JP2000282753A - 引戸の開閉構造 - Google Patents

引戸の開閉構造

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JP2000282753A
JP2000282753A JP11092337A JP9233799A JP2000282753A JP 2000282753 A JP2000282753 A JP 2000282753A JP 11092337 A JP11092337 A JP 11092337A JP 9233799 A JP9233799 A JP 9233799A JP 2000282753 A JP2000282753 A JP 2000282753A
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洋治 中道
Masaaki Hattori
雅昭 服部
Akihiko Matsuda
昭彦 松田
Kazumi Agata
和美 縣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リンクバーを外側から見え難くし、且つ、組
み立ても容易に行うことのできる引戸の開閉構造を提供
すること。 【解決手段】 一対の外側引戸22,23と、これら外
側引戸22,23間に配置された中間引戸24とにより
引戸14が構成されている。外側引戸22,23及び中
間引戸24の裏面側には、これら連動させるためのリン
ク機構60が設けられている。このリンク機構60は、
第1及び第2のリンクバー25,26と、これら各リン
クバー25,26を相互に回転可能に連結するをローラ
55と、中間引戸24に設けられてローラ55を上下方
向に案内するガイド43と、各リンクバー25,26の
端部に設けられた支持軸37,42を軸支する第1及び
第2の軸受部36,39とを備えて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は引戸の開閉構造に係
り、更に詳しくは、一の外側引戸をスライド操作したと
きに、中間の引戸を連動してスライドさせることのでき
る引戸の開閉構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、収納庫等の各種キャビネット
においては、開口部がドア開閉型として構成されたもの
の他、引戸による開閉型としたものが知られている。一
般的な引戸開閉型は、左右二枚の引戸を設けておき、こ
れを選択的にスライド操作することで、開口部を開放し
て所定の出し入れが行えるようになっている。この場
合、前記開口部の開放幅は引戸一枚の左右幅が最大とな
る。
【0003】しかしながら、収納対象物の大きさによっ
ては、引戸一枚の左右幅よりも大きな幅を有するものも
存在する。そのため、開口部に配置する引戸の枚数を増
加させて外側に位置する引戸と中間に位置する引戸とを
リンク機構を介して連結し、外側の引戸をスライド操作
することによって中間の引戸も連動させることができる
ようにして二枚の引戸構造よりも開放幅を大きく形成で
きるようにした開閉構造が知られている。
【0004】このような引戸連動型としたキャビネット
におけるリンク機構としては、例えば、二本のリンクバ
ーをX状に配置し、その交差領域を中間の引戸に支持さ
せる一方、各リンクバーの端部を外側の引戸側に支持さ
せる構成(X型タイプ)、或いは、外側の引戸間に延び
る一本の長いリンクバーと、この長いリンクバーの中間
部を中間引戸に支持させるとともに、当該支持された部
分から一の外側引戸との間に延びる一本の短いリンクバ
ーとを用いた構成(筋交いタイプ)等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記両
タイプの開閉構造は、例えば、引戸に窓を設けた場合
に、引戸を閉塞状態としてもリンクバーが窓を通じて上
下斜め方向に見えてしまい、これが見苦しい外観を与え
てしまうという不都合を招来する。特に、引戸を開放す
る場合には、リンクバーが次第に鉛直方向に沿う姿勢に
回転するため、リンクバーの存在が外側に殆ど見えてし
まい、外観上の体裁を著しく損ねることになり、前述の
不都合が一層顕著なものとなる。また、従来構造ではリ
ンクバーの支持部が多数箇所に分散して形成されるた
め、その分、引戸のスライド抵抗を生ずる部位が増加す
ることとなり、これが引戸をスライド操作する際の軽快
感を損なう要因ともなっている。加えて、リンクバーの
支持部に個々に対応した多数箇所の軸受部等も必要とな
り、且つ、この軸受部もリベットによる支持構造が殆ど
であるため、構造や組み立て工程の複雑化をもたらして
製造コストを上昇させる不都合となっている。
【0006】
【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して
案出されたものであり、その目的は、リンク機構を構成
するリンクバーの端部連結部の形成数を削減して軽快な
タッチでスライド操作を行うことができ、且つ、構成の
