JP2002524561A - 5−ht4受容体アンタゴニストとしてのジヒドロベンゾジオキシンカルボキサミド及びケトン誘導体 - Google Patents
5−ht4受容体アンタゴニストとしてのジヒドロベンゾジオキシンカルボキサミド及びケトン誘導体Info
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Abstract
Description
キルであり; Qは、O、S、−NR6、又は−CR7R8であり; nは、1又は2である(ここで、 R6は、水素、(C1−C6)アルキル、(C3−C8)シクロアルキル、ヘテロ
シクリル、ヘテロアリール、−COR9、−SO2R9、−CONR10R11、−S
O2NR10R11、又は場合によりハロゲン若しくは(C1−C6)アルキルでモノ
−若しくはジ−置換されているアリールであり; R7は、水素又は(C1−C6)アルキルであり; R8は、水素、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、アリールオ
キシ、−(CH2)pCONR10R11、−(CH2)pSO2NR10R11、−(CH2 )pNR7COR9、又は−(CH2)pNR7SO2R9であるか;あるいは R7及びR8は、これらが結合する共通の環炭素と一緒に、場合により独立に、
窒素、酸素又は硫黄の0個又は1個のヘテロ原子を含む、飽和5員又は6員単環
を形成する(ここで、 pは、0、1、2、3又は4であり; R9は、(C1−C6)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、又は場合
によりハロゲン若しくは(C1−C6)アルキルでモノ−若しくはジ−置換されて
いるアリールであり;そして R10及びR11は、それぞれ独立に、水素又は(C1−C6)アルキルである)))
により表される〕で示される化合物、又は個々の異性体、異性体のラセミ若しく
は非ラセミ混合物、又はその薬学的に許容しうる塩若しくは水和物に関する。
た。
が、混合型の複雑な薬理学的特徴を持つ神経伝達物質であり、そして1948年
に初めて発見された。セロトニンは、別個の5−HT受容体において中枢と末梢
の両方に作用する。5−HT受容体ファミリーは、現在7つの主要な下位分類:
5−HT1、5−HT2、5−HT3、5−HT4、5−HT5、5−HT6、及び5
−HT7(これらのそれぞれも異種のものからなる)に分類されている。
有する。例えば、膀胱の節後の副交感神経遠心性ニューロンに局在する5−HT4 受容体は、神経因性膀胱排尿筋収縮の促通に介在する(Ford, A.P.D.W.とKava,
M.S.,「脳及び末梢における5−HT4受容体」, Eglen, R.M.編, Springer-Ver
lag Berlin及びR.G. Landes Company Georgetown, TX, 1998, pp 171-193;Waik
ar, M.V.ら、 Br. J. Pharmacol. 1994, 111, 213-218;Corsi, M.ら、 Br. J.
Pharmacol. 1991, 104, 719-725を参照のこと)。中枢神経系では、5−HT4受
容体は、上丘及び下丘のニューロン及び海馬において見い出され、不安、抑鬱、
認知、依存性、精神分裂病、食欲、体温調節などに影響を及ぼす中枢神経系の領
域に関係していると考えられている。胃腸管では、5−HT4受容体は、ニュー
ロン、例えば、筋層間神経叢、更には平滑筋及び分泌細胞に見い出され、胃腸の
運動性、消化管における誘発分泌を調節し、そして蠕動性反射に関係するコリン
作動性興奮性経路を刺激すると考えられている(Hegde, S.S.,「脳及び末梢にお
ける5−HT4受容体」, Eglen, R.M.編, Springer-Verlag Berlin及びR.G. Lan
des Company Georgetown, TX, 1998, pp 150-169を参照のこと)。心血管系では
、5−HT4受容体は、心房筋細胞における5−HTが誘導した正の変力性及び
変周期性、例えば、徐脈性不整脈又は頻脈性不整脈に介在する(Kaumann, A.ら
、 Naunyn-Schmiedeberg's Arch. Pharmacol., 1991, 344, 150-159を参照のこ
と)。
介在に関連する尿路障害において、効力及び発現の迅速性において集合的に明確
な治療上の優位性を提供することは明らかである。更には、他の器官、例えば、
心臓又は胃腸管に見い出される5−HT4受容体は、基本的な生理機能に必須で
はないため、許容性の増大によって予想される副作用はごく少ない(Ford, A.P.
D.W.とKava, M.S., 上記文献を参照のこと)。
、心血管、及びCNS障害を治療するのに有用な5−HT4受容体アンタゴニス
ト活性を有するとして開示される、ある縮合インドールカルボキサミド誘導体に
関連する。
5−HT4リガンドとして開示される、あるジヒドロベンゾジオキシン−プロパ
ン−1−オン誘導体に関連する。
(Kingら)は、胃腸、心血管又はCNS障害を治療するのに有用な5−HT4受
容体アンタゴニスト活性を有するとして開示される、あるジヒドロベンゾジオキ
シン−プロパン−1−オン誘導体に関連する。
心血管、及びCNS障害を治療するのに有用な5−HT4受容体アンタゴニスト
活性を有するとして開示される、ある複素環カルボキシラート誘導体に関連する
。
、心血管、及びCNS障害を治療するのに有用な5−HT4受容体アンタゴニス
ト活性を有するとして開示される、ある複素環カルボキシラート誘導体に関連す
る。
HT4受容体アンタゴニスト用の医薬を製造するのに有用であるとして開示され
る、あるジヒドロベンゾジオキシンカルボキサミド誘導体に関連する。
分的アゴニスト及びアンタゴニスト活性を有するとして開示される、あるインダ
ゾールカルボキサミド誘導体に関連する。
(Kingら)は、5−HT4受容体アンタゴニスト活性を有するとして開示される
、あるジヒドロベンゾジオキシンカルボキシラート誘導体に関連する。
T4受容体アンタゴニスト活性を有するとして開示される、あるジヒドロベンゾ
ジオキシンカルボキサミド誘導体に関連する。
2号、5,565,582号、5,576,448号、5,602,129号、5,610,157号、5,616,583号、5,
616,738号、及び5,739,134号、並びにヨーロッパ特許EP 0,389,037 B1(Van Dae
leら)は、胃腸運動刺激性を有するとして開示される、あるジヒドロベンゾジオ
キシンカルボキサミド誘導体に関連する。
を有するとして開示される、あるジヒドロベンゾジオキシンカルボキサミド誘導
体に関連する。
として開示される、あるベンズアミド誘導体に関連する。
及び消化管運動を治療するのに有用な5−HT4受容体アゴニスト活性を有する
として開示される、複素環置換アルキル−ヘテロシクロアルキルアミン誘導体に
関連する。
を治療するのに有用な5−HT4受容体アンタゴニスト活性を有するとして開示
される、あるジヒドロベンゾジオキシンカルボキシラート誘導体に関連する。
を治療するのに有用な5−HT4受容体アンタゴニスト活性を有するとして開示
される、ある複素環カルボキサミド誘導体に関連する。
治療するのに有用な5−HT4受容体アンタゴニスト活性を有するとして開示さ
れる、ある複素環カルボキサミド誘導体に関連する。
性を有するとして開示される、ある複素環カルボキサミド誘導体に関連する。
に有用な5−HT4受容体アンタゴニスト活性を有するとして開示される、ある
ベンズアミド誘導体に関連する。
泌尿器疾患を治療するのに有用な選択的5−HT4受容体インヒビターであると
して開示される、あるN−(1−置換−4−ピペリジル)ベンズアミド誘導体に
関連する。
nger-Verlag Berlin及びR.G. Landes Company Georgetown, TX, 1998, pp 1-48
は、ある5−HT4受容体リガンドの医薬品化学に関連する。
9-2122は、5−HT4受容体アンタゴニスト活性を有する、あるベンゾジオキサ
ニルケトン誘導体に関連する。
7-2480は、5−HT4部分的アゴニスト活性を有する、あるベンゾアート誘導体
に関連する。
若しくは非ラセミ混合物又はこれらの薬学的に許容しうる塩若しくは水和物、5
−HT4受容体により引き起こされる疾患の治療又は予防における使用、対応す
る医薬の製造のためのこれらの化合物の使用、これら新規な化合物及びこれらを
含む医薬の製造方法である。詳細には、本発明は、治療上有効量の式(I)の化
合物、又は個々の異性体、異性体のラセミ若しくは非ラセミ混合物、又はこれら
の薬学的に許容しうる塩若しくは水和物を、1つ以上の適切な担体と混合されて
含む、医薬組成物に関する。好ましい実施態様において、本医薬組成物は、5−
HT4受容体アンタゴニストでの処置により軽減する疾患状態を有する被験者へ
の投与に適している。
。過活動膀胱、出口閉塞、出口不全、又は骨盤過敏症など;最も好ましくは過活
動膀胱。
における使用に関する。
は、以下の意味を有する:
及び水素原子だけからなる、1価の分岐又は非分岐飽和炭化水素基を意味する。
アルキル基の例は、特に限定されないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、n−ヘキ
シル、オクチル、ドデシル、テトラデシル、エイコシルなどを含む。(C1−C6 )アルキルの特定の値は、特に限定されないが、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、n
−ヘキシルを含む。
ノ、アルキル、アルコキシ、チオアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキ
シアルキル、ニトロ、アルコキシカルボニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアル
キルアミノ、アミノカルボニル、カルボニルアミノ、アミノスルホニル、スルホ
ニルアミノ、及び/又はトリフルオロメチルで置換されていてもよい、1つ以上
の環よりなる、1価の飽和炭素環基を意味する。シクロアルキル基の例は、特に
限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、3−エチルシクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどを含む。(C3−C8)シク
ロアルキルの特定の値は、特に限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル
、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、及びシクロオクチルを含
む。
。アルコキシ基の例は、特に限定されないが、メトキシ、エトキシ、イソプロポ
キシ、sec−ブトキシ、イソブトキシなどを含む。(C1−C6)アルコキシの特
定の値は、特に限定されないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポ
キシ、ブトキシ、イソブトキシ、tert−ブトキシ、ペントキシ、イソペントキシ
、及びヘキソキシを含む。
であり、場合により、ヒドロキシ、シアノ、低級アルキル、低級アルコキシ、チ
オアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ニトロ、アルコキ
シカルボニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノカルボニル
、カルボニルアミノ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、及び/又はトリフ
ルオロメチルで置換されていてもよい、1つ以上の縮合環よりなる、1価の芳香
族炭化水素単環基を意味する。アリール基の例は、特に限定されないが、フェニ
ル、ナフチル、ビフェニル、インダニル、アントラキノリルなどを含む。特に好
ましいアリールは、フェニルを含む。
味する。アリールオキシ基の例は、特に限定されないが、フェノキシなどを含む
。
ノ、低級アルキル、低級アルコキシ、チオアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒド
ロキシアルキル、ニトロ、アルコキシカルボニル、アミノ、アルキルアミノ、ジ
アルキルアミノ、アミノカルボニル、カルボニルアミノ、アミノスルホニル、ス
ルホニルアミノ及び/又はトリフルオロメチルで置換されていてもよい、環内に
