JP2002500226A - セフポドキシムプロクセチルジアステレオ異性体の調製プロセス - Google Patents

セフポドキシムプロクセチルジアステレオ異性体の調製プロセス

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JP2002500226A JP2000527547A JP2000527547A JP2002500226A JP 2002500226 A JP2002500226 A JP 2002500226A JP 2000527547 A JP2000527547 A JP 2000527547A JP 2000527547 A JP2000527547 A JP 2000527547A JP 2002500226 A JP2002500226 A JP 2002500226A
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Abstract

(57)【要約】 式(I)の化合物をアルコールと水で処理することを含む、式(I)の化合物のジアステレオ異性体混合物のジアステレオ異性体比を調節するためのプロセス[該ジアステレオ異性体は、式(I)において星印が付された炭素原子に関するものである]、及び、望ましいジアステレオ異性体比、例えば0.5から0.6までの比でのセフポドキシムプロクセチルの製造における該プロセスの使用。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、例えばThe Merck Index、Twelth Edit
ion、Item 1991に記載されている、式:
【0002】
【化7】 のセフポドキシムプロクセチルに関するものであり、より詳細には、環系の4位
置におけるカルボキシエステル基に含まれるエステル基の酸素に付着した炭素原
子(式IIにおいて、星印()が付されている)に関して存在する2つのジア
ステレオ異性体のジアステレオ異性体比を調節するためのプロセス、例えば変化
させるためのプロセスに関するものである。現在市場に出回っているセフポドキ
シムプロクセチルのジアステレオ異性体比(B/A+B)は0.53の近辺にあ
るものと思われる。2つのジアステレオ異性体のうち、Bの方がより無極性であ
る。これらの個々のジアステレオ異性体は生体内利用率が異なっているため、経
口用セフポドキシムプロクセチルの商品形態は、限られた比率(B/A+B)内
になければならない;さもなければ、そのような形態の薬剤は生物学的同等性を
持たないであろう。0.5から0.6までのジアステレオ異性体比(B/A+B
)が商品形態と生物学的同等性を有することが明らかになった。セフポドキシム
プロクセチルにおけるジアステレオ異性体A及びBのジアステレオ異性体(di
asterisomeric)含量の決定は、例えば、本明細書にその含量が参
照として組み込まれているPharmacopeial Forum、Vol.
23、No.4、p.4388ff(1997年)に記載されているようなHP
LCにより実施することができ、その含量からジアステレオ異性体比(B/A+
B)及び(A/A+B)を算出することができる。
【0003】 セフポドキシムプロクセチルの製造における1つのプロセスは、活性化Z−2
−(メトキシイミノ)−2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)−酢
酸を用いる、式:
【0004】
【化8】 の7−アミノ−3−メトキシ−メチル−3−セフェム−4−カルボン酸−1−(
イソプロポキシカルボニルオキシ)エチルエステルのアシル化を介して、式:
【0005】
【化9】 のN−ホルミルセフポドキシムプロクセチルを得ることにより実施することがで
きる。
【0006】 式Iの化合物のジアステレオ異性体混合物は、0.48から0.50以下まで
のジアステレオ異性体比(B/A+B)で得られることが判明した。得られた式
Iの化合物におけるホルミル基を分裂させて式IIのセフポドキシムプロクセチ
ルを得るための反応は、ジアステレオ異性体比(B/A+B)に好適な影響を及
ぼさないことがあり、その結果として、得られるセフポドキシムプロクセチルの
(B/A+B)が0.5から0.6までの範囲外になることがある。驚くべきこ
とに、今や、式Iの化合物のジアステレオ異性体の適切なジアステレオ異性体比
が得られる簡単なプロセスが明らかになり、このプロセスでは、ホルミル基を分
裂させることにより、ジアステレオ異性体比が0.5から0.6までのセフポド
キシムプロクセチルを得られることが判明した。
【0007】 1つの態様によれば、本発明は、式Iの化合物のジアステレオ異性体混合物の
ジアステレオ異性体比(B/A+B)[ここで、2つのジアステレオ異性体のう
ち、Bの方がより無極性である]を調節するためのプロセス、例えば変化させる
ためのプロセス、例えば、ジアステレオ異性体比(B/A+B)を0.5から0
.6までに調節するためのプロセスを提供し;該ジアステレオ異性体は式Iにお
いて星印が付された炭素原子に関するものであり、該プロセスは、例えば添加剤
