JP2004190797A - ピン軸結合構造 - Google Patents

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Tadaharu Miyazaki
忠晴 宮崎
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Abstract

【課題】容易に施工できるにもかかわらず、止め具をピン軸に確実に止めることができ、部材間の寸法を略一定に保持することができるピン軸結合構造を提供する。
【解決手段】複数の部材13にピン軸18を貫通し、ピン軸18の端部に止め具21を圧入して複数の部材13を結合するピン軸結合構造において、ピン軸18は、少なくとも一端に、一端の部材13に軸心方向の内側から略当接される段部23と、段部23を介して軸心方向の先端に設けられ且つ止め具21が圧入される細軸部24とを備え、止め具21は、ピン軸18の先端を覆うキャップ部30と、一端の部材13に軸心方向の外側から略当接される当接部32と、径方向の内向きに突設された周方向に複数の係合片33とを備え、細軸部24に、係合片33が係合する周方向の係合溝25を形成したものである。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、門扉、フェンス、カーポート等のエクステリア製品を含む各種屋外構造物、その他の各種構造物に使用するピン軸結合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、伸縮門扉の縦桟、傾斜リンク、スペーサー等の複数の部材をピン軸により結合するピン軸結合構造には、ピン軸と端部の部材とをリベットにより固定したものがある。(例えば特許文献1)
このピン軸結合構造は、一対の傾斜リンク及び複数のスペーサーに貫通された固定ピン軸の両端を、軸心方向の両側の縦桟の外側の壁部に内側から当接し、固定ピン軸と縦桟とをその壁部の外側からリベットにより固定している。
【0003】
また他のピン軸結合構造としては、一対の縦桟、一対の傾斜リンクに固定ピン軸を貫通し、固定ピン軸の端部に止め具を圧入して、縦桟及び傾斜リンクを結合したものがある。(例えば特許文献2)
止め具は、固定ピン軸の端部を外側から覆うキャップ部と、縦桟に外側から当接される当接部と、固定ピン軸の外周に当接状に係合する係合片とを備え、固定ピン軸の軸心方向の外側への縦桟の移動を規制するようになっている。
【0004】
また、一対の縦桟を結合する連結ピン軸には、両縦桟間にスペーサーが套嵌されており、このスペーサーにより縦桟の軸心方向の内側への移動を規制するようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−131649号公報
【特許文献2】
実開昭57−157697号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
固定ピン軸と縦桟とをリベットにより固定したものは、縦桟間の寸法を固定ピン軸の長さで一定に保持することができるものの、リベットが縦桟の外側に露出してしまい、見栄えが悪くなる。また、リベットを打つための治具等が必要であり、施工が煩雑である。
【0007】
一方、ピン軸の先端に止め具を圧入するようにしたものは、簡単に施工できる利点がある。また、縦桟間で連結ピン軸にスペーサーを套嵌しているので、縦桟間がその寸法よりも狭くならないように規制することもできる。
【0008】
しかし、ピン軸が軸心方向の全体で同径に構成されており、止め具の係合片とピン軸の外面とが強固に係合できないため、止め具がピン軸の先端側に移動し易く、またピン軸から脱落し易い。
【0009】
そのうえ、スペーサーは連結ピン軸に套嵌されているだけで、連結ピン軸と縦桟との相対移動を規制できないので、門扉の開閉の繰り返しにより、又は大きな外力が作用した際に、縦桟と連結ピン軸とが止め具の規制に逆らって相対移動してしまう。このため、縦桟にガタツキが生じ、前後の縦桟間の寸法が一定に定まらないという問題がある。
【0010】
また、このピン軸結合構造を一対の傾斜リンクを結合する遊動ピン軸の結合構造に適用した場合にも、同様の理由により、止め具のズレ、脱落等が生じ易く、一対の傾斜リンク間の寸法が一定に定まらず、ガタツキが発生してしまう。
