JP2007064294A - 密封構造 - Google Patents

密封構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2007064294A
JP2007064294A JP2005249120A JP2005249120A JP2007064294A JP 2007064294 A JP2007064294 A JP 2007064294A JP 2005249120 A JP2005249120 A JP 2005249120A JP 2005249120 A JP2005249120 A JP 2005249120A JP 2007064294 A JP2007064294 A JP 2007064294A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
seal ring
dovetail groove
dovetail
ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005249120A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4962687B2 (ja
Inventor
Daihachi Shojima
大八 庄島
Hideto Nameki
英人 行木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2005249120A priority Critical patent/JP4962687B2/ja
Priority to EP06782903.6A priority patent/EP1921354B1/en
Priority to KR1020077030821A priority patent/KR20080034856A/ko
Priority to US11/919,992 priority patent/US8079600B2/en
Priority to PCT/JP2006/316450 priority patent/WO2007026576A1/ja
Publication of JP2007064294A publication Critical patent/JP2007064294A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4962687B2 publication Critical patent/JP4962687B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/02Sealings between relatively-stationary surfaces
    • F16J15/06Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
    • F16J15/10Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with non-metallic packing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/02Sealings between relatively-stationary surfaces
    • F16J15/06Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
    • F16J15/062Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces characterised by the geometry of the seat

