JP2011153432A - 建物型操作盤用ヒンジ機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】本体と蓋体との組み付けが極めて容易であること。
【解決手段】建物型操作盤の本体又は蓋体のケース部と、このケース部内にスプリングを支持した状態で位置する支持部材或いは支持部と、前記スプリングの一端部を受けると共にその前壁から軸方向に延伸する棒状部の先端に第1カム部が形成されたスライドカム軸体と、一方、蓋体又は本体の基端軸部に設けられ、かつ前記第1カム部の山型圧接面に係合する谷型圧接面を有する第2カム体を備えたヒンジ機構であり、前記山型圧接面と谷型圧接面とを互いにかみ合わせる際、前記スライドカム軸体を前記スプリングの付勢力に抗してケース部の内部方向へ押し込み、その状態を保持しながら本体と蓋体の各基端軸部を合せながら該スライドカム軸体をかみ合い方向へ移動させることを特徴とする建物型操作盤用ヒンジ機構。
【選択図】図4

Description

本発明は建物型操作盤用ヒンジ機構に関し、例えば建物の壁面、建物の扉枠に開閉自在に取付けられた扉や引戸の壁面、扉の自由端部に設けられた錠前などが含まれる建物型(建物並びに建物に付設される扉、扉のハンドル取付け座、扉の錠前をいう。)の操作盤用ヒンジ機構に関し、特に、電気錠システムに適合する建物型操作盤用ヒンジ機構に関する。
特許文献1及び特許文献2には、操作盤用ヒンジ機構がそれぞれ記載されている。これらの特許文献のヒンジ機構は、操作盤の本体又は蓋体の基端軸部に一体的に設けられた或いは形成されたケース部が存在する。ヒンジ機構は、基本的には、各基端軸部の前記ケース部に横一連に組み込まれた第1カムと、第2カムと、付勢手段と、棒状軸体と、固定手段とから成り、前記第1カムと第2カムのいずれか一方は固定側のカム体となり、他方は可動側のカム体となる。
そして、第1カムと第2カムの各接合面は、凸部と凹部になっていることから、例えば本体に対して蓋体を開くと、可動側のカム体は付勢手段のバネ力に抗して位置変位する。
ところで、特許文献1のヒンジ機構を構成する棒状軸部3は、その中央部に突壁状に周設された第1カム4を有し、該第1カム4は蓋体Bの基端軸部に形成されたケース2の左側壁9の大径の支持孔11に支持され、一方、該第1カム4の反対側の棒状軸部3の端部には周方向に嵌合溝18が形成され、該嵌合溝18は前記ケース2の右側壁10の小径の支持孔13に嵌合状態に支持されている。
しかして、棒状軸部3を上記嵌合・支持状態にケース2の左右側壁に架設するためには、ケース2の上方の周壁部分に軸方向に形成され、かつ前記大径の支持孔11及び小径の支持孔13にそれぞれ連通する横長状開口から棒状軸部3をケース2の内部に落し込むように入れ、しかる後に棒状軸部3の嵌合溝18をケース2の右側壁10の支持孔13に嵌合するように位置変位させる必要がある。
しかしながら、特許文献1のヒンジ機構は、第1カム4を有する棒状軸部3をケース2の内部にセットしても、それだけで、本体と蓋体との組み付けが完了した訳ではなく、さらに、ケース2の両側壁9、10から突出しかつ扁平状に形成された軸端部15、21を蓋体Bの基端軸部に固定手段を介してそれぞれ固定する必要があった。したがって、本体と蓋体との組み付けが容易なヒンジ機構が要望される(符号は特許文献1のものを援用)。
また、特許文献2のヒンジ機構は、棒状軸部34に対して、第1カム38、この第1カムに圧接する第2カム30、該第2カム30を前記第1カム38に付勢するスプリング36をそれぞれ巻装し、これらの部材が棒状軸部34から外れないようにリング状のスッパー44を棒状軸部34の環状溝42に嵌め込み、しかる後に、ユニット状のヒンジ構成部材の前記第1カム38を蓋体20の軸部22内に固定的に組込み、次にリング状のスッパー44を有する棒状軸部34の端部を本体の収納部に差込むので、特許文献1と同様に本体と蓋体との組み付けが容易なヒンジ機構が要望される(符号は特許文献2のものを援用)
特開平10−78027号公報 特許第3249757号公報