【0011】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、容易に施工できるにもかかわらず、止め具をピン軸に確実に止めることができ、しかも、部材間の寸法を略一定に保持することができるピン軸結合構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の部材13,15,16,20,58,59,61にピン軸18,19,52,60を貫通し、該ピン軸18,19,52,60の端部に止め具21,48を圧入して前記複数の部材13,15,16,20,58,59,61を結合するピン軸結合構造において、前記ピン軸18,19,52,60は、少なくとも一端に、該一端の部材13,16,58に軸心方向の内側から略当接される段部23,38と、該段部23,38を介して軸心方向の先端に設けられ且つ前記止め具21,48が圧入される細軸部24,40とを備え、前記止め具21,48は、前記ピン軸18,19,52,60の軸心方向の先端を外側から覆うキャップ部30,49と、前記一端の部材13,16,58に軸心方向の外側から略当接される当接部32,50と、径方向の内向きに突設された周方向に複数の係合片33,51とを備え、前記細軸部24,40に、前記係合片33,51が係合する周方向の係合溝25,42を形成したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図7は本発明を伸縮門扉に適用した第1の実施形態を例示している。
【0014】
この伸縮門扉は、図1に示すように、出入り口1等の左右両側で地面2に立設された吊り元側支柱3及び戸当たり側支柱4と、これら両支柱3,4間に左右方向に伸縮自在に配置され且つ一端側が吊り元側支柱3に取り付けられた扉体5とを備えている。
【0015】
扉体5は、左右方向に伸縮自在に構成されたパンタグラフ機構6と、このパンタグラフ機構6の一端側に上下方向に配置された吊り元側端枠7と、パンタグラフ機構6の他端側に上下方向に配置された戸当たり側端枠8と、両端枠7,8間に上下方向に配置された複数個の縦枠材9とを備えている。
【0016】
吊り元側端枠7は扉体5を吊り元側支柱3の背後等に旋回収容できるように、吊り元側支柱3に対して縦方向のヒンジ10廻りに回動自在に装着されている。戸当たり側端枠8は、把手11、施錠手段12等を備え、戸当たり側支柱4に当接した閉状態で施錠手段12により施錠可能である。吊り元側支柱3、戸当たり側支柱4及び縦枠材9は、パンタグラフ機構6の前後両側に上下方向に配置された前後一対の縦桟13と、この縦桟13の上側を前後に連結する連結部14とを備えた側面視略逆U字状であって、その縦桟13の下端部が前後方向の連結部材(図示略)により連結され、これらの内部にパンタグラフ機構6が配置されている。
【0017】
パンタグラフ機構6は、交差部17で交差する複数本の右上がり傾斜リンク15と左上がり傾斜リンク16とを備えている。縦枠材9は、傾斜リンク15,16の交差部17が上下に3カ所ある位置に対応して設けられている。また各端枠7,8も、上下方向の中央の交差部17を含み上下に3カ所で傾斜リンク15,16と交差するようになっている。そして、それら3カ所の例えば一番下側で、縦枠材9又は端枠7,8と傾斜リンク15,16とが固定ピン軸18により上下方向に移動不能に結合されている。また、その他の2カ所で、傾斜リンク15,16が可動ピン軸(図示略)により結合されると共に、この可動ピン軸が縦枠材9又は端枠7,8に上下動自在に支持されている。なお、可動ピン軸に関しては公知技術を使用しているため詳しい説明は省略する。
【0018】
また傾斜リンク15,16は、各縦枠材9間及び両端の縦枠材9と端枠7,8との中間に、上下に2カ所の交差部17を有しており、例えばその下側の交差部17で一対の傾斜リンク15,16が遊動ピン軸19により結合されている。なお、両端の縦枠材9と端枠7,8との間では、上側の交差部17でも一対の傾斜リンク15,16が遊動ピン軸19により結合されている。
【0019】
図2〜図4は、本実施形態の固定ピン軸18の結合構造を例示している。この固定ピン軸18の結合構造は、複数の部材としての縦桟13、傾斜リンク15,16及びスペーサー20を結合するもので、軸心方向の外側の一対の縦桟13と、内側の一対の傾斜リンク15,16と、それら各々の間に介在された複数のスペーサー20とに固定ピン軸18を貫通し、この固定ピン軸18の両端に止め具21を圧入したものである。
