JP2008255755A - 吊車型のランナーユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】適切な調整機能を発揮しながら、調整作業のしやすさを同時に実現でき、しかもランナー本体が走行するときのランナー軸の前後方向のがた付きを一掃できる前後調整機構を備えたランナーユニットを提供する。
【解決手段】ランナー本体8の走行ブロック14に、戸パネル3の前後位置を調整する前後調整機構を設ける。前後調整機構は、縦軸回りに回転自在に支持される調整ギヤ26と、調整ギヤ26を回転操作する操作ギヤ27と、操作ギヤ27を位置保持する節動機構を含む。調整ギヤ27の偏心位置を縦通するランナー軸11を、調整ギヤ27に設けた操作部28で同行回転可能に保持する。調整ギヤ27が操作ギヤ27で回転操作されるとき、調整ギヤ26でランナー軸11を回転操作して、ランナー軸11の前後方向位置を調整変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、戸パネルの前後位置を調整するための前後調整機構を備えている吊車型のランナーユニットに関する。
本発明のランナーユニットにおいては、前後調整機構をランナー本体に組み込むが、この種のランナーユニットは特許文献1に公知である。そこでは、ガイドレールで走行案内されるランナー本体と、戸パネルの上隅に埋設固定される保持ケースと、保持ケースに横側方から差し込み装填されるランナー台と、ランナー本体とランナー台とを上下に連結するランナー軸などでランナーユニットを構成し、ランナー本体の走行ブロックに前後調整機構を設けている。
前後調整機構は、走行ブロックで縦軸回りに回転自在に軸支される調整ボスを調整要素にして構成されており、調整ボスの偏心位置にランナー軸が上下貫通状に軸支してある。調整ボスの上端には円盤状の節度ダイヤルが、調整ボスの下端にはスパナを係合するための操作部が、それぞれ一体に設けてある。走行ブロックの上面には、節度ダイヤルの周面に落とし込み係合する節度突起が一体に形成してある。調整時には、走行ブロックの下面に突出する操作部にスパナを掛けて調整ボスを回転操作することにより、ランナー軸を前後いずれかへ回転変位させて、戸パネルの前後位置を調整できる。
一対のギヤを伝動要素とする前後調整機構を備えたランナーユニットが提案されている(特許文献2)。そこでは、走行ブロックで固定支持される調整ねじ軸と、調整ねじ軸と噛み合って前後方向に移動できる平歯車状の調整ねじ体と、調整ねじ体に同行して前後移動する受動ピースと、調整ねじ体を回転操作する操作ギヤなどで前後調整機構を構成している。ランナー軸は受動ピースを上下に貫通する状態で軸支されており、したがって、操作ギヤを指先で回転操作して調整ねじ体を前後に調整移動することにより、受動ピースおよびランナー軸を前後いずれかへ移動させて、戸パネルの前後位置を調整できる。
既存のランナーユニットの多くは、ランナー台を保持ケースに差し込み装着するだけで、ランナー台をロック機構で取り外し不能にロック保持するが、本発明のランナーユニットに関して、ロック機構の構成部品のひとつであるロックばねを、ランナー台と一体に成形することは特許文献3に公知である。加えて、特許文献3においては、走行ブロックの内部に組み込んだ上下調整機構を、一対のベベルギヤを伝動要素にして上下調整できるようにしている。
特開2001−317267号公報(段落番号0027、図5) 特開2004−84396号公報(段落番号0028、図1) 特許第3645837号公報(段落番号0034、図4)
上記のように前後調整機構をランナー本体に組み込むと、ランナー台に上下調整機構と前後調整機構とを組み込む従来形態のランナーユニットに比べて、ランナー台の構造を簡素化して、保持ケースおよびランナー台をコンパクト化でき、戸パネルの厚みが小さい場合にも保持ケースとランナー台を埋設固定できる。しかし、ランナー台に比べて小さく、しかもガイドレールによって構造的な制約を受けやすいランナー本体の内部に前後調整機構を設けなければならないので、前後調整機構をランナー台の内部に設ける場合に比べて設計の自由度が低く、適切な調整機能を発揮しながら、調整作業のしやすさを同時に実現できる前後調整機構とすることはむずかしい。
例えば、特許文献1のランナーユニットにおいては、走行ブロックの下面に突出する操作部にスパナを掛けて調整ボスを前後調整操作する必要があるので、調整作業に手間が掛かる。また、特許文献2のランナーユニットは、調整作業は容易であるが、走行ブロックに形成した前後に長い調整穴でランナー軸を前後移動自在に支持するので、ランナー本体が走行するとき、受動ピースおよびランナー軸が前後にがた付きやすい。
