JP2002540784A - アルカリα−アミラーゼ活性を有するポリペプチド及びそれらをコードする核酸 - Google Patents

アルカリα−アミラーゼ活性を有するポリペプチド及びそれらをコードする核酸

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、α−アミラーゼ活性を有する単離されたポリペプチド、及び前記ポリペプチドをコードする単離された核酸配列に関する。本発明はまた、核酸配列を含んで成る、核酸構造体、ベクター及び宿主細胞、並びに前記ポリペプチドの生成及び使用方法にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野: 本発明は、α−アミラーゼ活性を有する単離されたポリペプチド、及び前記ポ
リペプチドをコードする単離された核酸配列に関する。さらに、本発明は、本発
明のα−アミラーゼの変異体に関する。本発明はまた、前記核酸配列を含んで成
る、核酸構造体、ベクター及び宿主細胞、及び前記ポリペプチドの生成及び使用
方法にも関する。さらに、本発明はまた、洗濯、皿洗い及び/又は硬質表面洗浄
のための組成物にも関する。
【0002】 関連技術の説明: 長年の間、α−アミラーゼ酵素は種々の異なった目的のために使用されており
、それらの中で最も重要なことは、澱粉液化、織物糊抜き、紙及びパルプ産業に
おける及び醸造及びベーキングのための澱粉改質である。ますます重要になって
いるα−アミラーゼのさらなる使用は、アルカリ性pHでの洗剤による洗浄の間、
澱粉ステインの除去である。
【0003】 市販のα−アミラーゼ製品の例は、Termamyl(商標), DuramylTM, Natalase
(商標), BAN(商標)及びFungamyl(商標)(すべては、Novo Nordisk A/S, De
nmarkから入手できる)である。他の市販源からのそれらの及び類似する製品は、
酸性〜中性pH最良性、典型的には、pH5〜pH7.5の範囲での最適性を有し、そし
てそれらはアルカリpHでの洗剤溶液において最適性を示さない。
【0004】 WO95/26397号は、バチルス株からのα−アミラーゼを開示する。 WO96/23873号は、洗浄条件下で改良された性能を有するバチルスアミラーゼの
変異体を記載する。 アメリカ特許第5,147,796号は、α−アミラーゼ活性を有するアルカリプルラ
ナーゼを記載する。上記資料の図2bは、pH8-8.5での最適なアミラーゼ活性を示
す。
【0005】 M. Takagiなど., J. ferment. Bioeng., Vol. 81, No.6, 557-559 (1996) は
、バチルスsp. からの親アルカリ性α−アミラーゼ−プルラナーゼを記載する。
前記酵素はpH9で最適なアミラーゼ活性を有するが、しかしその活性はそれより
も高いpHで急速に低下し、そしてpH10での活性は、pH7での活性よりも低い。 WO97/00324号(KAO)は、洗剤のために適切な寄託番号FERM BP-3048のバチル
スsp. 株KSM−AP1378に由来するアルカリ液化α−アミラーゼをコードする遺伝
子を開示する。 アルカリ溶液において、特に、約9〜11のpHでのアルカリ洗剤溶液において、
改良された性能を有する新規α−アミラーゼを供給することが、本発明の目的で
ある。
【0006】 発明の要約: 本発明は、α−アミラーゼ活性を有し、且つ (a)配列番号2又は4の成熟ポリペプチドアミノ酸1〜485と少なくとも85
%同一性を有するアミノ酸配列を有するポリペプチド; (b)(i)配列番号1又は3の核酸配列、(ii)配列番号1又は3のcDNA配
列、(iii)少なくとも100個のヌクレオチドの(i)又は(ii)の副配列、又は
(iV)上記(i)、(ii)もしくは(iii)の相補的鎖と、中位の緊縮条件下でハ
イブリダイズする核酸配列によりコードされるポリペプチド; (c)上記(a)又は(b)の対立遺伝子変異体; (d)α−アミラーゼ活性を有する、(a)、(b)又は(c)のフラグメン
ト; (e)アルカリ洗剤溶液において、特に約9〜11のpHでの、及びより好ましく
は、約9〜10.5のpHでのアルカリ洗剤溶液において改良された洗浄性能を有する
ポリペプチド; (f)55〜65℃の範囲でPhadebas方法(pH9.0)を用いて決定される温度最適
性を有するポリペプチド;及び (g)等電点電気泳動(Pharmacia, Ampholine, pH3.5-9.3)により決定され
る7−8のpIを有するポリペプチド; から成る群から選択された1又は複数の特徴又は性質を有する単離されたポリペ
プチドに関する。
【0007】 本発明のα−アミラーゼが、1又は複数の上記特徴を有することが、理解され
るべきである。 さらに、本発明は、本発明のα−アミラーゼの変異体にも関する。本発明また
、ポリペプチドをコードする単離された核酸配列、及び前記核酸配列を含んでな
る核酸構造体、ベクター及び宿主細胞、並びに前記ポリペプチドの生成及び使用
方法にも関する。
【0008】 発明の特定の記載: 微生物源: 本発明のアルカリα−アミラーゼは、バチルスの株から誘導され得る。好まし
い株は、バチルスsp. DSM12650 (AAI-6 α−アミラーゼ)又はDSM12651(AAI−10
α−アミラーゼ)のものである。それらの株は、Deutshe Sammlung von Microo
rganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ), Mascheroder Weg 1b, D-38124 Brau
nschweig DE での特許手続きのために、微生物の寄託の国際認識に基づいてブダ
ペスト条件下で本発明者により1999年1月25日に寄託された。
【0009】 それぞれ、プラスミドpLiH1300 (AAI6) 及びpLiH1298 (AAI 10)においてα−
アミラーゼ遺伝子を含む、NNO49469及びNN049468と称するE.コリ株はまた、Deut
she Sammlung von Microorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ), Mascherod
er Weg 1b, D-38124 Braunschweig DEでのブダペスト条件下で、1999年4月7日
に寄託され、そしてそれぞれ、受託番号DSM12763及びDSM12762を付与された。
【0010】 α−アミラーゼ活性を有するポリペプチド: α−アミラーゼ(α−1,4−グルカン−4−グルカノヒドロラーゼ、EC 3.
2.1.1)は、澱粉及び他の線状及び枝分かれ鎖の1,4―グルコシドオリゴ−及
び多糖類の加水分解を触媒する酵素グループを構成する。本発明のために、α−
アミラーゼ活性は、下記“材料及び方法”セクションに記載されるPhadebasアッ
セイ又はpNPG7アッセイを用いて決定される。
【0011】 酵素の相同性: 第1の態様においては、本発明は、α−アミラーゼ活性を有する、配列番号2
又は4(すなわち、成熟ポリペプチド)のアミノ酸1〜485に対して、少なくと
も約85%、好ましくは少なくとも約90%、好ましくは少なくとも約93%、より好
ましくは少なくとも約95%、さらに好ましくは少なくとも97%及び最も好ましく
は99%程度の相同性を有するアミノ酸配列を有する単離されたポリペプチド(こ
の後、“相同ポリペプチド”と称する)に関する。好ましい態様においては、相
同ポリペプチドは、配列番号2又は4のアミノ酸1〜485とは、5個のアミノ酸
、好ましくは4個のアミノ酸、より好ましくは3個のアミノ酸、さらにより好ま
しくは2個のアミノ酸、及び最も好ましくは1つのアミノ酸で異なるアミノ酸配
列を有する。
【0012】 アミノ酸配列相同性は、第2の配列からの第1の配列の誘導を示す2種の配列
間の同一性の程度として決定され得る。相同性は、適切には、当業界において知
られているコンピュータープログラムにより決定され得る。従って、GCGバージ
ョン8(Needleman, S.B. and Wunsch, C. D., (1970), Journal of Molecula B
iology, 48, 443-453)に提供されるギャップは、配列の対様一列整列を、及び
誤った設定を用いての同一性の程度又は相同性の程度の計算のために使用され得
る。他方では、GCGバージョン9からのギャップペナルティーを伴なわないで、n
tol’sマトリックス(http://plasmid/-bioweb/matrix/)を用いて、翻訳された
バージョン8ペプチド得点マトリックス、30のギャップ創造ペナルティー、1の
ギャップ拡張ペナルティーと共に使用され得る。
【0013】 既知のバチルスsp.α−アミラーゼに対する相同性: 既知配列の相同性調査は、上記のようにして決定されたアミノ酸に対して67〜
81%の範囲で多くのバチルスアミラーゼと、本発明の配列に関して相同性を示し
た。 特に、本発明の配列(すなわち、配列番号2及び4)に対する相同α−アミラ
ーゼは、SP690(約81%相同であるアメリカ特許第5,856,164号の配列番号1)、
SP722(約81%相同であるアメリカ特許第5,856,164号の配列番号2)、及び本発
明の配列に対して約81%相同であるWO97/00324号の配列番号2として開示される
バチルスsp. KSM-AP1378から得られるα−アミラーゼの成熟部分(アミノ酸31-5
16)である。
【0014】 好ましくは、本発明のポリペプチドは、配列番号2又は4のアミノ酸配列又は
その対立遺伝子変異体;又はα−アミラーゼ活性を有するそのフラグメントを含
んで成る。配列番号2又は4は、本発明のアルカリα−アミラーゼ成熟部分を示
す。 配列番号2又は4のフラグメントは、このアミノ酸配列のアミノ及び/又はカ
ルボキシル末端から欠失される1又は複数のアミノ酸を有するポリペプチドであ
る。
【0015】 対立遺伝子変異体は、同じ染色体遺伝子座を占める遺伝子の複数の二者択一の
形のいずれかを示す。対立遺伝子変異は、突然変異を通して天然で生じ、そして
集団内で多型現象をもたらすことができる。遺伝子突然変異はサイレントであり
得(コードされたポリペプチドにおける変化は存在しない)、又は変更されたア
ミノ酸配列を有するポリペプチドをコードすることができる。ポリペプチドの対
立遺伝子変異体は、遺伝子の対立遺伝子変異体によりコードされるポリペプチド
である。
【0016】 相同ポリペプチドのアミノ酸配列は、1又は複数のアミノ酸残基の挿入又は欠
失、及び/又は異なったアミノ酸残基による1又は複数のアミノ酸残基の置換に
より、配列番号2又は4のアミノ酸配列と異なることができる。好ましくは、ア
ミノ酸変化は、マイナーな性質のもの、すなわちタンパク質の折りたたみ及び/
又は活性に有意に影響を及ぼさない保存性アミノ酸置換;典型的には1〜約30個
のアミノ酸の小さな欠失;小さなアミノ−又はカルボキシ−末端−延長、たとえ
ばアミノ−末端のメチオニン残基の延長;約20〜25個までの残基の小さなリンカ
ーペプチドの延長;又は実効電荷又は他の機能、たとえばポリ−ヒスチジン系、
抗原性エピトープ又は結合ドメインを変更することにより精製を促進する小さな
延長のものである。
【0017】 保存性置換の例は、塩基性アミノ酸(アルギニン、リシン及びヒスチジン)、
酸性アミノ酸(グルタミン酸及びアスパラギン酸)、極性アミノ酸(グルタミン
及びアスパラギン)、疎水性アミノ酸(ロイシン、イソロイシン及びバリン)、
芳香族アミノ酸(フェニルアラニン、トリプトファン及びチロシン)、及び小さ
なアミノ酸(グリシン、アラニン、セリン、トレオニン及びメチオニン)のグル
ープ内である。一般的に、比活性を変更しないアミノ酸置換は当業界において知
られており、そしてたとえば、H. Neurath and R.L. Hill, 1979, The Proteins
, Academic Press, New York により記載されている。最も通常生じる交換は次
のものである: Ala/Ser, Val/Ile, Asp/Glu, Thr/Ser, Ala/Gly, Ala/Thr, Ser
/Asn, Ala/Val, Ser/Gly, Tyr/Phe, Ala/ Pro, Lys/Arg, Asp/Asn, Leu/Ile, Le
u/Val, Ala/Glu及びAsp/Gly並びにそれらの逆。
【0018】 第2の態様においては、本発明は、中位の緊縮条件、より好ましくは中−高程
度の緊縮条件、さらにより好ましくは高い緊縮条件、そして最も好ましくは非常
に高い緊縮条件下で、(i)配列番号1又は3の核酸配列、(ii)配列番号1又
は3のcDNA配列、(iii)少なくとも100個のヌクレオチドの(i)又は(ii)の
副配列、又は(iV)上記(i)、(ii)もしくは(iii)の相補的鎖と、同じ条件
下でハイブリダイズする核酸プローブとハイブリダイズする核酸配列によりコー
ドされるα―アミラーゼを有する単離されるポリペプチドに関する(J. Sambroo
k, E. F. Fritsch, and T. Maniaztus, 1989, Molecular Cloning, A Laborator
y Manual, Znd edition, Cold Spring Harbor, New York)。
【0019】 配列番号1又は3の副配列は、少なくとも100個のヌクレオチド、又は好まし
くは少なくとも200個のヌクレオチドであり得る。さらに、副配列は、α−アミ
ラーゼ活性を有するポリペプチドフラグメントをコードすることができる。前記
ポリペプチドはまた、α−アミラーゼ活性を有するポリペプチドの対立遺伝子変
異体又はそのフラグメントでもあり得る。
【0020】 配列番号1又は3の核酸配列又はその副配列、及び配列番号2又は4のアミノ
酸配列又はそのフラグメントは、当業界において良く知られている方法に従って
、異なった属又は種の株からのα−アミラーゼ活性を有するポリペプチドをコー
ドするDNAを同定し、そしてクローン化するための核酸プローブを企画するため
に使用され得る。特に、そのようなプローブは、そこにおける対応する遺伝子を
同定し、そして単離するために、標準のサザンブロット方法に従って、興味ある
属又は種のゲノム又はcDNAとのハイブリダイゼーションのために使用され得る。
【0021】 そのようなプローブは、完全な配列よりも相当に短いが、しかし少なくとも15
個、好ましくは少なくとも25個、及びより好ましくは少なくとも35個の長さのヌ
クレオチドであるべきである。より長いプローブもまた使用され得る。DNA及びR
NAの両プローブが使用され得る。プローブは典型的には、対応する遺伝子を検出
するためにラベルされる(たとえば、32P, 3H, 35S, ビオチン、又はアビジンに
より)。そのようなプローブは、本発明により包含される。
【0022】 従って、そのような他の生物から調製されたゲノムDNA又はcDNAライブラリー
は、上記に記載されるプローブとハイブリダイズし、そしてα−アミラーゼ活性
を有するポリペプチドをコードするDNAについてスクリーンされ得る。そのよう
な生物からのゲノム又は他のDNAは、アガロース又はポリアクリルアミドゲル電
気泳動、又は他の分離技法により分離され得る。ライブラリーからのDNA又は分
離されたDNAが、ニトロセルロース又は他の適切なキャリヤー材料に移行され、
そしてその上に固定され得る。
【0023】 配列番号1又は3と相同であるクローン又はDNA、又はその副配列を同定する
ためには、キャリヤー材料がサザンブロットに使用される。本発明のためには、
ハイブリダイゼーションは、核酸配列が、中位〜非常に高い緊縮条件下で、配列
番号1又は3に示されるヌクレオチド配列、その相補的鎖、又はその副配列に対
応するラベルにされた核酸プローブにハイブリダイズすることを示す。核酸プロ
ーブがそれらの条件下でハイブリダイズする分子は、X−線フィルムを用いて検
出される。
【0024】 もう1つの好ましい態様においては、核酸プローブは、それぞれ、E.コリDSM12
763又はE.コリDSM12762に含まれる、それぞれプラスミドpLiH1300(AAI6) 又は
pLiH1298(AAI10)に含まれる核酸配列であり、又はここで前記核酸配列は、本
発明のα−アミラーゼを有し、そしてそれぞれ、配列番号2又は4で示されるポ
リペプチドをコードする。
【0025】 少なくとも100個の長さのヌクレオチドの長さの長いプローブに関して、中位
〜非常に高い緊縮条件は、標準のサザンブロット方法に従っての、5×SSPE、 0
.3%SDS、 200μg/ml の剪断され、そして変性されたサケ精子DNA、及び35%ホル
ムアミド(中位及び中−高緊縮に関して)、又は50%ホルムアミド(高い及び非
常に高い緊縮に関して)における42℃でのプレハイブリダイゼーション及びハイ
ブリダイゼーションとして定義される。
【0026】 少なくとも100個の長さのヌクレオチドの長いプローブに関しては、キャリヤ
ー材料は最終的に、2×SSC、 0.2%SDS溶液を用いて、好ましくは少なくとも55
℃(中位の緊縮)、好ましくは少なくとも60℃(中位の高い緊縮)、より好まし
くは少なくとも65℃(高い緊縮)、及び最も好ましくは少なくとも70℃(非常に
高い緊縮)で、それぞれ15分間、3度洗浄される。
【0027】 約15個〜約70個の長さのヌクレオチドである短いプローブに関しては、緊縮条
件は、0.9MのNaCl、0.09Mのトリス−HCl, pH7.6、 6mM のEDTA、 0.5のNP-40,
1×Denhardt’s溶液、1mMのピロリン酸ナトリウム、1mMの一塩基性リン酸ナト
リウム、0.1mMのATP及び0.2mgの酵母RNA(ml当たり)における、Bolton and McC
arthy(1962、Proceedings of the National Academy of Sciences USA 48: 139
0)に従って計算されたTmよりも約5℃〜約10℃低い温度での標準のサザンブロ
ット方法に従ってのプレハイブリダイゼーション、ハイブリダイゼーション、及
び後−ハイブリダイゼーション洗浄として定義される。
【0028】 約15個〜約70個の長さのヌクレオチドである短いプローブに関しては、キャリ
ヤー材料は、6×SSC及び0.1%SDSにより15分間、1度、及び6×SSCを用いて、
計算されたTmよりも約5℃〜約10℃低い温度でそれぞれ15分間、2度、洗浄され
る。 第3の態様においては、本発明は、単離されたポリペプチド、すなわち次の生
理学的性質を有する、配列番号2又は4で示されるポリペプチオドに関する:55
〜65℃、より正確には、約60℃で、Phadebas方法(pH9.0)を用いて決定される
温度最適性(図3を参照のこと)。
【0029】 等電点電気泳動を用いて決定されるAAI−6に関するpIは、7〜7.3であること
が見出され、そしてAAI−10に関するpIは、7〜8であることが見出された。 本発明のポリペプチドは、配列番号2又は4の成熟ポリペプチドのα−アミラ
ーゼ活性の少なくとも20%、好ましくは少なくとも40%、より好ましくは少なく
とも60%、さらにより好ましくは少なくとも80%、さらにより好ましくは少なく
とも90%、及び最も好ましくは少なくとも100%を有する。
【0030】 本発明のポリペプチドは、いずれかの属の微生物から得られる。本発明のため
には、用語“〜から得られる”とは、所定の源に関して本明細書において使用さ
れる場合、核酸配列によりコードされるポリペプチドが前記源により、又はその
源からの核酸配列が挿入されている細胞により生成されることを意味する。
【0031】 本発明のポリペプチドは、細菌ポリペプチドであり得る。例えば、前記ポリペ
プチドは、グラム陽性細胞ポリペプチド、例えば、バチルス(bacillus)ポリペ
プチド、例えばバチルス・アルカロフィラス(Bacillus alkalophilus)、バチ
ルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・ブ
レビス(Bacillus brevis)、バチルス・サーキュランス(Bacillus circulans
)、バチルス・コアギュランス(Bacillus coagulans)、バチルス・ラウタス(
Bacillus lautus)、バチルス・レンタス(Bacillus lentus)、バチルス・リケ
ニホルミス(Bacillus licheniformis)、
【0032】 バチルス・メガテリウス(Bacillus megaterium)、バチルス・ステアロサー
モフィラス(Bacillus stearothermophilus)、バチルス・サブチリス(Bacillu
s subtilis)又はバチルス・スリンジエンシス(Bacillus thuringiensis)ポリ
ペプチド;又はストレプトミセス(Streptomyces)ポリペプチド、例えばストレ
プトミセス・リビダンス(Streptomyces lividans)又はストレプトミセス・ム
リナス(Streptomyces murinus)ポリペプチド;又はグラム陰性細菌ポリペプチ
ド、例えばE.コリ(E. coli)又はプソイドモナスsp. (Pseudomonas sp.) ポリ
ペプチドであり得る。
【0033】 もう1つの好ましい態様においては、ポリペプチドは、バチルスsp. のポリペ
プチドであり、さらに好ましい態様においては、ポリペプチドは、バチルスsp.