【0020】
固定ピン軸18は、全長にわたって略同径に構成された中間部分の軸本体22と、この軸本体22の両端に形成され且つ各縦桟13に軸心方向の内側から当接される段部23と、この段部23を介して軸心方向の両端に設けられ且つ止め具21が先端側から圧入される細軸部24とを一体に備え、この細軸部24に、 止め具21の係合片33(後述)が係合する周方向の係合溝25が形成されている。また細軸部24の先端には、止め具21を圧入し易いように、先細り状のテーパー部26が形成されている。
【0021】
軸本体22は、両縦桟13の軸心方向の外側の壁部28間に丁度対応する寸法に構成されており、傾斜リンク15,16及びスペーサー20に貫通されている。なお、傾斜リンク15,16が固定ピン軸18廻りに回転できるように、傾斜リンク15,16及びスペーサー20は適宜なクリアランスをもって設けられている。傾斜リンク15,16は、例えば断面略矩形状の中空材により構成されているが、その形状は適宜変更可能である。
【0022】
各縦桟13は、固定ピン軸18の軸心方向の内側に開放する断面略コ字状に構成され、その開口27と反対側の壁部28に固定ピン軸18の細軸部24が貫通されると共に、その壁部28に固定ピン軸18の段部23が軸心方向の内側から当接されている。なお、段部23は固定ピン軸18の軸心方向に対して略直交する平面状に構成されている。
【0023】
また縦桟13には、開口27と反対側の壁部28の内側に上下方向の略全長にわたって補強用のリブ29が2条形成されており、このリブ29の間に軸本体22の端部が丁度嵌合するようになっている。
【0024】
止め具21は、図3及び図5に示すように、固定ピン軸18の細軸部24の先端を軸心方向の外側から覆うキャップ部30と、縦桟13の開口27と反対側の壁部28にワッシャー31を介して間接的に外側から当接される当接部32と、細軸部24の係合溝25に係合される係合片33とを備えている。なお、当接部32は、ワッシャー31を介さずに直接縦桟13に当接させても良い。
【0025】
キャップ部30は例えば固定ピン軸18と反対側に湾曲状に突出する皿形状に構成され、その縁部に、当接部32の外周に一体に形成された固定部34が径方向の内側から固定されている。当接部32は、例えば固定ピン軸18の軸心方向に略直交する平面部を有するリング状で、キャップ部30の径方向の内側に設けられ、内周から径方向の内側向きに係合片33が一体に突設されている。係合片33は、周方向に複数、例えば等間隔をおいて6個あり、径方向の内側向き且つ固定ピン軸18の先端向きの斜め向きに当接部32に対して屈曲状に設けられ、その先端が係合溝25の先端側の隅に係合するようになっている。
【0026】
キャップ部30は例えばステンレス鋼により構成され、当接部32及び係合片33は係合片33が弾性変形できるようにバネ用鋼により構成されているが、止め具21全体を一体に形成しても良いし、その場合に例えば適度に弾性を有する合成樹脂材料等により構成しても良い。
【0027】
係合溝25は、止め具21の当接部32が縦桟13に当接した状態で係合片33が係合できるように、段部23から所定寸法aだけおいた位置に、細軸部24を1周するように周方向に連続状に形成されている。この係合溝25と係合片33との係合により、固定ピン軸18に対する止め具21の軸心方向の移動を規制するようになっている。
【0028】
当接部32は係合片33の弾性により縦桟13に圧接し、段部23と共に縦桟13の壁部28を挟み込むようになっている。なお、所定寸法aは、例えばワッシャー31を介在する場合には、縦桟13の壁部28の厚みとワッシャー31の厚みとの和と同程度、又は若干大きい程度となっている。
【0029】
図6及び図7は、本実施形態の遊動ピン軸19の結合構造を例示している。この遊動ピン軸19の結合構造は、複数の部材としての傾斜リンク15,16及びスペーサー20を結合するもので、軸心方向の外側の一対の傾斜リンク15,16と、その間に介在されたスペーサー20とに遊動ピン軸19を貫通し、この遊動ピン軸19の両端に止め具21を圧入したものである。なお、止め具21は、固定ピン軸18の結合構造と同一のものを使用している。
【0030】
遊動ピン軸19は、略全長にわたって略同径に構成された中間部分の軸本体37と、この軸本体37の両端に形成された段部38,39と、この段部38,39を介して軸心方向の両端に設けられ且つ止め具21が先端側から圧入される細軸部40,41とを備え、この細軸部40,41に、止め具21の係合片33が係合する周方向の係合溝42,43が形成されている。