Abstract

【課題】片側の内側面12aのみが傾斜面をなす蟻溝12に装着されたシールリング3により密封を行う密封構造において、蟻溝12からシールリング3が脱落しにくく、しかも蟻溝12へのシールリング3の挿入抵抗が小さく、パーティクルを発生しにくい密封構造を提供する。
【解決手段】片側の第一内側面12aが溝内側へ倒れるように傾斜した蟻溝12に、ゴム状弾性材料からなるシールリング3が装着され、このシールリング3は、蟻溝12内への挿入部31に、前記第一内側面12aに密接される側部凸面31aと、溝底12cに密接可能であって溝肩12d,12e間の溝幅wよりも幅wが小さい底面31bと、第一内側面12aと反対側の第二内側面12bに密接可能であって底面31b側が張り出すように傾斜した側部仰斜面31cが形成されたものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば半導体や液晶デバイス等の製造において使用されるチャンバ等の密封手段として好適に利用される技術であって、互いに対向する部品間に、一方の部品に形成した蟻溝に装着したシールリングを適当なつぶし代をもって介在させることによって密封を行う密封構造に関する。
半導体製造装置や液晶製品の製造装置では、各種真空処理システムを利用し、真空環境下で、半導体デバイスの製造に必要なシリコンウエハの加工プロセスや液晶ガラスの製造プロセスを実行する。図7は、このような真空環境を創出するための真空チャンバにおけるゲートバルブ、スリットバルブ、チャンバリッド等の開閉部分を密封する従来技術による複数種類の密封構造を示す断面図である。
図7に示される密封構造のうち、(A)は、Oリング200を、両側の内側面101,102が溝内側へ倒れるように傾斜した蟻溝100に装着したものであり(例えば下記の特許文献参照)、(B)は、Oリング200を、一方の内側面111が溝内側へ倒れるように傾斜し、他方の内側面112が溝底113から垂直に立ち上がった蟻溝110に装着したものであり、(C)は、Oリング200を、一方の内側面121が溝内側へ倒れるように傾斜し、他方の内側面122が溝底123から垂直に立ち上がった蟻溝120に、傾斜した側の溝肩124がこのOリング200に食い込んだ状態となるように装着したものである。
特開2003−240123号公報 実開平4−127460号公報
図7(A)の密封構造は、蟻溝100が、両側の内側面101,102が溝内側へ倒れるように傾斜した断面形状をなすので、蟻溝100の開口幅w100とOリング200の断面幅w200との差による掛り代(w200−w100)が大きく、したがって、Oリング200が不図示の相手部材と粘着しても、この相手部材を開いた時に、蟻溝100から飛び出して脱落するのを有効に防止することができる。しかしながら、この蟻溝100の加工においては、まずフライス盤を使用して溝を形成してから、その内側面を、エンドミル等によって図示の断面形状に切削するが、この場合、相形バイトを用い、内側面101と内側面102の2回の切削加工が必要であり、加工コストが高いものとなる問題があった。
この点、図7(B)に示される蟻溝110は、片側の内側面111のみが傾斜面をなすので、加工が1回で済み、旋盤加工が可能であり、低コストで加工することができる。しかしながら、蟻溝110に対するOリング200の掛り代(w200−w100)が小さく、片側は掛かっていないので、Oリング200が不図示の相手部材と粘着すると、この相手部材を開放した時に、蟻溝110から飛び出して脱落しやすくなる問題がある。
また、図7(C)に示される蟻溝120も、(B)と同様、片側の内側面121のみが傾斜面をなすので、低コストで加工することができ、溝肩124をOリング200に食い込んだ状態となるように装着することによって、蟻溝120に対するOリング200の所要の掛り代(w200−w100)を確保しているので、Oリング200が脱落しにくい構造となっている。しかしながらこの場合、Oリング200を蟻溝120に嵌め込む際に、溝肩124,125間を無理に通す必要があるため、挿入抵抗が大きく、装着性が悪かった。しかも図7(C)の場合は、そのほかにも、次のような問題が指摘される。
図8は、図7(C)の蟻溝120においてOリング200の装着不良が発生した状態を示すもので、すなわちこの図8のように、蟻溝120への挿入抵抗によって、Oリング200が蟻溝120に完全に挿入されずに、うねりを生じ、このため、全周均一な装着状態を得られず、密封性が不安定になるおそれがあった。