1個、2個、又は3個のヘテロ原子(窒素、酸素、又は硫黄から選択される)を
組み込んでいる、1つ以上の環を有する、1価の芳香族炭素環基を意味する。ヘ
テロアリール基の例は、特に限定されないが、イミダゾリル、オキサゾリル、ピ
ラジニル、チオフェニル、キノリル、ベンゾフリル、ピリジル、インドリル、ピ
ロリル、ピラニル、ナフチリジニルなどを含む。
ノ、低級アルキル、低級アルコキシ、チオアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒド
ロキシアルキル、ニトロ、アルコキシカルボニル、アミノ、アルキルアミノ、ジ
アルキルアミノ、アミノカルボニル、カルボニルアミノ、アミノスルホニル、ス
ルホニルアミノ及び/又はトリフルオロメチルで置換されていてもよい、1個、
2個、又は3個のヘテロ原子(窒素、酸素又は硫黄から選択される)を組み込ん
でいる、1つ以上の環よりなる、1価の飽和炭素環基を意味する。ヘテロシクリ
ル基(複素環基)の例は、特に限定されないが、モルホリニル、ピペラジニル、
ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニルなどを
含む。
学反応が、別の非保護反応性部位で選択的に行われることが可能なように、多官
能基化合物における1つの反応性部位を選択的にブロックする基である。本発明
のある方法は、合成進行中の望ましくない反応に対して窒素原子を保護すること
を意図した保護基に依存しており、そして保護基は、特に限定されないが、アセ
チル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル(カルボベンジルオキシ、CBZ)
、p−メトキシ−ベンジルオキシ−カルボニル、N−tert−ブトキシカルボニル
(BOC)、トリフルオロメチルカルボニル、p−ニトロベンジルオキシ−カル
ボニルなどを含む。脱離の相対的な容易さのため(例えば、BOCの場合には緩
酸、例えば、トリフルオロ酢酸若しくは酢酸エチル中の塩酸によるか;又はCB
Zの場合には接触水素化による)、BOC又はCBZをアミノ保護基として使用
することが好ましい。
るプロセスを意味する。ある保護基は、それらの便利さ又は脱離の相対的な容易
さにより、他のものよりも好ましい。
るかもしれないが必ずしも起きるわけではないこと、及びその記述が、その事象
又は情況が起こる場合と起こらない場合を含むことを意味する。例えば、「場合
によりある結合」は、この結合が存在するか又はしないこと、及びこの記述が単
結合と二重結合の両方を含むことを意味する。
セトニトリル、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、クロロホ
ルム(CHCl3)、塩化メチレン又はジクロロメタン(CH2Cl2)、ジクロ
ロエタン、ジエチルエーテル、酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン、メ
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、tert−ブタノール、
ジオキサン、ピリジンなどを含む、これらの用語に関連して記述される反応の条
件下で不活性な溶媒を意味する。これに反する記載がなければ、本発明の反応に
使用される溶媒は、不活性溶媒である。
間におけるその原子の配置が異なる化合物を意味する。空間におけるその原子の
配置が異なる異性体は、「立体異性体」と呼ばれる。相互に鏡像ではない立体異
性体は、「ジアステレオ異性体」と呼ばれ、そして重ね合わすことのできない鏡
像である立体異性体は、「エナンチオマー」、又は時に光学異性体と呼ばれる。
4つの同一でない置換基と結合した炭素原子は、「キラル中心」と呼ばれる。
対のキラリティーの2つのエナンチオマー型を持ち、そして個々のエナンチオマ
ー、又はエナンチオマーの混合物のいずれかとして存在しうる。等量の反対のキ
ラリティーの個々のエナンチオマー型を含む混合物は、「ラセミ混合物」と呼ば
れる。2個以上のキラル中心を持つ化合物は、2n-1個のエナンチオマー対を持
つ(ここで、nは、キラル中心の数である)。2個以上のキラル中心を持つ化合
物は、個々のジアステレオマー、又は「ジアステレオマー混合物」と呼ばれるジ
アステレオマーの混合物のいずれかとして存在しうる。1個のキラル中心が存在
するとき、立体異性体は、このキラル中心の絶対配置(R又はS)により特徴づ
けられる。絶対配置とは、キラル中心に結合している置換基の空間における配置
を意味する。考慮中のキラル中心に結合している置換基は、Cahn, Ingold及びPr
elogの「順位則」によりランク付けされる(Cahnら、 Angew. Chem. Inter. Edi
t. 1966, 5, 385; 正誤表511;Cahnら、 Angew. Chem. 1966, 78, 413;CahnとI
ngold, J. Chem. Soc.(London) 1951, 612;Cahnら、 Experientia 1956, 12, 8
1;Cahn, J. Chem. Educ. 1964, 41, 116)。
オマーを意味する。これらの立体配置は、Cahn-Ingold-Prelog規則により分子中
で二重結合の同じ側又は反対側にその基が存在することを示す、接頭表記のcis
とtrans、又はZとEにより、これらの名称で区別される。
により引き起こされる回転制限に基づく異性体を意味する。
エントに有害でなく、かつ生物学的にも他の意味でも望ましくないものでない、
医薬組成物を調製する上で有用な担体を意味し、そしてヒトの薬剤としての使用
だけでなく獣医学的使用にも許容しうる担体を含む。本明細書及び請求の範囲に
おいて使用されるとき「薬学的に許容しうる担体」は、1つ及び2つ以上のこの
ような担体の両方を含む。
かつ親化合物の所望の薬理学的活性を持つ塩を意味する。このような塩は、例え
ば、以下を含む:
共に形成されるもの;又は酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプ
ロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸
、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、3−(4−ヒドロキシ
ベンゾイル)安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスル
ホン酸、1,2−エタンジスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベン
ゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、4−メチルビシクロ〔2.2.2
〕オクタ−2−エン−1−カルボン酸、グルコヘプトン酸、4,4′−メチレン
ビス(3−ヒドロキシ−2−エン−1−カルボン酸)、3−フェニルプロピオン
酸、トリメチル酢酸、tert−ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミ
ン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸などのよう
な有機酸と共に形成されるもの;
イオン、アルカリ土類金属イオン、若しくはアルミニウムイオンにより置換され
るか、又は有機塩基と配位結合するときに形成される塩。許容しうる有機塩基は
、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミ
ン、N−メチル−グルカミンなどを含む。許容しうる無機塩基は、水酸化アルミ
ニウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウ
ムなどを含む。
又は結晶形は、例えば以下のものを含む:
、これらは全て同じ元素組成を有する。異なる多形は通常、異なるX線回折パタ
ーン、赤外吸収スペクトル、融点、密度、硬度、結晶形、光学的及び電気的性質
、安定性、及び溶解度を有する。再結晶溶媒、結晶化の速度、貯蔵温度、及び他
の因子が、1つの結晶形を優位にせしめる。
形である。しばしば、結晶化のプロセス中に幾つかの化合物は、固定モル比の溶
媒分子を結晶質固体状態に閉じこめる傾向があり、こうして溶媒和物を形成する
。例えば、溶媒が水であるとき、水和物が形成され;溶媒がアルコールであると
き、アルコラートが形成されるなどである。
X線回折パターンを与えない。
シドのようなN−オキシド型、特に化学的に安定な第3級環状アミンN−オキシ
ド、例えば、ピペリジンN−オキシドを与える、第3級環状アミンの酸化により
形成されるN−オキシドに酸化されるときに形成される;あるいは
した中心の有機窒素原子(カチオン)を含む分子構造に結合するときに形成され
る。
ドを含む)はまた、水和物のような薬学的に許容しうる溶媒和物を形成しうるが
、これらは、本明細書において式(I)の化合物又はその塩に言及するときに含
まれるものである。このような水和物は、1以上の分子の水と1つの化合物との
組合せにより形成されるものであり、ここで、水はその分子状態をH2Oとして
保持しており、このような組合せは、1種以上の水和物を形成しうる。
定されないが、哺乳綱(Mammalia class)の任意のメンバー:ヒト、チンパンジ
ーや他の類人猿のような非ヒト霊長類及びサル種;畜牛、ウマ、ヒツジ、ヤギ、
ブタのような農場動物;ウサギ、イヌ及びネコのような家畜;ラット、マウス及
びモルモットのような齧歯類を含む実験用動物などを含む。非哺乳動物の例は、
特に限定されないが、鳥類などを含む。この用語は、特定の年齢や性別を意味し
ない。
しやすいが、未だ疾患を体験していないか、又はその症候を示していない被験者
において、その障害の臨床症候を発現させないこと、
ること、あるいは
久的に後退させること。
れる効果を包含する。1つの好ましい実施態様において、薬理学的効果とは、治
療される被験者の痛みの症候が、防止され、軽減し、又は減少することを意味す
る。例えば、ある薬理学的効果は、処置被験者における痛みの減少をもたらすも
のであろう。別の好ましい実施態様において、薬理学的効果とは、治療される被
験者の尿路の障害又は症候が、防止され、軽減し、又は減少することを意味する
。例えば、ある薬理学的効果は、処置された被験者における尿失禁又は骨盤過敏
症の防止又は減少をもたらすものであろう。
、尿路における病的変化を意味する。尿路障害の例は、特に限定されないが、尿
失禁、良性前立腺肥大(BPH)、前立腺炎、排尿筋反射亢進、出口閉塞、頻尿
、夜間頻尿、尿意逼迫、過活動膀胱、骨盤過敏症、切迫尿失禁、尿道炎、前立腺
痛、膀胱炎、特発性膀胱過敏症などを含む。特に好ましい尿路の障害は、頻尿、
尿意逼迫、又は切迫尿失禁の症候を持つ過活動膀胱を含む。
頻尿、膀胱容量減少、尿失禁の発現などとして症候的に現れる変化;膀胱容量、
尿意閾値、不安定膀胱収縮、括約筋痙縮などにおける変化として排尿力学的に現
れる変化;及び排尿筋反射亢進(神経因性膀胱)に、出口閉塞、出口不全、骨盤
過敏症のような症状に、又は排尿筋不安定などのような特発性症状に通常現れる
症候を含む。
症、腫瘍などを含む。これは通常、閉塞性(低流量、排尿開始困難など)、及び
刺激性(尿意逼迫、恥骨上部痛など)として症候的に現れる。
又は混合型尿失禁を含む。これは通常、ストレス尿失禁として症候的に現れる。
立腺痛、前立腺炎、外陰痛(vulvodynia)、尿道炎、睾丸痛などを含む。これは
、骨盤領域に関する痛み、炎症又は不快感として症候的に現れ、そして通常は過
活動膀胱の症候を含む。
る、CNS、例えば、脳及び脊髄における神経学的及び/又は精神医学的変化を
意味する。CNS障害の例は、例えば、片頭痛、不安、抑鬱、脳血管不全;妄想
症、精神分裂症、注意欠陥、及び自閉症を含む精神病;食欲不振及び大食症を含
む強迫性障害;てんかん及び嗜癖性物質からの離脱症状を含む痙攣障害;パーキ
ンソン病及び痴呆症を含む認知疾患;並びに体温調節障害を含む。
。GI障害の例は、例えば、消化不良、胃部鬱滞(gastric stasis)、消化性潰
瘍、逆流性食道炎、胃炎、仮性閉塞症候群(pseudo-obstruction syndrome)、
憩室炎、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、クローン病、鼓腸、下痢、及び結腸運
動性障害(disturbed colonic motility)を含む蠕動障害を含む。
性、特に不規則な心臓変周期又は不整脈を意味する。CV障害の例は、例えば、
