JP2002522346A - 鉛を含まないガラス - Google Patents

鉛を含まないガラス

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ファインクリスタルガラス製品の製造および積層製品の適用に用途が見出されている鉛を含まないケイ酸塩ガラスに関する。そのガラスは、重量パーセントで表して、52-66のSiO2;0-4のAl23;0-4のLi2O;3-16のNa2O;0-12のK2O;15-30のZnO;0-7のBaO;0-4のMgO+CaO+SrO;0-4のZrO2;および0-4のB23から実質的になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、クリスタルガラス製品および積層製品の製造に有用な特性を有する
鉛を含まないガラスに関する。
【0002】発明の背景 組成中に比較的高い含有量の酸化鉛を有するケイ酸塩ガラスには、クリスタル
ガラス製品の製造に使用するのに特に適応される特有の性質がある。関心が持た
れている性質としては、低液相線温度および長い粘度範囲が挙げられる。これら
の特性により、成形プロセス中に失透が生じるのが避けられる。
【0003】 環境および健康の関心から、ガラス組成中の有毒な酸化物、特に酸化鉛の使用
をできるだけなくすことが望まれるようになってきた。米国特許第5,270,269号
(Hares等)には、クリスタルガラス製品の製造においてこの望ましい目的を満
たすある手法が記載されている。本発明は別の手法を提供する。
【0004】 クリスタルガラス製品の製造は通常、ハンドクラフト作業である。これには、
ガラス成形品の加工および再加熱のいくつかの周期が含まれる。もちろん、各々
の周期中にできるだけ多くの成形作業を完了することが望ましい。これには、低
い液相線温度および長い粘度曲線が必要である。後者の特性は、失透しない、す
なわち、ガラス内またはその表面にまったく結晶が形成されない長い作業温度範
囲に言い換えられる。
【0005】 クリスタルガラス製品において関心の持たれている他の特性としては、高屈折
率、分散性、および密度値、並びに良好な耐引掻性、および高い化学的耐久性、
すなわち、化学的攻撃および屋外暴露に対する耐性が挙げられる。薄壁の美術陶
芸品において特に関心の持たれている別の特性は、製品の縁が食器具のような別
の物体に軽くぶつかったときに生じる共鳴音である。この共鳴音は通常、瓶また
は足付きグラスのような薄壁製品の鳴響き(sonority)、または響きとして知ら
れている。
【0006】 本発明の目的は、クリスタルガラス製品および積層製品の両方にとって有用な
特性を有するガラス組成物の一群を提供することにある。
【0007】 本発明の別の目的は、有毒な材料を含まない、特に、鉛化合物を含まないガラ
ス組成物の一群を提供することにある。
【0008】 本発明のさらなる目的は、70-110×10-7/℃のCTE、少なくとも2.70g/c
3の密度、長い粘度曲線、および低液相線値を有するガラスを提供することに
ある。そのようなガラスはクリスタルガラス製品の製造に特に適している。
【0009】 本発明のさらに別の目的は、クリスタルガラス製品の製造のための、米国特許
第5,270,269号に開示された一群の代わりとしてのガラスの一群を提供すること
にある。
【0010】発明の概要 本発明は一部には、実質的に鉛を含まず、少なくとも2.70g/cm3の密度、1
000℃未満の液相線、長い粘度曲線、70-110×10-7/℃のCTE、良好な耐引掻
性、および化学的耐久性を示し、酸化物基準の重量パーセントで表して、52-66
のSiO2;0-3のAl23;0-4のLi2O;3-16のNa2O;0-12のK2O;15-3
0のZnO;0-7のBaO;0-5のMgO+CaO+SrO;および0-4のZrO2
;から実質的になる組成を有するガラスにある。
【0011】 本発明はさらに、上述したガラスから成形されたクリスタルガラス製品の物品
、および2つの物体の表面が積層により接合された物品にある。
【0012】発明の説明 本発明のガラスの一群は、クリスタルガラス製品の製造に用いるために開発さ
れた。このガラスの一群は、その目的のために米国特許第5,270,269号に開示さ
れたガラスの一群の代わりを示す。本発明のガラスの一群は、その目的によく適