【0031】
遊動ピン軸19の一方側(図面では左側)の細軸部40は、固定ピン軸18の細軸部24と同様に構成されている。従って、一方側の傾斜リンク16は、軸心方向の内側の壁部44に軸本体37が貫通されると共に、外側の壁部45に細軸部40が貫通され、その外側の壁部45に内側から段部38が当接されている。そして一方側の止め具21は、当接部32が傾斜リンク16の外側の壁部45に外側からワッシャー31を介して間接的に(又は直接)当接されると共に、その状態で係合片33が係合溝42に係合されている。
【0032】
遊動ピン軸19の他方側(図面では右側)の細軸部41は、一方側とは異なり、所定寸法aをおかずに段部39に連続して又は段部39の近傍に係合溝43が形成され、その分だけ短寸に構成されている。また他方側の傾斜リンク15は、遊動ピン軸19の軸心方向の内側及び外側の各壁部46,47に軸本体37が貫通されている。そして他方側の止め具21は、当接部32が傾斜リンク15の外側の壁部47に外側からワッシャー31を介して間接的に(又は直接)当接されると共に、その状態で係合片33が係合溝43に係合されている。
【0033】
従って、この実施形態の遊動ピン軸19の結合構造では、一方側の傾斜リンク16は、その外側の壁部45が遊動ピン軸19の段部38と止め具21の当接部32とにより挟み込まれて、遊動ピン軸19に対して回転不能又は回転困難であるのに対し、他方側の傾斜リンク15は、外側の壁部47にも軸本体37が貫通されて、外側の壁部47が遊動ピン軸19の段部39と止め具21の当接部32とにより挟み込まれていないため、遊動ピン軸19に対して容易に回転できるようになっている。なお、他方側の細軸部41では、止め具21の当接部32が傾斜リンク15に圧接しないように係合溝43を適宜配置すれば良い。
【0034】
上記構成の伸縮門扉では、大きな外力の作用があった場合にも、縦桟13、傾斜リンク15,16等の部材のガタツキの発生、部材間の間隔の変化等を少なくすることができる。
【0035】
即ち、本実施形態の固定ピン軸18の結合構造では、固定ピン軸18の両端に止め具21が圧入される細軸部24を設け、この細軸部24に止め具21の係合片33が係合する周方向の係合溝25を形成しているので、固定ピン軸18の所定位置に止め具21を長期にわたって安定的に係合することができ、大きな外力が作用した際にも、止め具21が固定ピン軸18の先端側にずれたり、固定ピン軸18から脱落したりする惧れを少なくできる。
【0036】
また、固定ピン軸18の両端側の段部23を、各縦桟13の開口27と反対側の壁部28に軸心方向の内側から当接するようにしているので、固定ピン軸18と縦桟13との相対移動を段部23によっても規制することができ、止め具21のみで規制するよりも強固にその相対移動を規制することができる。
【0037】
固定ピン軸18の段部23と止め具21の当接部32とにより縦桟13の開口27と反対側の壁部28を挟み込むようにしているので、固定ピン軸18の細軸部24に係合溝25を設けたことと相俟って、前後縦桟13間の間隔を一定に保持することができ、そのガタツキも押さえることができる。
【0038】
また、本実施形態の遊動ピン軸19の結合構造では、遊動ピン軸19の両端に止め具21が圧入される細軸部40,41を設け、この細軸部40,41に止め具21の係合片33が係合する周方向の係合溝42,43を形成しているので、遊動ピン軸19の所定位置に止め具21を長期間にわたって安定的に係合することができ、大きな外力が作用した際にも、止め具21が遊動ピン軸19の先端側にずれたり、遊動ピン軸19から脱落したりする惧れを少なくでき、傾斜リンク15,16間の距離を略一定に保つことができる。
【0039】
遊動ピン軸19の一方側の段部38を一方側の傾斜リンク16の軸心方向の外側の壁部45に内側から当接し、その壁部45を段部38と止め具21の当接部32とにより挟み込むようにしているので、一方側の傾斜リンク16と遊動ピン軸19との軸心方向への相対移動を規制でき、遊動ピン軸19と傾斜リンク15,16との接触音の発生、ガタツキ等を押さえることができる。
【0040】
