JP2003011967A - 折畳みコンテナにおける側板の連結構造 - Google Patents
折畳みコンテナにおける側板の連結構造Info
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Abstract
合に、その係合が外れ難い折畳みコンテナの側板の連結
構造を提供すること。 【解決手段】 上側板部(30)及び下側板部(32)
のいずれか一方の端面に、頂部に凹溝(13)を形成し
た一対の略凸状の軸受け部(15)を所定間隔離間して
外側に突出するように形成するとともに、これら一対の
略凸状の軸受け部(15),(15)間に、当該略凸状
の軸受け部(15)より背の低い押さえ板部(17)を
同方向に突出させて形成し、さらに、上側板部(30)
及び下側板部(32)のいずれか他方の端面に、凹溝
(13)内に軸部(25)を回転自在に支持する一対の
回動片(19)を、押さえ板部(17)を囲むように配
置される回動用凹所(21)を介して軸受け部(15)
に対面させて両側に対向するように配設した。
Description
おける側板の連結構造に関する。
状のフレームと平板状の底板との間に、ヒンジを介して
内方に折畳み自在な上側板部と下側板部とからなり側部
を閉塞する一対の側板と、上端を前記フレームに揺動自
在に支承して端部を閉塞する一対の煽り板と、を配置す
るものが知られている(例えば、特開平11−3503
4号公報参照)。
8、図9に示したように、上側板部5と下側板部6と
に、略円柱状の連結軸部8aと、この連結軸部8aの両
端に連設されて連結軸部8aから遠ざかる方向に先細状
となるように傾斜したテーパ状凸部8c、8dとが一体
成形されている。さらに、連結軸部8aと対応する位置
に、この連結軸部8aを回転自在に支持する断面C字状
の軸受け部8bが形成され、さらにこの軸受け部8bの
両端に連設されて上記テーパ状凸部8c、8dと同方向
に傾斜したテーパ状凹部8e、8fとが一体成形されて
いる。
部5の連結軸部8aを下側板部6の軸受け部8bに、下
側板部6の連結軸部8aを上側板部5の軸受け部8b
に、それぞれ嵌め合わすことによって、両者を直線状に
立て起こしたり、また二つ折りに折畳んだりすることが
可能に一体に連結されている。
開示された折畳みコンテナにおける側板の連結構造で
は、連結軸部8aと軸受け部8bとから構成される凹凸
連結部は、一方の棒状の連結軸部8aを他方の断面C形
状の軸受け部8bに圧入する構造であるため、これらが
多数配列された従来例は、組み付けが困難になるという
問題があった。
を軸受け部8b内に嵌め込んだときに、連結軸部8aの
引っ掛かり量によって、両者の結合力が決定されるの
で、連結軸部8bの嵌め込み量が少ないと、使用してい
る途中で外れてしまうという問題があった。本発明はこ
のような実状に鑑み、側板の組み付けが容易であるとと
もに、側板を組み付けた場合に、その係合が外れ難い折
畳みコンテナにおける側板の連結構造を提供することを
目的としている。
の、本発明に係る折畳みコンテナにおける側板の連結構
造は、フレーム(22)と略矩形状の底板(24)との
間に配置され、折畳み自在な上側板部(30)と下側板
部(32)とからなる側板(26)を備え、上端を前記
フレーム(22)に揺動自在に支承した煽り板(28)
で端部を閉塞するようにした折畳みコンテナにおける側
板の連結構造において、前記上側板部(30)及び下側
板部(32)のいずれか一方の端面に、頂部に凹溝(1
3)を形成した一対の略凸状の軸受け部(15)を所定
間隔離間して外側に突出するように形成するとともに、
これら一対の略凸状の軸受け部(15),(15)間
に、当該略凸状の軸受け部(15)より背の低い押さえ
板部(17)を同方向に突出させて形成し、さらに、前
記上側板部(30)及び前記下側板部(32)のいずれ
か他方の端面に、前記凹溝(13)内に軸部(25)を
回転自在に支持する一対の回動片(19)を、前記押さ
え板部(17)を囲むように配置される回動用凹所(2
1)を介して前記軸受け部(15)に対面させて両側に
対向するように配設したことを特徴としている。
る側板の連結構造は、四側壁のうちの少なくとも互いに
