装着溝に装着され、他方の部材によって所定量だけ押しつぶされた状態とされ、これによって、部材間をシールする。
Oリングの装着溝は、一般に、部材表面に開口する一定幅で一定深さの長方形断面の溝である。長方形断面の溝は、そこに装着したOリングが脱落することがある。特に、Oリングが張り状態(半径方向の外方に押し広げた状態)で装着溝に装着される場合には、Oリングが、張力によって装着溝から脱落しやすい。
Oリングが装着溝から脱落することを防止するために、装着溝として、蟻溝が使用される場合がある。蟻溝は、溝幅が溝底面から溝開口に向かって徐々に狭くなる台形状の断面形状をしており、Oリングの脱落防止に有効である。特許文献1の図7、8には、蟻溝をOリングの装着溝として用いる例が記載されている。
なお、特許文献2には、断面が円形ではない複雑な断面形状の弾性シールを用いたシール構造が記載されている。ここに記載のシール構造の装着溝では、一方の溝側面が部材表面に直交する直交面となっており、他方の溝側面が溝底面に向かって溝幅が広がる方向に傾斜した傾斜面となっている。変形三角形断面の弾性シールに形成した平坦面を装着溝の直交面に押し付けている。これにより、弾性シールの装着溝からの脱落を防止している。
特開2009−144735号公報 特開2008−32033号公報
Oリング装着溝が蟻溝形状をしている場合には、Oリングの脱落防止には有利である。しかし、溝開口が狭いので、長方形断面の装着溝に比べて、Oリングの装着作業が困難である。特に、Oリングを張り状態で装着溝に装着する場合には、Oリングを大きく押し広げて狭い溝開口を通して装着する必要があるので、装着作業が困難である。また、溝幅が溝底面に向かって広がる蟻溝形状の装着溝を加工する作業も、長方形断面の装着溝を加工する場合に比べて、より困難であり、特殊な加工用チップを必要とする。
ここで、特許文献2に開示の装着溝形状を、Oリング装着溝として用いることが考えられる。この場合においても、長方形断面の装着溝と同様に、Oリングが溝側面である直交面に沿って装着溝から脱落しやすいという問題が発生する。また、溝開口が狭く、溝幅が溝開口から溝底面に向かって徐々に広がっているので、装着溝の加工作業も長方形断面の一般的なOリング装着溝に比べて困難である。
本発明の目的は、Oリングを容易に装着でき、装着したOリングが脱落し難く、かつ、加工し易いシール構造を提供することにある。
本発明による、Oリングを用いたシール構造は、第1部材の側の第1端面と第2部材の側の第2端面の間をシールするためのOリングと、Oリングを装着するために、第1部材に形成され、第1端面に開口している装着溝とから構成される。Oリングの中心軸線を含む平面で切断した場合における装着溝の溝断面形状は、第1端面に平行な溝底面と、溝底面における内周縁端および外周縁端のうちの一方に連続して、溝底面に対して鋭角をなす方向に延びている鋭角側溝側面と、溝底面における内周縁端および外周縁端のうちの他方に連続して、溝底面に対して鈍角をなす方向に延びている鈍角側溝側面とによって規定されている。さらに、Oリングは、鋭角側溝側面に対してOリング半径方向から押し付けられた状態で、装着溝に装着されていることを特徴としている。
Oリングは、装着溝内に装着された状態では、鋭角側溝側面に押し付けられて、溝底面と鋭角側溝側面との間に拘束される。これにより、装着溝からOリングが脱落することが効果的に防止される。
また、装着溝における鈍角側溝側面の面形状および傾斜角度は、Oリング装着作業の容易性、装着溝の加工性を考慮して設定することができる。よって、従来の装着溝に比べて、Oリングを装着溝に装着する作業がし易く、また、装着溝の加工もし易い装着溝を実現できるというメリットがある。
Oリングが鋭角側溝側面に押し付けられた状態を、Oリングによってシールされる部分の圧力差を利用して形成することができる。すなわち、Oリング半径方向に沿って見た場合に、装着溝における圧力が相対的に高くなる側に、鈍角側溝側面を形成し、圧力が相対的に低くなる側に、鋭角側溝側面を形成する。使用状態においては、装着溝に装着したOリングが、圧力差によって、鋭角側溝側面に押し付けられた状態になる。