徐脈性不整脈、頻脈性不整脈、上室性不整脈、心房細動、心房粗動、又は心房性
頻拍を含む。
の作成のためのBeilstein Instituteコンピュータ化システムであるAutoNomに基
づいている。しかしこれらの勧告を徹底して厳守すると、単一の置換基が変化し
ただけで実質的に名称が変化するため、基本分子の命名法の一貫性を維持するよ
うに化合物を命名している。
式(A)(ここで、Qは−NR6であり、nは1であり、そしてR1、R2、R3及
びR4はそれぞれ独立に水素であり、そしてR6はメチルである)により表される
、式(I)の化合物は、2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カ
ルボン酸{1−〔3−(4−メチルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピ
ペリジン−4−イルメチル}アミドと命名される。
式(A)(ここで、QはOであり、nは1であり、そしてR1、R2、R3及びR4 はそれぞれ独立に水素である)により表される、式(I)の化合物は、1−(2
,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−イル)−3−{1−〔3−(
モルホリン−4−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イル}プロパン−1
−オンと命名される。
好ましい: R1及びR2は、出現毎にそれぞれ独立に、水素、(C1−C6)アルキル、(C1 −C6)アルコキシ、ハロゲン、アミノ又はヒドロキシ、更に好ましくは水素又
は(C1−C6)アルキル、最も好ましくは水素であり; Xは、−NH又は−CH2、更に好ましくは−NHであり; mは、2、3、又は4、更に好ましくは3であり; Yは、−SO2であり; Zは、式(A)又は(B):
キル、更に好ましくは水素であり; Qは、O、S、−NR6、又は−CR7R8、更に好ましくはO、−NR6、又は
−CR7R8、最も好ましくは−NR6であり; nは、1又は2、更に好ましくは1である(ここで、 R6は、水素、(C1−C6)アルキル、(C3−C8)シクロアルキル、ヘテロ
シクリル、ヘテロアリール、−COR9、−SO2R9、−CONR10R11、−S
O2NR10R11、又は場合によりハロゲン若しくは(C1−C6)アルキルでモノ
−若しくはジ−置換されているアリール、更に好ましくは(C1−C6)アルキル
、(C3−C8)シクロアルキル、−SO2R9、又は場合によりハロゲン若しくは
(C1−C6)アルキルでモノ−若しくはジ−置換されているアリール、最も好ま
しくは(C1−C6)アルキルであり; R7は、水素又は(C1−C6)アルキル、更に好ましくは水素であり; R8は、水素、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、アリールオ
キシ、−(CH2)pCONR10R11、−(CH2)pSO2NR10R11、−(CH2 )pNR7COR9、又は−(CH2)pNR7SO2R9、更に好ましくは(C1−C6 )アルキル又は(C1−C6)アルコキシ、最も好ましくは(C1−C6)アルキル
であるか;あるいは R7及びR8は、これらが結合する共通の環炭素と一緒に、場合により独立に、
窒素、酸素又は硫黄の0個又は1個のヘテロ原子を含む、飽和5員又は6員単環
、更に好ましくはこれらが結合する共通の環炭素と一緒に、場合により独立に0
個のヘテロ原子を含む、飽和5員単環を形成する(ここで、 pは、0、1、2、3又は4、更に好ましくは0又は1、最も好ましくは0で
あり; R9は、(C1−C6)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、又は場合
によりハロゲン若しくは(C1−C6)アルキルでモノ−若しくはジ−置換されて
いるアリール、更に好ましくは(C1−C6)アルキル又は場合によりハロゲン若
しくは(C1−C6)アルキルでモノ−若しくはジ−置換されているアリール、最
も好ましくは場合によりハロゲン若しくは(C1−C6)アルキルでモノ−若しく
はジ−置換されているアリールであり;そして R10及びR11は、それぞれ独立に、水素又は(C1−C6)アルキル、更に好ま
しくは水素である)))、更に好ましくは式(A)により表される。
(I)の化合物の1つの好ましい群は、以下: R1及びR2が、それぞれ独立に水素であり; mが、3であり; Xが、−NHであり;そして Zが、式(A)(nは、1であり、そしてR3及びR4は、それぞれ独立に水素
である)である、化合物である。
ましくは水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル
、又はシクロペンチル、最も好ましくはメチルであるか;あるいは R6は、場合によりハロゲン若しくは(C1−C6)アルキルでモノ−若しくは
ジ−置換されているアリール、又は−SO2R9、更に好ましくはR6及びR9は、
それぞれ独立に、フェニル、4−フルオロフェニル又は4−クロロフェニルであ
る)である、化合物である。
くは水素、メチル、エチル、又はプロピルであるか;あるいは R7及びR8は、これらが結合する共通の環炭素と一緒に、場合により、窒素、
酸素又は硫黄の0個又は1個のヘテロ原子を含む、飽和5員又は6員単環を形成
し、更に好ましくはR7及びR8は、これらが結合する共通の環炭素と一緒に、0
個のヘテロ原子を含む、飽和5員単環を形成する)である、化合物である。
R2が、それぞれ独立に水素であり;Yが、−SO2であり;mが、3であり;X
が、−CH2であり;そしてZが、式(A)(nは、1であり、そしてR3及びR4 は、それぞれ独立に水素であり、そしてQは、Oである)である、化合物であ
る。
4−メチルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イルメチ
ル}アミド;
4−プロピルピペリジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イルメ
チル}アミド;
4−プロピルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イルメ
チル}アミド;
4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル〕プロピル}ピペリ
ジン−4−イルメチル)アミド;
4−イソプロピルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イ
ルメチル}アミド;
4−シクロペンチルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−
イルメチル}アミド;
8−アザスピロ〔4.5〕デカン−8−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4
−イルメチル}アミド;
4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)ピペラジン−1−スルホニル〕プロピ
ル}ピペリジン−4−イルメチル)アミド;
4−イソブチルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イル
メチル}アミド;
4−エチルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イルメチ
ル}アミド;及び
〔3−(モルホリン−4−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イル}プロ
パン−1−オン。
される方法により調製することができるが、この方法は、 a)式(5):
)の化合物にすること、又は b)式(7):
される化合物にすること、又は c)式(Ia):
は、離脱基である〕で示される化合物にすること、又は d)式(5):
られる化合物を個々の異性体又はその薬学的に許容しうる塩若しくは水和物に変
換すること、を特徴とする。
により製造することができる。
ical Co.のような供給業者から入手可能であるか、又はFieser and Fieser's Re
agents for Organic Synthesis, Wiley & Sons: New York, 1991, Volumes 1-15
;Rodd's Chemistry of Carbon Compounds, Elsevier Science Publishers, 198
9, Volumes 1-5 and Supplementals;及びOrganic Reactions, Wiley & Sons: N
ew York, 1991, Volumes 1-40のような参考文献に記載される手順により当業者
には既知の方法によって調製されるかのいずれかである。これらのスキームは、
本発明の化合物を合成することができる幾つかの方法を単に例示しているのであ
って、これらのスキームへの種々の改変は、行うことができ、またこの開示を参
照した当業者に示唆されるであろう。
クロマトグラフィーなどを含む従来法を用いて、単離し、所望であれば、精製す
ることができる。このような物質は、物理定数及びスペクトルデータを含む従来
法を用いて性状解析することができる。
8℃〜約150℃、更に好ましくは約0℃〜約125℃の温度範囲にわたり、そ
して便利には大体室温(又は周囲温度)、例えば約20℃で起こる。
なる方法を記述している。
ものと同義である)の化合物の製造方法を記述する。
)、活性化カルボン酸誘導体(2)、及び保護(アミノメチル)ピペリジン(3
)(ここで、Pは、ベンジル、tert−ブトキシカルボニル(BOC)又はカルボ
ベンジルオキシ(CBZ)のような適切な保護基、好ましくはBOCである)の
出発物質は、市販されているか、又は当業者には既知であるか若しくは容易に合
成できる。例えば、化合物(1)は、Fusonら、 J. Org. Chem. 1948, 13, 494
に記載される方法により調製することができる;PがBOCである、化合物(3
)は、Prughら、 Synthetic Commun. 1992, 22, 2357に記載される方法により調
製することができる。
うな離脱基である)は、化合物(1)を適切な塩素化剤、例えば、塩化チオニル
又は塩化オキサリルで、当業者には周知の条件下で処理することにより調製され
る。反応のための適切な溶媒は、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、1,2−ジクロロエタン又はテトラヒドロフランなどのような、非プロトン
性有機溶媒を含む。
、Pは、適切な保護基、好ましくはBOCである)は、化合物(2)と保護(ア
ミノメチル)ピペリジン(3)とをアシル化条件下で反応させることにより調製
される。本反応は、トリエチルアミンのような塩基の存在下で、適切な不活性有
機溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、テ
トラヒドロフランなど)中で進行する。
業者には既知の方法により、化合物(4)から保護基を脱離することによって調
製される。例えば、保護基がBOCであるとき、脱保護反応は、ジクロロメタン
又は1,2−ジクロロエタンを含むハロゲン化炭化水素のような不活性有機溶媒
中のトリフルオロ酢酸のような有機強酸での処理により進行する。例えば、脱保
護反応はまた、化合物(4)を10%塩酸エタノール溶液中で温めることによっ
ても進行する。
ここで、Lは、離脱基、特にハロゲンである)とをアルキル化条件下で反応させ
ることにより調製される。このアルキル化反応は、トリエチルアミンのような塩
基及びヨウ化ナトリウムのような触媒の存在下で進行する。本反応のための適切
な溶媒は、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリ
ル、ジメチルスルホキシド、1−メチル−2−ピロリジノンなどのような非プロ
トン性有機溶媒を含む。
が与えられる。式(4)の化合物は、調製2に記述され、式(5)の化合物は、
調製3Aに詳細に記述され、式(6)の化合物は、調製4に記述され、そして式
(I)の化合物は、実施例1に記述される。
要約にあるものと同義であり、そしてZが式(A)(ここで、Qは、−NR6で
あり、そしてR6は、発明の要約にあるものと同義である)により表される化合
物を調製するための代替法を記述する。
反応条件を利用することにより調製できるが、スキームAにおける工程4をスキ
ームBにおける代替工程4で置き換え、そして上記スキームBにあるように進行
