JP2604170Y2 - 門 扉 - Google Patents

門 扉

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JP2604170Y2
JP2604170Y2 JP1992060675U JP6067592U JP2604170Y2 JP 2604170 Y2 JP2604170 Y2 JP 2604170Y2 JP 1992060675 U JP1992060675 U JP 1992060675U JP 6067592 U JP6067592 U JP 6067592U JP 2604170 Y2 JP2604170 Y2 JP 2604170Y2
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雅彦 高田
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立山アルミニウム工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば住宅の敷地と道
路との境界に設置する門扉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の門扉の一例を示す正面
図、図4は、一部を省略して示した図のA−A拡大断
面図である。図3,4において、1,1aは下部が地中
等に立設された支柱、2はアルミニウム合金の形材を組
合せてなり、支柱1,1a間にヒンジ12,12aを介
して開閉可能に装着された門扉を例示している
【0003】門扉2において、4,4aは縦枠、5,5
aは横枠、6は中央部に設けられた方立てで、これらに
より門屏枠3が構成されている。7,7aは縦枠4と方
立て6との間及び縦枠4aと方立て6との間に配設され
た格子で、この格子7,7aは、格子枠8,8aに断面
長方形の多数の形材9を交差して前後に組込んで構成し
たものである。
【0004】10は、支柱1の側壁に取付けられた断面
ほぼS字状の支持部材で、自由端には弾性材からなり、
門扉2が当接するストッパ11が取付けられている。1
2,12aは支柱1aと門扉2とを連結するヒンジで、
長穴を有し支柱1aに固定された第1のヒンジ部材13
と、ピン穴を有し門扉2に固定された第2のヒンジ部材
14とからなり、両ヒンジ部材13,14をピン15で
連結したものである。なお、16はヒンジ12の反対側
において門扉2に取付けられた取手である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記のように構成した
門扉2においては、風が強いときや門扉2を開閉する際
に、交差して前後に配設された格子7,7aの多数の形
材9が互いに触れ合って音を発生するため、商品価値が
低下するという問題があった。そこで、前後する形材9
にそれぞれ係止爪を設け、互いに係止させて一体的に結
合したり、あるいは前後する形材9の間に部品を介在さ
せるなどして音の発生を抑制しているが、構造が複雑で
組立に時間がかかり、コストアップを招いていた。
【0006】本考案は、上記の課題を解決すべくなされ
たもので、簡単な構造で強い風が吹いたり開閉しても音
が発生するおそれのない格子を備えた門扉を得ることを
目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案に係る門扉は、上
記課題を解決するために、縦枠4,4aと横枠5,5a
とで形成した門扉枠内に、多数の形材9,9aを交差
させて前後に配設してなる格子7付き門扉の交差部にお
いて、該交差部の一方の形材9にフック20を螺着する
と共に、他方の形材9aに前記フック20をスライドさ
て係合させる係合穴25を設け、前記フック20は、
形材9に対する取付角度を変更可能に螺合する取付部2
1と、取付部21からほぼ直角に折曲げた立上り部22
と、該立上り部22から斜め下方に折り曲げられて係止
部24を形成し再び上方に折曲げられ弾性を備えた係止
片23とからなり、係止部24の下端部と取付部21の
下面との間隔gは、形材9aの肉厚よりも若干狭くなる
ように形成され、且つ、前記係合穴25は、円形状でそ
の径はフック20の幅より大きく形成し、以て、形材9
aを形材9にフック20の弾性により接合させることを
特徴とする。
【0008】
【作用】フック20は、形材9に対する取付角度が変更
可能な取付部21と、取付部21から折曲げた立上り部
22と、該立上り部22から斜め下方に折曲げられて係
止部24を形成したのち再び上方に折曲げられ弾性を備
えた係止片23とからなり、しかも、係止部24の下端
部と取付部21の下面との間隔gは形材9aの肉厚より
も若干狭くなるように形成され、係合穴25は、円形状
で、その径はフック20の幅より大きく形成しているこ
とで、形材9に形材9aを装着するに当たっては、係合
穴25にフック20をスライドさせて挿入・係合する。
この場合、形材9に対する形材9aの角度を適宜変更可
能に螺着でき、しかも、フック20の両縁が係合穴25
に当接して、形材9aが形材9に対してどのような角度
であっても形材9に形材9aをフック20の弾性を用い
て一体的に接合させる
【0009】
【実施例】図1は本考案実施例の要部を示す斜視図であ
