JP3819011B2 - 折り畳み機器のヒンジ装置におけるヒンジ部材 - Google Patents

折り畳み機器のヒンジ装置におけるヒンジ部材 Download PDF

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Description

本発明は、カバーが機器本体に対して2つ折りに折り畳まれる折り畳み式の携帯電話・計算機・パーソナルコンピュータ等の折り畳み機器において、それの機器本体とそれに開閉自在に枢着されるカバーとの間に、カバーを閉成した状態と、任意の角度に開成した状態との両方に保持し得るように設けるヒンジ装置に係り、それの本体部材に設けるヒンジ筒とカバー部材に設けるヒンジ筒とに嵌装するヒンジ部材についての改良に関する。
折り畳み機器におけるヒンジ装置は、折り畳み式携帯電話器のヒンジ装置について具体的にいえば、図1にあるように、機器の本体部材Aに第1ヒンジ筒1を固定して設け、機器のカバー部材Bには、軸方向の一方の端縁が前記本体部材Aに設けた第1ヒンジ筒1の軸方向の一方の端縁に対し摺接するよう軸方向に食い違わせた位置に、第2ヒンジ筒2を固定して設けておいて、これら第1ヒンジ筒と第2ヒンジ筒とを、図2に示しているように、それらの軸線を揃えた状態として、対向する端縁が互いに摺接するように突き合わせる。
別に、樹脂材により図3にあるように筒状に成形した筒状本体3およびそれの先端側に嵌合する蓋体4と、金属材で成形する第1ディスク5および第2ディスク6と、コイルバネ8とを、先端側(図3において右端側)から、蓋体4、筒状本体3、コイルバネ8、第1ディスク5、第2ディスク6の順に並列させ、かつ、軸方向を揃えて整列させて、これらの各軸芯部位に、基端側に頭部を設けたリベット状の連結軸7を、第2ディスク6の側から挿通して、筒状本体3を突き抜けた先端側に、止め輪70を嵌装してかしめ付け、その止め輪70を、蓋体4に形成してある係合溝40に係合させることで、図2にあるように、整列させた筒状本体3とコイルバネ8と第1ディスク5と第2ディスク6とを、連結軸7の頭部と蓋体4とで一体的に連結する状態に組み合わせたヒンジ部材wに組立てておき、このヒンジ部材wを、前述の機器の本体部材Aに設けた第1ヒンジ筒1と、カバー部材Bに設けた第2ヒンジ筒とに嵌装して、このヒンジ部材wを枢支軸として本体部材Aに対しカバー部材Bが開閉回動するようにする。
このとき、筒状本体3には、それの外周面に、第1ヒンジ筒1の内周面に形設しておく突条10と嵌合してその第1ヒンジ筒1に対し回転方向に係合する嵌合溝30を設けておき、第2ディスク6にもそれの外周面に第2ヒンジ筒2の内周面に形設しておく突条20と嵌合してその第2ヒンジ筒2に対し回転方向(周方向)に係合する嵌合溝60を設けておく。
また、第1ディスク5には、それの外周側に、筒状本体3の外周面の内端側に形設しておくスライド溝31に軸方向にスライド自在に嵌合する摺動片50を設けておき、かつ、連結軸7と嵌合する軸穴51を連結軸7に対し摺動自在に嵌挿して、前述の摺動片50が筒状本体3のスライド溝31に対し嵌合してスライドする範囲内において軸方向に可動としておき、筒状本体3の内腔に嵌装しておくコイルバネ8により第2ディスク6側に押し出しておく。
そして、この第1ディスク5と第2ディスク6との対向面には、互いに係合して周方向(回転方向)に連結状態となる係合突起aと係合凹所bとを設けておいて、これにより、機器の本体部材Aに対しカバー部材Bを開放回動させたときに、第2ディスク6がカバー部材Bと一体の第2ヒンジ筒2と一緒に回転することで、その第2ディスク6と第2ディスク5との対向面に設けられている係合突起aと係合凹所bとが、第1ディスク5のコイルバネ8の付勢でその付勢に抗しての動きによる軸方向の動きにより係脱することで、カバー部材Bが本体部材Aに対し閉じ合わされた状態と、所定角度に開放した状態とに保持するヒンジ装置を構成するようにしている。