簡易化を通じて組み立ても容易に行うことができる経済
性を備えた引戸の開閉構造を提供することにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、例えば、透孔
性を有する窓を引戸に設けたキャビネットに適用する場
合に、実用的なレベルでリンクバーを外側から見え難く
することが可能となる引戸の開閉構造を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、キャビネットの開口部に配置された左右
の外側引戸と、この外側引戸の間に配置された中間引戸
と、これら外側引戸及び中間引戸を相互に連結するリン
ク機構とを備え、一の外側引戸をスライド操作すること
で、当該一の外側引戸のスライド方向に中間引戸を移動
可能とした引戸の開閉構造において、前記リンク機構
は、それぞれ一端側が相対回転可能に連結されるととも
に相互に略同一長さを有する一対のリンクバーと、前記
中間引戸に設けられるとともに前記一対のリンクバーの
連結部側を上下方向に案内するガイドと、各外側引戸に
設けられるとともに前記リンクバーの他端側を同一位置
で回転可能に支持する端部連結部とを備えて構成され
る、という構成を採っている。このような構成とすれ
ば、リンクバーの前記他端側は一定の位置で回転するよ
うになるため、つまり、リンクバーの他端側は引戸に対
して上下方向に変位しないため、安定した引戸の開閉操
作が可能となる。また、各リンクバーの長さを短く設定
することが可能となり、従って、リンクバーが鉛直面内
で最大に立ち上がる方向に回転したときの上下方向幅が
抑制できるようになり、この上下方向幅を除いた部分を
実用的な窓形成領域として形成することで、リンクバー
を外側から見えないように設けることが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明におけるリンクバーは左右
対称角度に配置される、という構成を採ることが好まし
い。これにより、リンク機構を支持する箇所を三箇所と
することができ、支持すべき箇所の削減によって引戸の
スライド操作を軽快に行えるようになる。しかも、一種
のリンクバーを用いたパーツの共用化も図ることがで
き、製造コストの低廉化も達成可能となる。
【0010】また、前記リンクバーの他端側には支持軸
が設けられ、前記各端部連結部は前記支持軸を受容する
大径穴と、この大径穴に連なって前記支持軸の脱落を規
制するスリット穴とにより構成するとよい。このような
構成を採用した場合には、リベット等を用いてリンク機
構を支持する必要性がなくなり、リンク機構の容易なる
装着を可能として組み立てを迅速に行うことができる。
従って、ノックダウンタイプのキャビネットとして市場
に供給できる他、ユーザーにおける組み立ての作業負担
も大幅に改善することができる。
【0011】なお、本明細書における方向若しくは位置
を示す用語、すなわち、「左右」、「前後」、「上下」
等は、特に明示しない限り、キャビネットを正面から見
た図2を基準として用いられる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0013】図1には、本実施例に係る引戸の開閉構造
が適用されたキャビネットの概略斜視図が示され、図2
ないし図4には、それぞれ引戸の位置を異ならせたキャ
ビネットの正面図が示されている。これらの図におい
て、キャビネット10は、正面側に開口部11を備えた
キャビネット本体12と、開口部11を開閉可能に設け
られた引戸14と、キャビネット本体12内に配置され
た棚板13(図3参照)とを備えて構成されている。
【0014】前記キャビネット本体12は、平面視横長
の方形となるベース15と、このベース15の左右両側
に配置された一対の側板16,16と、これらベース1
5及び側板16の後端側に配置された背板17(図3参
照)と、上端に配置された天板19とにより構成されて
いる。ここで、ベース15の前端側における上面には、
前記引戸14をスライドさせるための前後三条のレール
20が左右方向に沿って形成され、これに対応して、天
板19の前端側下面にも図示しないレールが形成されて
いる。
【0015】前記引戸14は、開口部11を閉塞状態と
したときに右側に位置する外側引戸22及び左側に位置
する外側引戸23と、これら外側引戸22,23間に位
置する一枚の中間引戸24とにより構成されている。こ
れらの各引戸22〜24は、図1に示されるように、前
後方向に順次段違いに配置され、前述した三条のレール
20の各溝に沿って相互に緩衝することなく左右方向に
スライドできるようになっている。また、外側引戸2
2,23及び中間引戸24は一対をなす第1及び第2の
リンクバー25,26を介して相互に連結され、これに
より、一の外側引戸をスライド操作したときに、これに
連動して中間引戸24がスライド可能となっている。
【0016】外側引戸22,23の上部側には引き手2
9,30がそれぞれ設けられている。そして、一方の引