本発明の目的は、前後調整機構をランナー本体に組み込むことにより、ランナー台および保持ケースの構造簡素化してコンパクト化でき、加えて戸パネルに形成される装着穴の加工コストを削減でき、したがって、ランナーユニットの製造コストと施工コストを含む全体コストを削減できるランナーユニットを提供することにある。本発明の目的は、適切な調整機能を発揮しながら、調整作業のしやすさを同時に実現できる前後調整機構を備えたランナーユニットを提供することにある。本発明の目的は、ランナー本体が走行するときのランナー軸の前後方向のがた付きを一掃して、戸パネルの開閉を円滑に行えるランナーユニットを提供することにある。
本発明の吊車型のランナーユニットは、ランナー本体8と、戸パネル3に装着されるランナー台10と、ランナー本体8とランナー台10とを繋ぐランナー軸11とを備えており、ランナー本体8の走行ブロック14に、戸パネル3の前後位置を調整する前後調整機構が設けてある。前後調整機構は、走行ブロック14で縦軸回りに回転自在に支持される調整ギヤ26と、調整ギヤ26を回転操作する操作ギヤ27と、操作ギヤ27を所定の回転角度ごとに位置保持する節動機構を含む。ランナー軸11は、調整ギヤ27の偏心位置を縦通する状態で配置されて、調整ギヤ27に形成した上下貫通状の操作部28で同行回転可能に保持する。以て、調整ギヤ26でランナー軸11を回転操作することにより、ランナー軸11の前後方向位置を調整変更できるようにする。
走行ブロック14に、調整ギヤ26を嵌め込み装着するギヤ凹部19と、ランナー軸11を受け入れる調整穴20とを設ける。操作部28は、調整ギヤ27の周面で開口する溝で形成する。以て、走行ブロック14を縦通するランナー軸11を、ギヤ凹部19の内周壁および調整穴20の内周壁と、これらの内周壁と対抗する操作溝28とで挟持する。
操作ギヤ27は、走行ブロック14の軸受穴21に差し込み装填される操作軸30と、操作軸30の一端に設けられて調整ギヤ26と噛み合うギヤ部31と、操作軸30の他端に設けられる工具連結用の係合部32とで構成する。操作ギヤ27の中心軸線を、調整ギヤ26の回転中心軸線に対して交差する状態で傾斜配置して、係合部32を走行ブロック14の外面に臨ませる。
節動機構は、操作軸30の周面に形成される複数の節動面34と、走行ブロック14に組み込まれて節動面34に弾性接当するクリックばね35とで構成する。操作ギヤ27およびクリックばね35を、走行ブロック14に固定した抜止ピン37で抜け止め保持する。
ランナー台10に、前後面および外側面が開口する上区室60と、下面が開口する下区室61とを設け、上区室60に保持ケース9に嵌め込み装着したランナー台10を分離不能にロック保持するロック機構を配置し、下区室61に戸パネル3の上下位置を調整する上下調整機構を設ける。
ロック機構は、保持ケース9の対向壁に形成したロック凹部53と、ランナー台10と一体成形されるロックばね65およびロック片66と、ランナー台10に組み込まれて、ロック片66をロックばね65の付勢力に抗してロック解除操作する解除レバー67とで構成する。
解除レバー67は、ロック解除状態においてランナー台10の外側面に突出する操作アーム71と、操作アーム71と一体に設けられる解除アーム72とを備えていて、ランナー台10に固定したレバーピン73で揺動可能に軸支されている。ロック解除状態において、操作アーム71がレバーピン73の側からアーム遊端へ向かって上り傾斜するように、解除レバー67の傾動限界を設定する。
本発明においては、ランナー本体8の走行ブロック14に、戸パネル3の前後位置を調整するための前後調整機構を設けた。前後調整機構は、縦軸回りに回転自できる調整ギヤ26と、調整ギヤ26を回転操作する操作ギヤ27と、操作ギヤ27を所定の回転角度ごとに位置保持する節動機構などで構成し、調整ギヤ27の偏心位置に配置したランナー軸11を、上下貫通状の操作部28で同行回転可能に保持することにより、調整ギヤ26が操作ギヤ27で回転操作されるとき、ランナー軸11を調整ギヤ26で回転変位させて、ランナー軸11および戸パネル3の前後方向位置を調整変更できるようにした。
上記のように、走行ブロック14に前後調整機構を設けると、ランナー台10の内部構造や保持ケース9の構造を簡素化して製造コストを削減でき、さらに、戸パネル3に形成される装着穴51の断面形状を簡素化して穴加工のためのコストを削減できるので、全体としてランナーユニットの製造コストと施工コストを含む全体コストを削減できる。また、ランナー台10の内部に前後調整機構と高さ調整機構を設ける場合に比べて、ランナー台10および保持ケース9の上下寸法と前後厚みをそれぞれ小さくして、コンパクト化できる。
操作ギヤ27を例えばドライバーTで回転操作することにより、ランナー軸11を調整ギヤ26とともに回転変位させて、戸パネル3の前後方向位置を調整するので、調整ギヤ26から離れた自由空間で調整作業を行うことができ、調整ボスの操作部にスパナを掛けて調整操作する必要があった従来の前後調整機構に比べて、調整作業を簡便に行える。しかも、戸パネル3の調整結果を確認しながら調整量を加減して、過不足のない状態で適切に調整作業を行える。
