JP2002517800A - 背面投射システム - Google Patents

背面投射システム

Info

Publication number
JP2002517800A
JP2002517800A JP2000553865A JP2000553865A JP2002517800A JP 2002517800 A JP2002517800 A JP 2002517800A JP 2000553865 A JP2000553865 A JP 2000553865A JP 2000553865 A JP2000553865 A JP 2000553865A JP 2002517800 A JP2002517800 A JP 2002517800A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diffuser
screen assembly
light
screen
polarizer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000553865A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002517800A5 (ja
Inventor
チョウ,シン−シン
エー. トーマス,パトリック
エム. ブレナー,コリーン
シー. チャン,ジェフリー
エス. モシュレフザデ,ロバート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Innovative Properties Co
Original Assignee
3M Innovative Properties Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 3M Innovative Properties Co filed Critical 3M Innovative Properties Co
Publication of JP2002517800A publication Critical patent/JP2002517800A/ja
Publication of JP2002517800A5 publication Critical patent/JP2002517800A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/54Accessories
    • G03B21/56Projection screens
    • G03B21/60Projection screens characterised by the nature of the surface
    • G03B21/62Translucent screens
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/28Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for polarising
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/02Diffusing elements; Afocal elements
    • G02B5/0205Diffusing elements; Afocal elements characterised by the diffusing properties
    • G02B5/0236Diffusing elements; Afocal elements characterised by the diffusing properties the diffusion taking place within the volume of the element
    • G02B5/0242Diffusing elements; Afocal elements characterised by the diffusing properties the diffusion taking place within the volume of the element by means of dispersed particles
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/02Diffusing elements; Afocal elements
    • G02B5/0273Diffusing elements; Afocal elements characterized by the use
    • G02B5/0278Diffusing elements; Afocal elements characterized by the use used in transmission
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/54Accessories
    • G03B21/56Projection screens
    • G03B21/60Projection screens characterised by the nature of the surface
    • G03B21/604Polarised screens
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/54Accessories
    • G03B21/56Projection screens
    • G03B21/60Projection screens characterised by the nature of the surface
    • G03B21/62Translucent screens
    • G03B21/625Lenticular translucent screens
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3141Constructional details thereof
    • H04N9/315Modulator illumination systems
    • H04N9/3167Modulator illumination systems for polarizing the light beam