き手29の下部位置には、図5の要部概略裏面図にも示
されるように、キーシリンダ31が設けられているとと
もに、このキーシリンダ31の下部に第1のリンクバー
25の端部を支持するブラケット32が外側引戸22の
裏面側に固定されている。ブラケット32は、外側引戸
22の裏面と略直角をなして当該外側引戸22の後方
(図5では手前側)に向けられた立ち上がり片32A
と、この立ち上がり片32Aに連設されて外側引戸22
と略平行に位置する軸受形成片32Bとにより構成され
ている。軸受形成片32Bには、大径穴34と、この大
径穴34に連なって下方に延びるスリット穴35とから
なる端部連結部としての第1の軸受部36が設けられ、
この第1の軸受部36に第1のリンクバー25の端部に
設けられた支持軸37を受容して当該リンクバー25を
略鉛直面内で回転させることができるようになってい
る。この際、支持軸37には、前記大径穴34内から受
容されてスリット穴35内に脱落不能に位置されるフラ
ンジ37Aが形成されている。
【0017】前記外側引戸22とは反対側に位置する他
方の外側引戸23には、その裏面側において、前記第1
の軸受部36と略同一の高さ位置に端部連結部を構成す
る第2の軸受部39が形成されている。この第2の軸受
部39も大径穴40及びこれに連なるスリット穴41と
により構成され、これによって、前記第2のリンクバー
26の端部を支持できるようになっている。すなわち、
第2のリンクバー26の端部には、第1のリンクバー2
5と同様に、フランジ42Aを備えた支持軸42が設け
られており、この支持軸42がスリット穴41内に延び
てフランジ42Aがスリット穴41内に位置すること
で、第2のリンクバー26が外側引戸23の軸受部39
に脱落することなく受容可能に設けられている。
【0018】前記中間引戸24には、図6の要部概略裏
面図に示されるように、外側引戸22側(図6中左側)
の端部位置で上下方向に沿って延びるガイド43が固定
されている。このガイド43は、上下方向に延びる長片
状の固定面45と、この固定面45の左右両側に連設さ
れた一対の側面46,46と、これら側面46,46に
連設されて相互に向き合うように設けられた折り返し面
47,47と、折り返し面47間に形成されたスリット
48とを備えて構成され、これによりガイド43は、上
下両端が開放する形状に設けられている。固定面45に
は、切欠穴50が形成されており、この切欠穴50は、
引戸22〜24が閉塞姿勢にあるときに、中間引戸24
を前後に貫通して形成された切欠穴51に開通するよう
に設けられている。
【0019】前記第1及び第2のリンクバー25,26
は、相互に略同一の長さに設けられているとともに左右
対称配置される板状の部材により構成されている。各リ
ンクバー25,26は、内側から見た図7及び図8の概
略斜視図に示されるように、前述した支持軸37,42
が設けられていない側の端部を重ね合わせた状態で、ロ
ーラ55の回転中心軸56を介して相対回転可能に連結
されている。ローラ55は、前述したガイド43内に位
置するよう設けられており、その外周面がガイド43の
側面46,46の内面に接して転動することで上下方向
に移動可能に設けられている。従って、ローラ55の位
置が上昇するにつれて各リンクバー25,26は次第に
接近する方向に回転するようになり、これによって、一
の外側引戸22又は23をスライド操作することによっ
て中間引戸24を同スライド方向に連動させることが可
能となる。ここにおいて、前記第1及び第2のリンクバ
ー25,26、第1及び第2の軸受部36,39、ガイ
ド43及びローラ55等により前記各引戸22〜24を
連動させるためのリンク機構60が形成されている。
【0020】前記キーシリンダ31は、引戸の施錠機構
62の一部を構成するものであり、当該施錠機構62
は、図9及び図10に示されるように、キーシリンダ3
1に装着されて図示しないキー操作で上下方向に移動可
能となる駆動片64と、この駆動片64に係合して回転
可能に設けられるとともに、前記リンク機構60の一
部、すなわち、ローラ55の上部位置に延びて当該ロー
ラ55の移動軌跡を遮るように構成されたストップバー
65とを備えて構成されている。駆動片64は側端面視
クランク形状をなす板状の部材によって構成されてお
り、この駆動片64の上部領域には楕円形状の係合穴6
6が形成されている。
【0021】前記ストップバー65は、外側引戸22の
面と略平行に延びる軸部70と、この軸部70の図9中
左端側に位置する基端側に設けられるとともに、当該軸
部70の軸方向に対して直交する方向に屈曲されて前記
係合穴66内に係合可能に設けられた係合軸部72と、
この係合軸部72とは反対側となる軸部70の先端に設
けられて前記ローラ55の移動軌跡を遮る規制軸部73
とにより構成されている。軸部70の先端側領域は、外
側引戸22の裏面側に折り返された補強面75内に位置
するように設けられており、この補強面75の内側で略
鉛直方向に向いた姿勢と、当該補強面75に形成された
切欠穴76を通って略水平姿勢となる位置との間を回転
