JP3005198U

JP3005198U - 折り畳み式コンテナー

Info

Publication number: JP3005198U
Application number: JP1994008059U
Authority: JP
Inventors: 藤建三斉
Original assignee: 日本コパック株式会社
Priority date: 1994-06-13
Filing date: 1994-06-13
Publication date: 1994-12-13
Anticipated expiration: 2000-06-13

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】収納物を良好に保つと共に、飛び出しや盗難
を防ぐ折り畳み式コンテナーを提供する。【構成】方形状の底板２と、折目線３０が略中央に設
けられ、底板２の対向する一対の端辺に、曲折可能に設
けられた一対の第一側壁板３と、曲折可能に設けられた
一対の段ボール製第二側壁板４と、第一側壁板３の上縁
部３ａが固定された対向する一対の第一枠部５ａと、第
一枠部５ａ以外の対向する一対の第二枠部５ｂとからな
る方形枠状の樹脂製フレーム５と、フレーム５を略半分
にした大きさを有する略盆状に形成され、一対の第一枠
部５ａに開閉可能に取り付けられた一対の蓋６とからな
り、一対の蓋６とフレーム５には、同軸上にそれぞれ同
径の孔６１，５５が設けられ、蓋６に設けられた孔６１
と、フレーム５に設けられた孔５５とに差し込む挿入部
８ａを有する止め具８が備えられたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、各種の物品を輸送，運搬，保管などの際に用いる折り畳み式コンテナーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の折り畳み式コンテナーは、実公平５−１６１０４号公報などに開示されているように、全体が合成樹脂製の物、又は、側板や底板を合成樹脂製段ボール板とし、フレームを合成樹脂製とした物などがある。

【０００３】そして、上側板及び下側板とを有し、上側板の下端と下側板の上端とを軸ピンで回動自在に連結してなる対向する一対の側板を、上枠と底板の端部間に内方へ折り畳み自在に取り付け、前記側板以外の対向する一対の側板を上枠に回動可能に取り付けて折り畳み式コンテナーを形成していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上述した折り畳み式コンテナーをはじめ、ほとんどの折り畳み式コンテナーには蓋が設けられていないため、収納物にごみや埃が付着してしまうなどの問題があった。

【０００５】また、簡易な蓋が取り付けられている折り畳み式コンテナーでは、容易に蓋が開いてしまうため収納物が飛び出したり、第三者が勝手に開けてしまうなどの問題があった。

【０００６】本考案は、前記問題を解決するためになされたものであり、折り畳み式コンテナー内の収納物の状態を良好に保つと共に、収納物の飛び出しや盗難を防ぐことを可能とした折り畳み式コンテナーを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために、本考案は、段ボール製の方形状の底板と、水平方向に延びる折目線が略中央にそれぞれ設けられ、前記底板の対向する一対の端辺に、それぞれ曲折可能に設けられた一対の段ボール製第一側壁板と、前記一対の端辺以外であって、前記底板の対向する一対の端辺に、それぞれ曲折可能に設けられた一対の段ボール製第二側壁板と、前記一対の第一側壁板の上縁部が固定された対向する一対の第一枠部と、前記第一枠部以外の対向する一対の第二枠部とからなる方形枠状の樹脂製フレームと、前記フレームを長辺方向に沿って略半分にした大きさを有する略盆状に形成され、前記一対の第一枠部に開閉可能にそれぞれ取り付けられた一対の蓋とからなることを特徴とする。

【０００８】また、段ボール製の方形状の底板と、水平方向に延びる折目線が略中央にそれぞれ設けられ、前記底板の対向する一対の端辺に、それぞれ曲折可能に設けられた一対の段ボール製第一側壁板と、前記一対の端辺以外であって、前記底板の対向する一対の端辺に、それぞれ曲折可能に設けられた一対の段ボール製第二側壁板と、前記一対の第一側壁板の上縁部が固定された対向する一対の第一枠部と、前記第一枠部以外の対向する一対の第二枠部とからなる方形枠状の樹脂製フレームと、前記フレームを短辺方向に沿って略半分にした大きさを有する略盆状に形成され、前記一対の第二枠部に開閉可能にそれぞれ取り付けられた一対の蓋とからなることを特徴とする。