、例えば有機アミド、尿素、イミダゾリジノン、またはピリミジノンから選択さ
れる化合物中における式Iの化合物のジアステレオ異性体混合物、例えば、添加
剤中における式Iの化合物のジアステレオ異性体混合物の10から50%(w/
w)溶液を、アルコール、例えば(C1−6)アルコールから選択されるアルコ
ールと水で処理、例えば、式Iの化合物のジアステレオ異性体混合物を、1グラ
ムの式Iの化合物当たり3mlから10mlまでのアルコールと10mlから3
0mlまでの水で処理することを含む。
【0008】 本発明によるプロセスは以下のようにして実施することが可能である:式Iの
化合物は、例えば通常のやり方で、例えば次のようにして生成することができる
:既知の化合物であり、例えば通常のやり方で得られる7−アミノ−3−メトキ
シメチル−3−セフェム−4−カルボン酸(AMCA)の環系の4位置にあるカ
ルボン酸基をエステル化して式IIIの化合物を得る。これは、例えば通常のや
り方で、例えばAMCAを、例えば溶媒の存在下において、式: X−CH−(CH)−O−CO−O−CH(CH [式中、Xは脱離基、例えばハロゲン化物等の通常の脱離基、例えばヨウ化物を
表す]の化合物と反応させることにより遂げることができる。エステル化は、例
えば通常の溶媒、例えばケトン等の有機溶媒、例えばアセトン中において、例え
ば炭化水素、例えばトルエンの存在下において;及び塩基の存在下において;例
えば1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)ノン−5−エン(DBN)及び1,
8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデカ(undec)−7−エン(ene
)(DBU)等のアミジン;またはグアニジン、例えばテトラメチルグアニジン
、ペンタメチルグアニジン、テトラエチルグアニジン、テトラメチルエチルグア
ニジン、及びテトラメチルベンジルグアニジン等の直鎖グアニジン、あるいは環
式または二環式グアニジン、例えば1,5,7−トリアザビシクロ−(4,4,
0)−デカ(dec)−5−エン(ene)及びそれらの7−メチル、7−エチ
ル、7−ベンジル、並びに7−フェニル誘導体の存在下において遂げることがで
きる。必要な場合には、得られた式IIIの化合物を例えば通常のやり方で単離
してもよい。
【0009】 例えば単離を伴って、もしくは伴わずに、好適には単離を伴わずに、例えば以
上で説明した方法により得られた式IIIの化合物の環構造の7位置にある窒素
原子を、例えば通常のやり方でアシル化する。これは、例えば、エステル化反応
で得られた式IIIの化合物を、Vilsmeier反応で得られる活性化Z−
(2−ホルムアミドチアゾール−4−イル)−メトキシイミノ酢酸を含む、例え
ば塩の形態の、例えば塩酸塩の形態の塩化Z−(2−ホルミルアミノチアゾール
−4−イル)−メトキシイミノ−酢酸等の例えばエステル及び酸ハロゲン化物を
含む活性化Z−(2−ホルムアミドチアゾール−4−イル)−メトキシイミノ酢
酸と反応させることにより遂げることができる。Vilsmeier活性化Z−
(2−ホルムアミドチアゾール−4−イル)−メトキシイミノ酢酸は、例えば通
常のやり方で、例えばその場(in situ)反応混合物において、例えばV
ilsmeier反応条件下で、例えばZ−(2−ホルムアミドチアゾール−4
−イル)−メトキシイミノ酢酸をホスホルオキシハロゲン化物、例えば塩化物と
反応させることにより生成することができる。
【0010】 アシル化は、例えばカルボン酸エステル、例えば酢酸エチル等の酢酸塩;ハロ
ゲン化炭化水素、例えば塩化メチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素を含む有機
溶媒中において;例えばアミド、例えばN,N−ジメチルホルムアミドの存在下
において;例えばpH調節剤の存在下において実施することができる。pH調節
は、例えば、有機塩基等の塩基、例えばナトリウム及びカリウムの例えば炭酸塩
または重炭酸塩を付加することにより、あるいは、例えば弱塩基性陰イオン交換
樹脂を付加することにより、pHを約2.5から8.0までに調節することがで
きる。得られる式Iの化合物を、例えば通常のやり方で単離してもよい。式Iの
化合物のジアステレオ異性体混合物は、0.47から0.5未満までのジアステ
レオ異性体比(B/B+A)で得ることができる。
【0011】 例えば単離を伴って、もしくは伴わずに、好適には単離を伴わずに、例えば以
上で説明した方法で得られた式Iの化合物のジアステレオ異性体混合物のジアス
テレオ異性体比を調節するため、例えば変化させるため、例えば以上で説明した
ようなアシル化から得られる反応混合物を、例えば添加剤、例えばその反応条件
下で液状であり、式Iの化合物を溶解することができる化合物であって、例えば
有機アミド、例えばギ酸または酢酸のアミド、あるいは環式アミド、例えばピロ
リドン、またはN−メチルピロリドン、もしくは尿素、例えばテトラメチル尿素
、またはイミダゾリジノン、例えば1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(