DSM12650及びバチルスsp. DSM12651のポリペプチド、例えば、それぞれ配列番号
2又は4のアミノ酸配列を有するポリペプチドである。 前述の種に関しては、本発明は完全及び不完全状態の両者、及び他の分類学的
同等物、例えばアナモルフを、それらが知られている種の名称にかかわらず、包
含することが理解されるであろう。当業者は適切な同等物の正体を容易に理解す
るであろう。
【0034】 それらの種の株は、次の多くの培養物寄託所から容易に入手できる:American
Type Culture Collection (ATCC), Deutsche Sammlung von Mikroorganismen u
nd Zellkulturen GmbH (DSM), Centraalbureau Voor Schimmelcaltures (CBS),
及びAgricultural Research Service Patent Culture Collection, Northern Re
gional Research Center (NRRL)。
【0035】 さらに、そのようなポリペプチドは、他の源、例えば天然源(例えば、土壌、
培養土、水、等)から単離された微生物から、上記プローブを用いて同定され、
そして得られる。天然の生息地から微生物を単離する技法は当業界において良く
知られている。次に、核酸配列は、もう1つの微生物のゲノム又はcDNAライブラ
リーを同様にスクリーニングすることによって誘導され得る。ポリペプチドをコ
ードする核酸配列がプローブにより検出されると、配列は当業者に知られている
技法を用いることによって同定され、又はクローン化され得る(例えば、J. Sam
brook, E. F. Fritsch, and T. Maniatus, 1989, Molecular Cloning, A Labora
tory Manual, Zd Edition, Cold Spring Harbor, New York を参照のこと)。
【0036】 本明細書において定義される場合、“単離された”ポリペプチドは、SDS−PAG
Eにより決定される場合、他の非−α―アミラーゼポリペプチドを実質的に有さ
ないポリペプチド、たとえば少なくとも約20%の純度、好ましくは少なくとも40
%の純度、より好ましくは約60%の純度、さらに好ましくは約80%の純度、最も
好ましくは約90%の純度及びさらに最も好ましくは約95%の純度のポリペプチド
である。
【0037】 本発明の核酸配列によりコードされるポリペプチドはまた、もう1つのポリペ
プチドが前記ポリペプチド又はフラグメントのN−末端又はC−末端で融合されて
いる、融合された又は切断可能な融合ポリペプチドも包含することができる。融
合されたポリペプチドは、1つのポリペプチドをコードする核酸配列(又はその
一部)を、本発明の核酸配列(又はその一部)に融合することによって生成され
る。融合ポリペプチドを生成するための技法は、当業界において知られており、
そしてポリペプチドをコードするコード配列を、それらが整合して存在し、そし
て融合されたポリペプチドの発現が同じプロモーター及びターミネーターの制御
下にあるよう、連結することを包含する。
【0038】 用語“改良された洗浄機能”とは、本発明においては、親α−アミラーゼ、例
えば突然変異誘発されていない、例えば置換されていないα−アミラーゼ主鎖に
比較して、洗浄のために使用される他のα―アミラーゼ、例えばSP690, SP722及
びTermamyl(商標)よりも高い、例9に記載される洗浄条件下で決定される性能
を意味する。
【0039】変異体α−アミラーゼ本発明の変異体の変更された性質 : 次に、本発明のAAI―6又はAAI―10α−アミラーゼに導入され得る突然変異、
特に置換及び欠失、及び親α−アミラーゼの性質に関しての所望する性質の変更
が論じられる。
【0040】 発明はまた、配列番号2(AAI―10)又は配列番号4(AAI―6)で示されるα
−アミラーゼの変異体にも関する。本発明の変異体α−アミラーゼは、メチオニ
ンアミノ酸残基の1又は複数の残基が、Cys及びMetを除くいずれかのアミノ酸残
基により置換される事実により特徴づけられる。従って、本発明によれば、メチ
オニンアミノ酸残基を置換するアミノ酸残基は次のものである:Ala, Arg, Asn,
Asp, Gln, Glu, Gly, His, Ile, Leu, Lys, Phe, Pro, Ser, Thr, Trp, Tyr及
びVal。
【0041】 本発明の変異体α−アミラーゼの好ましい態様は、メチオニンアミノ酸残基の
1又は複数の残基が、Leu, Thr, Ala, Gly, Ser, Ile又はAspアミノ酸残基、好
ましくはLeu, Thr, Ala又はGlyアミノ酸残基により置換される事実により特徴づ
けられる。この態様においては、酸化剤の存在下で非常に満足する活性レベル及
び安定性が得られる。特に、これは、次の位置での1又は複数のメチオニンが当
業界において知られているいずれかの適切な技法、例えば特に、特定部位の突然
変異誘発及び遺伝子シャフリングを用いて、置換され、又は欠失され得ることを
意味する。
【0042】 配列番号2における企画された位置は次の通りであり:10, 105, 202, 208, 2
46, 286, 309, 430, 440, そして配列番号4における位置は次の通りである:10
, 105, 202, 208, 246, 286, 309, 430, 440, 454。好ましい態様においては、
本発明の変異体α−アミラーゼは、位置202でのメチオニンアミノ酸残基が、Cys
及びMetを除くアミノ酸残基のいずれか、好ましくはLeu, Thr, Ala, Gly, Ser,
Ile又はAspにより置換される事実により特徴づけられる。
【0043】 他の企画された好ましい突然変異は、アミノ酸R181, G182, D183又はG184, K1
85, G186の1,2又はそれ以上の残基欠失、又は1又は複数のそれらの残基の置
換を包含する。好ましい突然変異は、D183−G184の欠失である。好ましくは適切
な突然変異は、Ala, Arg, Asn, Asp, Cys, Gln, Glu, His, Ile, Leu, Lys, Met
, Phe, Pro, Ser, Thr, Trp, Tyr及びValによるG186の置換である。特に好まし
い置換は、G186Rである。
【0044】 Ala, Arg, Asn, Asp, Cys, Gln, Glu, Gly, His, Ile, Leu, Lys, Met, Phe,
Pro, Ser, Thr, Trp, Tyr及びValによるN195の置換がまた企画される。特に興味
ある置換は、N195Fである。 上記突然変異の次の組み合わせが包含される:D183−G184+N195Fの欠失、D18
3−G184+G186Rの欠失、D183−G184+G186R+N195F及びG186R+N195Fの欠失。
【0045】高められた熟安定性 : 特に酸性pH及び/又は低いCa2+濃度で高められた熟安定性を有する本発明の変
異体(AAI−10及びAAI−6の両者の)をもたらす突然変異は、次の位置での突然
変異を包含する(AAI−10α−アミラーゼ番号付け、すなわち配列番号2を用い
ての):R158, S174, A186, N195, N197, H210, E212, I214, N215, E216, K26
9, N270。 本発明においては、用語“酸性pH”とは、7.0以下のpH、特に産業的な澱粉液
化工程が通常行われるpH5.5〜6.2のpH範囲以下を意味する。
【0046】 本発明においては、用語“低いカルシウム濃度”とは、産業的な澱粉液化に使
用される通常レベル以下の濃度を意味する。通常の濃度は、トウモロコシにおけ
る遊離Ca2+の濃度に依存して変化する。通常、1mM(40ppm)に対応する用量が添
加され、これがトウモロコシにおけるレベルと共に、40〜60ppmの遊離Ca2+を付
与する。 本発明においては、用語“高い温度”とは、95℃〜160℃の温度、特に産業的
な澱粉液化工程が通常行われる、95℃〜105℃の範囲を意味する。
【0047】 本発明者は、酸性pH及び/又は低いCa2+濃度での熱安定性が上記突然変異及び/
又はV206を包含する他の突然変異をお互い組合すことによって、さらに高められ
得ることを見出した。 前記“他の”突然変異は、次の通りである(AAI−10α−アミラーゼに関して
、配列番号2):N195, E212, E216, K269及びV206。 前記突然変異はさらに、WO96/23873号に記載されるように、1、好ましくは2
又は3、又はそれ以上の位置(すなわち、本明細書における配列番号2の位置R1
81, G182, D183, G184)において欠失と組合され得る。
【0048】 本発明によれば、親AAI−10及びAAI―6α−アミラーゼの変異体は、上記の位
置の1, 2, 3, 4, 5, 6, 7又はそれ以上の位置における突然変異を包含すること
ができる。 言及されたAAI−10及びAAI−6α−アミラーゼが企画されるのみならず、また
下記に定義されるような程度の相同性(同一性)を有するα−アミラーゼも、本
発明の範囲内であるよう企画されることが強調されるべきである。
【0049】 配列番号2又は4における、それぞれN195, V206, E212及びE216に対応する位
置でのそれぞれのアミノ酸残基が、多くのTermamyl−様α−アミラーゼ、すなわ
ちTermamyl(商標)(B. リケニホルミスα−アミラーゼ)に保存されるアミノ酸
残基を構成することが、本明細書において言及され得る。従って、例えば、AAI
−10及びAAI−6、並びにTermamylにおける残基のその対応する位置が、図1、
及び下記第1表及び第2表に整列して見出され得る。
【0050】
【表4】
【0051】
【表5】
【0052】 それらの保存されたアミノ酸残基の突然変異は、性質の変更に関して、非常に
重要である。 番号付けのために配列番号2を用いる場合、2,3,4,5,6又は7個の突
然変異が本発明に従って性質を変えるために、特に酸性pH及び/又は低いCa2+
濃度で熱安定性を高めるために次の位置で行われ得る(本明細書における配列番
号2又は4に関して):
【0053】
【表6】
【0054】 3,4,5,6又は7個の突然変異の組み合わせが、本発明に従って企画され
る。 特定の二重突然変異が本発明に従って行われる(番号付けのために配列番号2
又は4を用いての):
【0055】
【表7】
【0056】
【表8】
【0057】 好ましい態様においては、変異体は、次の突然変異を含んで成る:配列番号2
又は4における、又は本明細書に定義されるような85%相同のα−アミラーゼに
おける対応する位置でのN195F/K264S。もう1つの態様においては、本発明の変
異体は、次の突然変異を含んで成る:配列番号2又は4における、又はもう1つ
の相同α−アミラーゼにおける対応する位置でのR181/G182/N192F。前記変
異体はさらに、位置E216Qでの置換を含んで成る。
【0058】pH8〜10.5でのAAI−10及びAAI−6変異体の改良されたCa2+安定性 : 改良されたCa2+安定性は、Ca2+消耗下での酵素の安定が改良されていることを
意味する。本発明においては、高いpHでの改良されたCa2+安定性達成に関しての
重要な突然変異(アミノ酸置換及び欠失を包含する)は、上記の“高められた熱
安定性”セクションにおいて開示される突然変異及び/又は欠失を包含する。
【0059】発明の一般的な突然変異誘発 : 本発明の変異体は、上記に概略されるそれらの修飾の他に、1又は複数の修飾
を包含することが好ましい。従って、修飾されるα−アミラーゼ変異体の部分に
存在する1又は複数のプロリン残基が、天然に存在する可能性ある非プロリン残
基のいずれかであり、そして好ましくは、アラニン、グリシン、セリン、トレオ
ニン、バリン又は、ロイシンである非プロリン残基により置換されることは、好
都合である。 同様に、親α−アミラーゼが修飾されているアミノ酸残基間に存在する1又は
複数のシステインが、非システイン残基、例えばセリン、アラニン、トレオニン
、グリシン、バリン又はロイシンにより置換されることが好ましい。
【0060】 さらに、本発明の変異体は、唯一の修飾として、又は上記に概略された修飾の
いずれかと組合して、修飾され得、その結果、配列番号2又は4のアミノ酸フラ
グメント190−214に対応するアミノ酸フラグメントに存在する1又は複数のAsp
及び/又はGluが、それぞれAsn及び/又はGlnにより置換される。配列番号2又は
4のアミノ酸フラグメント190−214に対応するアミノ酸フラグメントに存在する
1又は複数のLys残基の、Argによる置換がまた、α−アミラーゼにおいて、興味
の対象である。
【0061】 本発明は、複数の上記概略された修飾を組み込む変異体を包含することが理解
されるであろう。 さらに、本明細書に記載あれる変異体のいずれかに点突然変異を導入すること
が、好都合である。 本発明の突然変異は適切には、次の位置での突然変異を包含することができる
:Y135, V17, M202, I214。
【0062】α−アミラーゼをコードするDNA配列のクローニング : 上記で定義されるような親α−アミラーゼをコードするDNA配列は、当業界に
おいて良く知られている種々の方法を用いて、問題のα−アミラーゼを生成する
いずれかの細胞又は微生物から単離され得る。最初に、ゲノムDNA及び/又はcDNA
ライブラリーが、研究されるα−アミラーゼを生成する生物から、染色体DNA又
はmRNAを用いて構成されるべきである。
【0063】 次に、α−アミラーゼのアミノ酸配列が知られている場合、ラベルされた相同
オリゴヌクレオチドプローブが合成され、そして問題の生物から調製されるゲノ
ムライブラリーからα−アミラーゼコードのクローンを同定するために使用され
得る。他方では、既知α−アミラーゼ遺伝子に相同の配列を含む、ラベルされた
オリゴヌクレオチドプローブは、低い緊縮性のハイブリダイゼーション及び洗浄
条件を用いて、α−アミラーゼコードのクローンを同定するためにプローブとし
て使用され得る。
【0064】 α−アミラーゼコードのクローンを同定するためのさらにもう1つの方法は、
発現ベクター、例えばプラスミド中にゲノムDNAのフラグメントを導入し、得ら
れるゲノムDNAによりα−アミラーゼ陰性細胞を形質転換し、そして次に、α−
アミラーゼのための基質を含む寒天上に前記形質転換された細菌にプレートし、
それにより、α−アミラーゼを発現するクローンの同定を可能にすることを包含
する。
【0065】 他方では、酵素をコードするDNA配列は、確立された標準の方法、例えばS.L.B
eaucage and M.H. Caruthers (1981) により記載されるホスホロアミジット方法
、又はMatthesなど. (1984) により記載される方法により、合成的に調製され得
る。ホスホロアミジット方法においては、オリゴヌクレオチドは、例えば自動DN
A合成機により合成され、精製され、アニーリングされ、連結され、そして適切
なベクターによりクローン化される。
【0066】 最後に、DNA配列は、標準の技法に従って、合成、ゲノム又はcDNA起源のフラ
グメント(適切には、完全なDNA配列の種々の部分に対応するフラグメント)を
連結することによって調製される、混合されたゲノム及び合成起源、混合された
合成及びcDNA起源、又は混合されたゲノム及びcDNA起源のものであり得る。DNA
配列はまた、例えばアメリカ特許第4,683,202号又はR. K. Saiki など. (1988)
に記載されるように、特異的プライマーを用いて、ポリメラーゼ鎖反応(PCR)
により調製され得る。
【0067】特定部位の突然変異誘発 : α−アミラーゼをコードするDNA配列が単離され、そして突然変異のための所
望する部位が同定されると、突然変異は、合成オリゴヌクレオチドを用いて導入
され得る。それらのオリゴヌクレオチドは、所望する突然変異部位を端に有する
ヌクレオチド配列を含み;変異体ヌクレオチドは、オリゴヌクレオチド合成の間
に挿入される。特定の方法においては、DNAの一本鎖ギャップ、すなわちα−ア
ミラーゼ−コード配列がα−アミラーゼ遺伝子を担持するベクターにより創造さ
れる。
【0068】 次に、所望する突然変異を担持する合成ヌクレオチドが、一本鎖DNAの相同部
分に対してアニーリングされる。次に残りのギャップがDNAポリメラーゼI(クレ
ノウフラグメント)によりフィルインされ、そしてその構造体がT4リガーゼを
用いて連結される。この方法の特定の例は、Morinagaなど., (1984)に記載され
