JP3064866U - 組立式収納ケ―ス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動も可能にすることができる収納ケースを
提供する。 【解決手段】 ケース材として、方形ベースプレート
と、該方形ベースプレートの4辺縁にそれぞれ連結した
方形側プレートと、前記連結辺に直交して前記側プレー
トの両側縁に設けられる接合部とをそなえ、側プレート
をそれぞれ前記連結辺方向に対して直交して一方向へ折
り、前記接合部を互いに張合せ開口を有する中空六面体
をするケース本体を構成し、そして、前記方形ベースプ
レートの下面における4角にはそれぞれ、ほぼ方形の板
により、周辺の3辺縁部に突縁を形成し、余った1辺縁部
のみは突縁を設けない開口縁とし、この開口縁両側に対
向する両突縁には対向する内側に各凹溝を形成してなる
ソケットを設け、該ソケットの幅とほぼ同じ幅と上記凹
溝に挿入する厚さとをもつプレート状挿入受け座をそな
え、該受け座の下向き表面にキャスターを取付け、該キ
ャスターを取付けた受け座を前記ソケットに挿入して着
脱可能に取付け、収納ケースを構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、組立式収納ケースに関し、特に、必要に応じて移動も可能にするこ とができる組立式収納ケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、住居のデットスペースを上手に活用する入れ物は、収納する機能をもっ ていながら、キャスターやローラーがついていない。品物を収納し重くなったケ ースを移動する際、再び入れた品物の一部を取出したり、さらに人手を借りたり しなければならないなど、簡単に運搬することができず、不便である。そこで、 容易に動けるようにさせる手段として、例えば図6に示される収納ボックス6があ る。ケース本体60の下面62にローラー63、63、．．．が取付けられた収納ボック ス6は、図示のように、留め金をつけてある上蓋61がケース本体60の開口をしっ かりと閉じている。収納ボックス6は、ローラー63、63、．．．を取付けたこと によって、容易に移動可能にすることができるので、ボックスが重くても人手を 借りずに簡単に運搬することができる。

【０００３】 また、上記収納ボックスは、通常、例えばプラスチックや金属で固定した形状 サイズに造られている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このように構成した収納ケース6は、ローラー63、63、．．．を取付けている ため、その分だけ余計に出張っているので、ケースを積み重ねた場合、不安定で 危険なため高く積重ねることができない。また、固定形状になっているため、不 使用時も、そのかさが変らず、収納スペースを取ってしまう。また、この収納ケ ース6はローラー63、63、．．．を取付けたことにより、ちょっとでも触れたり すると、移動してしまうことがあるので、逆にこれを固定する手間がいる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記従来における問題点に鑑み、本考案の目的は、ケース材として、方形ベー スプレートと、該方形ベースプレートの4辺縁にそれぞれ連結した方形側プレー トと、前記連結辺に直交して前記側プレートの両側縁に設けられる接合部とをそ なえ、側プレートをそれぞれ前記連結辺方向に対して直交して一方向へ折り、前 記接合部を互いに張合せ開口を有する中空六面体をするケース本体を構成し、そ して、前記方形ベースプレートの下面における4角にはそれぞれ、ほぼ方形の板 により、周辺の3辺縁部に突縁を形成し、余った1辺縁部のみは突縁を設けない開 口縁とし、この開口縁両側に対向する両突縁には対向する内側に各凹溝を形成し てなるソケットを設け、該ソケットの幅とほぼ同じ幅と上記凹溝に挿入する厚さ とをもつプレート状挿入受け座をそなえ、該受け座の下向き表面にキャスターを 取付け、該キャスターを取付けた受け座を前記ソケットに挿入して着脱可能に取 付け、収納ケースを構成する。

【０００６】 また、収納ケースは、ケース材として、方形ベースプレートと、該方形ベース プレートの4辺縁にそれぞれ連結した方形側プレートと、前記連結辺に直交して 前記側プレートの両側に設けられる接合部とをそなえ、側プレートをそれぞれ前 記連結辺方向に対して直交して一方向へ折り、前記接合部を互いに張合せ開口を 有する中空六面体をするケース本体を構成し、そして、前記方形ベースプレート の下面における4角にはそれぞれ、ほぼ方形の板により、周辺の3辺縁部に突縁を 形成し、余った1辺縁部のみは突縁を設けない開口縁とし、この開口縁両側に対 向する両突縁には対向する内側に各凹溝を形成してなるソケットを設け、該ソケ ットの幅とほぼ同じ幅と上記凹溝に挿入する厚さとをもつプレート状挿入受け座 をそなえ、該受け座の下向き表面にパッドを取付け、該パッドを取付けた受け座 を前記ソケットに挿入して着脱可能に取付けてなる。

【０００７】 上記構成によれば、この収納ボックスを動かしたい場合に、キャスターを取付 けた受け座を上記ソケットに嵌入するなり、前記ボックスを動かない状態にする 場合に、パッドを取付けた受け座を上記ソケットに嵌入するなりして、周囲環境 に応じて動かすか定着させるか適応性がよい。