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 拡散体と偏光子とを含む背面投射スクリーンが記載される。拡散体は、バインダ内に分散した粒子を有する。粒子とバインダとは、異なる屈折率を有し、拡散体が当初偏光状態の光を円錐角度に拡散しながら光の当初偏光状態を実質的に保存するように、選択される。拡散体は、拡散体に側方向に散乱される光の一部を実質的に偏光解消もする。偏光子は、拡散体を通って透過された光を受け取るように配置される。偏光子は、当初偏光状態の光を透過しながら、異なる偏光状態を有する側方向散乱光の一部を吸収する。スクリーンアセンブリ全体の解像度は、スクリーンアセンブリの他の特性を改良しながら、より高く作ることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】背景 本発明は、透過型スクリーンに関し、特に、背面投射システムに使用するのに
適切な透過型スクリーンに関する。
【0002】 背面投射スクリーンは一般に、スクリーンの背面に投射された画像を視覚空間
に透過するように設計される。投射システムの視覚空間は、比較的大きくてもよ
く(たとえば、背面投射テレビ)、または比較的小さくてもよい(たとえば、背
面投射データモニタ)。背面投射スクリーンの性能は、スクリーンの様々な特性
に関して記載することができる。スクリーンの性能を記載するのに使用される典
型的なスクリーン特性として、ゲイン、視角(観察角)、解像度、コントラスト
、色およびスペックル(斑点模様)等の望ましくないアーチファクトの存在など
が挙げられる。高解像度、高コントラストおよび大ゲインを有する背面投射スク
リーンを有することが一般に望ましい。スクリーンが光を大きな視覚空間に広げ
ることも望ましい。残念ながら、下記により詳しく記載されるように、1つのス
クリーン特性が改良されると、1つ以上の他のスクリーン特性が劣化することが
多い。たとえば、同一のスクリーン構造物を使用してスクリーンのゲインを増加
するためには、スクリーンを容易に見ることができる視角を減少しなければなら
ない。結果として、特定の背面投射ディスプレイ用途のため、全体的に受容可能
な性能を有するスクリーンを製造するために、スクリーン特性および性能に一定
の妥協がなされる。
【0003】 高解像度を必要とする背面投射ディスプレイ用途は、より顕著になる。たとえ
ば、高鮮明度およびデジタルテレビフォーマットは、比較的高い解像度必要条件
を有する。結果として、そのような背面投射テレビに使用されるスクリーンは、
より高い解像度の画像を分解することができなければならない。背面投射デスク
トップデータモニタも高解像度要求条件を有する。より高い解像度に適合するよ
うに典型的な背面投射スクリーンを修正するときに、上述の妥協が、スクリーン
の他の性能特性を劣化する傾向がある。したがって、スクリーンが使用される背
面投射ディスプレイ用途に必要な最小性能基準に合致しながら、性能全体を改良
したスクリーンが必要である。
【0004】概要 一般に、本発明は、背面投射スクリーンに関する。1つの特定の実施態様にお
いて、スクリーンアセンブリは、拡散体と偏光子とを含む。拡散体は、バインダ
内に分散した粒子を有する。粒子とバインダとは、異なる屈折率を有し、拡散体
が当初偏光状態の光を円錐の角度に広げながら、光の当初偏光状態を実質的に保
存するように、選択される。拡散体は、拡散体に側方向に散乱する光の一部から
実質的に偏光を取り除きもする。偏光子は、拡散体を通って透過した光を受け取
るように配置される。偏光子は、異なる偏光状態を有する側方向散乱光の一部を
吸収しながら当初偏光状態の光を透過する。
【0005】 本発明の別の実施態様において、拡散体を出る拡散光の変調の深さが偏光子を
通って透過した後の拡散光の変調の深さよりも少ないように、拡散体と偏光子と
がスクリーンアセンブリ内で組み合わされる。そのような実施態様において、ス
クリーンアセンブリ全体の解像度は、スクリーンアセンブリの他の特性も改良し
ながら、より高く作ることもできる。
【0006】 別の実施態様において、全体的に高性能なスクリーン特性を有し、拡散体と偏
光子とを含むスクリーンアセンブリを作ることができる。そのようなスクリーン
は、少なくとも約0.5のゲインを有し、シンチレーションをわずかに呈するか
またはシンチレーションをまったく呈さず、少なくとも50度の視角を有し、少
なくとも約0.80の変調の深さを有する。
【0007】 さらに別の実施態様において、スクリーンアセンブリは、バインダ内に分散さ
れた粒子を有する拡散体と、拡散体にラミネートされた偏光子と、スクリーンア
センブリの観察者の側で偏光子にラミネートされたガラスシートと、ガラスシー
トの外側に反射防止コーティングとを含む。スクリーンアセンブリは、少なくと
も約65度の視角と、少なくとも約0.65のピークゲインと、少なくとも約0
.90の変調の深さとを有してもよい。スクリーンアセンブリは、せいぜいわず
かに観察可能であるシンチレーションのみをさらに有してもよい。
【0008】 改良された投射システムは、本発明のさらに別の実施態様において提供される
。投射システムは、ピクセルから構成される偏光された画像を生成するのに使用
されるプロジェクタを含む。バルク拡散要素が、投射された画像を受け取りこれ
を所与の視角に拡散するために配置される。異なるピクセルに対応する位置で拡
散体を出るように、拡散体によって側方向に散乱される投射されたピクセルに対
応する光の偏光状態を維持するよりも大きい程度に、投射されたピクセルに対応
する位置で光が拡散体を透過するときに、拡散要素は、画像の投射されたピクセ
ルに対応する光の偏光状態を維持する。システムはまた、光路内の拡散体に従う
吸収偏光子を含む。偏光子は、投射されたピクセルに対応する位置で拡散体を透
過する投射されたピクセルに対応する光を通るように、配向される。
【0009】 上記の本発明の概要は、本発明の各例示された実施態様またはすべての実施を
記載することは意図されていない。下記の図面および詳細な説明が、これらの実
施態様をより詳しく説明する。
【0010】詳細な説明 本発明は、一般に多数のスクリーンアセンブリに適用可能であり、特に、背面
投射システムに使用されるスクリーンアセンブリに適切である。そのようなスク
リーンアセンブリの特定の実施例は下記に提供されて本発明の様々な態様の説明
を容易にするが、本発明は実施例の特定のものに限定されることを意図しない。
【0011】 図1を参照して、本発明の1つの特定の実施態様による背面投射スクリーン1
00が記載される。背面投射スクリーン100は、拡散要素101と吸収偏光子
要素103とを含む。下記により詳しく記載されるように、拡散要素101は、
プロジェクタ105から投射されスクリーン100の背面に入射する偏光画像の
光を、スクリーンの観察者の側の所望の視角107へ広げる。視角は、所望の用
途によって対称的でも非対称でもよい。吸収偏光要素103は、下記に詳しく説
明されるように、多くの機能を果たす。吸収偏光子要素103の1つの機能は、
スクリーン100が周囲光109の存在下で使用されるときにスクリーン100
のコントラストを改良することである。コントラストは、スクリーンの観察者の
側に入射する周囲光(偏光されていない)の一部を吸収することによって改良さ
れるが、これは、そうでなければスクリーンによって反射され、画像コントラス
トを低下することになる。偏光子要素103の通過方向は、投射された画像が偏
光子要素103によって吸収されるのを最小にするために、投射された画像の偏
光方向に整合される。認識されるように、スクリーンアセンブリ100を通って
透過された画像を大幅に吸収せず、周囲光のおよそ半分を吸収することが、周囲
光の存在下で測定したときにスクリーンのコントラストを高める。
【0012】 以下に検討されるように、偏光要素103によって吸収された画像光の量は、
一部はスクリーンの偏光保存能力による。したがって、拡散要素101によって
拡散されこれを通って透過されるときに画像光を大幅に偏光解消しない拡散要素
101を使用することが一般に好ましい。1つの実施態様において、バインダ内
に分散された粒子から構成される偏光保存バルク拡散体を使用する。使用される
粒子の型、および、粒子がバインダ内に分散される方法は、各々、拡散体の偏光
保存特性に影響を及ぼす。良好な偏光保存を達成するために、粒子は球形であり
、拡散体は薄く、バインダ内の粒子荷重は低いことが一般に望ましい。拡散体厚
さおよび粒子荷重も、拡散体のゲインおよび視角に影響を与え、そのような影響
は拡散体を設計するときに考慮に入れなければならない。
【0013】 以下にさらに記載されるように、スクリーンの特性全体を改良することができ
る方法で、拡散要素101および吸収偏光要素103は、一緒に組み合わせられ
ることが有利である。本発明の1つの実施態様によると、拡散要素101は選択
的に一定の光を偏光解消するように選ばれることが認識される。選択的に偏光解
消される光が、そうでなければ画像を劣化する光である場合に(たとえば、隣接
するピクセルから側方向に散乱されるため)、スクリーンアセンブリ100の観
察者の側に到達するそのような光の量は、偏光要素103による実質的な吸収の
ため大幅に減少する。さらに、下記に詳しく記載されるように、スクリーンアセ
ンブリを通って透過された望ましくない光の選択的な偏光解消および吸収は、拘
束をゆるめるが、これは、そうでなければ、スクリーンにかけられて、望ましく
ない光による画像劣化を防ぐ。ゆるめられた拘束を使用して、スクリーンの他の
特性を改良することができる。
【0014】 本発明のスクリーンアセンブリは、偏光された画像源を使用する投射システム
に使用されるのに特に適切である。本発明の1つの実施態様によると、たとえば
、液晶ディスプレイ(LCD)系プロジェクタを投射システムに使用して、本発
明に記載される型のスクリーンアセンブリに偏光された画像を投射することがで
きる。投射システムは、サイズが、比較的小型なデータモニタから大型スクリー
ンTVおよびビデオウォールまで変化してもよい。投射システムは、ヨーロッパ
特許出願第EP783133号、発明の名称「投射画像(Projecting
Images)」に記載された様々な投射システム等の屈曲画像投射に依存し
てもよく、この特許出願は、その内容を本願明細書に引用したものとする。下記
の記載から認識されるように、そのようなシステムは、本明細書に記載の様々な
スクリーンアセンブリの使用によって特に利益がある。投射システムが、第EP
783133号に記載されているように偏光感知鏡を使用する場合、スクリーン
アセンブリに使用される吸収偏光子を加えることは、投射システムの性能をさら
に高める。スクリーンアセンブリの吸収偏光子は、たとえば、イメージャー(た
とえばLCD)、偏光感知ビームスプリッターおよび鏡、リターダー等を含む投
射システムの他の部品のクリーンアップ偏光子としても作用することができる。
【0015】 より良好な性能特性を有するスクリーンアセンブリを作ることができる方法で
、拡散要素および吸収偏光子要素がどのように組み合わせることができるかをさ
らに理解するのを容易にするために、様々なスクリーン特性のより詳しい記載が
下記に提供される。1つの重要なスクリーン特性がゲインである。スクリーンの
ゲインは、視角の関数としてスクリーンの明度を表す。ゲインの較正は一般に、
理想的ランベルト反射器を使用して行われるが、理想的ランベルト標準のゲイン
は、すべての角度で1に設定される。スクリーン(またはスクリーン要素)のピ
ークゲインは、いくつかの角度で最高のゲインに対応する。たとえば、バルク拡
散体スクリーンのピークゲインは一般に、スクリーンの表面に直角の角度でスク
リーンを通って透過された光のために観察される。
【0016】 別の重要なスクリーン特性は視角である。本明細書で使用されるスクリーンの
視角は、スクリーンのゲインがピークゲインの半分に落ちる角度である。バルク
拡散を使用して所望の視角に光を広げるスクリーンにおいて、視角は一般に、透
過された画像の強度がスクリーン表面に直角に透過された光の強度の半分に落ち
る角度に対応する。
【0017】 スクリーン性能の別の尺度はコントラストである。コントラストは一般に、投
射された白画像の照度の、投射された黒画像の照度に対する比率である。そのよ
うであるため、数値的コントラスト数は、光源および画像形成オプチクスに依存
する。コントラスト比率は、スクリーン明度が上がると上がる傾向があり、投射
された黒画像はより黒くなる。1つの例において、コントラストはシステムの動
的範囲として表される。動的範囲は、周囲光がない場合のコントラスト比率の測
度である。投射ディスプレイが周囲光の存在下で使用されるときに、スクリーン
から反射される周囲光もある。反射した光は一般に、正反射部分と拡散部分との
両方を有する。反射は、スクリーンのコントラストを減少する傾向がある。した
がって、スクリーンが周囲光の存在下で使用される場合、コントラスト比率も、
周囲光を吸収するスクリーンの能力に依存する。スクリーンによる拡散反射が、
スクリーンのコントラストの低下により寄与する傾向があるため、スクリーンか
ら拡散反射の量を減少することが特に望ましい。拡散レフレクタンスの量は、ス
クリーン性能の別の有用な尺度を提供する。
【0018】 スクリーンの別の特性は、色を維持し、局所的な色変化またはシフトの導入を
防止するかまたは最小にする能力である。一定のスクリーンにおいて、色は、ス
クリーン上の異なる色ピクセル様スポットの無作為なパターンとして観察される
ことが可能である。そのような色アーチファクトは一般に波長依存散乱から生じ
、そこで波長は異なる方向に散乱するかまたは異なる効率で散乱する。波長の散
乱依存の結果として、異なる色が物理的に分離されて、投射スクリーンの見る側
で観察可能である。観察者がいずれの色分解を分析することができなくなるまで
スクリーンの厚さを増大することによって、バルク拡散体を使用してスクリーン
上の色アーチファクトを減少することができる。
【0019】 一定の背面投射スクリーンで観察される別のアーチファクトは、スペックルで
ある。スペックルは、目のわずかな動きで動くように見える無策に配向されたパ