可能に設けられている。具体的には、図9に示されるよ
うに、キーシリンダ31に装着された駆動片64が下降
位置にあるときに規制軸部73が鉛直下方向に向く一
方、駆動片64が上昇したときに前記係合軸部72の先
端が上向きに変位して規制軸部73が略水平姿勢とな
る。ここで、補強面75の切欠穴76は、中間引戸24
に形成された切欠穴51及びガイド43の切欠穴50に
開通するようになっており、これにより、規制軸部73
が各切欠穴76,51,50を通じて略水平姿勢となる
位置に回転したときに外側引戸22と中間引戸24の相
対移動が禁止されるとともに、規制軸部73がローラ5
5の移動軌跡を遮る状態となり、ひいては第1及び第2
のリンクバー25,26の回転を規制して引戸の施錠状
態が確立されることとなる。なお、前記規制軸部73
は、ローラ55との当接時の衝撃若しくは騒音を防止す
べく樹脂又はゴム等の緩衝部材73Aを設けることが好
ましい。
【0022】次に、本実施例の作用について説明する。
【0023】外側引戸22,23及び中間引戸24が開
口部11を完全に閉塞している状態では、図1及び図2
に示されるように、リンク機構60を構成する第1及び
第2のリンクバー25,26は、ローラ55の回転中心
軸56位置を最大の高さ位置として左右方向に緩やかな
傾斜姿勢に保たれる。ここで、前述した施錠機構62が
作用していない状態で右側の外側引戸25を左方にスラ
イドさせると、図3に示されるように、ローラ55がガ
イド43に沿って上昇しながら左側に移動して中間引戸
24を同方向に連動してスライドさせることとなる。そ
して、更に、外側引戸22を左側のスライド限まで移動
したときに、外側引戸22及び中間引戸24の左右幅の
総和に近い程度まで開口部11を開放することができる
(図4参照)。ここでの各リンクバー25,26の立ち
上がり長さは、それらリンクバー25,26の長さと同
程度であるため、例えば、図11に示されるように、別
途の収納庫80の天板81上にキャビネット10を積み
重ねて使用する態様では、リンク機構60を下方に設け
ることで引き手29を下方位置に設けることが可能とな
る。更にそのような構成に加え、各引戸22〜24に窓
Wを設けても、リンクバー25,26が最大に立ち上が
ったときでも外側から見えないように保つことが可能と
なる。なお、前記リンクバー25,26は、引戸を閉塞
した状態でローラ55位置を最大として両端側が下方位
置となる傾斜姿勢となるため、その自重によって常に真
っ直ぐに伸びようとする作用を生ずる。従って、これが
突っ張り力となり、引戸を常時閉塞姿勢に保つ力が付与
されるという、謂わば自閉作用が発揮され、振動等があ
っても引戸の不用意なる開放を防止可能となる。
【0024】前記外側引戸22,23及び中間引戸24
の開放を規制する場合、すなわち、施錠機構62を作用
させる場合には、これらの各引戸22〜23を図2に示
される閉塞位置としておき、キーシリンダ31に図示し
ないキーを差し込んでこれを回転させればよい。これに
より、キーシリンダ31に装着されている駆動片64が
下降位置から上昇することとなり、この時、ストップバ
ー65の規制軸部73は、図9に示される鉛直姿勢から
図10に示される水平姿勢に回転してローラ55の上部
に位置することとなる。従って、規制軸部73とローラ
55との僅かな離間距離だけ外側引戸22又は23がス
ライドするが、ローラ55が規制軸部73に当接した以
後は、外側引戸22又は23の移動が規制されることと
なる。なお、本実施例では、規制軸部73の先端が軸部
70の軸線よりも下方に位置した状態を非施錠状態とし
ているが、規制軸部73の先端が軸部70の軸線位置よ
りも高い位置を非施錠状態に設定すれば、規制軸部73
とローラ55との間に生じ得る前述の離間距離を無くす
ことができ、外側引戸22又は23を僅かでもスライド
させることがない。
【0025】なお、前記実施例において、第1及び第2
のリンクバー25,26の端部は、支持軸37,42を
第1及び第2の軸受部36,39に支持させることによ
って連結される構成としたが、本発明はこれに限定され
るものではない。例えば、第1及び第2のリンクバー2
5,26の端部に穴を設ける一方、引戸の内面側に当該
穴に一致する穴を備えた適宜なブラケットを設け、これ
らの穴にスクリューリベットを挿通して端部連結部を構
成することもできる。ここで、スクリューリベットと
は、ピンを差し込むことによって拡開可能な受け部材を
備えてなるもので、受け部材を穴に挿通した後のピン差
し込みで受け部材が拡開変形して連結を可能とする部品
である。従って、ピンを取り外すことで連結状態も容易
に解除することができ、従来タイプのリベットに比べて
も、組み立てと分解が容易となるものである。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
相互に略同一長さを有する一対のリンクバーの連結部側
を上下方向に案内するとともに、これらリンクバーの他
端側をを同一位置で回転可能に支持する構成を採用した