対向する二側壁に一対の立ち上がり部(42a),(4
2a)を備えた略矩形状の底板(42)と、この立ち上
がり部(42a),(42a)を設けた側の前記底板
(42)の二側壁に回転自在に連結される一対の側板
(44)と、前記底板(42)の他の二側壁に回転自在
に連結される他の一対の側板(46)とから構成される
折畳みコンテナにおける側板の連結構造であって、前記
側板(44)及び底板(42)の立ち上がり部(42
a),(42a)のいずれか一方の端面に、頂部に凹溝
(13)を形成した一対の略凸状の軸受け部(15)を
所定間隔離間して外側に突出するように形成するととも
に、これら一対の略凸状の軸受け部(15),(15)
間に、当該略凸状の軸受け部(15)より背の低い押さ
え板部(17)を同方向に突出させて形成し、さらに、
前記側板(44)及び前記立ち上がり部(42a)のい
ずれか他方の端面に、前記凹溝(13)内に軸部(2
5)を回転自在に支持する一対の回動片(19)を、前
記押さえ板部(17)を囲むように配置される回動用凹
所(21)を介して前記軸受け部(15)に対面させて
両側に対向するように配設したことことを特徴としてい
る。
結を容易に行なうことができるとともに、組み付けた後
は、中央に配置される押さえ板部の作用により、側板の
外れが防止される。ここで、前記軸受け部(15)の両
端部に、テーパ面(23)を設けることが好ましい。
は、前記回動片(19),(19)間の距離(P)よ
り、若干短く形成されていることが好ましい。このよう
な構成であれば、使用時のように側板を直線状に立て起
こした場合に、押さえ板部(17)が回動片(19)の
移動を防止するので、側板の外れを防止することができ
る。
a)は、内方の空所に比べて狭く形成されていることが
好ましい。このような構成であれば、回動片(19)を
軸受け部(15)に嵌め合わせた後の、回動片(19)
の外れを防止することができる。
明の一実施例について説明する。図1は本発明の一実施
例に係る側板の連結構造を備えた折畳みコンテナを簡略
に示したものである。折畳みコンテナ20は、矩形枠状
のフレーム22と、矩形平板状の底板24と、このフレ
ーム22と底板24の周縁部との間に配置されたそれぞ
れ一対の側板26及び煽り板28とから主に構成されて
いる。
閉塞するためのものであり、略同じ形状を有する矩形平
板状の上側板部30の上端は前記フレーム22の長側側
に、下側板部32の下端は前記底板24の長辺側の周縁
部にそれぞれ回転自在に連結されているとともに、両者
30,32は、その接合部の両側部に設けられたヒンジ
34,34を介して内方に折畳み自在に連結されてい
る。
の端部を閉塞するためのものであり、矩形平板状に形成
され、上端を前記フレーム22の短辺側に内方に揺動自
在に支持されている。これにより、各側板26をその上
側板部30と下側板部32とを互いに重合させて折り込
むとともに、各煽り板28を前記各上側板部30の上面
に位置させつつ上方に揺動させることにより、コンテナ
20を平板状に折畳み、各側板26をその上側板部30
と下側板部32とが互いに同一平面となるよう伸展させ
るとともに、各煽り板28を下方に揺動させることによ
り、箱状に組立ててコンテナとして使用できる状態にす
ることができる。
開口し横断面コ字状の連続した膨出35が、各下側板部
32の周縁部にも、同じく内方に開口した横断面コ字状
の連続した膨出部36がそれぞれ一体に屈曲形成されて
いる。この各膨出部35,36は、それぞれ上側板部3
0及び下側板部32をその周縁部で補強するものであ
る。
両端部のヒンジ34,34間に、図2、図3、図4に示
したような連結構造を、上側板部30と下側板部32と
の間に、1箇所ないし2箇所採用することにより、これ
ら上側板部30と下側板部32との間が互いに回転自在
に支承されている。すなわち、上側板部30の会合端面
には、この上側板部30の外面30aより外側に突出し
て、一対の略凸状の軸受け部15,15が所定間隔離間
して形成されている。また、この軸受け部15の頂部に
は、凹溝13,13が高さ方向にそれぞれ形成され、こ
の凹溝13は、図5に示したように、その入口13aが