しているが、あるガラス積層プロセスに適用できる特性を有することも分かった
【0013】 前記Hares等の特許のガラス組成物は、少量のZnOを含む、多量のBaOお
よびSrOにより特徴付けられる。本発明のガラスの一群には、BaOもSrO
も必要ない。これらの酸化物の存在は、せいぜい、制限された量で許される。む
しろ、本発明のガラスは、前記ガラスとは対照的に比較的多量のZnOを含有す
る。
【0014】 本発明のガラスは、低い液相線温度および長い粘度曲線により特徴付けられる
。美術品ガラスの加工にとって最適な粘度は、約104Pa・s(105ポアズ)とし
て認められている。これは、Pa・sで表した粘度のLogが4に等しいものと
して指定してもよい。本発明のガラスは、850℃から900℃の範囲の温度でこの粘
度を有する。長い粘度曲線は、ガラス粘度が104Pa・sの最適値から10倍以下
しか変動しない温度範囲、例えば、750℃から975℃の温度範囲に関して測定され
る。
【0015】 添付した図は、3つの異なるガラスに関する粘度−温度曲線を示すグラフであ
る。図において、℃で表された温度(T)が横軸にプロットされている。Pa・
sで表された粘度のLogが縦軸にプロットされている。
【0016】 曲線Aは以下の表Iにおける具体例17のガラスに関する粘度−温度曲線である
。これは、本発明のガラスに典型的な長く浅い曲線を示している。曲線Bは、典
型的な急な粘度−温度曲線を有するホウケイ酸ガラスに関する曲線である。曲線
Cは、典型的なソーダ石灰ケイ酸塩ガラスに関する曲線である。
【0017】 曲線AおよびCの曲率は非常に似ているが、曲線Cがわずかに高くなっている
のが分かる。このことは、わずかに硬いガラス、すなわち、任意の与えられた温
度でわずかに粘性が高いガラスを示す。したがって、これら2つのガラスは、被
覆または積層の目的にとってよく適合するであろう。
【0018】 加えて、美術品ガラスの目的のためは、本発明のガラスは、約1000℃未満、好
ましくは、900℃未満の液相線を有する。これらのガラスは、良好な化学的耐久
性、およびヌープ硬度により測定した、好ましくは430よりも高い値の耐引掻性
も示す。該ガラスは、少なくとも2.7g/cm3の密度、および高屈折率を有する
べきである。
【0019】 特に関心の持たれる特性であるガラスの鳴響き、または響きは、等モル量で存
在するアルカリ金属酸化物のNa2OおよびK2Oを有することにより促進される
。同様に、Li2Oが存在する場合には、3つの全てのアルカリ金属酸化物は好
ましくは、等モル量で存在する。重量パーセントに関して言えば、好ましいアル
カリ金属酸化物の比率は、ほぼ3K2O:2Na2O:1Li2Oである。
【0020】 積層の目的のためには、重要な特性は、70-110×10-7/℃のCTE、低い液相
線温度および有毒な酸化物、特に酸化鉛を組成に含まないことである。これらの
ガラスは、密接に一致した粘度−温度曲線を有するべきである。好ましくは、粘
度のLog値が、全温度範囲に亘り約0.5以下しか異ならない。
【0021】 ガラスは基本的にケイ酸塩であり、SiO2が主なガラス形成体である。概し
て、本発明の目的のために適した特性を有するガラスは、酸化物基準の重量パー
セントで表して、52-66%のSiO2、0-3%のAl23、0-4%のZrO2、0-4%
のB23、0-4%のLi2O、3-16%のNa2O、0-12%のK2O、15-30%のZn
O、0-7%のBaOおよび0-5%のMgO+CaO+SrOから実質的になる。さ
らに、主に密度および/または屈折率を改善するために、Y23、La23、N
25、およびTa25から選択される一種類以上の酸化物が5%まで存在して
もよい。
【0022】 本発明の特徴は、酸化鉛を酸化亜鉛で置き換えたことである。この置換と、ア
ルカリ金属酸化物を制御することにより、酸化鉛により以前に得られていた、望
ましい粘度および液相線の特徴が得られる。酸化亜鉛を含有する本発明のガラス
は、酸化鉛を含有する従来技術のガラスよりもずっと良好な耐引掻性を有する。
それらのガラスは、改善された化学的および屋外暴露の耐久性も提供する。
【0023】 少なくとも3%のNa2Oが必要とされ、16%まで存在してもよい。アルカリ金
属酸化物は、比較的高いCTEに寄与する。K2OおよびLi2Oは必要とされな
いが、鳴響きの特性、またその特性が要因であれば良好な電気抵抗も提供するた
