JPH0849324A - パーティションの連結構造 - Google Patents

パーティションの連結構造

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JPH0849324A
JPH0849324A JP3889995A JP3889995A JPH0849324A JP H0849324 A JPH0849324 A JP H0849324A JP 3889995 A JP3889995 A JP 3889995A JP 3889995 A JP3889995 A JP 3889995A JP H0849324 A JPH0849324 A JP H0849324A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】パーティション同士をバックルを利用して簡
単、迅速、適正、安全に連結できるようにする。 【構成】パーティション1同士をバックル2を介して連
結するにあたり、バックル2とパーティション1の間
に、バックル2の回動動作がパーティション1同士を引
き寄せる力として有効に変換される領域において該バッ
クル2にロックをかけるロック機構4を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーティション同士を
簡単かつ適切に連結できるようにしたパーティションの
連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パーティション同士を連結する場
合には、互いに隣接するパーティションの上端面間に短
冊状の連結板を掛け渡してねじ止めするか、あるいはパ
ーティション間に介設した支柱に各パーティションをブ
ラケットを介してねじ止めするかにより固定するように
していた。そして、連結後は、パーティションの上端面
にカバーを装着し、そのカバーによりパーティションの
上端面を連結板とともに隠蔽するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる連結
構造では、パーティションを組立て、分解するごとにね
じの着脱操作を行わなければならない。そのため、作業
の煩に耐えないという問題があった。
【0004】これに対して、パーティション同士をバッ
クルを介して連結することが有効な手段として考えられ
ている。つまり、一方のパーティションにバックルを回
動可能に枢着するとともに、他方のパーティションにピ
ンを固設し、バックルを前記ピンに係合させてバックル
を回動させ、パーティション間を連結する構造を採用す
ることである。
【0005】ところが、バックルは、一般に思案点を越
える位置にまで回動させることによってその逆戻りを防
止し、その結果、パーティション等に持続した締め付け
力を作用させるように構成されるものである。そのた
め、思案点を通過させる際に最大操作力を付与しても、
その後にバックルが思案点を通過することによって緊締
状態が緩むことが原理上避けられず、ガタつきを生じ易
いという問題がある。逆に、緩んでもガタつきを惹起し
ないような緊締状態を実現しようとすると、思案点を越
える際の最大操作力に過大なものが要求され、作業の困
難性が倍加するという不都合が生じる。また、思案点を
越えた以降はバックルがパネルからの反力を受けて回動
しようとする方向が反転し、その方向はそれまでバック
ルに加えていた操作力の方向と一致することになるた
め、回動に弾みがつき、指等を挟み易いといった危険を
生じる。以上のような不具合はバックルを解除する際に
も全く同様に言えることである。
【0006】本発明は、このような課題に着目してなさ
れたものであって、パーティション同士を簡単かつ適切
に連結もしくは連結解除することができるようにしたパ
ーティションの連結構造を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような構成を採用したものであ
る。
【0008】すなわち、本発明は、パーティション同士
を、バックルを介して連結する連結構造において、バッ
クルとパーティションの間に、バックルの回動動作がパ
ーティション同士を引き寄せる力として有効に変換され
る領域において該バックルにロックをかけるロック機構
を設けてなることを特徴とする。
【0009】具体的な第1の実施の態様として、バック
ルは、共通の連結部材に対をなして枢着されたもので、
係合方向への回動動作により互いに接近する位置に係合
部がそれぞれ形成してあり、連結部材をパーティション
間にまたがって配設し、各バックルを回動させて、各係
合部を対応するパーティションの上端に形成した被係合
部に次第に深く係合させるとともに、それらの係合動作
中にバックルをロック機構によりロックしてなるものが
挙げられる。
【0010】第2の実施の態様として、バックルは、各
パーティションの上端にそれぞれ枢着されたもので、係
合方向への回動動作により互いに接近する位置に係合部
がそれぞれ形成してあり、両端に一対の被係合部を形成
した連結部材をパーティション間にまたがって配設し、
各バックルを回動させて、各係合部を対応する連結部材
の被係合部に次第に深く係合させるとともに、それらの
係合動作中にバックルをロック機構によりロックしてな
るものが挙げられる。
【0011】第3の実施の態様として、バックルは、中
間連結具を介して連結される一対の補助連結具にそれぞ
れ枢着されたもので、係合方向への回動動作により互い
に接近する位置に係合部がそれぞれ形成してあり、一対
の補助連結具の反枢着端間に中間連結具を介設した状態
でそれらをパーティション間にまたがって装入し、各バ
ックルを回動させて、各係合部を対応するパーティショ
ンの上端に形成した被係合部に係合させるとともに、更
にその係合部分を支点にして補助連結具を次第に離反さ
せる方向に回動付勢し、その回動動作中にバックルをロ
ック機構によりロックしてなるものが挙げられる。
【0012】第4の実施の態様として、バックルは、各
パーティションの上端にそれぞれ枢着されたもので、バ
ックルには、係合方向への回動動作により互いに離反す