本発明の所期の目的は、(イ)本体と蓋体との組み付けが容易な操作盤用ヒンジ機構を提案すること、(ロ)またヒンジ機構を構成する部品点数が少ないこと、(ハ)さらに、蓋体の所定の開放角度を基準として、蓋体が本体に対して自然に閉じる又は開くことができること、である。
本発明の建物型操作盤用ヒンジ機構は、建物型操作盤の本体又は蓋体のケース部と、このケース部内にスプリングを支持した状態で位置する支持部材或いは支持部と、前記スプリングの一端部を受けると共にその前壁から軸方向に延伸する棒状部の先端に第1カム部が形成されたスライドカム軸体と、一方、蓋体又は本体の基端軸部に設けられ、かつ前記第1カム部の山型圧接面に係合する谷型圧接面を有する第2カム体を備えたヒンジ機構であり、前記山型圧接面と谷型圧接面とを互いにかみ合わせる際、前記スライドカム軸体を前記スプリングの付勢力に抗してケース部の後端部方向へ押し込み、その状態を保持しながら本体と蓋体の各基端軸部を合せながら該スライドカム軸体をかみ合い方向へ移動させることを特徴とする。
具体的な実施例としては、建物型操作盤の本体又は蓋体の基端軸部のケース部と、このケース部内にスプリングを巻装した状態で位置する支持部材の支持棒と、この支持棒に余裕をもって外嵌合すると共に前記ケース部に内装された状態で前記スプリングの一端部を受ける被案内筒部分を有し、かつ該被案内筒部分の前壁から軸方向に延伸する棒状部の先端に第1カム部が形成されたスライドカム軸体と、一方、蓋体又は本体の基端軸部に設けられ、かつ前記第1カム部の山型圧接面に係合する谷型圧接面を有する第2カム体を備えたヒンジ機構であり、前記山型圧接面と谷型圧接面とを互いにかみ合わせる際、前記スライドカム軸体を前記スプリングの付勢力に抗してケース部の後端部方向へ押し込み、その状態を保持しながら本体と蓋体の各基端軸部を合せながら該スライドカム軸体をかみ合い方向へ移動させることを特徴とする。
また、本発明の建物型操作盤用ヒンジ機構は、建物型操作盤の本体又は蓋体のケース部と、このケース部内の一方に設けられた後端開口の筒状スライドカム軸体と、前記ケース部内の他方に設けられ、かつ、前記筒状スライドカム軸体に対して後端面から突出する棒状部分の先端部が嵌入する中実スライドカム軸体と、前記棒状部分に巻装されかつ前記筒状スライドカム軸体及び中実スライドカム軸体を同時に外方向に付勢するスプリングとを備え、前記筒状スライドカム軸体及び中実スライドカム軸体には、それぞれ前壁から軸方向に延伸する棒状部の各先端に第1カム部がそれぞれ形成され、一方、蓋体又は本体の基端軸部に設けられかつ前記各第1カム部の山型圧接面にそれぞれ係合する谷型圧接面を有する第2カム体を備えたヒンジ機構であり、前記山型圧接面と谷型圧接面とを互いにかみ合わせる際、前記筒状・中実の各スライドカム軸体を前記スプリングの付勢力に抗して前記ケース部の内部方向へ押し込み、その状態を保持しながら本体と蓋体の各基端軸部を合せながら筒状・中実の各スライドカム軸体をかみ合い方向へ移動させることを特徴とする。
さらに、本発明の建物型操作盤用ヒンジ機構は、建物型操作盤の本体又は蓋体のケース部と、このケース部内の左右に設けられた一対のスライドカム軸体と、これらのスライドカム軸体の間に介在し、かつ、該スライドカム軸体を同時に外方向へと付勢するスプリングを備え、前記左右のスライドカム軸体には、それぞれ前壁から軸方向に延伸する棒状部の各先端に第1カム部がそれぞれ形成され、一方、蓋体又は本体の基端軸部に設けられ、かつ、前記各第1カム部の山型圧接面にそれぞれ係合する谷型圧接面を有する第2カム体を備え、前記山型圧接面と谷型圧接面とを互いにかみ合わせる際、前記各スライドカム軸体を前記スプリングの付勢力に抗して前記ケース部の内部方向へ押し込み、その状態を保持しながら本体と蓋体の各基端軸部を合せながら筒状・中実の各スライドカム軸体をかみ合い方向へ移動させることを特徴とする。