また、図9は、図7の(C)に示される構造においてOリング200に作用する応力分布をFEM解析した結果を示す説明図で、図中Hは応力の高い部分、Lは低い部分である。この図9に示されるように、相手部材130との密接荷重を受けた状態では、蟻溝120の溝肩124,125との接触部分で応力が著しく高くなり、したがって相手部材130を繰り返し開閉運動させると、溝肩124,125との接触部分が摩耗して、半導体や液晶製品の製造に有害なパーティクルを発生しやすくなる問題があった。しかも、Oリング200の挿入時や、相手部材130の開閉動作によってOリング200に捻れが生じやすく、密封性が不安定になるおそれがあった。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題とするところは、片側の内側面のみが傾斜面をなす蟻溝に装着されたシールリングにより密封を行う密封構造において、蟻溝からシールリングが脱落しにくく、しかも蟻溝へのシールリングの挿入抵抗が小さく、パーティクルを発生しにくい密封構造を提供することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る密封構造は、片側の第一内側面が溝内側へ倒れるように傾斜した蟻溝に、ゴム状弾性材料からなるシールリングが装着され、このシールリングは、前記蟻溝内への挿入部に、前記第一内側面に密接される側部凸面と、前記蟻溝の溝底に密接可能であって前記溝肩間の溝幅よりも幅が小さい底面と、前記第一内側面と反対側の第二内側面に密接可能であって前記底面側が張り出すように傾斜した側部仰斜面が形成されたものである。
上記構成において、シールリングは、蟻溝内への挿入部の底面が、蟻溝の溝肩間の溝幅よりも幅が小さいため、蟻溝内へ挿入して行く過程で、挿入初期は挿入抵抗が0であり、その後、側部凸面によって徐々に挿入抵抗が増大しながら、前記側部凸面が前記溝肩間を通過して、傾斜した第一内側面に密接される。このとき、先行して挿入された側部仰斜面側が第二内側面との接触により、挿入をガイドするので、シールリングが捻れることがなく、挿入しやすいものとなる。また、蟻溝への挿入後は、前記挿入部が、蟻溝における第一内側面側の溝肩と、溝底と第二内側面側による隅部との間で保持されるので、溝肩を食い込ませるようなつぶし代の設定は不要であり、このため、有効に抜け止めされると共に、溝肩との接触部での応力集中を防止することができる。
請求項2の発明に係る密封構造は、請求項1に記載の構成において、シールリングの底面と側部仰斜面との間の凸部が、R面加工又は面取りされたものである。
請求項3の発明に係る密封構造は、請求項1に記載の構成において、蟻溝からのシールリングの露出部に、粘着防止材をコーティング又は塗布したものである。この場合、コーティングする粘着防止材としては、PTFE又はシリコンが好適であり、塗布する粘着防止材としては、フッ素グリース等が好適である。
請求項1の発明に係る密封構造によれば、蟻溝を、片側の第一内側面が溝内側へ倒れるように傾斜した形状とするため、蟻溝の加工コストが高くならず、シールリングの挿入部が、蟻溝における第一内側面側の溝肩と、溝底と第二内側面による隅部との間で係合状態に保持されるので、蟻溝からの脱落や、応力集中によるパーティクルの発生を防止することができる。また、蟻溝へのシールリングの装着に際して、このシールリングが捩れたり、挿入抵抗によってうねりを生じたりすることがないので、安定した密封性を発揮することができる。
請求項2の発明に係る密封構造によれば、シールリングの底面と側部仰斜面との間の凸部による僅かな挿入性の悪化を防止して、蟻溝へのシールリングの装着を一層容易に行うことができる。
請求項3の発明に係る密封構造によれば、シールリングの底面が溝底と粘着することはあっても、蟻溝からのシールリングの露出部が、密接された相手部材と粘着することがないので、相手部材との粘着による蟻溝からのシールリングの脱落を防止することができる。
図1は、本発明に係る密封構造の好ましい実施の形態を示す断面斜視図、図2は、図1の形態によるシールリングと蟻溝及び相手材との関係を示す部分断面図、図3は、図1の形態によるシールリングの蟻溝への装着過程を示す説明図である。
まず図1において、参照符号1は第一部材であって、例えば半導体製造において使用されるコータ/デベロッパ、プラズマエッチング装置、プラズマCVD装置、アッシング装置、真空ポンプ等のゲートバルブ、スリットバルブ、あるいはチャンバリッドの一部を構成しており、内周に、図2に示される第二部材2によって開閉される開口部11を有し、この開口部11の外周に沿って形成された蟻溝12には、シールリング3が装着されている。
図2及び図3に示されるように、蟻溝12は、内周側の第一内側面12aと、外周側の第二内側面12bと、平坦な溝底12cを有する。そしてこの蟻溝12は、第二内周面12bが第一部材1の上面1a及び溝底12cに対して略垂直に形成されているのに対し、第一内側面12aが溝内側へ倒れるように傾斜することによって、溝肩12d,12e側の溝幅wが相対的に狭く、溝底12c側の溝幅wが相対的に広くなっている。