る位置に補助連結具がそれぞれ枢着してあり、両補助連
結具の反枢着端間に中間連結具を介設した状態で、各バ
ックルを回動させて、補助連結具を次第に離反させる方
向に回動付勢し、その回動動作中にバックルをロック機
構によりロックしてなるものが挙げられる。
【0013】その他、通常のバックルに対しては、思案
点を越える手前でロック機構によりロックするように構
成すればよい。
【0014】係合構造としては、係合部が係合凹所であ
り、被係合部がピンであるものや、係合部が爪であり、
被係合部がフック孔であるものが好適である。
【0015】ロック機構の具体的な態様としては、ロッ
クアームとフック孔との係合機構であるものや、ダボと
凹部との係合機構であるものや、スライドピンと係合溝
との係合機構であるもの等が挙げられる。特に、スライ
ドピンと係合溝との係合機構を採用する場合に、パーテ
ィションのガタつきにより係合が簡単に解除されること
を防ぐためには、係合溝の内方端に、バックル解除方向
に伸びる切欠部を設けておき、スライドピンを、係合溝
に沿ってスライド移動させた後、切欠部に引き込むよう
にしていることが有効となる。
【0016】連結時の見栄えを向上させるためには、パ
ーティションの上端面に、バックルを装入するための長
手方向に延びる開口溝を形成し、パーティション同士を
バックルにより連結した状態で、開口溝がバックルによ
り蓋封され、且つバックルの上面とパーティションの上
端面とを面一に連続させていることが有効となる。
【0017】パーティション間の連結をより強固に、か
つ、より正確に位置決めするためには、連結部材を、結
合すべき両パーティションにテーパ係合させておくこと
が有効となる。そのためには、バックルの回動力の一部
が、連結部材とパーティションとのテーパ係合を深める
力に変換されるように構成しておくことが望ましい。
【0018】
【作用】このような構成により、バックルを回動させて
いくと、回動変位量が増すにつれてパーティション同士
を引き寄せる力が次第に大きくなり、ある回動位置に来
たときにバックルがロック機構によりロックされる。そ
のため、入力した操作力が逃げる不都合がなく、最大操
作力を加えたときの回動位置を略維持してバックルを固
定することができる。このようにして、本発明は、バッ
クルの作動に起因して緊締力の緩みが生じることが極力
抑えられ、パーティション間のガタつきの発生が軽減さ
れると同時に、最大操作力が従来よりも確実に軽減され
るものとなる。また、バックルを操作する方向とバック
ル自身が回動しようとする方向とが常に拮抗しているた
め、バックルが思案点を越えて急回動するような危険が
なく、ロック操作またはロック解除操作をスムーズかつ
安全に行うことが可能になる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して説
明する。
【0020】<第1実施例>図1〜図8に示すパーティ
ションの連結構造は、比較的背丈の低いローパーティシ
ョンの連結部分に適用されるもので、図1に示すよう
に、互いに隣接されるべき一対のパーティション1の側
縁同士を突き合わせ、上方からバックル2およびロック
機構4を内蔵した連結部材3を装入して、パーティショ
ン1間を連結するようにしている。
【0021】パーティション1は、図1、図2および図
4に示すように、パネル本体11と、上枠材12と、エ
ッジ部材13と、側枠材14とから構成されている。パ
ネル本体11は、コア材11aの両面に表面材11cを
貼着した構造からなっている。上枠材12は、上方に開
口する溝12aを有するチャンネル状のもので、底板1
2bの下面が鋼板12cにより支持されている。エッジ
部材13は、図1、図3および図4に示すように、一端
側に開口する切欠部13aを有したもので、前記上枠材
12の上面に係合部13bを介して着脱可能に装着さ
れ、その切欠部13aを通じて該上枠材12の溝12a
を上方に開放している。このエッジ部材13の切欠部1
3aの内縁は階段状に折り曲げられており、後述する連
結部材3の蓋体33を載設する受枠13cを構成してい
る。なお、前記上枠材12の溝12a内には、その側壁
間に水平にピン12dが横架されるとともに、底壁所要
箇所に矩形状のフック孔12eが穿設されている。側枠
材14は、図1に示すように、パネル本体11の側縁に
露出状態で配設された部分パイプ状のもので、左右のパ
ーティション1の側縁同士が突き合わせられたときに、
図2に示すように側枠材14が一体となって支柱15を
構成し、この支柱15によりパーティション1に自立性
を付与している。
【0022】連結部材3は、図1、図4および図5に示
すように、側壁31および底壁32からなるチャンネル
状の本体部と、その側壁31上に架設された蓋体33と
を具備している。本体部の断面形状は前述した上枠材1
2の溝12aおよびエッジ部材13の切欠部13aの断
面形状に略対応し、その平面形状は前記エッジ部材13
の受枠13cの平面形状に略対応している。つまり、こ
の連結部材3全体を前記切欠部13aを介して溝12a
内に装入し、蓋体33を前記受枠13cに載設するよう
にしている。前記蓋体33は連結部材3の長手方向中央
部を部分的に閉塞し得る位置に配設されており、その蓋
体33の左右両側部において前記連結部材3の内周を上
方に開口させている。そして、その開口部分において、
連結部材3内に一対のバックル2を対向状態で配設して
いる。
【0023】バックル2は、図1、図4および図6に示
すように、一対の側壁21の上端部間を頂板22を介し
て連結した構造からなるもので、それらの側壁21の対
向端側が水平ピン23を介して連結部材3の側壁31に
枢着されるとともに、その枢着点近傍であって該枢着点
を支点とする係合方向へのバックル2の回動動作により
互いに接近する位置に係合部たる係合凹所24をそれぞ
れ形成している。そして、このバックル2を、図1およ
び図6に想像線で示す解除位置から同図中実線で示す係
合位置に向かって回動させたときに、前記係合凹所24
を前記上枠材13に水平に架設されている被係合部たる
ピン12dに側方から次第に深く係合させるようにして
いる。
【0024】ロック機構4は、図1および図6に示すよ