内部空間31に比べて幅が狭く形成されている。
軸受け部15の高さより背の低い押さえ板部17が、上
側板部30の外面30aより外側に突出して形成されて
いる。一方、上側板部30に連結される下側板部32の
会合端面には、押さえ板部17の回動を回避するための
回動用凹所21が形成され、さらにこの回動用凹所21
の両側に、一対の回動片19が外面32aより外側に突
出して設けられている。このように、一対の軸受け部1
5の内側に対向して配置される一対の回動片19には、
外側に軸部25が突設されている。そして、この軸部2
5は、それぞれ軸受け部15の凹溝13内に回動可能に
支持されている。
7の端面と、回動片19の端面との間には、若干の隙間
が確保されている。すなわち、図3(B)に示したよう
に、回動片19間の内側端面間の距離Pは、押さえ板部
17の外側端面間の幅Sよりも若干大きく形成されてい
る。また、軸受け部15の両側端面には、テーパ面2
3,23が形成されている。
な連結構造で連結された折畳みコンテナ20では、コン
テナを使用状態となるように、図2および図3(A),
(B)に示したように、側板26と煽り板28とを立て
起こすと、一対の回動片19は一対の軸受け部15と押
さえ板部17との間の隙間内に配置され、しかも、この
押さえ板部17の両側部の作用により、回動片19の図
2において左右方向への移動が防止されるので、軸部2
5が凹溝13から左右方向に外れることはない。また、
凹溝13は、上記したように入口13aの幅が内部空間
31に比べて狭く形成されているので、一端凹溝13内
に挿入された軸部25は、図2において上下方向にも外
れることが防止される。
図4(A),(B)に示したように、上側板部30と下
側板部32とを二つに重ね合わすように折り畳むと、回
動片19は押さえ板部17と軸受け部15との間の隙間
から外れ、両者は背中合わせに折り返される。このと
き、一対の回動片19間には、押さえ板部17の回動を
回避するための回動用凹所21が形成されているので、
この押さえ板部17が邪魔になることもない。
0では、側板26の少なくとも中央部が上記の連結構造
で組みつけられているとともに、両端部にヒンジ34が
介在されているので、背が低くなるように折り畳んだ
り、真っ直ぐに立て起こしたりすることができる。ま
た、軸部25は入口13aの狭くなった部分から挿入さ
れた後は、広い空間内に収納されるので、結合力を一定
に保つことができる。しかも、組み付けも容易である。
が、本発明は上記実施例に何ら限定されない。例えば、
上記実施例の折畳みコンテナでは、上記連結構造が中央
部に一つ設けられているが、この連結構造は、2つ以上
あっても良い。また、上記実施例では、上部にフレーム
22が具備された折畳みコンテナを例にして説明した
が、本発明は、例えば、特開平8−318939号公報
に開示された折畳みコンテナのように、上部にフレーム
が具備されない折畳みコンテナにも適用できる。
したものである。このコンテナ40は、略矩形状に形成
された底板42の四側壁のうち、一対の側壁の端部が上
方に立ち上げられることにより、ここに立ち上がり部4
2a,42aが形成されている。さらに、これら一対の
立ち上がり部42a,42aの上部に、一対の長側板4
4、44が回転自在に連結されている。また、底板42
の他の二側壁に他の一対の短側板46,46とが回転自
在に連結されている。したがって、これら長側板44と
短側板46とは、底板42に対して起倒自在に構成され
ている。
6を底板42に重ねるとともに、一対の長側板44,4
4を上記短側板46,46を介して底板42上に重ねた
状態に折り畳むようにし、一対の長側板44,44を垂
直に立ててから短側板46,46を垂直に立てることに
より使用状態とする折り畳みコンテナである。このよう
な折畳みコンテナ40では、底板42と、この底板42
の立ち上がり部42aの端面に連結される側板26との
間の連結に、本発明の連結構造を適用することができ
る。このような折畳みコンテナであっても上記実施例と
同様の作用効果を得ることができる。また、折畳みコン
テナ40の場合は、底板42の他の二側壁にも立ち上が
り部42aと同様の立ち上がり部を設ければ、この立ち