したがって、この蟻溝12は、片側の第一内側面12aのみが傾斜面をなすので、溝側面を傾斜面にするための切削加工が1回で済み、低コストで加工することができる。
シールリング3は、ゴム状弾性材料で環状に成形されたものであって、図1に示されるように、蟻溝12に嵌め込まれて装着された状態において、この蟻溝12内へ挿入状態となる挿入部31と、蟻溝12から露出した状態となる露出部32からなる。前記挿入部31は、蟻溝12における傾斜した第一内側面12aに密接される側部凸面31aと、蟻溝12における溝底12cに密接可能であって溝肩12d,12e間の開口幅wよりも幅wが小さい底面31bと、蟻溝12における略垂直な第二内側面12bに密接され底面31b側が第二内側面12b側へ張り出すように傾斜した側部仰斜面31cを有する。
シールリング3における露出部32の断面形状は、側部凸面31aと連続した円弧状をなしており、側部仰斜面31cと滑らかに連続している。また、底面31bは平坦に形成されていて、この底面31bと側部仰斜面31cとの間の凸部31dがR面加工又は面取りされており、図示の形態では、R面をなしている。また、底面31bにおける側部仰斜面31cと反対側の端部からは、側部凸面31aへ向けてなだらかに張り出すように傾斜した側部俯斜面31eが形成されている。
蟻溝12の溝幅方向に対するシールリング3の最大幅wは、側部凸面31aによって、幅方向両側の溝肩12d,12e間の溝幅wよりも僅かに大きいものとなっている。
このシールリング3には、蟻溝12の第一内側面12aにおける溝肩12d側の端部近傍に密接される側部凸面31aと、蟻溝12の第二内側面12bに密接される側部仰斜面31cとの間で僅かなつぶし代が設定されている。また、前記第二内側面12bに対する側部仰斜面31cのつぶし代は、底面31b側ほど大きくなっている。これにより、側部凸面31aは、溝肩12dによる食い込み量が低減されつつ、第一内側面12aに密接されるようになっている。
以上の構成において、シールリング3を蟻溝12に装着するには、シールリング3の挿入部31を、図3に一点鎖線で示される状態(A)から、破線で示される状態(B)を経て、二点鎖線で示される状態(C)へ挿入する。
すなわち、シールリング3の底面31bの幅(図2のw)が、溝肩12d,12e間の溝幅(図2のw)より小さいから、図3に一点鎖線(A)で示される挿入初期では、蟻溝12への挿入抵抗は0である。
その後、更に挿入して行くと、やがてシールリング3の側部俯斜面31eが、傾斜した第一内側面12a側の溝肩12dと干渉するが、このシールリング3は、図3に破線(B)で示されるように、溝肩12dとの接触部を支点にして僅かに傾斜変形しながら、底面31bと側部仰斜面31cの間のR面をなす凸部31dが僅かに先行した状態で、第二内側面12bに沿って挿入される。そして、溝肩12dとの接触位置が側部凸面31a側へ移動して行くのに伴って、溝肩12dの食い込みによる挿入抵抗は徐々に大きくなるが、上述のようなシールリング3の傾斜変形によって、側部凸面31aへの溝肩12dの食い込み量の増大が抑えられるので、小さな挿入抵抗で、側部凸面31aが溝肩12dの内側へ乗り越えることができる。
そして、シールリング3の側部凸面31aが溝肩12dの内側へ乗り越えると、このシールリング3の復元力によって、側部凸面31aが、傾斜した第一内側面12a側へ変位し、底面31bが溝底12cに密接されて、図3に二点鎖線(C)で示される挿入完了状態となる。ここで、シールリング3の底面31b及び側部仰斜面31cは、蟻溝12の溝底12c及び第二内側面12bにガイドされるため、シールリング3が挿入抵抗によって捻れたり、うねりを生じた状態で蟻溝12に装着されるようなことはなく、しかも側部仰斜面31c及び凸部31dが先行して挿入のガイドとなるので、小さな挿入抵抗で容易に装着することができる。
また、シールリング3の側部仰斜面31cに、蟻溝12の第二内側面12bとの摩擦を低減するためのグリース等を塗布することも、装着性を向上するのに有効である。
この形態による密封構造は、第二部材2が、第一部材1の蟻溝12から露出したシールリング3の露出部32に適当な荷重で密接されることによって、このシールリング3が圧縮され、その反力でシールリング3の挿入部31における側部凸面31a、底面31b及び側部仰斜面31cが、適当な面圧で蟻溝12の内面に密接し、密封機能を発揮するものである。そして、シールリング3には挿入抵抗による捻れやうねりを生じないため、安定した密封機能を奏する。