うに、前記バックル2の反対向端側の側壁21間にピン
41を介して枢着したロックアーム42を具備してな
る。ロックアーム42は、中心よりも上方および下方に
突出部42a、42bを有したもので、下方突出部42
bの下端には鉤部42cが形成されており、この鉤部4
2cを、連結部材3の底板32に穿設した孔32aを介
して下方に延出させている。この孔32aは、連結部材
3をパーティション1の溝12a内に配設したとき、そ
の底壁12bに開設されているフック孔12eに連通す
る位置に配設される。また、このロックアーム42は、
バックル2との間に介設した図示しないねじりバネ等よ
って図1および図6に示す位置に弾性偏倚させてある。
そして、ロックアーム42を回動させるために、バック
ル2の頂板22に開口部22aが設けてあり、この開口
部22aから指などを挿入して、該ロックアーム42の
上部突出部42aを反弾性偏倚方向に押圧操作し得るよ
うにしてある。なお、このバックル2の頂板22と前記
連結部材3の蓋体33との間にはバックル2の回動動作
に対する逃げ代となる隙間が形成してあり、この隙間を
介して係合位置にあるバックル2の頂板22と連結部材
3の蓋体33とが面一に連続するようになっている。
【0025】なお、図において34は連結部材3を溝1
2a内に装入した際に連結部材3とピン12dとの干渉
を避けるための逃げ溝である。
【0026】次に、本実施例によりパーティション1同
士を連結する手順について説明する。先ず、パーティシ
ョン1の側縁同士を、図1のように矢印方向に近付け、
図2に示すように側枠材14同士を突き合わせた状態に
する。次に、バックル2を図1および図6に想像線で示
す解除位置に持ち上げた状態で、連結部材3を両パーテ
ィション1により形成される矩形状の切欠部13aを介
してその開口溝12aにまたがって装入する。このと
き、図4および図6において連結部材3の側壁31およ
び底壁32がパーティション1の上枠材13の内面に沿
って配設され、蓋体33がエッジ部材13の受枠13c
に添設する。この状態で、バックル2を、図1および図
6に実線で示す係合位置にまで回動させる。この操作は
各バックル2ごとに相前後して行ってもよく、同時に行
ってもよい。その際、バックル2が回動するにつれてそ
の係合凹所24がパーティション1の上端に固設されて
いるピン12dに次第に深く係合してゆき、その結果、
ピン12dを介してパーティション1同士が互いに近付
く方向に付勢されるため、側枠材14における密着度が
高められる。また、バックル2がある回動位置まで来る
と、ロックアーム42の下端に形成されている鉤部42
cが溝12aの底壁12bに開口しているフック孔12
eの開口縁に当接し、次第にロックアーム42が反弾性
偏倚方向に回動されながらフック孔12eに挿入されて
いく。そして、鉤部42cがフック孔12eを通過した
位置で、ロックアーム42がねじりバネにより弾性偏倚
方向に回動し、フック孔12eに抜出不能な状態で係合
する。この時点において、パーティション1間が連結部
材3を介して強連結されることになる。また、このと
き、図6に示すように、バックル2の頂板22および連
結部材3の蓋体33がパーティション1のエッジ部材1
3と略面一な状態に配設される。
【0027】また、バックル2を解除する際には、バッ
クル2を下方に押し下げた状態で開口窓22aから指を
挿入してロックアーム42を反弾性偏倚方向に付勢し、
その状態でバックル2に加えている力を徐々に弱めてい
けば、バックル2がパーティション1から受ける解除位
置方向への反力によって回動し始め、これによりロック
アーム42の鉤部42cがフック孔12eから外れ、更
にバックル2が回動して図1および図6に想像線で示し
た解除位置に復帰することになる。
【0028】以上のようなパーティション連結構造であ
ると、バックル2を回動させる過程において、その回動
変位が常に有効にパーティション1同士を引き寄せる力
に変換されるため、一旦入力した操作力が逃げる不都合
がなく、最大操作力を加えたときの回動位置を略維持し
てバックル2をロック機構4により固定することができ
る。このため、この実施例のものは、バックル2の作動
に起因して緊締力の緩みが生じることを極力抑えること
ができ、パーティション1間のガタつきの発生を軽減し
て、連結状態に確実を期することができる。また、それ
に伴って、従来よりも確実に小さい最大操作力で連結を
完了することが可能となり、操作性も向上することにな
る。その上、上述したようにバックル2を操作する方向
とバックル2自身がパーティション1から受ける反力に
より回動しようとする方向が常に拮抗しているため、バ
ックル2が思案点を越えたときのように急回動する危険
がなく、ロック操作またはロック解除操作を常にスムー
ズかつ安全に行うことが可能となる。さらに、一対のバ
ックル2により連結状態を実現するようにしているた
め、左右対称構造としての機能美に優れるほか、一方の
バックル2が操作し難い使用位置にあるようなときでも
パーティション1の連結を確実に解除できる効果も奏さ
れる。さらにまた、連結部材3を装着しバックル2を係
合位置に固定した状態で、それらの頂板33、22がエ
ッジ枠材13の上面に面一に連続するようにしているた
め、格別なカバーを装着することが不要であり、連結作
業完了と同時に外観の見栄えも整うという利点も有す
る。勿論、上記の前提として、連結または連結解除がバ
ックル2の操作のみで簡単に実現できるという作業上優
れた効果が奏されるのは言うまでもない。
【0029】なお、この実施例においては、端部に配設
されるパーティション1と支柱5との間にも上記に準じ
た連結構造が採用される。その連結構造は、図2、図
3、図5、図7に併記し、図8の断面に示すように、連
結部材6内に単一のバックル2を配設し、連結部材6自
身の一端が支柱5の係合部51に係合する爪61をなし
ている。そして、この爪61を支柱5の係合部51に上
方から係合させた態で、前記と同様にバックル2を回動
させることで支柱5とパーティション1とを引き寄せ、
ロックアーム42をフック孔12aに係合させて連結作
業を完了できるようにしている。このため、支柱5とパ