他方側の傾斜リンク15では、軸心方向の内側及び外側の壁部46,47に遊動ピン軸19の軸本体37を貫通し、外側の壁部47を段部39と止め具21の当接部32とにより挟み込まないようにしているので、一方側の傾斜リンク16が遊動ピン軸19に対して回転不能又は回転困難であるにもかかわらず、他方側の傾斜リンク15を遊動ピン軸19に対して回転可能にでき、扉体5の開閉に支障を来すこともない。
【0041】
また、止め具21に各ピン軸18,19の軸心方向の先端を外側から覆うキャップ部30を設けているので、リベットで止めるようにした場合に比べて外観を良くできる。
【0042】
更に、手により又は簡単な槌等を用いて止め具21をピン軸18,19の端部に圧入するだけで良く、簡単に施工することができる。その際、細軸部24,40,41の先端に先細り状のテーパー部26を設けているので、止め具21を容易に圧入することができる。
【0043】
図8及び図9は本発明の第2の実施形態を例示している。この実施形態は、伸縮門扉の縦枠材9の前後一対の縦桟13を下端部で連結する連結ピン軸52の結合構造に、本発明のピン軸結合構造を適用したものである。
【0044】
なお、本実施形態の伸縮門扉はパンタグラフ機構6が上下に一対設けられているが、その他は第1の実施形態と略同様に構成されている。なお、固定ピン軸18及び遊動ピン軸19の結合構造も、例えば第1の実施形態と略同様に構成されている。
【0045】
本実施形態の連結ピン軸52の結合構造は、図9(b)に示すように、複数の部材としての縦桟13及びスペーサー20を結合するもので、軸心方向の外側の一対の縦桟13と、その間に介在されたスペーサー20とに連結ピン軸52を貫通し、この連結ピン軸52の両端に止め具21を圧入したものである。
【0046】
連結ピン軸52は、第1の実施形態の固定ピン軸18と略同様のものを使用し、また止め具21も第1の実施形態と同様のものを使用している。従って、図3に示す固定ピン軸18の結合構造と同様に、各縦桟13の開口27と反対側の壁部28が、連結ピン軸52の段部23と止め具21の当接部32とにより挟み込まれ、その状態で、止め具21の係合片33が細軸部24の係合溝25に係合されている。
【0047】
このように、本発明のピン軸結合構造を、前後一対の縦桟13の下端部等の連結に使用しても良い。この場合、前後の縦桟13間の寸法を長期間にわたって一定に保持することができ、また止め具21を連結ピン軸の先端に圧入するだけの簡単な作業で連結することができる。なお、前後の縦桟13間のスペーサー20は設けなくても良い。
【0048】
図10及び図11は、本発明の第3の実施形態を例示している。この実施形態は、水平リンク式の伸縮門扉の遊動ピン軸60の結合構造に本発明のピン軸結合構造を適用したものである。
【0049】
この水平リンク式の伸縮門扉は、吊り元側支柱53と戸当たり側支柱54との間に、上下一対の水平方向のパンタグラフ機構55と、この一対のパンタグラフ機構55を連結する複数の縦柱材56とを有する扉体57を備えたものである。
【0050】
各パンタグラフ機構55は、複数の上傾斜リンク58及び下傾斜リンク59を備え、上傾斜リンク58と下傾斜リンク59とがその交差部64の適宜箇所で遊動ピン軸60により結合されている。
【0051】
この実施形態の遊動ピン軸60の結合構造は、図11に示すように、複数の部材としての傾斜リンク58,59及びスペーサー61を結合するもので、軸心方向の外側の一対の傾斜リンク58,59と、その間に介在されたスペーサー61とに遊動ピン軸60を貫通し、この遊動ピン軸60の両端に止め具21を圧入したものである。なお、止め具21は例えば第1の実施形態と同様のものを使用している。
【0052】
遊動ピン軸60も、第1の実施形態と略同様に、軸本体37、段部38,39、細軸部40,41、係合溝42,43、テーパー部26等を備え、一方側、例えば上側の段部38が上傾斜リンク58の上壁62に下側から当接されると共に、他方側、例えば下傾斜リンク59の下壁63には軸本体37が貫通されている。
【0053】
このため、上傾斜リンク58と遊動ピン軸60とが強固に結合されて、遊動ピン軸60と上傾斜リンク58との接触音、ガタツキ等を軽減することができる。また、遊動ピン軸60と上傾斜リンク58とが回転不能又は回転困難であるにもかかわらず、遊動ピン軸60と下傾斜リンク59とが回転自在になっているので、扉体57を抵抗なく円滑に伸縮させることができる。更に、止め具21の係合片33と遊動ピン軸60の係合溝42,43との係合により、止め具21のズレ、脱落等を防止することができる。