走行ブロック14にギヤ凹部19と調整穴20を設け、走行ブロック14を縦通するランナー軸11を、ギヤ凹部19の内周壁および調整穴20の内周壁と、これらの内周壁と対抗する調整ギヤ27の操作溝28とで挟持する前後調整機構によれば、ランナー軸11を常にがたつきのない状態で位置保持できるので、ランナー軸11と調整穴20との間に隙間が存在しているにもかかわらず、ランナー本体8が走行するときのランナー軸11の前後方向のがた付きを一掃でき、これによりランナー本体8の走行状態を安定化し、戸パネル3の開閉操作を軽快に行うことができる。また、操作部28を調整ギヤ27の周面で開口する溝として形成するので、例えば操作部を上下貫通状の穴で形成する場合に比べて構造の無駄がなく、その分だけ調整ギヤ27をコンパクト化して、ガイドレール1によって構造的な制約を受けやすいランナー本体8の内部に、前後調整機構を無理なく組むことができる。
操作軸30と、その両端に設けられるギヤ部31および係合部32とで操作ギヤ27を構成し、操作ギヤ27の中心軸線を調整ギヤ26の回転中心軸線に対して傾斜配置することにより、係合部32を走行ブロック14の外面に臨ませると、係合部32に対する操作工具の連結を目視しながら確実に行うことができ、しかもガイドレール1や戸パネル3、あるいはランナー本体8に邪魔されることもなく操作ギヤ27を確実に回転操作して、前後調整作業を簡便にしかもさらに的確に行うことができる。
操作軸30の周面に形成される節動面34と、節動面34に弾性接当するクリックばね35とで節動機構を構成し、操作ギヤ27を所定の回転角度ごとに節動機構で位置保持すると、調整ギヤ26や操作ギヤ27が外力を受けて遊動回転するのを規制できるので、改めて前後調整を行うまでは戸パネル3を適正な調整位置に保持し続けることができる。節動機構によって、操作軸30を所定角度ずつ回転操作するごとにクリック感が得られるので、クリック回数を目安にして調整量を判断して、的確にしかも円滑に前後調整を行える。操作ギヤ27およびクリックばね35を、走行ブロック14に固定した抜止ピン37で抜け止め保持すると、所定の手順に従ってクリックばね35と操作ギヤ27とを組み付けたのち、抜止ピン37を走行ブロック14に固定することで、一連の組立作業を簡便にしかもより少ない手間で終了でき、その分だけランナーユニットの製造コストを削減できる。
ランナー台10の上区室60に、ランナー台10を分離不能にロック保持するロック機構を配置し、下区室61に戸パネル3の上下位置を調整する上下調整機構を設けるランナーユニットによれば、ロック機構と上下調整機構とがランナー台10の内部で複雑に交錯するのを避けて、両機構の構造およびランナー台10の構造を簡素化でき、その分だけランナー台10および保持ケース9の前後厚みをそれぞれ小さくしてコンパクト化できる。組立に要する手間も軽減できる。
ロック凹部53、ロックばね65、ロック片66と、解除レバー67で構成されるロック機構において、ロックばね65およびロック片66をランナー台10と一体に形成すると、ロックばね65およびロック片66を独立部品として形成する場合に比べて、ロック機構の構成部品点数と組立工数とを削減し、その分だけランナーユニットの製造コストを削減できる。部品点数が少ない分だけ故障の発生を抑えてロック機構の信頼性を向上できる。
操作アーム71と解除アーム72を備えた解除レバー67をランナー台10に揺動可能に軸支し、ロック解除状態においてランナー台10から突出する操作アーム71の姿勢が、アーム基端側からアーム遊端へ向かって上り傾斜するように設定してあると、操作アーム71をロック解除状態にしたままで戸パネル3が閉じ操作される場合であっても、開口枠に接当するのと同時に解除レバー67を待機位置側へ復帰揺動させて、操作アーム71が折損するのを避けることができ、使用者の不注意による解除レバー67の破損や故障を解消できる。
(実施例) 図1ないし図12は本発明に係るランナーユニットを引戸に適用した実施例を示す。図2において引戸は、開口枠の上枠に設けたガイドレール1と、ガイドレール1に沿って引き違い開閉できる左右一対の戸パネル3とからなる。各戸パネル3の上部両側には、ガイドレール1で移行案内されるランナーユニットが組み付けてある。各戸パネル3は、その下端に設けたスライド溝4と係合する振止ピン5で振れ止め保持してある。
図7においてランナーユニットは、ガイドレール1で左右方向に走行案内されるランナー本体8と、戸パネル3の上隅に埋設固定される保持ケース9と、保持ケース9の横側方から差し込み装着されるランナー台10と、ランナー本体8とランナー台10を連結するランナー軸11などで構成する。図3に示すようにガイドレール1は断面C字状の前後レールを一体に備えたアルミニウム条材からなり、下面前後のレール壁の間が下向きに開口してある。
ランナー本体8は、プラスチック成形品からなる左右横長の走行ブロック14と、走行ブロック14の左右に前後一対ずつ配置される4個のローラー15と、これらのローラー15を遊転自在に軸支するローラー軸16などで構成してある。これらの走行構造とは別に、走行ブロック14には戸パネル3の前後位置を調整する前後調整機構と、急開閉されるときの戸パネル3の跳ね返えりを防ぐキャッチ構造とが設けてある。