【０００８】 さらに、本考案の前記収納ケースは蓋として、上記ケース本体の開口にかぶせ 、前記ケース本体の開口とほぼ同一面積をする方形プレートをそなえ、上記方形 プレートは、4辺縁側から下方へ延伸してなる突縁部が設けられてなり、該突縁 部における1辺の縁側を上記側プレートのいずれの縁側と連接してなる。

【０００９】 上記構成によれば、上記収納ケースに上記蓋でかぶせれば、密閉性もよく、防 塵の効果もある。

【００１０】 このように、キャスターを取付けた受け座を嵌入するときには、容易に収納ケ ースを動かし、そして、パッドを取付けた受け座を嵌入するときには収納ケース が動かなく安定することができる。また、パッドを取付けた受け座をソケットに 嵌入することによって、ケースを積み重ねることができ、収納スペースを省くこ とができる。さらに、本考案によれば、組立式収納ケースを使用しないときはケ ースを展開して、家具の後ろなどのちょっとした隙間に収納することができるの で、収納スペースを取らない。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を具体的に説明するが、本考案はこの例のみに限定され ない。

【００１２】 図1、2は、本考案の一実施形態を示す斜視図及び各部材の展開状態斜視図であ る。下面にキャスター13、13、．．．が取付けられた長方形箱状ケース本体10を そなえた収納ボックス1は、側プレート17の前面に取手101が取付けられ、そのう ちの1長2短縁側に突縁部112、112、112a、112aが設けられた長方形プレート111 よりなる蓋11がケイス本体10の上部開口にかぶせられている。なお、上記突縁部 112、112、112a、112aのうち長縁側突縁部112、112はその長さが上記長方形プレ ート111における長辺よりやや大きく取られてあり、上記長縁側よりはみだした 部分は直角に折って接合部となる。蓋11として上記ケース本体10の開口にかぶせ るとき、隣り合う突縁部112、．．．が両端の接合部によって接着することで、 ケースをより一層密閉することができる。なお、これらの接合部は張付けたりは がしたりすることができるように構成することが好ましい。

【００１３】 また、ケース材として、図2に示す如く、2長辺と2短辺をする長方形ベースプ レート12及びこのベースプレート12の周辺沿いに長めの側プレート15、17とやや 短か目の側プレート16、18が連接されている。前記短か目の側プレート16、18の 、それぞれ前記連接辺の両端からは直交方向で且つ側プレート16、18の両側沿い にから水平に延伸した第1の接合部161、161、181、181が突設されている。ここ で、前記第1の接合部161、161、181、181の外側を向いた面を第1の接合面162、1 62、182、182とする。そして、長めの側プレート15、17の、それぞれ前記連接辺 両端から直交方向へ前記側プレート15、17の両側沿いに第2の接合部151、151、1 71、171が設けられている。当然ながら、4側プレート15、16、17、18はすべて同 一幅であることは論を待たない。なお、図2に示すように、前記第2の接合部151 、151、171、171の内側面は第2の接合面152、152、172、172となる。これら第1 及び対応する第2の接合面152、152、．．．はすべて互いに張合わせたり剥した りすることができるように綴じ合せ手段を構じている。また、前記蓋11は、突縁 部112、．．．の側プレート15寄りの長辺が、前記長めの側プレート15の対応す る長辺と連接させている。さらに、使用しない際、ケース本体10を蓋11までも展 開することができるので、スペースを取らずちょっとした隙間があれば収納する ことができる。

【００１４】 前記側プレート15、16、17、18を前記ベースプレート12に対して垂直に上方へ 折って、前記第1の接合面162、162、182、182と第2の接合面152、152、172、172 とを張り合わせれば、図1に示すケース本体10が出来上る。

【００１５】 次いで、図3は前記ベースプレート12の下面における一角にソケット14とキャ スター13を取付けた受け座19との構成を示す斜視図である。上記ベースプレート 12下面には、図3に示すように、前記方形ベースプレート12下面の4角における角 にそれぞれ、ほぼ長方形の板140により、周辺の3辺縁部に突縁144、144、144を 形成し、2対向する突縁144、144内側にはガイド溝141を形成し、1辺縁部のみは 突縁がない開口縁としてなるソケット14(図は1角部位のみ示す)が、各ねじ143、 143によって通し穴146、146を通じて前記ベースプレート12の下面に取付けられ ていると共に、開口縁より後方へストッパーの両側に平行してスリット145、145 を形成してストッパー142にばね性を付与している。そして、その横幅が前記ソ ケット14の幅とやや同じで、且つその面積が小であるほぼプレート状の受け座19 が、前記ガイド溝141、141に沿って、前記ソケット14に挿入され、後端縁を前記 ストッパー141の突出段部に係合させることよって保持され、該受け座19の下向 き表面にはキャスター13が取付けられてある。ばね性が付与されたストッパー14 2によって、上記キャスター13を取付けた受け座19が上記ソケット14に着脱可能 に構成されている。なお、図4は、上記キャスター13を取付けた受け座19が上記 ソケット14に嵌入された状態を示す部分断面側面図である。