(イ)ヒンジ機構を構成する第1カム部の山型圧接面と第2カム体の谷型圧接面を接合させる際、スライドカム軸体をスプリングの付勢力に抗してケース部の後端部方向へ押し込み、その状態を保持しながら本体と蓋体の各基端軸部を合せながら該スライドカム軸体をかみ合い方向へ移動させるので、いわばワンタッチ方式で本体と蓋体との組み付けることができる。付言すると、本体と蓋体との組み付けが極めて容易である。
(ロ)例えばスライドカム軸体は、基端部或いは基端部に組み込まれたケース部或いはケース部内の支持部材に案内される被案内部分(例えばバネ部材に押される後端開口の筒状体・非筒状体)と、該被案内部分の前壁から突出する先端に第1カム部が形成された棒状部とから成るので、ヒンジ機構を構成する部品点数が少なくて済む。
(ハ)例えば固定側のカム体(第1カム部)の山型圧接面に対して全面的に接合する回動側のカム体(第2カム体)の谷型圧接面が直交する所定角度に至るまで付勢手段の付勢力が作用し、回動中のカム体を閉じる方向又は開く方向へと回転させる力に変換するので、蓋体の所定の開放角度を基準として、蓋体が本体に対して自然に閉じる又は開く方向へと回転する。
(ニ)請求項2に記載の発明は、スライドカム軸体は、非円柱状ケース部に、その先端開口から抜脱自在に差込み可能なので、(イ)の効果を達成することができる。請求項3に記載の発明も同様である。
図1乃至図9は、本発明の第1実施例を示す各概略説明図。
操作盤の基端軸部側の平面視からの概略説明図。 操作盤の基端軸部に組み込まれる主要部を軸方向にそれぞれ分離して示した概略説明図。 例えば本体側の基端軸部に設けられる要部の斜視からの説明図。 例えば本体側の基端軸部に設けられる要部と蓋体側の基端軸部に設けられる要部とを示す斜視からの説明図。 山型圧接面と谷型圧接面とを互いにかみ合わせる際の概略説明図。 山型圧接面と谷型圧接面とが互いにかみ合わった概略説明図。 例えば本体側の基端軸部の端面(側面)の概略説明図。 蓋体が閉じた状態における山型圧接面と谷型圧接面とのかみ合い状態の説明図。 蓋体が90度(開放角度の一例)開いた状態における山型圧接面と谷型圧接面とのかみ合い状態の説明図。 本発明の第2実施例を示す図1と同様の図。 本発明の第3実施例を示す図1と同様の図。 本発明の第4実施例を示す図1と同様の図。
図1乃至図9の第1実施例を参照にして、本発明の一例を説明する。まず、図1は操作盤の基端軸部側の平面視からの概略説明図である。この図1に於いて、1は操作盤の本体、一方、2は操作盤の蓋体である。また、1aは本体1の横長状の基端軸部で、この横長状基端軸部1aの左右両端面に対向するように蓋体2の左右一対の基端軸部2a、2aが位置している。したがって、本体1の横長状基端軸部1aは、蓋体2の左右基端軸部2a、2aに対して、左右一対のヒンジ機構X、Xを介して支持体の役割を果たしている。
この操作盤も、普通一般の操作盤と同様にヒンジ機構が組み込まれた基端軸部は、横長状並びに二股状に形成され、例えば本体1側の両側部が曲面状に切り下げられ、これらの左右の曲面状切り下げ部分に前記蓋体2の左右基端軸部2a、2aが位置している。それ故に、蓋体2を閉じた時、該蓋体2の左右基端軸部2a、2aと本体1の横長状基端軸部1aの各上面は面一状態となる。
さて、操作盤の基端軸部は、その蓋体2の二股状の基端軸部2a、2aが本体1の長尺状の基端軸部1aを挟むように横一連に設けられるが、本体1又は蓋体2は、これらの基端軸部1a、2a、2aに水平方向に組み込まれた左右一対のヒンジ機構X、Xを介して開閉する。左右一対のヒンジ機構X、Xは、本体1の基端軸部1aを基準にして左右対称に設けられているので、ここでは、図2、図3、図4等で示すように、一方(左側)のヒンジ機構Xのみ説明する。
次に、図2は操作盤の基端軸部1a、2aに組み込まれる主要部を軸方向にそれぞれ分離して示した概略説明図、また図3は、例えば本体側の基端軸部1aに設けられる要部の斜視からの説明図、図4は、例えば本体1側の基端軸部1aに設けられる要部と蓋体2側の基端軸部2aに設けられる要部とを示す斜視からの説明図である。図4を参照にすると、3は本体1の基端軸部1aの一端部に設けられた非円柱状ケース部である。