DMEU)、もしくはピリミジノン、例えば1,3−ジメチル−3,4,5,6
−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(DMPU)から選択される化合物
、あるいは、例えば以上で説明したような個々の添加剤の混合物、好適には有機
アミドまたは尿素の存在下において、アルコールと水で処理することができる。
添加剤は、アシル化ステップで得られる反応混合物に加えることができる。例え
ばアシル化反応後に反応混合物に加えられた添加剤を含有するアシル化ステップ
で得られた反応混合物から、上記の添加剤とは異なるアシル化ステップで使用し
た溶媒を、例えば蒸発残渣に添加剤の主部を保持しながら蒸発させてもよい。
【0012】 アシル化ステップで得られる反応混合物、または、以降、例えば上記のように
して得ることができると称される蒸発残渣は、例えば水、例えばアシル化ステッ
プに由来する例えば少量の水を含有し、そして、例えば蒸発ステップを用いたか
どうか、あるいは蒸発ステップの程度に応じて、式Iの化合物に関して例えば痕
跡量から30%(w/w)までの量の、例えば添加剤以外の有機溶媒、例えばエ
ステル化及び/又はアシル化ステップで使用した有機溶媒を含有する、添加剤中
における式Iの化合物のジアステレオ異性体混合物の溶液、例えば10から50
%(w/w)溶液であってよい。
【0013】 アシル化ステップで得られる反応混合物、または上記のようにして得られる蒸
発残渣は、例えば水とアルコールを加えることにより、例えば滴下させながら加
えることにより、あるいは: −蒸発残渣またはアシル化ステップで得られた反応混合物を、例えばアルコール
/水の混合液中に流すことにより、もしくは −アルコール/水の混合液を、例えば蒸発残渣またはアシル化ステップで得られ
た反応混合物中に流すことにより、もしくは −蒸発残渣またはアシル化ステップで得られた反応混合物をアルコール中に流す
か;あるいはアルコールを例えば蒸発残渣またはアシル化ステップで得られた反
応混合物中に流し;水を、例えば滴下させながら、その得られた混合液に加える
か;あるいは、その得られた混合液を例えば水に加えることにより、水とアルコ
ールで処理することができる。
【0014】 適当なアルコールは、例えば(C1−6)アルコール、好適にはメタノール及
びエタノール、並びに個々のアルコールの混合物を含む。アルコールの適当な量
は、1グラムの式Iの化合物当たり、好適には3から10mlまでの量、例えば
5から6mlまでの量のアルコールを含む。水の適当な量は、1グラムの式Iの
化合物当たり、5mlより多い量、例えば10から30mlまでの量を含む。
【0015】 式Iの化合物は、例えば非晶質の例えば濾過可能な形態で沈殿させることがで
きる。得られる式Iの化合物のジアステレオ異性体混合物のジアステレオ異性体
比(B/B+A)は、その混合物中におけるアルコール/水の比に依存し、水に
関してアルコールの量を増大させることによりジアステレオ異性体比を高くする
ことができる。ジアステレオ異性体比(B/B+A)が少なくとも0.5かそれ
以上のジアステレオ異性体混合物を得るためには、約1:1から1:6まで、好
適には1:1.5から1:5までのアルコール/水の比を都合よく使用すること
ができる。
【0016】 別の態様によれば、本発明は、ジアステレオ異性体比(B/A+B)[ここで
、2つのジアステレオ異性体のうち、Bの方がより無極性である]が0.5から
0.6までの式IIのセフポドキシムプロクセチルのジアステレオ異性体混合物
を製造するためのプロセスを提供し、該ジアステレオ異性体は式IIにおいて星
印が付された炭素原子に関するものであり、該プロセスは、式IIIの化合物、
例えば式IIIの化合物のジアステレオ異性体混合物、例えば7−アミノ−3−
メトキシメチル−3−セフェム−4−カルボン酸を、式: X−CH−(CH)−O−CO−O−CH(CH [式中、Xは脱離基を表す]の化合物でエステル化することにより生成される式
IIIの化合物のジアステレオ異性体混合物を、活性化Z−(2−ホルムアミド
チアゾール−4−イル)−メトキシイミノ酢酸でアシル化することにより、例え
ば0.5以下のジアステレオ異性体比で式Iの化合物のジアステレオ異性体混合
物を生成するステップ;添加剤、例えば有機アミド、尿素、イミダゾリジノン、
またはピリミジノンから選択される化合物中における式Iの化合物のジアステレ
オ異性体混合物、例えば、添加剤中における式Iの化合物のジアステレオ異性体
混合物の10から50%(w/w)溶液を、アルコール、例えば(C1−6)ア
ルコールから選択されるアルコールと水で処理、例えば、式Iの化合物のジアス
テレオ異性体混合物を、1グラムの式Iの化合物当たり3mlから10mlまで
のアルコールと10mlから30mlまでの水で処理するステップ;そして、チ
アゾリル基に付着しているアミノ基からホルミル基を分裂させるステップを含む
【0017】 別の態様によれば、本発明は、ジアステレオ異性体比(B/A+B)[ここで
、2つのジアステレオ異性体のうち、Bの方がより無極性である]が0.5から
0.6までの式IIのセフポドキシムプロクセチルのジアステレオ異性体混合物