合成ゴムなどの弾性素材から形成されるOリングの弾性力を利用して、Oリングが鋭角側溝側面に押し付けられた状態を形成できる。すなわち、Oリング半径方向に沿って見た場合に、装着溝の内周側溝側面を鋭角側溝側面とし、当該内周側溝側面の最大周長をOリングの内周長よりも長くする。Oリングは、押し広げられた状態で装着溝に装着されて、弾性復帰力によって、内周側溝側面に押し付けられた状態になる。
装着溝の断面形状を全体として平行四辺形にすることができる。すなわち、装着溝の鈍角側溝側面を、鋭角側溝側面と平行な傾斜面にして、装着溝の溝幅を、溝底面から溝開口まで一定にする。溝加工がし易いように、溝幅が溝底面から溝開口に向かって漸増するように、鋭角側溝側面の傾斜角度および鈍角側溝側面の傾斜角度を設定することも可能である。
本発明を適用したシール構造の一例を示す概略断面図である。 図1Aのシール構造の装着溝の形状を示す説明図である。 本発明のシール構造を備えた波動歯車装置の一例を示す縦断面図である。 図2のクロスローラベアリングの外輪と外歯歯車を示す縦断面図である。 図3Aの装着溝の形状を示す説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したシール構造の実施の形態を説明する。図1Aは、本発明を適用したシール構造の実施の形態を示す概略断面図である。第1部材1と第2部材2の間をシールするためのシール構造4は、Oリング5と、Oリング5を装着するための装着溝6とから構成される。Oリング5は、合成ゴムなどの弾性素材から形成される円形断面の弾性リングである。装着溝6は、本例では、リング状の溝であり、ほぼ平行四辺形の断面形状をしている。
装着溝6は、第1部材1の側に形成されており、その第1端面1aに開口している。第1部材1の第1端面1aは、第2部材2の側の第2端面2aに対峙あるいは当接している。Oリング5は、第1部材1および第2部材2によって押しつぶされた状態で、装着溝6に装着されている。押しつぶされた状態で装着溝6に装着されたOリング5によって、第1端面1aと第2端面2aの間がシールされている。
図1Bは装着溝6の断面形状を示す説明図である。装着溝6の断面形状、すなわち、Oリング5の中心軸線5aを含む平面で切断した場合の断面形状について説明する。装着溝6の溝断面形状は、溝底面11、溝底面11におけるOリング半径方向の内周側の縁端に連続している鋭角側溝側面12(内周側溝側面)、および、溝底面11の外周側の縁端に連続している鈍角側溝側面13(外周側溝側面)によって規定されている。鋭角側溝側面12の溝開口側の先端部と鈍角側溝側面13の溝開口側の先端部との間が一定幅の溝開口14となっている。
溝開口14はリング状の溝であり、溝開口14によって、第1部材1の第1端面1aは、内周側端面部分1bと外周側端面部分1cに分かれている。鋭角側溝側面12の溝開口側の先端部は、内周側端面部分1bの外周縁に連続しており、鈍角側溝側面13の溝開口側の先端部は、外周側端面部分1cの内周縁に連続している。
溝底面11は、第1端面1aに平行な一定幅の平坦面である。鋭角側溝側面12は、溝底面11の内周縁に連続して、溝底面11に対して鋭角をなす方向に延びている傾斜面である。鈍角側溝側面13は、溝底面11における外周縁に連続して、溝底面11に対して鈍角をなす方向に延びている傾斜面である。溝底面11と鋭角側溝側面12との間の入り隅部分は凹曲面によって滑らかに繋がっており、溝底面11と鈍角側溝側面13との間の入り隅部分も凹曲面によって滑らかに繋がっている。また、鋭角側溝側面12と内周側端面部分1bとの間の出隅部分は凸曲面によって滑らかに繋がっており、鈍角側溝側面13と外周側端面部分1cとの間の出隅部分も凸曲面によって滑らかに繋がっている。
本例では、鋭角側溝側面12と鈍角側溝側面13とは平行な傾斜面となっている。鋭角側溝側面12の溝底面11に対する傾斜角度は、60〜70°程度の鋭角である。図示の例では70°としてある。鈍角側溝側面13の溝底面11に対する傾斜角度は、鋭角側溝側面12の側の傾斜角度と補角の関係をなす角度、あるいは、それよりも大きな角度に設定することができる。