る。9は格子7を構成する一方の形材、20はビス17
により形材9の側壁にこれと直交して取付けたフックで
ある。このフック20は、形材9への取付部21と、取
付部21からほぼ直角に折曲げた立上り部22と、立上
り部22から斜め下方に折曲げられて係止部24を形成
したのち再び上方に折曲げられた係止片23とからなっ
ており、係止片23は弾性を備えている。なお、フック
20の係止部24の下端部と、取付部21の下面との間
隔gは、形材9,9aの肉厚よりも若干狭くなるように
形成されている。
【0010】9aは形材9と交差して配設される他方の
形材で、形材9と対抗する側壁には円形状の係合穴25
が設けられており、この係止穴25の径はフック20の
幅より大きく形成されている。なお、この係止穴25の
形状は円形に限るものではなく、楕円形、正方形、長方
形その他適宜の形状に選択することができる。
【0011】上記のように構成した形材9,9aにより
格子7を構成するには、形材9aの係合穴25に形材9
に固定したフック20の係止片23を弾性変形させなが
挿入し、図4に示すように、形材9aを矢印方向に押
圧する。形材9aが矢印方向に移動して係合穴25の縁
部がフック20の立上り部22に当接すると、その位置
で係止され、形材9aはフック20により形材9に弾持
される即ち、形材9aの側壁は、フック20の係止片
23の弾性により係止部24に押圧されて形材9の側壁
に圧着され、両形材9,9aは一体的に結合される。こ
のようにして結合された多数の形材9,9aを格子枠8
に組込んで門扉枠3に取付けることにより、門扉2が構
成される。
【0012】本考案は、上記のように前後に位置する形
材9,9aをフック20と係合穴25とにより一体的に
面接触状態において弾性的にスライド結合し、これを格
子枠8に組込んで格子7を構成するようにしたので、強
い風が吹いたり門扉2を開閉したりしても形材9,9a
が触れ合って音を発するようなことはない。
【0013】上記の説明では、門扉2を構成する門扉枠
3に1本の方立て6を設け、縦枠4,4aと方立て6と
の間にそれぞれ格子7を取付けた場合を示したが、方立
てのない門扉枠又は2本以上の方立てを有する門扉にも
本考案を実施することができる。また、フック20と係
合穴25は、前後に配設される形材9,9aに何れか一
方を1個ずつ設ければよいが、形材9,9aが長い場合
は2個以上設けてもよい。なお、形材9に対するフック
20の取付角度は、格子7の形状によって適宜変更可能
である。
【0014】
【考案の効果】以上詳記したように、本考案は、交差し
て前後に配設されて格子を構成する形材の一方の形材に
フックを設けると共に他方の形材に係合穴を設け、フッ
クを係合穴にスライドさせて係合することで、一方の形
材に他方の形材が弾性的且つ一体的に装着されるので、
構造が単純で組立に時間を要さず、強い風が吹いたり門
扉を開閉しても部材が触れ合って音を発することがな
い。しかも、フック及び係合穴の形状並びにこれらの係
合構造により、形材間の装着角度は、要求される格子7
の形状によって適宜変更することができ、仮にフックの
幅に多少の大小の誤差があっても係合が確実で、コスト
を低廉に抑制でき、商品価値の高い門扉を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の要部を示す斜視図である。
【図2】図1の作用説明図である。
【図3】従来技術に係る門扉の一例を示す正面図であ
る。
【図4】一部を省略して示した図3のA−A断面図であ
る。
【符号の説明】
1,1a・・・支柱 2・・・門扉 3・・・門扉枠 4,4a・・・縦枠 5,5a・・・横枠 6・・・方立て 7,7a・・・格子 8,8a・・・格子枠 9,9a・・・形材 10・・・支持部材 11・・ストッパ 12,12a・・ヒンジ 13・・・第1のヒンジ部材 14・・・第2のヒンジ部材 15・・ピン 16・・取手 17・・ビス 20・・フック 21・・取付部 22・・立上り部 23・・係止片 24・・係止部 25・・係合穴

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦枠4,4aと横枠5,5aとで形成し
    た門扉枠内に、多数の形材9,9aを交差させて前後
    に配設してなる格子7付き門扉の形材交差部において、該交差部 の一方の形材9にフック20を螺着すると共
    に、他方の形材9aに前記フック20をスライドさせ
    係合させる係合穴25を設け、前記フック20は、形材9に取付角度を変更可能に螺着
    する取付部21と、取付部21から折曲げた立上り部2
    2と、該立上り部22から斜め下方に折り曲げられて係
    止部24を形成し再び上方に折曲げられ弾性を備えた係
    止片23とからなり、係止部24の下端部と取付部21
    の下面との間隔gは、形材9aの肉厚よりも若干狭くな
    るように形成され、 且つ、前記係合穴25は、円形状でその径はフック20の幅よ
    り大きく形成し、以て、形材9aを形材9にフック20
    の弾性により接合させる ことを特徴とする門扉。
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