を製造するためのプロセスを提供し、該ジアステレオ異性体は式IIにおいて星
印が付された炭素原子に関するものであり、該プロセスは、以下のステップ: i)溶媒の存在下において、そして例えば塩基の存在下において、7−アミノ−
3−メトキシメチル−3−セフェム−4−カルボン酸を、式: X−CH−(CH)−O−CO−O−CH(CH [式中、Xは脱離基を表す]の化合物でエステル化するステップ; ii)例えば塩基の存在下において、ステップi)で得られた式IIIの化合物
の環系の7位置にあるアミン基を、活性化Z−(2−ホルムアミドチアゾール−
4−イル)−メトキシイミノ酢酸、例えばハロゲン化物でアシル化するステップ
; iii)ステップii)で得られた反応混合物に、有機アミド、尿素、イミダゾ
リジノン、またはピリミジノンから選択される化合物を加え、そして、該アシル
化ステップで使用した溶媒を蒸発させて取り除くステップ;及び iv)ステップiii)で得られた蒸発残渣をアルコールと水で処理するステッ
プ を含むことを特徴としている。
【0018】 更なる態様によれば、本発明は、例えば溶媒中において式IIIの化合物をZ
−2−(メトキシイミノ)−2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)
−酢酸の活性化誘導体と反応させた後、式Iの(ジアステレオ異性体混合物とし
ての)7−[2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)−2−(Z)−
(メトキシイミノ)−アセトアミド]−3−メトキシメチル−3−セフェム−4
−カルボン酸−1−(イソプロポキシ−カルボニルオキシ)−エチルエステルを
単離するためのプロセスを提供し、該プロセスは、式Iの化合物の溶液に、有機
アミド、尿素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMEU)、または
1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン
(DMPU)を加え、その後、該溶媒を蒸発により除去し、その蒸発残渣を水/
アルコールと混合することを特徴としている。
【0019】 本発明によるプロセスは、ジアステレオ異性体比(B/A+B)[ここで、2
つのジアステレオ異性体のうち、Bの方がより無極性である]が0.5から0.
6までのセフポドキシムプロクセチルの製造に有用である。ジアステレオ異性体
比(B/A+B)が0.5から0.6までの例えば薬剤組成物におけるセフポド
キシムプロクセチルは、現在市場に出回っている例えば薬剤組成物としてのセフ
ポドキシムプロクセチルと生物学的同等性を持っている。従って、本発明により
製造されるセフポドキシムプロクセチルは、現在市販されているセフポドキシム
プロクセチルと同じ用量で、並びに同じ適応症で使用することができる。
【0020】 以下の実施例で本発明を更に詳細に例証するが、それらは決して本発明の範囲
を制限するものではなく、また、実施例中の温度はすべて摂氏温度で示されてい
る。 実施例では以下の略号が使用される: DBU=1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン。 DMF=N,N−ジメチルホルムアミド。 TMG=テトラメチルグアニジン。 AMCA=7−アミノ−3−メトキシメチル−3−セフェム−4−カルボン酸。 式III及びIの化合物並びにセフポドキシムプロクセチルにおけるジアステレ
オ異性体(diasterisomeric)の含量A及びBの決定は、Pha
rmacopeial Forum、Vol.23、No.4、p.4388f
f(1997年)に記載されているようなHPLC、例えばその類似法により実
施することができ、その含量からジアステレオ異性体比(B/A+B)及び(A
/A+B)を算出することができる。
【0021】 実施例1 a)7−アミノ−3−メトキシメチル−3−セフェム−4−カルボン酸−1−
(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチルエステル 300mlのアセトン中における30gのAMCA懸濁液を18.6gのDB
Uと混合し、室温で15分間攪拌する。得られた溶液を約0゜に冷却し、約15
分かけて、261gの炭酸1−ヨードエチルイソプロピルの14%トルエン溶液
と混合する。約0゜で約4時間攪拌し続け、得られた溶液を、600mlの水と
21mlの濃HClの混合液に注ぐ。得られた混合液のpHを約1.0に調節す
る。その水性相を200mlのヘキサンで抽出し、700mlの酢酸エチルと混
合した後、5NのNaOHを加えてpHを約8.2に調節する。2相系が得られ
、その有機相を飽和NaCl水溶液で抽出し、MgSOで乾燥させ、濾過する
。酢酸エチル中における7−アミノ−3−メトキシメチル−3−セフェム−4−
カルボン酸−1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチルエステルの溶液が
得られる。ジアステレオ異性体比B/(A+B)=0.49。