ここで、図3を参照にして非円柱状ケース部3の構成を説明する。非円柱状ケース部3は基端軸部1aの端部側に一体成形により形成しても良いが、基端軸部1aとは別個に形成しても良い。非円柱状ケース部3と別個に形成した場合には、例えば非円柱状ケース部3に収納部を形成し、該貫通状収納部に非円柱状ケース部3を固定的に嵌め込む。基端軸部1aに一体成形された又は基端軸部1aの収納部に組み込まれた非円柱状ケース部3は、舌形状の先端開口(端面異径状の開口)3aから真円、楕円、舌形状等の後端開口3bに至るまで、一連の部材収納・案内空間3cを有している。
前述したように、長筒状ケース部3は基端軸部1aに一体成形され或いは基端軸部1aとは別個に成形されて固着、カシメ等の固定手段によって基端軸部1aに固定されるので、蓋体2を開閉する場合には可動しない。これに対して、長筒状ケース部3は本体1を蓋体2に対して開閉した場合には本体1と共に回転する。この実施例では、蓋体2を本体1に対して開閉するので、長筒状ケース部3は動かない。つまり、錠前の技術分野に於いて、例えば建物型の電気錠用システムの一つ使用機器として使用される操作盤の本体1は、図示しない建具の一例としての扉の壁面に垂直状態に固定されるので、長筒状ケース部3は本体1と共に固定側の部材となる。
ここで「建物型」とは、建物並びに建物に付設される扉、扉のハンドル取付け座、扉の錠前をいう。したがって、本実施例の操作盤は、携帯電話、携帯ゲーム機等の移動型端末機を含まず、これに対して、例えば建物の壁面、建物の扉枠に開閉自在に取付けられた扉や引戸の壁面、扉の自由端部に設けられた錠前などの建物型に設置される機器である。
次に、4は非円柱状(長筒状)ケース部3の後端面と一体または別体に設けられた支持部材(支持部も含む)で、この支持部材4もケース部3と同様に基端軸部1aに一体成形され、或いは基端軸部1aとは別個に成形されて固着、カシメ等の固定手段によって基端軸部1aに固定されている。
しかして、本実施例の支持部材4は、図2で示すように、基端軸部1a内に垂直状態に設けられた支持板4aと、この支持板4aの前面の略中央部に該支持板に直交するように設けられ、かつ非円柱状ケース部3内にスプリング(圧縮コイルバネ)5を巻装した状態で位置する端面円形の支持棒4bとから成る。例えば図6で示すように、前記支持棒4bは、貫通状態の非円柱状ケース部3の内部に多少入り込んでおり、端面円形の支持棒4bの外周面と長筒状ケース部3の案内面に相当する内周面との間には、スライドカム軸体11の被案内筒部分12が入り込むことが可能な隙間6が存在する。
また、付勢手段としてのスプリング5は、その他端部(後端)は前記支持板4aの前面に支持され、一方、一端部(先端)は前記被案内筒部分12の後端面12aに圧接状態に支持されている。このように、本実施例では、スライドカム軸体11の被案内筒部分12の後壁(後端面)がスプリング5の先端部を受けるバネ端受け部となっている。
次に、例えば図4、図5を参照にしてスライドカム軸体11の構成を説明する。このスライドカム軸体11は、図4で示すように端面U字形状でかつ非円柱状に形成された被案内筒部分12と、この被案内筒部分12の端面U字形状の前壁(先端面)の中央部から軸方向に延伸する棒状部13と、この棒状部13の先端部に連設形成された第1カム部14とから成り、前記第1カム部14には、上下一対の山型圧接面14a、14bが対称的に形成されている。したがって、第1カム部14は水平線状の稜線部分(頂部)14cを有している。また、前記棒状部13の外周面の適宜箇所には、肉薄板片の弧状ストッパ部分15が一体成形されている。
上記構成のスライドカム軸体11は、図5で示すように、矢印A方向に図示しない工具或いは指でもって非円柱状ケース部3内に略全体を押し込むことができる。そこで、図5で示すように、非円柱状ケース部3にスライドカム軸体11を押し込むと、支持棒4bに支持されているスプリング5は被案内筒部分12の後端面に押されて収縮する。そうすると、該スライドカム軸体11は支持棒4bに余裕をもって外嵌合すると共に前記非円柱状ケース部3に略全体が内装された状態となる。なお、スライドカム軸体11の押し込み時、第1カム部14の山型圧接面14a、14bは多少突出していても良い。