【0054】
図12は本発明の第4の実施形態を例示している。この実施形態は、他の実施形態と異なる形状の止め具48を使用するものである。
【0055】
この止め具48は、各ピン軸18,19,52,60の細軸部24,40,41の先端を軸心方向の外側から覆うキャップ部49と、縦桟13又は傾斜リンク15,16,58,59に直接又は間接的に外側から当接される当接部50と、細軸部24,40,41の係合溝25,42,43に係合される係合片51とを一体に備えている。この止め具48はバネ用鋼により構成されているが、例えば合成樹脂材料により構成しても良い。
【0056】
キャップ部49は略有底円筒状で、その開口側に当接部50及び係合片51が設けられている。当接部50は例えばピン軸18,19,52,60の軸心方向に略直交する平面部を有するリング状で、キャップ部49の開口側の端部に、径方向の外側向きに連結されている。係合片51は、当接部50の径方向の中途部から径方向の内側向き且つピン軸18,19,52,60の先端側向きの斜め向きに屈曲状に突設されており、径方向に複数、例えば等間隔をおいて3個設けられている。
【0057】
このように止め具21,48の形状は適宜変更可能であり、この実施形態の止め具48も、他の実施形態の各ピン軸18,19,52,60の結合構造に使用可能である。なお、当接部50が縦桟13又は傾斜リンク15,16,58,59に当接した状態で、係合片51が係合溝25,42,43の先端側の隅に係合するように、当接部50と係合片51の先端との距離を考慮して、細軸部24,40,41の適宜な位置に係合溝25,42,43を形成すれば良い。
【0058】
以上、本発明の各実施形態を例示したが、本発明は各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0059】
実施形態では縦桟13を断面コ字状に構成しているが、例えば断面矩形状の中空状又は肉厚の板状等に構成し、固定ピン軸18及び連結ピン軸52の段部23が軸心方向の内側から縦桟13に当接し、外側から止め具21の当接部32が当接するようにしても良い。従って、固定ピン軸18又は連結ピン軸52の各段部23と止め具21の当接部32とにより、縦桟13全体又はその壁部28を挟み込んでいれば良い。なお、縦桟13の形状は例示以外にも変更可能である。
【0060】
実施形態では、遊動ピン軸19,60の一方側の段部38が一方側の傾斜リンク16,58の軸心方向の外側の壁部45,62に内側から当接するようになっているが、傾斜リンク16,58の軸心方向の内側の壁部44に内側から当接するようにしても良い。この場合、遊動ピン軸19,60の段部38と止め具21の当接部32とにより傾斜リンク16を挟み込むことになる。従って、遊動ピン軸19,60の一方側の段部38と止め具21の当接部32とにより、一方側の傾斜リンク16,58全体又はその壁部45,62を挟み込んでいれば良い。傾斜リンク15,16,58,59の形状も、断面矩形状以外の中空状、又は適宜形状の中実状等、適宜変更可能である。
【0061】
実施形態では、遊動ピン軸19,60の軸心方向の両側に止め具21を圧入しているが、軸心方向の少なくとも一方側で、傾斜リンク16,58又はその壁部45,58を段部38と当接部32とにより挟み込むように構成していれば良い。従って、軸心方向の他方側の構成は適宜変更可能であり、例えば、遊動ピン軸19,60の他端部には細軸部41を設けずに、軸本体37よりも大径に構成され且つ他方側の傾斜リンク15,59に軸心方向の外側から当接される頭部を設け、その頭部により他方側の傾斜リンク15,59を規制しても良い。
【0062】
なお、固定ピン軸18及び連結ピン軸52は、実施形態のように軸心方向の両側で段部23と当接部32とにより縦桟13又はその壁部28を挟み込むように構成することが望ましい。
【0063】