【0022】 b)7−[2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)−2−(Z)−
(メトキシイミノ)アセトアミド]−3−メトキシメチル−3−セフェム−4−
カルボン酸−1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチルエステル 689mlの酢酸エチル中における、ジアステレオ異性体比B/(A+B)が
0.49の、37.4gの7−アミノ−3−メトキシメチル−3−セフェム−4
−カルボン酸−1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチルエステルの溶液
を氷水で冷却する。約2〜3゜の温度で、0.105molの塩酸塩化Z−(2
−ホルムアミドチアゾール−4−イル)−メトキシイミノ−アセチルを約25分
かけて小分けにして加え、得られた混合液を更に約10分間攪拌する。同時に、
345mlの水中における18.48gの重炭酸ナトリウムを加えて、そのpH
を約6.5から7.3に調節する。約1時間攪拌し続ける。2相系が形成され、
それらの相を分離する;その有機相を350mlの水と混合し、得られた混合液
のpHを、飽和重炭酸ナトリウム溶液を加えることにより、約7.4に調節する
。形成された相を分離し、その有機相を350mlの水で洗浄した後、117m
lのDMFと混合し、それ以上酢酸エチルが蒸留されなくなるまで、回転減圧蒸
発器を用いて40゜/100mbarで蒸発させることにより、濃縮する。ジア
ステレオ異性体比(B/A+B)が0.49の7−[2−(2−ホルミルアミノ
チアゾール−4−イル)−2−(Z)−(メトキシイミノ)アセトアミド]−3
−メトキシメチル−3−セフェム−4−カルボン酸−1−(イソプロポキシカル
ボニルオキシ)エチルエステルを含有する蒸発残渣が得られる。その蒸発残渣を
小分けにする。7−[2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)−2−
(Z)−(メトキシイミノ)アセトアミド]−3−メトキシメチル−3−セフェ
ム−4−カルボン酸−1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチルエステル
を以下のようにして沈殿させる: それぞれが37gからなる蒸発残渣の各小分け部分を、以下の表1の「エタノー
ル(ml)」の欄に記載されている量のエタノールで処理し、そして、以下の表
1の「水(ml)」の欄に記載されている量の水を、約1時間かけて、攪拌しな
がら滴下して加える。7−[2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)
−2−(Z)−(メトキシイミノ)アセトアミド]−3−メトキシメチル−3−
セフェム−4−カルボン酸−1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチルエ
ステルが沈殿する。得られた懸濁液を室温で更に約30分間攪拌し、その沈殿物
を下方への吸引濾過で単離し(表1に記載されている単離能力特性;「非常に良
好」は沈殿物を非常に容易に濾過できることを意味しており、「良好」は沈殿物
を容易に濾過できることを意味しており、「平均的」は沈殿物を濾過できること
を意味しており、「不良」は沈殿物の濾過状態が芳しくないことを意味している
)、水で洗浄し、そして、乾燥室において、40〜45゜の温度で夜通し五酸化
リンで乾燥させる。以下の表1に記載されているジアステレオ異性体比(B/A
+B)の7−[2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)−2−(Z)
−(メトキシイミノ)−アセトアミド]−3−メトキシメチル−3−セフェム−
4−カルボン酸−1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチルエステルが得
られる:
【0023】
【表1】
【0024】 c)7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(Z)−(メトキ
シイミノ)アセトアミド]−3−メトキシメチル−3−セフェム−4−カルボン
酸−1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチルエステル 上記表1に記載されている通りの実験AからEまでと比較実験により得られた
、それぞれ5gの化合物を、35mlのメタノールと0.6mlの濃硫酸の混合
液に加える。その混合液を約90分間攪拌し、2.1gの重炭酸ナトリウムと4
00mlの水の混合物に、約25分かけてゆっくり加える。7−[2−(2−ア
ミノチアゾール−4−イル)−2−(Z)−(メトキシイミノ)アセトアミド]
−3−メトキシメチル−3−セフェム−4−カルボン酸−1−(イソプロポキシ
カルボニルオキシ)エチルエステルが沈殿する。得られた懸濁液を約1時間攪拌
し、その沈殿物を吸引濾過で単離し、水で洗浄し、そして、真空下において、約
35゜の温度で夜通し五酸化リンで乾燥させる。以下の表2に記載されているジ
アステレオ異性体比(B/A+B)の7−[2−(2−アミノチアゾール−4−
