JPS5832553Y2 - 軽金属製の扉体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、左右の竪框間に押出型材からなる横長のパ
ネルを上下に連続する状態で組合せる軽金属製の扉体に
関するもので、その目的は、パネルを簡単に安定して組
合せ得ることは勿論、パネルどうしのがたつきがなく、
外圧を受けてもパネルの側壁が歪み難くすることにある
。

以下、本案扉体の構造を実施例の図面にもとすいて説明
する。

左右の竪框１，１は中空の断面四角形を形威し、内周面
と外周面の両側縁に突縁部２，２，３．３を夫々設け、
その左右竪框１，１間にアルミニウム合金の押出型材か
らなる横長のパネル４ ａ 、４ ｂ 、５を挾み付け
、内周側突縁部２，２間に係合するものである。

パネル４ ａ 、４ ｂ 、５は中空型パネル４ ａ
、４ ｂと開放型パネル５とに分けられ、中空型パネル
４ａ、４ｂは更にスクリューポケット６の有無によって
、竪框１に対する固着用中空型パネル４ａと係合用中空
型パネル４ｂに分けられる。

中空型パネル４ ａ 、４ ｂは前後側壁７，７間の上
端近くと下端近くに横壁８，８を設け、断面が中空の略
四角形を威し、上下横壁８，８より先の前後側壁７，７
内面基部に段部９，９を設け、上下横壁８，８の外面に
段部９，９と相対する１対の矯臭片１０，１０を突設し
、該矯臭片１０，１０の先端に内側へ傾斜する案内片１
１．１１を有している。

また開放型パネル５は断面Ｈ型を威し、前後側壁１２．
１２の上下端近くの内面に、前記中空パネル４ ａ 、
４ ｂの側壁段部９と矯臭片１０間に向って突出するＬ
字形の長突片１３，１３を設け、開放口より上下に突出
する長突片１３，１３の先端に内側へ傾斜する案内片１
４．１４を有している。

パネル４ ａ 、４ ｂ 、５の並べ順序としては、中
空型パネル４ ａ 、４ ｂの何れかと開放型パネル５
を上下方向に交互に接続するものであるが、固着用中空
型パネル４ａは上下両端に配置して上下桟と威すと共に
、中桟としてそれにふされしい適個所に配置するもので
あり、図面の実施例では上から固着用中空型パネル４ａ
、開放型パネル５、保合用中空型パネル４ｂ、開放型パ
ネル５の順序で繰り返して嵌合連結するものであり、具
体的には開放型パネル５の側壁１２．１２端部に設けた
長突片１３，１３の先端案内片１４．１４を、中空型パ
ネル４ ａ 、４ ｂの側壁７，７と矯臭片１０，１０
間に弾力的に圧入して嵌合連結するものである。

開放型パネル５の長突片１３．１３は中空型パネル４ａ
、４ｂの矯臭片１０，１０より相当長く形成され、中空
型パネル４ａ、４ｂと嵌合連結した際、中空型パネル４
ａ、４ｂの側壁７，７と開放型パネル５の側壁１２．１
２との間に、長突片１３．１３により隙間りが生じるよ
うにされ、その隙間りより側壁７，１２端部に装飾用の
化粧板１６を引っ掛け、竪框１より固着用中空型パネル
４ａのスクリューポケット６にビス１７を螺入し、該パ
ネル４ａの上下に連続するパネル５，４ａを離反不能に
するものである。

尚、図中１８は散り隠し１９．２０は取手である。

この考案は上記の構成であって、パネル４ａ、４ｂ、５
を接続する場合には、中空型パネル４ ａ 、４ ｂの
側壁７，７端部と上下横壁８，８に設けた矯臭片１０．
１０間に、開放型パネル５の端部に設けた長突片１３，
１３の先端を弾力的に圧入するものであるが、長突片１
３，１３の先端には内側へ傾斜する案内片１４．１４が
設けであるので、長突片１３，１３を中空型パネル４
ａ 、４ ｂの側壁７，７間に差し込みやすく、然も矯
臭片１０，１０の先端にも内側へ傾斜する案内片１１．
１１が設けであるため、同長突片１３，１３の差し込み
操作中にその間に矯臭片１０，１０が容易に嵌り込み、
所定の組合せ状態が得られる。

