JP2939796B2 - ガラスパネルにおけるガラス板保持枠杆 - Google Patents

ガラスパネルにおけるガラス板保持枠杆

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JP2939796B2
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千利 宇野
基実 重田
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Okamura Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスパネルにお
けるガラス板を保持する保持枠杆に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、2枚のガラスパネル(1)を側方
に連結して形成した間仕切を示す。各ガラスパネル(1)
におけるガラス板(2)は、上部枠杆(3)と下部枠杆(4)
と左右両側枠杆(5)に囲まれて保持され、かつガラスパ
ネル(1)の上部は、連結具(6)により連結され、同じく
下端は、幅木(7)により連結されている。(8)はカバー
である。
【0003】図3と図4に示すように、上部枠杆(3)
は、上面開口するU字溝板(9)の両側片(9a)の上端近く
に閉塞板(10)を架設してなり、U字溝板(9)の底片(9b)
には、ガラス板(2)の端部が嵌入する保持溝(11)が形成
されている。閉塞板(10)の側端近くの中央には、係合孔
(12)が穿設されている。
【0004】連結具(6)は、下面開口する横長方形箱状
をなし、その両側端中央にはフック(6a)が垂設されてい
る。隣接するガラスパネル(1)(1)は、上部枠杆(3)の
係合孔(12)に、連結具(6)のフック(6a)を上方より嵌合
することにより連結されている。
【0005】下部枠杆(4)は、上部枠杆(3)と上下対称
形をなしているので、各部には同一の符号を付して説明
を省略する。
【0006】隣接するガラスパネル(1)の下部枠杆(4)
の両側片(9a)の遊端が、長寸の1本の幅木(7)に乗り、
かつ幅木(7)をビス(13)により閉塞板(10)に固着するこ
とにより、ガラスパネル(1)(1)の下端同士が連結され
ている。
【0007】側枠杆(5)は、詳細な説明は省略するが、
上部枠杆と類似する構成をなし、その内側面に形成され
た保持溝は、ガラス板(2)の側端に嵌合している。な
お、ガラスパネル(1)(1)の上端同士を連結するのに、
上部枠杆(3)の閉塞板(10)の端部間に短冊状の連結板を
掛け渡してビス止めしたものもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術におい
ては、次のような問題点がある。 (a) ガラスパネル(1)の上部を強固に連結するために
は、上部枠杆(3)上での連結具(6)の側方移動やがたつ
きを防止する手段を設ける必要がある。
【0009】(b) 連結具(6)に代えて、連結板を使用
した場合には、間仕切の設置現場における連結板のビス
止め作業が面倒となる。
【0010】(c) 上下両枠杆(3)(4)が同構成であ
り、かつ下部枠杆(4)の閉塞板(10)が、両側片(9a)の遊
端縁より内側上方に位置するため、閉塞板(10)と取り付
けようとする幅木(7)との間に大きな間隙が生じ、ビス
(13)を強く締め付けると、幅木(7)や閉塞板(10)が変形
する。これを防止するためには、間隙内にスペーサを挿
入する必要がある。
【0011】本発明は、上部枠杆(3)上に連結具(6)
を、移動したりがたつかないように、しかも簡単に固定
するとともに、下部枠杆(4)に幅木(7)を、強固かつ簡
単に締着しうるガラス板保持枠杆を提供することを目的
としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1) 方形枠における各枠杆の全長にわたって、ガラス
板の端部の保持溝を形成し、かつ上下両枠杆の対向片に
設けた前後両側片の中段間に閉塞板を設け、その外面
に、枠杆と同方向を向いて所定間隔を設けて互いに平行
をなす1対の突条を突設する。
【0013】(2) 上記(1)項において、突条の遊端縁
を、両側片の遊端縁と同一平面上に並べる。
【0014】(2) 上記(1)項において、突条の遊端縁
を、両側片の遊端縁を通過する平面より若干内方に位置
させる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を、図1に基づい
て具体的に説明する。なお上記と同一の各部材には、同
一の符号を付して説明を省略する。
【0016】上下両枠杆(3)(4)の閉塞板(10)の外面中
央部には、全長にわたって互いに平行をなす1対の突条
(14)(14)が突設されている。
【0017】両突条(14)の対向面の間隔は、ビス(13)の
ねじ部の直径より若干大寸で、頭部の直径より小寸であ
る。突条(14)の高さは、上下両枠杆(3)(4)の側片(9a)
の先端より閉塞板(10)の外面までの間隔と等幅、または
それよりも若干狭幅となっている。
【0018】上記(6)に相当する連結具(6)の前後幅
(図1の左右幅)は、両突条(14)の外面間の間隔より十分
大寸である。フック(6a)の前後幅は、両突条(14)の内面
間の間隔より若干小寸である。フック(6a)の前後両側方
には、両突条(14)が嵌入しうる嵌合溝(15)が切設されて
いる。
【0019】上述の連結具(6)を使用して、隣接する両
ガラスパネル(1)の両上部枠杆(3)を上述したと同様に
連結すれば、両突条(14)が嵌合溝(15)に嵌合して、連結
(6)のずれやがたつきが防止される。
【0020】また両下部枠杆(4)に幅木(7)を、ビス(1
3)により取り付ければ、幅木(7)と閉塞板(10)の間に突
条(14)が介在しているので、ビス(13)を強く締め込んで
も、幅木(7)が変形することはない。突条(14)の高さを
若干小寸とすれば、幅木(7)は、その弾性作用により、
さらに強固に取り付けられる。
【0021】
【発明の効果】本発明を適用したガラスパネルによる
と、1対の突条の作用により、両ガラスパネルの上端同
士を連結する際は、使用する連結具をがたつかないよう
に固定することができ、また下端同士を幅木により連結
する際は、幅木を両ガラスパネルに強固にビス止めでき
るので、間仕切を強固かつ簡単に組立てることができ、
しかも突条を設ける費用は少額で足りる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したガラスパネルの要部縦断端面
図である。
【図2】従来のガラスパネル製間仕切の正面図である。
【図3】図2のX部拡大縦断正面図である。
【図4】図2のA−A線拡大端面図である。
【符号の説明】
(1)ガラスパネル (2)ガラス板 (3)上部枠杆 (4)下部枠杆 (5)側枠杆 (6)連結具 (6a)フック (7)幅木 (8)カバー (9)U字溝板 (9a)側片 (9b)底片 (10)閉塞板 (11)保持溝 (12)係合孔 (13)ビス (14)突条(15)嵌合溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/74 501 E06B 1/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形枠における各枠杆の全長にわたっ
    て、ガラス板の端部の保持溝を形成し、かつ上下両枠杆
    の対向片に設けた前後両側片の中段間に閉塞板を設け、
    その外面に、枠杆と同方向を向いて所定間隔を設けて互
    いに平行をなす1対の突条を突設した、ガラスパネルに
    おけるガラス板保持枠杆。
  2. 【請求項2】 突条の遊端縁を、両側片の遊端縁と同一
    平面上に並べてなる、請求項1記載のガラスパネルにお
    けるガラス板保持枠杆。
  3. 【請求項3】 突条の遊端縁を、両側片の遊端縁を通過
    する平面より若干内方に位置させてなる請求項1記載の
    ガラスパネルにおけるガラス板保持枠杆。
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