JPH10186521A - プロジェクタ用反射型スクリーン - Google Patents

プロジェクタ用反射型スクリーン

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JPH10186521A
JPH10186521A JP8342954A JP34295496A JPH10186521A JP H10186521 A JPH10186521 A JP H10186521A JP 8342954 A JP8342954 A JP 8342954A JP 34295496 A JP34295496 A JP 34295496A JP H10186521 A JPH10186521 A JP H10186521A
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Takaaki Kato
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Abstract

(57)【要約】 【課題】視野角が広く、ぎらつきのない反射型スクリー
ンを得る。 【解決手段】基材上に、バインダー樹脂100重量部に
対しノンリーフィングタイプの鱗片状アルミペースト1
0〜80重量を含み、更に光拡散材として平均粒径2〜
25μmの透明樹脂ビーズを含む光拡散性反射層を設け
る。ノンリーフィングタイプの鱗片状アルミペーストは
光拡散性反射層中で浮き上がることなく分散してぎらつ
きの抑制された反射性を付与するとともに、透明樹脂ビ
ーズが適度の光拡散性を付与する。これにより、1層で
反射層と光拡散層の両方の機能を備えた反射型スクリー
ンを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、OHP、スラィ
ド、映写機等のプロジェクタから投影された画像を反射
光として写し出すプロジェクタ用反射型スクリーンに関
し、特に視野角の改善されたこの種のプロジェクタ用反
射型スクリーンに関する。
【0002】
【従釆の技術】従来より反射型のスクリーンとして、プ
ロジェクタからの光を反射する反射層と反射された光を
拡散するための光拡散層とを備えた二層の反射型スクリ
ーンが知られている。このような二層の反射型スクリー
ンでは、反射層はアルミ蒸着層或いはアルミペースト塗
布層からなり、この反射層で反射された光をさらに光拡
散層で拡散することにより、比較的広い視野角でぎらつ
きのない画像を見ることができる。しかし光拡散層によ
って反射光が拡散されるために、一般にSG(スクリー
ンゲイン)値が低く、特に明室での観賞に用いた場合は
外光の影響でコントラストが低下するという問題があっ
た。
【0003】これに対し、反射輝度を改善するためにノ
ンリーフィングタイプのアルミニウム鱗片とパール顔料
鱗片とを混合したペーストを反射層に用いた技術も提案
されている(特開平3−119334号)。しかし、こ
のような反射型スクリーンでは反射層の上に光拡散層を
設けない場合には、スクリーン表面の光沢が大きくなり
ぎらつきの問題が残る。
【0004】更に近年明室においてもプロジェクタから
投影された映像を高コントラストで見ることが可能なよ
うに、偏光フィルムを用いた反射型スクリーン(特開平
4-301830号等)が用いられている。このような偏光フィ
ルムを使用した反射型スクリーンは、偏光フィルムを用
いることによって偏光プロジェクタからの光のみを選択
的に反射することが可能となり、明室でも高コントラス
トの画像を見ることができる。
【0005】しかし近年の液晶プロジェクタ側の開発に
より、非常に光源が明るく、外光との差が大きなプロジ
ェクタが製造されるようになり、このようなプロジェク
タを用いた場合には反射型フィルムとして上述した偏光
フィルムを用いる必要性がなくなってきている。また一
般に偏光フィルムは非常に高価で、偏光軸の方向によっ
ては大型のスクリーンを製造することが困難であった。
【0006】このような非常に光源の明るいプロジェク
タ用の反射型スクリーンとして、支持体上に、低屈折率
の光拡散剤を分散させた反射層を形成してなる反射型ス
クリーンが提案されている(特開平6-14846号)。この
反射型スクリーンでは、反射層に比較的粒径の大きい
(25〜30μm)のビーズを分散させることにより、
アルミペーストの露出した部分で光を真正面に反射さ
せ、ビーズの露出した部分で光を斜め方向に散らすこと
により、広い角度で明るい映像を見ることが可能である
とされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに光源の明るさが非常に明るいプロジェクタ用の反射
型スクリーンでは、一般に反射型スクリーンに要求され
るSG値、輝度ムラがないこと、高いコントラスト、視
野角が広いこと等に加え、さらに光源からの光によって
スクリーン面がぎらつかないこと、いわゆるホットスポ
ットがないことが要求される。
【0008】従って本発明は、特に光源の明るさが非常
に明るい明室用プロジェクタに好適な反射型スクリーン
であって、反射型スクリーンとしての特性に優れ、高コ
ントラストが得られ、特に視野角が広く且つ表面のぎら
つきの抑制された反射型スクリーンを提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは反射層を構成する材料について鋭意研
究した結果、光反射剤として反射層に用いられる鱗状ア
ルミペーストにはノンリーフィングタイプのものとリー
フィングタイプのものとがあるが、このうちノンリーフ
ィングタイプのアルミペーストを用い、これに透明樹脂
からなる光拡散剤を加えることにより、一層でも反射層
と光拡散層との二層を形成した場合に近い反射特性を示
し、視野角が広く、反射層表面のぎらつきが抑制された
映像を写し出すことができることを見出した。
【0010】即ち、本発明のプロジェクタ用反射型スク
リーンは、基材上に、バインダー樹脂、光反射剤及び光
拡散剤を含む光拡散性反射層を設けてなるプロジェクタ
用反射型スクリーンにおいて、光反射剤としてノンリー
フィングタイプの鱗片状アルミペーストを用い、光拡散
剤として透明樹脂から成る光拡散剤を用いたものであ
る。
【0011】この反射型スクリーンは、光拡散層を別途
設けたものに比べ明るい映像を映し出すことができ、ま
た光拡散層を別途設けなくても適度な光拡散性を得るこ
とができ、これにより視野角が広く、ぎらつきのない映
像を見ることができる。これは、ノンリーフィングタイ
プの鱗片状アルミペーストは、リーフィングタイプのも
ののように層の表面に浮き上がることなく、層の下側に
多く、上側にいくに従って少なく分布するように分散さ
れる傾向があるので、一層でも二層のような効果(光拡
散効果)を生じるとともに、スクリーン表面のぎらつき
を抑えることができるものと考えられる。
【0012】本発明のプロジェクタ用反射型スクリーン
において、光拡散性反射層は鱗片状アルミペーストを、
バインダー樹脂100重量部に対し10〜80重量部含
有することが好ましい。また鱗片状アルミペーストは、
その平均粒径が6〜40μmの範囲のものを用いること
が好ましい。平均粒径をこの範囲とすることにより、高
い輝度が得られ且つ効果的にぎらつきを抑制することが
できる。
【0013】光拡散剤としては、球状形状のものが好適
であり、特に平均粒径が2〜25μmの範囲のものを用
いることが好ましい。このような透明樹脂から成る光拡
散剤を用いることにより、上述したノンリーフィングタ
イプの鱗片状アルミペーストと合せた効果を得ることが
できる。
【0014】さらに本発明のプロジェクタ用反射型スク
リーンは、光拡散性反射層に黒色系統の着色剤を含むこ
とができる。黒色の着色剤を含有せしめることにより、
明部と暗部のコントラストを向上させることができる。
【0015】また本発明のプロジェクタ用反射型スクリ
ーンは、基材の、光拡散性反射層が設けられた面と反対
側の面に光遮断層を設けることができ、これにより裏面
からの外光を遮断することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプロジェクタ用反
射型スクリーンの詳細を説明する。
【0017】本発明のプロジェクタ用反射型スクリーン
は、基本的な構造として図1に示すように基材1と、基
材1上に形成された光拡散性反射層2とを備えている。
【0018】基材1は、メタクリル酸メチル、アクリル
酸メチル等の(メタ)アクリル酸エステルの単独若しく
は共重合体、ポリエチレンテレフタレート等のポリエス
テル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン等の樹脂シートを使用することができる。このような
基材1は、透明であってもよいが、光拡散性反射層2の
反射特性を高めるために白色顔料を練り込んだものを使
用することが好ましい。更に外光を遮断することを目的
として、図2に示すように光拡散性反射層2と反対側に
光遮断層3を設けることが好ましい。光遮断層3は、樹
脂中にカーボンブラック等の黒色顔料を適宜含有せしめ