なお、実施形態では本発明のピン軸結合構造を各種伸縮門扉に適用した場合を例示したが、本発明は、各種門扉、フェンス、カーポート等のエクステリア製品を含む各種屋外構造物、その他の各種構造物においても適用可能であることは言うまでもない。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の部材13,15,16,20,58,59,61にピン軸18,19,52,60を貫通し、該ピン軸18,19,52,60の端部に止め具21,48を圧入して前記複数の部材13,15,16,20,58,59,61を結合するピン軸結合構造において、前記ピン軸18,19,52,60は、少なくとも一端に、該一端の部材13,16,58に軸心方向の内側から略当接される段部23,38と、該段部23,38を介して軸心方向の先端に設けられ且つ前記止め具21,48が圧入される細軸部24,40とを備え、前記止め具21,48は、前記ピン軸18,19,52,60の軸心方向の先端を外側から覆うキャップ部30,49と、前記一端の部材13,16,58に軸心方向の外側から略当接される当接部32,50と、径方向の内向きに突設された周方向に複数の係合片33,51とを備え、前記細軸部24,40に、前記係合片33,51が係合する周方向の係合溝25,42を形成しているので、容易に施工できるにもかかわらず、止め具21,48をピン軸18,19,52,60に確実に止めることができ、しかも、部材13,15,16,20,58,59,61間の寸法を略一定に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施形態を示す伸縮門扉の平面図、(b)はその正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す固定ピン軸の結合構造の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す固定ピン軸の結合構造の要部拡大断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示す固定ピン軸の拡大図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示す止め具の裏面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示す遊動ピン軸の結合構造の断面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示す遊動ピン軸の拡大図である。
【図8】本発明の第2の実施形態を示す伸縮門扉の正面図である。
【図9】(a)は本発明の第2の実施形態を示す伸縮門扉の側面図、(b)はその連結ピン軸の結合構造の断面図である。
【図10】(a)は本発明の第3の実施形態を示す水平式伸縮門扉の平面図、(b)はその正面図である。
【図11】本発明の第3の実施形態を示す遊動ピン軸の結合構造の断面図である。
【図12】(a)は本発明の第4の実施形態を示す止め具の断面図、(b)はその裏面図である。
【符号の説明】
13 縦桟
15 右上がり傾斜リンク
16 左上がり傾斜リンク
18 固定ピン軸
19 遊動ピン軸
20 スペーサー
21 止め具
23 段部
24 細軸部
25 係合溝
30 キャップ部
32 当接部
33 係合片
38 段部
40 細軸部
42 係合溝
48 止め具
49 キャップ部
50 当接部
51 係合片
52 連結ピン軸
58 上傾斜リンク
59 下傾斜リンク
60 遊動ピン軸
61 スペーサー

Claims (1)

  1. 複数の部材(13)(15)(16)(20)(58)(59)(61)にピン軸(18)(19)(52)(60)を貫通し、該ピン軸(18)(19)(52)(60)の端部に止め具(21)(48)を圧入して前記複数の部材(13)(15)(16)(20)(58)(59)(61)を結合するピン軸結合構造において、前記ピン軸(18)(19)(52)(60)は、少なくとも一端に、該一端の部材(13)(16)(58)に軸心方向の内側から略当接される段部(23)(38)と、該段部(23)(38)を介して軸心方向の先端に設けられ且つ前記止め具(21)(48)が圧入される細軸部(24)(40)とを備え、前記止め具(21)(48)は、前記ピン軸(18)(19)(52)(60)の軸心方向の先端を外側から覆うキャップ部(30)(49)と、前記一端の部材(13)(16)(58)に軸心方向の外側から略当接される当接部(32)(50)と、径方向の内向きに突設された周方向に複数の係合片(33)(51)とを備え、前記細軸部(24)(40)に、前記係合片(33)(51)が係合する周方向の係合溝(25)(42)を形成したことを特徴とするピン軸結合構造。
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