ている。アメリカ特許第4,760,025号は、カセットのマイナーな変更を行うこと
によって、複数の突然変異をコードするオリゴヌクレオチドの導入を開示する。
しかしながら、種々の長さの多くのオリゴヌクレオチドが導入され得るので、さ
らに多くの種類の突然変異がMorinagaの方法により一度に導入され得る。
【0069】 α−アミラーゼをコードするDNA配列中に突然変異を導入するためのもう1つ
の方法は、Nelson and Long (1989)に記載されている。それは、PCR反応におけ
るプライマーの1つとして化学的に合成されたRNAを用いることによって導入され
る所望の突然変異を含むPCRフラグメントの3−段階生成を包含する。PCR−生成
されたフラグメントから、突然変異を担持するDNAフラグメントが、制限エンド
ヌクレアーゼによる分解により単離され、そして発現プラスミド中に再挿入され
得る。
【0070】ランダム突然変異誘発 : ランダム突然変異誘発は、問題の示されるアミノ酸配列に翻訳する遺伝子の少
なくとも3つの部分において、又は完全な遺伝子内で、局在化された又は領域−
特異的ランダム突然変異誘発として適切に行われる。 親α−アミラーゼをコードするDNA配列のランダム突然変異誘発は便利には、
当業界において知られているいずれかの方法の使用により行われ得る。
【0071】 上記に関連して、本発明のさらなる観点は、親に関して変更され、又は高めら
れたされた熱安定性を示す、親α−アミラーゼの変異体を生成するための方法に
関し、ここで前記方法は、 (a)親α−アミラーゼをコードするDNA配列をランダム突然変異誘発にゆだ
ね、 (b)段階(a)において得られた、突然変異誘発されたDNA配列を宿主細胞
において発現し、そして (c)親α−アミラーゼに関して変更された性質(例えば、熱安定性)を有す
るα−アミラーゼ変異体を発現する宿主細胞をスクリーンすることを含んで成る
【0072】 上記本発明の方法の段階(a)は好ましくは、ドーピングされたプライマーを
用いて行われる。 例えば、ランダム突然変異誘発は、適切な物理的又は化学的突然変異誘発剤の
使用により、適切なオリゴヌクレオチドの使用により、又はPCR生成される突然
変異誘発にDNA配列をゆだねることによって行われ得る。さらに、ランダム突然
変異誘発は、それらの突然変異誘発剤のいずれかの組み合わせの使用により行わ
れ得る。突然変異誘発剤は、例えば、トランジッション、トランスバージョン、
逆位、スクランブリング、欠失及び/又は挿入を誘発する剤であり得る。
【0073】 本発明のために適切な物理的又は化学的突然変異誘発剤の例は、紫外線(UV)
照射、ヒドロキシルアミン、N−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソグアニジン
(MNNG)、O−メチルヒドロキシルアミン、亜硝酸、エチルメタンスルホネート
(EMS)、亜硫酸水素ナトリウム、蟻酸及びヌクレオチド類似体を包含する。そ
のような剤が使用される場合、突然変異誘発は典型的には、突然変異誘発が生じ
るための適切な条件下で、選択の突然変異誘発剤の存在下で、突然変異誘発され
る親酵素をコードするDNA配列をインキュベートし、そして所望する性質を有す
る突然変異誘発されたDNAをスクリーニングすることによって行われる。
【0074】 突然変異誘発オリゴヌクレオチドの使用により行われる場合、オリゴヌクレオ
チドは、変更される位置で、オリゴヌクレオチドの合成の間、3種の非親ヌクレ
オチドによりドーピングされるか、又はスパイキングされる。そのドーピング又
はスパイキングは、所望しないアミノ酸のためのコドンが回避されるように行わ
れ得る。そのドーピングされ又はスパイキングされたオリゴヌクレオチドは、例
えばPCR、LCR又は適切であると思われるいずれかのDNAポリメラーゼ及びリガー
ゼを用いて、いずれかの公開された技法によりα−アミラーゼ酵素をコードする
DNA中に組み込まれ得る。
【0075】 好ましくは、ドーピングは、個々の位置における野生型及び突然変異の百分率
があらかじめ定められている“一定のランダムドーピング”を用いて行われる。
さらに、ドーピングは、一定のヌクレオチドの導入のための選択に向けられ、そ
してそれにより、1又は複数の特定のアミノ酸残基の導入のための選択に向けら
れる。ドーピングは、例えば個々の位置における90%野生型及び10%突然変異の
導入を可能にするために行われ得る。
【0076】 ドーピングスキームの選択におけるさらなる考慮は、遺伝子及びタンパク質−
構造強制に基づかれる。ドーピングスキームは、中でも、停止コドンの導入が回
避されることを確保するDOPEプログラム(“Material and Methods”セクション
を参照のこと)を用いて行われ得る。 PCR−生成される突然変異誘発が使用される場合、親α−アミラーゼをコード
する、化学的に処理されているか又は処理されていない遺伝子が、ヌクレオチド
の誤った組み込みを高める条件下でPCRにゆだねられる(Deshler 1992; Leung
など., Technique, Vol. 1, 1989, pp.11-15)。
【0077】 E.コリのミューテーター株(Fowlerなど., Molec. Gen. Genet., 133, 1974,
pp.179-191)、S. セレビシアエ又はいずれかの他の微生物が、例えば親グリコ
シダーゼを含むプラスミドを用いて、ミューテーター株を形質転換し、前記プラ
スミドを有するミューテーター株を増殖し、そしてそのミューテーター株から突
然変異誘発されたプラスミドを単離することによって、前記α−アミラーゼをコ
ードするDNAのランダム突然変異誘発のために使用され得る。突然変異誘発され
たプラスミドは、続いて、発現生物を形質転換するために使用され得る。
【0078】 突然変異誘発されるDNA配列は便利には、親α−アミラーゼを発現する生物か
ら調製されるゲノム又はcDNAライブラリーに存在することができる。他方では、
DNA配列は、突然変異誘発剤と共にインキュベートされるか又は他方では、その
剤に暴露され得る適切なベクター、例えばプラスミド又はバクテリオファージ上
に存在することができる。突然変異誘発されるDNAはまた、前記細胞のゲノム中
に組み込まれることによって、又は細胞に含まれるベクター上に存在することに
よって、宿主細胞にも存在することができる。最終的に、突然変異誘発されるDN
Aは、単離された形で存在することができる。ランダム突然変異にゆだねられるD
NA配列は好ましくは、cDNA又はゲノムDNA配列であることが理解されるであろう
【0079】 いくつかの場合、発現段階b)又はスクリーニング段階c)を行う前、突然変
異誘発されたDNA配列を増幅することが便利である。そのような増幅は、当業界
において知られる方法に従って行われ得、現在好まし方法は、親酵素のDNA又は
アミノ酸配列に基づいて調製されたオリゴヌクレオチドプライマーを用いてのPC
R−生成される増幅である。
【0080】 突然変異誘発剤とのインキュベーション又はその剤への暴露に続いて、突然変
異誘発されたDNAは、発現の発生を可能にする条件下で、DNA配列を担持する適切
な宿主細胞を培養することによって発現される。このために使用される宿主細胞
は、任意にはベクター上に存在する、突然変異誘発されたDNA配列により形質転
換されている細胞、又は突然変異誘発処理の間、親酵素をコードするDNA配列を
担持された細胞であり得る。
【0081】 適切な宿主細胞の例は、次のものである:グラム陽性細菌、例えばバチルス・
サブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・リケニホルミス(Bacillus lich
emiformis)、バチルス・レンタス(Bacillus lentus)、バチルス・ブレビス(
Bacillus brevis)、バチルス・ステアロサーモフィラス(Bacillus stearother
mophilus)、バチルス・アルカロフィラス(Bacillus alkalophilus)、バチル
ス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・コ
アグランス(Bacillus coagulans)、バチルス・サーキュランス(Bacillus cir
culans)、バチルス・ラウタス(Bacillus lautus)、バチルス・メガテリウム
(Bacillus megaterium)、バチルス・スリンジエンシス(Bacillus thuringien
sis)、ストレプトミセス・リビタンス(Streptomyces lividans)又はストレプ
トミセス・ムリナス(Streptomyces murinus);及びグラム陰性細菌、例えばE.
コリ。
【0082】 さらに、突然変異誘発されたDNA配列は、突然変異誘発されたDNA配列の発現を
可能にする機能をコードするDNA配列を含んで成ることができる。
【0083】局在化されたランダム突然変異誘発 : ランダム突然変異誘発は、問題の親α−アミラーゼの部分に都合良く局在化さ
れ得る。これは、例えば、酵素の一定領域が酵素の所定の性質のために特に重要
なものであることが同定されている場合、及び修飾が改良された性質を有する変
異体をもたらすことが予測される場合、好都合であり得る。そのような領域は通
常、親酵素の三次構造が解明され、そして酵素の機能と関連ずけられている場合
に同定され得る。
【0084】 局在化された又は領域特異的なランダム突然変異誘発は便利には、上記に論じ
られるようなPCR生成された突然変異誘発技法、又は当業界において知られてい
る他のいずれかの適切な技法の使用により行われる。他方では、修飾されるDNA
配列の一部分をコードするDNA配列が、例えば適切なベクター中への挿入により
単離され、そして前記一部分は続いて、上記に論じられるいずれかの突然変異誘
発方法の使用により突然変異誘発にゆだねられ得る。
【0085】α−アミラーゼ変異体を提供するための他の方法: 本発明の変異体を提供するための他の方法は、たとえばWO95/22625(Affymax
Technologies N.V. からの)及びWO96/00343(Novo Nordisk A/S からの)に記
載される方法を包含する、当業界において知られている遺伝子シャフリング方法
(gene shuffling method)を包含する。
【0086】α−アミラーゼ変異体の発現: 本発明によれば、上記方法、又は当業界において知られているいずれか他の方
法により生成される変異体をコードするDNA配列は、典型的には、プロモーター
、オペレーター、リボソーム結合部位、翻訳開始シグナル、及び任意には、リプ
レッサー遺伝子又は種々の活性化因子遺伝子をコードする制御配列を含む。
【0087】 本発明のα−アミラーゼ変異体をコードするDNA配列を担持する組換え発現ベ
クターは、便利には、組換えDNA方法にゆだねられ得るいずれかのベクターであ
り得、そしてベクターの選択はしばしば、それが導入される予定である宿主細胞
に依存するであろう。従って、ベクターは、自主的に複製するベクター、すなわ
ち複製が染色体複製に無関係である染色体外存在物として存在するベクター、た
とえばプラスミド、バクテリオファージ、又は染色体外要素、ミニクロモソーム
又は人口染色体であり得る。他方では、ベクターは、宿主細胞中に導入される場
合、宿主細胞ゲノム中に組み込まれ、そしてそれが組み込まれている染色体と一
緒に複製されるベクターであり得る。
【0088】 ベクターにおいては、DNA配列は適切なプロモーター配列に操作可能的に結合
されるべきである。プロモーターは、選択の宿主細胞において転写活性を示すい
ずれかのDNA配列であり得、そして宿主細胞に対して相同であるか又は非相同で
あるタンパク質コードの遺伝子に由来することができる。本発明のα−アミラー
ゼ変異体をコードするDNA配列の転写を、特に細菌宿主において方向づけるため
の適切なプロモーターの例は、
【0089】 E.コリのlac オペロンのプロモーター、ストレプトミセス・コエリカラー(St
reptomyces coelicolor)アガラーゼ遺伝子dagA プロモーター、バチルス・リケ
ニホルミスα−アミラーゼ遺伝子(amyL)のプロモーター、バチルス・ステアロ
サーモフィラス マルトジェン性アミラーゼ遺伝子のプロモーター(amyM)、バ
チルス・アミロリクエファシエンスα−アミラーゼのプロモーター(amyQ)、バ
チルス・スブチリスxylA 及びxylB 遺伝子のプロモータ、等である。
【0090】 菌類宿主における転写に関して、有用なプロモーターの例は、A.オリザエTAKA
アミラーゼ、リゾムコル・ミエヘイ(Rhizomucor miehei)アスパラギン酸プロ
テイナーゼ、A.ニガー中性α−アミラーゼ、A.ニガー酸性安定性α−アミラーゼ
、A.ニガーグルコアミラーゼ、リゾムコル・ミエヘイリパーゼ、A.オリザエアル
カリプロテアーゼ、A.オリザエトリオースリン酸イソメラーゼ、又はA.ニジュラ
ンスアセトアミダーゼをコードする遺伝子に由来するものである。
【0091】 本発明の発現ベクターはまた、適切な転写ターミネーター、及び真核生物にお
いては、本発明のα−アミラーゼ変異体をコードするDNA配列に操作可能的に連
結されるポリアデニル化配列を含んで成ることができる。終結及びポリアデニル
化配列は、プロモーターと同じ源に適切には由来することができる。 ベクターはさらに、問題の宿主細胞におけるベクターの複製を可能にするDNA
配列を含んで成ることができる。そのような配列の例は、プラスミドpUC19, pAC
YC177, pUB110, pE194, pAMB1, 及びpIJ702 の複製の起点である。
【0092】 ベクター又は、選択マーカー、たとえば1つの遺伝子(ここでその生物が宿主
細胞における欠陥を補充する)、たとえばB.スブチリス又はB.リケニホルミスか
らのdal遺伝子、又は抗生物質耐性、たとえばアンピシリン、カナマイシン、ク
ロラムフェニコール又はテロラサイクリン耐性を付与する遺伝子を含んで成るこ
とができる。さらに、ベクターは、アスペルギラス選択マーカー、たとえばamdS
, argB, niaD及びsC、ヒグロマイシン耐性を生ぜしめるマーカーを含んで成るこ
とができ、又はその選択はたとえばWO91/17243に記載のようにして同時−形質転
換により達成され得る。
【0093】 細胞内発現は、いくつかの観点においては、たとえば宿主細胞として一定の細
菌を用いる場合、好都合であるが、一般的に発現は細胞外であることが好ましい
。一般的に、本明細書において言及されるバチルスα−アミラーゼは、培養物培
地中への発現されたプロテアーゼの分泌を可能にするプレ領域を含んで成る。所
望する場合、このプレ領域は、異なったプレ領域又はシグナル配列により置換さ
れ得、便利には、それぞれのプレ領域をコードするDNA配列の置換により達成さ
れる。
【0094】 それぞれ、α−アミラーゼ変異体、プロモーター、ターミネーター及び他の要
素をコードする本発明のDNA構造体を連結し、そしてそれらを、複製のために必
要な情報を含む適切なベクター中に挿入するため使用される方法は、当業者に良
く知られている(たとえば、Sambrook など., Molecular Cloning: A laborator
y Manual, 2nd Ed., Cold Spring Harbor, 1989 を参照のこと)。
【0095】 上記で定義されたような本発明のDNA構造体又は発現ベクターのいずれかを含
んで成る本発明の細胞は、好都合には、本発明のα−アミラーゼ変異体の組換え
生成において宿主細胞として使用される。細胞は、便利には、宿主染色体にDNA
構造体(1または複数のコピーにおける)を組み込むことによって、変異体をコ
ードする本発明のDNA構造体により形質置換され得る。この組み込みは一般的に
は、DNA配列が細胞において安定して維持されるので、好都合であると思われる
。宿主染色体中へのDNA構造体の組み込むは、従来の方法、たとえば相同又は非
相同組換えにより行われ得る。他方では、細胞は、異なった型の宿主細胞に関し
て上記に記載されるようにして、発現ベクターにより形質転換され得る。
【0096】 本発明の細胞は、高等生物、たとえば哺乳類又は昆虫の細胞であり得るが、し
かし好ましくは、微生物細胞、たとえば細菌又は菌類(酵母を包含する)細胞で
ある。
【0097】 適切な細胞の例は、グラム陽性細菌、たとえばバチルス・スブチリス、バチル
ス・リケニホルミス、バチルス・レンタス、バチルス・プレビス、バチルス・ス
テアロサーモフィラス、バチルス・アルカロフィラス、バチルス・アミロリクエ
ファシエンス、バチルス・コアグランス、バチルス・サーキュランス、バチルス