ターンとして観察される。スペックルは、一般にコヒーレントインターフェアラ
ンスに関係し、より典型的には投射されたビームがほぼコヒーレントである高倍
率システムでスクリーンが使用されるときに観察される。照明ビームのコヒーレ
ンスを破壊すると、スペックルは減少する。たとえば、拡散の量および/または
拡散体の厚さを増加することによって、スペックルを減少するかまたは排除する
ことができる。下記により詳しく記載されるように、拡散体の厚さを増加して色
またはスペックルを減少するかまたは排除することは、スクリーン解像度および
ゲインを減少するという不利点を有する。
【0020】 スクリーン上の色およびスペックルのアーチファクトは、シンチレーションと
してひとまとめにして観察されることが多い。一般に、色およびスペックルは同
一の傾向に従う(たとえば、色の量が減少するとスペックルが減少する)。シン
チレーションを定量化する1つの方法は、ピクセルサイズのレベルで明度均一度
を測定することである。シンチレーションの結果として生じる非均一性は、標準
偏差として表すことができる。シンチレーションの存在は定性的にも表すことが
できる。目は効果的にシンチレーションを検出することができるため、定性評価
は重要である。下記の第I表は、シンチレーションを特徴づける従来の方法を表
す。
【0021】
【表1】
【0022】 上記のように、背面投射ディスプレイ用途はますます高い解像度を備えたスク
リーンを必要とするため、背面投射スクリーンの解像度はより重要になっている
。スクリーンの解像度は一般に、スクリーンに投射された画像で識別されること
ができる最小詳細の測度として規定される。解像度を測定する1つの方法は、暗
い線と明るい線との一連のセットを累進的に小さくなるスペースに表すスクリー
ンに画像を投射して、解像することができる1ミリメートル当たりの線の限定数
を突きとめることによって達成される。この方法を使用して、スクリーンの解像
度は、異なる空間周波数で水平バーおよび/または垂直バーを解像する能力とし
て、定量化することができる。
【0023】 スクリーンの解像度は、図2A、図2Bの方法でスクリーンの変調の深さ(M
D)を測定することによって定量化することができる。図2Aに例示されるよう
に、変調の深さは、スクリーンを通って透過された明るい画像205と暗い画像
207とを繰り返すパターン201を調べることによって測定される。パターン
201は、バーに直交な線203に沿って走査される。走査は、走査線203に
沿った位置の関数として光の強度を測定する。そのような走査の結果は、図2B
に例示されるように、走査線203に沿った位置の関数として強度をプロット化
することによってグラフで表すことができる。
【0024】 走査された強度を使用して、相互特性コントラスト(ICC)値を計算するこ
とができる。ICCは、下記関係による強度の比率である: ICC=Imax/Imin ただし、Imaxは走査の最大強度211であり、Iminは走査の最小強度213
である。
【0025】 スクリーンの変調の深さは、標準化された値を表す下記関係によるICCから
計算される:
【数1】 認識されるように、いずれの測定された要素変調の深さは、0と1との間にあり
、1が完全解像度であり、0は解像することができない画像である。ICCが高
くなればなるほど変調の深さは高くなると、一般に理解される。スクリーンアセ
ンブリの変調の深さは、スクリーンの性能を決定し且つ異なるスクリーンおよび
スクリーン要素の相対性能を比較するために、特に有用な測度を提供する。
【0026】 本発明の1つの実施態様によると、スクリーンアセンブリの拡散要素は、バル
ク拡散体(すなわち、バルク媒体に分散された散乱粒子を含む拡散体)である。
バルク拡散を使用して、スクリーンの解像度を大幅に下げずに比較的広い視角を
有するスクリーンを得ることは、一般に困難である。スクリーンの視角を上げる
1つの方法は、拡散体を厚くすることである。上述のように、拡散体をより厚く
すると色およびスペックルも低下する。しかし、拡散体を厚く作ると、スクリー
ンを通って透過される光の大部分が、スクリーン内で側方向に散乱する。1つの
ピクセルが、別のピクセルに対応する位置で拡散体を出るように側方向に散乱す
ることができるように、ピクセルから作られた画像が拡散体を通って投射される
ときに、結果として解像度が低下する。この現象は、ブルーミングとも称される
。図2Aに例示されたパターンにおいて、側方向に散乱した光が、パターン20
7の暗い区域の領域内に散乱し、その区域の走査の最小強度を上げ、且つ明るい
区域の最大強度を下げる。したがって、側方向散乱光の結果として、バルク拡散
体のICCおよび変調の深さ(MD)が実質的に劣化する可能性がある。
【0027】 側方向散乱光に関連した解像度劣化の量を減少する1つのアプローチは、拡散
体のバルク媒体に吸収粒子を提供することである。これらの吸収粒子は、拡散体
内の側方向散乱光の経路長がより長いため、側方向散乱光を選択的に吸収する。
しかし、吸収粒子は、側方向に散乱しない光の一部も吸収する。これが、結果と
して、スクリーンの低いゲインおよび拡散透過になる。
【0028】 本発明の1つの特定の実施態様によると、入射偏光画像の偏光を実質的に保存
する拡散体を使用して、同時に実質的に側方向散乱光を偏光解消することができ
ることが発見された。そのような拡散体を吸収偏光子と組み合わせると、偏光子
が、偏光解消の結果として、側方向散乱光の大部分を吸収する。したがって、そ
のようなスクリーンアセンブリにおいて、拡散体は、スクリーンの他の特性を改
良するために、比較的多量の側方向散乱光を有することができる(たとえば、拡
散体は比較的厚く作ることができる)。拡散体自体が受け入れがたく低い変調の
深さを有することもある。スクリーンアセンブリの吸収偏光子を組み合わせると
、スクリーンアセンブリ全体は、依然として比較的高い変調の深さを有すること
ができる。
【0029】 拡散体内の側方向散乱における拘束をゆるめることによって(すなわち、拡散
体は比較的多量の側方向散乱を有することができる)、拡散体は他の特性を改良
するように設計することができる。さらに、スクリーンアセンブリは、側方向散
乱光の選択的な偏光解消および吸収により、拡散体内の側方向散乱によって典型
的に導入された解像度における損失を取り戻すことができるため、スクリーンの
他の特性が高められた高解像度スクリーンを作ることができる。側方向散乱にお
ける拘束をゆるめることは、スクリーンアセンブリ全体の変調の深さと拡散要素
自体の変調の深さとの間の差によって記載することができる。言い換えると、拡
散要素をそれ自体によって検査すると、これが組み込まれた完全なスクリーンア
センブリよりも低い変調の深さを有する。これは、偏光解消された光の吸収なし
では、側方向散乱光は可視であり、拡散体の解像度を低下するからである。
【0030】 本発明の1つの実施態様によるスクリーンアセンブリは、拡散要素と吸収偏光
子とを有するとして記載されることができ、この組み合わせは、拡散要素自体よ
りも高い変調の深さを有する。言い換えると、拡散要素を出る拡散された光の変
調の深さは、偏光子による透過後の拡散された光の変調の深さよりも少ない。拡
散要素とスクリーンアセンブリとの間の変調の深さの差は、用途によって変動す
る。この差は、変調の深さ全体がスクリーンの用途に適切な解像度を提供する限
り、比較的大きくてもよい。一般に、変調の深さの差が大きくなればなるほど、
スクリーンの他の特性を改良するのがより自由になる。拡散要素が側方向散乱光
を効果的に偏光解消するときに、高解像度全体を維持しながら、より大きな変調
の深さの差が一般に可能である。一定の場合に、変調の深さの差は、約0.04
より大きくてもよい。場合によっては、変調の深さの差が約0.05より大きな
スクリーンを作ることができる。変調の深さの差は、約0.10から0.15を
超える範囲まで大きくてもよい。そのような変調の深さの差は、少なくとも約0
.70の全体的な変調の深さで得ることができる。一定の場合に、全体的な変調
の深さは、少なくとも約0.80である。さらに別の実施態様において、全体的
な変調の深さは、約0.90〜0.99より高くてもよい。
【0031】 本発明の別の実施態様において、側方向散乱光の一定の量は、拡散体のバイン
ダに分散された吸収粒子によって吸収されてもよく、追加の部分が偏光子によっ
て偏光解消され吸収される。拡散体の吸収粒子がすべての偏光状態の光を吸収す
るときに、解像度をさらに高めながら、スクリーンアセンブリのコントラストを
高めるように作用することもできる。
【0032】 上記のように、拡散要素の側方向散乱における拘束をゆるめることによって、
拡散要素の性能を他の特性で改良することができる。たとえば、色およびスペッ
クルと側方向散乱光との間の相互作用を考えてみるとよい。側方向散乱を低下す
る1つの方法は、拡散体要素の厚さを減少することである。しかし、拡散要素の
厚さを減少すると、望ましくない色およびスペックルのアーチファクトのレベル
が上がる。拡散体がより厚く作られるときには、光源の干渉性が多くの散乱事例
により非干渉になるため、スペックルが減少する。色分解も、分解がより細かく
なるため、厚い拡散体では解像することができない。所与の配合物用に、本明細
書では閾値厚さと称される最小厚さがあり、これを超えると、拡散体は、所与の
画像システムにまったく色を表示せず、スペックルはまったくないかまたは無視
できるほどである。しかし、拡散体が色およびスペックルを実質的に縮小するほ
ど十分に厚く作られると、そのような拡散体内に存在する側方向散乱の量は、拡
散体解像度(変調の深さ)を大幅に劣化させる可能性がある。
【0033】 本発明の1つの態様によると、側方向散乱光がスクリーンアセンブリの偏光要
素によって選択的に偏光解消され吸収される拡散体を使用することによって、側
方向散乱における拘束をゆるめることができる。この拘束をゆるめることによっ
て、より厚い拡散体を使用することができる。したがって、高解像度(MD)を
有するスクリーンは、低い色およびスペックルを有しても作ることができる。大
部分の偏光解消側方向散乱を意図的に可能にすることによって、少なくとも閾値
厚さほど厚い配合物を選択することがより容易になる。拡散要素は、そうでなけ
れば拡散した光の偏光を実質的に保持するが、吸収偏光子と組み合わされると、
高解像度の、アーチファクトのない投射された偏光画像を表示する背面投射スク
リーンとして使用することができる。
【0034】 上述のように、ゆるめられた側方向散乱の拘束を使用して、色またはスペック
ルがほとんどないかまたはまったくない高解像度(たとえばMD)のスクリーン
を作ることができる。しかし、ゆるめられた拘束を使用して、色またはスペック
ルに加えてまたはその代わりに、1つ以上のスクリーンの他の特性を最適化する
ことができる。図3A〜図3Fは、様々なスクリーン特性の異なる関係を示し、
特に、変調の深さの変化(ΔMD)とスクリーン特性との間の関係に焦点を当て
る。変調の深さ(ΔMD)は、吸収偏光子を含むスクリーンアセンブリの変調の
深さが拡散体のみの変調の深さに対して増加する量を表す。変調の深さは、各測
定で同一の透過輝度を使用して、比較のために測定される(たとえば、同一の明
度がスクリーンアセンブリの見る側に透過されるように投射源を調節することに
よってか、または測定されている部品によって)。
【0035】 図3A〜図3Fは、様々な関係の傾向を例示する。この傾向は、粒子がバイン
ダに分散された共通の一般拡散体配合物を有するスクリーンに対応する。粒子は
、直径がおよそ5ミクロンであり、屈折率はおよそ1.54であった。バインダ
の屈折率はおよそ1.48であった。バインダ内の粒子の荷重は、およそ33%
であった。拡散体は、比較的低い複屈折を有するポリカーボネート基板に塗布さ
れた。
【0036】 図3Aは、ピークゲイン(PG)のカーブ301と視角(VA)のカーブ30
3とを例示し、各々は拡散体厚さの関数である。例示されたピークゲインおよび
視角は、線状偏光子と組み合わせてスクリーンアセンブリを形成する上述の型の
拡散体のためのものである。厚さが増えると、ピークゲインは下落し、視角は上
昇する。これらのグラフから、より高い視角のスクリーンが求められるときには
、拡散体をより厚くする必要があることが理解される。より厚い拡散体は増加し
た側方向散乱を有する傾向があるものの、本発明の1つの特定の実施態様による
と、吸収偏光子を使用して側方向散乱光を選択的に吸収することによって、高視
角も有する高解像度スクリーンを作ることができる。
【0037】 図3Bにおいて、カーブ305は、変調の深さの変化(ΔMD)とスクリーン
特性との間の関係を例示する。例示されたデータは、250ルクスの周囲光源の
存在下で測定された。線状偏光子が入射周囲光の多くを吸収するため、変調の深
さは線状偏光子を含むスクリーンアセンブリで増加する。
【0038】 図3Cのカーブ307は、拡散体厚さの関数として変調の深さの変化(ΔMD
)を例示する。データ点は、暗室で測定され、周囲光のないところでのスクリー
ンの性能を示した。拡散体厚さが減少すると、変調の深さの変化(ΔMD)が減
少することに注意されたい。変調の深さの変化は一般に、上述の、偏光要素内の
拡散体によって偏光解消された光の吸収から生じる。厚さが増えると光の側方向
散乱およびその偏光解消が増加するため、変調の深さの変化(ΔMD)は、厚さ
とともに増加することもある。
【0039】 図3Dは、周囲光のないところで測定されたピークゲインの関数として変調の
深さの変化(ΔMD)のカーブ309を例示する。上記の記載から予想されるよ
うに、ピークゲインが減少すると変調の深さの変化(ΔMD)は減少する。この
現象は、高ピークゲインのスクリーンアセンブリにおけるより低い散乱によると
理解することができる。
【0040】 図3Eのカーブ311は、視角の関数として変調の深さの変化(ΔMD)を示
す。データ点は、周囲光のないところで測定された。拡散体の増加した散乱のた
め視角が大幅に増加するときに、変調の深さの変化(ΔMD)は増加する。図3
Fにおいて、スクリーンアセンブリからの拡散体レフレクタンスの関数として変
調の深さの変化(ΔMD)がカーブ313によって示された。データ点は、周囲