鋭角側溝側面12は、装着溝6に装着したOリング5の脱落防止機能が発揮されるように、適切な面形状、傾斜角度に設定される。また、押しつぶされる前の円形断面のOリング5を装着溝6に装着した状態において、Oリング5の最小周長の部位5bに対して、鋭角側溝側面12の最大周長の部位12aが、溝開口14の側に位置するように、鋭角側溝側面12が形成されている。他方の鈍角側溝側面13の面形状および傾斜角度は、自由度が高く、Oリング5の装着のし易さ、装着溝6の加工のし易さを考慮して設定することができる。これらの観点からは、装着溝の溝幅Wが、溝底面11から溝開口14に向かって一定、あるいは、徐々に広くなるように、鈍角側溝側面13の面形状および傾斜角度を設定すればよい。なお、鋭角側溝側面12および鈍角側溝側面13は、それらの両端部分を除き、平面によって規定されている。鋭角側溝側面12、鈍角側溝側面13を、曲面によって規定することも可能である。
Oリング5のOリング線径dは、公知のように、溝底面11から第2端面2aまでの間隔D(溝深さ)に、Oリングつぶし代を加算した寸法とされる。装着溝6の溝幅Wは、Oリング線径dよりも大きい寸法とされる。したがって、装着溝6の鈍角側溝側面13の最小周長は、Oリングの外周長よりも長い。また、Oリング5のつぶし率は、第1、第2部材1、2が相対運動しない固定用のシール構造(静的シール)の場合には、例えば、最大で30%程度の値とされる。第1、第2部材1、2が相対運動する摺動用、回転用のシール構造(運動用シール)の場合には、固定用のシール構造に比べて、低い値とされる。
ここで、Oリング5は、鋭角側溝側面12に押し付けられた状態で、装着溝6に装着される。本例では、装着溝6の内周側溝側面である鋭角側溝側面12の最大周長が、Oリング5の内周長よりも長くなるように設定されている。したがって、Oリング5を装着溝6に装着するために、Oリング5を押し広げて、鋭角側溝側面12と溝底面11との間に装着される。Oリング5が鋭角側溝側面12に押し付けられた状態で装着溝6に装着されるので、Oリング5が装着溝6から脱落することを防止できる。
また、本例では、装着溝6内において、Oリング5の内周側は、Oリング5の外周側部分比べて、相対的に圧力が高くなる。この圧力差によって、Oリング5が鋭角側溝側面12に押し付けられた状態が形成あるいは維持される。
図2は、上記構成のシール構造の適用例である波動歯車装置を示す概略縦断面図である。この図に示す波動歯車装置20は、ユニット型の波動歯車装置であり、中空入力軸21と、中空入力軸21の外周面に組み付けられた波動発生器22と、波動発生器22によって楕円状に撓められるシルクハット形状の可撓性の外歯歯車23と、外歯歯車23を取り囲む剛性の内歯歯車24と、外歯歯車23および内歯歯車24を相対回転自在の状態で支持しているクロスローラベアリング25とを備えている。
クロスローラベアリング25の外輪26は、外歯歯車23のリング状の剛性のボス27を挟み、中空入力軸21の一方の軸端側に配置されている円盤状のユニット端板28に固定されている。クロスローラベアリング25の内輪29には、内歯歯車24が固定されている。内歯歯車24には、中空入力軸21の他方の軸端側に位置する円盤状のユニット端板部分30が一体形成されている。中空入力軸21の両側の軸端部は、それぞれ、ボールベアリング31、32を介して、ユニット端板28およびユニット端板部分30によって、回転自在の状態で支持されている。
ここで、クロスローラベアリング25の外輪26と、外歯歯車23のボス27との間は、Oリングを用いたシール構造33によってシールされている。同様に、ボス27とユニット端板28との間も、Oリングを用いたシール構造34によってシールされている。これらのシール構造33、34には、図1A、図1Bに示すシール構造4が用いられている。
図3Aは外輪26および外歯歯車23を示す断面図であり、図3Bは、シール構造33の装着溝の断面形状を示す説明図である。シール構造33の装着溝46は、外輪26(第1部材)に形成されており、その端面26a(第1端面)に開口している。外輪26の端面26aは、ボス27(第2部材)の側の端面27a(第2端面)に当接している。Oリング45は、外輪26とボス27によって押しつぶされた状態で、装着溝46に装着されている。図においては押しつぶされる前の円形断面状態を示してある。
装着溝46の断面形状は、ほぼ平行四辺形であり、溝底面51、溝底面51の内周縁端に連続している鋭角側溝側面52(内周側溝側面)、および、溝底面51の外周縁端に連続している鈍角側溝側面53(外周側溝側面)によって規定されている。鋭角側溝側面52の先端部と鈍角側溝側面53の先端部との間が一定幅の溝開口54となっている。装着溝46の各部分の形状は、図1A、図1Bに示すシール構造の装着溝6と同一であるので、それらの説明を省略する。