・ラクタス、バチルス・メガテリウム、バチルス・スリンギエンシス、ストレプ
トミセス・リビダンス又はストレプトミセス・ムリナス;及びグラム陰性細胞、
たとえばE.コリである。細菌の形質転換は、原形質形質転換により、又はそれ自
体知られている態様でコンピテント細胞を用いることによってもたらされ得る。
【0098】 酵母生物は、好ましくは、サッカロミセス(Saccharomyces)又はシゾサッカ
ロミセス(Schizosaccharomyces)の種、たとえばサッカロミセス・セレビシア
エから選択される。糸状菌は好都合には、アスペルギラスの種、たとえばアスペ
ルギラス・オリザエ又はアスペルギラス・ニガーに属することができる。菌類細
胞は、プロトプラスト形成、及びプロトプラストの形質転換、続いて、それ自体
知られている態様での細胞壁の再生を包含する方法により形質転換され得る。ア
スペルギラス宿主細胞の形質転換のための適切な方法は、ヨーロッパ特許第238,
023号に記載されている。
【0099】 さらにもう1つの観点においては、本発明は本発明のα−アミラーゼ変異体を
生成するための方法に関し、ここで前記方法は、上記のような宿主細胞を、変異
体の生成の助けとなる条件下で培養し、そして細胞及び/又は培養培地から変異
体を回収することを含んでなる。 細胞を培養するために使用される培地は、問題の宿主細胞を増殖し、そして本
発明のα−アミラーゼ変異体の発現を得るために適切ないずれかの従来の培地で
あり得る。適切な培地は、商業的供給者から入手でき、又は公開されたレセピー
に従って調製され得る(たとえば、American Type Culture Collection のカタ
ログに記載のようにして)。
【0100】 宿主細胞から分泌されるα−アミラーゼ変異体は便利には、良く知られている
方法、たとえば遠心分離又は濾過により培地から細胞を分離し、そして培地中の
タンパク質成分を、塩、たとえば硫酸アンモニウムにより沈殿せしめ、続いてク
ロマトグラフィー方法、たとえばイオン交換クロマトグラフィー、親和性クロマ
トグラフィー又は同様のものを使用することによる方法により、培養物培地から
回収され得る。
【0101】 核酸配列: 本発明は、本発明のポリペプチドをコードする単離された核酸配列にも関する
。好ましい態様においては、核酸配列は、配列番号1で示される。もう1つの好
ましい態様においては、核酸配列は、それぞれE.コリ DSM12763及びE.コリ DSM1
2762に含まれるプラスミドpLIH1300 (AAI 6)又はプラスミドpLIH1298 (AAI 10)
に含まれる配列である。もう1つの好ましい態様においては、核酸配列は、配列
番号1又は3の成熟ポリペプチドコード領域である。本発明はまた、遺伝子コー
ドの縮重により配列番号1又は3とは異なる、配列番号2又は4のアミノ酸配列
を有するポリペプチドをコードする核酸配列を包含する。本発明はまた、α−ア
ミラーゼ活性を有する、それぞれ配列番号2又は4のフラグメントをコードする
配列番号1又は3の副配列にも関する。
【0102】 配列番号1又は3の副配列は、配列番号1又は3により包含される核酸配列で
あるが、但し5’及び/又は3’側末端からの1又は複数のヌクレオチドが欠失さ
れている。 本発明はまた、配列番号1又は3の成熟ポリペプチドコード配列に少なくとも
1つの突然変異を含んで成る変異体核酸配列にも関し、ここで前記変異体核酸配
列は配列番号2又は4のアミノ酸1〜485から成るポリペプチドをコードする。
【0103】 ポリペプチドをコードする核酸配列を単離し、又はクローン化するために使用
される技法は、当業界において知られており、そしてゲノムDNAからの単離、cDN
Aからの調製、又はそれらの組み合わせを包含する。そのようなゲノムDNAからの
本発明の核酸配列のクローニングは、例えば良く知られているポリメラーゼ鎖反
応(PCR)、又は共有する構造特徴を有するクローン化されたDNAフラグメントを
検出するために発現ライブラリーの抗体スクリーニングを用いることによっても
たらされ得る。
【0104】 例えば、Innisなど., 1990, PCR: A Guide to Methods and Application; Aca
demic Press, New York を参照のこと。他の核酸増幅方法、例えばリガーゼ鎖反
応(LCR)、連結された活性化転写(LAT)及び核酸配列に基づく増幅(NASBA)
が使用され得る。核酸配列は、フサリウム株、又は他の又は関連する生物からク
ローン化され得、そして従って、核酸配列のポリペプチドコード領域の対立遺伝
子又は種変異体であり得る。
【0105】 用語“単離された核酸配列”とは、本明細書において使用される場合、アガロ
ース電気泳動により決定される場合、他の核酸配列を実質的に有さず、たとえば
少なくとも約20%純度、好ましくは少なくとも約40%の純度、より好ましくは少
なくとも約60%の純度、さらにより好ましくは少なくとも約80%の純度、及び最
も好ましくは少なくとも約90%の純度である核酸配列を言及する。たとえば、単
離された核酸配列は、それが再生されるであろう異なった部位にその天然の位置
から核酸配列を再配置するために遺伝子工学に使用される標準のクローニング方
法により得られる。
【0106】 クローニング方法は、ポリペプチドをコードする核酸配列を含んで成る所望す
る核酸フラグメントの切除及び単離、ベクター分子中へのフラグメントの挿入、
及び核酸配列の複数コピー又はクローンが複製されるであろう宿主細胞中への組
換えベクターの組み込みを包含する。核酸配列は、ゲノム、cDNA, RNA, 半合成
、合成起源、又はそれらのいずれかの組み合わせのものであり得る。
【0107】 酵素をコードするDNA配列の相同性: 本発明はまた、活性ポリペプチドをコードする、配列番号1(すなわち、ヌク
レオチド1〜1458)又は配列番号3(すなわち、ヌクレオチド1〜1458)の成熟
ポリペプチドコード配列に対して、DNAレベルに基づいて、少なくとも約85%、
好ましくは約90%、より好ましくは約93%、より好ましくは約95%、さらにより
好ましくは約97%、及び最も好ましくは約99%の相同生の程度を有する核酸配列
にも関する。
【0108】 DNA配列相同性は、第2の配列からの第1の配列の誘導を示す2種の配列間の
同一性の程度として決定され得る。相同性は、適切には、当業界において知られ
ているコンピュータープログラム、例えばGCGプログラムパッケージ(上記)に
提供されるギャップ(GAP)により決定され得る。従って、GCG GCGv8は、次の
デフォールトパラメーターと共に使用される:5.0のギャップ創造ペナルティー
、及び0.3のギャップ拡張ペナルティー、デフォールト評点マトリックス。ギャ
ップは、一列整列を創造するために、Needleman/Wunsch/Sellersの方法を使用す
る。
【0109】 本発明のポリペプチドをコードする核酸配列の修飾は、そのポリペプチドに実
質的に類似するポリペプチドの合成のために必要である。用語、ポリペプチドに
“実質的に類似する”とは、ポリペプチドの天然に存在しない形を言及する。そ
れらのポリペプチドは、その天然源から単離されたポリペプチドとは、いくつか
の構築された態様で異なり、たとえば非活性、熱安定性、pH最適性又は同様のも
のにおいて異なる変異体であり得る。
【0110】 変異体配列は、配列番号1又は3のポリペプチドコード部分として提供される
核酸配列、たとえばその副配列に基づいて、及び/又は核酸配列によりコードさ
れるポリペプチドのもう1つのアミノ酸配列を生ぜしめないが、しかし酵素の生
成のために意図された宿主生物のコドン使用法に対応するヌクレオチド置換の導
入により、又は異なったアミノ酸配列を生ぜしめることができるヌクレオチド置
換の導入により構成され得る。ヌクレオチド置換の一般的記載のためには、Ford
など., 1991, Protein Expression and Purification 2:95-107を参照のこと。
【0111】 そのような置換は、分子の機能に対して決定的である領域外で行われ、そして
さらに活性ポリペプチドをもたらすことは、当業者に明らかであろう。本発明の
単離された核酸配列によりコードされるポリペプチドの活性に必須であり、そし
て従って、好ましくは置換を受けやすくないアミノ酸残基は、当業界において知
られている方法、たとえば特定部位の突然変異誘発又はアラニン−走査突然変異
誘発に従って同定され得る(たとえば、Cunningham and Wells, 1989, Science
244: 1081-1085を参照のこと)。
【0112】 後者の技法においては、突然変異は分子における正に荷電された残基ごとに導
入され、そしてその得られる変異体分子は、分子の活性に対して決定的であるア
ミノ酸残基を同定するためにα−アミラーゼ活性について試験される。基質−酵
素相互作用の部位はまた、核磁気共鳴分析、クリスタログラフィー又は光親和性
ラベリングのような技法により決定されるように、立体構造体の分析により決定
され得る(たとえば、de Vos など., 1992, Science 255: 306-312; Smith な
ど., 1992, Journal of Molecular Biology 224: 899-904; Wlodaver など., 19
92, FEBS Letters 309: 59-64を参照のこと)。
【0113】 本発明はまた、配列番号1又は3の核酸配列又はその相補的鎖;又はその対立
遺伝子及び副配列と同じ条件下でハイブリダイズする核酸プローブと、中位の緊
縮条件、好ましくは中位の高い緊縮条件、より好ましくは高い緊縮条件、及び最
も好ましくは非常に高い緊縮条件下でハイブリダイズする本発明のポリペプチド
をコードする単離された核酸配列にも関する。(Sambrook など., 1989, 前記)
【0114】 本発明はまた、(a)中位の、中位の高い、高い又は非常に高い緊縮条件下で
、配列番号1又は3の配列、又はそれらの相補的鎖、又はその副配列によりDNA
をハイブリダイズせしめ;そして(b)核酸配列を単離することによって生成さ
れる、単離された核酸配列にも関する。副配列は好ましくは、少なくとも100個
のヌクレオチドの配列、たとえばα−アミラーゼ活性を有するポリペプチドフラ
グメントをコードする配列である。
【0115】 変異体核酸配列を生成するための方法: 本発明はさらに、配列番号1又は3の成熟ポリペプチドコード配列又はその副
配列中に少なくとも1つの突然変異を導入することを含んで成る。変異体核酸配
列を生成するための方法に関し、ここで前記変異体核酸配列は、α−アミラーゼ
活性を有する、配列番号2又は4のアミノ酸1−485又はそのフラグメントから
成るポリペプチドをコードする。
【0116】 1つのヌクレオチドをもう1つのヌクレオチドにより交換するためへの核酸配
列中への突然変異の導入は、当業界において知られているいずれかの方法を用い
て、特定部位の突然変異誘発により達成され得る。興味ある挿入体を有する、超
らせん二本鎖DNAベクター及び所望する突然変異を含む2種の合成プライマーを
用いる方法が特に有用である。ベクターの反対鎖に対してそれぞれ相補的なオリ
ゴヌクレオチドプライマーは、Pfu DNAポリメラーゼによる温度サイクリングの
間、延長する。
【0117】 プライマーの組み込みに基づいて、付着されたニッケルを含む突然変異誘発さ
れたプラスミドが生成される。温度サイクリングに続いて、生成物は、親DNA鋳
型を消化し、そして突然変異−含有の合成されたDNAについて選択するために、
メチル化され、そしてヘミメチル化されたDNAに対して特異的であるDpnIにより
処理される。当業界において知られている他の方法もまた使用され得る。それら
の他の方法は、たとえばWO95/22625(Affymax Technologies N.V. からの)及び
WO96/00343(Novo Nordisk A/S からの)に記載されるように、遺伝子シャフリ
ング方法を包含する。
【0118】 核酸構造体: 本発明はまた、適切な宿主細胞においてコード配列の発現を方向づける1又は
複数の制御配列に操作可能的に連結される本発明の核酸配列を、制御配列と適合
できる条件下で含んで成る核酸構造体にも関する。発現は、ポリペプチドの生成
に包含されるいずれかの段階、例えば転写、後−転写修飾、翻訳、後−翻訳修飾
及び分泌(但し、それらだけには限定されない)を、包含することが理解される
方法。
【0119】 “核酸構造体”とは、本明細書においては、天然に存在する遺伝子から単離さ
れ、又は他方では、天然に存在しない態様で組み合わされ、そして並置される、
核酸のセグメントを含むように修飾されている、一本鎖又は二本鎖核酸分子とし
て定義される。用語“核酸構造体”とは、核酸構造体が本発明のコード配列の発
現のために必要とされるすべての制御配列を含む場合、用語“発現カセット”と
同じ意味である。
【0120】 用語“コード配列”とは、本明細書において定義される場合、そのタンパク質
生成物のアミノ酸配列を直接的に特定する核酸配列として定義される。そのコー
ド配列の境界は、一般的に、リボソーム結合部位(原核生物)により、又はmRNAの
5’末端で読み取り枠のすぐ上流に位置するATG開始コドン、及びmRNAの3’末端
で読み取り枠のすぐ下流に位置する転写ターミネーター配列により決定される。
コード配列は、DNA、cDNA 及び組み合わせ核酸配列を包含するが、但しそれらだ
けには限定されない。
【0121】 本発明のポリペプチドをコードする単離された核酸配列は、ポリペプチドの発
現を提供するために種々の手段で操作され得る。ベクター中へのその挿入の前、
核酸配列の操作は、発現ベクターに依存して、所望されるか又は必要とされる。
組換えDNA方法を用いて核酸配列を修飾するための技法は、当業界において良く
知られている。
【0122】 用語“制御配列”とは、本発明のポリペプチドの発現のために必要であるか、
又はそのために好都合であるすべての成分を包含するよう定義される。個々の制
御配列は、ポリペプチドをコードする核酸配列に対して生来であっても又は外来
性であっても良い。そのような制御配列は、リーダー、ポリアデニル化配列、プ
ロペプチド配列、プロモーター、シグナルペプチド配列、及び転写ターミネータ
ーを包含するが、但しそれらだけには限定されない。
【0123】 最少で、制御配列は、プロモーター、及び転写及び翻訳停止シグナルを包含す
る。制御配列は、ポリペプチドをコードする核酸配列のコード領域と制御配列と
の連結を促進する特定の制限部位を導入するためにリンカーを提供され得る。用
語“操作可能的に連結される”とは、本明細書においては、制御配列が、それが
ポリペプチドの生成を方向づけるよう、DNA配列のコード配列に対する位置に適
切に配置される形状として定義される。
【0124】 プロモーター配列: 制御配列は、適切なプロモーター配列、すなわち核酸配列の発現のために宿主
細胞により認識される核酸配列であり得る。プロモーター配列は、ポリペプチド
の発現を仲介する転写制御配列を含む。プロモーターは、宿主細胞において転写
活性を示すいずれかの核酸配列、たとえば変異体の、切断された、及びハイブリ
ッドのプロモーターであり得、そして宿主細胞に対して相同であるか又は異種で
ある細胞外又は細胞内ポリペプチドをコードする遺伝子から得られる。
【0125】 特に細胞宿主細胞において本発明の核酸構造体の転写を方向づけるための適切
なプロモーターの例は、E.コリlacオペロン、ストレプトミセス・コエリカラー
(Streptomyces coelicolor)アガラーゼ遺伝子(dagA)、バチルス・サブチリ
ス(Bacillus subtilis)Lバンスクラーゼ遺伝子(sacB)、バチルス・リケニホル
ミス(Bacillus licheniformis)α−アミラーゼ遺伝子(amyL)、Bチルス・ス
テアロサーモフィラス(Bacillus stearothermophilus)マルトゲン性アミラー
ゼ遺伝子(amyM)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliguef
aciens) α−アミラーゼ遺伝子(amyQ)、
【0126】 バチルス・リケニホルミスペニシリナーゼ遺伝子(penP)、バチルス・サブチ
リスxylA及びzylB遺伝子及び原生動物のβ−ラクタマーゼ遺伝子から得られるプ
ロモーター(Villa−Kamaroffなど., 1978, Proceedings of the National Acad
emy of Sciences USA 75: 3727-3731)、及びtac プロモーター(De Boer など.
