JP2010030848A - ガラス - Google Patents

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Abstract

【課題】低熱膨張性、低ガラス転移点および低温溶融性を兼ね備えたガラスを提供することであり、0℃〜300℃における平均線膨張係数が好ましくは50×10−7℃−以下、より好ましくは47×10−7℃−以下、最も好ましくは45×10−7℃−以下であり、ガラス転移点が好ましくは650℃以下、より好ましくは600℃以下、最も好ましくは560℃以下のガラスを提供する。
【解決手段】 酸化物基準の質量%で、SiO成分、B成分、およびZnO成分を含有し、SiO成分の含有量が40〜50%であり、これらの成分および任意で含まれるAl成分の質量%の比ZnO/(SiO+B+Al)が0.16以上であり、0〜300℃における平均線膨張係数が50×10−7−1以下であるガラス。
【選択図】なし

Description

本発明は、各種基板材として有用な低い平均線膨張係数および低いガラス転移点を有するガラスに関する。
平均線膨張係数の低いガラスは精密機器分野における基板材、耐熱ガラス等の幅広い分野で使用されている。
近年、望遠鏡用のミラー基板用などの用途において、平均線膨張係数が低く、かつ熱間加工性に優れた低いガラス転移点を有するガラスが求められている。さらにこれらのガラスは低いコストで製造することが求められており、低温で溶融可能であることが必要である。
低熱膨張性のガラスとして一般的に知られているのは硼珪酸ガラスである。その代表としてコーニング社製の#7740が知られており、その平均線膨張係数は0〜300℃で32.5×10−7−1、ガラス転移点は530℃であるものの、溶融温度が1500℃以上と非常に高温である。
そのため、このようなガラスの製造においてはガラスの清澄が困難であり、成型されたガラスの内部品質が悪くなりやすくなるとともに、製造設備のコストが高くなるという問題があった。
また、特許文献1および2に開示されるような低い平均線膨張係数を有するガラスは主に耐熱ガラスとして用いられるため、高いガラス転移点を有することが求められており、低熱膨張性、低温溶融性及び低いガラス転移点を兼ね備えたガラスは開示されていない。
特開2005−139031号公報 特開2000−44278号公報
本発明の目的は、低熱膨張性および低いガラス転移点を有し、比較的低温での溶融が可能であり、0℃〜300℃における平均線膨張係数が好ましくは50×10−7−1以下、より好ましくは47×10−7℃−以下、最も好ましくは45×10−7−1以下であり、ガラス転移点が好ましくは650℃以下、より好ましくは600℃以下、最も好ましくは560℃以下であるガラスを提供することである。
なお、ガラス原料の溶融温度(単に溶融温度ともいう)とは低温溶融性の指標であり、原料を加熱して融液とするとき、その粘度が102.5dPa・sとなる時の温度をいう。測定は球引上げ式粘度計を用いて測定をすることができ、例えば有限会社オプト企業製BVM−13LHを用いて測定することができる。
また、平均線膨張係数は低熱膨張性の指標であり、JOGIS(日本光学硝子工業会規格)16−2003「光学ガラスの常温付近の平均線膨張係数の測定方法」に則り、温度範囲を0℃から300℃の範囲に換えて測定した値をいう。
また、ガラス転移点は熱間加工性の指標とすることができ、JOGIS(日本光学硝子工業会規格)08−2003「光学ガラスの熱膨張の測定方法」により測定した値である。この値が低いほど低い温度でガラスを変形させることが可能となり、ガラスの熱間加工性は優れている。
上記の課題の解決のため、本発明者は酸化物基準でSiO成分、B成分、およびZnO成分を含有し、SiO成分の含有量が40〜50%であり、これらの成分および任意で含まれるAl成分の質量%の比ZnO/(SiO+B+Al)が0.16以上であることを特徴とするガラスは0℃から50℃における平均線膨張係数が50×10−7−1以下、より好ましくは47×10−7−1以下、最も好ましくは45×10−7−1以下であり、ガラス転移点が好ましくは650℃以下、より好ましくは600℃以下、最も好ましくは560℃以下であり、1450℃以下という比較的低温で溶融が可能であることを見出した。より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(構成1)