光のないところで測定された。拡散体の散乱が増加するため拡散体レフレクタン
スの増加とともに、変調の深さの変化(ΔMD)は増加する。
【0041】 図4A、図4Bは、変調の深さの変化(ΔMD)とスクリーン厚さの変化との
間の関係が、異なるスクリーン構造でどのように変化するかを例示する。この関
係はスクリーンの厚さに対して例示されるが、全体的傾向は、スクリーンの厚さ
に対応する他の関係(たとえば、スクリーン厚さが増加すると視角が増加しゲイ
ンが減少する、図3A)に適用されると理解される。図4Aのカーブ401、4
03は、1.54の屈折率を有する粒子が、それぞれ33%および40%の荷重
で1.48の屈折率を有するバインダに分散された拡散体配合物を表す。図4B
のカーブ411、413は、1.59の屈折率を有する粒子が、それぞれ10%
および20%の荷重で1.48の屈折率を有するバインダに分散された拡散体配
合物を表す。
【0042】 図4A、図4Bのカーブは、厚さの関数としての変調の深さの変化(ΔMD)
が、粒子のより高い荷重を有する拡散体配合物が使用されるときに、より顕著で
あることを例示する。場合によっては、変調の深さは、吸収偏光子の添加によっ
て少なくとも補正される方法でより高い荷重へ変えることによって衝撃を与えら
れる。言い換えると、より高い荷重を使用することによって生じる変調の深さの
変化(ΔMD)がより大きいと、そうでなければより高い荷重を使用することに
関連する変調の深さのいずれの減少を少なくとも相殺する。他のすべてのことが
等しいとすると、所望のスクリーン性能を得るためにより高い荷重を有する配合
物を使用することが望ましいことが多い。これは、そのような配合物は、より少
ない材料を使用して、一般により薄く作ることができ、より速い塗布速度で塗布
することができ、加工がより容易であるからである。これらの要因は、拡散要素
の製造コストを下げる傾向がある。
【0043】 上記のように、本発明の1つの特別な利点は、スクリーンアセンブリに吸収偏
光子と拡散体とを組み合わせて得られる解像度(たとえば、変調の深さ)の上昇
である。さらに、周囲光がないところでさえも解像度が上昇する。吸収偏光子を
使用すると、吸収周囲光のさらなる利点を提供し、明るい部屋のコントラストを
改良するが、本発明は、スクリーンが周囲光の存在下で使用されるこれらの適用
に限定されない。解像度の改良は、拡散体の厚さおよび/または粒子荷重が増加
するときに、より顕著である。改良された解像度の利点は、投射スクリーンを使
用するほとんどすべての用途にとって重要である(たとえば、長視距離用途およ
び短視距離用途)。
【0044】 本発明の1つの態様によると、スクリーンの性能は、側方向散乱光を選択的に
偏光解消することを利用しながら、調整することができる。最初にスクリーンア
センブリ全体の所望の変調の深さを選択することもできる。次いで、解像度要求
条件およびスクリーンアセンブリの他の必要な特性(たとえば、視角、コントラ
スト等)に合致する拡散体設計を選択することもできる。次いで、設計された拡
散体および吸収偏光子を使用するスクリーンアセンブリの解像度を突きとめて、
変調の深さが変化する量を決定することができる。次いで、完全スクリーンアセ
ンブリ構造物が所望の変調の深さを有する点まで側方向散乱の拘束をゆるめるこ
と(すなわち拡散体解像度)を使用して、拡散体設計を修正することができる。
これを使用して、スクリーン性能の他の特性を高めることができる。そのような
スクリーンは一般に、側方向散乱またはブルーミングが拡散体内で最小化される
スクリーンアセンブリよりも、良好な全体的性能を呈する。
【0045】 拡散体設計は、投射された画像を劣化する光は実質的に偏光解消するが、投射
された画像の解像度を劣化しない光は実質的に偏光解消しないことが好ましいと
理解される。したがって、拡散体は一般に、高吸光率(ER)を有するべきであ
る。ERは、平行な偏光子と交差した偏光子との間に拡散体を置き、各場合に透
過強度を測定することによって測定することができる。一般に、少なくとも4〜
5の吸光率を有することが望ましい。場合によっては、少なくとも5〜10の吸
光率を有することが望ましい。さらに別の場合では、少なくとも10〜15また
はそれ以上の吸光率を有することが望ましい。そのようなスクリーンにおいて、
拡散体が側方向散乱光を偏光解消する量は、線状偏光子がスクリーンアセンブリ
に加えられるときに、変調の深さの変化(ΔMD)によって反映される。
【0046】 上記のように、スクリーン特性のいくつかは、互いに対して逆に作用する。ス
クリーンの用途によって、異なる特性が最適化される。本発明の1つの態様によ
ると、より良好な全体的性能および/またはより低いコストを有するスクリーン
を作ることができる。たとえば、短視距離用途のために、視角が少なくとも約5
0〜80度であり、色またはスペックルがほとんどまたはまったくなく(約0〜
1未満のシンチレーション)、少なくとも約0.65〜0.95の暗室変調深さ
で、少なくとも約0.45〜0.9のピークゲインを呈するスクリーンを作るこ
とができる。短視距離用途に使用するのに特に適切な1つのスクリーンアセンブ
リは、視角が少なくとも約65度、ピークゲインが少なくとも約0.65、周囲
光のないところで変調深さは少なくとも約0.90であり、多くてもわずかなシ
ンチレーションを呈するだけである。
【0047】 別の実施態様において、より長い視距離のためのスクリーンを作ることができ
る。そのようなスクリーンでは、いくらかの色およびまたはスペックルは受容可
能である(たとえば、約3以下のシンチレーション)。そのようなスクリーンは
、少なくとも約0.90〜0.99の変調の深さで少なくとも約2〜5のピーク
ゲインを呈するように作ることができる。視角は、15〜30度のオーダである
。たとえば背面投射テレビジョン等の多くの長視距離用途において、さらなるレ
ンズ構造物を加えて、異なる水平視角および垂直視角を提供することができる(
たとえば、30〜50度の水平視角、および10〜20度の垂直視角)。
【0048】 図5は、本発明の実施態様による別のスクリーンアセンブリ500を例示する
。スクリーンアセンブリ500は、拡散体基板502に塗布された拡散要素50
1を含む。拡散体基板502は、光学接着剤503によって線状偏光子504に
接着される。線状偏光子504は、光学接着剤505によって剛性サポート基板
506に接着される。サポート基板506は、基板506の表面から正反射を減
少するために、任意にARコーティング507で処理されてもよい。外側表面(
見る側)も、汚れ防止コーティング508で処理されてもよい。図5に示された
スクリーンアセンブリ500の様々な要素は任意であり、省略されてもよいと理
解される。さらに、従来のスクリーンアセンブリまたはラミネート構造物で一般
に使用される他の要素が、スクリーンアセンブリに組み込まれてもよい。
【0049】 拡散要素501は、本明細書に記載したタイプであり、一般に高程度の偏光保
護を有する。拡散要素501は、画像の全体的解像度を劣化する光(たとえば、
側方向散乱光)から選択的に偏光を除去する。拡散体基板502は、拡散体の製
造を容易にするのに適切ないずれの基板であってもよい。1つの実施態様におい
て、拡散体は樹脂として基板に塗布され、その後、硬化される。様々な基板がそ
のような過程にふさわしい。拡散体基板502は、拡散体基板502を通るとき
に光の偏光状態を変えないように低複屈折を呈することも望ましい。適切な基板
として、等方性ポリカーボネート、セルローストリアセテート(CTA)、ポリ
メチルメタクリレート(PMMA)、ポリアリレート、アクリル、セルロースア
セテートブチレート(CAB)、ガラス等である。
【0050】 部品を一緒にラミネートするのに使用される接着剤503、505は、高光学
性能を有するべきであり、偏光変更特性があってはならない。接着剤を使用して
接着された要素の範囲全般に接着剤の屈折率を有することも望ましい。
【0051】 偏光子504は吸収偏光子である。偏光子の1つの機能は、スクリーンの観察
者の側からスクリーンアセンブリ500に入射した周囲光を吸収することである
。偏光子の第2の機能は、全体的なスクリーンの解像度および性能を改良するた
めに、選択的に偏光除去された光を吸収することである。偏光子504として、
市販の線状偏光子のいずれを使用してもよい。スクリーンアセンブリの全体な透
過を大幅に劣化しないように、通過方向に偏光された光のために比較的高い透過
を有する吸収偏光子504を使用することが望ましい。偏光子のコントラストを
犠牲にしてより高い透過が来ると、吸収偏光子504は、異なる偏光状態の光を
分析するために使用されないため、比較的低いコントラストの偏光子は、より高
い通過状態透過を得るために一定の用途では受容可能である。
【0052】 サポート構造物506は、とりわけ、スクリーンアセンブリ500に構造的安
定性を提供する。剛性ポリマー光学シート(たとえば、ポリカーボネート、プラ
スチック等)、ガラスシート等を含む様々な基板を使用して、構造的安定性を提
供してもよい。剛性サポート基板は透明であってもよく、または、基板に組み入
れられた吸収特性を有してもよい。たとえば、基板は中性濃度または他のスペク
トル吸収特性を有してもよい。たとえば、反射防止(AR)塗布ガラスまたは他
の剛性基板が剛性サポート506として使用されてもよい。汚れ防止層を使用す
るならば、市販の様々なコーティングであってもよい。1つの特に適切な汚れ防
止層は、同時係属出願の米国特許出願第08/902,666号、発明の名称「
反射防止表面用汚れ防止コーティングおよび調製方法(Antisoiling
Coatings for Antireflective Surface
and Methods of Preparation)」、1997年7
月30日出願、および、米国特許出願第09/014,314号、発明の名称「
反射防止表面用汚れ防止コーティングおよび調製方法(Antisoiling
Coating for Antireflective Surface
and Methods of Preparation)」、1998年1月
27日出願、本願と同譲受人、に記載されており、これらの特許出願は、その内
容を本願明細書に引用したものとする。
【0053】 図6は、本発明の実施態様による別のスクリーンアセンブリを例示する。図6
において、吸収偏光子604、剛性サポート基板606、接着剤層603、60
5、ARコーティング層607および汚れ防止層608は、上述のものに類似す
る。拡散要素601は、光学接着剤603によって線状偏光子604に直接、接
着される。この場合、拡散基板602は、スクリーンアセンブリの投射側に面す
る(すなわち、画像が投射されるスクリーンアセンブリの側である)。図5と比
較すると、拡散要素601と拡散基板602との位置は、逆になっている。
【0054】 図5、図6に例示された実施態様の各々において、画像が投射される表面は、
正表面反射を減少するように処理されることが望ましいことがある。1つの実施
態様において、拡散体501(図5)または拡散基板602(図6)の後部表面
が、艶消し模様を有するように処理されている。艶消し表面は、正反射を減少す
る傾向がある。1つの実施態様において、スクリーンアセンブリに投射された画
像の正反射を減少する代替方法または追加方法としてARコーティングが表面に
加えられてもよい。
【0055】 スクリーンアセンブリのさらに別の実施態様が図7に示される。図7のスクリ
ーンアセンブリは、基板に塗布され次に硬化される拡散体701を含む。そのよ
うな実施態様において、拡散体701は吸収偏光子702(たとえば線状偏光子
)に直接塗布され、次に硬化される。このようにして、吸収偏光子702は拡散
体基板としても機能する。偏光子は、上述のようにスクリーンアセンブリの他の
要素(たとえば、接着剤703によって剛性サポート704)にラミネートされ
てもよい。剛性サポート704は、その観察者の側にARコーティング705、
および、上述のような要素を有してもよい。
【0056】 図7に示されたスクリーンアセンブリの1つの特別な利点は、拡散体701用
の別個の拡散体基板の排除である。別個の拡散体基板を排除すると、たとえば、
拡散体基板の複屈折による性能のいずれの劣化を排除する。別の実施態様におい
て、図7に示された構造物は、まず拡散体701をトランスファー基板(図示せ
ず)に塗布し、次に拡散体701を硬化することによって作られてもよい。トラ
ンスファー基板とは反対側の硬化した拡散体701の側は、次いで、接着剤(図
示せず)によって偏光要素702にラミネートされてもよい。トランスファー基
板を除去すると、別個の拡散体基板を組み込まないスクリーンアセンブリが得ら
れる。トランスファー基板は、拡散体が形成される構造化表面(たとえば、微構
造化エンボス表面)を有してもよい。構造化表面は、トランスファー基板の除去
時に、拡散体に艶消し仕上げまたは他の微構造化表面を与える。
【0057】 本発明のさらに別の実施態様が図8に例示される。拡散要素801は拡散接着
剤803によって吸収偏光子802にラミネートされる。拡散接着剤803はさ
らなる拡散を提供し、それによって、同一全体レベルを得ながら拡散要素の厚さ
を減少することができる。これによって、完全なスクリーンアセンブリの厚さを
減少することができる。スクリーンアセンブリの他の光学要素は図8に例示され
ないが、上述の目的のため所望のように提供されてもよいと理解される。図8に
おいて、拡散要素801は拡散体基板804を含む。個別の拡散体基板を有さな
いスクリーンアセンブリは、図7に関連して記載した方法で作ることができると
理解される。拡散接着剤を使用して、拡散要素801を偏光子802に貼付する
こともできる。拡散接着剤803を使用するときには、その拡散特性は、拡散要
素801の拡散特性に匹敵するものでなければならない。たとえば、拡散体接着
剤803は光から実質的に偏光を除去すべきではない。そのような拡散接着剤の
1つは、公開されたPCT特許出願第WO97/01610号、発明の名称「光
拡散接着剤(Light Diffusing Adhesive)」に記載さ
れており、その内容を本願明細書に引用したものとする。
【0058】 図9において、本発明の別の実施態様によるスクリーンアセンブリが例示され