, 1983, Proceedings of the National Academy of Science USA 80: 21-25)で
ある。さらなるプロモーターは、“Useful proteins from recombinant bacteri
a” in Scientific American, 1980, 242: 74-94; 及びSambrookなど., 1989,
前記に記載される。
【0127】 ターミネーター配列: 制御配列はまた、適切な転写ターミネーター配列、すなわち転写を終結するた
めに宿主細胞により認識される配列でもあり得る。ターミネーター配列は、ポリ
ペプチドをコードする核酸配列の3’側末端に操作可能的に連結される。選択の
宿主細胞において機能的であるいずれかのターミネーターが本発明において使用
され得る。
【0128】 シグナルペプチド: 制御配列はまた、ポリペプチドのアミノ末端に連結されるアミノ酸配列をコー
ドし、そしてそのコードされたポリペプチドを細胞の分泌路中に方向づけるシグ
ナルペプチドコード領域でもあり得る。核酸配列のコード配列の5’側末端は、
本来、分泌されたポロペプチドをコードするコード領域のセグメントと翻訳読み
取り枠を整合して、天然において連結されるシグナルペプチドコード領域を含む
ことができる。
【0129】 他方では、コード配列の5’側末端は、そのコード配列に対して外来性である
シグナルペプチドコード領域を含むことができる。そのコード配列が天然におい
て、シグナルペプチドコード領域を含まない外来性シグナルペプチドコード領域
が必要とされる。他方では、外来性シグナルペプチドコード領域は、ポリペプチ
ドの増強された分泌を得るために、天然のシグナルペプチドコード領域を単純に
置換することができる。しかしながら、分泌路中に発現されたポリペプチドを方
向づけるいずれかのシグナルペプチドコード領域が、本発明に使用され得る。
【0130】 細菌宿主細胞のための効果的なシグナルペプチドコード領域は、バチルスNCIB
11837マルトゲン性アミラーゼ、バチルス・ステアロサーモフィラスα−アミラ
ーゼ、バチルス・リケニホルミススブチリシン、バチルス・リケニホルミスβ−
ラクタマーゼ、バチルス・アステロサーモフィラス中性プロテアーゼ(nprT, np
rS, nprM)、及びバチルス・スブチリスprsAについての遺伝子から得られるシグ
ナルペプチド領域である。追加のシグナルペプチドは、Sinomen and Palva, 199
3, Microbiological Reviews 57: 109-137 により記載される。
【0131】 調節システム: 宿主細胞の増殖に関して、ポリペプチドの発現の調節を可能にする調節配列を
付加することがまた所望される。調節システムの例は、調節化合物の存在を包含
する、化学的又は物理的刺激に応答して、遺伝子の発現の開始又は停止を引き起
こすそれらのシステムである。原核生物系における調節システムは、lac, tac及
びtrpオペレーターシステムお包含する。酵母においては、ADH2システム又はGAL
1システムが使用され得る。
【0132】 糸状菌においては、TAKAα−アミラーゼプロモーター、アスペルギラス・ニガ
ーグルコアミラーゼプロモーター及びアスペルギラス・オリザエグルコアミラー
ゼプロモーターが、調節配列として使用さえ得る。調節配列の他の列は、遺伝子
増幅を可能にするそれらの配列である。真核システムにおいては、それらはメト
トレキセートの存在下で増幅されるジヒドロ葉酸レダクターゼ遺伝子、及び重金
属と共に増幅されるメタロチオネイン遺伝子を包含する。それらの場合、ポリペ
プチドをコードする核酸配列が、調節配列により操作可能的に連結される。
【0133】 発現ベクター: 本発明はまた、本発明の核酸配列、プロモーター、及び転写及び翻訳停止シグ
ナルを含んで成る組換え発現ベクターにも関する。上記の種々の核酸及び制御配
列は、1又は複数の便利な制限部位でポリペプチドをコードする核酸配列の挿入
又は置換を可能にするためにそれらの部位を含むことができる組換え発現ベクタ
ーを生成するために一緒に連結され得る。他方では、本発明の核酸配列は、前記
配列又は前記配列を含んで成る核酸構造体を、発現のための適切なベクター中に
挿入することによって発現され得る。発現ベクターを創造する場合、そのコード
配列はベクターに位置し、その結果、コード配列は発現のための適切な制御配列
により操作可能的に連結される。
【0134】 組換え発現ベクターは、組換えDNA方法に便利にゆだねられ得、そして核酸配
列の発現をもたらすことができるいずれかのベクター(たとえば、プラスミド又
はウィルス)であり得る。ベクターの選択は典型的には、ベクターが導入される
予定である宿主細胞とベクターとの適合性に依存するであろう。ベクターは、線
状又は閉環された環状プラスミドであり得る。
【0135】 ベクターは自律的に複製するベクター、すなわち染色体存在物として存在する
ベクター(その複製は染色体複製には無関係である)、たとえばプラスミド、染
色体外要素、ミニクロモソーム又は人工染色体であり得る。ベクターは自己複製
を確かめるためのいずれかの手段を含むことができる。他方では、ベクターは、
糸状菌細胞中に導入される場合、ゲノム中に組み込まれ、そしてそれが組み込ま
れている染色体と一緒に複製されるベクターであり得る。さらに、宿主細胞のゲ
ノム中に導入される全DNA又はトランスポゾンを一緒に含む、単一のベクター又
はプラスミド、又は複数のベクター又はプラスミドが使用され得る。
【0136】 本発明のベクターは好ましくは、形質転換された細胞の容易な選択を可能にす
る1又は複数の選択マーカーを含む。選択マーカーは、1つの遺伝子であり、そ
の生成物は、殺生物剤又はウィルス耐性、重金属に対する耐性、栄養要求性に対
する原栄養要求性、及び同様のものを提供する。細菌選択マーカーの例は、バチ
ルス・サブチリス又はバチルス・リケニホルミスからのdal遺伝子、又は抗生物
質、例えばアンピシリン、カナマイシン、クロラムフェニコール又はテトラサイ
クリン耐性を付与するマーカーである。酵母宿主細胞のための適切なマーカーは
、ADE2、HIS3、LEU2、LYS2、MET3、TRP1及びURA3である。
【0137】 糸状菌宿主細胞に使用するための選択マーカーは、次の群から選択されるが、
但しそれらだけには限定されない;amdS (アセトアミダーゼ)、argB (オルニチ
ンカルバモイルトランスフェラーゼ)、bar (ホスフィノトリシンアセチルトラン
スフェラーゼ)、hph (ヒグロマイシンホスホトランスフェラーゼ)、niaD (硝酸
レダクターゼ)、pyrG (オロチジン−5’−リン酸デカルボキシラーゼ)、sC (硫
酸アデニルトランスフェラーゼ) 及びtrpC (アントラニル酸シンターゼ)、並び
にそれらの同等物。アスペルギラス・ニジュランス又はアスペルギラス・オリザ
エのamdS及びpyrG遺伝子及びストレプトミセス・ヒグロスコピカスのbar遺伝子
が、アスペルギラス細胞への使用のために好ましい。
【0138】 本発明のベクターは好ましくは、宿主細胞ゲノム中へのベクターの安定した組
み込み、又は細胞のゲノムに無関係に細胞におけるベクターの自律的複製を可能
にする要素を含む。
【0139】 宿主細胞のゲノム中への組み込みのためには、ベクターは、相同又は非相同組
換えによるゲノム中へのベクターの安定した組み込みのためのベクター中のポリ
ペプチド、又はいずれか他の要素をコードする核酸配列に依存する。他方では、
ベクターは、宿主細胞のゲノム中への相同組換えによる組み込みを方向づけるた
めの追加の核酸配列を含むことができる。その追加の核酸配列は、染色体におけ
る正確な位置での宿主細胞ゲノム中へのベクターの組み込みを可能にする。
【0140】 正確な位置での組み込みの可能性を高めるために、組み込み要素は好ましくは
、相同組換えの可能性を高めるために対応する標的配列と高い相同性を示す十分
な数の核酸、たとえば100〜1,500個の塩基対、好ましくは400〜1,500個の塩基対
、及び最も好ましくは800〜1,500個の塩基対を含むべきである。組み込み要素は
、宿主細胞のゲノムにおける標的配合と相同であるいずれかの配列であり得る。
さらに、組み込み要素は、非コード又はコード核酸配列であり得る。他方では、
ベクターは非相同組換えにより宿主細胞のゲノム中に組み込まれ得る。
【0141】 自律複製のためには、ベクターはさらに、問題の宿主細胞においてのベクター
の自律的な複製を可能にする複製の起点を含んで成る。複製の細菌起点の例は、
E.コリにおける複製を可能にするプラスミドpBR322, pUC19, pACYC177及びpACYC
184, 及びバチルスにおける複製を可能にするpUB110, pE194, pTA1060及びpAMβ
1の複製の起点である。酵母宿主細胞への使用のための複製の起点の例は、複製
の2ミクロン起点、すなわちARS1, ARS4, ARS1及びCEN3の組み合わせ、及びARS4
及びCEN6の組み合わせである。複製の起点は、宿主細胞においてその機能を感温
性にする突然変異を有する起点である(例えば、Ehrlich, 1978, Procedings of
the National Academy of Sciences USA 75: 1433を参照のこと)。
【0142】 本発明の核酸配列の1以上のコピーが、遺伝子生成物の生成を高めるために宿
主細胞中に挿入され得る。核酸配列のコピー数の上昇は、宿主細胞ゲノム中に配
列の少なくとも1つの追加のコピーを組み込むことによって、又は核酸配列と共
に増幅可能な選択マーカー遺伝子を含むことによって得られ、ここで細胞は選択
マーカー遺伝子の増幅されたコピーを含み、そしてそれにより、核酸配列の追加
のコピーが、適切な選択剤の存在下で前記細胞を培養することによって選択され
得る。
【0143】 本発明の組換え発現ベクターを構成するために上記要素を連結するために使用
される方法は、当業者に良く知られている(例えば、Sambrookなど., 1989, 前
記を参照のこと)。
【0144】 宿主細胞: 本発明はまた、ポリペプチドの組換え生成において都合良く使用される、本発
明の核酸配列を含んで成る組換え宿主にも関する。本発明の核酸配列を含んでな
るベクターは、そのベクターが染色体組み込み体として、又は前記のような自己
複製染色体外ベクターとして維持されるように、宿主細胞中に導入される。用語
“宿主細胞”とは、複製の間に生じる突然変異のために、親細胞と同一ではない
親細胞のいずれかの子孫を包含する。宿主細胞の選択は、ポリペプチドをコード
する遺伝子及びその源に、かなりの程度依存するであろう。 宿主細胞は、単細胞微生物、例えば原核生物、又は単細胞微生物、真核生物で
あり得る。
【0145】 有用な単細胞は、細菌細胞、たとえば次のグラム陽性細菌バチルス・アルカロ
フィラス、バチルス・アミロリクエファシエンス、バチルス・ブレビス、バチル
ス・サーキュランス、バチルス・クラウシ、バチルス・コアギランス、バチルス
・ラウタス、バチルス・レンタス、バチルス・リケニホルミス、バチルス・メガ
テリウム、バチルス・ステアロサーモフィラス、バチルス・スブチリス及びバチ
ルス・スリンギエンシス、又はストレプトミセス細胞、たとえばストレプトミセ
ス・リビダンス又はストレプトミセス・ムリナス、又は次のグラム陰性細菌:E.
コリ及びプソイドモナスsp.(但し、それらだけには限定されない)である。
【0146】 好ましい態様においては、細菌宿主細胞は、バチルス・レンタス、バチルス・
リケニホルミス、バチルス・ステアロサーモフィラス又はバチルス・サブチリス
細胞である。もう1つの好ましい態様においては、バチルス細胞は、好アルカリ
性バチルスである。
【0147】 細菌宿主細胞中へのベクターの導入はたとえば、コンピテント細胞(たとえば
、Young and Spizizin, 1961, Journal of Bacteriology 81: 823-829, 又はDub
nau and Davidoff-Abelson, 1971, Journal of Molecular Biology 56: 209-221
を参照のこと)を用いてプロトプラスト形質転換(たとえば、Changand Cohen,
1979, Molecular General Genetics 168: 111-115)、エレクトロポレーション
(たとえば、Shigekawa and Dower, 1988, Biotechniques 6: 742-751を参照の
こと)又は接合(たとえば、Koehler and Thorne, 1987, Journal of Bacteriol
ogy 169: 5771-5278を参照のこと)によりもたらされ得る。
【0148】 生成方法: 本発明はまた、(a)ポリペプチドを含んで成る上清液を生成するために、そ
の野生型において、ポリペプチドを生成できる菌株を培養し;そして(b)ポリ
ペプチドを回収することを含んで成る、本発明のポリペプチドを生成するための
方法にも関する。好ましくは、前記菌株は、バチルス sp.属である。 本発明はまた、(a)ポリペプチドの生成を助ける条件下で宿主細胞を培養し
;そして(b)ポリペプチドを回収することを含んで成る、本発明のポリペプチ
ドを生成するための方法にも関する。
【0149】 本発明はまた、(a)ポリペプチドの生成の助けとなる条件下で宿主細胞を培
養し、ここで前記宿主細胞は配列番号1又は3の成熟ポリペプチドコード領域に
少なくとも1つの突然変異を有する変異体核酸配列を含んで成り、そして前記変
異体核酸配列は配列番号2又は4のアミノ酸1〜485から成るポリペプチドをコ
ードし;そして(b)前記ポリペプチドを回収することを含んで成る、本発明の
ポリペプチドの生成方法にも関する。
【0150】 組成物: さらなる観点においては、本発明は、本発明のポリペプチドを含んで成る組成
物に関する。好ましくは、組成物は、本発明のポリペプチドにより富化される。
本発明において、用語“富化された”とは、組成物中のα−アミラーゼ活性が、
例えば1.1の富化因子により高められたことを示す。
【0151】 前記組成物は、主用酵素成分、たとえば一成分組成として、本発明のポリペプ
チドを含んで成る。他方では、組成物は、複数の酵素活性、例えばアミノペプチ
ダーゼ、アミラーゼ、カルボヒドロラーゼ、カルボキシペプチダーゼ、カタラー
ゼ、セルラーゼ、キチナーゼ、クチナーゼ、シクロデキストリングルコシルトラ
ンスフェラーゼ、デオキシリボヌクレアーゼ、エステラーゼ、α−ガラクトシダ
ーゼ、β−ガラクトシダーゼ、グルコアミラーゼ、α−グルコシダーゼ、β−グ
ルコシダーゼ、ハロペルオキシダーゼ、インバーターゼ、ラッカーゼ、リバーゼ
、マンノシダーゼ、オキシダーゼペクチン分解酵素、ペプチドブルタミナーゼ、
ペルオキシダーゼ、フィターゼ、ポリフェノールオキシダーゼ、タンパク質分解
酵素、リボヌクレアーゼ、トランスグルタミナーゼ又はキシラナーゼを含むこと
ができる。
【0152】 追加の酵素は、アスペルギラス属、好ましくは、アスペルギラス・アキュレア
タス(Aspergillus aculeatus)、アスペルギラス・アワモリ(Aspergillus awa
mori)、アスペルギラス・ニガー(Aspergillus niger)又はアスペルギラス・
オリザエ(Aspergillus oryzae)又はトリコダーマ、ヒューミコラ、好ましくは
ヒューミコラ・インソレンス(Humicola insolens)、又はフサリウム、好まし
くは、フサリウム・バクトリジオイデス(Fusarium bactridioides)、フサリウ
ム・セレアリス(Fusarium cerealis)、フサリウム・クロックウェレンズ(Fus
arium crookwellense)、フサリウム・クルモラム(Fusarium culmorum)、フサ
リウム・グラミネアラム(Fusarium graminearium)、
【0153】 フサリウム・グラミナム(Fusarium graminum)、フサリウム・ヘテロスポラ
ム(Fusarium heterosporum)、フサリウム・ネグンジ(Fusarium negundi)、
フサリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)、フサリウム・レチキュラ
タム(Fusarium reticulatum)、フサリウム・ロゼウム(Fusariumu roseum)、
フサリウム・サムブシウム(Fusarium sambucinum)、フサリウム・サルコクロ
ウム(Fusarium sarcochroum)、フサリウム・スルフレウム(Fusarium sulphur
eum)、フサリウム・トルロサム(Fusarium torulosaum)、フサリウム・トリコ
セシオイデス(Fusarium trichothecioides)又はフサリウム・ベネナタム(Fus
arium venenatum)に属する微生物により生成できる。
【0154】 ポリペプチド組成物は、当業界において知られている方法に従って調製され、
そして液体又は乾燥組成物の形で存在することができる。例えば、ポリペプチド
組成物は、粒質又は微小粒質の形で存在することができる。組成物に含まれるポ
リペプチドは、当業界において知られている方法に従って安定化され得る。 本発明のポリペプチド組成物の好ましい用途の例が、下記に付与される。本発
明のポリペプチド組成物の用量及び前記組成物が使用される他の条件は、当業界
において知られている方法に基づいて決定され得る。
【0155】産業上の用途 : アルカリpH値でのそれらの活性のために、本発明のα−アミラーゼは、種々の
産業工程への使用のために適切であり、特に前記酵素は、洗剤、例えば洗濯、皿
洗い及び硬質表面清浄洗剤組成物における成分としての可能性ある用途を有する
と共に、それはまた、織物、布及び衣料品の糊抜き、ビール製造又は醸造、パル
プ及び紙製造、及びさらに、澱粉又は完全な穀物からの、甘味剤及びエタノール
、例えば燃料、飲料及び産業用エタノール製造のために有用である。
【0156】澱粉転換 : 従来の澱粉転換工程、例えば液化及び糖化工程は、例えばアメリカ特許第3,91
2,590号及びヨーロッパ特許公開第252,730号及び第63,909号(それらは、引用に
より本明細書に組み込まれる)に記載されている。
【0157】パルプ及び紙製造 : 本発明のアルカリα−アミラーゼはまた、澱粉教化された故紙及び厚紙からの
リグノセルロース材料、例えばパルプ、紙及び厚紙の製造にも使用され、特にこ
こで再パルプ化が7以上のpHで生じ、そしてアミラーゼが前記強化澱粉の分解を
通して廃棄材料の砕解を促進することができる。本発明のα−アミラーゼは、澱
粉−被覆された印刷紙から紙製造パルプを製造する工程において特に有用である
。それらの工程は、次の段階: a)パルプを製造するために紙を砕解し、 b)段階a)の前、その間又はその後、澱粉−分解酵素により処理し、そして c)段階a)及びb)の後、パルプからインキ粒子を分解することを含んで成
る、WO95/14807号に記載のようにして行われ得る。
【0158】 本発明のα−アミラーゼはまた、澱粉の変性において非常に有用であり、ここ
で酵素的に変性された澱粉が、アルカリ充填剤、例えば炭酸カルシウム、カオリ
ン及びクレーと共に、紙製造に使用される。本発明のアルカリα−アミラーゼに
より、前記充填剤の存在下で澱粉を変性することが可能になり、従って、より単
純な統合された工程を可能にする。
【0159】織物、布及び衣料品の糊抜き : 本発明のα−アミラーゼはまた、織物の糊抜きにおいて非常に有用である。織
物加工産業においては、α−アミラーゼは、製織の間、よこ糸上で保護被膜とし
て作用する澱粉−含有糊剤の除去を促進するための糊抜き工程においても助剤と
して従来使用されて来た。製織の後、糊剤被膜の完全な除去は、布が精練され、
漂白され、そして染色される続く工程において最適な結果を確保するのに重要で
ある。酵素による澱粉の分解は、それが、繊維材料に対していずれの有害な効果
も包含しないので好ましい。
【0160】 加工費用を減じ、そしてミル処理を高めるために、糊抜き加工は時々、精練及
漂白段階と組合される。そのような場合、非酵素助剤、例えばアルカリ又は酸化
剤が、従来のα−アミラーゼは高いpHレベル及び漂白剤とほとんど適合できない
ので、スターチを分解するために、典型的には使用される。澱粉糊剤の非酵素分
解は、かなりの攻撃的な科学物質が使用されるので、いくらかの繊維損傷を導く
。従って、本発明のα−アミラーゼはアルカリ溶液において改良された性能を有
するので、それらを使用することが所望される。α−アミラーゼは、セルロース