めに存在する3つのアルカリ金属酸化物の混合物を有することが非常に望ましい
【0024】 Al23はガラスを安定化させ、化学的耐久性を改善する。したがって、少な
くとも0.5%、好ましくは、1%が存在する。しかしながら、この成分はガラスを
脆化し、粘度曲線を高くしてしまう。ZrO2は同様の効果を有し、制限されな
ければならない。
【0025】 B23はCTEを低下させ、この目的のために用いられてもよい。しかしなが
ら、この成分は好ましくは存在せず、R2O+B23の合計は好ましくは約16%
を超えない。
【0026】 必要ではないが、BaOはCTEおよび密度を増加させるように機能する。し
たがって、BaOを7%まで用いてもよい。残りのアルカリ金属酸化物のMgO
、CaOおよびSrOは、本発明のガラスの特に何の特徴も加えないが、約4-5
%まで存在してもよい。
【0027】 以下の表Iに示したように、少なくとも97%が、重量%で表された以下のいく
ぶんより狭い組成範囲からなる組成物が最適の特性のために好ましい:56-63%
のSiO2;1-3%のAl23;0-3%のLi2O;4-16%のNa2O;0-11%のK2 O;15-25%のZnO;0-7%のBaO;0-4%のMgO+CaO+SrOおよび0
-2%のB23
【0028】特定の実施の形態 表Iは、本発明の組成のパラメータを示す、酸化物基準の重量パーセントで表
したガラス組成の一群を示す。
【0029】
【表1】 この表は、ガラスの技術分野で慣習的な測定法にしたがって測定された、℃で
表した軟化点、アニール点、および歪点、×10-7/℃で表した、25-300℃の温度
範囲に亘る線熱膨張係数(CTE)、およびグラム/cm3で表した密度を列記
している。
【0030】 組成7および11は比較例である。組成7は、低SiO2含有量と最大のNa2
およびZnOの含有量との影響を示している。組成11のガラスは、軟化点を測定
している最中に相分離した。
【0031】 ガラスの音、または響きは、任意の音楽の音のように、個人的な嗜好の問題で
ある。それにもかかわらず、ガラスの共鳴の程度、または効率を定量できること
が分かった。そのような定量において、Migliori and Sarrao, Resonant Ultras
ound Spectroscopy, John Wiley and Sons, Inc., New York (1997)による出版
物に記載されたような共鳴超音波分光器(RUS)の原理を用いた。
【0032】 材料の共鳴品質(Q)は、様々な技法により測定してもよい。しかしながら、
RUS設備が、高品質の実験データを得る単純な手段を提供することが分かった
。このQ値は、ピーク適合法により所定の周波数で測定される。
【0033】 効果的には、共鳴周波数は、最大パワーの半分でのピーク幅で割られる。走査
範囲は、1つのピークに焦点を合わせるように狭められる。装置の走査により、
一定の相角度でピークが示される。この角度は、ピーク幅の測定の前に、対称ピ
ークを得るために調節される。
【0034】 適切な周波数範囲を走査することにより、多数の共鳴周波数を測定することが
できる。比較目的のために最初の3つのモードの平均を用いるのが適切であるこ
とが分かった。10×8×6mmの矩形プリズムの形態にあるガラス試験片を調製し
、試験した。表IIは、R2O−ZnO−BaO−SiO2族の組成を有するいくつ
かのガラスについて測定した平均Q値を示す。モル%で表したLi2O:Na2
:K2Oの順番のR2O酸化物の比率が各々の組成について示されている。組成は
、表Iに用いた参照番号により同定される。
【0035】 NIST711およびHPFSと称される2つの異なるガラスについて行った
測定値が、参照目的のために示されている。NIST711は、アメリカ連邦標
準・技術局による粘度の基準として用いられる鉛ガラスである。HPFSは高純
度の溶融シリカガラスである。
【0036】
【表2】 効率は、3つのR2O酸化物の混合物により助長されるのが明らかである。2
つの混合物はそれほど効率的でも十分でもない。1つのアルカリ金属酸化物は一
般的に、アルカリ金属であるにもかかわらず十分ではない。経験に基づくものと
して、ガラスは、効率的であると考えられる少なくとも3,000のQ値を有するべ
きである。好ましくは、その値は3,500よりも大きい。
【0037】 酸に対するガラスの化学的耐久性は、損失重量に関して定義される(W.L.