上がり部と側板46との間にも適用することができる。
用時に略垂直に立て起こされる2つの板材間であれば、
他の構造の折畳みコンテナにも適用することができる。
結構造によれば、側板の連結が容易であるとともに、側
板を組み付けたときに中央の押さえ板部が回動片の横移
動を防止するので、側板の組み付けが外れることはな
い。
が具備された折畳みコンテナの概略斜視図である。
る。
立て起こしたときの側板部の断面図、図3(B)は、図
3(A)の矢印X方向の矢視図である。
折り畳んだときの側板部の断面図、図4(B)は、図4
(A)の矢印X方向の矢視図である。
部の凹溝の構造を拡大して示す破断斜視図である。
他の折り畳みコンテナの使用状態を示す斜視図で、図6
(B)は、この折畳みコンテナを折畳んだ状態を示す斜
視図である。
の側板を構成する上側板部の正面図である。
の側板を構成する下側板部の正面図である。
側板部との組み付け状態を示す分解斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 フレーム(22)と略矩形状の底板(2
4)との間に配置され、折畳み自在な上側板部(30)
と下側板部(32)とからなる側板(26)を備え、上
端を前記フレーム(22)に揺動自在に支承した煽り板
(28)で端部を閉塞するようにした折畳みコンテナに
おける側板の連結構造において、 前記上側板部(30)及び下側板部(32)のいずれか
一方の端面に、頂部に凹溝(13)を形成した一対の略
凸状の軸受け部(15)を所定間隔離間して外側に突出
するように形成するとともに、これら一対の略凸状の軸
受け部(15),(15)間に、当該略凸状の軸受け部
(15)より背の低い押さえ板部(17)を同方向に突
出させて形成し、 さらに、前記上側板部(30)及び前記下側板部(3
2)のいずれか他方の端面に、前記凹溝(13)内に軸
部(25)を回転自在に支持する一対の回動片(19)
を、前記押さえ板部(17)を囲むように配置される回
動用凹所(21)を介して前記軸受け部(15)に対面
させて両側に対向するように配設したことを特徴とする
折畳みコンテナにおける側板の連結構造。 - 【請求項2】 四側壁のうちの少なくとも互いに対向す
る二側壁に一対の立ち上がり部(42a),(42a)
を備えた略矩形状の底板(42)と、この立ち上がり部
(42a),(42a)を設けた側の前記底板(42)
の二側壁に回転自在に連結される一対の側板(44)
と、前記底板(42)の他の二側壁に回転自在に連結さ
れる他の一対の側板(46)とから構成される折畳みコ
ンテナにおける側板の連結構造であって、 前記側板(44)及び底板(42)の立ち上がり部(4
2a),(42a)のいずれか一方の端面に、頂部に凹
溝(13)を形成した一対の略凸状の軸受け部(15)
を所定間隔離間して外側に突出するように形成するとと
もに、これら一対の略凸状の軸受け部(15),(1
5)間に、当該略凸状の軸受け部(15)より背の低い
押さえ板部(17)を同方向に突出させて形成し、 さらに、前記側板(44)及び前記立ち上がり部(42
a)のいずれか他方の端面に、前記凹溝(13)内に軸
部(25)を回転自在に支持する一対の回動片(19)
を、前記押さえ板部(17)を囲むように配置される回
動用凹所(21)を介して前記軸受け部(15)に対面
させて両側に対向するように配設したことを特徴とする
折畳みコンテナにおける側板の連結構造。 - 【請求項3】 前記軸受け部(15)の両端部に、テー
パ面(23)を設けたことを特徴とする請求項1または
2に記載の折畳みコンテナにおける側板の連結構造。 - 【請求項4】 前記押さえ板部(17)の幅(S)は、
前記回動片(19),(19)間の距離(P)より、若
干短く形成されていることを特徴とする請求項1または
2に記載の折畳みコンテナにおける側板の連結構造。 - 【請求項5】 前記凹溝(13)の入口(13a)は、
内方の空所に比べて狭く形成されていることを特徴とす
る請求項1または2に記載の折畳みコンテナにおける側
板の連結構造。
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