このように構成する折り畳み機器におけるヒンジ装置は、機器の本体部材Aに設けた第1ヒンジ筒1とカバー部材Bに設けた第2ヒンジ筒とに、別に組立てておくヒンジ部材wを嵌挿することで、このヒンジ部材wを枢支軸として、本体部材Aに対しカバー部材Bを開閉回動自在に連結し、かつ、そのヒンジ部材wに、開放回動した状態と閉鎖回動した状態に保持する機能を具備せしめることから、このヒンジ部材wは枢要な部材となる。
しかも、このヒンジ部材wは、並列させた筒状本体3、コイルバネ8、第1ヒンジ筒1、第2ヒンジ筒2等の多数の部品を、それらに連結軸7を挿通して、その連結軸7の先端側に嵌装する止め輪70と、その止め輪70に係合させる蓋体4とにより、挟み込むように連結して組み立てることから、その組み立てが面倒な問題があり、また、組み立てたヒンジ部材wを、第1ヒンジ筒1と第2ヒンジ筒2とに嵌挿する作業の際のそのヒンジ部材wの取り扱い、および嵌挿作業において、蓋体4と連結軸7の先端に嵌装した止め輪70との係合が外れ、それにより、ヒンジ部材wが各部品に分解してしまい、ヒンジ装置の組立てを不能にする事態を生ぜしめる問題がある。
カバー部材が本体部材に対して、ヒンジ装置による回動で、2つ折りに折り畳まれる形態の折り畳み機器は、カバー部材B側に組み付けられる電気機器の部品と本体部材側に組み付けられる電気機器の部品とのアース側が、電気導通する構造とする。
この電気導通構造は、本体部材Aおよびカバー部材Bの各シャーシ(外枠)とそれらに連結させて形成する第1ヒンジ筒1および第2ヒンジ筒2とを金属材で形成し、それら、第1・第2ヒンジ筒1・2の内周面を、それら第1・第2ヒンジ筒1・2内に嵌合する金属材の第1ディスク5と第2ディスク6の外周面とに接触導通し、その第1ディスク5と第2ディスク6との対向面における接触で行われるように構成している。
このため、カバー部材Bを開閉回動させるときに、第1ディスク5と第2ディスク6との対向面に設けてある係合突起aと係合凹所bに対し係合しまた脱出するようになる作動の度ごとに第1ディスク5が筒状本体3に設けたスライド溝31にガイドされて軸方向に動く作動が、第1ディスク5に回転方向の負荷をかけた状態で行われることで、円満を欠くようになることと、この第1ディスク5の軸方向の動きの度ごとに、この第1ディスク5の外周面と第1ヒンジ筒1の内周面との間の接触電導に不具合を生ぜしめるようになる問題がある。
本発明において解決しようとする点は、多数の部品を軸方向に揃えて並列させ、それの軸芯部に嵌挿する連結軸とそれの先端側に係合する蓋体とにより1個の枢支軸に組立てるヒンジ部材が、それを、本体部材の第1ヒンジ筒とカバー部材の第2ヒンジ筒とに、枢支軸として嵌装し、ヒンジ装置を組立て構成する際に、連結軸と蓋体との係合が外れて分解し、作業にミスを生ぜしめる事態が起きないように、ヒンジ部材を、安定した枢支軸に組立て得るようにする点にある。
本発明においては、上述の課題を解決するための手段として、請求項1に記載したように、本体部材Aの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第1ヒンジ筒1とカバー部材Bの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第2ヒンジ筒2とを、軸方向を揃えて対向する内端側が隣接する状態に並列させ、第1ヒンジ筒1内に、金属材よりなる第1ディスク5を回転方向には係合し軸方向には可動に嵌装してコイルバネ8により第2ヒンジ筒2側に押し出すよう付勢し、第2ヒンジ筒2内には、金属材よりなる第2ディスク6を、回転方向および軸方向に係合した固定状態に嵌挿して前記第1ディスク5に突き合わせ、第1ディスク5と第2ディスク6の突き合わせ面には、何れか一方には複数個の係合突起aを所定の周角度位置に設け、他方には複数の係合凹所bを所定の周角度位置に設ける折り畳み機器におけるヒンジ装置において、第1ヒンジ筒1内に固定状態に組み込む樹脂材よりなる筒状本体3と、それの内腔に装入するコイルバネ8と、第1ヒンジ筒1内に軸方向に可動に組み込む金属材よりなる第1ディスク5と、第2ヒンジ筒2内に固定状態に組み込む金属材よりなる第2ディスク6と、その第2ディスク6の外周縁部に第2ヒンジ筒2の外端側に向けて屈曲するラグ片60の内周側に位置するよう樹脂材で成形する固定ボディ9との各部材を、軸方向に整列させて、それらの軸心部に筒状本体3の側からは、中空のリベット状に形成した連結軸7aを嵌挿し、固定ボディ9の側からは、頭部を具備する軸杆状に形成した連結軸7bを嵌挿し、その連結軸7bの内端側を、前記中空のリベット状の連結軸7aの内腔にかしめ付けて、連結軸7bと連結軸7aとを一体に結合させ、これらを一体的に組み合わせたヒンジ部材wに組立てることを特徴とする折り畳み機器のヒンジ装置におけるヒンジ部材を提起するものである。
本発明による折り畳み機器のヒンジ装置におけるヒンジ部材は、筒状本体3、コイルバネ8、第1ディスク5、第2ディスク6等の各部品を、軸方向に揃えて並列させて、それらの軸芯部位に嵌挿する連結軸7a・7bにより緊縛して、1個の枢支軸となるように組立てたものであるが、軸方向に揃えて並列させた多数の部品の各軸芯部位に嵌挿して緊縛する連結軸7a・7bを、一方は、中空のリベット状の連結軸7aに形成し、他方は、頭部を具備する軸杆状の連結軸7bに形成しておいて、軸杆状の連結軸7bの内端側を中空のリベット状の連結軸7aの内腔にかしめ付けることでそれらの内端側を図5にあるように嵌め合わせた状態にかしめ付けることで一体的に結合させて、このリベット状の連結軸7aのヘッドと、軸杆状の連結軸の頭部とで、各部品を軸方向の両端側から挟み込むように緊縛しているのであるから、嵌挿した連結軸7bの内端側を、連結軸7aの内腔にかしめ付けたときに、もはや、分解することのない、1個の枢支軸となるヒンジ部材wに組立てられるので、これを、本体部材Aの第1ヒンジ筒1とカバー部材Bの第2ヒンジ筒2とに、枢支軸として嵌装していくときに、作業ミスを生ぜしめることなく、簡単な操作で適確に嵌挿していけるようになり、折り畳み機器の組立て作業を容易にする。
次に本発明の実施の態様を、折り畳み式携帯電話器に実施した実施例につき図面に従い詳述する。
図5は、本発明による折り畳み式機器のヒンジ装置Wの、機器に組付けた状態における縦断面図、図4は同上ヒンジ装置Wに枢支軸として組込むヒンジ部材wの、組立て前の状態における斜視図である。
図5において、Aは本体部材、1はその本体部材Aに設けた金属材よりなる第1ヒンジ筒、Bはカバー部材、2はそのカバー部材Bに設けた金属材よりなる第2ヒンジ筒、wは第1ヒンジ筒1および第2ヒンジ筒2とに枢支軸として嵌挿したヒンジ部材を示す。
図4において、3は合成樹脂材により、前記第1ヒンジ筒1内に嵌挿される筒状に成形した筒状本体、8はその筒状本体3の内腔に装入されるよう形成してあるコイルバネ、5は金属材で形成した第1ディスク、6は同様に金属材で形成した第2ディスク、9は合成樹脂材により栓状に成形した固定ボディ、7aは中空のリベット状に形成した連結軸、7bは頭部を具備する軸杆状に形成した連結軸を示し、連結軸7bはそれの頭部が角板状に形成してある。