A.)。その値は、95℃で作動している5重量%のHClの水浴中で24時間に亘
り既知の重量の研磨板を浸漬することにより測定した。水浴から取り出し、乾燥
した後、板を再度秤量し、mg/cm2で損失重量を測定した。
【0038】 塩基に対するガラスの化学的耐久性は、損失重量に関して定義される(W.L
.B.)。その値は、95℃で作動している0.02NのNa2CO3の水浴中で6時間
に亘り既知の重量の研磨板を浸漬することにより測定した。水浴から取り出し、
乾燥した後、板を再度秤量し、mg/cm2で損失重量を測定した。
【0039】 表Iに示された3つのガラス、およびHares等の米国特許第5,270,269号に示さ
れた最初のガラスを溶融した。上述した方法により酸および塩基に対する耐久性
を測定するために、試験片を調製した。その結果が表IIIに示されている。
【0040】
【表3】 ガラスを調製するための実際のバッチ成分は、互いに溶融したときに、適切な
比率の所望の酸化物に転換される、酸化物または他の化合物いずれかの任意の材
料からなっていても差し支えない。例えば、K2CO3およびNa2CO3は、それ
ぞれ、K2OおよびNa2Oの供給源を提供できる。Sb23(示されていない)
は、清澄剤としてガラス溶融物中に従来の機能を果たすように含まれていてもよ
い。
【0041】 バッチ成分を、均質な溶融物の確保を助けるために互いに非常に完全に混合し
、その混合物を白金坩堝中に装填した。この坩堝を約1450℃で運転している炉内
に移動し、このバッチを約3時間に亘り溶融した。その後、この溶融物を鋼製金
型中に注ぎ入れて、約25.4×10.16×1.27cm(約10×4×0.5インチ)の寸法を
有するガラスの矩形スラブを形成した。これらのスラブを約500℃で運転してい
るアニーラーに直ちに移した。
【0042】 上述した説明は研究所での溶融および成形の実施のみを反映しているが、本発
明の条件に従う表Iに列記された組成物は、従来の商業的な溶融装置およびガラ
ス成形技法を用いてずっと大量に溶融し、成形できることが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 3つの異なるガラスについての粘度−温度曲線を示すグラフ
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月10日(2001.4.10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】 上述した説明は研究所での溶融および成形の実施のみを反映しているが、本発
明の条件に従う表Iに列記された組成物は、従来の商業的な溶融装置およびガラ
ス成形技法を用いてずっと大量に溶融し、成形できることが理解されよう。 (実施態様1) 鉛を実質的に含まず、少なくとも2.70g/cm3の密度、1000℃未満の液相線
、長い粘度曲線、70-110×10-7/℃の範囲にある熱膨張係数、良好な耐引掻性お
よび化学的耐久性を示し、酸化物基準の重量パーセントで表して、52-66のSi
2;0-3のAl23;0-4のLi2O;3-16のNa2O;0-12のK2O;15-30のZ
nO;0-7のBaO;0-5のMgO+CaO+SrO;0-4のZrO2;および0-4
のB23の組成を有するガラス。 (実施態様2) 少なくとも0.5%のAl23を含有することを特徴とする実施態様1記載のガ
ラス。 (実施態様3) MgO+CaO+SrO+B23の合計が約16%を超えないことを特徴とする
実施態様1記載のガラス。 (実施態様4) 1:1:1のモル比で3つのアルカリ金属酸化物K2O、Na2OおよびLi2
Oを含有することを特徴とする実施態様1記載のガラス。 (実施態様5) 酸化物基準の重量パーセントで表して、少なくとも97%が、56-63%のSiO2 、1-3%のAl23、0-4%のLi2O、4-16%のNa2O、0-11%のK2O、15-25