図1および図4において、走行ブロック14の左右中央部分には、座金凹部18と、ギヤ凹部19と、ランナー軸11を受け入れる調整穴20とが上から順に形成してあり、ギヤ凹部19の一側に臨んで軸受穴21が斜めに傾く状態で形成してある。座金凹部18は、座金12の回転変位に対応する円形の凹みとして形成してあり、その凹み中心は調整ギヤ26の中心軸線に一致している。走行ブロック14の上面一側にはばね受凹部22が形成され、走行ブロック14の他側にはアタッチメントを組み付けるためのブラケット23が横向きに突設され、その左右2箇所にビス穴が形成してある。図4に示すようにギヤ凹部19の半周面と、調整穴20の周面の一部とは、段差のない状態で上下に連続している。
図4および図5において前後調整機構は、先のギヤ凹部19に嵌め込み装着されて縦軸回りに回転自在に支持される調整ギヤ26と、先の軸受穴21に嵌め込み装着されて調整ギヤ26を回転操作する操作ギヤ27と、節動機構などで構成する。調整ギヤ26は、丸軸体の半周面の上下方向に平歯車状のギヤ部26aを形成し、残る周面の周方向中央部分にランナー軸11を保持するための操作溝(操作部)28を上下貫通状に形成したダイキャスト成形品からなる。
操作溝28は、調整ギヤ26の上下、およびギヤ周面で開口する断面U字状の溝からなり、その径方向の深さはランナー軸11の直径寸法を基準にして設定する。詳しくは、ランナー軸11が操作溝28を縦通する状態において、ランナー軸11の中心位置が調整ギヤ26の回転中心位置から偏心し、さらに、ランナー軸11の周面が、ギヤ凹部19の内周壁および調整穴20の内周壁と、操作溝28とに内接するように溝深さを設定する。このように、調整ギヤ26の偏心位置においてランナー軸11を操作溝28で保持すると、調整ギヤ26が操作ギヤ27で回転操作されるとき、ランナー軸11を調整ギヤ26の回転中心の回りに回動操作して、その前後方向の変位成分によってランナー軸11の前後方向位置を調整変更することができる。調整ギヤ26と操作ギヤ27のギヤ比は1対1である。
操作ギヤ27は、軸受穴21に差し込み装填される操作軸30と、操作軸30の一端に設けられて調整ギヤ26と噛み合うギヤ部31と、操作軸30の他端に設けられる工具連結用の係合部32とを一体に備えたダイキャスト成形品からなる。操作ギヤ27を低コスト化するために、ギヤ部31は平歯車状に形成されており、そのギヤ歯が調整ギヤ26のギヤ部26aに対して斜めに噛み合うことで、操作ギヤ27の回転力を調整ギヤ26に伝動できるようにしている。なお、調整ギヤ26と操作ギヤ27のギヤ部26a・31のギヤ歯は、それぞれ歯数が少ないのでアンダーカットしてある。
図1に想像線で示すように、操作軸30を軸受穴21に嵌め込んだ状態においては、十字溝からなる係合部32が走行ブロック14の下面に露出するので、戸パネル3を吊り込んだ状態のままであっても、ドライバー(操作工具)Tを係合部32に差し込み係合して操作ギヤ27を回転操作できる。操作ギヤ27の中心軸線は、調整ギヤ26の回転中心軸線に対して交差する状態で傾斜配置してあり、この実施例では操作ギヤ27の中心軸線の傾斜角度θを45度とした(図4参照)。
操作ギヤ27を所定の回転角度ごとに位置保持するために節動機構を設ける。節動機構は、操作軸30のギヤ部31との隣接周面に形成される8個の節動面34と、軸受穴21の上開口を前後に横切る状態で配置されて、節動面34に弾性接当するクリックばね35とで構成する。クリックばね35は板ばねで形成されており、図6に示すように軸受穴21と交差する前後方向のばね溝36に嵌め込み装着してある。ばね溝36に連続して、クリックばね35のたわみ変形を許す逃げ凹部が形成してある(図7参照)。操作ギヤ27とクリックばね35は、走行ブロック14に固定した前後方向の抜止ピン37で抜け止め保持される。
キャッチ構造は、ガイドレール1の側端内面に締結固定されるキャッチブロック40と、走行ブロック14の上面に組み付けられるキャッチばね41とで構成する。図2に示すようにキャッチブロック40は、下面両側に上り傾斜状の保持面42を備えたプラスチック成形品からなり、その上面凹部に配置した雌ねじ板43をビス44で引き寄せ締結することにより、ガイドレール1の任意位置に固定できる(図3参照)。キャッチばね41は部分円弧状の板ばねからなり、その一端をばね受凹部22に係止装着した状態で、他端側がブラケット23にビス45で固定される。
キャッチ構造は、戸パネル3が急開閉されるとき、キャッチばね41が弾性変形しながらキャッチブロック40を乗り越えるときの摩擦抵抗で戸パネル3の運動慣性力を減殺し、さらに閉じ位置に達したキャッチばね41を保持面42で受け止めて、戸パネル3が跳ね返えるのを防止し閉じ位置に保持する。図3に示すように、キャッチばね41はキャッチブロック40の前後幅に対応して幅広に形成されるので、例えば偏荷重によってランナー本体8が前後いずれかへ偏る状態で走行するような場合であっても、キャッチブロック40で確実に捕捉し保持できる。