含有布又は織物を糊抜きする場合、単独でセルロースと組合して使用され得る。
【0161】 糊抜き及び漂白工程は、当業界において良く知られている。例えば、そのよう
な工程は、WO95/21247号、アメリカ特許第4,643,736号、ヨーロッパ特許第119,9
20号(それらは引用により本明細書に組み込まれる)に記載されている。 糊抜きのための市販の製品は、Novo Hordisk A/SからのAquazyme(商標)及び
Aquazyme(商標)Ultraを包含する。
【0162】ビール醸造 : 本発明のα−アミラーゼはまた、ビール醸造工程において非常に有用であり;
前記α−アミラーゼは典型的には、マッシュ工程の間に添加されるであろう。
【0163】洗剤組成物 : 本発明の酵素は洗剤組成物に添加され得、そして従って、洗剤組成物の成分に
なることができる。 本発明の洗剤組成物は、手動又は機械洗濯用洗剤組成物、例えば染色された布
の前処理のために適切な洗濯用添加剤組成物及びすすぎ用布ソフトナー組成物と
して配合され得、又は一般的な家庭用硬質表面洗浄操作における使用のための洗
剤組成物として配合され得、又は手動又は機械皿洗い操作のために配合され得る
【0164】 特定の観点においては、本発明は、本発明の酵素を含んで成る洗剤添加剤を提
供する。前記洗剤添加剤及び洗剤組成物は、1又は複数の他の酵素、例えばプロ
テアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、アミラーゼ、カーボヒドラーゼ、セルラーゼ
、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、キシラナーゼ
、オキシダーゼ、例えばラッカーゼ及び/又はポロキシダーゼを含んで成ること
ができる。 一般的に、選択された酵素の性質は、選択された洗剤と適合できるべきであり
(すなわち、他の酵素及び非酵素の成分、等とのpH−最適適合性)、そして酵素
は効果的な量で存在すべきである。
【0165】プロテアーゼ :適切なプロテアーゼは、動物、植物又は微生物起源のものを包含
する。微生物起源が好ましい。化学的に修飾された、又はタンパク質構築された
変異体が含まれる。プロテアーゼは、セリンプロテアーゼ又は金属プロテアーゼ
、好ましくはアルカリ微生物プロテアーゼ又はトリプシン−様プロテアーゼであ
り得る。アルカリプロテアーゼの例は、スブチリシン、特にバチルスに由来する
それらのもの、例えばスブチリシンNovo、スブチリシンCarlsberg、スブチリシ
ン309、スブチリシン147及びスブチリシン168(WO89/06279号に記載される)で
ある。トリプシン−様プロテアーゼの例は、トリプシン(例えば、ブタ又はウシ
起源のもの)、及びWO89/06270号及びWO94/25583号に記載されるフサリウムプロ
テアーゼである。
【0166】 有用なプロテアーゼの例は、WO92/19729号、WO98/20115号、WO98/20116号及び
WO98/34946号に記載される変異体、特に1又は複数の次の位置での置換を有する
変異体である:27, 35, 57, 76, 87, 97, 101, 104, 120, 123, 167, 170, 194,
206, 218, 222, 224, 235及び274。 好ましい市販のプロテアーゼ酵素は、AlcalaseTM, SavinaseTM, PrimaseTM, D
uralaseTM, EsperaseTM及びKannaseTM (Novo Nordisk A/S), MaxataseTM, Maxac
alTM, MaxapemTM, ProperaseTM, PurafectTM, Purafect OxPTM, FN2TM及びFN3TM (Genencor International Inc.) を包含する。
【0167】リパーゼ :適切なリパーゼは、細菌又は菌類起源のそれらのものを包含する。化
学的に修飾された又はタンパク質構築された変異体が包含される。有用なリパー
ゼの例は、ヒューミコラ(別名、サーモミセス)、例えばヨーロッパ特許第2580
68号及び第305216号に記載のようなヒューミコラ・ラウギノサ(T.ラウギノサ)
、又はWO96/13580号に記載のようなヒューミコラ・インソレンス、P.アルカリゲ
ネス又はP.プソイドアルカリゲネス(ヨーロッパ特許第218272号)、
【0168】 P.セパシア(ヨーロッパ特許第331376号)、P.スツゼリ(P.stutzeri)(イギ
リス特許第1,372,034号)、P.フルオレセンス、プソイドモナスsp. SD705株(WO7
5/06720号及びWO96/27002号)、P.ウイスコンシネンシス(WO96/12012号)から
のリパーゼ、バチルスリーパーゼ、例えばB.スブチリス(Dartoisなど. (1993),
Biochemica et Biophysica Acta, 1131, 253-360)、B. ステアロサーモフィラ
ス(日本特許64/744992)又はB.プミラス(WO91/16422号)からのリーパーゼを
包含する。
【0169】 他の例は、リパーゼ変異体、例えばWO92/05249号、WO94/01541号、ヨーロッパ
特許第407225号、ヨーロッパ特許第206105号、WO95/35381号、WO96/00292号、WO
95/30744号、WO94/25576号、WO95/14783号、WO95/22615号、WO97/04079号及びWO
97/0720号に記載されるものを包含する。 好ましい市販のリパーゼ酵素は、LipolaseTM 及びLipolase UltraTM (Novo No
rdisk A/S) を包含する。
【0170】アミラーゼ :適切なアミラーゼ(α−及び/又はβ)は、細菌又は菌類起源のそ
れらのものを包含する。化学的に修飾された又はタンパク質構築された変異体が
包含される。アミラーゼは、バチルス、例えばイギリス特許第1,296,839号によ
り詳細に記載される、B.リケニルホルミスの特許株から得られるα−アミラーゼ
を包含する。
【0171】 有用なアミラーゼの例は、WO94/02597号、WO94/18314号、WO96/23873号及びWO
/43424号に記載される変異体、特に1又は複数の次の位置での置換を有する変異
体である:15, 23, 105, 106, 124, 128, 133, 154, 156, 181, 188, 190, 197,
202, 208, 209, 243, 264, 304, 305, 391, 408及び444。 市販のアミラーゼは、DuramylTM, TermamaylTM, FungamylTM 及びBAMTM (Novo
Nordisk A/S), RapidaseTM 及びPurastarTM (Genencor International Inc.)で
ある。
【0172】セルラーゼ :適切なセルラーゼは、細菌又は菌類起源のそれらのものを包含する
。化学的に修飾された又はタンパク質構築された変異体が包含される。適切なセ
ルラーゼは、バチルス、ヒューミコラ、フサリウム、チエラビア、アクレモニウ
ム属からのセルラーゼ、例えばアメリカ特許第4,435,307号、アメリカ特許第5,6
48,263号、アメリカ特許第5,691,178号、アメリカ特許第5,776,757号及びWO89/0
9259号に開示されるヒューミコラ・インソレンス、マイセリオプソラ・サーモフ
ィラ/オキシスポラムから生成される菌類セルラーゼを包含する。
【0173】 特に適切なセルラーゼは、色彩保護有益性を有するアルカリ又は中性セルラー
ゼである。そのようなセルラーゼの例は、ヨーロッパ特許第0495257号、ヨーロ
ッパ特許第0531372号、WO96/11262号、WO96/29397号、WO98/08940号に記載され
るセルラーゼである。例の例は、WO94/07998号、ヨーロッパ特許第0531315号、
アメリカ特許第5,457,046号、アメリカ特許第5,685,593号、アメリカ特許第5,76
3,254号、WO95/24471号、WO98/12307号及びPCT/DK98/0299号に記載されるそれら
のものである。 市販のセルラーゼは、CelluzymeTM 及びCarezymeTM (Novo Nordisk A/S), Cla
zinaseTM 及びPuradex HATM (Genencor International Inc.) 及びKAC−500 (B) TM (Kao Corporation) を包含する。
【0174】ペルオキシダーゼ/オキシダーゼ :適切なペルオキシダーゼ/オキシダーゼは、植
物、細菌又は菌類起源のそれらのものを包含する。化学的に修飾された又はタン
パク質構築された変異体が包含される。有用なペルオキシダーゼの例は、コプリ
ナス、例えばコプリナス・シネレウス、及びWO93/24618 号、WO95/10602号及びW
O98/15257号に記載されるそれらのようなそれらの変異体からのペルオキシダー
ゼを包含する。
【0175】 市販のペルオキシダーゼは、GuardzymeTM (Novo Nordisk A/S) を包含する。 洗剤酵素は、1又は複数の酵素を含む別々の添加剤を添加することにより、又
はそれらの酵素のすべてを含んで成る組合された添加剤を添加することにより洗
剤組成物に包含され得る。本発明の洗剤添加剤、すなわち別々の添加剤又は組合
された添加剤が、例えば粒質物、液体、スラリー、等として配合され得る。好ま
しくは洗剤添加剤配合物は、粒質物、特に非−ダスチング粒質物、液体、特に安
定された液体又はスラリーである。
【0176】 非−ダスチング粒質物は、アメリカ特許第4,106,991号及び第4,661,452号に開
示のようにして生成され得、そして任意には、当業界において知られている方法
により被覆され得る。蝋被覆材料の例は、1000〜20,000の平均モル重量を有する
ポリ(酸化エチレン)生成物(ポリエチレングリコール、PEG);16〜50の酸化
エチレン単位を有する、エトキシル化されたノニルフェノール;12〜20個の炭素
原子を有するアルコールを有し、そして15〜80の酸化エチレン単位を有する、エ
トキシ化された脂肪アルコール;脂肪アルコール、脂肪酸;及び脂肪酸のモノ−
、ジ−及びトリグリセリドである。
【0177】 流動層技法による適用のために適切なフィルム形成被覆材料の例は、イギリス
特許第1483591号に与えられている。例えば、液体酵素調製物は、確立された方
法に従って、ポリオール、例えばプロピレングリコール、糖又は糖アルコール、
硫酸又は硼酸を添加することによって、安定化される。保護された酵素は、ヨー
ロッパ特許第238,216号に開示される方法に従って調製され得る。
【0178】 本発明の洗剤組成物は、いずれかの便利な形、例えば棒状、錠剤、粉末、顆粒
、ペースト又は液体の形で存在することができる。液体洗剤は、水性であり、典
型的には、70%までの水及び0〜30%の有機溶媒を含み、又は非水性であり得る
。 洗剤組成物は、非イオン性、例えば半−極性及び/又はアニオン性及び/又はカ
チオン性及び/又は両性イオンであり得る1又は複数の界面活性剤を含んで成る
。界面活性剤は典型的には、0.1〜6.0重量%のレベルで存在する。
【0179】 そこに含まれる場合、洗剤は通常、約1%〜約40%のアニオン性界面活性剤、
例えば線状アルキルベンゼンスルホネート、α−オレフィンスルホネート、アル
キルスルフェート(脂肪酸スルフェート)、アルコールエトキシスルフェート、
第二アルカンスルホネート、α−スルホ脂肪酸メチルエステル、アルキル−又は
アルケニル琥珀酸又は石鹸を含むであろう。
【0180】 そこに含まれる場合、界面活性剤は通常、約0.2%〜約40%の非イオン性界面
活性剤、例えばアルコールエトキシレート、ノニルフェノールエトキシレート、
アルキルポリグリコシド、アルキルジメチルアミンオキシド、エトキシル化され
た脂肪酸モノエタノールアミド、脂肪酸モノエタノールアミド、ポリヒドロキシ
アルキル脂肪酸アミド、又はグルコサミンのN−アシルN−アルキル誘導体(“グ
ルコサミド”)を含むであろう。
【0181】 洗剤は、0〜65%の洗剤ビルダー又は錯生成剤、例えばゼオライト、ジホスフ
ェート、三リン酸、ホスホネート、カーボネート、シトレート、ニトリロ三酢酸
、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン六酢酸、アルキル−又はアル
キニル琥珀酸、可溶性シリケート又は層化されたシリケート(例えばHoechstか
らのSKS−6)を含むことができる。
【0182】 洗剤は、1又は複数のポリマーを含んで成る。例としては、カルボキシメチル
セルロース、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(
ビニルアルコール)、ポリ(ビニルピリジン−N−オキシド)、ポリ(ビニルイ
ミダゾール)、ポリカルボキシレート(例えばポリアクリレート、マレイン酸/
アクリル酸コポリマー及びラウリルメタクリレート/アクリル酸コポリマーを含
んで成る。
【0183】 洗剤は、H2O2源を含んで成る漂白システム、例えば過酸形成漂白活性化剤、例
えばテトラアセチルエチレンジアミン又はノナノイルオキシベンゼンスルホネー
トと共に組合され得る過硼酸塩又は過炭酸塩を含むことができる。他方では、漂
白システムは、例えばアミド、イミド又はスルホン型のペルオキシ酸を含むこと
ができる。
【0184】 本発明の洗剤組成物の酵素は、従来の安定剤、例えばポリオール、例えばプロ
ピレングリコール又はグリセロール、糖又は糖アルコール、乳酸、硼酸又は硼酸
誘導体、例えば芳香族硼酸エステル又はフェニル硼素酸誘導体、例えば4−ホル
ミルフェニル硼素酸を用いて安定化され得、そして前記組成物は、例えばWO92/1
9709号及びWO92/19708号に記載のようにして配合され得る。 洗剤はまた、他の従来の洗剤組成物、例えば布コンディショナー、例えばクレ
ー、泡増強剤、石鹸泡抑制剤、抗腐蝕剤、土壌懸濁剤、抗−土壌再沈着剤、染料
、殺菌剤、蛍光増白剤、ヒドロトロープ、曇りインヒビター、又は香料を含むこ
とができる。
【0185】 洗剤組成物においては、いずれかの酵素、特に本発明の酵素は、洗浄液体1L
当たり0.01−100mgの酵素タンパク質、好ましくは洗浄液体1L当たり0.05−5mg
の酵素タンパク質、特に洗浄液体1L当たり0.1−1mgの酵素タンパク質に対応す
る量で添加され得ることが、現在企画される。 本発明の酵素はさらに、WO97/07202号(引例として本明細書組み込まれる)に
開示される洗剤配合物に導入され得る。
【0186】皿洗い洗剤組成物 : 本発明の酵素はまた、次のものを包含する皿洗い洗剤組成物にも使用され得る
【表9】
【0187】
【表10】
【0188】
【表11】
【0189】
【表12】
【0190】
【表13】
【0191】
【表14】
【0192】
【表15】
【0193】
【表16】
【0194】
【表17】
【0195】
【表18】
【0196】
【表19】
【0197】 11)1), 2), 3), 4), 6) 及び10) に記載されるような自動皿洗い組成物で
あるが、過硼酸塩が過酸酸塩により置換されている。 12)マンガン触媒をさらに含む1)−6)に記載されるような自動皿洗い組
成物。前記マンガン触媒は、例えば“Efficient manganese catalysts for low-
temporature bleaching”、Nature 369, 1994, pp.637-639に記載される化合物
の1つであり得る。
【0198】 使用: 本発明はまた、洗剤組成物、特に洗濯洗剤組成物及び皿洗い洗剤組成物、硬質
表面清浄組成物、及び織物、布又は衣類の糊抜き、パルプ及び紙、ビール醸造、
及び上記のような澱粉転換工程のための組成物へのα−アミラーゼ活性を有する
ポリペプチドの使用方法にも向けられる。 本発明はさらに例により記載されるが、それらは本発明の範囲を限定するもの
ではない。
【0199】 材料及び方法: 緩衝液及び基質として使用される化学薬品は、少なくとも試薬品種の市販の製
品であった。 材料: SP690:アメリカ特許第5,856,164号の配列番号1に開示されるα−アミラーゼ
。 SP722:アメリカ特許第5,856,164号の配列番号2に開示されるα−アミラーゼ
。 Termamyl(商標): アメリカ特許第5,830,837号の配列番号1に開示されるバ
チルス・リケニホルミスからのα−アミラーゼ。 AA1−10:配列番号2に示される本発明のα−アミラーゼ。 AAI−6:配列番号4に示される本発明のα−アミラーゼ。
【0200】 モデル洗剤: A/P (Asia/Pacific) モデル洗剤は次の組成を有する:20%のSTPP(トリポリ
リン酸ナトリウム)、25%のNa2SO4、15%のNa2CO3、20%のLAS(線状アルキル
ベンゼンスルホネート、Nansa 80S)、5%のC12−C15アルコールエトキシレー
ト(Dobanol25−7)、5%のNa2Si2O5、0.3のNaCl。 Omo Multi Acao (Brazil)。 Omo濃縮粉末(EU)(Unilever)。 Ariel futur 液体(EU)(Procter and Gamble)。
【0201】生物学的材料の寄託 : 次の生物学的材料が、Deutshe Sammlung von Microurganismen und Zellkultu
ren GmbH (DSMZ), Mascheroder Weg 1b, D-38124 Braunschweig DE に、ブダペ
スト条件下で寄託され、そして次の受託番号が得られた: 寄託番号 受託番号 受託日 NN17562 DSM12650 1999年1月25日 NN17563 DSM12651 1999年1月25日 NN049469 DSM12763 1999年4月7日 NN049468 DSM12762 1999年4月7日
【0202】 菌類は、その培養物が、37 C. F. R. §1.14及び35 U. S. C. §122下で特許
及び商標局長により決定されるこの特許出願の係属中に入手できるであろう条件
下で寄託される。寄託物は、寄託された株の実質的に純粋な培養物を表す。寄託
物は、その主題出願の対応物又はその子孫が出願される国々における外国特許法
により必要とされる場合、入手できる。しかしながら、寄託物の有効性は、政府
により許可される特許権利の低下において対象の発明の実施許諾を構成しないこ
とが理解されるべきである。
【0203】 宿主生物: WO95/10603号に開示されるSHa273株。 E.コリ株SJ2(Diderichsenなど. (1990), J. Bacteriol., vol. 172, pp. 431
5-4321)。 プラスミド: 遺伝子バングのベクターは、引用により本明細書により組み込まれるWO94/194
54号にさらに開示されるpSJ1678であった。 方法:
【0204】一般的な分子生物学方法 : 特にことわらない限り、DNA操作及び形質転換は、分子生物学の標準方法(Sam
brook など. (1989); Ausubel など. (1995); Harwood and Cutting (1990))を
用いて、行われた。
【0205】α−アミラーゼ及び変異体の発酵 : 発酵は、当業界において知られている方法により、又は次の通りに行われ得る
。 −80℃の原液からの、相当の発現プラスミドを有するB. スブチリス株を、10
μg /mlのカナマイシンを含むLB−寒天プレート上に画線培養し、そして37℃で
一晩増殖せしめる。コロニーを、10μg/mlのカナマイシンにより補充された、50
0mlの振盪フラスコにおける100mlのBPX培地上に移す。
【0206】 BPX培地の組成: ジャガイモスターチ 100g/l 大麦粉末 50g/l BAN 5000 SKB 0.1g/l カゼイン酸ナトリウム 10g/l 大豆ミール 20g/l Na2HPO4・12H2O 9g/l PluronicTM 0.1g/l
【0207】 培養物を37℃で、5日間、270rpmで振盪する。 細胞及び細胞残骸を、4500rpmでの20〜25分間遠心分離により発酵ブイヨンか
ら除去する。その後、上清液を濾過し、完全に透明な溶液を得た。濾液を濃縮し
、そしてUF−フィルター(1000のカットオフ膜)上で洗浄し、そして緩衝液を20
mMの酢酸塩(pH5.5)に変える。UF−濾液を、S−Sepharose F.F. 上に適用し、
そして溶出を、同じ緩衝液中、0.2MのNaCl溶液による段階的溶出により実施する
【0208】 溶出物を10mMのトリス(pH9.0)に対して透析し、そしてQ−Sepharose F.F.