これらのヒンジ部材wを構成する各部品は、それらによりヒンジ部材wを組立てるときに、図4にあるよう軸方向を揃えて並列させるが、そのとき、第1ディスク5と第2ディスク6とは、それらのディスク面が対向して突き合わされるように配設し、その対向面には、それらの一方には係合突起aを形設し、他方には係合凹所bを形設しておいて、図5の如く組立てられた状態で、カバー部材Bを本体部材Aに対して回動させたときに、第1ディスク5が、コイルバネ8の付勢に抗し、また、そのコイルバネ8の付勢により軸方向にスライドすることで、係合突起aと係合凹所bとの係脱が行われるようにしてある。
そして、このときの、第1ディスク5と第1ヒンジ筒1との間における回転方向の係合は、第1ヒンジ筒1の内壁面には、第1ディスク5の外周縁部に屈曲したラグ片状に形成しておく摺動片50の巾と対応する巾の凹溝1aを図6および図7にあるように軸方向の全巾に渡るように形設して、第1ヒンジ筒1内に嵌挿した第1ディスク5の摺動片50がこの凹溝1a内に嵌合することで行われるようにしてある。
樹脂材で筒状に成形する筒状本体3には、図7乃至図22にあるように、それの外周面に、第1ヒンジ筒1の内壁面に前述の凹溝1aと平行させて別に成形しておく凹溝1bに対して嵌合する突条3aを設けておいて、第1ヒンジ筒1が回転したときに、この突条3aと前記凹溝1bとの嵌合により筒状本体3が第1ヒンジ筒1と一緒に回転するようにし、かつ、この筒状本体3の外周面で、前述の突条3aを除いた部位は、平滑面に形成しておいて、前述の第1ディスク5の摺動片50がこの平滑な外周面の外側に自由に位置するようにしてある。
第1ディスク5および摺動片50は、それを成形する金属材をバネ性を具備する金属材とし、かつ、外周縁部から第1ヒンジ筒1の外端側に向けて屈曲する摺動片50を、図8乃至図11にあるように、所定の角度αで放射方向に拡く外拡きの姿勢となるように成形しておいて、これを第1ヒンジ筒1内に嵌挿したときに、それのバネ性により窄められて第1ヒンジ筒1の内壁面の凹溝1aに嵌入し、その摺動片50の外周面側がバネ性による復元により凹溝1aの底面に圧接していくようにしてある。
これにより、第1ヒンジ筒1が回動したときに、第1ディスク5と筒状本体3とがそれぞれ独立して各別に第1ヒンジ筒1と一緒に回動するようにし、かつ、このときの、係合突起aと係合凹所bとの係脱による第1ディスク5の軸方向の動きが、摺動片50をそれ自体のバネ性により第1ヒンジ筒1の内壁面の凹溝1aの底面に圧接させた状態で行われるようにしている。
カバー部材Bの外枠に一体に連続させて金属材により成形する第2ヒンジ筒2内に嵌挿してその第2ヒンジ筒2に組み付ける第2ディスク6は、前述の第1ディスク5と同様に、バネ性を具備する金属材により、図12乃至図15にあるように、外周縁部から屈曲して第2ヒンジ筒2の外端側に向け突出するラグ片60を具備するディスク状に成形し、これを、第2ヒンジ筒2内に組み付けるようにするが、このとき、この第2ディスク6の外周縁部に、そこから屈曲するように設ける一対のラグ片60・60は、第2ディスク6を前述の第1ディスク5と対向するように、第2ヒンジ筒2の内端側の部位に位置させたときに図5にあるように、突出端側が第2ディスク2の外端側の端面から突出するように長く形成し、かつ、図12乃至図15にあるよう前述の第1ディスク5の摺動片50・50と同様に、所定の角度αで放射方向に傾斜する外拡きの姿勢となるように成形しておく。
これにより、第2ディスク6が第2ヒンジ筒2内に組み付けられたときに、この一対のラグ片60・60の外面側がそれのバネ性で第2ヒンジ筒2の内壁面に圧接していくようにする。