前後調整機構は、以下の手順で組み立てる。まず、クリックばね35をばね溝36に嵌め込み装着し、操作ギヤ27の操作軸30を軸受穴21に差し込み装填したうえで、抜止ピン37を走行ブロック14に打ち込んで、操作ギヤ27およびクリックばね35を抜け止め固定する。次に調整ギヤ26をギヤ凹部19に嵌め込み、ランナー軸11を走行ブロック14の下面側から調整穴20と操作溝28に挿通し、その上端に座金12をかしめ固定して、ランナー軸11を走行ブロック14と連結し一体化する。
上記の連結状態において、走行ブロック14の上下面は、座金凹部18に収容される座金12と、ランナー軸11の上下中途部に設けたフランジ11aとで挟持されるので、ランナー本体8は、ランナー軸11と相対回転は可能であるが、上下に相対スライドは不能に連結される。調整ギヤ26が中立位置にあるときの、座金12とランナー軸11と調整ギヤ26との三者の位置関係は図6に示す通りであって、調整ギヤ26の上面全体が座金12で覆われている。調整ギヤ26は、ギヤ凹部19の底壁で受け止められて調整穴20の上面を塞いでいる。
また、ランナー軸11の周面は、ギヤ凹部19の内周壁および調整穴20の内周壁と操作溝28とで常に挟持される。このように、ギヤ凹部19の半周面と調整穴20の半円周面を上下に連続させて、これらの周面と、両周面に対向する操作溝28とでランナー軸11の周面を挟持すると、ランナー軸11と調整穴20との間に隙間が存在しているにもかかわらず、ランナー軸11を常にがたつきのない状態で位置保持でき、したがってランナー本体8の走行状態を安定化して、戸パネルの開閉操作を軽快に行うことができる。
操作ギヤ27を回転操作すると、調整ギヤ26が操作ギヤ27の回転量と同じ角度だけ回転変位し、偏心位置にあるランナー軸11を操作溝28で前後いずれかへ移動できる。その結果、図3に矢印で示すように戸パネル3はランナー軸11に同行して前後いずれかへ移動し、ランナー本体8に対する前後位置を変更できる。調整ギヤ26は、中立位置から前後方向へ90度ずつ回動変位でき、この調整限界はランナー軸11が調整ギヤ26の中心軸の回りに前後方向へ90度ずつ変位するときの調整軌跡に合致して、調整穴20をハート型に形成する(図7参照)ことによって厳密に規定される。中立位置から調整限界位置まで回動操作されたときのランナー軸11の前後移動量Eを図6に示している。
保持ケース9は、戸パネル3の側端上部に形成した、縦断面がU字状の装着穴51に嵌め込まれて、同ケース9の内奥壁と底壁の3箇所がビス52で締結固定される。保持ケース9はプレス成形品からなり、前後一対の対向壁のそれぞれに、後述するロック機構を構成するロック凹部53と、保持ケース9に装填されたランナー台10を上下に位置決めする位置決め溝54と、後述する調整ねじ板81の調整限界を規定する規制溝55が切り欠き形成してある。
ロック凹部53は上向きに開口する状態で切り欠き形成してあり、その開口部分へ向かってロック片66を押し上げ案内するガイド面56が上り傾斜状に形成してある。保持ケース9の上面前後には、ランナー台10の上方への抜け外れを防ぐ規制壁57が一体に折曲げ形成してあり、保持ケース9を装着穴51に組み付けた状態において、規制壁57の上面は戸パネル3の上端面と面一になる(図9参照)。
ランナー台10は、前後面および外側面が開口する上区室60と、下面が開口する下区室61とを備えたプラスチック成形品からなり、ランナー台10の上面と下区室61の内奥との間のボス壁62に、ランナー軸11を連結するための連結穴63が上下貫通状に形成してある。ランナー台10の上区室60に、ランナー台10を分離不能にロック保持するロック機構の要部を設け、下区室61の内部に戸パネル3の上下位置を調整する上下調整機構を組み込んでいる。ランナー台10の側端寄りの前後面には、先の溝54と係合する位置決めリブ64が膨出形成してある。
ロック機構は、保持ケース9の前後壁に設けた一対のロック凹部53と、上区室60の上下中途部に設けられて、ランナー台10と一体成形されるロックばね65およびロック片66と、上区室60の側面開口に組み込まれて、ロック片66をロックばね65の付勢力に抗してロック解除操作する解除レバー67とで構成する。ロックばね65は、先のボス壁62から横向きに連出されて片持梁状に形成してあり、その遊端に解除レバー67を押さえ保持する押圧片68が斜め下向きに連出され、押圧片68の連出基端の前後に四辺形状のロック片66が膨出形成してある。
解除レバー67は、縦向きの操作アーム71と、操作アーム71と一体に設けられる横向きの解除アーム72とを一体に備えたL字状のプラスチック成型品からなり、両アーム71・72の交差隅部分がランナー台10に固定したレバーピン73で軸支してある。これにより、解除レバー67の全体は図10に示す待機位置と、図11に示すロック解除位置との間を往復揺動できる。ロック解除状態における解除アーム72は、レバーピン73の側からアーム遊端へ向かって上り傾斜する状態でランナー台10の外側面に突出する。