上に適用し、そして6カラム体積にわたって0〜0.3MのNaClの線状グラジエントに
より溶出する。活性(Phadebas アッセイにより測定される)を含む画分をプー
ルし、pHを7.5に調節し、そして残存する色を、0.5%(w/v)の活性炭による5分
間の処理により除去する。
【0209】α−アミラーゼ活性についてのアッセイ : 1.Phadebasアッセイ: α−アミラーゼ活性を基質としてPhadebas(商標)錠剤を用いての方法により
決定する。Phadebas 錠剤(Pharmacia Diagnostic から供給されるPhadebas(商
標)Amylase Test)は、ウシ血清アルブミン及び緩衝物質と共に混合され、そし
て錠剤化された、架橋された不溶性の青色澱粉ポリマーを含む。
【0210】 1回の測定ごとに、1つの錠剤を、5mLの50mMのBritton−Robinson 緩衝液(50m
Mの酢酸、50mMのリン酸、50mMの硼酸、0.1mMのCaCl2;NaOHにより興味ある値に
調節されているpH)を含む管において懸濁する。試験を、興味ある温度で、水浴
において行う。試験されるα−アミラーゼを、5mlの50mMのBritton−Robinson
緩衝液により希釈する。このα−アミラーゼ溶液1mlを、5mlの50mMのBritton −
Robinson 緩衝液に添加する。スターチをα−アミラーゼにより加水分解し、可
溶性の青色フラグメントを付与する。620nmで分光光学的に測定される前記の得
られる青色溶液の吸光度は、α−アミラーゼ活性の関数である。
【0211】 10分又は15分のインキュベーション(試験時間)の後の測定された620nmでの
吸光度は、620nm での0.2〜2.0の吸光度単位の範囲に存在することが重要である
。この吸光度範囲においては、活性と吸光度との間に直線性が存在する(Lamber
t−Beer 法則)。従って、酵素の希釈は、この基準を満たすために調節されるべ
きである。特定された組の条件(温度、pH、反応時間、緩衝条件)下で、1mgの
与えられたα−アミラーゼが一定の量の基質を加水分解し、そして青色が生成さ
れるであろう。色の強度を620nm で測定する。測定された吸光度は、与えられた
組の条件下で、問題のα−アミラーゼの比活性(純粋なα−アミラーゼタンパク
質1mg当たりの活性)に直接的に比例する。
【0212】 2.他の方法: α−アミラーゼ活性を、PNP−G7基質を用いての方法により決定する。P-ニト
ロフェニル−α、D−マルトペプタオシドの略語であるPNP−G7は、エンド−アミ
ラーゼにより分解され得る、ブロックされたオリゴ糖である。分解に続いて、キ
ットに包含されるα−グルコシダーゼは、基質を消化し、黄色の色彩を有する遊
離PNP分子を放し、そして従って、λ=405nm(400−420nm)で可視分光側光によ
り測定され得る。PNP−G7基質及びα−グルコシダーゼを含むキットは、Boehrin
ger−Mannheimにより製造される(カタログ番号1054635)。
【0213】 基質を調製するために、基質(BM1442309号)の1つのボトルを、5mlの緩衝液
(BM1442309号)に添加する。α−グルコシダーゼを調製するために、α−グル
コシダーゼ(BM第1462309号)の1つのボトルを、緩衝液(BM1442309号)45mlに
添加する。使用溶液を、基質0.5mlと共にα−グルコシダーゼ溶液5mlを混合する
ことによって製造する。
【0214】 アッセイを、酵素溶液20mlを、96ウェルをマイクロタイターに移し、そして25
℃でインキュベートすることによって行う。使用液200μlを、20℃で添加する。
その溶液を混合し、そして1分間、プレインキュベートし、そして吸光度を15秒
ごとに3分間、OD405nmで測定する。 時間依存性吸光度曲線の傾斜から、問題のα−アミラーゼの比活性(酵素当た
りの活性)を、所定組の条件下で測定する。
【0215】カルシウム−及びpH−依存安定性の測定 : 通常、産業用液化工程は、95℃〜105℃での安定性を改良するために、液化pH
として6.0〜6.2のpHを用い、そして40ppmの遊離カルシウムの添加を伴って運転
している。本明細書で提案された置換のいくつかは、 1.6.2よりも低いpHで、及び/又は 2.40ppmの遊離カルシウムよりも低い遊離カルシウムレベルで、安定性を改良
するために行われてきた。 下記2種の異なった方法が、問題のα−アミラーゼにおける異なった置換によ
り得られる安定性の変更を測定するための使用された:
【0216】 方法1:5ppmの遊離カルシウムの存在下で、低められたpH、すなわちpH5.0での
安定性を測定する1つのアッセイ。10μgの変異体を次の条件下でインキュベート
した:5ppmのカルシウム及び5%(w/v)の通常のコーンスターチ(カルシウムを
含まない)を含む、pH5.0に調節された0.1Mの酢酸塩溶液。インキュベーション
を95℃で30分間、水浴において行った。 方法2:遊離カルシウムの不在下で安定性を測定し、そしてpHが6.0で維持され
ているアッセイ。このアッセイはカルシウム感受性の低下を測定する:10μgの
変異体を次の条件下でインキュベートした:5%(w/v)通常のコーンスターチ(
カルシウムを含まない)を含む、pHを6.0に調節された0.1Mの酢酸塩溶液。イン
キュベーションを95℃で30分間、水浴において行った。
【0217】安定性の決定 : すべての安定性試験は、同じ設定を用いて行われた。その方法は次の通りであ
った: 酵素を適切な条件(1〜4)下でインキュベートした。サンプルを、0, 5, 10,
15及び30分で採取し、そしてアッセイ緩衝液(50mMのBritton 緩衝液、pH7.3)
により25倍に希釈し(すべての採取されたサンプルに関しては同じ希釈度)、そ
して活性を、標準条件(pH7.3,37℃)下で、Phadebasアッセイ(Pharmacia)を
用いて測定した。 インキュベーションの前に測定される活性(0分)を、対照(100%)として使
用した。%低下を、インキュベーション時間の関数として計算した。
【0218】比活性の決定 : 比活性を、活性/mg酵素として、Phadebas アッセイ(Pharmacia)を用いて決
定した。
【0219】α−アミラーゼ及び変異体によるジュット調理/及び液化 : 液化実験を、pH5.5で、50 NU/gのDSの用量を用いてミニ−ジェット システム
において実施し(5ppmのCa2+が添加されている)、配合されたアミラーゼ変異体
の性能と、親α−アミラーゼの性能とを比較した。反応を、DE上昇率(Neocupro
ine 方法)を時間の関数として測定することによってモニターした。 トウモロコシ澱粉スラリーを、脱イオン水に11.8kgのCerestar C Pharm GL0
3406(89%澱粉)を、懸濁し、そして30kgに近づけることによって調製した。pH
を、0.55gのCaCl2・2H2Oの添加の後、周囲温度で5.5に調整した。
【0220】 50 NU/gのDSに相当する量の酵素を添加し、そして伝導度をNaClを用いて300mS
に調節した。標準条件は次の通りであった: 基質濃度: 35%(w/w)(初期) 31.6〜31.9%(w/w)(最終) 温度: 105℃, 5分(一次液化) 95℃, 90分(二次液化) pH(初期): 5.5
【0221】 ジェット調理の後、液化された澱粉を集め、そしてパイロットプラントから実
験室に、密封されたThermosフラスコにおいて輸送し、ここで二次液化を95℃で
続けた。 10mlのサンプルを、15〜90分、15分間隔で採取した。1NのHClの2滴を添加し
、酵素を不活性化した。それらのサンプルから、0.3〜0.1g(予測されるDEに従
って)を計量し、そして100mlに希釈した。次に、還元糖を、Neocuproine方法に
従って決定し、(改良された精度での還元糖の決定、Dygert, Li, Florida and
Thomas (1965), Anal. Biochem 13, 368)、そしてDE値を決定した。時間の関数
としてのDEの上昇性を、比較する。
【0222】糊抜き材料 : 標準の布 :TS526, 綾織、100%綿。 含浸 :55℃、60ppmのCaCl2, pH6.5。 酵素溶液 :親AAI−10又はAAI−6(1g/l)。 用量 :含浸液体中、酵素溶液1L当たり0.05, 0.1, 0.2, 0.5及び2.0g。 インキュベーション:55又は65℃で2時間、30℃で22時間。 洗浄 :水による10分間。 乾燥 :室温。 工程 :糊抜き結果の評価−紫色尺度(TEGEWA)。
【0223】ドーププログラムの使用によるランダム突然変異誘発のための一般的方法 : ランダム突然変異誘発は、次の段階により行われ得る: 1.親酵素における修飾のための興味ある領域の選択; 2.選択された領域における突然変異部位及び突然変異誘発されていない部位
の決定; 3.どの種類の突然変異が構成される変異体の所望する安定性及び/又は性能
に関して実施されるべきであるかの決定; 4.構造的に適切な突然変異の選択; 5.段階4に関して、段階3により選択された残基の調整; 6.ヌクレオチド分布の適切なドープアルゴリズムの使用による分析;
【0224】 7.必要なら、たとえば停止コドンの導入を回避するために、遺伝子コードに
起因する強制を考慮して、遺伝子コードリアリズムへの所望する残基の調整;当
業者は、いくつかのコドンの組み合わせが実際、使用され得、そして適合される
必要があることを気づくであろう; 8.プライマーの製造; 9.プライマーの使用によるランダム突然変異誘発の実施; 10.所望する改良された性質についてスクリーニングすることによる、得ら
れたフィターゼ変異体の選択。 ドープアルゴリズム:
【0225】 段階6における使用のための適切なドープアルゴリズムは、当業界において良
く知られている。1つのそのようなアルゴリズムは、Tomandl, D.など., 1997,
Journal of Computer-Aided Molecular Design 11: 29-38により記載されている
。もう1つのアルゴリズムは、DOPE(Jensen, LJ, Andersen, KV, Svendse, A a
nd Kretzschmar, T (1998) Nucleic Acids Research 26: 697-702)である。
【0226】フィルタースクリーニングアッセイ : 前記アッセイは、親酵素に比較して、高いpHで改良された安定性を有するα−
アミラーゼ変異体、及びスクリーニング温度設定に依存して、親酵素に比較して
、高いpH及び中位の温度で改良された安定性を有するα−アミラーゼ活性のスク
リーニングに使用され得る。
【0227】高いpHフィルターアッセイ : バチルスライブラリーを、10μg/mlのカナマイシンを含むTY寒天プレート上の
酢酸セルロース(OE67, Schleicher & Schuell, Dassel, Germany)及びニトロ
セルロース(Protran-Ba 85, Schleicher & Schuell, Dassel, Germany)フィル
ターのサンドイッチ上に、37℃で少なくとも21時間プレートする。酢酸セルロー
ス層を、TY寒天プレート上に配置する。
【0228】 個々のフィルターサンドイッチを、プレート化の後、但し、フィルター上に陽
性変異体を位置決定できるインキュベーションの前、針により特異的に印を付け
、そして結合された変異体を有するニトロセルロースフィルターを、グリシン−
NaOH緩衝液(pH8.6−10.6)を含む容器に移し、そして室温(10−60℃に変更さ
れ得る)で15分間インキュベートする。コロニーを有する酢酸セルロースフィル
ターを、使用まで、室温でTY−プレート上に貯蓄する。
【0229】 インキュベーションの後、残留活性を、グリシンーNaOH緩衝液(pH8.6−10.6
)に1%アガロース、0.2%澱粉を含むプレート上で検出する。ニトロセルロー
スフィルターを有するアッセイプレートを、フィルターサンドイッチと同じ手段
で印を付け、そして室温で2時間インキュベートする。フィルターの除去の後、
アッセイプレートを、10%Lugol溶液により染色する。澱粉分解変異体を、青色
のバックグラウンド上で白色スポットとして検出し、そして次に、貯蔵プレート
上で同定する。陽性変異体を、第1のスクリーンと同じ条件下で2度、再スクリ
ーンする。
【0230】低カルシウムフィルターアッセイ : バチルスライブラリーを、適切な抗生物質、例えばカナマイシン又はクロラム
フェノールを含むTY寒天プレート上の酢酸セルロース(OE67, Schleicher & Sch
uell, Dassel, Germany)及びニトロセルロース(Protran-Ba 85, Schleicher &
Schuell, Dassel, Germany)フィルターのサンドイッチ上に、37℃で少なくと
も21時間プレートする。酢酸セルロース層を、TY寒天プレート上に配置する。
【0231】 個々のフィルターサンドイッチを、プレート化の後、但し、フィルター上に陽
性変異体を位置決定できるインキュベーションの前、針により特異的に印を付け
、そして結合された変異体を有するニトロセルロースフィルターを、炭酸塩/炭
酸水素塩緩衝液(pH8.5−10)及び異なったEDTA濃度(0.001mM−100mM)を含む
容器に移した。フィルターを、室温で1時間インキュベートする。コロニーを有
する酢酸セルロースフィルターを、使用まで、室温でTY−プレート上に貯蓄する
【0232】 インキュベーションの後、残留活性を、炭酸塩/炭酸水素塩緩衝液(pH8.5−10
)に1%アガロース、0.2%澱粉を含むプレート上で検出する。ニトロセルロー
スフィルターを有するアッセイプレートを、フィルターサンドイッチと同じ手段
で印を付け、そして室温で2時間インキュベートする。フィルターの除去の後、
アッセイプレートを、10%Lugol溶液により染色する。澱粉分解変異体を、暗青
色のバックグラウンド上で白色スポットとして検出し、そして次に、貯蔵プレー
ト上で同定する。陽性変異体を、第1のスクリーンと同じ条件下で2度、再スク
リーンする。 実施例例1株DSM12650及びDSM12651のゲノムDNAの単離: 株バチルスsp. DSM12650 (AAI-6α−アミラーゼ) 及びバチルスsp. DSM12651
(AAI-10α−アミラーゼ) を、液体TY培地において増殖した(Ausubel など. (19
95) に記載のようにして)。37℃及び300rpmでの16時間のインキュベーションの
後、細胞を収穫し、そしてゲノムDNAを、pitcherなど. (1989) により記載され
る方法により単離した。
【0233】ゲノムライブラリーの構成 : 上記株のゲノムDNAを、制限酵素Sau3Aにより部分消化し、そして0.7%アガロ
ースゲル上の電気泳動によりサイズ分別した。2〜10kbのサイズのフラグメント
を、DEAE−セルロース紙上での電気泳動により単離した(Dretzen など. (1981)
)。 単離されたDNAフラグメントを、BamHI消化されたpSJ1678プラスミドDNAに連結
し、そしてその連結混合物を用いて、E.コリSJ2を形質転換した。
【0234】 形質転換: E.コリSJ2宿主細胞を、調製し、そしてBIO−RADからの遺伝子PULSER(商標)
エレクトロポレーターを、用いて、その供給者により記載のようにして、エレク
トロポレーションにより形質転換した。
【0235】 陽性形質転換対の同定: 上記のようにして構成された、E.コリSJ2におけるDNAライブラリーを、0.5%
のAZCL−アミロース(Megazyme)及び100μg/mlのクロライムフェニコールを含
むKB寒天プレート(Ausbelなど. (1995) により記載される)上でスクリーンし
、そして37℃で一晩インキュベートした。アミラーゼ活性を発現するクローンは
、青色の拡散性の穴を伴なって出現した。AAI−6アミラーゼを発現する1つのそ
のようなクローンを、LiH1300と命名した。AAI−10アミラーゼを発現するもう1
つのクローンを、LiH1298と命名した。DNAを、クローン化されたSau 3A DNA フ
ラグメントの一部のDNA配列決定により、さらに特徴づけた。例2株DSM12650からのα―アミラーゼをコードする遺伝子のDNA配列の決定(A AI-6) : プラスミドpSJ1678中に挿入された沈殿分解活性をコードする遺伝子を含む大
きな染色体フラグメントを構成するクローン、すなわち、pLiH1300を、既知のバ
チルスα―アミラーゼにおける保存された領域に対して向けられる変性プライマ
ーの使用により、前記アミラーゼコード遺伝子の内部DNAフラグメントを特異的
にPCR増幅する試みにおいて鋳型として使用した。
【0236】 前記変性プライマーは、次の領域/アミノ酸配列に対して向けられた: For36: GITA (L/V/I) W (I/L) (配列番号5) For97: VY (G/A) D (V/F/L) V (M/L/I/F) NH (配列番号6) For227: DG (F/I) R (F/L/I/V) DA (A/V) KH (配列番号7) Rev235: DG (F/I) R (F/L/I/V) DA (A/V) KH (配列番号8) Rev328: VTFV (D/E) NHD (配列番号9) Rev410: GWTREG (配列番号10)。
【0237】 前方向(For)及び逆方向(Rev)プライマーの種々の組み合わせを、PCRに使
用し、そして内部DNAフラグメントを増幅した。 DNAフラグメントを、QIAquick回転カラム(QUIGEN)により精製し、そして同
じ変性プライマーを用いて配列決定した。この開始配列から、AAI−6α―アミ
ラーゼ(配列番号2)の完全なコード領域のDNA配列を、標準のプライマー−ウ
ォーキングアプローチにより決定した。
【0238】例3株DSM12651からのα―アミラーゼをコードする遺伝子のDNA配列の決定(A AI-10) : プラスミドpSJ1678中に挿入された沈殿分解活性をコードする遺伝子を含む大
きな染色体フラグメントを構成するクローン、すなわち、pLiH1298を、既知のバ
チルスα―アミラーゼにおける保存された領域に対して向けられる変性プライマ
ーの使用により、前記アミラーゼコード遺伝子の内部DNAフラグメントを特異的
にPCR増幅する試みにおいて鋳型として使用した。
【0239】 前記変性プライマーは、次の領域/アミノ酸配列に対して向けられた: For36: GITA (L/V/I) W (I/L) (配列番号5) For97: VY (G/A) D (V/F/L) V (M/L/I/F) NH (配列番号6) For227: DG (F/I) R (F/L/I/V) DA (A/V) KH (配列番号7) Rev235: DG (F/I) R (F/L/I/V) DA (A/V) KH (配列番号8) Rev328: VTFV (D/E) NHD (配列番号9) Rev410: GWTREG (配列番号10)。
【0240】 前方向(For)及び逆方向(Rev)プライマーの種々の組み合わせを、PCRに使
用し、そして内部DNAフラグメントを増幅した。 DNAフラグメントを、QIAquick回転カラム(QUIGEN)により精製し、そして同
じ変性プライマーを用いて配列決定した。この開始配列から、AAI−6α―アミ
ラーゼ(配列番号4)の完全なコード領域のDNA配列(配列番号1)を、標準の
プライマー−ウォーキングアプローチにより決定した。
【0241】例4pTVB110中へのDSM12650(AAI−6)α−アミラーゼのサブクローニング: pTVB110は、pUB110(Gryczan, T. J. (1978) J. Bact. 134: 314:318-329)か
らの複製の起点の使用によりバチルス・サブチリスにおいて複製するプラスミド
である。前記プラスミドはさらに、プラスミドpC194 (Horinouchi, S. and Weis
blum, B. (1982) J. Bact. 150: 815-825) から得られる、クロラムフェニコー
ルに対する耐性を付与するcat 遺伝子をコードする。前記プラスミドは、切断さ
れたバージョンのバチルス・リケニホルミスα−アミラーゼ遺伝子、すなわちam
yLを有し、その結果、amyLプロモーター、シグナル配列及び転写ターミネーター
が存在するが、しかしプラスミドは、amy+表現型(澱粉含有寒天上でのハロ形成
)を提供しない。
【0242】 高い量のAAI−6アミラーゼを発現するために、成熟遺伝子を、amyLシグナル
配列に正確に融合し、その結果、転写が前記amyLプロモーターにより開始され、
そしてトランスロケーションがamyLシグナル配列により方向づけされる。 プライマー197cloningN 及び197cloningCを、製造業者(Boehringer Mannheim
) により推薦される条件下で、Pwoポリメラーゼを用いて、プラスミドpLih1300
に対するPCRにより、約148bp のフラグメントを増幅するために使用した。 その得られる約1480bpのフラグメントを、制限エンドヌクレアーゼPstI及びSf
iIにより消化し、そして同じ酵素により消化されたプラスミドにより連結した。
【0243】 プロテアーゼ及びアミラーゼ欠失されたバチルス・サブチリス株SHa273 (WO95
/10603号に開示される)を、前記連結混合物により形質転換しそしてamy+形質転
換体のDNA配列を確かめた。このプラスミドを、pTVB230と命名する。 オリゴヌクレオチド: 197cloningC: 5’CCG AGC TCG GCC GGC TGG GCC GTC GAC TTA TCG TTT CAC CCA TAC GG (配
列番号11); 197cloningN: 5’CAT TCT GCA GCA GCG GCG CAT CAC GAT GGG ACG AAC GG (配列番号12)。例5pTVB110中へのAAI-10α−アミラーゼのサブクローニング: DNA配列決定は、株AAI−6及びAAI−10からのα−アミラーゼ間のかなり高い
同一性を示した。結果的に、同じオリゴヌクレオチド及び方法を、次に標準の技
法を用いて発酵される、プラスミドpTVB229をもたらす発現ベクターpTVB110中へ
のAAI−10α−アミラーゼのクローニングのために使用した。
【0244】例6AAI−6α−アミラーゼの精製: 培養物ブイヨンを、0.01mlの50%(w/w)CaCl2・2H2O, 0.1mlの12%(w/w)アル
ミン酸ナトリウム、0.025mlの10%C521及び0.075mlの0.1%A130を、培養物ブイヨ
ン1ml当たり添加することによって凝集した。透明な溶液を、遠心分離の後に得
た。酵素溶液を、硫酸アンモニウムに添加し、1.2Mの最終濃度にし、そして、1.