図4は、図1の形態によるシールリングに作用する初期装着状態での応力分布をFEM解析した結果を示す説明図、図5は、第二部材による圧縮を加えた状態での応力分布をFEM解析した結果を示す説明図で、図中Hは応力の高い部分、Lは低い部分である。すなわち、上述の形態によれば、図4及び図5の応力分布から明らかなように、蟻溝12における第一内側面12a側の溝肩12dに掛り代(w−w)をもって係合された側部凸面31aと、溝底12cと第二内側面12bによる隅部12fに係合された凸部31dとの間で、圧縮応力の高い領域が延びていることがわかる。したがって、シールリング3は、溝肩12dと隅部12fの間に、側部凸面31a及び凸部31dが係止された状態で蟻溝12に保持されるものである。
また、先に説明した図9に示される従来技術における圧縮応力のFEM解析結果と比較すると、等応力線の密度が小さく、すなわち圧縮応力の集中度合いが小さい(0.6MPa程度)ことがわかる。これは、上述のように、溝肩12dと隅部12fの間に、側部凸面31a及び凸部31dが係止された状態で保持されているので、シールリング3に蟻溝12に対する大きなつぶし代を設定する必要がないからである。したがって、第二部材2を繰り返し開閉運動させても、溝肩12d及び第二内側面12bとの接触部分が摩耗しにくく、このため、半導体や液晶製品の製造に有害なパーティクルの発生を抑制することができる。
また、図2のように、シールリング3が第二部材2による圧縮荷重を受けた状態が、比較的長時間にわたって保持された場合は、シールリング3におけるゴム状弾性材料の有する粘着性によって、このシールリング3の露出部32が、第二部材2に粘着することがある。そして、このような粘着を生じた状態で、第二部材2が第一部材1から離間する方向(図2における上方)へ移動した場合は、シールリング3も第二部材2に追随して蟻溝12から飛び出す方向へ移動しようとする。しかしながら、シールリング3の挿入部31も、その平坦な底面31bが平坦な溝底12cに粘着し、その粘着面積は、曲面をなす露出部32に比較して大きく、かつ第二内側面12bに対して側部仰斜面31cが大きな摩擦力を発生し、更に側部凸面31aと溝肩12dとの間には掛り代(w−w)があるため、シールリング3が第二部材2との粘着によって蟻溝12から飛び出すのを有効に防止して、確実に蟻溝12に保持することができる。
なお、第二部材2との密接面に接着剤を塗布したシールリングを、第二部材2に圧接させた状態で30分放置することによって、第二部材2とシールリングを接着した後、第二部材2を第一部材1から離間(開放)させることにより、蟻溝12からシールリングを強制的に飛び出させる評価試験を行った。この評価試験の結果、シールリングとしてOリングを用いた場合は、飛び出し時の荷重が537Nであったのに対し、上述の形態によるシールリングを用いた場合は、飛び出し時の荷重が950Nであり、本発明による飛び出し防止効果が確認された。
また、シールリング3の露出部32に、PTFE又はシリコンからなる粘着防止材をコーティングするか、あるいはフッ素グリース等を粘着防止材として塗布すれば、露出部32が第二部材2に粘着することがないので、シールリング3が第二部材2との粘着によって蟻溝12から飛び出すのを、一層確実に防止することができる。
ここで図6は、本発明に対する比較形態の密封構造を示す部分断面図である。この図6のように、側部凸面31aと側部俯斜面31eを両側面に形成した、対称の断面形状をなす比較形態のシールリング3’を、図2のような蟻溝12に装着した場合は、先に説明した図7のOリングと同様に、傾斜した第一内側面12a側の溝肩12dの食い込みによる応力の集中が起こるが、これに対して図2の形態によれば、シールリング3に、凸部31d側からの(図における斜め右下方向からの)圧縮力によって側部凸面31aが蟻溝12の傾斜した第一内側面12aに適切に圧接されるので、溝肩12dの食い込みを生じにくく、抜け防止機能を得ることができる点で、有利である。
本発明に係る密封構造の好ましい実施の形態を示す断面斜視図である。 図1の形態によるシールリングと蟻溝及び相手材との関係を示す部分断面図である。 図1の形態によるシールリングの蟻溝への装着過程を示す説明図である。 図1の形態においてシールリングに作用する応力分布をFEM解析した結果を示す説明図である。 図1の形態において第二部材による圧縮を加えた状態のシールリングに作用する応力分布をFEM解析した結果を示す説明図である。 本発明に対する比較形態の密封構造を示す部分断面図である。 真空チャンバにおける開閉部分を密封する従来技術による複数種類の密封構造を示す断面図である。 図7(C)の蟻溝120においてOリング200の装着不良が発生した状態を示す斜視図である。 図7(C)に示される構造においてOリング200に作用する応力をFEM解析した結果を示す説明図である。
符号の説明
1 第一部材
11 開口部
12 蟻溝
12a 第一内側面
12b 第二内側面
12c 溝底
12d,12e 溝肩
2 第二部材
3 シールリング
31 挿入部
31a 側部凸面
31b 底面
31c 側部仰斜面
31d 凸部
31e 側部俯斜面
32 露出部