ーティション1の間に準用しても連結作業を迅速、安
全、確実に行う効果が奏される。なお、62は支柱の上
端に装着されたカバーである。
【0030】<第2実施例>図9および図10は、前記
第1実施例で採用したパーティション連結構造が構造の
異なるパーティションに対しても適用可能である例を示
すものである。すなわち、同図のパーティション101
は、前記実施例のパーティション1と側枠材14(支
柱)の構成が異なるのみである。すなわち、前記実施例
では、パーティション1の側枠材14が支柱15を半割
りした構造のものであったが、この実施例ではパーティ
ション101の一側縁側に当初から完全な支柱形状の側
枠材114を取着しており、逆に他側縁側には側枠材が
設けられていない。そして、隣接するパーティション1
01の一側縁と他側縁を突き合わせた際に、両パーティ
ション101間に前記側枠材114が支柱として介在
し、パーティション101の自立性を補助する機能を発
揮するようになっている。このような構造のパーティシ
ョンに対しても、溝112a、ピン112d、フック孔
112e等は同様にして形成できるので、前記実施例と
同一構造のバックル内蔵形連結部材103を全く同様に
して適用することが可能である。
【0031】<第3実施例>図11〜図16に示すパー
ティションの連結構造は、前記第1実施例と基本的に同
様の構造からなるものであるが、係合部および被係合部
の構造、ならびにロック機構の構造が異なっている。す
なわち、前記第1実施例では、図1等に示したように、
バックル2上において、係合方向への回動動作により互
いに接近する位置に係合部たる係合凹所24をそれぞれ
形成し、連結部材3をパーティション1間にまたがって
配設し、各バックル2を回動させて、各係合凹所24を
対応するパーティション1の上端に固設した被係合部た
るピン12dに次第に深く係合させるとともに、それら
の係合動作中にロック機構4の構成要素であるロックア
ーム42をパーティション1の上端に形成した孔12e
に係合させるように構成した。これに対して、本実施例
では、バックル202上において、ピン223を中心と
した係合方向への回動動作により互いに接近する位置に
係合部たる爪224をそれぞれ形成し、連結部材203
をパーティション201間にまたがって配設した状態
で、各バックル202を回動させて、各爪224を対応
するパーティション201の上端に開設したフック孔2
12dに次第に深く係合させるとともに、それらの係合
動作中にロック機構204を構成するダボ242を連結
部材203に形成した凹部231aに係合させるように
したものである。このダボ242はバックル202の側
壁221の外面に突設され、凹部231aは連結部材2
03の側壁231の内面に凹設されたものである。
【0032】このような構造においても、バックル20
2を回動させると、回動変位量が増すにつれて爪224
がパーティション201同士をフック孔212dを介し
て互いに近付く方向に付勢するので、パーティション2
01に対する引き寄せ力が次第に大きくなり、ある回動
位置に来たときにバックル202がロック機構204を
介してロックされる。そのため、この実施例においても
入力した操作力が逃げる不都合がなく、最大操作力を加
えたときの回動位置を略維持してバックル202を固定
することができる。そして、前記第1実施例と同様に、
バックル202の作動に起因して緊締力の緩みが生じる
ことが極力抑えられ、パーティション201間のガタつ
きの発生が軽減されて連結状態が確実なものになると同
時に、連結時の最大操作力が従来よりも確実に小さくな
って操作性が向上し、さらに、バックル202を操作す
る方向とバックル202自身が回動しようとする方向が
常に拮抗しているため、バックル202が思案点を越え
て急回動するような危険がなく、ロック操作またはロッ
ク解除操作をスムーズかつ安全に行うことができるもの
となる。
【0033】なお、支柱205に対しては、前記実施例
と同様、上記に準じた構造の連結部材206を通じてパ
ーティション201を固定することができる。また、2
07はバックル202間に開口する隙間を蓋封するカバ
ーであり、バックル202に枢着されている。
【0034】<第4実施例>図17および図18に示す
パーティションの連結構造において、バックル402
は、各パーティション401の上端において上枠材41
2の側壁にそれぞれピン423を介して枢着されたもの
で、その側壁421間であって係合方向への回動動作に
より互いに接近する位置に係合部たる係合凹所424が
それぞれ形成してある。そして、両端に一対の被係合部
たるピン431を固設したチャンネル状の連結部材40
3をパーティション401間にまたがって配設し、各バ
ックル402を回動させて、各係合凹所424を対応す
る連結部材403のピン431に次第に深く係合させる
ようにしている。また、前記パーティション401の上
端における前記ピン423の近傍にはピン413aを介
してカバー425が枢着してあり、このカバー425の
側方に設けた長孔425aが前記バックル402の回動
端に設けたピン402aに相対スライド可能に係合して
いる。また、そのカバー425の回動端近傍の下面に前
記第1実施例と同様の構造からなるロック機構404の
ロックアーム442が枢着してある。そして、バックル
402のピン431に対する係合動作中に、ロックアー
ム442を連結部材403に設けた孔432を介してパ
ーティション401の上端に開口させたフック孔412
eに係合させ、バックル402をその回動位置にロック
するようにしている。
【0035】このような構造においても、バックル40
2を回動させると、回動変位量が増すにつれてバックル
402がパーティション401同士を係合凹所424お
よびピン431を介して互いに近付く方向へ付勢するの
で、パーティション401に対する引き寄せ力が次第に
大きくなり、ある回動位置に来たときにバックル402
がロック機構404を介してロックされる。そのため、
この実施例においても入力した操作力が逃げる不都合が
なく、最大操作力を加えたときの回動位置を略維持して