この第2ディスク6の第2ヒンジ筒2に対する組み付けは、第2ヒンジ筒2の内壁面に、この第2ディスク6の一対のラグ片60・60のそれぞれの巾に対応する巾の凹溝2a・2aを軸方向の全巾に渡るように形設しておいて、第2ヒンジ筒2への嵌挿したときに、この凹溝2a・2aへのラグ片60・60の嵌合で回転方向に連繋するようにする。
そして、別に、合成樹脂材により、一対のラグ片60・60の内側に形成される空間内に嵌入する栓状の固定ボディ9を図23乃至図28に示す形状に成形して、これの外周面に、前記凹溝2a・2aに平行させて別に第2ヒンジ筒2の内壁面に形設しておく凹溝2b・2bに対して嵌合する突条9a・9aを形成しておき、この固定ボディ9を、第2ディスク6の内腔に抱き込ませた状態として、第2ヒンジ筒2内に嵌挿することにより、第2ディスク6のラグ片60・60が第2ヒンジ筒2の内壁面の凹溝2a・2aに嵌合して、第2ディスク6と第2ヒンジ筒2との結合が行われるようにする。
さらに、第2ディスク6の一対のラグ片60・60の先端側には、係合用の窓穴c・cをそれぞれ開設しておき、また、第2ヒンジ筒2の内壁面で、前述の凹溝2a・2aの外端側の部位に、前記窓穴c・cと嵌合して第2ディスク6が第2ヒンジ筒2の内端側への脱出を阻止するようになるランス状の突起d・dを形設しておく。
このように形成して前述の図4にあるよう軸方向を揃えて整列させた各部品の軸芯部に嵌挿して、これら部品が一体的に連繋した状態に組立てるための連結軸は、図4にあるよう、筒状本体3の側から嵌挿する連結軸7aと、固定ボディ9の側から嵌挿する連結軸7bとに分けて形成してあり、それの筒状本体3の側から嵌挿する連結軸7aにあっては、図5にあるように内端側を中空の筒状とした中空のリベット状の連結軸7aに形成してある。また、固定ボディ9の側から嵌挿する連結軸7bにあっては、図5にあるように、内端側が、前記中空のリベット状の連結軸7aの内腔に嵌入していく軸杆状に形成され、かつ、基端側に図4にあるよう角板状の頭部を具備する形状に形成してある。
そして、これら中空のリベット状の連結軸7aおよび頭部を具備する軸杆状の連結軸7bは、筒状本体3の側からと固定ボディ9の側から、それぞれの内端側を、並列させた各部品の軸芯部位に嵌挿していくが、そのとき、軸杆状の連結軸7bの内端側を、中空のリベット状の連結軸7aの内端側の内腔に嵌入させてかしめ付け、これにより、連結軸7aと連結軸7bとを一体に結合させ、並列させた各部品を、中空のリベット状の連結軸7aの頭部71と軸杆状の連結軸7bの頭部とで挟み込むように緊縛して、図16にあるように、各部品が一体的に結合するヒンジ部材wを組立てるようにしている。
このように、中空のリベット状の連結軸7aと軸杆状の連結軸7bとの、各内端側同志のかしめ付けにより組立てられるヒンジ部材wは、これを、図5にあるよう、軸芯線を揃えて並列させた機器の本体部材Aの第1ヒンジ筒1とカバー部材Bの第2ヒンジ筒2とに対して嵌挿することで、ヒンジ装置Wを構成するようにするが、そのヒンジ部材wを第1ヒンジ筒1と第2ヒンジ筒2とに嵌挿していく作業は、図16にあるように組立てられたヒンジ部材wを、それの固定ボディ9の側を先にして、並列する第1ヒンジ筒1および第2ヒンジ筒2のうちの、機器の外端側に位置する第1ヒンジ筒1の側から嵌挿していくことで行い、この嵌挿による組付けで、ヒンジ部材wを枢支軸とするヒンジ装置Wが組立てられるようにしている。
このヒンジ部材wを、第1ヒンジ筒1と第2ヒンジ筒とに対して組付ける作業を容易なものとするため、中空のリベット状の連結軸7aと軸杆状の連結軸7bとのかしめ付けで組み合わせた状態に組み立てる各部材は、筒状本体3の外周面に形設する突条3a・3aと固定ボディ9の外周面に形設する突条9a・9aとが、軸方向に揃い、かつ、これら突条9a…3a…を第1ヒンジ筒1の内壁面の凹溝1a…に対向させたときに、第1ディスク5の摺動片50と第2ディスク6のラグ片60とが、第1ヒンジ筒1の内壁面の別の凹溝1bと対向する位置において軸方向に揃うように組み立てておく。