%のZnO、0-7%のBaO、0-4%のMgO+CaO+SrOおよび0-2%のB23から実質的になる組成を有することを特徴とする実施態様1記載のガラス。 (実施態様6) そのガラスが実質的に鉛を含まず、少なくとも2.70g/cm3の密度、1000℃
未満の液相線、長い粘度曲線、70-110×10-7/℃の範囲にある熱膨張係数、良好
な耐引掻性および化学的耐久性を示し、酸化物基準の重量パーセントで表して、
52-66のSiO2;0-3のAl23;0-4のLi2O;3-16のNa2O;0-12のK2
;15-30のZnO;0-7のBaO;0-5のMgO+CaO+SrO;0-4のZrO2
;および0-4のB23の組成を有するクリスタルガラス製品の物品。 (実施態様7) 前記ガラス製品が少なくとも3,000の鳴り響き効率を有することを特徴とする
実施態様6記載の物品。 (実施態様8) 前記ガラスが少なくとも0.5%のAl23を含有することを特徴とする実施態
様6記載の物品。 (実施態様9) MgO+CaO+SrO+B23の合計含有量が約16%を超えないことを特徴
とする実施態様6記載の物品。 (実施態様10) 前記ガラスの組成が、1:1:1のモル比で3つのアルカリ金属酸化物K2
、Na2OおよびLi2Oを含有することを特徴とする実施態様6記載の物品。 (実施態様11) 前記ガラスが、酸化物基準の重量パーセントで表して、少なくとも97%が、56
-63%のSiO2、1-3%のAl23、0-4%のLi2O、4-16%のNa2O、0-11%
のK2O、15-25%のZnO、0-7%のBaO、0-4%のMgO+CaO+SrOお
よび0-2%のB23から実質的になる組成を有することを特徴とする実施態様6
記載の物品。 (実施態様12) 互いに直接的に接合された2つのガラス成分から構成される積層ガラス物品で
あって、 一方の成分が、実質的に鉛を含まず、少なくとも2.70g/cm3の密度、1000
℃未満の液相線、長い粘度−温度曲線、70-110×10-7/℃の範囲にある熱膨張係
数、良好な耐引掻性および化学的耐久性を示し、酸化物基準の重量パーセントで
表して、52-66のSiO2;0-3のAl23;0-4のLi2O;3-16のNa2O;0-12
のK2O;15-30のZnO;0-7のBaO;0-5のMgO+CaO+SrO;0-4の
ZrO2;および0-4のB23の組成を有するガラスであり、 他方の成分が、異なる組成を有するが、全温度範囲に亘り前記最初のガラスの
ものと密接に一致する長い粘度−温度曲線を有するガラスであることを特徴とす
る積層ガラス物品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウェブ,ジェイムズ イー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14830 コーニング ハイ ロード 102 Fターム(参考) 4G062 AA18 BB01 DA06 DB01 DB02 DB03 DC01 DC02 DC03 DD01 DE04 DF01 EA01 EA02 EA03 EB03 EB04 EC01 EC02 EC03 EC04 ED01 ED02 ED03 EE01 EE02 EE03 EF01 EF02 EF03 EG01 FA01 FA10 FB01 FC01 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 GA01 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK08 KK10 MM01 MM12 NN29 NN32 NN33 NN34

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛を実質的に含まず、少なくとも2.70g/cm3の密度、100
    0℃未満の液相線、長い粘度曲線、70-110×10-7/℃の範囲にある熱膨張係数、
    良好な耐引掻性および化学的耐久性を示し、酸化物基準の重量パーセントで表し