酸化物基準の質量%で、SiO成分、B成分、およびZnO成分を含有し、SiO成分の含有量が40〜50%であり、これらの成分および任意で含まれるAl成分の質量%の比ZnO/(SiO+B+Al)が0.16以上であり、0〜300℃における平均線膨張係数が50×10−7−1以下であるガラス。
(構成2)
酸化物基準の質量%で、
ZnO成分の含有量が5%〜30%、
成分を15〜35%、
である構成1に記載のガラス。
(構成3)
酸化物基準の質量%で、
Al成分を0〜10%
含有する構成1または2のいずれかに記載のガラス。
(構成4)
酸化物基準の質量%で、
LiO成分を0〜4%、および/または
NaO成分を0〜4%、および/または
O成分を0〜4%
含有する構成1〜3のいずれかに記載のガラス。
(構成5)
酸化物基準の質量%で、LiO成分、NaO成分、KO成分の合量が10%以下である構成1〜4のいずれかに記載のガラス。
(構成6)
酸化物基準の質量%で、
MgO成分を0〜5%、および/または
CaO成分を0〜5%、および/または
SrO成分を0〜5%、および/または
BaO成分を0〜5%
含有する構成1〜5のいずれかに記載のガラス。
(構成7)
酸化物基準の質量%でAs成分および/またはSb成分を0〜1%含有する構成1〜6のいずれかに記載のガラス。
また、本発明は、成分組成を質量%で表しているため、直接表せるべきものではないが、上記の構成と同様の効果を奏するには、モル%にて概ね以下の範囲となる。
(構成8)
酸化物基準のモル%で、SiO成分の含有量が45%〜55%である構成1に記載のガラス。
(構成9)
酸化物基準のモル%で、
ZnO成分の含有量が5%〜30%、
成分を15〜35%、
である構成8に記載のガラス。
(構成10)
酸化物基準のモル%で、
Al成分を0〜10%
含有する構成8または9に記載のガラス。
(構成11)
酸化物基準のモル%で、
LiO成分を0〜4%、および/または
NaO成分を0〜4%、および/または
O成分を0〜4%
含有する構成8〜10のいずれかに記載のガラス。
(構成12)
酸化物基準のモル%で、LiO成分、NaO成分、KO成分の合量が10%以下である構成8〜11のいずれかに記載のガラス。
(構成13)
酸化物基準のモル%で、
MgO成分を0〜6%、および/または
CaO成分を0〜5%、および/または
SrO成分を0〜5%、および/または
BaO成分を0〜4%
含有する構成8〜12のいずれかに記載のガラス。
(構成14)
酸化物基準のモル%でAs成分および/またはSb成分を0〜1%含有する構成8〜13のいずれかに記載のガラス。
本発明によれば、低熱膨張性および低ガラス転移点を有し、より好ましい特性として低温溶融性をも兼ね備えたガラスを提供することができる。すなわち、0℃〜300℃における平均線膨張係数が好ましくは50×10−7−1以下、より好ましくは47×10−7−1以下、最も好ましくは45×10−7−1以下であり、ガラス転移点が好ましくは650℃以下、より好ましくは600℃以下、最も好ましくは560℃以下、ガラス原料の溶融温度(原料を加熱して融液としたときの粘度が102.5dPa・sを示すときの温度)が好ましくは1450℃以下、より好ましくは1430℃以下、最も好ましくは1420℃以下のガラスを提供することができる。
本発明のガラスは、熱的寸法安定性や熱間加工性を要求する各種基板材、構造部材、透過光学系材料等として好適である。
本発明のガラスの平均線膨張係数は、熱的寸法安定性を要求する各種基板材、構造部材、または透過光学系材料等として好ましく適用可能となるために、0℃〜300℃において50×10−7−1以下が好ましく、47×10−7−1以下がより好ましく、45×10−7−1以下が最も好ましい。また、0℃〜300℃における平均線膨張係数の下限値は低い程好ましいが、本発明のガラスにおいては30×10−7−1まで得ることが可能である。