そして、筒状本体3の外周面の突条3a・3aおよび固定ボディ9の外周面の突条9a・9aは、それらの巾を、略同じ巾寸法に形成し、また、第1ディスク5の摺動片50・50および第2ディスク6のラグ片60・60の巾を略同じ寸法に形成し、かつ、第1ヒンジ筒1および第2ヒンジ筒2の内壁面に形設する凹溝1a…および凹溝2a…の溝巾と略対応するようにしておく。
また、第2ヒンジ筒2の内壁面に形成する凹溝2bは、それの外端側が、第2ヒンジ筒2の外端側の端面から少し内側に寄る部位において塞がれ、この凹溝2bに嵌合する固定ボディ9の外周面の突条9aが、その凹溝2bに嵌合して外端側にスライドしてきて、この凹溝2bの外端側を塞ぐ部位の端壁に突き当たったときに、その端壁をエンドしてストップするようにしてある。
固定ボディ9の外周面の突条9aは、図23乃至図28に示しているように、固定ボディ9の外端側の端面から少し内端側に寄る位置において切除された形状としてあり、また、第2ヒンジ筒2の内壁面に形成しておく凹溝2aの外端側に形設するランス状の突起dは、上述の固定ボディ9の外周面の突条9aが突き当たる凹溝2bの外端側の端壁eよりも外側に寄る部位に形設してある。
これにより、前述した如く、軸方向に整列させて、中空のリベット状の連結軸7aと軸杆状の連結軸7bにより組み合わせた状態に組み立てたヒンジ部材wを、内壁面に形設してある凹溝1a・凹溝1bおよび凹溝2a・凹溝2bが軸方向に沿う状態として突き合わせた第1ヒンジ筒1および第2ヒンジ筒2とに、第1ヒンジ筒1の外端側から嵌挿して押し込んでいくことにより、固定ボディ9の外周面の突条9aが、第2ヒンジ筒2の内壁面の凹溝2bのエンドとなる外端側の端壁eに突き当たることで押し込みがストップしたところで、第2ディスク6のラグ片60・60の各先端側に開設してある窓穴c・cが、第2ヒンジ筒2の内壁面の凹溝2a・2aの各外端側に形設してあるランス状の突起d・dに嵌合することで、押し込み方向および引き抜き方向の何れにも、抜け止めされた状態となって、ヒンジ部材wの組み付けが終了するようになる。
そして、この状態となったところで、中空のリベット状の連結軸7aの外端側に設けてある円板状の頭部71に、図5において、鎖線に示している如く、別に形成しておく蓋板4を、それに形成しておく係合溝40により嵌装して、外端側を化粧するようにする。
従前の折り畳み機器のヒンジ装置の機器に組み付けた状態における全体の斜視図である。 同上のヒンジ装置の縦断面図である。 同上のヒンジ装置のヒンジ部材の組み立て前の状態における斜視図である。 本発明を実施例せる折り畳み機器のヒンジ装置のヒンジ部材の組み立て前の状態における斜視図である。 同上ヒンジ装置の第1ヒンジ筒および第2ヒンジ筒に組み付けた状態における縦断面図である。 同上ヒンジ装置の第1ヒンジ筒および第2ヒンジ筒の一部破断した斜視図である。 同上ヒンジ装置の図5におけるI−I線断面図である。 同上ヒンジ装置の第1ディスクの左側面図である。 同上の第1ディスクの縦断正面図である。 同上の第1ディスクの右側面図である。 同上の第1ディスクの一部破断した平面図である。 同上の第2ディスクの左側面図である。 同上の第2ディスクの縦断正面図である。 同上の第2ディスクの右側面図である。 同上の第2ディスクの一部破断した平面図である。 同上のヒンジ部材の組み合わせた状態のおける縦断正面図である。 同上の筒状本体の左側面図である。 同上の筒状本体の図17におけるA−A線断面図である。 同上の筒状本体の右側面図である。 同上の筒状本体の正面図である。 同上の筒状本体の底面図である。 同上の筒状本体の図19におけるB−B線断面図である。 同上の固定ボディの左側面図である。 同上固定ボディの図23におけるC−C線断面図である。 同上固定ボディの右側面図である。 同上固定ボディの底面図である。 同上固定ボディの正面図である。 同上固定ボディの図25におけるD−D線断面図である。