また、中空型パネル４ ａ 、４ ｂと開放型パネル５
の側壁７．１２間の隙間りか゛長突片１３，１３によっ
て保持されるが、長突片１３，１３の先端案内片１４．
１４が弾力的に作用するので、パネルどうしのがたつき
がなく、更に、Ｈ型を威す開放型パネル５の側壁１２．
１２が外圧を受けても、側壁１２．１２端部に設けた長
突片１３，１３が中空型パネル４ａ、４ｂの側壁７，７
と矯臭片１０，１０間に受は止められているため、内外
方向へ歪むことがない。

従来の様に中空型パネル４ ａ 、４ ｂのみを上下に
連結して扉体を構成する場合、パネルの上下横壁８，８
の外側一方に設ける雌嵌合部を、他方に設ける雄嵌合部
より１回り大きく形成し、両嵌合部が断面四角形で変形
不能の中空パネル４ ａ 、４ ｂに形成されていても
、又パネルに成形誤差や加工誤差が生じても、相互に嵌
合連結し得るようにしなければならないが、雌嵌合部を
１回り大きく成形しておくと、パネルの連結後に嵌合部
がガタつく欠点があるし、開放型パネル５のみを上下に
連結する扉体にあっては、パネル５の側壁端部は開放さ
れ彎曲可能であるので、パネルに成形誤差や加工誤差が
あっても側壁端部に設けた嵌合部を相互に連結し得るが
、連結部の内側は中空であるため、連結部に外圧を受け
ると変形して連結が外れる欠点がある。

以上のように、この考案による扉体は、中空型パネルと
開放型パネルを上下に交互連結するものであるから、中
空型パネルのみで組立てる扉体や、開放型パネルのみで
組立てる扉体の様な不都合もないし、パネルの組合せが
簡単であり、然も連結部の一方を大きく形成する必要が
ないので、強固で且つ安定した状態に組立てることがで
きるし、パネルどうしのガタつきもなく組立てることが
できると共に、中空型パネルと開放型パネルを上下に交
互組合せるものであるから開放型パネルの側壁に外圧が
作用しても歪み難い等の顕著な効果を有するものである
。

又開放型パネルの側壁端部に設ける長突片を、中空型パ
ネルとの連結に必要な長さ以上に形成し、両型パネルを
上下に交互連結した際、中空型パネルの側壁と開放型パ
ネルの側壁間に、長突片によって隙間が生じるように工
夫しであるため、その隙間より連結部内に化粧板を嵌挿
して、両型パネルの連結部を補強して連結をより強力に
することができると共に、隙間に露出する化粧板によっ
て、扉体の装飾効果を高めることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案による扉体の正面図、第２図は第１図
Ａ−Ａ線矢視の拡大断面図、第３図はＢＢ線矢視の拡大
断面図、第４図は扉体の上端部分解斜視図である。 １・・・・・・竪框、４ ａ 、４ ｂ・・・・・・中
空型パネル、５・・・・・・開放型パネル、６・・・・
・・スクリューポケット、７・・・・・・中空型パネル
の側壁、８・・・・・・横壁、１０・・・・・・矯臭片
、１１・・・・・・矯臭片の案内片、１２・・・・・・
開放型パネルの側壁、１３・・・・・・長突片、１４・
・・・・・長突片の案内片、１７・・・・・・ビス、Ｌ
・・・・・・隙間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右の竪框１，１間にパネルを挾んで構成する扉体にお
   いて、パネルを押出型材からなる中空型パネル４ ａ
   、４ ｂと開放型パネル５から構成し、その内、中空型
   パネル４ ａ 、４ ｂは前後側壁７，７間の上下端近
   くに横壁８，８を設けて断面四角形と威し、上下横壁の
   外面に左右１対の矯臭片１０，１０を、該矯臭片の先端
   に内側へ傾斜する案内片１１．１１を設け、開放型パネ
   ル５は断面Ｈ形を威し、側壁１２．１２の上下端近くの
   内面よりＬ字形に屈折した長突片１３．１３を、該長突
   片の先端に内側へ傾斜する案内片１４．１４を設け、中
   空型パネルを上下端に位置するようにして、中空型パネ
   ルと開放型パネルを上下交互に接続すると共に、中空型
   パネルの側壁と矯臭片間に弾力的に圧入する開放型パネ
   ルの長突片によって、上下パネルの側壁間に化粧板１６
   の嵌挿を可能にする隙間りを形成し、上下端の中空型パ
   ネルとその間に介在する適所の中空型パネルを竪框に固
   着して構成する軽金属製の扉体。