操作アーム71の上端には指掛凹部74が凹み形成され、その側端壁にドラーバーTとの干渉を避ける逃げ部75が切り欠き形成してある。図10に示すように解除アーム72の上面には、押圧片68の先端で接当保持される段部76が形成され、解除アーム72の突端下部には、押圧片68を押し上げ操作する解除爪77が形成してある。
ランナー台10を保持ケース9に嵌め込み連結するときは、図8に示すように戸パネル3を起立保持した状態で、ランナー本体8が連結されたランナー台10を保持ケース9に差し込み装着する。このときの解除レバー67は待機位置のままでもよく、ランナー台10を差し込み係合するのに伴って、ロック片66がロックばね65の弾性に抗しながらガイド面56で徐々に押し上げ操作されたのち、ロック凹部53に落とし込み係合して、ランナー台10を分離不能にロック保持できる。
ランナー台10を保持ケース9から取り外す場合には、図12に示すように、解除レバー67をロック解除位置へ傾倒操作して、ロックばね65をその弾性に抗して上向きに弾性変形させ、ロック片66とロック凹部53との係合を解除する。その状態で、解除レバー67の操作アーム71をつかんで、ランナー台10を抜き出し操作することにより保持ケース9から分離できる。
解除レバー67がロック解除位置へ傾倒操作された状態のまま放置されることがある。その場合には、操作アーム71がランナー台10から突出するので、戸パネル3を閉じ操作したとき、操作アーム71が開口枠に衝突するおそれがある。しかし、傾動限界における操作アーム71が、レバーピン73の側からアーム遊端へ向かって上り傾斜するように設定してあるので、操作アーム71が開口枠に衝突したとしても、解除レバー67は待機位置へ復帰揺動するだけで、操作アーム71が破損し、あるいは解除レバー67が故障するのを確実に防止できる。なお、解除レバー67の傾動限界は、ロック片66が上区室60の上壁に接当することで規定される。
ランナー台10の下区室61の内部には、戸パネル3の上下位置を調整する上下調整機構を設ける。図8〜図12に示すように上下調整機構は、ランナー軸11を上下に調整操作する調整レバー80と、ランナー台10で往復変位可能に支持されて、調整レバー80を揺動操作する調整ねじ板81と、調整ねじ板81を往復操作する調整ねじ82などで構成する。調整レバー80は、ランナー軸11の下端の受動フランジ11bを受け止めるレバーアーム83と、調整ねじ板81の板面に設けた係合溝84と係合する連動爪85を一体に備えた板状のプレス金具からなり、ピン86で揺動可能に軸支してある。図12に示すように、ピン86は下区室61の内部に突設したボス87に固定される。
調整ねじ板81は、先の係合溝84が形成される横壁と、調整ねじ82がねじ込まれるねじ穴88を備えた縦壁を一体に備えており、横壁の前後縁が下区室61の前後壁の下部に形成したガイド溝89で左右スライドのみ可能に案内支持してある。符号90は調整ねじ82を回転自在に位置保持する止め金具である。
以上のように構成した上下調整機構においては、調整ねじ82をねじ込み操作するとき、調整ねじ板81が調整ねじ82の側へ引き寄せられるので、調整レバー80はピン86を中心にして時計回転方向へ回動する。その結果、ランナー台10はランナー軸11に対して上方移動し、その分だけ戸パネル3の床面からの高さを増すことができる。調整ねじ82を上記とは逆向きに操作すると、戸パネル3の高さを減少することができる。戸パネル3の高さを減少する向きの調整限界を規定するために、保持ケース9の前後に調整ねじ板81の側端を受け止める規制溝55を設けている。
本発明のランナーユニットは、図13に示すように折戸に適用することができる。その場合には、ヒンジ92で連結された折戸パネル(戸パネル)3・3の側端上部のそれぞれに保持ケース9およびランナー台10を埋設する状態で装着し、各ランナー台10に対応して設けたランナー本体8をガイドレール1で移行案内する。なお、ランナー本体8とランナー軸11とは互いに相対回転することで、開閉時の戸パネル3・3の姿勢変化を吸収できる。戸パネル3・3の下端は、下ガイドレール93で移行案内される振止め具94によって振れ止めしてある。この場合の両側端に位置するランナー本体8はキャッチブロック40で保持固定されて、そのランナー軸11が両側端に設けた振止め具94と共同して折戸のピボット軸を構成する。なお、ランナーユニットを折戸に適用する場合には、前後調整機構を省いて使用することができる。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。以下の実施例においても同様に扱う。