    て、52-66のSiO2;0-4のAl23;0-4のLi2O;3-16のNa2O;0-12のK2 O;15-30のZnO;0-7のBaO;0-5のMgO+CaO+SrO;0-4のZr
    2;および0-4のB23の組成を有するガラス。
  2. 【請求項2】 少なくとも0.5%のAl23を含有することを特徴とする請
    求項1記載のガラス。
  3. 【請求項3】 MgO+CaO+SrO+B23の合計が約16%を超えない
    ことを特徴とする請求項1記載のガラス。
  4. 【請求項4】 1:1:1のモル比で3つのアルカリ金属酸化物K2O、N
    2OおよびLi2Oを含有することを特徴とする請求項1記載のガラス。
  5. 【請求項5】 酸化物基準の重量パーセントで表して、少なくとも97%が、
    56-63%のSiO2、1-3%のAl23、0-4%のLi2O、4-16%のNa2O、0-11
    %のK2O、15-25%のZnO、0-7%のBaO、0-4%のMgO+CaO+SrO
    および0-2%のB23から実質的になる組成を有することを特徴とする請求項1
    記載のガラス。
  6. 【請求項6】 そのガラスが実質的に鉛を含まず、少なくとも2.70g/cm3 の密度、1000℃未満の液相線、長い粘度曲線、70-110×10-7/℃の範囲にある
    熱膨張係数、良好な耐引掻性および化学的耐久性を示し、酸化物基準の重量パー
    セントで表して、52-66のSiO2;0-4のAl23;0-4のLi2O;3-16のNa2 O;0-12のK2O;15-30のZnO;0-7のBaO;0-5のMgO+CaO+SrO
    ;0-4のZrO2;および0-4のB23の組成を有するクリスタルガラス製品の物
    品。
  7. 【請求項7】 前記ガラス製品が少なくとも3,000の鳴り響き効率を有する
    ことを特徴とする請求項6記載の物品。
  8. 【請求項8】 前記ガラスが少なくとも0.5%のAl23を含有することを
    特徴とする請求項6記載の物品。
  9. 【請求項9】 MgO+CaO+SrO+B23の合計含有量が約16%を超
    えないことを特徴とする請求項6記載の物品。
  10. 【請求項10】 前記ガラスの組成が、1:1:1のモル比で3つのアルカ
    リ金属酸化物K2O、Na2OおよびLi2Oを含有することを特徴とする請求項
    6記載の物品。
  11. 【請求項11】 前記ガラスが、酸化物基準の重量パーセントで表して、少
    なくとも97%が、56-63%のSiO2、1-3%のAl23、0-4%のLi2O、4-16
    %のNa2O、0-11%のK2O、15-25%のZnO、0-7%のBaO、0-4%のMg
    O+CaO+SrOおよび0-2%のB23から実質的になる組成を有することを
    特徴とする請求項6記載の物品。
  12. 【請求項12】 互いに直接的に接合された2つのガラス成分から構成され
    る積層ガラス物品であって、 一方の成分が、実質的に鉛を含まず、少なくとも2.70g/cm3の密度、1000
    ℃未満の液相線、長い粘度−温度曲線、70-110×10-7/℃の範囲にある熱膨張係
    数、良好な耐引掻性および化学的耐久性を示し、酸化物基準の重量パーセントで
    表して、52-66のSiO2;0-4のAl23;0-4のLi2O;3-16のNa2O;0-12
    のK2O;15-30のZnO;0-7のBaO;0-5のMgO+CaO+SrO;0-4の
    ZrO2;および0-4のB23の組成を有するガラスであり、 他方の成分が、異なる組成を有するが、全温度範囲に亘り前記最初のガラスの
    ものと密接に一致する長い粘度−温度曲線を有するガラスであることを特徴とす
    る積層ガラス物品。
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