ガラス転移点は、熱間加工を要する各種基板材、構造部材等として好ましく適用可能となるために、650℃以下が好ましく、600℃以下がより好ましく、560℃以下が最も好ましい。また、ガラス転移点は低い程好ましいが、本発明のガラスにおいては500℃まで低い値を示すことが可能である。
ガラス原料の溶融温度はガラス製造のコストを低くし、ガラスの清澄を容易とするために1450℃以下であることが好ましく、1430℃以下がより好ましく、1420℃以下が最も好ましい。また、本発明のガラスの前記溶融温度は1400℃程度まで低い値を示すことが可能である。
本発明のガラスを構成する各成分について説明する。なお、特に記載の無い場合、本明細書においては前記各成分は酸化物基準の質量%にて表現する。
ここで、「酸化物基準」とは、本発明のガラスの構成成分の原料として使用される酸化物、硝酸塩等が溶融時にすべて分解され酸化物へ変化すると仮定して、ガラス中に含有される各成分の組成を表記する方法であり、この生成酸化物の質量の総和を100質量%として、ガラス中に含有される各成分の量を表記する。なお、陽イオンが複数の価数を取りうるものであっても、明細書中に記載された酸化物に換算して表現されるものとする。
酸化物基準の質量%で、SiO成分、B成分、およびZnO成分を含有し、SiO成分の含有量が40〜50%であり、これらの成分および任意で含まれるAl成分の質量%の比ZnO/(SiO+B+Al)が0.16以上であることを特徴とする。
SiO成分、B成分は本発明のガラス骨格を形成する成分である。また、Al成分は任意で含有される成分であるが、含有される場合、SiO成分、B成分と共にガラス骨格を形成し得る成分である。
SiO成分は低い平均線膨張係数を得るために必須な成分であるが、ガラスの溶融温度を高くする傾向がある。
成分は高温領域での粘性を下げ低温溶融性を向上させる(より低温で溶融することができる)が、一方でガラスが分相しやすくなる傾向がある。
Al成分は低い平均線膨張係数を得やすくし、分相を抑制するための任意成分であるが、ガラス転移点を高くする傾向がある。
またZnO成分は低温溶融性を向上させるとともに、ガラス転移点を低くする効果があるが一方でガラスの平均線膨張係数を大きくする傾向がある。
このようにこれらの成分は所望の物性に貢献する効果と相反する効果があり、本発明はこれらのSiO成分、B成分、ZnO成分、および任意で含まれるAl成分におけるZnO/(SiO+B+Al)比を特定の範囲とすることで、所望の物性とは相反する効果の影響を最小限とし、所望の物性を得るための効果を最大限に得ることができ、低い溶融温度を維持しながら、0〜300℃における平均線膨張係数が50×10−7−1以下、ガラス転移点が650℃以下のガラスを得ることを可能とするものである。
前記ZnO/(SiO+B+Al)比が0.16未満であると低温溶融性が損なわれるため、その比は0.16以上であることが好ましく、0.17以上であることがより好ましく、0.18以上であることが最も好ましい。
また、前記比が0.40を超えると失透傾向が極めて増大し、ガラスとしての安定性を著しく損なうため、その比は0.40以下であることが好ましく、0.38以下であることがより好ましく、0.35以下であることが最も好ましい。
前記SiO成分の含有量が40%未満であると、所望の平均線膨張係数得難くなるためSiO成分の含有量の下限は40%以上とすることが好ましく、41%以上とすることがより好ましく、42%以上とすることが最も好ましい。
また、本発明のガラスの溶融温度をより低くし、低温溶融性をより良くするためには、前記SiO成分の含有量の上限は50%以下とすることが好ましく、49%以下とすることが最も好ましい。
前記B成分の含有量が15%未満であると、ガラス原料の溶融が困難となりやすいため、前記B成分の含有量の下限を15%以上とすることが好ましく、18%以上とすることがより好ましく、20%以上とすることが最も好ましい。
また、前記B成分の含有量が35%を超えるとガラスの平均線膨張係数が大きくなるとともに、分相傾向が増大するため、前記B成分の含有量の上限は35%以下とすることが好ましく、32%以下とすることがより好ましく、30%以下とすることが最も好ましい。
前記Al成分が10%を超えると所望のガラス転移点と低い平均線膨張係数を有するガラスが得難くなり、分相を抑制する効果が得られにくくなるため、10%以下とすることが好ましく、9%以下とすることが最も好ましい。