バックル402を固定することができる。そして、前記
第1実施例等と同様に、バックル402の作動に起因し
て緊締力の緩みが生じることが極力抑えられ、パーティ
ション401間のガタつきの発生が軽減されて連結状態
が良好になると同時に、連結時の最大操作力が従来より
も小さく操作性に優れたものとなり、さらに、バックル
402を操作する方向とバックル402自身が回動しよ
うとする方向が常に拮抗しているため、バックル402
が思案点を越えて急回動するような危険がなく、ロック
操作またはロック解除操作をスムーズかつ安全に行うこ
とができるものとなる。その上、この実施例ではバック
ル402の回動が完了すると同時にカバー425により
パーティション401の上端が蓋封されるので、格別な
外装作業が不要になるという効果も奏する。
【0036】<第5実施例>図19〜図21に示すパー
ティションの連結構造は、思案点を有する通常のバック
ルに対しても本発明が適用可能である事を例示したもの
である。具体的には、一対のバックル502は、それぞ
れ補助連結具507にピン571を介して枢着されてい
る。バックル502の対向端側には、係合方向への回動
動作により互いに近接する位置に係合部たる係合凹所5
24が形成してある。また、補助連結具507の反枢着
端にはそれぞれ被連結部572が形成してあり、それら
の被連結部572が、中間連結具508の連結部581
にそれぞれ係合するように設定してある。そして、補助
連結具572間に中間連結具508を介挿した状態で、
それらをパーティション501間にまたがって装入し、
各バックル502を回動させて、各係合凹所524を対
応するパーティション501の上端に固設した被係合部
たるピン512dに係合させるとともに、更にそのピン
512dを支点にしてバックル502を回動させること
により、ピン571を、ピン512d、512d間を結
ぶ直接上にある思案点近くにまで回動させる。そして、
思案点に至る僅か手前で、バックル502を図15に示
したと同様のダボおよび凹部からなるロック機構504
によりロックするようにしている。
【0037】すなわち、このような構成においては、バ
ックル502の回動とともに補助連結具507間が中間
連結具508を介して突っ張り、その反力がパーティシ
ョン501同士を引き寄せる力に変換される。そして、
その引き寄せ力が次第に大きくなり、思案点を越える手
前で、バックル502がロック機構504によりロック
される。このため、この実施例も入力した操作力が逃げ
る不都合がなく、最大操作力を加えたときの回動位置を
略維持してバックル502を固定することができる。こ
のようにして、本実施例は、バックル502の作動に起
因して緊締力の緩みが生じることが極力抑えられ、パー
ティション501間のガタつきの発生が軽減され、適正
な連結状態を担保することができると同時に、最大操作
力も従来よりも小さいもので済み、操作性に優れるもの
となる。また、バックル502を操作する方向とバック
ル502自身がパーティション501からの反力で回動
しようとする方向が常に拮抗しているため、バックル5
02が思案点を越えて急回動するような危険がなく、ロ
ック操作またはロック解除操作をスムーズかつ安全に行
うことが可能になる。
【0038】また、この実施例のようにバックル502
を互いに分断された補助連結具507に枢着しておき、
補助連結具507間を中間連結具508で連結するよう
に構成すれば、パーティション501と支柱505とを
連結する際にも前記と同じ部品を用いて連結を完了でき
るメリットが得られる。すなわち、図20および図21
に示すように、支柱505に中間連結具508を係合さ
せ、その中間連結具508に補助連結具507を係合さ
せて、前記と同様の操作をするだけでバックル502を
係合できるからである。したがって、この実施例のもの
は、連結方向やその構造が多様であるパーティション等
に適用した場合に特に有用なものとなる。
【0039】<第6実施例>図22〜図24に示すパー
ティションの連結構造は、前記第5実施例と基本的に同
様の構成からなるものであるが、係合部および被係合部
の構造が異なっている。すなわち、前記実施例では、係
合部がバックル502に形成した係合凹所524であ
り、被係合部がパーティション501の上端に固設した
ピン512dであったが、本実施例では係合部がバック
ル602に形成した爪624であり、被係合部がパーテ
ィション601の上端に開口させたフック孔612dで
あることを特徴とする。このような構造によっても、バ
ックルとしての機能は前記実施例と異なるところがな
く、したがって前記実施例と全く同様の作用効果を奏す
るものとなる。
【0040】<第7実施例>図25〜図27に示すパー
ティションの連結構造は、原理的には前記第5実施例に
属するものであるが、バックル702は、各パーティシ
ョン701の上端に固設したピン723にそれぞれ側壁
孔702aを介して枢着されたもので、バックル702
には、前記ピン723を支点とした係合方向への回動動
作により互いに離反する位置にそれぞれピン771を介
して補助連結具707が枢着してある。そして、両補助
連結具707間に中間連結具708を介設した状態で、
各バックル702を回動させて、補助連結具707を次
第に離反させる方向に回動付勢し、ピン723、723
間を結ぶ直線上にある思案点をピン771が越える手前
で、ダボと凹部の組み合わせからなるロック機構704
によりバックル702をロックするようにしたものであ
る。すなわち、前記第5実施例との違いは、同実施例の
バックル502が途中からピン512dに係合して回動
動作を開始するのに対して、本実施例のバックル702
は最初からピン723に枢着されて回動可能な状態にあ
る点だけである。したがって、連結に係る基本的作動は
前記第5実施例で述べたと全く同様であり、作用効果も
同一のものが得られる。
【0041】<第8実施例>図28に示すパーティショ
ンの連結構造は、連結部材3を結合すべき両パーティシ
ョン1にテーパ係合させた場合のものである。この第8
実施例は、第1実施例と基本的には同じ構造であるた
め、同一あるいは相当する部分には同一の符号を付して