【０００９】そして、前記一対の蓋と前記フレームには、同軸上にそれぞれ同径の孔が設けられたことを特徴とする。

【００１０】さらに、前記蓋に設けられた孔と、前記フレームに設けられた孔とに差し込む挿入部を有する止め具が備えられたことを特徴とする。

【００１１】また、前記フレームの対向する一対の外側面には軸部が突設され、前記蓋の一側端の下部には前記軸部に回動可能に取り付けられる係合部が突設されたことを特徴とする。

【００１２】

【作用】

第二側壁板を折目線に沿って折り畳み、さらに、第一側壁板を、中央の折目線に沿って内方に曲折させ、第二側壁板上に折り畳み、折り畳み式コンテナーを折り畳む。

【００１３】また、フレームを上方に持ち上げ、第一側壁板を直立させると共に、第二側壁板を起立させてフレームを支持し、さらに、第一側壁板が内方に曲折することを第二側壁板が防止し、折り畳み式コンテナーを組み立てる。

【００１４】また、フレームに開閉可能に取り付けられた一対の蓋を閉じ、それぞれの蓋に設けられたそれぞれの孔に止め具の挿入部を差し込み、止め具の連結部を両方の蓋にわたって当接させることにより、蓋をフレーム上に規制する。

【００１５】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を用いて詳細に説明すると、図１は本考案の折り畳み式コンテナーの蓋を閉じた状態を示す断面図、図２は折り畳み式コンテナーを組み立てた状態を示す斜視図、図３は折り畳み式コンテナーを組み立てる途中の状態を示す斜視図、図４は折り畳み式コンテナーを折り畳んだ状態を示す斜視図である。

【００１６】図において、１は折り畳み式コンテナーであり、底板２と、第一側壁板３と、第二側壁板４と、フレーム５と、蓋６と、止め具８とで構成されている。

【００１７】方形状に成型された底板２の対向する一対の端辺（底板２の長辺方向の端辺）には、この端辺と同じ長さの巾を有する方形状の第一側壁板３がそれぞれ曲折可能に延設され、さらに、前記一対の端辺以外の対向する一対の端辺（底板２の短辺方向の端辺）には、この端辺と同じ長さの巾を有する方形状の第二側壁板４がそれぞれ曲折可能に延設されている。

【００１８】そして、第一側壁板３と第二側壁板４との高さ（底板２の端辺に対して垂直方向の長さ）は等しく、これら、底板２、第一側壁板３、第二側壁板４は、それぞれ段ボールで構成されている。

【００１９】また、第一側壁板３の略中央には、第一側壁板３を延設した底板２の端辺に対して平行に、折目線３０が成形され、さらに、第一側壁板３の上縁部３ａ及び下縁部３ｂの領域を得るために、上縁部３ａの下部及び下縁部３ｂの上部に、中央の折目線３０と平行に、それぞれ折目線３０が成形されている。

【００２０】さらに、第二側壁板４の下縁部４ａの領域を得るため、下縁部４の上部には、第二側壁板４を延設した底板２の端辺に対して平行に折目線４０が成形されている。また、本実施例で第二側壁板４は、段ボールを２枚重ねて構成されている。そして、第二側壁板４の両角には、切り欠き部４１が設けられており、この切り欠き部４１の形状は、後述するフレーム５の第一枠部５ａの突部５０に嵌合する形状に成形されている。そして、第一側壁板３の下縁部３ｂと第二側壁板４の下縁部４ａとを接合させて底板２の枠を形成する。

【００２１】フレーム５は樹脂製であり、フレーム５の内側の形状は底板２と略同形状の方形枠状に成型されている。そして、フレーム５は一対の第一枠部（長辺方向の枠部）５ａと、第一枠部５ａ以外の対向する一対の第二枠部（短辺方向の枠部）５ｂとで構成されている。

【００２２】第一枠部５ａは、深溝部５１を有する断面略凹字状に成型されている。そして、この深溝部５１に第一側壁板３の上縁部３ａを挿入し、第一枠部５ａの外壁と内壁とで上縁部３ａを挟持すると共に、内壁の内側から貫通させたリベット７により上縁部３ａを固定している。また、フレーム５の両外側面（一対の第一枠部５ａの外側面）には、蓋６を回動可能に支持する軸を有する軸部８が突設されている。