前記ZnO成分の含有量が5%未満であると、ガラス原料の低温溶融が困難となりやすいため、前記ZnO成分の含有量の下限を5%以上とすることが好ましく、7%以上とすることがより好ましく、10%以上とすることが最も好ましい。
前記ZnO成分の含有量が30%を超えると平均線膨張係数が大きくなりやすくなるとともに失透傾向が増大しやすくなるため、その含有量は30%以下が好ましく、28%以下がより好ましく、25%以下が最も好ましい。
LiO成分はガラス転移点の低下および溶融性の向上させやすくする任意で添加できる成分である。ただし含有量が大きくなると熱膨張係数が大きくなりやすいことから、その含有量の上限は、好ましくは4%以下、より好ましくは3%以下、最も好ましくは2%以下である。
NaO成分はガラス転移点の低下および溶融性の向上させやすくする任意で添加できる成分である。ただし含有量が大きくなると熱膨張係数が大きくなりやすいことから、その含有量の上限は、好ましくは4%以下、より好ましくは3%以下、最も好ましくは2%以下である。
O成分はガラス転移点の低下および溶融性の向上させやすくする任意で添加できる成分である。ただし含有量が大きくなると熱膨張係数が大きくなりやすいことから、その含有量の上限は、好ましくは4%以下、より好ましくは3%以下、最も好ましくは2%以下である。
また、LiO成分,NaO成分およびKO成分の合量が10%を超えると、所望の熱膨張係数を有するガラスが得難くなるため、その合量は10%以下が好ましく、6%以下がより好ましく、4%以下が最も好ましい。
MgO成分は低温溶融性を向上させやすくする任意で添加できる成分である。ただし含有量が大きくなると、ガラス転移点が高くなるとともに、失透性が増大するため、その含有量の上限は、好ましくは5%以下、より好ましくは3%以下、最も好ましくは2%以下である。
CaO成分は低温溶融性を向上させやすくする任意で添加できる成分である。ただし添加量が多いと平均線膨張係数が大きくなりやすくなるため、その含有量の上限は、好ましくは5%以下、より好ましくは3%以下、最も好ましくは2%以下である。
SrO成分は低温溶融性を向上させやすくするとともに清澄効果が期待できる任意で添加できる成分である。ただし添加量が多いと平均線膨張係数が大きくなりやすくなるため、その含有量の上限は、好ましくは5%以下、より好ましくは3%以下、最も好ましくは2%以下である。
BaO成分はガラスの分相を抑制しやすくするとともに、低温溶融性を向上させやすくする任意で添加できる成分である。ただし添加量が多いと平均線膨張係数が大きくなりやすくなるため、その含有量の上限は、好ましくは5%以下、より好ましくは4%以下、最も好ましくは3%以下である。
As成分およびSb成分はガラスの清澄剤として任意で添加できる成分である。ただし多量に加えても清澄効果は大きくならないため1%を上限とし、好ましくは0.5%以下、最も好ましくは0.3%以下である。また、清澄剤としてAs成分やSb成分の代わりにCeO成分やSnO成分を添加しても良い。この場合の含有量の上限値はAs成分やSb成分と同様、1%を上限とし、好ましくは0.5%以下、最も好ましくは0.3%以下である。
PbO成分はガラスを製造、加工、及び廃棄をする際に環境対策上の措置を講ずる必要があり、そのためのコストを要するため、本発明のガラスにPbOを含有させるべきでない。
さらに本発明のガラスにおいては、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Mo、Eu、Nd、Sm、Tb、Dy、Er等の各成分は本発明の目的への貢献が少なく、ガラスが着色してしまうため透過光学系材料としての使用を考慮した場合、含有しないことが好ましい。
ただし、ここでいう含有しないとは、不純物として混入される場合を除き、人為的に含有させないことを意味する。
その他の成分については、本発明の主旨を損なわない程度であれば添加しても良いが、小さい平均線膨張係数を得やすくするために、SiO成分、Al成分、B成分およびZnO成分以外のガラス中に含有される各成分がいずれも酸化物基準の質量%で5%を超えないことが好ましい。