Claims (3)

  1. 片側の第一内側面(12a)が溝内側へ倒れるように傾斜した蟻溝(12)に、ゴム状弾性材料からなるシールリング(3)が装着され、このシールリング(3)は、前記蟻溝(12)内への挿入部(31)に、前記第一内側面(12a)に密接される側部凸面(31a)と、前記蟻溝(12)の溝底(12c)に密接可能であって前記溝肩(12d,12e)間の溝幅(w)よりも幅(w)が小さい底面(31b)と、前記第一内側面(12a)と反対側の第二内側面(12b)に密接可能であって前記底面(31b)側が張り出すように傾斜した側部仰斜面(31c)が形成されたことを特徴とする密封構造。
  2. シールリング(3)の底面(31b)と側部仰斜面(31c)との間の凸部(31d)が、R面加工又は面取りされたことを特徴とする請求項1に記載の密封構造。
  3. 蟻溝(12)からのシールリング(3)の露出部(32)に、粘着防止材をコーティング又は塗布したことを特徴とする請求項1に記載の密封構造。
JP2005249120A 2005-08-30 2005-08-30 密封構造 Active JP4962687B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005249120A JP4962687B2 (ja) 2005-08-30 2005-08-30 密封構造
EP06782903.6A EP1921354B1 (en) 2005-08-30 2006-08-23 Sealing structure
KR1020077030821A KR20080034856A (ko) 2005-08-30 2006-08-23 밀봉구조
US11/919,992 US8079600B2 (en) 2005-08-30 2006-08-23 Sealing structure
PCT/JP2006/316450 WO2007026576A1 (ja) 2005-08-30 2006-08-23 密封構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005249120A JP4962687B2 (ja) 2005-08-30 2005-08-30 密封構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007064294A true JP2007064294A (ja) 2007-03-15
JP4962687B2 JP4962687B2 (ja) 2012-06-27