説明を省略する。この第8実施例が第1実施例と異なる
点は、連結部材3の側壁31の下部に下向テーパ面31
tを形成するとともに、各パーティション1の上枠材1
2の溝12aの下部に上向テーパ面12tを形成してい
るところにある。そして、連結部材3を溝12a内に挿
入して両パーティション1同士を連結した状態で、前記
下向テーパ面31tが上向テーパ面12tに密着し、連
結部材3が各パーティション1にテーパ係合するように
してある。
【0042】このような構成によれば、実施例1と同様
な基本的な効果に加え、パーティション1同士をより強
固に、かつ、より正確に位置決めした状態で連結するこ
とができるという効果を奏する。すなわち、かかる構成
によれば、連結部材3が楔作用によってパーティション
1の溝12aに食い込むように係合することになる。そ
のため、両パーティション1同士が連結部材3を介して
がたつきのない状態で強く連結されることになり、外力
によりぐらつくのを有効に防止することが可能となる。
そして、連結されたパーティション1は、連結部材3に
より姿勢を矯正されるため、優れた直線性を示すことに
なる。
【0043】なお、連結部材をパーティションにテーパ
係合させるための構成は、以上説明したものに限定され
るものではなく、例えば、連結部材の側壁全体を傾斜さ
せるとともに、パーティションの溝の内側面全体を前記
側壁の傾斜に対応させて傾斜させるようにしてもよい。
あるいは、溝の底面中央部分に上方に向かって漸次巾狭
となる横断面三角形あるいは台形状の突条を設けるとと
もに、連結部材の下面に下方に拡開する溝を設けてお
き、その溝と前記突条とをテーパ係合させるようにして
もよい。また、このテーパ係合構造は、前述した実施例
2、3、4等における連結部材とパーティションとの間
にも同様に適用することができるのは勿論である。
【0044】<第9実施例>図29〜図32に示すパー
ティションの連結構造は、前記第1実施例と基本的に同
様の構成からなるものであるが、このものは、前記第1
実施例における上枠材12とエッジ部材13を兼ねる連
結ボックス900を図29には図示されていないパーテ
ィションの上端に予めビス等により止着し、この連結ボ
ックス900に連結部材903を装入するようにしたも
のである。このために、前記連結ボックス900の横断
面形状を前記連結ボックス903の横断面形状に略対応
させ、側壁間に被係合部たるピン912dを横架させて
いる。一方、連結部材903は、前記第1実施例と同様
に、前記ピン912dに係合する係合部たる係合凹所9
24を有したバックル902をその側壁931間にピン
923を介して枢着したもので、一対の連結ボックス9
00を左右のパーティションの上端に装着した後、それ
らの連結ボックス900に連結部材903を装入し、各
バックル902を回動させて、各係合凹所924を対応
する前記ピン912dに次第に深く係合させるととも
に、その係合動作中にバックル912dをロック機構9
04によりロックするようにしている。そして、このロ
ック機構904を、上記各実施例の何れとも異なる構造
のものにしている。
【0045】このロック機構904は、バックル902
にスライド可能に設けた水平方向に伸びるスライドピン
941と、連結部材903に設けた係合溝930とを具
備してなり、係合溝930に対するスライドピン941
の係脱動作によって機能する。具体的に説明すると、バ
ックル902の頂板922の下面にスライド板920を
重合配置し、このスライド板920の内方端に突設した
ガイドロッド920aを頂板922の下面に形成したガ
イド孔922aに挿通させて突没自在に案内していると
ともに、このスライド板920を、頂版922の一部と
スライド板920の一部との間に弾設したスプリング9
20bによって突出方向に弾性付勢している。一方、一
対のバックル902の側壁921には前記スライド板9
20のスライド方向に沿って伸びる長孔921aが穿設
してあり、一方の側壁921の長孔921aから前記ス
ライドピン941を挿入して他方の側壁921の長孔9
21aに貫通させ、その位置でスライドピン941の中
央部にCリング941aを外嵌することによって、該ス
ライドピン941の脱落を防止している。そして、前記
スライド板920のスライド動作によって、前記スライ
ドピン941が前記長孔921aの一端から他端の間で
スライド移動し得るようにしている。一方、連結部材9
03の側壁931には、バックル902が連結位置にあ
るときに前記長孔921aに連通する略同形の水平溝部
930aと、この水平溝部930aを側壁931の上縁
に次第に拡開させつつ開放するガイド溝部930bとを
連接した構造からなる係合溝930が切り欠いて設けて
ある。そして、バックル902をピン923を支点にし
て下方へ回動させると、スライドピン941が前記係合
溝930のガイド溝部930bに当接した以降、そのガ
イド溝部930bの外縁に沿ってスプリング920bを
圧縮しながら一旦前進し、しかる後、スライドピン94
1が水平溝部930a内に入ったときにスプリング92
0bの弾性付勢力によって後退して、スライドピン94
1が水平溝部930aの内方端に係合するようになって
いる。なお、このロック状態を解除するためには、スラ
イド板920を指等により没入方向に付勢した後、バッ
クル902を解除方向に回動させればよい。また、この
実施例では、前記バックル902に設ける係合凹所92
4の形状を、該バックル902の回動とともに連結ボッ
クス900に横架させてあるピン912dに対して図3
1に矢印で示すように前方のみならず下方からも係合し
て斜め上方に持ち上げ得るようなものにしてある。この
ため、バックル902を回動操作すると、ピン912d
を介してパーティション同士が次第に相寄る方向に付勢
されるだけでなく、その回動力の一部が、連結部材90
3を連結ボックス900の内面に次第に深く没入させる
力に変換されることになる。
【0046】このような構成によると、前記第1実施例
と基本的に同一の作用効果が奏される上に、連結ボック
ス900を継手のようにしてパーティションと連結部材
903の間に介在させることによって、パーティション