イル)−2−(Z)−(メトキシイミノ)アセトアミド]−3−メトキシメチル
−3−セフェム−4−カルボン酸−1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エ
チルエステル(セフポドキシムプロクセチル)が得られる:
【0025】
【表2】
【0026】 実施例2 a)Z−(2−ホルムアミドチアゾール−4−イル)−メトキシイミノ)−酢
酸のVilsmeier活性化 200mlの酢酸エチルと54mlのDMFの混合液を約−10゜に冷却し、
10.06mlのオキシ塩化リン(phosphoroxychloride)
(0.11mol)で処理し、約−10゜で約1時間攪拌する。得られた混合液
を約−15゜に冷却し、26.36g(0.115mol)のZ−(2−ホルム
アミドチアゾール−4−イル)−メトキシイミノ)−酢酸を加える。得られた混
合液を約−10゜で約1時間攪拌し、約−25゜に冷却することにより、(Vi
lsmeier)活性化Z−(2−ホルムアミドチアゾール−4−イル)−メト
キシイミノ)−酢酸を含有する混合物が得られる。
【0027】 b)7−[2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)−2−(Z)−
(メトキシイミノ)アセトアミド]−3−メトキシメチル−3−セフェム−4−
カルボン酸−1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチルエステル 748mlの水中における33.6gの重炭酸ナトリウムを、ジアステレオ異
性体比(B/A+B)が0.5未満の、実施例1のa)で説明したのと類似な方
法で得られる、558mlの0.105molの7−アミノ−3−メトキシメチ
ル−3−セフェム−4−カルボン酸−1−(イソ−プロポキシカルボニルオキシ
)エチルエステルの溶液に、約5゜未満の温度で加え、更に、得られた混合液に
228mlの酢酸エチルを加える。得られた混合液に、ステップa)で得られる
混合液を、5゜未満の温度で約1時間以内に滴下させながら加える。その温度を
4゜未満に保持する。得られた混合液(pH6.2)を約30分間攪拌する。2
相系が得られ、それらの相を分離し、その有機相を370mlの水で洗う。重炭
酸ナトリウム水溶液を加えて、その有機相のpHを7.1に調節する。得られた
混合液を約15分間攪拌し、2相系を得る。それらの相を分離し、その有機相を
188mlの水と10mlの5Mの硫酸水溶液で処理する。得られた混合液を約
15分間攪拌し、得られた相を分離する。その有機相を約200mlの水で洗浄
し、117mlのN,N−ジメチルアセトアミドと混合する。得られた混合液を
、それ以上酢酸エチルが蒸留されなくなるまで、減圧下(回転減圧蒸発器(ro
tovapor)、40゜/100mbar)で濃縮する。ジアステレオ異性体
比(B/A+B)が0.49の7−[2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4
−イル)−2−(Z)−(メトキシイミノ)アセトアミド]−3−メトキシメチ
ル−3−セフェム−4−カルボン酸−1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)
エチルエステルが得られる。
【0028】 その蒸発残渣を小分けにし、実施例1のb)で説明したのと類似の方法で7−
[2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)−2−(Z)−(メトキシ
イミノ)アセトアミド]−3−メトキシメチル−3−セフェム−4−カルボン酸
−1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチルエステルを沈殿させるが、但
し、37gの代わりに33.8gの蒸発残渣の小分けした部分を用い、また、上
記表1に記載されている量の代わりに、以下の表3に記載されている量のエタノ
ールと、以下の表3に記載されている量の水を用いる。以下の表3に記載されて
いるジアステレオ異性体比(B/A+B)及び(A/A+B)の7−[2−(2
−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)−2−(Z)−(メトキシイミノ)ア
セトアミド]−3−メトキシメチル−3−セフェム−4−カルボン酸−1−(イ
ソプロポキシカルボニルオキシ)エチルエステルが得られる:
【0029】
【表3】
【0030】 実施例3 a)7−アミノ−3−メトキシメチル−3−セフェム−4−カルボン酸−1−
(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチルエステル 300mlのアセトン中における30gのAMCA懸濁液を14.2gのTM
Gと混合し、室温で20分間攪拌する。得られた溶液を約0゜に冷却し、約5分
かけて、250mlのトルエン中における38.0gの炭酸1−ヨードエチルイ
ソプロピル溶液と混合する。約0゜で約4時間攪拌し続け、得られた溶液を、6
00mlの水と20mlの濃HClの混合液に注ぐ。得られた混合液のpHを1