させる。
護基である)は、化合物(5)と保護アルキル化剤(6a)(ここで、Lは、離
脱基、特にハロゲンである)とをアルキル化条件下で反応させることにより調製
される。本アルキル化反応は、スキームA、工程4に記述されるものと同様に進
行する。
物(7)から保護基を脱離することによって調製される。例えば、保護基がBO
Cであるとき、本脱保護反応は、スキームA、工程3に記述されるものと同様に
進行する。
ルキル化剤:R6L(ここで、R6は、水素以外であり、そしてLは、ハロゲンの
ような離脱基である)で、アルキル化条件下で、スキームA、工程4に記述され
るものと同様に処理することにより調製できる。
が与えられる。式(6a)の化合物の具体的な調製法は、調製5に詳細に記述さ
れ、式(Ia)の化合物は、実施例2に詳細に記述され、そして式(Ib)の化
合物は、実施例4及び5に記述される。
要約にあるものと同義であり、そしてZが式(A)(そして特に、Qが、−NR6 であり、そしてR6が、水素であるもの)により表される化合物を調製するため
の代替法を記述する。
h Chemical Companyから市販されているか、又は当業者には既知であるか若しく
は容易に合成できる。
−4−イルメチル)アミン(8)をカルボン酸(1)で、N,N′−カルボニル
ジイミダゾール(CDI)、ジシクロヘキシル−カルボジイミド(DCC)又は
1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(EDCI)
のようなカップリング剤の存在下でアシル化することにより調製される。本反応
のための適切な溶媒は、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミドな
どのような非プロトン性有機溶媒を含む。
剤(6a)(ここで、Lは、離脱基、特にハロゲンである)とを、前にスキーム
A、工程4に記述されるアルキル化条件下で反応させることにより調製される。
調製される。適切なピリジニル還元条件は、接触水素化、例えば、メタノール又
はエタノールのようなプロトン性有機溶媒中での、ラネーニッケル、又は白金若
しくはパラジウム触媒(例えば、PtO2又はPd/C)を含む。
述される方法を利用して調製される。
が与えられる。式(6a)の化合物の具体的な調製法は、調製5に詳細に記述さ
れ、式(9)の化合物は、調製7Aに詳細に記述され、そして式(Ia)の化合
物は、実施例3に詳細に記述される。
要約にあるものと同義であり、そしてZが式(A)(そして特に、Qが、−NR6 であり、そしてR6が、水素以外であるもの)により表される化合物を調製する
ための代替法を記述する。
物は、市販されているか、又は当業者には既知であるか若しくは容易に合成でき
る。例えば、カルボン酸エステル(1a)は、対応するカルボン酸のエステル化
によるか、又は2,3−ジヒドロキシ安息香酸のエステル化、及びこれに続く相
間移動反応条件下での1,2−ジクロロエタンのような適切な溶媒中での2,3
−ジヒドロキシ−安息香酸エステルの環化によるなどの、当該分野で既知の方法
により調製できる。
−4−イルメチル)アミン(8)をカルボン酸エステル(1a)で、ナトリウム
メトキシドのような強塩基の存在下で、メタノールのような適切なプロトン性有
機溶媒中でアシル化することにより調製される。
9)のピリジニル基をピペリジニル基に還元することにより調製される。適切な
ピリジニル還元条件は、接触水素化、例えば、メタノール又はエタノールのよう
なプロトン性有機溶媒中での、ラネーニッケル、又は白金若しくはパラジウム触
媒(例えば、PtO2又はPd/C)を含む。
テル(1a)をリチウム化(アミノメチル)ピペリジン〔(アミノメチル)ピペ
リジンをn−ブチルリチウムのような有機金属試薬で、テトラヒドロフランのよ
うな非プロトン性溶媒中で、当該分野で周知の条件下で処理することにより調製
〕で処理することにより調製できる。本反応は、約25°〜100℃の温度で進
行する。
テル(1a)を(アミノメチル)ピペリジンで、ナトリウムメトキシドのような
強塩基の存在下で、メタノールのようなプロトン性有機溶媒中で処理することに
より調製できる。
)(ここで、Lは、離脱基、特にハロゲンである)でアルキル化条件下で処理す
ることにより調製される。本反応は、相間移動条件下で、炭酸カリウム、炭酸ナ
トリウム、水酸化ナトリウム、又はリン酸三ナトリウムのような塩基、臭化テト
ラ−n−ブチルアンモニウムのような相間移動触媒、及び臭化カリウムのような
反応増強剤の存在下で進行する。本反応のための好ましい溶媒系は、トルエン/
水などを含む。
が与えられる。式(1a)の化合物の具体的な調製法は、調製1に詳細に記述さ
れ、式(5)の化合物は、調製3B、3C、及び3Dに詳細に記述され、式(6
b)の化合物は、調製6に詳細に記述され、式(9)の化合物は、調製7Bに詳
細に記述され、そして式(Ib)の化合物は、実施例6に詳細に記述される。
が発明の要約にあるものと同義である化合物を調製するための代替法を記述する
。
の出発化合物は、2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシンから、当業者に
は既知の方法、例えば、米国特許第5,763,458号に同様に記述される方法により
容易に合成することができる。
Chemical Companyから市販されているか、又は当業者には既知であるか若しくは
容易に合成できる。
)と化合物(10)とを、アルドール縮合反応条件下で、好ましくはリチウムジ
イソプロピルアミドのような塩基の存在下で反応させることにより調製される。
本反応は、約−20°〜0℃の低温で、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル
などのような適切な非プロトン性有機溶媒中で進行する。
化合物(14)のアルコール基を脱水してアルケン基にすることにより調製され
る。本脱離反応は、硫酸、塩酸、又はルイス酸のような酸の存在下で進行する。
、化合物(12)のアルケン基のアルキル基への水素化により調製される。適切
な水素化条件は、メタノール、エタノール、酢酸エチルなどのようなプロトン性
有機溶媒中で、白金又はパラジウム触媒(例えば、PtO2又はPd/C)を使
用する接触水素化を含む。
(6)(ここで、Lは、離脱基、特にハロゲンである)とを、前にスキームA、
工程4に記述されるアルキル化条件下で反応させることにより調製される。
ペリジニル基への還元により調製される。適切なピリジニル還元条件は、接触水
素化、例えば、メタノール又はエタノールのようなアルコール性溶媒中での、ラ
ネーニッケル、又は白金若しくはパラジウム触媒(例えば、PtO2又はPd/
C)を含む。
が与えられる。式(11)の化合物は、調製8に記述され、式(12)の化合物
は、調製9に記述され、式(13)の化合物は、調製10に記述され、そして式
(Ic)の化合物は、実施例7に記述される。
体との相互作用により改善できる障害の処置に有用である。例えば、式(I)の
化合物は、5−HT4受容体が介在する蠕動をブロックすることができるため、
過剰運動症状を伴う疾患を処置するのに有用であるか、又は排尿平滑筋の神経因
性収縮の5−HT4受容体が介在する増強をブロックすることができるため、過
活動膀胱(又は排尿筋活動亢進)を伴う疾患の処置において有用であるか、又は
5−HT4受容体が介在する陽性変周期性をブロックすることができるため、抗
不整脈薬として有用である。即ち、式(I)の化合物は、尿路障害、CNS障害
、胃腸障害、及び心血管障害を含む、種々の障害を処置するのに有用である。
な、膀胱平滑筋の機能不全、又は尿貯蔵若しくは排尿制御障害を引き起こすその
神経支配に直接又は間接に関係する、疾患、症状、又は症候を含む(Ford, A.P.
D.W.とKava,上記文献を参照のこと)。過活動膀胱障害は、特に限定されないが
、尿意逼迫、頻尿、膀胱容量減少、尿失禁、排尿筋反射亢進(神経因性膀胱)又
は排尿筋不安定として症候的に現れる変化を含む。更には、過活動膀胱障害は、
特に限定されないが、膀胱容量変化及び尿意閾値、不安定膀胱収縮、又は括約筋
痙縮としてとして排尿力学的に現れる変化を含む。出口閉塞障害は、特に限定さ
れないが、良性前立腺肥大(BPH)、尿道狭窄症、腫瘍を含むが、これらは、
例えば、閉塞性(低流量、排尿開始困難)又は刺激性症候(尿意逼迫、恥骨上部
痛)として症候的に現れる。出口不全障害は、特に限定されないが、尿道過剰運
動性又は固有括約筋欠乏症を含み、これらは、ストレス尿失禁として症候的に現
れる。骨盤過敏障害は、特に限定されないが、骨盤痛又は不快感、間質細胞性膀
胱炎、前立腺痛、前立腺炎、外陰痛(vulvodynia)、尿道炎、睾丸痛として症候
的に現れる変化、あるいは過活動膀胱障害と関連する症候を含む。
ような、種々の神経学的及び精神医学的障害を含む、疾患、症状、又は症候を含
む。認知障害は、注意又は記憶欠陥、痴呆状態、脳循環不全及びパーキンソン病
を含む。本発明の化合物で処置可能な精神病は、妄想症、精神分裂症及び自閉症
を含む。強迫性挙動は、摂食障害、例えば大食症を含む。不安/抑鬱状態は、期
待神経症(例えば、手術、歯科診療などの前)、鬱病、躁病、季節性情緒障害(
SAD)、並びにアヘン、ベンゾジアゼピン、ニコチン、アルコール、コカイン
及び濫用される他の薬物のような嗜癖性物質からの離脱により引き起こされる、
痙攣及び不安を含む。
に関係する、疾患、症状、又は症候を含む(Hegde, S.S.,上記文献を参照のこと
)。具体的な障害は、特に限定されないが、消化不良、胃部鬱滞(gastric stas
is)、消化性潰瘍、逆流性食道炎、鼓腸、胆汁逆流性胃炎、仮性閉塞症候群(ps
eudo-obstruction syndrome)、過敏性結腸症候群、憩室疾患、胆道運動不全(b
iliary dysmotility)、胃不全麻痺、過敏性腸症候群(IBS)、炎症性腸疾患
(IBD)、クローン病、及び胃内容排出遅延を含む。他の用途は、放射線診断
学及び腸挿管法を促進するため、並びに慢性及び急性下痢、特にコレラ及びカル
チノイド症候群により誘導される下痢を処置するための、短期プロキネシス(sh
ort term prokinesis)を含む。
、心房性頻拍)に直接又は間接に関係する、疾患、症状、又は症候を含む。
食道筋肉を利用するインビトロ測定法により同定することができる。この測定法
は、5−HT4受容体と相互作用する化合物の同定及び性状解析のためのモデル
として確立しており(例えば、Baxter, G.S.ら、 Naunyn-Schmiedeberg's Arch.
Pharmacol., 1991, 343, 439-446を参照のこと)、実施例15に更に詳細に記
述される。
たユカタンミクロピッグ(Yucatan micropigs)における5−HT誘導心拍数上
昇に及ぼす阻害活性を測定することによる、インビボ測定法によって同定するこ
とができ(例えば、Eglenら、 Br. J. Pharmacol. 1993, 108, 376-382を参照の
こと)、実施例16に更に詳細に記述される。
セミ混合物、又はその薬学的に許容しうる塩若しくは水和物を、1つ以上の薬学
的に許容しうる担体、及び場合により他の治療用及び/又は予防用成分と一緒に
含む医薬組成物を含む。
る投与の様式により、治療上有効量で投与される。適切な用量範囲は、処置すべ
き疾患の重篤度、被験者の年齢及び相対健康度、使用される化合物の効力、投与
の経路及び剤型、投与が指示される適応症、並びに関与する医師の選択及び経験
のような多くの因子に依存して、1日に1〜500mg、好ましくは1日に1〜1
00mg、そして最も好ましくは1日に1〜30mgである。このような疾患を処置
する当業者であれば、過度の実験なしに、かつ本人の知識及び本出願の開示を基
にして、所定の疾患のための本発明の化合物の治療上有効量を決定することがで
きよう。
、局所、肺内、膣内又は非経口(筋肉内、動脈内、くも膜下、皮下及び静脈内を
含む)投与に適した処方を含む医薬処方物として、あるいは吸入又は通気による
投与に適した剤型で投与される。投与の好ましい方法は、病気の程度により調整
できる便利な1日用量の用法を用いる経口法である。
び単位用量の剤型にすることができる。この医薬組成物及び単位用量の剤型は、
追加の活性化合物又は成分を伴うか又は伴わずに、従来の割合で従来の成分を含
むことができ、そして単位用量剤型は、利用すべき目的1日用量範囲と釣り合っ
た、任意の適切な有効量の活性成分を含んでもよい。本医薬組成物は、経口用途
のための、錠剤又は充填カプセル剤のような固体、半固体、粉末、徐放性処方剤