Family

ID=37808674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005249120A Active JP4962687B2 (ja) 2005-08-30 2005-08-30 密封構造

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8079600B2 (ja)
EP (1) EP1921354B1 (ja)
JP (1) JP4962687B2 (ja)
KR (1) KR20080034856A (ja)
WO (1) WO2007026576A1 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008281085A (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Mitsubishi Cable Ind Ltd 密封構造体
US20110005584A1 (en) * 2008-05-08 2011-01-13 Nok Corporation Dye-sensitized solar cell
JP2012214165A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Nsk Ltd ラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニット
KR20140036260A (ko) * 2011-05-23 2014-03-25 램 리써치 코포레이션 플라즈마 프로세싱 챔버에서 유용한 진공 씨일 어레인지먼트
JP2014180605A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Tipton Corp コーティング装置
JP2016534299A (ja) * 2013-08-16 2016-11-04 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 半導体装置のためのシーリング溝の方法
JPWO2018105094A1 (ja) * 2016-12-08 2019-10-24 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ Oリングを用いたシール構造
US20220099185A1 (en) * 2020-09-25 2022-03-31 Flowserve Management Company Pressure retained gasket seal with enhanced unloading resistance

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4962687B2 (ja) * 2005-08-30 2012-06-27 Nok株式会社 密封構造
US20090315277A1 (en) * 2008-06-23 2009-12-24 Kaori Iwamoto Rubber seal for semi-dynamic and dynamic applications
KR101041148B1 (ko) * 2008-07-24 2011-06-13 장삼진 반도체 제조장치의 공정챔버 클로징 조립체의 슬릿밸브
DE112014002179T5 (de) * 2013-04-26 2015-12-31 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Rohr und Stoßdämpfer
JP2015086973A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 株式会社森清化工 シールリング
US20170184199A1 (en) * 2014-05-08 2017-06-29 Nok Corporation Gasket and sealing structure
US10281045B2 (en) 2015-02-20 2019-05-07 Rolls-Royce North American Technologies Inc. Apparatus and methods for sealing components in gas turbine engines
US9759079B2 (en) 2015-05-28 2017-09-12 Rolls-Royce Corporation Split line flow path seals
EP3919507A3 (en) 2015-07-01 2022-01-12 Immatics Biotechnologies GmbH Novel peptides and combination of peptides for use in immunotherapy against ovarian cancer and other cancers
GB201511546D0 (en) 2015-07-01 2015-08-12 Immatics Biotechnologies Gmbh Novel peptides and combination of peptides for use in immunotherapy against ovarian cancer and other cancers
US10458263B2 (en) 2015-10-12 2019-10-29 Rolls-Royce North American Technologies Inc. Turbine shroud with sealing features
JP6664298B2 (ja) * 2016-09-09 2020-03-13 株式会社バルカー シール材
US20180193676A1 (en) * 2016-11-17 2018-07-12 Rainmaker Solutions, Inc. Hydration and air cooling system
US10301955B2 (en) 2016-11-29 2019-05-28 Rolls-Royce North American Technologies Inc. Seal assembly for gas turbine engine components
US10443420B2 (en) 2017-01-11 2019-10-15 Rolls-Royce North American Technologies Inc. Seal assembly for gas turbine engine components
US10577977B2 (en) 2017-02-22 2020-03-03 Rolls-Royce Corporation Turbine shroud with biased retaining ring
AU2018240380A1 (en) 2017-09-15 2019-10-17 Graco Minnesota Inc. Dispensing meter for fluid dispensing
US11292710B2 (en) 2017-09-15 2022-04-05 Graco Minnesota Inc. Fluid management system and fluid dispenser
US10718226B2 (en) 2017-11-21 2020-07-21 Rolls-Royce Corporation Ceramic matrix composite component assembly and seal
US20230039396A1 (en) * 2018-01-19 2023-02-09 Rainmaker Solutions, Inc. Hydration system and components thereof
US11470904B2 (en) * 2018-01-19 2022-10-18 Rainmaker Solutions, Inc. Hydration system and components thereof
US11085315B2 (en) 2019-07-09 2021-08-10 General Electric Company Turbine engine with a seal
CN112908908A (zh) * 2021-01-29 2021-06-04 宁波江丰电子材料股份有限公司 一种晶圆托盘的背面结构及其加工方法
US11953123B2 (en) * 2021-07-23 2024-04-09 Air-Way Manufacturing Annular groove assembly for O-ring face seal and related method of use

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002295683A (ja) * 2001-03-28 2002-10-09 Nok Corp あり溝用シール

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3166332A (en) * 1961-05-26 1965-01-19 Olson Richard Laurence Pressure assembly comprising a sealing strip of elastomeric material having compressible gas cells
US3263961A (en) * 1964-01-08 1966-08-02 Seetru Ltd Sealing means for valves
US3322433A (en) * 1964-03-10 1967-05-30 Minnesota Rubber Co Sealing ring and method of making same
US3415287A (en) * 1964-08-21 1968-12-10 Raychem Corp Protective covering and article
US3558097A (en) * 1968-05-16 1971-01-26 Joseph H Defrees Valve
GB8333722D0 (en) * 1983-12-19 1984-01-25 Raychem Gmbh Expansible seal
DE3703788A1 (de) * 1987-02-07 1988-08-18 Philips Patentverwaltung Elektromagnetische dichtungsanordnung
FR2627835B1 (fr) * 1988-02-26 1991-05-17 Hutchinson Coulisse d'etancheite de glace mobile, notamment de vitre de vehicule automobile
JPH04127460A (ja) 1990-09-18 1992-04-28 Nec Corp 混成集積回路装置
JPH04127460U (ja) 1991-05-13 1992-11-19 日本鋼管株式会社 シール用oリングの溝
AT399545B (de) * 1993-05-05 1995-05-26 Hoerbiger Ventilwerke Ag Dichtungsanordnung
US5482297A (en) * 1995-01-09 1996-01-09 Greene, Tweed Of Delaware, Inc. Seal element for installation in an annular dove-tail groove
US6328316B1 (en) * 1999-01-12 2001-12-11 Dupont Dow Elastomers, L.L.C. Rubber seal for semi-dynamic applications
JP3349132B2 (ja) * 1999-04-12 2002-11-20 三菱電線工業株式会社 低荷重シール
JP3590794B2 (ja) 2002-02-21 2004-11-17 益岡産業株式会社 アリ溝用シール材
US6962348B2 (en) * 2002-07-29 2005-11-08 Tokyo Electron Limited Sealing apparatus having a single groove
US6755422B2 (en) * 2002-08-16 2004-06-29 Visteon Global Technologies, Inc. Low permeation sealing member
JP4430884B2 (ja) * 2003-04-14 2010-03-10 日本バルカー工業株式会社 蟻溝用シール材
WO2006042164A1 (en) * 2004-10-08 2006-04-20 Tosoh Smd, Inc. Low leak-o-ring seal
JP4911275B2 (ja) * 2005-06-24 2012-04-04 Nok株式会社 密封構造
JP2005282864A (ja) * 2005-06-27 2005-10-13 Mitsubishi Cable Ind Ltd 密封構造体
JP4083759B2 (ja) * 2005-06-27 2008-04-30 三菱電線工業株式会社 密封構造体
JP4962687B2 (ja) * 2005-08-30 2012-06-27 Nok株式会社 密封構造