の上枠材に対する複雑な加工を不要にすることができ
る。また、係合凹所924をバックル902の回動とと
もにピン912dの下方に潜り込ませるように構成して
おり、このとき連結ボックス900を介してパーティシ
ョンが相対的に引上げられるので、連結部材903の側
壁931に形成したテーパ部931tと、連結ボックス
900の内面に形成したテーパ部912tとが楔状に食
い込んでテーパ係合し、連結部材903がパーティショ
ンにガタつきなく装着されて、パーティション同士をよ
り緊密に連結することになる。さらに、ロック機構90
4を、上記のようにスライドピン941と係合溝930
との係合動作を通じて行うようなものにしているので、
作動が常に安定且つ確実なものとなる上に、パーティシ
ョンや連結ボックス903に係合部などを設ける必要が
ないため、ロック機構の構成を簡素化して、製造工数の
削減等を図ることが可能になる。
【0047】<第10実施例>図33に示すパーティシ
ョンの連結構造は、上記第9実施例と基本的に同一構造
のバックル902をパーティション901と支柱914
との連結に用いるために、係合溝930の形状に若干改
良を加えて、その係合溝930を構成する水平溝部93
0aの内方端に、バックル解除方向に伸びる切欠部93
0cを連接したものである。そして、スライドピン94
1を、ガイド溝部930bを介して水平溝部930aに
導入し、この水平溝部930aに沿って内方端までスラ
イド移動させた後、その内方端で切欠部930cに引き
込むようにしている。なお、この場合の水平溝部930
aは、厳密に言えば、入口から内方端に形成した切欠部
930cまでの間を滑らかに連続させ得るようなテーパ
面をなしている。
【0048】このように構成すれば、端部に配置される
パーティション901の連結状態をより確実なものにし
ておくことができる。すなわち、端部に配置されるパー
ティション901は支柱914を介して他のパーティシ
ョンとT字連結されるようなことも多く、加工誤差や組
立誤差によりガタつきが集中し易い箇所である。そのた
め、上記第9実施例のような溝構造だけでは、スライド
ピン941に上下方向へのこじれ力が作用したときに、
このスライドピン941が係合溝930から外れる恐れ
がある。これに対して、係合溝930を本実施例のよう
なものにしておけば、この位置におけるパーティション
901と支柱914の連結状態を確実にロックしておく
ことができる。
【0049】以上、本発明について種々の実施例を詳述
したが、各部の具体的な構成や断面形状などは図示例に
限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲で種々変形が可能である。
【0050】
【発明の効果】本発明に係るパーティションの連結構造
は、以上詳述したように、パーティション同士を、バッ
クルを介して連結する上で、バックルとパーティション
の間に、バックルの回動動作がパーティション同士を引
き寄せる力として有効に変換される領域において該バッ
クルにロックをかけるロック機構を設けたため、入力し
た操作力を逃がさずに、最大操作力を加えたときの回動
位置を略維持してバックルを固定するようにしたもので
ある。このため、本発明は、バックルの作動に起因して
緊締力の緩みが生じることを極力抑え、パーティション
間のガタつきの発生を軽減し、連結状態に確実を期する
ことができるとともに、最大操作力を従来よりも確実に
低減して操作性を向上させることができる。また、バッ
クルを操作する力とバックル自身が回動しようとする力
とが常に拮抗して働くため、バックルが思案点を越えて
急回動するような危険がなく、ロック操作またはロック
解除操作をスムーズかつ安全に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す分解斜視図。
【図2】同実施例においてパーティション同士を隣接し
た状態を示す平面図。
【図3】同実施例においてパーティションの上端にエッ
ジ部材を装着した状態を示す平面図。
【図4】同実施例においてパーティションの上端にバッ
クルを内蔵した連結部材を装入する様子を示す横断面
図。
【図5】同実施例において使用される連結部材の平面
図。
【図6】同連結部材の縦断面図。
【図7】同実施例においてパーティションの上端に連結
部材を挿入した状態を示す平面図。
【図8】同実施例においてパーティションと支柱との連
結用の連結部材を示す図6に対応した断面図。
【図9】本発明の第2実施例を示す分解斜視図。
【図10】同実施例においてパーティション同士を隣接
した状態を示す平面図。
【図11】本発明の第3実施例を示す分解斜視図。
【図12】同実施例においてパーティション同士を隣接
した状態を示す平面図。
【図13】同実施例において使用される連結部材の平面
図。
【図14】同側面図。
【図15】同実施例においてパーティションの上端に連
結部材を挿入する様子を示す横断面図。
【図16】同実施例におけるパーティションの連結状態
を示す正断面図。
【図17】本発明の第4実施例を示す分解斜視図。
【図18】同実施例において使用される連結部材の縦断
面図。
【図19】本発明の第5実施例を示す分解斜視図。
【図20】同実施例におけるパーティションの連結状態
を示す正断面図。
【図21】同平面図。
【図22】本発明の第6実施例を示す分解斜視図。
【図23】同実施例におけるパーティションの連結状態
を示す正断面図。
【図24】同平面図。
【図25】本発明の第7実施例を示す分解斜視図。
【図26】同実施例におけるパーティションの連結状態
を示す正断面図。
【図27】同平面図。
【図28】本発明の第8実施例を示す図4に対応した横
断面図。
【図29】本発明の第9実施例を示す分解斜視図。
【図30】図29の要部拡大斜視図。
【図31】同実施例の連結部材の縦断面図。
【図32】図31におけるA−A線断面図。
【図33】本発明の第10実施例に係る支柱連結用の連
結部材を示す縦断面図。
【符号の説明】