又は液剤、懸濁剤、乳剤、エリキシル剤若しくは充填カプセル剤のような液体と
して;あるいは直腸内又は膣内投与のための坐剤の剤型で;あるいは非経口用途
のための滅菌注射液の剤型で利用することができる。よって1錠あたり活性成分
1ミリグラム、又は更に広く0.01〜100ミリグラムを含む処方が、適切な
代表的な単位用量剤型である。
物及び投与剤型は、本発明の化合物又はその薬学的に許容しうる塩又はその結晶
形を活性成分として含むことができる。薬学的に許容しうる担体は、固体又は液
体のいずれかであってよい。固体製剤は、粉剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、カシ
ェ剤、坐剤、及び分散性顆粒剤を含む。固体担体は、希釈剤、香味料、可溶化剤
、滑沢剤、懸濁剤、結合剤、保存料、錠剤崩壊剤、又はカプセル化材料としても
作用する1つ以上の物質であってよい。粉剤では、この担体は、微粉化活性成分
との混合物である微粉化固体である。錠剤では、活性成分は、必要な結合能力を
有する担体と適切な割合で混合して、所望の形と大きさに圧縮する。粉剤及び錠
剤は、好ましくは1〜約70パーセントの活性化合物を含む。適切な担体は、炭
酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、乳糖、ペクチン、デ
キストリン、デンプン、ゼラチン、トラガカントゴム、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ロウ、ココアバターなどである。「
製剤」という用語は、活性成分と関連する担体によって、担体を含むか含まない
活性成分が取り囲まれているカプセル剤を与える、カプセル化材料(担体として
)との活性化合物の処方を含めることが意図される。同様に、カシェ剤及びトロ
ーチ剤も含められる。錠剤、粉剤、カプセル剤、丸剤、カシェ剤、及びトローチ
剤は、固体剤型として経口投与に適切でありうる。
水性懸濁剤を含む液体剤型製剤、又は使用の直前に液体剤型製剤に変換すること
が企図される固体剤型製剤を含む。乳剤は、水性プロピレングリコール溶液中に
溶解して調製するか、又はレシチン、モノオレイン酸ソルビタン、若しくはアラ
ビアゴムのような乳化剤を含んでいてもよい。水性液剤は、活性成分を水に溶解
して、適切な着色料、香味料、安定剤及び増粘剤を加えることにより調製できる
。水性懸濁剤は、微粉化活性成分を、天然又は合成ゴム、樹脂、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースナトリウムのような粘性物質、及び他の周知の
懸濁剤と共に水に分散させることにより調製できる。固体剤型製剤は、液剤、懸
濁剤、及び乳剤を含み、そして活性成分の他に、着色料、香味料、安定剤、緩衝
化剤、人工及び天然甘味料、分散剤、増粘剤、可溶化剤などを含んでいてもよい
。
続注入による)のために処方してもよく、そしてアンプル、前充填シリンジ、少
量輸液又は保存料を加えた多回投与用容器中の単位用量剤型として提供すること
ができる。本組成物は、油性又は水性ビヒクル中の懸濁剤、液剤、又は乳剤のよ
うな剤型(例えば、水性ポリエチレングリコール中の液剤)をとってもよい。油
性又は非水性担体、希釈剤、溶媒又はビヒクルの例は、プロピレングリコール、
ポリエチレングリコール、植物油(例えば、オリーブ油)、及び注射用有機エス
テル(例えば、オレイン酸エチル)を含み、そして保存料、湿潤剤、乳化剤又は
懸濁剤、安定剤及び/又は分散剤のような処方用物質を含んでいてもよい。ある
いは、活性成分は、滅菌固体の無菌的単離により得られるか、又は適切なビヒク
ル、例えば、滅菌した発熱物質を含まない水で使用前に構成するための溶液から
の凍結乾燥により得られる粉剤中にあってもよい。
皮パッチとして、表皮への局所投与のために処方してもよい。軟膏剤及びクリー
ム剤は、例えば、水性又は油性基剤に適切な増粘剤及び/又はゲル化剤を加えて
処方することができる。ローション剤は、水性又は油性基剤と共に処方すること
ができ、一般に1つ以上の乳化剤、安定剤、分散剤、懸濁剤、増粘剤、又は着色
料も含んでいる。口内の局所投与に適した処方は、香味付けした基剤、通常ショ
糖及びアラビアゴム又はトラガカントゴム中に活性物質を含むトローチ剤;ゼラ
チン及びグリセリン又はショ糖及びアラビアゴムのような不活性基剤中に活性成
分を含むトローチ剤;並びに適切な液体担体中に活性成分を含む洗口液を含む。
リドの混合物又はココアバターのような低融点ロウを最初に融解して、例えば撹
拌により、活性成分を均質に分散させる。次に融解した均質な混合物を、便利な
大きさの型に注ぎ入れ、冷却して固化するのを待つ。
、クリーム剤、ゲル剤、ペースト剤、発泡剤又は噴霧剤は、活性成分の他に当該
分野において適していることが知られている担体を含む。
来法、例えば、ドロッパー、ピペット又は噴霧器により鼻腔に直接適用される。
本処方物は、単回又は多回投与剤型として提供することができる。ドロッパー又
はピペットの後者の場合には、これは、患者による適切な予め決まった容量の液
剤又は懸濁剤の投与により達成されよう。噴霧器の場合には、これは、例えば、
計量霧化噴霧ポンプにより達成されよう。
のために処方してもよい。本化合物は、一般に、例えば5ミクロン以下くらいに
粒径が小さい。このような粒径は、当該分野において既知の方法、例えば超微粉
砕により得られる。活性成分は、クロロフルオロカーボン(CFC)(例えば、
ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、又はジクロロテトラフ
ルオロエタン)、二酸化炭素又は他の適切なガスのような、適切な噴射剤と共に
加圧パックとして提供される。エーロゾルは、便利にはレシチンのような界面活
性剤も含んでよい。薬物の用量は、計量バルブにより制御することができる。あ
るいは活性成分は、乾燥粉末、例えば、乳糖、デンプン、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロースのようなデンプン誘導体及びポリビニルピロリドン(PVP)の
ような、適切な粉末基剤中の本化合物の粉末混合物の剤型で提供してもよい。粉
末担体は、鼻腔内でゲルを形成する。本粉末組成物は、例えば、吸入器により粉
末が投与される、例えば、ゼラチン又はブリスターパックのカプセル又はカート
リッジとして、単位用量剤型で提供してもよい。
コーティングを行って調製することができる。
、適切な量の活性成分を含む単位用量に細分される。単位用量剤型は、包装製剤
であってよく、そしてこの包装は、包装した錠剤、カプセル剤、及びバイアル又
はアンプル中の粉剤のような、個別量の製剤を含む。また、単位用量剤型は、カ
プセル剤、錠剤、カシェ剤、又はトローチ剤自体であっても、あるいは包装した
形の適切な数の任意のこれらであってもよい。
ice of Pharmacy 1995, E.W. Martin編, Mack Publishing Company, 19版, イー
ストン, ペンシルバニア州に記載されている。本発明の化合物を含む代表的な医
薬処方物は、実施例8〜14に記述される。
うに与えられる。これらは、本発明の範囲を限定するものと考えるべきでなく、
単に本発明の例示及び典型例であると考えるべきである。
式(1a)の化合物の調製法である。
酸(320g)の混合物を44時間還流した。溶媒少量が溶液から留去したら、
この溶液を冷却して、一晩撹拌し、次いで氷/水浴中で更に冷却した。この溶液
に水(5.6L)を加えた。溶液を熟成させて、結晶を濾過し、水で洗浄し、乾
燥することにより、2,3−ジヒドロキシ安息香酸エチル(1002g、85%
)を得た;融点66.0〜67.2℃。
ル−アンモニウム(880g)、炭酸カリウム(1552g)、1,2−ジクロ
ロエタン(3216g)、及び水(10kg)の混合物を5時間還流した。溶液を
冷却して、トルエンで抽出した。抽出物を、1N塩酸及び塩化ナトリウムの溶液
で洗浄した。この溶液を部分的に濃縮して、シリカゲル(300g)により濾過
した。濾液を濃縮することにより標題化合物(1074g、94%)を得た;融
点48〜51℃。
ミノ〕メチル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル 以下は、R1及びR2がそれぞれ水素であり、Xが−NHであり、そしてPがB
OCである、式(4)の化合物の調製法である。
ン−5−カルボン酸(Fusonら、 J. Org. Chem. 1948, 13, 494に記載される方
法により調製)(16.4g、100mmol)の懸濁液を塩化オキサリル(10.
8mL、125mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(5滴)で処理した。反
応混合物を室温で4時間撹拌し、次に真空で濃縮した。生じた結晶性酸塩化物を
ジクロロメタン(250mL)に溶解して、氷浴中で冷却した。トリエチルアミン
(21mL、150mmol)を加え、続いて4−(アミノメチル)−ピペリジン−1
−カルボン酸tert−ブチルエステル(Prughら、 Synthetic Commun. 1992, 22,
2357に記載される方法により調製)(21.4g、100mmol)の溶液を滴下に
より加えた。この撹拌混合物が室温まで温まるのを2時間待ち、次に水、希塩酸
及びブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)して真空で溶媒を留去した。粗生成
物を酢酸エチル−シクロヘキサンから再結晶することにより、標題化合物を白色
の固体(27.8g、76%)として得た;融点103〜105℃。C20H28N2 O5の元素分析:計算値:C,63.81;H,7.50;N,7.44。実測値:C,64.01
;H,7.50;N,7.56。
4−イルメチル)アミド 以下は、R1及びR2がそれぞれ水素であり、そしてXが−NHである、式(5
)の化合物の調製法である。
〕ジオキシン−5−カルボニル)アミノ〕メチル}ピペリジン−1−カルボン酸
tert−ブチルエステル(36.6g、100mmol)の溶液をトリフルオロ酢酸(
50mL)で処理して、生じた溶液を室温で1時間撹拌した。大量のガスが発生し
た。混合物を真空で濃縮して、残渣をジクロロメタンとブラインとに分液して、
水酸化アンモニウム水溶液の添加により水層を塩基性にした。層を分離して、水
層をジクロロメタンで3回抽出した。合わせたジクロロメタン抽出物を乾燥(N
a2SO4)して、真空で溶媒を留去することにより、標題化合物を無定形粉末(
27g、98%)として得た。エタノール−エーテルから塩酸塩を調製した;融
点216〜217℃。 Cl5H20N2O3・HCl・0.1 H2Oの分析: 計算値: C, 57.27; H, 6.79; N, 8.90 実測値: C, 56.95; H, 6.79; N, 9.24
−4−イルメチル)アミド(50g)、酸化白金(1.26g)、イソプロパノ
ール(300mL)、及び濃塩酸(30.83mL)の混合物を45℃の温度で水素
雰囲気下10時間撹拌した。混合物を濾過して、濾液をイソプロパノール(35
0mL)で希釈して濃縮した。濃縮物をイソプロパノール(400mL)で希釈して
濃縮した。残りの溶液をゆっくり−10℃まで冷却し、濾過し、冷イソプロパノ
ール及びヘキサンで洗浄して、乾燥することにより、標題化合物(46g、80
%)を得た;融点201.9〜202.5℃。
3g)の冷却溶液に、ヘキサン中のn−ブチルリチウムの溶液(1.6M、3.
97kg)、及びテトラヒドロフラン(1.5L)に溶解した2,3−ジヒドロベ
ンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸エチルエステル(1067g)の溶
液をゆっくり加えた。反応混合物を冷浴中で1時間、次に40℃で約1日撹拌し
、水(5L)で希釈して、濃縮した。この濃縮物に、濃塩酸(2.46kg)をゆ
っくり加えた。溶液をジクロロメタンで洗浄して、水酸化ナトリウム(50%、
1.53kg)を加えた。溶液をジクロロメタンで抽出して、抽出物を水酸化ナト
リウム(1N、2L)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過して濃縮した。濃
縮物をトルエン(10L)で希釈し、濃縮して、ゆっくり冷却することにより結
晶を形成した。結晶を濾過し、トルエンで洗浄して、乾燥することにより、標題
化合物(507g、40%)を得た。
テル(1.7g)、トルエン(5mL)、4−(アミノメチル)ピペリジン(0.