【００２３】第二枠部５ｂは断面凹字状に成型され、上部から内方に向かって水平に突片５２が突設されている。そして、第二枠部５ｂの外周壁の略中央には、コ字状の把手部５３が成型され、手が掛け易くなっている。また、第二枠部５ｂの中心から所定長離れた両第二枠部５ｂの上面に孔５５が設けられている。

【００２４】ここで、軸部８を一対の第二枠部５ｂの両外側面に突設し、孔５５を第一枠部５ａの中心から所定長離れた両第一枠部５ａの上面に設けてもよい。

【００２５】蓋６は、フレーム５の約半分の大きさに成型され、観音開と同様一対の蓋６を中央から両側に開くようにフレーム５に取り付けられ、そして、これらを閉じることによりフレーム５を覆う。さらに、詳しく蓋６を説明すると、第一枠部５ａと略同じ長さを有する長辺と、第二枠部５ｂの略半分の長さを有する短辺とからなる方形状に成型され、長辺を有する一方の側端以外の側端の下面には縁部６２が下方に突設され、長辺側の縁部６２の下面には、フレーム５の外側面に設けられた軸部５４の軸に回動可能に取り付けられる係合部６０が設けられ、この係合部６０には、軸部５４の軸の直径と略同じ直径を有する孔６２が設けられている。そして、蓋６を閉じた際、蓋６と蓋６とが隣接する側端部で、フレーム５の上面に設けられた孔５５上に位置するところに、孔６１が設けられている。

【００２６】ここで、軸部８を一対の第二枠部５ｂの両外側面に突設し、孔５５を第一枠部５ａの中心から所定長離れた両第一枠部５ａの上面に設けた場合には、蓋６を第二枠部５ｂと略同じ長さの辺と、第一枠部５ａの略半分の長さの辺とからなる方形状に成型し、第二枠部５ｂと略同じ長さの辺を有する一方の側端以外の側端の下面に縁部６２を突設し、第二枠部５ｂに対して平行な縁部６２の下面に係合部６０を設ける。

【００２７】８は止め具であって、この止め具８は、掛止部８ｄを有する２つの挿入部８ａと、連結部８ｂと、挿入部８ａと連結部８ｂとを結合させている切離部８ｃとからなる。挿入部８ａは、フレーム５に設けられた孔５５と蓋６に設けられた孔６１よりも若干小さい直径を有する略鉛筆状に成型され、さらに、挿入部８ａの細くなった先端には矢印状の掛止部８ｄが設けられ、挿入部８ａよりも細い棒状の切離部８ｃが挿入部８ａと連結部８ｂとを繋いで一体成型されている。２つの挿入部８ａ間の長さは、フレーム５の第二枠部５ｂに設けられた２つの孔５５間の長さと等しい。また、連結部８ｂは２つの挿入部８ａ間の長さよりも長い長辺を有する細長の板状に成型され、切離部８ｃが一体成形されている部分だけ孤状に盛り上がって成型されている。

【００２８】以上のように構成した本考案は、第二側壁板４を折目線４０に沿って折り畳み、さらに、第一側壁板３を中央の折目線３０に沿って内方に曲折させ、第二側壁板４上に折り畳む。このように、折り畳み式コンテナー１を使用しないときには折り畳むことにより、嵩張らなくすることができる。

【００２９】また、フレーム５を上方に持ち上げ、第一側壁板３を直立させると共に、第二側壁板４を起立させ、第二側壁板４の両角に設けた切り欠き部４１を、フレーム５の第一枠部５ａの内壁に嵌合させることにより、フレーム５は、第二側壁板４により支持され、折り畳み式コンテナー１が組み立てられる。

【００３０】本実施例において第二側壁板４は、２枚構造となっているため、上方からの荷重に対して強く、第一側壁板３が内方に曲折することを、第二側壁板４により防止できるため、折り畳み式コンテナー１がつぶれることを防止する。

【００３１】そして、折り畳み式コンテナー１内に収納物を入れた後、両蓋６を閉じると蓋６に設けた孔６１とフレーム５に設けた孔５５とが重なり、フレーム５上に覆い被さる。さらに、止め具８の２つの挿入部８ａを孔５５及び孔６１に差し込み、隣接する蓋６と蓋６とにわたって止め具８の連結部８ｂを当接させることにより蓋６をしっかり閉じることができる。差し込まれた挿入部８ａは、先端に設けられた矢印状の掛止部８ｄが、フレーム５に設けられた孔５５に引っ掛かることにより抜けることがない。また、蓋６を開ける場合には、止め具８の切離部８ｄを切断することにより連結部８ｂを取り外し、蓋６を開けることが可能となる。この時、挿入部８ａは折り畳み式コンテナー１内に落下する。