1…パーティション 2…バックル 3…連結部材 4…ロック機構 12d…被係合部(ピン) 24…係合部(係合凹所) 101…パーティション 103…連結部材 201…パーティション 202…バックル 203…連結部材 212d…被係合部(フック孔) 224…係合部(爪) 401…パーティション 402…バックル 403…連結部材 404…ロック機構 424…係合部(係合凹所) 431…被係合部(ピン) 501…パーティション 502…バックル 504…ロック機構 507…補助連結具 508…中間連結具 512d…被係合部(ピン) 524…係合部(係合凹所) 601…パーティション 602…バックル 612d…被係合部(フック孔) 624…係合部(爪) 701…パーティション 702…バックル 707…補助連結具 708…中間連結具 901…パーティション 902…バックル 903…連結部材 904…ロック機構 941…スライドピン 930…係合溝 912d…被係合部(ピン) 924…係合部(係合凹所)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パーティション同士を、バックルを介して
    連結する連結構造であって、 バックルとパーティションの間に、バックルの回動動作
    がパーティション同士を引き寄せる力として有効に変換
    される領域において該バックルにロックをかけるロック
    機構を設けてなることを特徴とするパーティションの連
    結構造。
  2. 【請求項2】バックルは、共通の連結部材に対をなして
    枢着されたもので、係合方向への回動動作により互いに
    接近する位置に係合部がそれぞれ形成してあり、連結部
    材をパーティション間にまたがって配設し、各バックル
    を回動させて、各係合部を対応するパーティションの上
    端に形成した被係合部に次第に深く係合させるととも
    に、それらの係合動作中にバックルをロック機構により
    ロックしてなることを特徴とする請求項1記載のパーテ
    ィションの連結構造。
  3. 【請求項3】バックルは、各パーティションの上端にそ
    れぞれ枢着されたもので、係合方向への回動動作により
    互いに接近する位置に係合部がそれぞれ形成してあり、
    両端に一対の被係合部を形成した連結部材をパーティシ
    ョン間にまたがって配設し、各バックルを回動させて、
    各係合部を対応する連結部材の被係合部に次第に深く係
    合させるとともに、それらの係合動作中にバックルをロ
    ック機構によりロックしてなることを特徴とする請求項
    1記載のパーティションの連結構造。
  4. 【請求項4】バックルは、中間連結具を介して連結され
    る一対の補助連結具にそれぞれ枢着されたもので、係合
    方向への回動動作により互いに接近する位置に係合部が
    それぞれ形成してあり、一対の補助連結具の反枢着端間
    に中間連結具を介設した状態でそれらをパーティション
    間にまたがって装入し、各バックルを回動させて、各係
    合部を対応するパーティションの上端に形成した被係合
    部に係合させるとともに、更にその係合部分を支点にし
    て補助連結具を次第に離反させる方向に回動付勢し、そ
    の回動動作中にバックルをロック機構によりロックして
    なることを特徴とする請求項1記載のパーティションの
    連結構造。
  5. 【請求項5】バックルは、各パーティションの上端にそ
    れぞれ枢着されたもので、バックルには、係合方向への
    回動動作により互いに離反する位置に補助連結具がそれ
    ぞれ枢着してあり、両補助連結具の反枢着端間に中間連
    結具を介設した状態で、各バックルを回動させて、補助
    連結具を次第に離反させる方向に回動付勢し、その回動
    動作中にバックルをロック機構によりロックしてなるこ
    とを特徴とする請求項1記載のパーティションの連結構
    造。
  6. 【請求項6】係合部が係合凹所であり、被係合部がピン
    であることを特徴とする請求項2、3又は4記載のパー
    ティションの連結構造。
  7. 【請求項7】係合部が爪であり、被係合部がフック孔で
    あることを特徴とする請求項2、3又は4記載のパーテ
    ィションの連結構造。
  8. 【請求項8】ロック機構が、ロックアームとフック孔と
    の係合機構であることを特徴とする請求項1、2、3、
    4又は5記載のパーティションの連結構造。
  9. 【請求項9】ロック機構が、ダボと凹部との係合機構で
    あることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載
    のパーティションの連結構造。
  10. 【請求項10】ロック機構が、スライドピンと係合溝と
    の係合機構であることを特徴とする請求項1、2、3、
    4又は5記載のパーティションの連結構造。
  11. 【請求項11】係合溝の内方端に、バックル解除方向に
    伸びる切欠部を設けておき、スライドピンを、係合溝に
    沿ってスライド移動させた後、切欠部に引き込むように
    していることを特徴とする請求項10記載のパーティシ
    ョンの連結構造。
  12. 【請求項12】パーティションの上端面に、バックルを
    装入するための長手方向に延びる開口溝を形成し、パー
    ティション同士をバックルにより連結した状態で、開口
    溝がバックルにより蓋封され、且つバックルの上面とパ
    ーティションの上端面とが面一に連続しているように構
    成してなることを特徴とする請求項1記載のパーティシ
    ョンの連結構造。
  13. 【請求項13】連結部材を結合すべき両パーティション
    にテーパ係合させてなることを特徴とする請求項2又は
    3記載のパーティションの連結構造。
  14. 【請求項14】バックルの回動力の一部が、連結部材と
    パーティションとのテーパ係合を深める力に変換される
    ように構成されていることを特徴とする請求項13記載
    のパーティションの連結構造。
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