94g)、及びメタノール中のナトリウムメトキシド(25%、1.8g)の混
合物を5時間撹拌した。この混合物を水(10mL)及び濃塩酸(1.7mL)で希
釈した。混合物をジクロロメタン(10mL)で洗浄して、50%水酸化ナトリウ
ムを加えた。混合物をジクロロメタンで抽出して、抽出物を乾燥(MgSO4)
し、濾過して濃縮することにより、標題化合物(1.6g、70%)を得た。
ピペラジン 以下は、Lがクロロであり、mが3であり、Yが−SO2であり、そしてZが
(4−フルオロフェニル)−ピペラジンである、式(6)の化合物の調製法であ
る。
.4g、35mmol)の0℃溶液に、3−クロロプロパンスルホニルクロリド(6
.5g、37mmol)を加えた。混合物を室温まで温めながら2時間撹拌し、次に
飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。ジクロロメタン溶液を乾燥(Na2S
O4)して、真空で溶媒を留去した。メタノールからの結晶性残渣の再結晶によ
り、標題化合物を白色の固体(9.2g、80%)として得た;融点80〜81
℃。
−ブチルエステル 以下は、R3及びR4がそれぞれ水素であり、Lがクロロであり、mが3であり
、Yが−SO2であり、そしてPがBOCである、式(6a)の化合物の調製法
である。
テル(4.7g、25mmol)及びトリエチルアミン(7mL、50mmol)の0℃溶
液に、3−クロロプロパンスルホニルクロリド(4.4g、25mmol)を加えた
。混合物を室温まで温めながら2時間撹拌し、次に順に希塩酸水溶液及び飽和重
炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。ジクロロメタン溶液を乾燥(Na2SO4)し
て、真空で溶媒を留去することにより、標題化合物を白色の固体(7.4g、9
1%)として得た;融点112〜114℃。
、Yが−SO2であり、そしてZが4−メチルピペラジンである、式(6b)の
化合物の調製法である。
リウム(25%、43mL)の冷却溶液に、トルエン(30mL)中の3−クロロプ
ロパンスルホニルクロリド(15g)の溶液を30分かけて加えた。混合物を冷
浴中で1時間、次に室温で更に1時間撹拌した。上部の有機層を分離し、塩化ナ
トリウム水溶液で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過して濃縮することにより
、標題化合物(17.9g、88%)を得た;融点43.0〜44.5℃。
−イルメチル)アミド 以下は、R3及びR4がそれぞれ独立に水素である、式(9)の化合物の調製法
である。
ヒドロフラン(25mL)中の2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5
−カルボン酸(1.64g、10mmol)の撹拌溶液に加え、生じた溶液を60℃
で15分間加熱した。溶液を室温まで冷却して、4−(アミノメチル)ピリジン
(1.08g、10mmol)を加えた。反応混合物を60℃で2時間加熱し、冷却
し、水中に注ぎ入れて、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物
を乾燥(Na2SO4)して、真空で溶媒を留去することにより結晶性残渣を得た
が、これを水で磨砕し、濾過して真空で乾燥することにより、2,3−ジヒドロ
ベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸(ピリジン−4−イルメチル)ア
ミドを白色の固体(1.95g、72%)として得た;融点120〜121℃。
テル(1087g)、メタノール(500mL)及びトルエン(44g)の混合物
に35℃で、メタノール中の25%ナトリウムメトキシド(1193mL)を加え
た。30分後、4−(アミノメチル)ピリジン(530mL)を加えて、反応混合
物を50℃の温度まで温めて、50℃で7時間維持し、一晩で室温まで冷却した
。次に反応物を30℃まで温めて、水(4.35L)を40分かけてゆっくり加
えた。混合物を再度冷却し、5℃で一晩熟成させて濾過した。結晶を水で洗浄し
、乾燥することにより、標題化合物(1255g、89%)を得た;融点123
〜124.5℃。
キシ−3−ピリジン−4−イルプロパン−1−オン 以下は、R1及びR2がそれぞれ独立に水素である、式(11)の化合物の調製
法である。
mmol)の−60℃溶液に、n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、14.4
mL)を加えた。生じた溶液に、テトラヒドロフラン(3mL)中の1−(2,3−
ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−イル)エタノン(米国特許第5,763,
458号に記載される方法により調製)(3.56g、20mmol)を加えた。混合
物を−60℃で10分間撹拌し、続いてピリジン−4−カルボキサルデヒド(2
.36g、22mmol)を加えた。更に40分間撹拌後、反応混合物を塩化アンモ
ニウム水溶液で処理し、冷水で希釈し、塩基性にして、酢酸エチルで抽出した。
合わせた有機抽出物を水及びブラインで洗浄し、乾燥して、真空で濃縮すること
により、粗標題化合物をシロップとして得たが、これは凝固した(4.4g、7
7%)。生成物を次の工程に直接使用した。
ン−4−イルプロペノン 以下は、R1及びR2がそれぞれ独立に水素である、式(12)の化合物の調製
法である。
キシン−5−イル)−3−ヒドロキシ−3−ピリジン−4−イルプロパン−1−
オン(2.0g)を加えた。反応混合物を約10〜20℃の温度で30分間撹拌
し、次に氷浴中で冷却するのを待って、更に15〜30分間撹拌した。生じた固
体を濾過し、水で数回洗浄して、乾燥した。残渣を冷水に懸濁し、水酸化アンモ
ニウムで塩基性にして、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機抽出物を水及
びブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)して、溶媒を真空で留去することによ
り、標題化合物をシロップ(3.9g)として得たが、これを次の工程に直接使
用した。
ン−4−イルプロパン−1−オン 以下は、R1及びR2がそれぞれ独立に水素である、式(13)の化合物の調製
法である。
ン−5−イル)−3−ピリジン−4−イルプロペノン(3.9g、14.59mm
ol)の溶液を、10%パラジウム担持炭素(0.4g)上で大気圧で5時間水素
化した。触媒をセライト(登録商標)による濾過によって除去して、濾液を真空
で濃縮することにより、標題化合物を黄色の固体(2.75g、全収率51%)
として得た;1 H NMR (CDCl3) 8.48 (dd, 2H), 7.29 (dd, 1H), 7.17 (dd, 2H), 7.02 (dd, 1H
), 6.87 (dd, 1H), 4.3O (m, 4H), 3.30 (t, 2H), 3.02 (t, 2H).
4−(4−フルオロフェニル)−ピペラジン−1−スルホニル〕−プロピル}ピ
ペリジン−4−イルメチル)アミド 以下は、R1及びR2がそれぞれ独立に水素であり、Xが−NHであり、mが3
であり、Yが−SO2であり、そしてZが(4−フルオロフェニル)−ピペラジ
ンである、式(I)の化合物の調製法である。
4〕ジオキシン−5−カルボン酸(ピペリジン−4−イルメチル)アミド(42
6mg、1.54mmol)、1−(3−クロロプロパン−1−スルホニル)−4−(
4−フルオロフェニル)ピペラジン(495mg、1.54mmol)、ヨウ化ナトリ
ウム(230mg、1.54mmol)、及びトリエチルアミン(200mg、2mmol)
の混合物を85℃で12時間撹拌した。冷却した反応混合物を酢酸エチルと飽和
重炭酸ナトリウム水溶液とに分液した。酢酸エチル層を水(3回)及びブライン
で洗浄して、有機層を乾燥(Na2SO4)し、真空で溶媒を留去した。粗生成物
をシリカゲルクロマトグラフィー(5%メタノール−ジクロロメタン)により精
製することによって、標題化合物(350mg、40%)を得た。標題化合物の二
塩酸塩をエタノールから結晶化した;融点220℃。 C28H37N4O5S・2HClの分析: 計算値: C, 53.08; H, 6.20; N, 8.84 実測値: C, 52.87; H, 6.15; N, 8.86
)−4−(4−フルオロフェニル)ピペラジンを他のアルキルハロゲン化物で置
き換え、次いで実施例1と対応させることにより、式(I)の下記化合物を調製
した: 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(モルホリン−4−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イルメチル}アミ
ド、塩酸塩;融点192〜195℃; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(4−メチルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イルメ
チル}アミド;融点160〜163℃; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(4−メチルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イルメ
チル}アミド、二塩酸塩;融点186〜189℃; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(4−エチルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イルメ
チル}アミド、二塩酸塩;融点220〜224℃; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(4−プロピルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イル
メチル}アミド、二塩酸塩;融点243〜245℃; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(4−イソプロピルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−
イルメチル}アミド、二塩酸塩;融点233〜236℃; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(4−イソブチルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イ
ルメチル}アミド、二塩酸塩;融点270〜271℃; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(4−シクロペンチルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4
−イルメチル}アミド、二塩酸塩;融点245〜246℃; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジ
ン−4−イルメチル}アミド;融点173〜177℃; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(4−アセチルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イル
メチル}アミド、塩酸塩;融点204〜208℃; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸(1−{3−
〔4−(フラン−2−カルボニル)−ピペラジン−1−スルホニル〕プロピル}
ピペリジン−4−イルメチル)アミド、塩酸塩;融点148〜150℃; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸(1−{3−
〔4−(テトラヒドロピラン−4−カルボニル)ピペラジン−1−スルホニル〕
プロピル}ピペリジン−4−イルメチル)アミド、塩酸塩;融点250〜251
℃; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸(1−{3−
〔4−(ピリジン−3−カルボニル)ピペラジン−1−スルホニル〕プロピル}
ピペリジン−4−イルメチル)アミド、二塩酸塩;融点不定; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン
−4−イルメチル}アミド、塩酸塩;融点236℃; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸(1−{3−
〔4−(イソプロパン−2−スルホニル)ピペラジン−1−スルホニル〕プロピ
ル}ピペリジン−4−イルメチル)アミド、塩酸塩;融点165〜170℃; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸(1−{3−
〔4−(4−フルオロベンゼン−スルホニル)ピペラジン−1−スルホニル〕プ
ロピル}ピペリジン−4−イルメチル)アミド、塩酸塩;融点185〜186℃
; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸(1−{3−
〔4−(ピロリジン−1−スルホニル)ピペラジン−1−スルホニル〕プロピル
}ピペリジン−4−イルメチル)アミド、塩酸塩;融点181〜182℃; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(ピペリジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イルメチル}アミ
ド、塩酸塩;融点165〜168℃; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(4,4−ジメチル−ピペリジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4
−イルメチル}アミド、塩酸塩;融点108℃; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(8−アザスピロ〔4.5〕デカン−8−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−
4−イルメチル}アミド、塩酸塩;融点160〜165℃; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(4−プロピルピペリジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イル
メチル}アミド、塩酸塩;融点125℃; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(4−メトキシピペリジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イル
メチル}アミド、塩酸塩;融点不定; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(4−カルボキサミド−ピペリジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−
4−イルメチル}アミド、塩酸塩;融点177〜180℃; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸(1−{3−
〔4−(メタンスルホニル−アミノ−メチル)ピペリジン−1−スルホニル〕プ
ロピル}ピペリジン−4−イルメチル)アミド、塩酸塩;融点121〜123℃
;及び 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸(1−{3−
〔メチル−(1−メチルピペリジン−4−イル)スルファモイル〕プロピル}ピ
ペリジン−4−イルメチル)アミド、塩酸塩;融点218〜219℃。
ピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イルメチル}アミド 以下は、R1、R2、R3及びR4がそれぞれ独立に水素であり、mが3であり、
そしてYが−SO2である、式(Ia)の化合物の調製法である。
,4〕ジオキシン−5−カルボン酸(ピペリジン−4−イルメチル)アミド(2
8.6g、104mmol)、4−(3−クロロプロパン−1−スルホニル)ピペラ
ジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(33.9g、104mmol)、ヨウ
化ナトリウム(7.8g、52mmol)、及びトリエチルアミン(29mL、209
mmol)の混合物を90℃で4時間撹拌した。冷却した反応混合物を酢酸エチルと
水とに分液した。酢酸エチル層を水(3回)及びブラインで洗浄し、乾燥(Na2 SO4)して、溶媒を真空で留去した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ
ー(5%メタノール−ジクロロメタン)により精製して、酢酸エチル−ヘキサン
から結晶化することにより、4−〔3−(4−{〔2,3−ジヒドロベンゾ〔1
,4〕ジオキシン−5−カルボニル)アミノ〕−メチル}ピペリジン−1−イル
)プロパン−1−スルホニル〕ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステ
ル(37.5g、64%)を得た;融点130〜132℃。 C27H43N4O7 Sの分析: 計算値: C, 57.12; H, 7.63; N, 9.87 実測値: C, 57.01; H, 7.40; N, 9.94
〔1,4〕ジオキシン−5−カルボニル)アミノ〕−メチル}ピペリジン−1−
イル)プロパン−1−スルホニル〕ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエ
ステル(5.7g、10mmol)の溶液をトリフルオロ酢酸(8mL)で処理して、
生じた溶液を室温で1時間撹拌した。大量のガスが発生した。混合物を真空で濃
縮して、残渣をジクロロメタンとブラインとに分液し、水酸化アンモニウム水溶
液の添加により水層を塩基性にした。層を分離して、水層をジクロロメタンで抽
出した。合わせたジクロロメタン抽出物を乾燥(Na2SO4)して、溶媒を真空
で留去した。残渣をエタノール(50mL)に溶解して、エタノール性塩酸でこの
溶液を酸性にした。エーテル少量の添加により結晶化を誘導した。濾過によって
、標題化合物の二塩酸塩(5.1g、93%)を得た;融点92〜94℃。
ピペラジン−1−スルホニル)−プロピル〕ピペリジン−4−イルメチル}アミ
ド 以下は、R1、R2、R3及びR4がそれぞれ独立に水素であり、mが3であり、
そしてYが−SO2である、式(Ia)の化合物の代替調製法である。
ン−5−カルボン酸(ピリジン−4−イルメチル)アミド(1.30g、4.8
mmol)及び4−(3−ヨードプロパン−1−スルホニル)ピペラジン−1−カル
ボン酸tert−ブチルエステル(対応するクロロ化合物からアセトン中のヨウ化ナ
トリウムでの処理により調製)(2.12g、5.1mmol)の撹拌溶液を8時間
加熱還流した。この混合物を真空で濃縮して、残渣を酢酸エチルで磨砕した。濾
過によって、粗ヨウ化ピリジニウムを得て、これをメタノール(25mL)及び水
(5mL)に溶解し、酸化白金(IV)(450mg)で大気圧で16時間水素化した
。混合物をセライト(登録商標)で濾過して、濾液をジクロロメタンと水酸化ア
ンモニウム水溶液とに分液した。ジクロロメタンを乾燥(Na2SO4)して真空
で留去した。シリカゲルクロマトグラフィーによる残渣の精製によって、4−〔
3−(4−{〔2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボニル
)アミノ〕メチル}ピリジン−1−イル)プロパン−1−スルホニル〕ピペラジ
ン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.05g、39%)を得た。
ルボニル)アミノ〕メチル}ピリジン−1−イル)プロパン−1−スルホニル〕
ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、実施例2に記載されるよ
うにトリフルオロ酢酸で処理することにより、標題化合物を得たが、これは実施
例2で調製された物質と同一であった。
4−(プロパン−1−スルホニル)ピペラジン−1−スルホニル〕プロピル}ピ
ペリジン−4−イルメチル)アミド 以下は、R1、R2、R3及びR4がそれぞれ独立に水素であり、R6がプロパン
−1−スルホニルであり、mが3であり、そしてYが−SO2である、式(Ib
)の化合物の調製法である。
ン−5−カルボン酸{1−〔3−(ピペラジン−1−スルホニル)−プロピル〕
ピペリジン−4−イルメチル}アミド二塩酸塩(378g、0.7mmol)及びト
リエチルアミン(233mg、2.3mmol)の0℃溶液に、1−プロパンスルホニ
ルクロリド(110mg、0.8mmol)を加えた。混合物を室温まで温めながら2
時間撹拌し、ジクロロメタンで希釈して、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及びブラ
インで洗浄した。ジクロロメタン抽出物を乾燥(Na2SO4)して、溶媒を真空
で留去した。シリカゲルクロマトグラフィー(7%メタノール−ジクロロメタン
)により精製することによって、標題化合物(遊離塩基)を白色の固体(167
mg、42%)として得た。エーテルの添加により、この塩酸塩をエタノール性塩
酸から結晶化した;融点201〜202℃。 C25H40N4O7S2HCl・0.3H2Oの分析: 計算値: C, 48.86; H, 6.82; N, 9.12 実測値: C, 48.87; H, 6.67; N, 9.04
4−メチルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イルメチ
ル}アミド 以下は、R1、R2、R3及びR4がそれぞれ独立に水素であり、R6がメチルで
あり、mが3であり、そしてYが−SO2である、式(Ib)の化合物の代替調
製法である。
mL)中の、2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1
−〔3−ピペラジン−1−スルホニル)−プロピル〕ピペリジン−4−イルメチ
ル}アミド二塩酸塩(25g、46mmol)及び10%パラジウム担持炭素(2.