た黒色フィルムや黒に着色された紙等が採用でき、基材
1の光拡散性反射層2と反対の面にコーティング或いは
ラミネートすることによって形成できる。
【0019】光拡散性反射層2は、バインダー樹脂と、
光反射剤として鱗片状のアルミペーストと、光拡散剤と
して透明な樹脂ビーズを含む。
【0020】バインダー樹脂としては、酢酸ビニル樹
脂、変性酢酸ビニル樹脂、変性酢酸ビニル/アクリル共
重合樹脂、エチレン/酢酸ビニル樹脂、ポリエステル樹
脂、アクリル共重合樹脂、アクリルシリコン系樹脂、セ
ルロース樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂、ス
チレン系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、変性
ポリビニルアルコール系樹脂、アクリロニトリルゴム等
から選ばれる1種または2種以上を混合して使用するこ
とができる。
【0021】鱗片状アルミペーストには、アルミフレー
ク(鱗片状アルミ)をステアリン酸でコーティングした
リーフィングタイプのものと、アルミフレークをオレイ
ン酸でコーティングしたノンリーフィングタイプのもの
とがあるが、本発明の反射型スクリーンにおいてはノン
リーフィングタイプのものを用いる。リーフィングタイ
プの鱗片状アルミペーストは、バインダー樹脂中に分散
させたときにアルミフレークが表面に浮いてくるため、
これを用いて反射層を形成した場合には反射層表面がか
なりギラついてしまうのに対し、ノンリーフィングタイ
プのアルミペーストは、アルミフレークが樹脂中に適当
に分散されるので、光分散剤と共に樹脂中に含有せしめ
たときに光分散剤の機能を阻害することなく、良好な光
反射性を付与することができる。尚、アルミペーストと
しては、オレイン酸でコーティングされたアルミフレー
クと有機溶剤とから成るもののみならず、更に樹脂が含
まれるものも使用できる。
【0022】このようなノンリーフィングタイプの鱗片
状アルミペーストは、鱗片状アルミの平均粒径が4〜6
0μm、好適には10〜40μmの範囲のものを使用す
る。鱗片状アルミの粒径が小さすぎる場合には、十分な
反射性を得ることができず、輝度が低くなり、また粒径
が大きすぎる場合には、ぎらつきが目立つようになる。
【0023】鱗片状アルミペーストの含有量は、バイン
ダー樹脂100重量部に対し10〜80重量部の範囲が
好ましく、より好適には20〜50重量部の範囲とす
る。アルミペーストの量をこのような範囲とすることに
より、ぎらつきを生じることなく、しかも十分な輝度を
得ることができる。尚、ここでアルミペーストの含有量
とは、ペースト中に樹脂が含まれる場合にはこのような
樹脂を除く含量を言う。
【0024】光拡散剤としては、透明な樹脂ビーズを用
いる。透明な樹脂ビーズを用いることにより、光反射剤
の反射特性を阻害することなく、適当な光拡散性を付与
することができる。このような樹脂ビーズとしては、ア
クリルビーズ、スチレンビーズ、ウレタンビーズ等の樹
脂ビーズを用いることができ、特にスチレンビーズが好
ましい。樹脂ビーズは粒径2〜25μmのものが好まし
い。粒径がこのような範囲の透明樹脂ビーズを用いるこ
とにより、広い視野角及び高いSG値が得られる。
【0025】光拡散剤の含有量は、アルミペースト固形
分100重量部に対し、5〜50重量部、好適には8〜
25重量部程度とする。
【0026】本発明の光拡散性反射層は、上記の光反射
剤及び光拡散剤の他に、カーボンブラック等の黒色系の
着色剤を適宜含有せしめることができる。光拡散反射層
にこのような着色剤を含有せしめることにより、光の照
射された部分(明部)と暗部とのコントラストを高める
ことができる。着色剤の含有量は、例えばカーボンブラ
ックの場合、バインダー樹脂100重量部に対し、1重
量部以上、好適には2重量部以上とする。
【0027】更に本発明の光拡散性反射層は、紫外線吸
収剤、帯電防止剤等の公知の添加剤を含有せしめること
ができる。
【0028】本発明の反射型スクリーンは、上述したバ
インダー樹脂、光反射剤、光拡散剤及び必要に応じて黒
色着色剤及び添加剤を適当な溶剤とともに基材上に塗布
・乾燥することにより形成できる。光拡散性反射層の厚
さは特に限定されないが、通常6〜20μm程度とす
る。また基材に光遮断層を設ける場合には、光遮断層を
形成するバインダー樹脂及び黒色着色剤を適当な溶剤と
ともに基材上に塗布・乾燥することにより形成するか、
黒色のフィルム或いは紙を光拡散性反射層と反対側にラ
ミネートする。