ここで、図2、図4を参照にしてヒンジ機構Xを構成する第2カム体20を説明する。第2カム体20は、本実施例では、スライドカム軸体11を本体1に設けているので、蓋体2の基端軸部2aに固定的に設けられている。第2カム体20は、本実施例では基端軸部2aとは別個に形成され、該基端軸部2aの軸方向に形成されたカム収納部に組み込まれている。特に図示しないが、カム収納部には、その内周面に回転防止用の係合溝が形成され、該係合溝に第2カム体20の外周面に突出形成した小突起状の係合部が設けられている。
しかして、柱状に形成された第2カム体20の筒状一端部には、スライドカム軸体11の第1カム部14が常に嵌入した状態で該第1カム部14の山型圧接面14a、14bに同時に噛み合う上下一対の谷型圧接面20a、20bが対称的に形成されている。したがって、第2カム体20の筒状一端部は、その内部に第1カム部14の水平線状の稜線部分(頂部)14cに対応する谷線部分(谷部)20cを有している。
次に、図示しない工具を用いて、本体1側の左右一対のスライドカム軸体11(図6では右側のスライドカム軸体を省略)を、図5で示す矢印A方向(スプリング5を押し込む方向)に押し込み、例えばスライドカム軸体11の全体を略押し込んだ状態を保持しながら本体1と蓋体2の基端軸部の軸線を合せながら前記工具の対向両端部を同時に外し、支持棒4bに安定的に支持されているスプリング5の付勢力を介してスライドカム軸体11を、図5で示す矢印B方向(互いの圧接面が接触する方向)方向へ移動させる。これにより、スライドカム軸体11の第1カム部14がスプリング5に付勢された状態で蓋体2側の第2カム体20にかみ合う(図6参照)。
しかして、本実施例では、図8で示すように、本体1に対して蓋体2を閉止した場合に於いて、第2カム体20の谷線部分(谷部)20は第1カム部14の稜線部分(頂部)14cに一致する。付言すると、蓋体2の閉止時、第2カム体20の谷型圧接面20a、20bは、第1カム部14の山型圧接面14a、14bが全面的に噛み合う。この閉止状態(圧接面が全面当接する状態)に於いて、蓋体2を開いて行くと、蓋体2の谷型圧接面20a、20bは本体1の山型圧接面14a、14bに対して開放回転角度に対応して次第に離れる。この時、スプリング5はスライドカム軸体11が後退するので、次第に収縮して行く。そして、図9で示すように、蓋体2が本体1に対して所定角度(例えば90度)になると、蓋体2の谷線部分(谷部)20cは本体1の稜線部分(頂部)14cに対してクロス(直交)する状態と成る。したがって、本実施例の左右一対のヒンジ機構X、Xは、前記直交状態を境界線として蓋体2.を開く方向又は閉じる方向へとスプリング5の付勢力が作用する。
建物型操作盤の基端軸部は、その蓋体2の二股状の基端軸部2a、2aが本体1の長尺状の基端軸部1aを挟むように横一連に設けられているが、もちろん、本体1の方に二股状の基端軸部aを設け、一方、蓋体2に長尺状の基端軸部を設けても良い(図面は省略)。また、本実施例のケース部の内部は、例えば非円柱状に形成されているが、必ずしも非円柱状である必要はなく、ケース部の内部に軸方向に嵌合溝或いは嵌合突起を形成し、これに嵌合する嵌合突起或いは嵌合溝をスライドカム軸体11の被案内筒部分12の外周面に設けても良い。要はスライドカム軸体11が回転しない状態で軸方向に出没自在であれば良い。
次に、この欄では、第1実施例と異なる実施例について説明する。なお、第1実施例と同一又は同様の部分には同一又は同様の符号を付して重複する説明を省略する。
図10は第2実施例である。図1と図10を対比すると、設計変更した部分が明らかである。すなわち、この第2実施例の建物型操作盤の基端軸部のヒンジ機構X1、X1は、(a)支持部材4Aは、単なる支持板或いは支持部4aのみであり、スプリング5を安定的に支持する支持棒を有しない点、(b)支持板或いは支持部4は、左右側壁に突起状のバネ端支持部を有している点である。(c)さらに、ケース部3に案内されるスライドカム軸体11A、11Aはそれぞれ筒状体ではなく、中実であると共に、後端部に突起状のバネ端支持部を有している点である。このように構成しても、本発明の所期の目的を達成することができる。