る。スクリーンアセンブリは、拡散要素901と吸収線状偏光子902とを含む
。偏光子902と拡散要素901との間に、1/4波リターダー903が配置さ
れる。第2の1/4波リターダー904が拡散要素の反対側に置かれる。接着剤
(図示せず)を使用して部品を一緒にラミネートすることができる。図9は追加
スクリーン要素を示さないが、そのような要素は、示されたスクリーン要素に関
連して設けられてもよい。拡散体基板が示されないことにも注意されたい。基板
を使用することができる一方、1つの実施態様において、拡散要素901は、1
/4波リターダーフィルム903、904の一方に直接塗布されてもよく、これ
は次いで拡散体基板としても機能する。
【0059】 1/4波リターダーフィルムは、周囲光除去を高めるために設けられる。これ
は、周囲光線905を調べることによって理解することができる。周囲光は、偏
光子902に対して透過偏光状態と吸収偏光状態との両方を含む。周囲光が偏光
子902を通って透過するときに、吸収偏光状態の光が吸収される。1/4波リ
ターダーフィルム903は、光の偏光状態を回転し、これはリターダーを通って
透過し、90度でスクリーンアセンブリの見る側に向けて反射し戻る。偏光子9
02は、次いで回転された光を吸収する。そのようなシステムにおいて、偏光子
902によって吸収される周囲光の量は大幅に増加する。
【0060】 第2の1/4波リターダー904は、投射スクリーンの背面に投射された画像
を有する光の偏光状態を偏光子902の通過方向で整合するために設けられる。
理解されるように、そのような光は、偏光子902のブロック状態に対応する状
態に投射される。光が2つの1/4波リターダーフィルム903、904を通る
ときに、偏光子902の通過方向に対応するように、光の偏光状態は90度回転
する。拡散要素901を通過する側方向に散乱した円形に偏光した光が選択的に
偏光解消されるため、拡散要素901と偏光子902とを組み合わせた上述の利
点は、図9のスクリーンアセンブリで得られる。したがって、スクリーンアセン
ブリは周囲光除去を改良しながら、本発明の1つの態様によって得ることができ
るスクリーン特性の利点(たとえば、高い変調の深さ)を依然として維持する。
【0061】 上記のように、本発明を使用して、異なる用途のために様々な異なるスクリー
ンアセンブリを製造することができる。下記の第II表は、本発明にしたがって作
られた異なる用途(たとえば、TV、データモニタ等)およびその性能特性のた
めに設計された多くの異なるスクリーンアセンブリを挙げる。スクリーンアセン
ブリに使用される拡散体の構造は、バインダ樹脂および屈折率(樹脂、率)、呼
称粒子サイズおよび屈折率(粒子サイズ、率)、バインダ内の粒子の荷重パーセ
ンテージ(荷重%)および拡散要素の厚さ(D)によって表される。樹脂名称2
20は、実施例1に関して下記に述べたタイプの組成物である。挙げられた特性
は、シンチレーションの比率(シンチ)、拡散体の吸光率の測度(拡散体ER)
、ピークゲイン(PG)、視角(VA)、拡散反射のパーセンテージ(DR)お
よび暗室での変調の深さ(MD暗)および250ルクス周囲光での変調の深さ(
MD250)を含む。挙げられた変調の深さは、1.6ライン/mmの空間周波
数でICCを使用して測定された。他の空間周波数を使用して特定の用途に依存
する性能を特徴づけることができる。
【0062】
【表2】
【0063】 様々な拡散体配合物を使用するスクリーンアセンブリを示すいくつかの実施例
が下記に設けられる。そのような配合物を使用するスクリーンアセンブリのスク
リーン特性のいくつかも設けられる。これらの様々な実施例は、拡散要素内の側
方向散乱における拘束をゆるめることによってスクリーン性能全体を改良するこ
とができる方法を例示する。比較的高い解像度(たとえば、MD)が様々なスク
リーンアセンブリで維持される。
【0064】実施例1 実施例1は、本発明の1つの実施例による拡散要素と、線状偏光子との組み合
わせによって得られる変調の深さにおける対応する増加とを例示する。図1の実
施例において、バインダは、等重量の3種類の樹脂要素、すなわち、ペンシルバ
ニア州エクストン、サートマー社(Sartomer Company)が販売
のSR9003、SR335およびCN966H90、および、総樹脂質量に対
して2重量%荷重のフォトイニシエータ(ニューヨーク州タリータウンのチバガ
イギー社が販売のDarocur4265)の組成物として作られた。上記樹脂
の屈折率はおよそ1.48であった。屈折率が1.54であり、ポリスチレンと
エチルメタクリレートとのコポリマーから構成された粒子が樹脂バインダ内に分
散された。様々な屈折率を有する上述の型の粒子は、ニューヨーク州ニューヨー
クのナガセ・アメリカン社(Nagase American Corp.)が
販売している。上記混合物は、ポリカーボネート基板に塗布され、厚さおよそ2
40μm(9.75ミル)になった。拡散要素のみが、およそ0.88のピーク
ゲイン、およそ73度の視角、およびおよそ29.4%の拡散レフレクタンスを
有した。暗室における拡散体の変調の深さは0.86と測定された。上記拡散体
は次いで線状偏光子にラミネートされた。線状偏光子へのラミネート時に、スク
リーンアセンブリの変調の深さは0.927に増加した。
【0065】実施例2 本発明の別の実施態様は、実施例1に記載の混合物を使用して作られた。この
場合、混合物は直接、線状偏光子に塗布されて硬化された。結果として得られた
スクリーンアセンブリは、上記のものに匹敵する性能を有し、同様に変調の深さ
は増加した。
【0066】実施例3 実施例3において、基板は、トランスファー基板の使用によって排除された。
トランスファー基板は、ゼネラルエレクトリック社が販売のGE8B35であり
、強艶消し仕上げを含んだ。実施例1に記載のものに類似した型の拡散体配合物
が、ミネソタ州セントポールの3M社が販売の2%(IPA内)R22754シ
リコーンポリ尿素溶液を塗布されたトランスファー基板の艶消し側に塗布された
。ケイ素ポリウレタン溶液は低表面エネルギを呈し、拡散体を塗布する前に70
℃で乾燥された。拡散体が基板の艶消し側に塗布されて硬化された後に、この組
み合わせが、拡散体側を下にして、線上偏光子およびガラスサポート基板にラミ
ネートされた。艶消しトランスファー基板の除去時に、艶消し仕上げは拡散体要
素に残った。艶消し表面は、拡散体要素からの減少した正反射を例示した。拡散
体のスクリーン特性全体は、実施例1に関連して記載したものに匹敵した。
【0067】実施例4 実施例4は、ポリカーボネート基板に直接塗布され、厚さおよそ172μm(
7ミル)に硬化された実施例1の配合物を使用した。硬化に続いて、上述の型の
拡散接着剤を使用して、拡散体/ポリカーボネート基板の組み合わせがガラスに
ラミネートされた。拡散接着剤は全体的視角を増加した。このようにして、より
厚い拡散体の視角に匹敵する視角を有するスクリーンアセンブリが、さらなる拡
散を与える拡散接着剤の使用によって得られた。
【0068】実施例5 実施例5は、線状偏光子と側方向散乱光を選択的に偏光解消する拡散体とを組
み合わせて、スクリーンアセンブリの解像度にあまり悪影響を与えずに色および
スペックルを減少することができる方法を例示する。拡散要素は、実施例1に記
載された樹脂の33%粒子荷重を使用して作られた。拡散体は、ポリカーボネー
ト基板上におよそ232.5ミクロン(9.3ミル)の厚さに塗布され、UV硬
化された。拡散体は、およそ0.5(少量)のシンチレーション等級と0.87
の変調の深さを有した。シンチレーション等級をゼロにするために、コーティン
グ厚さを290ミクロン(11.6ミル)に増加することによって第2の拡散体
が作られた。上記の実施例において、拡散体のみの変調の深さが0.87から0
.81へ減少した。しかし、側方向散乱光を吸収する線状偏光子にスクリーンア
センブリがラミネートされたときに、スクリーンアセンブリ全体の変調の深さは
0.86に増加した。
【0069】実施例6 実施例6は、視角および解像度を変えずに厚さを減少することによって拡散要
素を修正することができる方法を例示する。上記のように、厚さが減少すると、
結果として製造コストがより低くなる。実施例6において、第1の拡散体は、3
3%粒子荷重および厚さ282.5ミクロン(11.3ミル)で作られた。拡散
体は、ポリカーボネート基板に塗布された。この拡散体は線状偏光子にラミネー
トされ、結果として約0.90の変調の深さで74度の視角を有するスクリーン
アセンブリが得られた。第2の拡散要素は、40%の増加粒子荷重で作られた。
より薄い拡散体を使用することによって、使用される原料の量が減少し、製造過
程がより容易になり、塗布に必要な時間が減少する。より高い荷重の拡散体は、
およそ130ミクロン(5.2ミル)のコーティング厚さで75度の視角を有し
た。より厚い拡散体に比較すると、拡散体のみの変調の深さは約0.82から約
0.78へ減少した。しかし、より薄い拡散体が線状偏光子にラミネートされる
と、変調の深さは0.90へ増加した(すなわち、より厚い拡散体を使用するス
クリーンアセンブリの変調の深さに等しい変調の深さである)。
【0070】実施例7 実施例7は、高解像度を呈する比較的広いスクリーンアセンブリを得ることが
できる方法を例示する。この実施例において、第1の拡散体は、20%の粒子荷
重および1.59粒子屈折率でポリカーボネート基板に塗布された。塗布された
拡散体の厚さはおよそ187.5ミクロン(7.5ミル)であった。線状偏光子
にラミネートされた拡散体の視角は、0.91の変調の深さでおよそ65度であ
った。第2の拡散体は、およそ80度の視角を有するように設計され作られた。
第2の拡散体は265ミクロン(10.6ミル)の厚さで塗布された。拡散体の
みの変調の深さはおよそ0.81から0.64へ減少したが(およそ0.17の
差)、偏光子にラミネートされたときに、全体的変調の深さは、そのような大き
な視角を有するスクリーンのわりには、比較的高い(0.79)ままであった。
65度スクリーンアセンブリ(偏光子を備えた)の変調の深さ(0.91)と8
0度スクリーンアセンブリ(偏光子を備えた)の変調の深さ(0.79)との差
(0.12)は、拡散体サンプルのみの間の変調の深さの差(0.17)よりも
小さいことに注意することが重要である。本発明を使用することによって、比較
的高い解像度(たとえば変調の深さ)を有するより高い視角を有するスクリーン
を得ることができることが理解される。
【0071】 上記実施例において、特定のバインダ樹脂および粒子が使用された。本発明の
他の実施態様にしたがって、他のタイプのバインダおよび粒子も使用することが
できることを理解するべきである。たとえば、上記樹脂を異なる比率で使用して
、異なるバインダ特性を得ることができる。他の適切なバインダ材料として、ア
クリレート、メタクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステル等、および
異なる材料の組み合わせが挙げられる。他の粒子を様々なバインダと組み合わせ
て使用することができる。適切な粒子は、有機物質および無機物質を含み、不規
則な形状かまたは球形かのいずれであってもよい。上記のように、球形の粒子を
有する拡散体は、より良好な全体的偏光保存特性を有する傾向がある。特定の実
施例は、炭酸カルシウム、シリカ、ポリスチレン、PMMA、テフロン(登録商
標)、ケイ酸ジルコニウム、酸化マグネシウム、ポリエチレン、酸化アルミニウ
ム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、硫
酸バリウム、ケイ酸アルミニウム、中空ガラス、クレー、および他のポリマービ
ーズ等から作られるビーズを含む。
【0072】 本発明は、様々な実施態様および実施例に関連して上記のように記載されてき
たが、実施態様および実施例の特定の記載に限定されるべきではない。むしろ、
添付の特許請求の範囲に述べられたように本発明を完全にカバーするように意図
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1つの実施態様による投射スクリーンアセンブリである。
【図2A】 本発明の1つの実施態様によるスクリーンアセンブリの解像度の説明図である
【図2B】 本発明の1つの実施態様によるスクリーンアセンブリの解像度の説明図である
【図3A】 スクリーン特性の間の関係を示すグラフである。
【図3B】 スクリーン特性の間の関係を示すグラフである。
【図3C】 スクリーン特性の間の関係を示すグラフである。
【図3D】 スクリーン特性の間の関係を示すグラフである。
【図3E】 スクリーン特性の間の関係を示すグラフである。
【図3F】 スクリーン特性の間の関係を示すグラフである。
【図4A】 スクリーン構造物のスクリーン特性の間の関係を示すグラフである。
【図4B】 スクリーン構造物のスクリーン特性の間の関係を示すグラフである。
【図5】 本発明の1つの実施態様による背面投射スクリーンアセンブリの説明図である
【図6】 本発明の別の実施態様による背面投射スクリーンアセンブリの説明図である。
【図7】 本発明の1つの実施態様によるさらに別の背面投射スクリーンアセンブリの説
明図である。
【図8】 本発明の別の実施態様による背面投射スクリーンアセンブリの説明図である。
【図9】 本発明のさらに別の実施態様による背面投射スクリーンアセンブリの説明図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 トーマス,パトリック エー. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 ブレナー,コリーン エム. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 チャン,ジェフリー シー. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 モシュレフザデ,ロバート エス. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 Fターム(参考) 2H021 BA26 BA27