符号の説明
A…本体部材、B…カバー部材、W…ヒンジ装置、a…係合突起、b…係合凹所、c…窓穴、d…突起、e…端壁、w…ヒンジ部材、α…傾斜角度、1…第1ヒンジ筒、1a・1a…凹溝、10…突条、2…第2ヒンジ筒、2a・2b…凹溝、20…突条、3…筒状本体、3a…突条、30…嵌合溝、31…スライド溝、4…蓋体、40…係合溝、5…第1ディスク、50…摺動片、51…軸穴、6…第2ディスク、60…ラグ片、60…係合溝、7…連結軸、7a・7b…連結軸、70…止め輪、71…頭部、8…コイルバネ、9…固定ボディ、9a…突条。

Claims (2)

  1. 本体部材Aの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第1ヒンジ筒1とカバー部材Bの外枠に一体に連結させて金属材により成形する第2ヒンジ筒2とを、軸方向を揃えて対向する内端側が隣接する状態に並列させ、第1ヒンジ筒1内に、金属材よりなる第1ディスク5を回転方向には係合し軸方向には可動に嵌装してコイルバネ8により第2ヒンジ筒2側に押し出すよう付勢し、第2ヒンジ筒2内には、金属材よりなる第2ディスク6を、回転方向および軸方向に係合した固定状態に嵌挿して前記第1ディスク5に突き合わせ、第1ディスク5と第2ディスク6の突き合わせ面には、何れか一方には複数個の係合突起aを所定の周角度位置に設け、他方には複数の係合凹所bを所定の周角度位置に設ける折り畳み機器におけるヒンジ装置において、第1ヒンジ筒1内に固定状態に組み込む樹脂材よりなる筒状本体3と、それの内腔に装入するコイルバネ8と、第1ヒンジ筒1内に軸方向に可動に組み込む金属材よりなる第1ディスク5と、第2ヒンジ筒2内に固定状態に組み込む金属材よりなる第2ディスク6と、その第2ディスク6の外周縁部に第2ヒンジ筒2の外端側に向けて屈曲するラグ片60の内周側に位置するよう樹脂材で成形する固定ボディ9との各部材を、軸方向に整列させて、それらの軸心部に筒状本体3の側からは、中空のリベット状に形成した連結軸7aを嵌挿し、固定ボディ9の側からは、頭部を具備する軸杆状に形成した連結軸7bを嵌挿し、その連結軸7bの内端側を、前記中空のリベット状の連結軸7aの内腔にかしめ付けて、連結軸7bと連結軸7aとを一体に結合させ、これらを一体的に組み合わせたヒンジ部材wに組立てることを特徴とする折り畳み機器のヒンジ装置におけるヒンジ部材。
  2. 筒状本体3と第1ディスク5と第2ディスク6と固定ボディ9とを、筒状本体3の外周面に形設する突条3a・3aと固定ボディ9の外周面に形設する突条9a・9aとが軸方向に揃い、かつ、これら突条3a・3a・9a・9aを、第1ヒンジ筒1の内壁面の凹溝1aに対向させたときに第1ディスク5の摺動片50と第2ディスク6のラグ片60とが第1ヒンジ筒1の内壁面の別の凹溝1bと対向する位置において軸方向に揃うように並列させ、これらの軸芯部に、中空のリベット状の連結軸7aと頭部を具備する軸杆状の連結軸7bとの各内端側を嵌挿し、それらの内端側を互いにかしめ付けて、ヒンジ部材wに組立てることを特徴とする請求項1記載の折り畳み機器のヒンジ装置におけるヒンジ部材。
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