上記のシール構造4、33では、Oリング5、45の装着溝6、46の内周側溝側面が、溝底面11、51に対する傾斜角度が鋭角の鋭角側溝側面12、52である。その外周側溝側面が、溝底面11、51に対する傾斜角度が鈍角の鈍角側溝側面13、53である。Oリング5、45を装着溝6、46に装着した状態では、Oリング5、45が鋭角側溝側面12、52に押し付けられた状態になる。よって、Oリング5、45が装着溝6、46から脱落することが防止される。また、装着溝6、46の溝幅は溝底面11、51から溝開口14、54に向かって一定、あるいは、徐々に広がっているので、装着溝6、46の加工作業がし易く、装着溝6、46に対するOリング5、45の装着作業もし易い。さらに、鈍角側溝側面13、53の面形状、傾斜角度の自由度が高いので、この点からも、溝加工がし易いというメリットがある。
なお、上記の実施の形態は、本発明のシール構造を波動歯車装置に適用した例である。本発明は、波動歯車装置以外の装置、部品のシール部分に適用可能なことは勿論である。
また、本例では、装着溝6内において、Oリング5の外周側は、Oリング5の内周側に比べて、相対的に圧力が高くなる。この圧力差によって、Oリング5が鋭角側溝側面12に押し付けられた状態が形成あるいは維持される。

Claims (5)

  1. 第1部材の側の第1端面と第2部材の側の第2端面の間をシールするためのOリングと、当該Oリングを装着するために、前記第1部材に形成した装着溝とを有し、
    前記Oリングの中心軸線を含む平面で切断した場合における前記装着溝の溝断面形状は、
    前記第1端面に平行な溝底面と、
    前記溝底面におけるOリング半径方向の内周側の縁端および外周側の縁端のうちの一方に連続して、前記溝底面に対して鋭角をなす方向に延びている鋭角側溝側面と、
    前記溝底面における前記内周側の縁端および前記外周側の縁端のうちの他方に連続して、前記溝底面に対して鈍角をなす方向に延びている鈍角側溝側面と
    によって規定されており、
    前記Oリングは、前記鋭角側溝側面に対してOリング半径方向から押し付けられた状態で、前記装着溝に装着されているシール構造。
  2. 請求項1において、
    前記装着溝における前記Oリングの前記鋭角側溝側面の側の部分に比べて、前記装着溝における前記Oリングの前記鈍角側溝側面の側の部分は、相対的に圧力が高く、
    前記Oリングは、前記装着溝内の圧力差によって、前記鋭角側溝側面に押し付けられた状態となっているシール構造。
  3. 請求項1において、
    前記鋭角側溝側面は、前記装着溝の内周側溝縁端であり、
    前記装着溝の前記鋭角側溝側面の最大周長は、前記Oリングの内周長よりも長く、
    前記装着溝の前記鈍角側溝側面の最小周長は、前記Oリングの外周長よりも長く、
    前記Oリングは、弾性復帰力によって、前記鋭角側溝側面に押し付けられた状態となっているシール構造。
  4. 請求項1において、
    前記装着溝の溝幅は、前記第1端面に開口している溝開口から前記溝底面まで一定であるか、あるいは、前記溝開口から前記溝底面まで漸減しているシール構造。
  5. 請求項1において、
    前記鋭角側溝側面は、前記溝底面の前記内周側の縁端に連続して延びる内周側溝側面であり、
    前記鈍角側溝側面は、前記溝底面の前記外周側の縁端に連続して延びる外周側溝側面であり、
    前記鋭角側溝側面と前記鈍角側溝側面とは平行に延びており、
    前記装着溝における前記Oリングの前記鋭角側溝側面の側の部分に比べて、前記装着溝における前記Oリングの前記鈍角側溝側面の側の部分は、相対的に圧力が高く、
    前記装着溝の前記鋭角側溝側面の最大周長は、前記Oリングの内周長よりも長く、
    前記装着溝の前記鈍角側溝側面の最小周長は、前記Oリングの外周長よりも長く、
    前記Oリングは、弾性復帰力および前記装着溝内の圧力差によって、前記鋭角側溝側面に押し付けられた状態となっているシール構造。
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