図11は第3実施例である。この第3実施例も、図1と図11を対比すると、設計変更した部分が明らかである。すなわち、この第3実施例の建物型操作盤の基端軸部のヒンジ機構X2は、(a)一つである点、(b)例えば右に位置する他方のスライドカム軸体11Cが、前記第2実施例のスライドカム軸体11Aと同様に中実である点、(c)ケース部3にスプリング5を支持する支持部材が固定的に設けられていない反面、第1実施例の支持部材に相当する棒状部分4bが他方のスライドカム軸体11Cの後端面に水平状態に設けられている点、(d)さらに、ケース部3内の前記スプリング5は、他方のスライドカム軸体11Cの棒状部分4bに巻装された状態で左右のスライドカム軸体11B、11Cを同時に外方向へ付勢している点、(d)そして、前記棒状部分4bの後端部が左に位置する一方の筒状スライドカム軸体11Bに嵌入している点が、第1実施例と異なる。
したがって、この第3実施例の建物型操作盤用ヒンジ機構X2は、操作盤の本体1又は蓋体2のケース部3と、このケース部内の一方或いは他方に設けられた後端開口の筒状スライドカム軸体11Bと、この直線上に位置するように前記ケース部内の他方或いは一方に設けられ、かつ、前記筒状スライドカム軸体11Bに対して後端面から突出する棒状部分4bの先端部が嵌入する中実スライドカム軸体11Cと、前記棒状部分4bに巻装され、かつ、前記筒状スライドカム軸体11B及び中実スライドカム軸体11Cを同時に外方向に付勢するスプリング5を備え、前記筒状スライドカム軸体11B及び中実スライドカム軸体11Cには、それぞれ前壁から軸方向に延伸する棒状部13、13の各先端に第1カム部14、14がそれぞれ形成され、一方、蓋体2又は本体1の基端軸部に設けられ、かつ、前記各第1カム部14、14の山型圧接面にそれぞれ係合する谷型圧接面を有する第2カム体20、20を備え、前記山型圧接面と谷型圧接面とを互いにかみ合わせる際、前記筒状・中実の各スライドカム軸体11B、11Cを前記スプリング5の付勢力に抗して前記ケース部の内部方向へ押し込み、その状態を保持しながら本体と蓋体の各基端軸部を合せながら筒状・中実の各スライドカム軸体をかみ合い方向へ移動させることを特徴とする。このように構成しても、本発明の所期の目的を達成することができる。
図11は第4実施例である。この第4実施例も、図1と図12を対比すると、設計変更した部分が明らかである。すなわち、この第3実施例の建物型操作盤の基端軸部のヒンジ機構X3は、(a)一つである点は第3実施例と同様であり、(b)ケース3内に固定の支持部材或いは支持部が設けられていない点、(c)左右のスライドカム軸体11D、11Dはそれぞれ同一の構成であると共に、第2実施例と同様に中実で在る点、(d)さらに、前記左右のスライドカム軸体11D、11Dの間に位置するようにケース3内にスプリング5が介在し、該スプリング5が左右のスライドカム軸体11D、11Dを同時に外方向へと付勢している点が、第1実施例と異なる。
したがって、この第3実施例の建物型操作盤用ヒンジ機構X3は、操作盤の本体1又は蓋体2のケース部3と、このケース部内の左右に設けられた一対のスライドカム軸体11D、11Dと、これらのスライドカム軸体11D、11Dの間に介在し、かつ、スライドカム軸体11D、11Dを同時に外方向へと付勢するスプリング5を備え、前記左右のスライドカム軸体11D、11Dには、それぞれ前壁から軸方向に延伸する棒状部13、13の各先端に第1カム部14、14がそれぞれ形成され、一方、蓋体2又は本体1の基端軸部に設けられ、かつ、前記各第1カム部14、14の山型圧接面にそれぞれ係合する谷型圧接面を有する第2カム体20、20を備え、前記山型圧接面と谷型圧接面とを互いにかみ合わせる際、前記各スライドカム軸体11D、11Dを前記スプリング5の付勢力に抗して前記ケース部3の内部方向へ押し込み、その状態を保持しながら本体1と蓋体2の各基端軸部を合せながら筒状・中実の各スライドカム軸体をかみ合い方向へ移動させることを特徴とする。このように構成しても、本発明の所期の目的を達成することができる。