本発明のランナーユニットは、戸パネル3の側端面に埋設固定する以外に、図14に示すように戸パネル3の裏面側に装着して使用することができる。その場合には、戸パネル3の裏面上隅に形成した装着穴51に、専用の保持ケース9を埋設固定したうえで、ランナー台10を保持ケース9に差し込み装着する。保持ケース9の外面両側には、締結座96が張り出し形成してあり、これらの締結座96を戸パネル3の裏面にあてがった状態で、ビス97で締結することにより、保持ケース9を戸パネル3に固定できる。保持ケース9の内面の対向壁には、ロック凹部53、位置決め用の溝54、規制溝55、およびガイド面56などが形成してある。
乱暴に閉じ操作されるときの戸パネル3の運動慣性力が過大になるような場合には、ランナー本体8がキャッチブロック40で減速される間に、戸パネル3の全体が跳ね上がって傾動し、振止ピン5とスライド溝4、あるいは振止ローラーとガイドレールとの係合が外れることがある。また、戸パネル3が斜めに振れた勢いで、その閉じ端側の下隅部分が開口枠の縦枠部分に衝突して、縦枠部分を傷付けることがある。このような、不具合を解消するために図15ないし図18に示す跳上規制体を併用することができる。
図16において跳上規制体は、上装着座101と、下装着座102と、両装着座101・102を繋ぐ横臥U字状の前後一対のばね腕103と、下装着座102から連出される前後一対の摘み部104とを一体に備えたプラスチック成形品からなる。上装着座101の前後縁には、前後方向の移動限界を規定するストッパー壁101aが膨出形成してあり、これらのストッパー壁101aの間にランナー軸11用の逃げ溝105がU字状に形成してある。下装着座102にも同様の逃げ溝105が形成され、さらに、下装着座102の下面には、ランナー台10の上端面に設けた左右方向の係合リブ106と係合するリブ溝107が形成してある。
図17および図18に示すように跳上規制体は、レール開口から下向きに突出する走行ブロック14の下面と、ランナー台10の上端面との間に差し込み装着されて、先のリブ溝107が係合リブ106と係合することにより抜け外れ不能に固定保持される。この装着状態において、両装着座101・102の座面はばね腕103の付勢力を受けて、走行ブロック14およびランナー台10に対して互いに離れる向きに密着付勢される。そのため、過大な運動慣性力を受けた戸パネル3が跳ね上がろうとしても、ばね腕103の付勢力が跳ね上がりを規制する向きに作用し、しかも戸パネル3が跳ね上がるのに伴って、ばね腕103の弾性力が増加するので、戸パネル3の跳ね上がりを規制し、あるいは跳ね上がり動作を緩衝吸収できる。走行ブロック14とランナー台10との上下間隔は、上下調整機構によって調製変更できるが、跳上規制体はすべての調整範囲において、両装着座101・102の座面を走行ブロック14およびランナー台10に密着できるように構成してある。
本発明者は、跳上規制体を試作し吊車構造の引戸に組み込んで、その効果を確かめたが、戸パネル3が乱暴に閉じ操作されるときの振止ピン5とスライド溝4、あるいは振止ローラーとガイドレールとの係合が外れるのを確実に防止でき、しかも戸パネル3の閉じ端側の下隅部分が開口枠の縦枠部分に衝突するのを確実に規制できるのを確認した。
上記のように構成した跳上規制体は、以下の形態で実施することができる。吊車型のランナー本体8とランナー台10との間に配置されて、開閉時の戸パネル3の跳ね上りを規制する跳上規制体であって、上装着座101と、下装着座102と、両装着座101・102を互いに離れる向きに付勢するばね体(ばね腕)103とを備えており、両装着座101・102の座面のそれぞれに、ランナー軸11用の逃げ溝105が形成してあることを特徴とする跳上規制体。なお、ばね腕103に換えて圧縮コイル形のばねや、板ばねで両装着座101・102を互いに離れる向きに付勢することができる。
上記の実施例以外に、操作ギヤ27の中心軸線の傾斜角度θは45度である必要はなく、走行ブロック14の構造の違いに応じて適宜変更できる。調整ギヤ26における操作部28は、断面がU字状の溝で形成する必要はなく、断面がC字状の溝や、断面が円形の穴で形成することができる。必要があれば、ランナー軸11に外接する多角形断面状の穴で形成することができる。座金凹部18は省略でき、その場合には座金12を走行ブロック14の上面で支持するとよい。係合部32は六角穴や四角穴などで形成することができ、その場合には多角形の穴に係合できる操作部を備えたドライバーや棒形レンチで操作ギヤ27を回動操作するとよい。
節動機構の節度面34は、平坦面で形成する必要はなくリブ状の突起や凹溝などで形成することができる。その場合のクリックばね35には、リブ状の突起に対応する凹溝や、凹溝に対応する突リブなどを形成するとよい。調整ギヤ26と操作ギヤ27のギヤ部26a・31はベベルギヤで形成することができる。上下調整機構は、一対の傘歯車や、ウォームギヤとラックなどを伝動要素にして構成することができる。