.0に調節する。その水性相を200mlのトルエンで抽出し、500mlの塩
化メチレンと混合した後、5NのNaOHを加えてpHを約8.2に調節する。
2相系が得られ;その有機相を水で抽出し、MgSOで乾燥させる。MgSO を濾過して取り除き、50mlの塩化メチレンで洗う。塩化メチレン中におけ
る590mlの7−アミノ−3−メトキシメチル−3−セフェム−4−カルボン
酸−1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチルエステルの溶液が得られる
(含量:62g/l)。ジアステレオ異性体比B/(A+B)=0.48;及び
(A/A+B)=0.52。
【0031】 b)Z−(2−ホルムアミドチアゾール−4−イル)−メトキシイミノ)−酢
酸のVilsmeier活性化 実施例2のa)で説明したのと類似の方法で実施するが、但し、200mlの
酢酸エチルの代わりに100mlの塩化メチレンを使用し、54mlの代わりに
27mlのDMFを使用し、そして、26.36gの代わりに13.18gの(
2−N−ホルミルアミノ−チアゾール−4−イル)−メトキシイミノ)−酢酸を
使用する。(Vilsmeier)活性化Z−(2−ホルムアミドチアゾール−
4−イル)−メトキシイミノ)−酢酸が得られる。
【0032】 c)7−[2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)−2−(Z)−
(メトキシイミノ)アセトアミド]−3−メトキシメチル−3−セフェム−4−
カルボン酸−1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチルエステル 実施例2のb)で説明したのと類似の方法で実施するが、但し: −748mlの水中における33.6gの重炭酸ナトリウムの代わりに、37
4mlの水中における16.8gの重炭酸ナトリウムを使用し、その混合液を、
0.0525molの7−アミノ−3−メトキシメチル−3−セフェム−4−カ
ルボン酸−1−(イソ−プロポキシカルボニルオキシ)エチルエステルを含有す
る、実施例3のa)により得られた317mlの溶液に加え;そして −228mlの酢酸エチルの代わりに、73mlの塩化メチレンを加え; −そして、得られた混合液を、実施例2のa)により得られた混合液の代わり
に、実施例3のb)により得られた(Vilsmeier)活性化(2−N−ホ
ルミルアミノチアゾール−4−イル)−メトキシイミノ)−酢酸を含有する混合
液に加え;そして −第一相の分離後の実施例2のb)に記載されている量の半分の量の溶媒、水
、酸、及び塩基を第一相の分離後に使用し、但し、ジメチルアセトアミドの代わ
りにDMF使用する。 ジアステレオ異性体比(B/A+B)が0.47の7−[2−(2−ホルミルア
ミノチアゾール−4−イル)−2−(Z)−(メトキシイミノ)アセトアミド]
−3−メトキシメチル−3−セフェム−4−カルボン酸−1−(イソプロポキシ
カルボニルオキシ)エチルエステルが得られる。
【0033】 32.9gの蒸発残渣に58.5mlのエタノールを加える。得られた混合液
に、105mlの水を滴下しながら加える。ジアステレオ異性体比(B/A+B
)が0.50の7−[2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)−2−
(Z)−(メトキシイミノ)アセトアミド]−3−メトキシメチル−3−セフェ
ム−4−カルボン酸−1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチルエステル
が得られる。
【0034】 32.9gの蒸発残渣に370mlの水を滴下しながら加える。ジアステレオ
異性体比(B/A+B)が0.475の7−[2−(2−ホルミルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−(Z)−(メトキシイミノ)アセトアミド]−3−メト
キシメチル−3−セフェム−4−カルボン酸−1−(イソプロポキシカルボニル
オキシ)エチルエステルが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 トートシユニヒ,クラウス オーストリア国、アー−6250・クンドル、 ビオヒエミーシユトラーセ・44 (72)発明者 ボルフ,ジークフリート オーストリア国、アー−6230・ブリクスレ ーグ、ブリユーゲルシユトラーセ・4 Fターム(参考) 4C075 BB02 CC02 CC40 CC45 CD04 DD02 DD13 EE02 EE12 FF01 GG01 HH01 KK10 LL01 MM13 MM59 MM81

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 で表される化合物のジアステレオ異性体混合物のジアステレオ異性体比(B/A
    +B)[ここで、2つのジアステレオ異性体のうち、Bの方がより無極性である
    ]を調節するためのプロセスであって、該ジアステレオ異性体は式Iにおいて星
    印が付された炭素原子に関するものであり、式Iで表される化合物のジアステレ