【００３２】また、軸部８を一対の第二枠部５ｂの両外側面に突設し、孔５５を第一枠部５ａの中心から所定長離れた両第一枠部５ａの上面に設け、蓋６を第二枠部５ｂと略同じ長さの辺と、第一枠部５ａの略半分の長さの辺とからなる方形状に成型し、第二枠部５ｂと略同じ長さの辺を有する一方の側端以外の側端の下面に縁部６２を突設し、第二枠部５ｂ側の縁部６２の下面に係合部６０を設けた場合も、前述した場合と同様に蓋６は開閉される。

【００３３】

【考案の効果】

以上、詳細に説明したように、本考案の折り畳み式コンテナーは、ごみや埃などが入り込まず、収納物への付着を防いで収納物の状態を良好に保つことができる。また、蓋を観音開としたため、スペースを取らずに蓋を開閉できる。さらに、止め具で蓋を規制したため容易に開くことがなく、収納物の飛び出しなどを防止できる。また、一度外したら止め具を再び差し込むことができないため、開閉の確認ができ盗難の予防となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の折り畳み式コンテナーの蓋を閉じた状
態を示す断面図である。

【図２】折り畳み式コンテナーを組み立てた状態を示す
斜視図である。

【図３】折り畳み式コンテナーを組み立てる途中の状態
を示す斜視図である。

【図４】折り畳み式コンテナーを折り畳んだ状態を示す
斜視図である。

【符号の説明】

１折り畳み式コンテナー２底板３第一側壁板３ａ上縁部３ｂ下縁部４第二側壁板５フレーム５ａ第一枠部５ｂ第二枠部６蓋８止め具８ａ挿入部３０折目線５４軸部５５孔６０係合部６１孔

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】段ボール製の方形状の底板と、水平方向
に延びる折目線が略中央にそれぞれ設けられ、前記底板
の対向する一対の端辺に、それぞれ曲折可能に設けられ
た一対の段ボール製第一側壁板と、前記一対の端辺以外
であって、前記底板の対向する一対の端辺に、それぞれ
曲折可能に設けられた一対の段ボール製第二側壁板と、
前記一対の第一側壁板の上縁部が固定された対向する一
対の第一枠部と、前記第一枠部以外の対向する一対の第
二枠部とからなる方形枠状の樹脂製フレームと、前記フ
レームを長辺方向に沿って略半分にした大きさを有する
略盆状に形成され、前記一対の第一枠部に開閉可能にそ
れぞれ取り付けられた一対の蓋とからなることを特徴と
する折り畳み式コンテナー。
【請求項２】段ボール製の方形状の底板と、水平方向
に延びる折目線が略中央にそれぞれ設けられ、前記底板
の対向する一対の端辺に、それぞれ曲折可能に設けられ
た一対の段ボール製第一側壁板と、前記一対の端辺以外
であって、前記底板の対向する一対の端辺に、それぞれ
曲折可能に設けられた一対の段ボール製第二側壁板と、
前記一対の第一側壁板の上縁部が固定された対向する一
対の第一枠部と、前記第一枠部以外の対向する一対の第
二枠部とからなる方形枠状の樹脂製フレームと、前記フ
レームを短辺方向に沿って略半分にした大きさを有する
略盆状に形成され、前記一対の第二枠部に開閉可能にそ
れぞれ取り付けられた一対の蓋とからなることを特徴と
する折り畳み式コンテナー。
【請求項３】前記一対の蓋と前記フレームには、同軸
上にそれぞれ同径の孔が設けられたことを特徴とする請
求項１又は２記載の折り畳み式コンテナー。
【請求項４】前記蓋に設けられた孔と、前記フレーム
に設けられた孔とに差し込む挿入部を有する止め具が備
えられたことを特徴とする請求項３記載の折り畳み式コ
ンテナー。
【請求項５】前記フレームの対向する一対の外側面に
は軸部が突設され、前記蓋の一側端の下部には前記軸部
に回動可能に取り付けられる係合部が突設されたことを
特徴とする請求項１，２，３又は４記載の折り畳み式コ
ンテナー。