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投射スクリーンアセンブリであって、 バインダ内に分散した粒子を含む拡散体であって、該粒子と該バインダとは異
    なる屈折率を有し、該拡散体は、該拡散体に入射しこれを通って透過される当初
    偏光状態の光を円錐角度に拡散しながら該拡散された光の当初偏光状態を実質的
    に保存し、該拡散体はさらに、該拡散体に側方向に散乱される光の一部を少なく
    とも部分的に偏光解消し、該側方向に散乱された光は該当初偏光状態とは異なる
    偏光状態の光の要素を伴い、該拡散体を通って透過されるようにする拡散体と、 該拡散体を通って透過された光を受け取るように配置された偏光子であって、
    該当初偏光状態の光を実質的に透過し、該異なる偏光状態の光を実質的に吸収す
    る偏光子と、 を具備する投射スクリーンアセンブリ。
  2. 【請求項2】 前記拡散体を通って透過された光は、シンチレーションをわ
    ずかに呈するかまたはシンチレーションを呈さない請求項1記載の投射スクリー
    ンアセンブリ。
  3. 【請求項3】 拡散体基板をさらに具備する請求項1記載の投射スクリーン
    アセンブリ。
  4. 【請求項4】 前記拡散体基板は、光が該基板を通るときに光の前記偏光状
    態を実質的に維持する請求項3記載の投射スクリーンアセンブリ。
  5. 【請求項5】 前記円錐角度は、少なくとも30度の視角からなる請求項1
    記載の投射スクリーンアセンブリ。
  6. 【請求項6】 前記拡散体は実質的にスペックルを有さない請求項1記載の
    投射スクリーンアセンブリ。
  7. 【請求項7】 前記拡散体は少なくとも0.5のピークゲインを有する請求
    項1記載の投射スクリーンアセンブリ。
  8. 【請求項8】 投射スクリーンアセンブリであって、 バインダ内に分散した粒子を含む拡散体であって、該粒子の屈折率は該バイン
    ダの屈折率とは異なる拡散体と、 該拡散体を通って透過され且つ該拡散体によって拡散された光を受け取るよう
    に配置された偏光子であって、該拡散体の変調の深さは該スクリーンアセンブリ
    の変調の深さよりも少ない偏光子と、 を具備する投射スクリーンアセンブリ。
  9. 【請求項9】 前記拡散体の変調の深さと前記スクリーンアセンブリの変調
    の深さとの間の変調の深さの差は、少なくとも約0.04である請求項8記載の
    投射スクリーンアセンブリ。
  10. 【請求項10】 前記変調の深さの差は、少なくとも約0.05である請求
    項9記載の投射スクリーンアセンブリ。
  11. 【請求項11】 前記変調の深さの差は、少なくとも約0.10である請求
    項9記載の投射スクリーンアセンブリ。
  12. 【請求項12】 前記変調の深さの差は、少なくとも約0.15である請求
    項9記載の投射スクリーンアセンブリ。
  13. 【請求項13】 前記変調の深さの差は、少なくとも約0.9である請求項
    9記載の投射スクリーンアセンブリ。
  14. 【請求項14】 投射スクリーンアセンブリであって、 バインダ内に分散した粒子を含む拡散体であって、該粒子の屈折率は該バイン
    ダの屈折率とは異なる拡散体と、 該拡散体を通って透過され且つ該拡散体によって拡散された光を受け取るよう
    に配置された偏光子であって、該スクリーンアセンブリは少なくとも約0.5の
    ピークゲインを有し、シンチレーションをわずかに呈するかまたはシンチレーシ
    ョンを呈さないかであり、光を少なくとも50度の視角に拡散し、少なくとも約
    0.80の変調の深さを有する偏光子と、 を具備する投射スクリーンアセンブリ。
  15. 【請求項15】 投射スクリーンアセンブリであって、 バインダ内に分散した粒子を含む拡散体と、 該拡散体にラミネートされた偏光子と、 該偏光子にラミネートされ、該スクリーンアセンブリの観察者の側にある剛性
    シートと、 該偏光子とは反対側の該剛性シートの側に配置された反射防止コーティングで
    あって、該スクリーンアセンブリは、少なくと約65度の視角と、少なくとも約
    0.65のピークゲインと、少なくとも約0.90の変調の深さとを有し、該ス
    クリーンアセンブリは多くてもわずかに観察可能であるシンチレーションのみを
    有する反射防止コーティングと、 を具備する投射スクリーンアセンブリ。
  16. 【請求項16】 投射システムであって、 複数のピクセルから構成される偏光した画像を投射するプロジェクタと、 該投射された画像を受け取り且つ該画像を所与の視角に拡散するために配置さ
    れるバルク拡散要素であって、該拡散要素は、異なるピクセルに対応する位置へ
    前記拡散体によって側方向に散乱される該投射されたピクセルに対応する光より
    も大きい程度に、該投射されたピクセルに対応する位置で該拡散体を通って透過
    される画像の投射されたピクセルに対応する光の偏光状態を維持するバルク拡散
    要素と、 該拡散体を通って透過された光を受け取るように配置され、該投射されたピク
    セルに対応する該位置で該拡散体を通って透過された該投射されたピクセルの光
    に対応する偏光状態の光を通るように配向される吸収偏光子と、 を具備する投射システム。
JP2000553865A 1998-06-11 1999-05-24 背面投射システム Pending JP2002517800A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/095,835 1998-06-11
US09/095,835 US6163402A (en) 1998-06-11 1998-06-11 Rear projection screen
PCT/US1999/011399 WO1999064928A1 (en) 1998-06-11 1999-05-24 Rear projection screen