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002295683A (ja) * 2001-03-28 2002-10-09 Nok Corp あり溝用シール

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008281085A (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Mitsubishi Cable Ind Ltd 密封構造体
US20110005584A1 (en) * 2008-05-08 2011-01-13 Nok Corporation Dye-sensitized solar cell
JP2012214165A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Nsk Ltd ラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニット
KR20140036260A (ko) * 2011-05-23 2014-03-25 램 리써치 코포레이션 플라즈마 프로세싱 챔버에서 유용한 진공 씨일 어레인지먼트
KR101933736B1 (ko) * 2011-05-23 2018-12-28 램 리써치 코포레이션 플라즈마 프로세싱 챔버에서 유용한 진공 씨일 어레인지먼트
JP2014180605A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Tipton Corp コーティング装置
JP2016534299A (ja) * 2013-08-16 2016-11-04 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 半導体装置のためのシーリング溝の方法
JPWO2018105094A1 (ja) * 2016-12-08 2019-10-24 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ Oリングを用いたシール構造
US20220099185A1 (en) * 2020-09-25 2022-03-31 Flowserve Management Company Pressure retained gasket seal with enhanced unloading resistance

Also Published As

Publication number Publication date
KR20080034856A (ko) 2008-04-22
EP1921354B1 (en) 2013-06-26
US8079600B2 (en) 2011-12-20
JP4962687B2 (ja) 2012-06-27
EP1921354A1 (en) 2008-05-14
EP1921354A4 (en) 2012-04-18
US20090066038A1 (en) 2009-03-12
WO2007026576A1 (ja) 2007-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4962687B2 (ja) 密封構造
JP4911275B2 (ja) 密封構造
JP4985973B2 (ja) 密封構造
JP4774549B2 (ja) 真空用ゲート弁およびこれに用いられるシール部材
TWI659174B (zh) 封閉元件、真空閥、多功能器具以及製造有一真空閥之一密封件的一封閉元件之方法
JP2007205384A (ja) あり溝用シール材およびあり溝用シール材が装着された真空用ゲート弁
TW200933055A (en) Bonded slit valve door seal with thin non-metallic film gap control bumper
TW201335520A (zh) 閘門閥
JP4549749B2 (ja) シール構造体
JP6189078B2 (ja) シール材
JP4711046B2 (ja) 密封構造
JP2007321922A (ja) シールリング
JPWO2009107495A1 (ja) シール材およびシール材が装着されたゲートバルブ
JP2007155016A (ja) あり溝用シール材およびこのシール材が装着された真空用ゲート弁
JP4019032B2 (ja) 密封構造体
JP2009002459A (ja) 密封構造
JP2006064030A (ja) シール部材
JP2002081555A (ja) ゲートバルブ装置及びその製造方法
JPH0853186A (ja) 電子基板用コンテナ
JP2005282864A (ja) 密封構造体
JP5592727B2 (ja) シールプレートおよびこれに用いられるシール材
JP2008025720A (ja) バルブのシール構造
JP2006071025A (ja) シール材
JP4842205B2 (ja) 密封構造体
JP2005282865A (ja) 密封構造体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110720

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120229

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120313

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4962687

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406

Year of fee payment: 3