JP5292029B2 - ガラス - Google Patents
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Description
酸化物基準でSiO2成分、Al2O3成分、B2O3成分、CeO2および/またはSnO2成分を含有し、
CeO2成分および/またはSnO2成分の合計量γが
γ≧0.005α+0.0189β2+0.011β−5.5 (α;液相温度 β;B2O3成分の含有量)の関係を満足することを特徴とするガラス。
(構成2)
酸化物基準の質量%で
SiO2成分を48〜65%
Al2O3成分を8〜25%
B2O3成分を0%を超え、12%以下
含有する構成1に記載のガラス。
(構成3)
酸化物基準の質量%で、CeO2成分および/またはSnO2成分を0.01〜3%含有することを特徴とする構成1または2記載のガラス。
(構成4)
酸化物基準の質量%で
CaO成分を0〜5%、および/または
MgO成分を0〜20%、および/または
BaO成分を0〜5%、および/または
SrO成分を0〜5%、および/または
ZnO成分を0〜15%、および/または
ZrO2成分を0〜5%、および/または
TiO2成分を0〜5%、および/または
Li2O成分、Na2O成分、K2O成分から選ばれる1種以上の成分の合計を0〜10%含有することを特徴とする構成1〜3のいずれかに記載のガラス。
(構成5)
酸化物基準の質量%で
Y2O3、La2O3、Gd2O3、Bi2O3、WO3、Nb2O5およびTa2O5の各成分の1種または2種以上の合計を0〜7%の範囲で含有することを特徴とする構成1〜4のいずれかに記載のガラス。
(構成6)
ガラスの粘度が102.5dPa・sを示すときの温度が1450℃以下であることを特徴とする構成1〜5のいずれかに記載のガラス。
(構成7)
0〜300℃における平均線膨張係数が25〜55×10−7℃−1であることを特徴とする構成1〜6のいずれかに記載のガラス。
(構成8)
F、Cl、Br、I、Pb、As、およびSb元素をガラス構成成分として含有しないことを特徴とする構成1〜7のいずれかに記載のガラス。
CeO2成分および/またはSnO2成分の合計量γが、
γ≧0.005α+0.0189β2+0.011β−5.5 (α;液相温度 β;B2O3成分の含有量)の関係を満足することを特徴とする。
SiO2成分、Al2O3成分、B2O3成分は低熱膨張性ガラスの主要成分であり、CeO2成分および/またはSnO2成分は清澄剤としての効果をもたらす。
そして、SiO2成分、Al2O3成分、B2O3成分と必要に応じて含有される任意の成分によって決まるガラスの液相温度と、B2O3成分の含有量とCeO2および/またはSnO2成分の合計量の関係が上記の関係式を満たすように脱泡剤を含有させることにより、B2O3成分によるリボイルを抑制して、良好な脱泡性と高い生産性を両立することが可能となる。
所望の平均線膨張係数を得やすくするためには、SiO2成分の含有量の下限を48%とすることが好ましく、49%とすることがより好ましく、50%とすることが最も好ましい。
また、本発明のガラスの溶融温度をより低くし、低温溶融性をより良くするためには、SiO2成分の含有量の上限は65%とすることが好ましく、62%とすることがより好ましく、60%とすることが最も好ましい。
また、Al2O3成分は耐熱性を向上させるとともに、ガラスの分相を抑制する効果がある。Al2O3成分の含有量が8%未満では分相しやすくなり、上記効果を充分に得ることができない。したがって、この成分の含有量の下限を8%とすることが好ましい。上記効果を充分に得るためにはAl2O3成分の下限を9%とすることがより好ましく、9.5%とすることが最も好ましい。
またAl2O3成分の含有量が25%を超えると溶融性が著しく低下するので、この成分の含有量の上限は25%とすることが好ましく、24%とすることがより好ましく、23%とすることが最も好ましい。
また、B2O3成分の含有量が12%を超えるとガラスの化学的耐久性悪化が加速してしまう。さらには溶融工程においてリボイルが発生しやすくなるので、B2O3成分の含有量の上限は12%とすることが好ましく、11.5%とすることがより好ましく、11%とすることが最も好ましい。
一方で、CeO2成分またはSnO2成分の1種以上の合計量が3%を超えるとSnが金属として析出しやすくなる、またはCeO2による可視光の短波長域および紫外線領域の透過率の低下をもたらすため3%以下であることが好ましく、2.8%以下であることがより好ましく、2.5%以下であることが最も好ましい。
前記γ、α、βの関係式を満たし、かつCeO2成分またはSnO2成分上記の範囲とすることで高い清澄効果がより得やすくなる。 尚、CeO2成分またはSnO2成分は双方共に含有させても清澄効果を鈍化させることはなく、むしろ助長される効果がある。
また、MgO成分の含有量が20%を超えると所望の熱膨張係数が得られなくなる。したがって、この成分の含有量の上限は20%とすることが好ましく、19%とすることがより好ましく、18%とすることが最も好ましい。
その後ガラスを10×10×1(cm)の形状に鏡面加工後、顕微鏡にて内部を観察することにより、泡の個数を調べた。尚、検出可能な泡の最小径(直径)は10μmとした。また、得られた各々のガラスについて0℃〜300℃における平均線膨張係数(α)、液相温度、ガラスの粘度が102.5dPa・sとなる時の温度(T)を測定した。それらの値を泡数と共に表に記載する。
ガラスの粘度が102.5dPa・sとなる時の温度は有限会社オプト企業製BVM−13LHを用いて測定した値である。
一方、比較例1〜3においては、ガラス100cm3中に含まれる残存泡数を観察したところ、残存泡数は130〜210個であった。例えば比較例1のホウ酸含有量は6.8%、液相温度は1160℃であるので、上記0.005α+0.0189β2+0.011β−5.5においてα=1160、β=6.8の値を代入した結果、γ≧1.249となる。この時比較例1のγに相当するCeO2含有量は0.1であるので、関係式を満たしておらず、十分な脱泡効果が得られないことがわかる。
Claims (5)
- 酸化物基準の質量%で
SiO2成分を48〜65%、
Al2O3成分を8〜25%、
B2O3成分を0%を超え、12%以下、
CaO成分を0〜5%、
MgO成分を0〜20%、
BaO成分を0〜5%、
SrO成分を0〜5%、
ZnO成分を0〜15%、
ZrO 2 成分を0〜5%、
TiO 2 成分を0〜5%、
Li 2 O成分、Na 2 O成分、K 2 O成分から選ばれる1種以上の成分の合計を0.8〜10%
CeO2 成分および/またはSnO2成分を0.01〜3%含有し、
CeO2成分および/またはSnO2成分の合計量γが
γ≧0.005α+0.0189β2+0.011β−5.5 (α;液相温度 β;B2O3成分の含有量)の関係を満足することを特徴とするガラス。 - 酸化物基準の質量%で
Y2O3、La2O3、Gd2O3、Bi2O3、WO3、Nb2O5およびTa2O5の各成分の1種または2種以上の合計を0〜7%の範囲で含有することを特徴とする請求項1に記載のガラス。 - ガラスの粘度が102.5dPa・sを示すときの温度が1450℃以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のガラス。
- 0〜300℃における平均線膨張係数が25〜55×10−7℃−1であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガラス。
- F、Cl、Br、I、Pb、As、およびSb元素をガラス構成成分として含有しないことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のガラス。
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