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002517800A true JP2002517800A (ja) 2002-06-18
JP2002517800A5 JP2002517800A5 (ja) 2006-06-22

Family

ID=22253805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000553865A Pending JP2002517800A (ja) 1998-06-11 1999-05-24 背面投射システム

Country Status (7)

Country Link
US (2) US6163402A (ja)
EP (1) EP1084450A1 (ja)
JP (1) JP2002517800A (ja)
KR (1) KR20010052719A (ja)
CN (1) CN1305607A (ja)
AU (1) AU4095699A (ja)
WO (1) WO1999064928A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013083750A (ja) * 2011-10-07 2013-05-09 Dainippon Printing Co Ltd 透過型スクリーン、背面投射型表示装置
JP2017058602A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 株式会社Jvcケンウッド 光学装置および投射装置

Families Citing this family (71)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4101339B2 (ja) 1997-09-25 2008-06-18 大日本印刷株式会社 光拡散フィルム、その製造方法、拡散層付偏光板及び液晶表示装置
US6600599B2 (en) 1998-06-09 2003-07-29 Avery Dennison Corporation Rear projection screens and light filters with conformable coatings and methods of making the same
US6303986B1 (en) 1998-07-29 2001-10-16 Silicon Light Machines Method of and apparatus for sealing an hermetic lid to a semiconductor die
WO2000038005A1 (fr) * 1998-12-18 2000-06-29 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Ecran de transmission
US6407859B1 (en) * 1999-01-13 2002-06-18 3M Innovative Properties Company Fresnel lens for projection screen
US6317263B1 (en) * 1999-06-18 2001-11-13 3M Innovative Properties Company Projection screen using dispersing lens array for asymmetric viewing angle
US6239907B1 (en) * 1999-09-03 2001-05-29 3M Innovative Properties Company Rear projection screen using birefringent optical film for asymmetric light scattering
US6956878B1 (en) * 2000-02-07 2005-10-18 Silicon Light Machines Corporation Method and apparatus for reducing laser speckle using polarization averaging
US6606116B1 (en) * 2000-03-30 2003-08-12 Ncr Corporation Methods and apparatus for assessing quality of information displays
US6466368B1 (en) * 2000-04-26 2002-10-15 3M Innovative Properties Company Rear projection screen with reduced speckle
AU5969701A (en) * 2000-05-11 2001-11-20 3M Innovative Properties Co Color-compensated information displays
US6624936B2 (en) 2000-05-11 2003-09-23 3M Innovative Properties Company Color-compensated information displays
US6535333B1 (en) 2000-11-21 2003-03-18 3M Innovative Properties Company Optical system with reduced color shift
US6636355B2 (en) * 2000-12-27 2003-10-21 3M Innovative Properties Company Microstructured rear projection screen
US6727313B2 (en) 2001-01-17 2004-04-27 3M Innovative Properties Company Polymeric compositions and articles with anisotropic light scattering and methods of making and using
US6819486B2 (en) * 2001-01-17 2004-11-16 3M Innovative Properties Company Projection screen having elongated structures
US6870670B2 (en) 2001-04-06 2005-03-22 3M Innovative Properties Company Screens and methods for displaying information
US20030163367A1 (en) * 2001-04-06 2003-08-28 3M Innovative Properties Company Screens and methods for displaying information
US6707591B2 (en) 2001-04-10 2004-03-16 Silicon Light Machines Angled illumination for a single order light modulator based projection system
TW587194B (en) * 2001-06-14 2004-05-11 Koninkl Philips Electronics Nv Projection device, transmissive projection screen, projector and method of adjusting the diffusion of a projection screen in a projection device
JP2003075920A (ja) * 2001-06-19 2003-03-12 Teijin Ltd 画像表示スクリーンおよび表示装置
US6782205B2 (en) 2001-06-25 2004-08-24 Silicon Light Machines Method and apparatus for dynamic equalization in wavelength division multiplexing
US6829092B2 (en) 2001-08-15 2004-12-07 Silicon Light Machines, Inc. Blazed grating light valve
JP2003130937A (ja) * 2001-10-24 2003-05-08 Hitachi Ltd 溶液用核磁気共鳴分析装置
JP4123939B2 (ja) 2001-12-13 2008-07-23 ソニー株式会社 スクリーンおよびその製造方法ならびに画像表示システム
US7520624B2 (en) * 2001-12-21 2009-04-21 Bose Corporation Light enhancing
US7515336B2 (en) 2001-12-21 2009-04-07 Bose Corporation Selective reflecting
US6847483B2 (en) * 2001-12-21 2005-01-25 Bose Corporation Selective reflecting
KR20030061690A (ko) * 2002-01-14 2003-07-22 (주)오픈티비넷 투과형 스크린
US6800238B1 (en) 2002-01-15 2004-10-05 Silicon Light Machines, Inc. Method for domain patterning in low coercive field ferroelectrics
US6724529B2 (en) * 2002-04-17 2004-04-20 Howard Sinkoff Reflection-type projection screens
US7364314B2 (en) * 2002-05-15 2008-04-29 Reflexite Corporation Optical structures
US6767751B2 (en) 2002-05-28 2004-07-27 Silicon Light Machines, Inc. Integrated driver process flow
US6728023B1 (en) 2002-05-28 2004-04-27 Silicon Light Machines Optical device arrays with optimized image resolution
US6822797B1 (en) 2002-05-31 2004-11-23 Silicon Light Machines, Inc. Light modulator structure for producing high-contrast operation using zero-order light
US6829258B1 (en) 2002-06-26 2004-12-07 Silicon Light Machines, Inc. Rapidly tunable external cavity laser
US6813059B2 (en) 2002-06-28 2004-11-02 Silicon Light Machines, Inc. Reduced formation of asperities in contact micro-structures
US6714337B1 (en) 2002-06-28 2004-03-30 Silicon Light Machines Method and device for modulating a light beam and having an improved gamma response
US8070303B2 (en) * 2002-08-08 2011-12-06 Reflexite Corporation Optical structures including polyurea
US6801354B1 (en) 2002-08-20 2004-10-05 Silicon Light Machines, Inc. 2-D diffraction grating for substantially eliminating polarization dependent losses
US6934080B2 (en) * 2002-09-20 2005-08-23 Honeywell International, Inc. High efficiency viewing screen
US6712480B1 (en) 2002-09-27 2004-03-30 Silicon Light Machines Controlled curvature of stressed micro-structures
KR100753340B1 (ko) * 2002-10-21 2007-08-30 최해용 전,후 양면 시청용 필름 스크린
US6806997B1 (en) 2003-02-28 2004-10-19 Silicon Light Machines, Inc. Patterned diffractive light modulator ribbon for PDL reduction
US6829077B1 (en) 2003-02-28 2004-12-07 Silicon Light Machines, Inc. Diffractive light modulator with dynamically rotatable diffraction plane
WO2004081650A2 (en) * 2003-03-12 2004-09-23 Avery Dennison Corporation Rear projection screens and methods of making the same
US6973105B2 (en) * 2003-03-21 2005-12-06 Agilent Technologies, Inc. Method and apparatus to enable adaptive equalization at high bandwidths when using single-mode VCSELs over multimode fibers
US20050226590A1 (en) * 2004-04-07 2005-10-13 Patel Falgun D Variable optical attenuator based on rare earth doped glass
DE102005010523A1 (de) * 2005-03-04 2006-09-07 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Kontrasterhöhender Rückprojektionsschirm
US7453634B2 (en) 2005-03-07 2008-11-18 Avery Dennison Corporation Discontinuous or variable thickness gain modification coating for projection film and method for making same
US7167308B1 (en) 2005-03-09 2007-01-23 Rockwell Collins, Inc. System for eliminating secondary images in rear projection systems
US7517091B2 (en) 2005-05-12 2009-04-14 Bose Corporation Color gamut improvement in presence of ambient light
US7324276B2 (en) * 2005-07-12 2008-01-29 Bright View Technologies, Inc. Front projection screens including reflecting and refractive layers of differing spatial frequencies
US7784954B1 (en) 2006-07-25 2010-08-31 Fusion Optix, Inc. Polarization sensitive light homogenizer
US8081368B2 (en) 2007-03-29 2011-12-20 Bose Corporation Selective absorbing
US20080292820A1 (en) 2007-05-23 2008-11-27 3M Innovative Properties Company Light diffusing solar control film
CN103460082A (zh) 2011-03-30 2013-12-18 3M创新有限公司 光偏转与光漫射混合构造
WO2013088471A1 (ja) * 2011-12-14 2013-06-20 株式会社有沢製作所 スクリーン及びスクリーンの製造方法
CA2913264A1 (en) 2013-05-31 2014-12-04 3M Innovative Properties Company Daylight redirecting glazing laminates
EP2869112A1 (en) * 2013-10-30 2015-05-06 Johnson Controls GmbH Projection screen for projecting an image and method for adapting a projections screen
JP6698990B2 (ja) * 2014-12-01 2020-05-27 合同会社Snパートナーズ 空中像表示装置
CN114217372A (zh) * 2020-08-31 2022-03-22 宁波激智科技股份有限公司 一种保偏光学膜及一种保偏棱镜膜
CN114114498B (zh) * 2020-08-31 2023-06-02 宁波激智科技股份有限公司 一种保偏光学膜及一种保偏扩散膜
CN114114501A (zh) * 2020-08-31 2022-03-01 宁波激智科技股份有限公司 一种保偏光学膜及一种保偏棱镜膜
CN114114509B (zh) * 2020-08-31 2023-07-25 宁波激智科技股份有限公司 一种保偏光学膜、一种解干涉保偏微透镜膜及其制备方法
CN114114497A (zh) * 2020-08-31 2022-03-01 宁波激智科技股份有限公司 一种保偏光学膜及一种保偏棱镜膜
CN114114496B (zh) * 2020-08-31 2023-03-21 宁波激智科技股份有限公司 一种保偏光学膜及其制备方法
CN114114508B (zh) * 2020-08-31 2023-06-02 宁波激智科技股份有限公司 一种保偏光学膜、一种抗吸附保偏微透镜膜及其制备方法
CN114114499B (zh) * 2020-08-31 2024-07-19 宁波激智科技股份有限公司 一种保偏光学膜、一种保偏扩散膜及一种双面雾保偏扩散膜
CN114114503A (zh) * 2020-08-31 2022-03-01 宁波激智科技股份有限公司 一种保偏光学膜及一种解干涉保偏复合棱镜膜
CN114114507B (zh) * 2020-08-31 2023-07-25 宁波激智科技股份有限公司 一种保偏光学膜、一种解干涉保偏微透镜膜及其制备方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6138976A (ja) * 1984-07-27 1986-02-25 セイコーエプソン株式会社 投射型表示装置
JPS6477085A (en) * 1987-06-16 1989-03-23 Sharp Kk Projection type liquid crystal display device
JPH035147U (ja) * 1989-05-31 1991-01-18
JPH0416934A (ja) * 1990-05-11 1992-01-21 Mitsubishi Rayon Co Ltd 投写スクリーン
JPH05249564A (ja) * 1992-03-06 1993-09-28 Asahi Chem Ind Co Ltd 透過型スクリーン
JPH0667308A (ja) * 1992-08-14 1994-03-11 Toppan Printing Co Ltd 透過型映写用スクリーン
JPH06282011A (ja) * 1993-03-26 1994-10-07 Fujitsu Ltd スクリーン、偏光板、及び背面投射型表示装置
JPH0943732A (ja) * 1995-08-03 1997-02-14 Mitsubishi Rayon Co Ltd 背面透過型スクリーン
JPH09244147A (ja) * 1996-03-12 1997-09-19 Nec Corp 透過型スクリーン
WO1998003898A1 (fr) * 1996-07-23 1998-01-29 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Ecran de projection arriere