2g)の混合物を、塩酸数滴の添加により酸性にし、次に水素の雰囲気下、室温
で12時間撹拌した。セライト(登録商標)での濾過により触媒を除去して、濾
液を真空で濃縮した。残渣を水酸化アンモニウム水溶液とジクロロメタンとに分
配して、ジクロロメタンを乾燥(Na2SO4)し、留去して、エタノールから結
晶化することにより、標題化合物(遊離塩基)を白色の結晶性固体(20.8g
)として得た;融点163.5〜164.5℃。 C23H36N4O5Sの分析: 計算値: C, 57.48; H, 7.55; N, 11.66 実測値: C, 57.59; H, 7.58; N, 11.66
エタノール性塩酸を加えた。生じた沈殿物を濾過して、エーテルで洗浄すること
により、標題化合物の二塩酸塩(22.2g、87%)を得た;融点186〜1
89℃。 C23H36N4O5S・2HCl・0.25H2Oの分析: 計算値: C, 49.50; H, 6.95; N, 10.04 実測値: C, 49.41; H, 6.93; N, 10.03
オキシン−5−カルボン酸{1−〔3−(ピペラジン−1−スルホニル)プロピ
ル〕ピペリジン−4−イルメチル}アミド二塩酸塩を7−クロロ−2,3−ジヒ
ドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−(ピペラジン−
1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イルメチル}アミドで置き換え、
そして水素化触媒として10%パラジウム担持炭素をラネーニッケルと共に利用
することにより、式(I)の下記化合物を調製した: 7−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸
{1−〔3−(4−メチルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン
−4−イルメチル}アミド、二塩酸塩、融点223〜225℃。 C23H35ClN4O5S・2HCl・0.35H2Oの分析: 計算値: C, 46.48; H, 6.39; N, 9.43 実測値: C, 46.48; H, 6.29; N, 9.39
4−メチルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イルメチ
ル}アミド 以下は、R1、R2、R3及びR4がそれぞれ独立に水素であり、R6がメチルで
あり、mが3であり、そしてYが−SO2である、式(Ib)の化合物の代替調
製法である。
−4−イルメチル)アミド塩酸塩(2.0g)、臭化カリウム(0.95g)、
臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム(0.165g)、リン酸三ナトリウム十
二水和物(6.03g)、水(6mL)、1−(3−クロロプロパン−1−スルホ
ニル)−4−メチルピペラジン(1.69g)、及びトルエン(28mL)の混合
物を21時間還流した。未だ温かいうちに上部有機層を分離し、トルエン(13
.6mL)で希釈し、蒸留により部分的に濃縮して、冷却した。結晶を濾過し、ト
ルエンで洗浄して、乾燥することにより、標題化合物(2.82g、92%)を
得た;融点161〜162℃。
〔3−(モルホリン−4−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イル}プロ
パン−1−オン 以下は、R1及びR2がそれぞれ独立に水素であり、mが3であり、Yが−SO2 であり、そしてZがモルホリノである、式(Ic)の化合物の調製法である。
オキシン−5−イル)−3−ピリジン−4−イル−プロパン−1−オン(500
mg、1.86mmol)、4−(3−クロロプロパン−1−スルホニル)モルホリン
(500mg、2.23mmol)及びヨウ化カリウム(20mg)の混合物を16時間
加熱還流した。反応混合物を真空で濃縮した。残渣の粗ピリジニウム塩をN,N
−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解して、酸化白金(IV)(100mg)上
で大気圧で3時間水素化した。混合物を濾過して、濾液を真空で濃縮した。残渣
をジクロロメタンと水酸化アンモニウム水溶液とに分配して、有機層を乾燥(N
a2SO4)して溶媒を真空で留去した。シリカゲルクロマトグラフィーにより精
製し、続いてエタノール性塩酸及びエーテルで処理することによって、標題化合
物の塩酸塩(560mg、60%)を得た;融点173〜175℃。 C23H35N2O6S・HClの分析: 計算値: C, 55.92; H, 7.01; N, 5.57 実測値: C, 55.14; H, 7.05; N, 5.72
1日用量に近い。
物を乾燥して、適切な打錠機で錠剤(活性化合物約20mgを含む)に成形した。
ながら加えて、溶液を等張性にした。残りの注射用水で、この溶液を分量に調製
して、0.2ミクロンのメンブランフィルターで濾過して無菌条件下で包装した
。
た。
0℃で十分量の水を激しく撹拌しながら加えることにより、成分を乳化し、次い
で水を約100gまで適量加えた。
霧処方物として調製した。本処方物は、場合により、微結晶性セルロース、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム、デキストロースなどのような不活性成分を
含む。pHを調整するために塩酸を加えてもよい。本鼻内噴霧処方物は、典型的に
は1回の動作で50〜100マイクロリットルの処方物を送達する、鼻内噴霧計
量ポンプを介して送達することができる。典型的投薬スケジュールは、4〜12
時間毎に2〜4回の噴霧である。
の、ラットの分離した食道粘膜筋板を利用するインビトロ測定法を記述する。
して、タイロード液に入れた。外側の横紋筋を取り除くことにより、粘膜筋板(
「mm」)を露呈させた。各mmを、37℃に維持されたタイロード液中にメチルセ
ルガイド(methylsergide)(1μM)、コカイン(30μM)、及びコルチコス
テロン(30μM)を含む10mL組織浴中に垂直に懸垂して、95%酸素及び5
%二酸化炭素のガス混合物で絶えず曝気した。
用した。カルバコール(3μM)に対して定常状態の収縮が生じたら、組織を累
積濃度方式で5−HTに暴露し、濃度は最大又は最大に近い弛緩が達成されるま
で上昇させた。5−HTは、mmの濃度依存性5−HT4介在性弛緩を引き起こす
。
で収縮させた。次にこの組織を試験化合物に暴露した。試験化合物がそれ自体で
mmの弛緩を惹起しない場合は、この組織を試験化合物の存在下で5−HTに暴露
した。5−HTに対する弛緩応答を阻害する化合物は、5−HT4受容体アンタ
ゴニストとして性状解析した。
ゴニストであることが見い出された。
igs)における、5−HT誘導心拍数上昇に及ぼす本発明の化合物の阻害効果を
測定するための、インビボ測定法を記述する。
ピッグを化学物質で抑制し、麻酔し、カフ付き気管内チューブを挿管して、陽圧
下、室内気で換気した。針電極を皮下に入れて、四肢導出II心電図を記録し、右
大腿動脈及び静脈をブラント切開(blunt dissection)により分離した。静脈内
試験では、2つのポリエチレンカニューレを大腿静脈に挿入したが、第1のもの
は、麻酔の安定局面を維持するためのペントバルビタールナトリウムの注入用で
あり、そして第2のものは、5−HT及び試験化合物の投与用とした。十二指腸
内試験では、部分的正中線開腹を行って、試験化合物の投与のためにポリエチレ
ンカニューレを十二指腸に挿入した。大動脈血圧及び心拍数を測定して、血液ガ
ス分析及び血漿中の化合物濃度の測定のために定期的な血液試料の回収を行った
。頚部正中線切開により、心拍数に及ぼす迷走神経介在性副交感神経の影響を絶
つために、両方の迷走神経を露呈させて切断した。体温をモニターして、体熱を
維持した。ヘパリン添加生理食塩水(1mlあたり50単位ヘパリンナトリウム)
を使用して、各血管のカニューレの開存性を実験の間中維持した。
定させておいた。両対数間隔で上昇用量の5−HT(0.3〜300μg/kg、静
脈内)を5〜15分間隔で各ブタに投与(続いて2mL生理食塩水でフラッシュ)
することにより5−HT用量応答曲線を作成したが、ここで、応答は基準線から
の心拍数の変化として表した。心拍数の最大上昇の50%を誘導する用量(ED50 )をグラフから選択して、5〜10分間隔で三重測定で反復することにより、
対照(投薬前)応答を求めた。
内用量は、各投与間で約30分間隔で、片対数間隔で累積的に投与した。各投与
後に2mL生理食塩水のフラッシュを行った。次いで各ブタに、各5−HTのED50 用量を、試験化合物の各投与の5及び15分後に静脈内投与した。
十二指腸内用量は、各投与間で60分間隔で、片対数間隔で累積的に投与した。
各投与後に3mL生理食塩水のフラッシュを行った。次いで各ブタに、各5−HT
のED50用量を、試験化合物の各投与の15、30、及び45分後に静脈内投与
した。
用量応答試験における5−HT誘導心拍数上昇の約70%阻害を引き起こす試験
化合物の単回用量、又はビヒクル(脱イオン水、0.5ml/kg)を投与した。各
投与後に3ml生理食塩水のフラッシュを行った。次いで各ブタに、各5−HTの
ED50用量を、投与の15、30、45及び60分後、並びにその後6時間の実
験の間、30分間隔で静脈内投与した。
ヒビターであることが見い出された。
上昇に及ぼす2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{
1−〔3−(4−メチルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−
4−イルメチル}アミドの阻害効果
用量。 b 括弧内に95%信頼区間を伴う平均推定値(μg/kg);表面上非相関非線形
回帰(Seemingly Unrelated Nonlinear Regression)(SUNR)解析から誘導
されたID50。
ば、本発明の真の精神と範囲から逸脱することなく、種々の変法を行い、かつ同
等法で置き換えうることを理解するはずである。更には、特定の情況、物質、組
成物、プロセス、又はプロセスの工程を、本発明の目的とする精神と範囲に適合
させるために多くの改変を行うことができる。このような全ての改変は、本明細
書に添付される請求の範囲に含まれると解釈される。
キルであり; Qは、O、S、−NR6、又は−CR7R8であり; nは、1又は2である(ここで、 R6は、水素、(C1−C6)アルキル、(C3−C8)シクロアルキル;モルホ
リニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル若
しくはチオモルホリニルから選択され、場合によりヒドロキシ、シアノ、(C1
−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)チオアルキル、ハロ
、(C1−C6)ハロアルキル、(C1−C6)ヒドロキシアルキル、ニトロ、(C1 −C6)アルコキシカルボニル、アミノ、(C1−C6)アルキルアミノ、(C1
−C6)ジアルキルアミノ、アミノカルボニル、カルボニルアミノ、アミノスル
ホニル、スルホニルアミノ、若しくはトリフルオロメチルで置換されているヘテ
ロシクリル基;又はイミダゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、チオフェニル、
キノリル、ベンゾフリル、ピリジル、インドリル、ピロリル、ピラニル若しくは
ナフチリジニルから選択され、場合によりヒドロキシ、シアノ、(C1−C6)ア
ルキル、(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)チオアルキル、ハロ、(C1−
C6)ハロアルキル、(C1−C6)ヒドロキシアルキル、ニトロ、(C1−C6)
アルコキシカルボニル、アミノ、(C1−C6)アルキルアミノ、(C1−C6)ジ
アルキルアミノ、アミノカルボニル、カルボニルアミノ、アミノスルホニル、ス
ルホニルアミノ若しくはトリフルオロメチルで置換されているヘテロアリール基
であるか、あるいは−COR9、−SO2R9、−CONR10R11、−SO2NR10 N11;又はフェニル、ナフチル、ビフェニル、インダニル若しくはアントラキノ
リルから選択され、場合によりハロゲン若しくは(C1−C6)アルキルでモノ−
若しくはジ−置換されているアリール基であり; R7は、水素又は(C1−C6)アルキルであり; R8は、水素、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ;フェニルオ
キシ、ナフチルオキシ、ビフェニルオキシ、インダニルオキシ若しくはアントラ
キノリルオキシから選択され、場合によりハロゲン若しくは(C1−C6)アルキ
ルでモノ−若しくはジ−置換されているアリールオキシ基;−(CH2)pCON