【００１６】 そして、図5は、別な態様として前記ベースプレート12の下面の一角にソケッ ト14とキャスター13に代ってパッド53を取付けた受け座19との構成を示す斜視図 である。ここで、受け座14そのものは、前記キャスター13を取付けた受け座19で あるので、すべて対応して同じ参照符号を付け、その説明を省略する。そして、 前記パッド53は、受け座19の下向き表面が前記キャスター13が取付けられるほぼ 正方形部位の範囲だけソケット14の突縁144の高さをそなえる肉厚にされてなる 。

【００１７】

【考案の効果】

上記のように構成された本考案は、ケースをまるごと動かしたいときに、キャス ターが取付けられた受け座をベースプレートの下面に設けられたソケットに嵌入 すれば、収納ケースを容易く動かすことができる。一方、ケースを所定場所に定 着させたいときは、パッドが取付けられてある受け座をベースプレートの下面に 設けられたソケットに嵌入すれば、ケースが動くことなく、定着することができ る。また、パッドが取付けられてある受け座をベースプレートの下面に設けられ たソケットに嵌入すれば、ケースを積み重ねることで、収納スペースを大きく省 くことができる。さらに、本考案によれば、使用しない場合には、ケース本体と 蓋を展開することができるので、ちょっとした隙間にも収納でき、余分なスペー スを取らないから、整理整頓にぴったりである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施態様を斜め下向きより示す斜視
図である。

【図２】図1における実施態様の収納ケースの展開した
状態を示す斜視図である。

【図３】図2におけるベースプレートの下面の一角にソ
ケットとキャスターを取付けた受け座との構成を示す局
部的斜視図である。

【図４】本考案の実施形態においてソケットにキャスタ
ーを取付けた受け座を嵌入した状態を示す部分断面側面
図である。

【図５】図2におけるベースプレートの下面の一角にソ
ケットとパッドを取付けた受け座との構成を示す分解斜
視図である。

【図６】従来の収納ケースの構成を斜め下向きより示す
斜視図である。

【符号の説明】

1 収納ケース 10 ケース本体 11 蓋 101 取手 12 ベースプレート 13 キャスター 14 ソケット 15、16、17、18 側プレート 19 受け座 152、162、172、182 接合面 112 蓋の突縁部 141 ガイド溝 142 ストッパー 143 ねじ 144 ウォール 145 スリット 146 ねじ穴 53 パッド

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ケース材として、方形ベースプレートと、
   該方形ベースプレートの4辺縁にそれぞれ連結した方形
   側プレートと、前記連結辺に直交して前記側プレートの
   両側縁に設けられる接合部とをそなえ、側プレートをそ
   れぞれ前記連結辺方向に対して直交して一方向へ折り、
   前記接合部を互いに張合せ開口を有する中空六面体をす
   るケース本体を構成し、そして、前記方形ベースプレー
   トの下面における4角にはそれぞれ、ほぼ方形の板によ
   り、周辺の3辺縁部に突縁を形成し、余った1辺縁部のみ
   は突縁を設けない開口縁とし、この開口縁両側に対向す
   る両突縁には対向する内側に各凹溝を形成してなるソケ
   ットを設け、該ソケットの幅とほぼ同じ幅と上記凹溝に
   挿入する厚さとをもつプレート状挿入受け座をそなえ、 該受け座の下向き表面にキャスターを取付け、該キャス
   ターを取付けた受け座を前記ソケットに挿入して着脱可
   能に取付けてなることを特徴とする組立式収納ケース。
2. 【請求項２】ケース材として、方形ベースプレートと、
   該方形ベースプレートの4辺縁にそれぞれ連結した方形
   側プレートと、前記連結辺に直交して前記側プレートの
   両側に設けられる接合部とをそなえ、 側プレートをそれぞれ前記連結辺方向に対して直交して
   一方向へ折り、前記接合部を互いに張合せ開口を有する
   中空六面体をするケース本体を構成し、そして、前記方
   形ベースプレートの下面における4角にはそれぞれ、ほ
   ぼ方形の板により、周辺の3辺縁部に突縁を形成し、余
   った1辺縁部のみは突縁を設けない開口縁とし、この開
   口縁両側に対向する両突縁には対向する内側に各凹溝を
   形成してなるソケットを設け、該ソケットの幅とほぼ同
   じ幅と上記凹溝に挿入する厚さとをもつプレート状挿入
   受け座をそなえ、 該受け座の下向き表面にパッドを取付け、該パッドを取
   付けた受け座を前記ソケットに挿入して着脱可能に取付
   けてなることを特徴とする組立式収納ケース。
3. 【請求項３】蓋として、上記ケース本体の開口にかぶ
   せ、前記ケース本体の開口とほぼ同一面積をする方形プ
   レートをそなえ、 上記方形プレートは、4辺のうち3辺縁側から下方へ延伸
   してなる突縁部が設けられてなり、該突縁部における余
   った1辺の端側を上記側プレートのいずれの縁側と連接
   してなることを特徴とする請求項１または２に記載の組
   立式収納ケース。