Family Cites Families (50)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US28634A (en) * 1860-06-05 Improvement in making tin boxes
US2287556A (en) * 1938-02-25 1942-06-23 Polaroid Corp Translucent screen
US2380241A (en) * 1942-03-21 1945-07-10 Eastman Kodak Co Viewing system
USB322986I5 (ja) * 1963-01-04
DE1946680A1 (de) * 1968-09-16 1970-05-14 Fuji Photo Film Co Ltd Projektionswand der Transmissionsart
US3712707A (en) * 1970-02-27 1973-01-23 Gen Electric Composite back projection screen and method of forming
USRE28634E (en) 1970-09-04 1975-12-02 Rear projection screen
US4083626A (en) * 1975-04-04 1978-04-11 Fuji Photo Film Co., Ltd. Rear projection screens
US4184745A (en) * 1978-03-08 1980-01-22 Polaroid Corporation Translucent screen
US4165153A (en) * 1978-04-25 1979-08-21 Polaroid Corporation Translucent screen
DE2915847C2 (de) * 1978-09-29 1986-01-16 Nitto Electric Industrial Co., Ltd., Ibaraki, Osaka Elektrooptisch aktivierbare Anzeige
US4472708A (en) * 1982-05-05 1984-09-18 Litton Systems, Inc. Front-lighted magneto-optic display
NL8300817A (nl) * 1983-03-07 1984-10-01 Philips Nv Projektiescherm.
US4679900A (en) * 1986-06-05 1987-07-14 North American Philips Corporation Bulk diffuser for a projection television screen
CA1337104C (en) * 1986-11-18 1995-09-26 William James Work Light-scattering thermoplastic polymers
US4730897A (en) * 1987-04-21 1988-03-15 North American Philips Corporation Projection screen having high resolution and good mechanical stability
JP2547583B2 (ja) * 1987-08-13 1996-10-23 ヤンマー農機株式会社 ロ−タリ−植付装置のガタ取装置
US4773731A (en) * 1987-08-28 1988-09-27 North American Philips Corp. One-piece projection screen
AU616659B2 (en) * 1988-05-18 1991-11-07 Rohm And Haas Company Thermoplastic and thermoset polymer compositions
NL8901295A (nl) * 1989-05-24 1990-12-17 Philips Nv Werkwijze voor het bepalen van een weergeefparameter in een beeldbuis en werkwijze voor het verbeteren van een beeldweergave in een beeldbuis.
GB8922415D0 (en) * 1989-10-05 1989-11-22 Emi Plc Thorn A screen and projector for use in a front projection system
JPH04249237A (ja) * 1991-01-18 1992-09-04 Rohm & Haas Co 背面投射スクリーン面上のスクラッチ又は欠陥を隠ぺいする方法
JPH04324848A (ja) * 1991-04-25 1992-11-13 Nec Home Electron Ltd 透過型スクリーンおよびその製造方法および光拡散剤
EP0624303A4 (en) * 1992-01-31 1995-03-29 Bell Communications Res HIGH CONTRAST LIGHT PROJECTION VIDEO DISPLAY SYSTEM.
US5307205A (en) * 1992-03-20 1994-04-26 Rohm And Haas Company Bilayer rear projection screens
US5347644A (en) * 1992-06-11 1994-09-13 Sedlmayr Steven R Three-dimensional image display device and systems and methods for implementation thereof
JP2958191B2 (ja) * 1992-08-11 1999-10-06 株式会社きもと 光拡散性シート
US5594561A (en) * 1993-03-31 1997-01-14 Palomar Technologies Corporation Flat panel display with elliptical diffuser and fiber optic plate
EP0627638A1 (en) * 1993-06-02 1994-12-07 Hughes Aircraft Company Elliptical diffuser
JP3516976B2 (ja) * 1994-02-04 2004-04-05 株式会社きもと 面光源
US5629784A (en) * 1994-04-12 1997-05-13 Ois Optical Imaging Systems, Inc. Liquid crystal display with holographic diffuser and prism sheet on viewer side
US5607764A (en) * 1994-10-27 1997-03-04 Fuji Photo Film Co., Ltd. Optical diffuser
DE69603115T2 (de) * 1995-04-06 2000-03-09 Kuraray Co., Ltd Rückprojektionsschirm
US5760955A (en) * 1995-04-06 1998-06-02 Philips Electronics North America Corporation Rear projection screen with reduced speckle
US5751388A (en) * 1995-04-07 1998-05-12 Honeywell Inc. High efficiency polarized display
JPH08339036A (ja) * 1995-06-13 1996-12-24 Kuraray Co Ltd スクリ−ン
DE69626018D1 (de) * 1995-06-26 2003-03-06 Minnesota Mining & Mfg Lichtstreuender klebstoff
KR0173702B1 (ko) * 1995-07-05 1999-03-20 배순훈 프로젝터의 후면투사스크린
KR0177648B1 (ko) * 1995-07-05 1999-05-01 배순훈 프로젝터의 후면투사스크린
JPH09114001A (ja) * 1995-10-19 1997-05-02 Toppan Printing Co Ltd プロジェクションスクリーン
JP3790571B2 (ja) * 1995-11-06 2006-06-28 株式会社きもと 光拡散性シートおよびそれを用いた液晶ディスプレイ用バックライトユニット
JPH09160132A (ja) * 1995-12-08 1997-06-20 Kimoto & Co Ltd 透過型スクリーン
US6181386B1 (en) * 1995-12-29 2001-01-30 Duke University Projecting images
JP3727094B2 (ja) * 1996-01-12 2005-12-14 株式会社きもと 液晶ディスプレイ用バックライト
JP3373106B2 (ja) * 1996-03-27 2003-02-04 株式会社きもと 光学フィルム
US6002464A (en) * 1996-05-13 1999-12-14 Kuraray Co., Ltd. Light diffusing sheet having a layer incorporated with light diffusing material and a layer with a corrugated surface
JP2964070B2 (ja) * 1996-05-31 1999-10-18 株式会社有沢製作所 偏光スクリーン及びその製造方法
JPH10171016A (ja) * 1996-10-09 1998-06-26 Sanyo Electric Co Ltd 背面投写型表示装置
JP2746268B2 (ja) * 1997-02-27 1998-05-06 セイコーエプソン株式会社 偏光スクリーン
US6064521A (en) * 1997-05-14 2000-05-16 Burke; Douglas Polarizing resonant scattering three dimensional image screen and display systems

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6138976A (ja) * 1984-07-27 1986-02-25 セイコーエプソン株式会社 投射型表示装置
JPS6477085A (en) * 1987-06-16 1989-03-23 Sharp Kk Projection type liquid crystal display device
JPH035147U (ja) * 1989-05-31 1991-01-18
JPH0416934A (ja) * 1990-05-11 1992-01-21 Mitsubishi Rayon Co Ltd 投写スクリーン
JPH05249564A (ja) * 1992-03-06 1993-09-28 Asahi Chem Ind Co Ltd 透過型スクリーン
JPH0667308A (ja) * 1992-08-14 1994-03-11 Toppan Printing Co Ltd 透過型映写用スクリーン
JPH06282011A (ja) * 1993-03-26 1994-10-07 Fujitsu Ltd スクリーン、偏光板、及び背面投射型表示装置
JPH0943732A (ja) * 1995-08-03 1997-02-14 Mitsubishi Rayon Co Ltd 背面透過型スクリーン
JPH09244147A (ja) * 1996-03-12 1997-09-19 Nec Corp 透過型スクリーン
WO1998003898A1 (fr) * 1996-07-23 1998-01-29 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Ecran de projection arriere

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013083750A (ja) * 2011-10-07 2013-05-09 Dainippon Printing Co Ltd 透過型スクリーン、背面投射型表示装置
JP2017058602A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 株式会社Jvcケンウッド 光学装置および投射装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6163402A (en) 2000-12-19
KR20010052719A (ko) 2001-06-25
US6515798B1 (en) 2003-02-04
CN1305607A (zh) 2001-07-25
EP1084450A1 (en) 2001-03-21
WO1999064928A1 (en) 1999-12-16
AU4095699A (en) 1999-12-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6163402A (en) Rear projection screen
US6449089B1 (en) Rear projection screen with enhanced contrast
US6239907B1 (en) Rear projection screen using birefringent optical film for asymmetric light scattering
US6381068B1 (en) Reflective projection screen and projection system
KR100652081B1 (ko) 스페클이 저감된 배면 투사 스크린
US7408707B2 (en) Multi-region light scattering element
US9772549B2 (en) Display systems and methods employing polarizing reflective screens
US20110027474A1 (en) Reflecting screen, method of manufacturing the same, and reflection-type projection system
JP2004514935A (ja) 色ずれを低減した光学システム
JP2004093848A (ja) 光拡散性スクリーンおよびこのスクリーンを用いた表示装置
US6419366B1 (en) Image display device
US7342719B1 (en) Projection screen with reduced speckle
JPH07270915A (ja) プロジェクタ用スクリーン
JPWO2006120956A1 (ja) 反射型スクリーン
JP3493170B2 (ja) 航空機内で使用される反射型スクリーン
JP2002006403A (ja) 透過型スクリーン
JP2002006400A (ja) 透過型スクリーン
JPH09211729A (ja) 反射型スクリーン
JPH10186521A (ja) プロジェクタ用反射型スクリーン
JPH06167746A (ja) 反射型映写用スクリーン
JPH09160131A (ja) 反射型偏光スクリーン
Maxfield et al. P‐57: High‐Resolution Projection Screen with Adjustable Diffusing Angles
JPH07270917A (ja) 反射型スクリーン

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060427

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080930

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081224

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091027