錠前や建具の業界で用いられる。
X乃至X3…ヒンジ機構、1…本体、1a…本体の基端軸部、2…蓋体、2a…蓋体の基端軸部、3…ケース部、3a…先端開口、3b…後端開口、3c…収納・案内空間、4…支持部材、4a…支持板、4b…支持棒、5…スプリング、6…隙間、11、11A乃至11D…スライドカム軸体、12…被案内筒部分、13…棒状部、14…第1カム部、14a、14b…山型圧接面、14c…稜線部分(頂部)、15…ストッパ部分、20…第2カム体、20a、20b…谷型圧接面、20c…谷線部分(谷部)。

Claims (5)

  1. 建物型操作盤の本体又は蓋体のケース部と、このケース部内にスプリングを支持した状態で位置する支持部材或いは支持部と、前記スプリングの一端部を受けると共にその前壁から軸方向に延伸する棒状部の先端に第1カム部が形成されたスライドカム軸体と、一方、蓋体又は本体の基端軸部に設けられ、かつ前記第1カム部の山型圧接面に係合する谷型圧接面を有する第2カム体を備えたヒンジ機構であり、前記山型圧接面と谷型圧接面とを互いにかみ合わせる際、前記スライドカム軸体を前記スプリングの付勢力に抗してケース部の内部方向へ押し込み、その状態を保持しながら本体と蓋体の各基端軸部を合せながら該スライドカム軸体をかみ合い方向へ移動させることを特徴とする建物型操作盤用ヒンジ機構。
  2. 請求項1に於いて、スライドカム軸体は、ケース部の先端開口から抜脱自在に差込み可能であることを特徴とする建物型操作盤用ヒンジ機構。
  3. 請求項2に於いて、スプリングも同様にケース部の先端開口から嵌め込まれることを特徴とする建物型操作盤用ヒンジ機構。
  4. 建物型操作盤の本体又は蓋体のケース部と、このケース部内の一方に設けられた後端開口の筒状スライドカム軸体と、前記ケース部内の他方に設けられ、かつ、前記筒状スライドカム軸体に対して後端面から突出する棒状部分の先端部が嵌入する中実スライドカム軸体と、前記棒状部分に巻装されかつ前記筒状スライドカム軸体及び中実スライドカム軸体を同時に外方向に付勢するスプリングとを備え、前記筒状スライドカム軸体及び中実スライドカム軸体には、それぞれ前壁から軸方向に延伸する棒状部の各先端に第1カム部がそれぞれ形成され、一方、蓋体又は本体の基端軸部に設けられかつ前記各第1カム部の山型圧接面にそれぞれ係合する谷型圧接面を有する第2カム体を備えたヒンジ機構であり、前記山型圧接面と谷型圧接面とを互いにかみ合わせる際、前記筒状・中実の各スライドカム軸体を前記スプリングの付勢力に抗して前記ケース部の内部方向へ押し込み、その状態を保持しながら本体と蓋体の各基端軸部を合せながら筒状・中実の各スライドカム軸体をかみ合い方向へ移動させることを特徴とする建物型操作盤用ヒンジ機構。
  5. 建物型操作盤の本体又は蓋体のケース部と、このケース部内の左右に設けられた一対のスライドカム軸体と、これらのスライドカム軸体の間に介在し、かつ、該スライドカム軸体を同時に外方向へと付勢するスプリングを備え、前記左右のスライドカム軸体には、それぞれ前壁から軸方向に延伸する棒状部の各先端に第1カム部がそれぞれ形成され、一方、蓋体又は本体の基端軸部に設けられ、かつ、前記各第1カム部の山型圧接面にそれぞれ係合する谷型圧接面を有する第2カム体を備え、前記山型圧接面と谷型圧接面とを互いにかみ合わせる際、前記各スライドカム軸体を前記スプリングの付勢力に抗して前記ケース部の内部方向へ押し込み、その状態を保持しながら本体と蓋体の各基端軸部を合せながら筒状・中実の各スライドカム軸体をかみ合い方向へ移動させることを特徴とする建物型操作盤用ヒンジ機構。
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