    オ異性体混合物をアルコールと水で処理するステップを含むプロセス。
  2. 【請求項2】 ジアステレオ異性体比(B/A+B)を0.5から0.6ま
    でに調節することを含む、請求項1によるプロセス。
  3. 【請求項3】 添加剤中における式Iで表される化合物のジアステレオ異性
    体混合物をアルコールと水で処理するステップを含む、先行する請求項のいずれ
    か一項によるプロセス。
  4. 【請求項4】 有機アミド、尿素、イミダゾリジノン、またはピリミジノン
    から選択される化合物中における式Iで表される化合物のジアステレオ異性体混
    合物を処理するステップを含む、先行する請求項のいずれか一項によるプロセス
  5. 【請求項5】 該アルコールを(C1−6)アルコールから選択することを
    含む、先行する請求項のいずれか一項によるプロセス。
  6. 【請求項6】 添加剤中における式Iで表される化合物のジアステレオ異性
    体混合物の10から50%(w/w)溶液をアルコールと水で処理するプロセス
  7. 【請求項7】 式Iで表される化合物のジアステレオ異性体混合物を、1グ
    ラムの式Iの化合物当たり3mlから10mlまでのアルコールと10mlから
    30mlまでの水で処理するステップを含む、先行する請求項のいずれか一項に
    よるプロセス。
  8. 【請求項8】 ジアステレオ異性体比(B/A+B)[ここで、2つのジア
    ステレオ異性体のうち、Bの方がより無極性である]が0.5から0.6までの
    、式: 【化2】 で表されるセフポドキシムプロクセチルのジアステレオ異性体混合物を製造する
    ためのプロセスであって、該ジアステレオ異性体は式IIにおいて星印が付され
    た炭素原子に関するものであって、式: 【化3】 で表される化合物を、活性化Z−(2−ホルムアミドチアゾール−4−イル)−
    メトキシイミノ酢酸でアシル化することにより、式: 【化4】 で表される化合物のジアステレオ異性体混合物を生成するステップと、得られた
    式Iの化合物のジアステレオ異性体混合物を、請求項1から6までのいずれか一
    項により処理するステップと、そして、チアゾリル基に付着しているアミノ基か
    らホルミル基を分裂させるステップを含むプロセス。
  9. 【請求項9】 式IIIの化合物が、7−アミノ−3−メトキシメチル−3
    −セフェム−4−カルボン酸を、式: X−CH−(CH)−O−CO−O−CH(CH [式中、Xは脱離基を表す]の化合物でエステル化することにより生成されるこ
    とを特徴とする、請求項8によるプロセス。
  10. 【請求項10】 ジアステレオ異性体比(B/A+B)[ここで、2つのジ
    アステレオ異性体のうち、Bの方がより無極性である]が0.5から0.6まで
    の、請求項8で定義した通りの式IIのセフポドキシムプロクセチルのジアステ
    レオ異性体混合物を製造するためのプロセスであって、該ジアステレオ異性体は
    式IIにおいて星印が付された炭素原子に関するものであり、以下のステップ: i)7−アミノ−3−メトキシメチル−3−セフェム−4−カルボン酸を、式: X−CH−(CH)−O−CO−O−CH(CH [式中、Xは脱離基を表す]の化合物でエステル化するステップ; ii)ステップi)で得られた式IIIで表される化合物の環系の7位置にある
    アミン基を、活性化(2−N−ホルミルアミノ−チアゾール−4−イル)−メト
    キシイミノ酢酸でアシル化するステップ; iii)ステップii)で得られた反応混合物に、有機アミド、尿素、イミダゾ
    リジノン、またはピリミジノンから選択される化合物を加え、そして、該アシル
    化ステップで使用した溶媒を蒸発させて取り除くステップ;及び iv)ステップiii)で得られた蒸発残渣をアルコールと水で処理するステッ
    プ を含むことを特徴とするプロセス。
  11. 【請求項11】 例えば、溶媒中において、式: 【化5】 で表される化合物を、Z−2−(メトキシイミノ)−2−(2−ホルミルアミノ
    チアゾール−4−イル)−酢酸と反応させた後に、式: 【化6】 で表される(ジアステレオ異性体混合物としての)7−[2−(2−ホルミルア
    ミノチアゾール−4−イル)−2−(Z)−(メトキシイミノ)−アセトアミド
    ]−3−メトキシメチル−3−セフェム−4−カルボン酸−1−(イソプロポキ
    シ−カルボニルオキシ)−エチルエステルを単離するためのプロセスであって、
    式Iで表される化合物の溶液に、有機アミド、尿素、1,3−ジメチル−2−イ
    ミダゾリジノン(DMEU)、または1,3−ジメチル−3,4,5,6−テト
    ラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(DMPU)を加え、その後、該溶媒を蒸
    発により除去し、その蒸発残渣を水/アルコールと混合することを特徴とするプ
    ロセス。
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