ランナー本体の縦断面図である。 引戸の正面図である。 ガイドレールの縦断側面図である。 走行ブロックを破断したランナー本体の分解斜視図である。 調整ギヤと操作ギヤの噛み合い状態を示す展開平面図である。 節動機構および調整穴を展開した状態で示す断面図である。 ランナー台と保持ケースを分離した状態の断面図である。 上下調整機構の分解斜視図である。 ランナーユニットをランナー軸に沿って破断した縦断面図である。 ロック機構および上下調整機構の縦断正面図である。 ロック機構をロック解除した状態の一部破談正面図である。 上下調整機構の横断平面図である。 ランナーユニットの別の適用例を示す正面図である。 ランナーユニットのさらに別の適用例を示す縦断側面図である。 跳上規制体の適用例を示す分解正面図である。 跳上規制体の斜視図である。 跳上規制体を組み込んだ状態の縦断側面図である。 跳上規制体を組み込んだ状態の縦断正面図である。
符号の説明
8 ランナー本体
9 保持ケース
10 ランナー台
11 ランナー軸
14 走行ブロック
26 調整ギヤ
27 操作ギヤ
28 操作溝
34 節動面
35 クリックばね

Claims (7)

  1. ランナー本体(8)と、戸パネル(3)に装着されるランナー台(10)と、ランナー本体(8)とランナー台(10)とを繋ぐランナー軸(11)とを備えており、ランナー本体(8)の走行ブロック(14)に、戸パネル(3)の前後位置を調整する前後調整機構が設けてある吊車型のランナーユニットであって、
    前後調整機構は、走行ブロック(14)で縦軸回りに回転自在に支持される調整ギヤ(26)と、調整ギヤ(26)を回転操作する操作ギヤ(27)と、操作ギヤ(27)を所定の回転角度ごとに位置保持する節動機構を含み、
    ランナー軸(11)は、調整ギヤ(27)の偏心位置を縦通する状態で配置されて、調整ギヤ(27)に形成した上下貫通状の操作部(28)で同行回転可能に保持されており、
    調整ギヤ(26)でランナー軸(11)を回転操作することにより、ランナー軸(11)の前後方向位置を調整変更できる吊車型のランナーユニット。
  2. 走行ブロック(14)に、調整ギヤ(26)を嵌め込み装着するギヤ凹部(19)と、ランナー軸(11)を受け入れる調整穴(20)とが設けられており、
    操作部(28)が、調整ギヤ(27)の周面で開口する溝で形成されており、
    走行ブロック(14)を縦通するランナー軸(11)が、ギヤ凹部(19)の内周壁および調整穴(20)の内周壁と、これらの内周壁と対抗する操作溝(28)とで挟持してある請求項1記載の吊車型のランナーユニット。
  3. 操作ギヤ(27)が、走行ブロック(14)の軸受穴(21)に差し込み装填される操作軸(30)と、操作軸(30)の一端に設けられて調整ギヤ(26)と噛み合うギヤ部(31)と、操作軸(30)の他端に設けられる工具連結用の係合部(32)とで構成されており、
    操作ギヤ(27)の中心軸線が、調整ギヤ(26)の回転中心軸線に対して交差する状態で傾斜配置されて、係合部(32)が走行ブロック(14)の外面に臨ませてある請求項2記載の吊車型のランナーユニット。
  4. 節動機構が、操作軸(30)の周面に形成される複数の節動面(34)と、走行ブロック(14)に組み込まれて節動面(34)に弾性接当するクリックばね(35)とで構成されており、
    操作ギヤ(27)およびクリックばね(35)が、走行ブロック(14)に固定した抜止ピン(37)で抜け止め保持してある請求項2または3記載の吊車型のランナーユニット。
  5. ランナー台(10)に、前後面および外側面が開口する上区室(60)と、下面が開口する下区室(61)とが設けられて、上区室(60)に保持ケース(9)に嵌め込み装着したランナー台(10)を分離不能にロック保持するロック機構が配置され、下区室(61)に戸パネル(3)の上下位置を調整する上下調整機構が設けてある請求項2〜4のいずれかに記載の吊車型のランナーユニット。
  6. ロック機構が、保持ケース(9)の対向壁に形成したロック凹部(53)と、ランナー台(10)と一体成形されるロックばね(65)およびロック片(66)と、ランナー台(10)に組み込まれて、ロック片(66)をロックばね(65)の付勢力に抗してロック解除操作する解除レバー(67)とで構成してある請求項5記載の吊車型のランナーユニット。
  7. 解除レバー(67)が、ロック解除状態においてランナー台(10)の外側面に突出する操作アーム(71)と、操作アーム(71)と一体に設けられる解除アーム(72)とを備えていて、ランナー台(10)に固定したレバーピン(73)で揺動可能に軸支されており、
    ロック解除状態において、操作アーム(71)がレバーピン(73)の側からアーム遊端へ向かって上り傾斜するように、解除レバー(67)の傾動限界が設定してある請求項5または6記載の吊車型のランナーユニット。
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