R10R11、−(CH2)pSO2NR10R11、−(CH2)pNR7COR9、又は−
(CH2)pNR7SO2R9であるか;あるいは R7及びR8は、これらが結合する共通の環炭素と一緒に、場合により独立に、
窒素、酸素又は硫黄の0個又は1個のヘテロ原子を含む、飽和5員又は6員単環
を形成する(ここで、 pは、0、1、2、3又は4であり; R9は、(C1−C6)アルキル;モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル
、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル若しくはチオモルホリニルから選択され
、場合によりヒドロキシ、シアノ、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコ
キシ、(C1−C6)チオアルキル、ハロ、(C1−C6)ハロアルキル、(C1−
C6)ヒドロキシアルキル、ニトロ、(C1−C6)アルコキシカルボニル、アミ
ノ、(C1−C6)アルキルアミノ、(C1−C6)ジアルキルアミノ、アミノカル
ボニル、カルボニルアミノ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、若しくはト
リフルオロメチルで置換されているヘテロシクリル基;又はイミダゾリル、オキ
サゾリル、ピラジニル、チオフェニル、キノリル、ベンゾフリル、ピリジル、イ
ンドリル、ピロリル、ピラニル若しくはナフチリジニルから選択され、場合によ
りヒドロキシ、シアノ、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、(C1 −C6)チオアルキル、ハロ、(C1−C6)ハロアルキル、(C1−C6)ヒドロ
キシアルキル、ニトロ、(C1−C6)アルコキシカルボニル、アミノ、(C1−
C6)アルキルアミノ、(C1−C6)ジアルキルアミノ、アミノカルボニル、カ
ルボニルアミノ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ若しくはトリフルオロメ
チルで置換されているヘテロアリール基;又はフェニル、ナフチル、ビフェニル
、インダニル若しくはアントラキノリルから選択され、場合によりハロゲン若し
くは(C1−C6)アルキルでモノ−若しくはジ−置換されているアリール基であ
り;そして R10及びR11は、それぞれ独立に、水素又は(C1−C6)アルキルである))
)により表される〕で示される、個々の異性体、異性体のラセミ若しくは非ラセ
ミ混合物、又はその薬学的に許容しうる塩若しくは水和物としての化合物。
)の化合物にすること、又は b)式(7):
化合物にすること、又は c)式(Ia):
は、離脱基である〕で示される化合物にすること、又は d)式(5):
られる化合物を個々の異性体又はその薬学的に許容しうる塩若しくは水和物に変
換すること、を特徴とする方法。
Claims (26)
- 【請求項1】 式(I): 【化1】 〔式中、 R1及びR2は、出現毎にそれぞれ独立に、水素、(C1−C6)アルキル、(C1 −C6)アルコキシ、ハロゲン、アミノ又はヒドロキシであり; Xは、−NH又は−CH2であり; mは、2、3、又は4であり; Yは、−SO2であり; Zは、式(A)又は(B): 【化2】 (式中、 R3、R4、及びR5は、出現毎にそれぞれ独立に、水素又は(C1−C6)アル
キルであり; Qは、O、S、−NR6、又は−CR7R8であり; nは、1又は2である(ここで、 R6は、水素、(C1−C6)アルキル、(C3−C8)シクロアルキル、ヘテロ
シクリル、ヘテロアリール、−COR9、−SO2R9、−CONR10R11、−S
O2NR10R11、又は場合によりハロゲン若しくは(C1−C6)アルキルでモノ
−若しくはジ−置換されているアリールであり; R7は、水素又は(C1−C6)アルキルであり; R8は、水素、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、アリールオ
キシ、−(CH2)pCONR10R11、−(CH2)pSO2NR10R11、−(CH2 )pNR7COR9、又は−(CH2)pNR7SO2R9であるか;あるいは R7及びR8は、これらが結合する共通の環炭素と一緒に、場合により独立に、
窒素、酸素又は硫黄の0個又は1個のヘテロ原子を含む、飽和5員又は6員単環
を形成する(ここで、 pは、0、1、2、3又は4であり; R9は、(C1−C6)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、又は場合
によりハロゲン若しくは(C1−C6)アルキルでモノ−若しくはジ−置換されて
いるアリールであり;そして R10及びR11は、それぞれ独立に、水素又は(C1−C6)アルキルである))
)により表される〕で示される、個々の異性体、異性体のラセミ若しくは非ラセ
ミ混合物、又はその薬学的に許容しうる塩若しくは水和物としての化合物。 - 【請求項2】 R1及びR2が、それぞれ独立に水素である、請求項1記載の
化合物。 - 【請求項3】 Yが、−SO2であり、そしてmが、3である、請求項2記
載の化合物。 - 【請求項4】 Xが、−NHである、請求項3記載の化合物。
- 【請求項5】 Zが、式(A)であり、nが、1であり、そしてR3及びR4 が、それぞれ独立に水素である、請求項4記載の化合物。
- 【請求項6】 Qが、−NR6である、請求項5記載の化合物。
- 【請求項7】 R6が、(C1−C6)アルキル又は(C3−C8)シクロアル
キルである、請求項6記載の化合物。 - 【請求項8】 R6が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル
、イソブチル、又はシクロペンチルである、請求項7記載の化合物。 - 【請求項9】 R6が、メチルである、請求項8記載の化合物。
- 【請求項10】 R6が、場合によりハロゲン若しくは(C1−C6)アルキ
ルでモノ−若しくはジ−置換されているアリール、又は−SO2R9である、請求
項6記載の化合物。 - 【請求項11】 R6及びR9が、それぞれ独立に、フェニル、4−フルオロ
フェニル、又は4−クロロフェニルである、請求項10記載の化合物。 - 【請求項12】 Qが、−CR7R8である、請求項5記載の化合物。
- 【請求項13】 R7及びR8が、それぞれ独立に、水素又は(C1−C6)ア
ルキルである、請求項12記載の化合物。 - 【請求項14】 R7及びR8が、それぞれ独立に、水素、メチル、エチル、
又はプロピルである、請求項13記載の化合物。 - 【請求項15】 R7及びR8が、これらが結合する共通の環炭素と一緒に、
場合により独立に、窒素、酸素又は硫黄の0個又は1個のヘテロ原子を含む、飽
和5員又は6員単環を形成する、請求項12記載の化合物。 - 【請求項16】 R7及びR8が、これらが結合する共通の環炭素と一緒に、
0個のヘテロ原子を含む、飽和5員単環を形成する、請求項15記載の化合物。 - 【請求項17】 Xが、−CH2である、請求項3記載の化合物。
- 【請求項18】 Zが、式(A)であり、nが、1であり、そしてR3及び
R4が、それぞれ独立に水素である、請求項17記載の化合物。 - 【請求項19】 Qが、Oである、請求項18記載の化合物。
- 【請求項20】 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カル
ボン酸{1−〔3−(4−メチルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペ
リジン−4−イルメチル}アミド; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(4−プロピルピペリジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イル
メチル}アミド; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(4−プロピルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イル
メチル}アミド; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸(1−{3−
〔4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−スルホニル〕プロピル}ピペ
リジン−4−イルメチル)アミド; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(4−イソプロピルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−
イルメチル}アミド; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(4−シクロペンチルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4
−イルメチル}アミド; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(8−アザスピロ〔4.5〕デカン−8−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−
4−イルメチル}アミド; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸(1−{3−
〔4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)ピペラジン−1−スルホニル〕プロ
ピル}ピペリジン−4−イルメチル)アミド; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(4−イソブチルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イ
ルメチル}アミド; 2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−カルボン酸{1−〔3−
(4−エチルピペラジン−1−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イルメ
チル}アミド;及び 1−(2,3−ジヒドロベンゾ〔1,4〕ジオキシン−5−イル)−3−{1
−〔3−(モルホリン−4−スルホニル)プロピル〕ピペリジン−4−イル}プ
ロパン−1−オンである、請求項1記載の化合物。 - 【請求項21】 疾患の処置のための、治療上有効量の少なくとも1つの請
求項1記載の化合物を、1つ以上の適切な担体と混合されて含む医薬組成物。 - 【請求項22】 化合物が、5−HT4受容体アンタゴニストによる処置に
より軽減される障害を有する被験者への投与に適している、請求項21記載の医
薬組成物。 - 【請求項23】 請求項1記載の式(I)の化合物の製造方法であって、 a)式(5): 【化3】 で示される化合物と式(6): 【化4】 〔式中、置換基は、上記と同義である〕で示される化合物とを反応させて式(I
)の化合物にすること、又は b)式(7): 【化5】 で示される化合物を脱保護して式(Ia): 【化6】 〔式中、置換基は、上記と同義であり、そしてPは、適切な保護基である〕で示
される化合物にすること、又は c)式(Ia): 【化7】 で示される化合物を下記式: 【化8】 で示されるアルキル化剤でアルキル化して式(Ib): 【化9】 〔式中、置換基は、上記と同義であり、かつR6は、水素以外であり、そしてL
は、離脱基である〕で示される化合物にすること、又は d)式(5): 【化10】 で示される化合物と式(6b): 【化11】 で示される化合物とを反応させて式(Ib): 【化12】 〔式中、置換基は、上記と同義である〕で示される化合物にすること、又は e)式(14): 【化13】 で示される化合物を還元して式(Ic): 【化14】 〔式中、置換基は、上記と同義である〕で示される化合物にすること、 f)上記の定義内で1つ以上の置換基を修飾すること、及び所望であれば、得
られる化合物を個々の異性体又はその薬学的に許容しうる塩若しくは水和物に変
換すること、を特徴とする方法。 - 【請求項24】 請求項10記載の方法又は同等な方法により製造される、
請求項1〜20のいずれか1項記載の化合物。 - 【請求項25】 5−HT4受容体アンタゴニスト作用により引き起こされ
る疾患の治療若しくは予防のための、又はこのような化合物を含む医薬の製造の
ための、請求項1〜20のいずれか1項記載の化合物の使用。 - 【請求項26】 本明細書に記載される発明。
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