【0029】このように構成される本発明の反射型スク
リーンは、高いSG値と広い視野角を示し、しかもぎら
つきが抑制され見やすい映像を写し出すことができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す。 実施例1 厚さ100μmのポリエステルフィルム(ルミラーE2
0:東レ社)に、下記処方の光拡散性反射層用塗布液を
バーコーターにより塗布・乾燥して反射層を形成し、反
射型スクリーンを得た。
【0031】 アクリル樹脂(樹脂固形分50%) 30重量部 (アクリディックA-807:大日本インキ化学工業社) 硬化剤(固形分60%) 6重量部 (タケネートD110N:武田薬品工業社) アルミペースト(アルミ固形分50%) 12重量部 (5501EA:昭和アルミパウダー社) スチレンビーズ(6μm) 1重量部 (SBX-6:積水化学工業社) カーボンブラック 1重量部 酢酸エチル 40重量部 酢酸ブチル 40重量部
【0032】この反射型スクリーンについて光沢、SG
値、コントラスト比及び視野角を測定した。光沢はJIS-
K-7105(標準光源からの光を60度で試料面に当て、正
反射成分を受光器で測定)により測定した。SG値は、
スクリーン面の輝度及び光源の照度から、式SG=(B
/E)×π(式中、Bはスクリーン面の輝度(cd/m2
nit)、Eは照度(lm/m2=lux)である)により求め
た。また、コントラスト比は、コントラスト比=(外光
反射輝度+白信号輝度)/(外光反射輝度+黒信号輝
度)により求めた。光沢、SG値、コントラスト比の結
果は、表1に示した。視野角については、輝度計を固定
し、スクリーン面を0°〜50°まで10°毎に角度を
変えて輝度を測定し、正面輝度(0°)を100とした
ときの各角度における輝度を求めた。結果を表2にまと
めた。
【0033】実施例2 アルミペーストの含有量を16重量部に変えた以外は実
施例1と同様にして、反射型スクリーンを製造した。こ
の反射型スクリーンについても、実施例1と同様に光
沢、SG値、コントラスト比及び視野角を測定した。結
果を併せて、表1及び表2に示す。
【0034】比較例1 光拡散剤として、スチレンビーズの代りにパール顔料
(イリオジン120:メルクジャパン社)を1重量部用
いた以外は実施例1と同様にして反射型スクリーンを製
造した。この反射型スクリーンについても実施例1と同
様に光沢、SG値、コントラスト値および視野角を測定
した。結果を併せて表1及び表2に示す。
【0035】比較例2 アルミペーストとしてリーフィングタイプのアルミペー
スト(sap130:昭和アルミパウダー社)10重量部を用
いた以外は実施例1と同様にして反射型スクリーンを製
造した。この反射型スクリーンについても実施例1と同
様に光沢、SG値、コントラスト値および視野角を測定
した。結果を併せて表1及び表2に示す。
【0036】比較例3 光拡散剤として、スチレンビーズの代りに酸化ケイ素
(サイリシア770:富士シリシア化学社)を1重量部
用いた以外は実施例1と同様にして反射型スクリーンを
製造した。この反射型スクリーンについても実施例1と
同様に光沢、SG値、コントラスト値および視野角を測
定した。結果を併せて表1及び表2に示す。
【0037】実施例3 アルミペーストの含有量を26重量部に変えた以外は実
施例1と同様にして、反射型スクリーンを製造した。こ
の反射型スクリーンについても、実施例1と同様に光
沢、SG値、コントラスト比及び視野角を測定した。結
果を併せて、表1及び表2に示す。
【0038】比較例4 アルミペーストの含有量を2.5重量部に変えた以外は
実施例1と同様にして、反射型スクリーンを製造した。
この反射型スクリーンについても、実施例1と同様に光
沢、SG値、コントラスト比及び視野角を測定した。結
果を併せて、表1及び表2に示す。
【0039】実施例4 光拡散剤として平均粒径6μmのスチレンビーズを用い
る代りに平均粒径12〜17μmのウレタンビーズ(ア
ートパールC-400C:根上工業社)を1重量部用いた以外
は実施例1と同様にして、反射型スクリーンを製造し
た。この反射型スクリーンについても、実施例1と同様
に光沢、SG値、コントラスト比及び視野角を測定し
た。結果を併せて、表1及び表2に示す。
【0040】実施例5 光拡散剤として平均粒径6μmのスチレンビーズを用い
る代りに平均粒径20μmのアクリルビーズ(ラブコロ
ール030(F):大日精化工業社)を1重量部用いた以外は
実施例1と同様にして、反射型スクリーンを製造した。
この反射型スクリーンについても、実施例1と同様に光
沢、SG値、コントラスト比及び視野角を測定した。結
果を併せて、表1及び表2に示す。
【0041】
【表1】 表1の結果から明らかなように、SG値及びコントラス
ト比については、実施例と比較例1、2に大差はなく、
いずれも反射型スクリーンとして実用的な範囲の数値を
示したが、光沢については、実施例のスクリーンは比較
例のスクリーンに比べ低い光沢値を示し、ぎらつきが抑
制されることが示された。実際にプロジェクタからの光
を各実施例で得られたスクリーンに照射したところ光沢
値が高い(15を超える)比較例1、2のスクリーンで
は、かなりぎらつきを生じ、映像が見にくく長時間スク
リーン面を見続けるのが困難であったのに対し、光沢の
押えられた実施例1〜5のスクリーンではぎらつきがな
く、映像が見やすかった。特に粒径の小さいスチレンビ
ーズを用いた実施例1〜3のスクリーンではSG値も高
く、しかもぎらつきが抑制されていた。
【0042】また光拡散剤として酸化ケイ素を用いた比
較例3では、ぎらつきは抑制されたものの、SG値が低
い値を示した。
【0043】アルミペーストの含有量が低い(樹脂10
0重量部に対し約6重量部)比較例4では、光沢値が高
く、SG値が低く、スクリーンとしての使用に耐えない
ものであった。
【0044】
【表2】 また表2の結果からわかるように、光拡散剤としてパー
ル顔料を用いた比較例1のスクリーンに比べ、実施例1
〜5のスクリーンでは広い視野角が得られた。また光反
射剤としてリーフィングタイプのアルミペーストを用い
た比較例2のスクリーンは、全体としての視野角の広さ
は実施例1、2と大差はないが、正面に対する角度が±
10°〜30°の範囲で、正面輝度に対する輝度が急激
に減少した。これに対し、実施例1〜3のスクリーンで
は、正面から周辺に向って輝度の変化が緩やかで視野角
及び光拡散性がよいことがわかる。
【0045】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明の反射型スクリーンは反射層にノンリーフィングタ
イプの鱗状アルミペーストと透明樹脂からなる光拡散剤
を含有せしめることにより、一層構造で高いSG値と広
い視野角を得ることができ、明るくまた見やすい映像を
写し出すことができる。また一層構造であるため、大型
のスクリーンでも容易且つ低コストで製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射型スクリーンの一実施例を示す断
面図。
【図2】本発明の反射型スクリーンの他の実施例を示す
断面図。
【符号の説明】
1・・・・・・基材 2・・・・・・光反射性拡散層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 孝昭 埼玉県与野市鈴谷4丁目6番35号 株式会 社きもと開発研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に、バインダー樹脂、光反射剤及び
    光拡散剤を含む光拡散性反射層を設けてなるプロジェク
    タ用反射型スクリーンにおいて、 前記光反射剤はノンリーフィングタイプの鱗片状アルミ
    ペーストであり、前記光拡散剤は、透明樹脂から成るこ
    とを特徴とするプロジェクタ用反射型スクリーン。
  2. 【請求項2】前記光反射剤を、バインダー樹脂100重
    量部に対し10〜80重量部含有することを特徴とする
    請求項1記載のプロジェクタ用反射型スクリーン。
  3. 【請求項3】前記鱗片状アルミペーストは、その平均粒
    径が4〜60μmの範囲であることを特徴とする請求項
    1又は2記載のプロジェクタ用反射型スクリーン。
  4. 【請求項4】前記透明樹脂から成る光拡散剤は、平均粒
    径が2〜25μmの球状形状であることを特徴とする請
    求項1記載のプロジェクタ用反射型スクリーン。
  5. 【請求項5】前記光拡散性反射層は、更に着色剤を含む
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載
    のプロジェクタ用反射型スクリーン。
  6. 【請求項6】前記基材の、前記光拡散性反射層が設けら
    れた面と反対側の面に光遮断層を設けたことを特徴とす
    る請求項1ないし5のいずれか1項記載のプロジェクタ
    用反射型スクリーン。
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