2Mの硫酸アンモニウム、10mMのトリス−HCl (pH7.0) により前もって平衡化され
たButyl Toyo Pearl カラム(100ml)上に適用した。
【0245】 アミラーゼを、5mMのトリス−HCl (pH7.0) を用いて溶出し、そして溶出され
たプールを、5mMのトリス−HClに対して一晩、透析した。次に、画分を、20mMの
トリス−(pH9.0)により前もって平衡化されたQ−Sepharoseカラム(200ml)を
用いてのイオン交換クロマトグラフィーにゆだねた。結合されなかった材料を、
平衡化緩衝液により洗浄し、そしてアミラーゼを、0−1MのNacl, 20mMのトリス
−HCl(pH9.0)の線状グラジエントを用いて溶出した。アミラーゼ調製物の純度
は、SDS−PAGEにより調節して、95%以上であった。
【0246】例7AAI−10α−アミラーゼの精製: 培養物ブイヨンを、上記のようにして凝集した。酵素溶液を、硫酸アンモニウ
ムに添加し、1.2Mの最終濃度にし、そして、1.2Mの硫酸アンモニウム、10mMのト
リス−HCl (pH7.0) により前もって平衡化されたButyl Toyo Pearl カラム(100
ml)上に適用した。活性の20%を、5mMのトリス−HCl (pH7.0) を用いて溶出し、
そして残りをイソプロパノールにより溶出した。
【0247】 組み合わされたプールを、Q−Sepharoseカラム(pH9.7)(100ml)上で分別し
た。結合されなかった材料を、平衡化緩衝液により洗浄し、そしてアミラーゼを
、0−1MのNacl, 20mMのトリス−HCl(pH9.4)の線状グラジエントを用いて溶出
した。アミラーゼ含有プールを、最終的に、S−Sepharoseカラム(pH5.5)上で
分別した。アミラーゼ調製物の純度は、SDS−PAGEにより調節して、95%以上であ
った。
【0248】例8AAI−6及びAAI−10α−アミラーゼの特徴化: α−アミラーゼ活性を、上記のPhadebasアッセイ(37℃、pH7.3)及び他のpNP
G7 アッセイ(25℃、pH7.1)の両者を用いて測定した。pH及び温度プロフィール
を、選択されたpH及び温度値で製造した。pHプロフィールを37℃で測定し、そし
て温度プロフィールをpH9.0で測定した。 等電点を、等電点電気泳動を用いて決定した(Pharmacia, Ampholine, pH3.5-
9.3)。
【0249】
【表20】 pH−最適決定及び温度最適決定の結果は、それぞれ図2及び3に示される。
【0250】例9洗浄試験: 洗浄性能を、本発明のAAI−6及びAAI−10α−アミラーゼを含む洗剤溶液によ
り、それぞれ25及び40℃で、15及び30分、汚された試験布ぎれを洗浄することに
よって評価した。 使用される洗剤は、下記表に示される。A/Pモデル洗剤は、上記材料セクショ
ンに記載される。他の洗剤は、市販の洗剤である。アミラーゼを含む市販の洗剤
は、洗浄の前、マイクロ波により不活性化された。
【0251】 例6及び7の精製された組換えAAI−6及びAAI−10α−アミラーゼを、下記に
示される濃度で洗剤溶液に添加した。試験用布ぎれを、オレンジ色の米澱粉によ
り汚した(CFT, Center for Test Material, Holland から入手できるCS−28布
ぎれ)。 洗浄の後、布ぎれを、Elrepho Remission 分光光度計を用いて、460nmで規約
反射率を測定することによって評価した。結果は、ΔR=α−アミラーゼにより
洗浄された布ぎれの規約反射率−α−アミラーゼを伴なわない同じ条件下で洗浄
された布ぎれの規約反射率として表される。
【0252】
【表21】 結果は、図4−7に示される。その結果波、本発明のα−アミラーゼが高いア
ルカリpHで両洗剤において効果的であることを示す。
【0253】例10AAI−10による糊抜き試験: 親AAI−10α−アミラーゼを、TEGEWA方法(Verband TEGEWA, Karlstrasse 21,
frankfurt, a.M., Germanyから得られる方法及び標準尺度)を用いて、布の糊
抜きのために使用する。条件は、“材料及び方法”のセクションに記載される。 AAI−10α−アミラーゼを、30及び55℃で行われる糊抜き試験に使用する。酵
素は、含浸溶液1L当たり0.05〜2gの用量である。後−洗浄方法を、通常の温ソ
ーダ洗浄の代わりに水により布を洗浄することによって行う。 効果を、紫色尺度(TEGEWA)、すなわちTEGEWA尺度:1〜9を用いて測定する
【0254】例11AAI−10の変異体の構成: AAI−10の変異体を、WO99/23211号の例4に記載のようにして構成する。
【0255】例12AAI−10変異体の洗浄性能の試験: 本発明のAAI−10変異体の洗浄性能を、例9に記載のようにして試験する。
【0256】例13AAI−10変異体の比活性の試験: AAI−10変異体の比活性を、例8に比較のようにして決定する。
【0257】例14AAI−10変異体のカルシウム安定性の試験: AAI−10変異体のカルシウム安定性を、“材料及び方法”のセクションに記載
されるアッセイを用いて試験する。 本明細書に記載され、そして請求される発明は、本明細書に開示される特定の
態様により範囲を制限されるものではなく、従って、それらの態様は、本発明の
いくつかの観点を例示するものである。いずれかの同等の態様が本発明の範囲内
であることが意図される。実際、本明細書に示され、そして記載されるそれらの
修飾の他に、本発明の種々の修飾が、前述の記載から当業界に明らかになるであ
ろう。そのような修飾はまた、本発明の請求の範囲内にある。
【0258】 種々の文献が本明細書に引用されるが、それらの開示は、引用によりそれらの
全体を本明細書に組み込まれる。 参考文献: Ausubel, F. M. など. (eds.), Current protocols in Molecular Biology, 1
995; John wiley and Sons. Sambrook など., Molecular Cloning: A Laboratory Manual, 1989.,Cold spr
ing Harbor Lab., Cold Spring Harbor, NY. Harwood C. R., and Cutting S. M. (eds.), Molecular Biological Methods
for Bacillus, 1990, John Wiley and Sons.
【0259】 Diderichsen B., Wedsted U., Hedegaard L., Jensen B. R., Sjoholm C., Cl
oning od aldB, which encodes alpha-acetolactate decarboxylase, an exoenz
yme from Bacillus Brevis; J. Bacteriol., 1990, vol. 172, pp. 4215-4321. Pitcher D. G., Saunders N. A., Owen R. J., Rapid extraction of bacteri
al genomic DNA with guanidium thiocyanate; Lett. Appl. Microbiol., 1989,
vol. 8; pp. 151-156. Dretzen G., Bellard M., Sassone-Corsi P., Chembon P., A reliable metho
d for the recovery of DNA fragments from agarose and acrylamide gels, An
al. Biochem,; 1981; vol. 112; pp. 295-298.
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、多くのバチルスα−アミラーゼの一列整列を示す。
【図2】 図2は、α−アミラーゼSP722及びSP690に比較してのα−アミラーゼAAI−6
及びAAI−10のpHプロフィールを示す。その活性は、Abs650/mgとして絶対値で示
される。pHプロフィールは、37℃で測定される。
【図3】 図3は、対照のα−アミラーゼSP722及びSP690に比較してのpH9.0でのα−ア
ミラーゼAAI−6及びAAI−10の温度プロフィールを示す。
【図4】 図4は、SP722, SP690及びTermamyl(商標)に比較してのAPモデル洗剤97にお
けるAAI−6及びAAI−10の洗浄性能を示す。
【図5】 図5は、SP722, SP690及びTermamyl(商標)に比較してのOmo Multi Acaoにお
けるAAI−6及びAAI−10の洗浄性能を示す。
【図6】 図6は、SP722, SP690及びTermamyl(商標)に比較してのOmo Concentratedに
おけるAAI−6及びAAI−10の洗浄性能を示す。
【図7】 図7は、SP722, SP690及びTermamyl(商標)に比較してのAriel Futur 液体に
おけるAAI−6及びAAI−10の洗浄性能を示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年6月6日(2001.6.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【表1】 において、1又は複数の突然変異、特に置換又は欠失を有する、請求項1〜3の
いずれか1項記載のα−アミラーゼ活性を有するポリペプチドの変異体。
【表2】
【表3】 を有する変異体の群から選択される請求項13記載の変異体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 5/10 C12P 7/06 9/28 19/14 C12P 7/06 D06L 1/12 19/14 C12N 15/00 ZNAA D06L 1/12 5/00 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ボルシェルト,トルベン ベデル デンマーク国,デーコー−2100 コペンハ ーゲン エー,ボルディンボルガデ 6ア ー,31 (72)発明者 ニールセン,ビベケ スコウガート デンマーク国,デーコー−2880 バグスバ エルト,ヒョーテベンイェト 45 (72)発明者 ビスガルト−フランセン,ヘンリク デンマーク国,デーコー−2880 バグスバ エルト,エルメベンイェト 8ベー (72)発明者 スベントセン,アラン デンマーク国,デーコー−3460 ビルケレ ズ,バッケレデト 28 (72)発明者 アンデルセン,カルステン デンマーク国,デーコー−3500 ベルレー セ,ヘーイェロフト ベンイェ 162 Fターム(参考) 4B024 AA03 AA05 BA13 CA04 DA05 DA11 EA04 GA11 HA01 HA03 4B050 CC03 CC04 CC07 DD02 FF11 LL04 LL05 4B064 AC03 AF12 CA01 CA19 CB07 CC24 DA10 DA16 4B065 AA01X AA15Y AA57X AB01 BA02 CA32 CA41 CA57 4H003 AC08 DA01 DA05 DA19 EA11 EA12 EA15 EA16 EB08 EB12 EB32 EE05 FA47

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α−アミラーゼ活性を有し、且つ (a)配列番号2又は4のアミノ酸1〜485と少なくとも85%同一性を有する
    アミノ酸配列を有するポリペプチド; (b)(i)配列番号1又は3の核酸配列、(ii)配列番号1又は3のcDNA配
    列、(iii)少なくとも100個のヌクレオチドの(i)又は(ii)の副配列、又は
    (iV)(i)、(ii)又は(iii)の相補的鎖と、低い緊縮条件下でハイブリダイ
    ズする核酸配列によりコードされるポリペプチド; (c)(a)又は(b)の対立遺伝子変異体; (d)α−アミラーゼ活性を有する、(a)、(b)又は(c)のフラグメン
    ト; (e)約9〜11のpHでのアルカリ洗剤溶液において改良された洗浄性能を有す
    るポリペプチド; (f)55〜65℃の範囲でPhadebas方法(pH9.0)を用いて決定される温度最適
    性を有するポリペプチド;及び (g)等電点電気泳動(Pharmacia, Ampholine, pH3.5-9.3)により決定され
    る7−8のpIを有するポリペプチド; から成る群から選択された1又は複数の特徴又は性質を有する単離されたポリペ
    プチド。
  2. 【請求項2】 配列番号2又は4のアミノ酸1〜485と少なくとも85%の同
    一性を有するアミノ酸配列を有する請求項1記載のポリペプチド。
  3. 【請求項3】 配列番号2又は4のアミノ酸配列を含んで成る請求項1記載
    のポリペプチド。
  4. 【請求項4】 配列番号2又は4のアミノ酸配列又はそのフラグメントから
    成る請求項1記載のポリペプチド。
  5. 【請求項5】 配列番号2又は4のアミノ酸1〜485から成る請求項1記載
    のポリペプチド。
  6. 【請求項6】 (i)配列番号1又は3の核酸配列、(ii)配列番号1又は
    3のcDNA配列、(iii)少なくとも100個のヌクレオチドの(i)又は(ii)の副
    配列、又は(iv)(i)、(ii)又は(iii)の相補的鎖と、中位の緊縮条件下で
    ハイブリダイズする核酸配列によりコードされる請求項1記載のポリペプチド。
  7. 【請求項7】 それぞれ、E.コリDSM12769又はE.コリDSM12768に含まれるプ
    ラスミドpLiH1300又はpLiH1298に含まれる核酸配列によりコードされる請求項1
    記載のポリペプチド。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項記載のポリペプチドと同じα−
    アミラーゼ活性を有するポリペプチド。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項記載のポリペプチドをコードす
    る核酸配列を含んで成る単離された核酸配列。
  10. 【請求項10】 配列番号1又は3の成熟ポリペプチドコード配列に少なく
    とも1つの突然変異を有する核酸配列を含んで成る単離された核酸配列であって
    、ここで前記変異体核酸配列が配列番号2又は4のアミノ酸1〜485から成るポ
    リペプチドをコードすることを特徴とする核酸配列。
  11. 【請求項11】 (a)(i)配列番号1の核酸配列、(ii)配列番号1の
    cDNA配列、(iii)少なくとも100個のヌクレオチドの(i)又は(ii)の副配列
    、又は(iv)(i)、(ii)又は(iii)の相補的鎖により、DNAを中位の緊縮条件
    下でハイブリダイズし;そして(b)前記核酸配列を単離することによって生成
    される請求項9又は10記載の単離された核酸配列。
  12. 【請求項12】 請求項9〜11のいずれか1項記載の核酸構造体を含んで成
    る組換え発現ベクター。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の核酸構造体を含んで成る組換え宿主細胞。
  14. 【請求項14】 変異体核酸配列を生成するための方法であって、(a)配
    列番号1又は3の成熟ポリペプチドコード配列中に少なくとも1つの突然変異を
    挿入し、ここで前記変異体核酸配列が配列番号2又は4のアミノ酸1〜485から
    成るポリペプチドをコードし;そして(b)前記変異体核酸配列を回収すること
    を含んで成る方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の方法により生成される変異体核酸配列。
  16. 【請求項16】 ポリペプチドの生成方法であって、(a)前記ポリペプチ
    ドを含んで成る上清液を生成するために、前記ポリペプチドをコードする請求項
    15記載の変異体核酸配列を含んで成る株を培養し;そして(b)前記ポリペプチ
    ドを回収することを含んで成る方法。
  17. 【請求項17】 請求項1〜8のいずれか1項記載のポリペプチドを生成す
    るための方法であって、(a)前記ポリペプチドを含んで成る上清液を生成する
    ために株を培養し;そして(b)前記ポリペプチドを回収することを含んで成る
    方法。
  18. 【請求項18】 請求項1〜8のいずれか1項記載のポリペプチドを生成す
    るための方法であって、(a)前記ポリペプチドをコードする核酸配列を含んで
    成る核酸構造体を含んで成る宿主細胞を、前記ポリペプチドの生成のために適切
    な条件下で培養し:そして(b)前記ポリペプチドを回収することを含んで成る
    方法。
  19. 【請求項19】 ポリペプチドの生成方法であって、(a)前記ポリペプチ
    ドの生成の助けと成る条件下で宿主細胞を培養し、ここで前記宿主細胞は、配列
    番号1又は3の成熟ポリペプチドコード配列に少なくとも1つの突然変異を有す
    る、配列番号2又は4のアミノ酸配列1〜485から成るポリペプチドをコードす
    る変異体核酸配列を含んで成り;そして(b)前記ポリペプチドを回収すること
    を含んで成る方法。
  20. 【請求項20】 下記位置(配列番号2又は4に関する): 【表1】 において、1又は複数の突然変異、特に置換又は欠失を有する、請求項1〜8の
    いずれか1項記載のα−アミラーゼ活性を有するポリペプチドの変異体。
  21. 【請求項21】 下記突然変異: 【表2】 【表3】 を有する変異体の群から選択される請求項20記載の変異体。
  22. 【請求項22】 位置E216Qでの置換をさらに含んで成る請求項20又は21記
    載の変異体。
  23. 【請求項23】 洗剤組成物、特に洗濯用洗剤組成物、皿洗い洗剤組成物及
    び硬質表面洗浄組成物への請求項1〜8のいずれか1項記載のポリペプチド、又
    は請求項20〜22のいずれか1項記載の変異体の使用。
  24. 【請求項24】 糊抜き組成物への請求項1〜8のいずれか1項記載のポリ
    ペプチド、又は請求項20〜22のいずれか1項記載の変異体の使用。
  25. 【請求項25】 澱粉の液化のためへの請求項1〜8のいずれか1項記載の
    ポリペプチド、又は請求項20〜22のいずれか1項記載の変異体の使用。
  26. 【請求項26】 エタノール生成のためへの請求項1〜8のいずれか1項記
    載のポリペプチド、又は請求項20〜22のいずれか1項記載の変異体の使用。
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