から。リンクバーの他端側は上下方向に変位しないもの
となり、これによって引戸の安定した開閉操作が可能に
なるという効果を得る。また、各リンクバーの長さを短
く設定することが可能となり、従って、リンクバーが鉛
直面内で最大に立ち上がる方向に回転したときの上下方
向幅が抑制できるようになり、この上下方向幅を除いた
部分を実用的な窓形成領域として形成することで、リン
クバーを外側から見えないように設けることで外観上の
体裁も良好に保つことができる。
【0027】また、リンクバーを相互に略同一の長さに
設けて左右対称角度に配置した構成によれば、リンク機
構を支持する箇所を従来構造よりも少ない三箇所とする
ことが可能になり、支持箇所の削減を通じて引戸のスラ
イド操作も軽快に行うことができる。また、一対のリン
クバーは、一のパーツを共用できることで製造コストの
低廉化も達成することができる。
【0028】更に、引戸とリンクバーとの連結に際し、
引戸側にリンクバーの支持軸を受容する大径穴と、これ
に連なるスリット穴とを設けて構成したから、リベット
等を用いた支持構造に比べて極めて簡易なる組み立てを
行うことができる。そのため、ノックダウンタイプのキ
ャビネットとして市場に供給した場合でもユーザーによ
る面倒な組み立ても回避可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】引戸の開閉構造が適用された実施例に係るキャ
ビネットの概略斜視図。
【図2】引戸が完全に閉塞された状態を示すキャビネッ
トの正面図。
【図3】引戸が一部開放された状態を示すキャビネット
の正面図。
【図4】引戸が完全に開放された状態を示すキャビネッ
トの正面図。
【図5】リンク機構を引戸の裏面側から見た要部概略正
面図。
【図6】中間引戸の要部概略裏面図
【図7】ストップバーがローラの移動軌跡を遮る位置を
示す要部概略斜視図。
【図8】ストップバーがローラの移動を許容する位置を
示す要部概略斜視図。
【図9】施錠機構が非作動状態にあるときの要部概略斜
視図。
【図10】施錠機構が作動状態にあるときの要部概略斜
視図。
【図11】実施例に係る引戸の開閉機構が、窓部を備え
たキャビネットに適用された場合の具体的使用例を示す
正面図。
【符号の説明】
10 キャビネット 11 開口部 22 外側引戸 23 外側引戸 24 中間引戸 25 第1のリンクバー 26 第2のリンクバー 31 キーシリンダ 34 大径穴 35 スリット穴 36 第1の軸受部 37 支持軸 39 第2の軸受部 40 大径穴 41 スリット穴 42 支持軸 43 ガイド 55 ローラ 56 回転中心軸 60 リンク機構 62 施錠機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 雅昭 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コ クヨ株式会社内 (72)発明者 松田 昭彦 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コ クヨ株式会社内 (72)発明者 縣 和美 三重県上野市小田町1450−1 豊国工業株 式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビネットの開口部に配置された左右
    の外側引戸と、この外側引戸の間に配置された中間引戸
    と、これら外側引戸及び中間引戸を相互に連結するリン
    ク機構とを備え、一の外側引戸をスライド操作すること
    で、当該一の外側引戸のスライド方向に中間引戸を移動
    可能とした引戸の開閉構造において、 前記リンク機構は、それぞれ一端側が相対回転可能に連
    結されるとともに相互に略同一長さを有する一対のリン
    クバーと、前記中間引戸に設けられるとともに前記一対
    のリンクバーの連結部側を上下方向に案内するガイド
    と、各外側引戸に設けられるとともに前記リンクバーの
    他端側を同一位置で回転可能に支持する端部連結部とを
    備えて構成されていることを特徴とする引戸の開閉構
    造。
  2. 【請求項2】 前記リンクバーは左右対称角度に配置さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の引戸の開閉構
    造。
  3. 【請求項3】 前記リンクバーの他端側には支持軸が設
    けられ、前記各端部連結部は前記支持軸を受容する大径
    穴と、この大径穴に連なって前記支持軸の脱落を規制す
    るスリット穴とにより構成されていることを特徴とする
    請求項1又は2記載の引戸の開閉構造。
JP09233799A 1999-03-31 1999-03-31 引戸の開閉構造 Expired - Fee Related JP3429216B2 (ja)

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