本発明のガラスの製造方法としては、公知の溶融法を用いる事が出来る。すなわち、本発明のガラスが酸化物基準で表わされた組成となるように珪砂、硼酸、酸化アルミニウム、亜鉛華、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、硝酸ストロンチウム、硝酸バリウム、五酸化アンチモン等からなるガラス原料を、石英または白金などからなる坩堝へ充填する。そして電気炉、ガス炉などの溶融炉で加熱溶融する。本発明のガラスはガラス原料の溶融温度が1450℃以下であり、前記溶融炉での加熱溶融時の温度は1400℃〜1450℃、好ましい態様においては1400℃〜1420℃の温度で溶融することができる。
溶融後、必要に応じ清澄、撹拌を行いガラスを均質化させ、その後成形型に溶融ガラスを流しこみ急冷することによって成形、徐冷炉において徐冷する。
徐冷炉から取りだしたガラスは必要に応じて切断、研削、研磨を行うことで、各種基板材、構造部材、透過光学系材料を得ることができる。
本発明の実施例について説明する。ガラスが酸化物基準で表わされた表1に示す組成比となるように珪砂、硼酸、酸化アルミニウム、亜鉛華、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、硝酸ストロンチウム、硝酸バリウム、五酸化アンチモンからなるガラス原料バッチを調製した。バッチは白金坩堝へ充填し、1400〜1450℃の電気炉により、6時間加熱溶融した。溶融したガラスを板状に成型し徐冷した。
表1に本発明の実施例の酸化物基準の質量%で表わされたガラス組成、0℃〜300℃における平均線膨張係数(α)、ガラス転移点(Tg)、ガラスの粘度が102.5dPa・sを示すときの温度(溶融温度)を示す。
Figure 2010030848
上記実施例のガラスは、すべて0℃から300℃における平均線膨張係数が45×10−7−1以下、粘度が102.5dPa・sを示すときの温度が1420℃以下、かつガラス転移点が560℃以下である。
これらのガラスを切断、研削、研磨といった加工を順に行い、基板材、構造部材、透過光学材料を作成した。これらは全て熱的な寸法安定性を有するものであり、従来の熱低膨張性ガラス、セラミックス材料等に比較して安価に製造でき、容易に加工ができた。
また、上記実施例にて作製されたガラスは、700℃〜850℃という比較的低い温度で、自重変形させることが可能であった。従って、本発明のガラスを使用することによって細長い棒状のガラス材料を型枠内で加熱することにより変形させ、通常成形が困難である大形のブロック品を容易に得ることも可能である。

Claims (7)

  1. 酸化物基準の質量%で、SiO成分、B成分、およびZnO成分を含有し、SiO成分の含有量が40〜50%であり、これらの成分および任意で含まれるAl成分の質量%の比ZnO/(SiO+B+Al)が0.16以上であり、0〜300℃における平均線膨張係数が50×10−7−1以下であるガラス。
  2. 酸化物基準の質量%で、
    ZnO成分の含有量が5%〜30%、
    成分を15〜35%、
    である請求項1に記載のガラス。
  3. 酸化物基準の質量%で、
    Al成分を0〜10%
    含有する請求項1または2のいずれかに記載のガラス。
  4. 酸化物基準の質量%で、
    LiO成分を0〜4%、および/または
    NaO成分を0〜4%、および/または
    O成分を0〜4%
    含有する請求項1〜3のいずれかに記載のガラス。
  5. 酸化物基準の質量%で、LiO成分、NaO成分、KO成分の合量が10%以下である請求項1〜4のいずれかに記載のガラス。
  6. 酸化物基準の質量%で、
    MgO成分を0〜5%、および/または
    CaO成分を0〜5%、および/または
    SrO成分を0〜5%、および/または
    BaO成分を0〜5%
    含有する請求項1〜5のいずれかに記載のガラス。
  7. 酸化物基準の質量%でAs成分および/またはSb成分を0〜1%含有する請求項1〜6のいずれかに記載のガラス。
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